JP4687202B2 - プリンタ、データ転送方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

プリンタ、データ転送方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、プリンタ、データ転送方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにかかり、特にデータを電子媒体に出力する仮想的なプリンタ、プリンタにおけるデータ転送方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
現在、ホストコンピュータに渡されたデータを紙媒体に印刷することなく、ファイルに保存するプリンタがある。このようなプリンタは、仮想プリンタとも呼ばれている。また、近年、電子ブック等の読書用端末が実用化されていて、仮想プリンタは、コンピュータが作成あるいはダウンロード等したデータを記録媒体に保存することに使用される。読書用端末は、このような記録媒体を接続してデータを読み込んで表示する。
仮想プリンタを使って記録媒体にデータを保存する従来技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1では、仮想プリンタから出力されたデータを記録媒体に保存し、マルチメディアコンテンツを作成している。
特開平11−154154号公報
しかしながら、上記した従来技術は、読書用端末が内蔵するメモリや着脱可能なリムーバルメディアを指定して仮想プリンタが出力したデータを保存する。読書用端末の内蔵メモリやリムーバルメディア類は、一般的に数メガバイトから数百メガバイト程度の記録容量を持っている。
一方、ホストコンピュータの印刷データを内蔵するメモリは、内蔵メモリやリムーバルメディア類よりも記録容量が大きく、データ量の多いコンテンツを保存していることも多い。このため、仮想プリンタがホストコンピュータのデータを読書用端末の内蔵メモリまたはリムーバルメディアに保存する場合、保存先の残容量が少ないために転送に失敗することがあった。
データ転送に失敗した場合、従来技術では、ユーザにエラーを通知してデータ転送や保存を中止せざるを得なかった。また、従来技術では、中止されたデータ転送及び保存を再開するにあたり、リムーバルメディア内のファイルを削除して空き容量を増やすか、他のリムーバルメディアを用意するかしなければならなかった。
このような従来技術にあっては、ユーザは、データを転送するにあたってリムーバルメディアの残容量と転送されるデータの量とに注意を払う必要が生じる。この点は、従来技術において仮想プリンタの操作性を損なう原因の1つにもなっていた。
また、従来技術では、出力されるデータのデータ量がリムーバルメディアの残容量を超えた場合にはリムーバルメディアにデータを保存することができない。このため、読書用端末にリムーバルメディアの残容量を有効に活用することができなかった。
さらに、従来技術では、データ量が多いコンテンツを分割して複数のリムーバルメディアに保存することも考えられる。しかし、1つのコンテンツを閲覧するのに複数のリムーバルメディアが必要となることは、リムーバルメディアと共に携帯されることが多い読書用端末にとって使い勝手を低下させることにもなる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、リムーバルメディア等、出力先の記録装置に対してより大量のデータを保存可能にし、このためにデータ転送のエラーが少ないプリンタを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明のプリンタは、入力したデータを、複数のデータ保存形式で記録装置に保存可能なプリンタであって、前記記録装置の記録容量のうち、さらにデータを記録できる記録容量である残容量を検出する残容量検出手段と、前記残容量検出手段によって検出された残容量と前記記録装置に出力すべきデータの量を含む情報とに基づいて、前記記録装置に出力すべきデータを残容量の範囲内で保存できるデータ保存形式を選択する保存形式選択手段と、前記記録装置に出力すべきデータを、前記保存形式選択手段によって選択された形式で前記記録装置に出力するデータ出力手段と、を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、検出された残容量と記録装置に出力すべきデータの量を含む情報とに基づいて、記録装置に出力すべきデータを残容量の範囲内で保存できるデータ保存形式を選択することができる。また、出力すべきデータを選択された形式で前記記録装置に出力することができるので、出力されたデータが記録装置に保存できない可能性が少なくなり、出力用のデータ生成にかかった処理や時間を無駄にすることがない。また、ユーザがデータを転送するにあたって記録装置の残容量と転送されるデータの量とに注意を払う必要がなく、プリンタの操作性を高めることができる。このような本発明は、リムーバルメディア等、出力先の記録装置に対してより大量のデータを保存可能にし、このためにデータ転送のエラーが少ないプリンタを提供することができる。
また、本発明のプリンタは、前記保存形式選択手段が、入力したデータを前記データ保存形式のうちのいずれかに変換するデータ変換手段と、前記データ変換手段によって変換されたデータの量と前記残容量検出手段によって検出された残容量とを比較するデータ量比較手段と、を備え、前記データ変換手段が、前記データ量比較手段による比較の結果、変換されたデータの量が残容量より大きい場合、変換されたデータの量が残容量よりも小さくなるまで先にデータを変換したデータ保存形式と異なるデータ保存形式にデータを変換することを特徴とする。
このような発明によれば、出力すべきデータをより確実に残容量以下のデータ量に変換することができる。このため、データを保存の信頼性を高め、また、データ転送のエラーがいっそう少ないプリンタを提供することができる。
また、本発明のプリンタは、前記データ量比較手段による比較の結果、変換されたデータの量が残容量より大きい場合、先にデータを変換したデータ保存形式と異なるデータ保存形式の指定を受け付ける指定受付手段をさらに備えることを特徴とする。
このような発明によれば、ユーザが好みのデータ保存形式を選択してデータを変換することができる。このため、データの記録装置における保存方式にユーザの好みをより反映させることができる。
また、本発明のプリンタは、入力したデータが複数のページで構成される場合、前記保存形式選択手段は、ページごとにデータ保存形式を選択することを特徴とする。
このような発明によれば、ページごとに、そのページのイメージやテキストの内容に応じて有効なデータ保存形式を選択することを可能にし、より高い印刷データの圧縮率を得ることができる。
また、本発明のデータ転送方法は、入力したデータを、複数のデータ保存形式で記録装置に保存可能なプリンタに適用されるデータ転送方法であって、前記記録装置の記録容量のうち、さらにデータを記録できる記録容量である残容量を検出する残容量検出ステップと、前記残容量検出ステップにおいて検出された残容量と前記記録装置に出力すべきデータの量を含む情報とに基づいて、前記記録装置に出力すべきデータを残容量の範囲内で保存できるデータ保存形式を選択する保存形式選択ステップと、前記記録装置に出力すべきデータを、前記保存形式選択ステップにおいて選択された形式に変換するデータ変換ステップと、を含むことを特徴とする。
このような発明によれば、検出された残容量と記録装置に出力すべきデータの量を含む情報とに基づいて、記録装置に出力すべきデータを残容量の範囲内で保存できるデータ保存形式を選択することができる。また、出力すべきデータを選択された形式で前記記録装置に出力することができるので、出力されたデータが記録装置に保存できない可能性が少なくなり、出力用のデータ生成にかかった処理や時間を無駄にすることがない。また、ユーザがデータを転送するにあたって記録装置の残容量と転送されるデータの量とに注意を払う必要がなく、プリンタの操作性を高めることができる。このような本発明は、リムーバルメディア等、出力先の記録装置に対してより大量のデータを保存可能にし、このためにデータ転送のエラーが少ないデータ転送方法を提供することができる。
また、本発明のデータ転送方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、入力したデータを、複数のデータ保存形式で記録装置に保存可能なプリンタに適用されるデータ転送方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記記録装置の記録容量のうち、さらにデータを記録できる記録容量である残容量を検出する残容量検出ステップと、前記残容量検出ステップにおいて検出された残容量と前記記録装置に出力すべきデータの量を含む情報とに基づいて、前記記録装置に出力すべきデータを残容量の範囲内で保存できるデータ保存形式を選択する保存形式選択ステップと、前記記録装置に出力すべきデータを、前記保存形式選択ステップにおいて選択された形式に変換するデータ変換ステップと、を含むことを特徴とする。
このような発明によれば、検出された残容量と記録装置に出力すべきデータの量を含む情報とに基づいて、記録装置に出力すべきデータを残容量の範囲内で保存できるデータ保存形式を選択することができる。また、出力すべきデータを選択された形式で前記記録装置に出力することができるので、出力されたデータが記録装置に保存できない可能性が少なくなり、出力用のデータ生成にかかった処理や時間を無駄にすることがない。また、ユーザがデータを転送するにあたって記録装置の残容量と転送されるデータの量とに注意を払う必要がなく、プリンタの操作性を高めることができる。このような本発明は、リムーバルメディア等、出力先の記録装置に対してより大量のデータを保存可能にし、このためにデータ転送のエラーが少ないデータ転送方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することができる。
以下、図を参照して本発明にかかるプリンタ、データ転送方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムの実施の形態1ないし3を説明する。
(実施形態1)
実施形態1〜3のプリンタは、印刷データを紙等に出力することに代えて、このデータをファイルとして記録メディアに保存する仮想プリンタである。仮想プリンタは、プリンタドライバのソフトウェアがコンピュータ上で動作し、コンピュータを仮想プリンタとして動作させることによって実現される。図1に示した構成は、仮想プリンタとして動作するコンピュータのハードウェアを示している。
なお、本実施形態1〜3では、いずれの場合もホストコンピュータとしてパーソナルコンピュータを使用するものとし、以降パーソナルコンピュータをPCと記すものとする。
PCは、PC全体を制御するCPU(Central Processing Unit)122、CPU122の制御に使用されるオペレーティングシステム(OSのプログラム等が記録されたHDD(Hard Disk Drive)130、HDD130の動作を制御するHDDコントローラ126を備えている。
また、PCは、CPU122の制御に使用されるプログラムやデータを格納しているROM123、CPU122によってなされる演算のワークメモリ等に使用されるRAM124、制御の結果や生成された画像を表示するためのディスプレイ121、ディスプレイ121を制御するディスプレイコントローラ125を備えている。
また、PCは、ユーザがPCに対する指示を入力するためのキーボード133及びキーボードコントローラ129を備えている。
さらに、PCは、メモリスティック等のリムーバルメディアを装着し、リムーバルメディアに保存されているコンテンツを利用することが可能である。このため、メディアドライブ132及びメディアI/F128を備えている。
さらに、PCは、CD(Compact Disk Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)のドライバであるCD/DVDドライバ131、CD/DVDドライバ131を動作させるCD/DVDドライバコントローラ127を備えている。
図1に示したPCは、電源が投入されると、ROM123に格納された初期化プログラムが実行される。初期化プログラムの実行によって、HDDコントローラ126、CD/DVDドライブコントローラ127、キーボードコントローラ129、ディスプレイコントローラ125が初期化される。次に、HDD130に記録されたOSがRAM124上に読み込まれ、OSが実行される。その後、HDD130に格納されたドライバによって、メディアI/F128が初期化され、メディアドライブ132が使用可能になる。
ユーザは、キーボード133を介して印刷等の指示をCPU122に入力する。CPU122は、キーボードコントローラを介して指示を受け付け、指示に応じて他の構成を制御する。入力された指示が印刷であった場合、本実施形態のプリンタドライバ(本実施形態のデータ転送方法をコンピュータに実行させるためのプログラム)をHDD130から読み込み、RAM124へ格納してプリンタとしての動作を実行する。
図2は、図1に示したPCの機能ブロック図であって、PCを仮想的なプリンタとして動作させることに使用される機能について示したものである。ただし、記録メディア111は、取り外しが可能なリムーバルメディアであって、ホストコンピュータに含まれる構成ではない。
図2に示したPCは、入力したデータを、複数の形式で記録メディア111またはRAM124にファイルとして保存する仮想プリンタとして機能する。このため、PCは、記録メディア111またはRAM124のうち、さらにデータを記録できる記録容量である残容量を検出する残容量取得部105、残容量取得部105によって検出された残容量と記録メディア111またはRAM124に出力すべきデータの量を含む情報とに基づいて、出力すべきデータを残容量の範囲内で保存できる形式を選択するデータ形式選択部104、記録メディア111またはRAM124に出力すべきデータを、データ形式選択部104によって選択された形式で記録メディア111またはRAM124に出力するデータ格納部103及び記録装置選択部107を備えている。
なお、記録装置選択部107は、データの保存先として記録メディア111またはRAM124を選択する。本発明の実施形態1〜3では、いずれも記録装置選択部107が、データの保存先として記録メディア111を選択する例を挙げて説明するものとする。
また、PCは、以上の動作を実現するため、さらに、データ形式選択部104によって選択されたデータ形式と出力すべきデータの現在の形式が相違する場合、このデータの形式をデータ形式選択部104によって選択されたデータに変換するデータ形式変換部102を備えている。データ形式変換部102は、データ形式選択部104と共に実施形態1の保存形式選択手段を構成する。
さらに、PCは、印刷すべきデータ(印刷データ)を取得するため、印刷データ取得部106を備えている。印刷データは、HDD130、CDあるいはDVDといった記録装置に記録されていて、記録装置選択部107は、印刷データの取得先としてHDD130、CDあるいはDVDのいずれかを選択する。なお、メディアドライブ132等の各種ドライブは、同じものが複数存在しても構わない。
以上述べた図2において、実線は制御やパラメータの流れ、破線はデータの流れを示す。
以上述べた構成は、以下のように動作する。すなわち、ユーザがPCに記録メディア111へのデータ保存を指示(印刷指示)すると、印刷データ取得部106は、指示された印刷データを、記録装置選択部107を介して読み込む。読み込まれた印刷データは、RAM124に格納される。
例えば、ユーザの指示が、「HDDに記録された文書を印刷せよ」という内容であった場合、印刷データ取得部106は、記録装置選択部107に対して「HDDを選択せよ」と命令する。記録装置選択部107は、HDD130にアクセスして印刷データを読み込み、読み込まれた印刷データをRAM124に格納する。なお、印刷データは、RAM124に格納されている場合もあり、このような場合には印刷データをRAM124に保存する処理を省くことができる。
なお、ユーザは、印刷を指示する際、一般的に印刷データの取得先と共に保存先をも指定する。本実施形態では、ユーザがHDDに記録されている文書を記録メディア111に印刷(保存)するよう指示したものとする。そして、記録装置選択部107が、印刷データの取得先がHDDであるという情報と共に保存先が記録メディア111であるという情報をも保持しているものとする。記録装置選択部107に保持された保存先の情報は、後の印刷データの保存の処理において使用される。
印刷データがRAM124に保存された後、残容量取得部105は、取得された印刷データの保存先となる記録装置(本実施形態では記録メディア111)の残容量を取得する。残容量の取得は、残容量取得部105が記録装置選択部107に印刷データが保存される記録装置の選択を命令し、記録装置選択部107が記録メディア111を選択する。そして、記録メディア111の残容量を残容量取得部105に通知する。残容量取得部105は、取得した残容量を、さらにデータ形式選択部104に通知する。
データ形式選択部104は、RAM124に保存されている印刷データのデータ形式の変換を、データ形式を指定してデータ形式変換部102に指示する。この動作において指定されるデータ形式は、最初の変換に使用される形式として予め定められた形式、あるいはユーザによって指定された形式である。
データ形式変換部102は、データ形式選択部104の指示に従い、指定された形式で印刷データを変換する。変換された印刷データは、RAM124に一時的に書き戻される。このとき、データ形式変換部102は、データ形式変換後の印刷データのデータサイズを記録してデータ形式選択部104に通知する。
データ形式選択部104は、データ形式変換部102によって通知されたデータサイズと、残容量取得部105によって通知された残容量とを比較する。比較の結果、データ形式変換部102によって通知されたデータサイズが残容量よりも大きい、つまり印刷データが現状のままでは記録メディア111に保存できない場合、データ形式選択部104は、再度のデータ形式の変換をデータ形式変換部102に指示する。
再度のデータ形式の変換にあっては、データ形式選択部104がデータ形式変換部102に先の変換とは別のデータ形式を指示する。実施形態1では、ユーザに印刷データが保存できないことを伝え、他のデータ形式を選択させることによって決定する。変換後のデータサイズと残容量との比較、データ形式再変換は、印刷データが記録メディア111に格納できるデータサイズになるまで繰り返される。ただし、ユーザがデータ再変換を中止するよう指示した場合、ユーザの指示に従うものとする。
実施形態1では、印刷データが保存できないことを表すメッセージをディスプレイ121に表示する。ユーザは、メッセージを見て現在のデータ保存形式では印刷データが保存できないことを認識する。そして、キーボード133を使って先にデータを変換したデータ保存形式と異なるデータ保存形式を指定する。このような実施形態1にあっては、ディスプレイ121及びキーボード133が指定受付手段として機能する。
また、データ形式選択部104は、比較の結果、印刷データが記録メディア111に保存できると判断した場合、データ格納部103にデータの格納を指示する。データ格納部103は、記録装置選択部107を介して記録メディア111を選択し、印刷データを転送する。転送された印刷データは、記録メディア111において保存される。
ここで、印刷データの保存形式の各々の特徴について図3に示し、説明する。実施形態1のプリンタは、ビットマップ、JPEG、埋め込みフォントデータ+テキスト、プレーンテキストの4つの形式でデータを保存することが可能であるものとする。
ビットマップ形式は、文字を表すテキスト、写真や図画を示すイメージのいずれにも使用できるデータの形式である。また、データ処理の負荷が低く、印刷データの再現性が高い一方、データ量の低減には不利なデータ形式である。JPEG形式も、テキスト及びイメージのいずれにも使用することができる。また、データ処理にかかる負荷がビットマップ形式に比べて低く、データ量の低減にはより有利である。ただし、ビットマップ形式に比べて印刷された画像の画質が劣るという欠点を持つ。
埋め込みフォントデータとテキストとの組み合わせ及びプレーンテキストは、テキストにのみ使用できるデータの保存形式である。埋め込みフォントデータとテキストとの組み合わせは、データ量の低減に有利であって、画像の再現性も高い。ただし、データ処理に時間がかかるという欠点がある。また、フォント作成者が、ドキュメントへのフォント埋め込みを許可していない場合には利用できない。
プレーンテキストは、埋め込みフォントデータよりもさらにデータ量を少なくすることができる。また、使用にあたってフォント作成者の許可を得る必要がない。しかし、データ処理に時間がかかる点、フォントデータが読書専用端末にない場合には他のフォントデータで代用されるためフォントの再現性が失われやすいという欠点がある。
実施形態1では、このようなデータの保存形式の特徴に考慮してユーザがデータ形式を指定する。プリンタは、指定されたデータ形式に印刷データを変換し、変換後の容量が残容量以下であるか判断する。そして、残容量以下になった場合に印刷データを記録メディア111に保存する。
このような実施形態1は、印刷データを記録メディア111に保存可能なデータ量にできるデータ形式のうち、ユーザが最も強く希望したデータ形式に印刷データを変換することができる。
図4は、以上述べた実施形態1のプリンタにおけるデータ転送方法を説明するためのフローチャートである。
データ形式選択部104は、PCがプリンタとして動作を開始すると、記録メディア111へ出力する印刷データのファイル形式を予め定められた規定の形式に設定する(S401)。実施形態1では、規定の形式をビットマップに設定したものとする。データ形式変換部102は、印刷データがビットマップ形式でない場合、ビットマップ形式に変換する(S402)。印刷データの変換を、フローチャートにおいて出力データの生成と記す。
変換後、データ形式選択部104は、記録メディア111の残容量(空き容量)を取得し(S403)、変換された印刷データのデータ量と比較する(S404)。比較の結果、印刷データのデータ量が空き容量以下であった場合(S404:Yes)、生成された出力データは、データ格納部103及び記録装置選択部107によって転送され、記録メディア111において保存される(S406)。
一方、ステップS404の判断において、生成された出力データのデータ量が残容量以上であると判断された場合(S404:No)、データ形式選択部104は、ディスプレイコントローラ125に通知してユーザに印刷データが記録メディア111に保存できないことを通知すると共に、希望する他のデータ形式をユーザに問い合わせる(S405)。
問い合わせの後、データ形式選択部104は、ユーザが印刷を中止する指示をしたか否か判断する(S407)。印刷中止が指示された場合(S407:Yes)、ディスプレイ121に「印刷を中止しました」のエラー表示をし(S409)、処理を終了する。一方、印刷中止の指示がない場合(S409:No)、ユーザが指定したデータの保存形式に出力ファイル形式を設定する(S408)。データ形式変換部102は、このデータ保存形式で印刷データを再度変換する(S402)。
なお、以上述べた本実施形態のデータ転送法をコンピュータに実行させるプログラムは、PCのROMの他、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、本実施形態のデータ転送方法をコンピュータに実行させるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
以上述べた実施形態1のプリンタ及びデータ転送方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、印刷データを選択された形式で変換し、記録メディア等に出力することができるので、出力されたデータが記録メディアに保存できない可能性が少なくなり、記録メディアへの出力用のデータ生成にかかった処理や時間を無駄にすることがない。また、ユーザがデータを転送するにあたって記録メディアの残容量と転送されるデータの量とに注意を払う必要がなく、プリンタの操作性を高めることができる。このような本発明は、記録メディア等に対してより大量のデータを保存可能にし、このためにデータ転送のエラーを低減することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2は、実施形態1と同様に図1、図2に示した構成を備えている。このため、実施形態1で説明した構成と同様の構成については同様の符号を付し、説明を一部略するものとする。
実施形態2のプリンタ及びデータ転送方法は、データ形式変換部102が、印刷データをデータ保存形式のうちのいずれかに変換する。データ形式選択部104は、変換されたデータの量と残容量とを比較する。そして、比較の結果、変換されたデータの量が残容量より大きい場合、データ形式変換部102が変換されたデータの量が残容量よりも小さくなるまで先に印刷データを変換したデータ保存形式と異なるデータ保存形式に印刷データを変換する。以上の内容は、実施形態1と同様である。
ただし、実施形態2は、再変換の際の異なるデータ保存形式として、プリンタが変換可能な複数のデータ保存形式に印刷データを変換する(この変換を以降、試行変換と記す)。その結果、変換後の印刷データが残容量以上になったデータ保存形式を記録しておき、このデータ保存方式を自動的に選択肢から除外するものである。
実施形態2では、プリンタにおいて変換可能なデータ保存形式の優先順位を予め設定し、データ形式変換部102が、この優先順位にしたがって順次印刷データの試行変換を繰り返すものとする。実施形態2では、全てビットマップ形式、全てJPEG形式、JPEGとプレーンテキストとを併用する方式の順番に優先順位を設定するものとした。
図5は、実施形態2のプリンタにおけるデータ転送方法を説明するためのフローチャートである。
データ形式選択部104は、PCがプリンタとして動作を開始すると、記録メディア111へ出力する印刷データのファイル形式を予め定められた規定の形式に設定する(S501)。実施形態2では、規定の形式をビットマップに設定したものとする。次に、データ形式選択部104は、記録メディア111の残容量(空き容量)を取得する(S502)。そして、データ形式変換部102は、印刷データをビットマップ形式に変換し、出力データを生成する(S503)。
次に、データ形式選択部104は、残容量と変換された印刷データのデータ量とを比較する(S504)。比較の結果、印刷データのデータ量が空き容量以下であった場合(S504:Yes)、生成された出力データは、データ格納部103及び記録装置選択部107によって転送され、記録メディア111において保存される(S508)。
一方、ステップS504の判断において、生成された出力データのデータ量が残容量以上であると判断された場合(S504:No)、データ形式選択部104は、設定されたデータ保存方式(実施形態2ではビットマップ方式)に、試行変換済みであって、かつ記録メディア111に印刷データを保存できない形式であることを示すフラグ(試行済フラグ)を立てる(S505)。そして、プリンタが変換可能であって、試行変換されていないデータ保存形式がまだ残っているか否か判断する(S506)。
ステップS506において、全てのデータ保存形式による試行変換が終わったと判断された場合(S506:No)、データ形式選択部104は、ディスプレイ121に「新しいメディアをセットしてください」のエラー表示をし(S509)、処理を終了する。一方、試行変換していないデータ保存形式がある場合(S506:Yes)、次のデータ保存形式に出力ファイル形式を設定する(S507)。データ形式変換部102は、このデータ保存形式で印刷データを再度変換する(S503)。
なお、以上述べた実施形態2は、データ形式変換部102が試行変換を繰り返し、記録メディア111に印刷データを保存可能なデータ保存形式を検出した場合には直ちにこのデータ保存形式に印刷データを変換している。しかし、実施形態2は、このような構成に限定されるものでなく、印刷データを保存可能なデータ保存形式が検出された場合にも次のデータ保存形式の試行変換をしてもよい。そして、印刷データを保存可能なデータ保存形式が複数検出された場合には、このデータ保存形式から1のデータ保存形式を選択して印刷データを変換するようにしてもよい。
さらに、実施形態2は、全てビットマップ形式、全てJPEG形式、JPEGとプレーンテキストとを併用する方式の順番で優先順位を設定する構成に限定されるものではない。優先順位は、例えば、記録メディア111に出力されたデータによって表示される画像の品質が最も高いデータ保存形式がより高位になるよう設定できる。このように優先順位を設定することにより、実施形態2では、印刷データのデータ量を記録メディア111に保存できる範囲に抑えつつ、画像品質の低下を可能な限り抑えることができる。
図6は、実施形態1、実施形態2によって生成された出力データを例示した図である。図6に示した出力データは、データの先頭に文書タイトル情報が記録されている。続いて、作成者情報、作成年月日情報が記録され、さらに出力データ全体の容量、構成されるページ数、埋め込みフォントデータ格納位置、全てのページデータの格納位置が1ページ目から順番に記録されている。図6中に示した破線は、各ページのデータの格納位置を示す情報と、実際にページのデータが格納されているアドレスとの対応を示している。なお、フォントデータは、全てのページに共有して参照されるため、別の場所に格納されている。
図6に示した出力データは、各ページのデータが全てビットマップ形式である。このような出力データは、印刷データをビットマップ形式に変換したことによって記録メディア111に格納可能であってときに生成される。
以上述べた実施形態2は、印刷データをより確実に記録メディアの残容量以下のデータ量に変換することができる。このため、データを保存の信頼性を高め、また、データ転送のエラーをいっそう低減することができる。
なお、以上述べた本実施形態のデータ転送法をコンピュータに実行させるプログラムは、PCのROMの他、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、本実施形態のデータ転送方法をコンピュータに実行させるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。実施形態3は、実施形態1と同様に図1、図2に示した構成を備えている。このため、実施形態1で説明した構成と同様の構成については同様の符号を付し、説明を一部略するものとする。
実施形態3のプリンタは、データ形式変換部102及びデータ形式選択部104が、ページごとにデータ保存形式を選択することを可能にするものである。そして、この点が印刷データ全体のデータ量と残容量とに基づいて印刷データを一括して1のデータ保存形式に変換する実施形態1、実施形態2と相違するものである。
すなわち、印刷データが複数ページの印刷データで構成される場合、各ページの印刷データの内容はページごとに相違する。図7は、各ページの印刷の内容の相違を例示するための図である。図7(a)は、図画や写真といったイメージだけを表示するページである。(b)は、テキストだけで構成されるページを示し、(c)はイメージとテキストとが混在して表示されるページを示す。コンテキストには、図7(a)〜(c)に示したページを混在して含むものが多く存在する。
図8は、印刷データの内容と、このデータを複数のデータ保存形式によって保存した場合のデータ量との関係を示した図である。図8に示したビットマップ、JPEGといった複数のデータ保存形式は、表中のデータ保存方式の右端から左側に向かって順に画質の劣化が少ないものが記載されている。つまり、図8の例では、全てビットマップで印刷データを保存した場合に最も高品質の画像を表示できるデータが生成される。
また、図8に例示したコンテンツは、1ページ目にイメージが全体の68パーセントを占め、テキストは存在しない。イメージのみのページにあってイメージが100パーセントでないのは、ページに余白が存在するからである。さらに、全てのデータは、A4サイズ200dpiを想定し、計算されている。従って、具体例の部分で、端数による食い違いが生じる可能性がある。
また、図8に例示したコンテンツにおいて、2ページ目の印刷データは、テキストのみのデータであって、イメージを含まない。イメージ、テキストは、それぞれ圧縮効率のよいデータ保存形式が異なる。このため、イメージとテキストとが1ページ内に混在し、しかもその比率がページによって異なるコンテンツを一括して同一のデータ保存形式で保存すると、データ全体の圧縮効率が低下するおそれがある。
このため、実施形態3は、ページごとにデータ保存形式を選択することを可能にし、より高い印刷データの圧縮率を得るものである。なお、どのページをどのデータ保存形式で保存するかの指定には、ページとデータ保存形式の組み合わせが比較的多数になって処理が複雑になるという問題が生じる。この問題は、ユーザが1ページごとにデータ保存形式を選択するようにすることで解決することができる。あるいは、ページに含まれるイメージとテキストとの割合に応じてプリンタ側が自動的に判断することも可能である。このような場合、イメージがページの面積の5割を超える場合には全てJPEGを用い、他の場合はJPEGとプレーンテキストを用いることが考えられる。
図9は、実施形態3のプリンタで行われるデータ転送処理方法を説明するためのフローチャートである。データ形式選択部104は、PCがプリンタとして動作を開始すると、記録メディア111へ出力する印刷データのファイル形式を予め定められた規定の形式に設定する(S901)。実施形態3では、規定の形式をビットマップに設定したものとする。次に、データ形式選択部104は、記録メディア111の残容量(空き容量)を取得する(S902)。
次に、データ形式選択部104は、処理中のページ番号を1に設定し(S903)、設定されたページ番号が、今回印刷すべき印刷データを構成するページの番号(コンテキストの総ページ数)以下であるか否か判断する(S904)。判断の結果、ページ番号が総ページ以下であった場合(S904:Yes)、変換すべきページはまだ存在する。このため、実施形態3のプリンタでは、処理中のページ番号に対応するページの印刷データを取得し、設定されている規定の形式で変換する(S905)。変換された印刷データは、RAM124に格納される。
次に、データ形式選択部104は、変換されたページをRAM124に格納するために要したデータ量と、変換に使用されたデータ保存形式をページごとに例えばRAM124に記録する(S906)。そして、処理中のページ番号を1つ進め(S907)、再度ステップS907の処理を実行する。
一方、ステップS904において、処理中のページ番号がコンテキストの総ページを超えていた場合(S904:No)、変換された印刷データの総容量と、記録メディア111の残容量とを比較する(S909)。変換された印刷データの総容量が記録メディア111の残容量以下である場合(S909:Yes)、変換された印刷データが記録メディア111に格納できる。したがって、変換済みの印刷データを出力データとして記録メディア111に転送する。転送された出力データは、記録メディア111において格納される(S908)。
また、ステップS909において、変換された印刷データの総容量が記録メディア111の残容量以上である場合(S909:No)、データ形式選択部104は、設定されたデータ保存方式(実施形態3ではビットマップ方式)に試行済フラグを立てる(S910)。そして、プリンタが変換可能であって、試行変換されていないデータ保存形式がまだ残っているか否か判断する(S911)。
ステップS911において、全てのデータ保存形式による試行変換が終わったと判断された場合(S911:No)、データ形式選択部104は、ディスプレイ121に「新しいメディアをセットしてください」のエラー表示をし(S913)、処理を終了する。一方、試行変換していないデータ保存形式がある場合(S911:Yes)、次のデータ保存形式に出力ファイル形式を設定する(S912)。
次に、データ形式選択部104は、処理中のページ番号を再度1に設定し(S914)、設定されたページ番号が、今回印刷すべきコンテキストの総ページ数以下であるか否か判断する(S915)。この結果、設定されたページ番号が、今回印刷すべきコンテキストの総ページ数以上であった場合(S915:No)、今回印刷データを変換したデータ保存形式に試行済みフラグを設定する(S910)。
また、ステップS915における判断の結果、ページ番号が総ページ以下であった場合(S915:Yes)、処理中のページ番号に対応するページの印刷データを取得し、設定されている規定の形式で変換する(S916)。変換された印刷データは、RAM124に格納される。
次に、データ形式選択部104は、今回変換されたページの印刷データをRAM124に格納するために要したデータ量と、以前に他のデータ保存形式で変換されたこのページの印刷データを保存するのに要するデータ量とを比較する(S917)。比較の結果、以前に変換された印刷データのデータ量が今回変換された印刷データのデータ量より小さければ(S917:No)、データ保存形式を変えたことによってデータ量低減の効果が得られなかったということになる。したがって、実施形態3では、今回印刷データを変換して生成したデータを破棄し、以前のものを用いる。当然、出力データの総容量にも変化は生じないため、総容量を計算することなく処理中のページ番号を1つ進め(S920)、再度ステップS915の処理を実行する。
また、ステップS917において、以前に変換された印刷データのデータ量が今回変換された印刷データのデータ量より大きいと判断された場合(S917:Yes)、そのデータ量とデータ保存形式を、ページごとに記録しなおす(S918)。さらに、変換済みの印刷データの総データ量を再計算し、総データ量と記録メディア111の残容量と比較する(S919)。
ステップS919の比較の結果、総データ量が記録メディア111の残容量以下であった場合(S919:Yes)、変換済みの印刷データは、出力データとして記録メディア111において格納される(S908)。また、ステップS919において、総データ量が記録メディア111の残容量以上であると判断された場合(S919:No)、処理中のページ番号を1つ進め(S920)、再度ステップS915の処理を実行する。
図10は、実施形態3において変換され、記録メディア111に出力される印刷データを例示するための図である。1ページ目は、全てJPEG形式であって、2ページ目はビットマップとプレーンテキストと混合した方式に変換されていることが分かる。
以上述べた実施形態3によれば、ページごとに、そのページのイメージやテキストの比率や分量といった内容に応じて有効なデータ保存形式を選択することを可能にし、より高い印刷データの圧縮率を得ることができる。
なお、以上述べた本実施形態のデータ転送法をコンピュータに実行させるプログラムは、PCのROMの他、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、本実施形態のデータ転送方法をコンピュータに実行させるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
次に、以上述べた実施形態1ないし3の具体例について述べる。なお、この具体例は、図6に示したコンテンツを用いたものとする。そして、データ保存形式の優先順位を、全てビットマップ形式、全てJPEG形式、JPEGとプレーンテキスト形式の順に設定するものとする。
(具体例1)
メディアの空き容量が充分に(例えば9MB)あった場合、実施形態1、実施形態2、実施形態3のいずれにおいても、まず、全てビットマップ形式でデータが生成され、そのサイズは8.30MBと求められる。このため、無条件にメディアへ書き込まれ、終了する。すなわち、メディアの空き容量が充分にあった場合、従来の手法と同じ結果が得られる。
(具体例2)
次に、メディアの空き容量が、1.5MB(1536kB)であった場合、実施形態1、実施形態2のいずれのフローチャートにおいても、まず、全てビットマップ形式でデータが生成され、そのサイズは8.30MBと求められる。このとき、生成されたデータのデータ量がメディアの空き容量を上回る。
このとき、実施形態1では、プリンタがユーザへの問い合わせを行い、ユーザが選択したデータ保存形式に従い印刷データを変換する。例えば、ユーザがビットマップとプレーンテキスト形式を選択したならば、実施形態1では、プリンタが、空き容量の取得を行う。次に、指定されたビットマップとプレーンテキスト形式で印刷データを変換し、データサイズ2.77MBを得る。
データサイズ2.77MBは、メディアの空き容量を上回る。このため、実施形態1では、再度ユーザに別のデータ保存形式を問い合わせ、ユーザが選択した、例えば全てJPEG形式によって印刷データを変換する。全てJPEG形式によって変換された印刷データのデータサイズは、1.04MBであって、メディアの空き容量を下回る。このため、全てJPEG形式によって変換された印刷データは、メディアに転送され、保存される。なお、実施形態1における上記処理中、ユーザが印刷の中止を指示した場合、プリンタは、エラーメッセージを表示してプリントの処理を終了する。
また、このような場合、実施形態2では、優先順位において次に設定されているデータ保存形式が選択される。実施形態2では、全てビットマップの形式に試行済フラグがセットされる。そして、前述した優先順位にしたがって、ビットマップとプレーンテキスト形式が選択される。ビットマップとプレーンテキスト形式によって変換された印刷データのデータサイズは、2.77MBと求まる。このとき、依然として生成されたデータのデータ量がメディアの空き容量を上回るので、ビットマップとプレーンテキスト形式に試行済フラグがセットされ、前述した優先順位にしたがって、全てJPEG形式によって印刷データが変換される。
全てJPEG形式によって変換された印刷データのデータ量は、1.04MBとメディアの空き容量を下回る。このため、全てJPEG形式によって変換された印刷データは、メディアに転送され、保存される。
また、実施形態3の場合、プリンタは、印刷データを、いったん、全てビットマップ形式で変換する。このときの、それぞれのページのサイズは、図8に示したとおりであって、総データサイズは8.30MBである。変換後のデータのデータ量がメディアの空き容量を上回るので、次にビットマップとプレーンテキスト形式が選択される。印刷データは、1ページずつビットマップとプレーンテキスト形式によって変換される。このとき、以前ビットマップ形式で変換された際のデータサイズと、今回の変換によって得られたデータサイズとがページごとに比較される。
例えば、3ページ目の場合、全てビットマップ形式では、そのデータサイズは755.3kBであったが、今回のビットマップとプレーンテキスト形式で変換しなおすと、同一のページのデータサイズが38.9kBになる。このため、実施形態3では、このページのデータと、今回の変換で得られたデータサイズ、変換形式であるビットマップとプレーンテキスト形式が記録される。
さらに、実施形態3では、上記した処理を繰り返し、全てのページの再変換後にデータサイズ総合計を再計算する。今回の再変換では、1ページ目のみが全てビットマップ形式、2〜10ページ目がビットマップとプレーンテキスト形式となり、データ総合計は2.77MBとなり、メディアの空き容量を上回る。
なお、1ページ目が全てビットマップのみになっているのは、ビットマップとプレーンテキスト形式で変換しても、サイズが変化しなかったためである。これは、1ページ目にテキストが全く含まれていないため、同じ結果となったことが原因である。
次に、実施形態3では、全てJPEG形式を選択し、印刷データを1ページずつ変換する。そして、変換の結果得られた各ページのデータサイズを以前の変換で得られた同一ページのデータサイズと比較する。比較の結果、よりデータサイズの大きいデータが廃棄され、データサイズの小さいデータが残される。
例えば、2ページ目の変換の結果、以前は1.5kBだったデータサイズは、全てJPEG形式を用いることにより118.0kBに増加する。このため、2ページ目については、以前の、ビットマップとプレーンテキスト形式で変換されたデータが保持される。また、3ページ目も、変換の結果、38.9kBから94.4kBへ増加するため、データの差し替えは行われない。ここの点が、実施形態1や実施形態2との違いであり、結果として、より小さいサイズのデータを生成することができる。また、より優先度の高いデータ変換形式で変換されたデータを優先しているため、画質の劣化も軽減できる。
各々のページについて以上の処理を施した後、実施形態3では、データサイズ総合計を再計算する。この結果、4ページ目の変換後のデータサイズが1.06MBとなってメディアの空き容量を下回る。このため、全てJPEG形式によって変換された印刷データは、メディアに転送され、保存される。
(具体例3)
さらに、メディアの空き容量が0.2MBであった場合、出力すべきデータのサイズがメディアの空き容量以下であるかという条件が成立しない。このため、実施形態1ではユーザが印刷を中止するか、新しいメディアに取り替えるまで、ユーザに出力形式を問い合わせてはデータ生成をし、空き容量が足りないと判定する手順を繰り返す。
また、実施形態2、実施形態3では、出力形式に1つずつ「試行済」のフラグをセットしていき、全ての出力形式に「試行済」フラグがセットされると、「新しいメディアをセットしてください」のエラーメッセージを表示して印刷を終了する。
本発明の実施形態に共通の仮想プリンタとして動作するPCのハードウェアを示すための図である。 図1に示したPCの機能ブロック図であって、PCを仮想的なプリンタとして動作させることに使用される機能について示した図である。 印刷データの保存形式の各々の特徴について説明するための図である。 実施形態1のプリンタにおけるデータ転送方法を説明するためのフローチャートである。 実施形態2のプリンタにおけるデータ転送方法を説明するためのフローチャートである。 実施形態1、実施形態2によって生成された出力データを例示した図である。 一般的なページの印刷の内容の相違を例示するための図である 印刷データの内容と、このデータを複数のデータ保存形式によって保存した場合のデータ量との一般的な関係を示した図である。 実施形態3のプリンタで行われるデータ転送処理方法を説明するためのフローチャートである 実施形態3によって生成された出力データを例示した図である。
符号の説明
102 データ形式変換部、103 データ格納部、104 データ形式選択部、105 残容量取得部、106 印刷データ取得部、107 記録装置選択部、111 記録メディア、121 ディスプレイ、125 ディスプレイコントローラ、129 キーボードコントローラ、133 キーボード

Claims (5)

  1. 入力したデータを、複数のデータ保存形式で記録装置に保存可能なプリンタであって、
    前記記録装置の記録容量のうち、さらにデータを記録できる記録容量である残容量を検出する残容量検出手段と、
    前記残容量検出手段によって検出された前記残容量と前記記録装置に出力すべきデータの量を含む情報とに基づいて、前記記録装置に出力すべきデータを前記残容量の範囲内で保存できるデータ保存形式を選択する保存形式選択手段と、
    前記記録装置に出力すべきデータを、前記保存形式選択手段によって選択された形式で前記記録装置に出力するデータ出力手段と、
    を備え
    前記保存形式選択手段は、
    入力したデータを前記データ保存形式のうちのいずれかに変換するデータ変換手段と、
    前記データ変換手段によって変換されたデータの量と前記残容量検出手段によって検出された前記残容量とを比較するデータ量比較手段と、を含み、
    前記データ量比較手段による比較の結果、変換されたデータの量が前記残容量より大きい場合には、前記データ変換手段が先にデータを変換したデータ保存形式と異なるデータ保存形式にデータを再変換する処理と、前記データ量比較手段が前記再変換後のデータの量と前記残容量とを比較する処理とを、再変換後のデータの量が前記記録装置に記録できる量になるまで繰り返すことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記データ量比較手段による比較の結果、変換されたデータの量が前記残容量より大きい場合、先にデータを変換したデータ保存形式と異なるデータ保存形式の指定を受け付ける指定受付手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 入力したデータが複数のページで構成される場合、前記保存形式選択手段は、ページごとにデータ保存形式を選択することを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 入力したデータを、複数のデータ保存形式で記録装置に保存可能なプリンタに適用されるデータ転送方法であって、
    前記記録装置の記録容量のうち、さらにデータを記録できる記録容量である残容量を検出する残容量検出ステップと、
    入力したデータを前記データ保存形式のうちのいずれかに変換するステップと、
    前記入力したデータを前記データ保存形式のうちのいずれかに変換するステップにおいて変換されたデータの量と前記残容量検出ステップにおいて検出された前記残容量とを比較するデータ量比較ステップと、
    前記データ量比較ステップにおける比較の結果、変換されたデータの量が前記残容量より大きい場合には、前記入力したデータを前記データ保存形式のうちのいずれかに変換するステップにおいてデータ変換がされたデータ保存形式と異なるデータ保存形式にデータを再変換する処理と、前記データ量比較ステップにより前記再変換後のデータの量と前記残容量とを比較する処理とを、再変換後のデータの量が前記記録装置に記録できる量になるまで繰り返すことにより、前記記録装置に出力すべきデータを前記残容量の範囲内で保存できるデータ保存形式を選択する保存形式選択ステップと、
    前記記録装置に出力すべきデータを、前記保存形式選択ステップにおいて選択された形式に変換するデータ変換ステップと、
    を含むことを特徴とするデータ転送方法。
  5. 入力したデータを、複数のデータ保存形式で記録装置に保存可能なプリンタに適用され
    るデータ転送方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記記録装置の記録容量のうち、さらにデータを記録できる記録容量である残容量を検
    出する残容量検出ステップと、
    入力したデータを前記データ保存形式のうちのいずれかに変換するステップと、
    前記入力したデータを前記データ保存形式のうちのいずれかに変換するステップにおいて変換されたデータの量と前記残容量検出ステップによって検出された前記残容量とを比較するデータ量比較ステップと、
    前記データ量比較ステップにおける比較の結果、変換されたデータの量が前記残容量より大きい場合には、前記入力したデータを前記データ保存形式のうちのいずれかに変換するステップにおいてデータ変換がされたデータ保存形式と異なるデータ保存形式にデータを再変換する処理と、前記データ量比較ステップにより前記再変換後のデータの量と前記残容量とを比較する処理とを、再変換後のデータの量が前記記録装置に記録できる量になるまで繰り返すことにより、前記記録装置に出力すべきデータを前記残容量の範囲内で保存できるデータ保存形式を選択する保存形式選択ステップと、
    前記記録装置に出力すべきデータを、前記保存形式選択ステップにおいて選択された形式に変換するデータ変換ステップと、
    を含むことを特徴とするデータ転送方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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