JP4683588B2 - 液体吐出記録ヘッドおよび液体吐出記録装置 - Google Patents

液体吐出記録ヘッドおよび液体吐出記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録液(例えばインク)を吐出して記録動作を行う記録装置に適用される記録ヘッドに関するものである。
【0002】
なお、本発明は、一般的なプリント装置のほか、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリント部を有するワードプロセッサー等の装置、さらには、各種処理装置と複合的に組み合わされた産業用記録装置に適用することができる。
【0003】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置であり、高速な記録とさまざまな記録媒体に対して記録することが可能であって、記録時における騒音がほとんど生じないといった特徴を持つ。このようなことからインクジェット記録装置は、プリンタ、ワードプロセッサ、ファクシミリ、及び複写機などの記録機構を担う装置として広く採用されている。
【0004】
このインクジェット記録装置における代表的なインク吐出方式としては、電気熱変換素子を用いた方式がある。この方式は微小な吐出口から微少な液滴を吐出させて、記録媒体に対し記録を行うものとなっており、一般に、液滴を形成するためのインクジェット記録ヘッドと、このヘッドに対してインクを供給する供給系とから構成される。
【0005】
電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドは、電気熱変換素子を記録液室内に設け、これに記録信号となる電気パルスを与えることにより記録液に熱エネルギーを与え、その時の記録液の相変化により生じる記録液の発泡時(沸騰時)の気泡圧力を記録液滴の吐出に利用したものである。
【0006】
このようなインクジェット記録ヘッドの一つの形態として、インク吐出用発熱抵抗体が形成された基板であるヒータボードに対し垂直方向にインク滴を吐出する、いわゆるサイドシューター型記録ヘッドの構成が数々提案されている。その中でも、インク吐出口と記録シートまでの距離を近づけて、高精細記録に対応させた微小液滴化に伴う吐出インク滴の着弾精度の低下を防止できる記録ヘッドとして、吐出ノズルへのインクの供給をヒータボードの発熱抵抗体形成面の裏面から該ヒーターボードを貫通する貫通口を介して行う構成が知られている。この従来のヘッド構成例を図14に示す。
【0007】
図14に示す記録素子基板H1100においては、Si基板Hの片面にインクを吐出するための複数の電気熱変換素子H1103と、各電気熱変換素子H1103に電力を供給するAl等の電気配線(不図示)とが成膜技術により形成され、電気熱変換素子H1103に対応するインク流路を形成するためのインク流路壁H1106と複数の吐出口H1107とが形成されるとともに、複数のインク流路にインクを供給するためのインク供給口H1102が吐出口の数と並び方向に対応してSi基板H1110に細長く開口するように形成されている。
【0008】
このような構成によれば、インク供給を記録素子基板H1100の裏面より行えるため、インク供給部材の存在によりインク吐出口H1107と記録シートまでの距離を広げなくて済み、吐出口と記録シートの距離を自由に近づけて着弾精度を向上させることが出来る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
さらに、今日のインクジェット記録ヘッドにおいて記録の高速化も益々求められており、図14の構成のサイドシューター型記録ヘッドにおいて記録の高速化を達成するために、記録素子基板上に配置される吐出口群の列を長くしてスキャン記録時の記録面積を大きくする方法をとる場合がある。
【0010】
この場合、記録素子基板の大きさが大きくなるとともに、記録素子基板のインク供給口の長さも長くなる。このように記録速度を速めるために記録素子基板は長大化する傾向にあるため、記録素子基板全体に効率よくインクを供給することが良好な記録結果を得るためのポイントとなってくる。効率よくインクを供給する上で、障害となりうるものにインク供給路内に残留する泡が挙げられる。記録中において、記録素子基板近傍のインク供給路内に泡が大量に残留している場合は、記録素子基板へのインクの供給不良が起こり、良好な記録結果が得られない恐れがある。
【0011】
このため、インク吐出口からインクを吸引することで、インクタンクと記録素子基板を繋ぐインク供給路内の残留気泡を除去するインク吸引回復処理が必要となる。
【0012】
しかしながら、記録素子基板とインクタンクの間のインク供給路の構成において、記録素子基板のインク供給口直前まで狭い断面積のインク流路を設けた場合、流路内の流抵抗が増加し、吸引回復機構に過大な負荷がかかることになる。また、記録素子基板の直前で狭いインク流路が急激に拡大するため、インク流に淀みが生じ、泡の残留する可能性が高くなる。逆に、記録素子基板のインク供給口の大きさのままでインクタンクまでインク供給路を設けた場合はインクタンクから記録素子基板にいたるインク流路全体の容積が増加して、吸引回復処理の回復量が増加してしまうので、記録以外の無駄なインク消費が増え、インクタンクの使用効率が低下してしまう。
【0013】
本発明の目的は上述のようなインクジェット記録ヘッドにおいて回復性能に優れ、常に安定した記録性能が得られる安価で信頼性の高いインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、吐出口から液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生する記録素子と該記録素子に液体を供給する供給口とを具備する記録素子基板と、該記録素子基板に液体を供給するための、前記供給口に接続される第一の液体流路が形成された、前記記録素子基板を支持する支持基板と、を含む記録素子ユニットと、
液体を貯留するためのタンクを保持し、かつ該タンクから供給される液体を前記第一の液体流路を介して前記記録素子基板へ導くための、前記第一の液体流路と接続される第二の液体流路が形成された流路形成部材を持ち、前記記録素子ユニットを保持固定する液体供給ユニットと、を有する液体吐出記録ヘッドにおいて、
前記供給口の開口の大きさと前記第一の液体流路の前記記録素子基板側の開口の大きさとが等しく、
前記第一の液体流路の前記第二の液体流路側の開口の大きさと、前記第二の液体流路の前記第一の液体流路側の開口の大きさとが等しく、前記第二の液体流路の断面積は前記第一の液体流路側に向かって徐々に拡大しており、
前記流路形成部材から前記記録素子基板への方向に前記第一の液体流路の断面積が広がり角度90°以上で拡大しており、前記第一の液体流路の拡大前の断面積をS1、該第一の液体流路の拡大後の断面積をS2とした場合、S2/S1≦4 の関係であることを特徴とする。
【0015】
このような構成で上記の条件を満足することで、記録素子基板へ記録液を充填する吸引回復の際、回復機構に過大な負荷を掛けず、その回復液量を最小限に抑えながら、タンクから記録素子基板までの流路内の泡を効率よく除去する泡抜け性を確保することが可能となる。
【0016】
上記の液体吐出記録ヘッドにおいて、前記第一の液体流路の前記記録素子基板側の開口は幅0.5mm以上、長さ15mm以上の細長形状である。
【0017】
前記第一の液体流路と前記第二の液体流路とは前記支持基板と前記流路形成部材の間に連結部材を介して連結されている。
【0018】
前記支持基板はセラミック材料で、前記流路形成部材は樹脂材料で、前記連結部材は弾性を有する材料で構成されている。
【0019】
また、上記のような液体吐出記録ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッジを有し、該キャリッジの走査に伴って所望の吐出口から液滴を吐出することにより記録媒体に記録を行なう液体吐出記録装置も本発明に含む。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ここでは、従来技術と同じ構成には同じ符号を用いて説明する。
【0021】
図1〜図4は、本発明が実施もしくは適用される好適なヘッドカートリッジ、記録ヘッド、インクタンクのそれぞれの構成およびそれぞれの関係を説明する図である。以下、これらの図面を参照して各構成要素の説明を行う。
【0022】
本実施形態の記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド)H1001は、図1の斜視図でわかるように、記録ヘッドカートリッジH1000を構成する一構成要素であり、記録ヘッドカートリッジH1000は、記録ヘッドH1001と、記録ヘッドH1001に着脱自在に設けられたインクタンクH1900(H1901,H1902,H1903,H1904)とから構成されている。記録ヘッドH1001は、インクタンクH1900から供給されるインク(記録液)を、記録情報に応じて吐出口から吐出する。
【0023】
この記録ヘッドカートリッジH1000は、インクジェット記録装置本体に載置されているキャリッジ(不図示)の位置決め手段および電気的接点によって固定支持されるとともに、キャリッジに対して着脱可能となっている。写真調の高画質なカラー記録を可能とするためにインクタンクH1900は、ブラックインク用のインクタンクH1901、シアンインク様のインクタンクH1902、マゼンタインク用のインクタンクH1903、イエローインク用のインクタンクH1904の独立した4つのタンクからなる。このようにインクタンクH1901,H1902,H1903,H1904のそれぞれが記録ヘッドH1001に対してシールゴムH1800側に着脱自在であり、それぞれのインクタンクが交換可能となっていることにより、インクジェット記録装置における印刷のランニングコストが低減される。
【0024】
次に、記録ヘッドH1001を構成しているそれぞれの構成要素毎に順を追ってさらに詳しく説明する。
【0025】
「1.記録ヘッド」
記録ヘッドH1001は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じさせるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体(記録素子)を用いて記録を行うバブルジェット方式のサイドシュータ型の記録ヘッドである。
【0026】
記録ヘッドH1001は、図2の分解斜視図に示すように、記録素子ユニットH1002とインク供給ユニットH1003とタンクホルダーH2000から構成されている。
【0027】
さらに、図3の分解斜視図に示すように、記録素子ユニットH1002は、第1の記録素子基板H1100、第2の記録素子基板H1101、第1のプレート(第1の支持部材)H1200、電気配線テープ(可撓性の配線基板)H1300、電気コンタクト基板H2200、第2のプレート(第2の支持部材)H1400で構成されており、また、インク供給ユニットH1003は、インク供給部材H1500、流路形成部材H1600、ジョイントシール部材H2300、フィルターH1700、シールゴムH1800から構成されている。
【0028】
「1-a.記録素子ユニット」
第1の記録素子基板H1100は、図14に示したように、厚さ0.5〜1mmのSi基板H1110の片面に、インクを吐出するための複数の電気熱変換素子(記録素子)H1103と、各電気熱変換素子H1103に電力を供給するAl等の電気配線が、成膜技術により形成されている。そして、この電気熱変換素子H1103に対応する複数のインク流路と複数の吐出口H1107とがフォトリソグラフィ技術により形成されるとともに、複数のインク流路にインクを供給するためのインク供給口H1102が反対側の面(裏面)に開口するように形成されている。
【0029】
また、図3に示すように記録素子基板H1100は第1のプレートH1200に接着され固定されており、ここにインク供給口H1102が形成されている。さらに、第1のプレートH1200には、開口部を有する第2のプレートH1400が接着され固定されており、この第2のプレートH1400を介して、電気配線テープH1300が記録素子基板H1100に対して電気的に接続されるように保持されている。この電気配線テープH1300は、記録素子基板H1100にインクを吐出するための電気信号を印加するものであり、記録素子基板H1100に対応する電気配線と、この電気配線部に位置しプリンタ本体からの電気信号を受け取る外部信号入力端子H1301とを有し、この外部信号入力端子H1301は、インク供給部材H1500の背面側に位置決めされ固定されている。
【0030】
インク供給口H1102は、Siの結晶方位を利用した異方性エッチングやサンドブラストなどの方法で形成されている。すなわち、Si基板H1110が、ウエハー面方向に<100>、厚さ方向に<111>の結晶方位を持つ場合、アルカリ系(KOH,TMAH,ヒドラジン等)による異方性エッチングで、約54.7度の角度でエッチングを進行させ得る。これにより所望の深さにエッチングを行い、長溝状の貫通口からなるインク供給口H1102を形成する。インク供給口H1102を挟んで両側に電気熱変換素子H1103がそれぞれ1列ずつ千鳥状に配列されている。電気熱変換素子H1103と、電気熱変換素子H1103に電力を供給するAl等の電気配線は、成膜技術により形成されている。さらに、前記電気配線に電力を供給するための電極H1104が電気熱変換素子H1103の両外側に配列されており、電極H1104にはAu等のバンプH1105が熱超音波圧着法で形成されている。そして、Si基板H1110上には、電気熱変換素子H1103に対応したインク流路を形成するためのインク流路壁H1106と吐出口H1107が樹脂材料でフォトリソグラフィ技術によりに形成され、吐出口群H1108が形成されている。電気熱変換素子H1103に対向して吐出口H1107が設けられているため、インク供給口H1102から供給されたインクは電気熱変換素子H1103の発熱作用により発生した気泡により吐出口H1107から吐出される。
【0031】
また図5は第2の記録素子基板H1101の構成を説明するために一部分解した斜視図である。第2の記録素子基板H1101は3色のインクを吐出させるための記録素子基板であり、3個のインク供給口H1102が並列して形成されており、それぞれのインク供給口H1102を挟んだ両側に電気熱変換素子H1103とインク吐出口H1107が形成されている。第1の記録素子基板H1100と同じようにSi基板H1110にインク供給口H1102や電気熱変換素子H1103、電気配線、電極H1104などが形成されておりその上に樹脂材料でフォトリソグラフィ技術によりインク流路やインク吐出口H1107が形成されている。そして、第1の記録素子基板H1100と同様に電気配線に電力を供給するための電極H1104にはAu等のバンプH1105が形成されている。
【0032】
図6は記録素子基板H1100,H1101を支持する第1のプレートH1200の正面図、図7はその裏面図を示す。
【0033】
第1のプレートH1200は、例えば、厚さ0.5〜10mmのアルミナ(Al23)材料で形成されている。第1のプレートH1200の材料は、アルミナに限られることなく、記録素子基板H1100の材料の線膨張率と同等の線膨張率を有し、かつ、記録素子基板H1100材料の熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率を有する材料で作られてもよい。第1のプレートH1200の材料は、例えば、シリコン(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア、窒化珪素(Si34)、炭化珪素(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)のうちいずれであってもよい。
【0034】
第1のプレートH1200には、図6に示すように、第1の記録素子基板H1100にブラックのインクを供給するためのインク供給口H1201(K)と、第2の記録素子基板H1101にシアン、マゼンタ、イエローのインクを供給するためのインク供給口H1201(C)、H1201(M)、H1201(Y)が形成されており、記録素子基板H1100及びH1101の各インク供給口H1102が第1のプレートH1200の各色用のインク供給口H1201にそれぞれ対応し、かつ、第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101はそれぞれ第1のプレートH1200に対して位置精度良く接着固定されている。接着に用いられる第1の接着剤は、低粘度で硬化温度が低く、短時間で硬化し、硬化後比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。その第1の接着剤は、例えば、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤である。
【0035】
電気配線テープH1300は、第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101に対してインクを吐出するための電気信号を印加するものである。この電気配線テープH1300は、それぞれの記録素子基板H1100,H1101を組み込むための複数のデバイスホール(開口部)と、それぞれの記録素子基板H1100,H1101の電極H1104に対応する電極端子H1302と、この電気配線テープH1300の端部に位置しプリンタ本体装置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301を有する電気コンタクト基板H2200と電気的接続をおこなうための電極端子部を有しており、この電極端子部と電極リードH1302とは連続した銅箔の配線パターンでつながっている。この電気配線テープH1300は、例えば、配線が2層構造をなし表層がレジストフィルムによって覆われているフレキシブル配線基板からなる。この場合、外部信号入力端子H1301の裏面側(外面側)には、補強板が接着され、平面性向上が図られている。補強板としては、例えば0.5〜2mmのガラスエポキシ、アルミニウム等の耐熱性を有する材料が使用される。
【0036】
電気配線テープH1300と第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101は、それぞれ電気的に接続されており、接続方法は、例えば、記録素子基板の電極H1104上のバンプH1105と、電気配線テープH1300の電極リードH1302とが、熱超音波圧着法により電気接合される。
【0037】
第2のプレートH1400は、例えば、厚さ0.5〜1mmの一枚の板状部材であり、例えばアルミナ(Al23)等のセラミックや、Al、SUSなどの金属材料で形成されている。ただし、第2のプレートH1400の材料は、これらに限定されるものではなく、記録素子基板H1100,H1101および第1のプレートH1200と同等の線膨張率を有し、かつ、それらの熱伝導率と同等以上の熱伝導率を有する材料であってもよい。
【0038】
そして、第2のプレートH1400は、第1のプレートH1200に接着固定された第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101の外形寸法よりも大きな開口部をそれぞれ有する形状である。
【0039】
第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101と電気配線テープH1300の電気接続部分は、第1の封止剤(不図示)および第2の封止剤により封止され、電気接続部分をインクによる腐食や外的衝撃から保護している。第1の封止剤は、主に電気配線テープの電極端子H1302と記録素子基板のバンプH1105との接続部の裏面側と記録素子基板の外周部分を封止し、第2の封止剤は、前記接続部の表側を封止している。
【0040】
さらに電気配線テープH1300の端部にプリンタ本体装置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301を有する電気コンタクト基板H2200が、異方性導電フィルム等を用いて熱圧着され電気的に接続されている。
【0041】
「1-b.インク供給ユニット」
インク供給部材H1500は、例えば、樹脂成形により形成されている。該樹脂材料には、形状的剛性を向上させるためにガラスフィラーを5〜40%混入した樹脂材料を使用することが望ましい。
【0042】
図3に示すように、インクタンクH1900を着脱自在に保持するインク供給部材H1500は、インクタンクH1900から記録素子ユニットH1002にインクを導くためのインク供給ユニットH1003の一構成部品であり、流路形成部材H1600が超音波溶着されて、インクタンクH1900から第1のプレートH1200のインク供給口に至るインク流路が形成されている。また、インクタンクH1900と係合するジョイント部H1520には、外部からのゴミの進入を防ぐためのフィルターH1700が溶着により接合されており、さらに、ジョイント部H1520からのインクの蒸発を防止するために、シールゴムH1800が装着されている。
【0043】
また、記録ヘッドカートリッジH1000をインクジェット記録装置本体のキャリッジに装着位置に案内するための装着ガイドH1601、記録ヘッドカートリッジをヘッドセットレバーによりキャリッジに装着固定するための係合部、キャリッジの所定の装着位置に位置決めするためのX方向(キャリッジスキャン方向)の突き当て部H1509、Y方向(記録メディア搬送方向)の突き当て部H1510、Z方向(インク吐出方向)の突き当て部H1511を備えている。また、記録素子ユニットH1002の電気コンタクト基板H2200を位置決め固定する端子固定部H1512を有し、端子固定部H1512およびその周囲には複数のリブが設けられ、端子固定部H1512を有する面の剛性を高めている。
【0044】
「1-c.記録素子ユニットとインク供給ユニットの結合」
先述の図2に示した通り、記録ヘッドH1001は、記録素子ユニットH1002をインク供給ユニットH1003に結合しさらにタンクホルダーH2000と結合することにより完成する。結合は以下のように行われる。
【0045】
記録素子ユニットH1002のインク供給口(第1のプレートH1200のインク供給口H1201)とインク供給ユニットH1003のインク供給口(流路形成部材H1600のインク供給口H1602)とを、インクがリークしないように連通させるため、ジョイントゴム(連結部材)H2300を介してそれぞれの部材を圧着するようビスH2400で固定する。この際同時に、記録素子ユニットH1002はインク供給ユニットのX方向、Y方向、Z方向の基準位置に対して正確に位置決めされ固定される。
【0046】
そして記録素子ユニットH1002の電気コンタクト基板H2200はインク供給部材H1500の一側面に、端子位置決めピンH1515(2ヶ所)と端子位置決め穴H1309(2ヶ所)により位置決めされ、固定される。固定方法としては、例えば、インク供給部材H1500に設けられた端子位置決めピンH1515をかしめることにより固定されるが、その他の固定手段を用いて固定しても良い。
【0047】
さらにインク供給部材H1500のタンクホルダーとの結合穴および結合部をタンクホルダーH2000に嵌合させ結合することにより、記録ヘッドH1001が完成する。すなわち、インク供給部材H1500、流路形成部材H1600、フィルターH1700及びシールゴムH1800から構成されるインク供給ユニットH1003と、記録素子基板H1100,H1101、第1のプレートH1200、電気配線テ−プH1300、電気コンタクト基板H2200および第2のプレートH1400から構成される記録素子ユニットH1002とはそれぞれのインク供給部をジョイントゴムH2300を介して接合され連結している。そして、タンクホルダーH2000がインク供給ユニットH1003に嵌合状態で結合されることにより、記録ヘッドが構成されている。その完成図を図4に示している。
【0048】
以上説明した記録ヘッドカートリッジにおける記録素子ユニットの小型化のためには、一般に、ユニット内に形成されるインク流路の流路長が最短、かつその断面積が最小となるように全体を構成しなければならない。一方、記録速度を速めるために記録素子基板(図14)は長大化する傾向にあるため、記録素子基板全体に効率よくインクを供給することが良好な記録結果を得るためのポイントとなってくる。効率よくインクを供給する上で、良好な記録への障害となりうるものにインク供給路内に残留する泡が挙げられる。
【0049】
そこで、上述したような高速記録に伴って記録素子基板の供給口が長大化傾向にあるインクジェット記録ヘッドにおいて、記録素子基板へインクを充填するインク吸引回復の際のインク回復量を必要以上増加させないで、インクタンクから記録素子基板までのインク流路内の泡を効率よく除去する泡抜け性を確保するための形態例を以下に説明する。
【0050】
(第1の実施の形態)
図8は第1のプレートH1200に記録素子基板H1100を固定した状態で、さらにインク供給ユニットの一部である流路形成部材H1600を結合させた状態において、図6の矢視A方向から見た全体の側断面図である。つまり、記録素子基板1のインク供給口H1102と第1のプレートH1200のインク供給口H1201(K)-Aの長細い方向を通る面で記録素子基板1と第1のプレートH1200と流路形成部材H1600を切断した断面を示している。
【0051】
記録素子基板H1100は図8に示すように第1のプレートH1200に接着固定されており、記録素子ユニットH1002とインク供給ユニットH1003を結合する際にインクがリークしないように両者を連通させるために、第1のプレートH1200および流路形成部材H1600の間にジョイントゴムH2300(図3、図9参照)が挟み込まれている。
【0052】
第1のプレートH1200には、インク供給部材H1500から記録素子基板H1100にインクを安定的に供給するために、例えば記録素子基板H1100側のインク供給口H1201(K)-Aから流路形成部材H1600のインク供給口H1201(K)-Bに対して徐々に断面積が減少するテーパー形状のインク流路が形成されている。
【0053】
そして、流路形成部材H1600内のインク流路は、記録素子基板H1100からインクタンク側(インク供給源)に向かう一定の距離においてはインク供給口H1201(K)-Bの最長径と同じ径を有する断面をもって形成されている(図8)。
【0054】
本実施形態では第1のプレ−トH1200の厚さを4mm(図8符号B)、記録素子基板H1100を支持する面における第1のプレートH1200のインク供給口H1201(K)-Aを15.15×1mm(正面(記録素子基板を支持する面)からみた開口)、第1のプレ−トH1200と流路形成部材H1600が結合される側のインク供給口H1201(K)-Bを4×1mm(図8符号C、裏面(記録素子基板を支持する面とは反対側の面)からみた開口)である。ここで、記録素子基板H1100のインク供給口H1201(K)-Bと第1のプレートH1200のインク供給口H1201(K)-Aの大きさは略一致している。第1のプレ−トH1200のインク流路は、記録素子基板H1100を支持する面から流路形成部材H1600に向けてテーパー状に細くなる形状になっている。本実施形態における第1のプレートH1200のインク流路は、幅1mmのままで、長さが15.15mmから4mmに徐々に狭くなるようなテーパー形状となっている。
【0055】
この場合、インクタンクから記録素子基板H1100側の方向に、図8に示す第1のプレートH1200のインク流路の断面積は広がり角度90度以上で増加しており、第1のプレートH1200の記録素子基板H1100側のインク供給口H1201(K)-Aの断面積S2は15.15mm2、インク供給部材側H1600のインク供給口H1201(K)-Bの断面積S1は4mm2で、その比率S2/S1≒3.79であった。
本実施形態で示したインクジェット記録ヘッドを用いて回復性の検討を行ったところ、第1のプレートH1200内に残留する泡が少なく、かつ回復機構に過大な負荷をかけることなく良好な回復性が得られた。
【0056】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。図10は記録素子基板H1100が固定された第1のプレートH1200にインク供給ユニットの一部である流路形成部材H1600を結合させた状態を表した図8の構成の変形例を示している。
【0057】
本実施形態では、図10に示すようにインク供給ユニットH1003の流路形成部材H1600内に形成されたインク流路が、記録素子基板H1100側からインクタンク側(インク供給源)に向かって徐々に細くなるようなテーパー形状となっている他は第1の実施の形態と同様である。
【0058】
本実施形態で示したインクジェット記録ヘッドを用いて回復性の検討を行ったところ、残留する泡が少なく、かつ回復機構に過大な負荷を掛けることなく良好な回復性が得られた。さらに、第1の実施形態と比較して、より少ないインク量での回復が可能であった。
【0059】
なお、上述した第1及び第2の実施の形態において、使用されるインクとしては染料インク、顔料インクのいずれも使用可能であるが、本発明の記録ヘッドに顔料インクを用いた場合には、先の泡溜まり防止の他に凝集抑制効果を得ることも出来る。
【0060】
(比較例)
次に、上述した実施形態との比較例を挙げる。図11及び図12は上述した実施形態によるインクタンクから記録素子基板までのインク流路の構成と比較するための例を示している。
【0061】
本比較例における第1のプレートH1200の記録素子基板H1100側のインク供給口H1201(K)-Aから、インク供給部材側H1600のインク供給口H1201(K)-Bまでのインク流路は、幅1mmのままで、長さが15mmから1.2mmに徐々に狭くなるようなテーパー形状となっている(図11)。また、流路形成部材H1600内のインク流路は、第1のプレートH1200からインクタンクまでインク供給口H1201(K)-Bの最長径(1.2mm)と同じ径を有する断面をもって形成されている(図12)。
【0062】
このようなインクジェット記録ヘッドの場合、インク吐出口H1107からインクを吸引して記録素子基板H1100へインクを充填することでインク吐出口の目詰まり等を回復させるためのインク吸引回復において、第1のプレートH1200のインク流路内に泡だまりが生じやすいという不具合が生じていた。
【0063】
この比較例の構成では、第1のプレートH1200の記録素子基板H1100側のインク供給口H1201Aの断面積S2は15mm2、インク供給部材側のインク供給口H1201Bの断面積S1(図J5符号D)は1.2mm2で、その比率S2/S1=12.5であった。
【0064】
(その他の実施の形態)
最後に、上述したようなカートリッジタイプの記録ヘッドを搭載可能な液体吐出記録装置について説明する。図13は、本発明の液体吐出記録ヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す説明図である。
【0065】
図13に示す記録装置において、図1に示したヘッドカートリッジH1000がキャリッジ102に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ102には、カートリッジH1000上の電気接続部を介して各吐出口列に駆動信号等を伝達するための電気接続部(不図示)が設けられている。
【0066】
キャリッジ102は、主走査方向に延在して装置本体に設置されたガイドシャフト103に沿って往復移動可能に案内支持されている。そして、キャリッジ102は主走査モータ104によりモータプーリ105、従動プーリ106およびタイミングベルト107等の駆動機構を介して駆動されるとともにその位置及び移動が制御される。また、ホームポジションセンサ130がキャリッジ102に設けられている。これにより遮蔽板136の位置をキャリッジ102上のホームポジションセンサ130が通過した際に位置を知ることが可能となる。
【0067】
ホームポジションセンサ130が遮蔽板136を検知するキャリッジの位置(ホームポジション)には、ヘッドカートリッジH1000のインク吐出口の前面を塞ぐキャップ137を示し、キャップ137は不図示の吸引手段によりキャップ内開口を介して記録ヘッドのインク吸引回復を行うために用いられる。キャップ137はギア等を介して伝達される駆動力により移動してインク吐出口面を覆うことができる。キャップ137の近傍にはクリーニングブレード138が設けられている。これらのキャッピング、クリーニング、吸引回復は、キャリッジ102がホームポジションに移動したときに、記録ヘッドのインク吐出口面に対して行えるように構成されている。
【0068】
印刷用紙やプラスチック薄板等の記録媒体108は給紙モータ135からギアを介してピックアップローラ131を回転させることによりオートシートフィーダ(以後ASF)132から一枚ずつ分離給紙される。更に搬送ローラ109の回転により、ヘッドカートリッジ1の吐出口面と対向する位置(プリント部)を通って搬送(副走査)される。搬送ローラ109はLFモータ134の回転によりギアを介して行われる。その際、給紙されたかどうかの判定と給紙時の頭出し位置の確定は、ペーパエンドセンサ133を記録媒体108が通過した時点で行われる。さらに、記録媒体108の後端が実際にどこに有り、実際の後端から現在の記録位置を最終的に割り出すためにもペーパエンドセンサ133は使用されている。
【0069】
なお、記録媒体8は、プリント部において平坦なプリント面を形成するように、その裏面をプラテン(不図示)により支持されている。この場合、キャリッジ102に搭載されたヘッドカートリッジ1は、それらの吐出口面がキャリッジ102から下方へ突出して前記2組の搬送ローラ対の間で記録媒体108と平行になるように保持されている。
【0070】
ヘッドカートリッジ1は、各吐出口列における吐出口の並び方向が上述したキャリッジ102の走査方向に対して交差する方向になるようにキャリッジ102に搭載され、これらの吐出口列から液体を吐出して記録を行なう。
上述の実施形態では、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えていたが、もちろん本発明は、振動素子によってインクを吐出する等、その他の吐出方式を適用したものであってもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録のために液体を吐出する吐出口形成面を有する記録素子基板と、該記録素子基板の前記吐出口形成面とは反対側面を支持する支持基板と、記録用の液体を貯留するタンクとを有し、前記タンクと前記記録素子基板の間で、前記タンクから前記支持基板を介して前記記録素子基板へ液体を供給する流路を形成する液体吐出記録ヘッドにおいて、前記タンクから前記記録素子基板への方向に前記支持基板における液体流路の断面積が広がり角度90°以上で拡大し、かつ前記支持基板における液体流路の拡大前の断面積をS1、該液流路の拡大後の断面積をS2とした場合、S2/S1≦4 の関係を満たす構成とした事により、記録素子基板へ記録液を充填する吸引回復の際の回復液量を最小限に抑えながら、タンクから記録素子基板までの流路内の泡を効率よく除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好適な液体吐出記録ヘッドとしての記録ヘッドカートリッジを示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す記録ヘッドの構成を示す分解斜視図である。
【図3】図2に示す記録ヘッドをさらに細かく分解した分解斜視図である。
【図4】本発明に好適な液体吐出記録ヘッドとしての記録ヘッドカートリッジの底面側を示す斜視図である。
【図5】本発明に好適な液体吐出記録ヘッドとしての記録ヘッドカートリッジを構成するカラー記録用の記録素子基板を一部切り欠いて示す概略斜視図である。
【図6】本発明に好適な液体吐出記録ヘッドを構成する記録素子基板を支持する第1のプレートの正面図である。
【図7】図6に示した第1のプレートの裏面図である。
【図8】本発明に好適な液体吐出記録ヘッドとしての記録ヘッドカートリッジの第1のプレートに記録素子基板を固定した状態で、さらにインク供給ユニットの一部である流路形成部材を結合させた状態において、図6の矢視A方向から見た全体の側断面図である。
【図9】図8に示したジョイントゴムの平面図である。
【図10】記録素子基板が固定された第1のプレートにインク供給ユニットの一部である流路形成部材を結合させた状態を表した図8の構成の変形例を示す図である。
【図11】本発明の第1及び第2の実施形態によるインクタンクから記録素子基板までのインク流路の構成と比較するための例を示す図である。
【図12】本発明の第1及び第2の実施形態によるインクタンクから記録素子基板までのインク流路の構成と比較するための例を示す図である。
【図13】本発明の液体吐出記録ヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す説明図である。
【図14】従来の液体吐出記録ヘッドを構成する記録素子基板を一部切り欠いて示す概略斜視図である。
【符号の説明】
H1000 記録ヘッドカ−トリッジ
H1001 記録ヘッド
H1002 記録素子ユニット
H1003 インク供給ユニット
H1100 第1の記録素子基板
H1101 第2の記録素子基板
H1102 インク供給口
H1103 電気熱変換素子
H1104 電極
H1105 バンプ
H1106 インク流路壁
H1107 吐出口
H1108 吐出口列
H1109 発泡室
H1110 Si基板
H1200 第1のプレ−ト
H1201(K),H1201(C),H1201(M),H1201(Y) インク供給口
H1201(K)-A 第1のプレートの記録素子基板を支持する面のインク供給口
H1201(K)-B 第1のプレートの流路形成部材を結合する面のインク供給口
H1202 第1の接着剤
H1203 第2の接着剤
H1204 X方向(ヘッド移動方向)基準面
H1205 Y方向(記録媒体移動方向)基準面
H1300 電気配線テープ
H1301 外部信号入力端子
H1302 電極端子
H1303 電極端子部
H1304 熱硬化接着樹脂
H1305 第1の折り曲げ部
H1309 端子位置決め穴
H1310 端子結合穴
H1400 第2のプレ−ト
H1500 インク供給部材
H1501 インク流路
H1509 X方向突き当て部
H1510 Y方向突き当て部
H1511 Z方向突き当て部
H1512 端子固定部
H1600 流路形成部材
H1601 装着ガイド
H1602 インク供給口
H1700 フィルタ−
H1800 シールゴム
H1900 インクタンク
H1901 ブラックインクタンク
H1902 シアンインクタンク
H1903 マゼンタインクタンク
H1904 イエロ−インクタンク
H2000 タンクホルダー
H2300 ジョイントゴム(連結部材)
H2400 ビス

Claims (5)

  1. 吐出口から液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生する記録素子と該記録素子に液体を供給する供給口とを具備する記録素子基板と、該記録素子基板に液体を供給するための、前記供給口に接続される第一の液体流路が形成された、前記記録素子基板を支持する支持基板と、を含む記録素子ユニットと、
    液体を貯留するためのタンクを保持し、かつ該タンクから供給される液体を前記第一の液体流路を介して前記記録素子基板へ導くための、前記第一の液体流路と接続される第二の液体流路が形成された流路形成部材を持ち、前記記録素子ユニットを保持固定する液体供給ユニットと、を有する液体吐出記録ヘッドにおいて、
    前記供給口の開口の大きさと前記第一の液体流路の前記記録素子基板側の開口の大きさとが等しく、
    前記第一の液体流路の前記第二の液体流路側の開口の大きさと、前記第二の液体流路の前記第一の液体流路側の開口の大きさとが等しく、前記第二の液体流路の断面積は前記第一の液体流路側に向かって徐々に拡大しており、
    前記流路形成部材から前記記録素子基板への方向に前記第一の液体流路の断面積が広がり角度90°以上で拡大しており、前記第一の液体流路の拡大前の断面積をS1、該第一の液体流路の拡大後の断面積をS2とした場合、S2/S1≦4 の関係であることを特徴とする液体吐出記録ヘッド。
  2. 前記第一の液体流路の前記記録素子基板側の開口は幅0.5mm以上、長さ15mm以上の細長形状であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出記録ヘッド。
  3. 前記第一の液体流路と前記第二の液体流路とは前記支持基板と前記流路形成部材の間に連結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出記録ヘッド。
  4. 前記支持基板はセラミック材料で、前記流路形成部材は樹脂材料で、前記連結部材は弾性を有する材料で構成されていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出記録ヘッド。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の液体吐出記録ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッジを有し、該キャリッジの走査に伴って所望の吐出口から液滴を吐出することにより記録媒体に記録を行なう液体吐出記録装置。
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