JP2007326239A - インクジェット記録ヘッド用基板、及びインクジェット記録ヘッド用基板の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド用基板、及びインクジェット記録ヘッド用基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 メッキバンプとTABテープなどのリードとを電気的に接続するためのボンディングを行うときに、メッキバンプとリードにボンディングツールで圧力(衝撃)をかけるため、メッキバンプとオーバーラップしている保護膜の部分に衝撃が加わり、保護膜が破損してしまう場合があった。
【解決手段】 メッキバンプを保護膜の開口部つまり電極パッド部より狭い領域に形成し、メッキ下地層を保護膜の開口部より広い領域に残す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット記録ヘッド用基板に関し、詳しくは基板とTABテープ等の電気接続に用いられるメッキバンプの構成に関するものである。
インクジェット記録装置(以下、単に記録装置と称する)は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置であり、高速な記録と様々な記録媒体に対して記録することが可能であって、記録における騒音が殆ど生じないと言った特徴を持つ。このようなことから、記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ等の記録機構を担う装置として、広く採用されている。
このような記録装置に搭載される記録ヘッドにおける代表的なインク吐出方式としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いたもの、レーザーなどの電磁波を照射して発熱させ、この発熱による作用でインク滴を吐出させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によってインクを加熱し、膜沸騰の作用によりインク滴を吐出させるものなどが知られている。電気熱変換素子を用いた記録ヘッドは、電気熱変換素子を記録液室内に設け、これに記録信号となる電気パルスを供給して発熱させることによりインクに熱エネルギを与え、そのときの記録液の相変化により生じる記録液の発泡時(沸騰時)の気泡圧力を利用して、微小な吐出口から微量のインク滴を吐出させて、記録媒体に対し記録を行うものであり、一般に、インク滴を吐出するためのインクジェット記録ノズルと、このノズルにインクを供給する供給系とを有している。以下では、このようにインク滴を吐出させて記録媒体に付着させることを「着弾」と称する。
このような記録ヘッドを備えた記録装置は低コストで高品位な文字や画像が出力可能である。
従来から低価格でカラープリントが出力できる利点から、液体に膜沸騰を生じせしめ気泡の形成(発生、成長、消泡、消滅)に伴って、液滴を吐出させるバブルジェット(登録商標)方式の吐出原理に基づくプリンタが市場を占めている。このプリンタは、黒系液体としてのブラックインクおよびシアン、マゼンタ、イエローのカラー系液体を吐出する各ヘッド部に、共通してバブルジェット(登録商標)方式を用いている。
一般に各ヘッド部の吐出口は、数的には高速化の傾向から、64個から増えて128個、256個等が用いられており、1インチ当たりの吐出口数で言うところの「dpi」で、300dpi、600dpi等の高密度で配置される。これらの吐出口に対して配置される電気熱変換体としての発熱体は、数μsecオーダーから10μsecオーダーのパルス的な駆動によって応答して、膜沸騰による気泡を形成するが、高周波で駆動できるため、高速プリント、高画質の形成を達成している。
一方、上記バブルジェット(登録商標)方式の改良として、本願出願人が提案した新方式として、上記気泡を大気に連通させることで、液滴を一定化せしめ、微小液滴の吐出を可能にした大気連通方式、いわゆるbubble through jet方式(以下、BTJ方式と称す)を用いたプリンタが市場に投入されている。このプリンタも、上記プリンタ同様のブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色用のヘッド部を有し、それぞれBTJ方式を共通して用いることで、微小液滴の安定吐出量の確保に基づく高画質プリントを達成している。すなわち、銀塩写真と同等の高品位カラー記録を達成するためには、紙上でドットが見えない(粒状感が無い)程度に小ドット化することが必要であり、カラーインクの液滴は、約5pl(ピコリットル、10−12リットル)〜約2pl、解像度600×1200〜1200×1200dpi(dpiは1インチ当たりのドット数を示す単位)程度まで小ドット化がなされ、十分対応可能である。
インクジェット記録ヘッドの製造では、ヒータやその駆動のためのマトリックス配線およびドライバICなどが形成された基板とインク吐出口等を形成するノズル形成材とを有して構成されるヘッドチップ(以下、単に「チップ」もしくは「記録素子基板」ともいう)と、装置本体との電気接続を行うためのTABテープとを電気的に接続する工程がある。この接続は、通常チップ上の電極パッド上に設けられたバンプとTABテープのインナーリードとを熱や超音波や圧力を併用することによって行う。
バンプとしては、絶縁膜としてSi0、SiNなどの膜を形成してパターニングした後、アルミ電極上に密着向上層としてのTi、Cu、Wなどの材料からなるバリアメタルを通常1〜3層設け、その後その上にフォトリソグラフィ工程によってレジストパターンを形成した後、金を電解メッキによって成長させて形成する、いわゆるメッキバンプが主流である。
近年では、先に述べたように印刷速度の高速化のためにノズル数が増え、コストを低減させるために1ウエハあたりのチップの取り個数を増やすためにチップサイズの狭小化が進んでいる。そのため、1ウエハあたりに配置される電極パッド数すなわちバンプ数が増加傾向にある。よって、ボールバンプのように1つ1つバンプを形成し、バンプの高さを一定にするためにレベリングを行い、個々にリードとボンディングを行うと、工程タクトが非常に長くなってしまう。その点、メッキバンプは、ウエハ毎に複数のバンプを一括処理で形成でき、バンプ高さのバラツキを抑えることができ、一括してボンディングを行うことが可能で工程タクトを短縮できるので、メッキバンプは有利である。
次に、図12を参照しながらメッキバンプの形成方法を説明する。各工程における電極パッド部の膜状態を示しているが、ヒーター部やスルーホール部等、基板の全てにおける膜構造が図に示す工程のいくつかの工程によって同時に形成されることは勿論である。
工程S1では、シリコン基板201上に、インク吐出に際してヒーターを駆動するための半導体素子からなるドライバIC等のIC膜(6層程度で構成)、SiO2からなる蓄熱層202、駆動信号に応じた上記ドライバICによるヒーター駆動において電源電力を供給するための共通電極または接地のための共通電極を構成するAlからなる第1の電気配線膜203、その上層となるSiOからなる層間絶縁膜204、ヒーターを構成するためのヒーター膜205、ヒーターに直接接続して電力を供給するためのAlからなる第2の電気配線膜206、配線やヒーターを保護する保護膜207が順次形成されている。そして、フォトリソグラフィ技術により保護膜をパターニングし、外部とアルミ回路配線を電気的にコンタクトさせるスルーホール200が形成されている。次に、工程S2のように、例えば高融点金属材料のTiW等の密着向上層(バリアメタル)208を真空成膜装置等により、所定の厚みで全面成膜する。そして、配線用金属として優れているメッキ用導体金209を真空成膜装置等により、所定の厚みで全面成膜する。工程S3で前記メッキ用導体金の表面に、例えばネガタイプのホトレジスト210をスピンコート法により塗布し、フォトリソグラフィ法にてレジスト露光・現像を行う。工程S4において電解めっき法によって、めっき用導体金に所定の電流を流せばホトレジストで覆われていない所定の領域に金が析出して、バンプとなる厚膜の金属膜211がホトレジスト内側に形成される。工程S5で所定の時間ホトレジストの剥離液に浸漬させることで、ホトレジストの除去を行い、めっき用導体金を露出させる。工程S6でめっき用導体金を、窒素系有機化合物を含むよう素+よう化カリウムのエッチング液に所定の時間浸漬させることで、密着向上層を露出させる。工程S7で密着向上層を、H2O2系のエッチング液に所定の時間浸漬させることで、アルミ電気配線に駆動電力を供給するためのメッキバンプが、メッキ用導体層からなる金メッキ層で形成される。
特開平9−300624号公報 特開2002−019122号公報
しかしながら、バンプとTABテープなどのリードとを電気的に接続するためのボンディングを行うときに、バンプとリードにボンディングツールで圧力(衝撃)をかけるため、バンプとオーバーラップしている保護膜の部分(図13のA部)に衝撃が加わり、保護膜が破損してしまう場合があった。保護膜が破損してクラックができてしまうと、そのクラックからインクなどの水分が入ってしまい、保護膜で覆われていたアルミ配線が腐食してしまうという問題が発生する。この電気接続部を封止材で封止している場合でも、封止材に吸湿された水分がクラックから入り込み腐食を引き起こす可能性がある。
また、記録ヘッドでは、近年、記録の高速化や高画質化のため、記録ヘッドにおける吐出口やそれに伴う構造の高密度化が進んでいる。しかし、このような高密度化は、発熱もしくは蓄熱の問題をもたらすことがある。例えば、ヘッド温度が一定以上上昇して吐出不良やヘッドの破損を招くことがある。このような問題に対処するため、吐出のため記録ヘッドに加えられるエネルギーを抑制することが重要な課題となっている。この点から、インク吐出にかかる熱効率を向上させるべく、ヒーター膜の上層に形成される保護膜を薄くしてインクに効率的に熱を伝えることが行なわれている。薄くした保護膜の場合、上記に述べた保護膜にクラックが入るという問題が顕著になる。
本発明は上述したような従来技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、バンプとリードをボンディングする際の衝撃によって、あらかじめ基板に形成されていた膜が破壊されることを回避することができる構成を持つインクジェット記録ヘッド用基板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のインクジェット記録ヘッド用基板は、インクを吐出するために使用される複数個の発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体を駆動するための回路配線と、前記回路配線をインクから保護するための保護膜層と、前記回路配線と外部とを電気的に接続ための前記保護膜を開口させた電極パッド部と、前記電極パッド部の上にメッキを行うためのメッキ下地層と、前記メッキ下地層の上に金属材料からなるバンプをメッキ法によって形成したメッキバンプ層と、を備えたインクジェット記録ヘッド用基板において、前記メッキバンプ層が前記保護膜の開口部より狭い領域に形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、メッキバンプを保護膜の開口部つまり電極パッド部より狭い領域に形成することによって、ボンディングするときに保護膜に伝わる衝撃を軽減することができるので、保護膜にクラックが入ることを回避することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図3から図11は、本発明が実施または適用される好適な記録ヘッドを説明するための説明図である。以下、これらの図面を参照して各構成要素について説明する。
本発明の記録ヘッドは図3及び図6に示すようにインクタンク一体構成となっており、図3中の第1の記録ヘッドH1000はブラックインクを、図6中の第2の記録ヘッドH1001はカラーインク(シアンインク、マゼンタインク、イエローインク)もしくはフォトインク(淡シアンインク、淡マゼンタインク、ブラックインク)をそれぞれ搭載している。これら記録ヘッドH1000及びH1001は、インクジェット記録装置本体に載置されているキャリッジの位置決め手段および電気的接点によって固定支持されるとともに、キャリッジに対して着脱可能となっており、搭載したインクが消費されるとそれぞれ交換される。
次にこれら記録ヘッドに関して、さらに詳しく記録ヘッドを構成しているそれぞれの構成要素毎に順を追って説明する。
(1)記録ヘッド
本実施例における第1の記録ヘッドH1000及び第2の記録ヘッドH1001は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギを生成する電気熱変換体を用いたバブルジェット(登録商標)方式の記録ヘッドであり、電気熱変換体とインク吐出口とが対向するように配置された、いわゆるサイドシュータ型の記録ヘッドである。
(1−1)第1の記録ヘッド
第1の記録ヘッドH1000はブラックインク用として使用されるもので、図4の分解斜視図に示すように、記録素子基板H1100、電気配線テープH1300、インク供給保持部材H1500、フィルタH1700、インク吸収体H1600、蓋部材H1900、およびシール部材H1800から構成されている。
(1−1−1)第1の記録素子基板
図5は第1の記録素子基板H1100の構成を説明するために一部破断して示す斜視図である。第1の記録素子基板H1100は、例えば、厚さ0.5〜1mmのSi基板H1110にインク流路である長溝状の貫通口のインク供給口H1102がSiの結晶方位を利用した異方性エッチングやサンドブラストなどの方法で形成されている。
インク供給口H1102を挟んだ両側には、電気熱変換素子H1103がそれぞれ1列ずつ並べて配置されて形成されており、さらに電気熱変換素子H1103に電力を供給するAlなどからなる不図示の電気配線が形成されている。これら電気熱変換素子H1103と電気配線とは成膜技術により形成されている。電気熱変換素子H1103は、各列千鳥状に配列されて、すなわち各列の吐出口の位置が、その並び列方向に直交する方向に並ばないように少しずれて配置されている。さらに、この電気配線に電力を供給したり、電気熱変換素子H1103を駆動するための電気信号を供給したりするための電極部H1104が電気熱変換素子H1103の両外側の側辺に沿って配列して形成されており、電極部H1104上にはAuなどからなるバンプH1105が形成されている。
Si基板H1110にはさらに、ヘッド固有の情報を格納するためのヒューズH1117が形成されており、図9にSi基板の概略を示す。ヒューズH1117は本実施例ではポリシリコン抵抗体で形成されており、インク供給口の短辺側に配置される。ヒューズH1117を溶断、読み出しをする為に駆動する第2の駆動素子H1118は、第1の駆動素子H1116に隣接して配置される。第2の駆動素子H1118によってヒューズH1117を選択的に駆動する選択信号は、電気熱変換素子H1103を選択する信号をそのまま用いていることから、電気熱変換素子H1103と同じように選択することができる。つまり、インクジェット記録基板外部より入力される信号線から、シフトレジスタ、ラッチ回路、デコーダをへて第2の駆動素子H1118近くの信号線までを、電気熱変換素子H1103を駆動している第1の駆動素子H1116を選択する回路と同じ回路を用いて駆動される。また、第2の駆動素子H1118をシフトレジスタなどより出力された信号線より最終的に選択する選択回路H1112は、第1の駆動素子H1116用の回路と同様な形態である。なお、電気熱変換素子H1103にVH電源を供給するためのVH電源パッドH1104cからのびたVH電源配線H1114は電気熱変換素子H1103に接続しており、GNDH電源を供給するためのGNDH電源パッドH1104dからのびたGNDH電源配線H1113は電気熱変換素子H1103に接続された第1の駆動素子H1116とヒューズH1117に接続された第2の駆動素子H1118で共用している。
IDパッドH1104aは、ヒューズH1117の溶断時は電圧を印加するヒューズ切断電源端子、ヒューズによる情報の読み出し時には信号出力端子として機能する。すなわち、ヒューズH1117溶断時は、IDパッドH1104aに電圧(例えば電気熱変換素子を駆動する24V)を印加して、選択回路によって選択された第2の駆動素子H1118を駆動して対応するヒューズH1117を瞬間的に溶断する。このときヒューズ読み出し用電源端子であるID電源パッドH1104bはオープンである。一方、情報の読み出し時は、ID電源パッドH1104bに電圧(例えばロジック回路の電源電圧の3.3V)を印加することにより、ヒューズH1117が溶断していればHiレベルが、溶断していなければヒューズH1117の抵抗値より明らかに大きい読み出し抵抗H1111によりLoレベルが、IDパッドH1104aに出力される。
Si基板H1110上のこれらパターンが形成された面上には、電気熱変換素子H1103に対応したインク流路を形成するインク流路壁H1106とその上方を覆う天上部とを有し、天井部に吐出口H1107が開口された、樹脂材料からなる構造体がフォトリソ技術によって形成されている。吐出口1107は、電気熱変換素子H1103に対向して設けられており、吐出口群H1108を形成している。この第1の記録素子H1100において、インク流路H1102から供給されたインクは各電気熱変換素子H1103の発熱によって発生した気泡の圧力によって、各電気熱変換素子H1103に対向する吐出口1107から吐出される。
(1−1−2)電気配線テープ
電気配線テープH1300は、第1の記録素子基板H1100に対してインクを吐出するための電気信号を印加する電気信号経路を形成するものであり、記録素子基板を組み込むための開口部H1303が形成されており、この開口部の縁付近には、記録素子基板の電極部H1104に接続される電極端子H1304が形成されている。また、電気配線テープH1300には、本体装置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1302が形成されており、電極端子H1304と外部信号入力端子H1302は連続した銅箔の配線パターンでつながれている。
電気配線テープH1300と第1の記録素子基板1100の電気的接続は、例えば、第1の記録素子基板H1100の電極部H1104に形成されたバンプH1105と、第1の記録素子基板H1100の電極部H1104に対応する電気配線テープH1300の電極端子H1304とが熱超音波圧着法により電気接合されることでなされている。
(1−1−3)インク供給保持部材
インク供給保持部材H1500は、例えば、樹脂成形により形成されている。樹脂材料には、形状的剛性を向上させるためにガラスフィラーを5〜40%混入した樹脂材料を使用することが望ましい。図4に示すように、インク供給保持部材H1500は、内部にインクを保持し負圧を発生するための吸収体H1600を有することでインクタンクの機能と、記録素子基板H1100にそのインクを導くためのインク流路を形成することでインク供給の機能とを備えている。インク吸収体H1600としては、PP繊維を圧縮したものが使われているが、ウレタン繊維を圧縮したものでもよい。インク流路の上流部であるインク吸収体H1600との境界部には、記録素子基板H1100内部にゴミの進入を防ぐためのフィルタH1700が溶着により接合されている。フィルタH1700は、SUS金属メッシュタイプでも良いが、SUS金属繊維焼結タイプのほうが好ましい。
インク流路の下流部には、第1の記録素子基板H1100にブラックのインクを供給するためのインク供給口H1200が形成されており、第1の記録素子基板H1100のインク供給口1102がインク供給保持部材H1500のインク供給口H1200に連通するよう、第1の記録素子基板H1100がインク供給保持部材H1500に対して位置精度良く接着固定される。この接着に用いられる第1の接着剤は、低粘度で硬化温度が低く、短時間で硬化し、硬化後比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。例えば、第1の接着剤としては、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤が用いられ、その際の接着層の厚みは50μm程度が望ましい。
また、第1の記録素子基板H1100の接着面周囲の平面には、電気配線テープH1300の一部の裏面が第2の接着剤により接着固定される。第1の記録素子基板H1100と電気配線テープH1300との電気接続部分は、第1の封止剤H1307および第2の封止剤H1308(図10参照)により封止され、電気接続部分をインクによる腐食や外的衝撃から保護されている。第1の封止剤H1307は、主に電気配線テープH1300の電極端子H1302と記録素子基板のバンプH1105との接続部の裏面側と記録素子基板の外周部分を封止し、第2の封止剤H1308は、上述の接続部の表側を封止している。そして、電気配線テープH1300の未接着部は折り曲げられ、インク供給保持部材H1500の第1の記録素子基板H1100の接着面にほぼ垂直な側面に熱カシメもしくは接着等で固定される。
(1−1−4)蓋部材
蓋部材H1900は、インク供給保持部材H1500の上部開口部に溶着されることで、インク供給保持部材H1500内部を密閉するものである。但し、蓋部材H1900にはインク供給保持部材H1500内部の圧力変動を逃がすための細口H1910とそれに連通した微細溝H1920を有しており、細口H1910と微細溝H1920のほとんどをシール部材H1800で覆い微細溝H1920の一端部を開口することで大気連通口を形成している。また、第1の記録ヘッドをインクジェット記録装置に固定するための係合部H1930を有している。
(1−2)第2の記録ヘッド
第2の記録ヘッドH1001はシアン、マゼンタ、イエローまたは淡シアン、淡マゼンタ、ブラックの3色のインクを吐出させるためのもので、図7の分解斜視図に示すように、記録素子基板H1101、電気配線テープH1301、インク供給保持部材H1501、フィルタH1701、H1702、H1703、インク吸収体H1601、H1602、H1603、蓋部材H1901、およびシール部材H1801から構成されている。
(1−2−1)第2の記録素子基板
図8は第2の記録素子基板H1101の構成を説明するために一部破断して示す斜視図であり、3個のインク供給口H1102が並列して形成されている。それぞれのインク供給口H1102を挟んでその両側に電気熱変換素子H1103と吐出口H1107とが一列に並んで千鳥状に配置されて形成されている。そしてSi基板H1101上には、Si基板H1110および第1の記録素子基板H1100と同様に、電気配線、ヒューズ、電極部H1104などが形成されており、その上に樹脂材料でフォトリソグラフィ技術によってインク流路壁H1106や吐出口H1107が形成されており、電気配線に電力を供給するための電極部H1104にはAu等のバンプH1105が形成されている。
(1−2−2)電気配線テープ
電気配線テープH1301は、第2の記録素子基板H1101に対してインクを吐出するための電気信号を印加する電気信号経路を形成するものであり、記録素子基板を組み込むための開口部が形成されており、この開口部の縁付近には、記録素子基板の電極部H1104に接続される電極端子H1304が形成されている。また、電気配線テープH1301には、本体装置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1302が形成されており、電極端子H1304と外部信号入力端子H1302は連続した銅箔の配線パターンでつながれている。
電気配線テープH1301と第2の記録素子基板1101の電気的接続は、例えば、第2の記録素子基板H1101の電極部H1104に形成されたバンプH1105と、第2の記録素子基板H1101の電極部H1104に対応する電気配線テープH1301の電極端子H1304とが熱超音波圧着法により電気接合されることでなされている。
(1−2−3)インク供給保持部材
インク供給保持部材H1501は、例えば、樹脂成形により形成されている。樹脂材料には、形状的剛性を向上させるためにガラスフィラーを5〜40%混入した樹脂材料を使用することが望ましい。図7に示すように、インク供給保持部材H1501は、内部に各色のインクを保持するための負圧を発生するための吸収体H1601、H1602,H1603をそれぞれ独立して保持するための空間を有することでインクタンクの機能と、記録素子基板H1100の各インク供給口H1102にそれぞれインクを導くための独立したインク流路を形成することでインク供給機能とを備えている。インク吸収体H1601、H1602、H1603は、PP繊維を圧縮したものが使われているが、ウレタン繊維を圧縮したものでも良い。各インク流路の上流部のインク吸収体H1601、H1602、H1603との境界部には、記録素子基板H1101内部にゴミの進入を防ぐためのフィルタH1701,H1702,H1703がそれぞれ溶着により接合されている。各フィルタH1701、H1702、H1703は、SUS金属メッシュタイプでも良いが、SUS金属繊維焼結タイプのほうが好ましい。
インク流路の下流部には、第2の記録素子基板H1101に各インクを供給するためのインク供給口H1201が形成されており、第2の記録素子基板H1101の各インク供給口1102がインク供給保持部材H1501の各インク供給口H1201に連通するよう、第2の記録素子基板H1101がインク供給保持部材H1501に対して位置精度良く接着固定される。この接着に用いられる第1の接着剤は、低粘度で硬化温度が低く、短時間で硬化し、硬化後比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。例えば、第1の接着剤としては、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤が用いられ、その際の接着層の厚みは50μm程度が望ましい。
また、インク供給口H1201付近周囲の平面には、電気配線テープH1301の一部の裏面が第2の接着剤により接着固定される。第2の記録素子基板H1101と電気配線テープH1301との電気接続部分は、第1の封止剤H1307および第2の封止剤H1308(図10参照)により封止され、電気接続部分をインクによる腐食や外的衝撃から保護されている。第1の封止剤H1307は、主に電気配線テープH1300の電極端子H1302と記録素子基板のバンプH1105との接続部の裏面側と記録素子基板の外周部分を封止し、第2の封止剤H1308は、上述の接続部の表側を封止している。そして、電気配線テープH1301の未接着部は折り曲げられ、インク供給保持部材H1501のインク供給口H1201を有する面にほぼ直交した側面に熱カシメもしくは接着等で固定される。
(1−2−4)蓋部材
蓋部材H1901は、インク供給保持部材H1501の上部開口部に溶着されることで、インク供給保持部材H1501内部の独立した空間をそれぞれ閉塞するものである。但し、蓋部材H1901にはインク供給保持部材H1501内部の各部屋の圧力変動を逃がすための細口H1911、H1912、H1913と、それぞれに連通した微細溝H1921、H1922、H1923を有している。微細溝H1921およびH1922の他端は微細溝H1923の途中に合流している。さらに、細口H1911、H1912、H1913と微細溝H1921、H1922、および微細溝H1923のほとんどをシール部材H1801で覆い、微細溝H1923の他端部を開口することで大気連通口を形成している。また、第2の記録ヘッドをインクジェット記録装置に固定するための係合部H1930を有している。
(1−3)記録ヘッドのインクジェット記録装置への装着
図3及び図6に示すように、第1の記録ヘッドH1000及び第2の記録ヘッドH1001には、インクジェット記録装置本体のキャリッジの装着位置に案内するための装着ガイドH1560、ヘッドセットレバーによりキャリッジに装着固定するための係合部H1930、およびキャリッジの所定の装着位置に位置決めするためのX方向(キャリッジスキャン方向)の突き当て部H1570、Y方向(記録メディア搬送方向)の突き当て部H1580、Z方向(インク吐出方向)の突き当て部H1590を備えている。上記突き当て部により位置決めされることで、電気配線テープH1300およびH1301上の外部信号入力端子H1302がキャリッジ内に設けられた電気接続部のコンタクトピンと正確に電気的接触を行う。
(2)インクジェット記録装置
次に、上述したようなカートリッジタイプの記録ヘッドを搭載可能な液体吐出記録装置について説明する。図11は、本発明の液体吐出記録ヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す説明図である。
図11に示す記録装置において、図3および図6に示した記録ヘッドH1000およびH1001がキャリッジ102に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ102には、記録ヘッドH1000およびH1001上の外部信号入力端子を介して各吐出部に駆動信号等を伝達するための電気接続部が設けられている。
キャリッジ102は、主走査方向に延在して装置本体に設置されたガイドシャフト103に沿って往復移動可能に案内支持されている。そして、キャリッジ102は主走査モータ104によりモータプーリ105、従動プーリ106およびタイミングベルト107等の駆動機構を介して駆動されるとともにその位置および移動が制御される。また、ホームポジションセンサ130がキャリッジ102に設けられている。これにより遮蔽板136の位置をキャリッジ102上のホームポジションセンサ130が通過した際に位置を知ることが可能となる。
印刷用紙やプラスチック薄板等の記録媒体108は給紙モータ135からギアを介してピックアップローラ131を回転させることによりオートシートフィーダ(ASF)132から一枚ずつ分離給紙される。更に搬送ローラ109の回転により、記録ヘッドH1000及びH1001の吐出口面と対向する位置(プリント部)を通って搬送(副走査)される。搬送ローラ109はLFモータ134の回転によりギアを介して行われる。その際、給紙されたかどうかの判定と給紙時の頭出し位置の確定は、ペーパエンドセンサ133を記録媒体108が通過した時点で行われる。さらに、記録媒体108の後端が実際にどこに有り、実際の後端から現在の記録位置を最終的に割り出すためにもペーパエンドセンサ133は使用されている。
なお、記録媒体108は、プリント部において平坦なプリント面を形成するように、その裏面をプラテン(不図示)により支持されている。この場合、キャリッジ102に搭載された記録ヘッドH1000及びH1001は、それらの吐出口面がキャリッジ102から下方へ突出して前記2組の搬送ローラ対の間で記録媒体108と平行になるように保持されている。
記録ヘッドH1000およびH1001は、各吐出部における吐出口の並び方向が上述したキャリッジ102の走査方向に対して交差する方向になるようにキャリッジ102に搭載され、これらの吐出口列から液体を吐出して記録を行う。
本実施例のインクジェット記録ヘッド用基板の電極パッドおよびバンプ部の構成について説明する。図1は、電極パッド部の基板断面と上面の模式図である。シリコン基板201上に、蓄熱層202、第1の電気配線膜203、層間絶縁膜204、ヒーター層205、第2の電気配線膜206、保護膜207が順次形成されている。そして、パターニングによって保護膜の開口部が設けられ、外部と電気配線を電気的にコンタクトさせるスルーホール200が形成されている。そのスルーホールに、下地層として成膜されたTiW等の密着向上層(バリアメタル)208とメッキ用導体金209を介して、バンプとなる金の厚膜210がメッキ法で形成されている。
本実施例では、メッキバンプは保護膜の開口部よりも狭い領域に形成されている。従来のバンプの構成のようにメッキバンプと保護膜がオーバーラップしていると、バンプとリードをボンディングする際に、メッキバンプへの衝撃がメッキバンプとオーバーラップしている保護膜の部分へそのまま伝わってしまい、保護膜にクラックが入ってしまうことがあった。しかし、本実施例の構成することによって、メッキバンプと保護膜がオーバーラップしている部分がないので、保護膜へ伝わるボンディングの衝撃を軽減でき、クラックの発生を防止することができる。
図2を参照しながら本実施例の構成のメッキバンプの形成方法を説明する。工程S1では、シリコン基板201上に、インク吐出に際してヒーターを駆動するための半導体素子からなるドライバIC等のIC膜(6層程度で構成、図示せず)、SiO2からなる蓄熱層202、駆動信号に応じた上記ドライバICによるヒーター駆動において電源電力を供給するための共通電極または接地のための共通電極を構成するAlからなる第1の電気配線膜203、その上層となるSiOからなる層間絶縁膜204、ヒーターを構成するためのヒーター膜205、ヒーターに直接接続して電力を供給するためのAlからなる第2の電気配線膜206、配線やヒーターを保護する保護膜207が順次形成されている。そして、フォトリソグラフィ技術により保護膜をパターニングし、外部とアルミ回路配線を電気的にコンタクトさせるスルーホール200が形成されている。次に、工程S2のように、高融点金属材料のTiWの密着向上層208を真空成膜装置等により、所定の厚みで全面成膜する。そして、配線用金属として優れているメッキ用導体金209を真空成膜装置等により、所定の厚みで全面成膜する。工程S3で前記メッキ用導体金の表面に、例えばネガタイプのホトレジスト211をスピンコート法により塗布し、フォトリソグラフィ法にてレジスト露光・現像を行ってパターニングを行うが、このときに保護膜の開口部よりもホトレジストが除去される部分が狭くなるようにしておく。工程S4において電解めっき法によって、めっき用導体金に所定の電流を流せばホトレジストで覆われていない所定の領域に金が析出して、バンプとなる金の厚膜210がホトレジスト内側つまり保護膜の開口部よりも狭い領域に形成される。工程S5で所定の時間ホトレジストの剥離液に浸漬させることで、ホトレジストの除去を行い、めっき用導体金を露出させる。そして、工程S6のように、再度、レジスト213を塗布・露光・現像して、保護膜の開口部よりも広い領域にレジストが残るようにパターニングを行う。工程S7でメッキ下地層であるめっき用導体金と密着向上層を、エッチングし、工程S8で所定の時間レジストの剥離液に浸漬させることで、レジストの除去を行う。このようにすることにより、アルミ電気配線に駆動電力を供給するためのメッキバンプが、保護膜の開口部より狭い領域に、メッキ用導体層からなる金メッキ層で形成される。さらに、メッキ下地層を保護膜の開口部より広い領域に残すことにより、保護膜の開口部の電気配線層へのインクなどの水分の侵入を防ぎ、電気配線層が腐食してしまうことも回避できる。
以上のように、本実施例の構成にすることにより、従来のようにメッキバンプと保護膜がオーバーラップしていないので、バンプとリードをボンディングするときに保護膜へ伝わる衝撃を軽減することができ、保護膜のクラック発生を防止することができるのである。
本実施例のインクジェット記録ヘッド用基板の電極パッドおよびバンプ部の構成について説明する。図14は、電極パッド部の基板断面と上面の模式図である。実施例1と同様の部分は説明を省略する。本実施例では図14に示すように、メッキバンプが、リード214の長手方向において、保護膜の開口部より幅が狭く形成されている。
バンプとリードがボンディングされるときのボンディングツールからの衝撃は、まずリードに伝えられて、その後バンプへと伝えられる。このときにリードとバンプの重なる部分に衝撃は伝わるので、リードの短手方向のバンプの辺に比べて、リードの長手方向のバンプの辺に加わる衝撃のほうが大きい。そして、バンプの下の層への衝撃もリードの長手方向にあたる部分への衝撃が大きくなるので、その部分に存在する保護膜への影響が大きい。そこで、図のように、メッキバンプが、リードの長手方向において、保護膜の開口部より幅が狭く形成している。
このようにすることによって、保護膜にクラックが入ることを軽減でき、さらに、リードの短手方向のバンプ幅が比較的広くなるので、リードとバンプの位置アライメントを比較的容易にすることができるのである。
本発明の実施例1の電極パッド部の基板断面と上面の模式図。 本発明の実施例1のメッキバンプの形成方法。 第1の記録ヘッド。 第1の記録ヘッドの分解図。 第1の記録素子基板の一部破断がなされた斜視図。 第2の記録ヘッド。 第2の記録ヘッドの分解図。 第2の記録素子基板の一部破断がなされた斜視図。 Si基板概略。 記録ヘッドの一部断面図。 インクジェット記録装置。 従来のメッキバンプの形成方法。 従来の電極パッド部の基板断面と上面の模式図。 本発明の実施例2の電極パッド部の基板断面と上面の模式図。
符号の説明
102 キャリッジ
103 ガイドシャフト
104 主走査モータ
105 モータプーリ
106 従動プーリ
107 タイミングベルト
108 記録媒体
109 搬送ローラ
130 ホームポジションセンサ
131 ピックアップローラ
132 オートシートフィーダ(ASF)
133 ペーパエンドセンサ
134 LFモータ
135 給紙モータ
136 遮蔽板
200 ルーホール
201 シリコン基板
202 蓄熱層
203 第1の電気配線膜
204 層間絶縁膜
205 ヒーター膜
206 第2の電気配線膜
207 保護膜
208 密着向上層
209 めっき用導体金
210 金の圧膜
211 ホトレジスト
213 レジスト
214 リード
H1000 第1の記録ヘッド
H1001 第2の記録ヘッド
H1100 第1の記録素子基板
H1101 第2の記録素子基板
H1102 インク供給口
H1103 電気熱変換素子
H1104 電極部
H1104a IDパッド
H1104b ID電源パッド
H1104c VH電源パッド
H1104d GNDH電源パッド
H1105 バンプ
H1106 インク流路壁
H1107 吐出口
H1108 吐出口列
H1110 Si基板
H1111 読み出し抵抗
H1112 選択回路
H1113 GNDH電源配線
H1114 VH電源配線
H1116 第1の駆動素子
H1117 ヒューズ
H1118 第2の駆動素子
H1200 第1のインク供給口
H1201 第2のインク供給口
H1300 電気配線テープ
H1302 外部信号入力端子
H1303 開口部
H1304 電極端子
H1307 第1の封止剤
H1308 第2の封止剤
H1500 第1のインク供給部材
H1501 第2のインク供給部材
H1560 装着ガイド
H1570 X突き当て部
H1580 Y突き当て部
H1590 Z突き当て部
H1600、H1601、H1602、H1603 インク吸収体
H1700、H1701、H1702、H1703 フィルタ
H1800、H1801 シール部材
H1900、H1901 蓋部材
H1910、H1911、H1912、H1913 微細口
H1920、H1921、H1922、H1923 細溝

Claims (6)

  1. インクを吐出するために使用される複数個の発熱抵抗体と、
    前記発熱抵抗体を駆動するための回路配線と、
    前記回路配線をインクから保護するための保護膜層と、
    前記回路配線と外部とを電気的に接続ための前記保護膜を開口させた電極パッド部と、
    前記電極パッド部の上にメッキを行うためのメッキ下地層と、
    前記メッキ下地層の上に金属材料からなるバンプをメッキ法によって形成したメッキバンプ層と、
    を備えたインクジェット記録ヘッド用基板において、
    前記バンプを介して当該基板以外とリードで電気接続し、
    前記バンプが、少なくとも前記リードの長手方向で、前記保護膜の開口部より幅が狭く形成されたことを特徴とするインクジェット記録ヘッド用基板。
  2. 前記バンプのすべての部分が前記保護膜の開口部より狭い領域に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド用基板。
  3. 前記メッキ下地層が前記保護膜の開口部より広い領域に形成されることを特徴とする請求項1又は、請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド用基板。
  4. インクを吐出するために使用される複数個の発熱抵抗体と、
    前記発熱抵抗体を駆動するための回路配線と、
    前記回路配線をインクから保護するための保護膜層と、
    前記回路配線と外部とを電気的に接続ための前記保護膜を開口させた電極パッド部と、
    前記電極パッド部の上にメッキを行うためのメッキ下地層と、
    前記メッキ下地層の上に金属材料からなるバンプをメッキ法によって形成したメッキバンプ層と、
    を形成するインクジェット記録ヘッド用基板の製造方法において、
    前記基板上に当該基板側から順に少なくとも前記回路配線層、前記保護膜層を積層した後に前記保護膜に前記電気パッド部を開口させる工程と、
    前記メッキ下地層を積層する工程と、
    前記バンプを、前記バンプを介して当該基板以外と電気接続するリードの少なくとも長手方向で、前記保護膜の開口部より狭い領域に形成する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッド用基板の製造方法。
  5. 前記バンプを形成する工程が、前記バンプのすべての部分を前記保護膜の開口部より狭い領域に形成する工程であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド用基板の製造方法。
  6. 前記バンプを形成した後に、前記メッキ下地層を前記保護膜の開口部より広い領域が残るように除去する工程を有することを特徴とする請求項4又は、請求項5に記載のインクジェット記録ヘッド用基板の製造方法。
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