JP2007041594A - 画像処理装置の課金方法、画像処理装置の課金システム、画像処理装置の課金装置、画像処理装置、遠隔演算装置 - Google Patents

画像処理装置の課金方法、画像処理装置の課金システム、画像処理装置の課金装置、画像処理装置、遠隔演算装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像処理装置においてジョブの詳細な内容に応じて精確に課金を行う。
【解決手段】画像処理装置の課金システム、課金方法および課金装置は、ジョブ構成に基づいた課金処理を行う。この課金処理では、ジョブ構成データから取得した詳細ジョブパラメータに基づいてジョブの費用を算出する。
【選択図】図13

Description

本発明は、画像処理装置の課金方法および課金システムに関するものである。
プリンタ、コピー機、スキャナ、ファックスなどの画像処理装置は、特定の用途または用途の組み合わせに適合するために、多彩な機能および能力を備えている。画像処理装置は、従来は別々である画像処理装置の、2つ以上の機能を組み合わせた、多機能周辺機器(MFP)の形態を取ることが多い。MFPは、任意の数の画像処理装置を組み合わせていて構わないが、一般的には、プリンタ、画像読取器、コピー機、およびファックスの機能を備えている。
画像処理装置の中には、データ記憶および処理のためのコンピューティングリソース(例えばプロセッサ、ハードディスクドライブ、メモリ、および、他のデバイス)を備えたものがある。画像処理装置にさらに特徴的構成や機能を付加すると、さらに高価に、そしてさらに複雑になる。
さらに複雑な画像処理装置およびMFPとして、例えば、他の演算装置(例えばパーソナルコンピュータ、他の画像処理装置、ネットワークサーバ、および、他の機器)との通信を可能にするネットワーク接続性能を備えたものがある。この接続性能によって、画像処理装置が、接続されたネットワーク上で利用可能な外部リソース(他の演算装置)を使用することが可能になる。
画像処理装置は、一般的に、複数のボタン、つまみ、その他のユーザ入力機構を有するユーザ入力パネルを備えている。また、表示パネルを備えた画像処理装置もある。この表示パネルとしては、表示のためだけに用いられるものもあれば、ユーザがディスプレイ上で直接入力できるタッチパネルディスプレイもある。
タッチパネルディスプレイを備えた装置、またはこのディスプレイと共に配置されたボタンを有する装置は、ユーザ入力によって選択されるメニューデータを表示することができる。このメニューデータは、通常、画像処理装置に搭載されたサーバモジュールによって駆動される。
このよう各種の画像処理を行う装置において、例えば特許文献1には、画像情報を出力した量に従ってサービス利用料金を算出したり、画像情報に対するサービス実行回数をベースにサービス利用料金を算出したりして課金する課金処理部を備え、利用したサービスの種別や内容に応じて適正な利用額を課金することのできる複合機が開示されている。
また、特許文献2には、印刷属性データおよびビットマップデータに基づいて、画像形成に必要なリソース部材の使用度合を計測し、リソース部材の使用度合に基づいて課金を行う画像形成装置が開示されている。
特開2002−330253号公報(2002年11月15日公開) 特開2003−260853号公報(2003年9月16日公開)
しかしながら、上記従来の画像処理装置の課金システムでは、画像処理装置にて実行したジョブの詳細な内容に応じて精確に課金を行うことができないという問題を有している。この問題について以下に詳述する。
多機能周辺機器(MFP)では、極めて詳細にわたってジョブを構成することができる。画像読取ジョブまたはコピージョブでは、ユーザが、画像をズームあるいは拡大したり、画像を切り抜いたり、画像のシャープネスを向上させたり、カラー特性を変更したり、他の多くの特性を選択したりすることができる。また、印刷ジョブおよびコピージョブでは、カラーオプション、ダークネスレベル、N−Up印刷(N枚割付印刷)、用紙サイズ、および他の様々な特性を選択できる。
ここで、従来の画像処理システムでは、システムの使用に対して料金を請求するが、通常、この料金は、より高次レベルでのシステムの機能に基づいて決定される。例えば、固定料金が書類のコピー1ページごとに、あるいは、画像読取ジョブ1ページごとに請求される。つまり、従来のシステムでは、ユーザによって画像読取ジョブや印刷ジョブが構成されると、そのジョブの詳細内容に関らず、ジョブの種類に応じて、ジョブごと(ジョブの回数およびジョブの種類)に課金額が決定され、ユーザが上述した様々な画像処理を行ったか否かが使用料金に反映されることはない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ジョブの詳細な内容に応じて精確に課金を行うことができる画像処理装置の課金方法を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置の課金方法は、(a)画像処理装置においてジョブのジョブ構成データを受け取る工程と、(b)上記ジョブ構成データを遠隔演算装置へ送る工程と、(c)上記遠隔演算装置において上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程と、(d)上記遠隔演算装置において上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用を算出する工程と、(e)上記遠隔演算装置によって課金限度額が含まれるアカウントデータにアクセスする工程と、(f)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものであるかどうかを、上記ジョブの費用に基づいて判断する工程と、(g)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものである場合に、上記ジョブの実行を承認する工程とを含んでいることを特徴とする画像処理装置の課金方法。
上記構成によれば、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される。従って、ジョブの費用をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、収益を挙げることができる。
加えて上記構成によれば、課金に関する工程の少なくとも一部については、画像処理装置ではなく、遠隔演算装置が実行する。このように、課金に関する処理を遠隔演算装置に実行させることにより、画像処理装置の負担を軽減することができるとともに、複数の画像処理装置における課金処理を統合的に管理することが容易になる。
また、上記画像処理装置の課金方法は、上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できないものである場合に、上記ジョブを自動的に修正する工程をさらに含んでいることが好ましい。
上記構成によれば、ジョブの費用が課金限度額を超える場合には、課金限度額以下になるようにジョブが修正されるので、ユーザが煩雑な操作を行うことなく課金限度額に見合ったジョブを実行することができる。
あるいは、上記画像処理装置の課金方法は、上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できないものである場合に、上記ジョブを修正するようプロンプトを表示する工程をさらに含んでいてもよい。
上記構成によれば、ジョブの費用が課金限度額を超える場合には、ユーザに対してプロンプトが表示されるので、ユーザがこのプロンプトに従ってジョブを修正することにより、課金限度額に見合ったジョブを実行することが可能になる。
また、上記(c)の工程では、ユーザによって直接入力されていないパラメータを算出してもよいし、ユーザによって直接入力されていないパラメータを測定してもよい。
また、上記ジョブ構成データを、SOAPメソッドによる呼出しを通じて、別の装置からデータ構造として受け取ることが好ましい。
なお、上記詳細ジョブパラメータは、媒体の種類、媒体のサイズ、媒体の量、ページごとの印刷部数、画素カウントデータ、画像解像度、後処理操作、ステープル留め要求、穴あけ要求、ページ照合要求、カラー属性、カラー深度、カラー数、インク消費量、トナー消費量、造影剤の消費量、モノクロ属性、階調度属性、両面印刷特性、片面印刷特性、N−Up形式、用紙トレイ選択、スキャン宛先、印刷宛先、電力消費量、およびジョブタイプ、からなるパラメータのセットから選択される何れかのパラメータを含んでいることが好ましい。
上記構成によれば、ジョブの詳細を示す各種パラメータに基づいて、ジョブの費用を精確に算出することができる。
また、上記ジョブの費用は、画像処理ジョブに用いられる全ての材料および資源の総額に等しいことが好ましい。
また、上記アカウントデータは、上記遠隔装置上でアクセスされるものであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置の課金システムは、(a)画像処理装置においてジョブのジョブ構成データを受け取る受取手段と、(b)上記ジョブ構成データを遠隔演算装置へ送る伝送手段と、(c)上記遠隔演算装置においてジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する取得処理手段と、(d)上記遠隔演算装置において上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブ請求費を産出する算出手段と、(e)課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものであるかどうかを、上記ジョブの請求費に基づいて判断する課金アプリケーションと、(f)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものである場合に、上記ジョブの実行を承認する承認手段とを含んでいることを特徴とする。
上記構成によれば、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される。従って、ジョブの費用をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、収益を挙げることができる。
加えて上記構成によれば、課金に関する工程の少なくとも一部については、画像処理装置ではなく、遠隔演算装置が実行する。このように、課金に関する処理を遠隔演算装置に実行させることにより、画像処理装置の負担を軽減することができるとともに、複数の画像処理装置における課金処理を統合的に管理することが容易になる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置の課金方法は、(a)画像処理装置におけるジョブのジョブ構成データを受け取る工程と、(b)上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程と、(c)上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用を算出する工程と、(d)上記ジョブの費用のデータをジョブの承認のために遠隔の課金アプリケーションに送る工程と、(e)上記ジョブが課金限度額以下の場合に、上記ジョブについてジョブの承認を受け取る工程とを含んでいることを特徴とする。
上記構成によれば、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される。従って、ジョブの費用をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、収益を挙げることができる。
加えて上記構成によれば、課金に関する処理を遠隔演算装置が実行するので、画像処理装置の負担を軽減することができるとともに、複数の画像処理装置における課金処理を統合的に管理することが容易になる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置の課金装置は、画像処理装置の課金装置であって、(a)画像処理装置におけるジョブのジョブ構成データを受け取るためのユーザインターフェース受取手段と、(b)上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する処理手段と、(c)上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用を算出する算出手段と、(d)上記ジョブの費用を該ジョブの承認のために遠隔の課金アプリケーションに送る伝送手段と、(e)上記ジョブが課金限度額以下の場合に、上記ジョブについてジョブの承認を受け取る承認受取手段とを備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される。従って、ジョブの費用をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、収益を挙げることができる。
加えて上記構成によれば、課金に関する処理を画像処理装置に代わって実行するので、画像処理装置の負担を軽減することができるとともに、複数の画像処理装置における課金処理を統合的に管理することが容易になる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置の課金方法は、(a)遠隔演算装置において、画像処理装置からジョブ構成データを受け取る工程と、(b)上記遠隔演算装置において、上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程と、(c)上記遠隔演算装置において、上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブの請求費を算出する工程と、(d)上記遠隔演算装置によって、課金限度額を含むアカウントデータにアクセスする工程と、(e)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものであるかどうかを、上記ジョブの費用に基づいて判断する工程と、(g)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものである場合に、上記ジョブの実行を承認する工程とを含んでいることを特徴とする。
上記構成によれば、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される。従って、ジョブの費用をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、収益を挙げることができる。
加えて上記構成によれば、課金に関する処理を遠隔演算装置が実行するので、画像処理装置の負担を軽減することができるとともに、複数の画像処理装置における課金処理を統合的に管理することが容易になる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置の課金方法は、(a)遠隔演算装置において、画像処理装置からジョブ構成データを受け取る工程と、(b)上記遠隔演算装置において、上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程と、(c)上記遠隔演算装置において、上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブの請求費を算出する工程と、(d)上記ジョブの請求費が課金限度額以下であるかどうかを判断するために、上記ジョブの請求費のデータを遠隔の課金アプリケーションに送信する工程と、(e)上記ジョブの請求費が課金限度額以下の場合に、遠隔の課金アプリケーションから課金ジョブの承認を受け取る工程と、
(f)上記遠隔演算装置において課金ジョブの承認を受け取った場合に、上記画像処理装置に、ジョブの実行承認を送る工程とを含んでいることを特徴とする。
上記構成によれば、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される。従って、ジョブの費用をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、収益を挙げることができる。
加えて上記構成によれば、課金に関する処理を遠隔演算装置が実行するので、画像処理装置の負担を軽減することができるとともに、複数の画像処理装置における課金処理を統合的に管理することが容易になる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置は、実行するジョブに対して課金を行う画像処理装置であって、ユーザからジョブの構成を示すジョブ構成データを受け付ける入力手段と、上記ジョブ構成データから上記ジョブの詳細設定を示す詳細ジョブパラメータを取得する詳細パラメータ取得手段と、上記詳細ジョブパラメータに基づいてジョブの費用を算出する費用算出手段と、課金限度額の情報が含まれるユーザのアカウントデータにアクセスして上記課金限度額を取得し、上記費用が上記課金限度額以下であるかどうかを判定するアカウント検証手段と、上記費用が上記課金限度額以下である場合に、ジョブを実行するジョブ実行手段とを備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される。従って、ジョブの費用をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、収益を挙げることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る遠隔演算装置は、画像処理装置が実行するジョブに対して課金を行うために、画像処理装置を通信ネットワークを介して制御する遠隔演算装置であって、
画像処理装置がユーザから受け取ったジョブの構成を示すジョブ構成データを上記画像処理装置から受信するジョブ取得手段と、上記ジョブ構成データから上記ジョブの詳細設定を示す詳細ジョブパラメータを取得する詳細パラメータ取得手段と、上記詳細ジョブパラメータに基づいてジョブの費用を算出する費用算出手段と、課金限度額の情報が含まれるユーザのアカウントデータにアクセスして上記課金限度額を取得し、上記費用が上記課金限度額以下であるかどうかを判定するアカウント検証手段と、上記費用が上記課金限度額以下である場合に、上記画像処理装置に対して、ジョブの実行の承認を送信する承認手段とを備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される。従って、ジョブの費用をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、収益を挙げることができる。
加えて上記構成によれば、課金に関する処理を遠隔演算装置が実行するので、画像処理装置の負担を軽減することができるとともに、複数の画像処理装置における課金処理を統合的に管理することが容易になる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置の課金方法は、(a)画像処理装置が、ジョブの構成を示すジョブ構成データを受け取る工程と、(b)画像処理装置または遠隔演算装置が、上記ジョブ構成データから上記ジョブの詳細設定を示す詳細ジョブパラメータを取得する工程と、(c)画像処理装置または遠隔演算装置が、上記詳細ジョブパラメータに基づいてジョブの費用を算出する工程と、(d)画像処理装置または遠隔演算装置が、課金限度額の情報が含まれるユーザのアカウントデータにアクセスして上記課金限度額を取得する工程と、(e)画像処理装置または遠隔演算装置が、上記ジョブの費用が上記課金限度額以下であるかどうかを判断する工程と、(f)上記画像処理装置または上記遠隔演算装置が、上記ジョブの費用が上記課金限度額以下である場合に、上記ジョブを実行することを承認する工程とを含んでいることを特徴とする。
上記構成によれば、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される。従って、ジョブの費用をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、収益を挙げることができる。
以上のように、本発明では、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータが取得され、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用が算出される構成となっているので、ジョブの費用/請求費をジョブの詳細内容に応じて精確に求めることができ、ジョブの詳細な内容に応じて精確に課金を行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について、図を参照しながら説明する。なお、全ての図中において、同様の部材には同じ符号を付与している。また、これらの各図は、詳細な説明の一部として明確に組み入れられるものである。
本発明の構成要素を、ここに示されている図においては一般化して描き、説明しているが、多種多様な形態に変更および設計することができる。したがって、本発明の方法およびシステムの実施形態に関する以下の詳細な説明は、本発明の範囲を限定するものではなく、単に、本発明の現時点での好ましい実施形態の一例を示すものに過ぎない。
本発明の実施形態の構成要素を、ハードウェア、ファームウェアおよび/またはソフトウェアに組み込んでもよい。本明細書中に記載されている典型的な実施形態は、これらの形態のほんの一例を説明しているが、当業者であれば、本発明の範囲内において、これらの構成要素をこれらのあらゆる形態において実施できることを理解できるであろう。
本発明の実施形態は、画像処理装置を遠隔演算装置のアプリケーションと統合するインターフェースならびに構成(アーキテクチャ)、および、画像処理装置単体では不可能なソリューションを提供する環境を含んでいる。また、ネットワーク上のアプリケーションが、画像処理装置の機能をプログラム制御でき、かつ画像処理装置の入力パネルを介してユーザと交信できる基本設備(インフランストラクチャ)およびインターフェースを含んでいてもよい。画像処理装置内で実用的でないソフトウェア機能は、画像処理装置からアクセス可能なサーバ上で実行することができる。
本明細書および特許請求の範囲では、画像処理装置(IDev)を、画像処理機能を有する装置として説明する。ここでいう画像処理機能には、例えば、画像読取、印刷、コピー、画像伝送(送信および受信)、画像変換などの機能が含まれる。典型的な画像処理装置としては、プリンタ、コピー機、ファックス、画像読取器、画像を伝送,変換,または加工する演算装置等がある。また、画像処理装置(IDev)は、複数の画像処理機能を有するものであってよい。例えば、これに限定されるものではないが、一般的には、プリンタ、画像読取器、コピー機および/またはファックス、または画像送信機/受信機のうちの複数の機能がある多機能周辺機器(MFP)は、画像処理装置の1タイプである。なお、MFPとしての他の画像処理装置は、上記以外の機能の組み合わせを備えたものであってよい。
本明細書および特許請求の範囲では、遠隔演算装置(RCD;リモートコンピュータ機器)を、データ処理ができ、かつ通信回線を介して他の装置と通信できる能力を有する装置とする。遠隔演算装置(RCD)は、画像処理装置などの他の装置と通信するための、例えばネットワーク接続、電話線、シリアルケーブル、または他の有線リンクあるいは無線リンクのような通信用リンクを必要とするリモート装置である。典型的な遠隔演算装置(RCD)としては、通信用リンクを有するネットワークサーバ、ネットワークコンピュータ、その他の処理装置、および、その他の記憶装置などが挙げられる。
本発明のいくつかの実施形態を、図1および図2を参照して説明する。これらの実施形態は、画像処理装置(IDev)4を備えている。この画像処理装置4は、多機能周辺機器(MFP)であってもよく単機能装置であってもよい。画像処理装置4は、ユーザインターフェース(UI)パネル2をさらに備えている。ユーザインターフェースパネル2は、入力ボタン14および表示装置16を備えている。あるいは、ユーザインターフェースパネル2は、タッチパネルシステムを備えていてもよい。タッチパネルシステムは、ボタン14を備えていてもいなくてもよい。また、ユーザ入力および表示は、別個のUI装置8を介して実行されるものであってよい。このUI装置8は、例えばUSB、ネットワークケーブル、無線などの通信回線12によって、画像処理装置4と接続されている。UI装置8は、表示装置だけでなく、キーボードまたはボタンのような入力装置を備えていてよい。また、UI装置8に備えられる表示装置は、タッチスクリーンパネルであってもよい。このような種類のUI装置8は、リモート入力装置からUI装置8へと入力された命令を伝送するためのインターフェースをさらに備えていてもよい。また、UI装置8は、画像処理装置4へ伝送するための入力データを記憶するために構成されている記憶装置(例えば、メモリスティック、USBメモリカードなど)を備えていてよい。
これらの実施形態は、ネットワーク10などの通信リンクを介して画像処理装置4とリンクされている遠隔演算装置(RCD)6をさらに備えている。このネットワーク10は、一般的な有線リンクまたは無線リンクであってよい。
本発明の実施形態では、遠隔演算装置6から、ネットワーク10を介して、画像処理装置4のUIパネル2またはUI装置8へとメニューデータを提供してもよい。このメニューデータが画像処理装置4へ送られると、画像処理装置4のUIパネル2あるいはUI装置8を使用して、遠隔演算装置6上において動作するアプリケーションと情報交換することができる。UIパネル2あるいはUI装置8が受け付けたユーザ入力を、遠隔演算装置6へ直接戻してもよい。
ウェブサービスは、URI(Uniform Resource Identifier)によって識別されたソフトウェアアプリケーションである。URIのインターフェースおよびバインディング(binding)は、XML(Extensible Markup Language)のアーティファクトによって定義、記述、発見される機能を持ち、また、XMLベースのメッセージを用いて、インターネットベースのプロトコルを介して、他のソフトウェアアプリケーションと直接情報交換することをサポートする。
遠隔演算装置6上のアプリケーションは、1以上のウェブサービスを用いて、装置の機能を有効にしたり、無効にしたり、設定したり、あるいは装置の機能を制御したりするなど、画像処理装置4の様々な特性を制御することができる。
本発明の実施形態では、遠隔演算装置6上で動作するネットワークアプリケーションは、画像処理装置4のI/Oパネル(UIパネル2)を介して、その画像処理装置4のユーザと情報交換できる。上記の実施形態では、画像処理装置4のユーザインターフェース(UI)(すなわち、タッチパネル、ボタン、または、ディスプレイ)をネットワークアプリケーションによって制御できる。また、カスタム表示画面またはカスタム表示メニューを、画像処理装置4に固有のユーザインターフェースと統合する形態もある。上記の実施形態では、画像処理装置4の機能の制御を、画像処理装置4のユーザインターフェースに対するユーザ入力に応じて画像処理装置4において実行する標準操作モードと、画像処理装置4のユーザインターフェースにおけるユーザ入力を介して遠隔演算装置6上のアプリケーションなどのネットワークリソースを利用するオープンシステムモードとの間で切り替える(hand off)ことができる。
上記の実施形態では、テキストおよび図形を任意のフォーマットで表示するように、ネットワーク上で動作するアプリケーションが画像処理装置4のUIを完全に制御するようになっている。上記の実施形態では、上記アプリケーションは、所望のレイアウトで、ボタン、テキストボックス、および図形などをプログラム表示することができる。
上記ユーザインターフェースの配置を、マークアップ言語などの標準言語を用いて容易にプログラムすることができてもよい。これらの言語としては、ハイパーテキストマークアップ言語(Hypertext Markup Language:HTML)、エクステンシブルマークアップ言語(Extensible Markup Language:XML)、ワイヤレスマークアップ言語(Wireless Markup Language:WML)、エクステンシブルハイパーテキストマークアップ言語(Extensible Hypertext Markup Language:XHTML)等を用いることができる。
遠隔演算装置6のアプリケーションまたはサーバのアプリケーションが、キーボードUIを画像処理装置4のUIパネル2またはUI装置8に表示させるように要求することができてもよい。また、この機能が、画像処理装置4において用いられることができ、遠隔演算装置6のアプリケーションによって再形成される必要がなくてもよい。また、上記遠隔演算装置6が、キーボードプロンプトやデフォルト値を定義するようにしてもよい。これらの実施形態では、遠隔演算装置6は、OKボタン、キャンセルボタンのような、画像処理装置4のユーザインターフェースにおける各ボタンの名称を変更でき、他のボタンを定義できる。
また、画像処理装置4自体が、あるいは遠隔演算装置6が、画像処理装置4のユーザインターフェースにメニューテンプレートを供給するようにしてもよい。
(外部認証アプリケーション)
本発明の実施形態の中には、外部認証サーバとして登録されている遠隔演算装置6のアプリケーションを含んだものもある。この外部認証アプリケーションは、画像処理装置4へのアクセスを制御し、また画像処理装置4のユーザインターフェースを最上位で制御(top-level control)する。上記アプリケーションによるユーザインターフェースの制御は、内部制御部(internal auditor)による制御と同様の方法であってもよい。
上記の実施形態において、画像処理装置4の制御部は、起動時に、外部認証アプリケーションが登録されているかどうかを確認する。登録されている場合、画像処理装置4は使用不可モードになり、上記アプリケーションは上記ユーザインターフェースを制御するために接続される。上記外部認証サーバを利用できない場合は、エラーメッセージが表示されて、画像処理装置4は使用不可のままである。この場合、画像処理装置4は、利用可能になるまで、上記外部認証サーバに定期的接続しようとする。下記の表1は、典型的な実施形態において、上記画像処理装置4が使用不可モードにある場合、何が上記ユーザインターフェースを制御するのかを表している。
(遠隔演算装置アプリケーション)
本発明の実施形態では、画像処理装置4のカスタムUIパネル2に対するアクセス方法は、アプリケーションによって異なっていてもよい。文書管理統合(Document Management integration)などのソリューションには、固有の画像送信画面を用いることが好ましいものもあるが、画像読取ジョブに関する付加的な情報を集約したUIパネルを表示すものもある。カスタム印刷アプリケーションのような他のソリューションに、固有の機能以外の個々のモードからアクセスしてもよい。
これらソリューションアプリケーションの多様化するニーズに対応するため、上記の実施形態では、ユーザインターフェース制御に対する複数の統合ポイントをサポートしている。これらの統合ポイントは、ユーザによるアプリケーションを登録するための操作(「トリガー」)に基づいている。いくつかの実施形態では、アプリケーションがターゲット装置(画像処理装置4)に登録されることにより、「遠隔演算装置B」に対する接続命令がUIパネル2になされて「トリガーA」がいつ生じるのかを画像処理装置4が把握するようにしてもよい。典型的な実施形態において、アプリケーションは、複数の「トリガー」ポイントにおいて画像処理装置4と一体化されている。
遠隔演算装置6は特定の機能に登録されており、画像処理装置4のユーザインターフェースにおいて上記機能(例えば画像送信)のハードウェアキーが押されたときに接続される。上記遠隔演算装置6によって供給されるユーザインターフェース情報は、画像処理装置4にもともと備えられている標準機能画面に代えて表示される。このトリガーは、既存の機能を完全なカスタムUIの機能に置き換えるアプリケーションに対しても使用できる。このようなアプリケーションとしては、例えば、代替画像読取ソリューション(alternative scan solution)や特殊ディスプレイなどがある。特殊ディスプレイとは、例えば、「セクション508」互換画面、または他の特殊なニーズに対応したインターフェースである。これら特殊ディスプレイは、大きなボタンまたは他の設備(accommodations)を備えていてもよい。
また、画像処理装置4における各機能のメニューを、タッチスクリーン上に表示してもよい形態もある。また、このメニューは、サーバなどの遠隔演算装置6が登録するようにしてもよい。これによって、ソリューションアプリケーションが、カスタムコンテンツを供給し、かつ、画像処理装置4によって設けられた標準機能の一部を引き続き利用することが可能になる。カスタムアプリケーションに割り当てられたボタンが選択されると、その機能に登録されたソリューションと共にメニューが表示される。ユーザは所望のソリューションを選択することができ、遠隔演算装置6は、命令を受けるために接続される。
遠隔演算装置6のアプリケーションを供給する独立型のRCDモードが、全画面上に表示される上記ユーザインターフェースのジョブキュー部分からアクセスすることができる形態もある。このトリガーポイントは、例えば画像処理装置4におけるカスタム印刷ソリューションのような、画像処理装置4の標準装置機能の一つに含まれないアプリケーションに使用できる。上記RCDメニューが選択されると、一般RCDモードに登録されているソリューションアプリケーションと共にメニューが表示される。ユーザは所望のソリューションを選択し、上記遠隔演算装置6は、命令を受けるために接続される。
(ハードウェアキーの相互作用)
本発明の実施形態の中には、画像処理装置4が使用可能であると、この装置を管理するために追加ハードウェアキーが使用されるものもある。典型的な実施形態におけるハードウェアキーの割り当てを表2に示す。
なお、*キーの押下によるログアウトに加えて、タイムアウトによるログアウトを実行するようにしてもよい。また、所定時間(例えば10秒〜240秒)が経過したときに自動的に消去する設定(あるいは使用不可にする設定)にしてもよい。これらの実施形態では、自動消去設定の時間内に何の動作もなかった場合、装置は自動的に使用不可モードに戻り、ユーザインターフェースを再制御するために遠隔演算装置6に接続を試みる。
(エラー&ジャム通知)
特定のソリューションに応じて、遠隔演算装置アプリケーション(RCUアプリケーション)は、画像処理装置4のユーザインターフェースおよび特定の画像処理ジョブ(imaging job)を完全に、あるいは部分的に制御してもよい。部分的制御の場合、遠隔演算装置6がクリックをモニタリングしながら、固有モード(native mode)においてユーザインターフェースの情報交換に応答できるようにし、ジョブを制御していてもよい。また、部分的制御として、遠隔演算装置アプリケーションが固有モードと一体化される構成としてもよい(ユーザインターフェーストリガー=機能カスタムメニュー)。画像処理装置4が、関連する遠隔演算装置アプリケーションに全てのエラーおよびジャム通知を送信するようにしてもよい。
遠隔演算装置アプリケーションが画像処理装置4のユーザインターフェースおよびジョブを完全に制御するケースでは、エラーおよびジャム通知を、エラーの種類に応じて異なる方法で処理するようにしてもよい形態もある。修復可能なエラーの場合は、遠隔演算装置アプリケーションに通知が送信され、該アプリケーションは、UIパネル2またはUI装置8におけるメッセージの表示および通知されたエラーを解決する処理を行う。また、修復不可能なエラーの場合、画像処理装置モードとRCDモードとが情報交換して、エラー状態を適切に処理する(例えば、ユーザに、ジャムを消去するという命令を与える)。
(ハンドオフ制御(Control Handoffs))
画像処理ジョブ中の様々な時点において、複数のアプリケーションによって画像処理装置を制御するようにしてもよい。これらのアプリケーションとしては、特に限定されるものではないが、例えば外部認証アプリケーション、標準的なRCDアプリケーション、画像処理装置4の固有モードなどが含まれる。以下の説明では、典型的な実施形態における、典型的なジョブの様々な工程について、各工程中における制御を行う主体、およびどの様な種類の制御が可能であるかについて説明する。
工程1:ユーザが、画像処理装置のユーザインターフェースにおいて、画像処理装置にアクセスするための証明データを提示する。この工程は、外部認証アプリケーションなどの遠隔演算装置6、または画像処理装置4自体に内蔵される内部課金(Internal Accounting)(固有モード)によって制御される。この工程の最後に、画像処理装置は使用可能になる。上記の外部認証アプリケーションはまた、デフォルトパラメータを指定してもよく、あるいは特定のジョブパラメータを使用不可にしてもよい(例えば、デフォルトファイル形式はPDFだが、ユーザがこれを変更できるようにしてもよい。また、カラーモードは白黒に設定されていて、ユーザがこれを変更できないようにしてもよい。)。
工程2:ユーザが、上記画像処理装置の固有モードのいずれかまたは標準的なRCDのアプリケーションを使用して、ジョブパラメータを設定する。この工程の最後に、ユーザはジョブを開始するための入力を行う。この入力がなされると、任意の通知が上記の標準的なRCDアプリケーションへ送信される。次に、この標準的なRCDアプリケーションが、必要に応じてジョブパラメータを変更する。ユーザが入力を行ったときに通知を要求するアプリケーションの一例として、電子メールのアプリケーションが挙げられる。ユーザは、固有の画像送信画面または他の入力手段を使用して、画像読取オプションを選択し、電子メールの受信者を選択する。次に、ユーザは、カスタムアプリケーションボタンを選択して、メニューから、画像読取・電子メール送信(scan-to-e-mail)オプションを選択する。次に、ユーザのファイルについての許可設定を行うために、電子メールアプリケーションがカスタム画面を表示する。ユーザが原稿を画像読取器上に置いて処理を開始すると、電子メールアプリケーションは、ユーザによって設定された宛先パラメータを取り込み、上記の対象の宛先を、電子メールアプリケーションのFTPサーバに変更する。次に、電子メールアプリケーションは、上記ファイルを受信し、適切な許可を与え、ユーザによって選択された電子メールを受信者へ送信する。なお、いくつかの実施形態と同様に、上記アプリケーションが、読み取った画像のサムネイルを作成して表示させてユーザに確認させる場合、この時点で、遠隔演算装置のアプリケーションは、ユーザインターフェースの再制御を要求してもよい。
工程3:上記ジョブが開始されると、画像処理装置は、このジョブの画像読取またはRIPingを実行して、それをHDDにスプールする。画像処理装置が、外部認証アプリケーションを用いてジョブを認証するように構成されている場合は、上記アプリケーションへクリックレポートを送信して命令を待つ。上記外部認証アプリケーションは、ジョブの送信/印刷、キャンセル、またはジョブパラメータの変更をする(ジョブパラメータを変更して使用可能にする)ことができる。例えば、ルールベース印刷アプリケーションは、クリックレポートを受信後、ジョブパラメータの変更を求める。ルールベース印刷アプリケーションには、時刻、宛先、その他の多くのパラメータに基づいて、各ユーザが実行できる行為を制限する、ルールベース印刷およびルールベース画像読取をサポートしているものもある。例えば、マーケティンググループ内のユーザのみが高品質のカラー画像を画像読取することができるように設定できる。例えば、別グループのユーザがカラー,600dpiを選択すると、ルールベースアプリケーションは、パラメータをカラー,200dpiに変更する。この工程の最後において、上記ジョブは許可されるか、あるいはキャンセルされる。
工程4:工程2の標準的なRCDアプリケーションが、一時的な保存先としてHDDに宛先を指定した場合は、この工程は省略してもよい形態もある。また、この工程は、実施形態によっては、画像処理装置4上で動作するJava(登録商標)アプリケーションによって実行されるものであってもよい。例えば、政府機関は、画像処理装置4上で動作するカスタム暗号化アプリケーションを有することがある。このカスタム暗号化アプリケーションは、画像読取された文書を取り込み、それを暗号化し、その後、工程2においてユーザが選択した対象の宛先へと、この文書を送信するよう画像処理装置4に要求する。なお、この工程の後および送信/印刷工程後に、外部認証アプリケーションへ通知を送ると有益である形態もある。なぜならば、上記画像処理装置が、上記ファイルがどれほどの時間ハードディスクに記憶されるのか、あるいは、上記アプリケーションがそれを用いて何を行うのか、を認識していないからである。
工程5:最終工程において、上記ファイルが実際に出力される。典型的な実施形態では、上記ファイルは、ネットワーク上で送信されるか、あるいは端末において印刷される。この工程の最後に、ジョブが正常に終了したという通知が、上記外部認証アプリケーションへ送信される。なお、上記標準的なRCDアプリケーションへも送信されるようにしてもよい。
(装置制御および管理API群)
このAPI群によって、遠隔演算装置アプリケーションが、販売アプリケーション(vend applications;使用料が徴収されるアプリケーション)を実行する画像処理装置へのアクセスを制御し、遠隔位置から該画像処理装置4を管理することができる。
(装置制御および販売API(Device Control and Vend API))
本発明の実施形態では、装置制御および販売APIによって、アプリケーションが、画像処理装置4へのアクセスを可能または不可能にし、かつクリック数を追跡記録するようにできるものもある。装置制御および販売APIは、遠隔演算装置6に以下に示す制御を行わせる。
画像処理装置4の機能を使用可能/使用不可能にする:これにより、遠隔演算装置6が、画像処理装置4全体へのアクセス、または画像処理装置4の特定の機能へのアクセスを可能または不可能にして、個々のユーザの権利を行使させることができる。典型的な実施形態としては、例えば表3に記載の機能を、アプリケーションによって任意に使用可能または使用不可能にするものもある。
使用されたクリックをレポートする:正常なジョブの最後に、使用されたクリックが遠隔演算装置RCDに戻ってレポートされる。
デビットモード(Debit Mode):これらの実施形態において、アプリケーションは画像処理装置4を使用可能にする際、現在のジョブが認証を要するか否かを指定する。この場合、上記ジョブはメモリにスプールされ、クリック情報(例えば表4において定義された情報)が遠隔演算装置6へ送信される。上記ジョブを削除すべきか、あるいは出力/送信するべきかを、遠隔演算装置6は画像処理装置4に通知する。この時、上記アプリケーションは、ジョブパラメータを変更するか否か選択することができる。上記アプリケーションが認証を要求しない場合、上記ジョブは通常通りに続行され、このジョブの最後にクリックレポートが送信される。
印刷ジョブの課金:これらの実施形態において、遠隔演算装置6は、ウォークアップ機能(walk-up function)および印刷ジョブの監視を実行する。印刷ジョブの課金にあたり、画像処理装置4は、送信されてくる全ての印刷ジョブを監視し、またジョブを印刷する前にPJLヘッダー中の課金データを検証のために遠隔演算装置6へ送る。遠隔演算装置6は、この課金データ(またはその不足)を検証して、ジョブを続行すべきかあるいはキャンセルすべきかを示す情報を画像処理装置4に与える。
未確認ジョブに関するレポート:これらの実施形態において、遠隔演算装置RCDは、例えば装置レポートや送信されてくるファックスジョブなど、遠隔演算装置RCDが特定のユーザと関連付けできない印刷ジョブの監視を要求する。遠隔演算装置RCDは、全ての未確認ジョブのクリック数を受信するための登録をして、これらのジョブを一般アカウント(general account)に請求することができる。
(装置管理API)
本発明の実施形態では、装置管理APIによって、ネットワークアプリケーションが、画像処理装置を遠隔設定および管理できるようにしてもよいものもある。典型的な実施形態では、上記装置管理APIは、遠隔演算装置6に以下の制御を行わせることができる。
・装置状態−遠隔演算装置6は、画像処理装置4の現在の状態を要求する。これは、埋め込み型ウェブページ(embedded web pages)にレポートされる状態情報と同じである。
・装置構成−遠隔演算装置6は、画像処理装置4によってサポートされている、インストールされているオプションの一覧を検索する。
・ウェブページ設定−遠隔演算装置6は、埋め込み型ウェブページ上で構成可能な任意の値を検索および設定する。
・キー操作プログラム−遠隔演算装置6は、ソフトウェアキーを含むキー操作プログラムにおいて構成可能な任意の値を検索および設定する。
・カスタム設定−遠隔演算装置6は、カスタム設定において構成可能な任意の値を検索および設定する。
・ジョブ状態−遠隔演算装置RCDは、現在のジョブキューおよび履歴情報を検索して、そのキューのジョブの優先順位を変更する、あるいは該ジョブを削除する。
・クリック数―遠隔演算装置6は、アカウントコードごとに、画像処理装置4におけるクリック数の総数および各機能のクリック数を検索する。
・データのセキュリティー設定−遠隔演算装置6は、DSK上の状態情報(例えば最終削除)を検索して、データ消去機能を開始する。
・レッドデータ(RED DATA)−遠隔演算装置6は、レッドメッセージ(RED message)等で通常送信される全てのデータを検索する。
・遠隔リブート―遠隔演算装置6は、画像処理装置4のリブートを開始する。
上記の分類は、どの設定が含まれるべきかを詳述する典型的な実施形態として記載されているにすぎない。実施形態によっては、実際のAPIが、機能領域ごとに分類されているものもある。なぜなら、キー操作設定とウェブページ設定とが重複している可能性があるためである。
(内部課金API(INTERNAL ACCOUNTING API))
内部課金APIによって、遠隔演算装置アプリケーションが、内部課金のシステムを構成し、かつクリック数をレポートすることができる。模範的な実施形態の中には、内部課金APIが、以下のものを含んでいるものもある。
・監査オプションを設定−遠隔演算装置6は、どのモードの監査が可能であるのかを含む監査オプションを設定する。上記のモードとしては、例えば、「アカウント番号のセキュリティー」、「無効なアカウントのジョブのキャンセル」などが含まれる。
・アカウントコードの管理−遠隔演算装置6は、アカウントコードを追加、編集、または削除する。
・アカウント制限−遠隔演算装置アプリケーションは、個別のアカウントコードまたは全アカウントコードの、クリック数の上限を機能別に指定する。
・アカウントリセット−遠隔演算装置アプリケーションは、個別のアカウントまたは全アカウントのクリック数をリセットする。
・クリック検索−遠隔演算装置6は、各アカウントコードのクリック数を機能別に検索する。
(フォントおよび書式管理API(Font and Form Management API))
上記の実施形態では、フォントおよび書式管理APIを含んでいてもよいものもある。フォントおよび書式管理APIによって、RCDアプリケーションが、フォントおよび書式を大容量記憶装置に遠隔ダウンロードして管理することができる。実施形態の中には、フォントおよび書式管理APIは、遠隔演算装置6に以下の制御を行わせることができるものもある。
・大容量記憶装置の制御−遠隔演算装置6のアプリケーションは、記憶容量、利用可能なスペース、および書込み禁止モードを含む、大容量記憶装置の状態情報を検索し、かつ書込み禁止状態を変更する。
・リソース一覧−遠隔演算装置アプリケーションは、記憶されているフォントおよび書式(例えば、フォントまたはマクロID、フォント番号、フォント/書式名、エスケープシーケンス、ファイルサイズなど)の一覧を検索する。
・リソースのダウンロード−遠隔演算装置アプリケーションは、PCLフォント、PCLマクロ、PSフォント、書式をダウンロードする。リソースがウェブページを介してダウンロードされる際に実行されるあらゆる特別な処理は、リソースがオープンシステムを介してダウンロードされる際にも実行される。
・リソースを削除−遠隔演算装置アプリケーションは、大容量記憶装置に記憶されている全てのリソースを削除する。
・リソースをアップロード−遠隔演算装置アプリケーションは、個々の、あるいは全てのリソースをアップロードする。効率的なメモリ管理を行えない画像処理装置4の場合、サーバアプリケーションは、この機能を用いて大容量記憶を「デフラグ」することができる。
・フォント/マクロID−遠隔演算装置アプリケーションは、PCLフォントおよびマクロに割り当てられたIDを割り当て、または変更する。
(ファームウェア管理API(Firmware Management API))
上記の実施形態には、ファームウェア管理APIによって、遠隔演算装置またはネットワークアプリケーションが、画像処理装置ファームウェアを遠隔ダウンロードおよび管理するようにしてもよいものもある。典型的な実施形態では、ファームウェア管理APIは、遠隔演算装置6(例えばサーバ)に以下の制御を行わせることができる。
・ファームウェアバージョン−遠隔演算装置アプリケーションは、現在のファームウェアバージョン番号を検索する。
・サービスモード−遠隔演算装置アプリケーションは、MFPをサービスモードにして、ファームウェアのアップグレードを阻害するであろう他のジョブを締め出す。サービスモード要求を受信すると、画像処理装置4は、送信されてくるジョブの受信を停止し、キューの全てのジョブを終了し、そして該画像処理装置4がサービスモードにあることをサーバに通知する。
・ファームウェアをアップデート−遠隔演算装置6は、最新ファームウェアバージョンを画像処理装置4にダウンロードする。再起動が必要である場合、ダウンロード終了後に画像処理装置4を自動的に再起動させる。
・ダウンロード状態−画像形成装置4は、ファームウェアのダウンロード後、遠隔演算装置6に状態通知(正常/エラー)を送信する。
・旧バージョンへ戻す−ファームウェアが正常に更新されない場合、旧ファームウェアバージョンへ戻すよう画像処理装置4に要求する。
(装置機能API群)
上記の実施形態の中には、装置機能API群によって、遠隔演算装置アプリケーションが、画像処理装置の既存の機能を用いて新しいカスタムソリューションを提供することができるものもある。
(画像送信API)
上記の実施形態の中には、画像送信APIによって、遠隔演算装置に以下の制御を行わせることができるものもある。
・画像送信パラメータ―遠隔演算装置RCDのアプリケーションは、以下の画像読取およびファックスパラメータ値を入手および設定する:
・カラーまたは白黒
・画像モード−テキスト、テキスト/フォト、フォト;露光レベル
・解像度
・ファイル形式―ファイルの種類、圧縮、ファイルのページ数
・原稿―原稿サイズ、片面/両面、回転、ジョブビルド(job build)
・ファイル名
・件名
・メッセージ
・送信元
・予定送信時間
・ページ分割(本の画像読取)
・表紙
・伝送メッセージ(機密、緊急など)
・薄紙の画像読取
・宛先
・文書ファイリング
・画像読取開始―遠隔演算装置RCDのアプリケーションは、画像読取機能を開始させる(ユーザがスタートボタンを押した場合と同様に開始させる)。
実施形態の中には、遠隔演算装置6が、画像処理装置4のデフォルト値、または現在のジョブの値を変更できるものもある。また、遠隔演算装置6が、現在のジョブに対してユーザが画像読取パラメータを変更できるかどうかを指定するようにしてもよい。1つの遠隔演算装置アプリケーション(例えばアクセス制御アプリケーション)がパラメータを変更できないように指定し、第2のアプリケーション(例えば文書管理アプリケーション)がパラメータを設定しようとした場合、第2のアプリケーションに通知が送信され、設定は変更されない。
(印刷API)
実施形態の中には、遠隔演算装置が、印刷ジョブを、標準印刷チャネルを介して提示するようにしてもよいものもある。実施形態の中には、印刷APIが、遠隔演算装置に以下の制御を行わせるようにしてもよいものもある。
・PJL検索(sniffing)−遠隔演算装置RCDのアプリケーションは、印刷ジョブ中に特定のPJLコマンドが発見されたときに命令に接続する(contacted for)ように、画像処理装置に登録する。遠隔演算装置は、画像処理装置IDevに、コマンドの置き換え、ジョブのキャンセル、または印刷の続行を命令できる。このインターフェースは、課金などのアプリケーションに使用することができ、他の種類のアプリケーションとの互換性がある。
(コピーAPI)
上記の実施形態では、コピーAPI(Copy API)が、遠隔演算装置に以下の制御を行わせるようにしてもよい。
・コピーパラメータ―遠隔演算装置RCDのアプリケーションは、以下のコピーパラメータの値を入手および設定する。
・カラーまたは白黒
・露光−テキスト、テキスト/フォト、フォト、スーパーフォト;露光レベル
・用紙選択(トレイ毎)
・コピー率
・両面コピー−1対1、1対2、2対2、2対1;端部綴じ
・排出−排出トレイ、ソート、ステープル、グループ、オフセット
・原稿サイズ
・特殊な機能−余白変更、消去、パンフレット等
・文書ファイリング
・コピー開始−遠隔演算装置RCDのアプリケーションは、コピー機能を開始する(ユーザがスタートボタンを押した場合と同様に開始させる)。
実施形態の中には、遠隔演算装置が、画像処理装置のデフォルト値、または現在のジョブの値を変更できるものもある。また、遠隔演算装置が、現在のジョブに対してユーザがコピーパラメータを変更できるかどうかを指定するようにしてもよい。
(文書ファイリングAPI)
上記の実施形態では、文書ファイリングAPIが、遠隔演算装置に以下の制御を行わせるようにしてもよいものもある。
・バックアップ/復元−遠隔演算装置RCDのアプリケーションは、全ての文書ファイリングデータと共にバッチファイルをインポートおよびエクスポートする。実施形態の中には、このパッケージが独自の形式(proprietary format)であってもよいものもある。なぜならこのパッケージは、パスワード保護されている個人がアクセスできない文書を含んでいるからである。このパッケージは、一般的には、障害の際や他装置へ複製する際に復元するために用いられる。
・ファイル/フォルダリスト−遠隔演算装置6のアプリケーションは、画像処理装置4へ記憶させるため(あるいは画像処理装置4の管理のため)に、新規のファイルおよびフォルダを検索、変更、および、作成する。
・ファイルのダウンロード−遠隔演算装置6は、新規ファイルを文書ファイリングシステムへダウンロードし、フォルダ、ファイル名、ユーザ名、パスワードを指定する。
・ユーザリスト−遠隔演算装置アプリケーションは、画像処理装置4へ記憶させるため(あるいは画像処理装置4の管理のため)に、新規のユーザを検索、変更、および、登録する。
・HDD状態−遠隔演算装置アプリケーションは、メインフォルダ、クイックフォルダ、カスタムフォルダに割り当てられている%(容量の割合)、および残存%などの、現在のHDD状態を検索する。
・文書ファイリングパラメータ−遠隔演算装置アプリケーションは、ファイルを文書ファイリングへ保存する際の、各種の値(例えば以下に示す値)を入手および設定する:
・露光
・解像度
・原稿−サイズ、片面/両面
・ファイル情報−ユーザ名、ファイル名、フォルダ、機密、パスワード
・特殊モード−消去、袋とじコピー、2IN1、ジョブビルド、カードショット(card shot)
・印刷開始−遠隔演算装置アプリケーションは、記憶されているファイルの1つを選択し、例えば以下のパラメータを反映して印刷を開始する:
・用紙サイズ/ソース
・排出−ソート/グループ化、排出トレイ、ステープル、パンチ、オフセット
・片面/両面(タブレット/ブックレット)
・タンデム印刷
・コピー部数
・印刷後に削除するかあるいは保存しておくか
・送信開始−遠隔演算装置のアプリケーションは、記憶さているファイルの1つを選択し、例えば以下のパラメータを反映して送信を開始する:
・解像度
・ファイル形式
・宛先
・タイマー
・送信元
・ファイル名
・件名
・メッセージ。
(セキュリティー)
外部アプリケーションによる画像処理装置4の制御を可能にすることによって、該画像処理装置4が、新たなセキュリティーの脆弱性にさらされることになる。セキュリティー対策を提供している本発明の実施形態では、以下の典型的な項目がセキュリティー上の懸念事項であり、遠隔演算装置6のインターフェースによってこれらに対処している。
遠隔演算装置6のインターフェースへのアクセスは、正規アプリケーションに限定されている。実施形態では、画像処理装置4の広範囲に及ぶアクセスおよび制御を提供しているが、これによってセキュリティー上の重大な危険がもたらされる。これらの実施形態におけるインターフェースは、攻撃者によるアクセスから保護されている一方、有効なソリューションのセットアップおよび利用は容易なままである。
機密データ(ユーザ証明データおよびジョブデータ)は、ネットワーク伝送中は保護されている。ユーザ証明データおよびジョブデータがネットワーク伝送中に保護されているのは、盗難予防、侵入者による装置動作のモニター予防、そして介入者攻撃によるメッセージの改変予防を確実に行えるようにするためである。画像処理装置4は、該画像処理装置4と遠隔演算装置アプリケーションとの間を通信している間、データの安全を確保するように、セキュアソケットレイヤー(Secure Sockets Layer;SSL)および他の接続をサポートしている。
管理者は、画像処理装置4へのアクセスを制限することができる。厳しいセキュリティーを要求するユーザに対して、管理者は遠隔演算装置6からのアクセスを不可にしたり、特定のアプリケーションへのアクセスを制限することができる。管理者は、任意に、画像処理装置4のインターフェースにアクセスできるアプリケーションを限定して登録することができる。
遠隔演算装置アプリケーションは、画像処理装置4に「なりすまし」されないようにすることができる。遠隔演算装置6は、該遠隔演算装置6と接続されている画像処理装置4を認証することができる。これは、侵入者が、その画像処理装置4になりすましてネットワーク構成およびパスワード情報を収集したり、文書管理システムのファイル/フォルダ構成をモニターしたり、画像処理装置4のセキュリティー設定およびDSK状態をだましたりできないようにするためである。
遠隔演算装置6は、サーバに「なりすまし」されないようにすることができる。画像処理装置4は、該画像処理装置4と接続されている全遠隔演算装置6を認証できなければならない。これは、侵入者が遠隔演算装置6のIPアドレスになりすますことを防ぐためである。遠隔演算装置6を装うことによって、侵入者は、ユーザ証明データを盗み出したり、読み取った文書を転送したり、装置構成またはファームウェアを改変したり、(権限のないユーザにアクセスを与えるため、あるいは正規ユーザに対するサービス不能攻撃を開始するために)アクセス制御システムを停止させたりできる。
アクセス制御/販売アプリケーションは、遠隔演算装置6が使用できない状態にあるときは、危険にさらされることはない。遠隔演算装置6が使用できない状態にあるとき、画像処理装置4にオープンアクセスを与えることは許可されない。遠隔演算装置6が起動されているにもかかわらず使用できない場合、あるいは随時使用できなくなった場合(例えば、誰かがネットワークケーブルを切断した場合)、画像処理装置4は即座に使用不可になり、エラーメッセージが表示される。
管理者は、企業およびあるいはアプリケーションの必要性に基づいて、セキュリティーレベルを調整することができる。セキュリティー要件は、遠隔演算装置アプリケーションの開発に費やす時間、およびソリューションを実行するために必要なリソースに大きな影響を与える。いくつかの実施形態を利用するユーザは、保有する画像処理装置4は1つで、ITスタッフがおらず、単純な画像読取アプリケーションまたは印刷アプリケーションを使用している小企業から、アクセス制御と全装置の動作について記録する監査証跡とを用いる政府機関にまで及ぶかもしれない。画像処理装置4のインターフェースを保護するために講じられるセキュリティー対策は、目的とする環境と合致するように、管理者によって調整可能である。
画像処理装置4および遠隔演算装置アプリケーションは、ユーザ証明データを相互に通信することができる。ユーザは、ジョブ中の複数の時点において、ログインするように促されることがある。例えば、アクセス制御アプリケーションまたは課金アプリケーションは、全ての装置アクセスを制御し、画像処理装置4は、画像送信を可能にするユーザ認証を行い、文書管理アプリケーションは、フォルダリストを表示する前に、ユーザにログインするよう要求する。多くの環境において、これら全てのアプリケーションは、共通のユーザデータベースを使用する。このため、実施形態によっては、ユーザが認証工程を繰り返す必要がないように、上記アプリケーションはユーザ証明データを相互に通信し合うことが望ましいものもある。
本発明の一部の実施形態について、図3を参照して説明する。これらの実施形態は、例えば通信回線を介して接続されるサーバなどの遠隔演算装置と相互通信するように構成された画像処理装置を含んでいる。画像処理装置30は、ユーザインターフェース32およびディスプレイ36を備えている。ユーザインターフェース32は、例えばキーボード、1つ以上のボタン、ノブまたはスイッチ、あるいはタッチスクリーンパネルといった、ユーザ入力装置34である。ディスプレイ36は、タッチスクリーンパネル形式のユーザ入力装置であってもよい。
画像処理装置30は、一般的に、1つ以上の画像処理機能を実行する能力がある。ここでいう画像処理機能としては、例えば画像読取、印刷、コピー、ファックス通信(送信および受信)などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
この実施形態では、通信回線38がさらに備えられている。この通信回線38は、(図3に示すような)有線であってよい。有線としては、例えば、ネットワークケーブル、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus;USB)ケーブル、シリアルケーブル、パラレルケーブル、例えばホームプラグ(HomePlug)接続回線などの電力通信線、あるいはその他の有線を用いることができる。あるいは、通信回線38は、無線であってもよい。無線による接続としては、例えば、IEEE802.11(b)規格の接続、ブルートゥース接続、赤外線通信協会(Infrared Data Association;IrDA)接続、あるいはその他の無線接続を用いることができる。
画像処理装置30の動作例について、図4を参照して説明する。これらの実施形態では、まず、画像処理装置30は、遠隔演算装置(図3には不図示)からメニューデータを受信する(工程40)。この遠隔演算装置は、有線または無線接続の通信回線38を介して画像処理装置30に接続されている。次に、画像処理装置30のユーザインターフェース32のディスプレイ36に上記メニューデータを表示する(工程42)。リモートメニューデータをこのように表示させる目的は、ユーザによる、ユーザインターフェース32のユーザ入力装置34上での入力を迅速にするためである。
上記実施形態の画像処理装置30は、リモートメニューデータが表示された後のユーザによる入力を受け付けて、ユーザ入力データを遠隔演算装置へ送信するように構成されている(工程44)。実施形態によっては、このユーザ入力データは、遠隔演算装置によって処理されるものもある。上記処理とは、例えば、遠隔演算装置におけるアプリケーションの実行、遠隔演算装置に記憶されているデータへのアクセス、該データの通信などである。
また、上記実施形態の画像処理装置30は、上記ユーザ入力データの処理によって生じるデータを受信する(工程46)ように構成されている。上記受信するデータとは、ユーザ入力後に遠隔演算装置上で実行されるアプリケーションによって生成されるデータを含んでいてもよい。画像処理装置30はまた、ユーザ入力の処理後にファイルサーバなどの遠隔演算装置に記憶されたデータを受信してもよい。
画像処理装置30は、上記処理データを受信する(工程46)と、そのデータに応じて、あるいはそのデータを使用することによって固有の機能を実行する(工程48)。例えば、これに限定されるものではないが、画像処理装置30は、遠隔演算装置に記憶され、かつユーザ入力に応じて遠隔演算装置上で修正されている文書を印刷する。別の例として、これに限定されることはないが、画像処理装置30は、工程46における処理データを受信すると、上記画像処理装置30の機能(例えば、画像読取、コピー、印刷、ファックス通信)をアクティブまたは使用可能にするようになっていてもよい。
画像処理装置30の、さらに具体的ないくつかの実施形態について、図5を参照して説明する。上記実施形態では、画像処理装置30は、マークアップ言語によってフォーマットされたメニューデータを、遠隔演算装置から受信する(工程50)ように構成されている。上記メニューデータが通信される通信回線は、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol;HTTP)を使用して構築および維持されるものであってもよい。上記のマークアップ言語としては、例えばハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、エクステンシブルマークアップ言語(XML)、ワイヤレスマークアップ言語(WML)、エクステンシブルハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)、および/または他の言語を用いることができる。
画像処理装置30は、上記メニューデータを受信(工程50)すると、受信したメニューデータを画像処理装置30のユーザインターフェースディスプレイ36上に表示する(工程52)。前述した実施形態と同様に、上記メニューデータは、一般的に、画像処理装置30のユーザインターフェース32上でのユーザによる入力を迅速にするためのものである。遠隔記憶されたメニューデータの表示(工程52)は、画像処理装置30に備えられているブラウザアプリケーションを用いて達成されてよい。
上記の実施形態では、画像処理装置30はさらに、ユーザインターフェース32を介して受信されたユーザ入力を、遠隔演算装置へと送信する(工程54)ように構成されている。遠隔演算装置は、上記ユーザ入力を受信すると、アプリケーションを実行するか、あるいは受信したユーザ入力を処理してその処理結果を画像処理装置30へ返信する。画像処理装置30はさらに、遠隔演算装置から処理データを受信する(工程56)ように構成されている。実施形態によっては、画像処理装置30が、処理データの受信(工程56)後に、1つ以上の機能を実行するようにしてよいものもある。
本発明のさらに他の実施形態について、図6を参照して説明する。この実施形態は、通信回線64を備えた遠隔演算装置(RCD)60を含んでいる。通信回線64としては、(図6に示したように)ネットワークケーブル、ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブル、シリアルケーブル、パラレルケーブル、例えばホームプラグ接続などの電力通信線、あるいはその他の有線などを用いることができる。あるいは、通信回線64による接続は、例えばIEEE802.11(b)規格の接続、ブルートゥース接続、赤外線通信協会(IrDA)規格によって規定されているような赤外線接続、あるいはその他の無線接続であってもよい。実施形態の中には、遠隔演算装置60がさらに、データ記憶装置62をさらに備えていてもよいものもある。このデータ記憶装置62は、一般的にはハードドライブであるが、例えばコンパクトディスクドライブなどの光学ドライブ装置、フラッシュメモリ、またはその他の記憶装置であってよい。
遠隔演算装置60の実施形態について、図7を参照してより詳細に説明する。これらの実施形態では、遠隔演算装置60はプロセッサ72を備えている。このプロセッサ72は、データを処理し、かつオペレーティングシステムやアプリケーションなどのプログラムを実行する。遠隔演算装置60はメモリ74をさらに備えている。このメモリ74は、ランダムアクセスメモリ(RAM)であってもよく、読込専用メモリ(ROM)であってもよい。一般的には、プロセッサ72によって処理されるあらゆるアプリケーションはメモリ74に読み込まれる。遠隔演算装置60はさらに、ネットワークインターフェース78を備えている。このネットワークインターフェース78は、遠隔演算装置60が、画像処理装置30などの別の装置と通信することを可能にする。なお、実施形態によっては、遠隔演算装置60は、ユーザインターフェース(UI)80をさらに備えているものもあるが、これは多くの実施形態において不要である。また、遠隔演算装置60は、本発明の実施形態の画像処理装置30によってアクセスされるアプリケーションおよびデータを記憶させる記憶装置62を備えている。プロセッサ72、メモリ74、記憶装置62、ネットワークインターフェース78、および任意に備えられるユーザインターフェース80は、一般的に、システムバス76によって接続されている。これによって、各部材間のデータ伝送が可能になる。通信回線64は、ネットワークインターフェース78を介して、遠隔演算装置60を別の装置と接続させる。
図8に関して記載したいくつかの実施形態では、遠隔演算装置60は、記憶装置62またはメモリ74に記憶されたメニューデータを有している。画像処理装置30のユーザインターフェース32上にこのメニューデータが表示されるように構成されていてもよい。また、上記メニューデータは、様々な形式および構成で記憶されてよい。実施形態の中には、上記メニューデータが、マークアップ言語によって表現される言語形式(form of terms)であってもよいものもある。マークアップ言語としては、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、エクステンシブルマークアップ言語(XML)、ワイヤレスマークアップ言語(WML)、エクステンシブルハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)、および/または他の言語を用いることができる。本実施形態では、メニューデータは、工程82において、通信回線64を介して画像処理装置30へと送信される。従って、画像処理装置30上に表示されるように構成されたメニューデータは、遠隔演算装置60に記憶されている。
次に、いくつかの実施形態の遠隔演算装置60は、ユーザ入力を受信する(工程84)ように構成されている。このユーザ入力は、画像処理装置30のユーザインターフェース32を介して入力され、通信回線38ならびに64を介して遠隔演算装置60へ伝送されたものである。遠隔演算装置60は、この入力データを受信すると、この入力データの処理を行う(工程86)。この処理工程86は、このデータを新たな形式に変換する工程であってもよく、このデータ内のコマンドを実行する工程であってもよく、その他の処理工程であってもよい。遠隔演算装置60は、上記入力データを処理(工程86)した後、処理結果を画像処理装置30へ返信する。画像処理装置30は、受信した処理結果を、画像処理装置30における処理または画像処理装置30において実行する機能に使用する。
他の実施形態について、図9を参照して説明する。この実施形態では、遠隔演算装置60は、画像処理装置30のディスプレイ36用に構成されているメニューデータを、マークアップ言語を用いて送信する(工程90)。このマークアップ言語メニューデータは、画像処理装置30において受信され、ユーザに表示される。これによって、通常は、画像処理装置30のユーザインターフェース32上でユーザが迅速に入力できるようになる。このユーザ入力は、画像処理装置30によって遠隔演算装置RCD60へと送信され、遠隔演算装置RCD60は、画像処理装置30上のメニューデータを迅速に表示する入力データを受信する(工程92)。さらに、遠隔演算装置RCD60は、受信した入力データを処理する(工程94)。この処理工程は、例えば、形式、文書、または遠隔演算装置RCD60に記憶されているその他のデータを選択、記録、変更等する工程であってもよく、上記ユーザ入力によって識別されたユーザを認証する工程であってもよく、上記ユーザによって入力された文書を翻訳する工程であってもよく、ユーザ入力に関連するマップまたはその他の指示を生成する工程であってもよく、あるいはその他の処理または機能であってもよい。
本発明のさらに他の実施形態について、図10および図11を参照して説明する。上記実施形態は、少なくとも一台の遠隔演算装置RCD60、および複数の画像処理装置30a〜30dを含んでいる。上記実施形態において、画像処理装置30a〜30dの内の少なくとも一台は、ディスプレイ36およびユーザ入力パネル34を有するユーザインターフェース32を備えている。ユーザ入力パネル34は、ディスプレイと一体型(すなわちタッチスクリーン)であってもよく、あるいはディスプレイとは別個の入力装置であってもよい。遠隔演算装置RCD60は、通信リンクおよびネットワーク100によって画像処理装置30a〜30dに接続されている。これにより、遠隔演算装置RCD60と画像処理装置30a〜30dとの間のデータ伝送が可能になっている。
上記実施形態では、メニューデータは、遠隔演算装置RCD60に記憶されており、そして画像処理装置30a〜30dの内の少なくとも一台に送信される。そして、このメニューデータは、ユーザインターフェースに表示される。画像処理装置30a〜30dのいずれも、上記メニューデータを受信しユーザ入力を受け付け(工程112)、受け付けたユーザ入力を遠隔演算装置60へ伝送する(工程114)ように構成されている。遠隔演算装置60は、ユーザ入力データを受信すると、前述の実施形態と同様にこのデータを処理する(工程116)。そして、処理(工程116)の結果を、任意に組み合わせた画像処理装置30a〜30dへと返信する(工程118)。
上記実施形態では、一台の遠隔演算装置RCD60を使用して、処理能力、リソース、および機能性を複数の画像処理装置30a〜30dへ供給している。このとき、これらのリソースを各画像処理装置において再生することはない。なお、実施形態によっては、ある画像処理装置30aに対する入力に応じて生成した処理データを、この処理データの出力または最終処理のために、別の画像処理装置30dへ送信するようにしてもよいものもある。
本発明のさらに他の実施形態について、図12を参照して説明する。本実施形態では、画像処理装置(IDev)120は、ユーザインターフェース124を備えている。ユーザインターフェース124は、ユーザ入力を受け付けることができ、また、データをユーザに表示することができる。ユーザインターフェース124は、一般にディスプレイを備えている。このディスプレイは、タッチパネルの形態であることが多い。このディスプレイは、データをユーザに表示するために使用される。このデータは、例えば、ユーザIDおよびパスワードなどのユーザ選択、データ入力、形式選択、およびその他の入力を迅速にするための、メニューデータなどである。画像処理装置120は、通信リンク122を備えている。この通信リンク122としては、一般的なコンピュータネットワーク接続、シリアルケーブル、あるいは、別の実施形態において説明した有線または無線通信回線を用いることができる。通信リンク122は、画像処理装置120を、サーバなどの遠隔演算装置(RCD)126a、126bへ接続する。遠隔演算装置126a,126bは、形式やその他のデータなどの文書を記憶するためのものであってもよく、データを画像処理装置120からアクセス可能にするために使用されるものであってもよい。遠隔演算装置RCD126a,126bはまた、画像処理装置120およびそのユーザインターフェース124と情報交換するアプリケーションや、上記の画像処理装置120およびそのユーザインターフェース124に対する入力を受け付けるアプリケーションを実行するものであってもよい。また、実施形態によっては、データベース125が、画像処理装置120および/または遠隔演算装置126a・126bにリンクされていてもよいものもある。また、実施形態によっては、遠隔演算装置126bまたはデータベース125が、インターネット128などの広域ネットワークを介して画像処理装置120に接続されていてもよいものもある。
(ジョブ構成に基づいた課金の実施形態)
本発明のある実施形態では、画像処理ジョブの構成要素を規定する画像処理ジョブ構成機能を有している。代表的な多機能周辺機器(MFP)画像処理装置は、書類の画像読取、印刷、ファックス、コピーを行う機能を有している。また、多機能周辺機器の中には、電子メール機能を有しているものもある。多くのMFPでは、極めて詳細にわたってジョブを構成することができる。画像読取ジョブまたはコピージョブでは、ユーザが、画像をズームあるいは拡大したり、画像を切り抜いたり、画像のシャープネスを向上させたり、カラー特性を変更したり、他の多くの特性を選択したりすることができる。また、印刷ジョブおよびコピージョブでは、カラーオプション、ダークネスレベル、N−Up印刷(N枚割付印刷)、用紙サイズ、および他の様々な特性を選択できる。画像処理ジョブは、様々な機能および構成要素を含むように構成できる。
一般的に、画像処理ジョブというものは、画像処理装置の互いに異なる部材によって実現される要素機能および要素プロセスへと分解することができる。例えば、単純なコピージョブは、画像読取プロセスおよび印刷プロセスに分解することができる。より複雑なコピージョブは、ズーム、切り抜き、回転、シャープネスの向上、およびページフォーマットの設定などの要素機能を含んでいることもある。これらの要素機能およびその属性のことを詳細ジョブパラメータと呼ぶ。これらの詳細ジョブパラメータは、媒体の種類、媒体のサイズ、媒体の数量、ページごとの印刷部数、画素カウントデータ、画像解像度、後処理操作、ステープル留め要求、穴あけ(パンチング)処理要求、ページ照合(collating)要求、カラー属性、カラー深度、カラー数(color quantity)、インク消費量、トナー消費量、造影剤消費量(contrast media consumption)、モノクロ属性、階調度属性、両面印刷特性、片面印刷特性、N−Up形式(N枚割付形式)、用紙トレイ選択、スキャン宛先、印刷宛先、電力消費量、ジョブタイプ(すなわち印刷、コピー、画像読取、ファクシミリ、およびドキュメント管理)、および他の様々なパラメータを含んでいる。
商用アプリケーションのための公知の画像処理システムでは、システムの使用に対して料金を請求するが、通常、この料金は、より高次レベルでのシステムの機能に基づいて決定される。例えば、固定料金が書類のコピー1ページごとに、あるいは、画像読取ジョブ1ページごとに請求される。公知のシステムは、上述した詳細ジョブパラメータを判断したり、これらのパラメータに基づいて費用を算出したりすることができない。システムが詳細ジョブパラメータを判断し、それを料金の算定に利用すれば、より精確にシステムの費用を追跡し、システムの収益を増やすことができるようになる。
本発明のある実施形態は、内部処理能を有したスタンドアロンの画像処理装置(IDev)の形態を含む。他の実施形態は、1以上の遠隔演算装置(RCDs)と通信可能な画像処理装置(IDev)の形態を含む。
本発明のある実施形態について図13に基づいて説明する。本実施形態では、ユーザが、画像処理装置のユーザインターフェースへの入力を行って画像処理ジョブを構成する。そして、このジョブ構成データを画像処理装置が受け付ける(工程130)。次に、画像処理装置は、このジョブ構成データから複数の詳細ジョブパラメータを取得する(工程132)。そして、これらの詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用や料金を算出し(工程134)、ユーザに請求する。より詳細には、上記詳細ジョブパラメータから、画像処理ジョブに用いられる全ての材料および資源の総額を算出し、この算出額をジョブの費用とする。
このように、本実施形態の画像処理装置の課金方法は、画像処理装置がユーザからジョブ構成データを受け付ける工程130と、画像処理装置が、受け付けたジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程132と、画像処理装置が、取得した詳細ジョブパラメータからジョブの費用を算出する工程134とを含んでいる。上記構成によれば、ジョブの詳細な内容を示す詳細ジョブパラメータに基づいてジョブの費用を算出するため、ジョブの詳細な内容に応じて精確に課金を行うことができる。
本発明のある実施形態について図14に基づいて説明する。本実施形態では、画像処理装置IDevのユーザインターフェースは、ジョブ構成データを受け付けるよう構成される。また、構成オプションの指定を促すユーザに対するプロンプトをUI表示装置に表示する。このプロンプトは、ユーザに対して動的に表示される表示内容、あるいは、入力装置上の不変のテキストまたはグラフィックスなどの形態を取ることができる。まず、画像形成ジョブを構成するようユーザへプロンプトを表示し(工程140)、ユーザによって入力された構成データを画像処理装置が後続の処理のために受け取る(工程142)。本実施形態において、画像処理装置は、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する(工程144)。そして、これらの詳細ジョブパラメータを用いて、画像処理装置は、ジョブの費用やユーザの料金を算出する(工程146)。ある実施形態では、アカウント検証処理を実行する。このアカウント検証処理では、充分な支払い能があることを検証するために、現在のジョブの料金をユーザアカウントと対比する。アカウントの支払い能(課金限度額)は、デビット課金システム(プリペイド課金システム)における利用可能な基金の額(すなわち預け入れ金の残高)、クレジット課金システム(信用取引課金システム)におけるクレジットの利用可能額などの算定基準によって示される。算出されたジョブの費用/料金が課金限度額以下の場合は、課金システムがジョブを承認し(工程147)、画像処理装置がジョブを実行する(工程149)。一方、算出されたジョブの費用/料金が課金限度額を超えている場合は、ジョブを拒否し(工程148)、ユーザにジョブを実行させない。
実施形態の一例では、図14の工程140において、ユーザが、テキストおよびグラフィックスとして画像処理装置のUI表示装置に表示されたプロンプトを読み取る。このプロンプトを読み取ったユーザは、画像処理装置のUIを用いてジョブ構成データを入力する。例えば、ユーザは、高解像度、カラー、そして、拡大率100%で拡大するとともにシャープネスを向上させるフィルターを適用して画像を写真用紙に印刷するようなコピー機能を選択する。すると、画像処理装置がこの入力を受け付け(工程142)、処理のために格納する。そして、画像処理装置は、このジョブ構成データを処理し、このデータから複数の詳細ジョブパラメータを取得する(工程144)。ここで、これらの詳細ジョブパラメータは、高解像度処理、カラートナー消費量、印刷対象の媒体サイズ、媒体の種類などの画像処理ジョブに関するパラメータ群を含んでいる。これらの個々のパラメータには費用または料金が対応付けられており、ユーザによって構成されたジョブの合計金額が算出される(工程146)。デビット課金システムの場面では、ユーザのアカウントをチェックして、この画像処理ジョブの費用をカバーできる基金が預けてあるかどうかを検証する。そして、ユーザのアカウントが十分な基金を有している場合は、ジョブを承認し(工程147)、画像処理装置がユーザによって構成された通りにジョブを実行する(工程149)。一方、ユーザアカウントが十分な基金を有していない場合は、ジョブを拒否し、画像処理装置にジョブを実行させない。
このように、本実施形態の画像処理装置の課金方法は、画像処理装置がユーザからジョブ構成データを受け付ける工程142と、画像形成装置が、受け付けたジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程144と、画像処理装置が、取得した詳細ジョブパラメータからジョブの費用を算出する工程146と、画像処理装置が、ユーザのアカウントデータにアクセスして、十分な支払い能があるか否かを調べる工程147と、工程147において十分な支払い能があると判断した場合には、画像処理装置が、ユーザから受け付けたジョブ構成データの示す構成通りにジョブを実行する工程149と、工程147において十分な支払い能がない場合には、画像処理装置が、ユーザから受け付けたジョブ構成データの示す構成でのジョブの実行を拒否する工程148とを含んでいる。
本発明のある実施形態では、図15に示すように、まず、画像処理装置がジョブ構成データを受け取る(工程152)。ジョブ構成データの受け取りは、画像処理装置のUIに対してユーザが入力するという形態であってもよいし、通信リンクを介して命令を受信するという形態であってもよい。本実施形態では、画像処理装置がこのジョブ構成データを受け取り、受け取ったジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する(工程154)。そして、画像処理装置は、これらのジョブパラメータを用いて、構成されたジョブの費用または料金を算出する(工程156)。そして、上記の費用または料金をユーザのアカウント状態と比較して(工程150)、課金限度額の範囲内でジョブを完全に実行できるか否かを判断する。一例を挙げると、ユーザのアカウントをチェックして、画像処理ジョブに対応付けられた料金をカバーできるだけの十分なクレジットが利用可能であるか否かを調査する。そして、チェックしたアカウントがジョブを許可できる状態にある場合には、画像形成装置がジョブを完全に実行する(工程158)。一方、工程157においてアカウントがジョブを許可できない状態にあるならば、画像形成装置は、ジョブの費用または料金が課金限度額内に納まるまで、ジョブパラメータの制限などを行ってジョブを修正する。一例を挙げると、ユーザのアカウントが30コピーをカバーできるだけの基金しか有していない場合は、50コピーで構成されたジョブを30コピーへと制限する(工程157)。しかしながら、これに限定されるものではない。上記の制限を伴わない別の例を挙げると、課金限度額以下になるならば、写真用紙へのカラーコピーからボンド紙へのカラーコピーへとジョブを変更する。
このように、本実施形態の画像処理装置の課金方法は、工程150において十分な支払い能がない場合には、画像処理装置が、ユーザから受け付けたジョブ構成データの示す構成を自動的に修正し、修正した構成でジョブを実行する工程157を含んでいる。上記構成によれば、ユーザの支払能が不十分な場合であっても、画像処理装置がジョブ構成を自動的に修正するので、ユーザが煩雑な操作をしてジョブを修正することなく、ユーザの支払能に見合った内容でジョブを実行することができる。
本発明のある実施形態では、図16に示すように、まず、画像処理装置がジョブ構成データを受け取る(工程162)。本実施形態において、画像処理装置164は、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する(工程164)。そして、これらのジョブパラメータを上述した他の実施形態と同様に利用して、ジョブの費用または料金を算出する(工程166)。そして、工程165において、ジョブの料金または費用が課金限度額以下の場合には、ユーザによって構成された通りにジョブ要求を実行する(工程168)。一方、ジョブの料金または費用が課金限度額を超える場合、本実施形態では、ユーザに対してジョブ構成を修正するようにプロンプトを表示する。なお、ジョブの修正は、画像処理装置のユーザインターフェースに入力を行うことによって実行される。ある実施形態では、画像処理装置が、ユーザに対して、ジョブが課金限度額以下になるようにするためにはどの構成を変更すればよいかを示す情報をプロンプト表示する。
このように、本実施形態の画像処理装置の課金方法は、工程165において十分な支払い能がない場合には、画像処理装置が、ユーザから受け付けたジョブ構成データの示す構成を修正するようユーザにプロンプトを表示する工程167とを含んでいる。上記構成によれば、ユーザの支払い能が不十分な場合であっても、ユーザがジョブ構成を修正するようプロンプトが表示されるので、ユーザがジョブ構成を修正すれば、画像処理装置にジョブを実行させることができる。
本発明のある実施形態について、図10,12,17に基づいて説明する。本実施形態では、ユーザ入力が画像処理装置120のユーザインターフェース124に対して行われる。そして、ジョブ構成データをネットワーク接続100,122などの通信リンクを介して他の装置から受信する。また、画像処理装置120,30a〜30dが受け取ったユーザ入力データを通信リンク100,126によってRCD60,126a〜126bに送信する。ある実施形態では、画像処理装置124のユーザインターフェース124への入力によってジョブを構成するよう、ユーザに対してプロンプトを表示する。他の実施形態では、ジョブ構成データを別の装置から直接受信する。画像処理装置120,30a〜30dは、ジョブ構成データを受信すると(工程170)、このジョブ構成データをRCD60,126a〜126bへ送信する(工程172)。RCD60,126〜126bは、このジョブ構成データを処理して、そこから詳細ジョブパラメータを取得する(工程174)。そして、RCD60,126〜126bは、詳細ジョブパラメータからジョブの費用や料金を算出する(工程175)。そして、ジョブの費用や料金をユーザのアカウントと対比または比較し(工程176)、課金限度額によってジョブの実行を許可できるか否かを判断する。課金限度額によってジョブを許可できる場合(工程179)、RCD60,126〜126bは、構成された通りにジョブを実行する承認を画像処理装置120,30a〜30dへ送信する(工程178)。一方、工程179において課金限度額によってジョブを許可できなかった場合、RCD60,126〜126bは、現在の課金限度額では構成された通りにジョブを実行できない旨をユーザに通知するよう、ジョブ拒否通知を画像処理装置120,30a〜30dに送信する。
このように、本実施形態の画像処理装置の課金方法は、画像処理装置のUIがユーザからジョブ構成データを受け取る工程170と、画像処理装置が、受け取ったジョブ構成データを遠隔演算装置に送信する工程172と、遠隔演算装置が、受信したジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程174と、遠隔演算装置が、取得した詳細ジョブパラメータからジョブの費用を算出する工程175と、遠隔演算装置が、ユーザのアカウントデータにアクセスして、十分な支払い能があるか否かを調べる工程176と、工程176において十分な支払い能があると判断した場合には、遠隔演算装置が、ユーザから受け付けたジョブ構成データの示す構成通りにジョブを実行する承認を画像処理装置に送信する工程178と、工程176において十分な支払い能がない場合には、画像処理装置がユーザから受け付けたジョブ構成データの示す構成でのジョブの実行を拒否するよう遠隔演算装置にジョブ拒否通知を送信する工程177とを含んでいる。上記構成によれば、詳細パラメータを取得する工程、ジョブの費用を算出する工程、ユーザの支払能をチェックする工程、承認を与える工程を、遠隔演算装置に実行させるので、画像処理装置の負担を軽減させることができ、また、遠隔演算装置が複数の画像処理装置の課金を統合的に管理できるため、好適である。
また別の実施形態では、図18に示すように、まず、画像処理装置120,30a〜30dがジョブ構成データを受け取る(工程180)。そして、画像処理装置120,30a〜30dは、受け取ったジョブ構成データをRCD60,126a〜126bに送信して(工程182)処理させる。そして、他の実施形態と同様に、RCD60,126a〜126b上で走っているアプリケーションが、このジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する(工程184)。そして、この詳細ジョブパラメータからRCDのアプリケーションがジョブの費用や料金を算出する(工程186)。そして、ジョブの費用や料金を算出すると、アカウントの状態をチェックして(工程185)、課金限度額がジョブを承認できるものであるかどうか(工程189)を調べる。ここで、ジョブの費用や料金が課金限度額以下の場合(工程189)、画像処理装置120,30a〜30dにジョブ承認メッセージを送信して、ユーザによって構成された通りにジョブを実行することを承認する。一方、ジョブの費用や料金が課金限度額を超える場合、課金限度額以下になるようにジョブを再構成し(工程187)、再構成したジョブを画像処理装置120,30a〜30dに送信して実行させる。ある実施形態では、再構成についてユーザの承認を得るためにユーザへプロンプトを表示する。上記のジョブの再構成は、ジョブの内容を制限する態様を含む。ある実施形態では、コピージョブにおけるコピーページ枚数など、ジョブの反復実行回数を制限する。また他の実施形態では、ジョブの費用が課金限度額以下になるまで、画像のサイズなど、ジョブを質の面で低下させる。
このように、本実施形態の画像処理装置の課金方法は、工程185において十分な支払い能がない場合には、ユーザから受け付けたジョブ構成データを自動的に修正し、修正したジョブ構成データを画像処理装置に送信して実行させる工程187を含んでいる。
本発明のさらに他の実施形態では、図19に示すように、まず、画像処理装置120,30a〜30dがジョブ構成データを受け取る(工程190)。そして、画像処理装置120,30a〜30dは、受け取ったジョブ構成データをRCD60,126a〜126bに送信し(工程191)、処理させる。そして、他の実施形態と同様に、RCD60,126a〜126b上で走っているアプリケーションが、このジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する(工程192)。そして、この詳細ジョブパラメータからRCDのアプリケーションがジョブの費用や料金を算出する(工程193)。そして、ジョブの費用や料金を算出すると、アカウントの状態をチェックして(工程194)、課金限度額がジョブを承認できるものであるかどうか(工程195)を調べる。ここで、ジョブの費用や料金が課金限度額以下の場合(工程195)、画像処理装置120,30a〜30dにジョブ承認メッセージを送信して、ユーザによって構成された通りにジョブを実行することを承認する。一方、ジョブの費用や料金が課金限度額を超える場合には(工程195)、ユーザに対して承認できなかった旨を通知し、課金限度額以下にジョブを再構成するようプロンプトを表示する(工程196)。そして、ユーザによって修正されたジョブ構成を処理のために画像処理装置120,30a〜30dに渡し、オリジナルの構成について行ったのと同様に、課金限度額について適合性のチェックを行う。
このように、本実施形態の画像処理装置の課金方法は、工程194において十分な支払い能がない場合には、画像処理装置が、ユーザから受け付けたジョブ構成データの示す構成を変更するようユーザにプロンプトを表示する工程167とを含んでいる。
本発明のある実施形態では、図17〜19を用いて既に説明したようなシステムにおいて、画像処理装置と協働するよう構成された遠隔演算装置を含んでいる。このような実施形態のうちのある形態では、図20に示すように、遠隔演算装置(RCD)を含んでおり、この遠隔演算装置は、画像処理装置120,30a〜30dからプリントジョブ構成データまたは画像処理ジョブ構成データを受信する(工程200)ことができる。また、この遠隔演算装置60,126a〜126bは、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する(工程202)ように構成されている。そして、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用や料金を算出する(工程204)。そしてジョブの費用や料金を算出すると、算出した値をユーザの課金限度額と比較する(工程206)。そして、ジョブの課金が承認されると(工程209)、遠隔演算装置60,126a〜126bから画像処理装置120,30a〜30dにジョブ承認メッセージを送信し(工程208)、ユーザによって構成された通りにジョブを画像処理装置120,30a〜30dが実行することを承認する。本実施形態では、ジョブが課金限度額を超える場合には、画像処理装置120,30a〜30dへ承認メッセージを送信せず、その代わりに、ジョブ拒絶メッセージを送信し(工程207)、ユーザによって構成された通りのジョブを実行する権限を拒絶する。
他の実施形態では、図21に示すように、遠隔演算装置(RCD)を含んでおり、この遠隔演算装置は、画像処理装置120,30a〜30dからプリントジョブ構成データまたは画像処理ジョブ構成データを受信する(工程210)ことができる。また、この遠隔演算装置60,126a〜126bは、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する(工程212)ように構成されている。そして、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用や料金を算出する(工程214)。そしてジョブ費用や料金を算出すると、算出した値をユーザの課金限度額と比較する(工程216)。そして、ジョブの課金が承認されると(工程219)、遠隔演算装置60,126a〜126bから画像処理装置120,30a〜30dにジョブ承認メッセージを送信し(工程218)、ユーザによって構成された通りにジョブを画像処理装置120,30a〜30dが実行することを承認する。本実施形態では、ジョブが課金限度額を超える場合(工程219)、遠隔演算装置60,126a〜126bは、画像処理装置120,30a〜30dに対して、課金限度額以下になるようにジョブを修正し、修正したジョブを実行するように、出力を送信する(工程217)。あるいは、遠隔演算装置60,126a〜126bは、課金限度額以下になるようにジョブを修正し、修正したジョブを課金承認とともに画像処理装置120,30a〜30dに送信して、修正したジョブを実行させる。
他の実施形態では、図22に示すように、遠隔演算装置(RCD)を含んでおり、この遠隔演算装置は、画像処理装置120,30a〜30dからプリントジョブ構成データまたは画像処理ジョブ構成データを受信する(工程220)ことができる。また、この遠隔演算装置60,126a〜126bは、ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する(工程222)ように構成されている。そして、この詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用や料金を算出する(工程224)。そしてジョブ費用や料金を算出すると、算出した値をユーザの課金限度額と比較する(工程226)。そして、ジョブの課金が承認されると(工程229)、遠隔演算装置60,126a〜126bから画像処理装置120,30a〜30dにジョブ承認メッセージを送信し(工程228)、ユーザによって構成された通りにジョブを画像処理装置120,30a〜30dが実行することを承認する。本実施形態では、ジョブが課金限度額を超える場合に(工程229)、画像処理装置120,30a〜30dのUIでジョブ構成を修正するよう促すプロンプトをユーザに対して表示させるように、遠隔演算装置60,126a〜126bが画像処理装置120,30a〜30dに対してUIコンテンツを送信する。そして、ユーザによって画像処理ジョブが修正されると、再構成または修正されたジョブを遠隔演算装置60,126a〜126bに送信し、オリジナルのジョブについて行ったのと同様に、課金限度額以下であるかどうかの検証を行う。そして、課金限度額以下になるまで、繰り返し修正を実行する。
本発明のある実施形態では、図17〜19を用いて既に説明したようなシステム例において、遠隔演算装置と協働するよう構成された画像処理装置が含まれる。
本発明のある実施形態では、図23に示すように、画像処理装置120,30a〜30dを含み、この画像処理装置120,30a〜30dは、ユーザからジョブ構成データ230を受け取ることができる。このジョブ構成データは、画像処理装置120,30a〜30dのUIを介して、ユーザから直接受け取られるものである。なお、ジョブ構成データは、ユーザからの入力を直接受け取る遠隔装置から伝送されるものであってもよいし、自動化されたシステムにおける別の装置または他のソースからコマンドの組として受け取られるものであってもよい。そして、ジョブ構成データを受け取ると(工程230)、それを遠隔演算装置60,126a〜126bに送信し(工程232)、処理させる。そして、遠隔演算装置60,126a〜126bがジョブ構成データを処理し、上述と同様に、ジョブが課金限度額以下であるか否かを判断する。この判断の結果、ジョブ構成について課金の承認を受け取った場合(工程238)、画像形成装置120,30a〜30dは、構成された通りにジョブを実行する。一方、ジョブ構成について課金の承認を受け取れない場合、あるいは、ジョブ拒絶メッセージを受け取った場合は(工程236)、ジョブが実行されない。
本発明のある実施形態では、図24に示すように、画像処理装置120,30a〜30dを含み、この画像処理装置120,30a〜30dは、ユーザからジョブ構成データ230を受け取ることができる。このジョブ構成データは、画像処理装置120,30a〜30dのUIを介して、ユーザから直接受け取られるものである。なお、ジョブ構成データは、ユーザからの入力を直接受け取る遠隔装置から伝送されるものであってもよいし、自動化されたシステムにおける別の装置または他のソースからコマンドの組として受け取られるものであってもよい。そして、ジョブ構成データを受け取ると(工程240)、それを遠隔演算装置60,126a〜126bに送信し(工程242)、処理させる。そして、遠隔演算装置60,126a〜126bがジョブ構成データを処理し、上述と同様に、ジョブが課金限度額以下であるか否かを判断する。この判断の結果、ジョブ構成について課金の承認を受け取った場合(工程248)、画像形成装置120,30a〜30dは、構成された通りにジョブを実行する。一方、ジョブ構成について課金の承認を受け取れない場合、あるいは、ジョブ拒絶メッセージを受け取った場合は(工程246)、ジョブを課金限度額以下になるように再構成する。ある実施形態では、画像処理装置120,30a〜30dがジョブ構成を課金限度額以下になるように再構成するとともに、再構成したジョブを実行する。また、ある実施形態では、再構成したジョブを実行する前に、該ジョブの承認を促すプロンプトをユーザに表示する。また、他の実施形態では、オリジナルのジョブが課金限度額を超える場合に、遠隔演算装置60,126a〜126bが再構成したジョブを画像処理装置120,30a〜30dに送信し、実行させる。
本発明のある実施形態では、図25に示すように、画像処理装置120,30a〜30dを含み、この画像処理装置120,30a〜30dは、ユーザからジョブ構成データ230を受け取ることができる。このジョブ構成データは、画像処理装置120,30a〜30dのUIを介して、ユーザから直接受け取られるものである。なお、ジョブ構成データは、ユーザからの入力を直接受け取る遠隔装置から伝送されるものであってもよいし、自動化されたシステムにおける別の装置または他のソースからコマンドの組として受け取られるものであってもよい。そして、ジョブ構成データを受け取ると(工程250)、それを遠隔演算装置60,126a〜126bに送信し(工程252)、処理させる。そして、遠隔演算装置60,126a〜126bがジョブ構成データを処理し、上述と同様に、ジョブが課金限度額以下であるか否かを判断する。この判断の結果、ジョブ構成について課金の承認を受け取った場合(工程258)、画像形成装置120,30a〜30dは、構成された通りにジョブを実行する。一方、ジョブ構成について課金の承認を受け取れない場合、あるいは、ジョブ拒絶メッセージを受け取った場合は(工程256)、画像処理装置120,30a〜30dが、ジョブを課金限度額以下になるように修正するよう、ユーザにプロンプトを表示する。そして、ある実施形態では、ユーザへの表示を行うために、画像処理装置120,30a〜30dのUIにUIコンテンツを送信する。そして、ユーザの入力を受け取り(工程259)、新しく構成されたジョブを課金承認処理のために遠隔演算装置60,126a〜126bに返信する(工程252)。
本発明のある実施形態に係る画像処理装置を、図26に基づいて説明する。図26は、図15に示す課金方法を実行する画像処理装置の機能ブロック図である。本実施形態において、画像処理装置120,30a〜30dは、図26に示すように、UI部80、詳細パラメータ取得部202、費用算出部203、アカウント検証部204、ジョブ実行部205、ジョブ修正部206を備えている。詳細パラメータ取得部202、費用算出部203、アカウント検証部204、ジョブ実行部205、ジョブ修正部206は、画像処理装置に設けられた図示しないプロセッサが、図示しないメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される機能ブロックである。
UI部80は、上述したように、ユーザとの間で情報をやり取りするためのものであり、ユーザからジョブ構成データの入力を受け取る。UI制御部80は、図15の工程152を行う。
詳細パラメータ取得部202は、UI部80の受け取ったジョブ構成データから、詳細ジョブパラメータを取得する。詳細パラメータ取得部202は、図15の工程154を行う。
費用算出部203は、詳細パラメータ取得部202が取得した詳細ジョブパラメータを用いて、ジョブの費用/料金を算出する。費用算出部203は、図15の工程156を行う。
アカウント検証部204は、ユーザのアカウントにアクセスして、費用算出部203の算出したジョブの費用/料金が、ユーザの支払い限度額(課金限度額)以下であるかどうかを調査する。アカウント検証部204は、図15の工程150を行う。
ジョブ実行部205は、ジョブの費用/料金がユーザの支払い限度額(課金限度額)以下であるとアカウント検証部204が判断した場合に、ジョブをユーザの構成した通りに実行するものである。ジョブ実行部205は、図15の工程158を行う。
ジョブ修正部206は、ジョブの費用/料金がユーザの支払い限度額(課金限度額)を超えているとアカウント検証部204が判断した場合に、詳細ジョブパラメータを制限してジョブの構成を修正する。ジョブ修正部206は、図15の工程157を行う。ジョブ修正部206によって修正されたジョブは、ジョブ実行部205によって実行される。
なお、図14に示す課金方法を行う画像処理装置は、ジョブ修正部206が省略され、図16に示す課金方法を行う画像処理装置は、ジョブ修正部206の代わりに、工程167を行う通知部を備えている。
また、図17〜19に示す課金方法を行う画像処理システムでは、上述した画像処理装置の機能ブロックの一部が遠隔演算装置60,126a〜126bに設けられる。
例えば、図27は、図22に示す課金方法を実現する遠隔演算装置の機能ブロック図である。この実施形態において、遠隔演算装置60,126a〜126bは、図27に示すように、ジョブ取得部301、詳細パラメータ取得部202、費用算出部203、アカウント検証部204、ジョブ実行承認部305、UI送信手段306を備えている。これらの各部は、図7に示すプロセッサ72が、メモリ74に格納されたプログラムを実行することにより実現される機能ブロックである。
ジョブ取得部301は、画像処理装置120,30a〜30dがユーザから受け取ったジョブの構成を示すジョブ構成データを画像処理装置120,30a〜30dから通信リンクを介して受信する。ジョブ取得部301は、図22の工程220を行う。
詳細パラメータ取得部202は、ジョブ取得部301の受け取ったジョブ構成データから、詳細ジョブパラメータを取得する。詳細パラメータ取得部202は、図22の工程222を行う。
費用算出部203は、詳細パラメータ取得部202が取得した詳細ジョブパラメータを用いて、ジョブの費用/料金を算出する。費用算出部203は、図22の工程224を行う。
アカウント検証部204は、ユーザのアカウントにアクセスして、費用算出部203の算出したジョブの費用/料金が、ユーザの支払い限度額(課金限度額)以下であるかどうかを調査する。アカウント検証部204は、図22の工程226,229を行う。
ジョブ実行承認部205は、ジョブの費用/料金がユーザの支払い限度額(課金限度額)以下であるとアカウント検証部204が判断した場合に、画像処理装置に対して、ジョブの実行の承認を送信する。ジョブ実行承認部205は、図22の工程228を行う。
UI送信手段306は、ジョブの費用/料金がユーザの支払い限度額(課金限度額)を超えている場合に、ジョブの修正を促すプロンプトを構成する表示データを画像処理装置120,30a〜30dに送信する。これを受けて、画像処理装置120,30a〜30dは、ユーザに対して、ジョブの修正を促すプロンプトを表示する。UI送信手段306は、図22の工程227を行う。
なお、図20に示す課金方法を実現する遠隔演算装置は、UI送信手段部306が省略され、図21に示す課金方法を実現する遠隔演算装置は、UI送信手段部306の代わりに、工程207を行うジョブ修正部を備えている。
このように、上記の機能ブロックの一部を、上述した各実施形態の構成に合わせて、適宜、遠隔演算装置60,126a〜126bに設けたものも本発明の範疇に属する。
本明細書中において使用されている用語および表現は、内容を説明するためのものであって本発明の技術範囲を限定するものではない。また、これらの用語および表現は、図示および説明されている本発明の特徴あるいはその一部に関して差異をつけることを意図したものではない。つまり、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、例えば、画像処理機能を有するプリンタ、コピー機、スキャナ、ファックス等を備えたシステムに適用することができる。
遠隔演算装置に接続された画像処理装置を含む、本発明の一実施形態を示す図である。 画像処理装置用の典型的なユーザインターフェースを示す図である。 画像処理装置の一例を示す図である。 画像処理装置での処理の流れを示すフローチャートである。 画像処理装置でのマークアップ言語を用いた処理の流れを示すフローチャートである。 遠隔演算装置の一例を示す図である。 遠隔演算装置の構成要素を示すブロック図である。 遠隔演算装置での処理の流れを示すフローチャートである。 遠隔演算装置でのマークアップ言語を用いた処理の流れを示すフローチャートである。 遠隔演算装置に接続される複数の画像処理装置を備えたシステムを示す図である。 図10に示されるシステムでの処理の流れを示すフローチャートである。 複数の遠隔演算装置およびリンクされたリソースを含む、本発明の一実施形態の構成要素を示す図である。 スタンドアロンの画像処理装置の形態によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 スタンドアロンの画像処理装置の形態によって実行され、課金承認処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 スタンドアロンの画像処理装置の形態によって実行され、課金承認処理および自動ジョブ修正処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 スタンドアロンの画像処理装置の形態によって実行され、課金承認処理およびジョブ修正のためのユーザへのプロンプト表示処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 システムによって実行され、課金承認処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 システムによって実行され、課金承認処理および自動ジョブ修正処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 システムによって実行され、課金承認処理およびジョブ修正のためのユーザへのプロンプト表示処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 遠隔演算装置によって実行され、課金承認処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 遠隔演算装置によって実行され、課金承認処理および自動ジョブ修正処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 遠隔演算装置によって実行され、課金承認処理およびジョブ修正のためのユーザへのプロンプト表示処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 画像処理装置によって実行され、課金承認処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 画像処理装置によって実行され、課金承認処理および自動ジョブ修正処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 画像処理装置によって実行され、課金承認処理およびジョブ修正のためのユーザへのプロンプト表示処理を含む処理の流れを示すフローチャートである。 図15に示す処理を実行する画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図22に示す処理を実行する遠隔演算装置の機能構成を示すブロック図である。
符号の説明
2 UIパネル
4,30(30a〜30d),120 画像形成装置(IDev)
6,60,126a,126b 遠隔演算装置(RCD)
8 UI装置
80 UI,UI部(入力手段)
202 詳細パラメータ取得部(詳細パラメータ取得手段)
203 費用算出部(費用算出手段)
204 アカウント検証部(アカウント検証手段)
205 ジョブ実行部(ジョブ実行手段)
301 ジョブ取得部(ジョブ取得手段)
305 ジョブ実行承認部(承認手段)
306 UI送信部(表示データ送信手段)

Claims (15)

  1. 画像処理装置の課金方法であって、
    (a)画像処理装置においてジョブのジョブ構成データを受け取る工程と、
    (b)上記ジョブ構成データを遠隔演算装置へ送る工程と、
    (c)上記遠隔演算装置において上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程と、
    (d)上記遠隔演算装置において上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用を算出する工程と、
    (e)上記遠隔演算装置によって課金限度額が含まれるアカウントデータにアクセスする工程と、
    (f)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものであるかどうかを、上記ジョブの費用に基づいて判断する工程と、
    (g)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものである場合に、上記ジョブの実行を承認する工程とを含んでいることを特徴とする画像処理装置の課金方法。
  2. 上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できないものである場合に、上記ジョブを自動的に修正する工程をさらに含んでいることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置の課金方法。
  3. 上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できないものである場合に、上記ジョブの修正を要求する画面を表示する工程をさらに含んでいることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置の課金方法。
  4. 上記ジョブ構成データを、SOAPメソッドによる呼出しを通じて、別の装置からデータ構造として受け取ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置の課金方法。
  5. 上記詳細ジョブパラメータは、
    媒体の種類、媒体のサイズ、媒体の量、ページごとの印刷部数、画素カウントデータ、画像解像度、後処理操作、ステープル留め要求、穴あけ要求、ページ照合要求、カラー属性、カラー深度、カラー数、インク消費量、トナー消費量、造影剤の消費量、モノクロ属性、階調度属性、両面印刷特性、片面印刷特性、N−Up形式、用紙トレイ選択、スキャン宛先、印刷宛先、電力消費量、およびジョブタイプ、
    からなるパラメータの組から選択される何れかのパラメータを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置の課金方法。
  6. 上記ジョブの費用は、画像処理ジョブに用いられる全ての材料および資源の総額に等しいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置の課金方法。
  7. 上記アカウントデータは、上記遠隔装置上でアクセスされることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置の課金方法。
  8. 画像処理装置の課金システムであって、
    (a)画像処理装置においてジョブのジョブ構成データを受け取る受取手段と、
    (b)上記ジョブ構成データを遠隔演算装置へ送る伝送手段と、
    (c)上記遠隔演算装置においてジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する取得処理手段と、
    (d)上記遠隔演算装置において上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブ請求費を産出する算出手段と、
    (e)課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものであるかどうかを、上記ジョブの請求費に基づいて判断する課金アプリケーションと、
    (f)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものである場合に、上記ジョブの実行を承認する承認手段とを含んでいることを特徴とする画像処理装置の課金システム。
  9. 画像処理装置の課金方法であって、
    (a)画像処理装置におけるジョブのジョブ構成データを受け取る工程と、
    (b)上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程と、
    (c)上記詳細ジョブパラメータを用いて上記ジョブの費用を算出する工程と、
    (d)上記ジョブの費用のデータをジョブの承認のために遠隔の課金アプリケーションに送る工程と、
    (e)上記ジョブが課金限度額以下の場合に、上記ジョブについてジョブの承認を受け取る工程とを含んでいることを特徴とする画像処理装置の課金方法。
  10. 画像処理装置の課金装置であって、
    (a)画像処理装置におけるジョブのジョブ構成データを受け取るためのユーザインターフェース受取手段と、
    (b)上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する処理手段と、
    (c)上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブの費用を算出する算出手段と、
    (d)上記ジョブの費用を該ジョブの承認のために遠隔の課金アプリケーションに送る伝送手段と、
    (e)上記ジョブが課金限度額以下の場合に、上記ジョブについてジョブの承認を受け取る承認受取手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置の課金装置。
  11. 画像処理装置の課金方法であって、
    (a)遠隔演算装置において、画像処理装置からジョブ構成データを受け取る工程と、
    (b)上記遠隔演算装置において、上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程と、
    (c)上記遠隔演算装置において、上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブの請求費を算出する工程と、
    (d)上記遠隔演算装置によって、課金限度額を含むアカウントデータにアクセスする工程と、
    (e)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものであるかどうかを、上記ジョブの費用に基づいて判断する工程と、
    (g)上記課金限度額が上記ジョブの実行を許可できるものである場合に、上記ジョブの実行を承認する工程とを含んでいることを特徴とする画像処理装置の課金方法。
  12. 画像処理装置の課金方法であって、
    (a)遠隔演算装置において、画像処理装置からジョブ構成データを受け取る工程と、
    (b)上記遠隔演算装置において、上記ジョブ構成データから詳細ジョブパラメータを取得する工程と、
    (c)上記遠隔演算装置において、上記詳細ジョブパラメータを用いてジョブの請求費を算出する工程と、
    (d)上記ジョブの請求費が課金限度額以下であるかどうかを判断するために、上記ジョブの請求費のデータを遠隔の課金アプリケーションに送信する工程と、
    (e)上記ジョブの請求費が課金限度額以下の場合に、遠隔の課金アプリケーションから課金ジョブの承認を受け取る工程と、
    (f)上記遠隔演算装置において課金ジョブの承認を受け取った場合に、上記画像処理装置に、ジョブの実行承認を送る工程とを含んでいることを特徴とする画像処理装置の課金方法。
  13. 実行するジョブに対して課金を行う画像処理装置であって、
    ユーザからジョブの構成を示すジョブ構成データを受け付ける入力手段と、
    上記ジョブ構成データから上記ジョブの詳細設定を示す詳細ジョブパラメータを取得する詳細パラメータ取得手段と、
    上記詳細ジョブパラメータに基づいて上記ジョブの費用を算出する費用算出手段と、
    課金限度額の情報が含まれるユーザのアカウントデータにアクセスして上記課金限度額を取得し、上記費用が上記課金限度額以下であるかどうかを判定するアカウント検証手段と、
    上記費用が上記課金限度額以下である場合に、上記ジョブを実行するジョブ実行手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  14. 画像処理装置が実行するジョブに対して課金を行うために、画像処理装置を通信ネットワークを介して制御する遠隔演算装置であって、
    画像処理装置がユーザから受け取ったジョブの構成を示すジョブ構成データを上記画像処理装置から受信するジョブ取得手段と、
    上記ジョブ構成データから上記ジョブの詳細設定を示す詳細ジョブパラメータを取得する詳細パラメータ取得手段と、
    上記詳細ジョブパラメータに基づいて上記ジョブの費用を算出する費用算出手段と、
    課金限度額の情報が含まれるユーザのアカウントデータにアクセスして上記課金限度額を取得し、上記費用が上記課金限度額以下であるかどうかを判定するアカウント検証手段と、
    上記費用が上記課金限度額以下である場合に、上記画像処理装置に対して、上記ジョブの実行の承認を送信する承認手段とを備えていることを特徴とする遠隔演算装置。
  15. 画像処理装置の課金方法であって、
    (a)画像処理装置が、ジョブの構成を示すジョブ構成データを受け取る工程と、
    (b)画像処理装置または遠隔演算装置が、上記ジョブ構成データから上記ジョブの詳細設定を示す詳細ジョブパラメータを取得する工程と、
    (c)画像処理装置または遠隔演算装置が、上記詳細ジョブパラメータに基づいてジョブの費用を算出する工程と、
    (d)画像処理装置または遠隔演算装置が、課金限度額の情報が含まれるユーザのアカウントデータにアクセスして上記課金限度額を取得する工程と、
    (e)画像処理装置または遠隔演算装置が、上記費用が上記課金限度額以下であるかどうかを判断する工程と、
    (f)上記画像処理装置または上記遠隔演算装置が、上記費用が上記課金限度額以下である場合に、上記ジョブの実行を承認する工程とを含んでいることを特徴とする画像処理装置の課金方法。
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