JP5278954B2 - 電力線通信装置および電力線通信装置における通信方法 - Google Patents

電力線通信装置および電力線通信装置における通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5278954B2
JP5278954B2 JP2009071425A JP2009071425A JP5278954B2 JP 5278954 B2 JP5278954 B2 JP 5278954B2 JP 2009071425 A JP2009071425 A JP 2009071425A JP 2009071425 A JP2009071425 A JP 2009071425A JP 5278954 B2 JP5278954 B2 JP 5278954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power line
transformer
matching
impedance
line communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009071425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010226423A (ja
Inventor
邦晃 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009071425A priority Critical patent/JP5278954B2/ja
Publication of JP2010226423A publication Critical patent/JP2010226423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5278954B2 publication Critical patent/JP5278954B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

本発明は、電力線を介して情報機器と他の情報機器との間で通信を行なうための電力線通信装置および電力線通信装置における通信方法に関する。
電力を供給するための電力線を介して通信を行なう技術、PLC(Power Line Communications)が知られている。PLCは、電源配線から大きな影響を受ける。たとえば、PLCで利用される電力線通信装置の周辺回路のインピーダンスやノイズ状態は、電力線を介して当該回路に電気的に接続される電気機器によって変動する。通常、電源配線に係る接続環境は一定ではない。
インピーダンスやノイズ状態の変動は、電力線通信装置を介して行われる情報機器間の通信に悪影響を及ぼす。たとえば、電力線に大電流を流す機器が接続されると、電力線側のインピーダンスが低下するため、電力線通信装置側のインピーダンスとの差が広がる。その結果、通信信号のロスが増加する。
通常の無線の情報機器においては、受信回路からアンテナまでのインピーダンスが常に一定であるため、上記のような問題は発生しない。しかし、PLCにおいては、電力線側のインピーダンスが当該電力線に接続されている電気機器によって絶えず変化するため、上記のような問題が生じ易い。そこで、従来から、インピーダンスやノイズ状態の変動に対処するために、以下のような技術が提案されている。
たとえば、特開平11−41151号公報(特許文献1)には、電灯線搬送通信装置が開示されている。特開平11−41151号公報(特許文献1)によると、通信機と電灯線との間にインピーダンス変更手段が接続される。通信の開始の前に、インピーダンス計測手段により電灯線のインピーダンスを測定する。インピーダンス調整手段は、測定したインピーダンスから送受信端電圧が最大となるように、インピーダンス変更手段の可変インピーダンスを調整する。これにより、電灯線に電化機器が接続されて電灯線のインピーダンスが低下しても、大きな送受信端電圧でもって通信を行なうことができる。
特開2003−244038号公報(特許文献2)には、電力線搬送通信用モデムが開示されている。特開2003−244038号公報(特許文献2)によると、電力線搬送通信用モデムは、入出力インピーダンスを変化させることのできる可変インピーダンス回路と、テスト用送信信号を送出して、受信信号に含まれる当該送信信号の成分を取り出すバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタから抽出された信号レベルを検出して、漏話レベルが最小になるように可変インピーダンス回路を制御する制御回路とを備える。
特開2007−158539号公報(特許文献3)には、電力線通信装置が開示されている。特開2007−158539号公報(特許文献3)によると、電力線を利用して通信を行なうための電力線通信装置は、電力線へ信号を送信する送信部と、電力線から信号を受信する受信部と、インピーダンス測定モード・受信モード・送信モードに受信部と送信部と電力線との接続関係を切り替え可能なスイッチ部と、インピーダンス測定モードにおいて、送信部から同一の電力線通信装置の受信部に既知の信号を送信し、当該受信部で受信された信号に基づいて電力線のインピーダンスを算出する。
特開平2−86223号公報(特許文献4)には、インピーダンス変換装置が開示されている。特開平2−86223号公報(特許文献4)によると、屋内電灯線に搬送波信号を重畳して電気機器の遠隔制御を行なう電灯線搬送制御システムは、あらかじめ設定した所定の条件により、搬送波に対するインピーダンスを変化させる。
特開平11−41151号公報 特開2003−244038号公報 特開2007−158539号公報 特開平2−86223号公報
たとえば、信号レベルを上げたり受信フィルタでのエネルギーの損失を少なくしたりすることによって上記のような悪影響を回避することが考えられる。また、受信フィルタ回路を複数用意することによって通信状態を改善することが考えられる。しかしながら、いずれの場合であっても、電力線側のインピーダンスと受信回路側のインピーダンスとのアンマッチングを解決することはできない。
抵抗やコンデンサを用いて、自端末の電源回路のインピーダンスを調節する方法が考えられる。しかし、この方法では、抵抗が電力を消費したり、コンデンサが信号成分をロスしたりしてしまう。この方法では、電力線側のインピーダンスと受信回路側のインピーダンスとのアンマッチングを解決できるが、送信回路側と受信回路側のインピーダンスのアンマッチングは解決できない。
受信側回路と送信側回路が同じインピーダンスである可能性は低い。すなわち、送信側のインピーダンスよりも、受信側のインピーダンスの方が高い可能性があるため、インピーダンスのアンマッチングにより受信信号がロスされるおそれがある。
以下では、従来技術における問題点をより詳細に説明する。特開平11−41151号公報(特許文献1)の構成においては、抵抗などの素子が受信信号をロスする。インピーダンスは周波数によって異なるため、このような構成による性能改善効果は小さい。一般的に、送信アンプ側(信号の出力側)と受信アンプ側(信号の入力側)ではインピーダンスが異なるため、インピーダンスを一律に変えてしまうと送信側か受信側のどちらかに信号のロスが発生する。
特開2003−244038号公報(特許文献2)の構成においても、抵抗などの素子が受信信号をロスする。前述したように、インピーダンスは周波数によって異なるため、このような構成による性能改善効果は小さい。可変抵抗などの素子による消費電力が大きくなる。
特開2007−158539号公報(特許文献3)の構成においては、電源配線のインピーダンスが周波数により異なるため、制御が非常に煩雑になる。このような方法では、インピーダンスを測定するための特別な回路が必要となり、当該回路自体が信号をロスする。たとえば、電源配線側に容量を有する素子が配置されると、当該素子が受信信号をロスする。
特開平2−86223号公報(特許文献4)の構成においては、コンデンサやコイルなどの素子を差動信号間に挿入することによって、インピーダンスの調節を行なっている。このような方法では、容量を有する素子が受信信号をロスする。電源配線側のインピーダンスが変化した時に、当該変化に応じて動的にインピーダンスを変更させることは難しい。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、時間的に変化する電力線側の接続環境に対応して信号成分のロスを低減させることを目的としている。
この発明のある局面に従うと、電力線を介して情報機器と他の情報機器との間で通信を行うための電力線通信装置が提供される。電力線通信装置は、電力線に電気的に接続され、電力線からの信号を抽出する抽出トランスと、情報機器に電気的に接続される受信回路と、抽出トランスおよび受信回路に電気的に接続され、抽出トランス側のインピーダンスと受信回路側のインピーダンスとを整合させるインピーダンス整合手段とを備える。
好ましくは、インピーダンス整合手段は、少なくとも1つの整合トランスを含む。
好ましくは、少なくとも1つの整合トランスは、互いに異なるインピーダンス比を有する複数の整合トランスである。インピーダンス整合手段は、複数の整合トランスのいずれかを抽出トランスおよび受信回路に電気的に接続するスイッチをさらに含む。電力線通信装置は、情報機器と他の情報機器との間の通信速度に応じてスイッチを制御する制御部をさらに備える。
好ましくは、制御部は、スイッチを用いることによって、抽出トランスおよび受信回路に電気的に接続される整合トランスを順次切り替える切替手段と、整合トランスが切り替えられる度に、通信速度を計測する計測手段と、通信速度に基づいて、最適な整合トランスを決定する決定手段とを含む。切替手段は、スイッチを用いることによって、最適な整合トランスを抽出トランスおよび受信回路に電気的に接続する。
好ましくは、他の情報機器は、互いに異なるインピーダンス比を有する複数の整合トランスを含む他の電力線通信装置を介して電力線に電気的に接続される。制御部は、スイッチを用いることによって、抽出トランスおよび受信回路に電気的に接続される整合トランスを順次切り替える切替手段と、整合トランスが切り替えられる度に、および他の電力線通信装置の整合トランスが切り替えられる度に、通信速度を計測する計測手段と、通信速度に基づいて、電力線通信装置の整合トランスと他の電力線通信装置の整合トランスとの最適な組み合わせを決定する決定手段と、最適な組み合わせに基づき、他の電力線通信装置に、最適な他の電力線通信装置の整合トランスを通知する通信制御手段とを含む。切替手段は、最適な組み合わせに基づき、スイッチを用いることによって、最適な電力線通信装置の整合トランスを抽出トランスおよび受信回路に電気的に接続する。
好ましくは、制御部は、所定時間毎に切替手段と計測手段と決定手段とを機能させる。
好ましくは、制御部は、通信速度が所定の値未満であるか否かを判断する判断手段をさらに含む。制御部は、判断手段が通信速度が所定の値未満であると判断したときに、切替手段と計測手段と決定手段とを機能させる。
好ましくは、整合トランスは、インピーダンス比が可変である。電力線通信装置は、情報機器と他の情報機器との間の通信速度に応じて整合トランスのインピーダンス比を変更する制御部をさらに備える。
この発明の別の局面に従うと、電力を供給するための電力線を介して情報機器と他の情報機器との間で通信を行うための電力線通信装置における通信方法が提供される。電力線通信装置は、制御部と、電力線に電気的に接続され、電力線からの信号を抽出する抽出トランスと、情報機器に電気的に接続される受信回路と、互いに異なるインピーダンス比を有し、抽出トランスおよび受信回路に電気的に接続可能な複数の整合トランスとを備える。通信方法は、制御部が、抽出トランスおよび受信回路に電気的に接続される整合トランスを順次切り替えるステップと、制御部が、整合トランスが切り替えられる度に、情報機器と他の情報機器との間の通信速度を計測するステップと、制御部が、通信速度に基づいて、最適な整合トランスを決定するステップと、制御部が、最適な整合トランスを抽出トランスおよび受信回路に電気的に接続するステップとを備える。
以上のように、本発明によって、時間的に変化する電力線側の接続環境に対応して信号成分のロスを低減させることができる。
本実施の形態に係る電力線通信システムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る電力線通信装置の全体構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るインピーダンス整合部の構成を示すブロック図である。 通常の電力線通信装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るインピーダンス整合部の構成を示すブロック図である。 アナログスイッチを含むインピーダンス整合部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る電力線通信装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るメモリが記憶する通信速度テーブルのデータ構造を示すイメージ図である。 変形例に係るメモリが記憶する通信速度テーブルのデータ構造を示すイメージ図である。 実施の形態2に係る電力線通信装置における通信処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る電力線通信装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るメモリが記憶する通信速度テーブルのデータ構造を示すイメージ図である。 実施の形態3に係る電力線通信装置における通信処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。また、異なる実施の形態が説明される場合には、その実施の形態に係る構成の説明は、当該実施の形態に固有な構成を除き、繰り返さない。
[実施の形態1]
<システム構成>
まず、図1を参照して、電力線通信システム1の全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る電力線通信システム1の構成を示すブロック図である。
電力線通信システム1は、電力線通信装置10と、ケーブル11によって電力線通信装置10に接続される端末(情報機器)15と、電力線通信装置20と、ケーブル21によって電力線通信装置20に接続される端末(情報機器)25と、電力線通信装置30と、ケーブル31によって電力線通信装置に接続される端末(情報機器)35とを備える。
端末15,25,35は、たとえば、PC(Personal Computer)、IP(Internet Protocol)電話、ネットワーク通信機能を有するテレビ、ネットワーク通信機能を有するドアホン等である。
ケーブル11、21,31は、たとえば、イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))規格に従う信号を伝送するための媒体であるが、信号の伝送の規格はこれに限られない。また、ケーブル11,21,31に代えて無線接続が用いられてもよい。無線接続の伝送形式としては、たとえば、ブルートゥース等が挙げられるが、これに限られない。
電力線通信装置10,20,30は、それぞれ、プラグPL1,PL2,PL3によって、コンセント41,42,43を介して電力線40に接続されている。電力線通信装置10,20,30は、いわゆるPLCのアダプタとして機能する。詳しくは、電力線通信装置10,20,30の各々は、端末15,25,35の各々と電力線通信装置10,20,30の各々との間で伝送される信号と電力線通信信号(以下「PLC信号」ともいう。)とを相互に変換する。
電力線通信装置10,20,30は、電力線40を経由して端末15,25,35同士に通信させる。電力線40上では、データは、複数のキャリア(搬送波)によって伝送される。また、電力線通信装置10,20,30の各々は、通信に使用するキャリアを制御するための機能を備える。
<電力線通信装置10の全体構成>
次に、図2および図3を参照して、電力線通信装置10,20,30の具体的構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る電力線通信装置10の全体構成を示すブロック図である。図3は、本実施の形態に係る制御部201のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、電力線通信装置20,30も、同様の全体構成およびハードウェア構成を有するため、ここでは説明を繰り返さない。
電力線通信装置10は、基板B1と、制御部201と、受信回路104と、AC/DCコンバータ105と、カップリングトランス(抽出回路)106と、BPF(Band-Pass Filter)107と、送信回路108と、インピーダンス整合部110と、内部電力線PLNと、受信用信号線SLN1と、送信用信号線SLN2と、信号電力線MLNとを含む。
本実施の形態に係る基板B1は、制御基板B2と、電源基板B3とに分割される。制御部201と、AC/DCコンバータ105とは、制御基板B2に実装されている。受信回路104と、BPF107と、インピーダンス整合部110と、カップリングトランス106とは、電源基板B3に実装されている。送信回路108は、他の図示しない制御基板に実装されてもよいし、制御基板B2あるいは電源基板B3のいずれかに実装されてもよい。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)100と、メモリ101と、ROM(Read Only Memory)102とを含む。すなわち、本実施の形態においては、CPU100と、メモリ101と、ROM102とが制御基板B2に実装されている。ただし、制御部201は、CPU100と受信回路104との間にAFE(Analog Front End)を含んでもよい。
電力線通信装置10は、プラグPL1と電力線40(図1を参照。)とを介して他の装置と通信を行なう。すなわち、プラグPL1は、電力線40を通して交流電力および通信信号を受ける。信号電力線MLNは、プラグPL1が受けた交流電力および通信信号を電源基板B3に伝達する。
AC/DCコンバータ105は、プラグPL1経由で電力線40から受けた交流電力を直流電力に変換し、制御基板B2および電源基板B3上の各回路に供給する。内部電力線PLNは、AC/DCコンバータ105から電源基板B3へ直流電力を伝達する。
カップリングトランス106は、プラグPL1を介して受けた交流電力および通信信号から通信信号を抽出し、インピーダンス整合部110へ出力する。
インピーダンス整合部110は、カップリングトランス106とBPF107との間に配置される。インピーダンス整合部110は、カップリングトランス106側(すなわち電力線40側)のインピーダンスと、受信回路104側のインピーダンスとを整合させる。これによって、インピーダンスの不整合に基づく通信信号のロスを低減する。
BPF107は、インピーダンス整合部110からの通信信号から所定周波数領域の信号を受信信号として抽出して、当該受信信号を受信回路104へ出力する。
受信回路104は、たとえば、受信アンプやADC(Analog Digital Converter)によって構成される。受信回路104は、受信信号を増幅する。受信回路104は、BPF107から受けたアナログ信号である受信信号に対してOFDM復調処理を行ない、デジタル信号であるOFDM復調信号を制御部201へ出力する。受信用信号線SLN1は、受信回路104から制御部201へと当該受信信号を伝達する。
送信回路108は、たとえば、送信アンプやDAC(Digital Analog Converter)によって構成される。送信回路108は、制御部201からのデジタルの送信信号をアナログの送信信号に変換する。送信回路108は、送信信号をカップリングトランス106に入力する。
制御部201は、受信信号に対して種々の信号処理を行なう。たとえば、CPU100は、ROM102に記憶されているプログラムに基づいて動作し、受信回路104から受けたOFDM復調信号の処理ならびにメモリ101に対するデータの書き込みおよび読み出しを行なう。
なお、参考のために、制御部がAFEを含む場合について説明する。すなわち、受信回路がADCを含まない場合について説明する。この場合、当該制御部のAFEが、当該受信回路から受けたアナログ信号である受信信号に対してOFDM復調処理を行ない、デジタル信号であるOFDM復調信号をCPU100へ出力する。
ここで、電力線通信における通信信号の周波数はたとえば1.8MHz〜30MHzである。この周波数に比べて、AC/DCコンバータ105等の電源回路のノイズは、kHzオーダーのノイズであり、CPU100、メモリ101、ROM102およびAFE等が発する高周波ノイズと比べて通信信号に悪影響を及ぼさない。本実施の形態に係る電力線通信装置10においては、基板B1が制御基板B2および電源基板B3に分割され、制御基板B2と電源基板B3との間の空間によりノイズの伝達が制限される。
<インピーダンス整合部110>
次に、図4を参照して、本実施の形態に係るインピーダンス整合部110の構成について説明する。図4は、本実施の形態に係るインピーダンス整合部110の構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係るインピーダンス整合部110は、整合トランス112を含む。整合トランス112は、カップリングトランス106側(すなわち電力線40側)のインピーダンスと、受信回路104側(すなわち端末15側)のインピーダンスとを整合させる。すなわち、整合トランス112の1次側はカップリングトランス106側のインピーダンスに適合され、整合トランス112の2次側は受信回路104側のインピーダンスに適合されている。
本実施の形態においては、整合トランス112の1次側のコイルの巻き数が、カップリングトランス106側のインピーダンスの平均値に適合され、整合トランス112の2次側のコイルの巻き数が、受信回路104側のインピーダンスの平均値に適合される。より詳細には、カップリングトランス106側のインピーダンスの平均が50Ωであって、受信回路104側のインピーダンスの平均が392Ωである場合には、式(1)および式(2)に基づいて、整合トランス112の1次側の巻き数が5、整合トランス112の2次側の巻き数が14であることが好ましい。インピーダンス比が、巻き数比の2乗に比例するためである。
(50/2)1/2=5 ・・・(1)
(392/2)1/2=14 ・・・(2)
<本実施の形態に係る電力線通信装置10の利点>
次に、図2、図4、図5を参照して、本実施の形態に係る電力線通信装置10と通常の電力線通信装置との違いについて説明する。図5は、通常の電力線通信装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
通常、送信回路108側のインピーダンスと受信回路104側のインピーダンスとは異なる。たとえば、受信回路104側のインピーダンスは400Ω程度であることが多く、信号分離回路(カップリングトランス106)側のインピーダンスは75Ω以下であることが多い。すなわち、通常の電力線通信装置においては、両インピーダンスが整合していない可能性が高い。また、カップリングトランス106側のインピーダンスの変化によって、BPF107の性能が低下するおそれがある。
仮に、抵抗やコンデンサによってインピーダンスを調整すると、以下のような問題が生じる。すなわち、送信回路側のインピーダンスと受信回路側のインピーダンスとが同じインピーダンスになってしまう。また、抵抗が電力を消費してしまう。あるいはコンデンサによって信号成分がロスされる。
通常の無線の通信装置においては、アンテナまでの特性が一定であるため、上記のような問題が生じなかった。しかしながら、PLCにおいては、電源配線や周辺機器の接続状況によって、各種の素子や装置の特性が変化してしまうおそれがある。そのため、通常の電力線通信装置においては、電源配線や周辺機器の接続状況によって、通信速度が低下してしまうおそれがある。
本実施の形態に係る電力線通信装置10は、通信信号を抽出するためのカップリングトランス106だけでなく、カップリングトランス106側のインピーダンスと受信回路104側のインピーダンスとを整合させるためのインピーダンス整合部110(整合トランス112)を含む。すなわち、本実施の形態に係る電力線通信装置10は、インピーダンス整合部110によってカップリングトランス106側のインピーダンスと受信回路104側のインピーダンスとをマッチングさせることによって、通信信号のロスを低減させることができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係る電力線通信装置10は、インピーダンス整合部110が、1つの整合トランス112を含むものであった。そして、整合トランス112の1次側のコイルの巻き数が、カップリングトランス106側のインピーダンスの平均値に合わされ、整合トランス112の2次側のコイルの巻き数が、受信回路104側のインピーダンスの平均値に合わされていた。
一方、本実施の形態に係る電力線通信装置10Bは、インピーダンス整合部110Bが、複数種類の整合トランス111(112,113)を含むものである。そして、電力線通信装置10Bは、電力線40側の接続環境の変化に応じて、整合トランス111,112,113を切り替えるものである。
<インピーダンス整合部110B>
本実施の形態に係る電力線通信システム1の全体構成、電力線通信装置10Bの全体構成、制御部201のハードウェア構成は、実施の形態1に係るそれらと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。以下では、図6を参照して、本実施の形態に係る電力線通信装置10Bのインピーダンス整合部110Bの構成について説明する。図6は、本実施の形態に係るインピーダンス整合部110Bの構成を示すブロック図である。
インピーダンス整合部110Bは、第1の整合トランス111と、第2の整合トランス112と、第3の整合トランス113とを含む。第1の整合トランス111と、第2の整合トランス112と、第3の整合トランス113は、カップリングトランス106側(すなわち電力線40側)のインピーダンスと受信回路104側(すなわち端末15側)のインピーダンスとを整合させる。
より詳細には、第1の整合トランス111は、カップリングトランス106側のインピーダンスが小さいときに、カップリングトランス106側のインピーダンスと受信回路104側のインピーダンスとを整合させる。すなわち、第1の整合トランス111の1次側のコイルの巻き数が、カップリングトランス106側のインピーダンスが小さいときのカップリングトランス106側のインピーダンスに適合され、第1の整合トランス111の2次側のコイルの巻き数が、受信回路104側のインピーダンスの平均値に適合される。
第2の整合トランス112は、カップリングトランス106側のインピーダンスが中程度のときに、カップリングトランス106側のインピーダンスと受信回路104側のインピーダンスとを整合させる。すなわち、第2の整合トランス112の1次側のコイルの巻き数が、カップリングトランス106側のインピーダンスが中程度のときのカップリングトランス106側のインピーダンスに適合され、第2の整合トランス112の2次側のコイルの巻き数が、受信回路104側のインピーダンスの平均値に適合される。
第3の整合トランス113は、カップリングトランス106側のインピーダンスが大きいときに、カップリングトランス106側のインピーダンスと受信回路104側のインピーダンスとを整合させる。すなわち、第3の整合トランス113の1次側のコイルの巻き数が、カップリングトランス106側のインピーダンスが大きいときのカップリングトランス106側のインピーダンスに適合され、第3の整合トランス113の2次側のコイルの巻き数が、受信回路104側のインピーダンスの平均値に適合される。
たとえば、本実施の形態においては、第1の整合トランス111はその巻き数比が14:5(392Ω:50Ω)に設定されている。第2の整合トランス112はその巻き数比が14:6(392Ω:72Ω)に設定されている。第3の整合トランス113はその巻き数比が14:7(392Ω:98Ω)に設定されている。
また、インピーダンス整合部110Bは、BPF107およびカップリングトランス106に接続される整合トランス111(112,113)を切り替えるスイッチ109A,109Bを含む。本実施の形態に係るスイッチ109A,109Bは、FET(Field effect transistor)によって構成される。スイッチ109A,109Bは、制御部201からの切替命令に基づいて、第1の整合トランス111あるいは第2の整合トランス112あるいは第3の整合トランス113のいずれかを、BPF107およびカップリングトランス106に接続する。
(スイッチの変形例)
なお、本実施の形態においては、BPF107およびカップリングトランス106に接続される整合トランス111(112,113)を切り替えるためのスイッチ109A,109BがFETから構成されるものとしたが、このような構成に限定されるものではない。図7は、アナログスイッチ109C,109Dを含むインピーダンス整合部110Cの構成を示すブロック図である。
図7に示すように、インピーダンス整合部110Cは、BPF107およびカップリングトランス106に接続される整合トランス111(112,113)を切り替えるためのアナログスイッチ109C,109Dを含む。すなわち、本変形例においては、アナログスイッチ109C,109Dは、制御部201からの切替命令に基づいて、第1の整合トランス111あるいは第2の整合トランス112あるいは第3の整合トランス113のいずれかを、BPF107およびカップリングトランス106に接続する。
<電力線通信装置10Bの機能構成>
以下では、本実施の形態に係る電力線通信装置10Bの機能構成について説明する。より詳細には、カップリングトランス106側のインピーダンスの値に応じてインピーダンス整合部110B(110C)のインピーダンス比を変化させるための構成について説明する。図8は、本実施の形態に係る電力線通信装置10Bの機能構成を示すブロック図である。
図8を参照して、本実施の形態に係る電力線通信装置10Bは、計測部1001と、判断部1002と、切替部1003と、決定部1004とを含む。前述したように、電力線通信装置10Bは、メモリ101、カップリングトランス106、インピーダンス整合部110B、BPF107、受信回路104、送信回路108を含む。
メモリ101は、各種の制御プログラムや、データベースを記憶する。図9は、本実施の形態に係るメモリ101が記憶する通信速度テーブル101Aのデータ構造を示すイメージ図である。図9を参照して、通信速度テーブル101Aは、整合トランス111(112,113)毎の端末15と他の端末25(35)との間の通信速度を格納する。なお、端末15と他の端末25(35)との間の通信速度は、電力線通信装置10Bと、当該電力線通信装置10Bと通信中の他の電力線通信装置20(30)との間の通信速度であってもよい。
図8に戻って、計測部1001と、判断部1002と、切替部1003と、決定部1004とは、CPU100によって実現される機能ブロックである。より詳細には、CPU100は、メモリ101に格納されている制御プログラムを順次実行しながら電力線通信装置10Bの各部を制御することによって、計測部1001と、判断部1002と、切替部1003と、決定部1004の機能を発揮する。
計測部1001は、整合トランス111,112,113毎に、端末15と他の端末25(35)との間でやり取りされるデータの通信速度を計測する。すなわち、計測部1001は、単位時間当たりに電力線通信装置10Bが受信するデータの量や、送信するデータの量を計測することによって、通信速度を計測する。本実施の形態に係るPLCにおいては、計測部1001は、通信速度の計測(チャンネル評価)の際にS/N比(Signal to Noise Ratio)とPHYレート(物理層における伝送速度)の測定を行なう。
計測部1001は、計測された通信速度を、対応する整合トランス111,112,113を特定する情報(たとえばトランス番号)に対応付けて、通信速度テーブル101Aに格納する。また、計測部1001は、対象となる整合トランス111,112,113に対応する通信速度の計測が完了する度に、当該計測が完了した旨の通知(完了通知)を切替部1003に通知する。
判断部1002は、第1の所定時間(たとえば1分)毎に、計測部1001に通信速度を計測させる。判断部1002は、計測部1001からの通信速度に基づいて、通信速度が所定の値未満であるか否かを判断する。判断部1002は、所定通信速度が所定の値未満である場合に、計測部1001にすべての整合トランス111,112,113に対応する通信速度を計測するように指示する。
あるいは、判断部1002は、第2の所定時間(たとえば5分)が経過したか否かを判断する。判断部1002は、第2の所定時間が経過した場合に、計測部1001にすべての整合トランス111,112,113に対応する通信速度を計測するように指示してもよい。なお、第2の所定時間を短くすればするほどインピーダンスの変化に対する追従性は向上するが、第2の所定時間を短くすればするほどCPU100などによる処理が増加する。
切替部1003は、計測部1001から、現在対象となっている整合トランス111(112,113)に対応する通信速度の計測が完了した旨の通知を受け取ると、次の整合トランス112(113,111)に切り替えるための切替命令をインピーダンス整合部110Bに送る。また、切替部1003は、決定部1004から、最適な整合トランス111(112,113)の指定を受け取ると、当該整合トランス111(112,113)に切り替えるための切替命令をインピーダンス整合部110Bに送る。
インピーダンス整合部110Bのスイッチ109A,109Bは、切替部1003からの切替命令に基づいて、次の整合トランス112(113,111)をカップリングトランス106およびBPF107に接続させる。また、インピーダンス整合部110Bは、切替部1003からの切替命令に基づいて、最も通信速度が早い(最適な)整合トランス111(112,113)をカップリングトランス106およびBPF107に接続させる。
決定部1004は、全ての整合トランス111(112,113)に対応する通信速度が計測されると、通信速度テーブル101Aを参照して、最も通信速度が早い(最適な)整合トランス111(112,113)を抽出(決定)する。決定部1004は、最も通信速度が早い(最適な)整合トランス111(112,113)を切替部1003に通知する。
このように、本実施の形態においては、インピーダンス整合部110Bが複数の整合トランス111(112,113)を含む。また、制御部201が、通信速度に応じて、最適な整合トランス111(112,113)に切り替える。
そのため、本実施の形態に係る電力線通信装置10Bは、カップリングトランス106側のインピーダンスの変動に合わせて、効率的なインピーダンスマッチングを行なうことができる。すなわち、電力線通信装置10Bは、カップリングトランス106側のインピーダンスの値に応じて、インピーダンス整合部110Bのインピーダンス比を変化させることができる。その結果、カップリングトランス106側のインピーダンスが変化しても、電力線通信装置10Bは通信信号のロスを低減することができる。
また、本実施の形態に係る電力線通信装置10Bは、インピーダンス測定回路やインピーダンス調整回路などを設けることなくインピーダンス比の調整を行えるため、性能改善効果が高い。
(インピーダンス整合部と通信速度テーブルの変形例)
なお、本実施の形態においては、インピーダンス整合部110Bが複数の整合トランス111(112,113)を含むものであったが、インピーダンス整合部110Bがインピーダンス比が可変の1つの整合トランスを含むものであってもよい。
たとえば、整合トランスに、インピーダンス比が392Ω:18Ωとなる設定点と、インピーダンス比が392Ω:32Ωとなる設定点と、インピーダンス比が392Ω:50Ωとなる設定点とが設定される。本変形例に係るスイッチ109A(あるいは109C)は、制御部201からの信号に基づいて、カップリングトランス106と接続される整合トランスの接続点(設定点)を切り替える。なお、ここでは、受信回路104側のインピーダンスの平均値を392Ωとしている。
図10は、本変形例に係るメモリ101が記憶する通信速度テーブル101Bのデータ構造を示すイメージ図である。図10を参照して、本変形例に係る通信速度テーブル101Bは、インピーダンス比毎の端末15と他の端末25(35)との間の通信速度を格納する。
CPU100は、スイッチ109A,109Cを用いて、整合トランスのインピーダンス比を変更する。そして、CPU100は、インピーダンス比毎の通信速度を計測し、当該通信速度をインピーダンス比を示す情報に対応付けて通信速度テーブル101Bに格納する。そして、CPU100は、通信速度テーブル101Bを参照して、最も通信速度が速い(最適な)インピーダンス比を決定することができる。CPU110は、スイッチ109A,109Cを用いて、整合トランスのインピーダンス比を最適なインピーダンス比に変更する。
この場合にも、電力線通信装置10Bは、カップリングトランス106側のインピーダンスの値に応じて、インピーダンス整合部110Bのインピーダンス比を変化させることができる。その結果、カップリングトランス106側のインピーダンスが変化しても、電力線通信装置10Bは、通信信号のロスを低減することができる。
<制御方法>
次に、図3、図6(図7)、図8、図9、図11などを参照して、本実施の形態に係る電力線通信装置10Bにおける制御方法について説明する。なお、図11は、本実施の形態に係る電力線通信装置10Bにおける通信処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、判断部1002として機能するCPU100は、前回の最適な整合トランスを判断するための処理から第2の所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS102)。CPU100は、第2の所定時間が経過していない場合(ステップS102においてNOである場合)、ステップS102からの処理を繰り返す。CPU100は、第2の所定時間が経過した場合(ステップS102においてYESである場合)、変数nに0を代入する(ステップS104)。なお、変数nは、対象となる整合トランス111(112,113)を特定するための番号を示す。
切替部1003として機能するCPU100は、スイッチ109A,109B(あるいは109C,109D)を用いて、変数nに対応する整合トランス111(112,113)に切り替える(ステップS106)。計測部1001として機能するCPU100は、現在の通信速度を計測する(ステップS108)。CPU100は、計測した通信速度を対象となる整合トランス111(112,113)を示す情報と対応付けて、通信速度テーブル101Aに格納する(ステップS110)。
CPU100は、変数nの値がインピーダンス整合部110Bに含まれる整合トランス111,112,113の個数(図6においては「3個」。)と一致するか否かを判断する(ステップS112)。CPU100は、変数nの値がインピーダンス整合部110Bに含まれる整合トランス111,112,113の個数と一致しない場合(ステップS112においてNOである場合)、変数nの値をインクリメントする(ステップS114)。CPU100は、ステップS106からの処理を繰り返す。
決定部1004として機能するCPU100は、変数nの値がインピーダンス整合部110Bに含まれる整合トランス111,112,113の個数と一致する場合(ステップS112においてYESである場合)、通信速度テーブル101Aを参照して最も通信速度が早かった(最適な)整合トランス111(112,113)を決定する(ステップS116)。切替部1003として機能するCPU100は、スイッチ109A,109B(あるいは109C,109D)を用いて、最も通信速度が早かった(最適な)整合トランス111(112,113)に切り替える(ステップS118)。
その後、判断部1002として機能するCPU100は、ステップS102からの処理を繰り返す。
ただし、ステップS102において、判断部1002として機能するCPU100は、現在の通信速度が所定の値未満であるか否かを判断してもよい。そして、CPU100は、通信速度が所定の値未満でない場合(ステップS102においてNOである場合)、ステップS102からの処理を繰り返してもよい。一方、CPU100は、通信速度が所定の値未満である場合(ステップS102においてYESである場合)、変数nに0を代入してもよい(ステップS104)。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について説明する。上述の実施の形態2に係る電力線通信装置10Bは、インピーダンス整合部110Bが、複数種類の整合トランス111,112,113を含むものであった。そして、電力線通信装置10Bは、自身の整合トランス111,112,113の中で最も通信速度が早い(最適な)整合トランス111,112,113を選ぶものであった。
一方、本実施の形態に係る電力線通信装置10Cは、自身の整合トランス111,112,113と他の電力線通信装置20(30)の整合トランス111,112,113との組み合わせの中で最も通信速度が速い(最適な)組み合わせを選択するものである。
<電力線通信装置10Cの機能構成>
本実施の形態に係る電力線通信システム1の全体構成、電力線通信装置10Cの全体構成、制御部201のハードウェア構成、インピーダンス整合部110Bの構成は、実施の形態2に係るそれらと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。以下では、図12を参照して、本実施の形態に係る電力線通信装置10Cの機能構成について説明する。図12は、本実施の形態に係る電力線通信装置10Cの機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る電力線通信装置10Cは、計測部1001Cと、判断部1002Cと、切替部1003Cと、決定部1004Cと、通信制御部1005とを含む。前述したように、電力線通信装置10Cは、メモリ101、カップリングトランス106、インピーダンス整合部110B、BPF107、受信回路104、送信回路108を含む。
メモリ101は、各種の制御プログラムや、データベースを記憶する。図13は、本実施の形態に係るメモリ101が記憶する通信速度テーブル101Cのデータ構造を示すイメージ図である。図13を参照して、通信速度テーブル101Cは、端末15と他の端末25(35)との間の通信速度を、自身の整合トランス111,112,113と他の電力線通信装置20(30)の整合トランス111,112,113との組み合わせに対応付けて格納する。
図12に戻って、計測部1001Cと、判断部1002Cと、切替部1003Cと、決定部1004Cと、通信制御部1005とは、CPU100によって実現される機能ブロックである。より詳細には、CPU100は、メモリ101に格納されている制御プログラムを順次実行しながら電力線通信装置10Cの各部を制御することによって、計測部1001Cと、判断部1002Cと、切替部1003Cと、決定部1004C、通信制御部1005の機能を発揮する。
計測部1001Cは、電力線通信装置10Cの整合トランス111,112,113毎、および他の電力線通信装置20(30)の整合トランス111,112,113毎に、端末15と他の端末25(35)との間でやり取りされるデータの通信速度を計測する。すなわち、計測部1001Cは、単位時間当たりに電力線通信装置10Cが受信するデータの量や、送信するデータの量を計測することによって、整合トランスの組み合わせ毎に通信速度を計測する。
計測部1001Cは、計測した通信速度を、対応する組み合わせを特定する情報に対応付けて通信速度テーブル101Cに格納する。また、計測部1001Cは、対象となる組み合わせに対応する通信速度の計測が完了する度に、当該計測が完了した旨の通知(完了通知)を切替部1003Cおよび通信制御部1005に通知する。
判断部1002Cは、第1の所定時間(たとえば1分)毎に、計測部1001Cに通信速度を計測させる。判断部1002Cは、計測部1001Cからの通信速度に基づいて、通信速度が所定の値未満であるか否かを判断する。判断部1002Cは、所定通信速度が所定の値未満である場合に、計測部1001Cにすべての組み合わせに対応する通信速度を計測するように指示する。
あるいは、判断部1002Cは、第2の所定時間(たとえば5分)が経過したか否かを判断してもよい。判断部1002Cは、第2の所定時間が経過した場合に、計測部1001Cにすべての組み合わせに対応する通信速度を計測するように指示する。
切替部1003Cは、計測部1001Cから、対象となる組み合わせに対応する通信速度の計測が完了した旨の通知を受け取ると、次の組み合わせに切り替えるための切替命令をインピーダンス整合部110Bに送る。すなわち、切替部1003Cは、現在の整合トランス111(112,113)を次の整合トランス112(113,111)に切り替える命令をインピーダンス整合部110Bに送る。また、切替部1003Cは、決定部1004Cから最適な整合トランス111(112,113)の指定を受け取ると、当該整合トランス111(112,113)に切り替えるための切替命令をインピーダンス整合部110Bに送る。
インピーダンス整合部110Bのスイッチ109A,109B(あるいは109C,109D)は、切替部1003Cからの切替命令に基づいて、次の整合トランス112(113,111)をカップリングトランス106およびBPF107に接続させる。インピーダンス整合部110Bは、切替部1003Cからの切替命令に基づいて、最も通信速度が早い(最適な)組み合わせを構成する整合トランス111(112,113)をカップリングトランス106およびBPF107に接続させる。
通信制御部1005は、計測部1001Cからの完了通知を受け付けると、送信回路108を介して、他の電力線通信装置20(30)に整合トランス111(112,113)を切り替える旨の通知を行なう。より詳細には、通信制御部1005は、計測部1001Cが、他の電力線通信装置20の整合トランス111(112,113)のいずれかについて、自身(電力線通信装置10C)の全ての整合トランス111,112,113に対応する通信速度を計測し終わると、当該他の電力線通信装置20に次の整合トランス112(113,111)に切り替える旨の通知を行なう。
そして、通信制御部1005は、決定部1004Cから、最も通信速度が早い(最適な)組み合わせを構成する他の電力線通信装置20(30)の整合トランス111(112,113)を受け付ける。通信制御部1005は、送信回路108を介して、当該他の電力線通信装置20(30)に最適な整合トランス111(112,113)に切り替える旨の通知を行なう。
決定部1004Cは、全ての組み合わせに対応する通信速度が計測されると、通信速度テーブル101Cを参照して、最も通信速度が早い(最適な)組み合わせを抽出する。決定部1004Cは、最も通信速度が早い(最適な)組み合わせを構成する自身(電力線通信装置10C)の整合トランス111(112,113)を切替部1003Cに通知する。決定部1004Cは、最も通信速度が早い(最適な)組み合わせを構成する他の電力線通信装置20(30)の整合トランス111(112,113)を通信制御部1005に通知する。
このように、電力線通信装置10Cは、電力線40の接続状況が変化しても、最も通信速度が早い(最適な)整合トランス111(112,113)の組み合わせを選択することができる。すなわち、電力線通信装置10Cは、通信信号のロスを低減することができる。
<制御方法>
次に、図3、図6(図7)、図12、図13、図14を参照して、本実施の形態に係る電力線通信装置10Cにおける制御方法について説明する。なお、図14は、本実施の形態に係る電力線通信装置10Cにおける通信処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、判断部1002Cとして機能するCPU100は、前回の最適なトランスを判断するための処理から第2の所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS202)。CPU100は、第2の所定時間が経過していない場合(ステップS202においてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。
CPU100は、第2の所定時間が経過した場合(ステップS202においてYESである場合)、変数nおよび変数mに0を代入する(ステップS204)。なお、変数nは、対象となる組み合わせの電力線通信装置10Cの整合トランス111(112,113)を特定するための番号を示す。変数mは、対象となる組み合わせの他の電力線通信装置20(30)の整合トランス111(112,113)を特定するための番号を示す。
切替部1003Cとして機能するCPU100は、スイッチ109A,109B(あるいは109C,109D)を用いて、変数nに対応する整合トランス111(112,113)に切り替える(ステップS206)。同時に、通信制御部1005として機能するCPU100は、送信回路108を介して、他の電力線通信装置20(30)に変数mに対応する整合トランス111(112,113)に切り替える旨の通知を行なう。
計測部1001Cとして機能するCPU100は、現在の通信速度を計測する(ステップS208)。CPU100は、計測した通信速度を対応する組み合わせを示す情報に対応付けて、通信速度テーブル101Cに格納する(ステップS210)。
CPU100は、変数nの値がインピーダンス整合部110Bに含まれる整合トランス111,112,113の個数(図6においては「3個」。)と一致するか否かを判断する(ステップS212)。CPU100は、変数nの値がインピーダンス整合部110Bに含まれる整合トランス111,112,113の個数と一致しない場合(ステップS212においてNOである場合)、変数nの値をインクリメントする(ステップS214)。CPU100は、ステップS206からの処理を繰り返す。
通信制御部1005として機能するCPU100は、変数nの値がインピーダンス整合部110Bに含まれる整合トランス111,112,113の個数と一致する場合(ステップS212においてYESである場合)、変数mの値が通信中の他の電力線通信装置20(30)のインピーダンス整合部110Bに含まれる整合トランス111,112,113の個数(図6においては「3個」。)と一致するか否かを判断する(ステップS216)。CPU100は、変数mの値が通信中の他の電力線通信装置20(30)のインピーダンス整合部110Bに含まれる整合トランス111,112,113の個数と一致しない場合(ステップS216においてNOである場合)、変数mの値をインクリメントする(ステップS218)。CPU100は、ステップS206からの処理を繰り返す。
決定部1004Cとして機能するCPU100は、変数mの値が通信中の他の電力線通信装置20(30)のインピーダンス整合部110Bに含まれるトランスの個数と一致する場合(ステップS216においてYESである場合)、通信速度テーブル101Cを参照して最も通信速度が早かった(最適な)組み合わせを決定する(ステップS220)。通信制御部1005として機能するCPU100は、送信回路108を介して、通信中の他の電力線通信装置20(30)に、最適な組み合わせを構成する他の電力線通信装置20(30)の整合トランス111(112,113)に切り替える旨の通知を行なう(ステップS222)。
切替部1003Cとして機能するCPU100は、スイッチ109A,109B(あるいは109C,109D)を用いて、最適な組み合わせを構成する整合トランス111(112,113)に切り替える(ステップS224)。
その後、判断部1002Cとして機能するCPU100は、ステップS202からの処理を繰り返す。
ただし、ステップS202において、CPU100は、現在の通信速度が所定の値未満であるか否かを判断してもよい。そして、CPU100は、通信速度が所定の値未満でない場合(ステップS202においてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返してもよい。一方、CPU100は、通信速度が所定の値未満である場合(ステップS202においてYESである場合)、変数nに0を代入してもよい(ステップS204)。
<その他の実施の形態>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカード)、ROM(マスクROM、フラッシュEEPROMなど)などを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電力線通信システム、10,10B,10C,20,30 電力線通信装置、11,21,31 ケーブル、15,25,35 端末、40 電力線、41,42,43 コンセント、100 CPU、101 メモリ、101A,101B,101C 通信速度テーブル、102 ROM、104 受信回路、105 コンバータ、106 カップリングトランス、107 BPF、108 送信回路、109A,109B FETスイッチ、109C,109D アナログスイッチ、110,110B,110C インピーダンス整合部、111,112,113 整合トランス、201 制御部、1001,1001C 計測部、1002,1002C 判断部、1003,1003C 切替部、1004,1004C 決定部、1005 通信制御部、B1 基板、B2 制御基板、B3 電源基板、MLN 信号電力線、PL1,PL2,PL3 プラグ、PLN 内部電力線、SLN1 受信用信号線、SLN2 送信用信号線。

Claims (9)

  1. 電力線を介して情報機器と他の情報機器との間で通信を行うための電力線通信装置であって、
    前記電力線に電気的に接続され、前記電力線からの信号を抽出する抽出トランスと、
    前記情報機器に電気的に接続される受信回路と、
    前記抽出トランスおよび前記受信回路に電気的に接続され、前記抽出トランス側のインピーダンスと前記受信回路側のインピーダンスとを整合させるインピーダンス整合手段と、
    入力側が前記情報機器に電気的に接続され、出力側が前記抽出トランスの前記インピーダンス整合手段側に電気的に接続される送信回路とを備える、電力線通信装置。
  2. 前記インピーダンス整合手段は、少なくとも1つの整合トランスを含む、請求項1に記載の電力線通信装置。
  3. 前記少なくとも1つの整合トランスは、互いに異なるインピーダンス比を有する複数の整合トランスであって、
    前記インピーダンス整合手段は、前記複数の整合トランスのいずれかを前記抽出トランスおよび前記受信回路に電気的に接続するスイッチをさらに含み、
    前記情報機器と前記他の情報機器との間の通信速度に応じて前記スイッチを制御する制御部をさらに備える、請求項2に記載の電力線通信装置。
  4. 前記制御部は、
    前記スイッチを用いることによって、前記抽出トランスおよび前記受信回路に電気的に接続される前記整合トランスを順次切り替える切替手段と、
    前記整合トランスが切り替えられる度に、前記通信速度を計測する計測手段と、
    前記通信速度に基づいて、最適な整合トランスを決定する決定手段とを含み、
    前記切替手段は、前記スイッチを用いることによって、前記最適な整合トランスを前記抽出トランスおよび前記受信回路に電気的に接続する、請求項3に記載の電力線通信装置。
  5. 前記他の情報機器は、互いに異なるインピーダンス比を有する複数の整合トランスを含む他の電力線通信装置を介して前記電力線に電気的に接続され、
    前記制御部は、
    前記スイッチを用いることによって、前記抽出トランスおよび前記受信回路に電気的に接続される前記整合トランスを順次切り替える切替手段と、
    前記整合トランスが切り替えられる度に、および前記他の電力線通信装置の整合トランスが切り替えられる度に、前記通信速度を計測する計測手段と、
    前記通信速度に基づいて、前記電力線通信装置の整合トランスと前記他の電力線通信装置の整合トランスとの最適な組み合わせを決定する決定手段と、
    前記最適な組み合わせに基づき、前記他の電力線通信装置に、最適な前記他の電力線通信装置の整合トランスを通知する通信制御手段とを含み、
    前記切替手段は、前記最適な組み合わせに基づき、前記スイッチを用いることによって、最適な前記電力線通信装置の整合トランスを前記抽出トランスおよび前記受信回路に電気的に接続する、請求項3に記載の電力線通信装置。
  6. 前記制御部は、所定時間毎に前記切替手段と前記計測手段と前記決定手段とを機能させる、請求項4または5に記載の電力線通信装置。
  7. 前記制御部は、前記通信速度が所定の値未満であるか否かを判断する判断手段をさらに含み、
    前記制御部は、前記判断手段が前記通信速度が前記所定の値未満であると判断したとき
    に、前記切替手段と前記計測手段と前記決定手段とを機能させる、請求項4または5に記載の電力線通信装置。
  8. 前記整合トランスは、インピーダンス比が可変であり、
    前記情報機器と前記他の情報機器との間の通信速度に応じて前記整合トランスのインピーダンス比を変更する制御部をさらに備える、請求項2に記載の電力線通信装置。
  9. 電力を供給するための電力線を介して情報機器と他の情報機器との間で通信を行うための電力線通信装置における通信方法であって、
    前記電力線通信装置は、
    制御部と、
    前記電力線に電気的に接続され、前記電力線からの信号を抽出する抽出トランスと、
    前記情報機器に電気的に接続される受信回路と、
    互いに異なるインピーダンス比を有し、前記抽出トランスおよび前記受信回路に電気的に接続可能な複数の整合トランスと
    入力側が前記情報機器に電気的に接続され、出力側が前記抽出トランスの前記複数の整合トランス側に電気的に接続される送信回路とを備え、
    前記通信方法は、
    前記制御部が、前記抽出トランスおよび前記受信回路に電気的に接続される前記整合トランスを順次切り替えるステップと、
    前記制御部が、前記整合トランスが切り替えられる度に、前記情報機器と前記他の情報機器との間の通信速度を計測するステップと、
    前記制御部が、前記通信速度に基づいて、最適な整合トランスを決定するステップと、
    前記制御部が、前記最適な整合トランスを前記抽出トランスおよび前記受信回路に電気的に接続するステップとを備える、通信方法。
JP2009071425A 2009-03-24 2009-03-24 電力線通信装置および電力線通信装置における通信方法 Expired - Fee Related JP5278954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009071425A JP5278954B2 (ja) 2009-03-24 2009-03-24 電力線通信装置および電力線通信装置における通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009071425A JP5278954B2 (ja) 2009-03-24 2009-03-24 電力線通信装置および電力線通信装置における通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010226423A JP2010226423A (ja) 2010-10-07
JP5278954B2 true JP5278954B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=43043132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009071425A Expired - Fee Related JP5278954B2 (ja) 2009-03-24 2009-03-24 電力線通信装置および電力線通信装置における通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5278954B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5746517B2 (ja) 2011-02-23 2015-07-08 住友電気工業株式会社 電力線通信システム
JP2013197715A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Sumitomo Electric Ind Ltd 通信装置及び通信システム
CN107431671B (zh) 2015-04-01 2020-05-19 三菱电机株式会社 通信系统以及通信装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09260989A (ja) * 1996-03-18 1997-10-03 Kokusai Electric Co Ltd インピーダンス整合回路
JP2001283346A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Kawamura Electric Inc 過電流警報装置
JP2003273784A (ja) * 2002-03-19 2003-09-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 通信方法、電灯線通信装置および電灯線通信システム
JP2006507721A (ja) * 2002-10-17 2006-03-02 アンビエント・コーポレイション 通信用電力線をセグメント化するためのフィルタ
JP4578946B2 (ja) * 2004-11-19 2010-11-10 関西電力株式会社 電力線搬送通信用伝送特性調整装置、電力線搬送通信装置及びコンセント

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010226423A (ja) 2010-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7456516B2 (en) Power line terminating circuit and method, and power line relay device
US7501913B2 (en) Power line communication apparatus and connecting device
EP1935112B1 (en) Power supply apparatus and power line communication apparatus thereof
CA1285623C (en) Apparatus for matching unbalanced r.f. baseband signals to balancedsignals on a twisted two-wire line
US8548035B2 (en) Powerline communicator (PLC) modem employing an analog magnetic transducer
US6987430B2 (en) Power line communication system and power line branching apparatus
US8157581B2 (en) Thermal management method and device for powerline communications
US7737574B2 (en) Terminating device for installation at a termination of a power line usable for power line communication
US7778152B2 (en) Non-intrusive method and system for coupling powerline communications signals to a powerline network
KR101701288B1 (ko) 전력라인 통신 다이버시티 커플링 기법
US7813099B2 (en) Power line outlet strip and method for powerline communications
JP5278954B2 (ja) 電力線通信装置および電力線通信装置における通信方法
US20040130413A1 (en) Power supply system and method using analog coupling circuitry for power-line communications
JP5058756B2 (ja) 通信装置、通信システム、及び通信方法
US7683732B1 (en) Continuously adjustable equalizer
US8923415B2 (en) Communication apparatus and communication method
JP3557383B2 (ja) 信号伝送回路
WO2003040732A3 (de) Impedanzstabilisierungsnetzwerk zur bestimmung der elektromagnetischen störstrahlung eines modems
KR100367592B1 (ko) 적응형 전력선 통신 장치 및 통신 방법
JP2007201811A (ja) 電力線通信用周波数整合回路、電力線通信用アダプタ装置及び電力線通信装置
WO2012088632A1 (en) Air loop antenna for shared am/fm
JP2003244038A (ja) 電力線搬送通信用モデム
WO2002029751A2 (en) Power supply architecture for power-line networking
JP3382123B2 (ja) 放送波受信機
JP2008199094A (ja) 電源線通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees