JP4679557B2 - 吸気部品を備える内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気通路を構成する空気通路を形成する吸気部品を備える内燃機関に関し、さらに詳細には、吸気通路を流れる空気の流量を検出するエアフローメータを備えると共に、前記吸気部品にブローバイガス導入口が設けられる内燃機関に関する。
吸気通路を流れる空気の流量を検出するエアフローメータを備える内燃機関において、エアフローメータよりも下流の吸気通路に、ブローバイガス導入口を設けたものは知られている。(例えば特許文献1参照)
特開2003−278523号公報
吸気通路において、エアフローメータの下流にブローバイガス導入口が設けられる場合、吸気通路を流れる空気に対して、ブローバイガス導入口から吸気通路に流入するブローバイガスの流量変動(またはブローバイガスの脈動)が、エアフローメータを通過する空気の流れに影響を与えて、エアフローメータの検出精度を低下させるおそれがある。
そこで、ブローバイガス導入口をエアフローメータから遠ざけて配置することにより、ブローバイガスの流量変動がエアフローメータに与える影響を抑制できるが、吸気通路を構成する空気通路であって、エアフローメータよりも下流の空気通路の通路長が長くなって、該空気通路を形成する吸気部品が大型化し、ひいては吸気装置が大型化する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜5記載の発明は、吸気通路に流入するブローバイガスの流量変動がエアフローメータに与える影響を低減して、エアフローメータの検出精度の向上を図ると共に吸気部品の小型化を図ることを目的とする。そして、請求項2記載の発明は、さらに、吸気部品内での空気とブローバイガスとの混合の均一性の向上を図ることを目的とし、請求項3記載の発明は、さらに、吸気効率の向上を図ることを目的とし、請求項4記載の発明は、さらに、下流ダクトとして湾曲ダクトが使用される場合に、ローバイガス導入口の配置を工夫することにより、ブローバイガス中に残留しているオイルを吸気通路に導き易くすると共に湾曲ダクトの湾曲外側スペースの利用度を高めることを目的とし、請求項5記載の発明は、さらに、吸気部品の部品点数およびコストの削減を図ることを目的とする。
請求項1記載の発明は、吸気通路を流れる空気の流量を検出するエアフローメータと、前記吸気通路を構成する空気通路を形成する吸気部品とを備える内燃機関において、前記空気通路は、前記エアフローメータよりも下流の第1空気通路と、前記第1空気通路を形成する下流ダクトを周方向で少なくとも部分的に囲む包囲通路を有すると共に前記第1空気通路の流出口が開口する第2空気通路とを有し、前記第1空気通路の流入口での空気の流れ方向および前記第2空気通路の出口での空気の流れ方向は、互いに異なる方向であり、前記下流ダクトは、前記流出口での空気の流れが前記第2空気通路の前記出口を指向するように湾曲した湾曲ダクトであり、前記第1空気通路は湾曲通路であり、ブローバイガスを前記吸気通路に流入させるブローバイガス導入口が、前記流出口よりも上流の前記包囲通路内において、前記湾曲ダクトの通路中心線に対して湾曲内側で、かつ上部に配置され、前記ブローバイガス導入口の開口方向と前記流出口の空気の流れ方向が反対方向であることを特徴とする内燃機関である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関において、前記包囲通路は、前記下流ダクトを全周に渡って囲む環状通路であることを特徴とする
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の内燃機関において、前記吸気部品は、前記エアフローメータが取り付けられる上流ダクトと、前記下流ダクトと、前記第2空気通路を形成する第2下流ダクトとを備え、前記下流ダクトは、前記上流ダクトと前記第2下流ダクトとの間を密封するシール部材であることを特徴とする。。
請求項1記載の発明によれば、ブローバイガス導入口が開口する包囲通路は、下流ダクトを囲む通路であることから、第1空気通路に比べて空気の流れが極めて少ない通路であり、しかもブローバイガスの流量変動は包囲通路内で減衰する。そのうえ、ブローバイガスの流量変動は、包囲通路を経た後に流出口から第1空気通路内の空気に伝わるので、該流量変動がブローバイガス導入口からエアフローメータまで伝達されるときの伝達経路長は、包囲通路の分だけ、第1空気通路の通路長よりも長くなる。
この結果、吸気通路に流入するブローバイガスの流量変動がエアフローメータによる空気流量の検出に与える影響が低減して、エアフローメータの検出精度が向上する。しかも、包囲通路により、第1空気通路の通路長を長くすることなく前記伝達経路長を長くすることができるので、ブローバイガスの流量変動がエアフローメータに与える影響を低減しながら、吸気部品を小型化できる。
また、第1空気通路の流入口での空気の流れ方向と第2空気通路の出口での空気の流れ方向とが異なる場合にも、第1空気通路を流れる空気は湾曲ダクトにより出口に向かって滑らかに導かれて出口に向けて流出口から流出するので、第1空気通路から流出した空気が第2空気通路内で乱れた流れとなることが抑制されて、吸気効率が向上する。
さらに、ブローバイガス導入口は、包囲通路において、湾曲ダクトの通路中心線よりも湾曲内側で、かつ上部にて、包囲通路に開口するので、ブローバイガス中に残留している残留オイルは、包囲通路内で落下する途中でブローバイガスと共に流出口に向かって流れて、湾曲通路を流れてきた空気に混入する。この結果、湾曲ダクトにより形成されるスペースを有効に活用することで、残留オイルが包囲通路の下部に滞留することを抑制して、該残留オイルを流出口よりも下流の第2空気通路に導き易くなる。
また、湾曲ダクトの通路中心線よりも湾曲内側に形成される湾曲内側スペースは、該通路中心線よりも湾曲外側に形成される外側湾曲スペースに比べて狭いスペースとなるが、配置のために大きなスペースを必要としないブローバイガス導入口を湾曲内側スペースに配置することで、外側湾曲スペースには、吸気部品の部分または吸気部品の周囲に配置される周辺部品などの別の部材を配置することが可能になるので、湾曲外側スペースの利用度を高めることができる。そして、湾曲ダクトが使用される場合に形成されるスペースを有効に活用することで、前記別の部材の配置の自由度を高めることができて、吸気部品の小型化、または、吸気部品および該周辺部品の配置のコンパクト化が可能になる。
請求項2記載の事項によれば、包囲通路は第1下流ダクトを全周に渡って囲む環状通路であることから、包囲通路の容積が大きくなって、包囲通路でのブローバイガスの流動変動が一層減衰するので、エアフローメータの流量検出に対するブローバイガスの流量変動の影響を一層低減できる。
また、ブローバイガスを周方向での広い範囲に渡って流出口よりも下流に流出させることができるので、第1下流ダクトから流出する空気とブローバイガスとの混合の均一性が向上する。
請求項3記載の事項によれば、下流ダクトが、上流ダクトと第2下流ダクトとを気密に接続するシール部材を兼ねる。この結果、上流ダクト、下流ダクトおよび第2下流ダクトのほかに別個のシール部材が不要になるので、部品点数が削減されて、コストが削減される。
以下、本発明の実施形態を図1〜図8を参照して説明する。
図1〜図3を参照すると、本発明が適用された内燃機関Eは前輪駆動の車両に搭載され、該内燃機関Eの吸気装置は、エアクリーナ10を備える吸気部品としてのエアクリーナ装置Aと、スロットル弁装置2と、吸気管装置4とを備える。内燃機関Eは、該内燃機関Eが発生する動力が入力される変速機と共に動力装置を構成し、該動力装置は車体の前部に形成されたエンジンルーム内に配置される。
多気筒4ストロークの内燃機関Eは、ピストンが往復運動可能に嵌合するシリンダブロック1aおよび該シリンダブロック1aに結合されるシリンダヘッド1bなどから構成される機関本体1を備える。機関本体1内に設けられる燃焼室内での混合気の燃焼により発生する燃焼ガスの圧力で駆動される前記ピストンは、機関本体1に支持されたクランク軸を回転駆動する。
吸気装置は、燃焼用の空気を機関本体1に設けられた燃焼室に導く吸気通路(以下、「吸気通路」という。)を形成し、エアクリーナ装置Aは、吸気通路の少なくとも一部を構成する空気通路P(図5,図7,図8参照)を形成する。
吸気通路を流れた空気は、シリンダヘッド1bに設けられた吸気ポートを経て、内燃機関Eの動弁装置により駆動されて該吸気ポートを機関回転速度に同期して開閉する吸気弁の開弁時に燃焼室に吸入される。それゆえ、内燃機関Eでは、該吸気弁の開閉動作に起因して、吸気通路に吸気脈動が発生する。
なお、エアクリーナ装置A単体に関して、上下方向は、後で詳述するエアクリーナ室11が該上下方向でクリーナエレメントFを挟んで下方に形成されるダスト室12および上方に形成されるクリーン室13に分けられるとしたときの方向であり、この上下方向の一例として、図2,図5に示される方向を、便宜上、この実施形態での上下方向とする。そして、図1,図7に示されるように、上下方向に直交する平面である水平面上で互いに直交する方向を、第1方向としての前後方向および第2方向としての左右方向とする。
ここで、前方および後方の一方を第1方向の一方向とするとき、前方および後方の他方は第1方向の他方向であり、左方および右方の一方を第2方向の一方向とするとき、左方および右方の他方は第2方向の他方向である。
したがって、エアクリーナ装置Aが組み付けられた吸気装置を備える内燃機関Eが、機械としての車両に搭載されたとき、その上下方向は、車両の上下方向とほぼ一致してもよいが、必ずしもほぼ一致する必要はない。
一例として、内燃機関Eが車両に搭載されたとき、エアクリーナ装置Aは、前方に向かってやや下方に傾斜するようにその上下方向が車両の上下方向にほぼ一致した状態で、前後方向を車両のほぼ前後方向とし、左右方向を車両の左右方向(または車幅方向)として、複数の取付部(図示されず)介して前記動力装置に取り付けられる。
なお、「ほぼ」との用語で修飾された表現を含む記載内容には、該用語「ほぼ」により修飾されない場合の記載内容も含まれるものとする。
図1〜図4を参照すると、エアクリーナ装置Aは、その構成部材として、空気通路Pを形成する複数の通路形成部材と、クリーナエレメントFと、カバーB7とを備える。前記複数の通路形成部材は、第1〜第4部材B1〜B4とダクトB5とカバーB6とから構成され、これら部材B1〜B4,ダクトB5およびカバーB6が結合されて空気通路Pが形成される。
第1〜第4部材B1〜B4および2つのカバーB6,B7は、それぞれ、合成樹脂から成形された単一の部材であり、ダクトB5は、エラストマ、ここではゴムから成形された単一の部材である。
エアクリーナ装置Aは、エアクリーナ10と、エアクリーナ10にそれぞれ接続される導入ダクト20および導出ダクト40と、レゾネータ90とを備える。エアクリーナ10は、導入ダクト20に対してはその下流に配置される下流部品である共に、導出ダクト40に対してはその上流に配置される上流部品である。
併せて図5〜図7を参照すると、エアクリーナ10は、エアクリーナ室11を形成するエアクリーナケースCと、エアクリーナ室11内に配置されてエアクリーナ室11を通過する空気の中に含まれる塵埃などを除去する濾過部材であるクリーナエレメントFとを備える。エアクリーナ室11は、エアクリーナケースCに保持されるクリーナエレメントFにより、上下方向でクリーナエレメントFを挟んでその下方に形成される上流室であるダスト室12と、その上方に形成される下流室であるクリーン室13とに分けられる。
導入ダクト20は、内燃機関Eの外部から取り入れた空気をダスト室12に導く空気導入通路21を形成し、導出ダクト40は、空気導入通路21からダスト室12に流入した後にクリーナエレメントFを通過したクリーン室13内の清浄な空気をスロットル弁装置2に導く空気導出通路41(図8も参照)を形成する。それゆえ、空気通路Pは、空気導入通路21、エアクリーナ室11および空気導出通路41により構成される。
ここで、上流および下流とは、空気導入通路21の取入口21iから燃焼室に向かって吸気通路を流れる空気の流れに関して使用されている。また、吸気通路における空気の流れ方向を、以下の説明では、単に「流れ方向」という。
レゾネータ90には、共鳴室93および該共鳴室93と空気導入通路21とを連通する共鳴用連通路94が設けられる。そして、レゾネータ90は、特定の機関回転速度域において、吸気消音器として吸気騒音を低減する機能または内燃機関Eのトルクを増加させる機能を有する。
エアクリーナケースCは、複数のケース構成部材、この実施形態では3つのケース構成部材である第1〜第3ケースC1〜C3が下方から順次積層されて構成される。第1,第2ケースC1,C2は、それぞれ底部ケースおよび中間ケースとして下ケースを構成し、第3ケースC3は上ケースを構成する。
クリーナエレメントFは、第2,第3ケースC2,C3に設けられた保持部C2a,C3aに挟持されて気密状態で保持される。上下方向から見て(以下、「平面視」という。)、保持部C2a,C3aは四角形状の枠であり、クリーナエレメントFは四角形状である。
エアクリーナ室11の室壁は、第1,第2ケースC2,C3により構成される底壁14と、第3ケースC3により構成される天井壁15と、底壁14から上方に立ち上がると共に底壁14および天井壁15の間でエアクリーナ室11を囲む側壁16,17とを備える。底壁14および天井壁15は、上下方向でクリーナエレメントFと対向する。第1〜第3ケースC1〜C3により構成される側壁16,17は、対向方向Dとしての前後方向で向かい合う1対の側壁16a,17a;16b,17bと、上下方向から見て(以下、「平面視」という。)対向方向Dに直交する方向としての左右方向で向かい合う1対の側壁16c,17c;16d,17dとから構成されて、平面視で四角形状を呈する。1対の側壁16a,17a;16b,17bは、空気導入通路21および空気導出通路41が接続される第1側壁16a,17a(後壁でもある。)と、該側壁16a,17aと対向方向DでクリーナエレメントFを挟んで対向する第2側壁16b,17b(前壁でもある。)とから構成される。そして、側壁16,17は、ダスト室12の側壁である下側壁16およびクリーン室13の側壁である上側壁17から構成される。
それゆえ、ダスト室12の室壁は、底壁14と4つの下側壁16a〜16dから構成され、クリーン室13の室壁は、天井壁15と4つの上側壁17a〜17dから構成される。クリーナエレメントFは、その四角形状の周縁部Fa,Fb,Fc,Fdが、前後方向で1対の上側壁17a,17bとほぼ同じ位置を、左右方向で1対の上側壁17c,17dとほぼ同じ位置を占めるように、エアクリーナケースCに配置される。
第1,第2ケースC1,C2は、第1,第2部材B1,B2がその縁部である結合部B1a,B2aにおいて結合手段としての溶着により、互いに結合され、第2,第3ケースC2,C3は、クリーナエレメントFの交換を含むエアクリーナ10のメンテナンス等の便宜のために、互いを着脱可能に結合する結合手段としてのクランプ(図示されず)により結合される。
空気導入通路21がダスト室12に連通するように接続される下側壁16aには、導入ダクト20が接続される。空気導入通路21は、外気の取入口21iと、下側壁16aにてダスト室12に開口する出口21oとを有する。エアクリーナ10に対して前後方向に並んで配置される導入ダクト20は、前後方向でのエアクリーナ装置Aの小型化のために、下側壁16aまたは出口21oから後方に延出すると共に出口21oおよび下側壁16aの直上流から左方に湾曲する湾曲ダクトであり(図1,図7参照)、したがって空気導入通路21も同様に湾曲した通路である。
導入ダクト20は、第1ケースC1に一体成形されて接続される第1ダクト部分20aと、第2ケースC2に一体成形されて接続される第2ダクト部分20bとから構成される。そして、第1ケースC1および第1ダクト部分20aは第1部材B1より構成され、第2ケースC2および第2ダクト部分20bは第2部材B2により構成される。第1,第2ダクト部分20a,20bは、結合部B1a,B2aが溶着されることにより互いに結合される。導入ダクト20は、直線部20sと、平面視で弧状に湾曲した唯一の湾曲部20cとを有する。
空気導入通路21は、直線部20sにより形成されて上流側のほぼ直線状の通路中心線を有する直線通路21sと、湾曲部20cにより形成されて直線部20sの下流に連なる唯一の湾曲通路21cとを有する。空気導入通路21が上流通路および下流通路に二分されるとき、取入口21iから下流に向かって斜め下方に延びている直線通路21sは、取入口21iを有する前記上流通路であり、湾曲開始部から下流に向かってほぼ水平に延びている湾曲通路21cは、出口21oを有する前記下流通路である。
そして、湾曲通路21cは、図1,図7に示されるように、平面視で、上流に向かって前後方向に対して交差する方向に、ここでは対向方向Dに対して直交する方向である左方に湾曲しており、直線通路21sは湾曲通路21cから上流に向かって左方に左右方向にほぼ平行に延びている。
図2,図4〜図7を参照すると、湾曲通路21cは、両ダクト部分20a,20bの一方である第1ダクト部分20aに一体成形されて設けられて湾曲部20cの通路中心線に沿って湾曲した1以上の、ここでは1つの仕切壁としての整流板22により、左右方向に、複数である所定数の分岐路、この実施形態では2つの分岐路である湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24に分けられる。空気導入通路21内に設けられる整流板22は、取入口21iよりも下流であって、直線通路21sの下流端部から出口21oまでの湾曲通路21cに配置される。なお、上下方向での整流板22とダクト部分20bとの空隙は、両分岐路23,24での空気の流れの均一化の観点からは、ゼロまたは小さいほど好ましい。
ここで、「湾曲内側」および「湾曲外側」とは、湾曲する部材または湾曲する部分について、基準となる部位に対して、それぞれ、湾曲の曲率中心に近い側に位置すること、および湾曲の曲率中心から遠い側に位置することを意味する。
このため、出口21oは、湾曲内側分岐路23の出口23oおよび湾曲外側分岐路24の出口24oに分けられ、それら出口23o,24oは、上下方向で同じ位置にあり、平面視で、同一水平面上で前後方向に交差する方向に、ここでは左右方向に並んでいる。したがって、出口21oは、整流板22により、左右方向で前記所定数の、ここでは2つの出口23o,24oに分けられる。
また、出口21oを形成する導入ダクト20の出口部20oの下部は、ほぼ同一の水平面上で底壁14に連続する(図5,図6参照)。このため、湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24からの空気は、それぞれ各出口23o,24oからダスト室12内に流入した直後から底壁14に案内されてダスト室12内で流れる。
平面視で湾曲通路21cの通路中心線上に配置される整流板22は、直線通路21sを流れる空気が、遠心力により湾曲外側分岐路24に多く流れることを抑制して、湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24をそれぞれ流れる空気の流量を均一化する。
空気導入通路21は、湾曲通路21cを有することにより、取入口21iから湾曲内側分岐路23を経て出口23oに至る第1通路長が、取入口21iから湾曲外側分岐路24を経て出口24oに至る第2通路長よりも短く設定される。このため、脈動を有する空気が空気導入通路21を流れるとき、湾曲内側分岐路23を流れる空気は、湾曲外側分岐路24を流れる空気に比べて、短い時間で取入口21iから出口21oに達し、したがって湾曲外側分岐路24を流れる空気よりも早くダスト室12に流入する。
図5〜図7を参照すると、空気導入通路21が開口するダスト室12内において、底壁14には、出口部20oに連なる下側平坦部30と、空気導入通路21からダスト室12に流入した空気がクリーナエレメントFに均一に当たるように案内すべく下側平坦部30に対して上方に向かって突出する空気案内部31と、空気に混入していてクリーナエレメントFにより分離された水が集合する水集合空間38とが設けられる。
空気案内部31は、湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24から別々にダスト室12に流入して下側平坦部30に案内された空気の流れを、それぞれ上方に偏向させて、底壁14の上方に配置されたクリーナエレメントFに向ける偏向部32と、偏向部32で偏向された直後の空気の流れが下方に向かうなどしてクリーナエレメントFから離れて拡散することを抑制する拡散抑制部としての上側平坦部36とを有する。両平坦部30,36は水平面にほぼ平行である。図5には、偏向された空気の概略の流れが白抜きの矢印で示されている。
底壁14を構成する第1ケースC1に一体成形されて設けられる偏向部32は、底壁14の外面が凹部となる隆起部により構成され、該隆起部が下側平坦部30から上方に向かって隆起することにより、下側平坦部30に対して上方に向かって突出している。平面視で1対の下側壁16c,16dの間で段状に折り曲げられて左右方向に延びている偏向部32は、前記所定数の偏向部分を備える。この実施形態では、偏向部32は、2つの偏向部分、すなわち、主に湾曲内側分岐路23を通って出口23oから流入した空気の流れをクリーナエレメントFに向ける第1偏向部33と、主に湾曲外側分岐路24を通って出口24oから流入した空気の流れをクリーナエレメントFに向ける第2偏向部34とを有し、さらに第1,第2偏向部33,34を連結すると共に前後方向での第1,第2偏向部33,34の段差部を構成する連結部35とを有する。
そして、第1,第2偏向部33,34で偏向された空気を含めて、空気導入通路21からダスト室12内に流入した空気は、第2ケースC2に設けられた開口部C2b(図4も参照)を通ってクリーナエレメントFに向かう。
第1,第2偏向部33,34および連結部35の上下方向での位置は、互いにほぼ同じであり、しかも各分岐路23,24または空気導入通路21の、上下方向での通路幅のほぼ1/2の位置、すなわち各分岐路23,24の中央部とほぼ同じ位置にある。したがって、第1,第2偏向部33,34および連結部35は、上下方向で両分岐路23,24のほぼ下半分と同じ位置を占める。また、第1,第2偏向部33,34および連結部35のそれぞれとクリーナエレメントFとの上下方向での間隔はほぼ等しい。
第1,第2偏向部33,34は、それぞれ、下側平坦部30から上方にクリーナエレメントFに向かうにつれて、前後方向で下側壁16aから下側壁16bに向かって(または、偏向部33,34に向かう空気の流れ方向で)凸面状に湾曲している第1,第2案内面33a,34aを有する。
そして、偏向部32の案内面である第1案内面33aおよび出口23oと、偏向部32の案内面である第2案内面34aおよび出口24oは、前後方向で互いに向き合う位置に配置される。両出口23o,24oのいずれか一方を基準出口として、前後方向での該基準出口から第1,第2案内面33a,34aまでの距離は異なっており、該基準出口から第1案内面33aまでの距離は、該基準出口から第2案内面34aまでの距離よりも長い。また、第1案内面33aは、前後方向でダスト室12およびクリーナエレメントFのほぼ中央に位置すると共に、前後方向で後述する入口51iとほぼ同じ位置にある。一方、第2案内面34aは、前後方向で出口24oと第1案内面33aとのほぼ中央に位置する。それゆえ、第2偏向部34は、前後方向で第1偏向部33よりも出口21oまたは前記基準出口に近い位置にある。
そして、第1偏向部33と第2偏向部34との前後方向での間隔は、前記第1通路長と前記第2通路長との差(この実施形態では、湾曲内側分岐路23の通路長と湾曲外側分岐路24の通路長との差でもある。)にほぼ等しい。このため、第1,第2偏向部33,34により、湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24の大部分の空気は、ほぼ同時期にクリーナエレメントFに当たることになって、クリーナエレメントFを通過する時期のズレが減少する。これにより、空気導入通路21が湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24に分けられたことにより、ダスト室12内でも分かれている空気の流れがクリーナエレメントFに当たる時期がずれることに起因するクリーン室13内および空気導出通路41内で空気の流れの偏りが抑制される。
左右方向で整流板22の下流端22aとほぼ同じ位置にある連結部35は、湾曲内側分岐路23からダスト室12内に流入する空気が湾曲外側向きの速度成分を持っている場合に、該空気の流れが湾曲外側に偏ることを抑制して、第1案内面33aで偏向されるように案内するので、ダスト室12内の空気がクリーナエレメントFに均一に当たることを促進する。
第2ケースC2に一体成形されて設けられる平板状の上側平坦部36は、結合部B1a,B2aが溶着されることにより、偏向部33,34の頂部に結合される。上側平坦部36は、上下方向で各分岐路23,24の中央部とほぼ同じ位置にあり、前後方向で偏向部32から下側壁16bに向かって前方に延びている。また、上側平坦部36には、左右方向で第2偏向部34と同じ位置に左右方向にほぼ平行に延びる補強リブ37が上方に突出して設けられる。出口21oに対して前後方向で入口51iよりも離れて位置する補強リブ37により、第2偏向部34の真上を前方に向かって流れる空気が、後述する反出口側領域Rbにおいて速やかにクリーナエレメントFに当たるように偏向される。
水集合空間38は、第2ケースC2に設けられて前後方向で下側壁16bと上側平坦部36との間に位置する開口部C2c(図4も参照)を有し、該開口部C2cを通ってダスト室12内の水が水集合空間38に流入する。水集合空間38は、空気案内部31と、第1ケースC1に一体成形されて偏向部32に連なる底壁14の部分14aとにより形成される。このため、底壁14において、前後方向で偏向部32を挟んで下側平坦部30と水集合空間38とが形成され、また上側平坦部36は水集合空間38の天井壁になる。そして、部分14aおよび下側平坦部30には水抜き孔が設けられた水抜き部39が設けられる。このように、空気案内部31の上側平坦部36を利用して水集合空間38が形成されるので、底壁14の構造を複雑化することなく水集合空間38を形成することができる。
図1〜図6,図8を参照すると、導出ダクト40はエアクリーナ10とスロットル弁装置2とを接続する。エアクリーナ装置Aよりも下流に配置されてエアクリーナ装置Aを通過した空気が流入する下流側吸気部品としてのスロットル弁装置2は、エアクリーナ装置Aから流出した空気が流れる空気通路3を形成するボディとしてのスロットルボディ2aと、該空気通路3に配置されて空気の流量を制御するスロットル弁2bとを備える。空気導出通路41はクリーン室13内の空気を空気通路3に導く。そして、スロットル弁装置2を流通した空気は、吸気マニホルドを有する吸気管装置4により形成される空気通路5を流れた後に、前記吸気ポートを経て燃焼室に流入する。
それゆえ、吸気通路は、空気通路P、空気通路3および空気通路5により構成される。
導出ダクト40は、空気導出通路41がクリーン室13に連通するように接続される上側壁17に接続される。導出ダクト40は、エアクリーナ室11の室壁において対向方向D(または前後方向)で下側壁16aと同じ側の側壁である上側壁17aに接続される上流ダクト50と、上流接続部62で上流ダクト50に接続されると共に下流接続部75でスロットル弁装置2に接続される下流ダクト42とを有する。
空気導出通路41は、上流ダクト50により形成されると共に入口51iを有する上流通路51と、下流ダクト42により形成されると共に出口71oを有する下流通路43とを有する。下流接続部75により形成される出口71oはスロットル弁装置2の空気通路3(図1参照)に開口する。上流通路51はクリーン室13に連通するように上側壁17aに接続され、前後方向に平行な通路中心線L2を有する。それゆえ、この実施形態において、通路中心線L2の方向は前後方向である。
上流ダクト50は、クリーン室13に開口する入口51iを形成すると共にファンネル状に拡開する入口部50iを有する上流部50cと、下流通路61に開口する流出口51oを形成する下流接続部50dを有するベンチュリダクトである。流出口51oは、入口51iから流入した空気を、クリーン室13の外部としての空気通路である後述する湾曲通路61に流出させる。下流ダクト42と接続される下流接続部50dは、上側壁17aに一体成形されて設けられたフランジ部50eを有すると共に前後方向で上側壁17aからクリーン室13の外部に後方に延出している。
そして、第3ケースC3および上流ダクト50は、第3部材B3により構成され、上流ダクト50は第3ケースC3に一体成形される。
図7を併せて参照すると、上流部50cは、クリーン室13内で、前後方向で上側壁17aから上側壁17bに向かって前方に延出している。上流通路51は、クリーン室13に、前後方向で上側壁17aから離れた位置に入口51iを有する。入口51iは、前後方向に直交すると共に第1偏向部33と交差する平面H上にほぼ位置してクリーン室13に開口する。それゆえ、上流ダクト50は、第1側壁16a,17aのうちのクリーン室13における側壁17aに接続されると共にクリーン室13内で前後方向に延びている。
そして、エアクリーナ室11およびクリーナエレメントFは、入口51iでの上流通路51の通路中心線L2が含まれる前記平面Hを境に、前後方向で空気導入通路21の出口21oに近い側の出口側領域Raと、出口21oから遠い側の反出口側領域Rbに二分される。
第2偏向部34の案内面34aは、前後方向において上側壁17aまたは流出口51oと入口51iとの間で、そのほぼ中央または該中央よりもやや出口21o寄りに位置する。したがって、案内面34aは、上流ダクト50の上流部50c、または、上流通路51のうちの上流部50cにより形成される通路部51cの、前後方向でのほぼ中央または該中央よりもやや出口21o寄りに位置する。
第1偏向部33の少なくとも一部および第2偏向部34の少なくとも一部は、平面視で、前後方向で入口51iと流出口51oとの間に位置し、ここでは、前後方向で入口51iとほぼ同じ位置に下流端を有する案内面33aの全体と、案内面34aの全体とが、前後方向で入口51iと流出口51oとの間に位置する。また、第1偏向部33は、平面視で、前後方向で入口51i寄りに配置され、第2偏向部34は、平面視で、前後方向で流出口51o寄りに配置される。
上流部50cは、クリーン室13内で下方に突出していてクリーン室13と上流通路51との仕切壁となる下ダクト部分50aと、天井壁15の一部を兼ねると共に後述する第1天井壁15c,15dから上方に突出している上ダクト部分50bとから構成される。
上流部50cが位置する出口側領域Raでの天井壁15の部分である第1天井壁15c,15dは、上下方向でのクリーナエレメントFとの間隔が、反出口側領域Rbでの天井壁15の部分である第2天井壁15bよりも小さい。左右方向で上流部50cを挟んで位置する1対の第1天井壁15c,15dは、上下方向で上流通路51の通路中心線L2とほぼ同じ位置にある。
第1天井壁15c,15dにより、第1天井壁15c,15dが上下方向で第2天井壁15と同じ位置にあると仮定した場合に比べて、第2偏向部34で偏向された空気を含むクリーナエレメントFを通過した空気を、速やかに入口51iに向けて偏向させることができて、上下方向で第1天井壁15c,15dとクリーナエレメントFとの間での空気の淀みの発生を抑制する効果を高めている。
図3〜図5,図8を参照すると、上ダクト部分50bには、下流接続部50d寄りに、吸気通路を流れる空気の流量を検出するエアフローメータ80(図1も参照)がネジにより取り付けられる取付部81が設けられる。内燃機関Eに備えられて燃料量制御や点火時期制御に利用される吸入空気量を検出するエアフローメータ80の検知部80aは、取付部81に設けられた貫通孔81aを通じて上流通路51内に配置される。
図1〜図6,図8を参照すると、下流ダクト42は、下流接続部50dに接続される内側の通路形成部品としての第1下流ダクトである湾曲ダクト60と、湾曲ダクト60の少なくとも一部を囲む外側の通路形成部品としての第2下流ダクト70とから構成される。湾曲ダクト60および下流ダクト70により形成される下流通路43は、上流通路51において下流接続部50dにより形成される通路部51dと同様にエアフローメータ80よりも下流の空気通路である。そして、下流通路43は、湾曲ダクト60により形成される第1下流通路としての湾曲通路61と、下流ダクト70により形成されて湾曲通路61の流出口61oが開口する空気室でもある第2下流通路71とを有する。ここで、通路部51dおよび湾曲通路61は、エアフローメータ80よりも下流の第1空気通路であり、下流通路71は、エアフローメータ80よりも下流の第2空気通路である。
第2下流ダクト70および第2下流通路71は、湾曲通路61の通路中心線L3に沿う方向(または流れ方向)で、湾曲ダクト60および湾曲通路61のそれぞれの全体を含めてその少なくとも一部を囲み、この実施形態では、湾曲ダクト60および湾曲通路61の過半である大部分を外側から囲む。また、下流ダクト70および下流通路71は、湾曲ダクト60および湾曲通路61を、周方向で全周を含めて少なくとも部分的に囲み、この実施形態では、湾曲ダクト60および湾曲通路61を全周に渡って囲み、後述する湾曲部63および湾曲通路部65の全体を周方向で囲む。
このため、下流ダクト42において、下流ダクト70が湾曲ダクト60を囲む部分では、湾曲ダクト60を内管とし、下流ダクト70を外管とする、周方向で少なくとも部分的な二重管構造、この実施形態では全周に渡る二重管構造となる。
ゴム状弾性を有するダクトB5により構成される湾曲ダクト60は、上流ダクト50の下流接続部50dの外周に嵌合すると共に蛇腹状に形成されて流れ方向に伸縮可能な上流接続部62と、該上流接続部62の下流に連なる湾曲部63とを有する。湾曲ダクト60は、前後方向でのエアクリーナ装置Aの小型化のために、上側壁17aまたは流出口51oから後方に延出すると共に右方に湾曲している。また、上流接続部62は、下流ダクト70の凹部74bに係合する位置決め部としての凸部62bを有する。
湾曲通路61は、上流接続部62により形成される直線状の通路部64と、湾曲部63により形成される湾曲通路部65とを有する。そして、通路部64は、湾曲通路61の流入口61iを有し、湾曲通路部65は、湾曲通路61の流出口61oを有する。
上流接続部62は、下流接続部50dを囲んでフランジ部50eに流れ方向で密接する上流側シール部67と、下流ダクト70の上流接続部74に流れ方向および径方向でそれぞれ密接するシール部68a,68bから構成される下流側シール部68とを有する。ここで、湾曲ダクト60および下流ダクト70に関して、径方向とは、通路中心線L3に対する湾曲ダクト60の径方向であるとする。
エアクリーナ装置Aが組み立てられた状態で、上流接続部62は、フランジ部50eおよび上流接続部74により流れ方向に押圧されて短縮され、上流ダクト50と下流ダクト70との間を気密状態にする。それゆえ、上流接続部62を有する湾曲ダクト60は、上流ダクト50と下流ダクト70との間を密封するシール部材でもある。
湾曲部63および湾曲通路部65は、平面視で、上流通路51の通路中心線L2に一致する通路中心線L3を有する上流接続部62および通路部64から後方に向かって前後方向に交差する方向、この実施形態では左右方向での右方に湾曲して延びている。そして、湾曲部63の下流端部63dにより形成される流出口61oは、ほぼ右方を向いて開口している。それゆえ、流入口61iでの空気の流れ方向および出口71oでの空気の流れ方向は、互いに異なる方向であり、平面視で交差する方向である。そして、流出口61oでの空気の流れは出口71oに向かっている。
下流ダクト70は、湾曲ダクト60が収容される空間を形成すると共に下方に開放する凹状のケース72と、板状のカバーB6とにより構成される。ケース72とカバーB6とは、ケース72において開放している底部の縁部である結合部B4b(図5参照)と、カバーB6の縁部である結合部B6a(図1,図5参照)とが結合手段としての溶着により結合される。カバーB6は、下流通路71と共鳴室93とを仕切る仕切壁でもある。
下流ダクト70は、上流接続部74を有すると共に湾曲ダクト60を全周に渡って囲む包囲部73と、包囲部73よりも下流に位置してスロットル弁装置2が接続される下流接続部75とを有する。上流接続部74は、接続される湾曲ダクト60との相対位置を設定する位置決め部としての凹部74bとを有する。上流接続部74は下流側シール部68の外周に密接して嵌合する。
下流通路71は、包囲部73により形成されて上流接続部62の下流端部である下流側シール部68から下流端部63dに渡って湾曲ダクト60を全周に渡って囲む環状通路である包囲通路76と、出口71oを有すると共に包囲通路76の下流に位置する直線状の通路77とを有する。
そして、湾曲ダクト60の径方向で、湾曲ダクト60と包囲部73との間に形成される包囲通路76は、上流接続部74が上流接続部62と気密状態で接続されることにより、包囲通路76の上流端部76aにおいて閉塞されている。そして、包囲通路76は、下流通路71において流出口61oよりも上流に形成される空間である。
湾曲ダクト60および湾曲通路61は、図8に示されるように、平面視で、上流接続部62または流入口61iから後方に向かって、上流に向かうにつれて前後方向に対して交差する方向に、ここでは前後方向に対して直交する方向である右方に湾曲しており、通路77は湾曲通路61の流出口61iから下流に向かって右方に左右方向にほぼ平行に直線状に延びている。
エアクリーナ装置Aを組み立てるに当たっては、第2部材B2と第4部材B4とが縁部である結合部B2b,B4a(図5参照)で溶着されることにより、エアクリーナ10において一体化された第1,第2ケースC1,C2に下流ダクト70が結合された後、湾曲ダクト60が上流接続部74を通じて下流ダクト70内に挿入される。次いで、上流接続部62,74同士が接続された状態で、下流接続部50dが上流接続部62内に挿入されて、上流ダクト50および湾曲ダクト60が上流接続部62を流れ方向に押圧した状態で、第3ケースC3が第2ケースC2にクランプにより結合される。
図1〜図3,図5,図8を参照すると、内燃機関Eは、ブローバイガスを吸気通路に還元するブローバイガス還元装置を備える。該還元装置は、機関本体1により形成されるクランク室内から導かれるブローバイガスに混入しているオイルを分離する気液分離器と、オイルが分離された後のブローバイガスを吸気通路に導く戻り通路を形成する戻り配管を備える。該戻り配管は、前記気液分離器からのブローバイガスを導く導管85(図6参照)と、該導管85と接続されると共に導出ダクト40に設けられてブローバイガスをエアフローメータ80よりも下流の位置で吸気通路の空気導出通路41の下流通路71に流入させる導入部としてのグロメット86とを備える。そして、前記戻り通路の、下流通路71に開口するブローバイガス導入口87は、グロメット86により形成される。
グロメット86は、ケース72に設けられた凹部である取付部72aに、該取付部72aに設けられた開口部である貫通孔を貫通した状態で取り付けられる。ブローバイガス導入口87は、包囲通路76の上部、この実施形態では最上部近傍において、湾曲ダクト60(または湾曲通路部65)の通路中心線L3がほぼ含まれる平面に対して直交する方向(この実施形態では上下方向に一致する。)から見て(この実施形態では平面視である。)、湾曲ダクト60または湾曲通路部65の湾曲内側に、この実施形態では通路中心線L3に対して湾曲内側に配置される。
それゆえ、ブローバイガス導入口87は、包囲通路76に、または径方向で湾曲ダクト60と包囲部73との間に開口すると共に、平面視で、通路中心線L3を境にして、湾曲外側に形成される扇形のスペースである湾曲外側スペースに比べて小さい扇形のスペースである湾曲内側スペースに配置される。
そして、ブローバイガス導入口87から流入するブローバイガスの流量変動(脈動)がエアフローメータ80の検出精度に与える影響を低減するためには、ブローバイガス導入口87から流出口61oまでの距離を長くするのが好ましく、ブローバイガス導入口87は流出口61oから最も離れている部分を含む上流端部76aに配置することが好ましい。さらに、ブローバイガス導入口87からのブローバイガスの流入方向が流出口61oでの空気の流れ方向とはほぼ反対の方向、この実施形態では左方となるように、ブローバイガス導入口87を構成する貫通孔の方向が設定される。
図1〜図4,図6,図7を参照すると、導入ダクト20を部分的に囲んで設けられるレゾネータ90は、第2,第4部材B2,B4により構成されるケース91,92と、カバーB7とにより形成される。カバーB7は、ケース92に設けられた1対の取付部92aにそれぞれ挿入される1対の爪B7aを有し、ネジによりケース92に結合される。
そして、共鳴室93の室壁は、ケース91,92と、第2ダクト部分20bとにより構成され、共鳴室93と湾曲外側分岐路24とを連通させる連通路94は、第1ダクト部分20aに一体成形された通路形成部95aと、第2ダクト部分20bに一体成形された筒状の通路形成部95bとにより形成される。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
内燃機関Eが運転されて、内燃機関Eの外部から空気導入通路21を経てダスト室12に流入した空気は、その流れが空気案内部31で案内されて上方に偏向されて、クリーナエレメントFを通過してクリーン室13に流入する。クリーン室13内の空気は、空気導出通路41を通ってスロットル弁装置2の空気通路3に流入し、スロットル弁2bにより流量制御された後、吸気管装置4の空気通路5を経て燃焼室に吸入される。
そして、エアクリーナ装置Aにより形成される空気通路Pは、エアフローメータ80よりも下流の第1下流通路である湾曲通路61と、湾曲通路61を形成する下流ダクトである湾曲ダクト60を囲む包囲通路76を有すると共に湾曲通路61の流出口61oが開口する第2下流通路71とを有し、ブローバイガス導入口87が、流出口61oよりも上流において包囲通路76に開口することにより、ブローバイガス導入口87が開口する包囲通路76は、湾曲ダクト60を囲む通路であることから、湾曲通路61に比べて空気の流れが極めて少ない通路であり、しかもブローバイガスの流量変動は包囲通路76内で減衰する。そのうえ、ブローバイガスの流量変動は、包囲通路76を経た後に流出口61oから湾曲通路61内の空気に伝わるので、該流量変動がブローバイガス導入口87からエアフローメータ80まで伝達されるときの通路の長さである伝達経路長は、包囲通路76の分だけ、湾曲通路61の通路長よりも長くなる。この結果、空気通路Pの下流通路71に流入するブローバイガスの流量変動がエアフローメータ80による空気流量の検出に与える影響が低減して、エアフローメータ80の検出精度が向上する。しかも、包囲通路76により、湾曲通路61の通路長を長くすることなく前記伝達経路長を長くすることができるので、ブローバイガスの流量変動がエアフローメータ80に与える影響を低減しながら、エアクリーナ装置Aを小型化できる。
包囲通路76は、湾曲ダクト60を全周に渡って囲む環状通路であることにより、包囲通路76の容積が大きくなって、包囲通路76でのブローバイガスの流動変動が一層減衰するので、エアフローメータ80の流量検出に対するブローバイガスの流量変動の影響を一層低減できる。また、ブローバイガスを周方向での広い範囲に渡って流出口61oよりも下流に流出させることができるので、湾曲ダクト60から流出する吸入空気とブローバイガスとの混合の均一性が向上する。
湾曲通路61の流入口61iでの空気の流れ方向および下流通路71の出口71oでの空気の流れ方向は、互いに異なる方向であり、湾曲ダクト60は、湾曲通路61の流出口61oの空気の流れが出口71oを指向するように湾曲していることにより、流入口61iでの空気の流れ方向と出口71oでの空気の流れ方向とが異なる場合にも、湾曲通路61を流れる空気は湾曲ダクト60により出口71oに向かって滑らかに導かれて出口71oに向けて流出口61oから流出するので、湾曲通路61から流出した空気が下流通路71の通路77内で乱れた流れとなることが抑制されて、吸気効率が向上する。
ブローバイガス導入口87は、包囲通路76において、湾曲ダクト60の通路中心線L3に対して湾曲内側で、かつ上部に配置されることにより、ブローバイガス導入口87は、通路中心線L3よりも湾曲内側で、かつ上部にて、包囲通路76に開口するので、ブローバイガス中に残留している残留オイルは、包囲通路76内で落下する途中でブローバイガスと共に流出口61oに向かって流れて、湾曲通路61を流れてきた空気に混入する。この結果、湾曲ダクト60が使用される場合に形成されるスペースを有効に活用することで、残留オイルが包囲通路76の下部に滞留することを抑制して、該残留オイルを流出口61oよりも下流の通路77に導き易くなる。
また、前記湾曲内側スペースは前記外側湾曲スペースに比べて狭いスペースとなるが、配置のために大きなスペースを必要としないブローバイガス導入口87を該湾曲内側スペースに配置することで、前記外側湾曲スペースには、エアクリーナ装置Aの部分(例えばレゾネータ90のカバーB7)またはエアクリーナ装置Aの周囲に配置される周辺部品などの別の部材を配置することが可能になるので、湾曲外側スペースの利用度を高めることができる。そして、湾曲ダクト60が使用される場合に形成されるスペースを有効に活用することで、前記別の部材の配置の自由度を高めることができて、エアクリーナ装置Aの小型化、または、エアクリーナ装置Aおよび前記周辺部品の配置のコンパクト化が可能になる。
エアクリーナ装置Aは、エアフローメータ80が取り付けられる上流ダクト50と、湾曲ダクト60と、第2下流通路71を形成する第2下流ダクト70とを備え、湾曲ダクト60は、上流ダクト50と第2下流ダクト70との間を密封するシール部材であることにより、湾曲ダクト60が、上流ダクト50と第2下流ダクト70とを気密に接続するシール部材を兼ねる。この結果、上流ダクト50、湾曲ダクト60および第2下流ダクト70のほかに別個のシール部材が不要になるので、部品点数が削減されて、コストが削減される。
エアクリーナ室11のダスト室12の1対の側壁16a,16bは、空気導入通路21が接続される側壁16aと、該側壁16aと対向方向Dとしての前後方向でクリーナエレメントFを挟んで対向する側壁16bとから構成され、空気導入通路21は、整流板22により湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24に分けられた湾曲通路21cを有すると共に、湾曲通路21cにより、取入口21iから湾曲内側分岐路23を経て出口21oに至る第1通路長が、取入口21iから湾曲外側分岐路24を経て出口21oに至る第2通路長よりも短く設定され、湾曲通路21cは、平面視で、上流に向かって前後方向に対して交差する方向である左右方向に湾曲し、ダスト室12内には、湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24を通って出口21oから別々にダスト室12に流入した空気の流れを、それぞれ上方に偏向させてクリーナエレメントFに向ける第1偏向部33および第2偏向部34が設けられ、第2偏向部34は、前後方向で第1偏向部33よりも出口21oに近い位置にあることにより、以下の効果が奏される。
前後方向でクリーナエレメントFを挟んで対向する1対の側壁16a,16bのうちの側壁16aに接続される空気導入通路21が、平面視で前後方向に交差する方向に湾曲するので、前後方向でエアクリーナ装置Aを小型化できる。
また、湾曲通路21cを湾曲内側分岐路23と湾曲外側分岐路24とに分ける整流板22により、湾曲通路21cでの空気の流れが湾曲外側へ偏ることが規制されるので、湾曲通路21cを有する空気導入通路21からダスト室12に流入する空気の流れが均一化されること、および、前後方向で第1,第2偏向部33,34の位置が異なるので、各分岐路23,24からの空気の流れを前後方向で広範囲に渡ってクリーナエレメントFに向けることができることから、整流板22により湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24が形成される湾曲通路21cを有する空気導入通路21からダスト室12に流入した空気をクリーナエレメントFに均一に当てて、クリーナエレメントFを満遍なく使用することができて、クリーナエレメントFの寿命を延ばすことができる。
さらに、第2通路長が第1通路長よりも長いことに対応して、第2偏向部34が第1偏向部33よりも出口21oに近い位置にあるので、湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24からダスト室12に流入した空気の流れが、第1,第2偏向部33,34によりそれぞれ偏向される時期のズレが減少し、ひいてはクリーナエレメントFに当たる時期のズレが減少するので、クリーン室13内、さらには空気導出通路41内での空気の流れの偏りが抑制されて、空気導出通路41内での空気の流れの均一性が向上する。このため、空気導出通路41の上流通路51に配置されるエアフローメータ80による吸入空気量の検出精度が向上し、ブローバイガス導入口87から下流通路71に流入するブローバイガスと吸入空気との混合の均一性が向上する。
そして、第1偏向部33と第2偏向部34との前後方向での間隔が第1通路長と第2通路長との差にほぼ等しいことにより、第1,第2偏向部33,34が第1通路長と第2通路長の差にほぼ等しい間隔で離れているので、湾曲内側分岐路23および湾曲外側分岐路24からダスト室12に流入した空気の流れが、第1,第2偏向部33,34によりそれぞれ偏向される時期のズレが大幅に減少し、ひいてはクリーナエレメントFに当たる時期のズレが大幅に減少するので、クリーン室13内、さらには上流通路51を含む空気導出通路41内での空気の流れの偏りが一層抑制されて、空気導出通路41内での空気の流れの均一性が一層向上する。
空気導出通路41は、クリーン室13内で、側壁17aから側壁17bに向かって延出していると共に側壁17aまたはクリーナエレメントFの周縁部Faから離れた位置に入口51iを有し、第2偏向部34は、前後方向で側壁17aまたは周縁部Faと入口51iとの間に位置することにより、第2偏向部34で偏向された流れの空気が、クリーナエレメントFを通過した後、クリーン室13において前後方向で側壁17aまたは周縁部Faと入口51iとの間の出口側領域Raに流入して、該入口51iに向かって流れるので、クリーン室13の出口側領域Raでの空気の淀みの発生が抑制されて、クリーン室13内での空気の流れが円滑になる。この結果、空気導出通路41の入口51iが第1側壁17aまたは周縁部Faから離れている場合にも、ダスト室12内の空気をクリーナエレメントFに均一に当てることができる。
各偏向部33,34は、底壁14に設けられて上方に向かって隆起する隆起部により構成され、かつ湾曲している案内面33a,34aを有することにより、各分岐路23,24からダスト室12に流入して底壁14付近を底壁14に沿って流れてきた空気の流れが、底壁14から上方に向かって隆起する隆起部により構成される各偏向部33,34により上方に配置されたクリーナエレメントFに向かって偏向されるので、底壁14とクリーナエレメントFとの間の空気の流れが、底壁14近傍から各偏向部33,34により偏向された空気の流れにより効率よくクリーナエレメントFに向けられる。この結果、空気導入通路21から流入した空気をクリーナエレメントFに均一に当てるための各偏向部33,34を小型化することができること、および、各偏向部33,34の案内面33a,34aは湾曲しているので、空気の流れが滑らかに偏向されることから、ダスト室12での通気抵抗が低減して、吸気効率が向上する。
空気導出通路41は、入口51iと該入口51iから流入した空気をクリーン室13の外部である湾曲通路61に流出させる流出口51oとを有する上流通路51を有し、該上流通路51は、第1側壁16a,17aのうちのクリーン室13における側壁17aに接続されると共にクリーン室13内で前後方向に延びている上流ダクト50により形成され、第1偏向部33および第2偏向部34は、上下方向から見て、前後方向で入口51iと流出口51oとの間に位置することにより、第2偏向部34で偏向された流れの空気が、クリーナエレメントFを通過した後、クリーン室13において上流通路51の入口51iと流出口51oとの間の領域である出口側領域Raに流入して、該入口51iに向かって流れるので、クリーン室12の出口側領域Raでの空気の淀みの発生が抑制されて、クリーン室13内での空気の流れが円滑になる。この結果、クリーン室13内に配置される上流ダクト50により形成される上流通路51の入口51iと流出口51oとが前後方向で離れている場合にも、第2偏向部34により、ダスト室12内の空気をクリーナエレメントFに均一に当てることができる。
前後方向で入口51iと流出口51oとの間に配置される第1,第2偏向部33,34において、第1偏向部33は前後方向で入口51i寄りに配置され、第2偏向部34は前後方向で流出口51o寄りに配置されることにより、ダスト室12において、空気導入通路21から流入した空気は、第1偏向部33により、上方に、かつ前後方向で入口51iと側壁17bとの間(したがって反出口側領域Rb)に向かうように偏向され、そして第2偏向部34により、上方に、かつ前後方向で入口51iと流出口51oとの間との間(したがって出口側領域Ra)に向かうように偏向される。この結果、ダスト室12内の空気をクリーナエレメントFに均一に当てることができる。そして、第1,第2偏向部33,34によりそれぞれ偏向された空気の流れ同士の干渉も低減できるので、空気をクリーナエレメントFに均一に当てる効果が一層高められる。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
吸気部品は、エアクリーナ装置A以外の吸気装置を構成する部品、例えばスロットル弁装置2または吸気管装置4であってもよい。
湾曲通路21cは、仕切壁により、湾曲内側分岐路および湾曲外側分岐路が2股状に空隙を挟んで形成されてもよい。
前記所定数は3以上であってもよい。その場合には、湾曲通路21cは、2以上の仕切壁により3以上の分岐路に分けられ、隣接する2つの分岐路同士について、本発明が適用される。
偏向部の複数の偏向部分の少なくとも一部は、隆起部以外の形状を有していてもよく、またエアクリーナにおいて底壁以外の部分、例えば側壁に設けられてもよい。
空気導入通路が湾曲通路の下流に連なる下流側直線通路を有し、該湾曲通路21cおよび該下流側直線通路が、仕切壁により、湾曲内側分岐路およびその下流の直線分岐路と、湾曲外側分岐路およびその下流の直線分岐路とに分けられてもよい。
案内面33a,34aは、単一の傾斜角の傾斜平面により構成されてもよく、また、曲率が異なる複数の曲面、傾斜角が異なる複数の傾斜平面または曲面と傾斜平面との組合せなど、複合面により構成されてもよい。
第2下流ダクト70は、上流ダクト50に接続されて、湾曲ダクト60の全体を囲むと共に上流ダクト50の一部、例えば下流接続部50dを囲んでいてもよく、その場合は、該一部(例えば下流接続部50d)は特許請求の範囲の下流ダクトの一部となる。
第2下流ダクト70は、湾曲ダクト60を全周でなく、周方向で部分的に囲い、したがって包囲通路76が環状通路でなく、湾曲ダクト60を周方向で部分的に囲むものであってもよい。
ブローバイガス導入口87は、包囲通路76の下部で開口していてもよい。
内燃機関は、車両以外の機械に搭載されてもよい。
本発明が適用された内燃機関のエアクリーナ装置の要部平面図であり、図4に示される構成部品が簡単化された図である。 図1のII矢視図である。 図1のIII矢視図である。 図1のエアクリーナ装置の分解平面図である。 図2,図6のV−V線断面図である。 図3,図5のVI−VI線断面図である。 図1のエアクリーナ装置の一部を外した状態で、一部を断面で示す平面図である。 図1のエアクリーナ装置の要部を、一部を断面で示す平面図である。
符号の説明
10…エアクリーナ、11…エアクリーナ室、12…ダスト室、13…クリーン室、14…底壁、16,17…側壁、21…空気導入通路、21i…取入口、21o…出口、22…整流板、23,24…分岐路、33,34…偏向部、41…空気導出通路、50…上流ダクト、51…上流通路、60…湾曲ダクト、61…湾曲通路、62…上流接続部、63…湾曲部、64…通路部、65…湾曲通路部、70…下流ダクト、71…下流通路、73…包囲部、74…上流接続部、76…包囲通路、80…エアフローメータ、87…ブローバイガス導入口、
A…エアクリーナ装置、D…対向方向、F…クリーナエレメント。

Claims (3)

  1. 吸気通路を流れる空気の流量を検出するエアフローメータ(80)と、前記吸気通路を構成する空気通路(P)を形成する吸気部品とを備える内燃機関において、
    前記空気通路(P)は、前記エアフローメータ(80)よりも下流の第1空気通路(61)と、前記第1空気通路(61)を形成する下流ダクト(42)を周方向で少なくとも部分的に囲む包囲通路(76)を有すると共に前記第1空気通路(61)の流出口(61o)が開口する第2空気通路(71)とを有し、
    前記第1空気通路(61)の流入口(61o)での空気の流れ方向および前記第2空気通路(71)の出口(71o)での空気の流れ方向は、互いに異なる方向であり、
    前記下流ダクト(42)は、前記流出口(61o)での空気の流れが前記第2空気通路(71)の前記出口(71o)を指向するように湾曲した湾曲ダクト(60)であり、前記第1空気通路(61)は湾曲通路であり、
    ブローバイガスを前記吸気通路に流入させるブローバイガス導入口(87)が、前記流出口(61o)よりも上流の前記包囲通路(76)内において、前記湾曲ダクト(60)の通路中心線(L3)に対して湾曲内側で、かつ上部に配置され、
    前記ブローバイガス導入口(87)の開口方向と前記流出口(61o)の空気の流れ方向が反対方向である
    ことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記包囲通路(76)は、前記下流ダクト(42)を全周に渡って囲む環状通路であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記吸気部品は、前記エアフローメータ(80)が取り付けられる上流ダクト(50)と、前記下流ダクト(42)と、前記第2空気通路(71)を形成する第2下流ダクト(70)とを備え、
    前記下流ダクト(42)は、前記上流ダクト(50)と前記第2下流ダクト(70)との間を密封するシール部材であることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関。
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