JPH11139764A - コンテナ荷役方法 - Google Patents

コンテナ荷役方法

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JPH11139764A
JPH11139764A JP31165797A JP31165797A JPH11139764A JP H11139764 A JPH11139764 A JP H11139764A JP 31165797 A JP31165797 A JP 31165797A JP 31165797 A JP31165797 A JP 31165797A JP H11139764 A JPH11139764 A JP H11139764A
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JP
Japan
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container
area
land
crane
display
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Application number
JP31165797A
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English (en)
Inventor
Haruo Kikuta
晴雄 菊田
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Kawatetsu Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kawatetsu Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストラドルキャリアの運転者に必要以上の熟
練度や注意力を要求することなく、コンテナ船への荷積
み,荷卸しを安全に行なう。 【解決手段】 コンテナクレーン1の吊具16が陸側荷
役領域6から海側荷役領域7へと移動するときは、信号
機81 による表示を、陸側荷役領域6を上昇する吊具1
6又はこれに吊支されたコンテナ5がコンテナ受渡領域
6aに進入したときのストラドルキャリア2に干渉し得
ない干渉回避位置A−Aに達した時点で、危険表示たる
赤信号から安全表示たる青信号へと切り換えるようにす
る。吊具16が海側荷役領域7から陸側荷役領域6へと
移動するときは、信号機81 による表示を、海側荷役領
域7若しくは陸側荷役領域6を横行する吊具16が所定
位置に達した時点又は陸側荷役領域6を下降する吊具1
6又はこれに吊支されたコンテナ5が干渉回避位置A−
Aより所定量上方位置に達した時点で、青信号から赤信
号へと切り換えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナクレーン
及びストラドルキャリア,ヤードシャーシ等の陸上運搬
機を使用してコンテナ船への荷積み又はコンテナ船から
の荷卸しを行なうコンテナ荷役方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、岸壁に係留するコンテナ船への
荷積み又はコンテナ船からの荷卸しは、昇降且つ横行自
在なコンテナ吊具を有するコンテナクレーンにより岸壁
上の陸側クレーン荷役領域とコンテナ船上の海側クレー
ン荷役領域とに亘ってコンテナを吊支移送させると共
に、陸側クレーン荷役領域の下部領域であるコンテナ受
渡領域に進退自在な陸上運搬機により当該コンテナ受渡
領域にコンテナを搬出入させることによって行なわれ
る。
【0003】ところで、陸上運搬機は、一般に、コンテ
ナクレーンとの間でのコンテナ受け渡しを直接に行なわ
ないもの(以下「第1陸上運搬機」という)と直接に行
なうもの(以下「第2陸上運搬機」という)とに大別さ
れる。なお、以下の説明においては、便宜上、単に「陸
上運搬機」というときは、両者を含むものとする。
【0004】すなわち、第1陸上運搬機にはストラドル
キャリア等があるが、かかる第1陸上運搬機を使用し
て、コンテナをコンテナ船に荷積みする場合には、ま
ず、第1陸上運搬機によりコンテナをコンテナ受渡領域
に搬入させる。しかる後、第1陸上運搬機がコンテナ受
渡領域から退出すると、陸側クレーン荷役領域において
コンテナ吊具を下降させることにより、つまりコンテナ
吊具をコンテナ受渡領域へと下降させることにより、当
該コンテナをコンテナ吊具に吊支させる。そして、コン
テナ吊具を上昇させた後、陸側クレーン荷役領域から海
側クレーン荷役領域へと横行させた上、コンテナ吊具を
海側クレーン荷役領域において下降させることにより、
当該コンテナをコンテナ船に荷積みする。コンテナ船へ
の荷積みを完了したコンテナ吊具は、上昇後、新たな荷
積みに備えるべく、海側クレーン荷役領域から陸側クレ
ーン荷役領域へと横行する。この間において、陸側クレ
ーン荷役領域の下部領域であるコンテナ受渡領域には、
当該領域に進入した第1陸上運搬機により新たなコンテ
ナの搬入が行なわれる。このように、第1陸上運搬機に
よるコンテナ受渡領域へのコンテナ搬入とコンテナ吊具
の昇降,横行による陸側クレーン荷役領域から海側クレ
ーン荷役領域へのコンテナ移送とを並行して行なうこと
により、コンテナ船への荷積みを効率よく行なうことが
できる。
【0005】また、コンテナをコンテナ船から荷卸しす
る場合には、まず、コンテナ吊具を海側クレーン荷役領
域において下降させてコンテナ船上のコンテナを吊支し
た上、コンテナ吊具を上昇させてコンテナを吊り上げた
上、コンテナ吊具を海側クレーン荷役領域から陸側クレ
ーン荷役領域へと横行させ、陸側クレーン荷役領域の下
部領域であるコンテナ受渡領域にコンテナを荷卸しす
る。そして、コンテナ吊具が上昇して、新たなコンテナ
を吊支すべく海側クレーン荷役領域に向かう間におい
て、コンテナ受渡領域に進入した第1陸上運搬機によ
り、当該コンテナをコンテナ受渡領域外つまり陸側クレ
ーン荷役領域外に搬出する。このように、荷積みする場
合と同様に、コンテナ吊具の昇降,横行による海側クレ
ーン荷役領域から陸側クレーン荷役領域へのコンテナ移
送と第1陸上運搬機によるコンテナ受渡領域からのコン
テナ搬出とを並行して行うことにより、コンテナ船から
の荷卸しを効率よく行なうことができる。
【0006】一方、第2陸上運搬機にはヤードシャーシ
等があるが、かかる第2陸上運搬機とコンテナクレーン
とによるコンテナ荷役は、コンテナ船への荷積み時にお
ける第2陸上運搬機からコンテナ吊具へのコンテナ受け
渡し及びコンテナ船からの荷卸し時におけるコンテナ吊
具から第2陸上運搬機へのコンテナ受け渡しが直接に行
なわれる点を除いて、上記した第1陸上運搬機とコンテ
ナクレーンとによるコンテナ荷役と全く同一である。す
なわち、コンテナ船への荷積み時においては、コンテナ
を載置した第2陸上運搬機がコンテナ受渡領域に進入す
ると、コンテナ吊具を第2陸上運搬機へと下降させて、
当該コンテナを第2陸上運搬機からコンテナ吊具に直接
に受け取るのである。また、コンテナ船からの荷卸し時
においては、コンテナを載置しない第2陸上運搬機がコ
ンテナ受渡領域に進入すると、コンテナが吊支されたコ
ンテナ吊具を第2陸上運搬機へと下降させて、当該コン
テナをコンテナ吊具から第2陸上運搬機へと直接に受け
渡すのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
コンテナクレーンによるコンテナ移送と陸上運搬機によ
るコンテナ搬出入とを並行して行なうようにした場合、
陸側クレーン荷役領域の下部領域であるコンテナ受渡領
域が陸上運搬機の進入領域であると共にコンテナ吊具の
昇降領域でもあり、コンテナ受渡領域においては陸上運
搬機の進退とコンテナ吊具の昇降とが重複して行なわれ
るため、陸上運搬機の運転者(以下「運搬機運転者」と
いう)に不注意や判断ミスがあると、コンテナ受渡領域
に進入した陸上運搬機に、コンテナ吊具又はこれに吊支
されたコンテナが干渉(接触や衝突)する危険があっ
た。
【0008】例えば、運搬機運転者が、陸側クレーン荷
役領域をコンテナ受渡領域へと下降しつつあるコンテナ
吊具の存在に気付かないまま、陸上運搬機をコンテナ受
渡領域に進入させたときには、コンテナ受渡領域へと下
降してきたコンテナ吊具又はこれに吊支されたコンテナ
が当該陸上運搬機に接触,衝突する虞れがある。
【0009】また、運搬機運転者が、コンテナ受渡領域
の上方近傍に下降中のコンテナ吊具が存在していること
を確認しているにも拘わらず、当該コンテナ吊具が上昇
状態にあると勘違いして、陸上運搬機をコンテナ受渡領
域に進入させたときや、当該コンテナ吊具がコンテナ受
渡領域に達するまでに充分な時間的余裕があるとの判断
ミスにより、陸上運搬機をコンテナ受渡領域に進入させ
たときにも、コンテナ受渡領域へと下降してきたコンテ
ナ吊具又はこれに吊支されたコンテナが当該陸上運搬機
に接触,衝突する虞れがある。
【0010】このようなコンテナ吊具又はこれに吊支さ
れたコンテナとの接触,衝突事故を回避するために、運
搬機運転者は、陸上運搬機をコンテナ受渡領域に進入さ
せるに際して、コンテナ受渡領域の上方におけるコンテ
ナ吊具の動向(当該コンテナ吊具の動作方向及び位置)
に細心の注意を払う必要がある。
【0011】一方、運搬機運転者が、上記した如くコン
テナ受渡領域の上方におけるコンテナ吊具の動向に注意
を払っておれば、陸上運搬機とコンテナ吊具又はこれに
吊支されたコンテナとの接触,衝突事故はこれを確実に
回避することができるが、このように運搬機運転者の注
意が上方に向くと、どうしても前方ないし下方への注意
が疎かになることから、陸上運搬機の運転を誤ってしま
う虞れがある。すなわち、上方に注意に払う余り、前方
ないし下方への注意が疎かになると、陸上運搬機の運転
を誤って、岸壁上に位置する陸上運搬機による搬入済み
又は搬出予定のコンテナやコンテナクレーンの脚体等に
陸上運搬機が接触したり衝突したりする危険がある。
【0012】したがって、運搬機運転者には、上方のみ
ならず、前方又は下方にも注意を払うことが要求され
る。
【0013】しかし、このような広範囲に注意を払いな
がら陸上運搬機の運転を行なうことは容易ではなく、万
全を期すことは極めて困難であり、陸上運搬機によるコ
ンテナの搬出入を含む荷役作業の効率も低下する。しか
も、運搬機運転者に必要以上に苛酷な労働を強いること
にもなる。
【0014】また、運搬機運転者に不注意や判断ミスが
なく、陸上運搬機を陸側クレーン荷役領域に安全に進入
させた場合にも、コンテナクレーンの運転者(以下「ク
レーン運転者」という)の不注意や判断ミス等により或
いは運搬機運転者による陸上運搬機の緩慢な運転,操作
により、上記したような陸上運搬機とコンテナ吊具又は
コンテナとの接触,衝突事故が生じることがある。
【0015】例えば、陸上運搬機がコンテナ受渡領域に
存在しているにも拘わらず、クレーン運転者が不注意に
よりこれを看過して、コンテナ吊具をコンテナ受渡領域
へと下降させた場合には、陸上運搬機とコンテナ吊具又
はコンテナとが接触,衝突する虞れがある。
【0016】また、クレーン運転者が、陸上運搬機の存
在に気付いているが、コンテナ吊具又はこれに吊支され
たコンテナが陸上運搬機に接触,衝突する位置に下降す
るまでには陸上運搬機がコンテナ受渡領域から退出する
であろうと判断して、コンテナ吊具を下降させたとこ
ろ、その判断が誤っていた場合や運搬機運転者の怠慢に
より或いは運搬機運転者が未熟練者であるために陸上運
搬機の退出が必要以上に緩慢に行なわれた場合には、陸
上運搬機とコンテナ吊具又はコンテナとが接触,衝突す
る虞れがある。なお、コンテナクレーンが自動化,半自
動化されている場合にあって、クレーン運転者がコンテ
ナ吊具の操作に関与していない場合にあっても、陸上運
搬機による搬出作業又は搬入作業が必要以上に緩慢に行
なわれたときは、上記したと同様に、接触,衝突事故が
発生する虞れがある。
【0017】したがって、コンテナクレーンが大形化,
高速化される傾向にあることとも相俟って、陸側クレー
ン荷役領域における陸上運搬機とコンテナ吊具又はこれ
に吊支されたコンテナとの接触,衝突事故を確実に回避
するためには、運搬機運転者及びクレーン運転者には極
めて高度の熟練度と注意力とが要求されているが、かか
る要求を満足することは、実際上、困難であり、その対
策が強く望まれている。
【0018】ところで、上記した問題は、主として、ス
トラドルキャリアを代表とする第1陸上運搬機を使用し
た場合に生じるものであるが、ヤードシャーシを代表と
する第2陸上運搬機を使用した場合にも生じる可能性が
ある。特に、第2陸上運搬機を使用した場合、コンテナ
船からの荷卸し時において、コンテナを吊支したコンテ
ナ吊具が陸側クレーン荷役領域を下降する状況にあるに
も拘わらず、当該領域に第2陸上運搬機が進入していな
いときは、当該コンテナを一旦コンテナ受渡領域に仮置
きしておき、第2陸上運搬機が進入した時点で、仮置き
された当該コンテナをコンテナ吊具により昇降させて当
該第2陸上運搬機に受け渡すようにすることがあるが、
このような仮置きコンテナをコンテナ吊具により昇降さ
せるときにおいて上記した問題が生じる虞れがある。
【0019】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、運転者に必要以上の熟練度や注意力を要求すること
なく、コンテナ船への荷積み又はコンテナ船からの荷卸
しを安全に行なうことができるコンテナの荷役方法を提
供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のコンテナ荷役方
法は、昇降且つ横行自在なコンテナ吊具を有するコンテ
ナクレーンにより岸壁上の陸側クレーン荷役領域とコン
テナ船上の海側クレーン荷役領域とに亘ってコンテナを
吊支移送させると共に、陸側クレーン荷役領域の下部領
域であるコンテナ受渡領域に進退自在な陸上運搬機によ
り当該コンテナ受渡領域にコンテナを搬出入させるよう
にする場合において、上記の課題を解決するべく、特
に、次のようにしておくことを提案するものである。
【0021】すなわち、第1のコンテナ荷役方法にあっ
ては、コンテナ受渡領域に進入しようとする陸上運搬機
の運転者がその運転に支障なく視認しうる位置に、当該
陸上運搬機のコンテナ受渡領域への進入が危険である旨
の危険表示と当該進入が安全である旨の安全表示とを選
択的に行なう視覚的表示器を設置しておく。そして、コ
ンテナ吊具が昇降,横行して陸側クレーン荷役領域から
海側クレーン荷役領域へと移動するときにおいては、視
覚的表示器による表示を、陸側クレーン荷役領域を上昇
するコンテナ吊具又はこれに吊支されたコンテナがコン
テナ受渡領域に進入したときの陸上運搬機に干渉し得な
い所定の干渉回避位置に達した時点で、危険表示から安
全表示へと切り換えるようにする。一方、コンテナ吊具
が昇降,横行して海側クレーン荷役領域から陸側クレー
ン荷役領域へと移動するときにおいては、視覚的表示器
による表示を、海側クレーン荷役領域若しくは陸側クレ
ーン荷役領域を横行するコンテナ吊具が所定位置に達し
た時点又は陸側クレーン荷役領域を下降するコンテナ吊
具又はこれに吊支されたコンテナが前記干渉回避位置よ
り所定量上方位置に達した時点で、安全表示から危険表
示へと切り換えるようにする。
【0022】また、第2のコンテナ荷役方法にあって
は、コンテナ受渡領域に進入しようとする陸上運搬機の
運転者がその運転に支障なく視認しうる位置に、陸上運
搬機のコンテナ受渡領域への進入が危険である旨の危険
表示と当該進入が注意を要する旨の注意表示と当該進入
が安全である旨の安全表示とを選択的に行なう視覚的表
示器を設置しておく。そして、コンテナ吊具が昇降,横
行して陸側クレーン荷役領域から海側クレーン荷役領域
へと移動するときにおいては、視覚的表示器による表示
を、注意表示を行なうことなく、陸側クレーン荷役領域
を上昇するコンテナ吊具又はこれに吊支されたコンテナ
が陸側クレーン荷役領域に進入したときの陸上運搬機に
干渉し得ない所定の干渉回避位置に達した時点で、危険
表示から安全表示へと切り換えるようにする。一方、コ
ンテナ吊具が昇降,横行して海側クレーン荷役領域から
陸側クレーン荷役領域へと移動するときにおいては、視
覚的表示器による表示を、海側クレーン荷役領域又は陸
側クレーン荷役領域を横行するコンテナ吊具が所定位置
に達した時点で、安全表示から注意表示へと切り換え、
更に、当該コンテナ吊具の陸側クレーン荷役領域におけ
る横行が終了した時点又は陸側クレーン荷役領域を下降
するコンテナ吊具又はこれに吊支されたコンテナが前記
干渉回避位置より所定量上方位置に達した時点で、注意
表示から危険表示へと切り換えるようにする。
【0023】このような第1又は第2のコンテナ荷役方
法によれば、運搬機運転者は、視覚的表示器による表示
を視認することによって、陸側クレーン荷役領域の下部
領域であるコンテナ受渡領域に対するコンテナ吊具の動
向を、当該コンテナ吊具を直接に視認せずとも、的確に
把握することができる。したがって、視覚的表示器によ
る表示に従って陸上運搬機の運転を行なうことによっ
て、コンテナ受渡領域への進入を安全に行なうことがで
きる。しかも、視覚的表示器は、コンテナ受渡領域に進
入しようとする運搬機運転者がその運転に支障なく視認
しうる位置に設置されているから、運搬機運転者が視覚
的表示器による表示を視認することで陸上運搬機の運転
を誤ったりすることがなく、陸上運搬機による本来の作
業(コンテナ搬出入作業)を安全且つ効率よく行なうこ
とができる。
【0024】ところで、視覚的表示器としては、第1の
コンテナ荷役方法における安全表示及び危険表示並びに
第2のコンテナ荷役方法における安全表示、危険表示及
び注意表示を運搬機運転者が視覚的に区別して的確に判
別できるものである限りにおいて、その構成,形式は任
意であるが、一般的には、交通信号機と同様に、各表示
として他の表示と明瞭に区別される着色光を発する信号
灯を使用するものであることが好ましい。また、陸上運
搬機としては、陸側クレーン荷役領域におけるコンテナ
吊具の昇降に応じてコンテナ受渡領域に容易に進退でき
るものであれば、その構成,形式は任意であるが、一般
的には、ストラドルキャリア又はヤードシャーシが使用
される。
【0025】而して、上記した第1及び第2のコンテナ
荷役方法は第1陸上運搬機又は第2陸上運搬機の何れを
使用した場合にも適用されるが、第1陸上運搬機を使用
するコンテナ荷役方法にあっては、前記した課題を解決
するべく、更に、次のようにしておくことも提案されて
いる。
【0026】すなわち、第3のコンテナ荷役方法にあっ
ては、コンテナクレーンに、コンテナ受渡領域における
第1陸上運搬機の存在を検知する検知器を設けて、当該
検知器により第1陸上運搬機の存在が検知されている間
においては、コンテナ吊具を、その陸側クレーン荷役領
域での下降操作を不能ならしめるべく、自動制御するよ
うにしておくことを提案する。具体的には、第1陸上運
搬機の存在が検知されている間においては、陸側クレー
ン荷役領域でのコンテナ吊具の下降操作が人為的に行な
われる場合又は自動的に行なわれる場合の何れにおいて
も、例えば、コンテナ吊具をインタロックして、その陸
側クレーン荷役領域での下降操作を不能ならしめておく
のである。
【0027】したがって、第3のコンテナ荷役方法によ
れば、第1陸上運搬機のコンテナ受渡領域からの退出が
緩慢に行なわれた場合やクレーン運転者に不注意,判断
ミスがあった場合にも、当該第1陸上運搬機がコンテナ
受渡領域から退出しない限り、コンテナ吊具がコンテナ
受渡領域へと下降されることがなく、当該第1陸上運搬
機とコンテナ吊具又はこれに吊支されたコンテナとが接
触,衝突するような事態の発生はこれが確実に回避され
る。
【0028】また、第4のコンテナ荷役方法は、特に、
陸側クレーン荷役領域にコンテナ吊具の横行方向に並列
する複数のコンテナ受渡領域が確保されている場合、つ
まりコンテナ吊具の横行方向における陸側クレーン荷役
領域のスペースが、コンテナ受渡領域数に対応する数の
第1陸上運搬機が同時にコンテナ搬出入作業を行いうる
ような大きさである場合において、何れか一のコンテナ
受渡領域に下降したコンテナ吊具又はこれに吊支された
コンテナが当該コンテナ受渡領域に進入している第1陸
上運搬機に接触,衝突する虞れを回避すべく、次のよう
にしておくことを提案するものである。
【0029】すなわち、コンテナクレーンに、各コンテ
ナ受渡領域における第1陸上運搬機の存在を検知する検
知器を設けて、コンテナ吊具が陸側クレーン荷役領域を
下降するときは、当該コンテナ吊具の横行位置を、当該
検知器により第1陸上運搬機の存在が検知されていない
コンテナ受渡領域に下降させるべく、自動制御するので
ある。つまり、コンテナ吊具を、第1陸上運搬機が進入
しているコンテナ受渡領域以外のコンテナ受渡領域に下
降させることにより、第1陸上運搬機との接触,衝突を
回避しつつ、コンテナ吊具によるコンテナ移送を継続で
きるように図ったものである。かかる方法は、特に、コ
ンテナクレーンが自動化,半自動化されている場合に適
用される。
【0030】さらに、第1又は第2のコンテナ荷役方法
と第3又は第4のコンテナ荷役方法とは任意に組み合わ
せることができ、第1陸上運搬機を使用して行うコンテ
ナ荷役の更なる安全を図ることができる。
【0031】すなわち、第1又は第2のコンテナ荷役方
法において、コンテナクレーンに、コンテナ受渡領域に
おける第1陸上運搬機の存在を検知する検知器を設け
て、当該検知器により第1陸上運搬機の存在が検知され
ている間においては、コンテナ吊具を、その陸側クレー
ン荷役領域での下降操作を不能ならしめるべく、自動制
御する。
【0032】また、陸側クレーン荷役領域にコンテナ吊
具の横行方向に並列する複数のコンテナ受渡領域が確保
されている場合において、各コンテナ受渡領域に進入し
ようとする第1陸上運搬機の運転者がその運転に支障な
く視認しうる位置に、各々、前記視覚的表示器を設置し
て、第1又は第2のコンテナ荷役方法を実施できるよう
にすると共に、コンテナクレーンに、各コンテナ受渡領
域における第1陸上運搬機の存在を検知する検知器を設
けて、コンテナ吊具が陸側クレーン荷役領域を下降する
ときは、当該コンテナ吊具の横行位置を、当該検知器に
より第1陸上運搬機の存在が検知されていないコンテナ
受渡領域に下降させるべく、自動制御するのである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンテナ荷役
方法を、図面に示す各実施の形態に基づいて具体的に説
明する。なお、以下の説明においては、便宜上、前後と
は各図における左右を意味するものとする。
【0034】図1〜図5は第1の実施の形態を示したも
のであり、まず、この実施の形態において使用するコン
テナクレーン1及び第1陸上運搬機たるストラドルキャ
リア2について説明する。ただし、これらは、何れも周
知のものであるから、その構成,機能についての詳細な
説明は省略する。
【0035】すなわち、コンテナクレーン1は、図1に
示す如く、岸壁3に設置されており、前後一対の脚体1
1a,11bを左右に対峙させてなる架台11と、架台
11の上端部に取り付けられてコンテナ船4上へと水平
に張り出すガーダ(前端側部分は起立可能なブームに構
成されている)12と、ガーダ12に前後方向に横行自
在に設けられたトロリ等の横行装置13と、横行装置1
3に設けられた運転室14と、横行装置13にワイヤロ
ープ等の昇降操作装置15により昇降自在に懸吊支持さ
れたスプレッダ等のコンテナ吊具16とを具備するもの
であり、コンテナ吊具16を横行,昇降させることによ
り、岸壁3上のコンテナ5をコンテナ船4に荷積みし又
はコンテナ船4上のコンテナ5を岸壁3に荷卸しする。
すなわち、コンテナ船4に荷積みする場合は、コンテナ
吊具16を岸壁3上の陸側クレーン荷役領域6において
昇降させることにより、陸側クレーン荷役領域6の下端
部(後述するコンテナ受渡領域6aの下端部)である岸
壁3上のコンテナ受渡場所3aに待機するコンテナ5を
吊り上げる。そして、コンテナ吊具16を上昇位置(図
1に実線で示す位置)に保持した状態で、陸側クレーン
荷役領域6からコンテナ船4上の海側クレーン荷役領域
7へと横行させ、更に、海側クレーン荷役領域7におい
て下降させることにより、コンテナ5を海側クレーン荷
役領域7の下端部であるコンテナ船4上のコンテナ積載
場所7aに吊り下ろす。また、コンテナ船4から荷卸し
する場合は、コンテナ吊具16を海側クレーン荷役領域
7において昇降させて、コンテナ積載場所7aに待機す
るコンテナ5を吊り上げる。そして、コンテナ吊具16
を上昇位置に位置させた状態で、海側クレーン荷役領域
7から陸側クレーン荷役領域6へと横行させ、更に陸側
クレーン荷役領域6において下降させることにより、コ
ンテナ5をコンテナ受渡場所3aに吊り下ろす。なお、
陸側クレーン荷役領域6は、コンテナ吊具16の横行,
昇降によってコンテナ5が吊支移送されうる岸壁3上の
領域であるが、この例では、4本の脚体11a,11b
…で囲まれたガーダ12下の領域である。また、海側ク
レーン荷役領域4は、コンテナ吊具16の横行,昇降に
よってコンテナ5を吊支移送させるコンテナ船4上の領
域である。また、コンテナ受渡場所3aは、後述するス
トラドルキャリア2によりコンテナ5が搬出入される場
所(コンテナヤード)である。
【0036】また、ストラドルキャリア2は、図1に示
す如く、上部に運転台21を備えた本体部22と、本体
部22の両側に設けられた走行部23,23と、走行部
23,23間において、コンテナクレーン1のコンテナ
吊具16と同一の機能により、コンテナ5を吊り上げ又
は吊り下ろしさせるコンテナ吊具24とを具備するもの
である。このストラドルキャリア2は、走行部23,2
3の下端部に設けた走行輪により、陸側クレーン荷役領
域6の下部領域であるコンテナ受渡領域6aに進退でき
るようになっており、コンテナ受渡領域6aにおいてコ
ンテナ吊具24を昇降させることにより、コンテナ5を
コンテナ受渡場所3aから吊り上げて走行部23,23
間に格納することができると共に、この格納したコンテ
ナ5をコンテナ受渡場所3aに吊り下ろすことができる
ようになっている。すなわち、コンテナ5を搬出させる
場合は、ストラドルキャリア2をコンテナ受渡領域6a
に進入させて、コンテナ受渡場所3aに待機するコンテ
ナ5を走行部23,23間に導いた上、コンテナ吊具2
4を昇降させて、コンテナ5を吊り上げる(図1実線参
照)。そして、吊り上げたコンテナ5を走行部23,2
3間に保持させた状態で、ストラドルキャリア2をコン
テナ受渡領域6aから退出させる。また、コンテナ5を
搬入させる場合は、ストラドルキャリア2をコンテナ受
渡領域6aに進入させた上、コンテナ吊具24を昇降さ
せて、走行部23,23間に保持させているコンテナ5
をコンテナ受渡場所3aに吊り下ろした後(図1鎖線参
照)、ストラドルキャリア2をコンテナ受渡領域6aか
ら退出させる。なお、コンテナ受渡領域6aは、陸側ク
レーン荷役領域6における下部領域(各前後の脚体11
a,11b間を連結する水平桁11c下の領域)であっ
て、ストラドルキャリア2の進退動作及びコンテナ搬出
入作業を支障なく円滑に行ないうる前後幅及び上下高さ
を有するコンテナ受渡場所3a上の領域である。ストラ
ドルキャリア2のコンテナ受渡領域6aへの進退は、水
平桁11c下であって前後の脚体11a,11b間を通
って行なわれる。
【0037】而して、第1の実施の形態における本発明
に係るコンテナ荷役方法(以下「第1方法」という)に
あっては、ストラドルキャリア2のコンテナ受渡領域6
aへの進入が危険である旨の危険表示と当該進入が安全
である旨の安全表示とを選択的に行なう第1視覚的表示
器81 を設置して、これらの表示をコンテナ吊具16の
横行,昇降に応じて切り換えることにより、ストラドル
キャリア2のコンテナ受渡領域6aへの進入を、冒頭で
述べた事故を生じることなく、安全に行ないうるように
工夫されている。
【0038】すなわち、第1視覚的表示器81 は、図1
に示す如く、後側の脚体11bの適所であって、コンテ
ナ受渡領域6aに進入しようとするストラドルキャリア
2の運転者たる運搬機運転者が運転台21からその運転
に支障なく視認しうる位置(一般には、運転台21に座
った運搬機運転者の目の高さに相当する位置であること
が好ましい)に取り付けられている。なお、かかる位置
に設置された第1視覚的表示器81 は、コンテナ受渡領
域6aでコンテナ搬出入作業を行っている場合及びコン
テナ受渡領域6aから退出しようとする場合において
も、運搬機運転者から容易に視認することができるもの
である。
【0039】第1視覚的表示器81 は、図2に示す如
く、赤色信号灯8aと青色信号灯8bとを並列配置して
なるものであって、何れかの信号灯8a,8bを点灯さ
せることによって、危険表示又は安全表示をなすもので
ある。すなわち、一般に周知されている交通信号機等に
おける着色表示に合わせて、赤色信号灯8aの点灯によ
りストラドルキャリア2のコンテナ受渡領域6aへの進
入が危険である旨の危険表示となし、青色信号灯8bの
点灯により当該進入が安全である旨の安全表示となして
いる。
【0040】第1視覚的表示器81 による表示の切り換
えは、信号灯8a,8bの点灯,消灯によって行なわ
れ、コンテナクレーン1に設けた適宜の制御システムに
より、コンテナ吊具16の動向に応じて、次のように行
なわれる。なお、制御システムとしては周知のものを使
用することができ、特に、コンテナクレーン1が自動化
又は半自動化されているものである場合には、その制御
システムの一部を利用することができる。
【0041】すなわち、コンテナ吊具16が陸側クレー
ン荷役領域6から海側クレーン荷役領域7へと移動する
とき、つまりコンテナ受渡場所3aからコンテナ積載場
所7aへと移動するときにおいては、陸側クレーン荷役
領域6を上昇するコンテナ吊具16が、図1に一点鎖線
で示す如く、当該コンテナ吊具16又はこれに吊支され
たコンテナ5がコンテナ受渡領域6aに進入したときの
ストラドルキャリア2に干渉し得ない所定の干渉回避位
置A−Aに達した時点で、赤色信号灯8aを消灯すると
共に青色信号灯8bを点灯する。
【0042】具体的には、コンテナ吊具16が、陸側ク
レーン荷役領域5においてコンテナ受渡場所3aから干
渉回避位置A−Aに至る第1危険移動経路(図3におけ
る実線図示経路)16a上に位置する間は、つまりスト
ラドルキャリア2によりコンテナ受渡場所3aに搬入さ
れたコンテナ5を吊り上げたコンテナ吊具(コンテナ船
4への荷積みを開始したコンテナ吊具)16又はコンテ
ナ受渡場所3aにコンテナ5を吊り下ろしたコンテナ吊
具(コンテナ船4からの荷卸しを終了したコンテナ吊
具)16が干渉回避位置A−Aに上昇するまでの間は、
赤色信号灯8aのみが点灯しており、青色信号灯8bは
消灯している(第1視覚的表示器81 による表示が危険
表示となっている)。そして、コンテナ吊具16が干渉
回避位置A−Aにまで上昇すると、その時点で、赤色信
号灯8aが消灯して青色信号灯8bが点灯する(第1視
覚的表示器81 による表示が危険表示から安全表示に切
り換えられる)。その後、コンテナ吊具16が、干渉回
避位置A−Aからコンテナ積載場所7aに至る第1安全
移動経路(図3における破線図示経路)16b上に位置
する間は、つまりコンテナ吊具5が陸側クレーン荷役領
域6を干渉回避位置A−Aの上方位置へと上昇した上、
陸側クレーン荷役領域6から海側クレーン荷役領域7へ
と横行し、更に海側クレーン荷役領域7をコンテナ積載
場所7aまで下降する間は、青色信号灯8bが点灯し且
つ赤色信号灯8aが消灯した状態に維持される(第1視
覚的表示器81 による表示が安全表示となっている)。
【0043】ところで、第1危険移動経路16aの終端
位置ないし第1安全移動経路16bの始端位置である干
渉回避位置A−Aは、図1に一点鎖線で示す如く、コン
テナ吊具16に吊支されたコンテナ5の下面がコンテナ
受渡領域6aに進入したストラドルキャリア2(運搬機
運転者を含む)の上面(コンテナ受渡領域6aの上面)
より若干高位に位置したときにおける、当該コンテナ吊
具16の位置である。勿論、コンテナ船4からの荷卸し
時においては、第1危険移動経路16aを上昇するコン
テナ吊具16はコンテナ5を吊支していないことから、
干渉回避位置A−Aをコンテナ船4への荷積み時におけ
る当該干渉回避位置よりも低く設定しておくことが可能
となるが、荷積み時と荷卸し時とで干渉回避位置A−A
を異なったものに設定しておくことは、制御システムが
複雑化する上、コンテナ荷役効率上もさほどのメリット
がないことから、干渉回避位置A−Aは、上述した如
く、コンテナ吊具16がコンテナ5を吊支した状態を基
準として設定しておけばよい。
【0044】一方、コンテナ吊具16が海側クレーン荷
役領域7から陸側クレーン荷役領域6へと移動すると
き、つまりコンテナ積載場所7aからコンテナ受渡場所
3aへと移動するときにおいては、海側クレーン荷役領
域7若しくは陸側クレーン荷役領域6を横行するコンテ
ナ吊具16又は陸側クレーン荷役領域6における干渉回
避位置A−Aより上方の領域を下降するコンテナ吊具1
6が所定位置(以下「安全限界位置」という)B−Bに
達した時点で、青色信号灯8bを消灯して赤色信号灯8
aを点灯する。
【0045】具体的には、コンテナ吊具16が、コンテ
ナ積載場所7aから安全限界位置B−Bに至る第2安全
移動経路(図4又は図5における破線図示経路)16c
上に位置する間は、つまり海側クレーン荷役領域7をコ
ンテナ積載場所7aから上昇する間及び陸側クレーン荷
役領域6に向かって安全限界位置B−Bまで横行する間
若しくは陸側クレーン荷役領域6を安全限界位置B−B
まで下降する間は、青色信号灯8bのみが点灯してお
り、赤色信号灯8aは消灯している(第1視覚的表示器
1 による表示が安全表示となっている)。そして、コ
ンテナ吊具16が安全限界位置B−Bにまで横行若しく
は下降すると、その時点で、青色信号灯8bが消灯して
赤色信号灯8aが点灯する(第1視覚的表示器81 によ
る表示が安全表示から危険表示に切り換えられる)。そ
の後、コンテナ吊具16が、安全限界位置B−Bからコ
ンテナ受渡場所3aに至る第2危険移動経路16d(図
4又は図5における実線図示経路)上に位置する間は、
赤色信号灯8aが点灯し且つ青色信号灯8bが消灯した
状態に維持される(第1視覚的表示器81 による表示が
危険表示となっている)。
【0046】ところで、第2安全移動経路16cの終端
位置ないし第2危険移動経路16dの始端位置である安
全限界位置B−Bは、コンテナ吊具16が安全限界位置
B−Bに達した時点でストラドルキャリア2のコンテナ
受渡領域6aへの進入を開始した場合において、コンテ
ナ16の搬出入作業を標準作業時間(標準的な熟練度の
運搬機運転者が搬出入作業を行う場合に要する作業時間
(ストラドルキャリア2のコンテナ受渡領域6aへの進
入開始から退出完了までに要する時間)であって、経験
的に見い出されたものである)よりある程度余裕をもっ
て行ったときにも、当該ストラドルキャリア2をコンテ
ナ受渡領域6a外に退出させるまでにコンテナ吊具16
が干渉回避位置A−Aに達しないこと(つまり、コンテ
ナ吊具16が安全限界位置B−Bから干渉回避位置A−
Aまで停止することなく移動するに要する吊具移動時間
が、標準作業時間よりある程度以上長くなること)を条
件として、コンテナクレーン1及びストラドルキャリア
2による荷役条件(標準作用時間及びコンテナ吊具16
の横行速度,昇降速度等)に応じて、任意に設定するこ
とができる。すなわち、安全限界位置B−Bは、上記の
条件を満足する限りにおいて、図4に示す如く、海側ク
レーン荷役領域7から陸側クレーン荷役領域6に至る横
行経路上に設定しておいても、図5に示す如く、陸側ク
レーン荷役領域6における干渉回避位置A−Aより上方
の下降経路部分上に設定しておいても、何れでもよい。
【0047】したがって、第1方法によれば、運搬機運
転者は、第1視覚的表示器81 による表示を視認するこ
とによって、つまり何れの信号灯8a,8bが点灯して
いるかを確認することによって、陸側クレーン荷役領域
6の下部領域であるコンテナ受渡領域6aに対するコン
テナ吊具16の動向を的確に把握することができ、青色
信号灯8bが点灯している場合にコンテナ受渡領域6a
の進入を安全に行なうことができる。
【0048】すなわち、コンテナ吊具16が海側クレー
ン荷役領域7に向かって移動する場合において、青色信
号灯8bが点灯しているときは、コンテナ吊具16が干
渉回避位置A−Aから遠ざかる状態にある。また、コン
テナ吊具16が陸側クレーン荷役領域7に向かって移動
する場合において、青色信号灯8bが点灯しているとき
は、コンテナ吊具16が干渉回避位置A−Aに達するま
でに、充分な時間がある。したがって、青色信号灯8b
の点灯を確認して、ストラドルキャリア2をコンテナ受
渡領域6aに進入させることにより、ストラドルキャリ
ア2にコンテナ吊具16又はこれに吊支されたコンテナ
5が接触,衝突するような事故は生じない。勿論、コン
テナ受渡領域6aでのコンテナ搬出入作業中において赤
色信号灯6aが点灯したときにも、その時点からコンテ
ナ吊具16が干渉回避位置A−Aに達するまでには充分
な時間があることから、コンテナ吊具16が干渉回避位
置A−Aにまで下降するまでに余裕をもってストラドル
キャリア2をコンテナ受渡領域6a外に退出させること
ができる。そして、このような青色信号灯8bの点灯の
確認は、コンテナ吊具16の動向を直接に視認する場合
と異なって、運搬機運搬者に負担をかけることなく、容
易に行なうことができることから、冒頭で述べた如く、
当該コンテナ吊具16を直接に視認した場合における判
断ミスや不注意による不測の事態を招来することが全く
ない。
【0049】また、図6〜図9は第2の実施の形態を示
したもので、この実施の形態における本発明に係るコン
テナ荷役方法(以下「第2方法」という)は、図6に示
す如く、第1方法におけると同様の荷役条件下におい
て、コンテナ受渡領域6aに進入しようとするストラド
ルキャリア2の運転者がその運転に支障なく視認しうる
位置に第2視覚的表示器82 を設置して、第1方法にお
いて採用した危険表示及び安全表示に注意表示を加えた
3種類の視覚的表示に従って、ストラドルキャリア2の
コンテナ受渡領域6aへの進入を安全に行いうるように
工夫されたものである。
【0050】すなわち、第2方法において使用する第2
視覚的表示器82 は、図7に示す如く、第1方法におけ
ると同様に後側の脚体11bに取り付けられており、一
般的な交通信号機と同様に、赤色信号灯8a、黄色信号
灯8c及び青色信号灯8bを並列配置して、その何れか
を選択的に点灯させるように構成されている。なお、第
2視覚的表示器82 は、第1方法におけると同様に、コ
ンテナ受渡領域6aに進入,退出しようとする場合に運
搬機運転者がその運転に支障なく容易に視認しうるもの
である。
【0051】而して、赤色信号灯8a又は青色信号灯8
bの点灯は、第1方法におけると同様に、ストラドルキ
ャリア2のコンテナ受渡領域6aへの進入が危険である
旨の危険表示又は当該進入が安全である旨の安全表示を
なすが、第2方法にあっては、これらの表示に加えて、
黄色信号灯8cの点灯によって、当該進入が注意を要す
る旨の注意表示を行なうようにしている。第2視覚的表
示器82 による表示の切り換えは、信号灯8a,8b,
8cの点灯,消灯によって行なわれ、コンテナクレーン
1に設けた適宜の制御システムにより、コンテナ吊具1
6の動向に応じて、次のように行なわれる。なお、制御
システムとしては周知のものを使用することができ、特
に、コンテナクレーン1が自動化又は半自動化されてい
るものである場合には、その制御システムの一部を利用
することができる。
【0052】すなわち、コンテナ吊具16が陸側クレー
ン荷役領域6から海側クレーン荷役領域7へと移動する
ときにおいては、図8に示す如く、黄色信号灯8cは使
用せず(消灯した状態に保持する)、赤色信号灯8a及
び青色信号燈8bの何れかを選択的に点灯することと
し、第1方法におけると全く同一の手法により、陸側ク
レーン荷役領域6を上昇するコンテナ吊具16が干渉回
避位置A−Aに達した時点で、赤色信号灯8aを消灯し
て青色信号灯8bを点灯する。具体的には、コンテナ吊
具16がコンテナ受渡場所3aから干渉回避位置A−A
に至る第1危険移動経路(図8における実線図示経路)
16a上に位置するときは、赤色信号8aを点灯し且つ
青色信号灯8b(及び黄色信号灯8c)を消灯し、干渉
回避位置A−Aからコンテナ船4上のコンテナ積載場所
7aに至る第2安全移動経路(同図における破線図示経
路)16b上に位置するときは、青色信号8bを点灯し
且つ赤色信号灯8a(及び黄色信号灯8c)を消灯する
のである。かかる表示手法及び干渉回避位置A−Aの設
定は、第1方法におけると同一である。
【0053】一方、コンテナ吊具16が海側クレーン荷
役領域7から陸側クレーン荷役領域6へと移動するとき
においては、図9に示す如く、海側クレーン荷役領域7
若しくは陸側クレーン荷役領域6を横行するコンテナ吊
具16が所定位置(以下「安全進入限界位置」という)
C−Cに達した時点で、黄色信号灯8cが点灯して青色
信号灯8bが消灯する(赤色信号灯8aは消灯状態に維
持される)。具体的には、コンテナ吊具16が、コンテ
ナ積載場所7aから安全進入限界位置C−Cに至る第3
安全移動経路(図9における破線図示経路)16e上に
位置する間は、つまり海側クレーン荷役領域7をコンテ
ナ積載場所7aから上昇する間及び陸側クレーン荷役領
域6に向かって安全進入限界位置C−Cまで横行する間
は、青色信号灯8bのみが点灯しており、赤色信号灯8
a及び黄色信号灯8cは消灯している(第2視覚的表示
器82 による表示が安全表示となっている)。そして、
コンテナ吊具16が安全進入限界位置C−Cにまで横行
すると、その時点で、青色信号灯8bが消灯して黄色信
号灯8cが点灯する(第2視覚的表示器82 による表示
が安全表示から注意表示に切り換えられる)。
【0054】そして、安全進入限界位置C−Cを通過し
たコンテナ吊具16がその横行を終了して陸側クレーン
荷役領域6における干渉回避位置A−Aより所定量上方
の位置(以下「進入限界位置」という)D−Dまで下降
した時点で、黄色信号灯8cを消灯して赤色信号灯8a
を点灯する。具体的には、コンテナ吊具16が、安全進
入限界位置C−Cから進入限界位置D−Dに至る注意移
動経路(図9における鎖線図示経路)16f上に位置す
る間は、つまり安全進入限界位置C−Cから横行を終了
するまでの間及び陸側クレーン荷役領域6を進入限界位
置D−Dまで下降する間は、黄色信号灯8cのみが点灯
しており、赤色信号灯8a及び青色信号灯8bは消灯し
ている(第2視覚的表示器82 による表示が注意表示と
なっている)。そして、コンテナ吊具16が進入限界位
置D−Dにまで下降すると、その時点で、黄色信号灯8
cが消灯して赤色信号灯8aが点灯する(第2視覚的表
示器82 による表示が注意表示から危険表示に切り換え
られる)。その後、コンテナ吊具16が、進入限界位置
D−Dからコンテナ受渡場所3aに至る第3危険移動経
路(図9における実線図示経路)16g上に位置する間
は、赤色信号灯8aが点灯し且つ青色信号灯8b及び黄
色信号灯8cが消灯した状態に維持される(第2視覚的
表示器82 による表示が危険表示となっている)。
【0055】ところで、第3安全移動経路16eの終端
位置ないし注意移動経路16fの始端位置である安全進
入限界位置C−Cは、コンテナ吊具16が安全進入限界
位置C−Cに達した時点でストラドルキャリア2のコン
テナ受渡領域6aへの進入を開始した場合において、コ
ンテナ16の搬出入作業を前記標準作業時間より余裕を
もって行ったときにも、当該ストラドルキャリア2をコ
ンテナ受渡領域6a外に退出させるまでにコンテナ吊具
16が干渉回避位置A−Aに達しないこと(つまり、コ
ンテナ吊具16が安全進入限界位置C−Cから干渉回避
位置A−Aまで停止することなく移動するに要する吊具
移動時間が、標準作業時間より十分に長くなること)を
条件として、コンテナクレーン1及びストラドルキャリ
ア2による荷役条件(標準作業時間及びコンテナ吊具1
6の横行速度,昇降速度等)に応じて、任意に設定する
ことができる。すなわち、安全進入限界位置C−Cは、
かかる条件を満足する限りにおいて、図9に示す如く、
海側クレーン荷役領域7から陸側クレーン荷役領域6に
至る横行経路上の任意位置に設定しておくことができ
る。図9は、安全進入限界位置C−Cを海側クレーン荷
役領域7の後端部位置に設定した場合を示している。
【0056】また、注意移動経路16fの終端位置ない
し第3危険移動経路16gの始端位置である進入限界位
置D−Dは、コンテナ吊具16が進入限界位置D−Dに
達した時点でストラドルキャリア2のコンテナ受渡領域
6aへの進入を開始した場合において、コンテナ16の
搬出入作業を前記標準作業時間内で行ったときに、当該
ストラドルキャリア2をコンテナ受渡領域6a外に退出
させるまでにコンテナ吊具16が干渉回避位置A−Aに
達しないこと(つまり、コンテナ吊具16が進入限界位
置D−Dから干渉回避位置A−Aまで停止することなく
移動するに要する吊具移動時間が、標準作業時間に略一
致するか若干長くなること)を条件として、上記荷役条
件に応じて、任意に設定することができる。すなわち、
進入限界位置D−Dは、かかる条件を満足する限りにお
いて、図9に示す如く、陸側クレーン荷役領域6での下
降が開始された後における任意のコンテナ吊具位置に設
定しておく他、荷役条件によっては、陸側クレーン荷役
領域6における横行が終了した時点又は下降が開始され
た時点でのコンテナ吊具位置に設定しておくことができ
る。
【0057】したがって、第2方法によれば、第1方法
による場合と同様に、運搬機運転者は、第1視覚的表示
器81 による表示を視認することによって、つまり何れ
の信号灯8a,8b,8cが点灯しているかを確認する
ことによって、陸側クレーン荷役領域6の下部領域であ
るコンテナ受渡領域6aに対するコンテナ吊具16の動
向を的確に把握することができ、青色信号灯8bが点灯
している場合にコンテナ受渡領域6aの進入を安全に行
なうことができる。
【0058】すなわち、コンテナ吊具16が海側クレー
ン荷役領域7に向かって移動する場合において、青色信
号灯8bが点灯しているときは、コンテナ吊具16が干
渉回避位置A−Aから遠ざかる状態にある。また、コン
テナ吊具16が陸側クレーン荷役領域7に向かって移動
する場合において、青色信号灯8bが点灯しているとき
は、コンテナ吊具16が干渉回避位置A−Aに達するま
でに、充分な時間がある。したがって、青色信号灯8b
の点灯を確認して、ストラドルキャリア2をコンテナ受
渡領域6aに進入させることにより、ストラドルキャリ
ア2にコンテナ吊具16又はこれに吊支されたコンテナ
5が接触,衝突するような事故は生じない。
【0059】また、ストラドルキャリア2をコンテナ受
渡領域6aに進入させた後に黄色信号灯8cが点灯した
とき(つまりコンテナ受渡領域6a内での作業を開始し
た後に黄色信号灯8cが点灯したとき)にも、その点灯
時点からコンテナ吊具16が干渉回避位置A−Aに達す
るまでには標準作業時間に相当する時間があることか
ら、運搬機運転者が標準作業時間内に搬出入作業を完了
できる高度の熟練者又は標準的な熟練者である場合に
は、そのままコンテナ搬出入作業を継続して、コンテナ
吊具16が干渉回避位置A−Aに達するまでに当該スト
ラドルキャリア2を安全にコンテナ受渡領域6a外に退
出することができる。一方、運搬機運転者が標準作業時
間内に搬出入作業を完了することができない低度の熟練
者である場合(実際には、このような低度の熟練者がコ
ンテナ搬出入作業を行うことは殆どあり得ない)には、
黄色信号灯8cの点灯を確認することにより、赤色信号
灯8aの点灯時と同様にコンテナ受渡領域6aへの進入
を見合わせる。また、コンテナ搬出入作業中に黄色信号
灯8cが点灯したときは、黄色信号灯8cの点灯からコ
ンテナ吊具16が干渉回避位置A−Aに達するまでに標
準作業時間に相当する十分な時間があることから、低度
の熟練者であっても、そのままコンテナ搬出入作業を継
続して、コンテナ吊具16が干渉回避位置A−Aに達す
るまでには当該ストラドルキャリア2を安全にコンテナ
受渡領域6a外に退出させることができる。
【0060】ところで、第1及び第2方法は、ヤードシ
ャーシ等の第2陸上運搬機を使用する場合にも、上記同
様に適用することができる。例えば、図18に示す如
く、コンテナ5を載置するシャーシ部27とこれを牽引
走行させるトラクタ部28とを具備するヤードシャーシ
2´を使用する場合には、視覚的表示器8(第1又は第
2視覚的表示器81 ,82 )をトラクタ部28の運転席
から運転に支障なく視認しうる位置(例えば、前側の脚
体11aにおける運転席対応高さ位置)に取付けて、上
記同様の表示切り換えを行なう。この場合、干渉回避位
置A−A(及び視覚的表示器8の取付位置)は、ストラ
ドルキャリア2を使用する場合に比してかなり低くな
る。また、安全限界位置B−B,安全進入限界位置C−
C,進入限界位置D−Dは、ストラドルキャリア2を使
用する場合と同じでも、より低くなった干渉回避位置A
−Aに応じて変更しておいても、何れでもよい。而し
て、このようなヤードシャーシ2´等の第2陸上運搬機
を使用する場合には、特に、コンテナ船4からの荷卸し
時において、コンテナ5をコンテナ受渡場所3aに仮置
きしておくような状況下(図18における二点鎖線参
照)における接触,衝突を確実に回避することができ
る。なお、このような視覚的表示器8による表示に従う
ことが、却ってコンテナ荷役効率を低下させることにな
る場合には、視覚的表示器8による表示に拘わらず、ヤ
ードシャーシ2´等をその運転者が自己の判断でコンテ
ナ受渡領域6aに進入させればよい。このように視覚的
表示器8による表示に従わない場合やかかる表示を格別
必要としない場合にも、かかる表示が行なわれているこ
とにより第2陸上運搬機の運転者の注意を喚起すること
ができる効果があり、視覚的表示器8による表示を行な
うことには充分な意義がある。
【0061】また、図10〜図12は第3の実施の形態
を示したもので、この実施の形態における本発明に係る
コンテナ荷役方法(以下「第3方法」という)は、コン
テナ吊具16の横行方向(前後方向)に並列する複数
(図示の例では2列)のコンテナ受渡領域6a,6aが
陸側クレーン荷役領域6に確保されている場合、つまり
陸側クレーン荷役領域6の前後幅を規制する前後の脚体
11a,11b間のスパンが、そのスパン内で複数台
(図示の例では2台)のストラドルキャリア2,2がコ
ンテナ搬出入作業を同時に行うことができる程度に大き
い場合において、各コンテナ受渡領域6aに進入するス
トラドルキャリア2の安全を第1又は第2方法により確
保するようにしたものである。なお、かかる場合、選択
されたコンテナ受渡領域6aの下部であるコンテナ受渡
場所3aにおいて、コンテナ吊具16によるコンテナ5
の吊り上げ及び吊り下ろしが行われる。
【0062】第3方法にあっては、コンテナ受渡領域6
a…に応じた数の視覚的表示器8…が、各コンテナ受渡
領域6aに進入しようとするストラドルキャリア2の運
転者(運搬機運転者)がその運転に支障なく視認しうる
位置に配して、各別に設置されている。すなわち、図1
0に示す如く、前後の脚体11a,11bに、夫々、第
1又は第2方法におけると同一高さ位置に配して、同一
の視覚的表示器8,8が取り付けられている。運搬機運
転者は、ストラドルキャリア2を前側のコンテナ受渡領
域6aに進入させようとするときは、前側の脚体11a
に取り付けられた視覚的表示器8による表示に従い、ス
トラドルキャリア2を後側のコンテナ受渡領域6aに進
入させようとするときは、後側の脚体11bに取り付け
られた視覚的表示器8による表示に従う。
【0063】両視覚的表示器8,8は、コンテナクレー
ン1に設けた制御システムにより、コンテナ吊具16の
動向に応じて、同一表示をなすように制御される。各視
覚的表示器8の制御手法は、第1又は第2方法と同一で
ある。
【0064】各視覚的表示器8として第1視覚的表示器
1 を使用する場合には、第1方法を採用して、図11
に示す如く、各視覚的表示器81 による表示が第1方法
におけると同一に切り換えられる。
【0065】すなわち、コンテナ吊具16が陸側クレー
ン荷役領域6から海側クレーン荷役領域7へと移動する
ときにおいては(図11は、コンテナ吊具16が前側の
コンテナ受渡領域6aから上昇する場合を例示してい
る)、コンテナ吊具16が、陸側クレーン荷役領域5に
おいてコンテナ受渡場所3aから干渉回避位置A−Aに
至る第1危険移動経路(図11における実線図示経路)
16a上に位置する間は、赤色信号灯8aのみが点灯し
ており、青色信号灯8bは消灯している(第1視覚的表
示器81 による表示が危険表示となっている)。そし
て、コンテナ吊具16が干渉回避位置A−Aにまで上昇
すると、その時点で、赤色信号灯8aが消灯して青色信
号灯8bが点灯する(第1視覚的表示器81 による表示
が危険表示から安全表示に切り換えられる)。その後、
コンテナ吊具16が、干渉回避位置A−Aからコンテナ
積載場所7aに至る第1安全移動経路(図11における
破線図示経路)16b上に位置する間は、青色信号灯8
bが点灯し且つ赤色信号灯8aが消灯した状態に維持さ
れる(第1視覚的表示器81 による表示が安全表示とな
っている)。
【0066】一方、コンテナ吊具16が海側クレーン荷
役領域7から陸側クレーン荷役領域6へと移動するとき
においては(図11は、コンテナ吊具16が後側のコン
テナ受渡領域6aへと下降する場合を例示している)、
コンテナ吊具16が、コンテナ積載場所7aから安全限
界位置B−Bに至る第2安全移動経路(図11における
破線図示経路)16c上に位置する間は、青色信号灯8
bのみが点灯しており、赤色信号灯8aは消灯している
(第1視覚的表示器81 による表示が安全表示となって
いる)。そして、コンテナ吊具16が安全限界位置B−
Bにまで横行若しくは下降すると、その時点で、青色信
号灯8bが消灯して赤色信号灯8aが点灯する(第1視
覚的表示器81 による表示が安全表示から危険表示に切
り換えられる)。その後、コンテナ吊具16が、安全限
界位置B−Bからコンテナ受渡場所3aに至る第2危険
移動経路16d(図11における実線図示経路)上に位
置する間は、赤色信号灯8aが点灯し且つ青色信号灯8
bが消灯した状態に維持される(第1視覚的表示器81
による表示が危険表示となっている)。
【0067】また、各視覚的表示器8として第2視覚的
表示器82 を使用する場合には、第2方法を採用して、
図12に示す如く、各視覚的表示器82 による表示が第
2方法におけると同一に切り換えられる。
【0068】すなわち、コンテナ吊具16が陸側クレー
ン荷役領域6から海側クレーン荷役領域7へと移動する
ときにおいては(図12は、コンテナ吊具16が後側の
コンテナ受渡領域6aから上昇する場合を例示してい
る)、コンテナ吊具16がコンテナ受渡場所3aから干
渉回避位置A−Aに至る第1危険移動経路(図12にお
ける実線図示経路)16a上に位置するときは、赤色信
号8aを点灯し且つ青色信号灯8b(及び黄色信号灯8
c)を消灯し、干渉回避位置A−Aからコンテナ船4上
にコンテナ積載場所7aに至る第2安全移動経路(同図
における破線図示経路)16b上に位置するときは、青
色信号8bを点灯し且つ赤色信号灯8a(及び黄色信号
灯8c)を消灯する。
【0069】一方、コンテナ吊具16が海側クレーン荷
役領域7から陸側クレーン荷役領域6へと移動するとき
においては(図12は、コンテナ吊具16が前側のコン
テナ受渡領域6aへと下降する場合を例示している)、
コンテナ吊具16が、コンテナ積載場所7aから安全進
入限界位置C−Cに至る第3安全移動経路(図12にお
ける破線図示経路)16e上に位置する間は、青色信号
灯8bのみが点灯しており、赤色信号灯8a及び黄色信
号灯8cは消灯している(第2視覚的表示器8 2 による
表示が安全表示となっている)。その後、コンテナ吊具
16が安全進入限界位置C−Cにまで横行すると、その
時点で、青色信号灯8bが消灯して黄色信号灯8cが点
灯する(第2視覚的表示器82 による表示が安全表示か
ら注意表示に切り換えられる)。さらに、コンテナ吊具
16が、安全進入限界位置C−Cから進入限界位置D−
Dに至る注意移動経路(図12における鎖線図示経路)
16f上に位置する間は、黄色信号灯8cのみが点灯し
ており、赤色信号灯8a及び青色信号灯8bは消灯して
いる(第2視覚的表示器82 による表示が注意表示とな
っている)。そして、コンテナ吊具16が進入限界位置
D−Dにまで下降すると、その時点で、黄色信号灯8c
が消灯して赤色信号灯8aが点灯する(第2視覚的表示
器82 による表示が注意表示から危険表示に切り換えら
れる)。その後、コンテナ吊具16が、進入限界位置D
−Dからコンテナ受渡場所3aに至る第3危険移動経路
(図12における実線図示経路)16g上に位置する間
は、赤色信号灯8aが点灯し且つ青色信号灯8b及び黄
色信号灯8cが消灯した状態に維持される(第2視覚的
表示器82 による表示が危険表示となっている)。
【0070】ところで、複数のコンテナ受渡領域6a…
が確保される場合、コンテナ吊具16によるコンテナ移
送の対象となるコンテナ受渡領域(以下「対象コンテナ
受渡領域」という)6a以外のコンテナ受渡領域(以下
「非対象コンテナ受渡領域」という)6aにおいては、
当該コンテナ吊具16の動向(移動方向及び位置)に拘
わらず、ストラドルキャリア2を安全に進入させること
ができる。一方、すべての視覚的表示器8…は上述した
如く同一表示を行うように制御されるから、視覚的表示
に従ってストラドルキャリア2をコンテナ受渡領域6a
に進入させる場合、対象コンテナ受渡領域6aへの進入
が危険なときには、すべての非対象コンテナ受渡領域6
aへの進入も危険と判断されることになる。その結果、
対象コンテナ受渡領域6aによるコンテナ搬出入作業を
安全に行い得る状況とならない限り、非対象コンテナ受
渡領域6aでのコンテナ搬出入作業を開始することがで
きず、荷役効率が低下することになる。
【0071】そこで、第3方法にあっては、非対象コン
テナ受渡領域6aを対象とする視覚的表示器8について
は、クレーン運転者が人為的に制御できるように工夫し
て、荷役効率が低下しないように図っている。
【0072】すなわち、図11に示す第1視覚的表示器
1 又は図12に示す第2視覚的表示器82 が危険表示
又は注意表示をしている場合、つまり赤色信号灯8a又
は黄色信号灯8cが点灯している場合において、非対象
コンテナ受渡領域6aへの進入の安全を確認するための
視覚的表示器81 ,82 (例えば、前側のコンテナ受渡
領域6aが非対象コンテナ受渡領域である場合において
は前側の脚体11aに取り付けられた視覚的表示器
1 ,82 )をクレーン運転者が人為的操作により安全
表示に切り換える(つまり、赤色信号灯8a又は黄色信
号灯8cを消灯して青信号灯8bを点灯させる)のであ
る。勿論、このような操作は、周知の制御システムによ
り自動的に行うようにすることも可能である。
【0073】なお、第3方法は、ストラドルキャリア2
等の第1陸上運搬機を使用する場合のみならず、第1及
び第2方法と同様に、図18に示すヤードシャーシ2´
等の第2陸上運搬機を使用する場合にも同様に適用する
ことができる。
【0074】また、図13は第4の実施の形態を示した
もので、この実施の形態における本発明に係るコンテナ
荷役方法(以下「第4方法」という)は、第1陸上運搬
機を使用する場合に適用されるもので、第1又は第2方
法におけると同様のコンテナクレーン1及び第1陸上運
搬機たるストラドルキャリア2を使用してコンテナ船4
に対する荷積み,荷卸しを行う場合において、コンテナ
受渡領域6aにストラドルキャリア2が存在しているに
も拘わらず、クレーン運転者の不注意,判断ミスにより
又はストラドルキャリア2の緩慢な運転により、当該コ
ンテナ受渡領域6aにコンテナ吊具16が下降される危
険を未然に回避するものである。
【0075】すなわち、第4方法にあっては、図13に
示す如く、コンテナクレーンの適所(図示の例では、前
側の脚体11aの上端部)に、コンテナ受渡領域6aに
おけるストラドルキャリア2の存在を検知する第1検知
器91 を設けて、当該第1検知器91 によりストラドル
キャリア2の存在が検知されている間においては、コン
テナ吊具16を、その陸側クレーン荷役領域6での下降
操作を不能ならしめるべく、自動制御するようにしてい
る。具体的には、第1検知器91 によりストラドルキャ
リア2の存在が検知されているとき、コンテナ吊具16
を横行させること及び海側クレーン荷役領域7で昇降さ
せることについては何らの制約はないが、陸側クレーン
荷役領域6での下降についてはインタロックによりコン
テナ吊具16の操作が自動的に停止されるようになって
いる。そして、このインタロックは、第1検知器91
よりストラドルキャリア2の存在が検知されない状態と
なると、自動的に解除される。かかるインタロック制御
手段は、周知であるから説明を省略するが、コンテナク
レーン1におけるコンテナ吊具16の横行,昇降が自動
的、半自動的に行われる場合には、その制御システムに
組み込まれる。
【0076】したがって、第4方法によれば、ストラド
ルキャリア2がコンテナ受渡領域6aに進入している場
合においては、コンテナクレーン1が自動化,半自動化
されていると人為的運転されるとに拘わらず、コンテナ
吊具16を当該コンテナ受渡領域6aに下降させること
ができないから、当該ストラドルキャリア2にコンテナ
吊具又はこれに吊支されたコンテナ5が接触,衝突する
ような事故はこれが確実に防止され、安全なコンテナ搬
出入作業を行うことができる。
【0077】また、図14及び図15は第5の実施の形
態を示したもので、この実施の形態における本発明に係
るコンテナ荷役方法(以下「第5方法」という)は、第
1陸上運搬機を使用する場合に適用されるもので、コン
テナクレーン1が自動化,半自動化されていて陸側クレ
ーン荷役領域6におけるコンテナ吊具16の下降が自動
的に行われる場合であって、第3方法におけると同様
に、前後方向に並列する複数(図示の例では2列)のコ
ンテナ受渡領域6a,6aが陸側クレーン荷役領域6に
確保されている場合において、各コンテナ受渡領域6a
におけるストラドルキャリア2の存否を第4方法におい
て使用した検知器9により検知して、陸側クレーン荷役
領域6において下降を開始しようとするコンテナ吊具1
6を、その横行をストラドルキャリア2が進入している
コンテナ受渡領域6a以外のコンテナ受渡領域6aの直
上方位置で停止させるべく、自動制御するように工夫し
たものである。
【0078】ところで、この実施の形態で使用されるコ
ンテナクレーン1は、適宜の制御システムにより、陸側
クレーン荷役領域6におけるコンテナ吊具16の下降を
次のように自動的に行うものであり、ストラドルキャリ
ア2のコンテナ受渡領域6aからの退出が緩慢に行われ
た場合、これとコンテナ吊具16又はこれに吊支された
コンテナ5とが干渉(接触,衝突)する虞れがある。な
お、当該コンテナクレーン1ないし制御システムは周知
のものであるから、その詳細は省略する。
【0079】すなわち、コンテナ船4への荷積み時にお
いては、自動的に、コンテナ吊具16の横行をコンテナ
5が搬入されたコンテナ受渡領域6a(正確には、コン
テナ5が待機するコンテナ受渡場所3a上のコンテナ受
渡領域6a)の直上方位置で停止させた上、コンテナ吊
具16を当該コンテナ受渡領域6aへと下降させて、当
該コンテナ5を吊り上げる。このとき、複数のコンテナ
受渡領域6a…にコンテナ5が搬入されているときに
は、コンテナ吊具16を当該コンテナ受渡領域6a…の
うちから選択したコンテナ受渡領域6aの直上方位置で
横行停止させる。かかる横行停止位置の選択は、その横
行停止位置の直下に位置するコンテナ受渡領域6aにス
トラドルキャリア2が存在しているか否かとは無関係に
行われる。したがって、例えば図14に実線で示す如
く、両コンテナ受渡領域6a,6aにコンテナ5,5が
搬入されているが、前側のコンテナ受渡領域6aにおい
てはコンテナ搬入を終えたストラドルキャリア2が未だ
当該コンテナ受渡領域6a外に退出していない場合に
は、コンテナ吊具16の横行停止位置として前側のコン
テナ受渡領域6aの直上方位置(鎖線位置)が選択され
ることがある。かかる場合、前側のコンテナ受渡領域6
aへと下降したコンテナ吊具16又はこれに吊支された
コンテナ5が当該コンテナ受渡領域6aから退出途中の
ストラドルキャリア2に接触,衝突する虞れがある。
【0080】また、コンテナ船4からの荷卸し時におい
ては、自動的に、コンテナ吊具16の横行をコンテナ5
が搬出された(つまり、コンテナ5が存在しない)コン
テナ受渡場所3aの直上方位置で停止させた上、コンテ
ナ吊具16を当該コンテナ受渡場所3a上のコンテナ受
渡領域6aへと下降させて、コンテナ5を吊り下ろす。
このとき、コンテナ5が存在しない複数のコンテナ受渡
領域6a…(コンテナ受渡場所3a…)があるときは、
コンテナ吊具16を当該コンテナ受渡領域6a…のうち
から選択したコンテナ受渡領域6aの直上方位置で横行
停止させる。かかる横行停止位置の選択も、荷積み時に
おけると同様に、その横行停止位置の直下に位置するコ
ンテナ受渡領域6aにストラドルキャリア2が存在して
いるか否かとは無関係に行われる。したがって、例えば
図15に実線で示す如く、両コンテナ受渡領域6a,6
aのコンテナ受渡場所3a,3a上にはコンテナ5が存
在していないが、後側のコンテナ受渡領域6aにおいて
はコンテナ搬出(コンテナ受渡場所3aからのコンテナ
吊り上げ)を終えたストラドルキャリア2が未だ当該コ
ンテナ受渡領域6a外に退出していない場合には、コン
テナ吊具16の横行停止位置として後側のコンテナ受渡
領域6aの直上方位置(鎖線位置)が選択されることが
ある。かかる場合、荷積み時におけると同様に、後側の
コンテナ受渡領域6aへと下降したコンテナ吊具16が
当該コンテナ受渡領域6aから退出途中のストラドルキ
ャリア2に接触,衝突する虞れがある。
【0081】第5方法は、このようにストラドルキャリ
ア2の退出が緩慢に行われた場合におけるコンテナ吊具
16又はこれに吊支されたコンテナ5との接触,衝突を
確実に回避すべく、以下のように工夫されている。
【0082】すなわち、コンテナクレーン1の適所に
は、コンテナ受渡領域6a…に応じた数の検知器9…
が、各コンテナ受渡領域6aにおけるストラドルキャリ
ア2の存在を各別に検知しうるように設置されている。
具体的には、図14又は図15に示す如く、前側の脚体
11aの上端部には、前側のコンテナ受渡領域6aにお
けるストラドルキャリア2の存在を検知する検知器9が
設けられており、後側の脚体11bの上端部には、後側
のコンテナ受渡領域6aにおけるストラドルキャリア2
の存在を検知する検知器9が設けられている。
【0083】而して、第5方法にあっては、前記制御シ
ステムに優先して作動する適宜の制御手段により、コン
テナ吊具16が陸側クレーン荷役領域6を下降するとき
は、当該コンテナ吊具16の横行位置を、検知器9,9
によりストラドルキャリア2の存在が検知されていない
コンテナ受渡領域6aに下降させるべく、自動制御す
る。なお、当該制御手段は、周知のものを利用すること
ができ、格別のものではないから、その詳細については
説明を省略する。
【0084】すなわち、コンテナ船4への荷積み時にお
いて、例えば図14に示す如く、前側の検知器9によっ
てはストラドルキャリア2が検知されているが、後側の
検知器9によってはストラドルキャリア2の存在が検知
されていないときには、上記制御手段により、コンテナ
吊具16の横行を後側のコンテナ受渡領域6aの直上方
位置(実線位置)で停止させるように制御する。その後
は、本来の制御システムにより、コンテナ吊具16が後
側のコンテナ受渡領域6aに下降して、コンテナ5を吊
り上げる。また、コンテナ船4からの荷卸し時におい
て、例えば図15に示す如く、後側の検知器9によって
はストラドルキャリア2が検知されているが、前側の検
知器9によってはストラドルキャリア2の存在が検知さ
れていないときには、上記制御手段により、コンテナ吊
具16の横行を前側のコンテナ受渡領域6aの直上方位
置(実線位置)で停止させるように制御する。その後
は、本来の制御システムにより、コンテナ吊具16が前
側のコンテナ受渡領域6aに下降して、コンテナ5を吊
り下ろす。
【0085】したがって、第5方法によれば、ストラド
ルキャリア2のコンテナ受渡領域6aからの退出が、運
搬機運転者の怠慢や熟練度不足等により、制御システム
で設定された条件から逸脱するような状態で緩慢に行わ
れたときにも、当該ストラドルキャリア2の存在するコ
ンテナ受渡領域6aにコンテナ吊具16が自動下降して
当該ストラドルキャリア2にコンテナ吊具16又はこれ
に吊支されたコンテナ16が接触,衝突するようなこと
が確実に回避され、如何なる条件下においてもストラド
ルキャリア2による搬出入作業を安全に行うことができ
る。
【0086】また、図16は第6の実施の形態を示した
もので、この実施の形態における本発明に係るコンテナ
荷役方法(以下「第6方法」という)は、第1陸上運搬
機を使用する場合に適用されるもので、第1又は第2方
法と第4方法とを組み合わせたものである。
【0087】すなわち、第6方法にあっては、図16に
示す如く、後側の脚体11bに取り付けた視覚的表示器
8(赤色信号灯8a及び青色信号灯8bを選択的に点灯
する第1視覚的表示器81 又はかかる信号灯8a,8b
及び黄色信号灯8cを選択的に点灯する第2視覚的表示
器82 を使用する)を、コンテナ吊具16の動向に応じ
て、第1又は第2方法と同様に制御するようになってお
り、運搬機運転者は視覚的表示器8による表示を視認す
ることにより、第1又は第2方法と同様に、ストラドル
キャリア2のコンテナ受渡領域6aへの進入を安全に行
うことができる。
【0088】さらに、第6方法にあっては、図16に示
す如く、コンテナ受渡領域6aにおけるストラドルキャ
リア2の存在を検知する検知器9を設置して、第4方法
と同様に、コンテナ受渡領域6aにストラドルキャリア
2が存在している場合においては、コンテナ吊具16の
当該コンテナ受渡領域6aへの下降を自動停止(インタ
ロック)するようになっており、ストラドルキャリア2
のコンテナ受渡領域6a外への退出が緩慢に行われた場
合やストラドルキャリア2を視覚的表示器8が危険表示
(赤色信号灯8aの点灯)をしていることを看過してコ
ンテナ受渡領域6aに進入させた場合等にも、ストラド
ルキャリア2の退出前に下降したコンテナ吊具16又は
これに吊支されたコンテナ5が当該ストラドルキャリア
2に接触,衝突する危険を回避することができる。
【0089】したがって、第6方法によれば、ストラド
ルキャリア2のコンテナ受渡領域6aへの進入から退出
までのコンテナ搬出入作業が如何なる条件下で行われた
ときにも、ストラドルキャリア2とコンテナ吊具16又
はこれに吊支されたコンテナ5との接触,衝突が確実に
回避される。
【0090】また、図17は第7の実施の形態を示した
もので、この実施の形態における本発明に係るコンテナ
荷役方法(以下「第7方法」という)は、第1陸上運搬
機を使用する場合に適用されるもので、第3方法と第5
方法とを組み合わせたものである。
【0091】すなわち、第7方法にあっては、図17に
示す如く、前後の脚体11a,11bに取り付けた視覚
的表示器8,8(赤色信号灯8a及び青色信号灯8bを
選択的に点灯する第1視覚的表示器81 又はかかる信号
灯8a,8b及び黄色信号灯8cを選択的に点灯する第
2視覚的表示器82 を使用する)を、コンテナ吊具16
の動向に応じて、第3方法と同様に制御するようになっ
ており、運搬機運転者は視覚的表示器8による表示を視
認することにより、第3方法と同様に、ストラドルキャ
リア2のコンテナ受渡領域6aへの進入を安全に行うこ
とができる。但し、後述する如く第5方法を採用してい
るため、第3方法と異なって、クレーン運転者による視
覚的表示器8,8の人為的操作は行わない。
【0092】さらに、第7方法にあっては、図17に示
す如く、各コンテナ受渡領域6aにおけるストラドルキ
ャリア2の存在を検知する検知器9,9を設置して、第
5方法と同様に、ストラドルキャリア2が存在していな
いコンテナ受渡領域6aを選択して、コンテナ吊具16
を当該コンテナ受渡領域6aに下降させるようになって
おり、ストラドルキャリア2のコンテナ受渡領域6a外
への退出が緩慢に行われた場合やストラドルキャリア2
を視覚的表示器8が危険表示(赤色信号灯8aの点灯)
をしていることを看過してコンテナ受渡領域6aに進入
させた場合等にも、ストラドルキャリア2の退出前に下
降したコンテナ吊具16又はこれに吊支されたコンテナ
5が当該ストラドルキャリア2に接触,衝突する危険を
回避することができる。
【0093】したがって、第7方法によれば、第6方法
と同様に、ストラドルキャリア2の各コンテナ受渡領域
6aへの進入から退出までのコンテナ搬出入作業が如何
なる条件下で行われたときにも、ストラドルキャリア2
とコンテナ吊具16又はこれに吊支されたコンテナ5と
の接触,衝突が確実に回避される。
【0094】なお、本発明は上記した各実施の形態に限
定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない
範囲において適宜に改良,変更することができる。
【0095】すなわち、視覚的表示器による表示のうち
の一つは、他の表示と明瞭に区別されるものであればよ
く、積極的な表示を行なわないことにより他の表示と区
別されるようにしてもよい。例えば、危険表示及び安全
表示又はこれらに加えて注意表示が行なわれる場合にお
いて、安全表示については、積極的な表示を行なわず、
危険表示又は危険表示及び注意表示が行なわれていない
ことをもって安全である旨を確認できるようにしておい
てもよい。具体的には、第1視覚的表示器81におい
て、赤色信号灯8aのみを設けて、これが点灯すること
により危険表示となし、これが消灯することにより安全
表示となしてもよい。つまり、赤色信号灯8aが点灯し
ているときのみ、ストラドルキャリア2のコンテナ受渡
領域6aの進入を行わないようにするのである。このよ
うな手法は、第2視覚的表示器82においても同様に採
用することができる。例えば、黄色信号灯8cを設け
ず、赤色信号灯8a又は青色信号灯8bの何れかを点滅
させることにより、注意表示となし、赤色信号灯8a又
は青色信号灯8bが点滅することなく点灯していること
による危険表示又は安全表示と区別できるようにしてお
く。勿論、視覚的表示器は、信号灯によるものに限定さ
れない。また、運搬機運転者等の注意を喚起するため
に、視覚的表示器による表示切り換え時(特に、安全表
示又は注意表示から危険表示への切り換え時)において
は、これと同時に警音を発するようにすることも好まし
い。
【0096】また、第1又は第2陸上運搬機の構成,形
式については任意であり、上記したストラドルキャリア
2又はヤードシャーシ2´に限定されず、任意である。
また、コンテナクレーン1の構成,形式についても任意
である。例えば、第3、第5又は第7方法に使用される
コンテナクレーン1におけるコンテナ受渡領域の並列数
は3以上であってもよい。また、本発明が適用される陸
側クレーン荷役領域6は、上記した如き脚体11a,1
1bのスパン内領域に限らず、コンテナ吊具16の横行
経路下であることを条件として、当該スパン外の領域を
含む場合もある。例えば、図19又は図20に例示する
如く、脚体11a,11bのスパン内とスパン外とに夫
々コンテナ受渡領域6a,6aが確保される場合があ
り、かかる場合にも、上記したと同様の手法により、各
コンテナ受渡領域6aにおけるコンテナ吊具16又はこ
れに吊支されたコンテナ5との接触,衝突を回避するこ
とができる。なお、図19は第3方法と同様のコンテナ
荷役方法を実施するシステムを示したもので、第1及び
第2陸上運搬機の何れを使用する場合にも適用される。
また、図20は第7方法と同様のコンテナ荷役方法を実
施するシステムを示したもので、ストラドルキャリア2
等の第1陸上運搬機を使用する場合にのみ適用される。
【0097】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、請求項1〜3に記載した発明によれば、陸上クレー
ン荷役領域におけるコンテナ吊具又はこれに吊支された
コンテナとストラドルキャリア等の第1陸上運搬機又は
ヤードシャーシ等の第2陸上運搬機との接触,衝突事故
を未然に防止して、コンテナ船への荷積み作業又はコン
テナ船からの荷卸し作業を安全に行うことができる。
【0098】また、請求項4〜7に記載した発明によれ
ば、特に、ストラドルキャリア等の第1陸上運搬機を使
用する場合において、陸上クレーン荷役領域におけるコ
ンテナ吊具又はこれに吊支されたコンテナと第1陸上運
搬機との接触,衝突事故を未然に防止して、コンテナ船
への荷積み作業又はコンテナ船からの荷卸し作業を安全
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1方法の実施に使用するコンテナ荷役システ
ムの一例を示す側面図である。
【図2】図1の要部(第1視覚的表示器)を拡大して示
す詳細図である。
【図3】第1方法を実施した場合における、コンテナ吊
具の海側クレーン荷役領域方向への移動経路と第1視覚
的表示器による表示との関係を示す図1相当の説明図で
ある。
【図4】第1方法を実施した場合における、コンテナ吊
具の陸側クレーン荷役領域方向への移動経路と第1視覚
的表示器による表示との関係を示す図1相当の説明図で
ある。
【図5】第1方法を実施した場合における、コンテナ吊
具の陸側クレーン荷役領域方向への移動経路と第1視覚
的表示器による表示との関係の変形例を示す図1相当の
説明図である。
【図6】第2方法の実施に使用するコンテナ荷役システ
ムの一例を示す側面図である。
【図7】図6の要部(第2視覚的表示器)を拡大して示
す詳細図である。
【図8】第2方法を実施した場合における、コンテナ吊
具の海側クレーン荷役領域方向への移動経路と第2視覚
的表示器による表示との関係を示す図6相当の説明図で
ある。
【図9】第2方法を実施した場合における、コンテナ吊
具の陸側クレーン荷役領域方向への移動経路と第2視覚
的表示器による表示との関係を示す図6相当の説明図で
ある。
【図10】第3方法の実施に使用するコンテナ荷役シス
テムの一例を示す側面図である。
【図11】第3方法を実施した場合における、コンテナ
吊具の移動経路と第1視覚的表示器による表示との関係
を示す図10相当の説明図である。
【図12】第3方法を実施した場合における、コンテナ
吊具の移動経路と第2視覚的表示器による表示との関係
を示す図10相当の説明図である。
【図13】第4方法の実施に使用するコンテナ荷役シス
テムの一例を示す側面図である。
【図14】第5方法の実施に使用するコンテナ荷役シス
テムの一例を示す側面図である。
【図15】同コンテナ荷役システムの異なる状態を示す
図14相当の側面図である。
【図16】第6方法の実施に使用するコンテナ荷役シス
テムの一例を示す側面図である。
【図17】第7方法の実施に使用するコンテナ荷役シス
テムの一例を示す側面図である。
【図18】第1又は第2方法の実施に使用するコンテナ
荷役システムの変形例を示す側面図である。
【図19】第3方法の実施に使用するコンテナ荷役シス
テムの変形例を示す側面図である。
【図20】第7方法の実施に使用するコンテナ荷役シス
テムの変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…コンテナクレーン、2…ストラドルキャリア(第1
陸上運搬機)、2´…ヤードシャーシ(第2陸上運搬
機)、3…岸壁、3a…コンテナ受渡場所、4…コンテ
ナ船、5…コンテナ、6…陸側クレーン荷役領域、6a
…コンテナ受渡領域、7…海側クレーン荷役領域、7a
…コンテナ積載場所、8,81 ,82 …視覚的表示器、
9…検知器、11a,11b…脚体、12…ガーダ、1
3…横行装置、14…運転室、15…昇降装置、16…
コンテナ吊具、21…運転台、24…コンテナ吊具、2
8…トラクタ部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降且つ横行自在なコンテナ吊具を有す
    るコンテナクレーンにより岸壁上の陸側クレーン荷役領
    域とコンテナ船上の海側クレーン荷役領域とに亘ってコ
    ンテナを吊支移送させると共に、陸側クレーン荷役領域
    の下部領域であるコンテナ受渡領域に進退自在な陸上運
    搬機により当該コンテナ受渡領域にコンテナを搬出入さ
    せるようにする場合において、 コンテナ受渡領域に進入しようとする陸上運搬機の運転
    者がその運転に支障なく視認しうる位置に、当該陸上運
    搬機のコンテナ受渡領域への進入が危険である旨の危険
    表示と当該進入が安全である旨の安全表示とを選択的に
    行なう視覚的表示器を設置して、 コンテナ吊具が昇降,横行して陸側クレーン荷役領域か
    ら海側クレーン荷役領域へと移動するときにおいては、
    視覚的表示器による表示を、陸側クレーン荷役領域を上
    昇するコンテナ吊具又はこれに吊支されたコンテナがコ
    ンテナ受渡領域に進入したときの陸上運搬機に干渉し得
    ない所定の干渉回避位置に達した時点で、危険表示から
    安全表示へと切り換えるようにすると共に、 コンテナ吊具が昇降,横行して海側クレーン荷役領域か
    ら陸側クレーン荷役領域へと移動するときにおいては、
    視覚的表示器による表示を、海側クレーン荷役領域若し
    くは陸側クレーン荷役領域を横行するコンテナ吊具が所
    定位置に達した時点又は陸側クレーン荷役領域を下降す
    るコンテナ吊具又はこれに吊支されたコンテナが前記干
    渉回避位置より所定量上方位置に達した時点で、安全表
    示から危険表示へと切り換えるようにすることを特徴と
    するコンテナ荷役方法。
  2. 【請求項2】 昇降且つ横行自在なコンテナ吊具を有す
    るコンテナクレーンにより岸壁上の陸側クレーン荷役領
    域とコンテナ船上の海側クレーン荷役領域とに亘ってコ
    ンテナを吊支移送させると共に、陸側クレーン荷役領域
    の下部領域であるコンテナ受渡領域に進退自在な陸上運
    搬機により当該コンテナ受渡領域にコンテナを搬出入さ
    せるようにする場合において、 コンテナ受渡領域に進入しようとする陸上運搬機の運転
    者がその運転に支障なく視認しうる位置に、陸上運搬機
    のコンテナ受渡領域への進入が危険である旨の危険表示
    と当該進入が注意を要する旨の注意表示と当該進入が安
    全である旨の安全表示とを選択的に行なう視覚的表示器
    を設置して、 コンテナ吊具が昇降,横行して陸側クレーン荷役領域か
    ら海側クレーン荷役領域へと移動するときにおいては、
    視覚的表示器による表示を、注意表示を行なうことな
    く、陸側クレーン荷役領域を上昇するコンテナ吊具又は
    これに吊支されたコンテナが陸側クレーン荷役領域に進
    入したときの陸上運搬機に干渉し得ない所定の干渉回避
    位置に達した時点で、危険表示から安全表示へと切り換
    えるようにすると共に、 コンテナ吊具が昇降,横行して海側クレーン荷役領域か
    ら陸側クレーン荷役領域へと移動するときにおいては、
    視覚的表示器による表示を、海側クレーン荷役領域又は
    陸側クレーン荷役領域を横行するコンテナ吊具が所定位
    置に達した時点で、安全表示から注意表示へと切り換
    え、更に、当該コンテナ吊具の陸側クレーン荷役領域に
    おける横行が終了した時点又は陸側クレーン荷役領域を
    下降するコンテナ吊具又はこれに吊支されたコンテナが
    前記干渉回避位置より所定量上方位置に達した時点で、
    注意表示から危険表示へと切り換えるようにすることを
    特徴とするコンテナ荷役方法。
  3. 【請求項3】 視覚的表示器が、各表示として他の表示
    と明瞭に区別される着色光を発する信号灯を使用したも
    のであることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記
    載するコンテナ荷役方法。
  4. 【請求項4】 コンテナクレーンに、コンテナ受渡領域
    における陸上運搬機の存在を検知する検知器を設けて、
    当該検知器により陸上運搬機の存在が検知されている間
    においては、コンテナ吊具を、その陸側クレーン荷役領
    域での下降操作を不能ならしめるべく、自動制御するよ
    うにしたことを特徴とする、請求項1、請求項2又は請
    求項3に記載するコンテナ荷役方法。
  5. 【請求項5】 陸側クレーン荷役領域にコンテナ吊具の
    横行方向に並列する複数のコンテナ受渡領域が確保され
    ている場合において、各コンテナ受渡領域に進入しよう
    とする陸上運搬機の運転者がその運転に支障なく視認し
    うる位置に、各々、前記視覚的表示器を設置すると共
    に、コンテナクレーンに、各コンテナ受渡領域における
    陸上運搬機の存在を検知する検知器を設けて、コンテナ
    吊具が陸側クレーン荷役領域を下降するときは、当該コ
    ンテナ吊具の横行位置を、当該検知器により陸上運搬機
    の存在が検知されていないコンテナ受渡領域に下降させ
    るべく、自動制御するようにしたことを特徴とする、請
    求項1、請求項2又は請求項3に記載するコンテナ荷役
    方法。
  6. 【請求項6】 昇降且つ横行自在なコンテナ吊具を有す
    るコンテナクレーンにより岸壁上の陸側クレーン荷役領
    域とコンテナ船上の海側クレーン荷役領域とに亘ってコ
    ンテナを吊支移送させると共に、陸側クレーン荷役領域
    の下部領域であるコンテナ受渡領域に進退自在な陸上運
    搬機により当該コンテナ受渡領域にコンテナを搬出入さ
    せるようにする場合において、 コンテナクレーンに、コンテナ受渡領域における陸上運
    搬機の存在を検知する検知器を設けて、 当該検知器により陸上運搬機の存在が検知されている間
    においては、コンテナ吊具を、その陸側クレーン荷役領
    域での下降操作を不能ならしめるべく、自動制御するよ
    うにしたことを特徴とするコンテナ荷役方法。
  7. 【請求項7】 昇降且つ横行自在なコンテナ吊具を有す
    るコンテナクレーンにより岸壁上の陸側クレーン荷役領
    域とコンテナ船上の海側クレーン荷役領域とに亘ってコ
    ンテナを吊支移送させると共に、陸側クレーン荷役領域
    の下部領域であるコンテナ受渡領域に進退自在な陸上運
    搬機により当該コンテナ受渡領域にコンテナを搬出入さ
    せるようにする場合であって、陸側クレーン荷役領域に
    コンテナ吊具の横行方向に並列する複数のコンテナ受渡
    領域が確保されている場合において、 コンテナクレーンに、各コンテナ受渡領域における陸上
    運搬機の存在を検知する検知器を設けて、 コンテナ吊具が陸側クレーン荷役領域を下降するとき
    は、当該コンテナ吊具の横行位置を、当該検知器により
    陸上運搬機の存在が検知されていないコンテナ受渡領域
    に下降させるべく、自動制御するようにしたことを特徴
    とするコンテナ荷役方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001322720A (ja) * 2000-05-16 2001-11-20 Tcm Corp コンテナ荷役方法およびコンテナ荷役システム
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CN108002235A (zh) * 2017-12-25 2018-05-08 上海昂丰装备科技有限公司 一种垃圾吊冗余控制系统及其控制方法

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