JP2002312148A

JP2002312148A - プリントシステム

Info

Publication number: JP2002312148A
Application number: JP2001112671A
Authority: JP
Inventors: Yukihiko Suzuki; 幸彦鈴木
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 2001-04-11
Filing date: 2001-04-11
Publication date: 2002-10-25

Abstract

(57)【要約】【課題】印刷時のプリンタ専有時間に応じた課金を細
かく行い、印刷コストの削減、省資源化を促進する印刷
環境を提供する。【解決手段】印刷クライアント装置及びプリンタ装置
がネットワークに接続されたプリントシステムにおい
て、印刷クライアント装置上に、印刷条件設定ダイアロ
グ表示機能、印刷条件設定機能、印刷データ作成機能、
印刷データ転送機能を有し、プリンタ装置上に、コマン
ド受信／解析機能、印刷条件解析機能、印刷データ受信
／蓄積機能、要求ジョブの金額算出機能、印刷履歴管理
機能、課金用テンプレートデータ管理機能、印刷者別使
用金額管理機能を有し、印刷クライアント装置から、印
刷条件の指定をして印刷を実行する時、その印刷に要す
る時間に応じて課金を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ装置（デ
ジタル複写機を含む）を複数ネットワークに接続し、プ
リンタ装置における印刷に対する課金を行うプリントシ
ステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年ではネットワーク化が当然のごとく
行われ、多数のプリンタ装置をネットワークに接続し、
ネットワーク資源の一つとして共有利用するケースが多
くなっている。また、この印刷に対して課金をすること
も行われている。ネットワーク接続されたプリンタ装置
に対する課金に関連する従来技術は例えば、特開平９−
１９０３１８号公報、特開平９−１２８６４５号公報に
記載されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した、特開平９−
１９０３１８号公報、特開平９−１２８６４５号公報で
は、印刷に対して課金を行う場合、印刷ジョブの優先度
や印字面積によって課金を行うが、印刷時間に応じて細
かく課金を行うようにはなっていない。

【０００４】従って、ドラフトの印刷時やレイアウトの
確認程度の印刷の場合、複数ページをまとめて一つのペ
ージに印刷して印刷時間の短縮が図られた場合、あるい
は縮小印刷を行い印刷する用紙サイズを小さくして印刷
時間が短縮された場合、なども通常の印刷と同様の課金
がされることにより不公平感がある。そのため省資源化
を意識した印刷もほとんどされていない状況にある。

【０００５】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、印刷時のプリンタ専有時間に応じた課金を細かく
行い、印刷コストの削減、省資源化を促進する印刷環境
を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、印刷クライアント装置及び
プリンタ装置がネットワークに接続されたプリントシス
テムにおいて、印刷クライアント装置上に、印刷条件設
定ダイアログ表示機能、印刷条件設定機能、印刷データ
作成機能、印刷データ転送機能を有し、プリンタ装置上
に、コマンド受信／解析機能、印刷条件解析機能、印刷
データ受信／蓄積機能、要求ジョブの金額算出機能、印
刷履歴管理機能、課金用テンプレートデータ管理機能、
印刷者別使用金額管理機能を有し、印刷クライアント装
置から、印刷条件の指定をして印刷を実行する時、その
印刷に要する時間に応じて課金を行うことを特徴とする
プリントシステムに関する。

【０００７】また請求項２記載の発明は、さらにプリン
タ装置上に、印刷可能設定の自動算出機能を有し、印刷
可能予算の上限を超えてしまう印刷要求の際、自動的に
予算内で印刷が可能な印刷条件で印刷を行うことを特徴
とする請求項１記載のプリントシステムに関する。

【０００８】また請求項３記載の発明は、さらに印刷ク
ライアント装置上に、使用可能予算取得機能を有し、プ
リンタ装置上に、使用可能予算応答機能を有し、印刷を
行う際に予算に余裕があるのかを印刷者に知らせること
を特徴とする請求項１記載のプリントシステムに関す
る。

【０００９】また請求項４記載の発明は、さらに印刷ク
ライアント装置上に、エラーメッセージ受信機能を有
し、プリンタ装置上に、エラーメッセージ送信機能を有
し、印刷が予算内でできない場合に、エラーの通知と共
に、残予算と要求ジョブの金額を印刷者に対して通知す
ることを特徴とする請求項２記載のプリントシステムに
関する。

【００１０】また請求項５記載の発明は、さらに印刷ク
ライアント装置上に、エラーメッセージ受信機能を有
し、プリンタ装置上に、エラーメッセージ送信機能を有
し、残予算と要求ジョブの金額を印刷者に対して、印刷
が予算内でできない場合に、エラーの通知と共に、残予
算と予算内で印刷可能になる印刷条件の設定候補を印刷
者に対して通知することを特徴とする請求項２記載のプ
リントシステムに関する。

【００１１】また請求項６記載の発明は、さらに印刷ク
ライアント装置上に、管理者へのメール通知機能を有
し、残予算内で希望の印刷が出来ない場合、管理者に使
用可能予算金額の増額を促すメール通知を行うことを特
徴とする請求項４記載のプリントシステムに関する。

【００１２】また請求項７記載の発明は、さらにプリン
タ装置上に、印刷可能設定の自動算出機能とグループ別
使用金額管理機能を有し、印刷可能予算の上限を超えて
しまう印刷要求の場合、印刷者が所属するグループの予
算を使用して自動的に印刷を継続することを特徴とする
請求項１記載のプリントシステムに関する。

【００１３】また請求項８記載の発明は、さらにプリン
タ装置上に、グループ別使用金額管理機能を有し、残予
算内で希望の印刷が出来ない旨のエラーが通知された場
合、印刷者が所属するグループの予算を使用するという
指定をして印刷を実行することを特徴とする請求項４記
載のプリントシステムに関する。

【００１４】請求項１記載の発明においては、印刷クラ
イアント装置から印刷を行う時、印刷条件を指定して印
刷を行う。プリンタ装置側では指定された印刷条件に応
じて印刷時間を算出し、その時間に応じて課金を行う。

【００１５】請求項２記載の発明においては、印刷クラ
イアント装置から印刷条件を指定して印刷を行う時、プ
リンタ装置側でそのままの印刷条件指定では印刷者の予
算内で印刷が行えないことを検知した場合に、自動的に
予算内で印刷が行える印刷条件に変更して、印刷を無事
完了させるように動作する。

【００１６】請求項３記載の発明においては、印刷クラ
イアント装置から印刷条件を指定して印刷を行う時、プ
リンタ装置から印刷クライアント装置に対して、印刷者
の残予算を知らせ、適切な印刷条件を設定し、プリンタ
装置に印刷を依頼する。

【００１７】請求項４記載の発明においては、印刷クラ
イアント装置から印刷条件を指定して印刷を行う時、プ
リンタ装置側でそのままの印刷条件では印刷者の予算内
で印刷が行えないことを検知した場合に、印刷クライア
ント装置に対して、エラーを通知すると共に、印刷者の
残予算と要求データの金額を画面に表示して印刷者に知
らせ、再度印刷条件を設定し直して印刷し、印刷を無事
完了させるように動作する。

【００１８】請求項５記載の発明においては、印刷クラ
イアント装置から印刷条件を指定して印刷を行う時、プ
リンタ装置側でそのままの印刷条件では印刷者の予算内
で印刷が行えないことを検知した場合に、印刷クライア
ント装置に対して、エラーを通知すると共に、印刷者の
残予算と印刷可能な印刷条件の候補を画面に表示して印
刷者に知らせ、再度印刷条件を設定しなおして印刷し、
印刷を無事完了させるように動作する。

【００１９】請求項６記載の発明においては、印刷クラ
イアント装置から印刷条件を指定して印刷を行う時、プ
リンタ装置側でそのままの印刷条件では印刷者の予算内
で印刷が行えないことを検知した場合に、印刷クライア
ント装置に対して、エラーを通知すると共に、印刷者の
残予算と要求データの金額を画面に表示して印刷者に知
らせる。しかし、再度印刷条件を設定しなおしても、印
刷者の希望の印刷が予算内で行えない場合、管理者に使
用可能金額の変更依頼メールを送信し、管理者が印刷可
能金額を変更して、希望の印刷を無事完了させるように
動作する。

【００２０】請求項７及び８記載の発明においては、印
刷クライアント装置から印刷条件を指定して印刷を行う
時、プリンタ装置側でそのままの印刷条件では印刷者の
予算内で印刷が行えないことを検知した場合に、印刷者
が所属するグループの予算を使用して印刷を無事完了さ
せるように動作する。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず最初に全体の図面の説明をし
ておく。図１は本発明のプリントシステムの構成図、図
２は印刷クライアントの機能ブロック図、図３はプリン
タ装置の機能ブロック図、図４は印刷クライアント装置
の第１の処理例を示すフローチャート、図５は印刷クラ
イアント装置の第２の処理例を示すフローチャート、図
６は印刷クライアント装置の第３の処理例を示すフロー
チャート、図７はプリンタ装置の処理例を示すフローチ
ャート、図８は第１の動作シーケンス例を示す説明図、
図９は第２の動作シーケンス例を示す説明図、図１０は
第３の動作シーケンス例を示す説明図、図１１は第４の
動作シーケンス例を示す説明図、図１２は第５の動作シ
ーケンス例を示す説明図、図１３は第６の動作シーケン
ス例を示す説明図、図１４は第７の動作シーケンス例を
示す説明図、図１５は第８の動作シーケンス例を示す説
明図、図１６は印刷履歴データ管理フォーマット例を示
す図、図１７は印刷者別使用金額管理フォーマット例を
示す図、図１８はグループ別使用金額管理フォーマット
例を示す図、図１９は印刷性能例を示す図である。

【００２２】図１に示すように、プリントシステムは、
ネットワークに接続された印刷クライアント装置１とプ
リンタ装置２から構成される。図１の例では、プリンタ
装置２は、フロントエンドＰＣ２ａとプリンタ２ｂから
構成されているが、プリンタ２ａ内にフロントエンドＰ
Ｃ２ａの機能を持たせた、プリンタ単体の場合でも差し
支えない。

【００２３】図２に示すように、印刷クライアント装置
１は、印刷条件設定ダイアログ表示機能１１と、使用可
能予算取得機能１２と、管理者へのメール通知機能１３
と、印刷条件設定機能１４と、エラーメッセージ受信機
能１５と、印刷データ作成機能１６と、印刷データ転送
機能１７とを備えている。

【００２４】また図３に示すように、プリンタ装置２
は、コマンド受信／解析機能２１と、印刷条件解析機能
２２と、印刷データ受信／蓄積機能２３と、要求ジョブ
の金額算出機能２４と、印刷可能設定の自動算出機能２
５と、使用可能予算応答機能２６と、エラーメッセージ
送信機能２７と、グループ別使用金額管理機能２８と、
印刷履歴管理機能２９と、課金用テンプレートデータ管
理機能３０と、印刷者別使用金額管理機能３１とを備え
ている。

【００２５】以下に示す課金処理例では、クライアント
装置１での印刷者を印刷者Ａとする。課金の条件とし
て、印刷時間１秒に対して５円、印刷の１枚目が出力さ
れるまでのファーストプリント時間を７秒とする。

【００２６】まず、請求項１記載の発明についての第１
の実施の形態を述べる。印刷クライアント装置１は図４
のフローチャートに従い、プリンタ装置２は図７のフロ
ーチャートに従い処理を実行する。また、印刷履歴デー
タ管理フォーマットは図１６に示すようなフォーマット
で、印刷者別使用金額管理フォーマット例は図１７、プ
リンタ装置２の印刷性能例は図１９のようなフォーマッ
トで構成されている。

【００２７】まず最初に印刷者Ａは印刷クライアント装
置１から印刷を開始する。この際、使用用紙サイズ：Ａ
４、印刷部数：１部、片面印刷指定、印刷頁数：２０枚
で印刷したとする。印刷クライアント装置１上では、こ
の条件に従い、印刷データを作成し、そのデータをプリ
ンタ装置２へと転送し、印刷を行う。

【００２８】図４のフローに沿って説明すると、印刷の
開始指示（Ｓ１）、印刷条件設定画面表示（Ｓ２）の処
理に続いて、印刷者Ａが印刷部数等の条件設定を行い印
刷を実行する（Ｓ３）。次に印刷データ作成を行い（Ｓ
４）、印刷データをプリンタ装置２へ転送する（Ｓ
５）。

【００２９】この印刷要求を受信したプリンタ装置２
は、印刷条件を解析し、図１６の印刷履歴データと図１
７の印刷者別使用金額管理データを更新する。この場合
は、図１６に印刷日時と印刷者名：印刷者Ａ、使用用紙
サイズ：Ａ４、印刷した枚数：２０枚、使用時間：６２
秒（７秒＋（２０枚／２２枚）×６０秒）と記録され
る。また、図１７には印刷者名：印刷者Ａ、使った金
額：今回の印刷での金額が足される。具体的には、６２
秒×５円＝３１０円となり、３１０円が使った金額に足
されることになる。

【００３０】図７のフローに沿って説明すると、コマン
ド受信により、印刷要求受信（Ｓ１）、印刷条件解析
（Ｓ２）、要求ジョブの金額の計算（Ｓ３）、残予算の
取得（Ｓ４）が行われ、予算内で印刷可能かどうか判断
し（Ｓ５）、可能であれば、印刷を実行する（Ｓ６）。
可能でなければ、グループの予算使用の是非を判断し
（Ｓ７）、予算を使用しない場合は、設定を自動変更す
るか否か判断する（Ｓ８）。

【００３１】自動変更する場合は、印刷設定を自動的に
変更して印刷する（Ｓ９）。自動変更しない場合は、残
予算と要求ジョブの金額、または残予算と印刷可能な条
件の候補一覧のデータを作成して（Ｓ１０）、エラーメ
ッセージを印刷クライアント装置１へ送信する（Ｓ１
１）。

【００３２】またコマンド受信により、印刷可能予算取
得要求（Ｓ１２）、残予算と要求ジョブの金額のデータ
の作成（Ｓ１３）を行い、作成したデータを印刷クライ
アント装置１へ送信する（Ｓ１４）。第１の実施の形態
の動作シーケンスは図８の通りである。

【００３３】次に請求項２記載の発明についての第２の
実施の形態を述べる。印刷クライアント装置１は図４の
フローチャートに従い、プリンタ装置２は図７のフロー
チャートに従い処理を実行する。また、印刷履歴データ
管理フォーマットは図１６に示すようなフォーマット
で、印刷者別使用金額管理フォーマット例は図１７、プ
リンタ装置２の印刷性能例は図１９のようなフォーマッ
トで構成されている。

【００３４】まず最初に印刷者Ａは印刷クライアント装
置から印刷を開始する。この際、使用用紙サイズ：Ａ
３、印刷部数：１部、片面印刷指定、印刷頁数：２０枚
で印刷したとする。印刷クライアント装置１上では、こ
の条件に従い、印刷データを作成し、そのデータをプリ
ンタ装置２へと転送し、印刷を行う。この印刷要求を受
信した、プリンタ装置２は、印刷条件を解析し、この結
果を元に印刷金額を算出する。

【００３５】この場合は、７秒＋２０／１６枚×６０秒
＝８２秒、８２秒×５円＝４１０円となる。図１７の印
刷者別使用金額管理データを見ると印刷者Ａの使用金額
は４，６００円なので、かかる金額を足すと５，０１０
円となり、許可されている印刷可能金額を超えてしまう
ことになる。

【００３６】そのため、プリンタ装置２は、許可されて
いる予算内で印刷が行えるように、印刷用紙サイズを
“Ａ４”に変更して印刷を行う。こうすると、７秒＋２
０／２２×６２秒、６２秒×５円＝３１０円となる。つ
まり印刷者Ａのトータルの使用金額は４，９１０円とな
り予算内での印刷が可能となる。印刷用紙種の変更はプ
リンタ装置２で自動的に行われるので、印刷者Ａに余計
な負担をかけなくて済む。第２の実施の形態の動作シー
ケンスは図９の通りである。

【００３７】次に請求項３記載の発明についての第３の
実施の形態を述べる。印刷クライアント装置１は図５の
フローチャートに従い、プリンタ装置２は図７のフロー
チャートに従い処理を実行する。また、印刷履歴データ
管理フォーマットは図１６に示すようなフォーマット
で、印刷者別使用金額管理フォーマット例は図１７、プ
リンタ装置２の印刷性能例は図１９のようなフォーマッ
トで構成されている。

【００３８】まず最初に印刷者Ａは印刷クライアント装
置１から印刷操作を開始する。印刷クライアント装置１
は、まず最初にプリンタ装置２に対して印刷者Ａの残予
算を問い合わせる。プリンタ装置２は、印刷クライアン
ト装置１からの使用可能予算取得要求に対して、現在の
残予算を返す。これを受信した印刷クライアント装置１
は、この結果を印刷条件設定画面に表示し、印刷者Ａに
知らせる。印刷者Ａは、残予算を考慮した印刷条件が行
えるようになる。印刷者Ａが適切な条件を設定し、印刷
を実行する。

【００３９】図５のフローに沿って説明すると、印刷の
開始指示（Ｓ１）、印刷条件設定画面表示（Ｓ２）の次
に、印刷者Ａが印刷用紙サイズや部数等の条件設定を行
い、使用可能な予算をプリンタ装置２から取得して（Ｓ
３）、残予算と本設定条件での金額を画面に表示する
（Ｓ４）。そして印刷者Ａは必要があれば、印刷条件を
変更し印刷を実行する（Ｓ５）。続いて印刷データを作
成し（Ｓ６）、その印刷データをプリンタ装置２へ転送
する（Ｓ７）。

【００４０】プリンタ装置２は印刷データを受信し、印
刷を行う。図１６の印刷履歴管理データ及び印刷者別使
用金額管理データは前記第１の実施の形態で述べた処理
と同様に更新される。図１７の状態で残予算を問い合わ
せると、クライアント装置１上には４００円という金額
が表示される。第３の実施の形態の動作シーケンスは図
１０の通りである。

【００４１】次に請求項４記載の発明についての第４の
実施の形態を述べる。印刷クライアント装置１は図６の
フローチャートに従い、プリンタ装置２は図７のフロー
チャートに従い処理を実行する。また、印刷履歴データ
管理フォーマットは図１６に示すようなフォーマット
で、印刷者別使用金額管理フォーマット例は図１７、プ
リンタ装置２の印刷性能例は図１９のようなフォーマッ
トで構成されている。

【００４２】まず最初に印刷者Ａは印刷クライアント装
置１上で印刷条件を設定し印刷の実行をする。例えば、
プリンタ装置２は印刷条件を解析し要求された印刷でい
くらかかるかを計算する。その結果、予算内での印刷が
行えない場合に、印刷クライアント装置１に対して、印
刷者Ａの残予算とこの印刷要求でいくらかかるのかを通
知する。

【００４３】これを受信した印刷クライアント装置１
は、画面に残予算と印刷要求にいくら必要だったかを表
示し、印刷者Ａに印刷条件の変更を促す。印刷者Ａは印
刷が行える印刷条件に変更し、再度印刷を実行する。

【００４４】図６のフローに沿って説明すると、印刷者
Ａの残予算と要求したジョブの金額を画面に表示し（Ｓ
１）、管理者に予算額の変更を依頼するか判断する（Ｓ
２）。依頼しない場合は、グループの予算を使用して印
刷するか判断する（Ｓ３）。グループの予算を使用して
印刷しない場合は、印刷設定を印刷者Ａが変更して再度
印刷を実行する（Ｓ４）。そして印刷データを作成し
（Ｓ５）、印刷データをプリンタ装置２へ転送する（Ｓ
６）。

【００４５】管理者に予算額の変更を依頼する場合は、
管理者にメールを送信し終了する（Ｓ７）。またグルー
プの予算を使用して印刷する場合は、所属するグループ
の予算を使用するという設定で印刷を実行する（Ｓ
８）。また、メッセージ受信により、印刷者Ａの残予算
と、予算内で印刷可能になる印刷設定の候補を画面に表
示する（Ｓ９）。

【００４６】プリンタ装置２は印刷データを受信し、印
刷を行う。図１６の印刷履歴管理データ及び、図１７の
印刷者別使用金額管理データは前記第１の実施の形態で
述べた処理と同様に更新される。例えば、図１７の状態
で、使用用紙サイズ：Ａ３、印刷部数：１部、印刷頁数
２０枚で印刷した場合はクライアント装置１上には、残
予算：４００円、印刷金額４１０円という金額が表示さ
れる。第４の実施の形態の動作シーケンスは図１１の通
りである。

【００４７】次に請求項５記載の発明についての第５の
実施の形態を述べる。印刷クライアント装置１は図６の
フローチャートに従い、プリンタ装置２は図７のフロー
チャートに従い処理を実行する。また、印刷履歴データ
管理フォーマットは図１６に示すようなフォーマット
で、印刷者別使用金額管理フォーマット例は図１７、プ
リンタ装置２の印刷性能例は図１９のようなフォーマッ
トで構成されている。

【００４８】まず最初に印刷者Ａは印刷クライアント装
置１上で印刷条件を設定し印刷を開始する。この際、使
用用紙サイズ：Ａ３、印刷部数：１部、両面印刷指定、
印刷頁数：１８枚で印刷したとする。プリンタ装置２は
印刷条件を解析し要求された印刷でいくらかかるかを計
算する。この場合、７秒＋１８／１３×６０秒＝９１
秒、９１×５円＝４５５円となる。

【００４９】その結果、予算内での印刷が行えないこと
になるので印刷クライアント装置に対して、残予算：４
００円と印刷可能になる印刷条件〔この場合（１）Ａ３
で１部、１８枚、片面印刷：３７５円、（２）Ａ４に縮
小し、１部、１８枚、両面印刷：３５５円、（３）Ａ３
１頁に２頁分をまとめて印刷、１部、１８枚、両面印
刷：２４５円〕を通知する。印刷者Ａは通知された結果
を見て、（１）の条件に変更して再度印刷を行い、印刷
が無事に完了する。第５の実施の形態の動作シーケンス
は図１２の通りである。

【００５０】次に請求項６記載の発明についての第６の
実施の形態を述べる。印刷クライアント装置１は図６の
フローチャートに従い、プリンタ装置２は図７のフロー
チャートに従い処理を実行する。また、印刷履歴データ
管理フォーマットは図１６に示すようなフォーマット
で、印刷者別使用金額管理フォーマット例は図１７、プ
リンタ装置２の印刷性能例は図１９のようなフォーマッ
トで構成されている。

【００５１】まず最初に印刷者Ａは印刷クライアント装
置１上で印刷条件を設定し印刷を開始する。この際、使
用用紙サイズ：Ａ３、印刷部数：１部、両面印刷指定、
印刷頁数：１８枚で印刷したとする。プリンタ装置２は
印刷条件を解析し要求された印刷でいくらかかるかを計
算する。この場合、４５５円となる。

【００５２】その結果、予算内での印刷が行えないこと
になるので印刷クライアント装置１に対して、残予算：
４００円と印刷可能になる印刷条件〔この場合（１）Ａ
３で１部、１８枚、片面印刷：３７５円、（２）Ａ４に
縮小し、１部、１８枚、両面印刷：３５５円、（３）Ａ
３１頁に２頁分をまとめて印刷、１部、１８枚、両面印
刷：２４５円〕を通知する。印刷者Ａは通知された結果
を見て、そのままの条件での印刷が不可能なことを知
る。そのままの設定で印刷を行いたいので、管理者にメ
ールで使用可能金額の増額を通知する。管理者が使用可
能金額の増額を完了後に再度印刷実行を行い、希望の印
刷を間完了する。第６の実施の形態の動作シーケンスは
図１３の通りである。

【００５３】次に請求項７記載の発明についての第７の
実施の形態を述べる。印刷クライアント装置１は図４の
フローチャートに従い、プリンタ装置２は図７のフロー
チャートに従い処理を実行する。また、印刷履歴データ
管理フォーマットは図１６に示すようなフォーマット
で、印刷者別使用金額管理フォーマット例は図１７、プ
リンタ装置２の印刷性能例は図１９のようなフォーマッ
トで構成されている。

【００５４】まず最初に印刷者Ａは印刷クライアント装
置１上で印刷条件を設定し印刷を開始する。この際、使
用用紙サイズ：Ａ３、印刷部数：１部、片面印刷指定、
印刷頁数：２０枚で印刷したとする。プリンタ装置２は
印刷条件を解析し要求された印刷でいくらかかるかを計
算する。この場合、４１０円となる。

【００５５】その結果、印刷者Ａの予算内での印刷が行
えないことになる。次に印刷者Ａが所属するグループ１
の残予算を調べる。図１８の場合、残予算は４５，００
０円なので、印刷者Ａの印刷要求は処理される。図１８
のグループ別使用金額管理データには４１０円がグルー
プ１の使用金額に加算される。第７の実施の形態の動作
シーケンスは図１４の通りである。

【００５６】次に請求項８記載の発明についての第８の
実施の形態を述べる。印刷クライアント装置１は図６の
フローチャートに従い、プリンタ装置２は図７のフロー
チャートに従い処理を実行する。また、印刷履歴データ
管理フォーマットは図１６に示すようなフォーマット
で、印刷者別使用金額管理フォーマット例は図１７、プ
リンタ装置２の印刷性能例は図１９のようなフォーマッ
トで構成されている。

【００５７】まず最初に印刷者Ａは印刷クライアント装
置１上で印刷条件を設定し印刷を開始する。この際、使
用用紙サイズ：Ａ３、印刷部数：１部、片面印刷指定、
印刷頁数：２０枚で印刷したとする。プリンタ装置２は
印刷条件を解析し要求された印刷でいくらかかるかを計
算する。この場合、４１０円となる。

【００５８】その結果、予算内での印刷が行えないこと
になるので印刷クライアント装置１に対して、残予算：
４００円と印刷可能になる印刷条件〔この場合（１）Ａ
３で１部、１８枚、片面印刷：３７５円、（２）Ａ４に
縮小し、１部、１８枚、両面印刷：３５５円、（３）Ａ
３１頁に２頁分をまとめて印刷、１部、１８枚、両面印
刷：２４５円〕を通知する。印刷者Ａは通知された結果
を見て、そのままの条件での印刷が不可能なことを知
る。そのままの設定で印刷を行いたいので、印刷者Ａが
所属するグループ１の予算を使用するという設定をし
て、再印刷を行い希望の印刷を間完了する。第８の実施
の形態の動作シーケンスは図１５の通りである。

【００５９】なお、図１９で示している印刷性能例はあ
くまでも一例であり、他にもさまざまな分け方が考えら
れる。また、課金方法として印刷時間を例にとっている
が他の消耗品に変えることや、複数を組み合わせて実現
することも可能である。

【００６０】

【発明の効果】請求項１、２、３及び４の発明によれ
ば、印刷条件の指定にあわせて、印刷に要する時間に応
じたきめ細かな課金が行えるようになる。従って、ドラ
フトの印刷時やレイアウトの確認程度の印刷の場合、複
数ページを一つのページにまとめて印刷しての印刷時間
短縮や、使用する印刷用紙サイズの小さいものを使用す
るこことで印刷時間短縮が実現できる。これにより、省
資源化にもつながるという利点がある。

【００６１】請求項５の発明によれば、印刷可能な印刷
条件を印刷者に対して提示することにより、印刷条件の
設定を容易にすることが可能となり、印刷効率を上げる
ことが可能になる。

【００６２】請求項６の発明によれば、印刷者の残予算
が不足した場合、管理者にメールで使用可能予算額を増
額してもらい、希望の印刷を無事完了させることが可能
となる。

【００６３】請求項７、８の発明によれば、印刷者の残
予算が不足した場合でも、所属するグループの予算を使
用して印刷を行うことで、急ぎの印刷でも無事印刷を完
了させることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のプリントシステムの構成図である。

【図２】印刷クライアントの機能ブロック図である。

【図３】プリンタ装置の機能ブロック図である。

【図４】印刷クライアント装置の第１の処理例を示すフ
ローチャートである。

【図５】印刷クライアント装置の第２の処理例を示すフ
ローチャートである。

【図６】印刷クライアント装置の第３の処理例を示すフ
ローチャートである。

【図７】プリンタ装置の処理例を示すフローチャートで
ある。

【図８】第１の動作シーケンス例を示す説明図である。

【図９】第２の動作シーケンス例を示す説明図である。

【図１０】第３の動作シーケンス例を示す説明図であ
る。

【図１１】第４の動作シーケンス例を示す説明図であ
る。

【図１２】第５の動作シーケンス例を示す説明図であ
る。

【図１３】第６の動作シーケンス例を示す説明図であ
る。

【図１４】第７の動作シーケンス例を示す説明図であ
る。

【図１５】第８の動作シーケンス例を示す説明図であ
る。

【図１６】印刷履歴データ管理フォーマット例を示す図
である。

【図１７】印刷者別使用金額管理フォーマット例を示す
図である。

【図１８】グループ別使用金額管理フォーマット例を示
す図である。

【図１９】印刷性能例を示す図である。

【符号の説明】

１印刷クライアント装置２プリンタ装置２ａフロントエンドＰＣ２ｂプリンタ１１印刷条件設定ダイアログ表示機能１２使用可能予算取得機能１３管理者へのメール通知機能１４印刷条件設定機能１５エラーメッセージ受信機能１６印刷データ作成機能１７印刷データ転送機能２１コマンド受信／解析機能２２印刷条件解析機能２３印刷データ受信／蓄積機能２４要求ジョブの金額算出機能２５印刷可能設定の自動算出機能２６使用可能予算応答機能２７エラーメッセージ送信機能２８グループ別使用金額管理機能２９印刷履歴管理機能３０課金用テンプレートデータ管理機能３１印刷者別使用金額管理機能

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印刷クライアント装置及びプリンタ装置
がネットワークに接続されたプリントシステムにおい
て、印刷クライアント装置上に、印刷条件設定ダイアログ表
示機能、印刷条件設定機能、印刷データ作成機能、印刷
データ転送機能を有し、プリンタ装置上に、コマンド受信／解析機能、印刷条件
解析機能、印刷データ受信／蓄積機能、要求ジョブの金
額算出機能、印刷履歴管理機能、課金用テンプレートデ
ータ管理機能、印刷者別使用金額管理機能を有し、印刷クライアント装置から、印刷条件の指定をして印刷
を実行する時、その印刷に要する時間に応じて課金を行
うことを特徴とするプリントシステム。
【請求項２】さらにプリンタ装置上に、印刷可能設定
の自動算出機能を有し、印刷可能予算の上限を超えてし
まう印刷要求の際、自動的に予算内で印刷が可能な印刷
条件で印刷を行うことを特徴とする請求項１記載のプリ
ントシステム。
【請求項３】さらに印刷クライアント装置上に、使用
可能予算取得機能を有し、プリンタ装置上に、使用可能
予算応答機能を有し、印刷を行う際に予算に余裕がある
のかを印刷者に知らせることを特徴とする請求項１記載
のプリントシステム。
【請求項４】さらに印刷クライアント装置上に、エラ
ーメッセージ受信機能を有し、プリンタ装置上に、エラ
ーメッセージ送信機能を有し、印刷が予算内でできない
場合に、エラーの通知と共に、残予算と要求ジョブの金
額を印刷者に対して通知することを特徴とする請求項２
記載のプリントシステム。
【請求項５】さらに印刷クライアント装置上に、エラ
ーメッセージ受信機能を有し、プリンタ装置上に、エラ
ーメッセージ送信機能を有し、残予算と要求ジョブの金
額を印刷者に対して、印刷が予算内でできない場合に、
エラーの通知と共に、残予算と予算内で印刷可能になる
印刷条件の設定候補を印刷者に対して通知することを特
徴とする請求項２記載のプリントシステム。
【請求項６】さらに印刷クライアント装置上に、管理
者へのメール通知機能を有し、残予算内で希望の印刷が
出来ない場合、管理者に使用可能予算金額の増額を促す
メール通知を行うことを特徴とする請求項４記載のプリ
ントシステム。
【請求項７】さらにプリンタ装置上に、印刷可能設定
の自動算出機能とグループ別使用金額管理機能を有し、
印刷可能予算の上限を超えてしまう印刷要求の場合、印
刷者が所属するグループの予算を使用して自動的に印刷
を継続することを特徴とする請求項１記載のプリントシ
ステム。
【請求項８】さらにプリンタ装置上に、グループ別使
用金額管理機能を有し、残予算内で希望の印刷が出来な
い旨のエラーが通知された場合、印刷者が所属するグル
ープの予算を使用するという指定をして印刷を実行する
ことを特徴とする請求項４記載のプリントシステム。