JP4699096B2 - 飲料容器 - Google Patents

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Description

この発明は、ストローの飲み口が設けられた飲料容器に係り、内容物である飲料が漏れにくくされた飲料容器の改良に関するものである。
容器本体に加熱した飲料を収容し、ストローを用いて摂取するようにした主として乳幼児向けの飲料容器が種々提案されており、ストローを屈曲することで密閉を保ったり、開閉可能な通気孔を設けた飲料容器が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に示される飲料容器では、飲用に際して露出されるストロー飲み口が、フード状の部材で塞がれる構成であり、フードを閉めると、比較的柔軟な材料で形成されたストロー飲み口が、屈曲状態でフードの内側に折り畳まれるようになっている。
特開2002−321741
ところが、従来の飲料容器では、上記フードを開いて、ストロー飲み口を露出させた後で、所定の操作部材を操作しないと、開いたフードを確実に開状態にしておくことができず、徐々に閉まってくる弊害があったり、該操作部材が不用意に動いてしまうといった問題があった。
このため、このような飲料容器では、飲用に際して、通気孔が不用意に開閉してしまったり、フードが不安定で飲用がしずらいという欠点があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ストロー飲み口を簡単な操作で露出することができ、これを覆うフードないしは蓋体が確実に固定されて、ストロー飲み口の収容状態では、フードないし蓋体を確実に閉じることができる飲料容器を提供することを目的とする。
上記目的は、請求項1の発明にあっては、上面に開口部を有し、内部に飲料を収容する容器本体と、前記開口部を着脱可能に覆うアダプターとを有する飲料容器であって、前記アダプターが、前記容器本体とそれぞれ連通したストロー飲み口と、通気孔とを備えるとともに、前記ストロー飲み口を開閉可能に覆う開閉蓋と、前記通気孔を開閉する通気開閉部材とを有しており、前記開閉蓋の閉止状態では、前記通気開閉部材により該開閉蓋の移動が規制され、前記開閉蓋の開放状態では、該開閉蓋により前記通気開閉部材の移動が規制される構成とした飲料容器により、達成される。
第1の発明の構成によれば、容器本体に着脱されるアダプターに、ストロー飲み口を有しているので、このストロー飲み口を口に含むことにより、容器本体内の飲料を摂取することができる。
そして、前記アダプターの前記通気開閉部材が、前記通気孔を開閉することで、高い温度の飲料を収容した場合においても、不用意な吹き出しを防止し、あるいは不使用時における飲料の漏れだしを防止する等、状況に応じて通気孔で容器本体内の圧力を調整することができる。
さらに、ストロー飲み口を開閉する開閉蓋は、これが閉止された状態においては、前記通気開閉部材により、該開閉蓋の移動が規制されるので、閉止状態を維持され不用意に開閉蓋が開いてしまうことがなく、ストロー飲み口からの漏れ出しを防ぐ。また、前記開閉蓋が開いた状態では、該開閉蓋により、前記通気開閉部材の移動が規制されるので、不用意な通気孔の開閉が防止され、飲用中における通気孔からの漏れ出し等が防止される。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記開閉蓋が閉止された状態で、前記通気開閉部材に設けた規制手段が前記開閉蓋に係合して前記開閉蓋の開動作を規制し、前記開閉蓋が開かれた状態では、該開閉蓋に設けた規制手段が前記通気開閉手段に係合して、該通気開閉手段の移動を規制する構成としたことを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、開閉蓋と通気開閉部材とがそれぞれ規制手段を有し、これら規制手段が相手側部材に対して係合することで、確実に相手側の動きを規制することができる。
第3の発明は、第1または2のいずれかの発明の構成において、前記開閉蓋が開き位置で、前記ストロー飲み口が外部に露出した状態では、前記通気開閉部材の少なくとも一部が前記アダプターの外縁より外方に位置する構成としたことを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、前記開閉蓋を開き位置として、前記飲み口が外部に露出した状態では、前記通気開閉部材の少なくとも一部が前記アダプターの外縁より外方に位置する構成を採用することにより、通気開閉部材は飲料容器全体のサイズを最低限の大きさに止めつつ、通気孔の開閉を確実に行うことができる。そして、通気開閉部材はこのような構成に起因して、その少なくとも一部が前記アダプターの外縁より外方に位置する状態となるが、このため、外方に突出した領域に操作の手などが当たりやすくなることから、前記開閉蓋が開いた状態では、該開閉蓋により、前記通気開閉部材の移動が規制される構成とされることが有利である。
第4の発明は、第1ないし3の発明のいずれかの構成において、前記開閉蓋は、前記アダプターの本体に対して、回動することで開閉するとともに、閉止状態において、前記ストロー飲み口を屈曲して内側に収容する構成であり、かつ前記通気開閉部材は、前記開閉蓋に対して近接/離間するように進退して、前記通気孔を開閉する構成としたことを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、前記開閉蓋が回動方式により、ストロー飲み口の曲折による閉止を行うことができる。そして、完全な閉止状態においては、通気開閉部材が開閉蓋に対して回動を阻止することで、ストロー飲み口が不用意に開放されないように閉止状態を維持することができ、しかも、通気開閉部材の移動が進退方式とされているため、通気開閉部材と開閉蓋の移動方向が異なるため、確実な閉止構造を実現できる。
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1ないし図3は、本発明の第1の実施形態に係る飲料容器の全体を示しており、図1は飲料容器の密閉状態の概略斜視図、図2は飲料容器の全開状態の概略斜視図、図3は飲料容器の概略分解斜視図である。
飲料容器10は、図3に示すように、上面に開口部11aを有し、内部に飲料を収容することができる容器本体11を備えている。容器本体11は、ガラスやポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン等よりなる合成樹脂の成形品で形成されており、大きな開口11aを備えることにより、内部にお茶等の飲料だけでなく、粉末ミルクなどをいれて調乳するなどの作業や洗浄が容易になるようにされている。開口部11aの外周にはネジ部11bが形成されていて、アダプター16のアダプター本体50と着脱されるようになっている。アダプター16は、例えば、同様の合成樹脂の成形品で形成されている。なお、アダプター16は、ストロー飲み口に限らず、乳首やスパウト、カップ状の飲み口等を、選択して装着することができる。尚、図3では、通気開閉部材20の一部は破断されることで、底面の構造の一部を示している。
アダプター16は、アダプター本体50と、このアダプター本体50に装着されるフード部材15等を備えている。
アダプター本体50は、扁平な円形の蓋状であって、特に上面(天面)が水平に形成されているとともに、その厚み方向(Z方向)の寸法ができるだけ小さくなるように形成されている。アダプター本体50は、容器本体11に装着された状態で、この容器本体50の開口部11aを蓋状に塞ぐとともに、後述するストロー飲み口の通過孔と、通気孔とが形成されることで、容器本体11の内部空間と外部とを連通させるようになっている。
アダプター本体50の外周には、外方(Y方向)に突出し、やや湾曲して下方に向かって延びる一対の取っ手12,12が一体に形成されている。ここでは、取っ手12は下方に向かって直線状に延びているが、先端側が手前側(X方向)に傾斜して延びるように構成してもよく、また、アダプター本体50と一体に形成するのではなく、取り付け部と一体に形成し、容器本体11とアダプター本体50で挟むよう配置してもよい。
アダプター本体50の上面(天面)には、外方に水平に突出したレール部51a,51aを備え,一方向に直線的に延びる一対の案内壁51,51が形成されている。また、両案内壁51,51の内側には、図3において、取っ手12,12を結んだ位置よりやや手前となる身体側付近に、後述するストロー飲み口の挿通孔(以下、「挿通孔」という)52が設けられている。この実施形態では、挿通孔52は、容器本体11に向かって、やや斜めに下降し、手前側斜め上方に向かって開口するように形成されている。
同様に、案内壁51,51の内側において、案内壁が延びる方向に沿って奥側となる取っ手12,12を結んだ位置より身体とは逆側には、通気孔53が形成されている。この通気孔53は、やや上方に突出されるよう、シリコーンやエラストマー等からなる弾性体が着脱可能に配置されて、上端が開口されて容器本体11の内部空間と連通した形態である。
さらに、アダプター本体50の案内壁51,51の内側において案内壁51,51の延びる方向に関して、中間付近には、軸受け54,54が一体に形成されており、後述する開閉蓋30が回動可能に支持されるようになっている。
また、アダプター本体50の上面には、図3において挿通孔52のやや手前の位置に、案内壁51と直行する方向にストロー飲み口の曲折案内壁55が起立しており、曲折案内壁55は中間領域がやや曲面状に窪んだ凹状の壁面とされている。
フード部材15は、アダプター本体50に装着され、アダプター本体50の案内壁51,51の延びる方向であるX方向に沿ってスライドされることにより進退し、アダプター本体50の上方において、挿通孔52に装着したストロー飲み口40と通気孔53を覆うものである。
第1の実施形態では、フード部材15は、扁平な円形もしくは円盤状で切り欠かれた部分を有する通気開閉部材20と、ストロー飲み口40側で通気開閉部材20の円形の一部を径方向に沿って帯状に切り欠いた形状でなる開閉蓋30とを備えている。
ここで、通気開閉部材20が通気孔53を開閉し、開閉蓋30がストロー飲み口40を開閉するようになっている。
この実施形態では、通気開閉部材20はその外形がアダプター本体50の天面とほぼ一致する平らな形状とされている。これにより、図1に示されているように、アダプター本体50に通気開閉部材20を重ねて装着した状態で完成されるアダプター16は、その縦方向(Z方向)の高さが低く、コンパクトになるようにされて、携帯時や収納時に取り扱いやすいよう構成されている。
通気開閉部材50の下面には、アダプター本体50の案内壁51,51に対応した案内壁21,21が形成されており、各案内壁21,21の内側には、水平方向に凹状となったの受容部21aが設けられている。この受容部21aには、アダプター本体50側の案内壁51,51のレール部51aが受容され、これにより、通気開閉部材20は矢印X方向、すなわち、アダプター本体50に対してフード部材15が、挿入孔52と通気孔53を結ぶ方向に沿ってスライドするように案内されることができる。
ここで、通気開閉部材20の移動機構を詳しく説明する。
図4はアダプター本体50の概略斜視図であり、図5は通気開閉部材20を移動させる機構を説明するための説明図である。
アダプター本体50の案内壁51,51のレール部51aの内側となる凹状溝には、ストロー飲み口40の挿通孔52付近に、外方へ突出した凸部51b,51bが形成されている(図4参照)。
さらに、図5において、アダプター本体側の案内壁51,51の外側に位置する通気開閉部材20側の案内壁21,21は、これらの互いに対向する内側に、それぞれ長さ方向の中央付近に、第1の係合凹部21b,21bと、これらに隣接して第1の係合凸部21c,21cが形成されている。さらに、通気開閉部材20側の案内壁21,21の対向する内側の先端側(図1ないし図3における手前側)に、第2の係合凸部21d,21dが第1の係合凸部21cよりも僅かに高くなるよう形成されている。さらに、これら第2の係合凸部21d,21dから、僅かな距離を隔てて第3の係合凸部21f,21fが形成されており、第2の係合凸部21dと第3の係合凸部21fの間の領域は、第2の係合凹部21g,21gとされている。また、通気開閉部材側の案内壁21,21の後端(図1ないし図3における奥側)となる後端壁21hの内面に当接する位置には、アダプター本体側に中間領域が切り離されて2つのストッパ壁51c,51cが形成されている。
フード部材15が完全に閉じられた図1の状態では、アダプター本体50の案内壁51,51の係合凸部51b,51bは、図5のように通気開閉部材20側の案内壁21,21の係合凹部21b,21bに入り込んで、P2の位置にある。この時、係合凹部21bの後端側(第2の係合凸部21dの逆側)の高さが高く形成された壁面21e,21eとされており、しかもストッパ壁51c,51cに通気開閉部材20側の後端壁21hが当接しているため、通気開閉部材20は先端側に移動することがないよう構成されている。
通気開閉部材20を図5の矢印の方向(図1の背後の方向)に移動させると、アダプター本体50の案内壁51,51の係合凸部51b,51bは、第1の係合凹部21b,21bを出て第1の係合凸部21c,21cを乗り越える。さらに移動すると、第3の係合凸部21f,21fを乗り越えて、僅かに突出量を高くされている第2の係合凸部21d,21dに当接し、第2の係合凹部21g,21gに収容されるよう係合される。この位置に配置されると通気開閉部材20がストロー飲み口40から離間した状態となる。この位置P1が図2の状態である。
なお、洗浄等のために通気開閉部材20を取り外す際には、さらに図5の矢印方向に通気開閉部材20を移動させることで、先端側の第2の係合凸部21dを係合凸部51bが乗り越えて通気開閉部材20を取り外すことができ、通気開閉部材20を外すことで図3に示すように分解できる。また、組み立て時は逆に第2の係合凸部21dから挿入することができるようになっている。この時、第2の係合凸部21d,21dは通気開閉部材20の切り欠かれた部分の先端側に配置されているため、第2の係合凸部21dが係合凸部51bを乗り越える際、僅かに通気開閉部材20の先端側が離間方向に開くように変形しながら着脱を行うことができる。なお、これらの係合するための凹凸構造は逆側に位置するよう構成してもよく、また凹凸では無いことなる係合手段を採用してもよい。
図6はアダプター16の拡大部分断面図であり、通気開閉部材20を完全に閉止した状態(密閉状態)を示し、通気開閉部材20の位置は図5に示す閉止状態である。
通気開閉部材20の下面には、アダプター本体50の通気孔53に上方から当接して塞ぐための手段が形成されている。この実施形態では、軟質樹脂などでなる弾性体53aが配置されてなる通気孔53の閉鎖手段は、水平状の通気開閉部材20の下面に下方に向けて突出した凸部で形成されている。この閉鎖手段は、密閉時閉止部23と、開放時閉止部24の2つの凸部とされていて、通気孔53を変形させるよう当接して密閉する。この密閉時閉止部23と開放時閉止部24との間が、通気孔53により容器本体内部と外部との通気を許す通気開放部25となっている。なお、例えば通気孔53が剛性材で形成され、各閉止部23,24が弾性体で形成されてもよく、また、通気孔53は開口による通気手段ではなく、例えば容器本体11側を有底状として底部にスリット等を形成する等、各種弁体を配置してより密閉しやすくする等の異なる構造を採用してもよい。
これにより、通気開閉部材20の上述した移動にともない、その移動位置に対応して、各閉止部23,24が通気孔53を塞ぐようになっており、その移動時における間の通気開放部25が図5に示す移動距離L1に対応し、通気開放部25の位置に通気孔53が配置されている間は容器本体11内の空気は、通気孔53によって外部と連通されている。
通気開閉部材20の上面には、傾斜面26が形成されており、通気開閉部材20を開いたり、取り外したりする際の指がかりとして機能するようにされている。傾斜面26の表面には、好ましくは凸条などでなる滑り止めが設けられている。
また、後述するように、通気開閉部材20の図1および図2に表れた前端位置には、通気開閉部材側の規制手段のひとつとしての切欠き段部27,27が形成されており、また、図3に示すように通気開閉部材20の切り欠かれた部分の基部側には、規制手段の異なる手段として係合片20aが後述する開閉蓋側に突出するよう形成されており、開閉蓋を閉止した際に、その回動を阻止し、不用意に開かないようになっている。
かくして、通気開閉部材による水平操作を行う構成とすることで、分かりやすく操作性のよい水平方向の移動を少ない部品点数で確実に実現できる。
図1ないし図3を参照する。
ストロー飲み口40は、図2や図3に示されているように、アダプター本体50の挿通孔52から斜め上方に露出され、比較的柔軟な樹脂材料である、シリコーンやエラストマー等の弾性体などで、曲折可能に形成されたストロー状の飲み口部42と、この飲み口部42と一体に成形されており、アダプター本体50の挿通孔52に挿脱可能に装着するための装着部51を有している。
ストロー飲み口40の飲み口部42は、口唇を閉じる力が弱い乳幼児でも飲みやすいよう、少なくとも断面における外形が上下方向に扁平な楕円または長円状とされている。また、飲み口部42は、側壁面は均一の厚さとされており、内径も上下方向に扁平な楕円等の形状とされることで、後述するように開閉蓋の閉止時に開閉蓋によってストロー飲み口40を確実に屈曲させて密閉することができる。つまり、開閉蓋の閉止移動方向に対してストロー飲み口40が扁平に潰れた形状とされることで、乳幼児でも飲みやすいと同時に、確実にストロー飲み口部40からの飲料の漏れを防ぐ構成とされている。
なお、先端の開口は飲み口部42の内径よりも小さな正円状の丸穴とされており、ここでは、飲み口部42の上下方向に扁平とされた内壁の短辺側と、先端開口を略同じ直径とすることで、先端開口からの流出量が急激に流出することを防ぐよう構成されている。
また、装着部41の下方は筒状とされており、柔軟な材料で形成され、カップ本体11内に収容されることで手前側に屈曲して、飲料を最後まで飲めるようにされたチューブ43(図3参照)が装着されており、このチューブ43は、筒状とされた装着部41の下方に挿入され、内径を飲み口部42の内径よりも小さな内径とすることで、乳幼児等の弱い吸引力であっても、飲料を吸い上げやすい構成とされている。このように、ストロー飲み口40がカップ本体11内と連通しており、アダプター本体50上面から飲み口部42の部分が斜め前方にやや傾斜して露出するようにされている。
フード部材15の通気開閉部材20の水平方向の外形は、ほぼ円形であるが、その円形のストロー飲み口40側となる前端領域の一部を半径方向に帯状に切り欠くような形態とされており、その切り欠かれた位置に対応して開閉蓋30が形成されている。開閉蓋30はアダプター本体50の上面から露出したストロー飲み口40の飲み口部42の上に配置されて、回動により閉じた状態では、飲み口部42の部分を曲折して閉止することができ、開いた状態では飲み口部42が露出するようになっている。
具体的には、開閉蓋30は、図2および図3に示すように、前端部にアダプター本体50からやや突出した指がかり34が一体に形成されており、後端部に水平に突出する支軸32,32を有している。この支軸32,32が図3に示すアダプター本体50の軸受け部54,54に装着されることによって、前端側を揺動させるように回動可能に支持される。すなわち、この実施形態では、開閉蓋は回動形式に移動して、ストロー飲み口を開閉する構成とした例である。また、開閉蓋30の閉止状態では、指がかり34の内面に設けられた係止凹部34aが、アダプター本体の先端に設けられた係止爪50aを乗り越えること、さらには、通気開閉部材20の規制手段である切り欠き段部27や係合片20aと協働して、ストロー飲み口40の変形が復元する力によって開閉蓋30が不用意に開かないようにされている。
開閉蓋30の上面には、図1で示すように、その中央部から先端よりにかけて、開閉蓋側の規制手段である係合凹部39が設けられている。この係合凹部39は後述するように開閉蓋30が開いた状態において通気開閉部材20と係合して、その動きを規制する重要な機能を発揮する。
開閉蓋30の裏面には、幅方向に互いに平行に延びていて、後述するようにストロー飲み口40の飲み口部材42を折り曲げるための折り壁(もしくは「押さえ片」あるいは「押さえ壁」)33,36が設けられている。折り壁33と折り壁36の間と、折壁36と開閉蓋30の基端部との間、折壁33と開閉蓋30の先端壁の間には、折り曲げた飲み口部42の収容空間37b,37a,37cが形成され、閉蓋時に折壁33と折壁36の間にはアダプター本体15側の曲折案内壁55が配置されるよう構成されている。
つまり、図6に示すように、閉止状態では飲み口部42の装着部41側から、開閉蓋30の折り壁36で下方に屈曲され、アダプター本体50側の折り壁55で上方に屈曲され、さらに折り壁33によって下方に屈曲された後、アダプター50の平らな天面に沿って、飲み口部42の先端が開閉蓋30の係止爪34aが設けられた先端に突き当たって飲み口部42が屈曲されずに変形しようとすることを防ぐよう構成されており、開閉蓋30を閉じることで、飲み口部42に対しては、複数の屈曲部を形成し、これにより閉止状態での飲み口部42における密閉を保つようにされている。
また、開閉蓋30の前端側には幅方向両側の位置に外方に突出するようガイド部35,35が形成されている。図1に示すように閉止状態では、ガイド部35の上側には通気開閉部材20の切欠き段部27の下側が当接されており、開閉蓋30が回動して開くことがないよう規制されている。この状態から、使用者が通気開閉部材20の移動を始めても、ガイド部35は開閉蓋30の先端からやや内方まで延びて設けられているため、このガイド部35が設けられている位置までは、該通気開閉部材20を移動させても切欠き段部27に当接されており、開閉蓋30が開くことがない。また、ガイド部35から切欠き段部27が外れても、係止爪50a,34aで開閉蓋30が係止されているため、開閉蓋30が不用意に開き、飲み口部42が露出することがない。
そして、図2ないし図3に示すように、開閉蓋30が開いた使用状態では、支軸部32側の基部がアダプター本体50に設けられた収容凹部56内に位置することとなる。
この時、支軸部32,32には、開閉蓋30の開放位置でアダプター本体50側に面する方向に支軸部32,32から突出した係合リブ32a,32aが設けられ、アダプター本体50の軸受け54,54の間に設けられた係合凹部54a,54aと係合して、開閉蓋30は開いた状態で保持される。
さらに、支軸部32,32よりも僅かに先端側の側壁面が切り欠かれることで形成された係合凹部32b,32bに、収容凹部56のY方向における側壁面から突出した係合凸部56a,56aが圧入されることで、係合リブ32aと係合凹部54aによる係合と合わせて、確実に開閉蓋30が開いた状態を維持できるよう構成されている。なお、これらの係合手段は、その他の係合方法を採用してもよい。
次に、飲料容器10のアダプター16の動作について説明する。
図6はアダプター16の拡大部分断面図であり、通気開閉部材20を完全に閉止した状態(密閉状態)を示し、図7は通気開閉部材20を図5で説明した矢印方向に移動させた途中の状態である第1の位置を示し、図8は通気開閉部材20をさらに移動させて完全に移動させ、開閉蓋30を開いた第2の位置を示している。
図6において、通気開閉部材20は閉止状態から移動しておらず、ストロー飲み口40側に近接した前側に位置し、その密閉時閉止部23は、アダプター本体側の通気孔53に上から当接して、弾性体53aを僅かに変形させながら通気孔53を塞いでいる
開閉蓋30は閉止されており、閉止状態においては、開閉蓋30の折り壁36は、ストロー飲み口の飲み口部42の基部側を上から押さえている。飲み口部42のさらに中間付近は、アダプター本体50の曲折案内壁55により上方に曲折され、さらに先端側は、折り壁33に上方から押さえられるようにされている。このようにして、完全閉止状態では、ストロー飲み口40は複数箇所で折り曲げられているとともに、通気孔53も閉止されるため、容器本体11は密閉されて液体が流れ出ることがない。
そして、この状態では、係止爪50a,34aが係止されることで開閉蓋30が開かないようにするだけでなく、通気開閉部材20の係合片20aが開閉蓋30の基部側に設けられた係合凹部32cに入り込み、開閉蓋30側の上向きの段部と当たって係合するとともに、通気開閉部材20の切欠き段部27が開閉蓋30のガイド部35上面に当接することで、確実に通気開閉部材20によって開閉蓋30の開く動きを規制する規制手段として機能し、開閉蓋30の閉止状態を維持している。
次に、使用者が通気開閉部材20の傾斜面26に指を添えて、図7の矢印S方向(X方向左向き)に通気開閉部材20を移動させると、図7に示す移動途中の段階である第1の位置になる。
この位置では、通気開閉部材20は図5の凸部51bが第1の係合凸部21cを乗り越えて矢印方向に移動している。この位置で密閉時閉止部23は、アダプター本体側の通気孔53から外れ、通気孔53は通気開閉部材20の通気開放部25に位置するので、容器本体11の内部空間と外部とが連通される。この段階では開閉蓋30のガイド部35の、通気開閉部材20の切欠き段部27に対するに当接や、開閉蓋30の係合凹部32cに対する通気開閉部材20の係合片20aの入り込みによる係合が外れて、開閉蓋30はその先端の係止爪50a,34aを外せば開くことができる状態であるが、係止爪50a,34aが係止されているため、開閉蓋30は開かれず、従ってストロー飲み口40は開放されていない屈曲された状態で維持されている。
これにより、容器本体11内に、例えば粉末の人工乳を入れて、比較的高温の湯を用いて調乳した後などのように、比較的高い温度の液体が収容されていることで、容器本体に存在する空気の体積が、高温の液体の熱を受けて膨張しても、ストロー飲み口40が露出される前に、その圧力が通気孔53を介して通気開放部25から外部に排出される。したがって、容器本体11内の圧力は外部に比して高くなることがないので、ストロー飲み口40を開放した場合にも、高温の飲料がストローを介して外部に噴出する事態を未然に防止することができる。
続いて、通気開閉部材20を続けて矢印S方向に移動させると、図8に示す状態となる。すなわち、通気開閉部材20は図5で説明したように、凸部51bが第3の係合凸部21fを乗り越え,第2の凹部21gに入り込むので、P1の位置となる通気開閉部材20が離間位置に移動した状態で止まる。この位置においては、通気開閉部材20の開放時閉止部24が通気孔53の上から当接し、弾性体53aを変形させて通気孔53を塞ぐ。
この状態で、開閉蓋30について、係止爪50a,34aの係止を解除して矢印R1方向に回動させると、係合リブ32aと係合凹部54aによる係合及び、係合凹部32bと係合凸部56a,56aの圧入によって、開閉蓋30が開いた状態が維持され、ストロー飲み口40の上端部42は、弾性に基づいて、曲折状態から直線状に復帰し、ユーザーはストロー飲み口40の上端部42を口腔内にとりいれて飲用することが可能となる。
この時、開閉蓋30は大きく回動した結果、表裏がほぼ反転しており、図1においてその上面に露出していた規制手段である係合凹部39は下向きの開口となっている。この係合凹部39が矢印S方向に移動し第2の凹部21gに凸部51bが配置された状態で、外方に大きく突出している通気開閉部材20の係合片20aに係合する。つまり、図3で説明した通気開閉部材20の係合片20aの先端側が、開閉蓋30側の係合凹部39内に入り込んで支軸部32側となる係合凹部39の壁面に当接するよう係合する。これにより、開閉蓋30の回動が阻止されるだけでなく、通気開閉部材20が矢印Sと逆側に移動してしまうことを防ぐ規制手段とされている。
特に、図8の状態では、通気開閉部材20は、アダプター本体50の外縁から、外方に大きく突出しており、この突出箇所に人や物が当たる事態が考えられる。しかしながら、通気開閉部材20は、上述のように開き状態が確実に維持されているので、第3の係合凸部21fを凸部51bが乗り越えてしまい、不用意に矢印Sと反対の方に動いてしまったり、通気開閉部材20の移動によって開閉蓋30を閉じるような動作を不用意にしてしまい、飲用を阻害してしまうことが有効に防止される。
さらに、図8の状態において、飲料容器10が倒れたり、あるいは飲料容器10を乳幼児が大きく傾けてた場合でも、通気開閉部材20の開放時閉止部24が通気孔53に当接して、これを閉止されているので、通気孔53から液体がこぼれることがないだけでなく、通気孔53が閉鎖されていることに伴い、容器本体11の内圧が保持されるのでストロー飲み口40からも飲料が流出しにくくされている。
さらに、図8の状態から、使用者がより強い力で矢印Sの方向に通気開閉部材20を移動させると、凸部51bが第2の係合凸部21dを乗り越えることができ(図5参照)、通気開閉部材20をアダプター本体50から外すことができる。このため、ストロー飲み口40等と合わせ、容易に図3に示すような分解状態にすることができるため、洗浄等を行い易く、水平方向への操作によって全てを行うことができる。
かくして、本実施形態によれば、ストロー飲み口40を簡単な操作で露出することができ、これを覆うフードないしは蓋体である開閉蓋30が確実に固定されて、ストロー飲み口40の収容状態では、開閉蓋30を確実に閉じることができる飲料容器10を提供することができる。
なお、案内壁21,51における係合のための凹凸や、各閉止部23,24等の凸部からなる構成等は、凹凸を逆にしたり、凹部をスリット状にするなど、他の嵌合方法を採用してもよく、また、例えば各閉止部23,24側を弾性体として、通気孔53は変形しないよう構成してもよい等、他の構造を採用してもよいのはもちろんである。
図9および図10は、本発明の第2の実施形態の飲料容器の要部としてのアダプター16−1を示しており、これらの図において、第1の実施形態と共通する構成には同一の符号を付して重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図9は第2の実施形態において、上述した第1の実施形態の飲料容器における図8の状態と同様に、開閉蓋を全開した状態を示す概略斜視図であり、図10は図9のアダプター16−1の分解斜視図である。尚、図10においては通気開閉部材20−1、開閉蓋30−1、アダプター本体50−1は、それぞれ縦断面を示した断面図として、その構造を理解しやすいように表示している。
この実施形態で特徴的なのは、通気開閉部材20−1が第1の実施形態のように円形ではなく、ほぼ矩形のコンパクトな形態とされている点である。
図10に示すように、通気開閉部材20−1の底面には、密閉時閉止部23を形成され弾性体23aが配置されており、その前方(ストロー飲み口40側)が通気開放部25とされている。図9のアダプタ本体50−1に設けた基部50Cに対して、前後に進退することにより移動し、図10に示された通気孔53の開閉を行うようになっている。
また、通気開閉部材20−1は前方側に帯状の切欠き部もしくは幅広いスリット20bを有しており、中央部には前方に突出する係合片20aを有している。
図10において、アダプタ本体50−1には、第1の実施形態のように取っ手が形成されていないので、第2の実施形態の飲料容器では、取っ手は別体にして容器本体に着脱されるか、取っ手がない状態で使用されてもよい。
また、アダプタ本体50−1の軸受け54には、開閉蓋30−1の支軸32が着脱される。これにより、開閉蓋30−1は図9に矢印R1で示すように回動、すなわち正逆に回転できるようになっている。開閉蓋30−1は上面に段差が設けられ、ほぼ垂直な壁部には、開閉蓋側の規制手段としての係合凹部39が上方が開放されて形成されている。
図9に示すように、ストロー飲み口40が露出する使用状態では、通気開閉部材20−1が後方いっぱいに後退して移動しており、その端部がアダプター本体50−1の外縁より外方に突出した状態とされている。この状態とされると開閉蓋30−1は矢印R1に示すように開くことができる。つまり、図10に示すように、開閉蓋30−1が閉止された収納状態では、通気開閉部材20−1の係合片20aが開閉蓋30−1の支軸部32よりも後端側の上壁面の下側となる係合部32cの下側に入り込み、開閉蓋30−1が不用意に回動しない規制手段とされており、この状態では、通気孔53に密閉時閉止部23が当接し、密閉されている。
そして、開閉蓋30−1が開いた状態では、図10で説明した開閉蓋30−1の係合凹部39には、通気開閉部材20−1の上記係合片20aが圧入されるように入り込んで係合され、開閉蓋30−1が閉じないようにするとともに、開閉蓋30−1によって通気開閉部材20−1が不用意に前方に移動しないよう規制する規制手段になっている。
なお、この状態では、通気孔53上には通気開放部25が配置されている。つまり、容器本体11内に高温の飲料が収容された場合でも、通気開閉部材20−1を通気孔53が開くよう操作した後に開閉蓋30−1を開くため、ストロー飲み口40から飲料が噴出する恐れがないだけでなく、飲用時に通気孔53が開いているため、容器本体11内の圧力が低下しても通気孔53から外気が流入するため飲用しやすい。
本実施形態は、以上のように構成されており、第1の実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
図11は、本発明の第3の実施形態の飲料容器の要部を示しており、これらの図において、第1の実施形態と共通する構成には同一の符号を付して重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
この第3の実施形態では、通気開閉手段20−2の移動がスライド方向ではなく、矢印R2で示すような回動もしくは回転方向であることが他の実施形態と相違する。
具体的には、図示しないアダプター本体(アダプター本体は、例えば、第1,第2実施形態のように、容器本体に着脱される円形のものが使用できる)に、例えば、図11の符号66で示すような筒状の構造を一体に形成し、周壁には貫通孔を設けて通気孔53としている。
通気開閉部材20−2は、楕円若しくは長円状などをしたヘッド部61と、ヘッド部61の下面から一体に垂直に延びる長い軸部63を有しており、軸部63の円柱状の外周には、縦方向に延びる通気路であるスリット64が形成されている。
通気開閉部材20−2の扁平なヘッド部61の上面には、薄板状に形成したつまみ62が設けられており、該つまみ62を掴んでヘッド部61を矢印R2の方向に回動させることができるようになっている。ヘッド部61と一体の軸部63は、筒状部66に密接に挿入され、通気孔53と軸部63のスリット64が合う位置においては、通気孔53が連通している容器本体内部と、スリット64が連通する外気とが連通されるようなっている。
そして、ヘッド部61の矢印R2方向の回動に伴って、軸部63も筒状部66内で矢印R4方向に回動されるようになっており、上述のように、通気孔53と軸部63のスリット64が重なり合う位置においては、通気孔53が開放され、それ以外の位置においては通気孔53は塞がれる。
通気開閉部材20−2側の規制手段として、ヘッド部61の外周の所定箇所には舌片67が設けられている。
これに対して、開閉蓋32−2は、たとえば、半楕円もしくは半長円などの形態であり、上記通気開閉部材20−2に対向する側の端部が、支軸Lに対して、軸受け71,71の箇所で回動可能に軸止されており、支軸Lを回動中心として、矢印R3の方向に回動できるようになっており、図示しない係合手段により、開いた状態を維持できる構成とされている。軸受け71,71の間には、下側にヘッド部61の舌片67が入り込むことができるヒレ状の押さえ板72が形成されている。舌片67の上に押さえ板72が乗り上げている状態では、開閉蓋30−2は矢印R3方向の回動を規制されるようになっている。
開閉蓋32−2の図示していない裏面には、第1の実施形態の開閉蓋30の裏面と同様に、ストロー飲み口40を曲折するための折り壁などが形成されている。
開閉蓋32−2の上面には、開閉蓋側の規制手段として、係合凹部73が形成されている。この係合凹部73は、通気開閉部材20−2のつまみ62の外形に適合して、図示のように、ヘッド部61を矢印R2の方向に回動させて、通気孔53と軸部63のスリット64が合う位置において、つまみ62を受容できる形態の凹部とされている。
本実施形態は以上のように構成されており、通気開閉部材のヘッド部61を回動させて、スリット64と通気孔53が重なり合う飲用状態では、開閉蓋30−2はR3の方向に回動でき、この回動により開閉蓋30−2はヘッド部61の上に重なり、つまみ62は開閉蓋30−2側の係合凹部73内に入り込むので、ヘッド部61のR2方向の回動は阻止される。
このように、開閉蓋30−2と通気孔53を閉じた未使用状態では、開閉蓋30−2側の押さえ板72の下側にヘッド部61の舌片67が配置されるため、開閉蓋30−2が開く動きを通気開閉部材20−2によって規制するとともに、スリット64と通気孔53が一致した位置にないことで通気孔53を密閉している。
そして使用状態とするために、ヘッド部61をR2の方向に90度回転させて通気孔53の位置にスリット64を配置させることとなり通気孔53が外気と連通する。その後、開閉蓋30−2をR3の方向に開いて使用状態とすると、通気開閉部材20−2のつまみ62が開閉蓋30−2の係合凹部73に入り込んで係合し、開閉蓋30−2の開いた状態が維持されるため、通気開閉部材20−2の動きが開閉蓋30−2によって規制される。
このように、開閉蓋30と通気開閉部材20の移動位置に応じた係合手段をそれぞれ形成するとともに、開閉蓋30と通気開閉部材20の移動方向が異なることにより、配置された位置からの移動を規制することができる。
かくして、この実施形態によれば、通気開閉部材20−2が、回動するように移動するものとして構成しても、第1および第2の実施形態と同様に作用効果を発揮することができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されない。
例えば、容器本体11は、その開口部11aを比較的小さな瓶状の形態としてもよく、アダプター16を着脱する構造を有していれば、例えば所謂PETボトル飲料やアルミ等によるショットボトル飲料におけるボトル自体とされていてもよい。また、ストロー飲み口40はストロー状だけでなく、所謂スパウト状とされていてもよく、飲料を摂取するための飲み口であればよい。
上述の各実施形態における各構成は、必要により、その一部を省略したり、他の構成と入れ換えて、異なる構成の組み合わせのもとで実施されてもよい。
本発明の第1の実施形態にかかる飲料容器の概略斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかる飲料容器の概略斜視図。 図1の飲料容器の概略分解斜視図。 図1の飲料容器のアダプター本体の概略斜視図。 図1の飲料容器の移動機構の説明図。 図1の飲料容器のアダプターの概略断面図。 図1の飲料容器のアダプターの概略断面図。 図1の飲料容器のアダプターの概略断面図。 本発明の第2の実施形態にかかる飲料容器の要部の概略斜視図。 本発明の第2の実施形態にかかる飲料容器の要部の分解斜視図。 本発明の第3の実施形態にかかる飲料容器の要部の図。
符号の説明
10・・・飲料容器、11・・・容器本体、12・・・取っ手、15・・・フード部材、16・・・アダプター、20・・・通気開閉部材、30・・・開閉蓋、40・・・ストロー飲み口、50・・・アダプター本体

Claims (4)

  1. 上面に開口部を有し、内部に飲料を収容する容器本体と、前記開口部を着脱可能に覆うアダプターとを有する飲料容器であって、
    前記アダプターが、
    前記容器本体とそれぞれ連通したストロー飲み口と、通気孔とを備えるとともに、
    前記ストロー飲み口を開閉可能に覆う開閉蓋と、前記通気孔を開閉する通気開閉部材とを有しており、
    前記開閉蓋の閉止状態では、前記通気開閉部材により該開閉蓋の移動が規制され、
    前記開閉蓋の開放状態では、該開閉蓋により前記通気開閉部材の移動が規制される構成とした
    ことを特徴とする飲料容器。
  2. 前記開閉蓋が閉止された状態で、前記通気開閉部材に設けた規制手段が前記開閉蓋に係合して前記開閉蓋の開動作を規制し、前記開閉蓋が開かれた状態では、該開閉蓋に設けた規制手段が前記通気開閉手段に係合して、該通気開閉手段の移動を規制する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の飲料容器。
  3. 前記開閉蓋が開き位置で、前記ストロー飲み口が外部に露出した状態では、前記通気開閉部材の少なくとも一部が前記アダプターの外縁より外方に位置する構成としたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の飲料容器。
  4. 前記開閉蓋は、前記アダプターの本体に対して、回動することで開閉するとともに、閉止状態において、前記ストロー飲み口を屈曲して内側に収容する構成であり、かつ前記通気開閉部材は、前記開閉蓋に対して近接/離間するように進退して、前記通気孔を開閉する構成としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の飲料容器。
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