JP4690594B2 - コンテナターミナル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、海上コンテナの船荷役、蔵置、受け入れならびに払い出しを行うコンテナターミナルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンテナターミナルは、海上コンテナのコンテナ輸送船に対してコンテナの積み込み、荷揚げを行う岸壁施設および荷揚げしたコンテナを荷主に引き渡すまで貯蔵保管し、または荷主から受け取ったコンテナを船積みまで貯蔵保管する施設から構成される。
図11は、最も一般的なコンテナターミナルの配置の一例を示すものであるが、コンテナ荷役、搬送に直接関連する主要設備のみを表示し、その他の設備は省略してある。図11において(1)はコンテナターミナルの範囲を示す。(1A)はコンテナターミナルのコンテナ船繋留岸壁(以下「岸壁」と呼ぶ)、(1B)はコンテナを所定位置に積み付け保管する(以下「蔵置」と呼ぶ)地域、すなわちコンテナヤードである。(2)はコンテナ船であり、コンテナターミナル岸壁(1A)に繋留され船荷役用岸壁クレーン(3)(以下「岸壁クレーン」と呼ぶ)によりコンテナ積み揚げの荷役(以下コンテナ船に船積みされるコンテナを「船積みコンテナ」と、コンテナ船から荷揚げされるコンテナを「荷揚げコンテナ」と、「船積みコンテナ」及び「荷揚げコンテナ」を総称して「船荷役コンテナ」と、コンテナ船へのコンテナ積み揚げの荷役を「船荷役」と呼ぶ)が行われる。
【0003】
図11において、(4)はヤードクレーンであって船荷役コンテナを搬送する搬送手段(10A,以下船荷役搬送手段と呼ぶ)により岸壁クレーンから搬送された荷揚げコンテナおよび一般道路用トレーラ等(10)によりターミナルに搬入されたコンテナを蔵置し、ならびに既にコンテナヤードに蔵置されているコンテナを吊上げて船積みの為に船荷役搬送手段(10A)に、あるいはターミナル外へのコンテナ搬出に到来した一般道路用トレーラ等(10)に搭載する。
船荷役搬送手段(10A)はヤードクレーンにより搭載された船積みコンテナを岸壁クレーンに搬送し、荷揚げコンテナを岸壁クレーンからヤードクレーンまで搬送する。図11では船荷役搬送手段としてトレーラを使用した場合を示す。
コンテナターミナルへの外部からのコンテナ搬入搬出は一般道路用トレーラ等によりコンテナターミナルゲート(7)(以下「ゲート」と呼ぶ)を経由して行われる。
前記一般道路用トレーラ等を以下では「コンテナ搬出入トレーラ」と呼ぶ。また、コンテナ搬出入トレーラにより搬出または搬入されるコンテナを「搬出コンテナ」、「搬入コンテナ」又は総称して「搬出入コンテナ」と呼ぶ。
【0004】
コンテナヤードにおいてはコンテナはヤードクレーン走行路、船荷役搬送手段の走行路及びコンテナ搬出入トレーラの走行路等で区画された複数の区域内に規則的に蔵置される。そのような区画されたコンテナ蔵置区域を蔵置ブロックと呼ぶ。図11で(5)が蔵置ブロックである。個々の蔵置ブロック内では個別のコンテナを積み付ける位置が三次元空間に仮想的に設定されており、それら仮想的な個別のコンテナの積み付け位置をスロットと呼び3つの番号、即ちコンテナ長手方向の位置を表示するベイ番号、短手方向の位置を表示するロー番号(又は列番号)及び高さ方向位置あるいは積み段数を表示するテアー番号(積み段数)によって番地として定義される。図11の(6)が個々のコンテナの蔵置スロットである。
【0005】
図11に示す構成のコンテナターミナルにおける問題点は、船荷役搬送手段とコンテナ搬出入トレーラという機械的には類似であっても運用上において異種である2種類の搬送手段が相互に入り混じって走行する点にある。船荷役搬送手段としてトレーラを使用した場合、それらは通常コンテナターミナル内での使用に限定しているので道路交通法等の法規制の対象外であるところから、例えばヤードクレーンがコンテナをヤードトレーラに搭載する操作が容易になるコンテナ積み付けガイド等の設置が容易である。一方コンテナ搬出入トレーラは一般道路を走行することから法規制を受け、車両幅を超える設備の設置は困難で前記したガイド等の設置が難しい。従ってヤードクレーンによるトレーラへのコンテナ搭載操作時間に大きい差を生じ、コンテナヤード内のトレーラ走行路の渋滞の原因となり、結果としてコンテナターミナルの効率低下を来す。
【0006】
さらに、省力の効果を狙って船荷役搬送手段を無人搬送台車(Automated Guided Vehicle: 以下「AGV」と記す)に置き換える場合においては、AGVと運転手が乗車するコンテナ搬出入トレーラが互いの走行ルートが交叉する状態で混在することになり危険が大きい。特開平9−150957号公報に記載された発明は、コンテナターミナルにAGVを導入した場合における前記問題点を解決する方法を示すものである。同出願にかかる発明は図11と類似の配置であるコンテナターミナルにおいて船荷役搬送手段をAGVで置換すると同時に、コンテナヤード内では搬出入コンテナの搬送もAGVで行うこととし、コンテナ搬出入トレーラと前記AGV間の積み替えを行うクレーンを設置することを特徴とする。これによりコンテナヤード内でのAGVとコンテナ搬出入トレーラの混在を防止することを提案するものである。
【0007】
特開平9−150957号公報に記載の発明によれば、コンテナターミナルへのAGV導入が可能となり、コンテナターミナル自動化が容易になる反面、搬出入コンテナ搬送に対応するAGVが必要でAGV必要台数が増加すること、コンテナ搬出入トレーラとAGV間のコンテナ受け継ぎのクレーンを別に設置することが必要となる等の問題点がある。
【0008】
コンテナヤードにおけるAGVとコンテナ搬出入トレーラの走路交錯を防止することを目的とした他の発明は、特開平9−156769号公報に記載されたものである。この発明は、船荷役搬送手段の走行路をAGV用とコンテナ搬出入トレーラ用に分け、一方をコンテナヤード地表に、他方を高架道路として両者の交錯を避けるものである。AGVとコンテナ搬出入トレーラの交錯を完全に回避できる方法であるが、高架道路設備の費用が高価である問題点がある。
【0009】
図12は他のコンテナターミナルの例であって、コンテナの搬送及び蔵置ブロックへの積み付けをストラドルキャリアを使用して行うものである。図12においてストラドルキャリア(13)は一列に蔵置したコンテナをまたいで走行するとともに積み付け、吊り上げを行いさらにコンテナを吊って搬送するので他の手段の援助を必要としない。一方コンテナ搬出入トレーラとストラドルキャリアのコンテナヤード内での混在作業は両者の運転上の相違から困難であり、搬出入コンテナはコンテナ搬出入トレーラのゲート通過後にストラドルキャリアに受け継がれる。
【0010】
図12の配置に係るコンテナターミナルの問題点はストラドルキャリアの構造上コンテナ蔵置段数に制約があり、蔵置コンテナ数が図11の構成に比較して少ないこと及び搬出入コンテナ搬送にもストラドルキャリアを必要とし、ストラドルキャリアの台数が増加することである。
【0011】
図13は、さらに他のコンテナターミナルの配置の例である。図13の配置はオランダ国ロッテルダム市に所在するECT(Europe CombinedTerminals)デルタターミナルに実在する施設の主要部を示す。図13においてコンテナヤード(1B)と岸壁クレーン(3)の間のコンテナ搬送はAGV(14)によって行われる。ヤードクレーン(4)は無人運転クレーンであり蔵置ブロック(5)から吊り上げたコンテナを同クレーン走行範囲の岸壁側端部においてAGVに搭載する。一方搬出入コンテナはコンテナ搬出入トレーラ(10)によりゲート(7)を経由してコンテナターミナル内に進入後ストラドルキャリア(13)に受け継がれヤードクレーン(4)の走行範囲のゲート側端部まで搬送され、さらにヤードクレーンによりコンテナ蔵置ブロックに積み込まれる。
【0012】
図13に示す構成のコンテナターミナルにおいては、船荷役搬送手段(この場合はAGV)とコンテナ搬出入トレーラの稼動領域を完全に分離することにより安全に船荷役搬送手段とヤードクレーンの無人化を実現するものである。船荷役搬送手段(AGV)とコンテナ搬出入トレーラの稼動領域はストラドルキャリア(13)及び無人のヤードクレーン(4)によって結合され、ヤードクレーン(4)がゲート側端部と岸壁側端部間を走行してコンテナを中継し、且つ蔵置する。コンテナ搬出入トレーラと無人ヤードクレーン間のコンテナ受け継ぎを直接行うことによる安全上の問題点はコンテナ搬出入トレーラとヤードクレーン間にストラドルキャリアを介在させることで解決している。すなわちストラドルキャリアは自力でコンテナの積み降ろしができるので無人のヤードクレーンがゲート側端部の走行路エリアに居ない時にそのエリアでコンテナ積み降ろしを行えば無人クレーンと有人のストラドルキャリア間の直接のインターフェースを避けることが可能で安全を確保できる。
【0013】
図13に示す方式の問題点はヤードクレーンがゲート側端部と岸壁側端部の間を走行してコンテナを中継することから、一定レベルの作業効率を確保するためにはヤードクレーンの走行距離、換言すればコンテナ蔵置ブロックの長さを制約する必要が生ずることにある。このためコンテナターミナルが岸壁方向に十分な長さがあり、かつ岸壁からの奥行きの少ないコンテナターミナル形状の場合に大きい効果を期待できるものである。
またコンテナ搬出入トレーラとヤードクレーン間のコンテナ受け継ぎにストラドルキャリアを使用するので荷役機器台数が増加する問題点がある。
【0014】
高い安全性確保と速い荷役サービスの提供を前提とした上でコンテナターミナルの生産性を向上するには、コンテナ蔵置の高密度化、自動化適用容易性、設備費用低減の3つの観点を同時に満足させる可能性のあるコンテナターミナルの構成が必要であるが、以上に述べた従来の技術は前記3つの観点の一部の改善を図るものであり他の観点についての改善は行われ得ない問題点がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
コンテナ蔵置ブロックへのコンテナ積み付けにヤードクレーンを使用し、ヤードクレーンとゲート又は岸壁クレーン間のコンテナ搬送にトレーラ、AGV、ストラドルキャリア又はそれらに類似の搬送手段を使用するコンテナターミナルにおいて、ヤードクレーンと岸壁クレーン間のコンテナ搬送手段(船荷役搬送手段)と搬出入コンテナ搬送手段の走行ルートを分離するとともに、搬出入コンテナについてはヤードクレーンがコンテナ搬出入トレーラから直接受け継ぎ可能な様に構成した生産性の高いコンテナターミナルを実現することを目的とする。
なお、岸壁クレーン又はヤードクレーンと搬送手段の間のコンテナの受け継ぎとは、コンテナ積み下ろし機能を有しない搬送手段については搭載されたコンテナを前記クレーンで吊り上げること、クレーンが吊ったコンテナを該搬送手段に搭載すること、ストラドルキャリアの様に自力でコンテナ積み下ろしが可能な搬送手段においては、ストラドルキャリアによって前記クレーンが吊り上げることができる位置にコンテナを搬送し地上等に置くこと、又は前記クレーンが地上等に置いた荷をストラドルキャリアが吊り上げ搬送することを総称する。
【0016】
すなわち、船荷役搬送手段の走行ルートと搬出入コンテナ搬送手段の走行ルートを分離することにより、搬出入コンテナ搬送手段が如何なるものであるかに関係なく船荷役搬送手段を自由に選択し、その選択した搬送手段に最も適したルートを走行させることにより搬送時間を短縮することが可能となる。さらに作業形態において異種の搬送手段の混在により発生するコンテナヤード内通行の渋滞等が解消し、搬送の安全性と生産性向上が図れ、さらにコンテナターミナル自動化のためのAGV導入も容易になる。
【0017】
図13の構成、あるいは特開平9−150957号公報及び特開平9−156769号公報に示す構成は、上述の搬送手段の走行路の分離を意図したものであるが、搬出入コンテナの搬送に追加の搬送手段を必要とすること、走行路が特殊である等の理由から結果として設備の増加とそれに伴う設備費の増加を来す。コンテナ搬出入トレーラを直接ヤードクレーンに接近させて、他の手段による受け継ぎを不要とすることが可能であれば設備追加を回避できる。
【0018】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、船荷役コンテナ搬送手段の走行路とコンテナ搬出入トレーラの走行路とを同一平面上での分離と、コンテナ搬出入トレーラのヤードクレーンへの直接接近とを両立させるように構成した、より高い安全性を実現し生産性を高めることのできるコンテナターミナルを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、コンテナターミナルであって、船舶に対してコンテナの荷役を行う岸壁クレーンと、前記コンテナを所定位置に積み付け保管するコンテナ蔵置ブロックと、前記岸壁クレーンと前記コンテナ蔵置ブロックとの間でコンテナの搬送を行う船荷役コンテナ搬送手段を走行させるために形成された第1の走行路と、前記コンテナ蔵置ブロックと陸側との間でコンテナの搬出・搬入を行うコンテナ搬出入トレーラを走行させるために前記第1の走行路と同一平面内に形成され、前記第1の走行路以外の部分を経由する第2の走行路と、前記コンテナ蔵置ブロック、前記第1の走行路及び前記第2の走行路を跨いで移動可能とされ、前記コンテナ蔵置ブロックと前記船荷役コンテナ搬送手段と前記コンテナ搬出入トレーラとの相互間でコンテナの受け継ぎを行うヤードクレーンと、を備え、前記コンテナ搬出入トレーラが前記コンテナ蔵置ブロックの外側をループ状に周回するように、前記第2の走行路が形成されているとともに、前記船荷役コンテナ搬送手段が前記第2の走行路よりも外側を前記コンテナ蔵置ブロックの一辺に略平行に往復するように、前記第1の走行路のうちの少なくとも一部に往復路が形成されていることを特徴とする。
【0020】
このように、船荷役コンテナ搬送手段を走行させるための第1の走行路と、コンテナ搬出入トレーラを走行させるために形成された第2の走行路とを、互いに同一箇所を経由しないように、すなわち互いに交叉しないように形成するとともに、相互間のコンテナ受け継ぎをヤードクレーンによって行うようにしている。そのため、簡易な構成で、船荷役コンテナ搬送手段とコンテナ搬出入トレーラとを同一平面内で交叉させることなく分離配置でき、互いの干渉を防止することができる。
【0022】
このように、コンテナ搬出入トレーラがコンテナ蔵置ブロックの外側をループ状に周回できるようにしているので、コンテナ搬出入トレーラの運転を前進運転のみとして、例外的な運転である後退運転を排することができる。そのため、一般道路の通行が可能なトレーラをコンテナ搬出入トレーラとして用いても効率よくコンテナの搬入・搬出を行うことができる。
【0023】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のコンテナターミナルであって、前記往復路は、前記コンテナ蔵置ブロックへの進入走行路と、前記コンテナ蔵置ブロックからの退出走行路とを含み、これら進入走行路と退出走行路とは互いの末端部においてのみ交叉するように形成されていることを特徴とする。
【0024】
このように、進入走行路と退出走行路とを互いの末端部においてのみ交叉するようにしているので、コンテナ蔵置ブロックへ進入する船荷役コンテナ搬送手段と、退出する船荷役コンテナ搬送手段とを、同一平面内で交叉させることなく分離配置でき、互いの干渉を防止することができる。
【0025】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のコンテナターミナルであって、前記船荷役コンテナ搬送手段を前後両方向に走行可能な構成とするとともに、該船荷役コンテナ搬送手段を、前記進入走行路の末端部からスイッチバックさせて前記退出走行路を走行させることを特徴とする。
【0026】
このように、前進後進が自由に行えるように船荷役コンテナ搬送手段を構成し、進入走行路の末端部からスイッチバックさせて退出走行路を走行させるようにしているので、往路は前進、復路は後進という走行路を設定できる。そのため、往復路に要するスペースを狭小化させて、その分コンテナ蔵置ブロックのスペースを拡大化させることができる。
【0027】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れかに記載のコンテナターミナルであって、前記ヤードクレーンを、無人運転が可能な構成とすることを特徴とする。
【0028】
このように、ヤードクレーンを無人運転が可能な構成とすることにより、コンテナ受け継ぎ作業をより省力化させることができる。
【0029】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のコンテナターミナルであって、前記ヤードクレーンと前記船荷役コンテナ搬送手段又は前記コンテナ搬出入トレーラとの間のコンテナ受け継ぎを行う場所に、前記ヤードクレーンからの前記船荷役コンテナ搬送手段又は前記コンテナ搬出入トレーラに対してコンテナの受け継ぎを防止する干渉防止手段を設けたことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載のコンテナターミナであって、前記干渉防止手段を、前記ヤードクレーンの自動運転と手動運転との切り替えに対応させて、コンテナの受け継ぎ防止状態と受け継ぎ防止解除状態とに設定可能としたことを特徴とする。
【0030】
このように干渉防止手段を設けるようにしているので、船荷役コンテナ搬送手段又はコンテナ搬出入トレーラと無人運転中のヤードクレーンとの干渉を、的確に防止することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0032】
[第1の実施形態]
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用したコンテナターミナルの配置を示している。このコンテナターミナルにおいては、ヤードクレーン(4)として、コンテナヤード(1B)の地上から組上げられた高架のヤードクレーン走行梁(18)上を走行する天井クレーンを使用し、船荷役搬送手段の一例としてストラドルキャリア(13)を使用している。ストラドルキャリア(13)に替えてAGV(無人搬送台車)を使用しても、同様な効果を得られることは言うまでもない。
天井クレーン式のヤードクレーン(4)は、図3に示すように、ヤードクレーン走行梁(18)上を走行するとともに、図2に示すように、天井クレーンガーダ上を横行トロリー(4A)が横行するように構成されている。このヤードクレーン(4)の走行方向は、岸壁(1A)と略平行となっており、より単純な搬送ルートを設定できるようになっている。なお走行方向は、岸壁(1A)と略平行でなくとも差し支えない。
コンテナ(6)は、その長手方向がヤードクレーン(4)の走行方向と直角をなすように蔵置される。この配置においては、岸壁(1A)側の端部に位置するヤードクレーン走行梁(18)と、コンテナ搬出入ゲート(7)側の端部に位置するヤードクレーン走行梁(18)と、これらヤードクレーン走行梁(18)の下に設定されたストラドルキャリア(13)の進入走行路(11A)及び退出走行路(11B)とによって区画された区域を、「コンテナ蔵置ブロック」と呼び、符号(5)で示す。
【0033】
コンテナ蔵置ブロック(5)から岸壁クレーン(3)へのコンテナ搬送、又は岸壁クレーン(3)からコンテナ蔵置ブロック(5)へのコンテナ搬送は、ストラドルキャリア(13)を使用し、ストラドルキャリア(13)用に指定された第1の走行路に沿って行われる。この第1の走行路は、周回走行路(11)と、この周回走行路(11)と分岐・合流する往復路である進入走行路(11A)及び退出走行路(11B)と、を有している。進入走行路(11A)と退出走行路(11B)とは互いに略平行となるように形成されており、その末端部においてのみ交叉するようになっている。
【0034】
ストラドルキャリア(13)は、周回走行路(11)を時計回りに沿って岸壁クレーン(3)を通過し、その際岸壁クレーン(3)とのコンテナ受け継ぎを行う。岸壁クレーン(3)を通過後、コンテナ蔵置ブロック(5)の間に設定した進入走行路(11A)に沿ってコンテナ蔵置ブロック(5)に進入し、ヤードクレーン(4)との間でコンテナ(6)の受け継ぎを行う。コンテナ(6)の受け継ぎ後、ストラドルキャリア(13)は進入走行路(11A)の末端部まで前進走行する。そしてここでスイッチバックして、コンテナ蔵置ブロック(5)への進入走行路(11A)と同じ領域に略平行に設定した退出走行路(11B)を逆走、すなわち後進走行して、岸壁クレーン(3)を巡る周回走行路(11)に戻る。
【0035】
一方、コンテナ蔵置ブロック(5)と陸側(ターミナル外部)とのコンテナ(6)の搬出・搬入を行うためのコンテナ搬出入トレーラ(10)の走行は、コンテナ蔵置ブロック(5)の外周で、かつ前記したストラドルキャリア(13)の往復路(11A,11B)に対してコンテナ蔵置ブロック(5)寄り、すなわち内側に設定された、ループ状のルートを形成する第2の走行路(12)に沿って行われる。この第2の走行路(12)は、進入走行路(12A)と退出走行路(12B)とを有している。
【0036】
コンテナ搬出入トレーラ(10)は、コンテナ搬出入用のゲート(7)を通過後、進入走行路(12A)に沿ってコンテナ蔵置ブロック(5)の外周を走行し、指定のヤードクレーン(4)の下に到達した時にコンテナ(6)の受け継ぎを行い、その後退出走行路(12B)に沿ってゲート(7)に戻る。
【0037】
また、ストラドルキャリア(13)とコンテナ搬出入トレーラ(10)の走行路とを物理的に仕切る仕切り塀(17)を設置し、さらに安全性を改善することができる。図3はヤードクレーン(4)の走行方向に対して直角の方向から見た場合(図1のB−B方向から見る) における前記した蔵置ブロック間に設置した搬送手段の走行路の配置の概念を示す。仕切り塀(17)により、ストラドルキャリア(13)とコンテナ搬出入トレーラ(10)の走行路が分離されている状態を示している。
また天井クレーン式ヤードクレーン(4)が走行するヤードクレーン走行梁(18)は、搬送手段の走行路上を跨いで設置され、ヤードクレーン(4)はコンテナ蔵置ブロック(5)内のコンテナ(6)を吊上げて走行路上に走行し、コンテナ搬出入トレーラ(10)に搭載し、あるいはストラドルキャリアのコンテナ吊り上げ位置に置くことができる。
【0038】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について、図4乃至図10を用いて説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るコンテナターミナルの配置を示す図である。本実施形態においても、船荷役搬送手段の一例としてストラドルキャリア(13)を使用する。
この図においては、ヤードクレーン(4)として、橋型トランスファークレーンを使用している。この配置においては、ヤードクレーン(4)は、岸壁(1A)と略直角方向に走行し、さらに橋型構造上部の梁上を横行トロリー(4A)が走行方向に直角に横行移動できるよう配置されており、ストラドルキャリア(13)の走行路の配置がより簡単になるようになっている。なお、ヤードクレーン(4)の走行方向が岸壁(1A)とは、略直角を成すような構成でなくとも差し支えない。
コンテナ蔵置ブロック(5)では、コンテナ(6)はその長手方向をヤードクレーン(4)の走行方向に平行に積み付けられる。また、この配置においてコンテナ蔵置ブロック(5)とは、ヤードクレーン(4)の走行路端部とストラドルキャリア(13)の走行路によって区画された区域である。
【0039】
図5は、ヤードクレーンの走行方向と直角の方向(図4のA−A方向)から見たヤードクレーン(4)と、蔵置されたコンテナ(6)の配置及び搬送手段の関係を示す図である。また図6は、ヤードクレーン(4)の走行方向と直角方向(図4のB−B方向)からヤードクレーン(4)と蔵置されたコンテナ(6)の配置及び搬出手段の関係を示す図である。
図6において、ヤードクレーン(4)は横行トロリー移動梁がカンチレバー上に片側に張出され、トロリーが門型構造の脚間を通過してストラドルキャリア(13)の走行路まで達し、そこにおいてコンテナの吊下ろしが出来るように配置されている。
一方、ヤードクレーン(4)の門型構造内には、コンテナ搬出入トレーラ(10)の走行路が設定されている。
【0040】
ストラドルキャリア(13)は、岸壁クレーン(3)を通過する周回走行路(11)を走行し、コンテナ蔵置ブロック(5)間に設定した進入走行路(11A)からコンテナ蔵置ブロック(5)に進入し、ヤードクレーン(4)とのコンテナ(6)の受け継ぎ後、退出走行路(11B)を経由して岸壁クレーン(3)に戻る。コンテナ蔵置ブロック(5)への進入用の進入走行路(11A)は、各ヤードクレーン(4)毎に設けられ、コンテナ蔵置ブロック(5)から岸壁クレーン(3)に戻るための退出走行路(11B)は、2台のヤードクレーン(4)に対して1ルート設置する配置としている。
【0041】
コンテナ搬出入トレーラ(10)は、ゲート(7)を通過後、ヤードクレーン(4)の門型構造の脚内に設けられコンテナ蔵置ブロック(5)の外側をループ状に周回する走行路に沿って行われる。すなわち、進入走行路(12A)に沿ってヤードクレーン(4)に接近し、コンテナ(6)の受け継ぎを行う。その後、同じループを辿って退出走行路(12B)からゲート(7)を経由し、ターミナルの外部へと退出する。
【0042】
本実施形態においては、船荷役搬送手段として無人走行式のものを採用した場合、ヤードクレーン(4)も無人運転とすることが可能である。しかしコンテナ搬出入トレーラ(10)の無人化は困難であり、従って有人運転のコンテナ搬出入トレーラ(10)に対して無人運転のヤードクレーン(4)が荷役することは、安全性の観点から問題がある。この問題を解決するために、船荷役のコンテナの荷役については無人運転のヤードクレーンと無人運転の船荷役搬送手段との間のコンテナ受け継ぎを無人化し、一方コンテナ搬出入トレーラに対するヤードクレーンの荷役についてはヤードクレーンに運転手が搭乗して手動運転するか、遠隔監視による手動運転を行う方法を採用することができる。
【0043】
一般に、現在進行中の船荷役のために船積みコンテナを払い出しあるい荷揚げコンテナを積み込む対象となっているコンテナの蔵置場所と現在搬出入されているコンテナを払い出し、積み込む対象のコンテナの蔵置場所は異なっている。従って、船荷役に対応する蔵置場所におけるヤードクレーンの荷役を無人化し、搬出入荷役に対応する蔵置場所でのヤードクレーンの荷役を運転手搭乗の手動または遠隔手動で行うこととすれば、前述の特開平9−150957号公報に示された受け渡しクレーンや、上記従来例において記載したECTデルタターミナルにおけるコンテナ搬出入トレーラとヤードクレーン間に介在するストラドルキャリアを設置することなく、ヤードクレーンのみで、それら設備の行うべき作業を遂行できる。
【0044】
コンテナ搬出入トレーラ(10)に対してコンテナ(6)を積み下ろしする荷役をするヤードクレーン(4)は、手動運転(遠隔又は運転手搭乗)であることが安全上要求される。すなわちヤードクレーン(4)の運転手の監視下でコンテナ搬出入トレーラへ(10)の荷役を行う必要がある。一方で、船荷役搬送手段へのコンテナ積み下ろしをする荷役に無人のヤードクレーン(4)を使用した場合に、本実施形態に係るコンテナヤード配置においては、コンテナ搬出入トレーラ(10)が走行路を通過中に無人運転中のヤードクレーン(4)付近を通過する可能性があり、何らかの異常の発生によりコンテナ搬出入トレーラ(10)と無人運転中のヤードクレーン(4)との不時の干渉が発生する可能性が全く無いとは言えない。
【0045】
このような異常時における安全の確保を目的として、図6に示すように、干渉防止装置(干渉防止手段)(20)がヤードクレーン(4)に設置されている。
この干渉防止装置(20)は、ヤードクレーン(4)からコンテナ搬出入トレーラ(10)上へのコンテナ(6)の降下を防止する装置であり、ヤードクレーン(4)の無人運転中は、コンテナ搬出入トレーラ(10)の走行路(第2の走行路)上方を覆う様に張り出し、手動運転中は引き込まれる機構を有している。すなわち、ヤードクレーン(4)が無人運転に切り替わると、干渉防止装置(20)が張り出した状態になり、コンテナ搬出入トレーラ(10)上へのコンテナ降下を防止する。そして、ヤードクレーン(4)を手動運転に切り替えると、干渉防止装置(20)は引き込まれた状態に変わり、コンテナ(6)をコンテナ搬出入トレーラ(10)上に降下できるようにする。
なお図6においては、干渉防止装置(20)を折り畳んだ場合を、符号(20A)として図示している。
【0046】
この干渉防止装置(20)の具体的な構成を、図10に示す。
この干渉防止装置20は、橋型ヤードクレーンの脚(4C)に取り付けられているもので、支持腕(20B)と、支持リンク(20C)と、ウィンチ(20D)と、ロープ(20E)と、支持チェーン(20F)と、を備えている。
支持腕(20B)は、脚(4C)に取り付けた軸の回りに旋回できるように取り付けられたカンチレバー型のものである。支持リンク(20C)は支持腕(20B)を水平位置に保持するリンクである。支持腕(20B)はウインチ(20D)及びロープ(20E)により起伏可能が可能である。支持腕(20B)はコンテナ搬出入トレーラ(10)の走行路に面したヤードクレーン(4)の2つの脚(4C)に設置され、それら支持腕(20B)同士の間には、複数の支持チェーン(20F)が、コンテナ(6)がそれら支持チェーン(20F)上に支持可能な様に張られている。支持腕(20B)が水平位置にある場合は、支持チェーン(20F)がコンテナ搬出入トレーラ(10)の走行路上を覆い、支持チェーン(20F)よりも下方にコンテナが降下することを防止する。支持腕(20B)が起立した位置では、支持チェーン(20F)はコンテナ搬出入トレーラ(10)の走行路上からヤードクレーン(4)側に引き込まれて、コンテナ降下防止機能が解除される。
【0047】
以上に述べた構造の干渉防止装置(20)を、ヤードクレーン(4)の運転モードが手動運転モード(遠隔手動の場合も含む)であるか又は無人運転モードであるかの切り替えに対応して、無人運転中はコンテナ搬出入トレーラ(10)の走行路上に張り出してコンテナ(6)の受け継ぎ防止状態となるように、また手動運転中には引き込まれてコンテナ(6)の受け継ぎ防止解除状態となるよう自動的に制御し、ヤードクレーンが手動運転モードの場合のみにコンテナ搬出入トレーラに対して荷役を行うように出来る。
【0048】
また、上記第2の実施形態の変形例として、ヤードクレーン(4)の種類を、橋型トランスファークレーンから天井クレーン式ヤードクレーンに変更した場合を、図7、図8及び図9に示す。コンテナ(6)の蔵置の方向は、上記第2の実施形態におけると同じである。図8は、図7に示す配置において、ヤードクレーン(4)の走行方向と直角な方向(図7のA−Aの方向)から見た図であり、図9は、同じ配置をヤードクレーン(4)の走行方向に平行な方向(図7のB−Bの方向)から見た図である。本例においては、コンテナ搬出入トレーラ(10)もストラドルキャリア(13)も、天井クレーン式のヤードクレーン(4)のスパンの範囲内に配置されている以外は、上記第2の実施形態と同様な機能及び効果を有する。
【0049】
以上に述べた実施形態においては、コンテナターミナル内における船荷役搬送手段の一例として、ストラドルキャリアの使用を想定したが、前後に自由に走行できる構造の搬送手段であれば他の方式のもの、例えば無人搬送台車(AGV)でも代替できる。
【0050】
また上記実施形態においては、本発明が適用される対象を、コンテナ船荷役岸壁を持つコンテナターミナルに限定したが、コンテナ船との荷役に代わり、海上コンテナを列車に対して揚げ積み荷役するコンテナターミナル、即ち外部からゲートを経由して搬入されるコンテナを蔵置し、それらを列車に積み込み、あるいは列車から荷揚げしたコンテナを蔵置し、ゲートを通じて外部に払い出す機能を有するコンテナターミナルにも適用可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明はコンテナ搬出入トレーラのコンテナヤード内走行路を1つのコンテナ蔵置ブロックの周辺を周回するループ状ルートとし、一方船荷役搬送手段として前後に走行可能な形式のものを使用し、その走行路を隣接するコンテナ蔵置ブロック間に設定した往復ルートとすることにより、コンテナ搬出入トレーラと船荷役搬送手段の走行路を同一平面内において分離することを可能とする。
その結果、従来の技術によるコンテナターミナル構成においては搬出入コンテナ受け継ぎクレーン等の特殊な設備を設置しなければ実現できなかった船荷役搬送手段とコンテナ搬出入トレーラ間の干渉回避を特別な付加設備を必要とせず実現する。従って船荷役搬送手段として無人搬送台車(AGV)を含む船荷役に適した方式をコンテナ搬出入トレーラとの干渉を考慮することなく独立に選択できることになり生産性の高いコンテナターミナルを実現できる。
また、コンテナ搬出入トレーラとの走行路交錯によるコンテナターミナル内の搬送の渋滞を防止する効果があり、これもコンテナターミナルの生産性改善に寄与する。
さらにコンテナターミナル内搬送手段がどのような形式であるかに関わらず、コンテナ搬出入トレーラに対するコンテナの積み下ろしを直接ヤードクレーンで行うことが可能で、コンテナ搬出入トレーラとヤードクレーン間のコンテナ搬送を仲介する追加の搬送手段又は荷役装置を必要としない効果がある。
【0052】
以上述べた本発明の効果は船荷役搬送手段やヤードクレーンを自動化する場合に特に顕著な効用を発揮する。すなわち従来の技術では、前記自動化の実施にはコンテナ搬出入トレーラと自動化した船荷役搬送手段または自動化ヤードクレーンの混在、走行路上での交錯を防止する手段として、コンテナ搬出入トレーラと自動化された搬送手段やヤードクレーン間のコンテナ受け継ぎを行う設備が不可欠であったたが、本発明の適用によりそれらが不要となり、さらに、本発明に係る干渉防止装置をヤードクレーンに設置することにより、安全で生産性の高いコンテナターミナルを低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す図であって、天井クレーン式ヤードクレーンを使用したコンテナターミナルの構成を示す配置図である。
【図2】 図1に示すコンテナターミナル構成の細部をヤードクレーン走行方向と平行な方向から見た配置図である。
【図3】 図1に示すコンテナターミナル構成の細部をヤードクレーン走行方向と直角の方向から見た配置図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態を示す図であって、橋型トランスファークレーン式ヤードクレーンを使用したコンテナターミナルの構成を示す配置図である。
【図5】 図4に示すコンテナターミナル構成の細部をヤードクレーン走行方向と平行な方向から見た配置図である。
【図6】 図4に示すコンテナターミナル構成の細部をヤードクレーン走行方向と直角の方向から見た配置図である。
【図7】 本発明にかかる第3の実施例である天井クレーン式ヤードクレーンを使用したコンテナターミナルの他の構成例を示す配置図である。
【図8】 図7に示すコンテナターミナル構成の細部をヤードクレーン走行方向と平行な方向から見た配置図である。
【図9】 図7に示すコンテナターミナル構成の細部をヤードクレーン走行方向と直角の方向から見た配置図である。
【図10】 干渉防止装置の構成を示す斜視図である。
【図11】 従来の技術である、ヤードクレーンを使用したコンテナターミナルの構成の一例を示す配置図である。
【図12】 従来の技術である、ストラドルキャリアを使用したコンテナターミナルの構成の一例を示す配置図である。
【図13】 従来の技術である、無人ヤードクレーンを使用し且つ船荷役コンテナの搬送にAGVを使用したコンテナターミナルの構成の一例を示す配置図である。
【符号の説明】
1 コンテナターミナル境界
1A 岸壁
1B コンテナヤード
2 コンテナ船(船舶)
3 岸壁クレーン
4 ヤードクレーン
4A 横行トロリー
4B コンテナ吊具(スプレッダ)
4C 脚
5 コンテナ蔵置ブロック
6 コンテナ
7 ゲート
8 ヤードクレーン走行路
9 コンテナ搬送手段又はトレーラ走行路
10 コンテナ搬出入トレーラ
11 周回走行路(第1の走行路)
11A 進入走行路(第1の走行路、往復路)
11B 退出走行路(第1の走行路、往復路)
12 第2の走行路
12A 進入走行路
12B 退出走行路
13 ストラドルキャリア(船荷役コンテナ搬送手段)
14 AGV
17 仕切り塀
18 ヤードクレーン走行梁
20 干渉防止装置(干渉防止手段)
20B 支持腕
20C 支持リンク
20F 支持チェーン

Claims (7)

  1. 船舶に対してコンテナの荷役を行う岸壁クレーンと、
    前記コンテナを所定位置に積み付け保管するコンテナ蔵置ブロックと、
    前記岸壁クレーンと前記コンテナ蔵置ブロックとの間でコンテナの搬送を行う船荷役コンテナ搬送手段を走行させるために形成された第1の走行路と、
    前記コンテナ蔵置ブロックと陸側との間でコンテナの搬出・搬入を行うコンテナ搬出入トレーラを走行させるために前記第1の走行路と同一平面内に形成され、前記第1の走行路以外の部分を経由する第2の走行路と、
    前記コンテナ蔵置ブロック、前記第1の走行路及び前記第2の走行路を跨いで移動可能とされ、前記コンテナ蔵置ブロックと前記船荷役コンテナ搬送手段と前記コンテナ搬出入トレーラとの相互間でコンテナの受け継ぎを行うヤードクレーンと、
    を備え
    前記コンテナ搬出入トレーラが前記コンテナ蔵置ブロックの外側をループ状に周回するように、前記第2の走行路が形成されているとともに、
    前記船荷役コンテナ搬送手段が前記第2の走行路よりも外側を前記コンテナ蔵置ブロックの一辺に略平行に往復するように、前記第1の走行路のうちの少なくとも一部に往復路が形成されていることを特徴とするコンテナターミナル。
  2. 請求項に記載のコンテナターミナルであって、
    前記往復路は、前記コンテナ蔵置ブロックへの進入走行路と、前記コンテナ蔵置ブロックからの退出走行路とを含み、これら進入走行路と退出走行路とは互いの末端部においてのみ交叉するように形成されていることを特徴とするコンテナターミナル。
  3. 請求項に記載のコンテナターミナルであって、
    前記船荷役コンテナ搬送手段を前後両方向に走行可能な構成とするとともに、該船荷役コンテナ搬送手段を、前記進入走行路の末端部からスイッチバックさせて前記退出走行路を走行させることを特徴とするコンテナターミナル。
  4. 請求項1〜の何れかに記載のコンテナターミナルであって、
    前記ヤードクレーンを、自動運転が可能な構成とすることを特徴とするコンテナターミナル。
  5. 請求項に記載のコンテナターミナルであって、
    前記ヤードクレーンと前記船荷役コンテナ搬送手段又は前記コンテナ搬出入トレーラとの間のコンテナ受け継ぎを行う場所に、前記ヤードクレーンからの前記船荷役コンテナ搬送手段又は前記コンテナ搬出入トレーラに対してコンテナの受け継ぎを防止する干渉防止手段を設けたことを特徴とするコンテナターミナル。
  6. 請求項に記載のコンテナターミナルであって、
    前記干渉防止手段を、前記ヤードクレーンの自動運転と手動運転との切り替えに対応させて、コンテナの受け継ぎ防止状態と受け継ぎ防止解除状態とに設定可能としたことを特徴とするコンテナターミナル。
  7. 請求項1〜の何れかに記載のコンテナターミナルであって、
    前記第1の走行路と前記第2の走行路とを物理的に仕切る仕切りを備えることを特徴とするコンテナターミナル。
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