JP4625700B2 - 筆記具のクリップ取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クリップの後部を押すことにより拡開する筆記具のクリップ取付装置に関する。
従来、軸筒やキャップ等の筒体の表面側に略U字状挟みバネの一端側を、筒体頂部側に形成された挿入孔に挿込み状に固定し、該挟みバネの他端側を筒体の表面に沿わしめ、クリップの前端部が筒体表面に弾圧接するように構成した筆記具のクリップ取付装置が知られている。(特許文献1参照)
特開2001−146094号公報(段落0005)
軸筒に挿入孔を形成する場合には、軸筒を形成する加工が複雑でコスト高になってしまうものであった。また、U字状挟みバネの一端側を挿入孔に挿込んだ時、隙間があるとクリップがぐらついてしまい、隙間がないと挿込む時の摩擦抵抗が大きく非常に挿込みにくいという課題が生じるものであった。
本発明は、線状の中間部を半円状に折り曲げてU字形部を形成し、この2つに折り曲げられた脚部の中間を内側に折り曲げて構成したバネと、表面にU字形の溝部を形成するとともに、この溝部の後端に開口孔を形成し、このU字形の溝部の前端と後端の間の裏面に下方に突出した突部を形成したクリップと、更に、後部に隆起部を形成し、この隆起部の上面に凹部を形成するとともに両側に溝部を形成した軸筒からなり、クリップのU字形の溝部にバネのU字形部を配置し、かつ、クリップの開口孔を挿通して下方に突出したバネの脚部が前記軸筒の隆起部の両側に形成された溝部にそれぞれ挿入され、軸筒の凹部に押されたクリップの突部を支点としてバネの弾力によりクリップの受部が軸筒の表面に押圧されるとともに、クリップの後部は突部より適宜後方に伸びて構成したことを第1の要旨とする。
また、線材の中間部を半円状に折り曲げてU字形部を形成し、この2つに折り曲げられた脚部の中間を内側に折り曲げて構成したバネと、表面にU字形の溝部を形成するとともに、この溝部の後端に接続する切溝を形成し、このU字形の溝部の前端と後端の間の裏面に下方に突出した突部を形成したクリップと、更に、後部に隆起部を形成し、この隆起部の上面に凹部を形成するとともに両側に溝部を形成した軸筒からなり、クリップのU字形の溝部にバネのU字形部を配置し、かつ、クリップの切溝を挿通して下方に突出したバネの脚部が前記軸筒の隆起部の両側に形成された溝部にそれぞれ挿入され、軸筒の凹部に押されたクリップの突部を支点としてバネの弾力によりクリップの受部が軸筒の表面に押圧されるとともに、クリップの後部は突部より適宜後方に伸びて構成したことを第2の要旨とする。
本発明の筆記具のクリップ取付装置は、軸筒の隆起部の両側に溝部を形成するので、軸筒の成形が簡単となりコストが下がるとともに、バネの脚部を溝部に挿入した時、脚部が撓んで溝部に挿入されるのでクリップががたつくことなく軸筒に取り付けられる利点がある。
軸筒の隆起部の両側に溝部を形成し、この溝部にクリップに設けられた線材からなるバネの脚部を挿入し、2つの脚部で軸筒の隆起部を挟むので、クリップががたつく心配がない筆記具のクリップ取付装置を実現した。
図1、図2及び図3により本発明の実施例1を説明する。先ず、金属製の線材の中間部を半円状に折り曲げてU字形部1Aを形成し、この2つに折り曲げられた脚部1Bの中間を内側に折り曲げてバネ1を構成する。
また、クリップ2の表面にU字形の溝部2Aを形成するとともに、この溝部2Aの後端に開口孔2Bを形成し、このU字形の溝部2Aの前端と後端の間の裏面に下方に突出した突部2Cを形成する。
更に、軸筒3の後部に隆起部3Aを形成し、この隆起部3Aの上面に凹部3Bを形成するとともに中間部両側に溝部3Cを形成する。この軸筒3の隆起部3Aの上面は、凹部3Bより後方に位置して傾斜面3Dが形成される。この傾斜面3Dは後方に行くに従って低くなる斜面となっている。
先ず、クリップ2にバネ1を取り付けるには、バネ1の脚部1Bをクリップ2の開口孔2Bを挿通して内側に突出させるとともに、バネ1のU字形部1Aをクリップ2のU字形の溝部2Aに嵌め込む。このバネ1の脚部1Bを後方より軸筒3の溝部3Cに嵌め込むとともに、クリップ2の突部2Cが軸筒3の傾斜面3Dに沿って前進し、クリップ2の突部2Cが軸筒3の凹部3Bに回動可能に嵌め込まれる。このクリップ2は、突部2Cの前方に位置するバネ1のU字形部1Aで押し下げられ、クリップ2の突部2Cを支点としてバネ1の弾力によりクリップ2の受部2Dが軸筒3の表面に押圧される。また、クリップ2の後部2Eは突部2Cより適宜後方に伸びるとともに、軸筒3の表面より適宜離間して構成される。
このクリップ2で服のポケット等に差して携帯する場合には、先ず、クリップ2の後部2Eを押圧すると、クリップ2の突部2Cを支点としてクリップ2の先端が拡開し図4の状態となる。この状態で筆記具を服のポケットに挿入し、クリップ2をポケットに掛ける。次に、クリップ2の後部2Eを押圧している力を解除すれば、バネ1の弾力によりクリップ2の先端が閉じて受部2Dが服のポケットを挟持する。
図5及び図6により本発明の実施例2を説明する。尚、図1と同一の部品は同一の符号を付してその説明を省略する。先ず、クリップ12の表面にU字形の溝部12Aを形成するとともに、この溝部12Aの後端と接続し、クリップ12の両端に伸びた切溝12Fを形成する。
このクリップ12にバネ1を取り付けるには、バネ1の脚部1Bをクリップ12の切溝12Fより挿入し、バネ1のU字形部1Aをクリップ12のU字形の溝部12Aに嵌め込む。このバネ1の脚部1Bを後方より軸筒3の溝部3Cに嵌め込むとともに、クリップ12の突部12Cが軸筒3の傾斜面3Dに沿って前進し、クリップ12の突部12Cが軸筒3の凹部3Bに回動可能に嵌め込まれる。このクリップ12は、突部12Cの前方に位置するバネ1のU字形部1Aで押し下げられ、クリップ12の突部12Cを支点としてバネ1の弾力によりクリップ12の受部12Dが軸筒3の表面に押圧される。また、クリップ12の後部12Eは突部12Cより適宜後方に伸びるとともに、軸筒3の表面より適宜離間して構成される。
このクリップ12も、後部12Eを押圧することによりバネ1が撓んで拡開する。
後部を押すことにより拡開するクリップが簡単に取り付けられる筆記具のクリップ取付装置に適用できる。
本発明の実施例1の筆記具のクリップ取付装置を示す主要部部分断面図である。(実施例1) 図1のA−A線を示す拡大断面図である。(実施例1) 本発明の実施例1の筆記具のクリップ取付装置を示す主要部平面図である。(実施例1) 本発明の実施例1のクリップが拡開した状態を示す主要部部分断面図である。(実施例1) 本発明の実施例2のクリップを示す平面図である。(実施例2) 本発明の実施例2の筆記具のクリップ取付装置を示す主要部部分断面図である。(実施例2)
符号の説明
1 バネ
1A バネ1のU字形部
1B バネ1の脚部
2 クリップ
2A クリップ2の溝部
2B クリップ2の開口孔
2C クリップ2の突部
2D クリップ2の受部
2E クリップ2の後部
3 軸筒
3A 軸筒3の隆起部
3B 軸筒3の凹部
3C 軸筒3の溝部
12 クリップ
12A クリップ12の溝部
12C クリップ12の突部
12D クリップ12の受部
12E クリップ12の後部
12F クリップ12の切溝

Claims (2)

  1. 線材の中間部を半円状に折り曲げてU字形部を形成し、この2つに折り曲げられた脚部の中間を内側に折り曲げて構成したバネと、表面にU字形の溝部を形成するとともに、この溝部の後端に開口孔を形成し、このU字形の溝部の前端と後端の間の裏面に下方に突出した突部を形成したクリップと、更に、後部に隆起部を形成し、この隆起部の上面に凹部を形成するとともに両側に溝部を形成した軸筒からなり、クリップのU字形の溝部にバネのU字形部を配置し、かつ、クリップの開口孔を挿通して下方に突出したバネの脚部が前記軸筒の隆起部の両側に形成された溝部にそれぞれ挿入され、軸筒の凹部に押されたクリップの突部を支点としてバネの弾力によりクリップの受部が軸筒の表面に押圧されるとともに、クリップの後部は突部より適宜後方に伸びて構成したことを特徴とする筆記具のクリップ取付装置。
  2. 線材の中間部を半円状に折り曲げてU字形部を形成し、この2つに折り曲げられた脚部の中間を内側に折り曲げて構成したバネと、表面にU字形の溝部を形成するとともに、この溝部の後端に接続する切溝を形成し、このU字形の溝部の前端と後端の間の裏面に下方に突出した突部を形成したクリップと、更に、後部に隆起部を形成し、この隆起部の上面に凹部を形成するとともに両側に溝部を形成した軸筒からなり、クリップのU字形の溝部にバネのU字形部を配置し、かつ、クリップの切溝を挿通して下方に突出したバネの脚部が前記軸筒の隆起部の両側に形成された溝部にそれぞれ挿入され、軸筒の凹部に押されたクリップの突部を支点としてバネの弾力によりクリップの受部が軸筒の表面に押圧されるとともに、クリップの後部は突部より適宜後方に伸びて構成したことを特徴とする筆記具のクリップ取付装置。
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