JP2008099023A - 電力線搬送通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路の大型化を抑制しつつ、コモンモード電流を抑制し、導体線からの不要な輻射を抑制することができる電力線搬送通信装置を提供する。
【解決手段】差動増幅部DAは、入力端子I1,I2に差動入力される送信信号を差動増幅する。レベル調整部71は、入力端子I1に接続され、入力端子I1に差動入力される送信信号のレベルを調整するための減衰値を設定することができる可変式のアッテネータRcとアッテネータRcの減衰値を設定するための操作入力を受け付ける操作部711とを備えている。コモンモード電流検出部10は、結合回路5に流れるコモンモード電流を検出する。表示部9は、例えばLEDによる表示器(7セグメントLED等)から構成され、コモンモード電流検出部10により検知されたコモンモード電流のレベルを表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源供給及び通信信号の伝送に共用される一対の導体線を用いて通信を行う電力線搬送通信装置に関するものである。
電力線搬送通信装置は、電灯線(導体線)間にデファレンシャルモードの信号を重畳することで通信を行うが、電灯線の大地に対する平衡度が悪い場合、電灯線を流れる信号はコモンモード信号に変換され、電灯線から不要輻射となって放射される。また、近年、通信帯域が2MHz〜30MHzである高速の電力線搬送通信も普及しつつあるが、この帯域は短波ラジオ、船舶、アマチュア無線等の各種無線機器によって使用されているため、電灯線から放射されるノイズがこれらの無線機器へ影響を与えないように対策を講じる必要がある。
図4は、従来の電力線搬送通信用モデムの構成を示すブロック図である。図4に示すように従来の電力線搬送通信用モデムにおいては、コモンモードインピーダンスの充分大きなコモンモードチョークコイルを結合回路とプラグとの間に挿入し、コモンモード電流を充分小さくして平衡度を改善することがなされている。しかしながら、コモンモードチョークコイルのインピーダンスを充分に大きくするためには、コモンモードチョークコイルの巻線数を増大する必要があり、巻線数を増大するとコモンモード信号の減衰を招来すると共に、コモンモードチョークコイルの大型化を招来してしまう。
そこで、特許文献1では、電磁波の放射量を抑えることを目的として、導線の平衡度を検出する平衡度検出器と、平衡度検出器による検出結果に基づいて、平衡度を調整する平衡度調整回路とを備える送信装置が開示されている。
また、特許文献2では、通信帯域におけるコモンモード信号の減衰を防ぎつつ、通信線路の平衡度を改善して、通信線路から発生される放射ノイズを抑制することを目的として、3個のトランスを用いた平衡化回路が開示されている。
また、特許文献3では、伝送線路の不平衡状態を補償することを目的として、送信データ生成部から出力された平衡な送信用原信号である平衡原信号を、D/A変換器、ローパスフィルタ、及び演算処理部を介して伝送線路へ送出する平衡伝送装置において、通信線路の不平衡度を検出する不平衡検出器を設け、不平衡検出器により検出された不平衡度を低減するように演算処理部の利得を調整する技術が開示されている。
特開2004−80441号公報 特開2006−33421号公報 特開2005−311408号公報(第3図)
しかしながら、特許文献1の技術では、電力線搬送通信用モデムの通信部と、電灯線へ電力線搬送通信信号を重畳する接続器との間に平衡度検出器を挿入して定数調整が行われ、定数調整後は平衡度検出器を取り外す必要があるため、家電機器の動作状態によって電灯線の平衡度が変化する、或いは使用するコンセントを変更する等によって頻繁に生じるコモンモード電流の変化に対応することができないという問題がある。
また、特許文献2の技術では、3個のトランスから構成されているため、3個のコアが必要となり、部品配置、及び筐体形状に与える制約が大きくなり、実用的ではないという問題を有している。
また、特許文献3の技術では、演算処理部を構成するオペアンプからなる増幅回路の帰還ループに設けられた複数の抵抗をスイッチで切り換えることで、演算処理部の利得が調整されているため、スイッチが破損すると帰還ループが開放状態となり、オペアンプの出力電圧が電源電圧の最大値まで上昇、又は最小値まで低下してしまうという可能性を有している。
本発明の目的は、回路の大型化を抑制しつつ、コモンモード電流を抑制し、導体線から不要な輻射を抑制することができる電力線搬送通信装置を提供することである。
本発明による電力線搬送通信装置は、電源供給及び通信信号の伝送に共用される一対の導体線を介して他の電力線搬送通信装置との間で通信を行う電力線搬送通信装置であって、送信データを変調して送信信号を出力するモデム部と、前記モデム部から出力される送信信号を電力線搬送通信用の信号形態に変換する送信信号処理部と、前記導体線から絶縁すると共に、前記送信信号処理部から出力される送信信号のうち、電力線搬送通信周波数の送信信号を前記導体線に伝達する結合回路と、前記結合回路に流れるコモンモード電流を検出するコモンモード電流検出部とを備え、前記送信信号処理部は、差動入力される送信信号を差動増幅する差動増幅部と、前記差動増幅部の一方の入力端子である第1の入力端子に入力される送信信号のレベルを調整する第1のレベル調整部とを備えることを特徴とする(請求項1)。
この構成によれば、モデム部から送信された送信信号は、送信信号処理部により電力線搬送通信用の信号形態に変換され、結合回路により電力線搬送通信周波数の送信信号として導体線に伝達される。そして、結合回路に流れるコモンモード電流がコモンモード電流検出部により検出される。一方、送信信号処理部は、モデム部から出力される送信信号が差動入力される送信信号を差動増幅する差動増幅部と、差動増幅部の一方の入力端子である第1の入力端子に入力される送信信号のレベルを調整する第1のレベル調整部とを備えている。そのため、コモンモード電流検出部により検出されるコモンモード電流が最小となるように第1の入力端子に入力される送信信号のレベルを調整することで、コモンモード電流を抑制することが可能となり、導体線からの不要な輻射を抑制することができる。また、3個のトランスを用いなくともコモンモード電流を抑制することができるため、回路の大型化を抑制することができる。更に、第1のレベル調整部が第1の入力端子に接続されているため、背景技術で述べたように帰還ループが開放状態となり、差動増幅部の出力電圧が電源電圧まで上昇するという事態を回避することができる。
また、前記送信信号処理部は、前記差動増幅部の前記第1の入力端子とは異なる第2の入力端子に入力される送信信号のレベルを調整する第2のレベル調整部を更に備えることが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、調整部は第1の入力端子に入力される送信信号のレベルと第2の入力端子に入力される送信信号のレベルとを個別に調整することが可能となり、コモンモード電流の抑制をより正確に行うことができる。
また、前記第1及び第2のレベル調整部は、前記送信信号のレベルを調整するための減衰値を設定することで、前記送信信号のレベルを調整し、前記送信信号処理部は、前記第1のレベル調整部の減衰値と、前記第2のレベル調整部の減衰値との和が一定となるように、前記第1及び第2のレベル調整部を連動させる連動部を備えることが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、第1のレベル調整部の減衰値と第2のレベル調整部の減衰値との和が一定とされるため、差動増幅部から差動出力される送信信号のレベルを一定に保つことができ、安定した電力線搬送通信を実現することができる。
前記コモンモード電流検出部により検出されたコモンモード電流が最小となるように前記第1及び第2のレベル調整部を制御する制御部を更に備えることが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、コモンモード電流が小さくなるように第1及び第2のレベル調整部が制御されるため、頻繁に変化するコモンモード電流に速やかに対応することができる。
本発明によれば、回路の大型化を抑制しつつ、コモンモード電流を抑制し、導体線から不要な輻射を抑制することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1による電力線搬送通信装置1の構成を示すブロック図である。図1に示す電力線搬送通信装置1は、例えば100Vの商用交流電源電圧ACを供給する一対の導体線L,Nに接続された他の電力線搬送通信装置と通信を行うもので、接続端子2、接続端子3、コモンモードチョークコイル4、結合回路5、受信信号処理部6、送信信号処理部7、モデム部8、表示部9、コモンモード電流検出部10、I/F回路部11、インピーダンスアッパ12、電源部13、及びプラグ14を備える。
接続端子2及び接続端子3は、プラグ14に設けられ、一対の導体線L,Nにそれぞれ接続するための外部接続端子である。
コモンモードチョークコイル4は、プラグ14と結合回路5との間に介設され、電力線搬送通信装置1におけるコモンモードノイズを遮断する。これにより、電力線搬送通信装置1で生じたコモンモードノイズが、導体線L,Nへ流出することが抑制され、輻射ノイズが低減される。すなわち、コモンモードチョークコイル4は、ドーナツ状のフィライトコアに巻回された3つの巻線n1〜n3を備え、巻線n1及び巻線n2はコモンモードノイズを遮断し、巻線n3は結合回路5を流れる電流に含まれるコモンモード電流を検出し、コモンモード電流検出部10に出力する。
結合回路5は、コンデンサC1,C2と、トランスT1とを備えている。コンデンサC1,C2は、商用電源周波数に対しては充分に高いインピーダンスを有し、電力線搬送通信周波数(例えば2MHz〜30MHz)では充分に低いインピーダンスを有する。トランスT1は、導体線L,Nから電力線搬送通信装置1を絶縁すると共に、電力線搬送通信周波数の信号を伝達する。トランスT1の一次巻線n11は、一端がコンデンサC1及び巻線n1を介して接続端子2に接続され、他端が、コンデンサC2及び巻線n2を介して接続端子3に接続されている。そして、トランスT1の二次巻線n12は、受信信号処理部6を介してモデム部8に接続されていると共に、送信信号処理部7を介してモデム部8に接続されている。
受信信号処理部6は、二次巻線n12に生じた信号をモデム部8で処理可能な信号形態に変換し、受信信号Rxとしてモデム部8に出力する。
送信信号処理部7は、差動増幅部DAと、レベル調整部71(第1のレベル調整部)と、固定利得部72と、送信フィルタBPFとを備える。そして、送信信号処理部7は、モデム部8から出力された送信信号Txを、電力線搬送通信用の信号形態に変換し、結合回路5に出力する。
差動増幅部DAは、電力増幅器A1,A2を備え、入力端子I1,I2に差動入力される送信信号を差動増幅する。電力増幅器A1は、入力端子I1(第1の入力端子)に差動入力される送信信号を所定の利得で電力増幅し、出力抵抗Raを介して結合回路5に出力する。
レベル調整部71は、入力端子I1に接続され、電力増幅器A1に差動入力される送信信号のレベルを調整する。具体的には、レベル調整部71は、入力端子I1に差動入力される送信信号のレベルを調整するための減衰値を設定することができる可変式のアッテネータRcとアッテネータRcの減衰値を設定するための操作入力を受け付ける操作部711とを備えている。操作部711は、例えば減衰値をデシベル単位で表す数値が目盛られたロータリースイッチから構成され、ユーザは、ロータリースイッチを操作することにより、アッテネータRcの減衰値を設定する。ここで、操作部711は、アッテネータRdの減衰値を中心としてアッテネータRcの減衰値を設定可能に構成することが、ユーザの操作性を向上させるうえで好ましい。
電力増幅器A2は、入力端子I2(第2の入力端子)に差動入力される送信信号を所定の利得で電力増幅して、出力抵抗Rbを介して結合回路5に出力する。
固定利得部72は、入力端子I2に差動入力される送信信号を一定の減衰値で減衰させるアッテネータRdから構成される。
送信フィルタBPFは、モデム部8から出力される送信信号Txから電力線搬送通信周波数(例えば2MHz〜30MHz)の信号を通過させる帯域通過フィルタである。
モデム部8は、I/F回路部11を介して接続されたパーソナルコンピュータ等の外部接続装置から出力された送信データを変調して送信信号Txを生成し、送信信号処理部7に出力すると共に、受信信号処理部6から出力される受信信号Rxを復調して受信データを取得し、I/F回路部11を介して外部接続装置に出力する。
コモンモード電流検出部10は、結合回路5に流れるコモンモード電流を検出する。すなわち、コモンモード電流検出部10は、巻線n3により誘起されたコモンモード電流のレベルに応じた電圧を、表示部9に適したレベルに増幅して表示部9に出力する。表示部9は、例えばLEDによる表示器(7セグメントLED等)から構成され、コモンモード電流検出部10により検知されたコモンモード電流のレベルを表示し、コモンモード電流のレベルをユーザに報知する。なお、表示部9は、コモンモード電流の大きさが目視できるものであればよく、LEDによる表示器に限定されず、液晶表示器等を用いても良い。
I/F回路部11は、通信ケーブルを介して接続された外部接続装置との間で100BASE−TXなどの規格に準拠したデータ伝送を行うインターフェイス回路である。
電源部13は、電力線搬送通信周波数の信号、例えば2MHz〜30MHzの信号に対して高インピーダンスになるインピーダンスアッパ12を介して接続端子2,3に接続されている。そして、電源部13は、商用交流電源から導体線L,Nを介して接続端子2,3へ供給された電源電圧を、インピーダンスアッパ12を介して取得し、この電源電圧に基づき電力線搬送通信装置1内の各部へ動作用の電力を供給する。この場合、インピーダンスアッパ12によって、電力線搬送通信周波数の信号に対する電源部13の入力インピーダンスが増大されるので、電源部13によって、通信信号に対する導体線L,Nのインピーダンスが低下して通信信号が減衰することが低減される。
プラグ14は、接続端子2としての栓刃と、接続端子3としての栓刃とを備え、電源タップと接続されることで、接続端子2と導体線Lとを電気的に接続すると共に、接続端子3と導体線Nとを電気的に接続する。
次に、電力線搬送通信装置1の動作について説明する。導体線L,Nの平衡度が高い場合は、デファレンシャルモード電流のみがコモンモードチョークコイル4に流れるため、コモンモードチョークコイル4の巻線n3には電圧が誘起されない。すなわち、コモンモード電流検出部10によりコモンモード電流は検出されず、表示部9にはコモンモード電流のレベルが0と表示される。
一方、導体線L,Nの平衡度が低くコモンモード電流が流れる場合、コモンモードチョークコイル4の巻線n3にコモンモード電流の大きさに比例した電圧が誘起される。巻線n3に誘起した電圧は、コモンモード電流検出部10によって増幅され、表示部9に出力され、表示部9はコモンモード電流のレベルを表示する。
そして、ユーザは、表示部9の表示内容を確認しながら、コモンモード電流のレベルが最小となるように、操作部711を操作して、アッテネータRcの減衰値を設定する。
以上説明したように、電力線搬送通信装置1によれば、電力線搬送通信装置を接続するコンセントを変更した場合でも、表示部9の表示内容を確認しながらコモンモード電流が最小となるように電力増幅器A1に入力される送信信号のレベルを調整することができるため、使用環境に応じて放射ノイズを最小限にすることが可能である。
また、レベル調整部71が入力端子I1のみに接続されているため、部品点数を削減することが可能となり、電力線搬送通信装置を小型化することが可能となる。
(実施の形態2)
図2は、実施の形態2による電力線搬送通信装置1aの構成を示すブロック図である。実施の形態2による電力線搬送通信装置1aは、実施の形態1による電力線搬送通信装置1において、固定利得部72に代えてレベル調整部73(第2のレベル調整部)を採用したことを特徴とする。
レベル調整部73は、電力増幅器A2の入力端子I2に接続され、入力端子I2に入力される送信信号のレベルを調整する。具体的には、レベル調整部73は、電力増幅器A2に差動入力される送信信号のレベルを調整するための減衰値が設定可能な可変式のアッテネータReとアッテネータReの減衰値を設定するための操作入力を受け付ける操作部731とを備えている。操作部731は、レベル調整部71の操作部711と同一構成である。
また、送信信号処理部7は、アッテネータRcの減衰値α1とアッテネータReの減衰値α2との和(α1+α2)が一定となるように操作部711と操作部731とを連動させる連動部74を備えている。
例えば、連動部74は、アッテネータRcの減衰値が−3dBに設定された場合、アッテネータReの減衰値が+3dBに設定されるように操作部711と操作部731とを連動させる。また、連動部74は、アッテネータRcの減衰値が−2dBに設定された場合、アッテネータReの減衰値が+2dBに設定されるように操作部711と操作部731とを連動させる。
これにより、差動増幅部DAから出力される差動出力のレベルを一定に保つことができ、安定した通信を実現することが可能となる。また、ユーザは操作部711と操作部731との各々を個別に操作する必要がなくなり、操作性を向上させることができる。なお、連動部74は、アッテネータRcの減衰値とアッテネータReの減衰値との和が0dBとなるように操作部711と操作部731とを連動させたが、これは一例にすぎず、アッテネータRcの減衰値とアッテネータReの減衰値との和が0dB以外の値で一定となるように、操作部711と操作部731とを連動させてもよい。
(実施の形態3)
図3は、実施の形態3による電力線搬送通信装置1bの構成を示すブロック図である。実施の形態3による電力線搬送通信装置1bは、コモンモード電流が最小となるようにレベル調整部71とレベル調整部73とを制御することを特徴とする。
レベル調整部71は、電気信号のレベルに応じて減衰値が設定可能なアッテネータATT1から構成され、制御部15から出力される電気信号に従って、入力端子I1に差動入力される送信信号のレベルを調整するための減衰値を設定する。レベル調整部73は、電気信号のレベルに応じて減衰値が設定可能なアッテネータATT2から構成され、制御部15から出力される電気信号に従って、入力端子I2に差動入力される送信信号のレベルを調整するための減衰値を設定する。
制御部15は、CPU、ROM、RAM等を備え、コモンモード電流検出部10により検出されたコモンモード電流のレベルを示す電圧値をA/D変換して取り込み、コモンモード電流をモニタし、コモンモード電流が最小となるように、アッテネータATT1の減衰値及びアッテネータATT2の減衰値を設定する。
具体的には、制御部15は、コモンモード電流のレベルと、コモンモード電流のレベルに応じて予め定められたアッテネータATT1,ATT2各々の減衰値とを関連付けて記憶する設定テーブルを記憶しており、この設定テーブルに従って、アッテネータATT1,ATT2の減衰値を設定する。
ここで、設定テーブルは、アッテネータATT1の減衰値とアッテネータATT2の減衰値との和を一定に保ち、かつ、コモンモード電流のレベルを最小とするような、コモンモード電流のレベルに応じたアッテネータATT1,ATT2の各々の減衰値を記憶している。
そのため、制御部15は、コモンモード電流のレベルから、そのレベルに応じて、予め定められたアッテネータATT1,ATT2の各々の減衰値を設定テーブルから読み出し、アッテネータATT1,ATT2の減衰値を設定することで、コモンモード電流のレベルを最小にすることができる。
このように、電力線搬送通信装置1bによれば、コモンモード電流をモニタし、コモンモード電流の大きさが最小となるように、アッテネータATT1,ATT2を自動制御するため、ユーザが設定作業を行はなくとも、コモンモード電流のレベルを最小にすることができる。また、導体線の平衡度に応じてコモンモード電流のレベルが頻繁に変化しても、この変化に対して速やかに対応することが可能となり、安定した電力線搬送通信を実現することができる。
実施の形態1による電力線搬送通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2による電力線搬送通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3による電力線搬送通信装置の構成を示すブロック図である。 従来の電力線搬送通信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,1a,1b 電力線搬送通信装置
2,3 接続端子
4 コモンモードチョークコイル
5 結合回路
6 受信信号処理部
7 送信信号処理部
8 モデム部
9 表示部
10 コモンモード電流検出部
15 制御部
71 レベル調整部
72 固定利得部
73 レベル調整部
74 連動部
711 操作部
731 操作部
A1,A2 電力増幅器
Rc,Rd,Re,ATT1,ATT2 アッテネータ
BPF 送信フィルタ
L,N 導体線
L1,L2 導体線

Claims (4)

  1. 電源供給及び通信信号の伝送に共用される一対の導体線を介して他の電力線搬送通信装置との間で通信を行う電力線搬送通信装置であって、
    送信データを変調して送信信号を出力するモデム部と、
    前記モデム部から出力される送信信号を電力線搬送通信用の信号形態に変換する送信信号処理部と、
    前記導体線から絶縁すると共に、前記送信信号処理部から出力される送信信号のうち、電力線搬送通信周波数の送信信号を前記導体線に伝達する結合回路と、
    前記結合回路に流れるコモンモード電流を検出するコモンモード電流検出部とを備え、
    前記送信信号処理部は、
    差動入力される送信信号を差動増幅する差動増幅部と、
    前記差動増幅部の一方の入力端子である第1の入力端子に入力される送信信号のレベルを調整する第1のレベル調整部とを備えることを特徴とする電力線搬送通信装置。
  2. 前記送信信号処理部は、前記差動増幅部の前記第1の入力端子とは異なる第2の入力端子に入力される送信信号のレベルを調整する第2のレベル調整部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の電力線搬送通信装置。
  3. 前記第1及び第2のレベル調整部は、前記送信信号のレベルを調整するための減衰値を設定することで、前記送信信号のレベルを調整し、
    前記送信信号処理部は、前記第1のレベル調整部の減衰値と、前記第2のレベル調整部の減衰値との和が一定となるように、前記第1及び第2のレベル調整部を連動させる連動部を備えることを特徴とする請求項2に記載の電力線搬送通信装置。
  4. 前記コモンモード電流検出部により検出されたコモンモード電流が最小となるように前記第1及び第2のレベル調整部を制御する制御部を更に備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の電力線搬送通信装置。
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