JP4679400B2 - 筆記具用クリップ - Google Patents

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本発明は筆記具用クリップに関する。
後端に操作部を備えたクリップ本体を具備し、クリップ本体に軸体を取り付けると共に筆記具本体の内部空間内に受容孔を設けて軸体を受容孔内に揺動可能に受容することによりクリップ本体と筆記具本体とを互いに連結し、受容孔を軸体よりも大きく寸法設定してクリップ本体が筆記具本体に連結されたまま筆記具本体に対し移動できるようにし、クリップ本体を初期位置に向けて付勢するバネを具備した筆記具用クリップが公知である(特許文献1参照)。この筆記具用クリップでは、クリップ本体が筆記具本体から離れる方向に移動できるので、厚さの大きい物品を確実に挟持することが可能となる。
一方、後端に操作部を備えたクリップ本体を具備し、クリップ本体に軸体を取り付けると共に筆記具本体の外面に受容溝を形成して軸体を受容溝内に受容することによりクリップ本体と筆記具本体とを互いに連結し、クリップ本体を初期位置に向けて付勢するU字状の板バネを具備し、この板バネの一端を筆記具本体に固定すると共に、板バネの他端をクリップ本体の掛止凹部に固定した筆記具用クリップも公知である(特許文献2参照)。
特開2004−190699号公報 特許第3175933号公報
特許文献1に記載のクリップでは、受容孔が筆記具本体の内部空間内に設けられているので、受容孔と軸体とがこの内部空間内で互いに連結されることになる。しかしながら、この内部空間は一般に小さいので、この小さな内部空間内でクリップ本体と筆記具本体とを互いに連結するのは困難であり、すなわち筆記具にクリップを組み付けるのが困難であるという問題点がある。そもそも、小さな内部空間内に受容孔及び軸体を収容すること自体困難であり、受容孔及び軸体を収容するためだけに内部空間を拡大するというようなことは現実的でない。
一方、特許文献2に記載のクリップでは、板バネの両端が固定されることになる。しかしながら、このようにすると、クリップ本体の動きが板バネにより制限され、すなわちクリップ本体の操作性が低下するおそれがある。
上記課題を解決するために1番目の発明によれば、後端に操作部を備えたクリップ本体を具備し、該クリップ本体に形成されたクリップ側連結部と、筆記具の本体又はキャップの外面に形成された筆記具側連結部とのうちいずれか一方を軸体から構成すると共に他方を受容孔から構成し、該軸体を該受容孔内に受容することによりクリップ本体を筆記具の本体又はキャップに揺動可能に連結した筆記具用クリップにおいて、受容孔を軸体よりも大きく寸法設定してクリップ本体が筆記具の本体又はキャップに連結されたまま筆記具の本体又はキャップに対し相対移動できるようにし、クリップ本体をその初期位置に向けて付勢する板バネを具備し、該板バネの一端を筆記具の本体又はキャップに固定すると共に、該板バネの他端をクリップ本体に相対移動可能に取り付けている。
また、2番目の発明によれば1番目の発明において、上記板バネの一端を筆記具側連結部よりも後側の後側取付位置において筆記具の本体又はキャップに固定すると共に、上記板バネの他端をクリップ側連結部よりも前側の前側取付位置においてクリップ本体に相対移動可能に取り付け、該板バネが該後側取付位置からクリップ本体と筆記具の本体又はキャップとの間を前向きに延びて該前側取付位置に到るようにし、クリップ本体に向け開口する凹溝を筆記具側連結部に設けて該板バネが該凹溝内に位置できるようにしている。
また、3番目の発明によれば2番目の発明において、上記後側取付位置と上記前側取付位置との間の上記板バネ部分を筆記具の本体又はキャップに向けて開口する凹状部を形成している。
また、4番目の発明によれば1から3番目の発明のいずれか一つにおいて、上記板バネの他端に面取り処理を施している。
また、5番目の発明によれば1から4番目の発明のいずれか一つにおいて、クリップ本体の前端部に、クリップ本体を横断する貫通孔を形成している。
また、6番目の発明によれば1から5番目の発明のいずれか一つにおいて、上記受容孔に係合溝を接続し、クリップ本体が初期位置にあるときに上記軸体が係合溝に係合してクリップ本体が筆記具の本体又はキャップに対し相対移動できないようにし、クリップ本体が操作されると軸体が係合溝から受容孔内に移動してクリップ本体が筆記具の本体又はキャップに対し相対移動できるようにしている。
なお、本明細書では、筆記具本体の先端側又はキャップの開口端側を前側と考え、筆記具本体の末端又はキャップの閉塞端側を後側と考えている。
厚さの大きい物品を確実に保持できるようにしつつ、クリップ本体の良好な操作性を確保することができる。
以下では本発明を筆記具の本体ないし軸筒に適用した場合を説明する。しかしながら、筆記具のキャップに本発明を適用することもできる。
図1(A)から(C)及び図2を参照すると、1は例えば合成樹脂から形成されたボールペン本体を示しており、ボールペン本体1の後端部2にはクリップ3が設けられている。なお、線L−Lはボールペン本体1の中心軸線を示している。
クリップ3は例えば合成樹脂製のクリップ本体4を具備する。このクリップ本体4の前端部には玉部4aが一体的に形成されており、後端部には操作部4bが一体的に形成されている。また、クリップ本体4は玉部4aと操作部4b間において一対の側壁4cとこれら側壁4cを接続する頂壁4dとを備えており、これら側壁4cに受容孔4eがそれぞれ形成されている。更に、玉部4aに隣接するクリップ本体4には挿入孔4fが形成されている。
一方、ボールペン本体1の外面1aには凸状部5が一体的に形成されている。この凸状部5はその両側面に形成された一対の軸体5aと、これら一対の軸体5a間を長手軸線方向に延びかつクリップ本体4に向けて開口する凹溝5bとを備えている。なお、図2においてK−Kは軸体5aの中心軸線を示している。
クリップ本体4は側壁4c及び頂壁4dにより画定される内部空間内に凸状部5を収容できるよう寸法設定されており、したがってクリップ本体4を凸状部5上に被せて一対の軸体5aを受容孔4e内に受容させることにより、クリップ本体4が凸状部5に揺動可能に連結される。
クリップ本体4の受容孔4eは凸状部5の軸体5aよりも大きく寸法設定されている。本発明による実施例では、受容孔4eはその長手軸線がボールペン本体1の中心軸線L−Lを横切る方向に延びる長円形状をなしている。その結果、軸体5aが受容孔4e内に受容されたまま、すなわちクリップ本体4がボールペン本体1に連結されたまま、クリップ本体4が受容孔4eに沿ってボールペン本体1に対し相対移動することができる。
当然、ボールペン本体1ないし凸状部5に受容孔を形成し、クリップ本体4に軸体を形成してもよい。したがって、概念的に言うと、クリップ本体に形成されたクリップ側連結部と、筆記具の本体又はキャップに形成された筆記具側連結部とのうちいずれか一方を軸体から構成すると共に他方を受容孔から構成し、軸体を受容孔内に受容することによりクリップ本体を筆記具の本体又はキャップに揺動可能に連結しているということになる。
クリップ3は更に、例えば金属製のバネ6を具備する。本発明による実施例では、このバネ6は特に図3に示されるように、前側に向け開口するU字形状の単一の板バネから構成されている。板バネ6の一端ないし後端6aは図1(B)に示されるように、凸状部5の後側に形成された、後向きに開口する挿入孔5c内に固定されている。すなわち、凸状部5の挿入孔5cの断面は板バネ6の後端6aの断面とほぼ同じかこれよりもわずかに小さくなるよう寸法設定されており、したがって板バネ6の後端6aはボールペン本体1に対して移動不能になっている。もっとも、例えば交換のために板バネ6をボールペン本体1から取り外せるようにしてもよい。これに対し、板バネ6の他端ないし前端6bは図1(B)及び(C)に示されるように、クリップ本体4に形成された、後向きに開口する挿入孔4f内に摺動可能に収容される。すなわち、クリップ本体4の挿入孔4fは軸線方向、幅方向及び厚さ方向に関して板バネ6の前端6bよりも大きく寸法設定されており、したがって板バネ6の前端6bはクリップ本体4に対し相対移動可能になっている。
このように、板バネ6は後端6aないし挿入孔5cから、クリップ本体4とボールペン本体1との間を前向きに延びて前端6bないし挿入孔4fまで延びている。図1(A)から(C)及び図2に示される状態において、後端6aから前端6bまでの板バネ6部分は上述した凸状部5の凹溝5b内を延びている。なお、この板バネ6部分はボールペン本体1又はクリップ本体4に支持されていない。
図3(A)及び(B)に示されるように板バネ6の後端6aは鋸刃状をなしており、後端6aが凸状部5ないしボールペン本体1に確実に固定されるようにしている。これに対し、板バネ6の前端6bは幅方向及び厚さ方向に関し面取り処理が施されており、前端6bがクリップ本体4に対し滑らかに相対移動できるようになっている。
更に本発明による実施例では、図1(B)及び図3(A)に示されるように、板バネ6に、ボールペン本体1に向けて開口する凹状部6dが形成される。この凹状部6は前端6bとU字状部分6cとの間の板バネ6部分に折り曲げ部6eを形成することによって形成される。
上述したように、クリップ本体4は軸体5a回りに揺動し、受容孔4eに沿ってボールペン本体1に対し相対移動する。クリップ本体4の揺動量及び相対移動量がゼロであるときのクリップ本体4のボールペン本体1に対する位置を初期位置と称すると、クリップ本体4は板バネ6により初期位置に向けて付勢される。本発明による実施例では、クリップ本体4が初期位置にあるときには図1(A)から(C)及び図2に示されるように、玉部4aがボールペン本体1に当接しつつ軸体5aが受容孔4eの頂縁4eaに当接している。なお、初期位置において玉部4aがボールペン本体1に当接していなくてもよい。
このように本発明による実施例では、凸状部5がボールペン本体1の外面1aに形成されており、板バネ6を含むクリップ3全体がボールペン本体1の外部に位置するようにしている。その結果、ボールペン本体1とクリップ本体4とを簡単に連結させることができる。また、クリップ3のためだけにボールペン本体1の内部空間を拡大させる必要がない。
さて、クリップ3に書類や衣類などの物品を挟んで保持すべきときには、図4(A)に矢印Xで示されるようにユーザにより操作部4bがボールペン本体1に向けて押し下げられる。その結果、軸体5aが受容孔4eの頂縁4eaに当接しつつクリップ本体4が軸体5aの中心軸線K−K(図2)回りに揺動し、玉部4aがボールペン本体1から離脱し、それによりクリップ本体4の前方部分とボールペン本体1間に空間7が形成される。次いで、この空間7内に物品8を挿入して操作部4bに印加されていた力Xを除去すると、クリップ本体4が板バネ6により初期位置に戻ろうとし、その結果物品8がクリップ4とボールペン本体1との間に保持される。
次いで物品8を空間7の奥部まで押し込むと、物品8の先端部8aがクリップ本体4の下面に接触する。その結果、図4(B)に示されるように、クリップ本体4が玉部4a又は物品8とクリップ本体4との間の当接箇所9を中心として揺動し、このとき軸体5aは受容孔4eの頂縁4eaから離脱して受容孔4e内を移動する。その結果、玉部4aと当接箇所9において物品8を保持することができる。したがって、クリップ本体4がボールペン本体1に対し相対移動できない場合に比べて、厚みの大きい物品8を確実に保持することができることになる。
あるいは、図4(A)に示されるように操作部4bが押し下げられた後、受容孔4eよりも前側のクリップ本体4に対し図4(C)に矢印Yで示されるように力がユーザにより印加されると、この場合にはクリップ本体4とボールペン本体1との当接箇所10を中心としてクリップ本体4が揺動し、このとき軸体5aは受容孔4eの頂縁5eaから離脱して受容孔4e内を移動する。その結果、クリップ本体4がボールペン本体1に対し相対移動できない場合に比べて、空間7を大きくすることができ、厚みの大きい物品8を確実に保持することができるようになる。
なお、図4(B)及び(C)に示される例では、軸体5aが受容孔4eの底縁4ebに当接してクリップ本体4の相対移動が制限されている。しかしながら、物品8の厚さに応じて軸体5aが受容孔4eの底縁4ebに当接しないこともある。
一方、物品8がクリップ3から除去されると、板バネ6のバネ力によってクリップ本体4は初期位置に戻される。
上述したように本発明による実施例では、板バネ6の前端6bがクリップ本体4に相対移動可能になっている。その結果、例えばクリップ本体4が図4(A)の位置から図4(C)の位置に移動するときには板バネ6の前端6bは挿入孔4f内に進入する。このため、クリップ本体4の動きが板バネ6によって制限されるのが阻止される。特に本発明による実施例では、板バネ6dの前端6aに面取り処理が施されているので、クリップ本体4ないし挿入孔4fに対し前端6bが滑らかに移動可能となっている。したがって、クリップ本体4の滑らかな動きを確保することができ、操作性の優れたクリップ3を得ることができる。
また、板バネ6の前端6bがクリップ本体4に固定されないので、クリップ3の組み付けも容易になる。すなわち、板バネ6の後端6aをボールペン本体1に固定した後、板バネ6の前端6bをクリップ本体4の挿入孔4f内に挿入し、次いでクリップ本体4を凸状部5上に被せて軸体5aを受容孔4e内に受容させるだけで、クリップ3の組み付けが完了する。
クリップ本体4がボールペン本体1に対し相対移動可能である限り、受容孔4eはどのような形状でも構わない。しかしながら、上述したように、クリップ本体4は玉部4a又は当接箇所9回りに揺動し(図4(B))、又は当接箇所10回りに揺動する(図4(C))。したがって、これらの揺動を制限しないように受容孔4eの形状を定めるのが好ましい。
ところで、上述したように、クリップ本体4は板バネ6により初期位置に向けて付勢され、すなわち玉部4aがボールペン本体1に当接するようにかつ軸体5aが受容孔4eの頂縁4eaに当接するように、付勢される。これら二つの付勢作用を得るためには、板バネ6の前端6bを軸体5aよりも前側のクリップ本体4に取り付ければ足りる。しかしながら、本発明による実施例では、板バネ6の前端6bをクリップ本体4の前端又は玉部4a周りの挿入孔4fに取り付けて板バネ6の軸線方向長さが長くなるようにしており、その結果クリップ3を開けるために操作部4bに印加されるべき力を小さくすることができる。
このように板バネ6が軸体5aよりも前側まで延びるようにすると、板バネ6が凸状部5に接触する危険性が生ずる。特に、ボールペン本体1に対するクリップ本体4の移動量を大きくすべく軸体5aのボールペン本体1からの高さを大きくすると、この危険性は更に高くなる。しかしながら、本発明による実施例では凸状部5に凹溝5bが形成されており、板バネ6はこの凹溝5b内に位置することができる(図2参照)。その結果、板バネ6が凸状部5に接触するのを阻止しつつクリップ本体4の移動量を大きくすることが可能となる。このため、板バネ6のための空間を設ける必要がなく、クリップ3全体をコンパクトにすることができる。
また、本発明による実施例では板バネ6に凹状部6dが形成されているので、図4(B)及び(C)に示される位置において物品8が板バネ6に接触するのを阻止することができる。
なお、前端6bとU字状部分6cとの間の板バネ6部分に湾曲部を設けることにより凹状部6dを形成することもできる。ところで、クリップ本体4が操作されたときに、折り曲げ部6e又は湾曲部がクリップ本体4の頂面4dの内面(図2参照)に接触すると、クリップ本体4の滑らかな動きが妨げられるおそれがある。したがって、クリップ本体4の頂面4dに接触しないように折り曲げ部6e又は湾曲部を形成するのが好ましい。なお、折り曲げ部6e又は湾曲部がクリップ本体4の頂面4dに接触する場合には、折り曲げ部6eはクリップ本体4の頂面4dに線接触し、湾曲部は面接触することを考えると、凹状部6dを折り曲げ部6eから形成するのが好ましい。
次に、図5(A)から(C)及び図6を参照して本発明による別の実施例を説明する。
本発明による別の実施例はクリップ本体4に貫通孔20が形成されている点でこれまで述べてきた実施例と構成を異にしている。すなわち、図5(A)から(C)に示されるように、クリップ本体4の例えば前端にはクリップ本体4を横断する貫通孔20が形成される。図示される例では、貫通孔20は挿入孔4fに連通している。しかしながら、貫通孔20が挿入孔4fと連通しないようにしてもよい。
この貫通孔20は装飾部材21をクリップ本体4に取り付けるのに用いられる。すなわち、図6(A)及び(B)に示されるように、装飾部材21の裏面21bから下方に一対の保持凸部22が延びており、これら保持凸部22から内向きに係合突起23が突出している。これら係合突起23を貫通孔20内に係合させることにより、装飾部材21がクリップ本体4に取り付けられる。この場合、保持凸部22はそれらの間にクリップ本体4を把持して装飾部材21がクリップ本体4に対し動かないようにするのに役立つ。なお、装飾部材21の表面21aには例えば広告のための文字又は図形を付することができる。
次に、本発明による更に別の実施例を説明する。
これまで述べてきた各実施例では、図7に示されるように、クリップ本体4が初期位置にあるときにクリップ本体4の操作部4bにボールペン本体1から離れる向きの力Zが作用すると、クリップ本体4が玉部4aを中心として揺動する場合がある。ところが、クリップ本体4のこのような動きはクリップとして正規の動きとは言えず、クリップ3の美感を損なうばかりかクリップ3の破損を助長するおそれもある。
そこで本発明による更に別の実施例では、クリップ本体4が初期位置にあるときにクリップ本体4がボールペン本体1に対し相対移動できないようにしている。
具体的には、図8に示されるように受容孔4eから前方に向け延びる係合溝30が受容孔4eの頂縁4eaに接続され、図9(A)に示されるようにクリップ本体4が初期位置にあるときには軸体5aが係合溝30に係合せしめられる。このときの軸体5aの位置が図8のWAで示されている。その結果、クリップ本体4の操作部4bに外向きの力が作用しても、クリップ本体4がボールペン本体1に対し相対移動するのを阻止することができる。
一方、図9(B)に示されるようにクリップ本体4の操作部4bに力Xが作用すると、クリップ本体4が軸体5aの中心軸線K−K(図2)回りに揺動しつつ、軸体5aが係合溝4eから受容孔4e内に移動する。このときの軸体5aの位置が図8にWBで示されている。その結果、クリップ本体4がボールペン本体1に対し相対移動可能な状態となり、クリップ本体4は上述した実施例と同様に作用しうる。
これまで説明した本発明による各実施例では、バネ6は前側に向け開口するU字形状の単一の板バネから構成されている。しかしながら、バネ6を例えば後側に向け開口するU字形状の単一の板バネから構成することもできる。この場合、板バネの一端を凸状部5よりも後側のボールペン本体1に固定し、板バネの他端を操作部4b周りのクリップ本体4に相対移動可能に取り付けることができる。
クリップの(A)側面図、(B)部分断面図、及び(C)平面図である。 図1の線II−IIに沿った断面図である。 板バネの(A)側面図及び(B)底面図である。 本発明による実施例を説明するためのクリップの側面図である。 本発明による別の実施例のクリップ本体の(A)側面図、(B)線VB−VBに沿った断面図、(C)線VC−VCに沿った断面図である。 装飾部材の(A)底面図及び(B)VIBの方向から見た側面図である。 好ましくない例を示す図である。 本発明による更に別の実施例の受容孔を示す拡大図である。 本発明による更に別の実施例を説明するためのクリップの側面である。
符号の説明
1 ボールペン本体
3 クリップ
4 クリップ本体
4e 受容孔
5a 軸体
6 板バネ

Claims (6)

  1. 後端に操作部を備えたクリップ本体を具備し、該クリップ本体に形成されたクリップ側連結部と、筆記具の本体又はキャップの外面に形成された筆記具側連結部とのうちいずれか一方を軸体から構成すると共に他方を受容孔から構成し、該軸体を該受容孔内に受容することによりクリップ本体を筆記具の本体又はキャップに揺動可能に連結した筆記具用クリップにおいて、受容孔を軸体よりも大きく寸法設定してクリップ本体が筆記具の本体又はキャップに連結されたまま筆記具の本体又はキャップに対し相対移動できるようにし、クリップ本体をその初期位置に向けて付勢する板バネを具備し、該板バネの一端を筆記具の本体又はキャップに固定すると共に、該板バネの他端をクリップ本体に相対移動可能に取り付けた筆記具用クリップ。
  2. 上記板バネの一端を筆記具側連結部よりも後側の後側取付位置において筆記具の本体又はキャップに固定すると共に、上記板バネの他端をクリップ側連結部よりも前側の前側取付位置においてクリップ本体に相対移動可能に取り付け、該板バネが該後側取付位置からクリップ本体と筆記具の本体又はキャップとの間を前向きに延びて該前側取付位置に到るようにし、クリップ本体に向け開口する凹溝を筆記具側連結部に設けて該板バネが該凹溝内に位置できるようにした請求項1に記載の筆記具用クリップ。
  3. 上記後側取付位置と上記前側取付位置との間の上記板バネ部分を筆記具の本体又はキャップに向けて開口する凹状部を形成した請求項2に記載の筆記具用クリップ。
  4. 上記板バネの他端に面取り処理を施した請求項1から3までのいずれか一項に記載の筆記具用クリップ。
  5. クリップ本体の前端部に、クリップ本体を横断する貫通孔を形成した請求項1から4までのいずれか一項に記載の筆記具用クリップ。
  6. 上記受容孔に係合溝を接続し、クリップ本体が初期位置にあるときに上記軸体が係合溝に係合してクリップ本体が筆記具の本体又はキャップに対し相対移動できないようにし、クリップ本体が操作されると軸体が係合溝から受容孔内に移動してクリップ本体が筆記具の本体又はキャップに対し相対移動できるようにした請求項1から5までのいずれか一項に記載の筆記具用クリップ。
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