JP4682909B2 - 電力線搬送通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源供給及び通信信号の伝送に共用される一対の導体線を用いて通信を行う電力線搬送通信装置に関する。
近年、通信技術の進展により様々な技術分野でネットワーク化が進んでおり、建物内の様々な機器がネットワークに接続されつつある。このような機器のネットワーク化は、これら機器を有機的に連携運転することによって、さらには、建物外のネットワークとこの建物内のネットワークとを相互接続して外部の通信端末からこれら機器に運転を指示することによって、省エネルギーや遠隔制御などに対応すると共に安全で快適な暮らしを提供しようとするものである。通信信号の伝送方法は、種々のものがあるが、既設の配線を利用することから新たな伝送路を布設する必要がないという利点や、そのために導入に伴う初期費用がその分低廉であり、建物の美観も損ねない、という利点から、これら機器に電力を供給する電力線を伝送路に利用した電力線搬送通信が採用されることがある。
この電力線搬送通信は、例えば、商用周波数の電力波形に高周波の通信信号を重畳して送信したり、この電力波形からこの高周波の通信信号を分離して受信したりすることによって、通信信号を電力線を介して送受信する通信方式である。
図13は、背景技術に係る電力線搬送通信装置の構成を示すブロック図である。図13に示す電力線搬送通信装置100は、商用電源ACが接続された電力線101を用いて通信を行うもので、結合回路102、受信フィルタ回路103、受信用アンプ104、受信信号処理部105、モデム部106、送信信号処理部107、送信フィルタ108、及び送信用アンプ109を備える。
このような電力線搬送通信装置100では、結合回路102によって、商用交流電圧に重畳されている信号が電力線101から取得されると共に、商用交流周波数がカットされ、電力線搬送通信に用いられる高周波数の信号が結合回路102を通過して受信フィルタ回路103へ出力され、受信フィルタ回路103によって抽出された所望の電力線搬送通信信号が受信用アンプ104により増幅される。そして、受信用アンプ104から出力された信号が、受信信号処理部105によりモデム部106で処理可能な信号形態に変換されてモデム部106へ出力され、モデム部106により復調されたデータが受信される。
また、モデム部106によって変調されたデータは、送信信号処理部107によって、電力線搬送通信用の信号に変換され、さらに送信フィルタ108で波形整形等の信号処理が施された後、結合回路102を介して電力線101における商用交流電源電圧に重畳されることにより、複数の電力線搬送通信装置100間で電力線101を介して電力線搬送通信を行うことが可能にされている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−236815号公報
ところで、通信線路として用いられる電力線101は、本来通信線として敷設されたものではないためシールドされておらず、また、屋内に配電するため例えばコンセントのように線路末端部が開放されている箇所がある。そのため、電力線101は、空中を伝播してくる所定の周波数(波長)の電波に対して非常に効率のよいアンテナとして機能する場合があり、このような場合には、電波がコモンモードノイズとして電力線101に重畳されてしまう。さらに、電力線101は、本来通信線として敷設されたものではないため平衡度が低い。例えば屋内の照明器具をオンオフするためのスイッチは、一般的に片切スイッチが用いられ、すなわち電力線101の一方の相にのみ、スイッチが介設されている。そうすると、電力線101は不平衡線路となるため上述のように電波を拾って生じたコモンモードノイズが、ディファレンシャルモードへ変換されて妨害信号となって電力線101を伝播するので、このような妨害信号の周波数、すなわち空中を伝播する電波の周波数が電力線搬送通信に用いられる周波数帯域内の場合、電力線搬送通信を妨害するという不都合があった。
例えば、図13に示す電力線搬送通信装置100のような一般的な電力線搬送通信用モデムの構成では、レベルが小さい電力線搬送通信信号を増幅するために、受信用アンプ104が設けられており、受信用アンプ104は電力線搬送通信信号以外の妨害信号をも増幅してしまい、電力線搬送通信信号の受信レベルが小さく、妨害信号のレベルが大きい場合にはこのレベルの大きい妨害信号を更に大きく増幅し、受信信号を歪ませることになる。このように妨害信号により歪められた受信信号が、後段の受信信号処理部105に伝えられるため、信号識別が困難となって電力線搬送通信装置100の通信性能を劣化させるという不都合があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、通信信号の伝送に共用される電力線に重畳されたノイズの影響を低減することができる電力線搬送通信装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る電力線搬送通信装置は、電源供給及び通信信号の伝送に共用される一対の導体線を介して他の電力線搬送通信装置との間で通信を行う電力線搬送通信装置であって、前記一対の導体線にそれぞれ接続するための第1及び第2接続端子と、接地に用いられる接地端子と、前記第1及び第2接続端子間に一次巻線が接続される第1トランスと、第1、第2、及び第3巻線を備える第2トランスと、前記第1トランスの二次巻線に生じた第1信号から前記通信に用いられる周波数の信号を選択的に通過させる第1フィルタ部と、前記第2トランスの第3巻線に生じた第2信号から前記通信に用いられる周波数の信号を選択的に通過させると共に、前記第1フィルタ部と信号を通過させる特性が実質的に同一にされている第2フィルタ部と、前記第1フィルタ部を通過する信号と前記第2フィルタ部を通過する信号との差を差分信号として出力する差分信号出力部と、前記差分信号出力部から出力された差分信号を、前記通信信号として取得する受信処理部とを備え、前記第1及び第2巻線が同一極性方向に直列接続された直列回路の両端が、前記第1及び第2接続端子にそれぞれ接続され、前記直列回路における前記第1及び第2巻線の接続点が、前記接地端子と接続され、前記第1トランスにおける一次巻線と二次巻線との巻線比は、前記第1巻線と第3巻線との巻線比、及び前記第2巻線と第3巻線との巻線比とそれぞれ等しいことを特徴としている。
また、上述の電力線搬送通信装置において、前記差分信号出力部は、前記第1フィルタ部を通過する信号を増幅する第1増幅部と、前記第2フィルタ部を通過する信号を増幅すると共に信号増幅率が前記第1増幅部と実質的に同一に設定された第2増幅部と、前記第1増幅部により増幅される信号と前記第2増幅部により増幅される信号との差を前記差分信号として出力する差分部とを備えることを特徴としている。
また、上述の電力線搬送通信装置において、前記差分部は、第4、第5、及び第6巻線を備える三巻線の第3トランスを用いて構成され、前記第4巻線及び前記第4巻線と巻線数が等しい第5巻線が同一極性方向に直列接続された直列回路が、前記第1増幅部の信号出力端子と前記第2増幅部の信号出力端子との間に接続され、前記直列回路における前記第4及び第5巻線の接続点がグラウンドと接続され、前記第6巻線に生じる信号が前記差分信号として出力されることを特徴としている。
また、上述の電力線搬送通信装置において、前記第2増幅部は、増幅率が可変にされており、前記他の電力線搬送通信装置から送信された通信信号が、前記受信処理部によって誤って受信される率である誤り率を算出する誤り率算出部と、前記誤り率算出部により算出される誤り率を減少させるように、前記第2増幅部の増幅率を調整する増幅率調整部とをさらに備えることを特徴としている。
また、上述の電力線搬送通信装置において、前記第3巻線は、前記第1及び第2巻線に対する巻線数比が可変にされていることを特徴としている。
また、上述の電力線搬送通信装置において、前記第3巻線は、複数の中間タップを備え、前記複数の中間タップのうちいずれかに生じた信号を選択し、前記第2信号として前記第2フィルタ部へ出力することで前記第3巻線の巻線数比を可変にする切替スイッチをさらに備えることを特徴としている。
また、上述の電力線搬送通信装置において、前記他の電力線搬送通信装置から送信された通信信号が、前記受信処理部によって誤って受信される率である誤り率を算出する誤り率算出部と、前記誤り率算出部により算出される誤り率を減少させるように、前記切替スイッチにより選択される信号を切り替える切替スイッチ制御部とをさらに備えることを特徴としている。
また、上述の電力線搬送通信装置において、前記第1及び第2接続端子により受電された電源電力に基づき前記第1及び第2増幅部の動作用電力を供給する電源部と、前記第2増幅部により増幅される信号が前記差分部へ出力される信号経路をオンオフするスイッチと、前記他の電力線搬送通信装置から送信された通信信号が、前記受信処理部によって誤って受信される率である誤り率を算出する誤り率算出部と、前記誤り率算出部により算出された誤り率が、予め設定された判定値に満たない場合に前記スイッチをオフさせると共に前記電源部から前記第2増幅部への動作用電力の供給を停止させ、予め設定された判定値を超える場合に前記スイッチをオンさせると共に前記電源部から前記第2増幅部へ前記動作用電力を供給させる電源制御部とをさらに備えることを特徴としている。
また、上述の電力線搬送通信装置において、前記電源部は、前記通信に用いられる周波数の信号に対して高インピーダンスになると共に商用電源周波数に対して低インピーダンスになるフィルタを介して前記第1及び第2接続端子に接続されることを特徴としている。
このような構成の電力線搬送通信装置は、第1及び第2接続端子により受け付けられた信号が第1トランスの一次巻線と二次巻線との巻線数比に応じた電圧にされ、さらに通信に用いられる周波数の成分が第1フィルタ部を通過して差分信号出力部に入力される。一方、第1及び第2接続端子により受け付けられた信号のうちコモン成分は、第1トランスの巻線数比と同じ巻線数比にされた第2トランスの第1巻線と第3巻線、及び第2巻線と第3巻線によって電圧変換され、さらに通信に用いられる周波数の成分が第2フィルタ部を通過して差分信号出力部に入力される。また、第1及び第2接続端子により受け付けられた信号のうちデフィレンシャル成分は、第2トランスの第1巻線及び第2巻線の直列回路と第3巻線との巻線数比に応じた電圧にされ、さらに通信に用いられる周波数の成分が第2フィルタ部を通過して差分信号出力部に入力される。そうすると、第1フィルタ部を通過した信号におけるコモン成分、すなわち妨害信号成分は、第2フィルタ部を通過した信号におけるコモン成分と等しいから差分信号出力部においてコモン成分が差し引かれて妨害信号成分が除去される。一方、第1フィルタ部を通過した信号におけるデフィレンシャル成分、すなわち通信信号成分は、第2フィルタ部を通過した信号におけるデフィレンシャル成分とは、第1トランスと第2トランスとの巻線数比の差に応じて電圧差が生じ、差分信号出力部において、その差分が差分信号として出力され、受信処理部で通信信号として取得されるので、通信信号の伝送に共用される電力線に重畳されたノイズの影響を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力線搬送通信装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す電力線搬送通信装置1は、例えば100Vの商用交流電源電圧ACを供給する一対の導体線L,Nを用いて導体線L,Nに接続された他の電力線搬送通信装置1’と通信を行うもので、例えば第1接続端子2、第2接続端子3、接地端子4、結合回路5、受信フィルタBPF1(第1フィルタ部)、受信フィルタBPF2(第2フィルタ部)、送信フィルタBPF3、差動増幅器AMP1(第1増幅部)、差動増幅器AMP2(第2増幅部)、差動増幅器AMP3(差分部)、電力増幅器AMP4、送信信号処理部6、受信信号処理部7、制御部8、インピーダンスアッパ9(フィルタ)、及び電源部10を備える。この場合、差動増幅器AMP1、差動増幅器AMP2、及び差動増幅器AMP3により差分信号出力部が構成されている。
第1接続端子2及び第2接続端子3は、一対の導体線L,Nにそれぞれ接続するための外部接続端子である。接地端子4は、接地に用いられる外部接地端子で、接地線Eが接続されて接地されるようになっている。
結合回路5は、コンデンサC1,C2と、トランスT1(第1トランス)と、三巻線のトランスT2(第2トランス)とを備えている。コンデンサC1,C2は、商用電源周波数(電源成分)をカットするコンデンサで、例えば0.01μFのコンデンサが用いられる。トランスT1の一次巻線n11の両端は、コンデンサC1,C2を介して第1接続端子2及び第2接続端子3にそれぞれ接続されている。そして、トランスT1の二次巻線n12は、受信フィルタBPF1を介して受信用の差動増幅器AMP1の入力端子に接続されると共に、送信用の電力増幅器AMP4における出力端子に接続されている。
トランスT2は、第1巻線n21、第2巻線n22、及び第3巻線n23を備えている。そして、第1巻線n21及び第2巻線n22が同一極性方向に直列接続された直列回路の、一端がコンデンサC1を介して第1接続端子2に接続され、他端がコンデンサC2を介して第2接続端子3に接続され、第1巻線n21と第2巻線n22との接続点が接地端子4に接続されている。さらに、第3巻線n23が受信フィルタBPF2を介して受信用の差動増幅器AMP2における入力端子に接続されている。
そして、トランスT1における一次巻線n11と二次巻線n12との巻線比は、例えば1:1であり、第1巻線n21、第2巻線n22、及び第3巻線n23の巻線比は、例えば1:1:1にされている。
受信フィルタBPF1は、トランスT1の二次巻線n12に生じた第1信号K1から通信に用いられる周波数の信号、例えば2MHz〜30MHzの信号を選択的に通過させる帯域フィルタである。受信フィルタBPF2は、受信フィルタBPF1と信号を通過させる特性が実質的に同一の帯域フィルタであり、トランスT2の第3巻線n23に生じた第2信号K2から通信に用いられる周波数の信号、例えば2MHz〜30MHzの信号を選択的に通過させる。なお、実質的に同一、とは、同一の範囲に製造ばらつきや誤差の範囲を含む意である。また、受信フィルタBPF1,BPF2は、2MHz〜30MHzの信号を通過させるものに限らず、電力線搬送通信で用いられる他の周波数を通過させるものであってもよい。
そして、受信フィルタBPF1を通過した信号は、差動増幅器AMP1で増幅されて差動増幅器AMP3へ出力される。また、受信フィルタBPF2を通過した信号は、差動増幅器AMP1と信号増幅率が実質的に同一にされる差動増幅器AMP2で増幅されて差動増幅器AMP3へ出力される。差動増幅器AMP2の信号増幅率は、制御部8からの制御信号AGCに応じて可変にされている。差動増幅器AMP3は、差動増幅器AMP1で増幅された信号と差動増幅器AMP2で増幅された信号との差を差分信号K3として受信信号処理部7へ出力する。
受信信号処理部7は、差分信号K3を制御部8で処理可能な信号形態に変換し、受信信号Rxとして制御部8へ出力する通信インターフェイス回路である。送信信号処理部6は、制御部8から出力された送信信号Txを、電力線搬送通信用の信号形態に変換し、送信フィルタBPF3を介して電力増幅器AMP4へ出力する通信インターフェイス回路である。
電力増幅器AMP4は、送信フィルタBPF3から出力された信号を電力増幅してトランスT1の二次巻線n12へ出力する。そうすると、トランスT1の一次巻線n11に誘起された信号が、コンデンサC1,C2を介して導体線L,Nへ出力され、商用交流電源電圧ACに通信信号が重畳されて導体線L,Nに接続された他の電力線搬送通信装置1’と通信可能になっている。
電源部10は、通信に用いられる周波数の信号、例えば2MHz〜30MHzの信号に対して高インピーダンスになるインピーダンスアッパ9を介して接続端子2,3に接続されている。そして、商用交流電源から導体線L,Nを介して接続端子2,3へ供給された電源電圧を、インピーダンスアッパ9を介して取得し、この電源電圧に基づき電力線搬送通信装置1内の各部へ動作用の電力を供給する。この場合、インピーダンスアッパ9によって、通信に用いられる周波数の信号に対する電源部10の入力インピーダンスが増大されるので、電源部10によって、通信信号に対する導体線L,Nのインピーダンスが低下して通信信号が減衰することが低減される。
制御部8は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、USART(Universal Synchronous and Asynchronous Receiver-Transmitter)等のシリアル通信インターフェイス回路と、これらの周辺回路等とを備えて構成され、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、送信処理部81、受信処理部82、誤り率算出部83、及び増幅率調整部84として機能する。
受信処理部82は、例えば導体線L,Nに接続されている他の電力線搬送通信装置1’から導体線L,N、結合回路5、受信フィルタBPF1、差動増幅器AMP1,AMP3、及び受信信号処理部7を経由して受信した受信信号Rxを取得すると共に、その受信データに応じて図略の放電灯等の電気機器へ制御信号を出力してその動作を制御したりする。
送信処理部81は、制御部8に接続されている図略の電気機器から所定のデータを受信して、その受信データを送信信号処理部6、送信フィルタBPF3、電力増幅器AMP4、結合回路5、及び導体線L,Nを経由して他の電力線搬送通信装置1’へ送信したりする。
この場合、制御部8に接続されている電気機器は、電気をエネルギー源として稼動する装置であり、例えば、照明器具及び空調装置等のオフィス環境や住戸環境を調整する装置、エレベータやエスカレータ等の人の移動を補助する移動補助設備、電力計、ガスメータ及び量水器等の計測装置、煙センサ、温度センサ、湿度センサ、及び照度センサ等のセンサ、電子錠装置等の住戸設備、テレビジョン、ビデオテープレコーダ、DVDレコーダ及び洗濯機等の家電製品、コンピュータ等の情報処理装置、電話機及びファクシミリ装置等の通信機器、そして、脈拍計、体温計、血中酸素濃度計及び心電図計等の医療機器等である。
誤り率算出部83は、受信処理部82により受信された受信信号Rxのエラーレート(誤り率)を算出する。誤り率算出部83は、例えば受信処理部82によって、データの内容とそのデータ量とが予め設定されている受信信号Rxが受信された際に、その受信されたデータ中における予め設定されたデータと異なるデータが含まれている比率をエラーレートとして算出する。
なお、誤り率算出部83は、通信品質の善し悪しをおおよそ判定できる程度の精度でエラーレートを算出できればよく、例えば、誤り率算出部83は、導体線L,Nにより伝送される通信信号が、妨害波によって波形が歪む等の妨害を受けた際には、受信信号処理部7により信号を認識できないために受信されない点に鑑みて、予め設定されたデータ量に対する、予め設定されている受信データ量から実際に受信信号Rxとして受信されたデータ量を減算した値、すなわち受信できなかったデータ量の比率をエラーレートとして算出するようにしてもよい。
増幅率調整部84は、誤り率算出部83により算出される誤り率を減少させるように、制御信号AGCを出力して差動増幅器AMP2の信号増幅率を調整する。具体的には、増幅率調整部84は、例えば制御信号AGCを用いて差動増幅器AMP2の信号増幅率を変化させた後に誤り率算出部83によりエラーレートを算出させる動作を繰り返すことにより、エラーレートを最小にさせる差動増幅器AMP2の信号増幅率を探索し、当該探索された信号増幅率に調節する。
次に、図1に示す電力線搬送通信装置1の動作について説明する。まず、導体線L,Nに接続された他の電力線搬送通信装置1’から電力線搬送通信用の通信信号が導体線L,Nに出力され、導体線L,Nにおいて商用交流電源電圧ACに重畳されて伝送され、電力線搬送通信装置1における接続端子2,3で受信される。そして、コンデンサC1,C2によって、接続端子2,3で受信された信号のうち電源成分がカットされ、残りの通信信号を含む周波数成分がトランスT1を介して受信フィルタBPF1へ出力され、さらに通信信号の周波数成分が受信フィルタBPF1を通過して差動増幅器AMP1の入力端子に入力される。
ここで、導体線L,Nがアンテナとなり、空中を伝播している電波が導体線L,Nに重畳してしまった場合、導体線L,Nが対地に対して平衡していれば、導体線L,N各々には同一レベルのコモンモードの妨害信号成分が現れることになり、その線間には妨害信号成分は現れることはない。しかし、宅内配線のように導体線L,Nが対地に対して不平衡になっているような場合では、各々の線路に現れる妨害信号成分の大きさが異なる。その結果,各々の線路に現れるコモンモードの妨害信号成分の大きさの差分が線間に現れてくることになる。
この妨害信号成分が電力線搬送通信帯域内にある場合は、その妨害信号成分は通信信号と共にコンデンサC1,C2、及びトランスT1を通過して受信フィルタBPF1に入力される。受信フィルタBPF1は、電力線搬送通信帯域の信号のみを通過させるが、妨害信号成分もその帯域内にあるため妨害信号成分を除去することはできず、妨害信号成分も通信信号と共に差動増幅器AMP1の入力端子に入力され、差動増幅器AMP1で電圧増幅されて差動増幅器AMP3へ出力される。
一方、接続端子2,3で受信された信号のうち、コンデンサC1を通過した信号成分はトランスT2における第1巻線n21、接地端子4、及び接地線Eを経て対地へ流れ、コンデンサC2を通過した信号成分は、トランスT2における第2巻線n22を経由し、接地端子4及び接地線Eを経て対地へ流れることになる。
ここで、導体線L,Nが平衡しており、導体線Lに重畳された妨害信号成分と導体線Nに重畳された妨害信号成分とが等しい場合、第1巻線n21と第2巻線n22とに流れる電流の大きさは等しく逆極性となるため、第1巻線n21及び第2巻線n22で妨害信号が相殺され、第3巻線n23に電圧は発生しない。
しかし、導体線L,Nが不平衡の場合、トランスT2の第1巻線n21と第2巻線n22に流れる電流の大きさが異なり、この差に応じた電圧の差分信号K3が第3巻線n23に発生することになる。この差分信号K3は受信フィルタBPF2を通過して差動増幅器AMP2によって電圧増幅される。この増幅された妨害信号成分は差動増幅器AMP1の出力信号に含まれる妨害信号の成分と等しくなるため、差動増幅器AMP1の出力電圧と差動増幅器AMP2の出力電圧とを差動増幅器AMP3によって差動増幅することで妨害信号成分の除去が可能となり、所望の電力線搬送通信信号のみを受信信号処理部7へ入力することが可能となる。
具体的には、トランスT1における一次巻線n11と二次巻線n12との巻線比が1:1であり、第1巻線n21、第2巻線n22、及び第3巻線n23の巻線比が1:1:1の条件において、接続端子2,3間のディファレンシャル電圧をVd、接続端子2と接地端子4との間のコモン電圧をVc1、接続端子3と接地端子4との間のコモン電圧をVc2とした場合、トランスT1の二次巻線n12から出力される信号K1は、Vd+Vc1−Vc2となる。一方、トランスT2において、ディファレンシャル電圧Vdは、第1巻線n21と第2巻線n22との直列回路に印加されるので、ディファレンシャル電圧Vdに対するトランスT2の巻線比の関係は、(n21+n22):n23=2:1となる結果、ディファレンシャル電圧VdはトランスT2で1/2にされて第3巻線n23から出力される。従って、トランスT2の第3巻線n23から出力される信号K2は、Vd/2+Vc1−Vc2となる。
ここで、差動増幅器AMP1,AMP2の増幅率をα、差動増幅器AMP3の増幅率をβとすると差動増幅器AMP3の差分信号K3は、β(αK1−αK2)=βVd/2となり、空中を伝播している電波が導体線L,Nに重畳することにより生じたコモンモードの電圧成分であるコモン電圧Vc1,Vc2が除去され、通信信号成分であるβVd/2が得られる。
このようにしてコモン電圧Vc1,Vc2が除去された差分信号K3に基づき、受信信号処理部7により受信信号Rxが生成され、受信処理部82で受信信号Rxが取得されるので、導体線L,Nに重畳されたノイズの影響を低減し、通信の信頼性を向上させることができる。
なお、トランスT1における一次巻線n11と二次巻線n12との巻線比が1:1であり、第1巻線n21、第2巻線n22、及び第3巻線n23の巻線比が1:1:1の場合について説明したが、一次巻線n11と二次巻線n12との巻線比と、第1巻線n21と第3巻線n23との巻線比、及び第2巻線n22と第3巻線n23との巻線比とが等しく、かつ第1巻線n21と第2巻線n22との巻線比が1:1であればよく、例えば一次巻線n11と二次巻線n12との巻線比が、1:2であれば、第1巻線n21、第2巻線n22、及び第3巻線n23の巻線比が、1:1:2であってもよい。
ところで、上述したように、トランスT1における一次巻線n11と二次巻線n12との巻線比が1:1であり、第1巻線n21、第2巻線n22、及び第3巻線n23の巻線比が1:1:1であり、かつ差動増幅器AMP1,AMP2の増幅率が等しければ、差動増幅器AMP3の差分信号K3として、コモン電圧Vc1,Vc2が除去された通信信号成分であるβVd/2が得られるが、例えばトランスT1,T2の特性ばらつきにより巻線比通りの電圧倍率が得られなかったり、差動増幅器AMP1,AMP2の増幅率がばらついて等しくならなかったりした場合には、コモン電圧Vc1,Vc2が除去されず、差分信号K3に妨害信号成分が含まれたままとなり、受信信号処理部7において正しく通信信号を受信することが困難になるおそれがある。
そこで、電力線搬送通信装置1では、差動増幅器AMP2の増幅率を調節してノイズ成分を低減するようになっている。図2は、差動増幅器AMP2の増幅率の調整処理を説明するためのシーケンス図である。図3は、差動増幅器AMP2の増幅率の調整処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明において、説明を簡単にするため、送受信動作における結合回路5、送信信号処理部6、受信信号処理部7、送信処理部81、受信処理部82、差動増幅器AMP1,AMP2,AMP3、電力増幅器AMP4、受信フィルタBPF1,BPF2、及び送信フィルタBPF3の動作についてはその説明を省略する。また、同一の動作には同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
まず、電力線搬送通信装置1’から電力線搬送通信装置1へデータを送信する場合、電力線搬送通信装置1’から電力線搬送通信装置1へ、送信の許可を要求する送信許可要求コマンドが送信される(#1)。そうすると、電力線搬送通信装置1における増幅率調整部84によって、受信データが送信許可要求コマンドであるか否かが確認され(ステップS1)、送信許可要求コマンドであるので(ステップS1でYES)、制御信号AGCが初期値に設定される(ステップS2)。
図4は、制御信号AGCのレベルと差動増幅器AMP2の増幅率Gとの関係の一例を示す説明図である。図4に示すように、制御信号AGCのレベルの増減に応じて増幅率Gが増減するようになっている。そして、制御信号AGCの初期値は、増幅率Gを差動増幅器AMP1の増幅率より小さくさせるべく、例えばゼロに予め設定されている。なお、制御信号AGCの初期値は、増幅率Gを差動増幅器AMP1の増幅率より小さく、かつその差が小さい方が望ましく、このような条件を満たす制御信号AGCの値を初期値として設定するようにしてもよい。
次に、増幅率調整部84によって、変数ERRに100%が設定され(ステップS3)、電力線搬送通信装置1から電力線搬送通信装置1’へ送信要求応答が送信される(ステップS4)。そうすると、電力線搬送通信装置1’から電力線搬送通信装置1へ制御情報コマンドが送信される(#2)。制御情報コマンドは、例えば予め設定されたデータ量、例えば1kBのデータ量に設定されている。
そして、電力線搬送通信装置1における増幅率調整部84によって、受信データが送信許可要求コマンドであるか否かが確認され(ステップS1)、送信許可要求コマンドではないので(ステップS1でNO)、受信データが制御情報コマンドであるか否かが確認され(ステップS5)、制御情報コマンドなので(ステップS5でYES)、誤り率算出部83によって、現状のエラーレートが算出される(ステップS6)。具体的には、誤り率算出部83は、予め設定されたデータ量、例えば1kBに対する、当該設定された受信データ量から実際に受信信号Rxとして受信されたデータ量を減算した値、すなわち受信できなかったデータ量の比率を現実のエラーレートEXとして算出する。
次に、増幅率調整部84によって、エラーレートEXが予め設定された最小値か否かが確認される(ステップS7)。この場合、エラーレートEXの最小値は、例えば電力線搬送通信装置1で採用されている電力線搬送通信の変調方式において期待できるエラーレートの最小値が用いられ、すなわちノイズの影響を受けなかった場合に得られるエラーレートがエラーレートEXの最小値として設定される。
そして、エラーレートEXが最小値であれば、ノイズの影響を受けていないと考えられるから、電力線搬送通信装置1’からのデータ送信を開始させるべく電力線搬送通信装置1から電力線搬送通信装置1’へ送信許可コマンドが送信される(ステップS15)一方、エラーレートEXが最小値でなければ(ステップS7でNO)、増幅率調整部84によってエラーレートEXが変数ERRと比較され(ステップS8)、エラーレートEXが変数ERRより小さければ(ステップS8でYES)、制御信号AGCが予め設定されたΔAGCだけ増加されて差動増幅器AMP2の増幅率Gが増大され(ステップS9)、変数ERRにエラーレートEXが代入され(ステップS10)、再びエラーレートEXを算出するべく電力線搬送通信装置1から電力線搬送通信装置1’へ制御情報送信要求が送信される(ステップS11)。そうすると、電力線搬送通信装置1’から電力線搬送通信装置1へ制御情報コマンドが送信される(#3)。ΔAGCは、小さくすれば増幅率Gの調整精度が向上する代わりに調整時間が増大し、大きくすれば増幅率Gの調整精度が低下する代わりに調整時間が短縮されるので、電力線搬送通信装置1の要求仕様に応じて適宜設定すればよい。
そして、電力線搬送通信装置1における増幅率調整部84によって、受信データが送信許可要求コマンドであるか否かが確認され(ステップS1)、送信許可要求コマンドではないので(ステップS1でNO)、受信データが制御情報コマンドであるか否かが確認され(ステップS5)、制御情報コマンドなので(ステップS5でYES)、誤り率算出部83によって、現状のエラーレートが新たに算出される(ステップS6)。
次に、増幅率調整部84によって、エラーレートEXが予め設定された最小値か否かが確認され(ステップS7)、エラーレートEXが最小値でなければ(ステップS7でNO)、増幅率調整部84によってエラーレートEXが変数ERRと比較され(ステップS8)、再びエラーレートEXが変数ERRより小さければ(ステップS8でYES)、制御信号AGCが予め設定されたΔAGCだけ増加されて差動増幅器AMP2の増幅率Gが増大され(ステップS9)、変数ERRにエラーレートEXが代入され(ステップS10)、再びエラーレートEXを算出するべく電力線搬送通信装置1から電力線搬送通信装置1’へ制御情報送信要求が送信される(ステップS11)。そうすると、電力線搬送通信装置1’から電力線搬送通信装置1へ制御情報コマンドが送信される(#4)。
以上、ステップS1〜S11の処理が、エラーレートEXが変数ERRより大きくなるまで繰り返されて、エラーレートEXが最小となる制御信号AGCの値が探索される。
そして、電力線搬送通信装置1における増幅率調整部84によって、受信データが送信許可要求コマンドであるか否かが確認され(ステップS1)、送信許可要求コマンドではないので(ステップS1でNO)、受信データが制御情報コマンドであるか否かが確認され(ステップS5)、制御情報コマンドなので(ステップS5でYES)、誤り率算出部83によって、現状のエラーレートが新たに算出される(ステップS6)。
次に、増幅率調整部84によって、エラーレートEXが予め設定された最小値か否かが確認され(ステップS7)、エラーレートEXが最小値でなければ(ステップS7でNO)、増幅率調整部84によってエラーレートEXが変数ERRと比較され(ステップS8)、エラーレートEXが変数ERR以上であれば(ステップS8でNO)、制御信号AGCの設定値が大きすぎるので、制御信号AGCがΔAGCだけ減少されて差動増幅器AMP2の増幅率Gが減少され(ステップS12)、電力線搬送通信装置1’からのデータ送信を開始させるべく電力線搬送通信装置1から電力線搬送通信装置1’へ送信許可コマンドが送信される(ステップS13)。そうすると、電力線搬送通信装置1’から電力線搬送通信装置1へのデータ伝送が開始される(#5)。
そして、電力線搬送通信装置1における増幅率調整部84によって、受信データが送信許可要求コマンドであるか否かが確認され(ステップS1)、送信許可要求コマンドではないので(ステップS1でNO)、受信データが制御情報コマンドであるか否かが確認され(ステップS5)、制御情報コマンドでもないので(ステップS5でNO)、受信処理部82によって、データ受信処理が実行される(ステップS14)。
これにより、電力線搬送通信装置1におけるエラーレートEXを減少させるように、差動増幅器AMP2の増幅率Gが自動的に設定されるので、電力線搬送通信の信頼性を向上させることができる。
さらに、電力線搬送通信装置1と電力線搬送通信装置1’とが入れ替わって再びステップS1〜S15の処理を実行することにより、電力線搬送通信装置1’におけるエラーレートEXを減少させるように、電力線搬送通信装置1’の差動増幅器AMP2の増幅率Gが自動的に設定されるので、電力線搬送通信の信頼性を向上させることができる。
なお、図5に示すように、差分部として、差動増幅器AMP3の代わりに三巻線のトランスT3(第3トランス)を用いてもよい。図5に示す電力線搬送通信装置1において、トランスT3は、第1巻線n31(第4巻線)、第2巻線n32(第5巻線)、及び第3巻線n33(第6巻線)を備えている。そして、第1巻線n31及び第2巻線n32が同一極性方向に直列接続された直列回路の、一端が差動増幅器AMP1の出力端子に接続され、他端が差動増幅器AMP2の出力端子に接続され、第1巻線n31と第2巻線n32との接続点が回路グラウンドに接続されている。さらに、第3巻線n33の、一端が受信信号処理部7の入力端子に接続され、他端が回路グラウンドに接続されている。
この場合、差動増幅器AMP1と差動増幅器AMP2との出力信号が、トランスT3の1巻線n31と第2巻線n32とにそれぞれ逆極性で入力されるため、各出力信号に含まれる同一レベルの妨害信号成分が互いに打ち消しあい、通信信号を示す差動信号成分のみが第3巻線n33に誘起され、トランスT3から差分信号K3として受信信号処理部7へ出力される。これにより、差動増幅器AMP3の代わりにトランスT3を用いて差動増幅器AMP1の出力信号と差動増幅器AMP2の出力信号との差を差分信号K3として受信信号処理部7へ出力することができるので、差動増幅器AMP3の動作用電力を低減して電力線搬送通信装置1の消費電力を低減することができる。
また、第1巻線n31、第2巻線n32、及び第3巻線n33の巻線比は、1:1:2とすることが望ましい。例えばn31:n32:n33=1:1:1であった場合には、第1巻線n31及び第2巻線n32の直列回路と第3巻線n33との巻線比は2:1となり、差動増幅器AMP1の出力信号と差動増幅器AMP2の出力信号との差が1/2倍にされて第3巻線n33に誘起されるが、n31:n32:n33=1:1:2とすることで、第1巻線n31及び第2巻線n32の直列回路に入力された差動成分のレベルを維持しつつ差分信号K3として受信信号処理部7へ出力することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電力線搬送通信装置について説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態に係る電力線搬送通信装置1aの構成の一例を示すブロック図である。図6に示す電力線搬送通信装置1aと図1に示す電力線搬送通信装置1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図6に示す電力線搬送通信装置1aは、切替スイッチSW1をさらに備えると共に、増幅率調整部84の代わりに切替スイッチ制御部85を備えている。
また、トランスT2における第3巻線n23aは、複数の中間タップ、例えば7つの中間タップa〜g(図6では、4つの中間タップを図示)を備えている。切替スイッチSW1は、第3巻線n23aにおける中間タップa〜gのうちいずれかに生じた信号を選択し、信号K2として受信フィルタBPF2へ出力する切替スイッチである。
図7は、切替スイッチSW1の切替位置(第3巻線n23aにおける中間タップの位置)とトランスT2における三巻線(n21、n22、n23a)の巻線比との関係の一例を示した表形式の説明図である。図7に示すように、切替スイッチSW1を中間タップaの位置に切り替えると、n21:n22:n23a=1:1:0.7となり、以下、切替スイッチSW1の切替位置を中間タップaからgへ順に切り替えるに従って、第3巻線n23aの巻線比が増大し、すなわち切替スイッチSW1の出力信号K2の信号レベルが増大するようになっている。トランスT2における第3巻線n23aの、第1巻線n21及び第2巻線n22に対する巻線数比は、「1」前後で細かく調整できるように、中間タップが設けられていることが望ましい。
切替スイッチ制御部85は、誤り率算出部83により算出される誤り率を減少させるように、制御信号SSWを用いて切替スイッチSW1を切り替える。具体的には、切替スイッチ制御部85は、例えば制御信号SSWを用いて切替スイッチSW1を切り替えた後に誤り率算出部83によりエラーレートを算出させる動作を繰り返すことにより、エラーレートを最小にさせる切替スイッチSW1の切替位置を探索し、当該切替位置に切替スイッチSW1を切り替える。
その他の構成及び動作は図1に示す電力線搬送通信装置1と同様であるのでその説明を省略し、電力線搬送通信装置1aの特徴的な動作について説明する。図8は、切替スイッチSW1の切替処理を説明するためのシーケンス図である。図9は、切替スイッチSW1の切替処理を説明するためのフローチャートである。
図8、図9における切替スイッチ制御部85の動作は、図2、図3における増幅率調整部84の動作とは、ステップS21において、切替スイッチSW1を第3巻線n23aの巻線比が最も小さい中間タップaに切り替える点、ステップS22において、切替スイッチSW1を、中間タップa,b,c,d,e,f,gの順に一つずつ切り替えることで、第3巻線n23aの巻線比を徐々に増大させて出力信号K2の信号レベルを増大させる点、及びステップS23において、切替スイッチSW1を、中間タップg,f,e,d,c,b,aの順に一つずつ切り替えることで、第3巻線n23aの巻線比を徐々に減少させて出力信号K2の信号レベルを減少させる点が異なる。
これにより、図1に示す電力線搬送通信装置1の場合と同様に、電力線搬送通信装置1aにおけるエラーレートEXを減少させるように、切替スイッチSW1が自動的に切り替えられるので、電力線搬送通信の信頼性を向上させることができる。
なお、第3巻線n23aは、複数の中間タップと切替スイッチSW1とを用いて第1巻線n21及び第2巻線n22に対する巻線数比が可変にされている例に限られず、例えば第3巻線n23aをスライダックのように巻線数比を連続的に変化させる構成としてもよい。
また、切替スイッチ制御部85を備えず、切替スイッチSW1を手動式の切り替えスイッチとしたり、第3巻線n23aの巻線数比を可変にする操作ノブを備える構成としてもよい。この場合、ユーザは、電力線搬送通信装置1の動作状態を確認しながら適宜切替スイッチSW1や操作ノブを操作することで、電力線搬送通信装置1aにおけるエラーレートEXを減少させ、電力線搬送通信の信頼性を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る電力線搬送通信装置について説明する。図10は、本発明の第3の実施の形態に係る電力線搬送通信装置1bの構成の一例を示すブロック図である。図10に示す電力線搬送通信装置1bと図1に示す電力線搬送通信装置1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図10に示す電力線搬送通信装置1bは、スイッチSW2,SW3と、電源制御部86とをさらに備える。
スイッチSW2は、差動増幅器AMP2の出力信号が差動増幅器AMP3へ出力される信号経路をオンオフするスイッチである。スイッチSW3は、電源部10から差動増幅器AMP2への動作用電力の供給をオンオフするスイッチである。
電源制御部86は、誤り率算出部83により算出されたエラーレートEXが、予め設定された判定値REF、例えば30%に満たない場合にスイッチSW2をオフさせて差動増幅器AMP2を差動増幅器AMP3から切り離すと共にスイッチSW3をオフさせて電源部10から差動増幅器AMP2への動作用電力の供給を停止させ、当該エラーレートEXが、判定値REFを超える場合にスイッチSW2をオンさせて差動増幅器AMP2を差動増幅器AMP3に接続すると共にスイッチSW3をオンさせて電源部10から差動増幅器AMP2へ動作用電力を供給させる。
そして、トランスT2、受信フィルタBPF2、差動増幅器AMP2を用いなくてもエラーレートEXが判定値REFに満たない場合、すなわち妨害信号の影響が無く十分な通信性能が得られる場合には、スイッチSW2,SW3をオフして消費電力を低減し、エラーレートEXが判定値REF以上の場合、すなわち妨害信号の影響により十分な通信性能が得られない場合には、スイッチSW2,SW3をオンしてトランスT2、受信フィルタBPF2、及び差動増幅器AMP2を動作させ、妨害信号の影響を低減させるようになっている。
その他の構成及び動作は図1に示す電力線搬送通信装置1と同様であるのでその説明を省略し、電力線搬送通信装置1bの特徴的な動作について説明する。図11は、電源制御部86による電力制御動作を説明するためのシーケンス図である。図12は、電源制御部86による電力制御動作を説明するためのフローチャートである。
まず、電力線搬送通信装置1b’から電力線搬送通信装置1bへ、送信の許可を要求する送信許可要求コマンドが送信される(#1)。そうすると、電力線搬送通信装置1bにおける電源制御部86によって、受信データが送信許可要求コマンドであるか否かが確認され(ステップS31)、送信許可要求コマンドであるので(ステップS31でYES)、スイッチSW2,SW3がオフされて差動増幅器AMP2が差動増幅器AMP3から切り離されると共に電源部10から差動増幅器AMP2への動作用電力の供給が停止される(ステップS32)。
次に、電力線搬送通信装置1bから電力線搬送通信装置1b’へ送信要求応答が送信される(ステップS34)。そうすると、電力線搬送通信装置1b’から電力線搬送通信装置1bへ制御情報コマンドが送信される(#2)。制御情報コマンドは、例えば予め設定されたデータ量、例えば1kBのデータ量に設定されている。
そして、電力線搬送通信装置1bにおける電源制御部86によって、受信データが送信許可要求コマンドであるか否かが確認され(ステップS31)、送信許可要求コマンドではないので(ステップS31でNO)、受信データが制御情報コマンドであるか否かが確認され(ステップS35)、制御情報コマンドなので(ステップS35でYES)、誤り率算出部83によって、現状のエラーレートが算出される(ステップS36)。具体的には、誤り率算出部83は、予め設定されたデータ量、例えば1kBに対する、予め設定されている受信データ量から実際に受信信号Rxとして受信されたデータ量を減算した値、すなわち受信できなかったデータ量の比率を現実のエラーレートEXとして算出する。
次に、電源制御部86によってエラーレートEXが判定値REF、例えば30%と比較され(ステップS37)、エラーレートEXが判定値REFより小さければ(ステップS37でYES)、妨害信号の影響が無く十分な通信性能が得られると判断されて電力線搬送通信装置1b’からのデータ送信を開始させるべく電力線搬送通信装置1bから電力線搬送通信装置1b’へ送信許可コマンドが送信され(ステップS38)、電力線搬送通信装置1b’から電力線搬送通信装置1bへのデータ伝送が開始される(#5)。
一方、エラーレートEXが判定値REF以上であれば(ステップS37でNO)、電源制御部86によって、妨害信号の影響が大きく十分な通信性能が得られないと判断されてスイッチSW2,SW3がオンされ(ステップS39)、トランスT2、受信フィルタBPF2、及び差動増幅器AMP2が動作して妨害信号の影響を低減させた上で、電力線搬送通信装置1b’からのデータ送信を開始させるべく電力線搬送通信装置1bから電力線搬送通信装置1b’へ送信許可コマンドが送信され(ステップS40)、電力線搬送通信装置1b’から電力線搬送通信装置1bへのデータ伝送が開始される(#5)。
そうすると、電力線搬送通信装置1bにおける電源制御部86によって、受信データが送信許可要求コマンドであるか否かが確認され(ステップS31)、送信許可要求コマンドではないので(ステップS31でNO)、受信データが制御情報コマンドであるか否かが確認され(ステップS35)、制御情報コマンドでもないので(ステップS35でNO)、受信処理部82によって、データ受信処理が実行される(ステップS41)。
以上、ステップS31〜S41の処理により、妨害信号の影響が無く十分な通信性能が得られる場合には、スイッチSW2,SW3をオフして消費電力を低減することができると共に、妨害信号の影響により十分な通信性能が得られない場合には、スイッチSW2,SW3をオンしてトランスT2、受信フィルタBPF2、及び差動増幅器AMP2を動作させ、妨害信号の影響を低減させることができる。
なお、スイッチSW2,SW3、及び電源制御部86を、図5、図6、図10に示す電力線搬送通信装置1,1a,1bに備えてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る電力線搬送通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す差動増幅器の増幅率の調整処理を説明するためのシーケンス図である。 図1に示す差動増幅器の増幅率の調整処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示す増幅率の制御信号のレベルと差動増幅器の増幅率の関係の一例を示す説明図である。 図1に示す電力線搬送通信装置の変形例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電力線搬送通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図6に示す切替スイッチの切替位置とトランスにおける三巻線の巻線比との関係の一例を示した表形式の説明図である。 図6に示す切替スイッチの切替処理を説明するためのシーケンス図である。 図6に示す切替スイッチの切替処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る電力線搬送通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図10に示す電源制御部による電力制御動作を説明するためのシーケンス図である。 図10に示す電源制御部による電力制御動作を説明するためのフローチャートである。 背景技術に係る電力線搬送通信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,1a,1b 電力線搬送通信装置
2,3 接続端子
4 接地端子
5 結合回路
6 送信信号処理部
7 受信信号処理部
8 制御部
9 インピーダンスアッパ
10 電源部
81 送信処理部
82 受信処理部
83 誤り率算出部
84 増幅率調整部
85 切替スイッチ制御部
86 電源制御部
AMP1,AMP2,AMP3 差動増幅器
BPF1,BPF2 受信フィルタ
C1,C2 コンデンサ
K3 差分信号
L,N 導体線
REF 判定値
SW1 切替スイッチ
SW2,SW3 スイッチ
T1,T2,T3 トランス
a〜g 中間タップ
n11 一次巻線
n12 二次巻線
n21,n31 第1巻線
n22,n32 第2巻線
n23,n23a,n33 第3巻線

Claims (9)

  1. 電源供給及び通信信号の伝送に共用される一対の導体線を介して他の電力線搬送通信装置との間で通信を行う電力線搬送通信装置であって、
    前記一対の導体線にそれぞれ接続するための第1及び第2接続端子と、
    接地に用いられる接地端子と、
    前記第1及び第2接続端子間に一次巻線が接続される第1トランスと、
    第1、第2、及び第3巻線を備える第2トランスと、
    前記第1トランスの二次巻線に生じた第1信号から前記通信に用いられる周波数の信号を選択的に通過させる第1フィルタ部と、
    前記第2トランスの第3巻線に生じた第2信号から前記通信に用いられる周波数の信号を選択的に通過させると共に、前記第1フィルタ部と信号を通過させる特性が実質的に同一にされている第2フィルタ部と、
    前記第1フィルタ部を通過する信号と前記第2フィルタ部を通過する信号との差を差分信号として出力する差分信号出力部と、
    前記差分信号出力部から出力された差分信号を、前記通信信号として取得する受信処理部とを備え、
    前記第1及び第2巻線が同一極性方向に直列接続された直列回路の両端が、前記第1及び第2接続端子にそれぞれ接続され、前記直列回路における前記第1及び第2巻線の接続点が、前記接地端子と接続され、
    前記第1トランスにおける一次巻線と二次巻線との巻線比は、前記第1巻線と第3巻線との巻線比、及び前記第2巻線と第3巻線との巻線比とそれぞれ等しいこと
    を特徴とする電力線搬送通信装置。
  2. 前記差分信号出力部は、
    前記第1フィルタ部を通過する信号を増幅する第1増幅部と、
    前記第2フィルタ部を通過する信号を増幅すると共に信号増幅率が前記第1増幅部と実質的に同一に設定された第2増幅部と、
    前記第1増幅部により増幅される信号と前記第2増幅部により増幅される信号との差を前記差分信号として出力する差分部とを備えること
    を特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信装置。
  3. 前記差分部は、第4、第5、及び第6巻線を備える三巻線の第3トランスを用いて構成され、
    前記第4巻線及び前記第4巻線と巻線数が等しい第5巻線が同一極性方向に直列接続された直列回路が、前記第1増幅部の信号出力端子と前記第2増幅部の信号出力端子との間に接続され、前記直列回路における前記第4及び第5巻線の接続点がグラウンドと接続され、前記第6巻線に生じる信号が前記差分信号として出力されること
    を特徴とする請求項2記載の電力線搬送通信装置。
  4. 前記第2増幅部は、増幅率が可変にされており、
    前記他の電力線搬送通信装置から送信された通信信号が、前記受信処理部によって誤って受信される率である誤り率を算出する誤り率算出部と、
    前記誤り率算出部により算出される誤り率を減少させるように、前記第2増幅部の増幅率を調整する増幅率調整部とをさらに備えること
    を特徴とする請求項2又は3記載の電力線搬送通信装置。
  5. 前記第3巻線は、前記第1及び第2巻線に対する巻線数比が可変にされていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力線搬送通信装置。
  6. 前記第3巻線は、複数の中間タップを備え、
    前記複数の中間タップのうちいずれかに生じた信号を選択し、前記第2信号として前記第2フィルタ部へ出力することで前記第3巻線の巻線数比を可変にする切替スイッチをさらに備えること
    を特徴とする請求項5記載の電力線搬送通信装置。
  7. 前記他の電力線搬送通信装置から送信された通信信号が、前記受信処理部によって誤って受信される率である誤り率を算出する誤り率算出部と、
    前記誤り率算出部により算出される誤り率を減少させるように、前記切替スイッチにより選択される信号を切り替える切替スイッチ制御部とをさらに備えること
    を特徴とする請求項6記載の電力線搬送通信装置。
  8. 前記第1及び第2接続端子により受電された電源電力に基づき前記第1及び第2増幅部の動作用電力を供給する電源部と、
    前記第2増幅部により増幅される信号が前記差分部へ出力される信号経路をオンオフするスイッチと、
    前記他の電力線搬送通信装置から送信された通信信号が、前記受信処理部によって誤って受信される率である誤り率を算出する誤り率算出部と、
    前記誤り率算出部により算出された誤り率が、予め設定された判定値に満たない場合に前記スイッチをオフさせると共に前記電源部から前記第2増幅部への動作用電力の供給を停止させ、予め設定された判定値を超える場合に前記スイッチをオンさせると共に前記電源部から前記第2増幅部へ前記動作用電力を供給させる電源制御部とをさらに備えること
    を特徴とする請求項2又は3記載の電力線搬送通信装置。
  9. 前記電源部は、前記通信に用いられる周波数の信号に対して高インピーダンスになると共に商用電源周波数に対して低インピーダンスになるフィルタを介して前記第1及び第2接続端子に接続されること
    を特徴とする請求項8記載の電力線搬送通信装置。
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