JP2003163618A - 車両電力線通信システム、通信制御装置、電力線通信インタフェース回路、車載装置、及び中継装置 - Google Patents

車両電力線通信システム、通信制御装置、電力線通信インタフェース回路、車載装置、及び中継装置

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JP2003163618A
JP2003163618A JP2001359624A JP2001359624A JP2003163618A JP 2003163618 A JP2003163618 A JP 2003163618A JP 2001359624 A JP2001359624 A JP 2001359624A JP 2001359624 A JP2001359624 A JP 2001359624A JP 2003163618 A JP2003163618 A JP 2003163618A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が備えるバッテリ等の電力源から電力を
搬送するための電力線を介して、ETC車載装置等の後
付装置と、車載ゲートウェイ装置等の通信制御装置との
間で通信を行い、後付装置の取り付け作業が軽減される
車両電力線通信システム、通信制御装置、電力線通信イ
ンタフェース回路、車載装置、及び中継装置の提供。 【解決手段】 オーディオ101,モニタ102等の車
載機器の通信を制御するGW装置1は、バッテリ2とシ
ガーソケット3aとを接続する電力搬送用のケーブルに
接続されており、前記シガーソケット3aに着脱可能で
あるシガー端子4a,4bには、ETC車載装置5、及
びアダプタ装置6を途中に備えるMDプレーヤ7等の後
付装置がケーブルを介して接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両が備えるバッ
テリ等の電力源から電力を搬送するための電力線を使用
し、車両に備えられるETC車載装置等の車載装置と、
車両に搭載されるゲートウェイ装置等の通信制御装置と
の間にて通信を行うための車両電力線通信システム、該
システムに用いる通信制御装置、電力線通信インタフェ
ース回路、車載装置、及び中継装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の販売時に既に搭載されてい
る車載機器(第1車載機器)の他、ユーザの希望により
後付け的に利用することができる種々の装置(第2車載
機器,車載装置、以下、後付装置という)が開発され、
市場に出回りつつある。後付装置の例としては、高速道
路の出入口に設けられたゲートに設置された無線装置と
の間でDSRC(Dedicated Short Range Communicatio
n :専用挟域通信)等を用いた路車間通信を行うことに
より、自動的にユーザが所持するクレジットカードから
高速道路の走行料金を引き落とすためのETC(Electr
onic Toll Collection)システムにおけるETC車載装
置、又は、車両の後方外部に取り付けられ、駐車する際
にモニタにて参照する車両後方映像を撮影するためのバ
ックモニタ用のカメラなどが挙げられる。
【0003】しかし、従来のETC車載装置の場合、無
線部,ICカードソケット,料金等を表示するための液
晶ディスプレイ,音声案内用のスピーカ等が一体となっ
て筐体に格納された構成をなしている。従って、一体と
なって格納されたスピーカは必然的に小型であり、音質
が比較的悪くユーザが聞き取りにくいという問題があっ
た。また、同様に一体となっている液晶ディスプレイは
小型であり、同時に表示可能な情報量が比較的少なく、
ユーザにとっては不満が残るものであった。
【0004】そこで近年では、車両に搭載されたモニ
タ,TVチューナ、又は車両に初めから備えられている
オーディオ用スピーカ等に接続することによって、同時
により多くの情報量を表示可能とし、良好な音質での音
声案内を可能とするETC車載装置が開発されている。
【0005】また、他の後付装置の例としては、 Bluet
ooth又は無線LANの機能を有するPDAがあり、ユー
ザが所有する前記PDAと、同様の機能を搭載した車内
LANに接続された機器との間でデータの送受信を行う
システムが提案されている。より具体的には、PDA及
び車内LANの双方に Bluetooth機能を搭載し、更にP
DAには、オーディオ,エアコン等の機器を操作するた
めのソフトをインストールし、該PDAを用いてAV機
器をリモコン操作するシステムなどである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、開発されて
いる前記ETC車載装置を車両に搭載する場合、該ET
C車載装置と、モニタ,TVチューナ,オーディオ用ス
ピーカ等の車載機器との間で音声又は映像などのデータ
をやりとりするためには、前記ETC車載装置及び車載
機器の間を、ケーブルを用いて電気的に接続する必要が
ある。また、前記ETC車載装置は一般的に外部からの
電力の供給が必須であり、このためには、車両が備える
バッテリとの間を電力線により直接的に接続する必要が
ある。しかしながら、その作業は煩雑であり、特に、ユ
ーザが自ら接続作業を行うのは困難であるという問題が
あった。
【0007】そこで本発明では、車両が有するバッテリ
から電力を搬送するための電力線を、通信における信号
伝送媒体として利用することにより、上述した問題を解
決することを目的としている。即ち、後付装置と、種々
の車載機器間での通信を制御する車載ゲートウェイ装置
等の通信制御装置との間の通信を、電力線を通じて行う
ことにより、ケーブルを用いて両者間を直接的に接続す
る必要がなく、例えば、後付装置にシガー端子を備えさ
せ、車両の電力線に接続されたシガーソケットへ装着す
るだけで、後付装置及び通信制御装置の間での通信が可
能となり、従来に比して容易に後付装置を取り付けるこ
とができる車両電力線通信システム、通信制御装置、電
力線通信インタフェース回路、車載装置、及び中継装置
を提供することを目的とする。
【0008】また、後付装置及び通信制御装置の間の通
信を、電力線を介して行うと共に、後付装置の駆動電力
を前記シガーソケット等を介して供給することにより、
種々の車載機器への通信用の接続、及びバッテリへの電
力供給用の接続を、例えばシガーソケットへの後付装置
の装着のみに簡略化することができる車両電力線通信シ
ステム、通信制御装置、電力線通信インタフェース回
路、車載装置、及び中継装置を提供することを目的とす
る。
【0009】一方、PDA等の前記通信装置は自らバッ
テリを備えており、車載ゲートウェイ装置との間の通信
は無線により行うため、車両が有するバッテリ及び車載
機器との間を、電力線及びケーブルにより直接的に接続
する必要はない。しかしながら、車載ゲートウェイ装置
に Bluetooth等の無線通信インタフェースが搭載されて
いるため、仕様の異なるインタフェースを備える通信装
置との間では通信を行うことができない。また、車載ゲ
ートウェイ装置は、通常、車両の販売時において既にダ
ッシュボード内,シート下などに備えられるものであ
り、取り外しが容易でなく、無線通信インタフェースを
交換する作業は困難であると共に、通信装置との間にシ
ート等の障害物が存在するため、電波状態が比較的悪
く、安定した通信を行うことが困難であるという問題が
ある。
【0010】そこで本発明では、中継装置に無線通信機
能を備えさせると共に、例えばシガーソケットに装着し
て電力線を介して通信を行う機能を備えさせることによ
り、前記中継装置と後付装置との間で無線により通信を
行い、更に前記中継装置と通信制御装置との間は電力線
を介して通信を行うことが可能となり、また、前記シガ
ーソケットは、車内の何処からも比較的見通しの良好な
位置に備えられているため、後付装置及び中継装置の間
での通信において障害物によって電波が遮られることが
少なく、また、後付装置が備える無線通信インタフェー
スに応じた中継装置を装着するだけで、様々の無線通信
インタフェースを備える後付機器に対応して後付装置及
び通信制御装置の間で通信を行うことができる車両電力
線通信システム及び中継装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る車両電力
線通信システムは、車両が有する複数の第1車載機器間
での通信を制御する通信制御装置と、車両が有する電力
源から出力される電力を搬送するための電力線とを備
え、前記第1車載機器とは異なる第2車載機器及び前記
通信制御装置の間にて、前記電力線を使用して通信を行
うための車両電力線通信システムにおいて、前記第2車
載機器及び通信制御装置は、前記電力線を介して通信を
行う手段を備えることを特徴とする。
【0012】第2発明に係る車両電力線通信システム
は、車両が有する複数の第1車載機器間での通信を制御
する通信制御装置と、車両が有する電力源から出力され
る電力を搬送するための電力線と、該電力線を通じて電
力を外部へ出力するための電力出力部とを備え、前記第
1車載機器とは異なる第2車載機器及び前記通信制御装
置の間にて前記電力線を使用して通信を行うための車両
電力線通信システムにおいて、前記第2車載機器は、前
記電力出力部を介して電力を得る手段と、前記電力線を
介して前記通信制御装置との間で通信を行う手段とを備
え、前記通信制御装置は、前記電力線を介して前記第2
車載機器との間で通信を行う手段を備えることを特徴と
する。
【0013】第3発明に係る車両電力線通信システム
は、車両が有する複数の第1車載機器間での通信を制御
する通信制御装置と、車両が有する電力源から出力され
る電力を搬送するための電力線と、該電力線を通じて電
力を外部へ出力するための電力出力部とを備え、前記第
1車載機器とは異なる第2車載機器及び前記通信制御装
置の間にて前記電力線を使用して通信を行うための車両
電力線通信システムにおいて、前記電力出力部に接続
し、前記通信制御装置及び第2車載機器の間の通信を中
継するための中継装置を備え、該中継装置は、無線によ
り前記第2車載機器との間で通信を行う手段と、前記電
力線を介して前記通信制御装置との間で通信を行う手段
とを備え、前記第2車載機器は、無線により前記中継装
置との間で通信を行う手段を備え、前記通信制御装置
は、前記電力線を介して前記中継装置との間で通信を行
う手段を備えることを特徴とする。
【0014】第4発明に係る通信制御装置は、車両が有
する複数の車載機器間での通信を制御する通信制御装置
において、前記車両が有する電力源から出力される電力
を搬送する電力線を介し、他の通信装置との間で通信を
行う手段を備えることを特徴とする。
【0015】第5発明に係る通信制御装置は、第4発明
に係る通信制御装置において、前記電力線を介して伝送
される信号のうち、特定の周波数帯域を通過させるフィ
ルタ部を更に備え、前記電力源に起因して生じるノイズ
の周波数に基づき、前記電力線を介する通信に用いられ
る通信信号の周波数及び前記フィルタの周波数帯域が設
定されていることを特徴とする。
【0016】第6発明に係る通信制御装置は、第4又は
第5発明に係る通信制御装置において、前記電力線のイ
ンピーダンス特性に基づき、前記電力線を介する通信に
用いられる通信信号の周波数が設定されていることを特
徴とする。
【0017】第7発明に係る電力線通信インタフェース
回路は、電力源から出力される電力を搬送する電力線を
介して通信を行うための電力線通信インタフェース回路
において、前記電力線を介して伝送される信号のうち、
特定の周波数帯域を通過させるフィルタ部を備え、前記
電力源に起因して生じるノイズの周波数に基づき、前記
電力線を介する通信に用いられる通信信号の周波数及び
前記フィルタ部の周波数帯域が設定されていることを特
徴とする。
【0018】第8発明に係る電力線通信インタフェース
回路は、電力源から出力される電力を搬送する電力線を
介して通信を行うための電力線通信インタフェース回路
において、前記電力線のインピーダンス特性に基づき、
前記電力線を介する通信に用いられる通信信号の周波数
が設定されていることを特徴とする。
【0019】第9発明に係る車載装置は、車両に備えら
れる車載装置において、車両が有する電力源から電力線
を通じて搬送される電力を外部へ出力するための電力出
力部を介して電力を得る手段と、前記電力線を介して該
電力線に接続された他の通信装置との間で通信を行う手
段とを備えることを特徴とする。
【0020】第10発明に係る中継装置は、車両が有す
る電力源から電力線を通じて搬送される電力を外部へ出
力するための電力出力部に装着され、前記電力線に接続
された他の通信装置と、車両に備えられる車載装置との
間の通信を中継するための中継装置において、前記車載
装置との間の通信に用いられる信号と、前記電力線を介
する前記他の通信装置との間の通信に用いられる信号と
を変換する手段を備えることを特徴とする。
【0021】第11発明に係る中継装置は、第10発明
に係る中継装置において、前記車載装置との間の通信と
して、無線により通信を行う手段を備えることを特徴と
する。
【0022】第1発明及び第4発明による場合は、電力
線を通じ、ETC車載装置,バックモニタ用のカメラ等
の後付装置(第2車載機器)、及び車載ゲートウェイ装
置等の通信制御装置間にて通信を行うため、後付装置を
車両に搭載する際のケーブルを用いた電気的な接続作業
を軽減することができ、例えば、後付装置にシガー端子
を備えさせ、車両の電力線に接続されたシガーソケット
へ装着するだけで、後付装置及び通信制御装置の間での
通信が可能となる車両電力線通信システム及び通信制御
装置を実現することができる。
【0023】第2発明及び第9発明による場合は、後付
装置及び通信装置間にて電力線を通じて通信を行うと共
に、後付装置は前記電力線を通じて電力の供給を受ける
べくなしてある。従って、後付装置を、例えば車内のシ
ガーソケットに後付装置を装着するだけで、通信制御装
置との間の通信及び電力の供給を行うことが可能である
車両電力線通信システム及び車載装置を実現することが
できる。
【0024】第3発明及び第11発明による場合は、通
信制御装置及び第2車載機器の間の通信を中継する中継
装置が、前記通信制御装置との間で電力線を介する通信
を行う手段と、前記第2車載機器との間で無線により通
信を行う手段とを備える。従って、前記中継装置を、例
えば車内のシガーソケットへ装着すべくなした場合、シ
ガーソケットは通常インストルメントパネルなど、運転
席・助手席などからの見通しが良い場所に設けられてい
ることが多いため、後付装置及び中継装置の間での通信
において障害物によって電波が遮られることが少なく、
また、後付装置が備える無線通信インタフェースに応じ
た中継装置を用いることにより、様々の無線通信インタ
フェースを備える後付機器に対応して該後付装置及び通
信制御装置の間での通信を可能とし、更に、無線による
ため新規にケーブルを必要としない車両電力線通信シス
テム及び中継装置を実現することができる。
【0025】第5発明及び第7発明による場合は、電力
線を通じて伝送される信号のうち、特定の周波数帯域を
通過させるフィルタ部を備え、電力源から生じるノイズ
の周波数に基づいて通信信号の周波数及びフィルタ部の
周波数帯域が設定されている。
【0026】即ち、電力線を通じての通信において無視
できないノイズとしては、電力源から定常的に発せられ
るノイズが存在し、該ノイズは電力源に固有の特定の周
波数を有しているものである。従って、前記特定の周波
数以外の周波数を通信信号に用いるべく設定し、また、
前記特定周波数以外の周波数を通過させるべくフィルタ
部の周波数帯域を設定することにより、電力線を通じて
の通信においてノイズの影響を極力排除し、信頼性の高
い通信を行うことができる通信制御装置、及び電力線通
信インタフェース回路を実現することができる。
【0027】第6発明及び第8発明による場合は、電力
線のインピーダンス特性に基づき、通信信号の周波数が
設定されている。
【0028】即ち、電力線を通じての通信において前記
ノイズと共に問題となるのが通信信号の減衰である。こ
れは、車両の電力線にはバッテリ等のインピーダンスが
比較的低い機器が接続されているために生じるものであ
る。ところで、一般的には電力線のインピーダンス特性
は主としてバッテリに起因してキャパシタンス成分が大
きく、通信信号の周波数が大きい程減衰量は少なくな
る。しかしながら、インダクタンス成分も含まれている
ため、周波数によっては減衰量が大きい箇所も存在す
る。
【0029】図8は、ある電力線における周波数及び減
衰レベルの関係を示すグラフである。図示する如く、一
般的に周波数を大きくするに従い減衰レベルは低減する
が、周波数が1.4MHz,2.2MHzでは減衰レベ
ルは増大している。従って、電力線のインピーダンス特
性に基づいて通信信号の周波数を設定することにより、
比較的に通信信号の減衰を低減させることができ、より
安定した通信を行うことができる通信制御装置、及び電
力線通信インタフェース回路を実現することができる。
【0030】第10発明による場合は、例えば車内のシ
ガーソケットなど、電力線を通じて搬送される電力を外
部へ出力するための電力出力部と、バックモニタ用カメ
ラ、MDプレーヤ等の後付装置との間の通信を中継し、
外部から入力された信号(NTSCコンポジット信号、
アナログ信号等)を、電力線を介する通信用の信号へ変
換することにより、後付装置が信号の変換を行う回路を
備える必要がなく、後付装置の生産コストの低減が図れ
ると共に、様々の後付装置と通信制御装置との間にて容
易に電力線を通じての通信を行うことができる中継装置
を実現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。 (実施の形態1)図1は、本発明に係る電力線通信シス
テムの実施の形態1における構成を示す模式図である。
図中1は、車両内部側に設けられた本発明に係る通信制
御装置である車載ゲートウェイ装置(以下、GW装置)
であり、車内LAN等の車内ネットワークNWを介し
て、スピーカSに接続されたオーディオ101,モニタ
102など、複数の車載機器間の通信を制御している。
【0032】前記GW装置1は、車両が備えるバッテリ
2から電力の供給を受けるべく、該バッテリ2との間で
電力線Lにより接続されており、該電力線Lは、ユーザ
が乗車する搭乗席側へ電力を出力して供給すべくシガー
ソケット3aに接続されている。
【0033】また、搭乗席側には本発明に係る後付装置
(第2車載機器,車載装置)であるETC車載装置5,
アナログ出力端子を有するポータブルMDプレーヤ(以
下、MDプレーヤ)7等が備えられている。前記ETC
車載装置5は、ケーブルを介して接続されたシガー端子
4aが前記シガーソケット3aに着脱可能に取り付けら
れ、またMDプレーヤ7は、途中に本発明に係る中継装
置であるアダプタ装置6を介してケーブルにより接続さ
れたシガー端子4bを、前記ETC車載装置5が有する
シガー端子4aに変えて前記シガーソケット3aに着脱
可能となっている。
【0034】図2は、前記GW装置1の構成を示すブロ
ック図である。GW装置1は、電力線Lを介して通信を
行うための電力線通信インタフェース回路(以下、電力
線通信I/F回路)11と、GW装置1で行うゲートウ
ェイ機能を備えた通信制御部12と、車内ネットワーク
NWを介して複数の車載機器間にて通信を行うための車
内ネットワーク通信I/F回路13と、電力線Lを介し
て供給された電力を前記通信制御部12及び車内ネット
ワーク通信I/F回路13へ供給するためのバッテリ1
4とを備えている。
【0035】前記電力線通信I/F回路11では、電力
線Lを通じて入力された電力が電源回路114へ入力さ
れると共に、電力線Lを介して入力された信号がバンド
パスフィルタ(以下、BPF)111へ入力され、特定
の周波数帯域の信号のみが通過して出力される。BPF
111から出力された信号は、コンデンサからなる低周
波カットフィルタ112を通過することにより、その直
流成分が除去される。低周波カットフィルタ112を通
過した信号は、送信端子Tx,受信端子Rxを備える変
調回路113の受信端子Rxから入力され、バイナリデ
ータに変調されて電力線通信I/F回路11の出力信号
となる。
【0036】なお、変調回路113にて信号を変調させ
るには、ASK(Amplitude ShiftKeying)変調,SS
(Spread Spectrum )変調等の方法があり、ASK変調
をする場合は Yamar製チップセットを使用することがで
き、SS変調をする場合はAdaptive Networks 製チップ
セットを使用することができる。また、車内ネットワー
クNWとしては、AVC−LAN(Audio Visual Commu
nication-LAN), D2B(Domestic Digital Bus)Smartw
ire ,Intellibus,Most(Media Oriented Systems Tra
nsport),IDB-1394( ITS Data Bus-1394)等を使用す
ることができる。
【0037】ところで、電力線Lを用いて信号を送受信
する場合は、通信に用いられる信号(以下、通信信号)
の電源ノイズによる干渉と、通信信号の減衰に関して注
意する必要があり、これについて説明する。電源ノイズ
には、ランダムな周波数に現れる白色ノイズと、定常的
に存在するノイズ(以下、定常ノイズ)と、エアコン,
ライト,パワーウィンドウなどをオン/オフする際に発
生するスパイクノイズとが主に存在している。このう
ち、白色ノイズは比較的少ないため無視することができ
る。
【0038】前記定常ノイズは、一般的に200〜50
0mVp-p 程度の振幅であり、50kHz,200kH
z,1MHz,5MHz等、ある特定の複数の周波数に
現れる。従って、通信信号に用いる周波数(以下、キャ
リア周波数)としては、前記定常ノイズの周波数とオー
バーラップしない適当な周波数(例えば、2MHz)を
設定する。また、前述したBPF111の周波数帯域と
して、キャリア周波数を通過させる周波数帯域を設定す
ることにより、定常ノイズを含む受信した信号から通信
信号を抽出することができる。
【0039】スパイクノイズは、その振幅が最大1V
p-p 以上と比較的大きいが、数十〜数百msという比較
的大きい周期、即ち、低周波であるため、図2に示した
如くBPF111を挿入することにより除去することが
可能である。
【0040】また、前述したノイズの除去方法に加え、
前述したASK変調等を行うことにより、更にノイズの
影響を除去し、通信における誤りを防ぐことが可能であ
る。図3は、ASK変調を説明するための模式図であ
る。送信データをASK変調して送信信号を生成する場
合、送信データ「1」に対して送信信号を一定時間オン
として一定数の波数を割り当て、送信データ「0」に対
しては送信信号を一定時間オフとして波数を割り当てな
い(図3(a)参照)。また、受信信号に基づいて受信
データを生成する場合は、一定時間に受信信号がオン状
態となる割合(正常な波数の割合)が所定閾値以上であ
るときに受信データ「1」とし、前記所定閾値以下であ
る場合に受信データ「0」とする(図3(b)参照)。
従って、ノイズの発生が前記一定時間に比して短時間で
ある場合は、ASK変調を行うことにより、データの誤
りを防止することが可能である。
【0041】図4は後付装置の一例としてのETC車載
装置5の構成を示すブロック図である。ETC車載装置
5は、ユーザが所持するクレジットカード等のICカー
ドCを挿入するためのカードソケット51を備え、該カ
ードソケット51はSAM(Secure AP Module)52を
介してETC車載装置5の動作(路車間通信処理,アプ
リケーション処理等)を制御するマイクロコンピュータ
(以下、マイコン)53に接続されている。なお、前記
SAM52は、ユーザ認証を行うためのICカード用イ
ンタフェースを内蔵しており、データの格納保持,暗号
化・復号化等の処理を行うハードウェアである。
【0042】前記マイコン53には、路車間通信におけ
る路側無線機との間で電波の送受信を行うためのアンテ
ナ56を有するRFモジュール55と、前記マイコン5
3との間で、路車間通信におけるアクセス制御(手順制
御)を行うためのMAC(Media Access Control)回路
54が接続されている。また、マイコン53には、前記
RFモジュール55,SAM52等から入力された信号
を、電力線Lを介して送信するための信号へ変調するた
めの通信インタフェース回路(以下、通信I/F回路)
57に接続されている。
【0043】また、ETC車載装置5はシガー端子4a
を介して車両のバッテリ2から電力が供給される構成と
なっており、前記シガー端子4aを介して供給された電
力は、ETC車載装置5が備えるバッテリ58にて蓄電
され、各ハードウェアへ供給される。更に、バッテリ5
8及びシガー端子4aを繋ぐケーブルは、ETC車載装
置5内部の配線により分岐して通信I/F回路57に接
続されており、通信I/F回路57から出力される信号
は、前記配線及びケーブルを介して送信される。なお、
前記通信I/F回路57は、電力線Lを介して通信を行
うために、前記GW装置1が備える電力線通信I/F回
路11と同様の機能を有している。
【0044】図5は、アダプタ装置6の構成を示すブロ
ック図である。アダプタ装置6は、A/D変換回路6
1,デコード回路62,通信インタフェース回路(以
下、通信I/F回路)63,及び電源回路64等を備え
ている。前記A/D変換回路61は、MDプレーヤ7の
アナログ出力端子から出力されたアナログ信号をデジタ
ル信号へ変換するためのものであり、この他、アナログ
出力端子を有するビデオカメラに接続した場合は、アナ
ログ信号の映像をデジタル信号へ変換することもでき
る。A/D変換回路61にて変換されたデジタル信号は
デコード回路62へ入力され、電力線Lを介する通信用
のデータフォーマットに変換される。更にデコード回路
62から出力された信号は通信I/F回路63へ入力さ
れ、電力線Lを介する通信用の信号に変調されて出力さ
れる。通信I/F回路63から出力された信号は、配線
及びケーブルを通じてシガー端子4bから出力される。
【0045】また、アダプタ装置6内部で前記配線は分
岐しており、一方は前記通信I/F回路63に接続さ
れ、他方は電源回路64に接続されている。該電源回路
64は、車両が備えるバッテリ2から出力され、シガー
端子4bを介して電力の供給を受けることによりアダプ
タ装置6の各ハードウェアへ電力を供給するためのもの
であり、電源回路64へ供給された電力の一部は、更に
アダプタ装置6から出力されてMDプレーヤ7の電源端
子を介して該MDプレーヤ7へ供給される。なお、該通
信I/F回路63は、シガー端子4b及び電力線Lを介
して通信を行うために、前記GW装置1が備える電力線
通信I/F回路11と同様の機能を有している。また、
アダプタ装置6及びシガー端子4bを一体化して構成し
てもよい。
【0046】上述した如くの構成をなす電力線通信シス
テムでは、例えば、高速道路の出入口に設けられたゲー
トへ、ユーザが車両を進入させた場合、ETC車載装置
5はMAC回路54によるアクセス制御に従って、前記
ゲートに設置された無線装置との間にて通信を行う。E
TC制御装置5は、受信した信号を通信I/F回路57
にて電力線Lを介する通信用の信号に変調し、バッテリ
58と共用するケーブルを通じ、シガー端子4aを介し
て出力する。
【0047】シガー端子4aを介して出力された信号
は、シガーソケット3aを介し、電力線Lを通じてGW
装置1へ入力される。GW装置1では、電力線通信I/
F回路11にて入力された信号のノイズ除去及びバイナ
リデータ化が行われ、通信制御部12にて前記信号の内
容が読み込まれる。通信制御部12は、読み込んだ信号
の内容に応じて該信号の送信先を決定し、車内ネットワ
ーク通信I/F回路13を介することにより車内ネット
ワークNWでの通信用の信号へ変換して出力する。出力
された信号は、オーディオ101,モニタ102,…等
へ送信されて音声出力,画面出力等がなされる。このよ
うにして、ETC車載装置5から出力した信号を電力線
Lを通じてGW装置1へ送信し、更にオーディオ10
1,モニタ102,…等にて出力することが可能であ
る。
【0048】また、MDプレーヤ7のアナログ端子から
出力されたアナログ信号に基づき、オーディオ101が
備えるスピーカSにて音声等を出力する場合、前記アナ
ログ信号はアダプタ装置6へ入力され、デジタル信号へ
の変換、電力線Lを通じる通信用のデータフォーマット
への変換、及び電力線Lを通じる通信用の信号への変調
が行われ、電源回路64と共用するケーブルを通じ、シ
ガー端子4bを介して出力される。シガー端子4bを介
して出力された信号は、シガーソケット3aを介し電力
線Lを通じてGW装置1へ送信され、該GW装置1にて
前述したETC車載装置5からの信号と同様の処理が施
され、車内ネットワークNWを介してオーディオ101
へ送信されてスピーカSにより出力される。
【0049】更に、本発明に係る車両電力線通信システ
ムを用いる他の例としては、駐車場等にて駐車する際
に、車両後部に取り付けられたバックモニタ用のカメラ
にて撮影した映像を、モニタ102にて表示させる場合
などがある。この場合、車両のトランクルーム等に備え
られたシガーソケットと、前記カメラとの間を、シガー
端子付きのケーブルにより接続すればよい。なお、前記
カメラが電力線通信I/F回路11と同様の機能を備え
ていてもよいし、また、前記カメラには電力線通信I/
F回路11と同様の機能は備えさせず、前記ケーブルの
途中にアダプタ装置6を設けてもよい。
【0050】ところで、本実施の形態1では、1本の電
力線LをGW装置1及び複数の後付装置(ETC車載装
置5,MDプレーヤ7等)で共用するため、送受信され
る信号の衝突を回避すべくトークン・パッシング方式に
よる送信権の割り当てを行うことが考えられる。この場
合、送信権の割り当て順序、即ちトークンの受け渡し順
序等に関しては、各後付装置の起動時にネゴシエーショ
ンを行って決定する。トークン・パッシング方式は、マ
スタが不要であり、GW装置1及び後付装置が夫々同期
する必要がなくて安価な回路で済み、また、スループッ
トも比較的高いというメリットがある。但し、何れかの
後付装置等がダウンした場合にトークンが前記後付装置
にて停滞してしまい、以後の通信が不能となるため、G
W装置1をマスタとするTDMA(Time Division Mult
iple Access )方式を使用することも考えられる。
【0051】また、ETC車載装置5,MDプレーヤ7
等の後付装置には、シガー端子4a,4bを介して接続
した当初、車内ネットワークNWに接続されているオー
ディオ101,モニタ102,…等の車載機器のアドレ
ス(ID)が判らないという問題がある。しかし、例え
ばGW装置1にプロキシ機能を備えさせ、後付装置から
送信された信号を受信した場合に、受信した信号の内容
(音声データ,文字データ等)を判別し、これに応じて
受信した信号についてアドレス変換を行って適切な車載
機器(オーディオ101,モニタ102等)へ前記信号
を送信することにより対処することができる。他にも、
GW装置1にて所謂ルックアップサービスを提供し、後
付装置から問い合わせのあった車載機器のアドレスを、
問い合わせをした後付装置へ回答することによっても対
処可能である。
【0052】また、後付装置からGW装置1へ送信する
信号の内容としては、コマンド、又は所謂生データ(音
声データ,文字データ等)などが考えられる。内容をコ
マンドとする信号により通信を行う場合、GW装置1で
はそのコマンドに応じてオーディオ101,モニタ10
2等にて音声,文字等を出力することができ、後付装置
の回路構成をより安価に実現できるという利点がある。
また、所謂生データを内容とする信号により通信を行う
場合は、コマンドを内容とする信号による通信の場合に
比して回路構成の実現において若干コスト高となるが、
後付装置自身で信号内容を生成することができるため、
出力する信号の内容の自由度が広がるというメリットが
ある。
【0053】上述した如く、本実施の形態1によれば、
ETC車載装置5等の後付装置及びGW装置1間の通信
を、電力線Lを通じて行うため、ケーブルを用いて両者
間を接続するための作業を軽減することができ、従来に
比して容易に後付装置を取り付けることができる。ま
た、通信に用いると同時に電力線Lを通じて後付装置は
電力の供給を受けるため、シガーソケット3aへシガー
端子4a,4bを取り付けるのみで容易に電力線を通じ
ての通信が可能である。また、適宜周波数帯域が設定さ
れたBPF111,低周波カットフィルタ112,及び
変調回路113を備えるため、ノイズによる通信信号へ
の影響を除去することができる。更には、アダプタ装置
6を用いることにより、アナログ信号を出力する後付装
置等であっても容易にGW装置1との間で通信可能であ
る。
【0054】(実施の形態2)図6は、本発明に係る電
力線通信システムの実施の形態2における構成を示す模
式図である。図中1は、車両における内部側に備えられ
た実施の形態1と同様の構成をなすGW装置であり、該
GW装置1は電力線Lに接続され、更に該電力線Lはユ
ーザが乗車する搭乗席側へ電力を出力するためのシガー
ソケット3bに接続されている。なお、図6中、バッテ
リ2,オーディオ101,モニタ102,及びスピーカ
Sは、実施の形態1にて説明したものと同様の機能を有
するものである。
【0055】前記シガーソケット3bには、シガー端子
4cを備える本発明に係るアダプタ装置(中継装置)8
が装着されている。該アダプタ装置8は、電力線Lを通
じてGW装置1との間で通信を行うと共に、ユーザが所
有する無線通信機能を備えたH/PC( Handheld PC)
等の通信装置(第2車載機器,車載装置,後付装置)で
あるPDA9との間で、Bluetooth,無線LAN等を用
いて無線によりデータの送受信を行う機能を備えてい
る。
【0056】図7は、前記アダプタ装置8の構成を示す
ブロック図である。アダプタ装置8は、通信インタフェ
ース回路(以下、通信I/F回路)81,ベースバンド
処理部82,RF回路部83,アンテナ84,及び電源
回路86を内部に備え、また、シガーソケット3bに着
脱可能なシガー端子4cを外部に備えている。
【0057】通信I/F回路は、シガー端子4cを介し
て電力線Lを通じてGW装置1との間で通信を行うため
のハードウェアであり、実施の形態1におけるGW装置
1が備える電力線通信I/F回路11と同様の機能を有
している。また、前記ベースバンド処理部82,RF回
路部83,及びアンテナ84により Bluetoothモジュー
ル85が構成されている。該 Bluetoothモジュール85
は、近距離無線通信を行うためのハードウェアであり、
アンテナ84を介して受信した信号を変調して前記通信
I/F回路81へ出力し、また、通信I/F回路81か
ら入力された信号を復調してアンテナ84を介して外部
へ送信する。
【0058】また、シガー端子4c及び通信I/F回路
81を接続する配線は、アダプタ装置8の内部で分岐し
ており、電源回路86に接続されている。該電源回路8
6は、車両が有するバッテリ2から供給された電力を蓄
積し、更に前記通信I/F回路81等に供給する。
【0059】このような構成をなす電力線通信システム
では、例えば、車両の後部座席に搭乗しているユーザで
あっても、PDA9から指示を与えることによりオーデ
ィオ101等の遠隔操作を行うことができる。即ち、P
DA9に予めオーディオ101を操作するためのコンピ
ュータプログラムをインストールしておき、「ディスク
1,再生」等の指示を入力して無線で送信する。送信さ
れた信号は、シガーソケット3bへ装着されたアダプタ
装置8にて受信され、電力線Lを通じての通信用の信号
に変換される。該信号は電力線Lを通じてGW装置1へ
送信され、更に車内ネットワークNWを通じてオーディ
オ101にて受信されてディスク1の再生が行われる。
【0060】また、オーディオ101の他、モニタ10
2など様々の車載機器を遠隔操作する場合は、夫々の車
載機器を遠隔操作するためのコンピュータプログラムを
PDA9に予めインストールしておけばよい。更に、前
記アダプタ装置8は、ユーザが所持するPDA9の無線
通信インタフェースに応じたインタフェースを備えるも
のを用いればよい。
【0061】また、前記PDA9に変えて Bluetooth機
能を備える携帯電話と、GW装置1との間で通信を行
い、ハンズフリー機能を実現することも可能である。こ
の場合ユーザは、予めGW装置1に接続されたマイクを
用いて音声を入力し、入力された音声はGW装置1,電
力線L,アダプタ装置8,及び前記携帯電話を通じて相
手先へ送信される。また、相手先から送信された音声は
携帯電話にて受信され、受信された音声は、アダプタ装
置8,電力線L,GW装置1,及びオーディオ101へ
と伝送されてスピーカSにて出力される。更に、無線L
AN機能を備えるノートパソコン等との間でMP3の音
楽データ等の交換などにも本発明に係る車両電力線通信
システムを適用することができる。
【0062】上述した如く、本実施の形態2によれば、
無線により通信する機能と、電力線Lを通じて通信する
機能とを有し、シガーソケット3cへ着脱可能なアダプ
タ装置8を備えるため、PDA9及びアダプタ装置8の
間での通信が障害物により遮られることが比較的少な
く、安定した通信を行うことが可能であり、アダプタ装
置8をシガーソケット3bへ装着する容易な作業だけ
で、PDA9及びGW装置1の間での通信を行うための
物理的な接続作業が完結し、新規にケーブルも必要とし
ない。
【0063】
【発明の効果】第1発明及び第4発明によれば、後付装
置(第2車載機器)を車両に搭載する際のケーブルを用
いた電気的な接続作業を軽減することができ、例えば、
後付装置にシガー端子を備えさせ、車両の電力線に接続
されたシガーソケットへ装着するだけで、後付装置及び
通信制御装置の間での通信が可能となる車両電力線通信
システム及び通信制御装置を実現することができる。
【0064】第2発明及び第9発明によれば、後付装置
を、例えば車内のシガーソケットに後付装置を装着する
だけで、通信制御装置との間の通信及び電力の供給を行
うことが可能である車両電力線通信システム及び車載装
置を実現することができる。
【0065】第3発明及び第11発明によれば、中継装
置を、例えば車内のシガーソケットへ装着すべくなすこ
とによって、後付装置及び中継装置の間での通信におい
て障害物によって電波が遮られることが少なく、また、
後付装置が備える無線通信インタフェースに応じた中継
装置を装着するだけで、様々の無線通信インタフェース
を備える後付機器に対応して該後付装置及び通信制御装
置の間での通信を可能とし、更に、無線によるため新規
にケーブルを必要としない車両電力線通信システム及び
中継装置を実現することができる。
【0066】第5発明及び第7発明によれば、電力線を
通じての通信においてノイズの影響を極力排除し、信頼
性の高い通信を行うことができる通信制御装置、及び電
力線通信インタフェース回路を実現することができる。
【0067】第6発明及び第8発明による場合は、比較
的に通信信号の減衰を低減させることができ、より安定
した通信を行うことができる通信制御装置、及び電力線
通信インタフェース回路を実現することができる。
【0068】第10発明による場合は、後付装置が信号
の変換を行う回路を備える必要がなく、後付装置の生産
コストの低減が図れると共に、様々の後付装置と通信制
御装置との間にて容易に電力線を通じての通信を行うこ
とができる中継装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力線通信システムの実施の形態
1における構成を示す模式図である。
【図2】GW装置の構成を示すブロック図である。
【図3】ASK変調を説明するための模式図である。
【図4】後付装置の一例としてのETC車載装置の構成
を示すブロック図である。
【図5】アダプタ装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る電力線通信システムの実施の形態
2における構成を示す模式図である。
【図7】アダプタ装置の構成を示すブロック図である。
【図8】ある電力線における周波数及び減衰レベルの関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 GW装置(車載ゲートウェイ装置:通信制御装置) 2 バッテリ(電力源) 3a,3b シガーソケット(電力出力部) 4a,4b,4c シガー端子 5 ETC車載装置(第2車載機器,車載装置,後付装
置) 6,8 アダプタ装置(中継装置) 7 MDプレーヤ(第2車載機器,車載装置,後付装
置) 9 PDA(第2車載機器,車載装置,後付装置) 11 電力線通信I/F回路(電力線通信インタフェー
ス回路) 12 通信制御部 13 車内ネットワーク通信I/F回路(車内ネットワ
ーク通信インタフェース回路) 14,58 バッテリ 51 カードソケット 52 SAM 53 マイコン 54 MAC回路 55 RFモジュール 56,84 アンテナ 57,63,81 通信I/F回路(通信インタフェー
ス回路) 61 A/D変換回路 62 デコード回路 64,86 電源回路 82 ベースバンド処理部 83 RF回路部 101 オーディオ(第1車載機器) 102 モニタ(第1車載機器) 111 BPF(バンドパスフィルタ:フィルタ部) 112 低周波カットフィルタ 113 変調回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が有する複数の第1車載機器間での
    通信を制御する通信制御装置と、車両が有する電力源か
    ら出力される電力を搬送するための電力線とを備え、前
    記第1車載機器とは異なる第2車載機器及び前記通信制
    御装置の間にて、前記電力線を使用して通信を行うため
    の車両電力線通信システムにおいて、 前記第2車載機器及び通信制御装置は、前記電力線を介
    して通信を行う手段を備えることを特徴とする車両電力
    線通信システム。
  2. 【請求項2】 車両が有する複数の第1車載機器間での
    通信を制御する通信制御装置と、車両が有する電力源か
    ら出力される電力を搬送するための電力線と、該電力線
    を通じて電力を外部へ出力するための電力出力部とを備
    え、前記第1車載機器とは異なる第2車載機器及び前記
    通信制御装置の間にて前記電力線を使用して通信を行う
    ための車両電力線通信システムにおいて、 前記第2車載機器は、前記電力出力部を介して電力を得
    る手段と、前記電力線を介して前記通信制御装置との間
    で通信を行う手段とを備え、 前記通信制御装置は、前記電力線を介して前記第2車載
    機器との間で通信を行う手段を備えることを特徴とする
    車両電力線通信システム。
  3. 【請求項3】 車両が有する複数の第1車載機器間での
    通信を制御する通信制御装置と、車両が有する電力源か
    ら出力される電力を搬送するための電力線と、該電力線
    を通じて電力を外部へ出力するための電力出力部とを備
    え、前記第1車載機器とは異なる第2車載機器及び前記
    通信制御装置の間にて前記電力線を使用して通信を行う
    ための車両電力線通信システムにおいて、 前記電力出力部に接続し、前記通信制御装置及び第2車
    載機器の間の通信を中継するための中継装置を備え、 該中継装置は、無線により前記第2車載機器との間で通
    信を行う手段と、前記電力線を介して前記通信制御装置
    との間で通信を行う手段とを備え、 前記第2車載機器は、無線により前記中継装置との間で
    通信を行う手段を備え、 前記通信制御装置は、前記電力線を介して前記中継装置
    との間で通信を行う手段を備えることを特徴とする車両
    電力線通信システム。
  4. 【請求項4】 車両が有する複数の車載機器間での通信
    を制御する通信制御装置において、 前記車両が有する電力源から出力される電力を搬送する
    電力線を介し、他の通信装置との間で通信を行う手段を
    備えることを特徴とする通信制御装置。
  5. 【請求項5】 前記電力線を介して伝送される信号のう
    ち、特定の周波数帯域を通過させるフィルタ部を更に備
    え、前記電力源に起因して生じるノイズの周波数に基づ
    き、前記電力線を介する通信に用いられる通信信号の周
    波数及び前記フィルタの周波数帯域が設定されているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の通信制御装置。
  6. 【請求項6】 前記電力線のインピーダンス特性に基づ
    き、前記電力線を介する通信に用いられる通信信号の周
    波数が設定されていることを特徴とする請求項4又は5
    に記載の通信制御装置。
  7. 【請求項7】 電力源から出力される電力を搬送する電
    力線を介して通信を行うための電力線通信インタフェー
    ス回路において、 前記電力線を介して伝送される信号のうち、特定の周波
    数帯域を通過させるフィルタ部を備え、 前記電力源に起因して生じるノイズの周波数に基づき、
    前記電力線を介する通信に用いられる通信信号の周波数
    及び前記フィルタ部の周波数帯域が設定されていること
    を特徴とする電力線通信インタフェース回路。
  8. 【請求項8】 電力源から出力される電力を搬送する電
    力線を介して通信を行うための電力線通信インタフェー
    ス回路において、 前記電力線のインピーダンス特性に基づき、前記電力線
    を介する通信に用いられる通信信号の周波数が設定され
    ていることを特徴とする電力線通信インタフェース回
    路。
  9. 【請求項9】 車両に備えられる車載装置において、 車両が有する電力源から電力線を通じて搬送される電力
    を外部へ出力するための電力出力部を介して電力を得る
    手段と、前記電力線を介して該電力線に接続された他の
    通信装置との間で通信を行う手段とを備えることを特徴
    とする車載装置。
  10. 【請求項10】 車両が有する電力源から電力線を通じ
    て搬送される電力を外部へ出力するための電力出力部に
    装着され、前記電力線に接続された他の通信装置と、車
    両に備えられる車載装置との間の通信を中継するための
    中継装置において、 前記車載装置との間の通信に用いられる信号と、前記電
    力線を介する前記他の通信装置との間の通信に用いられ
    る信号とを変換する手段を備えることを特徴とする中継
    装置。
  11. 【請求項11】 前記車載装置との間の通信として、無
    線により通信を行う手段を備えることを特徴とする請求
    項10に記載の中継装置。
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