JP2004034538A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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    • B41J2002/14403Structure thereof only for on-demand ink jet heads including a filter

Abstract

【課題】液滴の吐出動作の安定化を図る。
【解決手段】インクが充填される複数のインク流路H1111と、各インク流路H1111にそれぞれ設けられた電気熱変換素子H1103と、電気熱変換素子H1103によって生じるエネルギでインク滴を吐出するための大吐出口H1107aおよび小吐出口H1107bと、インク流路H1111に連通されてインクを供給するための共通液室H1112と、各インク流路H1111の上流側にそれぞれ位置してインクを濾過する大ノズルフィルタH1701aおよび小ノズルフィルタH1701bとを備える。大ノズルフィルタH1701aおよび小ノズルフィルタH1701bには、大吐出口H1107aおよび小吐出口H1107b側に開口され、インクの振動を減衰させるための気泡を有する気泡空間H1109a,H1109bが設けられている。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばインク等の液体を吐出するための液体吐出ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば記録用紙やフィルム等の記録媒体にインクを吐出することによって、記録媒体上の文字や画像等の情報を記録するインクジェット方式の記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドと称する。)が知られている。
【0003】
通常、この種の記録ヘッドでは、吐出口から記録用のインク滴を吐出した後、吐出したインク滴の体積以上にメニスカスが後退し、インクの表面張力による作用、すなわち毛管力によってメニスカスが吐出口まで復帰する。場合によって、メニスカスは吐出口近傍で振動を繰り返した後に静止する。このメニスカスが静止までに要する時間を、以下、リフィル時間と称する。
【0004】
インク滴を一定の体積だけ安定して吐出するためには、リフィル時間が経過した後に、吐出エネルギの付与を行う必要がある。もし、このリフィル時間が経過する前に吐出エネルギを付与した場合には、インク滴が吐出不能になる、あるいは吐出されるインク滴の体積が著しく小さくなるかのいずれかの現象、すなわち吐出不良が生じる。
【0005】
したがって、記録ヘッドで高速に記録を行うためには、リフィル時間をできるだけ短縮することや、吐出口の数を増やすことが必要になる。
【0006】
吐出口の数を増やす場合、通常、記録ヘッドには、インクが収容されたインクタンクと各液流路との間に、各液流路にインクを供給するための共通液室が、各液流路に連通されて設けられている。複数の吐出口を有する記録ヘッドにおいて、比較的高品位に記録する高デューティ記録時には、標準的な品位に記録する低デューティ記録時に比較して吐出不良を起こしやすい。これは次の理由による。すなわち、高デューティ記録時においては、同時またはごく短時間の間に、記録ヘッドが有するエネルギ発生手段の総数にほぼ等しい数である、多数の吐出口からインク滴が吐出し、リフィルもほぼ同じタイミングで行われる。このため、リフィル時の流量が低デューティ記録時に比べて大きくなり、インクタンクから共通液室にかけての圧力損失も大きくなる。これにより、リフィルに要する時間が延びてしまう。
【0007】
同様に、この記録ヘッドでは、多数のエネルギ発生手段が同時またはごく短時間に駆動されるので、これらのエネルギ発生手段から共通液室やインクタンク方向へ向かうインクの流れが急になる。このインクの流れの慣性(イナーシャ)が大きいため、リフィル時に必要なインクタンクから共通液室を経て各液流路へのインクの流れが開始しづらいという理由もある。
【0008】
また、このように記録デューティに応じて共通液室内の圧力変動の状態が異なるため、記録デューティの変化が激しいときには、リフィルが応答できない場合があった。これらの問題を解決するための従来技術としては、1つの記録ヘッドが有する複数のエネルギ発生手段をいくつかのブロックに区分し、各ブロック毎に時間をずらして駆動する方法(以下、ブロック駆動と称する。)がある。
【0009】
ところが、このブロック駆動を行った場合には、複数のブロックのうちで、後半に駆動した液流路においてリフィル時間が顕著に長くなるという問題が生じる。すなわち、より前半に駆動した前半ブロックの液流路でリフィルが開始したときに、この前半ブロックの液流路へのインクの流れが顕著になり、共通液室の圧力が低下する。このような状態で後半ブロックのエネルギ発生手段が駆動された場合には、共通液室方向へ向かうインクの流れが、前半ブロックのインクの流れよりも多くなり、ひいてはメニスカスの後退も大きくなる。このため、後半ブロックのリフィル時間が延びる。仮に、後半ブロックのリフィル時間が顕著に延びるような問題が無い場合でも、ブロックのノズル内のインクの挙動が、他のブロックの駆動によって影響される、いわゆるクロストーク現象が発生して、このクロストーク現象によってインク滴の吐出体積にバラツキが生じる場合が多い。
【0010】
さらに、近年の記録ヘッドでは、高速応答性を実現するために、インク吐出ノズルは、ノズルインピーダンスが十分に小さくされた高応答短ノズル構造で、且つ、単位時間当たりの流量の増加に対応できるように液流路が低インピーダンス構造に設計されている。したがって、インク自身の流れのイナーシャによって、液流路内のインクが、吐出の開始直後に動き出すとき、あるいは動いていたインクが吐出の停止直後に止まるときに生じるインクの振動を十分に減衰しきれないことや、クロストーク現象によるメニスカスの振動が記録不良を引き起こす場合が多い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したクロストーク現象の対策としては、共通液室内に、インク圧力の振動を減衰させるための気泡を配置する構成が、従来から提案されている。しかしながら、この従来の構成では、共通液室内に気泡を配置するためのスペースを確保する必要があるので、共通液室が大型化してしまう不都合があった。したがって、従来の構成は、記録ヘッド全体を小型化することが困難になるとともに、記録ヘッドを構成する記録素子基板が大きくなることにより製造コストが嵩む原因になっていた。
【0012】
また、従来、記録品質の高精細化を図るために、液流路内に開口径が大小異なる大吐出口および小吐出口と、これら各吐出口に対応して加熱面積が大小異なる大発熱体(ヒータ)および小発熱体とを備える記録ヘッドが提案されている。この従来の記録ヘッドでは、大発熱体を駆動したときに生じる圧力波の影響によって、小吐出口のメニスカスが振動し、記録不良を引き起こす不都合があった。
【0013】
そこで、本発明は、液体吐出ヘッド全体を大型化することなく十分な気泡を確保して、供給液室内等の液体の振動を抑制して吐出不良を防止し、高速、高画質、高信頼性が図られた記録を行うことができる廉価な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。また、本発明は、エネルギ発生手段を駆動したときの圧力波の影響による吐出口近傍のメニスカスの振動を抑制することができる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、液体が充填される複数の液流路と、各液流路にそれぞれ設けられたエネルギ発生手段と、エネルギ発生手段によって生じるエネルギで液滴を吐出するための吐出口と、複数の液流路に連通されて液体を供給するための供給液室と、各液流路の上流側にそれぞれ位置して液体を濾過する複数のノズルフィルタとを備える。そして、複数のノズルフィルタの少なくとも1つには、吐出口側に開口され、液体の振動を減衰させるための気泡を有する空間が設けられる。
【0015】
以上のように構成した本発明に係る液体吐出ヘッドによれば、液流路の上流側に設けられたノズルフィルタ内の空間が有する気泡による緩衝作用(気泡バッファ)によって、供給液室内のインクの慣性や圧力変動が良好に抑制されるため、各液流路内の液体のメニスカスの振動等が減衰されて、吐出不良が生じることなく液滴の吐出動作が安定される。
【0016】
また、本発明の液体吐出ヘッドは、小吐出口に対応する小吐出口用ノズルフィルタが、大吐出口に対応する大吐出口用ノズルフィルタよりも外形寸法が大きいとともに、小吐出口用ノズルフィルタに、気泡を有する空間が設けられている。これによって、大吐出口に比べてインクのメニスカスの振動に対する影響が比較的大きな、小吐出口のメニスカスの振動を抑制することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について図面を参照して説明する。図1〜図4に、記録ヘッドカートリッジ、インクジェット記録ヘッド、インクタンクを説明するための斜視図を示す。
【0018】
本実施形態のインクジェット記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドと称する。)は、記録ヘッドカートリッジを構成する一構成要素である。すなわち、図1に示すように、記録ヘッドカートリッジH1000は、記録ヘッドH1001と、この記録ヘッドH1001に対して着脱自在に設けられ記録ヘッドH1001にインクを供給するためのインクタンクH1900とを備えて構成されている。そして、記録ヘッドH1001は、インクタンクH1900から供給されたインクを、記録情報に応じて吐出口から吐出することで、記録媒体に文字や画像等を記録する。
【0019】
この記録ヘッドカートリッジH1000は、記録装置側が備えるキャリッジに対して着脱可能にされている。この記録ヘッドカートリッジH1000は、キャリッジに設けられた接続端子部を介して電気的に接続されるとともに、キャリッジに設けられた位置決め部によって所定位置に固定されて支持される。インクタンクH1900は、ブラックインク用、シアンインク用、マゼンタインク用、イエローインク用の各タンク部をそれぞれ有している。インクタンクH1900は、各タンク部が、記録ヘッドH1001側に対して着脱自在にされており、各タンク部を独立して交換可能に構成されている。この構成によって、記録装置による記録動作のランニングコストの低減が図られている。
【0020】
記録ヘッドH1001は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに生じさせるための熱エネルギを生成する電気熱変換体として発熱体を用いて記録を行うバブルジェット方式の記録ヘッドである。
【0021】
この記録ヘッドH1001は、図1および図2に示すように、記録用紙等の記録媒体に文字や画像等を記録するための記録素子ユニットH1002と、この記録素子ユニットH1002にインクを供給するためのインク供給ユニットH1003と、このインク供給ユニットH1003にインクを供給するためのインクタンクH1900を着脱可能に保持するためのタンクホルダH2000とを備えている。
【0022】
以下、記録ヘッドH1001について、記録素子ユニットH1002、インク供給ユニットH1003、タンクホルダH2000を詳細に説明する。
【0023】
記録ユニットH1001は、図2に示すように、第1の記録素子基板H1100,第2の記録素子基板H1101,第1のプレートH1200,電気配線テープH1300,電気コンタクト基板H2200,第2のプレートH1400を有している。
【0024】
インク供給ユニットH1003は、インク供給部材H1500,流路形成部材H1600,ジョイントシール部材H2300,フィルタH1700,シールゴムH1800とを有している。
【0025】
(1−1)記録素子ユニット
図3に、第1の記録素子ユニットH1100の構成を説明するために一部を切り欠いた斜視図を示す。第1の記録素子基板H1100は、ブラックインクを吐出させるための記録素子基板であり、厚さ0.5〜1mm程度のSi基板H1110の一方の面に、インクを吐出するための複数の電気熱変換素子H1103と、各電気熱変換素子H1103に電力を供給するAl等の電気配線とが、それぞれ成膜されて設けられている。そして、第1の記録素子ユニットH1100には、電気熱変換素子H1103に対応する複数のインク流路H1111と複数の吐出口H1107とが、フォトリソグラフィ処理により形成されるとともに、各インク流路H1111に、インクを供給するためのインク供給口H1102を有する共通液室H1112が連通されて形成されている。この第1の記録素子基板H1100は、第1のプレートH1200に接着されて固定されている。
【0026】
さらに、第1のプレートH1200には、開口部を有する第2のプレートH1400が接着され固定されており、この第2のプレートH1400を介して、電気配線テープH1300が記録素子基板H1100に対して電気的に接続されるように保持されている。この電気配線テープH1300は、第1の記録素子基板H1100にインクを吐出するための電気信号を印加するものであり、記録素子基板H1100に対応する電気配線部と、この電気配線部に設けられ記録装置側(プリンタ本体)からの電気信号を受け取る外部信号入力端子H1301とを有している。この外部信号入力端子H1301は、インク供給部材H1500の背面側に位置決めされて固定されている。
【0027】
インク供給口H1102を有する共通液室H1112は、Siの結晶方位を利用した異方性エッチング処理やサンドブラスト処理などの処理方法で形成されている。すなわち、Si基板H1110が、ウエハー面方向に<100>、厚さ方向に<111>の結晶方位を持つ場合には、アルカリ系(KOH,TMAH,ヒドラジン等)による異方性エッチング処理によって、約54.7度の角度でエッチング処理を進行させて得る。これにより所望の深さにエッチング処理を行い、貫通口からなる長溝状のインク供給口H1102を有する共通液室H1112を形成する。
【0028】
また、第1の記録素子基板H1100には、インク供給口H1102を間に挟んで両側に電気熱変換素子H1103がそれぞれ1列ずつ千鳥状に配列されている。電気熱変換素子H1103と、この電気熱変換素子H1103に電力を供給するAl等の電気配線が、成膜されて形成されている。さらに、電気配線に電力を供給するための電極H1104が、電気熱変換素子H1103の両外側に配列されている。この電極H1104には、Au等のバンプH1105が熱超音波圧着法で形成されている。そして、Si基板H1110上には、各電気熱変換素子H1103に対応したインク流路H1111を構成するインク流路壁H1106と吐出口H1107が樹脂材料でフォトリソグラフィ処理によりに形成され、吐出口群H1108が形成されている。電気熱変換素子H1103に対向する位置に吐出口H1107が設けられているため、インク供給口H1102からインク流路H1111内に供給されたインクは、電気熱変換素子H1103の発熱作用により発生した気泡によって吐出口H1107から吐出される。
【0029】
また図4に、第2の記録素子基板H1101の構成を説明するために一部切り欠いた斜視図を示す。第2の記録素子基板H1101は、3色のカラーインクを吐出させるための記録素子基板であり、3個のインク供給口H1102を有する共通液室H1112が並列して形成されており、それぞれのインク供給口H1102を間に挟んだ両側に電気熱変換素子H1103およびインク吐出口H1107がそれぞれ形成されている。第1の記録素子基板H1100と同様にSi基板H1110にインク供給口H1102や電気熱変換素子H1103、電気配線、電極H1104などが形成されており、その上に樹脂材料でフォトリソグラフィ処理によりインク流路H1111やインク吐出口H1107が形成されている。そして、第2の記録素子基板H1101にも、第1の記録素子基板H1100と同様に電気配線に電力を供給するための電極H1104にはAu等のバンプH1105が形成されている。
【0030】
次に第1のプレートH1200は、例えば、厚さ0.5〜10mmのアルミナ(Al)材料で形成されている。なお、第1のプレートH1200の材料としては、アルミナに限定されることなく、第1の記録素子基板H1100の材料の線膨張率と同等の線膨張率を有し、かつ、第1の記録素子基板H1100の材料の熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率を有する材料によって形成されてもよい。第1のプレートH1200の材料としては、例えば、シリコン(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア、窒化珪素(Si)、炭化珪素(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)のうちのいずれであってもよい。第1のプレートH1200には、第1の記録素子基板H1100にブラックインクを供給するためのインク供給口H1201aと、第2の記録素子基板H1101にシアン、マゼンタ、イエローのカラーインクを供給するためのインク供給口H1201bがそれぞれ形成されている。第1のプレートH1200には、インク供給口H1201aに対して第1の記録素子基板H1100のインク供給口H1102が位置決めされ、またインク供給口H1201bに対して第2の記録素子基板H1101のインク供給口H1102が位置決めされて、接着により固定されている。接着に用いられる第1の接着剤としては、低粘度で硬化温度が低く、短時間で硬化し、硬化後比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性を有するものが望ましい。このような第1の接着剤は、例えば、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤であり、この第1の接着層の厚みは50μm以下が望ましい。
【0031】
電気配線テープH1300は、第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101に対してインクを吐出するための電気信号を印加するものである。この電気配線テープH1300は、各第1および第2の記録素子基板H1100,H1101を組み込むための2つの開口部と、各第1および第2の記録素子基板H1100,H1101の電極H1104に対応する電極端子H1302と、この電気配線テープH1300の端部に設けられて記録装置側からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301とを有する電気コンタクト基板H2200に電気的に接続するための電極端子部を有している。この電極端子部と電極リードH1302は、連続した銅箔の配線パターンでつながっている。この電気配線テープH1300は、例えば、配線が2層構造をなし表層がレジストフィルムによって覆われているフレキシブル配線基板からなる。このフレキシブル配線基板の場合、外部信号入力端子H1301の裏面側(外面側)には、補強板が接着され、平面性向上が図られている。補強板としては、例えば0.5〜2mmのガラスエポキシ、アルミニウム等の耐熱性を有する材料が使用される。
【0032】
電気配線テープH1300と第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101は、それぞれ電気的に接続されている。接続方法としては、例えば、記録素子基板の電極H1104上のバンプH1105と、電気配線テープH1300の電極リードH1302とが、熱超音波圧着法により電気的に接合される。
【0033】
第2のプレートH1400は、例えば、厚さ0.5〜1mmの1枚の板状部材であり、例えばアルミナ(Al)等のセラミックや、Al、SUSなどの金属材料で形成されている。なお、第2のプレートH1400の材料としては、これらに限定されるものではなく、各第1および第2の記録素子基板H1100,H1101、第1のプレートH1200と同等の線膨張率を有し、かつ、それらの熱伝導率と同等以上の熱伝導率を有する材料であってもよい。
【0034】
そして、第2のプレートH1400には、第1のプレートH1200に接着されて固定された第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101の外形寸法よりも大きな各開口部がそれぞれ設けられている。また、第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101と電気配線テープH1300を平面的に電気的に接続できるように、第1のプレートH1200に第2の接着層により接着されており、電気配線テープH1300の裏面が第3の接着層により接着固定される。
【0035】
第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101と電気配線テープH1300の電気的な各接続部分は、第1および第2の封止剤(不図示)によってそれぞれ封止されており、各接続部分をインクによる腐食や外的衝撃から保護している。第1の封止剤は、主に電気配線テープの電極端子H1302と記録素子基板のバンプH1105との接続部分の裏面側と記録素子基板の外周部分を封止し、第2の封止剤は、接続部分の表面側を封止している。
【0036】
さらに、電気配線テープH1300の端部に記録装置側からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301を有する電気コンタクト基板H2200が、異方性導電フィルム等を用いて熱圧着され電気的に接続されている。
【0037】
そして、電気配線テープH1300は、第2のプレートH1400に接着されると同時に、第1のプレートH1200および第2のプレートH1400の一側面に沿って折り曲げられ、第1のプレートH1200の側面に第3の接着層H1306により接着される。第2の接着剤は、粘度が低く、接触面に薄い第2の接着層H1203を形成し得るとともに、耐インク性を有するものが好ましい。また、第3の接着層H1306は、例えば、エポキシ樹脂を主成分とした厚さ100μm以下の熱硬化接着剤層である。
【0038】
(1−2)インク供給ユニット
インク供給部材H1500は、例えば、樹脂成形により形成されている。この樹脂材料には、形状的剛性を向上させるためにガラスフィラーを5〜40%混入した樹脂材料を使用することが望ましい。
【0039】
図1、図2に示すように、インクタンクH1900を着脱自在に保持するインク供給部材H1500は、インクタンクH1900から記録素子ユニットH1002にインクを導くためのインク供給ユニットH1003の一構成部品であり、流路形成部材H1600が超音波溶着されて、インクタンクH1900から第1のプレートH1200に至るインク供給路H1501が形成されている。また、インクタンクH1900に係合するジョイント部には、外部から塵埃が進入することを防ぐためのフィルタH1700が溶着により接合されており、さらに、ジョイント部からインクが蒸発することを防止するために、シールゴムH1800が組み込まれている。
【0040】
また、インク供給ユニットH1003は、記録ヘッドカートリッジH1000を記録装置側のキャリッジの装着位置に案内するための装着ガイドH1601と、記録ヘッドカートリッジH1000をヘッドセットレバーによりキャリッジに装着固定するための係合部と、キャリッジの所定の装着位置に位置決めするためのX方向(キャリッジスキャン方向)の突き当て部H1509と、Y方向(記録媒体の搬送方向)の突き当て部H1510と、Z方向(インク吐出方向)の突き当て部H1511とを備えている。また、インク供給ユニットH1003は、記録素子ユニットH1002の電気コンタクト基板H2200を位置決めして固定する端子固定部H1512を有している。端子固定部H1512およびその周囲には、複数のリブが設けられており、端子固定部H1512を有する面の剛性を高めている。
【0041】
(1−3)記録ヘッドユニットとインク供給ユニットの結合
上述の図2に示したように、記録ヘッドH1001は、記録素子ユニットH1002をインク供給ユニットH1003に結合し、さらにタンクホルダH2000と結合することにより完成する。結合は以下のように行われる。
【0042】
記録素子ユニットH1002のインク供給口(第1のプレートH1200のインク供給口H1201)とインク供給ユニットH1003のインク供給口(流路形成部材H1600のインク供給穴H1602)とを、インクが漏洩しないように連結させるために、ジョイントシール部材H2300を介してそれぞれの部材を圧着するようビスH2400で固定する。このとき、記録素子ユニットH1002は、インク供給ユニットH1003のX方向、Y方向、およびZ方向の各基準位置に対して高精度に位置決めされ固定される。
【0043】
そして、記録素子ユニットH1002の電気コンタクト基板H2200は、インク供給部材H1500の一側面に、端子位置決めピン(2ヶ所)と端子位置決め穴(2ヶ所)により位置決めされて固定される。固定方法としては、例えば、インク供給部材H1500に設けられた端子位置決めピンをかしめることにより固定されるが、その他の固定手段を用いて固定しても良い。
【0044】
さらに、インク供給部材H1500のタンクホルダとの結合穴および結合部をタンクホルダH2000に嵌合させ結合することにより、記録ヘッドH1001が完成する。すなわち、インク供給部材H1500、流路形成部材H1600、フィルタH1700、シールゴムH1800から構成されるタンクホルダ部と、記録素子基板H1100,H1101、第1のプレートH1200、配線基板H1300、第2のプレートH1400から構成される記録素子部とを接着等で結合することにより、記録ヘッドH1001が構成されている。
【0045】
(2)記録ヘッドカートリッジ
上述のように、インクタンクH1900の各タンク部内には、対応する各色のインクがそれぞれ収容されている。また、インクタンクH1900の各タンク部には、タンク部内のインクを記録ヘッドH1001に供給するためのインク供給口(不図示)が形成されている。インクタンクH1900は、記録ヘッドH1001に装着されたとき、インク供給口が記録ヘッドH1001側のジョイント部に設けられたフィルタH1700に圧接され、各タンク部内のインクが、インク供給口から記録ヘッドH1001のインク供給路H1501を介して第1のプレートH1200を経て第1の記録素子基板H1100に供給される。
【0046】
そして、第1の記録素子基板H1100に供給されたインクは、電気熱変換素子H1103と吐出口H1107を有する、各インク流路H1111の端部に位置する発泡室内に供給され、電気熱変換素子H1103から与えられる熱エネルギーによって記録媒体である記録用紙に向けてインク滴として吐出される。
【0047】
次に、本発明の要部である第2の記録素子基板H1101について図面を参照して詳細に説明する。図5に、第2の記録素子基板H1101の一部を切り欠いた断面図を示し、図6に、第2の記録素子基板H1101の要部の透視平面図を示す。
【0048】
本実施形態の第2の記録素子基板H1101には、図5および図6に示すように、吐出量が異なるインク滴をそれぞれ吐出するために、開口径が大小異なる大吐出口H1107aおよび小吐出口H1107bがそれぞれ設けられている。これら大吐出口H1107aおよび小吐出口H1107bは、各インク流路H111の端部に位置する各発泡室にそれぞれ交互に配列されている。
【0049】
また、大吐出口H1107aおよび小吐出口H1107bをそれぞれ有する各インク流路H1111の上流側には、外径が大小異なる円筒状の大ノズルフィルタH1107aおよび小ノズルフィルタH1701bがそれぞれ配置されている。すなわち、大吐出口H1107aに連通する各インク流路H1111の上流側には、2つの小ノズルフィルタH1701bが、インク流路H1111の幅方向に所定の間隙をあけてそれぞれ配置されている。同様に、小吐出口H1107bに連通する各インク流路H1111の上流側には、2つの大ノズルフィルタH1701aが、インク流路H1111の幅方向に所定の間隙をあけてそれぞれ配置されている。
【0050】
そして、これら各大ノズルフィルタH1701aおよび小ノズルフィルタH1701bの内部には、インク流路内H1111のインクの振動を減衰するための気泡を有する気泡空間H1109a,H1109bがそれぞれ設けられている。また、各気泡空間H1109a,H1109bは、各インク流路H1111の発泡室側、すなわち電気熱変換素子H1103側に開口されており、気泡空間H1109a,H1109b内の気泡をインク流路H1111の下流側に臨ませている。
【0051】
なお、本実施形態の大吐出口H1107aは、例えば、吐出体積Vd=5pl程度とした場合、大吐出口H1107a−電気熱変換素子H1103間の距離OH=25μm程度、大吐出口H1107aの開口径φ=16μm程度、大吐出口H1107aの開口面積S=200μm程度に形成されている。
【0052】
また、本実施形態の小吐出口H1107bは、例えば、吐出体積Vd=2pl程度とした場合、大吐出口H1107a−電気熱変換素子H1103間の距離OH=25μm程度、大吐出口H1107aの開口面積S=100〜150μm程度に形成されている。電気熱変換素子H1103の主面の寸法は、20μm×20μm程度の正方形状に形成されている。
【0053】
なお、本実施形態の第1の記録素子基板H1100は、吐出口H1107−電気熱変換素子H1103間の距離OH=70〜80μm程度、吐出口H1107の開口面積S=600〜800μm程度に形成されている。
【0054】
以上のように構成された第2の記録素子基板H1101によれば、共通液室H1112から各インク流路H1111内にインクが供給されたとき、大ノズルフィルタH1701aおよび小ノズルフィルタH1701bによって、インク中の塵埃が濾過される。そして、この第2の記録素子基板H1101は、大ノズルフィルタH1701aおよび小ノズルフィルタH1701bの気泡空間H1109a,H1109bによって、共通液室H1112内のインクの慣性や圧力変動が良好に抑制されるため、各インク流路H1111内のインクのメニスカスの振動等が減衰されて、吐出不良が生じることなくインク滴の吐出動作を安定させることができる。さらに、この第2の記録素子基板H1101によれば、大吐出口H1107aを有するインク流路H1111のリフィル時間と、小吐出口H1107bを有するインク流路H1111のリフィル時間とをそれぞれ調整し、大吐出口H1107aおよび小吐出口H1107bに対応する各電気熱変換素子H1103を同時に同一の駆動周波数で駆動させて、異なる吐出体積のインク滴をそれぞれ良好に吐出して記録することが可能になる。
【0055】
なお、本実施形態では、円筒状の大ノズルフィルタH1701aおよび小ノズルフィルタH1701bが用いられたが、この形状に限定されるものではなく、他の形状に形成されてもよいことは勿論である。
【0056】
また、上述した第2の記録素子基板H1101は、大ノズルフィルタH1701aおよび小ノズルフィルタH1701bが気泡空間H1109a,H1109bをそれぞれ有する構成にされたが、小吐出口に対応する大ノズルフィルタのみに気泡空間を有する他の第2の記録素子基板について説明する。なお、他の第2の記録素子基板において、上述した第2の記録素子基板H1101と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。図7に、他の第2の記録素子基板の要部の透視平面図を示す。
【0057】
図7に示すように、第2の記録素子基板H1121には、大吐出口H1107aに連通する各インク流路H1111の上流側に、2つの円柱状の小ノズルフィルタH1701cが、インク流路H1111の幅方向に所定の間隙をあけてそれぞれ配置されている。また、小吐出口H1107bに連通する各インク流路H1111の上流側には、2つの円筒状の大ノズルフィルタH1701aが、インク流路H1111の幅方向に所定の間隙をあけてそれぞれ配置されている。
【0058】
そして、大ノズルフィルタH1701aの内部には、インク流路内H1111のインクの振動を減衰するための気泡を有する気泡空間H1109aが設けられている。一方で、小ノズルフィルタH1701bは、一般的なノズルフィルタであって、内部に気泡を有する気泡空間が設けられていない。
【0059】
このような大ノズルフィルタH1701aと小ノズルフィルタH1701bを備える構成は、大吐出口H1107aおよび小吐出口H1107bによる各吐出量の大小較差が大きくなることに伴って、全てのノズルフィルタに気泡空間を設けることが困難になるため、大吐出口H1107aに比べてメニスカスの振動に対する影響が比較的大きい小吐出口H1107bのメニスカスの振動を選択的に抑制する構成である。
【0060】
上述したように構成された第2の記録素子基板H1121によれば、共通液室H1112から各インク流路H1111内にインクが供給されたとき、大ノズルフィルタH1701aおよび小ノズルフィルタH1701cによって、インク中の塵埃が濾過される。そして、この第2の記録素子基板H1121は、大ノズルフィルタH1701aの気泡空間H1109aによって、共通液室H1112内のインクの慣性や圧力変動が良好に抑制されるため、各インク流路H1111内のインクのメニスカスの振動等が減衰されて、吐出不良が生じることなくインク滴の吐出動作を安定させることができる。さらに、この第2の記録素子基板H1121によれば、大吐出口H1107aを有するインク流路H1111のリフィル時間と、小吐出口H1107bを有するインク流路H1111のリフィル時間とをそれぞれ調整し、大吐出口H1107aおよび小吐出口H1107bに対応する各電気熱変換素子H1103を同時に同一の駆動周波数で駆動させて、異なる吐出体積のインク滴をそれぞれ良好に吐出して記録することが可能になる。
【0061】
上述したように、記録ヘッドH1001は、大吐出口H1107aおよび小吐出口H1107bに対応して、気泡空間H1109a,H1109bを有する大ノズルフィルタH1701aおよび小ノズルフィルタH1701bを備えることにより、電気熱変換素子H1103を駆動したときの圧力波の影響による大小吐出口H1107a,H1107b近傍でのインクのメニスカスの振動を抑制することが可能になり、異なる吐出体積のインク滴の吐出動作の安定化を図ることができる。
【0062】
また、記録ヘッドH1001によれば、記録ヘッドH1001全体を大型化することなく十分な気泡を確保することが可能になり、共通液室H1112内等のインクの振動を抑制して吐出不良を防止し、高速、高画質、高信頼性が図られた記録を行うことが可能な記録ヘッドを廉価に提供することができる。
【0063】
(3)記録装置
最後に、上述したようなカートリッジタイプの記録ヘッドカートリッジH1000が搭載される記録装置について説明する。図8に、本実施形態の記録ヘッドカートリッジH1000が搭載される記録装置の一例の正面図を示す。
【0064】
図8に示す記録装置では、図1に示した記録ヘッドカートリッジH1000がキャリッジ102上に位置決めして着脱可能に搭載されている。キャリッジ102には、記録ヘッドカートリッジH1000上の外部信号入力端子を介して各吐出部に駆動信号等を伝達するための電気接続部が設けられている。
【0065】
キャリッジ102は、軸方向が主走査方向と平行に設けられたガイド軸103に沿って往復移動可能に支持されている。そして、キャリッジ102は、主走査モータ104によりモータプーリ105、従動プーリ106およびタイミングベルト107等の駆動機構を介して駆動されるとともに、キャリッジ102の位置および移動が制御される。また、キャリッジ102には、遮蔽板136の位置を検出するためのホームポジションセンサ130が設けられている。このホームポジションセンサ130によって、キャリッジ102が遮蔽板136の位置を通過したときに、キャリッジ102上のホームポジションセンサ130が遮蔽版36を検出することで、キャリッジ102の位置を検出することが可能にされている。
【0066】
記録用紙やプラスチックフィルム等の記録媒体108は、給紙モータ135からギアを介してピックアップローラ131を回転させることにより、オート・シート・フィーダ(ASF)132から一枚ずつ分離給紙される。続いて、分離給紙された記録媒体108は、搬送ローラ109の回転により、記録ヘッドカートリッジH1000の吐出口面と対向する記録位置を通って副走査方向に搬送される。搬送ローラ109は、ライン・フィード(LF)モータ134の回転によりギアを介して行われる。その際、給紙されたか否かの判定と給紙時の頭出し位置の確定は、記録媒体108が紙端センサ133を通過した時点で、この紙端センサ133によって行われる。さらに、記録媒体108の後端が実際にどこに位置し、実際の後端から現在の記録位置を最終的に割り出すためにも紙端センサ133は使用されている。
【0067】
なお、記録媒体108は、記録位置において平坦な記録面をなすように、記録媒体108の裏面がプラテン(不図示)によって支持されている。この場合、キャリッジ102に搭載された記録ヘッドカートリッジH1000は、それらの吐出口面がキャリッジ102から下方へ突出されて、上述の2組の搬送ローラ対の間で記録媒体108と平行になるように保持されている。
【0068】
記録ヘッドカートリッジH1000は、各吐出部における吐出口の並び方向が上述したキャリッジ102の走査方向に対して交差する方向になるようにキャリッジ102に搭載され、これらの吐出口列からインクを吐出することによって記録媒体108に対して文字や画像等の記録を行う。
【0069】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る液体吐出ヘッドによれば、複数のノズルフィルタの少なくとも1つに、吐出口側に開口され、液体の振動を減衰させるための気泡を有する空間が設けられることによって、エネルギ発生手段を駆動したときの圧力波の影響による吐出口近傍での液体のメニスカスの振動を抑制することが可能になり、液滴の吐出動作の安定化を図ることができる。
【0070】
また、この液体吐出ヘッドによれば、液体吐出ヘッド全体を大型化することなく十分な気泡を確保することが可能になり、供給液室内等の液体の振動を抑制して吐出不良を防止し、高速、高画質、高信頼性が図られた記録を行うことが可能な液体吐出ヘッドを廉価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録ヘッドカートリッジを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る記録ヘッドを示す分解斜視図である。
【図3】第1の記録素子基板を一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図4】第2の記録素子基板を一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図5】図4における前記第2の記録素子基板のA−A断面図である。
【図6】前記第2の記録素子基板の要部を示す透視平面図である。
【図7】他の第2の記録素子基板の要部を示す透視平面図である。
【図8】前記記録ヘッドを備える記録装置を説明するための正面図である。
【符号の説明】
H1000 記録ヘッドカートリッジ
H1001 記録ヘッド
H1002 記録素子ユニット
H1003 インク供給ユニット
H1100 第1の記録素子基板
H1101 第2の記録素子基板
H1102 インク供給口
H1103 電気熱変換素子
H1107 吐出口
H1107a 大吐出口
H1107b 小吐出口
H1109a,H1109b 気泡空間
H1110 Si基板
H1111 インク流路
H1112 共通液室
H1701a 大ノズルフィルタ
H1701b 小ノズルフィルタ
H1900 インクタンク

Claims (5)

  1. 液体が充填される複数の液流路と、前記各液流路にそれぞれ設けられたエネルギ発生手段と、前記エネルギ発生手段によって生じるエネルギで液滴を吐出するための吐出口と、前記複数の液流路に連通されて液体を供給するための供給液室と、前記各液流路の上流側にそれぞれ位置して液体を濾過する複数のノズルフィルタとを備える液体吐出ヘッドにおいて、
    前記複数のノズルフィルタの少なくとも1つには、前記吐出口側に開口され、液体の振動を減衰させるための気泡を有する空間が設けられていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 開口径がそれぞれ大小異なる複数の大吐出口および小吐出口が混在されている請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記大吐出口および前記小吐出口に対応して外形寸法がそれぞれ異なる大吐出口用ノズルフィルタおよび小吐出口用ノズルフィルタを備える請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記小吐出口用ノズルフィルタは、前記大吐出口用ノズルフィルタよりも外形寸法が大きく、
    前記空間が前記小吐出口用ノズルフィルタに設けられている請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記大吐出口および前記小吐出口に各々連通された前記各液流路は、前記大吐出口用ノズルフィルタおよび前記小吐出口用ノズルフィルタによって流抵抗がそれぞれ調整されている請求項3または4に記載の液体吐出ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011110933A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd インクジェットヘッド
JP2018199344A (ja) * 2018-09-27 2018-12-20 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

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