JP4680755B2 - 構築壁への樹脂管の設置方法、樹脂管の設置具、及び管保持用スリーブ - Google Patents

構築壁への樹脂管の設置方法、樹脂管の設置具、及び管保持用スリーブ Download PDF

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Description

本発明は、可撓性を有する樹脂管が構築壁に穿設された貫通孔を貫通するように該樹脂管を案内する設置具を用いた樹脂管の構築壁への設置方法、該設置方法に用いられる樹脂管の設置具、及び管保持用スリーブに関する。
例えば、ユニットバスにおいて、該ユニットバス内の水栓器具に接続される複数の樹脂製の給湯管は、ユニットバスを構成するユニットバス壁を貫通してユニットバス外からユニットバス内に引き込まれている。前記給湯管はユニットバス外にて、例えば給湯器に接続されており、該給湯器から前記水栓器具へ給湯可能としている。
ユニットバス壁の裏側には、給湯管がユニットバス壁に穿設された貫通孔を貫通するように該給湯管を案内するボックスが設置されている(例えば、特許文献1参照。)。このボックスは、ユニットバス壁の裏側(外側)に取り付けられるボックス本体と、ユニットバス壁の表側(内側)から前記ボックス本体に取り付けられるカバー部材とから構成されている。そして、ユニットバス壁の裏側にてボックス本体内に挿通された給湯管が、該ボックス本体内及びカバー部材を通って該カバー部材が備える挿通部からユニットバス内に引き出され、引き出された給湯管は浴槽周りの水栓器具に接続されるようになっている。
特開2001−152493号公報
ところで、前記挿通部が、その口径と給湯管の管径とがほぼ同じとなるように形成されていると、挿通部に給湯管を挿通する際に通管抵抗が極めて大きくなり、給湯管の挿通部への挿通作業が非常に行いにくくなる。このため、カバー部材の挿通部は、前記通管抵抗を小さくし、給湯管の挿通部への挿通作業を容易とすべく挿通部の口径が給湯管の管径より大きめに設定されている。
しかし、上記挿通部を備えたボックスにおいて、挿通部の口径より極端に小さい樹脂管が給湯器に接続された場合には、給湯管の外周面と挿通部の内周面との間に大きな隙間が形成されてしまう。すると、前記隙間によって、ユニットバス壁の表側へ引き出された給湯管の設置状態が非常に不安定になってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、樹脂管を安定した状態に設置することができる構築壁への樹脂管の設置方法、該設置方法に用いられる樹脂管の設置具、及び管保持用スリーブを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、可撓性を有する樹脂管が構築壁に穿設された貫通孔を貫通するように前記樹脂管を案内する設置具を用いた構築壁への樹脂管の設置方法であって、前記設置具は、前記構築壁の一面側に設置され、内部に樹脂管が引き込まれるとともに前記貫通孔から構築壁の他面側に開口する開口部を備える設置具本体と、前記構築壁の他面側から前記設置具本体の開口部に組み付けられ、該設置具本体の内部に引き込まれた前記樹脂管が挿通される挿通部を備えたカバー部材を備え、前記設置具本体の内部に樹脂管を引き込み、前記挿通部に挿通した樹脂管の外周面と該挿通部の内周面との間に形成された隙間に筒状をなす管保持用スリーブを圧入することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構築壁への樹脂管の設置方法に用いられる設置具であって、前記構築壁の一面側に設置され、内部に複数の樹脂管が引き込まれるとともに前記貫通孔から構築壁の他面側に開口する開口部を備える設置具本体と、前記構築壁の他面側から前記設置具本体の開口部に組み付けられ、該設置具本体の内部に引き込まれた前記複数の樹脂管が各々独立して挿通される挿通部を複数備えたカバー部材を備え、さらに、前記挿通部に挿通された樹脂管の外周面と該挿通部の内周面との間に形成された隙間に圧入される筒状をなす管保持用スリーブを備えていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の樹脂管の設置具において、前記構築壁はユニットバス壁であるとともに、前記樹脂管はユニットバスに湯水を供給する通水管、及び給湯器からのドレンを排出するドレン管であり、前記ドレン管は通水管よりも小径をなし、前記管保持用スリーブは、前記ドレン管が挿通された挿通部の内周面とドレン管の外周面との間に形成された隙間に圧入されることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の構築壁への樹脂管の設置方法に用いられ、筒状をなし、前記挿通部に挿通された樹脂管の外周面と該挿通部の内周面との間に形成された隙間に圧入可能に形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の管保持用スリーブにおいて、前記構築壁はユニットバス壁であるとともに、前記樹脂管はユニットバスに湯水を供給する通水管、及び給湯器からのドレンを排出するドレン管であり、前記ドレン管は通水管よりも小径をなし、前記ドレン管が挿通された挿通部の内周面とドレン管の外周面との間に形成された隙間に圧入可能に形成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の管保持用スリーブにおいて、前記隙間に圧入される筒体部と、該筒体部から延設され前記挿通部の開口端に係止する係止部とを備えていることを要旨とする。
本発明によれば、樹脂管を安定した状態に設置することができる。
以下、本発明の構築壁への樹脂管の設置方法、該設置方法に用いられる樹脂管の設置具、及び管保持用スリーブを具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。なお、以下の説明における「上」「下」「前(表)」「後(裏)」は、図1に示す矢印Y1の方向を上下方向とし、矢印Y2の方向を前後(表裏)方向とする。
まず、ユニットバスUの構成について説明する。図2に示すように、ユニットバスUが設置される建物内にて、コンクリート面11上には多数のジャッキ12を介して防水パン13が水平に支持されている。前記防水パン13の上面には浴槽14が設置され、防水パン13の全周囲には構築壁としてのユニットバス壁15が立設されている。また、ユニットバスU内には、該浴槽14に給水、給湯するための水栓器具(図示せず)が設けられている。
また、ユニットバス壁15の外側には、給湯器16が設置されており、この給湯器16には可撓性を有する樹脂管としての二本の通水管17と、樹脂管としての一本のドレン管18が接続されている。前記通水管17の管径(外径及び内径)は、ドレン管18の管径(外径及び内径)より大きくなっており、給湯器16には管径の異なる二種類の樹脂管が接続されていることとなる。
前記二本の通水管17及び一本のドレン管18は、ユニットバス壁15に穿設された貫通孔19(図1参照)を貫通するように案内する設置具10を用いてユニットバス壁15の内側(ユニットバスUの内側)に引き込まれている。そして、ユニットバス壁15の内側に引き込まれた二本の通水管17は、前記水栓器具に接続され、ドレン管18はユニットバスU内に設けられた排水管(図示せず)に接続されている。
次に、前記設置具10について説明する。図1に示すように、前記設置具10は、ユニットバス壁15の一面である後面(裏面)15a側に設置される設置具本体20と、ユニットバス壁15の他面である前面(表面)15b側から設置具本体20に組み付けられるカバー部材30を備えている。まず、設置具本体20について説明する。設置具本体20は、その全体形状が筒状に形成され、その内部に複数の樹脂管(本実施形態では二本の通水管17及び一本のドレン管18)が引き込まれる構成とされている(図1では一本の通水管17と一本のドレン管18のみ図示)。
設置具本体20は、その一端(下端)側に、ユニットバス壁15の後面15aに沿って延びる鞘管40の端部が接続される鞘管接続部21を備えている。また、設置具本体20は、その他端(上端)に、前記貫通孔19を介してユニットバス壁15の前面15b側に開口する開口部22を備えている。そして、設置具本体20は、前記鞘管接続部21から開口部22側に向かって徐々に湾曲するように形成されている。
図3に示すように、設置具本体20の開口部22側には、正面視四角形状をなす鍔部23が開口部22を中央に位置させるように形成されている。設置具本体20をユニットバス壁15の後面15a側に設置する際には、前記鍔部23の一面(前面)がユニットバス壁15の後面15aに当接される構成とされている。また、図3の破線に示すように、鍔部23の一面(前面)には前記開口部22を円形状に囲む嵌合筒部24が前方へ突設されている。前記貫通孔19は、前記嵌合筒部24が貫通孔19に嵌合可能となるようにユニットバス壁15に穿設されている。
また、鍔部23にて、嵌合筒部24の内周面であって前記開口部22の外周側には、前記カバー部材30を設置具本体20に固定するねじ43を螺着可能なねじ孔25が四箇所に形成されている。加えて、前記鍔部23の四隅部には設置具本体20をユニットバス壁15の後面15a側に固定するねじ42が挿通可能なねじ孔26が形成されている。
次に、前記カバー部材30について説明する。図1及び図4に示すように、カバー部材30は、ユニットバス壁15の前面15b側から、設置具本体20の開口部22を覆うように該設置具本体20に組み付けられる。カバー部材30は、前記貫通孔19の直径よりも大径をなす円盤状のカバー本体31を備えている。カバー本体31の一面(前面)には、三本の樹脂管(二本の通水管17及び一本のドレン管18)が挿通される筒状をなす延設部32が前方へ延設されている。この延設部32は、三角筒状をなし、その中心軸線がカバー本体31の一面(前面)に対して傾斜するように前方へ延設されている。
さらに、前記延設部32の先端面(三角形状)には、前記通水管17及びドレン管18を各々独立して挿通させる挿通部33が三つ設けられている。三つの挿通部33は、延設部32の先端面の三つの角部に一つずつ配設されている。挿通部33は、それぞれ円筒状に形成され、各挿通部33の中心軸線がカバー本体31の一面(前面)に対して傾斜するように延設部32から前方へ延設されている。各挿通部33の口径(内径)は三つの挿通部33全て同じに設定されている。
図6に示すように、各挿通部33の口径は、前記通水管17の管径(外径)よりわずかに大きく設定されており、ドレン管18の管径(外径)より大きく設定されている。すなわち、各挿通部33は、複数種類(本実施形態では2種類)の管径の樹脂管(通水管17とドレン管18)を挿通可能とするように口径が前記2種類の管径より大きく設定されている。このため、挿通部33に通水管17が挿通されたとき、挿通部33の内周面と通水管17の外周面との間には隙間がほとんど形成されない。一方、挿通部33にドレン管18が挿通されたとき、挿通部33の内周面とドレン管18の外周面との間には大きな隙間Kが形成されることとなる。
また、各挿通部33の周壁は、基端側(延設部32側)の厚みが先端側の厚みより厚く形成されている。すなわち、各挿通部33の基端側内周面には、挿通部33の内方に向かって突出する肉厚部33aが形成されている。また、各挿通部33の周壁は、基端(肉厚部33a)から先端へ向かうに従い肉薄となるように形成されている。このため、各挿通部33の口径(内径)は、基端から先端へ向かうに従い拡径するように形成されている。このため、挿通部33にドレン管18が挿通されたときの隙間Kは、挿通部33の基端側が狭く、先端側に向かうに従い広くなる。
図4に示すように、前記カバー本体31にて三つの挿通部33を囲む位置には、前記ねじ43が挿通される挿通孔34が形成されている。この挿通孔34は、カバー部材30を設置具本体20に取り付けた際、設置具本体20のねじ孔25と対応する位置に設けられている。また、図6に示すように、カバー本体31の他面(裏面)には、カバー部材30を設置具本体20に取り付ける際に、設置具本体20の嵌合筒部24内に嵌め込まれる嵌合片35が三箇所に延設されている。
上記構成の設置具10は、さらに、挿通部33の内周面と前記ドレン管18の外周面との間に形成された隙間Kに圧入される樹脂製の管保持用スリーブ36を備えている。図5に示すように、前記管保持用スリーブ36は円筒状に形成されている。また、管保持用スリーブ36は、前記隙間Kに圧入されることとなる円筒状をなす筒体部37と、該筒体部37の端縁から筒体部37の径方向外側へ延設された係止部38とを備えている。
前記筒体部37の先端には、その厚みが筒体部37の他の部位よりも厚く、かつ筒体部37内方へ突出する止水部37aが形成されている。このため、管保持用スリーブ36の内径は、筒体部37における止水部37aに対応する位置が最も小さくなっている。そして、管保持用スリーブ36の内径は、前記止水部37a以外は全て同じに設定されている。
このため、筒体部37の径方向に沿った壁部の厚みであって、止水部37aと対応する部位の厚みは、前記隙間Kにて肉厚部33aと対応する部位より厚くなっている。一方、筒体部37の径方向に沿った壁部の厚みであって、止水部37a以外の部位の厚みは、前記隙間Kにて肉厚部33a以外の部位より薄くなっている。また、前記係止部38は、筒体部37が挿通部33内へ圧入されたとき、該挿通部33の開口端(先端)に係止するようになっている。
次に、通水管17及びドレン管18がユニットバス壁15に穿設された貫通孔19を貫通するように上記設置具10を用いたユニットバス壁15への通水管17及びドレン管18の設置方法について説明する。
まず、図6に示すように、ユニットバス壁15の後面15a側において、設置具本体20における鞘管接続部21に鞘管40の端部を接続する。次いで、鞘管40が接続された設置具本体20をユニットバス壁15の後面15aに取り付ける。この取付にあたっては、設置具本体20の嵌合筒部24をユニットバス壁15の後面15a側から貫通孔19に挿入するとともに、鍔部23を後面15aに当接させる。
そして、取付用のねじ42を鍔部23のねじ孔26に挿通させてユニットバス壁15にねじ込む。すると、設置具本体20がユニットバス壁15の後面15aに固定されるとともに、設置具本体20の開口部22は貫通孔19を介してユニットバス壁15の前面15b側に開口することとなる。
その後、鞘管40に二本の通水管17及び一本のドレン管18をそれぞれ挿通させる。すると、二本の通水管17及び一本のドレン管18は、鞘管40の端部から出ると設置具本体20内に挿通される。さらに、二本の通水管17及び一本のドレン管18は、設置具本体20の開口部22から設置具本体20外へ出されると、設置具本体20によって貫通孔19を貫通するように案内される。
次に、設置具本体20内に引き込まれた通水管17及びドレン管18を、設置具本体20の開口部22からユニットバス壁15の前面15b側へ引き出す。その後、通水管17及びドレン管18の先端部を、ユニットバス壁15の前面15b側にてカバー部材30の挿通部33に挿通する。
このとき、挿通部33の口径は三つとも同じに設定され、その口径は通水管17及びドレン管18の管径より大きく設定されている。このため、管径の異なる通水管17とドレン管18が開口部22のいずれの位置から引き出されていても、いずれの挿通部33に対しても通水管17及びドレン管18を挿通することが可能となる。
さらに、挿通部33への通水管17及びドレン管18の挿通とともに、カバー部材30の嵌合片35を嵌合筒部24内に嵌合し、さらに、カバー本体31の挿通孔34と、設置具本体20のねじ孔25とを合致させる。その後、挿通孔34からねじ孔25にねじ43を挿通、螺合し、カバー部材30を設置具本体20に組み付ける。
ここで、通水管17の外周面と該通水管17が挿通された挿通部33の内周面の間にはほとんど隙間が形成されておらず、各通水管17は挿通部33内に保持されている。一方、図6の2点鎖線に示すように、ドレン管18の外周面と該ドレン管18が挿通された挿通部33の内周面の間には隙間が形成されており、ドレン管18は挿通部33内に保持されていない。
そして、管保持用スリーブ36をその筒体部37側からドレン管18に装着し、該管保持用スリーブ36を挿通部33に向かってドレン管18に沿って移動させる。その後、筒体部37をドレン管18の外周面と挿通部33の内周面の間の隙間に圧入する。このとき、係止部38が挿通部33の開口端に係止するまで筒体部37を隙間内に圧入する。
すると、図1に示すように、挿通部33の基端部の肉厚部33aと筒体部37の止水部37aとが対向するように管保持用スリーブ36が挿通部33内に圧入される。このとき、挿通部33の肉厚部33aによって筒体部37の止水部37aがドレン管18の外周面に向かって押圧され、止水部37aがドレン管18の外周面に圧接される。このため、ドレン管18の外周面と筒体部37の内周面との間が止水されるとともに、筒体部37の外周面と挿通部33の内周面との間が止水される。また、止水部37aがドレン管18の外周面に圧接されることにより、ドレン管18が挿通部33内にて軸方向に沿って移動することが抑制される。
その結果、ドレン管18の外周面と挿通部33の内周面の間には隙間が形成されず、ドレン管18は管保持用スリーブ36によって挿通部33内に保持される。この保持状態では、ドレン管18と挿通部33の間に介在された管保持用スリーブ36によって、ドレン管18が挿通部33内をその径方向へ移動することが阻止される。そして、最後に、設置具本体20及びカバー部材30を通って、すなわち、設置具10を通ってユニットバス壁15の内側に導かれた通水管17を浴槽回りに備えられた水栓器具に接続し、ドレン管18を配水管に接続する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)通水管17及びドレン管18を設置具10を用いてユニットバス壁15に設置する方法において、挿通部33にドレン管18が挿通された場合に形成された隙間Kには管保持用スリーブ36を圧入した。このため、管保持用スリーブ36によってドレン管18が挿通部33に保持されることとなり、ドレン管18の外周面と挿通部33の内周面との間に大きな隙間Kが形成されても、ドレン管18を安定した状態でユニットバス壁15に設置することができる。
(2)設置具10にて、カバー本体31に形成した三つの挿通部33をその口径を同じとし、その口径を管径が異なる二種類の樹脂管(通水管17及びドレン管18)を挿通可能な大きさに設定した。そして、ドレン管18が挿通部33に挿通された場合、該ドレン管18の外周面と挿通部33の内周面の間に形成される隙間には管保持用スリーブ36を圧入し、ドレン管18を挿通部33内に保持させる構成とした。その結果として、設置具10を用いることにより、ユニットバス壁15の表側へ引き出されたドレン管18の設置状態を安定なものとすることができる。
(3)また、設置具本体20内においては該設置具本体20内に挿通された二本の通水管17と一本のドレン管18の位置を変更しにくく、ユニットバス壁15の前面15b側への通水管17とドレン管18の引出位置は変更しにくくなっている。このため、通水管17及びドレン管18が、いずれの挿通部33へ挿通されるかを確定することができない状態となっている。しかし、管保持用スリーブ36を用いることにより、ドレン管18がいずれの挿通部33から引き出されても該ドレン管18を挿通部33に保持させることができる。したがって、管径を考慮しながら通水管17とドレン管18の設置作業を行う必要がなく、該設置作業を速やかに行うことができる。
(4)また、通水管17は挿通部33に直接的に保持されるため、管保持用スリーブ36を用いることにより管径の異なる二種類の樹脂管(通水管17及びドレン管18)を挿通部33に保持させることができる。
(5)管保持用スリーブ36を筒体部37と係止部38を備える構成とし、係止部38が挿通部33の開口端に係止したとき、挿通部33の肉厚部33aと止水部37aが対向するようにした。このため、係止部38を開口端に係止させることで、管保持用スリーブ36を挿通部33の所定位置に配設することができ、管保持用スリーブ36の圧入作業を容易に行うことができる。
(6)設置具10において、三つの挿通部33の口径を同じとした構成においては、管保持用スリーブ36を用いることにより、挿通部33の口径より細いドレン管18でも挿通部33に保持させることができる。したがって、設置具10としては、三つの挿通部33の口径を同じとすることができるため、カバー部材30の製造を容易とすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 設置具10の挿通部33を一つ、二つ又は四つ以上設けてもよい。
・ 設置具10を設置して樹脂管を設置する場所をユニットバスU以外としてもよく、建物内に通水管17を設置する場合に設置具10を用いてもよい。そして、通水管17同士で管径の異なるものを用いた場合に管保持用スリーブ36を用いて通水管17を挿通部33に保持させてもよい。
・ 設置具10を用いた通水管17及びドレン管18の設置方法は、以下のように行ってもよい。すなわち、設置具本体20内に通水管17及びドレン管18を引き込む前に、設置具本体20にカバー部材30を組み付け、ドレン管18が挿通される挿通部33に管保持用スリーブ36を装着しておく。そして、通水管17及びドレン管18を設置具本体20内に引き込み、さらに、挿通部33に挿通し、ドレン管18においては管保持用スリーブ36を挿通部33に抑え付けながらドレン管18を挿通部33から引き出す。
・ 管保持用スリーブ36において、係止部38を削除し筒体部37だけの構成としてもよい。
実施形態の設置具を用いて通水管及びドレン管を設置した状態を示す断面図。 ユニットバスの構成を示す断面図。 実施形態の設置具を示す正面図。 実施形態の設置具を示す側面図。 実施形態の管保持用スリーブを示す断面図。 実施形態の設置具を組み付ける前の状態を示す断面図。
符号の説明
K…隙間、U…ユニットバス、10…樹脂管の設置具、15…構築壁としてのユニットバス壁、15a…一面としての後面、15b…他面としての前面、16…給湯器、17…樹脂管としての通水管、18…樹脂管としてのドレン管、19…貫通孔、20…設置具本体、22…開口部、30…カバー部材、33…挿通部、36…管保持用スリーブ、37…筒体部、38…係止部。

Claims (6)

  1. 可撓性を有する樹脂管が構築壁に穿設された貫通孔を貫通するように前記樹脂管を案内する設置具を用いた構築壁への樹脂管の設置方法であって、
    前記設置具は、前記構築壁の一面側に設置され、内部に樹脂管が引き込まれるとともに前記貫通孔から構築壁の他面側に開口する開口部を備える設置具本体と、
    前記構築壁の他面側から前記設置具本体の開口部に組み付けられ、該設置具本体の内部に引き込まれた前記樹脂管が挿通される挿通部を備えたカバー部材を備え、
    前記設置具本体の内部に樹脂管を引き込み、前記挿通部に挿通した樹脂管の外周面と該挿通部の内周面との間に形成された隙間に筒状をなす管保持用スリーブを圧入することを特徴とする構築壁への樹脂管の設置方法。
  2. 請求項1に記載の構築壁への樹脂管の設置方法に用いられる設置具であって、
    前記構築壁の一面側に設置され、内部に複数の樹脂管が引き込まれるとともに前記貫通孔から構築壁の他面側に開口する開口部を備える設置具本体と、
    前記構築壁の他面側から前記設置具本体の開口部に組み付けられ、該設置具本体の内部に引き込まれた前記複数の樹脂管が各々独立して挿通される挿通部を複数備えたカバー部材を備え、
    さらに、前記挿通部に挿通された樹脂管の外周面と該挿通部の内周面との間に形成された隙間に圧入される筒状をなす管保持用スリーブを備えていることを特徴とする樹脂管の設置具。
  3. 前記構築壁はユニットバス壁であるとともに、前記樹脂管はユニットバスに湯水を供給する通水管、及び給湯器からのドレンを排出するドレン管であり、前記ドレン管は通水管よりも小径をなし、前記管保持用スリーブは、前記ドレン管が挿通された挿通部の内周面とドレン管の外周面との間に形成された隙間に圧入される請求項2に記載の樹脂管の設置具。
  4. 請求項1に記載の構築壁への樹脂管の設置方法に用いられ、
    筒状をなし、前記挿通部に挿通された樹脂管の外周面と該挿通部の内周面との間に形成された隙間に圧入可能に形成されていることを特徴とする管保持用スリーブ。
  5. 前記構築壁はユニットバス壁であるとともに、前記樹脂管はユニットバスに湯水を供給する通水管、及び給湯器からのドレンを排出するドレン管であり、前記ドレン管は通水管よりも小径をなし、前記ドレン管が挿通された挿通部の内周面とドレン管の外周面との間に形成された隙間に圧入可能に形成されている請求項4に記載の管保持用スリーブ。
  6. 前記隙間に圧入される筒体部と、該筒体部から延設され前記挿通部の開口端に係止する係止部とを備えている請求項4又は請求項5に記載の管保持用スリーブ。
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