JP6456167B2 - 吐水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐水管を有する吐水装置に関する。
従来より、センサを用いて、吐水の有無を自動的に切り替え可能な自動水栓が広く知られている。自動水栓はキッチンシンク等の基体に取り付けられる吐水管を備え、吐水管の先端開口部からは吐水流が吐き出される。
この種の自動水栓等の吐水管を有する吐水装置では、吐水管に取り付けられるセンサ部材や配線ケーブルを浸水から保護するため、送水用の給水チューブを吐水管内に挿通して二重管構造にすることがある。また、この吐水装置では、吐水管の先端開口部からの吐水先を位置調整できるように、基体に吐水管を回動可能に設ける場合がある。
ここで、吐水装置を二重管構造としたうえで吐水管を回動可能に設けた場合、吐水管を回動させたとき、吐水管内の給水チューブがねじれることがある。このとき、給水チューブのねじれに対する復元力により、吐水管が回動後の位置に止まらずに元の位置に戻ってしまい、吐水管を所望の回動位置に配置できないという問題がある。
この対策として、図9(a)に示すように、基体の裏側において吐水管内から外側に引き出される給水チューブを軸方向に分割した二つのチューブ部材201、203とし、両者をチューブ軸周りに回転可能に接続する回転接続機構205を設けることがある(特許文献1参照)。これにより、吐水管内を挿通される第1チューブ部材201に対して第2チューブ部材203の相対回転が許容される。よって、吐水管の回動により第1チューブ部材201にねじれ力Ftが入力されたとき、第2チューブ部材203に対して第1チューブ部材201が相対回転でき、この結果、第1チューブ部材201のねじれを抑えて復元力による吐水管の戻りを防止できる。
特開2003−213744号公報
ところで、基体の裏側に設置される他部材との干渉等により、図9(b)に示すように、第1チューブ部材201の基端部201aが曲げられる場合がある。この場合、第1チューブ部材201の中間部201bに自らの第1軸線Lc1周りのねじれ力Ftが入力されたとき、基端部201aが第1軸線Lc1周りに回転しようとしてしまい、基端部201aには自らの第2軸線Lc2周りの力としてねじれ力Ftが伝達されにくくなる。この結果、各チューブ部材201、203がねじれ力Ftにより相対回転しにくくなり、回転接続機構205の機能を安定して発揮しにくくなる。
そこで、通常、第1チューブ部材201の基端部201aでの曲げを防ぐため、基体の裏側に直線状に延びる筒状の保護部材を設置し、第1チューブ部材の基端部を保護部材に通すようにしている。
しかしながら、このような保護部材を設置する場合、基体の裏側に広い占有スペースを確保する必要がある。また、部品数の増大により装置コストの増加や組み立て性の低下も招いてしまうため、その改善が望まれる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的の1つは、回転接続機構の機能を安定して発揮しつつ、基体の裏側での占有スペースの増大を抑えられる吐水装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の吐水装置は、吐水管と、吐水管の基端部に接続され、吐水管を基体に対して回動可能に支持する支持部材と、を有する管状体と、吐水管内に挿通される第1チューブ部材と、管状体の基端側に臨む第1チューブ部材の基端部に対して、先端部を突き合わせて配置される第2チューブ部材と、第1チューブ部材及び第2チューブ部材をチューブ軸周りに回転可能に接続する回転接続機構と、を備え、管状体は、直線状に内部通路が延びるストレート部を有し、ストレート部内には回転接続機構が配置される。
この態様によれば、管状体の曲げ部内に回転接続機構が配置されるよりも、回転接続機構に対して第1チューブ部材の基端部が曲がりにくくなり、回転接続機構が安定して機能を発揮できる。また、第1チューブ部材の基端部の曲げを防ぐための保護部材を基体の裏側に設置する必要がないため、基体の裏側での占有スペースの増大を抑えられる。
なお、ここでいう管状体の曲げ部とは管状体の内部通路が管軸方向に向かって湾曲又は屈曲して延びる部位のことをいう。
前述の態様において、ストレート部内には、第1チューブ部材の基端部、回転接続機構及び第2チューブ部材の先端部が配置されてもよい。
第1チューブ部材の基端部と第2チューブ部材の先端部の軸線が交差するように曲がって配置される場合、摩擦により回転接続機構が両者を相対回転させにくくなる。この態様によれば、各チューブ部材の対向する端部が管状体の曲げ部内に配置されるよりも直線状に配置し易くなるため、摩擦による影響を抑えて回転接続機構が両者を相対回転させ易くでき、回転接続機構が更に安定して機能を発揮できる。
前述の態様において、管状体は、ストレート部より管状体の先端側に設けられる曲げ部を有し、第1チューブ部材は、曲げ部内に曲げた状態で配置され、回転接続機構は、ストレート部内において管状体の基端部寄りの範囲に配置されてもよい。
各チューブ部材には第2チューブ部材の自重により管状体の基端部側に向かう引き抜き力が作用し、第1チューブ部材は先端側の曲げた部分から基端側に離れるほど引き抜き力により直線状に変形し易くなる。この態様によれば、ストレート部内における管状体の基端部寄りの範囲より管状体の先端側に配置するよりも、第1チューブ部材の曲げた部分から基端部までの距離が離れ、それだけ第1チューブ部材の基端部が引き抜き力により直線状になり、第1チューブ部材の基端部の曲げを防ぎ易くなる。この結果、回転接続機構の機能を更に安定して発揮できる。
前述の態様において、管状体内に挿通される配線ケーブルと、第2チューブ部材に取り付けられ、第2チューブ部材の周方向での第2チューブ部材に対する配線ケーブルの位置を保持する留め具と、を備えてもよい。
この態様によれば、配線ケーブルの先端側部分が吐水管とともに回動した場合でも、第2チューブ部材への留め具の取り付け位置にて第2チューブ部材の周方向での配線ケーブルの変位が抑えられ、基体の裏側にある他の物体と配線ケーブルとの干渉を抑え易くなる。
前述の態様において、留め具は、管状体内に設けられる係止部に先端側から当接することにより、管状体内での第2チューブ部材の位置を保持してもよい。
この態様によれば、基体の裏側にある他の物体と第2チューブ部材が干渉した場合でも、留め具により管状体内での第2チューブ部材の変位を抑えられる。この結果、第1チューブ部材の基端部と第2チューブ部材の先端部を直線状に配置した状態を保ち易くなり、回転接続機構の機能を更に安定して発揮できる。
本発明によれば、回転接続機構の機能を安定して発揮しつつ、基体の裏側での占有スペースの増大を抑えられる。
実施形態に係る吐水装置が用いられるキッチンユニットの概略図である。 実施形態に係る吐水装置の全体構成を概略的に示す構成図である。 実施形態に係る管状体全体を周囲の構成とともに示す部分断面図である。 実施形態に係る管状体の基端部寄りの一部を周囲の構成とともに示す部分断面図である。 実施形態に係る管状体の基端部寄りの一部を内部構造の切断面とともに示す部分断面図である。 図4のA−A線断面図である。 実施形態に係る回転接続機構を示す拡大断面図である。 図8(a)は第2チューブ部材に取り付けられる留め具を示す上面図であり、図8(b)は配線ケーブルに取り付けられる締付具を示す上面図である。 図9(a)は第1チューブ部材の基端部及び第2チューブ部材の先端部が直線状に配置される場合を示す図であり、図9(b)は第1チューブ部材の基端部が曲げられた状態で配置される場合を示す図である。
図1は本実施形態に係る吐水装置10が用いられるキッチンユニット100の概略図である。キッチンユニット100はカウンターの一部に設けられるシンク102を備える。シンク102にはカウンターの天面に対して段差をつけた位置に着座部104が設けられる。着座部104には、正面から見て左側に温度調整機能がある自動水栓106が設置され、右側に浄水供給用の吐水装置10が設置される。
図2は吐水装置10の全体構成を概略的に示す構成図である。吐水装置10は、自動水栓として機能し、シンク102(本図では不図示)に取り付けられる管状体12と、管状体12内に挿通される給水チューブ14及び配線ケーブル16と、管状体12に取り付けられるセンサ部材18とを備える。管状体12の詳細は後述する。
給水チューブ14は、管継手20を介してゴムホース等の送水管22に接続され、送水管22を通して上水道等の給水源に接続される。送水管22には浄水器24、電磁弁26、止水栓28が設置される。浄水器24は、上流側から送られる原水をフィルタを通して浄化のうえ、これを浄水として下流側に送り出す。電磁弁26は、センサ部材18から出力される制御信号に基づき閉弁又は開弁し、給水チューブ14に対する給水の有無を切り替える。
配線ケーブル16は電源ケーブル30と信号ケーブル32を束ねたものである。電源ケーブル30はセンサ部材18と電源アダプタ34を接続する。センサ部材18には、外部電源から電源アダプタ34や電源ケーブル30を通して電力が供給される。信号ケーブル32はセンサ部材18と電磁弁26を接続する。これらの間では信号ケーブル32を通して制御信号が送られる。
センサ部材18は、所定の検知エリア内での被検知物の有無を検知するためのものであり、その有無を検知するための検知処理を行う制御部(不図示)を有する。制御部はマイコンを搭載した回路基板等により構成される。制御部は、検知結果に応じた制御信号を電磁弁26に出力する。
図3は管状体12全体を周囲の構成とともに示す部分断面図である。管状体12は、シンク102に形成される取付孔102a内に基端部12aが挿通され、シンク102に対して起立した状態で取り付けられる。管状体12は、先端側に先端開口部37が設けられる吐水管36と、吐水管36の基端部36aに接続される支持部材38と、を有する。支持部材38は、シンク102に対して吐水管36を上下に延びる回転軸線L1周りに回動可能に支持する。
吐水管36は、シンク102から鉛直上方に向けて直線状に延びるストレート部40と、ストレート部40の先端部に接続される曲げ部42と、を有する。ストレート部40は直線状に内部通路も延びるように設けられる。ストレート部40の内部通路は吐水管36の回転軸線L1と同軸に回転軸線L1に沿って設けられる。曲げ部42はストレート部40より吐水管36の先端側に設けられる。曲げ部42は、先端側に向かうにつれて上方から下方に折り返すように逆U字状に湾曲した形状であり、吐水管36はいわゆるグースネック状に形成される。
前述のセンサ部材18は吐水管36の曲げ部42に取り付けられる。吐水装置10は、センサ部材18を下側から支持することにより、吐水管36内でのセンサ部材18の位置を保持するセンサホルダ44と、給水チューブ14の先端部に接続される吐出部材46と、を更に備える。吐出部材46は、全体として筒状に形成され、その先端側に吐水口46aが設けられる。吐出部材46は、給水チューブ14から送水されると吐水口46aから水を吐き出す。吐出部材46は、ねじ等の固定具48により吐水管36に固定される。
前述の配線ケーブル16の先端部16aにはセンサ部材18が接続される。配線ケーブル16の先端部16aは、吐水管36に対してセンサ部材18を介して固定される。配線ケーブル16は先端側部分の一部が吐水管36に対して固定されることになる。
図4は管状体12の基端部寄りの一部を周囲の構成とともに示す部分断面図であり、図5は内部構造の切断面も示す断面図である。支持部材38は、シンク102上に載せられる台座部50と、台座部50から下方に延び出る筒状の挿通部52と、これらを貫通する貫通孔54とを有する。挿通部52はシンク102の取付孔102a内に挿通され、その外周面には雄ねじ部56が設けられる。図3に示すように、雄ねじ部56には固定用ナット58が螺合される。支持部材38は、固定用ナット58と台座部50との間で、シンク102とともにワッシャー60を挟み込むことで、シンク102に固定される。
吐水管36の基端部36aには、図4、図5に示すように、支持部材38に対して吐水管36を回動可能に接続するための筒状のソケット62の一端側部分が挿通される。ソケット62はろう材63を用いてろう接等により吐水管36に固定される。ソケット62の他端側部分は支持部材38の貫通孔54に回転自在に挿通される。
図6は図4のA−A線断面図である。支持部材38の挿通部52には、図5、図6に示すように、径方向に貫通するねじ孔64が形成され、ソケット62にはねじ孔64の内側に長孔66が形成される。ねじ孔64にはねじ等の抜止具68が螺合され、抜止具68は長孔66内に一部が配置される。ソケット62は、抜止具68により支持部材38に対する管軸方向の相対変位が規制される。長孔66はソケット62の周方向に延び、その周方向に延びる範囲で吐水管36及びソケット62が支持部材38に対して相対的に回動可能となる。
給水チューブ14は、図5に示すように、管状体12内に管軸方向に並んで配置される第1チューブ部材70及び第2チューブ部材72を含む。各チューブ部材70、72は弾性をもつ素材により構成される。この素材は塩化ビニル樹脂等である。
図3に示すように、第1チューブ部材70は吐水管36内に挿通される。第1チューブ部材70の先端部には前述した吐出部材46が接続される。第1チューブ部材70の先端部は、吐出部材46及び固定具48を介して、吐水管36に対して固定される。第1チューブ部材70は先端側部分の一部が吐水管36に対して固定されることになる。第1チューブ部材70の先端側部分は吐水管36の曲げ部42内に挿通され、曲げ部42内に曲げた状態で配置される。第1チューブ部材70の基端側部分は吐水管36のストレート部40内に配置される。
第2チューブ部材72は、管状体12の基端側に臨む第1チューブ部材70の基端部70aに対して、先端部72aを突き合わせて配置される。第2チューブ部材72は、図5に示すように、吐水管36のストレート部40、ソケット62、支持部材38の貫通孔54の内側を挿通される。第2チューブ部材72は管状体12の基端部12aに形成される基端開口部12bから一部が引き出される。
吐水装置10は、第1チューブ部材70の基端部70a及び第2チューブ部材72の先端部72aを接続する回転接続機構74を備える。図7は回転接続機構74を示す拡大断面図である。回転接続機構74は、第1チューブ部材70の基端部70aが接続されるメス継手部材76(第1継手部材)と、第2チューブ部材72の先端部72aが接続されるオス継手部材78(第2継手部材)と有する。
メス継手部材76は第1チューブ部材70内に差し込まれる筒状の第1差込部80と、第1差込部80とは反対側に設けられる筒状の受容部82を有する。オス継手部材78は第2チューブ部材72内に差し込まれる筒状の第2差込部84と、第2差込部84とは反対側に設けられる筒状の挿入部86を有する。各継手部材76、78は、バンド状の締付部材88(図4も参照)により、各チューブ部材70、72とともに各差込部80、84を締め付けることで、各チューブ部材70、72に接続される。
メス継手部材76の受容部82内にはオス継手部材78の挿入部86が挿入される。オス継手部材78の挿入部86は、受容部82に形成される溝部89に嵌め込まれる止め輪90により、受容部82からの管軸方向の抜け出しが規制される。このとき、挿入部86は受容部82内にチューブ軸周りに回転自在に嵌め込まれる。これにより、回転接続機構74は第1チューブ部材70の基端部70a及び第2チューブ部材72の先端部72aをチューブ軸周りに回転可能に接続する。
ここで、ストレート部40内には、図3、図4に示すように、第1チューブ部材70の基端部70a、回転接続機構74及び第2チューブ部材72の先端部72aが配置される。また、回転接続機構74は、ストレート部40内において管状体12の基端部12a寄りの範囲S2に配置される。ここでの範囲S2とは、ストレート部40の管軸方向の全範囲S1のうち、管軸方向の中央位置P1より管状体12の基端部12a寄りの範囲をいう。このとき、第1チューブ部材70は、回転接続機構74や第2チューブ部材72とともにストレート部40内にぶら下がった状態で配置される。
以上の吐水装置10の作用効果を説明する。
吐水管36とともに第1チューブ部材70の先端部が回転軸線L1周りに回動したとき、図9(a)に示すように、第1チューブ部材70の中間部70bには軸線Lc1(チューブ軸線)周りのねじれ力Ftが入力される。ここで、ストレート部40内には回転接続機構74が配置されるため、これが吐水管36の曲げ部42内に配置されるよりも、回転接続機構74に対して第1チューブ部材70の基端部70aが曲がりにくくなる。よって、第1チューブ部材70の基端部70aには中間部70bから軸線Lc1周りのねじれ力Ftが伝達され易くなり、回転接続機構74により各チューブ部材70、72が相対回転し易くなり、回転接続機構74が安定して機能を発揮できる。
また、回転接続機構74が安定して機能を発揮するうえで、回転接続機構74に対する第1チューブ部材70の基端部70aの曲げを防ぐための保護部材をシンク102の裏側に設置する必要がなくなるうえ、回転接続機構74そのものもシンク102の裏側に露出しない。よって、シンク102の裏側での占有スペースの増大を抑えられるうえ、シンク102の裏側での外観がすっきりとし、意匠性が良好になる。
また、管状体12をシンク102に取り付けるとき、シンク102の取付孔102a(図3参照)に管状体12の基端部12aを表側から挿入したうえで、固定用ナット58等を用いて管状体12を固定することになる。このとき、管状体12の基端開口部12bから回転接続機構74が引き出されていないため、シンク102の取付孔102aに管状体12の基端部12aを挿入するとき、回転接続機構74とシンク102との干渉が抑えられ、その作業時の施工性が良好になる。
また、ストレート部40内には回転接続機構74の他に、第1チューブ部材70の基端部70aや第2チューブ部材72の先端部72aも配置されるため、これらが吐水管36の曲げ部42内に配置されるよりも直線状に配置し易くなる。
ここで、第1チューブ部材70の基端部70aや第2チューブ部材72の先端部72aが直線状に配置されず、両者の軸線が交差するように曲がって配置される場合を考える。この場合、回転接続機構74のメス継手部材76の受容部82とオス継手部材78の挿入部86とが強く当たるように接触し、両者が摩擦により相対回転しにくくなる結果、回転接続機構74が各チューブ部材70、72を相対回転させにくくなる。
この点、本実施形態では、各チューブ部材70、72の対向する端部70a、72aを直線状に配置できる。このため、回転接続機構74のメス継手部材76の受容部82とオス継手部材78の挿入部86とが相対回転し易くなり、摩擦による影響を抑えて回転接続機構74が更に安定して機能を発揮できる。
また、回転接続機構74は、上述したストレート部40内の範囲S2に配置されるため、以下の利点がある。各チューブ部材70、72には第2チューブ部材72の自重により管状体12の基端部12a側に向かう引き抜き力F1(図5参照)が作用し、第1チューブ部材70は先端側の曲げた部分から離れるほど引き抜き力F1により直線状に変形し易くなる。よって、回転接続機構74を範囲S2に配置した場合、範囲S2より管状体12の先端側に配置するよりも、第1チューブ部材70の曲げた部分から基端部70aまでの距離が離れ、それだけ第1チューブ部材70の基端部70aが引き抜き力F1により直線状になり、第1チューブ部材70の基端部70aの曲げを防ぎ易くなる。この結果、回転接続機構74の機能を更に安定して発揮できる。
次に、吐水装置10の他の特徴を説明する。
図8(a)は第2チューブ部材72に取り付けられる留め具92(図4、図5も参照)を示す上面図である。留め具92はリング体の周方向の一部を切り欠いたC字状に形成され、その内側には第2チューブ部材72が配置される。留め具92は、ある程度の硬さとともに弾性をもつ樹脂等の素材により構成される。留め具92は、未変形状態にあるときより周方向両端部を径方向外側に広げるように弾性変形した状態で第2チューブ部材72に接触し、自らの復元力により第2チューブ部材72を挟み付けることによって第2チューブ部材72に取り付けられる。
留め具92内には第2チューブ部材72との間で挟むように配線ケーブル16が挿通される。配線ケーブル16は、第2チューブ部材72の軸方向での第2チューブ部材72に対する変位が許容され、第2チューブ部材72の周方向での第2チューブ部材72に対する位置が留め具92との係合により規制される。この利点を説明する。
配線ケーブル16の先端部は、図3に示すように、吐水管36に対してセンサ部材18を介して固定されるため、吐水管36とともに回転軸線L1周りに回動しようとする。ここで、前述のように、第1チューブ部材70は吐水管36とともに回動する一方で、第2チューブ部材72は吐水管36とともに回動せずにシンク102に対する位置が保持される。配線ケーブル16は、第2チューブ部材72の周方向での第2チューブ部材72に対する位置が留め具92により保持されるため、配線ケーブル16の先端側部分が吐水管36とともに回動した場合でも、第2チューブ部材72への留め具92の取り付け位置にて第2チューブ部材72の周方向での配線ケーブル16の変位が抑えられる。この結果、管状体12の基端開口部12bから引き出される配線ケーブル16の変位を抑え易くなり、シンク102の裏側にある他の物体と配線ケーブル16との干渉を抑え易くなる。
前述したソケット62の先端側内周面には、図4に示すように、管状体12の基端側に向かうにつれて縮径するテーパー状の係止部94が設けられる。留め具92は管状体12の先端側から係止部94に当接することにより管軸方向に位置決めされる。また、留め具92は、管状体12の先端側から係止部94に当接することにより、管状体12内での第2チューブ部材72の位置を保持する。この利点を説明する。
シンク102の裏側にある他の物体と第2チューブ部材72が干渉した場合、第2チューブ部材72の変位により第2チューブ部材72の先端部72aが回転接続機構74に対して曲がる可能性がある。この場合でも、本実施形態では、留め具92により管状体12内での第2チューブ部材72の変位を抑えられる。この結果、各チューブ部材70、72の対向する端部70a、72aを直線状に配置した状態を保ち易くなり、回転接続機構74の機能を更に安定して発揮できる。
なお、図8(b)は配線ケーブル16に取り付けられる締付具96を示す上面図である。締付具96は結束バンドである。締付具96は、配線ケーブル16に巻き付けて締め付けた状態で保持されることにより、配線ケーブル16に取り付けられる。配線ケーブル16の締付具96は、配線ケーブル16が管状体12の基端側へ変位しようとしたとき、係止部94により位置決めされた留め具92に吐水管36の先端側から係合される。これにより、締付具96とともに配線ケーブル16の管状体12の基端側への変位が規制され、配線ケーブル16をセンサ部材18から外れにくくできる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
吐水装置10は、建物、船舶等に設置される設備に用いられてよく、キッチンの他に、洗面台、手洗器、浴室等に用いられてもよい。また、管状体12が取り付けられる基体としてシンク102を例示した。この基体は、キッチンや洗面台ではカウンターが例示されるが、この他にも、キッチン等の設備の外内を区画する壁部材等が含まれる。また、吐水装置10は自動水栓となる例を説明した。吐水装置10は、吐水管36を有するものであればよく、自動水栓の他にも手動水栓等として構成されてもよい。
ストレート部40は吐水管36に形成される例を説明したが、支持部材38に形成されてもよいし、吐水管36と支持部材38に管軸方向に跨がって形成されてもよい。つまり、ストレート部40は管状体12に形成されていればよい。この場合、曲げ部42はストレート部40より管状体12の先端側に設けられていればよく、吐水管36ではなく支持部材38に形成されてもよい。また、ストレート部40は直線状に内部通路が形成されていればよく、その外周面の形状は特に限られない。また、ストレート部40は、たとえば、基体の裏面より表面側に設けられていてもよいし、基体の表面より法線方向に離れる側に設けられていてもよい。
吐水管36の形状はグースネック状に形成される例を説明したが、直線状に形成されてもよいし、曲げ部42が直角等に折れ曲がった形状でもよい。
10…吐水装置、12…管状体、12a…基端部、16…配線ケーブル、36…吐水管、38…支持部材、40…ストレート部、70…第1チューブ部材、72…第2チューブ部材、74…回転接続機構、92…留め具。

Claims (5)

  1. 吐水管と、前記吐水管の基端部に接続され、該吐水管を基体に対して回動可能に支持する支持部材と、を有する管状体と、
    前記吐水管内に挿通される第1チューブ部材と、
    前記管状体の基端側に臨む前記第1チューブ部材の基端部に対して、先端部を突き合わせて配置される第2チューブ部材と、
    前記第1チューブ部材及び前記第2チューブ部材をチューブ軸周りに回転可能に接続する回転接続機構と、を備え、
    前記吐水管は、直線状に内部通路が延びるストレート部を有し、
    前記ストレート部内には、前記支持部材より前記管状体の先端側において、前記第1チューブ部材の基端部、前記回転接続機構及び前記第2チューブ部材の先端部が配置されることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記吐水管と前記支持部材とは、筒状のソケットを介して回動可能に接続され、
    前記ソケットの一端側部分は、前記吐水管の基端部に挿通され、
    前記ソケットの他端側部分は、前記支持部材の内側に挿通され、
    前記ストレート部内には、前記ソケットより前記管状体の先端側において、前記第1チューブ部材の基端部、前記回転接続機構及び前記第2チューブ部材の先端部が配置されることを特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記管状体は、前記ストレート部より該管状体の先端側に設けられる曲げ部を有し、
    前記第1チューブ部材は、前記曲げ部内に曲げた状態で配置され、
    前記回転接続機構は、前記ストレート部内において前記管状体の基端部寄りの範囲に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の吐水装置。
  4. 前記管状体内に挿通される配線ケーブルと、
    前記第2チューブ部材に取り付けられ、該第2チューブ部材の周方向での該第2チューブ部材に対する前記配線ケーブルの位置を保持する留め具と、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の吐水装置。
  5. 前記留め具は、前記管状体内に設けられる係止部に先端側から当接することにより、前記管状体内での前記第2チューブ部材の位置を保持することを特徴とする請求項4に記載の吐水装置。
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