JP4680190B2 - 注射装置 - Google Patents

Description

技術分野
本発明は、生物（例えば人間の体）への製品の調整および投与に関し、より特定的には製品を自動的にかつ安全に送達するための装置に関する。

関連技術の説明
以前にはさまざまな装置が、生物の皮膚への、および皮膚を通しての薬物送達のために開発されてきた。これらの装置は、皮膚下に挿入されたシリンジ針を通してシリンジチャンバから薬液を移動させるシリンジプランジャの運動によって、シリンジチャンバからユーザの皮膚を通して液体薬剤溶液が送達されるシリンジを含む。薬液は通常液状であって、薬剤（例えば粉末化され、凍結乾燥され、濃縮された液体）と希釈液（例えばデキストロース溶液、塩水、水）の混合体であり得る。

多くの人々が針から注射を受けるのを不安に思うことは周知である。この問題は、自分自身の薬物を投与しなければならない人々にはより深刻である。送達中および送達前後に針を隠すことによって、針恐怖症が最小化され得ることは公知である。したがって薬剤を受ける人が、しばしば針の挿入に対する恐怖感の発端となる針を見ないことが好ましい。

針が薬剤の送達前後において保護されていることもまた好ましい。針が取外し可能なキャップで保護されていれば、針が患者の皮膚を通して挿入される前、および針が遮蔽された後に針が送達装置内で固定されることが好ましい。好ましくは、針は使用後装置に入れられ、注射後に最終位置にロックされる。

針挿入は、ユーザもしくは介護人により介助されるか、または、その遮蔽が自動である場合は自動的になされ、そのため、ユーザは注射のために針を露出するのを早まることがなく、または、送達がいつ完了されるか推測する必要もない。

このような装置が、自動インジェクタの正しい使用を助ける表示を備えることもまた好ましい。表示は視覚的、聴覚的、または触覚的であり得、システム使用のどの段階においても開始または完了時に与えられる。

注射装置の作動を早まると、ユーザまたは患者が負傷し得る。通常このような装置は、バレルの端部から針を突設し、投与量を噴射する。針が別人に突き刺さるかまたは患者の望ましくない領域（例えば目など）に注射されると、このような作用によって負傷が生じ得る。したがって、偶発的な負傷または汚染を予防するために、針が使用の前後で安全な位置にあると有利である。

薬剤の安全な調整および送達を容易にする、簡単で信頼性の高いシステムを有することがさらに望ましい。投与量は患者によって異なり得る。投与量が送達前に容易に変えられ、容易に送達され得るような自動注射システムを通じて、患者が投与量の薬剤を自分で投与できるような容易なやり方は、現在はない。さらに、容器またはシステム内の残留薬剤を最小化するためのユーザの能力をさらに向上させる必要がある。また、ユーザが、使用前に薬剤容器に閉じ込められ得るいかなる気泡もなくし得るようにすることも必要である。

また、送達のための投与量が使用の前後に患者から容易に見えるような送達システムを
提供することが望ましい。ユーザは正確な投与量がシステム内にあって送達準備ができていることを確認したいという点で、ユーザが使用前に投与量状態を見ることができないのはユーザの著しい不安感を創出する。さらに重要なことには、ユーザが使用前に投与量状態を見ることができないことは、投与量が誤りではないか、または例えば粒子状の異物が閉じ込められてないか、などについてユーザを不安にし、もしあれば、ユーザの負傷または害となる結果を生じ得る。

送達されている投与量および送達の終了をユーザが見ることができないことは、送達される投与量および送達の完了に関して、ユーザにある程度の不透明感を残す。したがって、送達の前後にユーザに投与量を見る場所を提供することは、ユーザの心の平穏にとって極めて重要である。後に詳述されるように、本出願の注射装置はこの機会を提供する。

さらに、低コストで使いやすい送達システムを提供することが望ましい。さらに、薬剤容器との一体化が容易なシステムを提供することが望ましく、それにより、予め充填されたシリンジ／カートリッジなどのさまざまな薬剤容器の要求を満たすことについての柔軟性をもたらす。例えば、標準カートリッジに、硬質のプラスチック製カバーを含む針カバーを与えることが重要である。さらに、標準充填ラインまで充填されたカートリッジを収容し得るシステムを有することが望ましい。製品原価が低いことを意味する、少数の構成要素によって特徴づけられるシステムを提供することが望ましい。

下記は例示的な既存の自動インジェクタである。
米国特許番号第５，１１４，４０６号（ガブリエル（Gabriel）他）および第６，５４４，２３４号（ガブリエル（Gabriel））は、針の突き刺し、薬剤送達および針の固定を生じる管状要素内に伸縮式に受取られるプランジャを開示する。伸縮型機構であること以外に、システムは２つのばねを用い、送達終了の検出は、カートリッジのみによってではなく、包装部品によって制御される。

米国特許番号第５，５９９，３０９号（マーシャル（Marshall）他）は、装置本体に備えられるもどり止めによって後部のプライミング位置に保持される駆動部材を有するインジェクタを開示する。装置が患者の皮膚に当てられ、後端部キャップが前方へ押されると、つまみがスロットの前端部により形成されるもどり止めを離すまで、リブの前端部がつまみを内向きに固定する（または旋回させる）。注射および送達のため、コイルばねがシリンダを前方へ発射する。本発明は、送達終了を検出するための包装部品を含みかつ２つのばねを用いる。１つは突き刺し、送達するためであり、２つめは遮蔽するためである。

米国特許番号第６，１５９，１８１号（クロスマン（Crossman）他）および米国公開番号２００３／００９３０３６および２００３／０１０５４３０（クロスマン（Crossman）他）は、非経口の方法で薬剤を送達し、使用後に突き刺す針を遮蔽する機構である。両方の機構は二重ばねを使用し、送達終了を検出するためにはカートリッジを使用しない。２００３／００９３０３６（クロスマン（Crossman）他）においては、ユーザは手動で針シールドをトリガするよう、かつ、いつそうするべきかを決定するよう期待されている。これら２つの出願の間の進歩は、装置をより簡単に、より正確にすることにある。それにもかかわらず、基礎原理は同じである。

下記の例示的特許が言及されるのは、それが針の後退機構に関するからである。いくつかの特許は、軸方向に整列されたばね駆動の針伸長器および後退器を開示する。これらは、米国特許番号第５，７７９，６７７号（フレッツァ（Frezza））、第６，２１０，３６９号（ウィルモット（Wilmot）他）、第５，３９１，１５１号（ウィルモット（Wilmot））、第５，６３７、０９４号（スチュワート（Stewart）Ｊｒ他）および米国特許公開番号２００１／０００５７８１（（バージェンズ（Bergens）他）を含む。これらの参照の
全てにおいて、一組の軸方向に位置決めされたばねによって機能が与えられ、いくつかのものでは２つのばねが使用され、例えばスチュワートおよびバージェンズのものなど他の特許においては、３つのばねさえ用いられる。参照のいずれもが、カートリッジ形状検出用機構を含まない。

米国特許公開番号２００３０１０５４３０（ラビ（Lavi）他）において、機能は、２つのばねを含む１０個の部品の機構により与えられる。機構は摺動および回転運動の組合わせを実行し、送達終了はカートリッジ形状によってではなく、包装部品によって検出される。この設計、高度な複雑性および高いコストにより特徴付けられる。

米国特許番号第６，７４３，２０３号（ピカード（Pickard））は、液体を自動的に噴射するための装置であって、部品が取外し可能に組立てられ得る軸方向に分割されるハウジングを含む装置を開示する。この設計は、別個の針アセンブリを有するカートリッジおよび３つのばねを用い、結果として極めて複雑になる。

発明の概要
本発明によれば注射装置が提供され、装置は、近端および遠端を有するハウジングを有し、遠端はその中に開口部を有し、ハウジングに前記遠端で摺動可能に結合されるシールドと、ハウジング内のカートリッジバレルとを含み、カートリッジバレルは近端および遠端を有し、さらに、カートリッジバレルの遠端に固定されるか、または針カニューレを遠端に取付けるための取付け手段に固定される針カニューレと、カートリッジバレル内のストッパと、ストッパに結合されたドライバと、ハウジングおよびドライバの間に結合されたばねと、ハウジングに固定されたドライバを保持するためのドライバトリガとを含み、その状態の中でばねは圧縮状態であり、さらに、トリガはハウジングからドライバを解放するために使用において作動可能であり、それによりばねはハウジングを通じてドライバを推し進め、そのためカートリッジバレルを通じてストッパを推し進めることを可能にし、さらに、ドライバがハウジングを通じて動く間のいずれかの地点でドライバからばねを解放するための解放機構とを含み、ばねはシールドを係合してシールドをハウジングから離れるよう推し進め、それにより針カニューレを覆う。

ある例示的実施例において、流体を送達するための自動インジェクタは５つの構成要素のみを含む。ハウジング、カートリッジ、シールド、ドライバおよびばねである。ハウジングは近端および遠端を有し、インジェクタを作動するため配置される手段を含む。薬剤カートリッジはハウジングおよびシールド内に位置決めされ、バレル、ストッパ、およびハウジングの遠端に向って延在する針を含む。バレルは、針と連絡する流体を含むよう配置される。ストッパは、インジェクタが作動すると針を通じて流体を強制するために、バレル内で摺動するよう配置される。ドライバは、ハウジングおよびシールドと連絡する。ドライバはハウジングから係合解除されるときにストッパに作用するよう配置される。

本発明が装置のトリガを実行するのは、注射部位を押すこと、ハウジングおよびカートリッジを進めることによる針の挿入、駆動手段を用いた自動送達、カートリッジの形状を用いて検出する送達終了自動感知機構、および同じ駆動手段を用いた針の自動引き抜きおよび遮蔽による。説明された本発明においてこれらの機能を実行する際の単純さが、他の公知の装置と比較した主要な相違である。

インジェクタは、針のあるカートリッジを送達終了時に自動的に遮蔽する機構をさらに含む。加えて、インジェクタのこの例示的な実施例はまた、使用後にハウジング内に針をロックする針ロック装置を含み得る。さらに、この例示的な実施例は、送達前に滴定のた
めストッパを動かすよう配置されるロッドを含み得る。この例示的な実施例は、ユーザが送達および滴定前に投与量を調べることを可能にするウィンドウを含み得る。

この例示的な実施例におけるシールド機構は、針を組織に挿入するために明確に規定された力を必要とし得る。この要求される力は、時間と距離とにつれて応じて継続して加えられ、ユーザが人間の運動の慣性に基づいて組織に針を完全に挿入することを保証するように設計される。

この例示的な実施例において、針の遮蔽解除および挿入の完了の結果、注射プロセスの自動トリガを生じる。注射は駆動手段のエネルギにより駆動される。この例示的な実施例における注射は、カートリッジの全ての中身が送達されるまで継続される。

送達の完了は、結果としてカートリッジ針の自動遮蔽をもたらす。この例示的な実施例において、ばねはドライバを回避して、針の引き抜きおよび遮蔽を強制する。シールドは、カートリッジ針を遮蔽するロックされた位置まで自動的に動かされる。シールドがロックされた廃棄位置に置かれた後、シールド保持機能を克服するのにさらなる力が必要となる。

本発明のさらなる適用範囲は、この後与えられる説明において明らかになる。しかしながら、本発明の好ましい実施例を示すと共に与えられる詳細な説明および具体例は例示のためのみであると理解されなければならない。なぜなら本発明はこの詳細な説明から当業者にとって明らかになるからである。

針カニューレの皮膚への自動挿入を容易にする注射装置を提供することが望ましい。これは、前記ドライバトリガの作動に続いて、かつカートリッジバレルを通じたストッパの運動の前に、ドライバがカートリッジバレルをハウジングを通じて駆動することを可能にするための手段を与えることにより達成され得、それにより、針カニューレをハウジングおよびシールドに相対して外向きに推し進める。

この例示的な実施例のシールド機構は、針の作動および組織への挿入をトリガするために明確に規定された力を必要とし得る。この力は、ユーザが正しく装置を作動することを保証するよう選択される。この例示的な実施例において、作動完了の結果、ドライバがハウジングから係合解除される。これは、カートリッジの自動前進、針挿入および注射プロセスに至る。カートリッジ前進、針挿入および注射は、すべて駆動手段のエネルギにより駆動される。この例示的な実施例において、カートリッジの中身の全てが送達されるまで注射が継続される。

発明の詳細な説明
本発明は、自動インジェクタおよび針ロック装置に方向付けられる。インジェクタは自動であり、インジェクタの遠端の針がユーザの助力により遮蔽解除され、針はユーザの助力で注射部位（例えば患者の皮膚）に挿入され、送達は針の挿入時に自動的に開始され、針は送達終了後に自動的に遮蔽される。例示的なインジェクタは、シールドの位置とその変位のために必要な力との間に緊密な関係を含む。さらに、後述するように、例示的なインジェクタは滴定を与えるロッドを含む。

遠位という用語は、送達のために注射部位に当てられるインジェクタの端部または方向を指す。近位という用語は、インジェクタの遠端の反対側の端部を指す。例示的な実施例は、各インジェクタが、針がそこから送達のために露出される遠端と、遠端の反対側の近端とを有することを示す。

好ましくは、針は注射中またはその前後にユーザから見えない。注射の前後に、針はシールドにより覆われおよび／または保護されて、それによりユーザまたは介護人へのいかなる潜在的な負傷または健康上の危険をも回避する。

いかなる特定の理論にも限られずに、針遮蔽機構が、いかなる数のペン型インジェクタまたは他の種類のインジェクタもしくはシリンジにおいても用いられ得る。針遮蔽機構は、針アセンブリが使用前にインジェクタ内で遮蔽され、使用後には遮蔽されてロックされた位置にあることを保証する、位置に依存する制御された遮蔽力を含む。例示の目的のため、針−ロック装置は、インジェクタに挿入された薬剤カートリッジと組合わせて示される。

いかなる特定の理論にも限られずに、開示された例示的な実施例は以下を含む。(ａ)予め充填された使い捨てカートリッジを有する使い捨て装置と、（ｂ）薬剤滴定（針はハウジングに同心）のための予め充填された使い捨てインジェクタと、ハウジング上で摺動するシールドを有する自動インジェクタと、ハウジング内部で摺動するシールドを有する自動インジェクタとである。

図１−図５０を参照すると、１０において本発明の例示的な実施例によって作られる自動インジェクタが示される。特に、インジェクタ１０は、ハウジング１００、シールド２００、ドライバ３００（図３）、カートリッジ５００および駆動ユニット４００（図３）を含む。後にさらに詳細に説明されるように、インジェクタ１０の例は、好ましくはハウジング１００から延在する板ばね１３１（図３）をも含む。本実施例において、シールド２００はハウジング１００上で摺動する。

図１−図５０を参照すると、３０（図２）においてもまた、本発明の例示的な別の実施例によって作られる自動インジェクタが示され、シールド２５０がハウジング１６０内部で摺動する。特に、インジェクタ３０は、ハウジング１６０、シールド２５０、ドライバ３５０、カートリッジ５００および駆動ユニット４５０を含む。後にさらに詳細に説明されるように、好ましくはインジェクタ３０の例も、シールド２５０から延在する板ばね２８５（図４）を含む。

図３に示されるように、ハウジング１００はシールド２００と接続されてカートリッジ５００のための外装を形成する。外面的には、自動インジェクタ１０は、図１に図示するように、ペン型円筒状構造を表す。インジェクタ１０は、針が送達のためにそこから露出される遠端１１と、遠端１１の反対側の近端１２とを有する。特定の理論に限られずに、遠位という用語は、送達のために注射部位に当てられるインジェクタの端部または方向を指し、近位という用語は遠端または遠位方向の反対側の端部または方向を指す。
ハウジング１６０内で摺動するシールド２５０を有する例示的な実施例において、ハウジング１６０は図４に示されるようにシールド２５０と接続され、カートリッジ５００のための外装を形成する。外面的には、自動インジェクタ３０は、図２に図示するように、ペン型円筒構造を表す。インジェクタ３０は、針が送達のためにそこから露出される遠端３１と、遠端３１の反対側の近端３２とを有する。特定の理論に限られずに、遠位という用語は、送達のために注射部位に当てられるインジェクタの端部または方向を指し、近位という用語は遠端または遠位方向の反対側の端部または方向を指す。両方の実施例１０／３０は、ハウジング上で摺動するシールドまたはハウジング内部で摺動するシールドのいずれかを用いて、基本機構を保持する。

ハウジング１００上で摺動するシールド２００を有する例示的な実施例１０において、ハウジング１００はフィンガ状延長部１０４を備える近位面を有する（図３）。これらの
延長部は、カートリッジ５００のバレルのフランジ５１３を捕らえることを目的とするラッチ１０５および１０６を有する（図３参照）。さらに、ハウジング１００およびシールド２００は、ドライバ３００および駆動手段４００を収容する外装を形成する。例としてのみ図３および図５に図示したように、駆動手段はばね４００を含み得る。ドライバ３００は、ハウジング１００とかみ合わされる間、その初期位置において維持される。ドライバ３００は、圧縮ばね４００によって予圧される。

ハウジング１６０内部で摺動するシールド２５０を有する例示的な実施例３０において、ハウジング１６０はフィンガ型延長部１６４（図４）を備える近端面を有する。これらの延長部は、カートリッジ５００バレルのフランジ５１３を捕らえることを目的とするラッチ１６５および１６６を有する（図４参照）。さらに、ハウジング１６０およびシールド２５０は、ドライバ３５０および駆動手段４５０を収容する外装を形成する。好ましくは、図４に図示したように、駆動手段はばね４５０を含み得る。ドライバ３５０は、ハウジング１６０とかみ合わされる間、その初期位置において維持される。ドライバ３５０は圧縮ばね４５０によって予圧される。

自動インジェクタの使用の最初のステップは、ハウジングの実施例上のシールドについて示された、針５１２の保護キャップ５４０（針カバー）の取外しである。キャップは１つの構成要素、例えば弾性保護キャップ５４１を含み得る。代替的に保護キャップ５４０は、第２の構成要素、例えば硬質のプラスチック保護キャップ５４２をさらに含み得る。針５１２の保護キャップ５４０は、自動インジェクタの遠端を通って突出する（図１および図２参照）。それは図６に示されるように、流路を開けるため、使用の第１のステップにおいてインジェクタから取外される。保護キャップ５４０はさらに、シールド２００を使用前の偶発的な衝撃から保護する。

例示的な実施例の自動インジェクタは、最小数の部品を有する。最小数の構成要素を達成するために、注射部位に向かってインジェクタを押しながら、針配備の初期ステップ（組織への針挿入）がユーザにより実現される。針の挿入は、自動的にドライバの解放をトリガして、注射を開始する。

注射部位に向かってインジェクタを押す間のシールドの変位は、ハウジングからのドライバの係合解除を結果としてもたらす。シールド移動の初期部分のシールドの変位は、図７に示すように、短い距離での相当な力を必要とする。シールドを変位するのに必要な力７００は、シールドの初期変位７１１により急増する。それは、移動７１２の初期セグメントの間高いままであって、次に短距離移動７１３の間急速に減少する。シールド変位力は、移動７１４の第２の部分にわたって低いままである。シールドが変位され、７１５において針が完全に挿入された後、ユーザにより自動インジェクタに与えられた力は０近くにまで低下する。

短距離での大きな初期シールド変位力は、シールドが完全に変位され、針が人間の運動の慣性のために完全に挿入されることを保証する。自動インジェクタは、シールド移動の初期部分におけるシールド変位のために、ユーザに約１ｋｇの力を要求する。

時間７５０の関数としてのシールド変位力のプロファイルが図８で示される。与えられた力７３１、７３２、７３３、７３４および７３５は、それぞれ変位７１１、７１２、７１３、７１４および７１５に対応する。

ドライバ３００、ハウジング１００およびシールド２００は、上記に規定される力でハウジングからドライバを係合解除するのを容易にすることを目的とする、一組の特徴部を有する。自動インジェクタの動作は、自動インジェクタ構成要素および構成要素の相互作
用の詳細な説明から明らかになる。

ハウジング上に摺動するシールドを有する本発明の例示的な実施例のドライバは、図９および図１０にて示されるように、最初はハウジングに係合される。安定的な係合は、保管中または移送中に潜在的な衝撃によってばねが偶発的に解放されることを防ぐ。ユーザによるシールド変位の作用は、３段階で実行される。最初にシールドレール２２１は、ドライバフィンガパッド３１６に接線力を与えてこれらを合わせる。与えられた力の方向は、図１５に矢印で示される。さらなる運動の間、シールドレール２２２は、ラッチフィンガパッド３１６を径方向に押す（図１１参照）。この力の方向も図１６に矢印で示される。ラッチフィンガ３１４は、径方向に曲がり、最後にはハウジング１００からドライバ３００を係合解除する。

ハウジングに相対するドライバ運動が開始される。図１２および図１３に示されるように薬剤送達が開始する。この段階において、ラッチフィンガ３１４に与えられる接線力は実質的に低下する。フィンガ３１４のバレル５１１に向う曲がりが送達時間中持続する間、フィンガ３１４は無負荷の位置にまで広がる（図２３）。

ドライバ３００はハウジング内で摺動して位置する。ドライバ３００がハウジング１００から係合解除されるとき、インジェクタ１０が作動される。ドライバはばね４００によって付勢される。ばね４００は、ドライバを自動インジェクタ１１の遠端の方へ前方に摺動させる（図２１）。ドライバ３００は、バレル５１１を通ってストッパを動かし、バレルの流体を針５１２を通して注射部位に送達されるよう強制する。ドライバの中間位置は図２２に示される。

ハウジング上で摺動するシールドを有する本発明の例示的な実施例のドライバ３００（図１４参照）は、ベース３３０、ドライバロッド３２０およびサイドフィンガ３１０から構成される。サイドフィンガ３１０は、ベース３３０に取付けられるコア３１１を有する。反対の端部では、フィンガ３１１はバレルを当接する突起３１２とハウジングに係合されたラッチ３１３とを有する。ラッチは突起部３１５を備える２つのラッチフィンガ３１４から構成される。これらの部分３１５は、オーバーハング部分３１６を有する。

ドライバがハウジングから係合解除されたあと、ラッチフィンガは図１６に示されるように、径方向に偏向する。ラッチフィンガ３１４の偏向は、ドライバがハウジング内で摺動することを可能にする。

ハウジング１００（図１７および図１８参照）は、２つの主要な領域を有する円筒状の部品である。２つの主要な領域とは、円筒状部分１０１と、シールド２００の内周に一致する減じられた外周を有する第２の円筒状部分１０２とである。ハウジング１００もベース１０３を有する。ベース１０３は、ラッチ１０５および１０６を有する２つフィンガ１０４を有する。ラッチ１０５および１０６は、組立後のカートリッジのバレルを捕らえて保持する。

ハウジング１００は、長く狭い部分１２１および広い開口部１２２を有する２つの対称のスリット１２０を有する。広い開口部１２２は、ドライバをアセンブリのハウジングに係合するためのドライバラッチフィンガ３１４を受取る。応力を受けない状態のオーバーハング部分３１６は、ドライバをハウジングにさらに固定する開口部１２２より広い。

ハウジングは、組込式板ばね１３１を有する２つの対称開口部１３０を含む。これらの板ばねは、ベース１３２においてハウジング１００に取付けられる。後述されるように、板ばねは送達完了後に遮蔽された位置でシールドを固定するよう機能する。

自動インジェクタは、観察ウィンドウ８００（図９参照）および長さが減じられた観察ウィンドウ８２０（図１２参照）を有する。このウィンドウは、ハウジングの部分１０２に位置し、シールド２００における一致するスロット２２５とともにハウジングスロット１１３により形成される。観察ウィンドウはユーザにバレルを露出する。増加した直径を有するハウジング領域１１１は、延長部１１２でシールドに延長してそれを囲み、インジェクタの動作中、ユーザに向上した保持能力および支持を与える。

ハウジングはさらに２つの平らな領域１２３を有する。これらの領域は内側シールド面上に突起を収容する。

シールド２００（図１９および図２０参照）は、円筒状部分２０１を有する円筒状部品である。その内周は部分１０２のハウジング１００の外周に対応する。シールド２００は、２つの外部平坦部２０２を有する。さらに、シールドはカートリッジ針を受取るために開口部２０５のあるベース２０４を有する。ベース２０４は、皮下部位との接続を向上させるための２つの突き出したリング状特徴部２０６および２０７を有する。

シールドはさらに、内面上に２つの突き出した領域２２０を有する。これらはドライバのラッチフィンガのオーバーハング部分３１６を係合する外側フィンガ２２１を形成し、動作中は突出するラッチフィンガ３１４を共に押す。突き出した部分も中央フィンガ２２２を形成し、ハウジングからドライバを係合解除する。シールドラッチ２２３は装置の分解を防ぎ、カートリッジの遮蔽後の針の二次的な露出を防ぐ。

注射終了近くには、ドライバフィンガ３１１の突起３１２はバレル５１１から滑ってずれ、フィンガ３１１がカートリッジ５００の直径が減じられたネック部Ｎの方へ偏向することを可能にする。図２４に示されるように、この運動はばね４００がラッチ３１３上を摺動してシールド２０４のベースを係合することを可能にする。同時にばね４００は、図２４に示されるように板ばね１３１を偏向させる。このように、これらの突起３１２は、ドライバ３００のための「バレル直径変化」検出器を形成する。

図２５に示されるように、シールド２０４のベースに作用するばねは著しい力をもたらし、結果的にカートリッジ針を皮下組織から引き抜き、シールドをその伸長した位置に戻す。さらに、シールドのベースに影響を与えるばねは、薬剤送達の終了について明確な触覚的および聴覚的な表示を与える。

ばね４００は、ハウジング１００に外向きに取付けられる板ばね１３１を強制する。シールド２２３のラッチは板ばね１３１と相互作用し、それによりシールド２００の変位が繰り返すのを防ぐ。自動インジェクタのシールド２００は、リング状特徴部１３６によって、ハウジング１００からずれることがさらに防止される。自動インジェクタは、ここで遮蔽された針を有し、処分の準備ができている。

ハウジング内部にシールドを有する例示的な別の実施例は、さらに図２６から図３６に記載される。ハウジング内部で摺動するシールドを有する本発明の例示的な実施例のドライバ３５０（図２６参照）は、ベース３８０、ドライバロッド３７１およびサイドフィンガ３６０から構成される。サイドフィンガ３６０は、ベース３８０に取り付けられるコア３６１を有する。フィンガ３６１は、バレル５１１に当接する突起３６２およびハウジングに係合されるラッチ３６３を反対側の端部に有する。ラッチは、より低い２つのラッチ領域３６５および突き出した部分３６４から構成される。

ハウジング／ドライバ係合解除機構は、この例示的な実施例では異なる。ラッチ３６３
は、後述されるようにハウジングおよびドライバの間で固定されるシールド２５０によって内向きに強制されるラジアル平面においてのみ偏向する。

ハウジング１６０（図２８および図２９参照）は、２つの主要な領域を有する円筒状部品である。刻みのついた部分１６１および円筒状部分１６２である。内周１８１はシールド２５０の外周と一致する。ハウジング１６０もまたベース１６３を有する。ベース１６３は、ラッチ１６５および１６６を有する２つのフィンガ１６４を有する。ラッチ１６５および１６６は、組立後のカートリッジのバレルを捕らえ、保持する。

ハウジング１６０は、一対の対称のラッチ１７２を有する。これらのラッチは使用後にシールドと相互作用し、遮蔽された位置にロックする。ハウジングラッチ１７２は、送達後の装置の分解および針の二次的な露出を防ぐ。ラッチ１７３の他の対は、ドライバ３５０をハウジング１６０に解放可能に取付ける。

ハウジング１６０は、さらに一対の対称の開口部１７１を有する。これらの開口部はシールド２５０の開口部とともに観察ウィンドウを形成する。

シールド２５０（図３０および図３１参照）は、円筒状部分２５１を有する円筒状部品である。その外周はセクション１６２のハウジング１６０の内周と一致する。シールドは、組込式板ばね２８２を有する２つの対称開口部２８０を含む。これらの板ばねは、ベース２８２においてシールド２５０に取り付けられる。後述されるように、板ばねは送達完了後に遮蔽された位置でシールドを固定するよう機能する。さらに、シールドはカートリッジ針を受取るために開口部２５３のあるベース２５４を有する。ベース２５４は、皮下部位との接続を向上させるための２つの突き出したリング状特徴部２５６および２５７を有する。

シールドはさらに、２つの細長い開口部２７０を有する。これらは、ハウジング開口部１７１と連関して観察ウィンドウを形成する。シールドはさらに、リブ２９１を有する。これらのリブはばね４５０を支持する。

シールド２５０は、対称のスリット２７１を有する。これらのスリットは、広い部分２７２とその後により狭い部分２７３とを有する。より狭い部分の正面はテーパ状の２７４である。図３２から図３５に示されるように、シールドのこのテーパ２７４は、作動中ハウジングからドライバを係合解除する。

ドライバ３５０およびハウジング２５０の係合解除プロセスの始まりは、図３２および図３３に示される。ドライバラッチ３６３の延長部３６４はハウジングピン１７３に係合される。シールド係合解除テーパ２７４はラッチ３６５およびハウジング１６０の間に押込まれる。最終的に、図３４および図３５に示されるように、ドライバラッチ３６４が偏向されてハウジングから係合解除される。

ハウジング内部にシールドを有する実施例の自動化された遮蔽プロセスの動作は、ハウジング上にシールドを有する場合の動作と同様である。図３６に示されるように、シールド２５４のベースに作用するばね４５０は著しい力をもたらし、結果的にカートリッジ針を皮下組織から引き抜き、シールドをその伸長された位置に戻す。

典型的なハイパック（Ｈｙｐａｋ）（登録商標）カートリッジ５００が図３７に示される。それは固定された針５１２を有するガラスのバレル５１１から構成されるバレル５１０を有する。ガラスのバレル５１１はフランジ５１３を有する。バレルは薬剤５３０で満たされる。薬剤はバレルと摺動関係にあるストッパ５２０によって密封される。針は、弾
性構成要素５４１からできた、針に当接する保護キャップ５４０により遮蔽される。針保護カバー５４０はしばしば、キャップの取外しを簡単にする硬質のプラスチック保護カップ５４２を有する。

滴定する装置
滴定は、観察ウィンドウによって実現可能となる。カートリッジが観察される場合にのみ、ユーザはカートリッジの中身を滴定し、空気を放出することができる。滴定を実行するための３つの例は、図４１、図４２および図４３において詳述される。

ハウジング上に摺動するシールドを有する本発明の例示的な実施例のインジェクタ２０は、図４１に示されるように、インジェクタの近端においてハウジングのベースの開口部１９７を通じて突出するロッド６００を含む。ドライバ３２５は、滴定ロッド６００を収容するための内部ロッド通路３２２を有する。滴定ロッドは、ハウジングの開口部１９７のハウジングのねじ切り部１９８と係合されるねじ切り部６１０を有する。ロッドはまた、ストッパ５２０に当接するねじ切りのない部分６２０および手動操作のための刻みのあるノブ６３０を有する。

図４２のねじ切り部のないロッドは、ねじ切られた滴定ロッドの代替である。ロッド６０１は、インジェクタ２１の近端において後部壁１９３の開口部１９９を通って延在する。ロッド６０１は、滴定中にストッパ５２０を押すためにストッパに当接する、ねじ切りのない部分６２１を有する。

別の代替は、ツメを有する（ratcheted）表面を有する滴定ロッドである。ハウジング上に摺動するシールドを有する本発明の例示的な実施例のインジェクタ４０は、図４３に示されるように、インジェクタの近端においてハウジングのベースの開口部１９２を通じて突出するロッド６０２を含む。ドライバ３７５は、滴定ロッド６０２を収容するための内部３２５が中空のロッド３２２を有する。滴定ロッドは、ツメ部１８７とハウジング１８５のノーバックラッチ（no-back latch）１８６に係合される鋸歯状部分６１２を有する。ロッド６０２も、ストッパ５２０に作用するツメのない部分６２２を有する。ツメのある機構はハウジング１８５の一部として形成される。それはハウジングを係合する歯部１８９を有するヒンジ１９１において固定される。ツメ部１８７の移動は、リミッタ１８０により制限される。ツメ部を用いる滴定機構は、ロッドのストッパに向っての増分的な推進を可能にする。

装置の使用
図６の好ましい実施例に示されるように、インジェクタ１０の使用における第１のステップは、安全キャップ５４０を取外すことである。次に自動インジェクタ１０が注射部位に当てられ、ハウジング１００上を押すことによって押圧される。この作用は結果的に針５１２の露出および挿入をもたらす。これはまた、自動的に注射を始めるドライバ３００を解放する。

注射時間中、保持力は図８の素子７３６に示すように最小である。注射完了後、ばね４００はシールド２００の方へ動く。図７および図８においてそれぞれ７２１および７３７で示されるように、シールドに作用する力がばね力のレベルにまで増大する。この力が、組織からの針の引き抜き、およびシールド２００による針の遮蔽に導く。ばね力は運動中いくらか減少する（変位７２２および力７３８参照）。遮蔽終了後、シールドはロックされる。インジェクタは処分の準備ができている。

特定の理論に限られず、例えばインジェクタに働く作用する力の釣り合いの例としては、通常、シールド２００を５ｍｍ程度変位するために約１．０ｋｇｆ（１０ニュートン）
を要する。例えば、駆動ユニット４００の最初の注射力は約１．５ｋｇｆ（１５ニュートン）であり、遮蔽中の最終の押込力は約１ｋｇｆである。例えば、動的摩擦は最大で０．２ｋｇｆ（２ニュートン）を要する。

板ばね１３１は、送達前または送達中にインジェクタ１０の動作に影響を及ぼさない。しかしながら、後退中、ばね４００は板ばね１３１を回避し、それを偏向する。シールド２００は板ばね１３１およびラッチ２２３の間でロックされ、シールドの潜在的な軸方向運動およびその結果としての針５１２の再露出を防ぐ。換言すれば、シールド２００はハウジング１００にロックされて動くことができない。

滴定を有する装置の使用
このインジェクタ２０（または２１もしくは４０）を使用する第１のステップは、インジェクタの遠端において開口部２０５から安全キャップ５４２を取外すことである。次にカートリッジ５００のいかなる残気も取除かれ、シリンジ内の液体量は滴定によって必要な投与量に調整され得る。滴定は、針５１２が直立するようインジェクタ１０を垂直に位置決めすることにより、かつ、滴定ロッド６００（または６０１もしくは６０２）をストッパの方へ動かし、したがって針を通してインジェクタから不要な空気および薬剤を出すことにより、達成される。

滴定は、充填技術の副産物である、予め充填されたシリンジに一般に含まれる残気を取り除くという課題を解決する。滴定はまた、長期間にわたる不動性（例えば保管）によってストッパ５２０とバレル５１１との間に生じる、潜在的な高い静止摩擦を解放する。

滴定中にインジェクタ内部で集められる薬剤の量を最小にするために、残気が除去されたあと、ウィンドウで観察される間にインジェクタは針を下に向けることができる。

ハウジング上で摺動するシールドを有する本発明の例示的な実施例のハウジング１００およびシールド２００は、好ましくは、ユーザが送達前後および送達中に、カートリッジ５００の中身および投与量を見ることを可能にするウィンドウを含む。このウィンドウはまた、滴定に不可欠である。図９および図１２はインジェクタ１０の等角図である。図９は、注射前および滴定中の段階におけるインジェクタ１０に対応する。注射準備の間、バレルの中身を観察するために完全なウィンドウを有することが重要である。図１２は、観察ウィンドウのサイズがかなり低下した場合の注射中のインジェクタ１０を示す。この段階で薬剤は観察されない。送達後、インジェクタ１０の観察ウィンドウ８００は再び元の長さになり、検査のため、空のカートリッジおよびばねがウィンドウを通して見える。

要するに、インジェクタ１０のウィンドウ８００を通して見ているユーザは、カートリッジ５００の投与量を観察することができる。保管中、カートリッジ５００は薬液で満たされる。滴定中、余分の溶液および気泡はバレル５００から押し出される。

ハウジング内部で摺動するシールドを有する本発明の例示的な実施例のインジェクタ３０は、図４に示されるように、注射中も完全なサイズの観察ウィンドウを有する。ハウジング１６０の開口部１７１は、活性なカートリッジ領域の長さと一致する。シールド２５０の開口部２７０は著しく長いので、注射前後および注射中に、一定したカートリッジの可視性をもたらす。

例示的な実施例によって構成されるインジェクタは、患者に薬剤を送達するのに安全で有効な処理法を提供する。インジェクタは使い捨て装置として用いられ、本願明細書において記載される特徴のさまざまな結合を組み入れることができる。

代替的実施例
本発明の代替的実施例は、ハウジングに摺動するシールドを有する本発明の例示的な実施例の図４０Ａ、図４０Ｂおよび図４０Ｃに示されるように、異なるラッチ機構を有し得る。ハウジングの切欠部はパターンを形成し、パターンは処分のためシールドのロックをもたらし、かつ第２のシールド変位を防ぐ。

シールド２４０は、スロット付きハウジング１５０と相互作用する２つのピン２３３を有する。ハウジングの切欠部は図４０Ａに示され、１４０から１４７までの番号により定義される。ハウジング１５０は、２つの切欠部１４０を含む。切欠部１４０は成形されたラッチ１４１を生成する。ラッチ１４１は、ベース１４４においてハウジング部１５２に取り付けられる。ラッチ１４１は、１４３により接続される２つの部分１４２および１４７から形成される。ラッチ１４１はギャップ１４５によって分離される。

図４０Ａは、この代替的ラッチ機構の動作を示す。明確にするため、ハウジング１５０およびシールド２４０のみが示される。さらに、シールド２４０の部分およびハウジング１５０は取除かれる。図４０Ａは変位前のアセンブリを示す。図４０Ｂは変位されたシールドを示す。図４０Ｃは廃棄位置を示す。注射部位に対してシールド２４０を押し付けることは、ラッチ１４２の曲がりおよび空気ギャップ１４５の閉鎖を引き起こす。シールド２４０の端部において変位ラッチ１４２が解放され、図４０Ｂに示されるようにその元来の形状に戻る。一旦送達が完了すると、ばね４００の作用がシールド２４０を強制して後退させる。ピン２３３は、ラッチ１４２間のギャップの中に動いて、曲がるラッチ要素１４２および１４７によって、空気ギャップ１４５を拡張する。図４０Ｃに示されるように、ピン２３３はその最終位置に到達する。これらのピン２３３は針の再露出を防ぐ。ラッチ１２１の突起１４６は、ハウジング１５０およびシールド２４０によって与えられた保持力をさらに増加させる。

要するに、シールド２４０の変位前に、ピン２３３はハウジング内の切欠部により形成されるフック１４２内部に位置する（図４０Ａ参照）。シールド２４０の変位中、フックは偏向し、ピン２３３がハウジング切欠部１４０内部で軸方向に図４０Ｂにおいて示される位置まで動くことを可能にする。シールド２４０が戻る間、ピン２３３はフック１４２を偏向し、フックのベースで終了する。フック突出部１４６は、フックおよびピンのロック機能をさらに助ける。

本発明の代替的実施例は、図４４に示されるように、異なるカートリッジを有し得る。カートリッジのバレル５１０はフランジを欠いている。フランジ５１４がカートリッジアセンブリに加えられる。

本発明の別の代替的実施例は、図４５に示されるように、異なるカートリッジを有し得る。カートリッジのバレル５１０はフランジを欠いている。フランジ５１４がカートリッジアセンブリに加えられる。さらに針が作動される（滴定および薬剤送達のためにストッパ５２２を突き刺すよう押される）。

例示的な実施例は、針が露出される遠端および遠端の反対側の近端を有する各インジェクタを示す。例示的な実施例において、インジェクタはユーザの助けをもって針を配備し、カートリッジに薬剤を送達し、針を遮蔽する。好ましくは、インジェクタは明確な送達終了表示（例えば「クリックタイプ」の効果および関連付けられる触覚的フィードバック）を与える。インジェクタはカートリッジのまわりで組立てられ得る。いくつかの典型的な実施例のさらなる特徴として、カートリッジはストッパを含み、ストッパは滴定のために、ロッド、ねじ切りバックロッドまたはツメを有するロッドによってシリンジバレル内で動かされ得る。ロッドは滴定のために一方向にのみ動かされ得る。ロッドはストッパま
たはドライバに接続しておらず、妨げられずに送達を可能にする。

インジェクタは、針の潜在的な露出を最小にするためにさまざまな安全機能を与える。これらの機能は誤動作防止機構を含む。特に、安全リング９００が図４６および図４７において示され、この機能を与える。リング９００は、自動インジェクタの作動を防ぐ。リングが取外された後にのみ作動が可能である。

代替的には、使用の最初にシールドを動かすための大きな力は、シールドの変位が早まるのを防ぐ。さらに、針−ロック機構が使用後の針をロックする。インジェクタは、衝撃および騒音の低減のために任意で制振材料（例えばブシュ、緩衝タブ）を含む。インジェクタは、好ましくは拡張ばねの形で、低弾性定数ばねを用いて線形の速度制御を提供する。拡張ばねは長くすることができ、そのためカートリッジストッパがばねの長さと比較して小さい縦方向範囲にわたって動き、それによりその小さい範囲を通じてばねの力を一定にすることができる。

例示的な実施例の送達装置は、噴射される複合物量の正確な滴定および測定を可能にする。さらに、送達終了が明らかなので、送達終了の表示のためのアイコンタクトの必要はなく、したがって、ユーザが観察ウィンドウを見ることができない場合の送達が容易になる。

当業者が容易に理解するように、流体の薬剤の送達は、駆動ユニットまたはばねのみによっては決定されない。それはさらに、流体の物性および流体の経路配置に依存する。したがって、送達曲線は、ばねの反応曲線と同一ではない。流体は液圧ダンパとして作用し、流れに対するその抵抗は流れに与えられる力に関連する。

例示的な実施例の駆動ユニットは、ばねであり得る。好ましくは圧縮ばねは、実質的に対称なハウジング断面を有する実施例において用いられる。コイルに必要とされる運動範囲および重なり合った厚さは、この初期圧縮を制限する。

駆動ばねは最も入手しやすい送達制御要素である。ばねがもたらす主要な特徴は低弾性定数である。低定数は、より一様な送達プロファイル、送達継続時間の制御におけるより高い柔軟性、および保管期間中のばね荷重の低減をもたらし、注射サイクル終了時に十分な力を与える。長いばねを使用することは、ばねの弾性定数を変えることおよび予圧を可能にすることによって、送達時間制御およびプロファイルを向上させる利点をもたらす。

さらに本発明は、従来技術に関する他の課題を解決する。例えば、ドライバおよびばねは、針恐怖症および針での負傷の課題を解決する。加えてインジェクタは、患者が自動注射システムを介して投与量を測定し自己投与することを可能にする滴定の利点を与えるロッドを含み、ロッドは送達前に自動的にストッパから分離する。ロッドを有するインジェクタによってさらに、ユーザがシステム内の残留薬剤を最小にすること、および、他の場合には使用前に自動システムに封じ込められ得る気泡をなくすことが可能になる。さらにウィンドウは、使用前にユーザが投与量の調合を見、使用後には薬剤が送達されたことを知ることを可能にする。

本出願の概念が、本願明細書に開示される例示的な実施例を含む種々の好ましい実施例に容易に適用され得ることは、上述の説明および添付の図面から明らかであろう。例えば、当業者が容易に理解するように、弾性「Ｏ」リングまたは圧縮ガスなどの他の駆動ユニットおよび後退ユニットが、本願明細書に開示される圧縮ばねの代わりに、ドライバを付勢するために用いられ得る。

例示的な実施例のための組立プロセスは、図４８から図５０に示される。最初のステップはドライバ３００を有するカートリッジ５００の組立を含む。ばね４００はハウジング１００に組立てられる。ドライバ／カートリッジサブアセンブリは、ハウジング／ばねサブアセンブリに併合される。シールドを加えることで自動インジェクタが完成する。構成要素が少数なので、組立プロセスは簡単である。

ここで図５１−図８１に関連して、本発明のさらなる例示的な実施例に従って構成される自動インジェクタが１００１に示される。特に、インジェクタ１００１はハウジング１１００、シールド１２００、ドライバ１３００、カートリッジ１５００および駆動ユニット１４００を含む。図５２に示されるように、ハウジング１１００はシールド１２００と接続され、カートリッジ１５００のための格納外装を形成する。図５１に示されるように、外面的には自動インジェクタはペン型の円筒状構造を示す。インジェクタ１００１は、針が送達のためにそこから露出される遠端１２０６と遠端１２０６の反対側の近端１１０１とを有する。

格納位置におけるアセンブリが図５２および図５３に示される。ハウジング１１００およびシールド１２００は、ドライバ１３００および駆動手段１４００を収容する外装を形成する。駆動手段は、図５２および図５３に示されるように、従来はばね４００である。ドライバは、ハウジングとのかみ合いを介して初期位置に維持される。ドライバは圧縮ばね１４００によって予圧される。

カートリッジ１５００はハウジング内部に位置決めされる。それは、インジェクタの遠端に向う運動から径方向および軸方向にずれないように、ドライバ１３００によって支持される。内部ハウジングアーム１１３０の縁部１１３２は、近端方向におけるカートリッジの軸上の運動を防ぐ。カートリッジは、バレルフランジ１５２０とカートリッジ従動子１３３０との接続を介してドライバ１３００により保持され、従動子はバレルの外側およびバレルフランジ１５２０に接触する。

自動インジェクタの使用における第１のステップは、実施例で示される針１５３０の針カバーアセンブリ１５７０の取外しである。針カバーアセンブリ１５７０は１つの構成要素、弾性保護カップ１５４０から構成され得る。代替的には、保護カバーアセンブリはまた、第２の構成要素である硬質プラスチック保護部１５５０を含み得る。針１５３０の針カバーアセンブリ１５７０は、自動インジェクタの遠端を通じて突出する（図５１、図５２および図５３参照）。それは使用前にインジェクタから取外される。保護針カバーアセンブリ１５７０はさらに、誤動作を予防するため、自動インジェクタ使用前のシールド１２００の偶発的な衝撃を防ぐ。

ドライバ１３００、ハウジング１１００およびシールド１２００は、格納中は係合を容易にするよう、かつ作動中は下記に規定される力でハウジングからのドライバの係合解除を容易にするよう意図された、一組の特徴部を有する。自動インジェクタの動作は、自動インジェクタ構成要素および構成要素の相互作用の下記の詳細な説明から明らかになる。

本発明の例示的な実施例のドライバは、図５３に示されるように、最初はハウジングに係合される。固定的な係合は、保管中または移送中の駆動ばねの偶発的な解放を防ぐ。

ユーザによるシールド変位作用は、２つのステージにおいて実行される。ユーザは最初、最小の変位で著しい力を与える。しきい値力は、シールド１２００およびハウジング１１００の間の２つの相互作用領域により制御される。第１の相互作用は図５２および図５４に示され、図７４および図７５にさらに詳細に示される。シールド１２００はロックフック１２１０を有する。フック１２１０は狭い断面１２１１において曲がることができる
。シールド１２０５のベースが注射部位に押しつけられると、シールドフック１２１４の前部傾斜部は、格納スリット１１１１の内縁部１１１４によって定位置に保たれる。最初に軸方向の力が最小の変位を伴って生成される。シールドフック１２１０が１２１１で曲がり始めると初めて、表面１２１４が１１１４上で摺動する。

ユーザによって与えられる力がそれ以上増加すると第２のステージに至る。
第２のステージにおいて、図５３および図５５に示され、図７０、図７１、図７２および図７３においてさらに詳細に説明されるように、ドライバはシールドによってハウジングから係合解除される。力が増加すると、ハウジングに対するシールド変位の増加を生じる。格納中、前縁部１３４１はハウジングラッチ１１０７の縁部に乗る。シールド１２００の前縁１２４２は、ハウジング格納ラッチ１１０５を偏向してドライバ１３００を解放する。格納ラッチ１１０５は、観察ウィンドウ１１１０の機能の継続をもたらすスリット１１０６をも含む。

シールド１２００は、ドライバカム１３４０を案内するためにさらに長手方向スリット１２４１を有する。シールド１２００の前縁１２４２は、スリット１２４１の両側に位置決めされる。したがって、格納ラッチ１１０５の径方向の偏向は、ドライバ突起１３４３およびドライバ１３００の遠位への運動にいかなる干渉もなく、ドライバ機能１３４２を解放する。１１０５が偏向され、ドライバが解放された後、保持フック１２１０が送達スロット１１１２を係合するので、装置を送達位置に維持するのに力を必要としない。

図７０は、格納中のハウジングおよびドライバかみ合いの部分的断面図を示す。図７２は図７０のラッチを通じた断面を示す。図７１および図７３は、インジェクタがトリガされた後の図７０および図７２に対応する。格納中、格納ラッチ１１０５は軸上のばね力を保持するが、トリガを可能にするよう軟質かつ可撓性である。ラッチ１１０５は、装置が注射部位から取除かれるまで、図５５および図７３に示されるように偏向された位置に留まる。

一旦ドライバ１３００の突起１３４３がラッチ１１０５によって支持されなくなると、駆動機構１４００はドライバ１３００を前方に動かす。ドライバ１３００の駆動板１３１２は、カートリッジ１５００のストッパ１５１０を押す。カートリッジ１５００は干渉なく前方へ動き、針１５３０を組織に突き刺す。

カートリッジ１５００は３つの力成分を受ける。組織への針挿入、カートリッジからハウジングへの摩擦およびストッパからバレルへの摩擦である。注射カニューレ１５３０の挿入力は低く、数十ｇｒｆ（重量グラム）の範囲である。ストッパ１５１０およびガラスバレル１５０１の間の静止摩擦は可変であるが、ほとんどの場合、針の突き刺しへの抵抗より実質的に高い。カートリッジからハウジングへの摩擦は低い。別の要因は、カニューレ１５３０を通じた薬剤経路の液圧インピーダンスである。注射のため駆動機構１４００により与えられる典型的な力は、１００ｇｒｆを超える。針挿入およびハウジング力に対するカートリッジ摩擦のために必要とされる力は比較的低く、薬剤送達開始前に完全な針の突き刺しを確実にする。

図５６および図５７は完全に突き刺した針を示す。カートリッジフランジ１５２０の遠位フランジ側１５２２が中央シールド突起１２３０の縁部１２３１に届くと、組織への針の突き刺しは停止する。駆動機構により与えられる力はストッパ１５１０上のドライバ１３００に作用して薬剤を組織に押し込む。ドライバは、カートリッジが空になるまで、薬剤送達をしながらストッパと共に動いている。

図５８および図５９は送達終了後の装置を示す。カートリッジ従動子１３４０はバレル
１５０３の端部から滑ってずれる。アーム１３２２の前部部分は内向きに偏向してばね１４００を解放する。一旦ばね１４００が解放されると、それはドライバ１３００を回避する。この位置においてドライバは、それ以上のドライバ移動を遮断するハウジングアーム１１３０の送達支持部１１３４によって止められる。ドライバはカートリッジを保持する。ばね１４００はドライバを回避し、ニーポイント１２２２の廃棄ラッチ１２２０上に径方向に外向きの力を与える。一旦１２２０が押しのけられると、縁部１２２１がハウジング１１００の内径に触れるまで、僅かに拡張する。

ドライバ突起１３４３を回避した後、ドライバばね１４００は、シールドロックフック１２１０の外面１２１２にぶつかる。フック１２１２上のばね１４００の衝撃ポイントからフックラッチの回転軸ポイント１２１１までの径方向距離は、ロックフック１２１０を内向きに曲げる回転モーメントを生成する。フック１２１０の曲がりは、送達スリット１１１２からフック１２１０のラッチを外す。シールド１２００はばねの力の下で遠位方向に自由に摺動する。フック１２１０上のばねの圧力の結果、注射部位でインジェクタを保持するユーザが感知する力が急増する。シールドに作用する増加した力は、送達終了時にユーザに対して触覚的な表示を与え、シールドを動かして遮蔽を完了し、シールドのロック機構を作動する。

図６０および図６１は廃棄位置にある装置を示す。装置がシールドに与えられるばねの力に援助されながら注射部位から取り除かれた後、廃棄位置に達する。注射部位からの除去は、組織からの針の引き抜き、および、図６２に示されるように、シールド１２００による針の完全な遮蔽に至る。廃棄ロックは、廃棄ラッチ１２２０に接触する突起１２２０によって与えられる。針の再露出は突起１１２０により防がれる。ばね１４００はラッチ１２２０が突起１１２０を回避するために後方に曲がることを可能にする一方で、ラッチ１２２０上に径方向の力を与える。ラッチプロファイルは、径方向において可撓性を保ちつつ、ラッチを硬質にして軸方向の力を保持することができるようにする。

システムに作用する力は、図６２および図６３に詳細に説明される。注射部位に向って自動インジェクタを押す間のシールドの変位は、ハウジングからのドライバの係合解除を結果としてもたらす。シールドの変位は、図６２に示されるように、短距離において著しい力を必要とする。シールドの変位を開始するのに必要な力は、１７１０によって示されるように、事実上全く変位なく急増する。力のさらなる増加によりシールドの最初の変位１７１１に至る。近位方向におけるシールドの最大変位は、１７１２において達せられる。この位置は図５４に示される。この時点で、シールドがスリット１１１２を係合するフック１２１０とハウジングを新たな位置において係合する一方で、ドライバはハウジングから係合解除する。インジェクタを注射部位に維持するのに必要な力は、短い移動距離１７１３の間事実上ゼロにまで下がる。送達終了が達成されるまで、シールド力は注射中ゼロ近くに留まる。

短距離での最初のシールド変位力は高く、シールドが完全に変位されるることを保証し、装置は人間の運動の慣性によって有効にトリガされる。自動インジェクタは偶発的なトリガを防ぎ、装置の有効なトリガを確実にするために、シールド変位に十分な力をユーザに要求する。

送達終了が達成された後、１７２２で示されるように、ユーザは、シールド遠位運動による針の引き抜きおよび遮蔽が生じる原因となる、突然の力の増加１７２１を経験する。廃棄されるときの装置の全長は格納時より長い。これは、トリガ位置を超える遠位のシールド伸長による。シールドが伸長されて廃棄のためにハウジングにロックされた後、シールド力は図６２の１７２３に示されるように０にまで下がる。

時間１７５０の関数としてのシールド変位力のプロファイルは図６３に示される。作動および遮蔽は比較的短時間しかかからない。注射時間は１７３４に示されるように比較的長い。素子１７３０、１７３１、１７３２、１７３３、１７３６、１７３７および１７３８は、それぞれ図６２の１７１１、１７１２、１７１３、１７１４、１７２１、１７２２および１７２３に対応する。

例示的な実施例の自動インジェクタは、最小限の部品の個数を有する。ハウジング１１００は図６４に詳述するインジェクタの主要な構造部品である。ハウジング１１００は、ベース１１０９に取付けられる円筒状部分１１０８を有する。内部アーム１１３０はハウジングベース１１０９に取付けられる。円筒状部分１１０８は、格納ラッチ１１０５および観察ウィンドウ１１１０を含む。円筒状部分１１０８は、シールド１２００との接続に用いられるロックスリット１１１１、１１１２、および廃棄ロックのために用いられるロック突起１１２０を含む。円筒ハウジング部分１１０８およびベース１１０９は、成形に際して助けとなるよう開口部１１３６を有する。さらにベースは、格納中ドライバ１３００を支持するために、中央開口部１１３８を有する。

図６５および図６６に示されるように、シールド１２００は、ベース１２０１によって接続される２つの同心の円筒状構造１２４０および１２３０から構成される。ベース１２０１は、内側１２０４および外側１２０５を有する。インジェクタベース１２０５の外面は、装置の使用中、注射部位に対して押付けられる。ベース表面１２０５は、注射部位との接続を向上させるための２つの突き出したリング状部分１２０７および１２０８を有する。

内部シリンダ１２３０の内径１２３４は、動作中、カートリッジ１５００を案内する。内部シリンダ１２３０の縁部１２３１は、針１５３０が組織に突き刺している間、インジェクタ動作の開始中に前方へ進みながらカートリッジフランジに接触している。シールドの外部シリンダ１２３０はハウジング１１００内部で摺動する。シールド１２００は、廃棄ラッチ１２２０およびロックフック１２１０を含む。外側シリンダ１２０２のスリット１２４１は、ドライバ１３００のためのガイドトラックとして作用する。内部シリンダ１２３０は一致するスリット１２３２を有する。スリット１２４１および１２３２は、ハウジング１１１０の開口部とともに、使用前に薬剤を観察することを可能にする。内部シリンダのスリット１２２３は、廃棄ラッチのスリット１２２３およびハウジングのスリット１１１３とともに、装置が廃棄位置にあるとき、送達終了時にピストンの状態を観察することを可能にする。

ドライバ１３００は図６７および図６８に詳細に説明される。ドライバ１３００は、ベース１３５０により接続される２つのサイドアーム１３２０を有するドライバロッド１３０５を有する。アーム１３２０は、前部部分１３２２および後部部分１３２１を有する。アームは、突起１３４３およびカートリッジ１５００の外面に寄るカートリッジ従動子１３３０および１３４０を有する。さらに、突起１３４３は駆動手段と相互作用する傾斜面１３４２および前面１３４１を有する。サイドアームはアームの曲がりの助けになるようアンダカット１３３５をさらに有する。ドライバロッド１３０５は、チャネル状構造１３１０および前板１３１２を有する。チャネル１３１０は近端１３１１を有する。突起１３５２の外面はハウジング開口部と接続する。支持点１３３０に対して傾斜面１３４２に与えられる力のために、駆動手段により回転モーメントが生成される。アンダカット１３３５は軸として用いられる狭い部分を与え、カム１３４０がカートリッジによってもはや支持されなくなると前アームが曲がることを可能にする。ストッパ１５１０が送達終了に近づくとカム１３４０は曲がることができ、駆動機械１４００がドライバを回避することを可能にする。

典型的なカートリッジ１５００が図６９に示される。それは固定された針１５３０を伴うガラスバレル１５０１を有する。ガラスバレル１５０１はフランジ１５２０を有する。バレルは薬剤１５６０で満たされる。薬剤は、バレルと摺動関係にあるストッパ１５１０によって密封される。針は、針に当接している弾性針無菌カバーからできた保護カバー１５４０により遮蔽される。針保護カバー１５４０は、カバーの取外しを単純化し得る針カバーアセンブリ１５７０を形成する１５４０と共に、しばしば硬質のプラスチック保護部１５５０を有する。代替的に、カートリッジは（カープジェクト（Ｃａｒｐｕｊｅｃｔ）（登録商標）におけるような）二面針を有し得る。針は、カートリッジを作動し、薬剤送達のためにゴムのストッパを通じた針の近端の突き刺しを生じるよう、動作の初めに軸方向の力を必要とする。

ここで装置の使用が説明される。
好ましい実施例の図５２に示すように、インジェクタの使用における第１のステップは、針カバーアセンブリ１５７０を取外すことである。次に、自動インジェクタは、ハウジング１１００に与えられる圧力を伴って注射部位に当てられる。この動作は、針１５３０の組織への自動挿入および注射の自動開始をトリガする結果となる。注射時間中、インジェクタの保持力は、図６３の素子１７３４に示されるように、ゼロに近い。注射完了後、ばね１４００は力をシールド１２００に与えるために前進する。シールドに作用する力は、図６２および図６３においてそれぞれ１７２１および１７３６で示されるように、ばねの力のレベルにまで増加する。この力は、針を組織から引き抜くことと、シールド１２００による針の遮蔽とを導く。ばね力は、運動（１７２２および１７３７参照）により減少する。遮蔽プロセス終了時にシールドはロックされる。インジェクタは、処分の準備ができている。

特定の理論に限られずに、例えばインジェクタにおいて作用する力の釣り合いの例としては、ドライバを解放しながらシールド１２００を４ｍｍ程度変位するためには、通常約１．０ｋｇｆを要する。例えば、駆動ユニット４００の最初の注射力は約２ｋｇｆであり、遮蔽中の最終の押す力は約１ｋｇｆである。例えば、動的摩擦力は最大で０．２ｋｇｆを要する。

例示的な実施例は、針がそこから露出される遠端および遠端の反対側の近端を有するインジェクタを示す。本実施例においては、インジェクタは自動的にその針を配備し、カートリッジの薬剤を送達し、自動的に針を遮蔽する。好ましくは、インジェクタは明確な送達終了表示（例えば「クリックタイプ」の効果および関連付けられる触覚的フィードバック）を与える。インジェクタはカートリッジのまわりで組立てられ得る。

使用の最初にシールドを動かすための大きな力は、シールドの変位が早まるのを防ぐ。さらに、廃棄およびロック機構は、使用後のシールドをロックする。インジェクタは、衝撃および騒音の低減のために任意で制振材料（例えばブシュ、緩衝タブ）を含む。インジェクタは、好ましくは拡張ばねの形で、低弾性定数ばねを用いて線形の速度制御を提供する。拡張ばねは長くすることができ、そのためカートリッジストッパがばねの長さと比較して小さい縦方向範囲にわたって動き、それによりその小さい範囲を通じてばねの力を一定にすることができる。

当業者が容易に理解するように、流体の薬剤の送達は、駆動ユニットまたはばねのみによっては決定されない。それはさらに、流体の物性および流体の経路配置に依存する。したがって、送達曲線は、ばねの反応曲線と同一ではない。流体は液圧ダンパとして作用し、流れに対するその抵抗は流れに与えられる力に関連する。

例示的な実施例の駆動ユニットはばねであり得る。好ましくは圧縮ばねは、実質的に対
称なハウジング断面を有する実施例において用いられる。コイルに必要とされる運動範囲および重なり合った厚さは、この初期圧縮を制限する。

駆動ばねは最も入手しやすい送達制御要素である。ばねがもたらす主要な特徴は低弾性定数である。低定数は、より一様な送達プロファイル、送達継続時間の制御におけるより高い柔軟性、および保管期間中のばね荷重の低減をもたらし、注射サイクル終了時に十分な力を与える。長いばねを使用することは、ばねの弾性定数を変えることおよび予圧を可能にすることによって、送達時間制御およびプロファイルを向上させる利点をもたらす。

さらに本発明は、従来技術に関する他の課題を解決する。例えばドライバおよびばねは、針恐怖症および針での負傷の課題を解決する。加えてウィンドウ１１１０は、スリット１１１３を通して見ることによって、使用前にユーザが投与量の調合を見ることと、使用後には薬剤が送達されたことを視覚的に確認することとを可能にする。

本出願の概念が、本願明細書に開示される例示的な実施例を含む種々の好ましい実施例に容易に適用され得ることは、上述の説明および添付の図面から明らかであろう。例えば、当業者が容易に理解するように、弾性「Ｏ」リングまたは圧縮ガスなどの、「ばね」の定義に含まれる他の駆動ユニットおよび後退ユニットが、本願明細書に開示されるコイルばねの代わりにドライバを付勢するために用いられ得る。

例示的な実施例のための組立プロセスは、図７９に示される。最初のステップはドライバ１３００を有するカートリッジ１５００の組立を含む。ばね１４００はハウジング１１００内に位置される。ドライバ／カートリッジサブアセンブリは、ハウジング／ばねサブアセンブリに併合される。シールド１２００を加えることで自動インジェクタが完成する。ロックフック１２１０が、シールド１２００のハウジング１１００への係合を維持する格納スロット１１１を係合する。構成要素が少数であって「単軸」プロセスなので、組立プロセスは簡単である。

自動インジェクタは、図８０および図８１に示されるように、安全タブ１６００を備え得る。シールドの近位の変位は安全タブの取外しを必要とし、インジェクタの安全な動作に追加ステップをもたらす。代替的には、自動インジェクタは、針カバーアセンブリ１５７０に留め付けられるカップを備えることができ、インジェクタ１００１の遠端と係合する。シールドの近位の変位を通じたインジェクタのトリガは、針カバーアセンブリと共にカップの取外しを必要とする。

本発明が多くの薬剤を送達するために用いられ得ることがさらに認められる。「薬剤」という用語は本願明細書において、下記を含むがこれに限定されるものではない。ペプチドまたはプロテイン（およびその擬態）、抗原、ＤＮＡワクチンを含むワクチン、ホルモン、鎮痛剤、片頭痛用助剤、抗血液凝固剤、中枢神経系の疾患および状態の治療向けの薬剤、麻薬拮抗薬、免疫抑制剤、ＡＩＤＳ治療に用いられる助剤、キレート剤、抗狭心症剤、化学療法剤、鎮静剤、抗腫瘍剤、プロスタグランジン、抗利尿剤および遺伝子治療をサポートするためのＤＮＡまたはＤＮＡ／ＲＮＡ分子である。

典型的な薬剤は、ペプチド、プロテインまたはホルモン（またはそのあらゆる擬態またはそのあらゆる同類）、例えばインシュリン、カルシトニン、カルシトニン遺伝子を調整するプロテイン、心房性ナトリウム利尿プロテイン、コロニー刺激因子、ベタセロン（ｂｅｔａｓｅｒｏｎ）、エリスロポエチン（ＥＰＯ）、例えばアルファ、ベータ、またはガンマインターフェロンなどのインターフェロン、ソマトロピン、ソマトトロピン、ソマトスタチン（ｓｏｍａｓｔｏｓｔａｔｉｎ）、インスリン様増殖因子（ソマトメジン）、黄体ホルモン放出ホルモン（ＬＨＲＨ）、組織プラスミノゲン活性化因子（ＴＰＡ）、成長
ホルモン放出ホルモン（ＧＨＲＨ）、オキシトシン、エストラジオール、成長ホルモン、酢酸ロイプロリド、第ＶＩＩＩ因子、インターロイキン−２などのインターロイキンおよびＩＬ―１ｒａなどのその同類または拮抗物質、例えばフェンタニール、スフェンタニル、ブトルファノール、ブプレノルフィン（ｂｕｐ ｒｅｎｏｒｐｈｉｎｅ）、レボルファン、モルヒネ、ヒドロモルホン、ヒドロコドン、オキシモルホン、メタドン、リドカイン、ブピバカイン、ジクロフェナク、ナプロキセン、パヴェリン（ｐａｖｅｒｉｎ）およびその同類などの鎮痛剤、例えばスマトリプタン、麦角アルカロイドおよびその同類などの抗反片頭助剤、例えばヘパリン、ヒルジンおよびその同類などの抗血液凝固剤、例えばスコポラミン、オンダンセトロン、ドンペリドン、メトクロプラミドおよびその同類などの制吐剤、心血管作動薬、降圧薬および例えばジルチアゼム、クロニジン、ニフェジピン、ベラパミル（ｖｅｒａｐａｍｎｉｌ）、イソソルビド‐５‐モノニトレート、有機硝酸塩、心臓障害治療において使用する助剤およびその同類などの血管拡張物質、例えばベンゾジアゼピン、フェノチアジン（ｐｈｅｎｏｔｉｏｚｉｎｅ）およびその同類などの鎮静剤、例えばデスフェロキサミンおよびその同類などのキレート剤、例えばデスモプレシン、バソプレシンおよびその同類などの抗利尿助剤、例えばニトログリセリンおよびその同類などの抗狭心症性助剤、例えばフルオロウラシル、ブレオマイシンおよびその同類などの抗腫瘍剤、プロスタグランジンおよびその同類、例えばビンクリスチンおよびその同類などの化学療法助剤、注意欠陥障害治療薬、メチルフェニデート、フルオキシメステロン、ビソルペロル（Ｂｉｓｏｌｐｅｒｏｌ）、タクトリムルス（ｔａｃｔｏｌｉｍｕｌｓ）、サクロリムス（ｓａｃｒｏｌｉｍｕｓ）、およびサイクロスポリンを含む。

本発明の例示的な実施例によって解釈されるインジェクタおよびハウジング上で摺動するシールドを示す外観図である。 本発明の別の例示的な実施例によって解釈されるインジェクタおよびハウジング内で摺動するシールドを示す外観図である。 本発明の例示的な実施例によって解釈されるインジェクタおよびハウジング上のシールドを示す長手方向断面図であって、ハウジングに支持されるカートリッジを示す図である。 本発明の例示的な実施例によって解釈されるインジェクタおよびハウジング内のシールドを示す長手方向断面図であって、ハウジングに支持されるカートリッジと観察ウィンドウとを示す図である。 本発明の例示的な実施例によって解釈されるインジェクタおよびハウジング上のシールドを示す長手方向断面図であって、ドライバを示す図である。 図５の図と同様であるが、保護キャップが取外された状態のインジェクタを示す図である。 本発明の例示的な実施例によって解釈されるインジェクタのためのシールド変位に関する力プロファイル図である。 本発明の例示的な実施例によって解釈されるインジェクタのためのインジェクタ動作タイミングに関する力プロファイル図である。 インジェクタ、ハウジング上のシールドの部分的な外観図であって、シールドが僅かに押圧された状態のインジェクタと、ドライバが取外されるのを見えないようにしているシールドの円筒状部分の断面とを示す図である。 図６に示したインジェクタの部分断面図であるが、シールドが僅かに押圧された状態のインジェクタを示す図である。 インジェクタの部分的な外観図であって、シールドがさらに押圧された状態のインジェクタ、およびシールドの円筒部品の一部がドライバが取外されるのを見えないようにしている図である。 インジェクタの部分的な外観図であって、シールドが完全に押圧された状態のインジェクタと、ドライバが取外されるのを見えないようにしているシールドの円筒状部分の断面とを示す図である。 図６にて図示したインジェクタの部分断面図であるが、シールドが完全に押圧された状態のインジェクタを示す図である。 ハウジングと係合するときの、ハウジング上にシールドを有する例示的な実施例のドライバの等角図である。 ハウジングから係合解除する間ラッチする、ハウジング上にシールドを有する例示的な実施例の変形されたドライバ部分の部分的な等角図である。 送達の間ラッチ係合する、ハウジング上の変形されたドライバ部分シールドの部分的な等角図である。 ハウジング上にシールドを有する例示的な実施例のハウジングの外観の等角図である。 ハウジング上にシールドを有する例示的な実施例の、一部が取除かれたハウジングの等角図である。 ハウジング上にシールドを有する例示的な実施例のシールドの近端からの等角図である。 ハウジング上にシールドを有する例示的な実施例のシールドの遠端からの等角図であって、部分的に円筒状部分が取除かれた図である。 図６と同様の図であるが、薬剤送達の開始中のインジェクタを示す。 図６と同様の図であるが、薬剤送達の中間のインジェクタを示す。 図６と同様の図であるが、送達終了時のインジェクタを示す。 図３と同様の図であるが、送達終了時のインジェクタを示す。 インジェクタの部分断面図であって、ハウジング上にシールドを有する例示的な実施例の自動インジェクタのシールドロック機構の詳細を示す図である。 ハウジング内部にシールドを有する例示的な実施例の、ハウジングと係合するときのドライバの等角図である。 ハウジング内部にシールドを有する例示的な実施例のドライバの部分的な等角図であって、送達中ラッチが変形されている図である。 ハウジング内部にシールドを有する例示的な実施例のハウジングの外観の等角図である。 ハウジング内部にシールドを有する例示的な実施例の、一部が取除かれたハウジングの等角図である。 ハウジング内部にシールドを有する例示的な実施例のシールドの近端からの等角図である。 ハウジング内部にシールドを有する例示的な実施例のシールドの遠端からの等角図であって、部分的に円筒状部分が取除かれた図である。 インジェクタおよびハウジング内部のシールドの部分断面図であって、シールドが僅かに押圧された状態のインジェクタを示し、ラッチの中間を通る断面を示す図である。 図３２に示したインジェクタの部分断面図であるが、ドライバラッチの側面を通るインジェクタ断面を示す図である。 図３２にて図示したインジェクタの部分断面図であるが、シールドがさらに押圧され、ドライバがハウジングから係合解除された状態のインジェクタを示す図である。 図３３にて図示したインジェクタの部分断面図であるが、シールドがさらに押圧され、ドライバがハウジングから係合解除された状態のインジェクタを示す図である。 インジェクタの部分断面図であって、ハウジング内部にシールドを有する例示的な実施例の遮蔽された自動インジェクタのシールドロック機構の詳細を示す図である。 本発明の充填されたカートリッジの例示的な実施例を示す図である。 近端からのシールドの等角図であって、図７および図８において規定される力プロファイルを生成するための機構の代替的な実施例をさらに示す図である。 ハウジングの等角図であって、ハウジング内部にシールドを有する図７および図８において規定される力プロファイルを生成するための機構の代替的な実施例を示す図である。 図７および図８において規定される力プロファイルを生成するための機構の代替的な実施例をさらに示し、ドライバ、駆動手段およびカートリッジが取除かれた図である。 使用前の配置を示す図である。 シールドが配備された自動インジェクタを示す図である。 遮蔽された廃棄位置を示す図である。 シールドがハウジング上で摺動する図６の図と同様の本発明の例示的な実施例の図であるが、ねじ切られたロッドを用いる滴定機構を示す図である。 シールドがハウジング上で摺動する本発明の例示的な実施例の代替的滴定機構の図であって、滑らかなロッドを用いる図である。 ハウジング内部で摺動するシールドを有する本発明の例示的な実施例の代替的滴定機構の図であるが、ツメ部機構を用いる滴定を示す図である。 図３７の図と同様の図であるが、フランジを生成する代替的手法を示す図である。 図３７の図と同様の図であるが、二面針を用いる代替的カートリッジを示す図である。 安全クリップを有するシールドがハウジング上で摺動する、本発明の例示的な実施例の自動インジェクタの図である。 安全クリップを取外したシールドがハウジング上で摺動する、本発明の例示的な実施例の自動インジェクタの図である。 カートリッジおよびドライバのサブアセンブリの図である、 カートリッジ／ドライバサブアセンブリおよびハウジング／ばねサブアセンブが併合する組立プロセスの図である。 図４９のサブアセンブリとシールドとを併合する最終組立ステップの図である。 本発明の例示的な実施例によるインジェクタを示す外観図である。 本発明の例示的な実施例によるインジェクタをその格納位置で示す長手方向断面図であって、ハウジング、送達素子および廃棄ロック素子によるカートリッジの軸方向の支持を示す。 本発明の例示的な実施例によって解釈されるインジェクタをその格納位置で示す長手方向断面図であって、ドライバを示す図である。 図５２の図と同様の図であるが、保護針カバーアセンブリが取り外された状態のインジェクタを示し、遠端は注射部位に押しつけられ、シールドは第２の位置においてハウジングと係合され、装置が作動されている図である。 図５３の図と同様の図であるが、保護キャップが取外された状態のインジェクタを示し、遠端は注射部位に押付けられ、装置が作動されている図である。 図５４の図と同様の図であるが、カートリッジが遠端の方へ前進している状態のインジェクタを示し、針が組織に挿入され、注射が開始される図である。 図５５の図と同様の図であるが、カートリッジが遠端の方へ前進している状態のインジェクタを示し、針が組織に挿入され、注射が開始される図である。 図５６の図と同様の図であるが、送達が完了された状態のインジェクタを示し、ばねがドライバを回避して、シールドにぶつかる図である。 図５７の図と同様の図であるが、送達が完了された状態のインジェクタを示し、ばねがドライバを回避して、シールドにぶつかる図である。 図５８の図と同様の図であるが、シールドが伸長されてカートリッジを覆い、装置が廃棄位置に固定された状態のインジェクタを示す図である。 図５９の図と同様の図であるが、シールドが伸長されてカートリッジを覆い、装置が廃棄位置に固定された状態のインジェクタを示す図である。 本発明の例示的な実施例によるインジェクタのための、シールド変位に関する力プロファイル図である。 本発明の例示的な実施例によるインジェクタのための、インジェクタ動作タイミングに関する力プロファイル図である。 一部が取除かれたハウジングの例示的な実施例の等角図である、 例示的な実施例のシールドの等角図である。 一部が取除かれたシールドの例示的な実施例の等角図である ハウジングに係合される際に変形された、例示的な実施例のドライバの等角図である。 製造された状態および送達完了後の例示的な実施例のドライバの等角図である。 本発明の充填されたカートリッジの例示的な実施例を示す図である。 図５３の図と同様の断面図の詳細であって、格納位置のトリガ機構を示す図である。 図５５の図と同様の断面図の詳細であって、トリガされた状態のトリガ機構を示す図である。 図７０の断面線Ａ−Ａにおける断面図の詳細であって、格納位置のトリガ機構を示す図である。 図７１の断面線Ａ−Ａにおける断面図の詳細であって、トリガされた状態のトリガ機構を示す図である。 図５２の図と同様の断面図の詳細であって、格納位置の送達素子および廃棄ロック素子を示す図である。 図５４の図と同様の詳細な断面図であって、注射部位に押付けられた状態の遠端を示し、シールドの遠端は第２の位置においてハウジングと係合され、装置は作動されている図である。 図５６の図と同様の断面図の詳細であって、カートリッジが遠端の方へ前進している状態のインジェクタを示し、針は組織に挿入され、注射は開始されている図である。 図５８の図と同様の断面図の詳細であって、送達が完了された状態のインジェクタを示し、ばねがドライバを回避してシールドにぶつかる図である。 図６０の図と同様の断面図の詳細であって、シールドが伸長され、装置が廃棄位置に固定された状態のインジェクタを示す図である。 カートリッジ／ドライバ、ハウジング／ばねおよびシールドサブアセンブリが併合する組立プロセスの図である。 安全タブを有する実施例の図である。 図８０の実施例の図であって、タブが装置から取除かれた後のインジェクタおよび安全タブを示す図である。

Claims (6)

1. 注射装置であって、
   近端および遠端を有するハウジングを含み、遠端はその中に開口部を有し、さらに、
   前記遠端において摺動可能にハウジングに結合されるシールドと、
   ハウジング内部のカートリッジバレルとを含み、カートリッジバレルは近端および遠端を有し、さらに、
   カートリッジバレルの遠端または針カニューレを遠端に固定するための取付手段に固定される針カニューレと、
   カートリッジバレル内のストッパと、
   ストッパに結合されるドライバと、
   ハウジングおよびドライバの間に結合されるばねと、
   ハウジングに固定されたドライバを保持するためであってその状態でばねが圧縮状態にあるドライバトリガとを含み、トリガはハウジングからドライバを解放するために使用において作動可能であり、それによりばねはハウジングを通じてドライバを推し進め、そのためカートリッジバレルを通じてストッパを推し進めることを可能にし、さらに、
   ドライバがハウジングを通じて動く間のいずれかの地点でドライバからばねを解放するための解放機構を含み、そこでばねはシールドを係合し、針カニューレを覆うためにシールドをハウジングから離れるよう推し進める、注射装置。
2. 前記ドライバトリガの作動に続き、かつストッパのカートリッジバレルを通る運動の前に、ドライバがハウジングを通じてカートリッジバレルを駆動することを可能にするための手段を含み、それにより、針カニューレをハウジングおよびシールドに相対して外向きに推し進める、請求項１に記載の装置。
3. ドライバトリガが前記シールドに結合され、ハウジングに対して内向きのシールドの運動はトリガを作動する、請求項１または２に記載の装置。
4. ドライバトリガは、ドライバおよびハウジングのうち１つに弾性部材と、ドライバおよびハウジングのうち他の１つに補助係合部材とを含み、トリガはドライバおよびハウジングの間に与えられる充分な大きさの力によって作動される、請求項１から３のいずれかに記載の装置。
5. ドライバトリガは、ドライバおよびハウジングのうち１つに弾性部材と、ドライバおよびハウジングのうち他の１つに補助係合部材とを含み、トリガは、シールドのハウジングに向う運動後にシールドのトリガ解放部材を受取るために配置される、請求項１から４のいずれかに記載の装置。
6. 前記ハウジングは一般に円筒状の形状であって、ばねおよびカートリッジバレルはハウジング内部に同軸で位置する、請求項１から５のいずれかに記載の装置。

Images