JP4688488B2 - 飲料容器 - Google Patents
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Description
ところが、このような飲料容器では、容器本体に調乳した直後のミルク等の比較的高い温度の液体が収容されている場合においては、容器本体に存在する空気の体積が、高温の液体の熱を受けて膨張し、そのためストローを開放すると高温の飲料がストローを介して外部に噴出する危険がある。
このため、従来の飲料容器では、通気孔を設けて容器本体と外部との適切な連通構造を設け、上記弊害を防止しつつ、収納時には通気孔とストローを開閉し、容器本体の飲料が外部に漏れない機構を工夫しているものが提案されている(特許文献2参照)。
また、これとは異なり、蓋を回動させてストロー飲み口を屈曲させて閉止し、さらにその蓋の動きの中で通気孔を開閉させるものも提案されている(特許文献3参照)。
これに対して、特許文献3の飲料容器は、回動する蓋状のカバー部材を開閉するだけで、ひとつ、もしくは一連の動作で、ストローと通気孔の開閉をともに行うことができて便利であり、ユーザーにとっても使用法がわかりやすい利点がある。
また、縦方向の動きを行わずにスライド移動で通気孔を開閉しているので、構造が簡単となり、多くの部品点数を要さずに通気孔を開閉できるため、分解洗浄も簡単に行える。
また、フード部材の操作に対応して、ストロー飲み口と通気孔の開閉を行うことができ、この場合、フード部材の完全閉止状態で、両方を完全に閉止し、フード部材を開き始めて、ストロー飲み口が開放されない第1の位置では、先ず通気孔を開放して容器本体内の圧力を逃がすことで、吹き出しを防止し、次いでフード部材をさらに開いて、ストロー飲み口を開放した第2の位置では、通気孔を閉止して、飲料容器がこの状態で倒れた場合などにおいて、通気孔から飲料が漏れることを防止できる。
しかも、フード部材に密閉時閉止部と開放時閉止部の二つの閉止部を設け、その間に通気開放部を配置して、フード部材の水平方向の動きだけで、縦方向に移動しなくても、フード部材の移動位置に対応して、通気孔を適切に開閉し、コンパクトでしかも少ない部品点数による開閉構造を実現することができる。
上記構成によれば、ストロー飲み口が飲用状態とされるようフード部材を配置した状態から、さらにストロー飲み口から離間する方向に移動させることで、フード部材がアダプター本体から取り外し可能とされているため、飲用状態から、フード部材をストロー飲み口から離間する方向となる水平方向へ移動するだけで、容易にアダプター本体からの取り外しを行え、分解洗浄を容易に行うことができる。
また、縦方向の動きを行わずにスライド移動で通気孔を開閉しているので、構造が簡単となり、多くの部品点数を要さずに通気孔を開閉できるため、分解洗浄も簡単に行える。
また、フード部材がスライド部材と回動蓋を有することにより、スライド部材の動きにより通気孔を開閉し、回動蓋がストロー飲み口の曲折による閉止を行うことができる。そして、完全な閉止状態においては、スライド部材が回動蓋に対して回動を阻止することで、ストロー飲み口が開放されないように閉止状態を維持することができ、スライド部材と回動蓋の移動方向が異なるため、確実な閉止構造を実現できる。
上記構成によれば、アダプター本体に対して、前記フード部材が、分かりやすく、操作性のよい水平方向の移動を行う構成を実現できる。
上記構成によれば、フード部材がアダプター本体にかぶるような形態となり、水平方向に沿って、面積的に大きな形状を有しているから、操作対象として認識しやすく、把持しやすい構成となり、その結果、操作しやすい。
上記構成によれば、部品点数をより減らすことができ、分解洗浄などが、一層容易になり。しかも、スライド部材に部分的に縦方向の動きをさせることにより、一方向に傾斜して延びるストロー飲み口の開閉をより確実に行うことができる。
なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
飲料容器10は、図3に示すように、上面に開口部11aを有し、内部に飲料を収容することができる容器本体11を備えている。容器本体11は、ガラスやポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン等よりなる合成樹脂の成形品で形成されており、大きな開口部11aを備えることにより、内部に粉末ミルクなどをいれて調乳するなどの作業が容易になるようにされている。開口部11aの外周にはネジ部11bが形成されていて、アダプター16のアダプター本体50と着脱されるようになっている。アダプター16は、例えば、同様の合成樹脂の成形品で形成されている。なお、アダプター16は、乳首やスパウト、カップ状の飲み口等を、状況により選択して装着することができる。
アダプター本体50は、扁平な円形の蓋状であって、特に上面(天面)が水平に形成されているとともに、その厚み方向(Z方向)の寸法ができるだけ小さくなるように形成されている。アダプター本体50は、容器本体11に装着された状態で、この容器本体11の開口部11aを蓋状に塞ぐとともに、後述するストロー飲み口の挿通孔と、通気孔とが形成されることで、容器本体11の内部空間と外部とを連通させるようになっている。
アダプター本体50の上面(天面)には、外方に水平に突出したレール部51a,51aを備え,一方向に直線的に延びる一対の案内壁51,51が形成されている。また、両案内壁51,51の内側には、図3において、中央よりやや手前付近に、後述するストロー飲み口の挿通孔(以下、「挿通孔」という)52が設けられている。同様に、案内壁51,51の内側において、案内壁が延びる方向に沿って奥側には、通気孔53が形成されている。この通気孔53は、やや上方に突出され、シリコーンやエラストマー等からなる弾性体53aが配置されて、上端が開口された形態である。このように、挿通孔52は取っ手12よりも、飲料容器を使用する者を想定した場合にその者の身体側に、通気孔53は身体とは逆側に配置されている。
また、アダプター本体50の上面には、図3において挿通孔52のやや手前の位置に、案内壁51と直行する方向にストロー飲み口の曲折案内壁55が起立している。
第1の実施形態では、フード部材15は、扁平な円形のスライド部材20と、スライド部材20の円形の一部を帯状に径方向に沿って切り欠いた形状でなる回動蓋30とを備えている。
スライド部材20の下面には、アダプター本体50の案内壁51,51に対応した案内壁21,21が形成されており、各案内壁21,21の内側には、水平方向に凹状となった受容部21aが設けられている。この受容部21aには、アダプター本体50側の案内壁51,51のレール部51aが受容され、これにより、スライド部材20は矢印X方向、すなわち、アダプター本体50に対してフード部材15が、挿通孔52と通気孔53を結ぶ方向に沿ってスライドするように案内されることができる。
図4はアダプター本体50の概略斜視図であり、図5はスライド機構を説明するための説明図である。
アダプター本体50の案内壁51,51のレール部51a内側となる凹状溝には、その長さ方向の中央付近に外向きに突出する凸部51b,51bが形成されている。外側に位置するスライド部材20側の案内壁21,21の対向する内側には、これらの長さ方向の中央付近に、係合凹部21b,21bと、これらに隣接して第1の係合凸部21c,21cが形成されている。さらに、スライド部材20側の案内壁21,21の対向する内側の先端側(図1ないし図3における手前側)に、第2の係合凸部21d,21dが第1の係合凸部21cよりも僅かに高くなるよう形成されている。
スライド部材20を図5の矢印の方向(図1の背後の方向)に移動させると、第1の係合凸部21c,21cは、アダプター本体50の案内壁51,51の係合凸部51b,51bを乗り越え、第2の係合凸部21d,21dが、アダプター本体50の案内壁51,51の係合凸部51b,51bに係合して止まり、スライド部材20がストロー飲み口40から離間した状態となる。この位置P1が図2の状態である。
なお、洗浄等のためにスライド部材20を取り外す際には、さらに図5の矢印方向にスライド部材20を移動させることで、先端側の第2の係合凸部21dが係合凸部51bを乗り越えることにより、スライド部材20を取り外すことができ、スライド部材20を外すことで図3に示すように分解できる。また、組み立て時は逆に第2の係合凸部21dから挿入する。
スライド部材20の下面には、アダプター本体50の通気孔53に上方から当接して塞ぐための手段が形成されている。この実施形態では、弾性体53aが設けられた通気孔53の閉鎖手段は、比較的平板な形状のスライド部材20の下面に下方に向けて突出した凸部で形成されており、密閉時閉止部23と、開放時閉止部24の2つの凸部とされていて、通気孔53を変形させるよう当接して密閉する。この密閉時閉止部23と開放時閉止部24との間が、通気孔53により容器本体内部と外部との通気を許す通気開放部25となっている。
また、後述するように、スライド部材20の図1および図2に表れた前端位置には、切欠き段部27,27が形成されており、後述する回動蓋を閉止した際に、その回動を阻止し、不用意に開かないようになっている。
かくして、スライド部材による水平操作を行う構成とすることで、分かりやすく操作性のよい水平方向の移動を少ない部品点数で確実に実現できる。
ストロー飲み口40は、図3に示されているように、口唇を閉じる力が弱い乳幼児でも飲みやすいよう、断面における外形が扁平な楕円とされ、内形が正円の飲料通過孔とされた飲み口部42が、装着部41と一体にシリコーンやエラストマー等の弾性体より形成されており、この装着部41を介して、図2に示されているようにアダプター本体50の挿通孔52に挿通され、装着されている。なお、装着部41の下方には手前側に屈曲するよう形成されたチューブ43が装着されて、ストロー飲み口40がカップ本体11内と連通しており、アダプター本体50上面から飲み口部42の部分が斜め前方にやや傾斜して露出するようにされている。
具体的には、回動蓋30は、図2および図3に示すように、前端部にやや突出した指がかり34が一体に形成されており、後端部に水平に突出する支軸32,32を有している。この支軸32,32が図3に示すアダプター本体50の軸受け部54,54に装着されることによって、前端部側を揺動させるように回動可能に支持される。また、閉止状態では、指がかり34の内面に設けられた係止爪34aが、アダプター本体の先端に設けられた係止爪50aを乗り越えることで、回動蓋30が不用意に開かないよう構成されている。
また、回動蓋30の前端側には幅方向両側の位置に外方に突出するようガイド部35,35が、回動蓋30の略中央領域までX方向に延びて形成されている。図1に示すように閉止状態では、ガイド部35の上側はスライド部材20の切欠き段部27の下側が当接されており、回動蓋30が回動して開くことがないよう規制されている。ここから使用者がスライド部材20の移動を始めても、ガイド部35は回動蓋30の略中間領域まで延びて設けられているため、ガイド部35が設けられている位置まではスライド部材20を移動させても切欠き段部27に当接されているため、回動蓋30が開くことがない。また、ガイド部35から切欠き段部27が外れても、係止爪50a,34aで回動蓋30が係止されているため、不用意に回動蓋30が開き、飲み口部42が露出することがない。
図6はアダプター16の拡大部分断面図であり、スライド部材20を完全に閉止した状態(密閉状態)を示し、図7はスライド部材20を図5で説明した矢印方向に移動させた第1の位置を示し、図8はスライド部材20をさらに移動させて完全に開き、回動蓋30を開いた第2の位置を示している。
図6において、スライド部材20は閉止状態から移動しておらず、その密閉時閉止部23は、アダプター本体側の通気孔53に上から当接して、弾性体53aを変形させながらこれを塞いでいるので、図1の容器本体11は密閉されている。
この位置では、スライド部材20は図5の凸部51bが第1の係合凸部21cを乗り越えるよう矢印方向に移動し、密閉時閉止部23は、アダプター本体側の通気孔53から外れ、通気孔53はスライド部材20の通気開放部25に位置するので、容器本体11の内部空間と外部とが連通される。この段階では回動蓋30のガイド部35が、スライド部材20の切欠き段部27に当接しているため、回動蓋30を開くことができず、従ってストロー飲み口40は開放されていない屈曲された状態で維持されている。
これにより、容器本体11内に、例えば粉末の人工乳を入れて、比較的高温の湯を用いて調乳した後などのように、比較的高い温度の液体が収容されていることで、容器本体に存在する空気の体積が、高温の液体の熱を受けて膨張しても、その圧力が通気孔53を介して通気開放部25から外部に排出される。したがって、容器本体11内の圧力は外部に比して高くなることがないので、ストロー飲み口40を開放した場合にも、高温の飲料がストローを介して外部に噴出する事態を未然に防止することができる。
この状態では、回動蓋30は自由に回動できるため係止爪50a,34aの係止を解除して矢印R1方向に回動させると、ストロー飲み口40の上端部42は、弾性に基づいて、曲折状態から直線状に復帰し、ユーザーはストロー飲み口40の上端部42を口腔内にとりいれて飲用することが可能となる。
この時、回動蓋30の支軸32の外面に突出するよう設けられた固定爪32a,32aが、アダプター本体の軸受け部54の間に設けられた固定爪54a,54aを乗り越えるよう係止されているため、回動蓋30は開いた状態で維持されて、飲用中に不用意に閉じてしまうことがない。しかも、図8に示すように、スライド部材20の先端角部20aが、回動蓋30の傾斜面33の裏面となる収容凹部33aに収容されるため、回動蓋30が開いた状態で係止されると、スライド部材20が収容凹部33aに突き当たるので、スライド部材20が矢印Sと逆側に移動してしまうことも防いでいる。
そして、この状態において、飲料容器10が倒れたり、あるいは飲料容器10を乳幼児が大きく傾けていた場合でも、通気孔53が閉止されているので、液体がこぼれることがない。
さらに、図8の状態から、使用者がより強い力で矢印Sの方向にスライド部材20を移動させると、凸部51bが第2の係合凸部21dを乗り越えることができ、スライド部材20をアダプター本体50から外せ、容易に図3に示すような分解状態にすることができるため、洗浄等を行い易く、水平方向への操作によって全てを行うことができる。
かくして、本実施形態によれば、ストロー飲み口40と通気孔53の開閉を、一連のわかりやすい動作で行うことができ、このような動作の行う機構部がコンパクトで携帯性に優れ、しかも分解洗浄が容易で、清潔に使用することができる飲料容器10を提供することができる。
なお、案内壁21,51における係合のための凹凸や、各閉止部23,24等の凸部からなる構成等は、凹凸を逆にしたり、凹部をスリット状にするなど、他の嵌合方法を採用してもよく、また、例えば各閉止部23,24側を弾性体として、通気孔53は変形しないよう構成してもよい等、他の構造を採用してもよいのはもちろんである。
第1の実施形態の飲料容器10は、フード部材がスライド部材と回動蓋を有していることに対して、第2の実施形態に係る飲料容器100は、フード部材が回動蓋を備えず、スライド部材だけである点が相違している。
アダプター16−1は、取っ手12,12を備えるアダプター本体50−1と、フード部材15とを備えており、このフード部材15はこの実施形態では、スライド部材20−1で構成されている。
図11は、アダプター16−1の概略断面図、スライド部材20−1を全開にした状態を示し、右側を前方としている。図12は、左側を前方とする概略断面図で、スライド部材20−1を完全に閉じた状態とした図である。
なお、アダプター本体50−1には、第1の実施形態と同様に、ストロー飲み口40の挿通孔52と通気孔53が形成されている。
さらに、スライド部材20−1裏面の前部領域には、ストロー飲み口の上端部42を上方から折り曲げる折り壁36が形成されている。
第1の実施形態の飲料容器10は、フード部材がスライド部材と回動蓋を有していることに対して、第3の実施形態に係る飲料容器200は、第2の実施形態同様、フード部材が回動蓋を備えず、スライド部材だけである点が相違している。
アダプター16−2は、取っ手12,12を備えるアダプター本体50−2と、フード部材15とを備えており、このフード部材15はこの実施形態では、スライド部材20−2で構成されている。
一方、スライド部材20−2は、アダプター本体50−2の扁平なドーム状の形状部分を直径方向に沿って帯状に切り欠いた窪みにはまり込んで水平移動する形態である。
図16に示されているように、アダプター本体50−2のドーム形状からスライド部材20−2を除いて露出する窪みにおける両側壁の内面には、前後の方向もしくは、長さ方向(スライド方向)にピン81と、ピン82が順次形成されている。各ピンは互いに対向する位置にそれぞれ内方に水平に突出している。そして、前方のピン81は前後方向もしくは長さ方向の中間付近に設けられ、後方のピン82よりも高い位置に形成されている。
図示されているように、スライド部材20−2は底面が開放され、前面側も開放された開口73を有する長い箱状の形態であり、このスライド部材20−2の裏面において、前端付近には、折り壁36が一体に形成されている。また、スライド部材20−2の裏面には、長さ方向に沿って、前方から、開放時閉止部24、通気開放部25、密閉時閉止部23が順次形成されている。
図13に示すように、スライド部材20−2が完全に閉じられている際には、このスライド部材20−2を側面から見ると、図18の説明図のようになる。
すなわち、ピン81とピン82の垂直方向の位置は、l1,l2で示すように異なっており、ピン81の高さl1のほうが高い。このピン81は階段状とされた第1のスリット71に挿入され、ピン82は水平状とされた第2のスリット72に挿入され、閉止状態において、それぞれ各スリットの後端付近に位置している。
次いで、スライド部材20−2が移動し始めると、図18に示す階段状とされた第1のスリット71における後方部分71bの幅m1分は完全に水平状態のまま移動し、通気孔53は密閉時閉止部23から開放され通気されるにも係らず、ストロー飲み口40は屈曲された状態を維持したままとなり、カップ本体11内の空気が通気孔53から抜け出す。さらに移動し、スリット71の階段状とされた部分になると、図14の状態となる。スライド部材20−2の前端A1はやや上方に変位して、開口73が開き、この上方への変位によりストロー飲み口の上端部42の曲折角度は大きくなるが、いまだ完全には開放されていない。一方、この段階で、密閉時閉止部23がさらに後方に移動して、通気孔53を開くので、その後ストロー飲み口が開放された際に、容器本体11内の液体の噴き出しを防止することができる。
つまり本実施の形態においては、スライド部材20−2における先端部分が、閉止状態から水平方向に移動した後に、上方にその角度を変位させることで、通気孔53の開閉を行いつつ、確実にストロー飲み口40を屈曲させて密閉することができる。
なお、スライド部材にピンを形成し、アダプター本体50側にスリットもしくは溝を形成することもできることは言うまでもない。
Claims (6)
- 上面に開口部を有し、内部に飲料を収容する容器本体と、該容器本体に着脱され、前記開口部を覆うアダプターとを有する飲料容器であって、
前記アダプターは、
前記容器本体と連通し、一方向に傾斜して延びるストロー飲み口と、
前記ストロー飲み口の後方領域に形成された通気孔と
を有するアダプター本体と、
前記アダプター本体のほぼ水平な天面に沿って、前記ストロー飲み口に対して近接・離間するように進退し、前記ストロー飲み口と前記通気孔とをそれぞれ開閉するとともに、閉止状態において前記ストロー飲み口を屈曲して塞ぎ、かつ、前記通気孔を塞ぐ、フード部材と
を含んでおり、
前記フード部材が前記アダプター本体を完全に閉止した状態では、前記ストロー飲み口と前記通気孔とが閉止され、前記フード部材を前記ストロー飲み口から離間させる方向に移動させた位置で、前記通気孔のみが開放され、さらに移動させた位置で、前記ストロー飲み口を開放しつつ前記通気孔を閉止する構成とされていて、
前記フード部材には、前記通気孔を閉止するための閉止部が設けられ、該閉止部は、前記フード部材による前記アダプター本体の密閉時に前記通気孔を閉止する密閉時閉止部と、前記フード部材が前記アダプター本体を開放した際に前記通気孔を閉止する開放時閉止部とを備え、前記密閉時閉止部と前記開放時閉止部との間に、通気開放部が設けられている
ことを特徴とする飲料容器。 - 上面に開口部を有し、内部に飲料を収容する容器本体と、該容器本体に着脱され、前記開口部を覆うアダプターとを有する飲料容器であって、
前記アダプターは、
前記容器本体と連通し、一方向に傾斜して延びるストロー飲み口と、
前記ストロー飲み口の後方領域に形成された通気孔と
を有するアダプター本体と、
前記アダプター本体のほぼ水平な天面に沿って、前記ストロー飲み口に対して近接・離間するように進退し、前記ストロー飲み口と前記通気孔とをそれぞれ開閉するとともに、閉止状態において前記ストロー飲み口を屈曲して塞ぎ、かつ、前記通気孔を塞ぐ、フード部材と
を含んでおり、
前記フード部材が、前記アダプター本体の天面に沿ってほぼ水平に移動して前記通気孔を開閉するスライド部材と、前記アダプター本体に対して軸止され、支軸を中心に回動して前記ストロー飲み口を覆う回動蓋とを有しており、前記フード部材によりアダプター本体を完全に閉止した状態において、前記スライド部材が前記通気孔を閉止するとともに、該スライド部材が前記回動蓋の回動を阻止して閉止状態を維持する構成としたこと
を特徴とする飲料容器。 - 前記フード部材は、前記ストロー飲み口から離間する方向に移動され、ストロー飲み口が飲用状態とされる位置から、さらに離間方向に移動することで、前記アダプター本体から取り外し可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器。
- 前記アダプター本体と前記フード部材の一方には、前記移動方向に沿って延びるレールまたは凸条が、他方には、前記レールまたは凸条の受容部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の飲料容器。
- 前記フード部材は、前記アダプター本体の外形とほぼ一致する外形を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の飲料容器。
- 前記フード部材がスライド部材だけで構成されており、該スライド部材が前記アダプター本体の天面に沿ってほぼ水平に前後移動して前記通気孔と、前記ストロー飲み口とを開閉する構成とされており、前記スライド部材が、前記移動にともない前部が上昇することにより、該前部が高く後部が低くなるとともに、該前部が上昇することでできた前端開口からストロー飲み口が露出する構成としたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の飲料容器。
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