JP4683747B2 - 帯電防止防眩フィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイ、CRT(陰極線管)、もしくはプラズマディスプレイパネル等のディスプレイの前面に貼り付けたり、配置したりして、外光の反射を防止し、映像を見えやすくする働きを有する防眩フィルムに、帯電防止性を付与した、帯電防止防眩フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のようなディスプレイに適用する帯電防止防眩フィルムとして、透明基材フィルムに、アンチモン酸亜鉛ゾル、アンチモンドープの酸化錫(ATO)、もしくはインジウムドープの酸化錫(ITO)等、特に一時粒子径が0.5μm未満の無水アンチモン酸亜鉛ゾルを分散した樹脂層により、帯電防止性を付与し、さらにシリカ、アクリル、ウレタンビーズ等の有機または無機の粒子を添加して防眩性を付与したハードコート層を積層したものが記載されている(特開平11−115087号)。
【0003】
上記の帯電防止防眩フィルムは、帯電防止性と防眩性とを併せ持つことを狙ったものであるが、帯電防止性を付与するための粒子の径の上限については、透明性確保の観点から、一次粒子径が0.5μm以下であるものが好適である旨が記載されているのみで、防眩性を付与するための粒子の屈折率や粒径については記載が無く、従って、上記の帯電防止防眩フィルムによって生じる光学的性能が充分であるとは言えなかった。
例えば、粒子とそれを取り巻く樹脂との屈折率差がごく小さいと、光拡散効果が生じないし、屈折率差が大きいと白化が生じ、濃色、特に黒色画像の上では白化が目立つので、好ましくない。また、粒子の粒径が小さいと、防眩性を得にくく、反対に粒径が大きいと、透過鮮明度が低下するからである。
【0004】
また、上記のような帯電防止防眩フィルムは、液晶ディスプレイに適用されることが多いが、従来の液晶ディスプレイ、例えば、TNモードの液晶ディスプレイにおいては、液晶層をはさむ電極間に電位をかけるのに対し、特にIPSモード(In−Plane Switching)の液晶ディスプレイにおいては、水平方向に配された電極間に電位をかけるので、液晶ディスプレイの表面の帯電により、表示の乱れが生じやすく、単に接触する際の放電による不快感や塵埃の吸着のみならず、液晶ディスプレイの視認性の低下の問題も生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、透明性が確保され、かつ帯電防止性を充分に有すると共に、白化が少なく、透過鮮明度も高い、好ましい防眩性を有する帯電防止防眩フィルムを提供することを課題とするものである。
また、IPSモードの液晶ディスプレイに適用したときに、表示の乱れを生じにくい帯電防止防眩フィルムを提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決する手段】
発明者等は、防眩層を構成するための透明樹脂の性状、および、その樹脂中に分散させる粒子の性状を検討した結果、透明樹脂と使用する粒子の屈折率の差の範囲、粒子の粒径の範囲、および粒子の配合割合を限定し、かつ、飽和帯電電位、および透過画像鮮明度を規定する等により、課題の解決が可能であることを見い出して、本発明に至った。
【0007】
第1の発明は、透明基材フィルム、導電性微粒子6質量部に対し、透明樹脂を14〜24質量部の割合で含有し、厚さが0.1〜1.0μmの透明導電層、および防眩層として、透明樹脂100質量部に対し、前記透明樹脂の屈折率との差が0.05〜0.2、平均粒径が2〜10μmである球形粒子が7〜20質量部の割合で分散し、前記透明樹脂と球形粒子とを含有する防眩層形成用組成物の塗工量を4〜5g/m2として形成した層が順に積層した構造を有しており、印加電圧10kVにおける飽和帯電電位が0.5kV以下であり、光学くし0.125mmにおける透過画像鮮明度が40%〜90%であることを特徴とする帯電防止防眩フィルムに関するものである。第2の発明は、第1の発明において、前記透明導電層は、表面抵抗率が1010Ω/□以下であることを特徴とする帯電防止防眩フィルムに関するものである。第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記防眩層は、さらに導電性微粒子が分散したものであることを特徴とする帯電防止防眩フィルムに関するものである。第4の発明は、第1〜第3いずれかの発明において、前記防眩層上に、前記防眩層より屈折率の低い低屈折率層が積層してあることを特徴とする帯電防止防眩フィルムに関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、いずれも本発明の帯電防止防眩フィルムの断面構造の例を示す図である。
図1に示すように、本発明の帯電防止防眩フィルム1は透明基材フィルム2上に、透明導電層3、および防眩層4が積層したものであり、防眩層4は層4内に光拡散のための微粒子が分散したものであり、防眩層4の上面には微粒子が分散してことによる凹凸10を有しているものである。
本発明の帯電防止防眩フィルム1は、上記の構造に加えて、図2に示すように防眩層4上に、防眩層4よりも屈折率の低い低屈折率層5が積層されたものであってもよい。
【0009】
透明基材フィルム2としては、透明性、平滑性を備え、異物の混入のないものが好ましく、また、加工上および使用上の理由で機械的強度があるものが好ましい。さらに、帯電防止防眩フィルムにディスプレイの熱が伝わって来るような場合には、耐熱性があるものが好ましい。
【0010】
一般的に透明基材フィルム2として好ましいものは、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセタール、ポリエーテルケトン、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、もしくはポリウレタン等の熱可塑性樹脂のフィルムである。
【0011】
写真用乳剤を塗布した写真用フィルムの場合に、よく用いられるポリエステルや、透明性が高く光学的に異方性がないので、やはり写真用フィルムによく用いられるセルローストリアセテート等が通常、好ましい。
なお、これらの熱可塑性樹脂のフィルムはフレキシブルで使いやすいが、取り扱い時も含めて曲げる必要が全くなく、硬いものが望まれるときは、上記の樹脂の板やガラス板等の板状のものも使用できる。
厚みとしては、8〜1000μm程度が好ましいが、板状のものの場合には、この範囲を超えてもよい。
【0012】
上記の透明基材フィルム2には、その上に形成する層との接着性の向上のために、通常、行なわれ得る各種の処理、即ち、コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理のほか、アンカー剤もしくはプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予め行なって置いてよい。
【0013】
透明導電層3は、導電性金属もしくは導電性の金属酸化物等の蒸着、もしくはスパッタリングによる蒸着膜か、または樹脂中に導電性微粒子を分散した樹脂組成物により構成された塗膜である。
透明導電層3を蒸着膜で形成する場合、透明導電層3を構成する金属もしくは金属酸化物としては、例えばアンチモンドープのインジウム・錫酸化物(以下、ATOと記載する)、インジウム・錫酸化物(ITO)を用い、蒸着膜の厚みとしては、40nm〜100nm程度とすることが好ましい。
【0014】
透明導電層3を塗膜で形成する場合、導電性微粒子としては、例えばアンチモンドープのインジウム・錫酸化物(以下、ATOと記載する)、インジウム・錫酸化物(ITO)、金及び/又はニッケルで表面処理した有機化合物微粒子等の導電性微粒子を用いる。
また、導電性微粒子を分散させる樹脂として、アルキッド樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アクリレート(アクリレートとメタアクリレートとの併記を(メタ)アクリレートの表記とする。)等のオリゴマー又はプレポリマー及び反応性の希釈剤を用いて、樹脂組成物を形成し、この樹脂組成物を用いて透明導電層3を形成する。使用する樹脂や、その取扱いについては、基本的には、次記の防眩層4の場合と同じである。
この塗膜型の透明導電層3の厚みは0.1μm〜1μmとすることが好ましい。
【0015】
なお、透明導電層3の形成条件は、透明導電層3の表面抵抗値が、1010Ω/□以下となるよう定めることが好ましい。表面抵抗値が1010Ω/□以下であれば、後述するように、印加電圧10KVにおける飽和帯電電位が、0.5KV以下となるからである。
【0016】
防眩層4は、透明樹脂に特定の屈折率・粒径を持つ微粒子を特定の割合で添加したものであり、防眩層4を形成する透明樹脂としては、主として紫外線・電子線によって硬化する樹脂、即ち、電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂に熱可塑性樹脂と溶剤を混合したもの、熱硬化型樹脂の3種類が使用される。
【0017】
電離放射線硬化型樹脂組成物中の被膜形成分としては、好ましくは、アクリレート系の官能基を有するもの、例えば比較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アルリレート等のオリゴマー又はプレポリマー及び反応性希釈剤としてエチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能モノマー並びに多官能モノマー、例えば、ポリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等を比較的多量に含有するものが使用できる。
【0018】
更に、上記電離放射線硬化型樹脂組成物を紫外線硬化型樹脂組成物とするには、この中に光重合開始剤としてアセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチュウラムモ
ノサルファイド、チオキサントン類や、光増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、ポリ−n−ブチルホソフィン等を混合して用いることができる。特に本発明では、オリゴマーとしてウレタンアクリレート、モノマーとしてジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を混合するのが好ましい。
【0019】
更に、上記防眩層4を形成するための透明性樹脂として、上記のような電離放射線硬化型樹脂に対して溶剤乾燥型樹脂を含ませてもよい。前記溶剤乾燥型樹脂には、主として熱可塑性樹脂が用いられる。電離放射線硬化型樹脂に添加する溶剤乾燥型熱可塑性樹脂の種類は通常用いられるものが使用されるが、透明基材フィルム12として特に前述のようなTAC等のセルロース系樹脂を用いるときには、電離放射線硬化型樹脂に含ませる溶剤乾燥型樹脂には、ニトロセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、エチルヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系樹脂が塗膜の密着性及び透明性の点で有利である。
【0020】
その理由は、上記のセルロース系樹脂に溶媒としてトルエンを使用した場合、透明基材フィルム12であるポリアセチルセルロースの非溶解性の溶剤であるトルエンを用いるにも拘らず、透明基材フィルム12にこの溶剤乾燥型樹脂を含む塗料の塗布を行っても、透明基材フィルム12と塗膜樹脂との密着性を良好にすることができ、しかもこのトルエンは、透明基材フィルムであるポリアセチルセルロースを溶解しないので、該透明基材フィルム12の表面は白化せず、透明性が保たれるという利点があるからである。
【0021】
更に、次のように、電離放射線硬化型樹脂組成物に溶剤乾燥型樹脂を含ませる利点がある。
【0022】
電離放射線硬化型樹脂組成物をメタリングロールを有するロールコータで透明基材フィルム12に塗布する場合、メタリングロール表面の液状残留樹脂膜が流動して経時で筋やムラ等になり、これらが塗布面に再転移して塗布面に筋やムラ等の欠点を生じるが、上記のように電離放射線硬化型樹脂組成物に溶剤乾燥型樹脂を含ませると、このような塗布面の塗膜欠陥を防ぐことができる。
【0023】
上記のような電離放射線硬化型樹脂組成物の硬化方法としては、前記電離放射線硬化型樹脂組成物の硬化方法は通常の硬化方法、即ち、電子線又は紫外線の照射によって硬化することができ、電子線としては、100KeV〜300KeVのエネルギーを有する電子線等を使用し、紫外線硬化の場合には超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等の光線から発する紫外線等を使用するとよい。
【0024】
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラニン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂等が使用され、これらの樹脂に必要に応じて架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促進剤、溶剤、粘度調整剤等を加えて使用する。
【0025】
前記防眩層4に含有させる球形粒子としては、プラスチックビーズが好適であり、特に透明度が高く、マトリックス樹脂である透明性樹脂との屈折率差が前述のような数値になるものが好ましい。
【0026】
プラスチックビーズとしては、スチレンビーズ(屈折率1.59)、メラミンビーズ(屈折率1.57)、アクリルビーズ(屈折率1.49)、アクリル−スチレンビーズ(屈折率1.54)、ポリカーボネートビーズ、ポリエチレンビーズ、塩ビビーズ等が用いられる。
これらのプラスチックビーズの粒径は、前述のように平均粒径が2〜10μmのものを適宜選択して用いる。上記プラスチックビーズのうち、スチレンビーズが特に好ましく用いられる。
平均粒径が2μm未満では、光を拡散する効果が不足するため、得られる防眩性が不十分であり、10μmを超えると、防眩層4内部での光の拡散効果が減少するため、内部ヘイズ値が低下し、映像のギラツキを生じやすい。
【0027】
また、上記の球形粒子は、透明樹脂100質量部に対し、7〜20質量部の割合で配合することが好ましく、7質量部未満では、光を拡散する効果が不足するため、得られるギラツキが不十分であり、20質量部を超えると、透過画像鮮明度が低下し、また、映像のギラツキを生じやすい。
【0028】
上記のようなプラスチックビーズを添加した場合には、樹脂組成物(透光性樹脂16)中でプラスチックビーズが沈降し易いので、沈降防止のためにシリカ等の無機フィラーを添加してもよい。なお、無機フィラーは添加すればある程度、プラスチックビーズの沈降防止に有効であるが、塗膜の透明性に悪影響を与える。従って、好ましくは、粒径0.5μm以下の無機フィラーを、透明性樹脂に対して塗膜の透明性を損なわない程度に、0.1重量%未満程度含ませると沈降を防止することができる。
【0029】
プラスチックビーズの沈降防止のための沈降防止剤である無機フィラーを添加しない場合は、透明基材フィルム2への塗布時に有機フィラーが底に沈澱しているので、よく掻き混ぜて均一にして使用すればよい。
【0030】
ここで、一般に、電離放射線硬化型樹脂の屈折率は約1.5で、ガラスと同程度であるが、前記プラスチックビーズ等の球形粒子の屈折率との比較において、用いる樹脂の屈折率が低い場合には、該透光性樹脂16に、屈折率の高い微粒子であるTiO2(屈折率;2.3〜2.7)、Y2 O3(屈折率;1.87)、La2O3(屈折率;1.95)、ZrO2 (屈折率;2.05)、Al2 O3 (屈折率;1.63)等を塗膜の拡散性を保持できる程度に加えて、屈折率を上げて調整することができる。
【0031】
防眩層4には、防眩性を付与する目的で、球形粒子を含有させるほか、防眩層4にも導電性を付与する目的で導電材料を含有させることが好ましい。
防眩層4に含有させる導電材料としては、基本的には透明導電層3を塗膜で形成する場合に使用するものとして挙げた導電性微粒子が使用できる。即ち、ATO、ITO、金及び/又はニッケルで表面処理した有機化合物微粒子等である。
防眩層4に導電性微粒子を配合する際には、防眩層4が本来、持つべき光学特性である、全光線透過率や透過画像鮮明度等に影響を及ぼさないよう、できるだけ微量を配合することが好ましく、防眩層4を構成する樹脂成分100質量部に対し、0.001〜1質量部とすることが好ましい。下限値は効果が生じる限界てきな配合比であり、上限値は全光線透過率や透過画像鮮明度を低下させない限界的な配合比である。
実際、上記の配合比の範囲内で配合したものと、配合しないものとでは、下層の透明導電層3として同じ帯電防止性能を持つものを用いた場合でも、飽和帯電電位および表面抵抗値が改善される。
【0032】
本発明の帯電防止防眩フィルムには、防眩層4上に低屈折率層5してあってもよい。
低屈折率層5は、シリコーン含有フッ化ビニリデン共重合体からなり、具体的には、フッ化ビニリデン30〜90重量%及びヘキサフルオロプロピレン5〜50重量%を含有するモノマー組成物が共重合されてなるフッ素含有割合が60〜70重量%であるフッ素含有共重合体100重量部と、エチレン性不飽和基を有する重合性化合物80〜150重量部とからなる樹脂組成物であることを特徴とする。この樹脂組成物を用いて、膜厚200nm以下の薄膜であって、且つ耐擦傷性が付与された屈折率1.60未満(好ましくは1.45以下)の低屈折率層5を形成する。
【0033】
この低屈折率層5に用いられる前記フッ素含有共重合体は、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとを含有するモノマー組成物を共重合することによって得られる共重合体であり、当該モノマー組成物における各成分の割合は、フッ化ビニリデンが30〜90重量%、好ましくは40〜80重量%、特に好ましくは40〜70重量%であり、又ヘキサフルオロプロピレンが5〜50重量%、好ましくは10〜50重量%、特に好ましくは15〜45重量%である。このモノマー組成物は、更にテトラフルオロエチレンを0〜40重量%、好ましくは0〜35重量%、特に好ましくは10〜30重量%含有するものであってもよい。
【0034】
又、このフッ素含有共重合体を得るためのモノマー組成物は、本発明の目的及び効果が損なわれない範囲において、他の共重合体成分が、例えば、20重量%以下、好ましくは10重量%以下の範囲で含有されたものであってもよい。ここに、当該他の共重合成分の具体例として、例えばフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、1,2−ジクロロ−1,2−ジフルオロエチレン、2−ブロモー3,3,3−トリフルオロエチレン、3−ブロモー3,3−ジフルオロプロピレン、3,3,3−トリフルオロプロピレン、1,1,2−トリクロロ−3,3,3−トリフルオロプロピレン、α−トリフルオロメタクリル酸等のフッ素原子を有する重合性モノマーを挙げることができる。
【0035】
このようなモノマー組成物から得られるフッ素含有共重合体は、そのフッ素含有割合が60〜70重量%であることが必要であり、好ましいフッ素含有割合は62〜70重量%、特に好ましくは64〜68重量%である。
【0036】
このフッ素含有共重合体は、特にそのフッ素含有割合が上述の特定の範囲であることにより、後述の溶剤に対して良好な溶解性を有する。又、このようなフッ素含有共重合体を成分として含有することにより、種々の基材に対して優れた密着性を有し、高い透明性と低い屈折率を有すると共に十分に優れた機械的強度を有する薄膜を形成するので、基材の表面の耐傷性等の機械的特性を十分に高いものとすることができ、極めて好適である。
【0037】
このフッ素含有共重合体は、その分子量がポリスチレン換算数平均分子量で5000〜200000、特に10000〜100000であることが好ましい。このような大きさの分子量を有するフッ素含有共重合体を用いることにより、得られるフッ素系樹脂組成物の粘度が好適な大きさとなり、従って、確実に好適な塗布性を有するフッ素系樹脂組成物とすることができる。
【0038】
更に、フッ素含有共重合体は、それ自体の屈折率が1.45以下、特に1.42以下、更に1.40以下であるものが好ましい。屈折率が1.45を越えるフッ素含有共重合体を用いた場合には、形成される薄膜が反射防止効果の小さいものとなる場合がある。
【0039】
低屈折率層5の形成に用いられる重合性化合物は、光重合開始剤の存在下又は非存在下で活性エネルギー線が照射されることにより、又は熱重合開始剤の存在下で加熱されることにより、付加重合を生ずるエチレン性不飽和基を有する化合物である。
【0040】
このような重合性化合物の具体例としては、例えば、段落「0017」に挙げるものを使用することができる。
【0041】
これらの化合物のうち、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、及びカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
【0042】
用いる重合性化合物が、エチレン性不飽和基を1分子中に3個以上含有するものである場合には、得られるフッ素系樹脂組成物は、特に、基材に対する密着性及び基材の表面の耐傷性等の機械的特性が極めて良好な薄膜を形成するものとなる。
【0043】
重合性化合物の使用量は、フッ素含有共重合体100重量部に対して30〜150重量部、好ましくは35〜100重量部、特に好ましくは40〜70重量部である。
【0044】
この重合性化合物の使用割合が過小であると、得られる塗料によって形成される薄膜は、基材に対する密着性が低いものとなり、一方、使用割合が過大であると、形成される薄膜は屈折率の高いものとなって良好な反射防止効果を得ることが困難となる。
【0045】
前記フッ素系樹脂組成物においては、フッ素含有共重合体及び重合性化合物を含む重合体形成成分の合計量におけるフッ素含有割合が30〜55重量%、特に35〜50重量%であることが好ましい。このような条件が満足される場合には、本発明の目的及び効果を更に十分に達成する薄膜を確実に形成することができる。フッ素含有割合が過大であるフッ素系樹脂組成物によって形成される薄膜は、基材に対する密着性が低いものとなる傾向と共に、基材の表面の耐傷性等の機械的特性が若干低下するものとなり、一方、フッ素含有割合が過小であるフッ素系樹脂組成物により形成される薄膜は、屈折率が大きいものとなって防眩効果が低下する傾向が生じる。
【0046】
本発明の帯電防止防眩フィルム1では、接する空気からその内部に至るまで、空気層(屈折率1.0)、低屈折率層5(屈折率1.60未満、好ましくは1.45以下)、防眩層4(屈折率1.50以上)、透明導電層3、透明基材フィルム2(防眩層18より低くあるいはほぼ同様の屈折率)となっているので、効率のよい反射防止を行うことができる。防眩層4の屈折率は高い方が好ましく、このような場合には、低屈折率層5を積層することによる反射防止効果がより高くなる。
【0047】
低屈折率層5の形成に当たっては、必要に応じて適宜な溶剤を用い、粘度を、樹脂組成物として好ましい塗布性が得られる0.5〜5cps(25℃)、特に0.7〜3cps(25℃)の範囲のものとすることにより、可視光線の反射防止膜として実用上好適な均一で塗布ムラのない厚さ100〜200nmの薄膜を容易に形成することができ、しかも基材に対する密着性が特に優れた塗膜を形成することができる。
【0048】
上記塗膜は、含有される重合性化合物のエチレン性不飽和基が重合反応することによって硬化するものであり、活性エネルギー線を照射する手段、又は塗膜を加熱する手段が利用される。
【0049】
更に、硬化処理のために加熱手段が利用される場合には、加熱により、例えばラジカルを発生して重合性化合物の重合を開始させる熱重合開始剤がフッ素系樹脂組成物に添加される。
【0050】
前記低屈折率層5の形成方法は、他の一般的な薄膜成形手段、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレーティング法、電気めっき法等の適宜な手段であってもよく、例えば前記以外の反射防止塗料の塗膜、膜厚0.1μm程度のMgF2 等の極薄膜や金属蒸着膜、あるいはSiOxやMgF2 の蒸着膜により形成してもよい。
【0051】
本発明の帯電防止防眩フィルムは、印加電圧10kVにおける飽和帯電電位が0.5kV以下であることが、帯電防止性の点で好ましい。
前記したように、特にIPSモードの液晶ディスプレイにおいては、水平方向に配された電極間に電位をかけるので、上記の測定による飽和帯電電位が0.5kVを超える場合、液晶ディスプレイの表面の帯電により、表示の乱れが生じやすく、0.5KV以下であれば、表示の乱れが実用上、生じない。
勿論、0.5KV以下であれば、接触する際の放電による不快感や塵埃の吸着も解消される。
なお、印加電圧10kVにおける飽和帯電電位の値を0.5KVとするには、前述したように、透明導電層3を、透明導電層3の表面抵抗値が、1010Ω/□以下となるよう形成条件を定めて行なうことが好ましい。
【0052】
さらに、本発明の帯電防止防眩フィルムは、光学くし0.125mmにおける透過画像鮮明度が40%〜90%であることが好ましい。
上記において、透過画像鮮明度が40%未満では、ギラツキ防止性が充分でなく、90%を超えると、防眩性(写り込み防止性)が充分でないからである。
【0053】
【実施例】
(実施例1)透明基材フィルムとしては、厚み80μmのトリアセチルセルロース樹脂フィルム(富士写真フィルム(株)製、TD−80U、)を準備し、フィルムの片面に、ATO微粒子を導電性微粒子として含有する紫外線硬化型の透明導電層形成用組成物(1)(住友大阪セメント(株)製、商品名;ASP−BJ−1)を、巻線型のコーティングロッドを用いて塗布し、温度50℃の熱オーブン中で30秒間保持し、塗膜中の溶剤を蒸発させ、その後、紫外線を積算光量が35mjになるよう照射して塗膜を硬化させて、0.6g/m 2(乾燥時)の透明導電層を形成した。
【0054】
形成した透明導電層上に、下記組成の防眩層形成用組成物を、上記と同様な巻線型のコーティングロッドを用いて塗布し、温度70℃の熱オーブン中で30秒間保持し、塗膜中の溶剤を蒸発させ、その後、紫外線を積算光量が18mjになるよう照射して塗膜を硬化させて、塗工量が4g/m 2(乾燥時)の防眩層を形成し、透明基材フィルム/透明導電層/防眩層の構成の帯電防止防眩フィルムを得た。
(防眩層形成用組成物)
・球形ポリスチレンビーズ 9.5質量部
(綜研化学(株)製、商品名;SX−350H、屈折率;1.6)
・ペンタエリスリトールトリアクリレート 100質量部
(日本化薬(株)製、商品名;PET30、屈折率;1.5)
・開始剤 6質量部
(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名;イルガキュア184)
・開始剤 1質量部
(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名;イルガキュア907)
・レベリング剤(大日精化工業(株)製、商品名;シリコーン10−28)0.5質量部
・トルエン 150質量部
・シクロヘキサノン 65質量部
【0055】
(実施例2)
防眩層形成用組成物として、実施例1で用いた防眩層形成用組成物の上記組成に、導電性粒子として金およびニッケルで表面処理を施した平均粒径5μmの有機ビーズ(日本化学工業(株)製、商品名;ブライト20GNR−4.6EH)を0.05質量部添加したものを用いた以外は、実施例1と同様にして、帯電防止防眩フィルムを得た。
【0056】
(実施例3)
実施例2と同様にして、透明基材フィルム/透明導電層/防眩層の構成の積層体を得た後、さらに防眩層上に、下記の低屈折率層形成用組成物を用い、巻線型のコーティングロッドを用いて塗布し、温度50℃の熱オーブン中で60秒間保持し、塗膜中の溶剤を蒸発させ、その後、紫外線を積算光量が204mjになるよう照射して塗膜を硬化させて、防眩層よりも屈折率の低い0.1g/cm2(乾燥時)の低屈折率層を形成して、帯電防止防眩フィルムを得た。
【0057】
(実施例4)
透明導電層形成用組成物として下記の組成物(2)を用いたこと、防眩層形成用組成物中の球形ポリスチレンビーズの部数を7質量部とした以外は、実施例1と同様に行なって、帯電防止防眩フィルムを得た。
(透明導電性層形成用組成物(2))
・透明導電層形成用組成物(1) 100質量部
(住友大阪セメント(株)製、商品名;ASP−BJ−1)
・ペンタエリスリトールトリアクリレート 10質量部
なお、上記におけるASP−BJ−1は、次の組成からなるものである。
(ASP−BJ−1)
・ATO 6質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレートほか 14質量部
・溶剤(メチルエチルケトン、イソブタノールほか) 80質量部
【0058】
(実施例5)防眩層の塗工量を5g/m 2(乾燥時)に増やした以外は、実施例1と同様に行なって、帯電防止防眩フィルムを得た。
【0059】
(比較例1)透明導電層形成用組成物として下記の組成物(3)を用いたこと、および防眩層の塗工量を3.5g/m 2(乾燥時)に減らした以外は、実施例1と同様に行なって、帯電防止防眩フィルムを得た。
(透明導電層形成用組成物(3)
・透明導電層形成用組成物(1) 100質量部
(住友大阪セメント(株)製、商品名;ASP−BJ−1)
・ペンタエリスリトールトリアクリレート 20質量部
【0060】
(比較例2)
防眩層形成用組成物から、球形ポリスチレンビーズを除去した以外は、実施例2と同様にして行ない、帯電防止防眩フィルムを得た。
【0061】
(比較例3)
実施例2と同様に、ただし、透明導電層の形成を行なわず、透明基材フィルム上に、直接、防眩層を形成して、帯電防止防眩フィルムを得た。
【0062】
(比較例4)
防眩層形成用組成物中、球形ポリスチレンビーズを6質量部に減らし、その他は実施例2と同様にして行ない、帯電防止防眩フィルムを得た。
【0063】
以上の実施例および比較例で得られた帯電防止防眩フィルムを評価した結果を「表1」(実施例1〜5)、および「表2」(比較例1〜4)に示す。
各評価項目に関する評価方法、評価基準等は次の通りである。
【0064】
全光線透過率(%)は、反射・透過率計(村上色彩技術研究所製、製品番号;HR−100を用いて計測したものである。
透過画像鮮明度(%)は、写像性試験器(スガ試験機製、製品番号;ICM−1DP)を使用し、光学くし;0.125mmにて測定したものである。
ギラツキは、バックライト上に千鳥格子配置のカラーフィルター(ピッチ;150μm)を配置し、その上に、帯電防止防眩フィルムの未処理面がカラーフィルター側になるよう固定し、目視にて観察したもので、評価のAは、ギラツキがほとんど気にならないものであり、また、評価のBは、ギラツキが気になるものである。
飽和帯電電位(kV)は、スタティックオネストメータ(シシド電機製、製品番号;H−0110)を使用し、印加電圧;10kV、距離;20mmにて測定したもので、常温常湿(25℃、40%RH)環境下にて行なったものである。
表面抵抗値(Ω/□)は、表面抵抗率測定機(三菱化学製、製品番号;Hiresta IP MCP−HT260)にて測定したものである。
黒表示時の黒さは、液晶hディスプレイの表面に帯電防止防眩フィルムを透明粘着剤を用いて貼り合わせ、黒表示にして目視にて観察したもので、評価のAは画面の白化が抑えられているものであり、また評価のBは、画面が白化するものである。
写り込みは、帯電防止防眩フィルムの未処理面に、クロスニコル偏光板を貼り合わせ、帯電防止防眩フィルムの表面に蛍光灯を写りこませ、目視にて観察したもので、評価のAは蛍光灯の輪郭がぼやけるものであり、評価のBは、蛍光灯の輪郭がはっきりしているものである。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、防眩層を構成する透明樹脂および球状粒子とを特定した防眩層と透明導電層を有し、かつ、帯電防止性、透過画像鮮明度を規定したので、好ましい防眩性と帯電防止性を有し、IPSモードの液晶ディスプレイに適用しても表示の乱れの生じない帯電防止防眩フィルムを提供することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、表面抵抗率を規定したので、帯電防止性が一層確実に発揮される帯電防止防眩フィルムを提供することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または請求項2の発明の効果に加え、透明導電性層の素材を規定したので、透明導電薄膜で構成した場合には、透明導電層の透明性が高くて、透明導電層の厚みが薄く、導電性微粒子を含有する透明樹脂層で構成したときは、コーティング手段により製造が容易である帯電防止防眩を提供できる。
請求項4の発明によれば、請求項1〜請求項3いずれかの発明の効果に加え、防眩層に導電性微粒子がさらに分散されているため、帯電防止性が一層向上した帯電防止防眩を提供することができる。
請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項5いずれかの発明の効果に加え、低屈折率層を最上層に積層したことにより、より一層、防眩性が向上し、画面が白味を帯びることがごく少なく、従って、もっとも画面の白味が目立つ黒表示の場合にも、満足し得る黒表示が視認できる帯電防止防眩フィルムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電防止防眩フィルムの断面図である。
【符号の説明】
1 帯電防止防眩フィルム
2 透明基材フィルム
3 透明導電層
4 防眩層
5 低屈折率層
10 凹凸
Claims (4)
- 透明基材フィルム、導電性微粒子6質量部に対し、透明樹脂を14〜24質量部の割合で含有し、厚さが0.1〜1.0μmの透明導電層、および防眩層として、透明樹脂100質量部に対し、前記透明樹脂の屈折率との差が0.05〜0.2、平均粒径が2〜10μmである球形粒子が7〜20質量部の割合で分散し、前記透明樹脂と球形粒子とを含有する防眩層形成用組成物の塗工量を4〜5g/m2として形成した層が順に積層した構造を有しており、印加電圧10kVにおける飽和帯電電位が0.5kV以下であり、光学くし0.125mmにおける透過画像鮮明度が40%〜90%であることを特徴とする帯電防止防眩フィルム。
- 前記透明導電層は、表面抵抗率が1010Ω/□以下であることを特徴とする請求項1記載の帯電防止防眩フィルム。
- 前記防眩層は、さらに導電性微粒子が分散したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の帯電防止防眩フィルム。
- 前記防眩層上に、前記防眩層より屈折率の低い低屈折率層が積層してあることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の帯電防止防眩フィルム。
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