JP7323873B2 - コンテナターミナル - Google Patents

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Description

本発明は構内のコンテナ荷役作業が自動化されたコンテナスタックブロック水平配列式コンテナターミナルに関する。
技術背景
近年、ヨーロッパの多くの主要コンテナターミナルは次々に自動化ターミナルを新設し、ターミル作業の安全化、省人化そして荷役能力の増強を競い合っている。この動きはヨーロッパから更にアメリカ、中国そして韓国にまで拡大し自動化ターミナルの世界的な普及が進んでいる。
これらターミナルに共通する特徴は、コンテナ及びコンテナスタックブロックを岸壁線と垂直な方向に配列し、各コンテナスタックブロックにはそれを跨いで海陸方向に移動するレール式門型ヤードクレーンが一基又は複数基配備され、各ブロックの陸側端で外来コンテナシャシーと、海側端では岸壁クレーンとの間の往復搬送車両と、で該ヤードクレーンが荷の受け渡しを行う点である。コンテナスタックブロック内のコンテナ運搬及び荷役は該ヤードクレーン自体が行う。陸側の荷渡し作業では遠隔運転が最も進んだ方式であるが、海側のヤードクレーンと往復搬送車両と岸壁クレーンとの間の運搬及び荷渡しは最も進んだ方式は完全に自動運転化されている。(その開発経緯を参考文献1に示す)。
一方我国の既存のコンテナターミナルの大半は、複数のコンテナスタックブロックを岸壁線と平行な方向に配列した水平配列式の有人運転ターミナルである。これらのコンテナターミナルはトランスファークレーンターミナルと称せられ、対船荷役の際は構内コンテナ運搬車両が岸壁クレーンとコンテナスタックブロックの間を一方向に単純周回運行し、対陸荷役の場合は外来シャシーがターミナルゲートとコンテナスタックブロックの間で前記周回と反対方向に単純周回運動をすることを特徴とする。この機能はターミナルの自動化と言う視点からは上記垂直配列式ターミナルに劣らぬ長所である。
我国に於いても唯ひとつではあるが自動化コンテナターミナルが建設され、稼働している。名古屋港の飛島埠頭に建設された世界で唯一つのコンテナスタックブロック水平配列式の自働化コンテナターミナルである。この飛島埠頭自働式コンテナターミナルのコンテナの流れは上記在来型のコンテナブロック水平配列型コンテナターミナルと同じであるが、構内用コンテナ運搬車両と外来コンテナシャシーの通路がそれぞれ分離され並列に配置されており、構内用コンテナ運搬車両とヤードクレーンが自動化されている点が前記在来型コンテナターミナルと異なる。このコンテナターミナルは荷役効率面や省力化面で欧米の自動化ターミナルに引けを取らぬ成果を上げたと報告されている。
唯、上記欧米のデファクトスタンダード的な自動化コンテナターミナルと大きく異なる点は構内用コンテナ自動搬送車両の車両通路と外来コンテナシャシーの車両通路が部分的に交差せざるを得ない為、当該交差点には自動開閉式遮断装置を設備して両者の衝突を回避し安全を確保している点である。(第6回 ロボット大賞ガイドブック 自働化コンテナターミナルシステム 参照)。
この現状に鑑み、前述の有人機と自動機の交差の問題を解決し理想に近い水平配置式の自動化コンテナターミナルを実現すべく以下の発明が提案されている。
その一つは特許第2892606号公報で提案された方法である。この方法はヤード内自動運搬車両と外来シャシーの作業領域はターミナルゲートの近くに設けられた岸壁に平行な隔壁により完全に分離されている。しかし外来シャシーの荷役場所は隔壁沿いの外来コンテナシャシー走行レーンの1レーンのみに限られるために、外来シャシーに対する荷役処理量不足が懸念され、外来シャシーを渋滞なしに処理できるかどうか不安が残る。
次の提案は、特開2002-362750号公報で提案された方法である。この方法はヤード内コンテナ自動運搬車両作業領域と外来コンテナシャシー作業領域との間にコンテナ仮置き用のコンテナスタックブロックを配し、ここをコンテナ仮置き場として利用し、更に両者の作業領域の分離帯とし、ターミナルオペレションの安全を実現している。又外来シャシーとの荷役能率を高める構成で、あるので外来コンテナシャシーの渋滞も解決される。しかし、タ-ミナル内荷役作業はコンテナスタックブロックからの対船荷役並びに対仮置きスタックブロック荷役の二段階作業となるため、従来のタ-ミナル内荷役に比べヤード内移送作業が2倍に増える。その結果、構内専用コンテナ搬送車両の稼働時間の増加をもたらすと言う問題が出てくる。
更なる提案は、特開2014-189393号公報で提案
された方法である。この提案には二つの
案が含まれ、一つの案である自動構内用コンテナ運搬車両をコンテナスタックブロックと岸壁クレーンの間で周回させる案では、自動構内用コンテナ運搬車両と外来コンテナシャシーが外来コンテナシャシー荷積み荷下ろしスペースで交差し、周回する自動構内用コンテナ運搬車両と外来コンテナシャシーが干渉すると言う問題は解決されていない。
この提案のもう一つの方法は外来コンテナシャシーの積み替え作業領域はコンテナスタックブロックの中央部、つまりターミナルの中央部とし、一方構内用コンテナ自動運搬車両はコンテナスタックブロックの左右両端と岸壁クレーンの間で往復運転してコンテナを運搬する方法である。この方法は、上記の干渉問題を完全に解決している。但しスイッチバック運転に従事する自動構内用コンテナ運搬車輛の運行路が輻輳しており、理想的な周回運転に比べてかなりの混雑ついては構内用コンテナ運搬車両の渋滞が予想される。
上述の通り、水平配列式の自動化コンテナターミナルに関する何れの提案も外来シャシーの処理能力不足や、外来シャシーとヤード内自動車輛との交差運転、追加作業の発生、そして構内用コンテナ自動運搬車輛のスイッチバク運転等の混雑が予想される等の問題を抱えている。
特許第2892606号公報 特開2002-362750号公報 特開2014-189393号公報
海外における自動化ターミナル発展の動向 一之瀬政男氏著 研究抄録 OCDI QUARTER 80 第六回ロボット大賞ガイドブック 自動コンテナターミナルシステム
解決しようとする課題は、コンテナ及びコンテナススタックブロックを岸壁に平行に配列したスタックブロック水平配列式のコンテナターミナルであって、外来シャシーとの荷役処理能力が高く、荷役作業の自動化率が高く、安全性確保のため外来シャシーとヤード内自動運転機器の交差運転が無く、ターミナル内の各荷役機器の稼動を時間的にまたは場所的に分散化して能率的に行い、そしてコンテナスタックブロックと岸壁クレーン間のコンテナの運送がスムース且つ連続的に実施される実用的な自動化ターミナルシステムを提供する事にある。
問題を解決するための手段
複数の岸壁クレーンを備える岸壁クレーンヤードと、
コンテナを保管し岸壁に平行に配列された複数列のコンテナスタックブロックと、
前記コンテナスタックブロックを跨いで配備された一基又は複数基のヤードクレーンと、
前記コンテナスタックブロックと前記レール式ヤードクレーンを備えたコンテナ蔵置ヤードと、
ターミナルゲート及び前記ターミナルゲートを出入りする外来コンテナシャシーの通過及び操車場所を備えた出入り口ゲートヤードと、
前記各コンテナスタックブロックの両端に沿って岸壁に交差する方向に設けられた第1の車両通路と、
前記ヤードクレーンの下を前記各コンテナスタックブロックの側面に全長にわたり延伸しており、両端が前記第1の車両通路に接続される第2の車両通路と、を備え
前記岸壁クレーンヤード及び前記コンテナ蔵置ヤードに前記第1の車両通路及び前記第2の車両通路上を移動する構内用コンテナ運搬車両を備え、
前記ヤードクレーンと前記構内用コンテナ運搬車両との相互衝突を防止する自動制御装置を備え、
前記コンテナ蔵置ヤードは、前記岸壁クレーンヤードの背後にあり、
前記出入り口ゲートヤードは、岸壁に平行に延伸する前記コンテナ蔵置ヤードの第1の側面及び当該第1の側面に交差する第2側面に隣接して設けられており、
前記コンテナ蔵置ヤードの前記第2の側面に隣接する前記出入り口ゲートヤードは、前記各コンテナスタックブロックが延伸する方向の延長線上で前記ヤードクレーンが跨ぐ位置に、各外来コンテナシャシー荷役駐車スペースを備え
加えて前記出入り口ゲートヤードは、前記ターミナルゲートから前記外来コンテナシャシー荷役駐車スペースに通じる外来コンテナシャシー通路を備え、
前記出入り口ゲートヤードと前記岸壁クレーンヤード、及び前記出入り口ゲートヤードとコンテナ蔵置ヤードの境界には隔壁を備えていることを特徴とするコンテナターミナル
前記コンテナ蔵置ヤードの前記コンテナスタックブロックの間であって前記ヤードクレーンが走行可能なように敷設されたレールをさらに備え、
前記ヤードクレーンは、門型のレール式ヤードクレーンであることを特徴とする請求項1に記載のコンテナターミナル。
前記ヤードクレーンが、ラバータイヤ式門型ヤードレーンであることを特徴とする請求項1に記載のコンテナターミナル。
前記第2の車両通路が前記各コンテナスタックブロックから相対する前記各外来シャシー荷役駐車スペースの横まで延長されたことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のコンテナターミナル。
前記出入り口ゲートヤードは、複数台のレール式L型クレーンと前記レール式L型クレーンのための走行軌条とをさらに備え、
前記レール式L型クレーンは、前記外来シャシー荷役駐車スペースを跨ぎ、
前記レール式L型クレーンの長脚は、前記コンテナ蔵置ヤード内の地上レールに乗架しており、
反対側の短脚は前記出入り口ゲートヤードに支柱を持つ高架レールに乗架しており、
前記レール式L型クレーンは、前記第1の車両通路と平行な方向に走行することを特徴とする請求項4に記載のコンテナターミナル。
発明の効果
本発明に係る自動コンテナターミナルシステムが実現されると、ターミナルの機上勤務職員数の大幅な削減、ターミナル内作業の安全性の顕著な向上、作業可能時間帯の延長、スタックブロックに於けるコンテナ整理や自動積み替え作業の無人自動化等がもたらされ、その結果、ターミナル雇用人員数の削減、ターミナル運営時間の延長、作業事故の減少、荷役作業のスピードアップ、そして最終的にはコンテナハンドリング費用が低下しターミナルの競争力が増すと共に、労働力逼迫の現状に対応が可能な組織体を構築できると言う絶大なる効果が得られる。
又、本発明による自動化ターミナルは、コンテナスタックブロック水平配列式の既存のラバータイヤコンテナターミナルの一部改造と一部装置の追加の方法ででも実現出来る。改造による自動化方法を選んだ場合には自動化ターミナルを新設する場合に比べて格段に少ない建設投資額と各段に短い建設期間で完成され、コンテナターミナル経営の健全化をもたらす効果も絶大である。
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係るコンテナターミナルを具体的に説明する。
図1は請求項1で要求の発明に係るヤード及び設備を配置したコンテナターミナルの一実施例を示す概略平面図である。コンテナターミナル101は岸壁1、岸壁クレーンヤード2、コンテナ蔵置ヤード3、出入り口ゲートヤード4a,及び4bで構成される。出入り口ヤード4aはコンテナ蔵置ヤード3の陸側側面である第1の側面に位置し、出入り口ゲートヤード4bは前記第1の側面に交差するコンテナ蔵置ヤード3の第2の側面、つまり図1で言う前記コンテナ蔵置ヤードの右側側面に位置する。岸壁クレーンヤード2には岸壁クレーン22が複数台設置され、コンテナ蔵置ヤード3には適宜個数のコンテナ30が岸壁1に平行に行列状に積まれたコンテナスタックブロック5が複数列と、それぞれの延長線上の出入り口ゲートヤード4b上に外来コンテナシャシー荷役駐車スペース7aが配列される。コンテナ蔵置ヤード3には、各コンテナスタックブロック5の側面の全長にわたって延伸する第2の車両通路9aと、該車両通路9aに交わって岸壁クレーンヤードまで延伸する第1の車両通路9bが設定してある。
各コンテナスタックブロック5には、該スタックブロック自体と、その横の構内用コンテナ運搬車両25用の第2の車両通路9aと、を跨いで外来コンテナシャシー荷役駐車スペース7aまで移動するレール式門型クレーンタイプのヤードクレーン23aが一台又は複数台設備される。更に岸壁クレーン22と各コンテナスタックブロック5の間のコンテナの搬送手段としては構内用コンテナ運搬車両25が配備され、第2の車両通路9aと第1の車両通路9bと岸壁クレーン下車両通路9d上を一方向に周回運行する。コンテナ船21は岸壁1に係留され、岸壁用クレーン22によってコンテナ30の積み込みと積み卸しが行われる。コンテナ船21に積み込み、積み下ろしされるコンテナ30は、構内コンテナ運搬車両25で岸壁クレーン下車両通路9dと第1の車両通路9bと第2の車両通9aの車両通路を通ってコンテナ保管ヤード3との間で移動し、コンテナ蔵置ヤード3ではクレーン23aでコンテナスタックブロック5に積み付け、取り出しされる。
出入り口ゲートヤード4a及び4bには出入り口ゲート28と外来シャシー荷役駐車スペース7aとを結ぶ外来シャシー走行路8が設定されている。出入り口ゲートヤード4a及び4bとコンテナ蔵置ヤード3及び岸壁ヤード2の間には隔壁29が構築され、外来コンテナシャシー24の運行領域と構内用コンテナ運搬車両25及びヤードクレーン23aの運行領域は確実に分離されている。
コンテナターミナル101への陸側からのコンテナの搬入及び搬出は次の要領で行う。出入り口ゲート28から入場した外来コンテナシャシー24は外来コンテナシャシー走行通路8を通り指定された外来コンテナシャシー荷役駐車スペース7aまで進み、そのスペースにバックで車庫入れし、駐車する。外来コンテナシャシー24の駐車の情報を受けヤードクレーン23aが外来コンテナシャシー24を跨ぐ位置に進み、外来コンテナシャシー24の上のコンテナを吊り上げ、同一ライン上にあるコンテナスタックブロック5の指定位置まで自走して運び積みつける。空になった外来コンテナシャシー24は外来シャシー走行路8を経由して出入り口ゲート28より退場する。コンテナ搬出の場合は該当するコンテナスタックブロック5のヤードクレーン23aでコンテナスタックブロック5の目的とするコンテナを吊り上げて同一ライン上にある外来コンテナシャシー荷役駐車スペース7aで待機中の空の外来コンテナシャシー24の真上まで運搬し、外来コンテナシャシー24にコンテナ30を積みつける。コンテナ30を受け取った外来コンテナシャシー24は外来コンテナシャシー走行路8を経由して出入り口ゲート28より退場する。
本発明に係るコンテナターミナル101内の荷役機器は、岸壁クレーン22は有人又は半自動運転、構内用コンテナ運搬車両25は完全自動運転、ヤードクレーン23aは外来コンテナシャシー24との荷の受け渡し作業は遠隔操作運転、それ以外は全自動運転、そして外来コンテシャシー24は有人運転である。
実施例1では、レール式門型クレーンをヤードクレーン23aとして使用している。しかし、以下にはコンテナを吊って走行運動出来ないラバータイヤ式門型クレーンをヤードクレーン23bとして利用して自動化コンテナターミナルを実現出来る発明を提示する。図2は本発明に係るヤード及び設備を配置したコンテナターミナルの実施例を示す概略平面図である。
実施例1と異なる点は、
イ、ヤードクレーン23bはコンテナを吊って走行することが出来ないラバータイヤ式の門型クレーンである。
ロ、各コンテナスタックブロック5の横の第2の車両通路9aを外来コンテナシャシー駐車荷役スペース7bの横まで延伸しそれを第2の車両通路9cと呼ぶ。
ハ、構内用コンテナ運搬車両25は本船荷役時の前記周回運行に加え、外来コンテナシャシー駐車荷役スペース7bの横とそれと同じ列にあるコンテナスタックブロック5の任意の位置との間を第2の車両通路9cを通って往復走行運行も可能である。
二、各コンテナスタックブロック5とその延長線上にある外来コンテナシャシー荷役駐車スペース7bとの間のコンテナの移動は該構内用コンテナ運搬車両25によって行われる。
その他の構成及び作業は全て実施例1と同じで、実施例1と略同等な自動化運転が実現出来る。尚、ヤードクレーン23bに関しては各コンテナスタックブロック5にヤードクレーンを二基ずつ配置する代わりに、レーン替え機能を備えたラバータイヤガントリークレーン23bを一基ずつ配置し、多忙なブロックに暇なブロックより一基応援に出す方法でも良い。但しこの方法の場合は作業処理能力が多少劣ることが予想される。
ヤードクレーンとしてラバータイヤガントクレーン23bを利用する場合の発明の実施例をもう一例提示する。図3が本発明に係るヤード及び機器配置を示した概略平面図である。ヤードクレーン23bは各コンテナスタックブロック5に一基又は複数基設置されてコンテナスタックブロック5での作業専用機とし、その代りに外来コンテナシャシー駐車荷役スペース7bでの積み替え作業用として、該外来コンテナシャシー荷役駐車スペースを跨いで岸壁線と垂直な方向に走行移動できるL型クレーン29を複数基設置する方法である。このL型クレーン29は、外来コンテナシャシー24との荷役が必要となった場合、外来コンテナシャシー24が駐車している外来コンテナシャシー荷役駐車スペース7bに移動し、同時にその横に駐車している構内用コンテナ運搬車両25との間のコンテナの積み替えを行う。L型クレーン29の運転は事務所で勤務する操作員により遠隔操作される。L型クレーン29は、長脚はコンテナ保管ヤード3の部分の地上の走行レール11aで、短脚は出入り口ゲートヤード4bの高架レール軌条11bで支持され、外来コンテナシャシー24の進行路を妨害することは無いが、積み替え作業中は下に居る構内用シャシー25の出入り口を閉ざしているので、構内用コンテナ運搬車両25のスタックブロック5方向への移動は、L型クレーン29が移動し出入り口が十分に確保された後で行うこととなる。実施例3の構成及び運転は上記の特記点以外は実施例2に記載の発明に準ずる。
尚、図1、図2、図3ではゲート28はターミナル図の左上隅に配置しているが、ゲート28が中央部又は右上隅に設置することも本発明に含まれる。
産業上利用の可能性
本発明に係る自動化コンテナターミナルシステムは、近代的な自動化ターミナルを新設するに際しての基本設計仕様を提供するものである。本発明に係るシステムは全て既存の技術を用いて構成されており、高い実現性を持っている。当該仕様によって新たに建設される自動化ターミナルは現在欧米でデファクトスタンダード化されつつあるコンテナスタックブロック垂直配列型自動化コンテナターミナルに比べ、建設費が略同等である上に荷役処理能力、安全性、省力性そして自動化レベルの全ての面に於いて対等又はそれ以上の効果を発揮できるものである。
本発明の更なる特徴としては、国内に多数存在する既存のラバータイヤトランスファークレーンを用いた水平配列式コンテナターミナルの対象部の部分的な改造と、必要基数の自動式の構内用コンテナ運搬車輌を追加とによりコンテナスタックブロック水平配列式自動化コンテナターミナルが実現出来ると言う点である。
具体的には保管ヤードの各スタックブロック一端、図面1で説明すると車両通路9bと外来シャシー荷役駐車スペース7aのある位置にある在来ターミナルの各スタックブロックの右端の適宜数のコンテナベイを撤去し、その跡地に図1のように車両通路9b、出入り口ゲートヤード4b及び外来コンテナシャシー荷役駐車スペース7aを建設する。これら新用途の敷地と残りの旧来の敷地の境界には隔壁29を設け、両敷地間の往来を遮断する。更にコンテナ蔵置ヤード3と岸壁クレーンヤード2の間を周回する有人式構内用運搬シャシーの代わりに必要数のAGVを準備し、車両通路にはAGVガイド装置を埋設する。又ヤードクレーンには位置検出装置を設備し、クレーン走行路には位置表示装置を埋設する。ヤードクレーンの直進走行機能は既設の機能を流用する。
以上がハード関係の主なる改造及び追加項目であり、この状態でターミナルの自動運転制御装置を追加すれば基本的には請求項1、3、4で考案の自動化ターミナルへの改造が完了する。又に外来シャシー駐車荷役スペースを跨いで走るL型クレーンと同用走行路を備え付けると言うハード改造を追加すれば、請求項5に記載の考案の自動化ターミナルも実現する。更に、既設のラバータイヤ式ヤードクレーンをレール式クレーンに改造すれば請求項1、及び請求項2に記載の自動化ターミナルが実現する。
尚、図1、図2、図3に表した各コンテナターミナルを左右逆にした配置のコンテナターミナルも本発明に含まれる。更に前記元の配置と前記逆配置の二つのターミナルを隣合わせに並べて一つのターミナルとした配列の2連コンテナターミナルも本発明に含まれる。当該2連ターミナルに於いては岸壁長が600mから800m程まで延長可能で、超大型船の荷役はもとより、中型船の複数船同時荷役も実現できる。
本発明に係る実施例1のターミナル概略平面図 本発明に係る実施例2のターミナル概略平面図 本発明に係る実施例3のターミナル概略平面図
1、 岸壁
2、 岸壁クレーンヤード
3、 コンテナ蔵置ヤード
4a、 出入り口ゲートヤード
4b、 出入り口ゲートヤード
5、 コンテナスタックブロック
6、 レール式ヤードクレーンの走行レール
7a、 外来コンテナシャシー荷役駐車スペース(レール式クレーン用)
7b、 外来コンテナシャシー荷役駐車スペース(ラバータイヤ式クレーン用)
8、 外来コンテナシャシー走行路
9a、 第2の車両通路
9b、 第1の車両通路
9c、 第2の車両通路(延長型)
9d、 岸壁クレーン下車両通路
10、 ラバータイヤ式ヤードクレーン走行路
11a, L型クレーン用地上走行レール
11b、 L型クレーン用高架梁上走行レール
22、 岸壁ガントリークレーン
23a、 ヤードクレーン(レール式)
23b、 ヤードクレーン(ラバータイヤ式)
24、 外来コンテナシャシー
25、 構内用コンテナ運搬車両
26、 コンテナ積み替えL型クレーン
27、 ターミナル事務所
28、 ターミナルゲート
29、 隔壁
30、 コンテナ
101、 コンテナターミナル

Claims (5)

  1. 複数の岸壁クレーンを備える岸壁クレーンヤードと、
    コンテナを保管し岸壁に平行に配列された複数列のコンテナスタックブロックと、
    前記コンテナスタックブロックを跨いで配備された一基又は複数基のヤードクレーンと、前記コンテナスタックブロックと前記ヤードクレーンを備えたコンテナ蔵置ヤードと、
    ターミナルゲート及び前記ターミナルゲートを出入りする外来コンテナシャシーの通過及び操車場所を備えた出入り口ゲートヤードと、
    前記各コンテナスタックブロックの両端に沿って岸壁に交差する方向に設けられた第1の車両通路と、
    前記ヤードクレーンの下を前記各コンテナスタックブロックの側面に全長にわたり延伸しており、両端が前記第1の車両通路に接続される第2の車両通路と、を備え
    前記岸壁クレーンヤード及び前記コンテナ蔵置ヤードに、前記第1の車両通路上及び前記第2の車両通路上を移動する構内用コンテナ運搬車両を備え、
    前記ヤードクレーンと前記構内用コンテナ運搬車両との相互衝突を防止する自動制御装置を備え、
    前記コンテナ蔵置ヤードは、前記岸壁クレーンヤードの背後にあり、
    前記出入り口ゲートヤードは、岸壁に平行に延伸する前記コンテナ蔵置ヤードの第1の側面及び当該第1の側面に交差する第2側面に隣接して設けられており、
    前記コンテナ蔵置ヤードの前記第2の側面に隣接する前記出入り口ゲートヤードは、前記各コンテナスタックブロックが延伸する方向の延長線上で前記ヤードクレーンが跨ぐ位置に各外来コンテナシャシー荷役駐車スペースを備え
    加えて前記出入り口ゲートヤードは、前記ターミナルゲートから前記外来コンテナシャシー荷役駐車スペースに通じる外来コンテナシャシー通路を備え、
    前記出入り口ゲートヤードと前記岸壁クレーンヤード、及び前記出入り口ゲートヤードとコンテナ蔵置ヤードの境界には隔壁を備えていることを特徴とするコンテナターミナル
  2. 前記コンテナ蔵置ヤードの前記コンテナスタックブロックの両外側の地上面であって前記ヤードクレーンが走行可能なように敷設されたレールをさらに備え、
    前記ヤードクレーンは、門型のレール式ヤードクレーンであることを特徴とする請求項1に記載のコンテナターミナル。
  3. 前記ヤードクレーンが、ラバータイヤ式門型ヤードレーンであることを特徴とする請求項1に記載のコンテナターミナル。
  4. 前記第2の車両通路が前記各コンテナスタックブロックから相対する前記各外来コンテナシャシー荷役駐車スペースの横まで延長されたことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のコンテナターミナル。
  5. 前記出入り口ゲートヤードは、複数台のレール式L型クレーンと前記レール式L型クレーンのための地上レールと高架上レールとをさらに備え、
    前記レール式L型クレーンは、前記外来コンテナシャシー荷役駐車スペースを跨ぎ、
    前記レール式L型クレーンの長脚は、前記コンテナ蔵置ヤード内の地上レールに乗架しており、
    反対側の短脚は前記出入り口ゲートヤードに支柱を持つ高架レールに乗架しており、
    前記レール式L型クレーンは、前記第1の車両通路と平行な方向に走行することを特徴とする請求項4に記載のコンテナターミナル。
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