JP4681103B2 - スチレン系樹脂およびその成形品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スチレン系樹脂とその成形品に関する。さらに詳しくは、容器等の素材とする押出発泡シートの成形に適したスチレン系樹脂と、該スチレン系樹脂からなる押出発泡シートおよび容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
スチレン系樹脂は、剛性や透明性などの機械的性質に優れるとともに成形加工性が良好であることから、押出成形などによってシートに成形した後、このシートを真空成形や圧空成形などにより成形して食品や日用雑貨の包装容器など二次加工製品に用いられている。このような容器の中でも、食品容器は断熱性を必要とすることから、押出発泡成形されたスチレン系樹脂シートを用いて成形された容器が使用されている。
【0003】
この押出発泡成形されたスチレン系樹脂シートを用いて容器の成形をする場合、その素材のスチレン系樹脂シートには、真空成形や圧空成形などの熱成形条件幅が広く、また機械的強度に優れた容器が得られることが望ましい。そこで、このスチレン系樹脂シートとして、スチレン系樹脂に流動パラフィンを添加することにより成形性を向上させたものを用いて、熱成形条件幅を広くすることが試みられているが、流動パラフィンの添加量を増やすと得られる容器の機械的強度の低下を招くという問題がある。
【0004】
また、スチレン系樹脂の機械的強度の向上のために、スチレン系樹脂の分子量を高める試みがなされている。例えば、特開平5−125106号公報や特開平5−178920号公報においては、スチレン系化合物の重合に際して、多官能性開始剤を大量に使用して高分子量化することによって、機械的強度の高いスチレン系樹脂を得ている。このように、大量の多官能性開始剤を用いて高分子量化すると、機械的強度を向上させることはできるが、その成形性が低下し、押出成形時の吐出量が低くなって生産性の低下を招くようになる。
【0005】
そこで、押出発泡成形されたスチレン系樹脂シートを用いて容器の成形をする際に、素材のスチレン系樹脂シートに要求される熱成形条件幅が広く、かつ機械的強度に優れた容器が得られるという2つの要請を共に満足するスチレン系樹脂の開発が要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、容器等の成形に用いる押出発泡シートの熱成形条件幅が広くかつ機械的強度に優れた容器の得られるスチレン系樹脂と、該スチレン系樹脂からなる押出発泡シートおよび容器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため種々検討を重ねた結果、特定の重量平均分子量および重量平均分子量と数平均分子量の比、ならびに絶対分子量100万における分岐数の特定の値を有し、かつ、分子量5万以下の成分を特定の割合で含有するスチレン系樹脂によれば、前記目的を達成することができることを見出し、これら知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の要旨は、下記のとおりである。
〔1〕(a)重量平均分子量が20万〜40万であり、(b)重量平均分子量と数平均分子量の比が2.0〜2.4であり、(c)絶対分子量100万における分岐数が0.8〜2.0であり、(d)分子量5万以下の成分の含有割合が5.0〜11.0質量%であるスチレン系樹脂。
〔2〕前記〔1〕に記載のスチレン系樹脂99.0〜99.9質量%と、流動パラフィン0.1〜1.0質量%からなるスチレン系樹脂組成物。
〔3〕温度130℃、歪み速度0.01/秒の条件下に測定した伸長粘度の歪硬化指数が2.0〜4.0である前記〔2〕に記載のスチレン系樹脂組成物。
〔4〕ペレット粒度が50〜70個/gである前記〔1〕〜〔3〕に記載のスチレン系樹脂またはスチレン系樹脂組成物のペレット。
〔5〕外部潤滑剤をその含有割合が20〜200ppmとなるように付与してなる前記〔4〕に記載のペレット。
〔6〕前記〔4〕または〔5〕に記載のペレットを押出発泡成形してなるシート。
〔7〕前記〔6〕に記載のシートを真空成形または圧空成形してなる容器。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、(a)重量平均分子量が20万〜60万であり、(b)重量平均分子量と数平均分子量の比が2.0〜3.5であり、(c)絶対分子量100万における分岐数が0.6〜2.0であり、(d)分子量5万以下の成分の含有割合が5.0〜12.0質量%であるスチレン系樹脂である。
【0010】
ここで、本発明のスチレン系樹脂における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(以下、GPC法と略称する)によるリニア換算重量平均分子量(MW L)であり、その測定方法は、スチレン系樹脂をテトラヒドロフランに溶解させて、例えば、UV検出器としてWaters社製M484を用い、カラムには東ソー社製TSK・GEL・GMH6を用い、溶媒としてテトラヒドロフランを用いて、流量1.0ミリリットル/分、温度40℃、注入量200マイクロリットル、濃度0.2g/100ミリリットルの条件において測定し、東ソー社製標準ポリスチレンを用いて作成した標準校正曲線を用いてリニア換算分子量(ML )を求め、ついで、次式
【0011】
【数1】
【0012】
〔式中、Wiは、溶出体積(Vi)における質量分率を示し、Miは、溶出体積(Vi)における分子量を示す。〕により算出した値である。また、数平均分子量(Mn L)については、次式
【0013】
【数2】
【0014】
〔式中のWiおよびMiは、上記と同一の意味を有する。〕により算出した値である。
本発明のスチレン系樹脂は、この重量平均分子量が20万〜60万の範囲内、さらに好ましくは20万〜40万の範囲内のものである。この重量平均分子量をこのような範囲内とするのは、スチレン系樹脂としてその重量平均分子量が20万未満であると、これを用いて押出発泡成形して得たシートを素材とする容器では、実用上充分な機械的強度が得られないからである。また、スチレン系樹脂としてその重量平均分子量が60万を超えるものでは、それを用いて押出発泡成形する際の吐出量を充分に高めることができず、生産性が低下することがあるからである。
【0015】
また、このスチレン系樹脂における重量平均分子量と数平均分子量の比は、2.0〜3.5の範囲内にあるもの、好ましくは2.3〜3.0の範囲内にあるものである。それは、この重量平均分子量と数平均分子量の比が2.0未満であると、そのスチレン系樹脂からなる押出発泡シートの熱成形条件幅が狭くなり、また重量平均分子量と数平均分子量の比が3.5を超えるものでは、その押出発泡シートを素材とする容器の機械的強度が低下するからである。
【0016】
つぎに、このスチレン系樹脂における絶対分子量100万における分岐数については、GPC/LALLS法により求められる絶対分子量(MB )100万における分岐数n1,000,000 として求められる値である。その測定方法については、例えば、光散乱光度計として東ソー社製LS−8000を用い、RI検出器として東ソー社製RI−8011を用い、カラムには東ソー社製TSK・GEL・GMHR−H(30)を用い、溶媒としてクロロホルムを用いて、流量1.0ミリリットル/分、温度35℃、注入量100マイクロリットル、濃度0.2g/100ミリリットルの条件において絶対分子量(MB )を測定し、ついで、この絶対分子量(MB )100万における分岐数n1,000,000 は、「J.Chem.Phys.」第17巻、1301ページ(1949年)および「J.Appl.Polym.Sci.」第33巻、1909ページ(1987年)に記載された方法により算出することができる。すなわち、上記で求めたリニア換算分子量(ML )とこの絶対分子量(MB )より、次式、
【0017】
【数3】
【0018】
を求め、ついで、次式、
【0019】
【数4】
【0020】
により絶対分子量(MB )100万における分岐数n1,000,000 を求める。
本発明のスチレン系樹脂においては、絶対分子量100万における分岐数n1,000,000 が0.6〜2.0、好ましくは0.8〜2.0、さらに好ましくは1.0〜2.0である。この絶対分子量100万における分岐数n1,000,000 を0.6〜2.0の範囲内とするのは、この分岐数n1,000,000 が0.6未満であると、そのスチレン系樹脂からなる押出発泡シートの熱成形条件幅が狭くなると同時に、その押出発泡シートを素材とする容器の機械的強度が低下するからである。また、この分岐数n1,000,000 が2.0を超えると、スチレン系樹脂中にゲルが発生するようになるからである。
【0021】
そして、このスチレン系樹脂における分子量5万以下の成分の含有割合は、5.0〜12.0質量%、好ましくは5.0〜11.0質量%である。この分子量5万以下の成分は、GPC法により測定される分子量が5万以下の成分であり、この成分の含有割合が5.0質量%未満であると、そのスチレン系樹脂からなる押出発泡シートの熱成形時の素材シートの伸びが不足して、表面の破れ(いわゆるナキ)が発生しやすくなり、また、この成分の含有割合が12.0質量%を超えると、そのスチレン系樹脂の押出発泡シートを素材とする容器の機械的強度が低下することがあるからである。
【0022】
つぎに、このスチレン系樹脂を製造するに際しては、原料のスチレン系単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレンなどのα−置換アルキルスチレンや、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、2,5−ジメチルスチレンなどの核置換アルキルスチレン、p−クロロスチレン、p−ブロモスチレンなどの核置換ハロゲン化スチレンなどが用いられる。これらスチレン系単量体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0023】
また、これらスチレン系単量体を単独重合させてもよいが、さらに上記スチレン系単量体と共重合の可能な共単量体として、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシルなどのビニル系化合物や、マレイミド、核置換マレイミドなどを用いることができる。これら共単量体は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】
そして、これら原料を用いてスチレン系樹脂を製造する場合、このスチレン系樹脂に上記の特定の物性を付与するために、重合開始剤として多官能性化合物を添加する。この多官能性化合物としては、例えば、2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジターシャリーアミルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジクミルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキシシクロヘキシル)ブタンなどが好適なものとして挙げられる。これら多官能性化合物の添加割合は、これら多官能性化合物の種類によって異なるが、2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパンを用いる場合には、スチレン系単量体に対して、50〜500ppm、好ましくは100〜500ppm、さらに好ましくは200〜500ppmの範囲とすれば、上記の各種特性のうち、特にスチレン系樹脂の絶対分子量100万における分岐数n1,000,000 を上記の範囲内とすることができる。この場合、重合開始剤である多官能性化合物の添加は、重合初期に一括添加してもよいが、重合初期と原料の重合転化率が20〜40%に達した時点で添加するのが効果的である。
【0025】
また、このスチレン系樹脂に上記の特定の物性を付与するために、上記の多官能性化合物に代えて、ジビニルベンゼンなどの非共役ジビニル化合物や、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレートなどの多価アクリレートを添加して、スチレン系単量体などに共重合させることにより、スチレン系重合体鎖中に分岐構造を形成させるようにしてもよい。これら多官能性コモノマーを用いる場合には、その添加割合をスチレン系単量体に対して、50〜250ppmとするのが好ましい。これら多官能性コモノマーの添加量が50ppmより少ないとその添加効果が充分に発現しないことがあり、この添加量が250ppmより多いと、ゲルの発生を招くおそれがあるからである。
【0026】
つぎに、このスチレン系樹脂を製造する際の重合方式については、公知の連続式塊状重合法などによることができる。また、この場合に使用する重合槽や重合装置は、特に制約はなく、通常用いられている完全混合型攪拌重合槽やプラグフロー型重合槽、静的混合型重合槽あるいはこれらの組み合わせからなる製造装置を用いることができる。そして、スチレン系樹脂の製造条件は、各重合槽の温度や滞留時間を調整して、得られるスチレン系樹脂の重量平均分子量や重量平均分子量と数平均分子量の比および分子量5万以下の成分の含有割合が、上記の範囲内となるようにすればよい。例えば、この重合装置として、重合槽4基を直列に配置した連続式塊状重合法による場合、それら各重合槽の温度を、第1段では100〜140℃、第2段では110〜150℃、第3段では120〜160℃、第4段では130〜170℃に調整すればよい。
【0027】
つぎに、このようにして重合装置で得られたスチレン系樹脂は、フラッシュドラムなどの脱気装置に導入して、未反応モノマーやオリゴマー類を除去した後、ペレット化する。ここでのペレット化に際しては、このスチレン系樹脂に通常用いられる滑剤や帯電防止剤、酸化防止剤、熱安定剤、顔料、染料、紫外線吸収剤などの各種添加剤を配合することができる。
【0028】
そして、このスチレン系樹脂を押出発泡成形用の素材とする場合には、内部潤滑剤を配合したスチレン系樹脂組成物が好適に使用される。このようなスチレン系樹脂組成物としては、上記スチレン系樹脂99.0〜99.9質量%と、流動パラフィン0.1〜1.0質量%からなるスチレン系樹脂組成物が、その押出発泡シートからの熱成形による容器などを製造する際の熱成形条件幅が広くなることから、特に好適な素材である。このスチレン系樹脂組成物における流動パラフィンの含有割合が0.1質量%未満ではその添加効果が充分に発現せず、また、この流動パラフィンの含有割合を1.0質量%を超えて添加すると、最終製品である容器の機械的強度の低下を招くことがある。
【0029】
また、このスチレン系樹脂組成物は、温度130℃、歪み速度0.01/秒の条件下に測定した伸長粘度の歪硬化指数が2.0〜4.0の範囲にあるものがより好適に用いられる。この伸長粘度の測定は、市販の測定装置、例えば東洋精機製作所社製のメルテンレオメータを用いて行うことができ、その歪硬化指数は、温度130℃、歪み速度0.01/秒の条件下に測定した伸長粘度の最大値と、同温度で歪み速度を0.001/秒の条件下に測定した際の同一時間における伸長粘度の値との比として算出すればよい。ここで、スチレン系樹脂組成物において伸長粘度の歪硬化指数が2.0〜4.0の範囲内にあるものが好適に用いられるのは、この値が2.0未満であるものでは、押出発泡シートの熱成形条件幅が狭くなり、またこの値が4.0を超えるものでは、押出発泡成形する際の吐出量の低下による生産性の低下を招くようになるからである。
【0030】
そして、このスチレン系樹脂組成物のペレットについては、その粒度を50〜70個/gとするのが好ましい。ペレットの粒度が50個/g未満であったり、また70個/gを超えるものであると、押出発泡成形時の吐出量が低下することがあるからである。
【0031】
さらに、このペレットは押出発泡成形に先立って、外部潤滑剤をその含有割合が20〜200ppmの範囲になるように付与したものが好適に用いられる。ここで用いる外部潤滑剤としては、エチレンビスステアリルアミド、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。そして、この外部潤滑剤の付与割合を20〜200ppmの範囲内とするのは、この付与割合が20ppm未満であったり、また200ppmを超えると、いずれの場合にもそのスチレン系樹脂組成物を用いて押出発泡成形する際の吐出量が低下することがあるからである。
【0032】
つぎに、このようにして得られるスチレン系樹脂組成物のペレットを用いて押出発泡シートの成形をする場合には、このペレットに発泡剤を含浸させて押出機に供給し、加熱溶融させて混練した後、Tダイやサーキュラーダイなどから押出すとともに発泡させる、通常の発泡成形法により、押出発泡シートを製造することができる。この発泡剤は、ペレットとは別に押出機中に供給する方式であってもよい。そして、ここで用いるのに適した発泡剤としては、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサンなどの低級炭化水素や、塩化メチル、ジクロロメタン、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタンなどのハロゲン化炭化水素などが挙げられる。
【0033】
ここで成形する押出発泡シートとしては、その厚みが0.5〜5mm、好ましくは0.8〜4mmであり、かさ密度が0.03〜0.3g/cm3 、好ましくは0.05〜0.2g/cm3 である。このシートの厚みが0.5mm未満であると、二次発泡時にシートの破損が発生しやすく、またこのシートを素材とする容器などの二次加工製品の機械的強度が実用上充分なものが得られないことがある。また、このシートの厚みが5mmを超えるものでは、これを素材とする二次加工において支障をきたすことがあるからである。そして、このシートのかさ密度については、その値が0.03g/cm3 よりも小さい場合には、二次発泡時にシートが破損したり、得られる二次加工製品の機械的強度が実用上充分なものでなくなることがある。また、このかさ密度が0.3g/cm3 を超えるものでは、押出発泡シートとしての特性が得られないことがある。この押出発泡シートにおいては、その発泡セル径の均一性が高いものが二次加工製品の成形用素材として好適であり、この発泡セル径を制御するために、原料ペレットにタルクや炭酸カルシウムなどの造核剤を配合したものを用いるのが好ましく、また得られる押出発泡シートの表面には、帯電防止剤やシリコーンなどを塗布して、この押出発泡シートの表面特性を改善するのが好ましい。
【0034】
このようにして得られる押出発泡シートは、通常の真空成形や圧空成形などの熱成形により、食品や日用雑貨の包装容器などの二次加工製品を製造することができる。
【0035】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
〔実施例1〕
(1)スチレン系樹脂の製造
スチレン単量体に、重合開始剤として2,2−ビス(4,4−ターシャリーブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン〔化薬アクゾ社製;パーカドックス12〕をスチレンに対して純品換算で300ppm、および溶剤としてエチルベンゼンをスチレンに対して8質量%を添加して調製した原料溶液を、槽内温度が120℃に保持してある内容積20リットルの完全混合型第1重合槽に、毎時23リットルの供給速度で連続的に供給した。
【0036】
ついで、第1重合槽からの重合物を、槽内温度が125℃に保持してある内容積20リットルの完全混合型第2重合槽に供給した。
さらに、この第2重合槽からの重合物に、上記重合開始剤を当初のスチレン単量体に対して純品換算で130ppm添加した後、槽内温度が130℃に保持してある内容積30リットルのプラグフロー型第3重合槽に供給した。
【0037】
そして、最後に、槽内温度が140℃に保持してある内容積30リットルのプラグフロー型第4重合槽に供給し、最終転化率が85%となるまで重合反応を行った。
【0038】
重合反応の終了後、得られた反応生成物を240℃〜250℃に加熱された真空脱気槽に導入し、未反応モノマーや溶剤などの揮発性成分を除去することにより、スチレン系樹脂を得た。
【0039】
ここで得られたスチレン系樹脂につき、JIS K 7210に準拠し、温度200℃、荷重49Nにおいて測定したメルトインデックスは、1.6g/10分であった。また、このスチレン系樹脂について、明細書中に記載の方法により測定したリニア換算重量平均分子量(MW L)は、310,000であった。また、重量平均分子量(MW L)と数平均分子量(Mn L)の比は、2.3であった。さらに、GPC/LALLS法により求められる絶対分子量(MB )100万における分岐数は、1.0であった。そして、GPC法で測定した分子量5万以下の成分の含有割合は、5.3質量%であった。これら各物性の測定結果を第1表に示す。
【0040】
(2)スチレン系樹脂組成物押出発泡シートの成形
つぎに、上記(1)で得られたスチレン系樹脂に、内部潤滑剤として流動パラフィン〔出光興産社製;CP50S〕を、その含有割合が0.3質量%となるように添加して混練した後、60個/gの粒度にペレット化した。さらに、このペレットには、外部潤滑剤としてエチレンビスステアリルアミドを、その含有割合が100ppmとなるようにその表面に付着させた。そして、このペレットの一部を用いて、直径5mmのストランドに成形し、温度130℃、歪み速度0.01/秒、および温度130℃、歪み速度0.001/秒の各条件において伸長粘度を測定し、歪硬化指数を算出したところ、2.9であった。
つぎに、このスチレン系樹脂組成物のペレットを用い、発泡剤にはブタンガスを用いて、厚さ2.5mmの押出発泡シートを成形した。
【0041】
(3)容器の製造およびその評価
上記(2)で得られた押出発泡シートを素材として、真空成形機により、たて12cm、よこ20cm、深さ2cmのトレー容器を製造した。
つぎに、この容器の長辺側を両方から圧縮して座屈試験を行い、その極大応力を容器強度とした。ここで得られた容器の容器強度は26ニュートン(N)であった。また、容器の形状として、深さのみが異なる容器を成形して、深絞りするにつれて生ずる表面の破れ(ナキ)の発生し難さを、深絞り成形性として評価した。この深絞り成形性は、下記、
(イ)ナキのないもの=○
(ロ)若干ナキのあるもの=△
(ハ)ナキのあるもの=×
の3段階で評価した。結果を第1表に示す。
【0042】
〔実施例2〕
(1)スチレン系樹脂の製造
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパンをスチレンに対し、原料溶液の調製段階において純品換算で300ppm添加し、かつ、第3重合槽の供給口において純品換算で200ppm添加した他は、実施例1の(1)と同様にしてスチレン系樹脂を製造した。
(2)スチレン系樹脂組成物押出発泡シートの成形
上記(1)で得られたスチレン系樹脂に配合した流動パラフィンの添加量を、その含有割合が0.5質量%となるように変更した他は、実施例1の(2)と同様にしてスチレン系樹脂組成物を得た。そして、ペレット粒度70個/gのペレットを製造し、さらにエチレンビスステアリルアミドの含有割合を50ppmに変更して得られたペレットを用いて押出発泡シートを成形した。
(3)容器の製造およびその評価
上記(2)で得られた押出発泡シートを素材とした他は、実施例1の(3)と同様にして、トレー容器を製造した。ここで得られた容器についても、実施例1の(3)と同様にして評価した。結果を第1表に示す。
【0043】
〔実施例3〕
(1)スチレン系樹脂の製造
実施例1の(1)と同様にして、スチレン系樹脂を製造した。
(2)スチレン系樹脂組成物押出発泡シートの成形
上記(1)で得られたスチレン系樹脂に配合する流動パラフィンの添加量を、その含有割合が1.0質量%となるように変更した他は、実施例1の(2)と同様にしてスチレン系樹脂組成物を得た。そして、ペレット粒度を70個/gとしたペレットを用いて押出発泡シートを成形した。
(3)容器の製造およびその評価
上記(2)で得られた押出発泡シートを素材とした他は、実施例1の(3)と同様にして、トレー容器を製造した。ここで得られた容器についても、実施例1の(3)と同様にして評価した。結果を第1表に示す。
【0044】
〔実施例4〕
(1)スチレン系樹脂の製造
2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパンをスチレンに対し、原料溶液の調製段階において純品換算で180ppm添加し、かつ、第3重合槽の供給口において純品換算で50ppm添加し、原料溶液の供給速度を毎時27リットルとするとともに、第1〜第4重合槽内の温度を順に、130℃、135℃、140℃、155℃に調整した他は、実施例1の(1)と同様にしてスチレン系樹脂を製造した。
(2)スチレン系樹脂組成物押出発泡シートの成形
上記(1)で得られたスチレン系樹脂を用いた他は、実施例1の(2)と同様にして、スチレン系樹脂組成物を製造し、そのペレットを用いて押出発泡シートを成形した。
(3)容器の製造およびその評価
上記(2)で得られた押出発泡シートを素材とした他は、実施例1の(3)と同様にして、トレー容器を製造した。ここで得られた容器についても、実施例1の(3)と同様にして評価した。結果を第1表に示す。
【0045】
〔比較例1〕
(1)スチレン系樹脂の製造
スチレン単量体に、重合開始剤として、1,1−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン〔日本油脂社製;パーヘキサ3M〕をスチレンに対して純品換算で350ppm添加して、原料溶液を調製した。
【0046】
この原料溶液を、毎時16リットルの供給速度で連続的に、槽内温度を120℃に保持してある内容積20リットルの完全混合型第1重合槽に供給した。ついで、第1重合槽からの重合物を、槽内温度を130℃に保持してある内容積20リットルの完全混合型第2重合槽に導入した。そして、第2重合槽からの重合物を、槽内温度を140℃に保持してある内容積30リットルのプラグフロー型第3重合槽に供給し、最後に、第2重合槽からの重合物を槽内温度を150℃に保持してある内容積30リットルのプラグフロー型第4重合槽に供給して、最終転化率が80%となるまで重合反応を行った。
【0047】
重合反応の終了後、得られた反応生成物を240℃〜250℃に加熱された真空脱気槽に導入し、未反応モノマーや溶剤などの揮発性成分を除去することによりスチレン系樹脂を得た。
【0048】
ここで得られたスチレン系樹脂について、実施例1と同一条件で測定した。各物性の測定結果を第1表に示す。
(2)スチレン系樹脂組成物押出発泡シートの成形
上記(1)で得られたスチレン系樹脂に配合する流動パラフィンの添加量を、その含有割合が0.3質量%となるように変更した他は、実施例1の(2)と同様にしてスチレン系樹脂組成物を得た。そして、ペレット粒度が60個/gとなるようにしてペレットを製造し、エチレンビスステアリルアミドをその含有割合が100ppmとなるように表面に付着させたペレットを用いて押出発泡シートを成形した。
(3)容器の製造およびその評価
上記(2)で得られた押出発泡シートを素材とした他は、実施例1の(3)と同様にして、トレー容器を製造した。ここで得られた容器についても、実施例1の(3)と同様にして評価した。結果を第1表に示す。
【0049】
〔比較例2〕
(1)スチレン系樹脂の製造
重合開始剤の1,1−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを添加することなく、スチレン単量体の供給速度を毎時16リットルとし、かつ第1重合槽の槽内温度を130℃とした他は、比較例1と同様にしてスチレン系樹脂を製造した。
【0050】
ここで得られたスチレン系樹脂の実施例1と同一条件で測定したメルトインデックスは、2.9g/10分であり、重量平均分子量(MW L)は207,000であり、さらに重量平均分子量(MW L)と数平均分子量(Mn L)の比は2.1であった。また、GPC/LALLS法により求められる絶対分子量(MB )100万における分岐数は、0.0であった。さらに、GPC法で測定した分子量5万以下の成分の含有割合は、4.2質量%であった。これら各物性の測定結果を第1表に示す。
(2)スチレン系樹脂組成物押出発泡シートの成形
上記(1)で得られたスチレン系樹脂を用いた他は、比較例1の(2)と同様に、スチレン系樹脂組成物ペレットを用いて押出発泡シートを成形した。
(3)容器の製造およびその評価
上記(2)で得られた押出発泡シートを素材とした他は、比較例1の(3)と同様にして、トレー容器を製造した。ここで得られた容器についても、比較例1の(3)と同様にして評価した。結果を第1表に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、容器等の成形素材に用いる押出発泡シートの熱成形条件幅が広く、かつ機械的強度に優れた容器を得ることのできるスチレン系樹脂と、該スチレン系樹脂からなる押出発泡シートおよび容器を提供することができる。
Claims (7)
- (a)重量平均分子量が20万〜40万であり、(b)重量平均分子量と数平均分子量の比が2.0〜2.4であり、(c)絶対分子量100万における分岐数が0.8〜2.0であり、(d)分子量5万以下の成分の含有割合が5.0〜11.0質量%であるスチレン系樹脂。
- 請求項1に記載のスチレン系樹脂99.0〜99.9質量%と、流動パラフィン0.1〜1.0質量%からなるスチレン系樹脂組成物。
- 温度130℃、歪み速度0.01/秒の条件下に測定した伸長粘度の歪硬化指数が2.0〜4.0である請求項2に記載のスチレン系樹脂組成物。
- ペレット粒度が50〜70個/gである請求項1〜3に記載のスチレン系樹脂またはスチレン系樹脂組成物のペレット。
- 外部潤滑剤をその含有割合が20〜200ppmとなるように付与してなる請求項4に記載のペレット。
- 請求項4または5に記載のペレットを押出発泡成形してなるシート。
- 請求項6に記載のシートを真空成形または圧空成形してなる容器。
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