JP2005073208A - 電力線通信ユニットおよびカプラ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電力線通信における使用通信帯域外のノイズをカットするためのパンドパスフィルタの機能を、簡単な回路構成で実現する。
【解決手段】 カプラ回路部10は、カプラ回路10Aと、このカプラ回路10Aに一体化されたフィルタ回路10Bとを有している。カプラ回路10Aは、従来のカプラ回路における、電力線2に送信信号を重畳する機能と、電力線2に重畳されている信号を分離して受信信号として取り出す機能とに加え、通信周波数帯域に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタとしての機能を有している。一方、フィルタ回路10Bは、通信周波数帯域に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタとしての機能を有している。カプラ回路部10は全体として、通信周波数帯域以外のノイズ成分を除去するバンドバスフィルタの機能を実現している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、信号の伝送媒体として電力線を用いる電力線通信システムに用いられる電力線通信ユニット、および電力線通信ユニットを電力線に結合するカプラ回路に関する。
従来より、通信ネットワークを確立するために、通信媒体として、各通信端末間に専用線を配設することが行われている。通信媒体として専用線を用いると、新たにネットワーク機器を導入する場合や、機器を移動する場合には、配線の変更や、新たに配線を施す必要がある。
一方、既設の配線を通信媒体として利用することにより、専用線の配設を不要にする通信手法として、電力線を用いる方法が考えられている。この電力線を通信媒体として利用して通信を行う方法だと、既設の電力線を用いるので専用線を新たに配線する必要がなく、ネットワーク機器を導入する場合や、一度設置した機器を移動する場合においても、配線の追加や変更を行う必要がないという利点がある。現状、日本では電力線通信で使用する周波数帯域として10kHz〜450kHzが許容されているが、近年の高速通信への要求を満足するため、これよりも高く広い周波数帯域(例えば2MHz〜30MHz)での使用が検討されている。
例えば家電機器間において電力線を通信媒体として通信を行う場合、各家電機器と電力線とを接続するために電力線通信ユニットが用いられる。電力線通信ユニットには、通信を行う家電機器側の通信インタフェースに接続可能な通信モジュールが組み込まれている。
図9は、従来の電力線通信ユニットの回路構成を示している。この電力線通信ユニット101は、電力線102と通信機能を備えた情報機器130との間に接続される。この電力線通信ユニット101は、電力線通信ユニット101を電力線102に結合するためのカプラ回路110と、送信信号および受信信号に対して種々の信号処理を施す信号処理回路120と、電力線通信ユニット101を例えば接続ケーブルなどを介して情報機器130のインタフェースIC131に接続するためのインタフェースIC128とを備えている。
信号処理回路120は、受信系の回路として、BPF(バンドパスフィルタ)121と、AGC(Automatic Gain Control)回路122と、ADC(アナログ・デジタル・コンバータ)123とを有している。信号処理回路20はまた、送信系の回路として、DAC(デジタル・アナログ・コンバータ)124と、BPF(バンドパスフィルタ)125と、AMP回路(増幅器)126とを有している。信号処理回路120はまた、送信信号および受信信号に対して、所定の変調および復調処理を行うPHY/MAC(Physical/Media Access Control)回路27を有している。
カプラ回路110は、図10に示したように、一次側(信号処理回路側)巻線および二次側(電力線側)巻線を有し、電力線通信ユニット101と電力線102とを電気的に絶縁する絶縁トランス111を備えている。カプラ回路110はまた、絶縁トランス111の二次側巻線と電力線102との間に接続されたキャパシタ112−1,112−2と、二次側巻線の一端と電力線102との間に接続された電流制限素子113と、二次側巻線の両端に並列接続されたサージアブソーバ114とを備えている。
この電力線通信ユニット101では、情報機器130のインタフェースIC131を介して出力された送信信号が、インタフェースIC128を介して信号処理回路120に入力される。信号処理回路120では、送信信号に対して、PHY/MAC回路127によって所定の変調処理を施した後、DAC124によりアナログの送信信号に変換する。送信信号はさらに、BPF125によって通信周波数帯域以外のノイズ成分が除去された後、AMP回路126によって増幅され、カプラ回路110に出力される。カプラ回路110は、信号処理回路120からの送信信号を電力線102に重畳する。
電力線通信ユニット101はまた、図示しない通信相手先から送信された信号を電力線102を介して受信する。この場合まず、電力線102に重畳されている信号が、カプラ回路110によって分離され、受信信号として取り出され、信号処理回路120に出力される。信号処理回路120では、受信信号に含まれる通信周波数帯域以外のノイズ成分をBPF121によって除去すると共に、AGC回路122によって、その信号レベルを所定のレベルにする。その後、受信信号は、ADC123によってデジタル信号に変換され、PHY/MAC回路127に出力される。PHY/MAC回路127では、受信信号に所定の復調処理を行った後、インタフェースIC128を介して情報機器130に出力する。情報機器130は、インタフェースIC131を介して受信信号を受信する。
このように、従来の電力線通信ユニット101では、受信系および送信系の回路それぞれに、バンドパスフィルタ(BPF121,BPF125)が挿入されている。従来、電力線通信ユニット関連の技術が記載されたものとしては、例えば以下の特許文献1がある。この特許文献1記載の装置においても、受信系および送信系の回路それぞれに、バンドパスフィルタが設けられている。
特許第3407255号公報
このように、従来の電力線通信ユニット101では、バンドパスフィルタが設けられている。送信側にBPF125を設けているのは、送信信号をAMP回路126で増幅する前の段階で、使用通信帯域外のノイズをカットするためである。受信側にBPF121を設けているのは、受信した信号をAGC回路122によってAGC処理する前に、使用通信帯域外のノイズをカットするためである。
しかしながら、従来の電力線通信ユニット101では、バンドパスフィルタを、受信系および送信系の回路でそれぞれ別々に設けているため、回路構成的に無駄であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、電力線通信における使用通信帯域外のノイズをカットするためのパンドパスフィルタの機能を、簡単な回路構成で実現することができるようにした電力線通信ユニットおよびカプラ回路を提供することにある。
本発明の第1の観点に係るカプラ回路は、電力線通信に用いられるカプラ回路であって、送信信号を電力線に重畳する機能と、電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路と、この第1の回路に一体化された第2の回路とを備えている。そして、第1の回路が、通信周波数帯に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタの機能をさらに有し、第2の回路が、通信周波数帯に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタの機能を有しているものである。
本発明の第1の観点に係る電力線通信ユニットは、電力線に接続されるカプラ回路部と、カプラ回路部を介して電力線に送信信号を出力すると共に、カプラ回路部を介して電力線からの信号を受信する信号処理回路とを備えている。そして、カプラ回路部が、送信信号を電力線に重畳する機能と、電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路と、この第1の回路に一体化された第2の回路とを含み、第1の回路が、通信周波数帯に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタの機能をさらに有し、第2の回路が、通信周波数帯に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタの機能を有しているものである。
本発明の第1の観点に係る電力線通信ユニットおよびカプラ回路では、第1の回路の機能によって、送信信号が電力線に重畳されると共に、電力線に重畳されている信号が分離されて受信される。また、第1の回路におけるハイパスフィルタとしての機能により、通信周波数帯に対して低域側のノイズ成分が除去される。さらに、第2の回路のローパスフィルタとしての機能により、通信周波数帯に対して高域側のノイズ成分が除去される。第1の回路および第2の回路によって、全体として、通信周波数帯域以外のノイズ成分を除去するバンドバスフィルタの機能が実現される。
本発明の第1の観点に係る電力線通信ユニットおよびカプラ回路において、第2の回路のローパスフィルタとしての機能は、例えばインダクタとキャパシタとによるLCフィルタ回路により実現することができる。
本発明の第1の観点に係る電力線通信ユニットおよびカプラ回路において、第1の回路は、電力線通信用の信号処理回路と前記電力線とを電気的に絶縁する絶縁トランスを有していても良い。ハイパスフィルタの機能は、例えばこの絶縁トランスに持たせることができる。この場合、絶縁トランスにハイパスフィルタの特性を持たせるために、使用する通信周波数帯域に応じて、そのコアの材質、透磁率μおよび巻き線方法(巻き方)などを決定する。絶縁トランスにハイパスフィルタの特性を持たせて、低域側にカットオフ周波数を得るためには、例えば、透磁率μの小さい(100〜1500程度)、トロイダル形状のコアを選択すると共に、コアの巻数を数ターン(3〜7)程度にし、インダクタンス値Lを低く抑えれば良い。巻き線方法については、例えば、一次側と二次側との線材を併せて巻く並行巻きとし、容量結合を積極的に起こさせるように構成すると良い。
本発明の第2の観点に係るカプラ回路は、電力線通信に用いられるカプラ回路であって、送信信号を電力線に重畳する機能と、電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路と、この第1の回路に一体化された第2の回路とを備えている。そして、第1の回路が、通信周波数帯に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタの機能をさらに有し、第2の回路が、通信周波数帯に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタの機能を有しているものである。
本発明の第2の観点に係る電力線通信ユニットは、電力線に接続されるカプラ回路部と、カプラ回路部を介して電力線に送信信号を出力すると共に、カプラ回路部を介して電力線からの信号を受信する信号処理回路とを備えている。そして、カプラ回路部が、送信信号を電力線に重畳する機能と、電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路と、この第1の回路に一体化された第2の回路とを含み、第1の回路が、通信周波数帯に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタの機能をさらに有し、第2の回路が、通信周波数帯に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタの機能を有しているものである。
本発明の第2の観点に係る電力線通信ユニットおよびカプラ回路では、第1の回路の機能によって、送信信号が電力線に重畳されると共に、電力線に重畳されている信号が分離されて受信される。また、第1の回路におけるローパスフィルタとしての機能により、通信周波数帯に対して高域側のノイズ成分が除去される。さらに、第2の回路のハイパスフィルタとしての機能により、通信周波数帯に対して低域側のノイズ成分が除去される。第1の回路および第2の回路によって、全体として、通信周波数帯域以外のノイズ成分を除去するバンドバスフィルタの機能が実現される。
本発明の第2の観点に係る電力線通信ユニットおよびカプラ回路において、第2の回路のハイパスフィルタとしての機能は、例えばインダクタとキャパシタとによるLCフィルタ回路により実現することができる。
本発明の第2の観点に係る電力線通信ユニットおよびカプラ回路において、第1の回路は、電力線通信用の信号処理回路と前記電力線とを電気的に絶縁する絶縁トランスを有していても良い。ローパスフィルタの機能は、例えばこの絶縁トランスに持たせることができる。この場合、絶縁トランスにローパスフィルタの特性を持たせるために、使用する通信周波数帯域に応じて、そのコアの材質、透磁率μおよび巻き線方法(巻き方)などを決定する。絶縁トランスにローパスフィルタの特性を持たせて、高域側にカットオフ周波数を得るためには、例えば、透磁率μの小さい(100〜1500程度)、トロイダル形状のコアを選択すると共に、コアの巻数を数〜十数ターン(5〜15)程度にし、インダクタンス値Lを、比較的高い値にすれば良い。巻き線方法については、例えば、一次側と二次側との線材をコアに別々に巻く分割巻きとし、巻線間の容量結合を抑えるように構成すると良い。
本発明の第1の観点に係る電力線通信ユニットおよびカプラ回路によれば、送信信号を電力線に重畳する機能と電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路に、ハイパスフィルタとしての機能を持たせ、また、この第1の回路にローパスフィルタの機能を有する第2の回路を一体化して付加するようにしたので、受信系および送信系の回路にそれぞれ別々にバンドパスフィルタを設けることなく、受信系および送信系の回路に共通化されたバンドパスフィルタを実現できる。これにより、本来のカプラ回路による結合機能に加え、フィルタ機能を実現でき、機能の一体化を図ることができる。このようにして、電力線通信における使用通信帯域外のノイズをカットするためのパンドパスフィルタの機能を、従来よりも簡単な回路構成で実現することができる。
本発明の第2の観点に係る電力線通信ユニットおよびカプラ回路によれば、送信信号を電力線に重畳する機能と電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路に、ローパスフィルタとしての機能を持たせ、また、この第1の回路にハイパスフィルタの機能を有する第2の回路を一体化して付加するようにしたので、受信系および送信系の回路にそれぞれ別々にバンドパスフィルタを設けることなく、受信系および送信系の回路に共通化されたバンドパスフィルタを実現できる。これにより、本来のカプラ回路による結合機能に加え、フィルタ機能を実現でき、機能の一体化を図ることができる。このようにして、電力線通信における使用通信帯域外のノイズをカットするためのパンドパスフィルタの機能を、従来よりも簡単な回路構成で実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施の形態に係るカプラ回路部を備えた電力線通信ユニットの構成例を示している。電力線通信ユニット1は、信号の伝送媒体として電力線2を用いる電力線通信システムに用いられるものであり、電力線2と情報機器30との間に接続される。この電力線通信ユニット1は、電力線通信ユニット1を電力線2に結合するためのカプラ回路部10と、送信信号および受信信号に対して種々の信号処理を施す信号処理回路20と、電力線通信ユニット1を例えば接続ケーブルなどを介して情報機器30に接続するためのインタフェースIC28とを備えている。
電力線2は、例えば商用交流電圧であるAC(交流)100V,200Vでの電力供給を行うものである。情報機器30は、例えば、通信機能を備えたパーソナル・コンピュータや家電機器などである。情報機器30は、電力線通信ユニット1のインタフェースIC28に対応するインタフェースIC31と、電力線2に接続され、交流(AC)電圧を直流(DC)電圧に変換するAC/DC電源回路32とを備えている。
電力線通信ユニット1への電力供給は、電力線2に接続された専用のAC/DC電源回路3から行われるようになっている。なお、図3に示したように、この電力供給を情報機器30側のAC/DC電源回路32から行うようにしても良い。
信号処理回路20は、受信系の回路として、AGC(Automatic Gain Control)回路22と、ADC(アナログ・デジタル・コンバータ)23とを有している。AGC回路22は、カプラ回路部10を介して受信されたアナログの受信信号の信号レベルを一定レベルに保つためのものである。ADC23は、アナログの受信信号をデジタル信号に変換するためのものである。デジタルの受信信号は、後述するPHY/MAC(Physical/Media Access Control)回路27に入力される。
信号処理回路20はまた、送信系の回路として、DAC(デジタル・アナログ・コンバータ)24と、AMP回路(増幅器)25と、スイッチング回路(以下、SWと記す。)26とを有している。DAC24は、後述するPHY/MAC回路27からのデジタル送信信号をアナログ信号に変換するものである。AMP回路25は、アナログの送信信号を増幅するためのものである。SW26は、半二重通信を行うためのものであり、信号の送信時にオンされ、受信時にはオフ状態に制御される。
信号処理回路20はまた、PHY/MAC回路27を有している。PHY/MAC回路27は、インタフェースIC28を介して情報機器30側から入力されたデジタルの送信信号に対して、所定の変調処理を行う機能を有している。PHY/MAC回路27はまた、カプラ回路部10および上述の受信系の回路を介して入力されたデジタルの受信信号に対して、所定の復調処理を行い、インタフェースIC28を介して情報機器30側に出力する機能を有している。
カプラ回路部10は、カプラ回路10Aと、このカプラ回路10Aに一体化されたフィルタ回路10Bとを有している。従来のカプラ回路110(図10)は、電力線2に送信信号を重畳する機能と、電力線2に重畳されている信号を分離して受信信号として取り出す機能とを有していたが、本実施の形態におけるカプラ回路10Aは、それに加え、通信周波数帯域に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタとしての機能を有している。例えば通信周波数帯域が2MHz〜30MHzであれば、カプラ回路10Aは、2MHz未満の周波数成分を除去する機能を有している。一方、フィルタ回路10Bは、通信周波数帯域に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタとしての機能を有している。例えば通信周波数帯域が2MHz〜30MHzであれば、フィルタ回路10Bは、30MHzを超える周波数成分を除去する機能を有している。
ここで、カプラ回路10Aが、本発明における「第1の回路」の一具体例に対応する。フィルタ回路10Bが、本発明における「第2の回路」の一具体例に対応する。
このように、カプラ回路10Aがハイパスフィルタの機能を有し、フィルタ回路10Bがローパスフィルタの機能を有していることにより、カプラ回路部10は全体として、通信周波数帯域以外のノイズ成分を除去するバンドバスフィルタの機能を実現している。
図1は、このカプラ回路部10の具体的な回路構成例を示している。カプラ回路10Aは、信号処理回路20側に設けられた一次側巻線11−1と電力線2側に設けられた二次側巻線11−2とを有する絶縁トランス11を備えている。カプラ回路10Aはまた、絶縁トランス11における二次側巻線11−2の両端に接続されたキャパシタ12−1,12−2と、キャパシタ12−1を介して二次側巻線11−2の一端と電力線2との間に接続された電流制限素子(ヒューズ)13と、二次側巻線11−2の両端に並列接続されたサージアブソーバ14とを備えている。
サージアブソーバ14は、過大なノイズ電圧(サージ電圧)を吸収するためのものである。電流制限素子13は、過大な電流が回路に流れるのを防止するためのものである。
キャパシタ12−1,12−2は、絶縁トランス11の一次側巻線11−1とでハイパスフィルタを構成し、電力線2に重畳されている商用周波数成分を遮断する機能を持っている。なお、このキャパシタ12−1,12−2によるハイパスフィルタとしての機能は、商用周波数成分を遮断するためのものであり、本実施の形態の特徴部分である、通信周波数帯域に対するハイパスフィルタとは別のものである。なお、図1では、二次側巻線11−2の両端にキャパシタ12−1,12−2を設けているが、二次側巻線11−2の一端側(例えば電流制限素子13がある側)にのみ設けるようにしても良い。なお、両端にキャパシタ12−1,12−2を設けた方が、回路の平衡度が増す。
絶縁トランス11は、電力線通信ユニット1と電力線2とを電気的に絶縁する機能を有している。本実施の形態では、この絶縁トランス11に、通信周波数帯域に対するハイパスフィルタの機能を持たせている。
絶縁トランス11は、その通信周波数帯において優れた特性を有する構成となっていることが望ましい。例えば2MHz〜30MHzの周波数帯域を使用する場合、それに合わせて高域の特性に優れた、例えばフェライトのトロイダルコアを用いて構成することが望ましい。フェライトの材料としては、例えばニッケル亜鉛系やマンガン亜鉛系などを使用することができる。
本実施の形態では、絶縁トランス11にハイパスフィルタの特性を持たせるために、特に、漏洩磁束の少ない、ニッケル亜鉛系のトロイダルコアを用いることが望ましい。そして、使用する通信周波数帯域に応じて、絶縁トランス11のコアの材質、透磁率μおよび巻き線方法(巻き方)などを決定する。絶縁トランス11にハイパスフィルタの特性を持たせて、低域側にカットオフ周波数を得るためには、例えば、透磁率μの小さい(100〜1500程度)、トロイダル形状のコアを選択すると共に、コアの巻数を数ターン(3〜7)程度(並行巻きの場合)にし、インダクタンス値Lを低く抑えれば良い。
なお、トロイダルコアのインダクタンス値Lは、以下の式(X)で求められる。
L=(N2/2π)・μtln・(b/a)=AL・N2……(X)
ただし、
N:コイルの巻数
μ:コアの透磁率(μ=μ0・μs)
(μ0:真空中の透磁率(4π・10-7),μs:コアの比透磁率)
t:コアの厚さ
ln:自然対数
b:コアの外半径
a:コアの内半径
AL:AL値は、コアの寸法や材質から決まる値であり、トロイダル・コイルの設計をより簡便にするために通常、製品メーカーにより用意されている。AL値は、式(X)の(1/2π)・μtln・(b/a)に当たる。AL値の単位は、H/N2である。
巻き線方法については、一次側と二次側との線材を併せて巻く並行巻きとし、容量結合を積極的に起こさせるように構成すると良い。図5は、トロイダルコア41に、2つの線材42,43を並行巻きで巻くことにより形成されたトランスの構成例を示している。巻数は、4ターンの例である。
以上のような構成で、絶縁トランス11にハイパスフィルタの特性を持たせることができる。なお、巻き線方法については、一次側と二次側との線材を別々に巻く分割巻きにすることも可能である。図4は、トロイダルコア41に、2つの線材42,43を分割巻きで巻くことにより形成されたトランスの構成例を示している。巻数は、4ターンにしてある。なお、分割巻きの場合、並行巻きに比べて容量結合が抑制されるので、絶縁トランス11にハイパスフィルタの特性を持たせるために、並行巻きに比べて巻数を多くすると良い。ただし、巻数を多くしすぎると、通信周波数帯において信号の減衰が生じやすくなるので、フィルタ特性とのバランスで巻数を決定することが好ましい。なお、上述のように並行巻きであれば、巻数が数ターン程度で済むので好ましい。
フィルタ回路10Bは、絶縁トランス11の一次側巻線11−1の一端と信号処理回路20との間に接続されている。フィルタ回路10Bは、例えばインダクタとキャパシタとによるT型またはπ型のLCフィルタ回路により、ローパスフィルタを構成している。図1では、π型の構成例を示しており、一次側巻線11−1の一端と信号処理回路20との間に直列的に接続されたインダクタL1,L2と、一次側巻線11−1の一端と信号処理回路20との間に並列的に接続されたキャパシタC1,C2,C3とでローパスフィルタを構成している。
以上のように絶縁トランス11によってハイパスフィルタを構成すると共に、フィルタ回路10Bによってローパスフィルタを構成することにより、急峻なフィルタ効果を得ることができるようになっている。例えば、ハイパスフィルタについては低域で−10dB/oct以上、ローパスフィルタについては高域で−24dB/oct以上のカットオフスロープを得ることができる。
なお、従来の電力線通信ユニット101(図9)では、バンドパスフィルタ(BPF121,BPF125)を、受信系および送信系の回路でそれぞれ別々に設けている。この場合、受信系のフィルタ性能を送信系よりも強めに設定していることが多い。本実施の形態では、カプラ回路部10が、従来の受信系および送信系のフィルタの機能を共通化した形で有しているが、フィルタの性能としては、従来の受信系の性能と同等またはそれ以上に設定することが好ましい。なお、電力線通信では、半二重通信を行っているので、受信系および送信系のフィルタが共通化されていても、通信性能上の問題はない。
次に、以上のように構成された電力線通信ユニット1の作用、動作を説明する。
情報機器30からインタフェースIC31を介して出力された送信信号は、インタフェースIC28を介して信号処理回路20に入力される。信号処理回路20では、送信信号に対して、PHY/MAC回路27によって所定の変調処理を施した後、DAC24によりアナログの送信信号に変換する。送信信号はさらに、AMP回路25によって増幅される。SW26は、オン状態とされ、送信信号がカプラ回路部10に出力される。
カプラ回路部10では、カプラ回路10Aの機能により、信号処理回路20からの送信信号を電力線2に重畳する。このとき、フィルタ回路10Bのローパスフィルタの機能により、通信周波数帯に対して高域側のノイズ成分が除去される。また、カプラ回路10Aにおける絶縁トランス11のハイパスフィルタの機能により、通信周波数帯に対して低域側のノイズ成分が除去される。このノイズ成分の除去された送信信号が電力線2に重畳される。
電力線通信ユニット1はまた、図示しない通信相手先から送信された信号を電力線2を介して受信する。電力線通信ユニット1では、カプラ回路部10におけるカプラ回路10Aの機能によって、電力線2に重畳されている信号を分離して受信信号として取り出し、信号処理回路20に出力する。このときカプラ回路部10では、カプラ回路10Aにおける絶縁トランス11のハイパスフィルタの機能により、通信周波数帯に対して低域側のノイズ成分を除去し、次に、フィルタ回路10Bのローパスフィルタの機能により、通信周波数帯に対して高域側のノイズ成分を除去する。このノイズ成分の除去された信号が信号処理回路20に出力される。SW26は、受信時に送信側に影響を与えないために受信信号が送信系の回路に回り込まないようにオフ状態とされる。
信号処理回路20では、AGC回路22によって、受信信号の信号レベルを所定のレベルにする。その後、受信信号は、ADC23によってデジタル信号に変換され、PHY/MAC回路27に出力される。PHY/MAC回路27では、受信信号に所定の復調処理を行った後、インタフェースIC28を介して情報機器30に出力する。情報機器30は、インタフェースIC31を介して受信信号を受信する。
図6は、カプラ回路部10のバンドパスフィルタとしての周波数特性の一具体例を示している。横軸は周波数(MHz)、縦軸は減衰量(dB)を示す。図6の周波数特性は、絶縁トランス11およびフィルタ回路10Bを以下のように構成して得られたものである。使用通信周波数帯域は、2MHz〜30MHzを想定している。
絶縁トランス11(ハイパスフィルタ)の構成。
・コア形状:トロイダルコア(外形8mm×内径4mm×厚さ4mm)
・コア材質:ニッケル亜鉛系
・巻き線方法:5ターンの並行巻き
フィルタ回路10B(ローパスフィルタ)の構成。
・5次のLCフィルタ回路
図6から分かるように、低域側は、2MHzで約−2dB,1MHzで約−12dBの良好な減衰値が得られている。高域側は、30MHzで約−1dB,60MHzで約−35dBの良好な減衰値が得られている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ハイパスフィルタの機能をカプラ回路10Aに持たせると共に、カプラ回路10Aにローパスフィルタの回路(フィルタ回路10B)を一体化して付加するようにしたので、受信系および送信系の回路にそれぞれ別々にバンドパスフィルタを設けることなく、受信系および送信系の回路に共通化されたバンドパスフィルタを実現できる。これにより、本来のカプラ回路10Aによる結合機能に加え、フィルタ機能を実現でき、機能の一体化を図ることができる。また、回路構成の単純化を図ることができる。また、カプラ回路10Aとフィルタ回路10Bとをモジュール化しやすくなる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図7は、本実施の形態におけるカプラ回路部の具体的な回路構成例を示している。このカプラ回路部10−2は、カプラ回路10A−2と、このカプラ回路10A−2に一体化されたフィルタ回路10B−2とを有している。図1の回路では、カプラ回路10Aがハイパスフィルタの機能を持ち、フィルタ回路10Bがローパスフィルタの機能を持っていた。本実施の形態では逆に、カプラ回路10A−2がローパスフィルタの機能を有し、フィルタ回路10B−2がハイパスフィルタの機能を有していることにより、全体としてバンドパスフィルタの機能を実現している。その他の構成は、上記第1の実施の形態と同様である。以下、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施の形態において、カプラ回路10A−2が、本発明における「第1の回路」の一具体例に対応する。フィルタ回路10B−2が、本発明における「第2の回路」の一具体例に対応する。
カプラ回路10A−2におけるローパスフィルタの機能は、絶縁トランス11Aによって実現されている。絶縁トランス11Aは、図1の回路と同様、例えばフェライトのトロイダルコアを用いて構成することができる。フェライトの材料としては、例えばニッケル亜鉛系やマンガン亜鉛系などを使用することができる。
絶縁トランス11Aにローパスフィルタの特性を持たせるために、特に、漏洩磁束の少ない、ニッケル亜鉛系のトロイダルコアを用いることが望ましい。そして、使用する通信周波数帯域に応じて、絶縁トランス11Aのコアの材質、透磁率μおよび巻き線方法(巻き方)などを決定する。絶縁トランス11にローパスフィルタの特性を持たせて、高域側にカットオフ周波数を得るためには、例えば、透磁率μの小さい(100〜1500程度)、トロイダル形状のコアを選択すると共に、コアの巻数を数〜十数ターン(5〜15)程度にし、インダクタンス値Lを、図1の回路の場合よりも高い値にすれば良い。なお、トロイダルコアのインダクタンス値Lは、前述の式(X)で求められる。
巻き線方法については、図4に示したように、一次側と二次側との線材42,43をトロイダルコア41に別々に巻く分割巻きとし、巻線間の容量結合を抑えるように構成すると良い。以上のような構成で、絶縁トランス11Aにローパスフィルタの特性を持たせることができる。
フィルタ回路10B−2は、絶縁トランス11Aの一次側巻線11−1の一端と信号処理回路20との間に接続されている。フィルタ回路10B−2は、例えばインダクタとキャパシタとによるT型またはπ型のLCフィルタ回路により、ハイパスフィルタを構成している。図7では、T型の構成例を示しており、一次側巻線11−1の一端と信号処理回路20との間に直列的に接続されたキャパシタC11,C12と、一次側巻線11−1の一端と信号処理回路20との間に並列的に接続されたインダクタL11とでハイパスフィルタを構成している。
以上のように絶縁トランス11Aによってローパスフィルタを構成すると共に、フィルタ回路10B−2によってハイパスフィルタを構成することにより、急峻なフィルタ効果を得ることができるようになっている。例えば、ハイパスフィルタについては低域で−24dB/oct以上、ローパスフィルタについては高域で−12dB/oct以上のカットオフスロープを得ることができる。
本実施の形態では、カプラ回路10A−2の機能により、信号処理回路20からの送信信号が電力線2に重畳される。このとき、フィルタ回路10B−2のハイパスフィルタの機能により、通信周波数帯に対して低域側のノイズ成分が除去される。また、カプラ回路10A−2における絶縁トランス11Aのローパスフィルタの機能により、通信周波数帯に対して高域側のノイズ成分が除去される。このノイズ成分の除去された送信信号が電力線2に重畳される。
また信号の受信時には、カプラ回路10A−2の機能によって、電力線2に重畳されている信号が分離して受信信号として取り出され、信号処理回路20に出力される。このときカプラ回路部10−2では、絶縁トランス11Aのローパスフィルタの機能により、通信周波数帯に対して高域側のノイズ成分が除去され、次に、フィルタ回路10B−2のハイパスフィルタの機能により、通信周波数帯に対して低域側のノイズ成分が除去される。このノイズ成分の除去された信号が信号処理回路20に出力される。
図8は、カプラ回路部10−2のバンドパスフィルタとしての周波数特性の一具体例を示している。横軸は周波数(MHz)、縦軸は減衰量(dB)を示す。図8の周波数特性は、絶縁トランス11Aおよびフィルタ回路10B−2を以下のように構成して得られたものである。使用通信周波数帯域は、2MHz〜30MHzを想定している。
絶縁トランス11A(ローパスフィルタ)の構成。
・コア形状:トロイダルコア(外形8mm×内径4mm×厚さ4mm)
・コア材質:ニッケル亜鉛系
・巻き線方法:6ターンの分割巻き
フィルタ回路10B−2(ハイパスフィルタ)の構成。
・3次のLCフィルタ回路
図8から分かるように、低域側は、2MHzで約−1dB,1MHzで約−23dBの良好な減衰値が得られている。高域側は、30MHzで約−2.5dB,60MHzで約−13dBの良好な減衰値が得られている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ローパスフィルタの機能をカプラ回路10A−2に持たせると共に、カプラ回路10A−2にハイパスフィルタの回路(フィルタ回路10B−2)を一体化して付加するようにしたので、受信系および送信系の回路にそれぞれ別々にバンドパスフィルタを設けることなく、受信系および送信系の回路に共通化されたバンドパスフィルタを実現できる。これにより、本来のカプラ回路10A−2による結合機能に加え、フィルタ機能を実現でき、機能の一体化を図ることができる。また、回路構成の単純化を図ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
上記各実施の形態では、カプラ回路10A(またはカプラ回路10A−2)にハイパスフィルタ(またはローパスフィルタ)の機能を持たせると共に、ローパスフィルタ(またはハイパスフィルタ)の機能を有するフィルタ回路10B(またはフィルタ回路10B−2)を付加することで、全体としてバンドパスフィルタの機能を実現していた。しかしながら、フィルタ回路10Bを付加することなく、カプラ回路10A単独でバンドパスフィルタの機能を実現することも可能である。
なお、本実施の形態に係るカプラ回路の構成要素は、見掛け上、図1に示したカプラ回路10Aと同じなので、以下、図1を参照して説明する。カプラ回路10A単独でのバンドパスフィルタの機能は、絶縁トランス11によって実現することができる。
絶縁トランス11にバンドパスフィルタの特性を持たせるために、特に、漏洩磁束の少ない、トロイダルコアを用いることが望ましい。そして、使用する通信周波数帯域に応じて、絶縁トランス11のコアの材質、透磁率μおよび巻き線方法(巻き方)などを決定する。
絶縁トランス11の機能をハイパスフィルタとローパスフィルタとに分けて考えると、ハイパスフィルタの特性を持たせるためには、例えば、透磁率μの小さい、トロイダル形状のコアを選択すると共に、コアの巻数を数ターン(3〜7)程度にし、インダクタンス値Lを低く抑えれば良い。これにより、低周波領域においてフィルタ効果を持たせることができる。
また、ローパスフィルタの特性を持たせるためには、例えば、コアの巻き方を分割巻きとして、巻線間の容量結合を防ぐと共に、高周波帯域での特性を抑えるようにすれば良い。これにより、高周波領域においてフィルタ効果を持たせることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、フィルタ回路10Bを付加することなく、カプラ回路10A単独でバンドパスフィルタの機能を実現するようにしたので、回路構成のさらなる単純化を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、所望のフィルタ特性を得ることができれば、絶縁トランスのコアの材質等は、上記で挙げた材質とは異なるものを用いることも可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るカプラ回路部分の構成例を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電力線通信ユニットの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の形態に係る電力線通信ユニットの他の構成例を示すブロック図である。 トロイダルコアを用いた分割巻きのトロイダルコイルの構成図である。 トロイダルコアを用いた並行巻きのトロイダルコイルの構成図である。 本発明の第1の形態に係るカプラ回路部分の周波数特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るカプラ回路部分の構成例を示す回路図である。 本発明の第2の形態に係るカプラ回路部分の周波数特性を示す図である。 従来の電力線通信ユニットの構成例を示すブロック図である。 従来のカプラ回路の構成例を示す回路図である。
符号の説明
1…電力線通信ユニット、2…電力線、10,10−2…カプラ回路部、10A,10A−2…カプラ回路、10B,10B−2…フィルタ回路、11,11A…絶縁トランス、12…キャパシタ、13…電流制限素子、14…サージアブソーバ、20…信号処理回路、30…情報機器。

Claims (6)

  1. 電力線通信に用いられるカプラ回路であって、
    送信信号を電力線に重畳する機能と、前記電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路と、
    この第1の回路に一体化された第2の回路と
    を備え、
    前記第1の回路が、通信周波数帯に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタの機能をさらに有し、
    前記第2の回路が、通信周波数帯に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタの機能を有している
    ことを特徴とするカプラ回路。
  2. 前記第1の回路は、電力線通信用の信号処理回路と前記電力線とを電気的に絶縁する絶縁トランスを有し、前記絶縁トランスが、前記ハイパスフィルタの機能をさらに有している
    ことを特徴とする請求項1に記載のカプラ回路。
  3. 電力線通信に用いられるカプラ回路であって、
    送信信号を電力線に重畳する機能と、前記電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路と、
    この第1の回路に一体化された第2の回路と
    を備え、
    前記第1の回路が、通信周波数帯に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタの機能をさらに有し、
    前記第2の回路が、通信周波数帯に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタの機能を有している
    ことを特徴とするカプラ回路。
  4. 前記第1の回路は、電力線通信用の信号処理回路と前記電力線とを電気的に絶縁する絶縁トランスを有し、前記絶縁トランスが、前記ローパスフィルタの機能をさらに有している
    ことを特徴とする請求項3に記載のカプラ回路。
  5. 電力線に接続されるカプラ回路部と、
    前記カプラ回路部を介して前記電力線に送信信号を出力すると共に、前記カプラ回路部を介して前記電力線からの信号を受信する信号処理回路と
    を備え、
    前記カプラ回路部は、前記送信信号を前記電力線に重畳する機能と、前記電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路と、
    この第1の回路に一体化された第2の回路と
    を含み、
    前記第1の回路が、通信周波数帯に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタの機能をさらに有し、
    前記第2の回路が、通信周波数帯に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタの機能を有している
    ことを特徴とする電力線通信ユニット。
  6. 電力線に接続されるカプラ回路部と、
    前記カプラ回路部を介して前記電力線に送信信号を出力すると共に、前記カプラ回路部を介して前記電力線からの信号を受信する信号処理回路と
    を備え、
    前記カプラ回路部は、前記送信信号を前記電力線に重畳する機能と、前記電力線に重畳されている信号を分離して受信する機能とを有する第1の回路と、
    この第1の回路に一体化された第2の回路と
    を含み、
    前記第1の回路が、通信周波数帯に対する高域側のノイズ成分を除去するローパスフィルタの機能をさらに有し、
    前記第2の回路が、通信周波数帯に対する低域側のノイズ成分を除去するハイパスフィルタの機能を有している
    ことを特徴とする電力線通信ユニット。
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