JP4682777B2 - ジョブ実行装置、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク・プリンタや複合複写機などのように、ジョブを実行してその対価となる料金を徴収するという動作手順が導入されているジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、ジョブ実行に伴いサービスを提供したときに課金される料金に関して事前の見積り計算を適用したジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、事前の見積り額が保証できないという異常に対処するジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、事前の見積り額が保証できないという異常に対し、利用者の介入を減らして利用者の望んでいる処理を実行するジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
コンビニエンス・ストアやプリントラボにおいて複写や印刷、ファクシミリ送信などの画像形成サービスが社会に定着して久しい。最近では、ネットワーク・プリンタや複合複写機などのジョブ実行装置を用い、より多彩なサービスが提供されるようになってきた。
この種のジョブ実行装置は、無人環境に設置されていることから、ユーザがコインキットに現金を投入し先に料金を徴収してからサービスに起動をかけるという動作手順が一般に導入されている。また、最近では、画像形成を実行する前に料金の見積りを実施して、利用者に知らしめるというケースが増えてきている。
ユーザの立場からすれば、印刷物を安価に手早く入手するためには、ジョブ実行に伴うサービス実施時に課金される料金の見積り額を得たいという願望がある。画像形成サービスを提供する事業者が複数ある場合には、各事業者における料金の見積り額を比較することで、料金や立地の面でより適した事業者や店舗で発注を行なうことができる。
例えば、画像形成を要求する利用者端末が、画像形成の仕様と、この仕様に応じた選択情報に基づく画像形成処理をネットワーク経由で要求し、これに対し、ネットワーク上に設置された課金装置が、要求されている仕様選択情報に対応する今回の画像形成料金を算定する画像形成システムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。同システムによれば、利用者の仕様選択に応じた見積り金額が提示されるので、利用者は、画像形成料金を把握した後に、画像形成の実行の可否を判断することができる。
しかしながら、事前に算出した見積り額は必ずしも保証されないという問題がある。例えば、画像出力の際に例えば用紙切れやトナー切れといった課金に関するパラメータの異常が発生したとき、パラメータを代替値に変更すれば画像出力を継続することができるが、料金は事前に提示した見積り額とは変わってくる。画像形成装置に関しては、先に料金を徴収してからジョブの起動をかけるという動作手順が導入されていることから(前述)、利用者から料金支払いに対する確約が得られなければ、ジョブすなわち画像出力は実施されない。
コピー機のように利用者が設置場所に出向いてコインキットに現金を投入する形態であれば、実際の料金が見積りを超えたときには、利用者はさらに現金を投入するかどうかでジョブの継続の是非を直接指示することができる。これに対し、ネットワーク・プリンタや複合複写機などの場合、利用者が不在で画像出力の最中に料金が事前の見積り額を超えるという異常が発生したときに、利用者はその後の振る舞いを指示する術がない。
例えば、送られてきたPDLデータに対して課金計算を行なって予想料金を算出してユーザに示して確認することにより、料金に関するトラブルを未然に防止するプリント・システムについて提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。しかしながら、同システムでは、予想料金をユーザに通知するとともに、上限金額をあらかじめ設定し、上限金額を超えた場合にはプリンタの動作を停止するようになっているため、ユーザの手を煩わせずにユーザが意図したようにジョブを継続させることはできない。
また、多彩なサービスを提供可能な複合複写機においては、例えば、外部のコンテンツ・サーバから所望のコンテンツをダウンロードするというジョブと、ダウンロードしたコンテンツを画像出力するというジョブを組み合わせたコンテンツ・ダウンロードなど、マルチジョブを要求することができる。このような場合、見積り金額を超える異常が発生すると、単純にジョブを停止すると、利用者は購入済みのコンテンツを消失する、あるいはコンテンツを購入したという履歴を消失してしまうことになり、多大な不利益を被ることになる。
特開2003−67832号公報 特開平10−20957号公報
本発明の目的は、ネットワーク・プリンタや複合複写機などのように、ジョブを実行してその対価となる料金を徴収するという動作手順を適用し、ジョブを実行したときに課金される料金を事前に見積もることができる、優れたジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、事前に算出した見積り額が保証できないという異常に好適に対処することができる、優れたジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、事前の見積り額が保証できないという異常に対し、利用者の介入を減らして利用者の望んでいる処理を実行することができる、優れたジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、利用者が要求するジョブを実行するジョブ実行手段と、利用者から要求されたジョブを前記ジョブ実行手段が実行したことに伴う料金の見積り額を、該ジョブの要求時に投入された課金条件に基づいて事前に算出する料金見積り額算出手段と、前記料金見積り額算出手段により算出された見積り額を利用者に提示する見積り額提示手段と、ジョブ実行中に見積り額が保証できないという異常が起こった場合の異常処理方法を記述した異常処理指示書を登録する異常処理指示書登録手段と、ジョブを起動するに際し、徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに適用すべき異常処理指示書を前記異常処理指示書登録手段に登録されているものの中から指定する異常処理指示書指定手段と、前記ジョブ実行手段がジョブを実行中に徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに、前記異常処理指示書指定手段により指定された異常処理指示書を読み出して、指示されている異常処理方法を実施する異常処理手段を具備することを特徴とするジョブ実行装置である。
本発明は、コピー機、ネットワーク・プリンタ、複合複写機といった画像形成装置に代表される、先に料金を徴収してからジョブを実行するという動作手順が導入されているジョブ実行装置に関する。ジョブ実行装置は、利用者の要求に応じて、個々のジョブが単独で要求される他、スキャン+プリント、コンテンツのダウンロード+プリントといったように2以上のジョブを組み合わせたマルチジョブが要求されることもある。画像形成装置がジョブを実行することにより利用者にはサービスが提供され、そのサービスの対価として利用者には料金が課金される(この意味において、画像形成装置における「ジョブの実行」と「サービスの提供」はほぼ同義である)。この種のジョブ実行装置においては、サービスを提供する前に料金の見積り額の算出を実施して利用者に提示するという仕組みを導入することにより、利用者は料金を把握してからジョブ実行の可否を判断することができる。
ところが、要求されたジョブを起動して画像出力している際に例えば用紙切れやトナー切れといった課金に関するパラメータの異常が発生したときには、パラメータを代替値に変更すると、事前の見積り額は必ずしも保証されないという問題がある。料金が見積り額を超えたときにはジョブを停止することで、利用者との料金に関するトラブルを防止することができる。しかしながら、利用者によっては手を煩わせることなく意図したようにジョブを継続させたい場合がある。
そこで、本発明に係るジョブ実行装置では、利用者から要求されたジョブを実行したことに伴う料金の見積り額を事前に算出して利用者に提示し、これを利用者から徴収してジョブを起動する一方、このように事前の見積り額が保証できないという異常が起こった場合に備えて、ユーザの意図した異常発生後の振る舞いをジョブ単位で簡単にジョブ実行装置に登録するようにしている。
したがって、本発明によれば、ジョブ実行装置がジョブを提供している最中に見積り額が保証できなくなる異常が発生したときには、利用者の介入を減らして利用者の望んでいる処理を実行することができる。
本発明に係るジョブ実行装置は、例えば、利用者からのジョブの要求に応じて、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ、メール、メディア・プリント、コンテンツ・プリントなどの主としてプリントに関するジョブを行なう複合複写機である。このような場合、ジョブの要求時に投入される、プリントする用紙枚数、用紙サイズ、カラー又は白黒プリントの区別、プリントするデータの量のうち少なくとも1つの課金条件のパラメータに基づいて見積り額を算出することができる。
前記異常処理指示書登録手段は、ユーザ毎に異常処理指示書の登録を受容する。そして、前記異常処理指示書指定手段は、登録されている異常処理指示書を一覧表示し、利用者はジョブを起動する際に、その一覧の中から所望の異常処理指示書を指定することができる。
また、前記異常処理指示書指定手段は、利用者がジョブを要求するジョブ実行装置自体の操作画面上に異常処理指示書を一覧表示してもよいし、あるいはジョブ実行装置にネットワーク接続された外部端末(例えば、利用者自身が所有するパーソナル・コンピュータや携帯端末など)の表示画面上で指定可能な異常処理指示書を表示出力するようにしてもよい。
また、本発明に係るジョブ実行装置は、画像出力の際に指定したサイズの用紙が切れる、あるいはカラー・トナーが切れて白黒プリントしかできなくなるといったように、見積り額を算出する際に用いた課金条件に異常が発生したときに、課金条件のパラメータを修正して見積り額を再計算し、最初の見積り額と比較する見積り額再計算手段をさらに備えてもよい。そして、前記異常処理手段は、前記見積り額再計算手段により再計算した見積り額が最初の見積り額を保証できない場合には、前記異常処理指示書指定手段により指定された異常処理指示書を読み出して、指示されている異常処理方法を実施するようにすればよい。
前記異常処理指示書登録手段は、異常処理方法として、ジョブの中止、ジョブの継続、ジョブの保存のうちいずれかの振る舞いを設定することができる。そして、前記異常処理手段は、徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに、前記異常処理指示書指定手段により指定された異常処理指示書を解析して、ジョブ毎にジョブの中止、保存、又は継続を行なう。
例えば、外部のコンテンツ・サーバから所望のコンテンツをダウンロードするというジョブと、ダウンロードしたコンテンツを画像出力するというジョブを組み合わせたコンテンツ・ダウンロードなど、マルチジョブを要求する場合、ジョブ実行時に見積り額を超える異常が発生しても、購入済みのコンテンツを保存する、あるいはコンテンツを購入したという履歴を保存することができる。
異常時の処理方法としてジョブの継続が指定されている場合には、さらにジョブの継続の是非を判断するための継続条件を設定する。ここで言う継続条件として、設定優先と値段優先のいずれかを選択することができ、選択されたいずれか一方を継続条件にして、所定の金額までジョブを継続させる。設定優先が選択された場合、最初の設定したものに出来栄えが近い課金条件の設定が選択されて、所定の金額までジョブを継続する。また、値段優先が選択された場合は最初の見積りを行なった値段に最も近い課金条件の設定で、所定の金額までジョブを継続する。また、継続を選択して上記のように継続条件の設定を行なった場合、その継続条件を超えた場合の振る舞いとして、ジョブの中止又はジョブの保存を設定することができる。
本発明に係るジョブ実行装置は、ジョブを保存するジョブ保存手段を備えている。そして、異常処理方法としてジョブの保存が設定されている場合に、異常発生時にはこのジョブ保存手段にジョブが保存される。その後、利用者からの指示に応じて前記ジョブ保存手段に保存されているジョブを実行することができる。
また、利用者が要求するジョブが2以上のジョブの組み合わせからなるマルチジョブである場合には、前記異常処理指示書登録手段は、ジョブ単位で異常処理方法の登録を受け付けるようにしてもよい。例えば、利用者が上流工程のジョブと下流工程のジョブの組み合わせで実施されるジョブの実行を要求する場合、異常処理方法として、例えば、上流工程のジョブでは中止、下流工程のジョブでは保存を設定することができる。
利用者から上流工程のジョブと下流工程のジョブからなるマルチジョブが要求され、異常処理方法として上流工程のジョブでは中止、下流工程のジョブでは保存を設定した異常処理指示書が指定されているとき、前記異常処理手段は、上流工程のジョブを実行中に異常が発生した場合には、下流工程のジョブの保存を実行しない。例えば、スキャンしたデータを外部サーバで加工してプリントするというマルチジョブが要求され、且つ、異常処理指示書ではスキャンに対し中止を、外部サーバでの加工・プリントを保存に設定している場合、スキャン中に異常が発生すると、異常処理指示書の設定内容に拘らず、外部サーバでのジョブは実体がないから保存されない。
また、本発明に係るジョブ実行装置を通じて、外部サーバでジョブを実行することができる。そして前記異常処理指示書指定手段により、外部サーバで実行するジョブに対し異常処理方法として保存が設定された異常処理指示書が指定されている場合には、前記異常処理手段は、該ジョブを実行中に異常が発生したときに、外部サーバでの処理を終了して、ジョブ実行装置内の保存手段に該ジョブを保存するようにすればよい。
また、ジョブを投入する際に、利用者がいずれの異常処理指示書も指定しないこともあるが、このような場合には、前記異常処理手段はユーザ介入通知を行なうようにしてもよい。そして、前記異常処理指示書指定手段がユーザ介入通知の後に利用者からの異常処理指示書の指定を受け付け、指定された異常処理指示書に従って異常処理を行なうことができる。
また、本発明の第2の側面は、ジョブ実行動作をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、ジョブ実行中に徴収した見積り額が保証できないという異常が起こった場合の異常処理方法を記述した異常処理指示書を登録する異常処理指示書登録手順と、利用者が要求するジョブを実行したことに伴う料金の見積り額を、該ジョブの要求時に投入された課金条件に基づいて事前に算出する料金見積り額算出手順と、前記料金見積り額算出手順により算出された見積り額を利用者に提示する見積り額提示手順と、料金の見積り額を徴収してから該要求されたジョブを起動するジョブ起動手順と、ジョブを起動するに際し、徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに適用すべき異常処理指示書を前記異常処理指示書登録手順により登録されているものの中から指定する異常処理指示書指定手順と、ジョブを実行中に徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに、前記異常処理指示書指定手順により指定された異常処理指示書を読み出して、指示されている異常処理方法を実施する異常処理手順を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係るジョブ実行装置と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、ネットワーク・プリンタや複合複写機などのように、先に料金を徴収してからジョブに起動をかけるという動作手順を適用し、ジョブを実施したときに課金される料金を事前に見積もることができる、優れたジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、事前に算出した見積り額が保証できないという異常に好適に対処することができる、優れたジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、事前の見積り額が保証できないという異常に対し、利用者の介入を減らして利用者の望んでいる処理を実行することができる、優れたジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明を適用した画像形成装置は、画像出力の際に例えば用紙切れやトナー切れといった課金に関するパラメータの異常の発生により、最初に提示した見積り額を保証できない場合に、ユーザの意図した異常発生後の振る舞いをジョブ単位で簡単に登録することができる。したがって、事前の見積りが保証できないという異常に対し、利用者の手を煩わせず、利用者の意図したようにジョブを継続することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
本発明は、ジョブを実行してその対価となる料金を徴収するという動作手順が導入されているジョブ実行装置に関する。この種のジョブ実行装置の代表例は、コピー機、ネットワーク・プリンタ、複合複写機といった画像形成装置である。以下では、複合機に適用した実施形態を中心に、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、利用者が複合機に対して画像出力などのジョブを要求するとともに、ジョブ実行に伴う料金の見積り額を事前に算出して利用者に提示する料金見積りシステムの全体構成を模式的に示している。図示のシステムは、ネットワーク接続され、コンビニエンス・ストアなどに設置されている無数の画像形成装置と、ネットワーク経由で画像形成の実施を要求する利用者端末と、各画像形成装置においてジョブを実行したときの課金見積り処理を行なう課金見積りサーバ、並びに指示書プール・サーバで構成される。
画像形成装置は、利用者からのジョブ要求に応じて、コピー、プリント、ネットワーク・プリント、スキャン、ファクシミリ、メール、メディア・プリント、コンテンツ・プリントといったジョブを実行することができる。個々のジョブが単独で要求される他、スキャン+プリント、コンテンツのダウンロード+プリントといったように2以上のジョブを組み合わせたマルチジョブが要求されることもある。画像形成装置がジョブを実行することにより利用者にはサービスが提供され、そのサービスの対価として利用者には料金が課金される(この意味において、画像形成装置における「ジョブの実行」と「サービスの提供」はほぼ同義である)。本実施形態では、画像形成装置はそれぞれ、装置の能力やステータス情報に変化があった際にその都度それらの情報を課金見積りサーバに通知し、さらに、実行されたジョブの履歴情報や課金情報をジョブ終了後に課金見積りサーバへ通知するように構成されている。また、画像形成装置の操作画面を介して作成されたジョブ指示書や異常処理指示書を、当該画像形成装置内若しくは指示書プール・サーバに登録する。
課金見積りサーバは、例えばパーソナル・コンピュータ(PC)などの一般的な計算機システムを用いて構成され、課金見積り処理を行なうための所定のサーバ・アプリケーションを起動している。課金見積りサーバは、ネットワーク上に設置されている各画像形成装置においてジョブの実行に応じて課金される料金を見積もるための諸データを一括管理する。料金見積りのための諸データには、個々の画像形成装置の能力や現在のステータス情報が含まれる。勿論、課金見積りサーバ機能をいずれかの画像形成装置上で実装することが可能である。あるいは、課金見積りサーバにおいて多数の画像形成装置の見積り額の算出を一元的に行なうのではなく、個々の画像形成装置が独自に見積り額を計算して利用者に提示するようにしてもよい。
利用者端末は、例えばパーソナル・コンピュータや、携帯電話機やPDAなどの携帯端末で構成され、ネットワーク経由で画像形成に関する要求を発行することができる。課金見積りサーバ若しくは画像形成装置で見積りを実施した結果は、利用者端末や画像形成装置の表示画面に表示出力される。また、利用者端末で作成又は編集された、画像形成装置に対するジョブ指示書や異常処理指示書は、画像形成装置又は指示書プール・サーバに登録される。登録された指示書は、指示書内で設定されているセキュリティ機能に従ってその利用(指示書の処理実行や指示書のコピーなど)がセキュリティ管理される。
図2には、本実施形態に係る画像形成システムにおいて適用可能な画像形成装置のハードウェア構成を示している。この画像形成装置100は、事業者が例えばコンビニエンス・ストアやプリントラボなどに設置して用いられ、スキャン、プリント、ファクシミリ、電子メールといったマルチファンクション機能を有する複合複写機である。
CPU(Central Processing Unit)101は、当該装置100内の動作を統括的に制御する中央コントローラであり、オペレーティング・システムが提供する実行環境下でプログラムを制御し、コピーやファクシミリ送受信、ネットワーク・プリントといったジョブ指示書に従った画像形成動作や、画像形成処理やその他のジョブ実行に伴う対価の課金処理、課金額の事前見積り、さらには見積り額が保証できない異常が起こった場合の処理方法を記述した異常処理指示書の登録処理、並びに異常処理指示書に従った異常対処処理などに関して主たる制御を行なう。CPU101は、バス102を介して当該装置100内の各機器と相互接続されている。
ROM(Read Only Memory)103は、読み出し専用の半導体メモリ装置で構成され、ネットワーク・プリントといったジョブ実行動作やジョブ実行に伴う対価の課金処理、見積り額の算出処理、さらには見積り額が保証できない異常が起こった場合の処理方法を記述した異常処理指示書の登録処理並びに異常処理指示書に従った異常対処処理などを実行するための各ファームウェアや固定データなどが恒久的に書き込まれている。また、ROM103は、フラッシュ・メモリなどのように格納データを電気的な書き換え可能なデバイスで構成され、ファームウェアのバージョン更新処理を行なうようにしてもよい。また、固定データとは、複合機100を物理的に識別するシリアル番号、製造番号、製造年月日、製造工場名などの書き換える必要のない固有情報である。
RAM(Random Access Memory)104は、書き換え可能な半導体メモリ装置で構成され、CPU101で実行する制御プログラムをROM102からロードしたり、プログラム実行中の環境変数やシステム変数を一時格納したりするなど、プログラム動作のためのシステム・メモリとして使用される。また、画像処理のためのページ・メモリとして、RAM104を使用することができる。
NVRAM(Non−Volatile RAM)105は、フラッシュ・メモリのように無電源状態でも記憶内容を消失しない書き換え可能メモリで構成され、セキュリティ・データやその他の不揮発性データ、画質調整、課金処理のための各種カウンタ、各種設定パラメータ、ジョブ実行時の各種履歴、ジョブの対価を課金した履歴などを格納するために使用される。
HDD106は、磁気記録式の固定ディスクからなる大容量外部記憶装置であり、原稿から読み取った画像データを蓄積したり、画像形成処理実行時の各種のジョブ履歴を保存したり、さらにはCPU101において実行するプログラムをインストールしたりするために使用される。また、本実施形態では、複合機100の利用者が登録するジョブ指示書や異常処理指示書、異常処理方法として保存が指定されている異常発生ジョブをHDD106に格納する。
画像処理部107は、原稿から読み取った画像データ、あるいはネットワーク経由でダウンロードした画像データなどに対し、伸張圧縮処理や、画質調整などの各種画像処理を施す。例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いて画像処理部107を構成することができる。
図示の複合機100は、ユーザ・インターフェース109として、液晶ディスプレイなどからなる表示部110と、スタート/ストップ/テンキーなどのハードウェア・キーを備えた(あるいは表示部110を兼ねたタッチパナルからなる)操作部111を備え、これらはUIインターフェース108を介してバス102に接続されている。但し、UIインターフェース108を介さず、CPU101がユーザ・インターフェース109を直接制御するように構成することも可能である。
利用者は、ユーザ・インターフェース109を介して、コピーやファクシミリ送受信、コンテンツ・ダウンロードといったジョブの指示を直接入力し、あるいはジョブ指示書を作成することができる。また、ジョブ実行時の料金が見積り額を超えるという異常が発生したときの対処方法指示する異常処理指示書を、ユーザ・インターフェース109を介して作成・編集することができる。この場合、指示内容に従って異常処理指示書が作成され、複合機100内に登録、すなわちHDD106内に格納される。
通信インターフェース112を経由して、各種の外部装置やネットワーク・インターフェースなどがバス102に接続されている。
LANインターフェース113は、10/1000Base−Tなど、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子技術者境界)が定めた所定のプロトコルに従って複合機100をネットワーク接続するLANポートを提供する。無線LANを含めることもできる。複合機100は、LAN越しにインターネットなどの外部ネットワークに接続し、所望の情報資源にアクセスすることができる。例えば、LANインターフェース113を通じて、インターネット上の課金見積りサーバに接続されている。また、複合機100は、ユーザが使用するパーソナル・コンピュータ(PC)や携帯端末(いずれも図示しない)から、コピーやファクシミリ送受信、コンテンツ探索やその他のコンテンツ処理、ネットワーク・プリントといった、各種のジョブの内容を規定するジョブ指示書を受信し、指示に従ってジョブを実行することができる。また、外部端末上で作成された異常処理指示書を、ネットワーク経由で受信し、登録することができる。また、異常処理指示書で規定されている異常処理を、ネットワーク越しに外部サーバで実行することができる。
複合機100には、ICカードに対して非接触・近距離通信を行なうために、ICカード読み書き装置が装備され、RS232Cあるいはその他のシリアル・インターフェース114経由でバス102に接続されている。ICカードとICカード読み書き装置間では、電磁結合、電磁誘導、あるいは電波通信などの方式による伝送路上で、所定の相互認証処理を経て、高い耐タンパ性を保ちながら非接触・近距離通信を行なうことができる。複合機100は、ジョブの対価をICカードから課金したり、ICカードのチャージを行なったりする。
USB(Universal Serial Bus)インターフェース115は、例えばUSB1.1又はUSB2.0に準拠し、周辺機器を外部接続して使用することができる。
モデム116は、コンピュータ上の信号と公衆回線上の信号の相互変換を行なう変復調装置からなり、ファクシミリなどの公衆回線への接続を行ない、通常のファクシミリ送受信や、時刻指定送信、その他の各種のファクシミリ機能を提供する。
コインキット117は、コインや紙幣などの現金を受け取る受け取り口と、受け取り口を介して投入された現金を蓄積する現金蓄積部と、投入金額を計数するとともに課金し徴収した額を減算して残額を算出する演算部と、残額若しくは現在徴収している金額を表示する表示部を備えている。
デバイス・インターフェース118は、例えばRS422などで構成され、複合機100を構成する各種機器をバス102に接続するためのインターフェース・プロトコルを実現する。
複合機を構成する機器として、例えば原稿から画像を読み取る読取装置部119と、画像を用紙上に印刷出力する印刷装置部120が挙げられる。
読取装置部119は、一般的には、原稿を載せるプラテンと画像読み取りを行なうスキャンの組み合わせで構成され、自動原稿読取装置であってもよい。読み取り画像は、適宜画像処理部107において画像処理が施され、印刷装置部120に画像出力され、あるいはHDD106に保存される。
印刷装置部120は、例えば電子写真方式のプリント・エンジン部を備えている。電子写真プロセスは、電子写真感光体に対する帯電、スキャンした原稿イメージの露光、現像すなわち感光体へのトナー重畳、用紙へのトナー転写及びトナー定着、感光体のクリーニングという複数のサブプロセスからなる。但し、プリント・エンジンの構成自体は本発明の要旨に直接関連しないので、ここではこれ以上説明しない。
印刷装置部120によって印字された用紙が排出されると、排出用紙格納部121に格納される。排出用紙格納部121は、一般的な排紙トレイを用いて構成することもできる。
図3には、複合機上の動作を制御するためのソフトウェア構成を模式的に示している。同図に示すように、制御ソフトウェアは、オペレーティング・システム(OS)層と、ミドルウェア層と、機能モジュール層と、アプリケーション層で構成される。
OSは、組み込み用のリアルタイムOSであり、汎用的なものから複合機用に製作されたものなどを使用することができる。
ミドルウェアは、OSと機能モジュールとの仲立ちを行なう層であり、汎用OSの上位に位置し、ハードウェア固有の影響などを抑え、ジョブや機能モジュールといった上位モジュールに共通のAPI(Application Programming Interface)を提供するモジュール群である。このようなソフトウェア階層を介在させることにより、複合機100内のハードウェアやOSの変更を行なった際に、機能モジュールやジョブ・レベルの階層への実装の変更などの影響を抑えることができる。
システム・マネージャ(System Manager)は、状態・リソース管理、ジョブ管理、ファイル管理、バッファ管理、タイマ管理、ジョブ履歴など各種ログ管理といった、複合機100の中核を管理するモジュールであり、これらの管理機能への機能モジュールへの提供も行なう。
デバイス・ドライバ並びにライブラリは、機能モジュールに対して、外部システムやハードウェアの持つ機能を提供するモジュール群であり、各種プロトコルや各種デバイスの下位レベルでの制御を行なう。
本実施形態では、複合機100は、モードという概念により、通常の使用状態、メンテナンス用の特殊状態、診断機能を実施する特殊状態などを管理している。モード・ライブラリ(Mode Library)は、この管理機能を各機能モジュールに提供する。
メーラ(Mailer)は、一般的な電子メールのプロトコル機能を提供し、例えばIFAXの送受信や、FWSサーバとの通信を行なう。
DVライブラリは、DV用紙のプリント枚数、すなわち、カウンタ制御機能を提供する。アクセサリ・ドライバ(Accessory Driver)は、カード・リーダなどの認証機器や管理機器のドライバである。
また、デバイス・ドライバやライブラリには、さらに、ファクシミリの通信モデム制御、LAN制御、HDDアクセス制御、読取装置119や印刷装置120、ユーザ・インターフェース109などとのインターフェース制御を行なうモジュール(図示しない)がある。
機能モジュールは、リクエスト処理や、ユーザ・インターフェース109との通信処理、アプリケーションを実現するための画像処理、リモートのデバイスに各種状態などを通知するモジュール群で構成される。以下、機能モジュール群の個々のモジュールについて説明する。
リクエスト・マネージャ(Request Manager)は、リクエスト処理とユーザ・インターフェース109との通信処理を行なう。出力装置コントローラ(OutputDevice Cont)は、印刷装置の制御を行なう。入力装置コントローラ(Input Device Cont)は、読取装置の制御を行なう。スプール・コントローラ(SpoolCont)は、蓄積の制御を行なう。Decomposerは、プリント・データの印刷可能、中間表現への変換処理を行なう。レポート・ジェネレータ(Report Gen)は、メンテナンス作業終了の際のサービス・レポートや保守完了報告書などの各種レポート作成処理を行なう。ファクシミリ・コントローラ(FaxCont)は、ファクシミリ通信制御を行なう。認証マネージャ(Authentication Manager)は、認証管理を行なう。HTTP Controllerは、HTTPプロトコルによるリモートのデバイスに各種状態などの通知処理を行なう。SNMPコントローラ(SNMPController)は、SNMP(Simple Network Management Protocol)によるリモートのデバイスに各種状態などの通知処理を行なう。LANコントローラ(LANCont)は、LAN上での通信制御を行なう。
アプリケーションは、コピーやファクシミリ、スキャナといったユーザに対して提供する機能処理の層である。
例えば、ICカードによる認証を行なう場合、アクセサリ・ドライバからユーザの認証操作指示とカード・リーダが読み取ったICカード内の情報に関するモジュール間メッセージ通知があると、認証ドライバは、NVRAM105に格納されているユーザ管理テーブルにアクセスして、認証処理を行なう。
また、その後、コピーがユーザから指示されると、その指示をユーザ・インターフェース109経由で受け取ったリクエスト・マネージャが、原稿サイズや用紙サイズなどの設定値をチェックしてコピー・ジョブ起動情報として設定し、システム・マネージャのAPIを使用して、状態・リソース管理情報などコピー起動に必要なシステムの情報をチェックする。そして、問題が無ければアプリケーションを起動の要求をシステム・マネージャに行なう。システム・マネージャは、スケジューリング制御を行ない、所定のスケジュールでアプリケーションを起動する。
その結果、アプリケーション層のコピーが起動状態になり、コピーが入力装置コントローラに現行の読取制御指示、スプール・コントローラにその読み取った画像データの蓄積処理の指示、出力装置コントローラへのプリント制御指示を行なうことにより、ユーザにコピー機能を提供する。
また、図4には、本実施形態に係る課金見積りシステムにおいて課金見積りサーバ並びに指示書プール・サーバとして適用可能な装置のハードウェア構成を示している。図示のサーバ200は、パーソナル・コンピュータなどの一般的な計算機システムで構成することができる。
CPU201は、当該サーバ内の動作を統括的に制御する中央コントローラであり、オペレーティング・システムが提供する実行環境下で、課金見積りサーバ・アプリケーションや指示書プール・サーバ・アプリケーションなどの各種プログラムを実行する。CPU201は、バス202を介して当該装置内の各機器と相互接続されている。
ROM203は、読み出し専用の半導体メモリ装置であり、入出力基本動作(BIOS)や自己診断(POST)などの各ファームウェアや固定データなどが恒久的に書き込まれている。勿論、フラッシュ・メモリなどのように格納データを電気的な書き換え可能なデバイスを用いてROM203を構成して必要に応じて適宜プログラムや固定データの更新を行なうようにしてもよい。
RAM204は、書き換え可能な半導体メモリ装置で構成され、CPU201で実行する制御プログラムをROM202やHDD206からロードしたり、プログラム実行中の作業データを一時格納したりするなど、プログラム動作のためのシステム・メモリとして使用される。
NVRAM205は、フラッシュ・メモリのように無電源状態でも記憶内容を消失しない書き換え可能メモリで構成され、セキュリティ・データやその他の不揮発性データ、画質調整、各種設定パラメータなどを格納するために使用される。
HDD206は、磁気記録式の固定ディスクからなる大容量外部記憶装置であり、OSや見積りサーバ・アプリケーションといったCPU201において実行するプログラムをインストールしたり、金額算定情報や対価管理情報などの各種データを格納したりするために使用される。
入出力(I/O)インターフェース207を介して各種の周辺機器がバス202に接続されている。
ディスプレイ208、キーボード209、並びにマウス210は周知のユーザ・インターフェースであり、勿論他のデバイスと置き換えることも可能である。
USBインターフェース211は、例えばUSB1.1又はUSB2.0に準拠し、プリンタやスキャナ、ハード・ディスク、USBメモリといったさまざまなUSBデバイスを外付け接続することができる。
ネットワーク・インターフェース(NIC)212は、10/100/1000Base−Tなど、所定のプロトコルに従って当該装置をネットワーク接続する。無線LANを含めることもできる。
各画像形成装置においては、ジョブを実行してその対価となる料金を徴収するという動作手順が導入されている。また、課金見積りサーバ、若しくは個々の画像形成装置は、ネットワーク・プリントやその他の複合複写機として要求されたジョブを実行する前に、料金の見積り額の算出を実施して利用者に提示するという仕組みを導入している。これによって、利用者は料金を把握してからジョブ実行の可否を判断することができる。
ところが、画像出力の際に例えば課金条件に関するパラメータの異常が発生したときには、課金条件となるパラメータを代替値に変更した場合などには事前の見積り額が必ずしも保証されないという問題がある。見積り額に関するこの種の異常は、具体的には、用紙切れでコストの高い用紙しか利用できない、コストの高いトナー若しくはインクしかない、外部サーバでの処理上の要因(処理するデータ量が最初の見積りよりも多い、時間のずれによりサービス期間が終了していたなど)により発生する。
そこで、本実施形態では、このように事前の見積り額が保証できないという異常が起こった場合に備えて、ユーザの意図した異常発生後の振る舞いをジョブ単位で簡単に複合機100に登録するようにしている。これによって、複合機100においてジョブを実行中に見積りが保証できなくなる異常が発生したときには異常処理指示書で規定されている処理が起動するので、利用者の手を煩わせることなく、利用者の意図したようにジョブを継続することができる。
複合機100の利用者は、ジョブ実行時に事前に提示された見積り額が保証できないという異常が起こった場合の異常処理方法を記述した異常処理指示書を複合機100(若しくは指示書プール・サーバ)に登録することができる。異常処理指示書は、例えばXML(eXtensible Markup Language)などの構造化記述言語を用いて記述することができる。そして、複合機100は、料金が見積り額を超える異常が現実に発生したときには、該当する異常指示書を読み出し、その記述内容に従った異常対処処理を実行することで、利用者の手を煩わせることなく、利用者の意図したようにジョブを継続することができる。
複合機100は、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ、メール、メディア・プリント、コンテンツ・プリントなど、複数のジョブを実行することができるが、異常処理指示書は、各種ジョブにおいて料金が見積り額を超えるという異常が発生したときの装置の振る舞いを規定する。1つの異常処理指示書の中に、異常処理の発生時の対処方法として、すべてのジョブ(すなわちサービス)に共通する共通項目と、ジョブ毎の振る舞いを登録することができる。
利用者は、複合機100のユーザ・インターフェース109を介して、異常が発生したときの対処方法を直接指示入力し、その指示内容に従って異常処理指示書を登録することができる。勿論、パーソナル・コンピュータなど利用者の端末上で作成した異常処理指示書を複合機100に登録することもできる。この登録処理の手順について、図5〜13を参照しながら説明する。
図5には、ユーザ・インターフェース109の表示部110に表示される異常処理指示書の一覧表示画面の構成例を示している。図示の画面では、異常処理指示書毎にメニュー項目が配設されている。未登録メニューは、まだ異常処理の指示が登録されていない異常処理指示書である。既に名前が与えられているメニュー項目は登録済みの異常処理指示書である。いずれかの異常処理指示書メニューを選択して決定ボタンを押すと、ジョブ実行中に異常が発生したときにはこの選択された異常処理指示書を適用することになる。また、異常処理指示書を選択し、続いて詳細/設定ボタンを押すと、当該メニュー項目に該当する異常処理指示書の登録処理若しくは登録内容の修正・変更処理に入る。
図6には、異常処理指示書の新規登録処理に移行したときの表示画面の構成例を示している。同図から分るように、異常処理指示書を登録する方法として、簡易登録、既存登録指示書のコピー、カスタマイズ登録の中から選択することができる。
簡易登録では、例えばウイザードなどに従って誰でも簡単に操作することができる画面を通じて、異常処理に対処するための必要最低限となる共通項目だけを設定する。また、既存登録指示書のコピーでは、既にある指示書を選択してそれと同じ設定で新規の異常処理登録指示書を登録することができる。また、カスタマイズ登録では、共通項目並びにジョブ毎の設定と細かい設定を行ない、利用者毎に異常発生時の対処方法を詳細に取り決めることができる。これらのうちいずれかの設定方法により異常処理指示書を作成し登録した後は、ジョブ毎に設定を変更することができる。
例えば、図5に示した表示画面上で、未登録メニューを選択してから詳細/設定ボタンを押すと、新規の異常処理指示書をカスタマイズ登録する手順に入る。図7には、異常処理指示書を詳細に設定する表示画面の構成例を示している。同図に示すように、1つの異常処理指示書の中で、異常発生時の対処方法として、すべてのジョブに共通する共通項目と、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ、メール、メディア・プリント、コンテンツ・プリントなど、ジョブ毎の振る舞い(すなわち異常時の処理方法)を登録することができる。図7に示したメニュー画面上で、共通項目メニューを選択して詳細/設定ボタンを押すと、当該異常処理指示書の共通項目の登録又は登録内容を修正・変更する手順に入る。また、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ、メール、メディア・プリント、コンテンツ・プリントなど個別のジョブを選択して詳細/設定ボタンを押すと、当該異常処理指示書のジョブ毎の振る舞いを登録又は登録内容を修正・変更する手順に入る。
図7に示したメニュー画面上で、共通項目メニューを選択して詳細/設定ボタンを押すと、図8に示す、当該異常処理指示書の共通項目の登録又は登録内容を修正・変更するための表示画面に切り替わる。
この画面上では、すべてのジョブに共通する共通項目として、ジョブの中止、ジョブの継続、ジョブの保存のうちいずれかの振る舞いを設定することができる。図8に示した例では、異常発生時の対処方法として、ジョブの継続が指定されている。「継続」の振る舞いを選択した場合には、さらに継続条件を設定する。ここで言う継続条件として、設定優先と値段優先のいずれかを選択することができ、選択された方を条件にして、ここで記入される金額までジョブを継続させる。設定優先が選択された場合、最初の設定したものに出来栄えが近い設定が選択されて、ここで記入された金額までジョブを継続する。また、値段優先が選択された場合は最初の見積りを行なった値段に最も近い設定で記入された金額までジョブを継続する。また、継続を選択して上記のように継続条件の設定を行なった場合、その継続条件を超えた場合の振舞いとして、ジョブの中止又はジョブの保存を設定することができる。
また、このときに当該異常処理指示書の他の共通項目として、セキュリティ機能の設定を併せて行なうことができる。セキュリティ機能として、ID/パスワードの設定、当該異常処理指示書へのアクセス制限の有無、(対処方法としてジョブの保存を設定した際の)保存したジョブへのアクセス制限を設定することができる。
また、図7に示したメニュー画面上で、個別のジョブを選択して詳細/設定ボタンを押すと、図9〜図11に示すような、当該異常処理指示書の該選択したジョブに関する異常処理方法の登録又は登録内容を修正・変更するための表示画面に切り替わる。共通項目ではなく他のジョブと同じ振舞いをして欲しいジョブに関しては、設定のときにそのジョブを選択することにより、登録の手間を省くことができる。この場合の異常処理指示書では、異常が発生したときのジョブ毎の対処方法として、共通項目と同様、ジョブの中止、ジョブの継続、ジョブの保存のうちいずれかの振る舞いを設定することができる。
図9、図10、図11には、コピーを行なう際に異常が発生したときの対処方法として、共通項目と同様、ジョブの中止、ジョブの継続を設定する画面構成例をそれぞれ示している。「共通項目と同様」を選択した場合、共通項目に登録されている内容(図8を参照のこと)で処理が行なわれる。異常処理指示書を新規作成した場合、デフォルトの異常処理方法として「共通項目と同様」が設定されているので、利用者は自分が必要としたジョブのみ変更を行なえばよい。また、異常処理指示書でジョブ毎の異常が発生した場合の振舞いとして「継続」を選択した場合は、さらに、継続条件として、設定優先と値段優先のいずれかを選択することができる(同上)。
また、図9〜図11に示したジョブ毎の異常処理方法を登録するための表示画面上で、異常時の処理方法ボタンを押すと、図12に示すような、ジョブ毎の異常時の処理方法を設定する画面が呼び出される。この操作画面上では、当該ジョブついての異常の対処方法を共通項目と同様、ジョブの中止、ジョブの継続、ジョブの保存の中から選択することができる。また、継続が指定された場合には、継続条件が満たせない場合の処理方法を指定する各ボタンが活性化され、継続条件が満たせない場合の処理方法としてジョブの中止又はジョブの保存を設定することができる。
図11に示した例では、値段優先が選択されており、異常が発生した場合には、最初の見積りを行なった値段に最も近い設定で、このウィンドウ内で記入された金額までジョブを継続する。また、継続を選択して継続条件の設定を行なった場合、その条件を超えた場合の振舞いとして、ジョブの中止又はジョブの保存を設定することができる(同上)。
勿論、利用者は、複合機100上で、図5〜図12に示すような操作画面を通じて異常処理指示書を直接入力するのではなく、ネットワーク上の外部クライアントで異常処理指示書登録アプリケーションを使用することにより異常処理指示書を作成・編集して、ネットワークを介してファイル転送して複合機100へ登録することも可能である。
また、図7に示したメニュー画面上で、外部サーバを選択して詳細/設定ボタンを押すと、図13に示すような、該当する外部サーバにおいて実施する異常対処処理に関する異常処理指示書の登録又は登録内容を修正・変更するための表示画面に切り替わる。
あるジョブについての異常対処処理を外部サーバで行なう場合、異常処理指示書の該当するジョブ項目では、その外部サーバを例えばIPアドレスなどで識別する。また、異常に対する処理方法として、共通項目と同様、ジョブの中止、ジョブの保存、ジョブ継続の中から選択することができる。この場合も、ジョブ毎の異常処理方法の設定と同じである。但し、ジョブの保存という処理方法は、サーバ側で処理を最後まで行ない、要求元の複合機100にデータを保存すると言う意味である。
外部サーバの異常処理指示書でサーバを指定して登録を行なった場合は、外部サーバA、外部サーバB…という形で次の外部サーバが登録できるように、図5に示した異常処理指示書のジョブのリストに順次追加される。外部サーバAに続いて追加された外部サーバBでは、サーバ指定なし、異常時の処理方法は共通項目と同じとして新規に作成される。
異常処理指示書にジョブ毎の振る舞いを登録する際も、その登録手順として、図6に示したように、簡単登録、カスタマイズ登録、登録リストからコピーのうちから選択することができる。簡単登録を選択した場合は、上記で記述した共通項目の設定項目をウイザード形式で登録していく。また、カスタマイズ登録では、すべての項目を利用者が思うように設定することが可能である。また、登録リストからコピーは既に登録してある異常処理指示書を選択することによりその名前以外の内容をコピーする。但し、コピーしたい異常処理指示書にセキュリティがかけられていた場合はID/パスワードの照合が合わなければコピーできない。簡単登録や登録リストからコピーの手順で異常処理指示書を登録した場合であっても、後にすべての項目を変更することができる。
作成された異常処理指示書は、複合機100内のHDD106の記憶領域に記憶され、一度登録すれば再利用することが可能である。あるいは、異常処理指示書を外部サーバに記憶して、一度登録すれば再利用可能にすることもできる。
勿論、ネットワーク上の外部クライアントで異常処理指示書登録アプリケーションを使用することにより異常処理指示書を複合機100内に登録するようにしてもよい。さらに、外部クライアントで作成した異常処理指示書を、ネットワークを介して所定の指示書プール・サーバへ登録し、指示書プール・サーバから異常処理指示書をジョブの要求先である複合機100にダウンロードすることもできる。
図14には、異常処理指示書を作成し、複合機100(若しくは指示書プール・サーバ)に登録するための処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、ここでは利用者がカスタマイズ登録を行なうものとする。
利用者は、PC又は携帯端末など自分の利用端末上で異常処理指示書の作成を行なうか(ステップS1−1)、又は登録先となる複合機100のユーザ・インターフェース109を通じて異常処理指示書を作成する(ステップS1−2)。
図5に示した異常処理指示書の選択画面上で未登録の指示書を選択すると、図6に示した異常処理指示書の登録画面に遷移する。この画面上では、異常処理指示書を登録する方法として、簡易登録、既存登録指示書のコピー、カスタマイズ登録の中から選択することができる。
ここで、異常処理指示書を登録する方法として、カスタマイズ登録を選択すると、図7に示した異常処理指示書の登録する項目を選択する画面に遷移する。そして、この画面上で、まず、共通項目を選択すると、図8に示した狭項目の設定画面に遷移し、すべてのジョブに共通する共通項目を設定する(ステップS2)。同画面上では、まず異常処理指示書の名前を入力し、続いて、セキュリティ機能の設定を行なう。そして、異常時の処理方法ボタンを押すと、異常処理方法の設定画面に遷移して、ジョブの中止、ジョブの継続、ジョブの保存のうちいずれかの振る舞いを設定する。ここで、「継続」の振る舞いを選択した場合には、さらに継続条件として設定優先と値段優先のいずれかを選択するとともに、その継続条件を超えた場合の振舞いとしてジョブの中止又はジョブの保存を設定する。
続いて、コピー、プリントなど個々のジョブを選択して、各項目について詳細な設定を行なう(ステップS3)。すなわち、図7に示したメニュー画面上で、個別のジョブを選択して詳細/設定ボタンを押すと、図9〜図11に示すような、当該異常処理指示書の該選択したジョブに関する異常処理方法の登録又は登録内容を修正・変更するための表示画面に切り替わる。これらの操作画面上で、異常時の処理方法ボタンを押すと、図12に示すような、ジョブ毎の異常時の処理方法を設定する画面が呼び出される。この操作画面上では、当該ジョブのついての以上の対処方法を共通項目と同様、ジョブの中止、ジョブの継続、ジョブの保存の中から選択することができる。また、継続が指定された場合には、継続条件が満たせない場合の処理方法を指定するための各ボタンが活性化され、継続条件が満たせない場合の処理方法としてジョブの中止又はジョブの保存を設定することができる。但し、ジョブ毎の異常処理方法として、「共通項目と同様」がデフォルトで設定されているので、すべてのジョブについて逐一設定作業を繰り返す必要はない。
上述した操作手順により異常処理指示書を作成すると、これを複合機100内(若しくは指示書プール・サーバ)に登録して(ステップS4)、本処理ルーチン全体を終了する。
図15には、複合機100が異常処理指示書を利用してジョブを実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。
利用者が複合機100に対してジョブを要求すると(ステップS11)、課金見積りサーバ若しくは当該複合機100上で、ジョブを実行するのに必要な料金の見積り額を算出して(ステップS12)、利用者に提示する。
利用者がコインキット117に現金を投入する、あるいはICカードに格納されている電子マネーをカード読み書き装置から読み取るなどして、見積り額のチャージが実施されると(ステップS13)、複合機100内では要求されたジョブの実行が開始される(ステップS15)。ここで言うジョブには、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ、メール、メディア・プリント、コンテンツ・プリントなど複合機100上で行なわれるジョブの他に、スキャン・データの加工プリントなど外部サーバに依頼するジョブも含まれる。
また、利用者は、ジョブの実行が開始する前に、図5に示した異常処理指示書一覧画面を介して、異常処理指示書を選択することにより(ステップS14)、ジョブ実行時に見積り額を超える異常が発生したときの異常処理方法を設定することができる。
ジョブの実行中は、例えば1ページを画像出力する度に、現実の料金が見積り額を超える異常が発生していないかどうかをチェックする(ステップS16)。異常が発生しないまま、すべてのページの画像出力を終えると、本処理ルーチン全体を終了する。
一方、現実の料金が見積り額を超える異常が発生したときには、利用者が登録した異常処理指示書を参照する(ステップS17)。あるいは、指示書プール・サーバから利用者の異常処理指示書をダウンロードして参照する。そして、その記述内容に従った異常処理を実行する(ステップS18)。
但し、ステップS14で利用者が事前に異常処理指示書を指定していない場合には、ユーザ・インターフェース109などを通じて利用者にユーザ介入通知を行なう(ステップS19)。ユーザ介入通知を受けた利用者は、ユーザ介入、すなわち図5に示した異常処理指示書の一覧表示画面上で異常処理指示書を選択して(ステップS20)、現在発生している異常の処理方法を設定することができる。
図16には、ステップS18で行なわれる異常処理の手順をフローチャートの形式で示している。但し、ステップS11で要求されたジョブは、A〜Cという3つのジョブの組み合わせからなるマルチジョブであるとする。
まず、異常発生時のジョブが何であったかを判別する(ステップS31)。異常処理指示書を解析して、当該ジョブについて個別の異常処理の設定が行なわれているかどうかを確認する(ステップS32)。
本実施形態では、異常処理方法として、ジョブの中止、ジョブの継続、ジョブの保存のうちいずれかの振る舞いが設定されている。また、1つの異常処理指示書でジョブ毎に異常処理方法を指定することができ、マルチジョブの場合には、ジョブ単位でジョブの中止、保存、又は継続を行なうことができる(すなわち、A、B、並びにCの各ジョブでそれぞれ異なる異常処理方法を指定することができる)(ステップS33)。
異常処理方法としてジョブの中止又は保存が設定されているジョブに関しては、ステップS38においてジョブの中止又は保存を行なってから、本処理ルーチンを終了する。
ジョブの保存先は、具体的には複合機100内のHDD106である。また、外部サーバに依頼するジョブの場合も、複合機100内のHDD106に保存する。
また、異常処理方法として上流工程のジョブでは中止、下流工程のジョブでは保存を設定した異常処理指示書が指定されているとき、上流工程のジョブを実行中に異常が発生した場合には、下流工程のジョブの保存を実行しない。例えば、スキャンしたデータを外部サーバで加工してプリントするというマルチジョブが要求され、且つ、異常処理指示書ではスキャンに対し中止を、外部サーバでの加工・プリントを保存に設定しているならば、スキャン中に異常が発生すると、異常処理指示書の設定内容に拘らず、外部サーバでのジョブは保存されない。
また、異常処理方法として継続が設定されているジョブに関しては、課金条件のパラメータを修正して見積り額を再計算し(ステップS34)、継続条件を満たすかどうかをチェックする(ステップS35)。
ここで言う継続条件として、設定優先と値段優先のいずれかを選択することができ、選択されたいずれか一方を継続条件にして、所定の金額までジョブを継続させる。設定優先が選択された場合、最初の設定したものに出来栄えが近い課金条件の設定が選択されて、所定の金額までジョブを継続する。また、値段優先が選択された場合は最初の見積りを行なった値段に最も近い課金条件の設定で、所定の金額までジョブを継続する。
継続条件を満たす場合には、設定優先又は値段優先で修正された課金条件のパラメータを用いてジョブを継続する(ステップS36)。一方、継続条件を満たさない場合には、その継続条件を超えた場合の振舞いとして設定されている、ジョブの中止又は保存のいずれかの異常処理方法を実施して(ステップS3)、本処理ルーチンを終了する。
また、当該マルチジョブについてジョブ毎に個別の異常処理の設定が行なわれていない場合には、共通項目として設定されている異常処理を実行する(ステップS37)。
図17〜図18を参照しながら、異常処理の具体的な動作手順について説明する。但し、ここでは、A〜Dの4つのジョブの組み合わせからなるジョブについて、A〜Cのジョブは並列動作が可能であるがジョブDはジョブCが終了してその結果で実施されるジョブであることがジョブ指示書により指示されているものとする。
まず、ジョブ指示書通りに、A〜Cの3つのジョブの並列実行が開始される。
ここで、ジョブAについて、例えば対象用紙切れなどの要因により見積り額が保障できない異常が発生したとする。これに応答して、指定された異常処理指示書が解析される。
異常処理指示書では、ジョブAの異常処理方法として継続、継続条件として設定優先でXXXX円までジョブを継続し、継続条件を満たせないならばジョブを中止すると設定されている。また、ジョブBの異常処理方法としてジョブの中止が設定されている。また、ジョブCの異常処理方法として継続、継続条件として値段優先でXXXX円までジョブを継続し、継続条件を満たせないならばジョブを保存すると設定されている。また、ジョブDの異常処理方法としてジョブの中止が設定されている。
上記の異常処理指示書に従って、並列実行していたA〜Bの各ジョブについて異常処理を実施する。この結果、ジョブAはジョブを継続し最後まで終了し、ジョブBはジョブを中止し、ジョブCはジョブの継続を試みるが継続条件を満たせず中止となり、ジョブがHDD106に保存される。ジョブDはジョブCの結果に基づいて実行するから、ジョブCはジョブDに対する上流工程に位置付けられる。ここでは、上流工程としてのジョブCが中止となることから、その下流工程のジョブDは仮に保存が指定されていても保存する必要はない。
既に述べたように、異常処理により保存されたジョブを改めて実行することができる。利用者がその後、保存されているジョブCの実行を指示すると、HDD106からジョブCが取り出され、中止した時点から継続実行される。このようにジョブを再開したときには、異常処理指示書の内容は引き継がれないものとし、また再度異常処理指示書を指定するようにしてもよい。
そして、ジョブCが無事に終了すると、続いて、そのジョブ実行結果に基づいてジョブDが起動する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、画像形成装置におけるジョブ実行に伴う課金見積りに適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。他の形態のジョブ実行装置において利用者に料金を事前に見積もる場合においても、本発明を適用することにより、ジョブ実行時に料金が見積り額を超えるという異常が発生するという局面において同様の作用効果を得ることができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る課金見積りシステムの全体構成を模式的に示した図である。 図2は、複合機100のハードウェア構成を模式的に示した図である。 図3は、複合機上の動作を制御するためのソフトウェア構成を模式的に示した図である。 図4は、課金見積りサーバとして適用可能な装置のハードウェア構成を示した図である。 図5は、異常処理指示書を選択する画面の構成例を示した図である。 図6は、異常処理指示書の登録方法を選択する画面の構成例を示した図である。 図7は、異常処理指示書の登録する項目を選択する画面の構成例を示した図である。 図8は、異常処理指示書の共通項目を設定する画面の構成例を示した図である。 図9は、異常処理指示書のジョブ毎の振る舞いを設定するデフォルト画面の構成例を示した図である。 図10は、異常処理指示書のジョブ毎の振る舞いを設定する画面の構成例を示した図である。 図11は、異常処理指示書のジョブ毎の振る舞いを設定する画面の構成例を示した図である。 図12は、異常処理指示書のジョブ毎の異常時の処理方法の詳細を設定する画面の構成例を示した図である。 図13は、外部サーバにおいて異常に対処する処理を行なうジョブの異常処理指示書の登録又は登録内容を修正・変更する画面の構成例を示した図である。 図14は、異常処理指示書を作成し、複合機100(若しくは指示書プール・サーバ)に登録するための処理手順を示したフローチャートである。 図15は、複合機100が異常処理指示書を利用してジョブを実行する処理手順を示したフローチャートである。 図16は、異常処理の手順を示したフローチャートである。 図17は、異常処理の具体的な動作手順を説明するための図である。 図18は、異常処理の具体的な動作手順を説明するための図である。
符号の説明
100…複合機
101…CPU
102…バス
103…ROM
104…RAM
105…NVRAM
106…HDD
107…画像処理部
108…UIインターフェース
109…ユーザ・インターフェース
110…表示部
111…操作部
112…通信インターフェース
113…LANインターフェース
114…シリアル・インターフェース
115…USBインターフェース
116…モデム
117…コインキット
118…デバイス・インターフェース
119…読取装置部
120…印刷装置部
121…排出用紙格納部
202…バス
203…ROM
204…RAM
205…NVRAM
206…HDD
207…入出力インターフェース
208…ディスプレイ
209…キーボード
210…マウス
211…USBインターフェース
212…ネットワーク・インターフェース・カード

Claims (20)

  1. 利用者が要求するジョブを実行するジョブ実行手段と、
    利用者から要求されたジョブを前記ジョブ実行手段が実行したことに伴う料金の見積り額を、該ジョブの要求時に投入された課金条件に基づいて事前に算出する料金見積り額算出手段と、
    前記料金見積り額算出手段により算出された見積り額を利用者に提示する見積り額提示手段と、
    ジョブ実行中に見積り額が保証できないという異常が起こった場合の異常処理方法として、ジョブの中止、ジョブの継続、ジョブの保存のうちいずれかの振る舞いを設定するか少なくとも記述した異常処理指示書を登録する異常処理指示書登録手段と、
    ジョブを起動する前に、徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに適用すべき異常処理指示書を前記異常処理指示書登録手段に登録されているものの中から指定する異常処理指示書指定手段と、
    1ページ毎に現実の料金が見積額を超えるかどうかを判断し、前記ジョブ実行手段がジョブを実行中に徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに、前記異常処理指示書指定手段により当該ジョブを実行する前に指定された異常処理指示書を読み出して、指示されている異常処理方法を実施する異常処理手段と、
    を具備することを特徴とするジョブ実行装置。
  2. 前記ジョブ実行手段は、ジョブの要求に応じて、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ、メール、メディア・プリント、コンテンツ・プリントなどのプリントに関するジョブを実行し、
    前記料金見積り額算出手段は、プリントする用紙枚数、用紙サイズ、カラー又は白黒プリントの区別、プリントするデータの量のうち少なくとも1つを含む課金条件のパラメータに基づいて見積り額を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョブ実行装置。
  3. 前記異常処理指示書登録手段は、ユーザ毎に異常処理指示書の登録を受容する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョブ実行装置。
  4. 前記異常処理指示書指定手段は、指定可能な異常処理指示書を一覧表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョブ実行装置。
  5. 前記異常処理指示書指定手段は、当該装置が持つ表示画面上に指定可能な異常処理指示書を一覧表示し、又は当該装置にネットワーク接続された外部端末の表示画面上で指定可能な異常処理指示書を表示出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョブ実行装置。
  6. ジョブ実行中に、前記料金見積り額算出手段により見積り額を算出する際に用いた課金条件に異常が発生したときに、見積り額を再計算して最初の見積り額と比較する見積り額再計算手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョブ実行装置。
  7. 前記異常処理手段は、前記見積り額再計算手段により再計算した見積り額が最初の見積り額を保証できない場合には、前記異常処理指示書指定手段により指定された異常処理指示書を読み出して、指示されている異常処理方法を実施する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のジョブ実行装置。
  8. 前記異常処理手段は、徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに、前記異常処理指示書指定手段により指定された異常処理指示書を解析して、ジョブ毎にジョブの中止、保存、又は継続を行なう、
    ことを特徴とする請求項に記載のジョブ実行装置。
  9. 前記異常処理指示書登録手段は、異常処理方法としてジョブの継続が設定されているとき、さらにジョブの継続の是非を判断する継続条件を設定する、
    ことを特徴とする請求項に記載のジョブ実行装置。
  10. 前記異常処理指示書登録手段は、サービス毎の異常処理の対処方法としてジョブの継続が設定されているときの継続条件として、設定優先又は値段優先のいずれかを選択し、
    前記異常処理手段は、選択されたいずれか一方を継続条件にして所定の金額までジョブを継続させる、
    ことを特徴とする請求項に記載のジョブ実行装置。
  11. 前記異常処理手段は、継続条件として設定優先が選択された場合、最初の設定したものに出来栄えが近い課金条件の設定が選択されてジョブを継続し、値段優先が選択された場合は最初の見積りを行なった値段に最も近い課金条件の設定でジョブを継続する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のジョブ実行装置。
  12. 前記異常処理指示書登録手段は、継続を選択して継続条件の設定を行なった場合、該継続条件を満たせなかったときの異常処理方法として、ジョブの中止又はジョブの保存を設定する、
    ことを特徴とする請求項に記載のジョブ実行装置。
  13. 異常処理方法としてジョブの保存が設定されている場合に、異常発生時に前記異常処理手段がジョブを保存するジョブ保存手段を備える、
    ことを特徴とする請求項に記載のジョブ実行装置。
  14. 前記ジョブ実行手段は、利用者からの指示に応じて前記ジョブ保存手段に保存されているジョブを実行する、
    ことを特徴とする請求項13に記載のジョブ実行装置。
  15. 利用者が要求するジョブが2以上のサービスの組み合わせからなるマルチジョブである場合には、前記異常処理指示書登録手段は、ジョブ単位で異常処理方法の登録を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項に記載のジョブ実行装置。
  16. 利用者から上流工程のジョブと下流工程のジョブからなるマルチジョブが要求され、異常処理方法として上流工程のジョブでは中止、下流工程のジョブでは保存を設定した異常処理指示書が指定されているとき、前記異常処理手段は、上流工程のジョブを実行中に異常が発生した場合には、下流工程のジョブの保存を実行しない、
    ことを特徴とする請求項15に記載のジョブ実行装置。
  17. 前記ジョブ実行手段は、外部サーバでジョブを実行することができ、
    前記異常処理指示書指定手段により、外部サーバで実行するジョブに対し異常処理方法として保存が設定された異常処理指示書が指定されている場合には、前記異常処理手段は、該ジョブを実行中に異常が発生したときに、外部サーバでの処理を終了して、前記保存手段に該ジョブを保存する、
    ことを特徴とする請求項13に記載のジョブ実行装置。
  18. 前記異常処理手段は、異常か発生したときに、いずれの異常処理指示書も指定されていないときには、ユーザ介入通知を行なう、
    ことを特徴とする請求項に記載のジョブ実行装置。
  19. 前記異常処理指示書指定手段は、前記のユーザ介入通知の後に、利用者からの異常処理指示書の指定を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項18に記載のジョブ実行装置。
  20. ジョブ実行動作をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    利用者が要求するジョブを実行するジョブ実行手段、
    利用者から要求されたジョブを前記ジョブ実行手段が実行したことに伴う料金の見積り額を、該ジョブの要求時に投入された課金条件に基づいて事前に算出する料金見積り額算出手段、
    前記料金見積り額算出手段により算出された見積り額を利用者に提示する見積り額提示手段、
    ジョブ実行中に見積り額が保証できないという異常が起こった場合の異常処理方法として、ジョブの中止、ジョブの継続、ジョブの保存のうちいずれかの振る舞いを設定するかを少なくとも記述した異常処理指示書を登録する異常処理指示書登録手段、
    ジョブを起動する前に、徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに適用すべき異常処理指示書を前記異常処理指示書登録手段に登録されているものの中から指定する異常処理指示書指定手段、
    1ページ毎に現実の料金が見積額を超えるかどうかを判断し、前記ジョブ実行手段がジョブを実行中に徴収した見積り額が保証できないという異常が発生したときに、前記異常処理指示書指定手段により当該ジョブを実行する前に指定された異常処理指示書を読み出して、指示されている異常処理方法を実施する異常処理手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
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