JP4688218B2 - 給送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機,プリンタ等の画像形成装置に使用されて、最上位のシートから順次に給紙する給紙装置に関する。
複写機,プリンタ等の画像形成装置で使用される手差しの給紙装置において、シートを積載する積載トレイの少なくとも一部に昇降可能な昇降トレイを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6(a),(b),(c)に、この種の給紙装置70の一例を示す。積載トレイ71の下流側に、先端側がほぼ上下方向に揺動する昇降トレイ72を設け、この昇降トレイ72をトレイ圧接ばね73によって上方に付勢する。送出ローラ74に対し、分離ローラ圧接ばね75によって分離ローラ76を圧接させる。分離ローラ76は、所定以上の回転トルクが作用したときに回転するようになっている。また、昇降トレイ72は、カム(不図示)を使用した昇降機構(不図示)によって昇降させることができるようになっている。さらに、昇降トレイ72にはセンサ(不図示)が設けてあって、このセンサが昇降トレイ72上にシートPがないことを検知すると、昇降トレイ72は、昇降機構により、(a)に示す下方の待機位置に配置される。一方、コピー開始ボタン(不図示)が押下されると、昇降トレイ72は、昇降機構による押圧が解除され、トレイ圧接ばね73によって上方に付勢される。これにより、昇降トレイ72上の最上位のシートPは、トレイ圧接ばね73の付勢力により、送出ローラ74に圧接される。最上位のシートPは、(b)に示すように、送出ローラ72が回転することにより、送出ローラ72との間に作用する摩擦力によって給紙される。このとき、後続のシート(最上位の下方のシート)Pは、分離ローラ76によって重送が防止される。(b)に示す給紙動作は、(c)に示すように、昇降トレイ72上の最後のシートPを給送するまで繰り返される。
図6に示すような構成は、シートPの給紙(ピックアップ)と分離とを一対のローラによって行うため、給紙と分離とを別のローラによって行う構成と比較して、部品点数が少なく、また構成を簡略化することができる、という利点がある。
特開2005−335859号公報
しかしながら、上述の図6に示す給紙装置70は、シートPのサイズ、特に通紙幅によっては、無給紙等の給紙不良や重送等の分離不良が発生するという問題があった。
ここで、給紙の良否は、主に送出ローラ74に対するトレイ圧接ばね73の圧接力に依存し、また分離の良否は、主に送出ローラ74に対する分離ローラ圧接ばね75の圧接力及び分離ローラ76の回転トルクに依存する。そして、これらの圧接力や回転トルクの設定バランスを適正に設定することで、良好な給紙及び分離を行うようにしている。ところで、最適な設定バランスは、シートPのサイズによって微妙に異なるものであるにもかかわらず、給送装置70の構造上、シートPのサイズに応じて設定バランスを変更することは、困難である。このため、実際には、すべてのシートPのサイズに対して給紙不良や分離不良が発生しにくいような設定バランスに設定されている。このため、設定バランスの許容範囲が狭く、その設定が困難である。したがって、例えば、使用頻度の高いA4(通紙幅297mm)やB4(通紙幅182mm)が良好に給紙・分離されるように設定バランスを設定すると、通紙幅がB4に満たないシートPは、重送が発生しやすい傾向にあった。
そこで、本発明は、設定バランスの許容範囲を広げるとともに、種々のシートサイズに対して、無給紙等の給紙不良や重送等の分離不良の発生を抑制することができる給紙装置を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明は、積層状態の複数枚のシートを、最上位のものから順次に給紙する給紙装置に関する。この発明に係る給紙装置は、積載されるシートの少なくとも先端側を昇降可能に支持する昇降トレイを有する積載トレイと、前記昇降トレイ上の最上位のシートを給紙する送出ローラと、前記昇降トレイを付勢して最上位のシートを前記送出ローラに圧接させる第1付勢部材と、前記送出ローラに当接されて、所定トルク以上で前記送出ローラに連れ回りするとともに前記所定トルク未満で停止してシートの重送を防止する分離ローラと、前記分離ローラを付勢して前記送出ローラに圧接させる第2付勢部材と、前記昇降トレイを昇降させる昇降機構と、前記昇降トレイ上に積載されたシートの通紙幅を検知するサイズ検知手段と、前記サイズ検知手段が検知するシートの通紙幅が所定幅未満の場合に前記昇降機構を駆動して前記昇降トレイを1枚のシートの給紙ごとに昇降させる制御手段と、を備えた、ことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る給紙装置において、前記制御手段は、前記送出ローラによる最上位のシートの給紙の開始後に直ちに、前記昇降機構により前記積載トレイを下降させる、ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る給紙装置において、前記分離ローラの上流側を覆うとともに、前記昇降トレイ上のシートの先端を規制し、前記送出ローラと前記分離ローラとの間の分離ニップに向けてシートを案内する送出ガイドを備える、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る給紙装置において、前記昇降機構は、前記昇降トレイにおける下流端を、前記送出ガイドに倣って昇降させる昇降ガイドを有する、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、シートの通紙幅が所定幅未満の場合には、シートを1枚給紙するごとに昇降トレイを昇降させることにより、シートを捌いて重送の発生を抑制することができる。したがって、送出ローラに対する、第1付勢部材によるシートの圧接力及び第2付勢部材による分離ローラの圧接力や、分離ローラの回転トルクの設定バランスを、通紙幅が所定幅以上のシートに好適に設定した場合でも、通紙幅が所定幅未満のシートの重送を防止することができる。すなわち、設定バランスを許容範囲を広くすることができるとともに、種々のサイズのシートに対して給紙不良や分離不良を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、送出ローラによる最上位のシートの給紙の開始後に直ちに、昇降機構により昇降トレイを下降させるので、送出ローラによるシートの給送を確実に行い、かつ給紙後、最上位のシートに接触している次のシート(最上位のシートのすぐ下のシート)を最上位のシートから引き離すことができるので、重送を防止することができる。
請求項3の発明によれば、送出ガイドにより、昇降トレイ上のシートの先端を位置決めし、また給紙時に分離ニップに向けてガイドすることができるので、シートが重送されにくい。
請求項4の発明によれば、昇降トレイは、その下流端が昇降ガイドにより、送出ガイドに倣って昇降するので、昇降トレイ上のシートは、昇降トレイが昇降する場合であっても、シート先端が送出トレイに倣って移動するため、昇降トレイ上でほとんど姿勢が変化することがない。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1を参照して、本発明に係る給紙装置10を使用した画像形成装置(プリンタ)11について説明する。図1は、画像形成装置11の概略を模式的に示す図である。
図1に示すように、画像形成装置11は、画像形成装置本体12内に、像担持体として感光ドラム13が配設されている。この感光ドラム13は、駆動手段(不図示)によって矢印R13方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。感光ドラム13は、その表面が帯電ローラ(帯電装置)14によって所定の極性・電位に一様に帯電された後、露光装置15により画像情報に基づく露光がなされて静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置16によってトナー像として現像される。
一方、給紙カセット17には、記録媒体としてのシート(例えば、普通紙、封筒、透明フィルム)Pが積層状態で複数枚収納されている。このシートPは、給紙ローラ18によって給紙され、給送ローラ20及びリタードローラ21によって分離されて1枚だけ搬送される。搬送されたシートPは、停止中のレジストローラ対22によって斜行が矯正された後、感光ドラム13上のトナー像に同期したレジストローラ対22の回転により、感光ドラム13と転写ローラ23との間の転写ニップTに供給される。転写ニップTに供給されたシートPは、転写ローラ23により、感光ドラム13上のトナー像が転写される。トナー像転写後の感光ドラム13は、表面に残ったトナー(転写残トナー)がクリーニング装置24によって除去され、次のトナー像の形成に供される。
一方、トナー像転写後のシートPは、定着装置25に搬送され、ここで加熱・加圧されて表面にトナー像が定着された後、排紙ローラ対26によって排紙トレイ27上に排出される。以上で、1枚のシートに対する画像形成が終了する。
ここで、図1に示す画像形成装置11には、画像形成装置本体の前面28(同図中の右側)に手差し用の積載トレイ(給紙トレイ)30が配設されている。積載トレイ30は、下端側に揺動中心31を有していて、画像形成装置本体12の前面28に開閉可能に配設されている。給紙トレイ30は、不使用時には、画像形成装置本体12の前面28に沿って直立状態で収納位置に閉鎖されている。一方、使用時には、先端側を前側(図1中の右側)に引くことで、使用位置(図1中の二点鎖線)に開放される。この積載トレイ30は、シートPを手差しする際に使用されるものであり、積載トレイ30上のセットされたシートPは、送出ローラ32及び分離ローラ33によって上述のレジストローラ対22に向けて搬送される。以下、上述の給紙カセット17から搬送されたシートPと同様に画像形成される。
図2〜図5を参照して、給紙装置10について詳述する。このうち図2は、積載トレイ30を開放した状態を説明する、前側左斜め上方から見た斜視図である。また、図3(a)〜(d)は、給紙装置10の断面を左側から見た図であり、給紙装置10の構成及び動作を説明する図である。また、図4,図5は、昇降トレイ34を昇降させるための昇降機構35の構成及び動作を説明する、前側右斜め上方から見た斜視図であり、図4は、昇降トレイ34が上方の給紙位置に上昇した状態を、また図5は下方の待機位置に下降した状態を説明する図である。
図1〜図5に示すように、給紙装置10は、シートPが積載される積載トレイ30を備えている。積載トレイ30は、その基端側に揺動中心31(図1参照)を有しており、画像形成装置本体12の前面28に揺動自在に支持されている。積載トレイ30は、図1に示す収納位置と、図2〜図5に示す使用位置とを取ることができる。不使用時の積載トレイ30は、収納位置に配置されて、画像形成装置本体12の前面28に沿ってほぼ直立姿勢で収納される。一方、使用時の積載トレイ30は、図2〜図5に示すように、画像形成装置本体12の前面28に対して基端側が下方に傾斜した使用位置に配置される。積載トレイ30は、この使用位置において、上面に手差し用のシートPがセットされる。
図3に示すように、積載トレイ30は、トレイ本体36と、このトレイ本体36によって昇降可能に支持されたほぼ板状の昇降トレイ34とを有している。昇降トレイ34は、積載トレイ30上にセットされたシートPの先端側(下流端側)を下方から支持するものである。図4,図5に示すように、昇降トレイ34は、その下流端側の左右両端部に、外側に向けてそれぞれ突出するボス状の後支点37を有している。ただしこれらの図では、右側のもののみを図示している。この後支点37は、トレイ本体36に設けられた長孔38に係合されている。この長孔38は、積載トレイ30の傾斜方向に沿って長く形成されていて、後支点37は、この長孔38に沿って移動可能である。一方、昇降トレイ34は、その上流端側の左右両端部に、外側に向けてそれぞれ突出するボス状の前支点40を有している。ただしこれらの図では、右側のもののみを図示している。この前支点40は、後述する昇降機構35のガイド溝41に係合されていて、ガイド溝41に倣って移動できるようになっている。昇降トレイ34は、上述の後支点37が長孔38に沿って、また前支点40がガイド溝41に沿って移動することにより、全体として、ほぼ上下方向に揺動動作をすることができる。これにより、昇降トレイ34の下流端が、後述する送出ガイド42に沿って移動できるようになっている。昇降トレイ34は、上述の収納位置に配置されている場合、及び使用位置に配置されているが、シートPがセットされていない場合には、後述する昇降機構35によって図3(a)に示す待機位置に配置される。
図2,図3に示すように、昇降トレイ34には、左右方向に移動可能な左規制板43、右規制板44が配設されている。左規制板43は、昇降トレイ34上にセットされたシートPの左端の位置を規制し、また、右規制板44は、昇降トレイ34上にセットされたシートPの右端の位置を規制するものである。これら左規制板43と右規制板44とは、昇降トレイ34の裏面側に配設されたラックとピニオン(不図示)によって連結されていて、一方を内側に移動させると同時に他方も内側に移動し、逆に一方を外側に移動させると同時に他方も外側に移動するようになっている。昇降トレイ34上にセットしたシートPの左端及び右端に、これら左規制板43と右規制板44とを当接させることで、このシートPを昇降トレイ34上でセンター基準で位置決めすることができる。
図3に示すように、昇降トレイ34の下流端側の裏面側には、トレイ圧接ばね(第1付勢部材)45が配設されている。トレイ圧接ばね45は、トレイ本体36の底部と昇降トレイ34の裏面との間に配設された圧縮ばねであり、昇降トレイ34を下方から上方に付勢することで、この昇降トレイ34上にセットされたシートPを次に説明する送出ローラ32に向けて付勢している。
図3に示すように、送出ローラ32は、昇降トレイ34に対応する位置に配設されている。すなわち、送出ローラ32は、使用位置に配置された状態の積載トレイ30の昇降トレイ34に対し、その昇降トレイ34の下流端の斜め上方に対応する、画像形成装置本体12側の領域に配設されている。上述の昇降トレイ34上にセットされ、トレイ圧接ばね45によって付勢されたシートPは、その最上位のものが送出ローラ32に所定の圧接力で圧接される。送出ローラ32は、このシートPが圧接された状態で、駆動手段(不図示)によって矢印R32方向に回転されることにより、最上位のシートPを下流側に給紙する。
図3に示すように、送出ローラ32には、下方から分離ローラ33が当接されていて、両ローラ間には、分離ニップNが形成されている。分離ローラ33は、下流側の揺動中心46を基準に揺動可能な保持部材47によって回転自在に支持されている。この保持部材47は、分離ローラ圧接ばね(第2付勢部材)48によって上方に付勢されており、これにより分離ローラ33は、送出ローラ32に所定の圧接力で圧接されている。分離ローラ33は、上述の保持部材47との間にトルクリミッタ(不図示)が介装されていて、所定トルク以上のトルクが作用したときに、矢印R33方向に回転し、また所定トルク未満では停止する。すなわち、分離ローラ33は、送出ローラ32の回転によってシートPが1枚、分離ニップNに供給された場合には、このシートPによって矢印R33方向に回転される。この場合には、1枚のシートPが分離ニップNを通過して下流側に搬送される。一方、送出ローラ32の回転によって複数枚のシートPが分離ニップNに供給された場合には、シート間に作用する摩擦力が小さいため、これらのシートPからは分離ローラ33を回転させるに十分なトルクが伝達されず、分離ローラ33は停止状態を取る。これにより、送出ローラ32に接触している最上位の1枚のシートPのみが分離ニップNを通過して下流側に搬送され、2枚目以降のシートPは停止されて重送が防止されるようになっている。
図3に示すように、保持部材47の一部には、送出ガイド42が設けてある。送出ガイド42は、分離ローラ33の外周面のうちの、分離ニップNの上流側に位置する四半部を覆うガイド部50と、このガイド部50の下端に連続するように形成されて、昇降トレイ34上のシートPの先端を規制するストッパ部51とを有している。ストッパ部51は、上述のトレイ圧接ばね45による昇降トレイ34の付勢によって上方に移動するシートPの先端の移動方向に倣って立ち上がるように形成されている。一方、ガイド部50は、その先端が分離ニップNの近傍まで延設されていて、送出ローラ32の回転によって給紙されるシートの先端を分離ニップNに案内する。
図4,図5に示すように、昇降機構35は、画像形成装置本体12の前面28における右端側に配設されている。昇降機構35は、カム52と、このカム52によって揺動されるレバー53と、このレバー53によって押し下げられる上述の昇降トレイ34の前支点40の移動をガイドする昇降ガイド54とを有している。
カム52は、そのカム面55となる外周面が、中心からの距離が漸増する渦巻き状に形成されている。カム52は、上述の送出ローラ32と同軸に配設されるとともに、送出ローラ32側の駆動力がクラッチ(不図示)を介して伝達されるようになっている。レバー53は、基端側の揺動中心56を基準として先端側の扇状のカムフォロア57がほぼ上下方向に揺動するようになっている。カムフォロア57の下面には、上述の昇降トレイ34の前支点37を押し下げる押下面58が形成されている。カムフォロア57には、円弧状に突出する突出部59が形成されている。これにより、図4に示すように、昇降トレイ34がトレイ圧接ばね45によって上昇される際には、その昇降トレイ34の上昇をレバー53及びカム52が妨げないようにしている。このため、昇降トレイ34上のシートPは、送出ローラ32に圧接される際には、トレイ圧接ばね45の付勢力に基づいて圧接される。昇降ガイド54は、昇降トレイ34の前支点40をガイドするガイド溝41が形成されている。このガイド溝41の形状は、前支点40がこのガイド溝41に倣って移動したときに、昇降トレイ34の下流端が、上述の送出ガイド42に倣って移動するように、すなわち昇降トレイ34上のシートPの先端が送出ガイド42に倣って移動するように形成されている。
図2に示すように、昇降トレイ34の下流端近傍には、センサフラグ60が配設されている。センサフラグ60は、昇降トレイ34上にシートPがある場合には、このシートPによって傾斜され、これをシート有無センサS1(図3(a)参照)によって検知することで、昇降トレイ34上のシートの有無が判断される。また、図3に示す昇降トレイ34の裏面側には、昇降トレイ34上のシートPの通紙幅を検知するサイズ検知センサS2が配設されている。サイズ検知センサS2は、上述の昇降トレイ34上の左規制板43又は右規制板44の位置を検知することで、シートPの通紙幅を検知するようにしている。
図3(a)に示すように、上述のシート有無センサS1、サイズ検知センサS2は、制御手段61に接続されており、また上述の送出ローラ32及び昇降機構35は、この制御手段61によって動作が制御される。すなわち、制御手段61は、シート有無センサS1、サイズ検知センサS2の出力に基づいて、送出ローラ32や昇降機構35の動作を制御するようになっている。
上述構成の給紙装置10において、収納位置にある積載トレイ30を引き出して使用位置に配置する。この状態では、昇降トレイ34上にシートPがセットされていないので、昇降トレイ34は、図3(a)に示す待機位置に配置されている。昇降トレイ34上にシートPをセットすると、シート有無センサS1によって「シート有り」が検知される。さらにシートPの左端及び右端にそれぞれ左規制板43及び右規制板44を当てて、シートPの通紙幅方向の位置決めを行う。同時に、シートの通紙幅が、サイズ検知センサS2によって検知される。
本発明においては、制御手段61は、サイズ検知センサS2によって検知されたシートPの通紙幅が、所定幅未満の場合に限り、昇降トレイ34を1枚のシートPの給紙ごとに昇降させるようにしている。ここで例えば、所定幅未満とは、B4(182mm)未満とする。
シートPの通紙幅が所定幅以上の場合、ユーザが操作パネル(不図示)の給紙開始ボタン(不図示)をオンすると、昇降機構35によって待機位置に配置されていた昇降トレイ34が昇降機構35から開放されて、トレイ圧接ばね45により上方に付勢される。これにより、最上位のシートPがトレイ圧接ばね45の付勢力に基づく圧接力で送出ローラ32に圧接される。この状態で送出ローラ32が図3中の矢印R32方向に回転することで、最上位のシートPが給紙される。この場合、シートPが1枚のみ分離ニップNに供給されたときには、分離ニップNに挟持されたシートPによって分離ローラ33が連れ回りしてシートPを下流側に搬送する。一方、複数枚のシートPが分離ニップNに供給されたときには、上述のように分離ローラ33が停止するために、最上位よりも下のシートPが分離ローラ33によって停止され、最上位のシートPのみが分離ニップNを通過して下流側に搬送される。
これに対して、通紙幅が所定幅未満の場合には、以下のようになる。昇降機構35のカム52のクラッチがオンされ、カム52が送出ローラ32の回転に同期して回転するようになる。すなわち、送出ローラ32の1回転ごとにカム52が1回転して昇降トレイ34を1回昇降させる。カム52によって昇降される昇降トレイ34のストロークは、昇降トレイ34上のシートPの枚数が多いほど短く、逆に昇降トレイ34上のシートPの枚数が少ないほど長くなる。これは、例えば、昇降トレイ34上のシートPの枚数が多い場合には、最上位のシートPがトレイ圧接ばね45によって送出ローラ32に圧接されたときに、昇降トレイ34の前支点40が低い位置にあるからである。カム52による昇降トレイ34の下降開始のタイミングは、送出ローラ32によって最上位のシートPの給紙が開始された直後に直ちに、カム52により昇降トレイ34を下降させるように設定されている。なお、このタイミングは、昇降トレイ34上にシートPがない場合を基準として設定されている。つまり、昇降トレイ34上のシートPの枚数が多いほど、カム52によって昇降トレイ34の下降が実際に開始されるタイミングが遅れることになる。上述のようにタイミングを設定することにより、送出ローラ32によるシートPの給送を確実に行い、かつ給紙後、最上位のシートPに接触している次のシート(最上位のシートのすぐ下のシート)を最上位のシートPから引き離すことができるので、重送を防止することができる。さらに、昇降トレイ34を昇降させる際、前述のように、その下流端が送出ガイド42に倣って昇降するので、シート先端の位置が不要に移動されることがなく、したがって、昇降トレイ34上のシートPは安定した姿勢で昇降されるので、給紙不良を抑制することができる。
この昇降機構35による昇降トレイ34の昇降動作は、昇降トレイ34上にシートPがなくなるまで行われる。
シートPの通紙幅が、所定幅以上の場合も、所定幅未満の場合も、最終のシートPが給紙されて、昇降トレイ34上にシートPがなくなったことがシート有無センサS1によって検知されると、送出ローラ32の回転が停止され、昇降機構35により昇降トレイ34が待機位置に配置される。そして、給紙の終了した積載トレイ30は、ユーザによって収納位置に収納される。
本実施形態によると、シートPの通紙幅が所定幅未満の場合には、シートPを1枚、給紙するごとに昇降トレイ34を昇降させることにより、シートPを捌いて重送の発生を抑制することができる。したがって、送出ローラ32に対する、トレイ圧接ばね45によるシートPの圧接力及び分離ローラ圧接ばね48による分離ローラ33の圧接力や、分離ローラ33の回転トルクの設定バランスを、通紙幅が所定幅以上のシートPに好適に設定した場合でも、通紙幅が所定幅未満のシートPの重送を防止することができる。すなわち、設定バランスの許容範囲を広くすることができるとともに、種々のサイズのシートPに対して給紙不良や分離不良を抑制することができる。
なお、以上の説明では、積載トレイ30が画像形成装置本体12に対して開閉可能である場合を例に説明したが、本発明はこれに限らず、固定的に配設された積載トレイを使用する場合も適用することができ、この場合も上述とほぼ同様の効果を奏することができる。
上述では、本発明を画像形成装置に適用した場合を例に説明したが、本発明は、画像形成装置に限定されず、シートを給送する、一般的な給紙装置に利用することができる。
給紙装置を使用した画像形成装置の概略構成を模式的に示す図である。 積載トレイを開放した状態を説明する、前側左斜め上方から見た斜視図である。 (a)〜(d)は給紙装置の断面を左側から見た図であり、給紙装置の構成及び動作を説明する図である。 昇降トレイを昇降させるための昇降機構の構成及び動作を説明する、前側右斜め上方から見た斜視図であり、昇降トレイが上昇した状態を示す図である。 昇降トレイを昇降させるための昇降機構の構成及び動作を説明する、前側右斜め上方から見た斜視図であり、昇降トレイが下降した状態を示す図である。 (a)〜(c)は従来の給紙装置の断面を左側から見た図であり、給紙装置の構成及び動作を説明する図である。
符号の説明
10……給紙装置、11……画像形成装置、12……画像形成装置本体、30……積載トレイ、32……送出ローラ、33……分離ローラ、34……昇降トレイ、35……昇降機構、42……送出ガイド、45……トレイ圧接ばね(第1付勢部材)、48……分離ローラ圧接ばね(第2付勢部材)、54……昇降ガイド、61……制御手段、N……分離ニップ、P……シート、S2……サイズ検知センサ(サイズ検知手段)

Claims (4)

  1. 積層状態の複数枚のシートを、最上位のものから順次に給紙する給紙装置において、
    積載されるシートの少なくとも先端側を昇降可能に支持する昇降トレイを有する積載トレイと、
    前記昇降トレイ上の最上位のシートを給紙する送出ローラと、
    前記昇降トレイを付勢して最上位のシートを前記送出ローラに圧接させる第1付勢部材と、
    前記送出ローラに当接されて、所定トルク以上で前記送出ローラに連れ回りするとともに前記所定トルク未満で停止してシートの重送を防止する分離ローラと、
    前記分離ローラを付勢して前記送出ローラに圧接させる第2付勢部材と、
    前記昇降トレイを昇降させる昇降機構と、
    前記昇降トレイ上に積載されたシートの通紙幅を検知するサイズ検知手段と、
    前記サイズ検知手段が検知するシートの通紙幅が所定幅未満の場合に前記昇降機構を駆動して前記昇降トレイを1枚のシートの給紙ごとに昇降させる制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記制御手段は、前記送出ローラによる最上位のシートの給紙の開始後に直ちに、前記昇降機構により前記積載トレイを下降させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記分離ローラの上流側を覆うとともに、前記昇降トレイ上のシートの先端を規制し、前記送出ローラと前記分離ローラとの間の分離ニップに向けてシートを案内する送出ガイドを備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記昇降機構は、前記昇降トレイにおける下流端を、前記送出ガイドに倣って昇降させる昇降ガイドを有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
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