JP2002077142A - 認証システム - Google Patents

認証システム

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JP2002077142A
JP2002077142A JP2000254844A JP2000254844A JP2002077142A JP 2002077142 A JP2002077142 A JP 2002077142A JP 2000254844 A JP2000254844 A JP 2000254844A JP 2000254844 A JP2000254844 A JP 2000254844A JP 2002077142 A JP2002077142 A JP 2002077142A
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data
communication device
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JP2000254844A
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Kazuya Taki
和也 滝
Ryohei Komiya
量平 小宮
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの送受信間におけるセキュリティを高
めることができる認証システムを実現する。 【解決手段】 第1ストロークW1を筆記し始めてから
第13ストロークW13を筆記し終えるまでにかかった
時間の差が時間tm以下である場合は(S108:Ye
s)、第3ストロークW3を筆記し終えてから第4スト
ロークW4を筆記し始めるまでの時間の差が時間tn以
下であるかを判定する(S110)。つまり、サーバに
登録している筆跡では、第3ストロークW3を筆記し終
えてから第4ストロークW4を筆記し始めるまでに意識
的に長い時間を取っているため、その時間同士を比較す
ることにより、本人の筆跡か否かを高いセキュリティで
認証できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信装置間でデ
ータを送信する場合に、データの送信を許可するか否か
を決定するための認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、端末装置から音楽データを保有す
るサーバへ音楽データの配信要求を行い、サーバは受信
したID番号やパスワードが登録されているものである
と認証した場合に、上記配信要求された音楽データを端
末装置へ配信するという技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術は、端末装置のID番号やパスワードが第三者に漏れ
てしまうと、その第三者が悪意により、サーバから配信
される曲データを端末装置によって不正にダウンロード
されるおそれがある。つまり、上記従来の技術では、セ
キュリティが低いという問題がある。そこで、この発明
は、データの送受信間におけるセキュリティを高めるこ
とができる認証システムを実現することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載
の発明では、第1の通信装置と、この第1の通信装置と
通信可能な第2の通信装置とを備えており、前記第1の
通信装置は、データ入力手段と、前記第2の通信装置か
ら送信された参照データを受信する参照データ受信手段
と、前記参照データを表示する表示手段と、前記参照デ
ータを参照あるいは模して前記データ入力手段から入力
されたユーザデータを前記第2の通信装置へ送信するユ
ーザデータ送信手段とを備えており、前記第2の通信装
置は、照合データが記憶された照合データ記憶手段と、
前記照合データの一部からなる参照データを前記第1の
通信装置へ送信する参照データ送信手段と、前記第1の
通信装置から送信されたユーザデータを受信するユーザ
データ受信手段と、このユーザデータ受信手段により受
信された前記ユーザデータと前記照合データ記憶手段に
記憶されている照合データとを照合する照合手段と、こ
の照合手段により所定の照合結果が得られた場合、所定
の処理を実行する処理手段とを備えたという技術的手段
を用いる。
【0005】第1の通信装置に備えられた参照データ受
信手段は、第2の通信装置から送信された参照データを
受信する。また、ユーザデータ送信手段は、受信した参
照データを参照あるいは模してデータ入力手段から入力
されたユーザデータを第2の通信装置へ送信する。一
方、第2の通信装置に備えられたユーザデータ受信手段
は、第1の通信装置から送信されたユーザデータを受信
する。また、照合手段は、受信したユーザデータと照合
データ記憶手段に記憶されている照合データとを照合
し、処理手段は、照合手段により所定の照合結果が得ら
れた場合、所定の処理を実行する。
【0006】つまり、照合データの一部からなる参照デ
ータを第2の通信装置から第1の通信装置へ送信し、第
1の通信装置では、受信した参照データを表示し、その
参照データを参照あるいは模して入力したユーザデータ
を第2の通信装置へ送信し、第2の通信装置では、受信
したユーザデータと照合データとを比較する。たとえ
ば、照合データとして任意の図形を使用した場合、その
任意の図形を覚えている使用者であれば、図形の全部を
表示しなくても、一部のみを参照データとして表示すれ
ば、残りの図形部分を入力することができる。この構成
によれば、表示されていない部分の図形は、使用者以外
の者が筆記できる可能性が小さいため、より一層セキュ
リティを高めることができる。また、使用者のサインの
全体を第1の通信装置へ送信して表示する場合は、その
表示されたサインをなぞることになり、そのなぞった軌
跡の座標と、送信されたサインの座標とは殆ど同一とな
ってしまうため、座標の相違による認証は殆ど意味をな
さないので、筆記時間の相違に基づく認証しか行うこと
ができない。そこで、使用者のサインの一部を省いたも
のを参照データとして第1の通信装置へ送信する。この
構成によれば、サインの省かれている部分の正しい軌跡
については、サイン全体を知っている使用者のみが筆記
できるものであるため、その省かれている部分につい
て、座標の相違による認証を行うことができる。つま
り、座標および筆記時間の双方に基づいて認証を行うこ
とができるため、上記と同様に、より一層セキュリティ
を高めることができる。
【0007】請求項2に記載の発明では、第1の通信装
置と、この第1の通信装置と通信可能な第2の通信装置
とを備えており、前記第1の通信装置は、読取面と、こ
の読取面に、筆記具により筆記された軌跡の座標を読取
り、その読取った座標と、その座標が入力された時間と
からなる軌跡データを前記第2の通信装置へ送信する軌
跡データ送信手段と、前記第2の通信装置へ所定のデー
タの送信要求を示す要求信号を送信する要求信号送信手
段と、前記第2の通信装置から送信された前記所定のデ
ータを受信するデータ受信手段と、この受信手段によっ
て受信された前記所定のデータを記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている前記所定のデータを被記
録媒体に記録する記録手段とを備えており、前記第2の
通信装置は、前記第1の通信装置から送信された要求信
号を受信する要求信号受信手段と、前記所定のデータが
記憶されたデータ記憶手段と、筆跡を示す筆跡データが
記憶された筆跡データ記憶手段と、前記第1の通信装置
から送信された前記軌跡データを受信する軌跡データ受
信手段と、この軌跡データ受信手段によって受信された
前記軌跡データと前記筆跡データ記憶手段に記憶されて
いる筆跡データとを照合する照合手段と、この照合手段
により、所定の照合結果が得られた場合、所定の処理を
実行する処理手段とを備えたという技術的手段を用い
る。
【0008】第1の通信装置に備えられた軌跡データ送
信手段は、筆記具により読取面に筆記された軌跡の座標
を読取り、その読取った座標と、その座標が入力された
時間とからなる軌跡データを第2の通信装置へ送信す
る。また、要求信号送信手段は、第2の通信装置へ所定
のデータの送信要求を示す要求信号を送信する。一方、
第2の通信装置に備えられた要求信号受信手段は、第1
の通信装置から送信された要求信号を受信し、軌跡デー
タ受信手段は、第1の通信装置から送信された軌跡デー
タを受信する。また、照合手段は、軌跡データ受信手段
によって受信された軌跡データと、筆跡を示す筆跡デー
タが記憶された筆跡データ記憶手段に記憶されている筆
跡データとを照合する。そして処理手段は、照合手段に
より、所定の照合結果が得られた場合、所定の処理を実
行する。また、第1の通信装置に備えられたデータ受信
手段は、第2の通信装置から送信された所定のデータを
受信し、記憶手段は、受信手段によって受信された所定
のデータを記憶し、記録手段は、記憶手段に記憶されて
いる所定のデータを被記録媒体に記録する。
【0009】つまり、第2の通信装置は、第1の通信装
置において筆記した軌跡と、第2の通信装置において登
録されている筆跡とがほぼ同一であると認証された場合
に所定の処理を実行する。したがって、ID番号やパス
ワードなどを使用したものよりも、セキュリティを高め
ることができる認証システムを実現することができる。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の認証システムにおいて、前記処理手段は、前記照合
手段により前記所定の照合結果が得られた場合、前記要
求信号受信手段により受信された要求信号によって示さ
れる所定のデータを前記データ記憶手段から読出して前
記第1の通信装置へ送信するデータ送信手段を含むとい
う技術的手段を用いる。
【0011】第2の通信装置に備えられた処理手段に含
まれるデータ送信手段は、照合手段により所定の照合結
果が得られた場合、要求信号受信手段により受信された
要求信号によって示される所定のデータをデータ記憶手
段から読出して第1の通信装置へ送信する。
【0012】たとえば、後述する発明の実施の形態に記
載するように、携帯端末10(第1の通信装置)に備え
られたボタン類を操作して曲番号を入力し、携帯端末1
0に設けられたタブレット13の読取面13aに設けら
れたメモ用紙14上にペン40によりサインをし、送信
ボタン29を押すと、上記曲番号に対応する音楽データ
の送信を要求する要求信号と、サインの軌跡を示す軌跡
データとがサーバ90(第2の通信装置)へ送信され
る。そして、サーバ90は、受信した軌跡データと、記
憶装置98の筆跡データ記憶領域98c(筆跡データ記
憶手段)に記憶されている筆跡データとを照合し(照合
手段)、両データがほぼ同一であると認証すると、受信
した要求信号により示される曲番号に対応する音楽デー
タを記憶装置98の音楽データ記憶領域98d(データ
記憶手段)から読出し、その読出した音楽データを携帯
端末10へ送信する(処理手段)。また、携帯端末10
は、受信した音楽データをメモリ17(記憶手段)に記
憶する。さらに、携帯端末10は、メモリ17に記憶さ
れている音楽データを印刷用紙P(被記録媒体)に印刷
する(記録する)こともできる。
【0013】つまり、サーバ90(第2の通信装置)
は、たとえば携帯端末10(第1の通信装置)において
筆記した軌跡と、サーバ90において登録されている筆
跡とがほぼ同一であると認証された場合に、携帯端末1
0へ送信する(所定の処理を実行する)。したがって、
ID番号やパスワードなどを使用したものよりも、セキ
ュリティを高めることができる認証システムを実現する
ことができる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載の認証システムにおいて、前記記憶手
段は、筆跡を示す筆跡データを記憶しており、前記記録
手段は、前記記憶手段に記憶されている前記筆跡データ
を前記被記録媒体に記録し、前記軌跡データ送信手段
は、前記記録手段により前記筆跡データを記録した前記
被記録媒体を前記読取面上に載置し、その載置された前
記被記録媒体上に記録された前記筆跡データを前記筆記
具によりなぞった軌跡を示す軌跡データを前記第2の通
信装置へ送信するという技術的手段を用いる。
【0015】つまり、第1の通信装置を使用する者の筆
跡を記憶手段に記憶しておき、その記憶されている筆跡
を被記録媒体に記録し、その記録された筆跡の上をなぞ
ることにより、常にほぼ同じ位置座標により構成された
軌跡を示すデータを第2の通信装置へ送信できる。した
がって、第2の通信装置の照合手段は、常にほぼ同じ位
置座標における軌跡と筆跡とを照合できるため、ほぼ同
じ位置座標間における筆記時間などの筆者固有のパラメ
ータ同士を比較して照合できるので、精度の高い認証を
実現できる。また、筆跡の上をなぞればよいので、個々
の筆跡の形象を覚えておく必要がない。従来、種々の相
手に対してパスワードを別々にしておくことは有効であ
るが、パスワードが混乱したり、忘れてしまうという不
都合があった。これに対し、これに対し、種々の相手に
対して筆跡形象を変えておいても、そこをなぞればよい
ので、パスワードの混乱、忘却ということはない。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項2ない
し請求項4のいずれか1つに記載の認証システムにおい
て、前記筆跡データ記憶手段は、筆跡を示す座標データ
と書き順を示す時間データとを記憶しており、前記照合
手段は、前記軌跡データおよび筆跡データの座標データ
および時間データをそれぞれ比較するという技術的手段
を用いる。
【0017】照合手段は、軌跡データおよび筆跡データ
の座標データおよび時間データをそれぞれ比較する。つ
まり、座標データ同士の比較では、本人の筆跡である
か、あるいはその筆跡を真似て筆記した他人の筆跡であ
るかを識別することが困難であるが、書き順を示す時間
データ同士を比較すれば、筆跡が同一または類似してい
ても筆記者により時間データが異なるため、セキュリテ
ィを高めることができる。たとえば筆記開始から筆記終
了までにかかる時間、あるストロークを筆記するために
かかる時間、あるストロークの筆記を開始してからある
ストロークの筆記を終了するまでにかかる時間、あるい
はあるストロークの筆記を開始してから次のストローク
の筆記を開始するまでにかかる時間同士を比較する。
【0018】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の認証システムにおいて、前記照合手段は、前記軌跡
データおよび筆跡データにおいて、最も近い座標データ
同士の時間データの差分をそれぞれ求め、各差分の和が
所定値を超えるか否かを判定して照合結果を出すという
技術的手段を用いる。
【0019】つまり、最も近い座標データ同士の時間デ
ータの差分をそれぞれ求め、各差分の和が所定値を超え
るか否かを判定することにより、同じストロークを筆記
するためにかかる時間同士を比較できる。また、軌跡デ
ータを拡大・縮小・回転移動させて筆跡データと重ね合
わせるというような従来必要であった前処理が不要とな
り、かつ、照合は容易となる。たとえば、複数のストロ
ークから構成される文字や図形などのうち、他のストロ
ークよりも筆記速度が速い、あるいは遅いなどの時間的
な特徴のあるストロークを筆記するためにかかる時間同
士を比較する。これによれば、既に筆記された筆跡の全
体を見て知ることができたとしても、その筆跡からは、
特徴のあるストロークを筆記するための筆記時間は知る
ことができないため、筆跡の全体を真似ることができて
も、特徴のあるストロークの筆記時間を真似ることはで
きないため、セキュリティを高めることができる。
【0020】請求項7に記載の発明では、請求項2ない
し請求項5のいずれか1つに記載の認証システムにおい
て、前記照合手段は、前記軌跡データおよび筆跡データ
において、前記軌跡データの中の所定のストロークを描
くのに要する時間同士を比較し、さらに、ある特定のス
トロークを描き終えてから次のストロークを描き始める
までの時間同士を比較し、両比較結果により照合結果を
出すという技術的手段を用いる。
【0021】つまり、所定のストロークを描くのに要す
る時間同士を比較する場合は、偶然に近似した時間にな
るおそれがあるが、ある特定のストロークを描き終えて
から次のストロークを描き始めるまでの時間、つまりス
トローク間のインターバル時間を故意に長くするとか、
あるいは短くすることにより特徴付けておけば、偶然近
似した時間になるおそれが少ないため、より一層セキュ
リティを高めることができる。
【0022】請求項8に記載の発明では、請求項2ない
し請求項7のいずれか1つに記載の認証システムにおい
て、前記第1の通信装置は携帯可能であり、前記データ
送信手段は、前記照合手段により軌跡データと筆跡デー
タとから所定の照合結果が得られた場合に、前記要求信
号受信手段により受信された要求信号により示される所
定のデータを前記データ記憶手段から読出して前記第1
の通信装置へ送信するという技術的手段を用いる。
【0023】つまり、筆記具により筆記した軌跡を示す
軌跡データと、所定のデータの送信要求を示す要求信号
とを送信する第1の通信装置が携帯可能であり、第2の
通信装置は、その第1の通信装置へ上記所定のデータを
送信可能である。したがって、第1の通信装置を携帯す
ることにより、行く先でいつでも所望のデータを受信
し、その受信したデータを記憶することができるため、
便利である。
【0024】請求項9に記載の発明では、請求項2ない
し請求項8のいずれか1つに記載の認証システムにおい
て、前記第2の通信装置は、前記所定のデータと共に前
記筆跡データを前記第1の通信装置へ送信し、前記第1
の通信装置は、前記第2の通信装置から送信された前記
所定のデータおよび筆跡データを前記データ受信手段に
より受信し、その受信した所定のデータを他の装置へ伝
送可能であり、その伝送前に、前記軌跡データと前記受
信した筆跡データとを照合し、その照合により所定の照
合結果が得られた場合に前記所定のデータを前記他の装
置へ伝送するという技術的手段を用いる。
【0025】つまり、第1の通信装置が受信した所定の
データを他の装置へ伝送する場合に、軌跡データと、所
定のデータと共に受信した筆跡データとを照合し、その
照合により所定の照合結果が得られた場合に上記所定の
データを上記他の装置へ伝送する。したがって、たとえ
ば第1の通信装置を紛失した場合に、その紛失した第1
の通信装置を拾った者が内部に記憶されている所定のデ
ータを他の装置にコピーしようとしても、上記所定の照
合結果を得ることができない限り、コピーすることがで
きないため、上記所定のデータの不正コピーを防止する
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る認証システ
ムの実施形態について図を参照して説明する。 <第1実施形態>最初に、この発明に係る認証システム
の第1実施形態について図を参照して説明する。 [主要構成]この第1実施形態に係る認証システムの主
要構成について、それを示す図1を参照して説明する。
認証システム1は、携帯端末10と、この携帯端末10
と通信回線2により接続可能なサーバ90とを備える。
サーバ90は、携帯端末10からの送信要求に応じて音
楽データを通信回線2を介して携帯端末10へ配信す
る。携帯端末10は、サーバ90から配信された音楽デ
ータを通信回線2を介して受信し、その受信した音楽デ
ータを記憶したり、再生したりする。この実施形態で
は、上記音楽データは、たとえばMP3(MPEG1-AUDIO L
ayer3)方式で圧縮された音楽データであり、携帯端末1
0は、その音楽データを記憶したり再生したりすること
ができるソリッドオーディオプレーヤである。
【0027】(携帯端末10の主要構成)次に、携帯端
末10の主要構成について図2を参照して説明する。図
2(A)は、携帯端末10の外観を示す斜視説明図であ
り、図2(B)は、図2(A)に示す携帯端末10の使
用状態を示す説明図である。携帯端末10は、箱形状の
ハウジング11を備えており、そのハウジング11の側
面上端には、ヒンジ12が取付けられており、そのヒン
ジ12を軸にしてタブレット13の一端が開閉可能に取
付けられている。図2(B)に示すように、タブレット
13の読取面13aの上面には、メモ用紙14が着脱可
能に取付けられている。メモ用紙14は、剥離可能な複
数の用紙を積層して構成されている。また、携帯端末1
0は、メモ用紙14に筆記するペン40を備えている。
ペン40は、コイルと、このコイルから交番磁界を発生
させるための発振回路と、この発振回路に電源を供給す
る電池と、ペン先にインクを供給するインクカートリッ
ジとを内蔵している。
【0028】タブレット13の内部には、ペン40から
発生する交番磁界により電圧を誘起する複数のループコ
イルがX軸およびY軸方向に複数敷設されている(以
下、X軸方向に敷設されたコイルをXコイルと称し、Y
軸方向に敷設されたコイルをYコイルと称する)。図2
(B)に示すように、ハウジング11の上面には、タブ
レット13を閉じた際に、メモ用紙14を収容する凹部
15が形成されている。ハウジング11の前面には、ス
リット16が形成されており、そのスリット16には、
カード型のメモリ17が挿脱可能に挿入されている。メ
モリ17は、たとえばMP3方式で圧縮された音楽デー
タなどを書き換え可能に記憶する。また、ハウジング1
1の前面には、電源ボタン18と、メモリ17に記憶さ
れている音楽データなどを再生する場合、あるいは再生
または録音を一時停止する場合に押す再生ボタン19
と、再生または録音を停止する場合に押す停止ボタン2
0と、先の曲の頭出しや早送りをする場合に押す早送り
ボタン21と、現在または前の曲の頭出しや巻き戻しを
する場合に押す巻き戻しボタン22と、ボリューム(音
量)を大きくする場合に押すボリュームアップボタン2
3と、ボリュームを小さくする場合に押すボリュームダ
ウンボタン24と、メモリ17の記憶内容の全部または
一部を消去する場合に押す消去ボタン28と、ヘッドホ
ンのプラグを差し込むヘッドホンジャック25とを備え
る。なお、ボリュームアップボタン23およびボリュー
ムダウンボタン24は、曲番号を入力するボタンを兼用
しており、ボリュームアップボタン23を押すと曲番号
の所定の桁の数字が増加し、ボリュームダウンボタン2
4を押すと数字が減少する。また、再生ボタン19は、
曲番号の桁を示す数字を決定するためのボタンを兼用し
ている。
【0029】さらに、それらのボタン群の下方には、上
記ボタンの操作状態や携帯端末10の動作状態などを
(たとえば液晶により)表示する表示部47が設けられ
ている。表示部47の下方には、メモリ17の記憶内容
を印刷した印刷用紙Pを排出するためのスリット26が
形成されている。また、ハウジング11の側面には、録
音する場合にスライドさせる録音ボタン27と、通信回
線2(たとえば電話回線、ネットワーク、無線通信回
線)を接続するための接続端子46とが設けられてい
る。さらに、ハウジング11の上面には、メモ用紙14
に筆記した軌跡を示す軌跡データと、曲番号に対応する
音楽データの送信要求を示す要求信号とを送信する場合
に押す送信ボタン29と、メモリ17の記憶内容を印刷
用紙Pに印刷する場合に押す印刷ボタン30と、データ
を正常に受信終了した場合に点灯する受信終了表示LE
D31と、メモ用紙14に筆記した軌跡とサーバ90に
登録している筆跡とが一致しなかった場合に点灯するエ
ラー表示LED32とが設けられている。なお、ハウジ
ング11の内部には、スピーカ(図3において符号39
で示す)が設けられている。
【0030】(携帯端末10の主な電気的構成)次に、
携帯端末10の主な電気的構成について、それをブロッ
クで示す図3を参照して説明する。携帯端末10は、印
刷用紙Pに印刷を行うプリンタ36と、このプリンタを
駆動するプリンタドライバ35と、サーバ90から受信
した音楽データをアナログの音声信号に変換するオーデ
ィオデコーダ37と、このオーディオデコーダ37から
出力された音声信号を増幅するアンプ38と、MIDI
(Musical Instrument Digital Interface)音源42と、
サーバ90から受信した音楽データに対応するMIDI
音源データをMIDI音源42から読出すとともに、そ
の読出したMIDI音源データをアナログの音声信号に
変換するMIDIデコーダ41と、タブレット13に内
蔵された各ループコイルを順次切り替えてループコイル
に発生した電圧を検出するタブレットドライバ43と、
通信モデム45と、CPU33と、インターフェース3
4とを備える。CPU33は、インターフェース34を
介して通信モデム45との間で行うデータの入出力制
御、メモリ17に対するデータの入出力、プリンタドラ
イバ35、オーディオデコーダ37、MIDIデコーダ
41およびタブレットドライバ43の制御などを行う。
また、携帯端末10は、駆動電源としてのバッテリ44
を内蔵している。なお、携帯端末10は、交流電源でも
駆動することができ、図示しないが、ハウジング11
(図2)には、交流電源と接続するための端子が設けら
れている。
【0031】また、図示しないが、タブレットドライバ
43は、Xコイルを順次切替えるXコイル切替え回路お
よびYコイルを順次切替えるYコイル切替え回路と、ペ
ン40から出力された交番磁界によりXコイルおよびY
コイルに発生した信号を増幅する増幅器と、この増幅器
から出力された信号の不要な帯域を濾過するバンドパス
フィルタと、このバンドパスフィルタから出力された信
号を振幅検波する振幅検波回路と、この振幅検波回路に
より振幅検波された信号を振幅、つまり電圧値に対応し
たデジタル信号に変換するA/D変換回路と、このA/
D変換回路から出力されるデジタル信号により示される
電圧値を記憶するRAMと、このRAMに記憶された電
圧値に基づいてペン40の位置座標をCPU33が演算
するためのコンピュータプログラムが記憶されたROM
とを備える。
【0032】(サーバ90の主な電気的構成)次に、サ
ーバ90の主な電気的構成について図4を参照して説明
する。図4(A)は、サーバ90の主な電気的構成をブ
ロックで示す説明図であり、図4(B)は、サーバ90
に備えられた記憶装置98の主な記憶内容を示す説明図
である。図4(A)に示すように、サーバ90は、携帯
端末10と通信回線2を介してデータの送受信を行うた
めの通信モデム93と、キーボード94と、マウス95
と、ディスプレイ96と、メモリ97と、記憶装置98
と、CPU91とを備える。図4(B)に示すように、
記憶装置98は、サーバ90をサーバとして機能させる
ためのサーバエンジン98aと、携帯端末10の使用者
などの筆跡を示す筆跡データが記憶された筆跡データ記
憶領域98cと、携帯端末10から送信された軌跡デー
タと筆跡データ記憶領域98cに記憶されている筆跡デ
ータとを照合する筆跡照合プログラム98bと、様々な
音楽ジャンルの音楽を示す音楽データが記憶された音楽
データ記憶領域98dとを備える。
【0033】[携帯端末10およびサーバ90が実行す
る処理の流れ]次に、携帯端末10およびサーバ90が
実行する処理の流れについて図5ないし図8を参照して
説明する。図5は、「滝」という文字の書き順を示す説
明図である。図6(A)および図6(B)は、携帯端末
からサーバ90へ送信する軌跡データの一部を示す説明
図であり、図6(C)および図6(D)は、サーバ90
に記憶されている筆跡データの一部を示す説明図であ
る。図7は、携帯端末10のCPU33が実行する送信
処理の流れを示すフローチャートであり、図8は、サー
バ90のCPU91が実行する処理の流れを示すフロー
チャートである。なお、ここでは、携帯端末10の使用
者(以下、使用者と称する)は、「滝」というサインを
メモ用紙14(図2(B))に行い、その軌跡データと
筆跡データとの照合をサーバ90が行うものとする。
【0034】(軌跡データおよび筆跡データ)最初に、
軌跡データおよび筆跡データについて図5および図6を
参照して説明する。図5において、W1〜W13は、
「滝」という漢字の書き順を示す符号であり、Wに付随
の数字が書き順に対応している。つまり、「滝」という
漢字は、計13のストロークから構成されている。な
お、1ストロークとは、ペン40をペンダウンしてから
ペンアップするまでをいう。また、ここでは、携帯端末
10の使用者は、「滝」という文字の筆跡データをサー
バ90に登録する場合、第1ストロークW1を筆記し始
めてから第13ストロークW13を筆記し終えるまでの
時間を意識的に長くかけており、かつ、第3ストローク
W3を筆記し終えてから第4ストロークW4を筆記し始
めるまでの時間を意識的に長く取っているものとする。
【0035】(携帯端末10のCPU33が実行する送
信処理の流れ)最初に、携帯端末10のCPU33が実
行する送信処理の流れについて図7を参照して説明す
る。まず、使用者は、タブレット13に内蔵のROMか
ら登録されている「滝」という文字を読出して印刷用紙
Pに印刷し、その印刷用紙Pをメモ用紙14上、あるい
は読取面13a上に置く。続いて使用者は、携帯端末1
0のボリュームアップボタン23、ボリュームダウンボ
タン24および再生ボタン19を操作して受信を希望す
る曲の曲番号を入力する。このときCPU33は、曲番
号の入力終了を判定する(ステップ(以下、Sと略す)
10:Yes)。次に使用者は、メモ用紙14(図2
(B))上に印刷された「滝」という文字をペン40に
より上からなぞる。このときCPU33は、タブレット
13に内蔵の各Xコイルを順次スキャンし(S12)、
ペン40がメモ用紙14上、あるいは読取面13a上に
存在すると判定すると(S14:Yes)、ペン40か
ら出力される交番磁界によりXコイルに誘起した電圧を
示す電圧値に基づいてX座標を演算する(S16)。
【0036】続いてCPU33は、各Yコイルを順次ス
キャンし(S18)、Yコイルに誘起した電圧を示す電
圧値に基づいてY座標を演算する(S20)。続いてC
PU33は、S16において演算したX座標およびS2
0において演算したY座標をRAMに記憶する(S2
2)。たとえば、図6(A)に示すように、第1ストロ
ークW1のストロークデータは、S22においてRAM
に記憶された時刻ta0〜ta10と、各時刻に対応す
る位置座標(xa0,ya0)〜(xa10,ya1
0)とがRAMに記憶される。第2ストロークW2〜第
13ストロークW13についても、時刻データおよび位
置座標データが対応して記憶される。そして使用者が、
第13ストロークW13を筆記し終えたときに送信ボタ
ン29を押すと、CPU33は、送信ボタン29(図2
(B))が押されたと判定し(S24:Yes)、RA
Mに記憶されているサーバ90へのアクセス番号により
サーバ90へダイヤリングする(S26)。続いてCP
U33は、回線の接続を判定すると(S28:Ye
s)、入力した曲番号に対応する音楽データ(この発明
の請求項2に係る所定のデータ)の送信要求を示す要求
信号およびRAMに記憶されている軌跡データをサーバ
90へ送信する(S30)。なお、その送信データに
は、携帯端末10を他の携帯端末と識別するためのID
番号(識別番号)が含まれる。
【0037】(サーバ90のCPU91が実行する処理
の流れ)CPU91は、通信回線2を介して携帯端末1
0からデータを受信し(図8のS100)、その受信デ
ータに含まれるID番号を認識する(S102)。続い
てCPU91は、その認識したID番号が記憶装置98
に記憶されている登録ID番号であるか否かを判定し
(S104)、登録IDであると判定すると(S10
4:Yes)、受信したデータ中の軌跡データを解析し
(S106)、記憶装置98の筆跡データ記憶領域98
cから上記使用者の筆跡データを読出し、その筆跡デー
タと受信した軌跡データとを照合する。ここでは、第1
3ストロークW13の最後の時刻データ、つまり第1ス
トロークW1を筆記し始めてから第13ストロークW1
3を筆記し終えるまでにかかった時間について、どのく
らいの差があるかを判定する。つまり、前述のように、
上記使用者は、第1ストロークW1を筆記し始めてから
第13ストロークW13を筆記し終えるまでに意識的に
長い時間をかけているため、第1ストロークW1を筆記
し始めてから第13ストロークW13を筆記し終えるま
での時間同士を比較すれば、筆跡を登録している使用者
による軌跡であるか否かを判定できる。
【0038】図6(D)に示すように、筆跡データのう
ち、第13ストロークW13の筆記を終えた時刻はtb
230であり、図6(B)に示すように、軌跡データの
うち、第13ストロークW13の筆記を終えた時刻は、
ta190である。そこで、CPU91は、時刻tb2
30と時刻ta190との差(tb230−ta19
0)が、予め基準値として設定されている時間tm以下
であるか否かを判定する(S108)。そしてCPU9
1は、(tb230−ta190)が時間tm以下であ
ると判定すると(S108:Yes)、さらに認証精度
を高めるために次の判定を行う(S110)。つまり、
前述のように、第1ストロークW1を筆記し始めてから
第13ストロークW13を筆記し終えるまでに意識的に
長い時間をかけているため、第1ストロークW1を筆記
し始めてから第13ストロークW13を筆記し終えるま
でにかかる時間同士を比較すれば、筆跡を登録している
使用者の筆記による軌跡であるか否かをほぼ正確に判定
できるが、偶然に文字をゆっくり時間をかけて筆記する
者がサインし、第1ストロークW1の筆記開始から第1
3ストロークW13の筆記終了までにかかる時間が登録
している筆跡の時間と近似したものになり、誤って認証
するおそれがあるため、他の時間的要素同士を比較す
る。
【0039】ここでは、前述のように、登録している筆
跡では、第3ストロークW3を筆記し終えてから第4ス
トロークW4を筆記し始めるまでに意識的に長い時間を
取っているため、その時間同士を比較する。図6(D)
に示すように、筆跡データのうち、第3ストロークW3
の筆記を終えた時刻はtb35であり、第4ストローク
W4の筆記を開始した時刻はtb45であるから、第3
ストロークW3の筆記を終えてから第4ストロークW4
の筆記を開始するまでの時間は、(tb45−tb3
5)である。また、図6(B)に示すように、軌跡デー
タのうち、第3ストロークW3の筆記を終えた時刻はt
a35であり、第4ストロークW4の筆記を開始した時
刻はta38であるから、第3ストロークW3の筆記を
終えてから第4ストロークW4の筆記を開始するまでの
時間は、(ta38−ta35)である。
【0040】そこで、CPU91は、(tb45−tb
35)と(ta38−ta35)との差(tb45−t
b35)−(ta38−ta35)が、予め基準値とし
て設定されている時間tn以下であるか否かを判定する
(S110)。そしてCPU91は、(tb45−tb
35)−(ta38−ta35)が時間tn以下である
と判定すると(S110:Yes)、受信データに含ま
れている曲番号に対応する音楽データを記憶装置98の
音楽データ記憶領域98d(図4(B))から読出し
(S112)、その読出した音楽データを通信回線2を
介して携帯端末10へ送信する(S114)。そしてC
PU91は、音楽データの送信を終了すると(S11
6:Yes)、所定の金額を課金する(S118)。一
方、携帯端末10のCPU33は、サーバ90から送信
された音楽データを受信し(S32)、その受信を終了
すると(S34:Yes)、通信回線を切断する(S3
6)。このとき、携帯端末10の受信終了表示LED3
1(図2(B))が点灯し、音楽データの受信終了を報
知する。なお、課金された金額を示すデータを携帯端末
10へ送信し、携帯端末10の表示部47に表示するこ
ともできる。また、課金データは、サーバ90が管理
し、課金内容を示す請求書を携帯端末10の所有者へ送
付することもできる。
【0041】一方、CPU91は、受信したID番号が
登録ID番号でない場合(S104:No)、全筆記に
かかった時間が基準値tmを超えている場合(S10
8:No)、あるいは第3ストロークW3から第4スト
ロークW4に移行するまでにかかる時間が基準値tnを
超えている場合(S110:No)は、認証を許可しな
いことを示す不許可データを携帯端末10へ送信する
(S120)。このとき、携帯端末10のエラー表示L
ED32(図2(B))が点灯し、認証されなかったこ
とを報知する。
【0042】[第1実施形態による効果] (1)以上のように、第1実施形態の認証システム1を
使用すれば、音楽データのダウンロードを希望する携帯
端末10において筆記した軌跡と、音楽データを配信す
るサーバ90において登録されている筆跡とがほぼ同一
であると認証された場合に、サーバ90は上記希望する
音楽データを携帯端末10へ配信する。したがって、I
D番号やパスワードなどを使用したものよりも、セキュ
リティの高い認証システムを実現することができるた
め、ID番号やパスワードが第三者に漏洩したとして
も、音楽データをその第三者により不正にダウンロード
されるおそれが少ない。 (2)しかも、サーバ90に登録している筆跡を携帯端
末10にも記憶しておき、その記憶されている筆跡を印
刷用紙Pに印刷し、その印刷された筆跡の上をなぞるこ
とにより、常にほぼ同じ位置座標により構成された軌跡
データを携帯端末10からサーバ90へ送信できる。し
たがって、サーバ90は、常にほぼ同じ位置座標におけ
る軌跡データと筆跡データとを照合できるため、ほぼ同
じストローク間あるいは位置座標間における筆記時間な
どの筆者固有のパラメータ同士を比較して照合できるの
で、精度の高い認証を実現できる。
【0043】(3)また、筆記開始から筆記終了までの
全時間同士を比較し、その比較結果に基づいて認証を行
う場合は、実際に筆記した全時間が登録している全時間
に偶然に近似し、誤って認証するおそれがあるが、その
認証に加えて、第3ストロークW3を描き終えてから次
の第4ストロークW4を描き始めるまでの時間(ある特
定のストロークを描き終えてから次のストロークを描き
始めるまでの時間)、つまり所定のストローク間のイン
ターバル時間を故意に長くして登録しておき、あるいは
故意に短く登録しておき、そのインターバル時間同士を
比較し、その比較結果に基づいた認証をも行うようにす
ることができるため、偶然近似した時間になるおそれが
少ないので、より一層セキュリティを高めることができ
る。 (4)さらに、上記実施形態では、2つの特徴を抽出し
て説明したが、各ストロークW1〜W13の筆記時間、
筆記順序および各ストロークを描き終えてから次のスト
ロークを描き始めるまでの時間を総て比較照合してもよ
い。 (5)またさらに、携帯端末10は携帯可能であるた
め、携帯端末10を移動先に携帯することにより、行く
先でいつでも所望の音楽データをダウンロードし、その
ダウンロードした音楽データを再生することができるた
め、便利である。
【0044】<第2実施形態>次に、この発明に係る第
2実施形態について図9を参照して説明する。この第2
実施形態に係る認証システムは、サインの印刷されてい
ないメモ用紙14上に筆記したサインを認証できること
を特徴とする。図9は、サーバ90のCPU91が実行
する処理の流れを示すフローチャートである。なお、図
9に示す処理の一部を除いて第1実施形態と同じである
ため、以下では図9に示す処理を中心に説明する。CP
U91は、データを受信し(S130)、ID番号を認
識し(S132)、登録ID番号であると判定すると
(S134:Yes)、受信データ中のストロークのう
ち、筆跡データの位置座標と最も近い位置座標を最も多
く有するストロークを検索する(S136)。
【0045】続いてCPU91は、S136において見
つかったn個の各ストロークの筆記時間の差分Δtの和
Δt・nを演算する(S138)。たとえば、図5にお
いて第1ストロークW1〜第13ストロークW13のう
ち、第1ストロークW1および第3ストロークW3が、
最も近い位置座標を最も多く有するストロークであると
すると、筆跡データの第1ストロークW1の筆記時間
(tb10−tb0)(図6(C))と軌跡データの第
1ストロークW1の筆記時間(ta10−ta0)(図
6(A))との差{(tb10−tb0)−(ta10
−ta0)}と、筆跡データの第3ストロークW3の筆
記時間(tb35−tb20)(図6(D))と軌跡デ
ータの第3ストロークW3の筆記時間(ta35−ta
20)(図6(B))との差{(tb35−tb20)
−(ta35−ta20)}との和{(tb10−tb
0)−(ta10−ta0)}+{(tb35−tb2
0)−(ta35−ta20)}を演算する。
【0046】続いてCPU91は、Δt・nが予め設定
された基準値tn1以下であるか否かを判定する(S1
40)。つまり、メモ用紙14上に筆記されたサイン
と、登録されている筆跡との間に、筆記時間的に近似し
た部分があるかないかを判定する。そしてCPU91
は、Δt・nが予め設定された基準値tn1以下である
と判定すると(S140:Yes)、携帯端末10が要
求する音楽データを音楽データ記憶領域98dから読出
して(S142)、携帯端末10へ送信し(S14
4)、その送信を終了すると(S146:Yes)、所
定の金額を課金する(S148)。一方、CPU91
は、受信したID番号が登録ID番号でない場合(S1
34:No)、あるいはΔt・nが基準値tn1を超え
ている場合(S140:No)は、不許可データを携帯
端末10へ送信する(S150)。
【0047】[第2実施形態による効果]以上のよう
に、第2実施形態の認証システムを使用すれば、何も印
刷されていないメモ用紙14上にサインした軌跡と登録
している筆跡とを比較して認証を行うことができるた
め、印刷された筆跡をなぞって真似され、偶然に認証さ
れてしまうおそれがない。しかも、位置座標が近似して
いるストロークの筆記時間同士を比較するため、位置座
標が離れているストローク同士を比較して誤って認証し
てしまうおそれがないので、認証の精度を高めることが
できる。なお、ストロークの筆記時間同士を比較してそ
の差分を演算するのではなく、近似した位置座標の時刻
同士を比較してその差分を演算し、その差分の総和を基
準値と比較して認証することもできる。また、サインし
た文字に大小があると、比較対象となる位置座標が離れ
てしまい、認証精度の低下が考えられるが、メモ用紙1
4上にサインする範囲(たとえば矩形領域)を予め印刷
するなどして設定しておき、その範囲内でサインするよ
うにすれば、文字の大小による認証精度の低下をなくす
ことができる。
【0048】<第3実施形態>次に、この発明に係る第
3実施形態について図10を参照して説明する。この第
3実施形態に係る認証システムは、携帯端末10から他
の装置へ音楽データをコピーする際に、軌跡データと筆
跡データとの照合を行い、所定の照合結果が得られなか
った場合はコピーできないことを特徴とする。図10
は、携帯端末10のCPU33が実行する処理の流れを
示すフローチャートである。なお、携帯端末10は、軌
跡データと筆跡データとを照合する機能と、メモリ17
に記憶されているデータを他の装置にコピーする機能を
備えており、図示しないが、ハウジング11の所定箇所
には、データ伝送用のコードを接続するための接続端子
と、コピー動作を行うためのコピーボタンとが設けられ
ている。また、送信ボタン29(図2(A))は、デー
タを他の装置へ伝送する場合に押すボタンを兼用してい
る。さらに、サーバ90は、照合に使用した筆跡データ
を音楽データと共に携帯端末10へ送信する。
【0049】CPU33は、コピーボタンが押されたと
判定すると(S50:Yes)、Xコイルを順次スキャ
ンし(S52)、ペン40がメモ用紙14上、あるいは
読取面13a上に存在すると判定すると(S54:Ye
s)、Xコイルに誘起した電圧を示す電圧値に基づいて
X座標を演算する(S56)。続いてCPU33は、Y
コイルを順次スキャンし(S58)、Yコイルに誘起し
た電圧を示す電圧値に基づいてY座標を演算する(S6
0)。続いてCPU33は、S56において演算したX
座標およびS60において演算したY座標をRAMに記
憶する(S62)。続いてCPU33は、送信ボタン2
9が押されたと判定すると(S64:Yes)、S62
において記憶された軌跡データと、サーバ90から受信
した筆跡データとを照合し(S66)、所定の一致結果
が得られた場合は(S68:Yes)、メモリ17に記
憶している音楽データを上記他の装置へ伝送する(S7
0)。なお、照合の手法は、第1実施形態または第2実
施形態においてサーバ90が使用した手法を用いる。一
方、所定の一致結果が得られなかった場合は(S68:
No)、エラー表示LED32(図2(A))を点灯ま
たは点滅させてエラー表示を行う(S72)。
【0050】[第3実施形態による効果]以上のよう
に、第3実施形態の認証システムを使用すれば、携帯端
末10から他の装置へ音楽データをコピーしようとする
場合に、サーバ90から受信した筆跡データと、携帯端
末10において筆記した軌跡を示す軌跡データとを照合
し、その照合により所定の一致結果が得られなかった場
合には、音楽データの他の装置へのコピーが禁止される
ため、不正コピーを高いセキュリティで防止できる。な
お、携帯端末10から他の装置へのデータの伝送は、有
線であっても無線であってもよい。
【0051】<他の実施形態> (1)上記各実施形態では、使用者が自己の名字を筆記
する場合を説明したが、任意の図形などを筆記し、その
軌跡データと筆跡データとを照合して認証するように構
成することもできる。この構成によれば、文字の場合と
異なり、筆記順序が分かり難いため、セキュリティを高
めることができる。また、その場合、図形の一部のみを
メモ用紙14に印刷し、印刷された部分をなぞるととも
に、印刷されていない部分を筆記し、それらの軌跡デー
タと筆跡データとを照合して認証するように構成するこ
ともできる。この構成によれば、印刷されていない部分
の図形は、使用者以外は知り得る由がないため、より一
層セキュリティを高めることができる。
【0052】また、使用者のサインの全体をサーバ90
から携帯端末10へ送信してメモ用紙14に印刷する場
合は、その印刷されたサインを上からなぞることにな
り、そのなぞった軌跡の座標と、送信されたサインの座
標とは殆ど同一となってしまうため、座標の相違による
認証は殆ど意味をなさないので、筆記時間の相違に基づ
く認証しか行うことができない。そこで、使用者のサイ
ンの一部(たとえば漢字の偏または旁)を省いたものを
参照データとして携帯端末10へ送信する。この構成に
よれば、サインの省かれている部分の正しい軌跡につい
ては、サイン全体を知っている使用者のみが筆記できる
ものであるため、その省かれている部分について、座標
の相違による認証を行うことができる。つまり、座標お
よび筆記時間の双方に基づいて認証を行うことができる
ため、上記と同様に、より一層セキュリティを高めるこ
とができる。なお、携帯端末10にLCDなどの表示装
置を設け、その表示装置にサーバ90から受信したデー
タを表示し、その表示を参照あるいは模して図形やサイ
ンを筆記するように構成することもできる。また、筆跡
データから時間情報を除いた座標情報のみを参照データ
としてもよいし、座標データの一部を除いて参照データ
としてもよい。さらに、参照データは、照合データとは
別個にサーバ90に記憶しておいてもよいし、送信の都
度、照合データに基づいて生成してもよい。またさら
に、生成の都度、生成する範囲を変更することもでき
る。
【0053】上記の場合において、ペン40およびタブ
レット13が、この発明の請求項1に係るデータ入力手
段に対応し、プリンタドライバ35、プリンタ36およ
び印刷用紙Pが表示手段に対応する。また、データ入力
手段により入力されたデータの照合対象となる筆跡デー
タが照合データに対応し、筆跡データ記憶領域98cが
照合データ記憶手段に対応する。また、サーバ90は、
参照データを携帯端末10へ送信する必要があるが、そ
のために、サーバ90のCPU91は、たとえば図8に
おいてS98として「参照データ送信」という処理を実
行する。この場合、CPU91が実行する上記S98が
請求項1に係る参照データ送信手段として機能する。一
方、携帯端末10は、サーバ90から送信された参照デ
ータを受信する必要があるが、そのために、CPU33
は、たとえば図7においてS8として「参照データ受
信」という処理を実行する。この場合、CPU33が実
行する上記S8が請求項1に係る参照データ受信手段と
して機能する。そして、携帯端末10のCPU33が実
行する図7のS30が、請求項1に係るユーザデータ送
信手段として機能し、サーバ90のCPU91が実行す
る図8のS100が、ユーザデータ受信手段として機能
する。また、S106〜S110が、照合手段として機
能し、S112、S114およびS120が、処理手段
として機能する。
【0054】(2)また、上記各実施形態では、ID番
号やパスワードに代えて、筆跡データを用いる認証方法
を開示したが、両者を併用することも可能である。 (3)上記各実施形態では、携帯端末10が通信機能を
備える場合を説明したが、通信機能部分と、オーディオ
機能を含む他の機能部分(以下、オーディオ装置とい
う)とを分け、通信機能部分として携帯情報端末装置:
PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機を利
用することもできる。この場合、携帯情報端末装置がサ
ーバ90との間でデータを通信し、携帯情報端末装置と
上記オーディオ装置との間でデータの入出力を行う。 (4)上記各実施形態では、携帯端末10におけるデー
タの記憶手段として、メモリカードタイプのもの(メモ
リカード17)を示したが、メモリスティック、または
マイクロドライブなどの記憶媒体を使用することもでき
る。
【0055】(5)サーバ90から携帯端末10へ送信
する音楽データの中に、曲のタイトル、演奏者などを示
すデータを含めておき、携帯端末10が、受信した音楽
データの中に含まれる上記データを印刷用紙Pに印刷す
るように構成することもできる。この場合、印刷用紙P
をメモリ17の表面に貼付可能なラベルタイプのものに
しておけば、曲のタイトルや演奏者が印刷された印刷用
紙Pをメモリ17に貼付できるため、メモリ17の記憶
内容を知ることができるので便利である。 (6)上記音楽データの中に課金内容を示す課金データ
を含めておき、携帯端末10が受信した音楽データの中
に含まれる課金データを印刷用紙Pに印刷するように構
成することもできる。
【0056】(7)携帯端末10がメモリ17の空き領
域の容量を印刷用紙Pに印刷するように構成することも
できる。 (8)上記音楽データの中に音楽関連広告情報や新曲情
報などを含めておき、携帯端末10が音楽データを受信
したときにその中に含まれている上記音楽関連広告情報
や新曲情報などを自動的に印刷用紙Pに印刷するように
構成することもできる。この構成によれば、上記情報を
印刷用紙Pに自動的に印刷することによる宣伝効果を奏
することができるため、その分、音楽データの受信料を
安価にすることが可能である。
【0057】(9)図11に示すように、読取面13a
上に五線譜の印刷されたシート50を乗せ、その上から
音符を書くと、その音符に対応するMIDIデータがM
IDI音源42から読出され、その読出されたMIDI
データに対応する音がMIDIデコーダ41、アンプ3
8およびスピーカ39によって再生されるように構成す
ることもできる。図12は、携帯端末10のCPU33
が実行する楽譜入力処理の流れを示すフローチャートで
ある。CPU33は、読取面13aに五線譜の印刷され
たシート50が乗せられたことを検出すると、楽譜再生
処理を実行可能な状態になる。たとえば、CPU33
は、早送りボタン21および巻き戻しボタン22(図2
(A))が2秒以上同時に押されたことを検出すること
により、読取面13aにシート50が乗せられたと判定
する。続いてCPU33は、初期化(後述するパラメー
タp、q=0)を実行し(S200)、#または♭を入
力する(S202)。たとえば、ボリュームアップボタ
ン23を押しながら、#を付けたい位置(たとえば一番
上の線上(ファ))をペン40により指定し、あるいは
ボリュームダウンボタン24を押しながら、♭を付けた
い位置をペン40により指定する。
【0058】続いてCPU33は、音符か否かを判定す
る(S204)。たとえば、CPU33は、描かれた図
形が楕円である場合は音符であると判定する。たとえ
ば、図形の始点と終点がほぼ同位置であり、x方向およ
びy方向の最大値から最小値を減算した値が所定値以上
である場合は、楕円、つまり音符であると判定する。続
いてCPU33は、音符であると判定すると(S20
4:Yes)、音階を検出する(S206)。たとえ
ば、音符を構成する楕円の中心(x方向およびy方向の
最大値と最小値の平均)を求め、そのy座標から音階を
検出し、x座標から音符の順番を検出する。なお、音符
は、通常は前から順に描くが、後で付け足した場合は、
その位置に挿入する。続いてCPU33は、音符の種類
を検出する。まず、音符が中塗りであるか否かを判定し
(S208)、中塗りである場合は(S208:Ye
s)、音の長さパラメータp1を1に設定する(S21
0)。また、CPU33は、音符に縦棒がある場合は
(S212:Yes)、音の長さパラメータp2を1に
設定し(S214)、音符に旗(斜め線)がある場合は
(S216:Yes)、音の長さパラメータp3をnに
設定する(S218)。このとき、旗の数nにより音の
長さが変化する。続いてCPU33は、音符に付点があ
る場合は(S220:Yes)、音の長さパラメータp
4を1に設定する(S222)。このように、音の長さ
パラメータP1〜P4により、音符の音の長さが決定さ
れる。
【0059】また、CPU33は、小節の区切りがある
か否かを判定する(S224)。たとえば、CPU33
は、少なくとも五線譜の最下部の線から最上部の線に達
する線が存在する場合は、小節の区切りと判定する。ま
た、CPU33は、音符でないと判定した場合は(S2
04:No)、休符であるか否かを判定する(S23
0)。たとえば、休符は、停止ボタン20を押しながら
横棒を描いた場合は全休符、停止ボタン20を押しなが
ら縦棒を描いた場合は4分休符、停止ボタン20を押し
ながら縦棒を2本描いた場合は8分休符というように記
入する。このとき、CPU33は、縦棒の数nに対応し
て休符の長さをq1に設定する。そしてCPU33は、
S204〜S232を実行して検出された音符または休
符の長さを検出し(S226)、楽譜の入力を終了する
(S228:Yes)と判定するまでS204〜S22
8:Noを繰り返し実行する。このとき、メモリ17
(図3)には、CPU33により検出された座標、音階
(休符)および音の長さなどの情報が順次記憶される。
【0060】そして、停止ボタン20および再生ボタン
19を同時に押すと、メモリ17に記憶されている情報
がMIDIコードに変換され、再生ボタン19を押す
と、MIDIデコーダ41がMIDI音源42からMI
DIコードに対応する音源データを読出し、その音源デ
ータに対応する楽音がアンプ38を介してスピーカ39
により演奏される。このとき、停止ボタン20を押すと
演奏が中止され、楽譜入力モードとなる。また、印刷ボ
タン30を押すと、それまでに入力した楽譜を印刷用紙
Pに印刷する。さらに、その印刷用紙Pを読取面13a
に乗せれば、楽譜の編集を行うことができる。このと
き、新たに追加した音符の座標が、既に入力済みの座標
に近ければ、既に入力済みの音符を新たに追加した音符
に置き換える。また、近くなければ、新たな音符の挿入
を行う。そして、CPU33は、たとえば再生ボタン1
9および停止ボタン20を再度2秒以上同時に押された
ことを検出すると、楽譜入力処理終了と判定する(S2
28:Yes)。これにより、携帯端末10は、通常の
MP3再生モードとなる。また、携帯端末10は、メモ
リ17に記憶された演奏データを他の装置へアップロー
ドすることもできる。上記構成によれば、携帯端末10
を操作が簡単な作曲ツールとして使用することができ
る。なお、他の装置から送信されたMIDIデータを受
信し、その受信したMIDIデータを楽譜に印刷して出
力することもできる。また、その印刷された楽譜を手書
きで修正して演奏することもできる。
【0061】(10)音楽データの演奏部分をMIDI
データで構成するとともに、歌詞を示す歌詞データを含
めておき、携帯端末10のMIDI演奏機能を使用して
演奏部分を再生し、歌詞データを印刷用紙Pに印刷する
ように構成することもできる。この構成によれば、携帯
端末10によるMIDI演奏を聞きながら印刷用紙Pに
印刷された歌詞を見ながら歌う、いわゆるカラオケを楽
しむことができる。
【0062】[請求項と実施形態との対応関係]携帯端
末10が、請求項1または請求項2に係る第1の通信装
置に対応し、サーバ90が、第2の通信装置に対応す
る。また、ペン40が、請求項2に係る筆記具に対応
し、メモリカード17が、記憶手段に対応する。さら
に、印刷用紙Pが、請求項2に係る被記録媒体に対応
し、プリンタドライバ35およびプリンタ36が、記録
手段に対応する。また、音楽データ記憶領域98dが、
請求項2に係るデータ記憶手段に対応し、筆跡データ記
憶領域98cが、筆跡データ記憶手段に対応する。そし
て、携帯端末10のCPU33が実行する図7のS30
が、請求項2に係る軌跡データ送信手段および要求信号
送信手段として機能し、S32が、データ受信手段とし
て機能する。また、サーバ90のCPU91が実行する
図8のS100が、請求項2に係る要求信号受信手段お
よび軌跡データ受信手段として機能し、S106〜S1
10が、照合手段として機能する。さらに、CPU91
が実行する図8のS112、S114およびS120
が、請求項2に係る処理手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る認証システムの
主要構成をブロックで示す説明図である。
【図2】図2(A)は、携帯端末10の外観を示す斜視
説明図であり、図2(B)は、図2(A)に示す携帯端
末10の使用状態を示す説明図である。
【図3】携帯端末10の主な電気的構成をブロックで示
す説明図である。
【図4】図4(A)は、サーバ90の主な電気的構成を
ブロックで示す説明図であり、図4(B)は、サーバ9
0に備えられた記憶装置98の主な記憶内容を示す説明
図である。
【図5】「滝」という文字の書き順を示す説明図であ
る。
【図6】図6(A)および図6(B)は、携帯端末から
サーバ90へ送信する軌跡データの一部を示す説明図で
あり、図6(C)および図6(D)は、サーバ90に記
憶されている筆跡データの一部を示す説明図である。
【図7】携帯端末10のCPU33が実行する送信処理
の流れを示すフローチャートである。
【図8】サーバ90のCPU91が実行する処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態においてサーバ90のCPU91
が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】第3実施形態において携帯端末10のCPU
33が実行する処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図11】読取面13a上に五線譜の印刷されたシート
50を乗せ、その上から音符を書いた状態を示す説明図
である。
【図12】携帯端末10のCPU33が実行する楽譜入
力処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 認証システム 2 通信回線 10 携帯端末(第1の通信装置) 17 メモリカード(記憶手段) 13a 読取面 35 プリンタドライバ(表示手段・記録手段) 36 プリンタ(表示手段・記録手段) 40 ペン(筆記具) 90 サーバ(第2の通信装置) 98d 音楽データ記憶領域(データ記憶手段) 98c 筆跡データ記憶領域(照合データ記憶手段・筆
跡データ記憶手段) P 印刷用紙(被記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B043 AA05 AA09 BA06 CA09 DA07 EA04 EA05 FA02 GA02 GA18 5J104 AA07 KA01 KA16 MA02 NA01 NA27 PA11 5K067 AA32 BB41 EE02 EE10 FF23 FF25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の通信装置と、この第1の通信装置
    と通信可能な第2の通信装置とを備えており、 前記第1の通信装置は、 データ入力手段と、 前記第2の通信装置から送信された参照データを受信す
    る参照データ受信手段と、 前記参照データを表示する表示手段と、 前記参照データを参照あるいは模して前記データ入力手
    段から入力されたユーザデータを前記第2の通信装置へ
    送信するユーザデータ送信手段とを備えており、 前記第2の通信装置は、 照合データが記憶された照合データ記憶手段と、 前記照合データの一部からなる参照データを前記第1の
    通信装置へ送信する参照データ送信手段と、 前記第1の通信装置から送信されたユーザデータを受信
    するユーザデータ受信手段と、 このユーザデータ受信手段により受信された前記ユーザ
    データと前記照合データ記憶手段に記憶されている照合
    データとを照合する照合手段と、 この照合手段により所定の照合結果が得られた場合、所
    定の処理を実行する処理手段と、を備えたことを特徴と
    する認証システム。
  2. 【請求項2】 第1の通信装置と、この第1の通信装置
    と通信可能な第2の通信装置とを備えており、 前記第1の通信装置は、 読取面と、 この読取面に、筆記具により筆記された軌跡の座標を読
    取り、その読取った座標と、その座標が入力された時間
    とからなる軌跡データを前記第2の通信装置へ送信する
    軌跡データ送信手段と、 前記第2の通信装置へ所定のデータの送信要求を示す要
    求信号を送信する要求信号送信手段と、 前記第2の通信装置から送信された前記所定のデータを
    受信するデータ受信手段と、 この受信手段によって受信された前記所定のデータを記
    憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている前記所定のデータを被記
    録媒体に記録する記録手段と、を備えており、 前記第2の通信装置は、 前記第1の通信装置から送信された要求信号を受信する
    要求信号受信手段と、 前記所定のデータが記憶されたデータ記憶手段と、 筆跡を示す筆跡データが記憶された筆跡データ記憶手段
    と、 前記第1の通信装置から送信された前記軌跡データを受
    信する軌跡データ受信手段と、 この軌跡データ受信手段によって受信された前記軌跡デ
    ータと前記筆跡データ記憶手段に記憶されている筆跡デ
    ータとを照合する照合手段と、 この照合手段により、所定の照合結果が得られた場合、
    所定の処理を実行する処理手段と、を備えたことを特徴
    とする認証システム。
  3. 【請求項3】 前記処理手段は、 前記照合手段により前記所定の照合結果が得られた場
    合、前記要求信号受信手段により受信された要求信号に
    よって示される所定のデータを前記データ記憶手段から
    読出して前記第1の通信装置へ送信するデータ送信手段
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の認証システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、筆跡を示す筆跡データ
    を記憶しており、 前記記録手段は、前記記憶手段に記憶されている前記筆
    跡データを前記被記録媒体に記録し、 前記軌跡データ送信手段は、 前記記録手段により前記筆跡データを記録した前記被記
    録媒体を前記読取面上に載置し、その載置された前記被
    記録媒体上に記録された前記筆跡データを前記筆記具に
    よりなぞった軌跡を示す軌跡データを前記第2の通信装
    置へ送信することを特徴とする請求項2または請求項3
    に記載の認証システム。
  5. 【請求項5】 前記筆跡データ記憶手段は、筆跡を示す
    座標データと書き順を示す時間データとを記憶してお
    り、 前記照合手段は、前記軌跡データおよび筆跡データの座
    標データおよび時間データをそれぞれ比較することを特
    徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載
    の認証システム。
  6. 【請求項6】 前記照合手段は、 前記軌跡データおよび筆跡データにおいて、最も近い座
    標データ同士の時間データの差分をそれぞれ求め、各差
    分の和が所定値を超えるか否かを判定して照合結果を出
    すことを特徴とする請求項5に記載の認証システム。
  7. 【請求項7】 前記照合手段は、 前記軌跡データおよび筆跡データにおいて、前記軌跡デ
    ータの中の所定のストロークを描くのに要する時間同士
    を比較し、さらに、ある特定のストロークを描き終えて
    から次のストロークを描き始めるまでの時間同士を比較
    し、両比較結果により照合結果を出すことを特徴とする
    請求項2ないし請求項6のいずれか1つに記載の認証シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記第1の通信装置は携帯可能であり、
    前記データ送信手段は、前記照合手段により軌跡データ
    と筆跡データとから所定の照合結果が得られた場合に、
    前記要求信号受信手段により受信された要求信号により
    示される所定のデータを前記データ記憶手段から読出し
    て前記第1の通信装置へ送信することを特徴とする請求
    項2ないし請求項7のいずれか1つに記載の認証システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記第2の通信装置は、前記所定のデー
    タと共に前記筆跡データを前記第1の通信装置へ送信
    し、 前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置から送信さ
    れた前記所定のデータおよび筆跡データを前記データ受
    信手段により受信し、その受信した所定のデータを他の
    装置へ伝送可能であり、その伝送前に、前記軌跡データ
    と前記受信した筆跡データとを照合し、その照合により
    所定の照合結果が得られた場合に前記所定のデータを前
    記他の装置へ伝送することを特徴とする請求項2ないし
    請求項8のいずれか1つに記載の認証システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003078169A1 (en) 2002-03-19 2003-09-25 Ricoh Company, Ltd. Method for correcting color difference in bi-directional printing, printing apparatus, program, and storing medium
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