JP2003276861A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2003276861A
JP2003276861A JP2002082692A JP2002082692A JP2003276861A JP 2003276861 A JP2003276861 A JP 2003276861A JP 2002082692 A JP2002082692 A JP 2002082692A JP 2002082692 A JP2002082692 A JP 2002082692A JP 2003276861 A JP2003276861 A JP 2003276861A
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sheet
roller
tray
feeding
paper
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英明 ▲高▼田
Hideaki Takada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Sリタードにおいて、分離ローラによって戻
され先端が給紙ニップ部よりも上流に流れてしまった用
紙を、適切な位置に戻し、JAMの無い給紙を行う。 【解決手段】 手差しトレイを本体側を支点として先端
(用紙後端側)部を持ち上げるように回動可能にし、給
紙動作終了後にトレイを回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等の画像形成装置や、画像読取り装置における給紙装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の中板70と給紙ローラ51、分離
ローラ53を用いた連続給紙可能なマルチ手差し給紙装
置の概略断面図を図9に示す。
【0003】分離ローラ53の近傍には幅方向に均一な
断面で形成される分離ガイド78が、給紙ローラ51と
所定のトルクでシートを戻す方向に回転する分離ローラ
53の挟持部である分離ニップ部から一定の距離をおい
て設けられ、上流部は中板70が解除された状態におい
て積載されているシート先端が突き当るように中板70
に対して概垂直な突き当て部78aを形成している。
【0004】分離ガイド78は分離ローラ53がガイド
面78bから突出して所定の圧で給紙ローラ51と挟持
するように開口部を設けでいる。
【0005】給紙ローラ51の下流には引抜きローラ5
5が設けられ給紙ローラ51から給紙されたシートを下
流に向けて搬送する。
【0006】中板70の上流にはシートを積載する手差
しトレイ74が、中板70に対して略平行になるように
設置されている。
【0007】これは、こしの強い厚紙等を手差しトレイ
74上に積載した場合に、中板70および手差しトレイ
74全面に対してシートが積載されるようにするためで
ある。
【0008】手差しトレイ74の角度が中板70の角度
に対して立っている(角度が大きい)とシートの先端と
後端のみがそれぞれ中板70の先端と手差しトレイ上に
載り、中央部が浮いた状態となり、シートの重量が中板
70の先端に集中してしまい中板70が給紙ローラ51
に付勢する圧が減少してしまうと共に、給紙ローラ51
と分離ローラ53からなるニップ部へ進入していく角度
が大きくなって、分離ローラ53側にシート先端が突き
当たるために、給紙不良になることを防止するためであ
る。
【0009】手差しトレイ74には、シート積載を検知
するシート検知センサー82が設けられ、トレイ74上
にシートが積載されているかどうかを検知する。
【0010】この様な構成において、給紙動作は、以下
の動作で行われる。
【0011】中板70が給紙ローラ51に対して加圧さ
れ、シート先端が分離ガイド78に沿って分離ローラ5
3と給紙ローラ51で挟持されて形成される分離ニップ
部に搬送される。
【0012】最上部のシートは給紙ローラ51により引
抜きローラ55に向けて給紙され、二枚目以下のシート
が分離ニップ部に送られてきた場合は、所定の戻しトル
クで回転する分離ローラ53により分離され引抜きロー
ラ55に給紙されるのを防止する。二枚目以下のシート
が分離ニップ部から上流に戻され分離ニップ部に最上部
のシートのみが挟持された状態では分離ローラ53は戻
しトルクに打ち勝って最上部のシートにつれ回り搬送方
向に回転する。
【0013】引抜きローラ55によって搬送されたシー
トは、搬送ガイドに案内されレジストローラ81に搬送
され一旦停止しレジストレーションを行ったのち感光ド
ラム12と転写ローラ19とその他の不図示の画像形成
手段からなる画像形成部に向けて搬送され、画像記録を
行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成において、最上部のシートに連れ送りされた二枚目以
降のシートが分離ローラ53の回転によって上流側に戻
された場合、戻されたシートは給紙ローラ51と分離ロ
ーラ53のニップ部から押し出され、ニップ部から離れ
るだけではなく、手差しトレイ74上を上流に向かって
滑り、シート先端が分離ガイド78の突き当て部78a
から離れてしまう場合が有る。
【0015】この様な状況になると、中板70が給紙ロ
ーラ51に加圧しても二枚目以下のシートが先に給紙ロ
ーラ51に当接し給紙されてしまうために最上部のシー
トが遅れて給紙されてしまい、二枚目以降のシートとの
ズレ量が給紙ローラ51と分離ローラ53のニップ部か
ら引抜きローラ55までの距離よりも大きくなってしま
うと、先に給紙された二枚目以降のシートが引抜きロー
ラ55によって搬送されてから最上部のシートが分離ニ
ップ部に進入してしまい、下面のシートを所定トルクで
戻そうとしても引抜きローラ55によって搬送されてい
るため分離することが出来なくなり、重送してしまっ
た。
【0016】また、手差しトレイ74上の最後の用紙が
分離ローラ53によって戻され給紙ローラ51に当接し
ない位置まで滑ってしまうと、中板70が給紙ローラ5
1に付勢しても、シートの先端が給紙ローラ51に当接
しないため、給紙不良になってしまう。また、シート検
知センサーの位置を調整し、シート先端が給紙ローラに
当接しない状態ではシート無しと検知するような位置に
したとしても(中板70の先端部近傍にシート検知セン
サー82を配置する)、シートがトレイ上にある状態に
も関わらず、シート無しと検知してしまうという問題が
あった。
【0017】一般に用いられるピックアップローラと給
送ローラ、分離ローラの3つのローラを用いて給紙を行
う場合は、分離ローラと給送ローラのニップ部とピック
アップローラが離れているため、シートが多少戻された
としても、ピックアップローラでシートを搬送すること
が出来るが、給紙ローラに対して分離ローラと中板を介
してシートを付勢させ給紙分離を行う給紙機構では分離
ニップ部とシートと給紙ローラの当接開始位置が近いた
め上記問題が発生しやすい。
【0018】特に、給紙後の搬送路が垂直な状態でこし
の強い厚紙等を給紙するために、給紙ローラと分離ロー
ラのニップ部の下流側を上向きにして搬送路を滑らかに
する場合などは、手差しトレイの角度が水平に近づくた
めに、より上記問題が発生しやすくなっていた。
【0019】さらに、機械の高速化のために、給紙速度
が速くなると、それに従って分離ローラの戻し回転速度
も速くなるために、より二枚目以降のシートの押し出さ
れる速度が早くなり、上記問題が発生しやすくなる。
【0020】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であって、分離ローラによってシートが上流方向に戻さ
れても、重送やシート無しの状態にならずに搬送不良の
起こらない安定した給紙を行うことの出来る給紙装置の
提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】シートを積載するシート
トレイと、前記シートトレイ上に積載されたシートを送
り出すための給紙ローラと、シートを給紙ローラに対し
て接離するための中板と、給紙ローラに当接加圧し、所
定のトルクでシートを戻す方向に回転駆動する分離ロー
ラとを有する給紙装置において、前記シートトレイの少
なくとも上流部が給紙動作に連動して揺動することを特
徴とする。
【0022】前記シートトレイの揺動動作は、シートの
給紙動作が終った直後、もしくは給紙動作の開始直前に
行うことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜図8を用いて本発明の実施
例を説明する。
【0024】図1は本発明の給紙装置を備えた画像形成
装置としての複写機の断面図である。
【0025】図1において、1は複写機本体であり、複
写機本体1の上部には固定して設けられた透明ガラス板
からなる原稿台2が設けられている。3は原稿圧着板で
あり、原稿台2の所定の位置に画像面を下向きにして載
置された原稿Oを押圧固定する。原稿台2の下側には原
稿Oを照明するランプ4と、その反射光の信号読み取り
手段であるCCD7に導くための反射ミラー6が設けて
あり、画像読み取り時には、矢印a方向に所定の速度で
移動して原稿0を走査する。
【0026】本体1の下部に設けられたカセット給紙機
構8、及び側面に設けられたマルチ手差し給紙部20か
ら給紙されたシートは、レジストローラ81に搬送され
一旦停止した後に、画像形成部21へ向けて画像形成の
タイミングにあわせてシートを搬送する。
【0027】画像形成部21は、感光ドラム12と、感
光ドラム12の表面に均一な帯電を施すための帯電器1
3と、帯電器13により帯電された感光ドラム12の表
面に前記CCDアレイで読み取った画像情報を基に感光
ドラム12上に露光を行うLED等の露光装置と、露光
装置により形成された静電潜像を現像してシートSに転
写すべきトナー像を形成するための現像器14と、感光
ドラム12の表面に現像されたトナー像をシートSに転
写するための転写帯電器19と、トナー像を転写した
後、感光ドラム12に残留したトナーを除去するための
クリーナ26とで構成される。
【0028】画像形成部21の下流側にはトナー像が転
写されたシートS上の像を永久画像として定着するため
の定着器22が設けられている。また、定着器22で像
が定着されたシートSを複写機本体1から排出するため
の排出ローラ24が設けられており、さらに、複写機本
体1の中央部には排出ローラ24で排出されたシートS
を受け取るための排出トレイ部25が設けられている。
【0029】次にマルチ手差し給送部20の説明を行
う。
【0030】図2はマルチ手差し給送部及びドラム部の
断面図、図3はマルチ手差し給送部の駆動展開図(平面
図)、図4〜図8はマルチ手差し給紙部の要部断面図で
ある。
【0031】複写機本体1にはシート束Sを積載支持す
るマルチ手差しトレイ74が設けられている。マルチ手
差しトレイ74には、トレイ74上のシートSの有無を
検知するフォトインタラプタ等から構成されるシート検
知手段82が設けられている。
【0032】マルチ手差しトレイ74は、装置本体1に
設けられている前後支持側板101、102に対して揺
動中心となるボス部74aを中心に折りたたみ可能に保
持されている。
【0033】また、開放したシート積載状態においてボ
ス部74aを中心にしてマルチ手差しトレイ74を揺動
させるためのカムフォロアー部74bを設け、本体側に
設けられ不図示の回転手段により回転制御されるトレイ
揺動カム100の回転により揺動する構成となってい
る。トレイ揺動カム100の形状は、マルチ手差しトレ
イを持ち上げるときは勢い良く持ち上がり、下げる時は
静かに下げるように、図8で示すように非対称のカム形
状にしている。
【0034】また中板70は前後側板63、64に対し
て、支点部70a、70bを支点として揺動自在に設け
られており加圧バネ72a、72bによって図2中時計
周り(給紙ローラ51に加圧する方向)のモーメントが
付勢されているが、図3で示すカム部80cによって適
宜給紙ローラ51に加圧(図2破線の状態)及び、圧解
除(図2実線の状態)を行う事ができるようになってい
る。
【0035】また、中板70の先端部の給紙ローラ51
との当接部にはシートSの重送を防止するとともに中板
70の加圧時の衝撃をやわらげるためフェルト71が設
けられている。
【0036】給紙ローラ51は給紙ローラ軸32に固定
されており、給紙ローラ軸32は回転自在に前側板63
及び後側板64に軸支されている。さらに給紙ローラ軸
32の奥側端部には給紙駆動ギア65および駆動伝達ギ
ア57が固定されている。給紙ローラ軸32の駆動伝達
ギア57とアイドラギア61で駆動接続される相手側の
駆動ギア58は分離ローラ軸54に固定されているた
め、該分離ローラ軸54は給紙ローラ軸32と同期し
て、給紙ローラ軸32とは逆方向に回転する。
【0037】分離ローラ軸54には、所定のトルクを発
生するトルクリミッタ62を介在させて分離ローラ53
が回転可能に設けられている。分離ローラ53は給紙ロ
ーラ51に対向するように設けられ、図示しない軸受け
を介在させたバネ73によって給紙ローラ51に所定の
圧で加圧するように構成されている。なお、先に述べた
通り分離ローラ軸54の回転は給紙ローラ51に同期し
ており、該分離ローラ軸54は給紙ローラ51の用紙搬
送方向とは逆の方向へ分離ローラを回そうとするように
駆動される。該トルクリミッタ62のトルク値および分
離ローラ53の加圧バネの圧は、給紙ローラ51と分離
ローラ53によって形成されるニップ内にシートが1枚
のみ存在またはシートが無い状態では分離ローラ53が
摩擦力により給紙ローラ51に追従し(給紙ローラ51
が停止している時は停止し)、該ニップ内にシートが2
枚以上存在する場合のみ分離ローラ53が逆転するよう
に、戻し力を発生するように選択されている。
【0038】給紙ローラ軸42上に固定された給紙駆動
ギア65の対向噛合位置には、該給紙駆動ギア65と噛
合可能であり、2個所の切り欠き部を有する制御ギア8
0が設けられている。また、該制御ギア80には中板7
0の給紙ローラ51への加圧/圧解除を制御する為のカ
ム部80cが一体的に設けられており、該カム部80c
には中板70の奥側に一体的に設けられ後側板64に設
けられた穴64aを貫通して該カム部80cの対向当接
位置まで延出させるようにしたカムフォロアー70cが
当接するようになっており、これによって該中板70の
図2中時計周りの回転が規制されている。また、該制御
ギア80はバネクラッチ68が設けられた駆動軸90に
固定されている。
【0039】そして、給紙モータM1からの駆動を伝達
されるバネクラッチ68はバネクラッチ68の制御用ソ
レノイド69を所定時間ONする事により一回転制御す
るようになっており、通常は該給紙駆動ギア65の対向
位置に該制御ギア80の切欠部が位置するよう、該バネ
クラッチ68及び切欠部の位相角が選択されている。こ
れにより、通常状態では給紙駆動ギア65、給紙ローラ
軸42、給紙ローラ51は、トルクリミッタ62の回転
負荷が作用するものの、いずれの方向へも自由に回転で
きる。
【0040】給紙ローラ51のシート搬送方向下流側に
は搬送ローラ対である引抜きローラ対55が配設されて
いる。引抜き駆動ローラ55aは図示せぬ軸受けによっ
て前後側板63、64にそれぞれ回転自在に軸支されて
おり、その端部には電磁クラッチ60が設けられており
ギア60aおよび減速ギア59を介して給紙モータM2
からの駆動を接断できるように構成されている。また引
抜き駆動ローラ55aに対向するように引抜き従動ロー
ラ55bが図示せぬ軸受け部材を介してバネ56a、5
6bによって加圧されている。引抜きローラ対55は、
上方に位置する画像形成部に向かってシートを搬送する
必要があり、こしの強い厚紙等でも搬送抵抗が大きくな
らないように図3に示すよう下流側が上向きになるよ
う、ニップが傾いている。
【0041】そのため、給紙ローラ51と分離ローラ5
3で構成される分離ニップ部も引抜きローラ55に対し
て一直線にシートを搬送する様に、同様な角度に傾いて
いる。
【0042】この様に、給紙ローラ51と分離ローラ5
3による搬送方向に引抜きローラ55が配置することに
よって、引抜きローラ55によって引っ張られたシート
Sが分離ローラ53に対して力を与え分離ローラ圧を変
化させることにより、分離不良や給紙不良等の搬送不良
を引き起こすことを防止する。
【0043】分離ローラ53の近傍には幅方向に均一な
断面で形成される分離ガイド78が、給紙ローラ51と
所定のトルクでシートを戻す方向に回転する分離ローラ
53の挟持部である分離ニップ部から一定の距離をおい
て設けられ、上流部は中板70が解除された状態におい
て積載されているシート先端が突き当るように中板70
に対して概垂直な突き当て部78aを形成している。
【0044】分離ガイド78は分離ローラ53がガイド
面78bから突出して所定の圧で給紙ローラ51と挟持
するように開口部を設けている。
【0045】また、分離ガイド78の突き当て部78a
には、シートの先端を給紙ローラ51と分離ローラ53
によって形成されるニップへ案内する為のポリエチレン
シートやSUS材等の薄板で形成した案内ガイド75が
設けられており、これによりシートの先端が分離ローラ
53に突き当たって、シートの先端が捲れたり折れたり
する事を防止している。
【0046】給紙時の動作は、以下に示すように行われ
る。
【0047】給紙開始の信号が入力されると、まず、ソ
レノイド69を所定時間ONすることで給紙モータM1
の駆動が伝達され一回転する制御ギア80の回転によ
り、カム部80cによる中板70の加圧が行われる。中
板70の加圧によりトレイ74及び中板70に積載され
ているシートSの最上紙が給紙ローラ51に圧接され
る。制御ギア80がさらに回転し、制御ギア80の歯形
成部が給紙駆動ギア65と噛み合い給紙ローラ51が回
転しシートSの最上紙を給紙する。制御ギア80の回転
が続き、シートSの先端が引き抜きローラ55に到達す
る前に、制御ギア80の二つ目の切り欠き部が給紙駆動
ギア65との噛み合い部に達し、一旦給紙ローラ51が
停止する。給紙ローラ511が停止した状態で、制御ギ
ア80の回転によりカム部80cによって中板70の圧
解除が行われる。
【0048】さらに、制御ギア80の回転が続き、再び
制御ギア80の歯形成部が給紙駆動ギア65と噛み合い
給紙ローラ51が回転し、シートSの先端を引き抜きロ
ーラ55まで搬送する。
【0049】この時、最上紙から二枚目以降のシートが
連れ送りされてきた場合は、分離ローラ53によって給
紙方向とは逆方向に戻され、一枚ずつ分離されたシート
の給紙が行われる。
【0050】給紙モータM1の駆動を減速ギア59、電
磁クラッチ60に設けられているギア60aを介して駆
動される引き抜きローラ55に到達したシートSは、レ
ジストローラ81のニップ部まで搬送され、レジスト前
センサー82によってシートSの先端を検知し所定時間
後に電磁クラッチ60をOFFにして、引き抜きローラ
55とレジストローラ81の間でシートSにループを形
成させ、斜行補正を行うとともに、画像形成部にシート
Sを搬送するタイミングを合わせ待機する。
【0051】その後、画像形成の信号に合わせて不図示
のレジクラッチと電磁クラッチ60をONして、レジス
トローラ81と引き抜きローラ55を駆動してシートS
を、画像形成部に搬送する。
【0052】分離ローラ53を給紙ローラ51に付勢す
る分離ローラ圧や、トルクリミッタ62の戻し力の設定
は、重送することが無いように設定されているが、あま
り設定を重送しない側に偏らせてしまうと、給紙される
べきシートに対しても戻し力が大きく働いてしまい、給
紙不良が起こったり、給紙ローラの耐久性能が落ちる場
合があり、安易には実施できない。従って、通常のシー
ト間の摩擦係数の低いシートでは、上記のような挙動を
示すが、シート間の摩擦係数が極端に大きいシートや、
OHTシートのようにシート間で密着して分離しにくい
シート等では、以下、図4から図8を用いて説明するよ
うな挙動を示す場合がある。
【0053】まず、図4に示すよう、中板70が給紙ロ
ーラ51に付勢された状態から給紙ローラ51が矢印A
方向に回転し、最上部のシートS1を給紙する。この
時、下のシートS2も最上部のシートS1との摩擦力に
よって搬送方向に向かって給送される。連れ送りされた
シートS2は分離ローラ53が矢印B方向に回転しよう
とする戻し力によって、ある程度はせき止められるが、
搬送方向に送られるシートS1から受ける摩擦力によっ
て完全に戻されるまでには至らず、図5で示すように給
紙ローラ51と分離ローラ53からなる分離ニップ部近
傍にシートS2の先端が位置した状態を、最上のシート
S1が給紙ローラ51と分離ローラ53からなる分離ニ
ップ部を抜けるまで保持する。
【0054】最上部のシートS1がニップ部を抜ける瞬
間には、図5で示す状態で、シートS2には最上部のシ
ートS1との摩擦力による搬送方向への送り力は無くな
り、分離ニップ部から上流方向(図5の矢印C方向)に
戻される。この時の戻し力が大きいと(シートの戻し速
度が速いと)、シートS2の先端は分離ニップから離
れ、上流側に飛ばされる状態となり、場合によっては図
6で示すように先端が分離ガイド78の突き当て面78
aから離れてしまう。
【0055】この様に図6の状態になると、次の給紙動
作の時に、中板70を給紙ローラ51に付勢しても、次
に給紙するべき最上部に位置するシートS2が給紙ロー
ラ51に付勢されずその下にあるシートS3が付勢され
給紙されてしまう。
【0056】そのため、本実施例では、一枚シートの後
端が分離ニップより下流に搬送され、図7の状態になっ
た後に、不図示の回転手段によりトレイ揺動カム100
を矢印D方向に回転させ、マルチ手差しトレイ74のカ
ムフォロアー部74bをトレイ揺動カム100が押すこ
とにより、トレイ74を図8で示す矢印Eの方向に回動
させる。この動作によりトレイ74上のシートの後端を
上に持ち上げ、自重によってシートを下方向(図8の矢
印F方向)に滑らせて先端を分離ガイド78の突き当て
部78aに対して当接した状態とする。さらに、トレイ
揺動カム100は回転し、一回転した時点で回転を止め
マルチ手差しトレイ74を図8の状態から図7の状態へ
と戻す。
【0057】トレイ揺動カム100の形状は前述した通
り、トレイを勢い良く持ち上げゆっくり下げるような形
状としたため、マルチ手差しトレイが勢い良く持ち上が
ることによりシートがすべり易くなり、ゆっくりと降ろ
すことにより一旦先端が揃ったシートがトレイの挙動に
よって、ばらつくことを防止する。
【0058】この動作を含めて一枚のシートの給紙動作
とすることで、次のシートの給紙動作開始時には常に最
上部に位置するシートの先端が分離ガイド78の突き当
て部78aに突き当たった状態となり、最上部に位置す
るシートを給紙ローラ対して付勢することが出来、重送
やジャムの無い適切な給紙動作を行うことが出来る。
【0059】本実施例では、マルチ手差しトレイ全体を
揺動させてシート先端をそろえたが、トレイ上に積載す
る最小サイズのシートの後端部を上に持ち上げてシート
先端をそろえることが出来ればよいので、トレイの上流
側の一部を揺動カムで揺動させてもよい。
【0060】また、本実施例では揺動カムによってトレ
イの揺動を制御しているが、他の手段、例えば、電磁ソ
レノイドの制御アームでトレイを揺動させてもよく、そ
の方法は問わない。
【0061】また、本実施例では、用紙の給紙動作終了
時にトレイの揺動を行ったが、中板による給紙ローラへ
のシートの付勢の前にトレイの揺動を行っても良い。
【0062】また、本実施例においては、本発明の給紙
装置を画像形成装置としての複写機に適用した例として
説明したが、これに限定されず、例えば、本発明の給紙
装置のシート搬送方向下流側に画像読取り部を設けるこ
とにより、画像読取装置に適用する事も可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、前記シートトレイ
の少なくとも上流部が給紙動作に連動して揺動すること
により、シートトレイ上のシート先端を所定の突き当て
部に突き当てた状態とすることが出来、給紙不良の起き
ない給紙装置を提供することが出来た。
【0064】また、シートトレイの揺動動作は、シート
の給紙動作が終った直後、もしくは給紙動作の開始直前
に行うことにより、給紙開始時には常にシートトレイ上
のシート先端を所定の突き当て部に突き当てた状態とす
ることが出来、給紙不良の起きない給紙装置を提供する
ことが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における給紙装置を備えた複写
機の概略断面図。
【図2】本発明の実施例における手差し給紙装置の要部
断面図。
【図3】本発明の実施例における手差し給紙装置の駆動
展開図。
【図4】本発明の実施例における手差し給紙部の紙の挙
動を示す要部断面図。
【図5】本発明の実施例における手差し給紙部の紙の挙
動を示す要部断面図。
【図6】本発明の実施例における手差し給紙部の紙の挙
動を示す要部断面図。
【図7】本発明の実施例における手差し給紙部の手差し
トレイの動作を説明する要部断面図。
【図8】本発明の実施例における手差し給紙部の手差し
トレイの動作を説明する要部断面図。
【図9】従来の手差し給紙部の要部断面図。
【符号の説明】
51 給紙ローラ 53 分離ローラ 58 分離ガイド 62 トルクリミッタ 65 給紙駆動ギア 68 バネクラッチ 69 給紙ソレノイド 70 中板 74 マルチ手差しトレイ 100 トレイ揺動カム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを積載するシートトレイと、 前記シートトレイ上に積載されたシートを送り出すため
    の給紙ローラと、 シートを給紙ローラに対して接離するための中板と、 給紙ローラに当接加圧し、所定のトルクでシートを戻す
    方向に回転駆動する分離ローラとを有する給紙装置にお
    いて、 前記シートトレイの少なくとも上流部が給紙動作に連動
    して揺動することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記シートトレイの揺動動作は、シート
    の給紙動作が終った直後、もしくは給紙動作の開始直前
    に行うことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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