JP4678211B2 - 発光装置 - Google Patents
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Description
なお、本明細書では、GaN系半導体層を気相成長法により製造する際に、結晶基板が下側にあり、その上にGaN系半導体層が積み重ねられるものとみなして、この上下の区別を、素子構造の説明においても適用する。また、上下方向(結晶基板やGaN系半導体層の厚み方向でもある。)と直交する方向を、横方向と呼ぶ。また、p型GaN系半導体層を単にp型層と呼び、n型GaN系半導体層を単にn型層とも呼ぶ。
このようなGaN系LEDの実装形態の一つとして、素子の上面側を実装用基材の実装面に向けて固定する、フリップチップ実装がある。フリップチップ実装された素子では、発光層103で発生される光が、結晶基板101の下面側から素子外に取り出される。
図15に示すGaN系LEDでは、発光層103から上部電極P102の方向に進む光が、コンタクト層105の表面をほぼ全面的に覆うように形成された上部電極P102の下面で反射され、その進行方向を結晶基板101の方向に変えるので、上部電極P102を光反射性の良好な材料で形成することにより、フリップチップ実装したときの光取り出し効率を向上させることができる(特許文献1)。上部電極P102の材料は、コンタクト層105との接触抵抗が低く、かつ、光反射性が良好であることが望ましいが、これらの要求を同時に満足する材料を見つけることは簡単ではない。
(1)少なくとも、n型GaN系半導体層と、GaN系半導体からなる発光層と、p型GaN系半導体層と、発光層で発生する光を透過する半導体からなるコンタクト層とを、この順に含む半導体積層体と、前記コンタクト層の表面に形成された電極および透明絶縁体と、前記透明絶縁体の表面に形成された反射層とを有し、前記透明絶縁体は、前記コンタクト層の材料の屈折率よりも小さい屈折率を有し、(A)前記反射層が、前記電極が前記透明絶縁体の表面まで延長して形成されたものであるか、または、(B)前記電極と前記反射層とが分離して形成されている、GaN系発光ダイオード。
(2)前記透明絶縁体の屈折率が、前記コンタクト層の材料の屈折率の85%未満である、前記(1)に記載のGaN系発光ダイオード。
(3)前記コンタクト層がp型GaN系半導体、n型GaN系半導体または酸化物半導体で形成されている、前記(1)または(2)に記載のGaN系発光ダイオード。
(4)前記電極および/または反射部が、発光層で発生された光を反射し得る位置に、Ag、Al、Rh、Pt、Pd、Irから選ばれる少なくともひとつの材料からなる反射部を含む、前記(1)〜(3)のいずれかに記載のGaN系発光ダイオード。
(5)前記コンタクト層の表面に、前記電極に直接覆われた領域である電極被覆領域と、前記透明絶縁体に直接覆われた領域である絶縁被覆領域とが、混在する領域が形成された、前記(1)〜(4)のいずれかに記載のGaN系発光ダイオード。
(6)前記電極被覆領域と絶縁被覆領域とが混在する領域において、前記電極被覆領域と前記絶縁被覆領域のそれぞれが細分化されている、前記(5)に記載のGaN系発光ダイオード。
(7)前記発光層がInGaNからなるとともに、その発光波長が紫色(約420nm)〜紫外(約365nm)の領域にあり、かつ、前記電極被覆領域と絶縁被覆領域とが混在する領域における電極被覆領域の面積比が20%〜40%である、前記(6)に記載のGaN系発光ダイオード。
(8)前記反射層は、前記電極が前記透明絶縁体の表面まで延長して形成されたものである、前記(1)〜(7)のいずれかに記載のGaN系発光ダイオード。
(9)前記電極と前記反射層とが分離して形成されている、前記(1)〜(7)のいずれかに記載のGaN系発光ダイオード。
(10)前記反射層がAgからなる反射部を含む、前記(9)に記載のGaN系発光ダイオード。
(11)実装用基材と、その表面にフリップチップ実装された、前記(1)〜(10)のいずれかに記載のGaN系発光ダイオードとを含む、発光装置。
上記(1)に記載されたGaN系発光ダイオードでは、更に、透明絶縁体の表面に形成される反射層が、コンタクト層の表面に形成される電極を透明絶縁体の表面まで延長したものとされるか、または、この反射層と電極とが分離して形成される。このような構成とすることにより、電極と反射層とを別々の工程で形成し積層する場合に発生していた、電極とコンタクト層との間の接触抵抗が不安定となる問題が、改善される。
図1は、本発明の第一の態様に係るGaN系LEDの構造を示す模式図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)のX−Y線における断面図である。
図1において、11は結晶基板、12はn型層、13は発光層、14はp型層、15はコンタクト層、P11は下部電極、P12は上部電極、Insは透明絶縁体である。上部電極P12は、コンタクト層15の表面と接する部分から、透明絶縁体Insの表面をも覆うように延長して形成されており、透明絶縁体Insの表面では反射層として作用するように構成されている。
図1(a)における破線は、上部電極P12の下に隠れている透明絶縁体Insの輪郭線を表している。
n型層12は、例えば、Si(ケイ素)を5×1018cm−3の濃度でドープした、膜厚3μmのGaN層である。
発光層13は、例えば、膜厚8nmのGaN障壁層と膜厚2nmのInGaN井戸層を、各10層交互に積層してなるMQW(多重量子井戸)層である。
p型層14は、例えば、Mg(マグネシウム)を5×1018cm−3の濃度でドープした膜厚30nmのAl0.1Ga0.9N層である。
コンタクト層15は、例えば、Mgを5×1019cm−3の濃度でドープした膜厚200nmのGaN層である。
結晶基板11とn型層12との間には、GaN、AlGaNなどからなるバッファ層(図示せず)を設けることが好ましい。
透明絶縁体Insは、例えば、膜厚300nmのSiO2である。
上部電極P12は、例えば、下層側から順に、膜厚10nmのNi(ニッケル)、膜厚10nmのAu(金)、膜厚100nmのRh(ロジウム)、膜厚100nmのAu(金)、膜厚100nmのPt(白金)、膜厚400nmのAu膜厚を積層し、熱処理することにより形成される。
図2は、コンタクト層15の表面付近を拡大して示したものである。図2において、領域αと領域βは、それぞれコンタクト層15の表面の領域であり、コンタクト層15の表面は、領域αの中で上部電極P12と接しており、領域βの中で透明絶縁体Insと接している。以下、領域αのように、コンタクト層の表面が上部電極に直接覆われた領域を電極被覆領域と呼び、領域βのように、コンタクト層の表面が透明絶縁体に直接覆われた領域を絶縁被覆領域と呼ぶことにする。
図1(a)に示すように、この素子では、コンタクト層15の表面において、格子状を呈する電極被覆領域が、複数の正方形状の絶縁被覆領域を取り囲んだパターンが形成されている。電極被覆領域を構成する帯状領域の幅(隣り合う絶縁被覆領域の間の距離)は、例えば2μmであり、絶縁被覆領域の一辺の長さは、例えば、8μmである。
結晶基板11の上に、n型層12、発光層13、p型層14を形成する工程は、周知のGaN系半導体結晶の気相成長法を用いて行うことができる。コンタクト層15をGaN系半導体で形成する場合には、コンタクト層15の形成までを、連続して行うことができる。
透明絶縁体Insのパターニングは、公知のフォトリソグラフィ技法を用いて行うことができる。例えば、コンタクト層15の表面全体にレジストマスクを形成し、フォトリソグラフィ技法を用いて、該レジストマスクに絶縁被覆領域の形状を有する開口部を形成する。そして、その上からSiO2膜を形成した後、レジストマスクをリフトオフすることによって、絶縁被覆領域のみにSiO2膜を残す方法である。また、コンタクト層15の表面全体にSiO2膜を形成した後、その表面に、フォトリソグラフィ技法を用いて、絶縁被覆領域の上方のみを覆うフォトレジスト膜を形成し、露出したSiO2膜をエッチング除去することによって、絶縁被覆領域のみにSiO2膜を残す方法も用い得る。
熱処理後、必要に応じて結晶基板11の下面を研削および/または研磨して、結晶基板11の厚さを薄くした後、スクライビング、ダイシング、レーザ溶断などの方法を用いて素子分離を行う。
このようにして、図1に示すGaN系LEDを作製することができる。
図5は、本発明の第二の態様に係るGaN系LEDの構造を示す模式図であり、図5(a)は上面図、図5(b)は図5(a)のX−Y線における断面図である。
図5において、21は結晶基板、22はn型層、23は発光層、24はp型層、25はコンタクト層、P21は下部電極、P22は上部電極、、P23はボンディング・パッド、Insは透明絶縁体、Rは反射層である。
n型層22は、例えば、Siを5×1018cm−3の濃度でドープした、膜厚3μmのGaN層である。
発光層23は、例えば、膜厚8nmのGaN障壁層と膜厚2nmのInGaN井戸層を、各10層交互に積層してなるMQW層である。
p型層24は、例えば、Mgを5×1018cm−3の濃度でドープした膜厚30nmのAl0.1Ga0.9N層である。
コンタクト層25は、例えば、Mgを5×1019cm−3の濃度でドープした膜厚200nmのGaN層である。
結晶基板21とn型層22との間には、GaN、AlGaNなどからなるバッファ層(図示せず)を設けることが好ましい。
上部電極P22は、例えば、下層側から順に、膜厚10nmのNi(ニッケル)、膜厚10nmのAu(金)、膜厚100nmのRh(ロジウム)を積層し、熱処理することにより形成される。
ボンディングパッドP23は、例えば、下層側から順に、膜厚20nmのTi(チタン)、膜厚400nmのAuを積層し、熱処理することにより形成される。
透明絶縁体Insは、例えば、膜厚300nmのSiO2である。
反射層Rは、例えば、下層側から順に、膜厚100nmのRh、膜厚10nmのNi(ニッケル)、膜厚10nmのAu(金)、膜厚100nmのRh(ロジウム)を積層することにより形成される。
露出した上部電極P22の表面および反射層Rの表面は、直接、またはNiまたはTiの薄膜からなる密着性強化層を介して、SiO2などからなる絶縁保護膜(図示せず)で被覆することが好ましい。
上部電極P22と反射層Rは分離して形成されている。なお、この分離は、上部電極P22と反射層Rとの間での材料の拡散や合金化反応が実質的に抑制される程度であればよく、電気的に完全に絶縁されていることは要求されない。
結晶基板21の上に、n型層22、発光層23、p型層24を形成する工程は、前記第一の態様と同様である。
図6(a)は、コンタクト層25の成長が完了したウェハの断面図である。便宜上、ひとつの素子に相当する領域のみを表示しているが、実際の工程はウェハ単位で行われる。図6(b)、図7(c)および(d)も同様である。
その後、電極の接触抵抗を低下させるために、ウェハ全体を熱処理し、電極とGaN系半導体層との密着を促進させる。熱処理後、必要に応じて結晶基板21の下面を研削および/または研磨して、結晶基板21の厚さを薄くした後、スクライビング、ダイシング、レーザ溶断などの方法を用いて素子分離を行う。
このようにして、図5に示すGaN系LEDを作製することができる。
コンタクト層15、25を、n型GaN系半導体や、酸化物半導体といった、n型の半導体材料で形成する場合には、p型層14、24とコンタクト層15、25との接合部の抵抗が十分に低くなるように、p型層14、24およびコンタクト層15、25のキャリア濃度を、該接合部近傍で高くすることが望ましい。また、p型層14、24とコンタクト層15、25との間に、透明または島状の金属薄膜を介在させるなど、該接合部の抵抗を低下させるための、公知の構造を適宜採用することができる。
コンタクト層15、25を酸化物半導体で形成するには、スパッタリング法、蒸着法、CVD法、スプレー熱分解法など、酸化物半導体薄膜の公知の製造方法を用いることができる。
コンタクト層15、25と透明絶縁体Insとの界面での屈折率差による反射がより効果的に生じるように、透明絶縁体Insの屈折率は、コンタクト層15の材料の屈折率の85%未満とすることが好ましく、80%未満とすることがより好ましく、75%未満とすることが特に好ましい。
下部電極P11、P21とn型層12、22との間には、酸化物半導体層を介在させることもできる。
一方、コンタクト層15、25をn型GaN系半導体または酸化物半導体で形成する場合には、上部電極P12、P22の、少なくともコンタクト部を、Al、Tiまたはこれらの合金で形成すると、コンタクト層15、25との接触抵抗が特に低くなり、好ましい。
また、コンタクト層15、25をn型GaN系半導体または酸化物半導体で形成する場合の、上部電極P12、P22の好ましい構成として、上部電極P12、P22の最下層部分を、厚さ50nm以上のAlとする構成が例示される。この場合、光反射性の観点からは純Alを用いることが好ましいが、耐熱性を向上させるために、Ti、Si、Cu、Ndなどの元素を添加したAl合金も好適に用い得る。これらの元素は、合金の反射率が純Alの80%以下とならない程度に添加することが望ましい。
コンタクト層15、25の表面に電極被覆領域と絶縁被覆領域とが混在するパターンとしては、例えば、ネット状の電極被覆領域が複数の絶縁被覆領域を取り囲んだパターン、複数の帯状の電極被覆領域と絶縁被覆領域とが交互に並んだパターン、放射状、ミアンダ状、渦巻き状、樹枝状などを呈す電極被覆領域を絶縁被覆領域が取り囲んだパターン、などが例示される。これらのパターンの電極被覆領域と絶縁被覆領域とを入れ替えたパターンや、各種パターンを混在させたパターンでもよい。なお、第二の態様の場合には、電極被覆領域の各部分に通電されるように、電極被覆領域を、全体として連続させる。
特に、InGaNを発光層に用いたGaN系LEDでは、発光層のIn組成が低い程、すなわち、発光波長が短い程、電流密度の増加に伴う発光効率の低下が小さく、また、発光波長のシフトも小さいので、高電流密度での駆動に適していることが知られている。そこで、InGaNからなる発光層を有し、発光波長が紫色(約420nm)〜紫外(約365nm)の領域にあるGaN系LEDでは、光反射に伴う損失の小さい絶縁被覆領域の面積を広く取り、発光層の一部の領域(電極被覆領域の下方の領域)に電流を集中させて高電流密度で発光させた方が効率上有利となるため、前記電極被覆領域の面積比は、20%〜40%とすることが好ましく、20%〜30%とすることがより好ましい。
結晶基板31は、例えば、サファイア基板である。
n型層32は、例えば、Siを5×1018cm−3の濃度でドープした、膜厚3μmのGaN層である。
発光層33は、例えば、膜厚8nmのGaN障壁層と膜厚2nmのInGaN井戸層を、各10層交互に積層してなるMQW層である。
p型層34は、例えば、発光層23と接する部分を、Mgを5×1018cm−3の濃度でドープした膜厚30nmのAl0.1Ga0.9N層とし、その上に、Mgを5×1019cm−3の濃度でドープした膜厚200nmのGaN層を形成した積層体である。
コンタクト層35は、例えば、膜厚500nmのITOである。
透明絶縁体Insは、例えば、膜厚300nmのSiO2である。
下部電極P31および上部電極P32は、例えば、下層側から順に、膜厚10nmのTi、膜厚100nmのAl、膜厚100nmのW−Ti、膜厚100nmのAu、膜厚100nmのPt、膜厚400nmのAuを、同時に積層し、熱処理することにより形成される。
このような、コンタクト層の表面の中央部分に電極被覆領域を設けない形態では、電極被覆領域と絶縁被覆領域の配置や形状は特に限定されず、上部電極とコンタクト層との接触抵抗が大きくなり過ぎない範囲(素子の動作電圧の10%を超えないことが望ましい)で、電極被覆領域の面積をできるだけ小さくすることが好ましい。コンタクト層の上面形状を方形とした場合の、電極被覆領域と絶縁被覆領域の配置および形状の例を、図10に示す。図10(a)〜(f)では、塗り潰された領域が電極被覆領域、塗り潰されていない領域が絶縁被覆領域を示している。
結晶基板41は、例えば、サファイア基板である。
n型層42は、例えば、Siを5×1018cm−3の濃度でドープした、膜厚3μmのGaN層である。
発光層43は、例えば、膜厚8nmのGaN障壁層と膜厚2nmのInGaN井戸層を、各10層交互に積層してなるMQW層である。
p型層44は、例えば、発光層43と接する部分を、Mgを5×1018cm−3の濃度でドープした膜厚30nmのAl0.1Ga0.9N層とし、その上に、Mgを5×1019cm−3の濃度でドープした膜厚200nmのGaN層を形成した積層体である。
コンタクト層45は、例えば、膜厚500nmのITOである。
透明絶縁体Insは、例えば、膜厚300nmのSiO2である。
下部電極P31および上部電極P32は、例えば、下層側から順に、膜厚10nmのTi、膜厚100nmのAl、膜厚100nmのW−Ti、膜厚100nmのAu、膜厚100nmのPt、膜厚400nmのAuを、同時に積層し、熱処理することにより形成される。
反射層Rは、膜厚200nmのAgである。
反射層Rの表面は、直接、またはNiまたはTiの薄膜からなる密着性強化層を介して、SiO2などからなる絶縁保護膜(図示せず)で被覆することもできる。
図13は、図1に示すGaN系LEDのフリップチップ実装例を示す、断面構造図である。
図13において、Subは実装用基材であり、例えば、AlNからなる基板Sub1の表面に、Auからなるリード電極Sub2、Sub3のパターンが形成されたものである。GaN系LEDは、素子の上面側を実装用基材Subの実装面に向けて、下部電極P11をリード電極Sub2に、上部電極P12をリード電極Sub3に、それぞれ、導電性接合材料Cで接合することにより、実装用基材Subに固定されている。導電性接合材料Cは、例えば、Au−Snハンダ等のろう材や、導電体微粒子が樹脂バインダに分散されてなる導電性ペーストである。
第一の態様および第二の態様に係るGaN系発光ダイオードは、GaN系半導体層の成長に用いる結晶基板を、必須の構成として含まなくてもよい。すなわち、GaN系半導体層の成長に用いられた結晶基板は、最終的に素子から除去することができる。このような実施形態に係るGaN系発光ダイオードの製造工程を、図14を用いて説明する。
図14(a)は、結晶基板61上に、n型層62、発光層63、p型層64、コンタクト層65を成長し、更に、透明絶縁体Ins、上部電極P62、を形成したウェハの断面図である。便宜上、ひとつの素子に相当する領域のみを表示しているが、実際の工程はウェハ単位で行われる。コンタクト層65は、例えば、膜厚500nmのITOである。素子分離後の各素子単位におけるコンタクト層65の表面において、中央部分が絶縁被覆領域とされ、それを取り巻く周辺部に電極被覆領域が環状に存在するように、透明絶縁体Insと上部電極P62が形成されている。
12、22、32、42、52、62 n型GaN系半導体層
13、23、33、43、53、63 発光層
14、24、34、44、54、64 p型GaN系半導体層
15、25、35、45、55、65 コンタクト層
P11、P21、P31、P41、P51、P61 下部電極
P12、P22、P32、P42、P52、P62 上部電極
P23 ボンディング・パッド
Ins 透明絶縁体
R 反射層
Claims (4)
- 下記(A)のGaN系発光ダイオードを、該GaN系発光ダイオードに含まれる下記上部電極が形成された側の面を実装用基材の実装面に向けて、該実装用基材に固定してなる発光装置。
(A)少なくとも、n型GaN系半導体層と、GaN系半導体からなる発光層と、p型GaN系半導体層とをこの順に含む、GaN系半導体積層体と、
前記p型GaN系半導体層の表面に形成され、前記発光層で発生する光を透過する導電性金属酸化物層と、
前記導電性金属酸化物層の表面の一部に形成された上部電極と、
前記導電性金属酸化物層の表面の他の一部に形成された透明絶縁体と、
前記透明絶縁体の表面に形成された反射層とを有し、
前記透明絶縁体は、前記導電性金属酸化物層の材料の屈折率よりも小さい屈折率を有し、
さらに、前記GaN系半導体積層体から前記p型GaN系半導体層および前記発光層が一部除去されることにより露出した前記n型GaN系半導体層の表面に、下部電極が形成され、
前記上部電極および下部電極のそれぞれは、前記反射層と層構造が同一ではなく、かつ、前記反射層と分離して形成されている、
GaN系発光ダイオード。 - 下記(B)のGaN系発光ダイオードを、該GaN系発光ダイオードに含まれる下記上部電極が形成された側の面を実装用基材の実装面に向けて、該実装用基材に固定してなる発光装置。
(B)少なくとも、n型GaN系半導体層と、GaN系半導体からなる発光層と、p型GaN系半導体層とをこの順に含む、GaN系半導体積層体と、
前記p型GaN系半導体層の表面に形成され、前記発光層で発生する光を透過する導電性金属酸化物層と、
前記導電性金属酸化物層の表面の一部に形成された上部電極と、
前記導電性金属酸化物層の表面の他の一部に形成された透明絶縁体と、
前記透明絶縁体の表面に形成された反射層とを有し、
前記透明絶縁体は、前記導電性金属酸化物層の材料の屈折率よりも小さい屈折率を有し、
さらに、当該発光ダイオードの前記上部電極が形成された側とは反対側の面に、前記n型GaN系半導体層に接続された下部電極が形成され、
前記上部電極は、前記反射層と層構造が同一ではなく、かつ、前記反射層と分離して形成されている、
GaN系発光ダイオード。 - 前記透明絶縁体の屈折率が、前記導電性金属酸化物層の材料の屈折率の85%未満である、請求項1または2に記載の発光装置。
- 前記反射層が、前記発光層で発生された光を反射し得る位置に、Ag、Al、Rh、Pt、Pd、Irから選ばれる少なくともひとつの材料からなる反射部を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の発光装置。
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