JP4677870B2 - ポリアミドフィラメント - Google Patents
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Description
(1)断面形状として扁平度が2〜6の扁平断面を有し、フィラメント数が2本であり、伸度が20〜80%のフラットヤーンであり、糸条長手方向に10m当たり、単糸間隔が2mmを越える単糸間のたるみが1個以下であり、扁平面の反転が生じている頻度が10cm当たり2回以下であることを特徴とするポリアミドフィラメント。
(2)トータル繊度が7〜22Tであることを特徴とする(1)記載のポリアミドフィラメント。
(3)カバリング糸の鞘糸に用いられる上記(1)または(2)記載のポリアミドフィラメント。
本発明でいうポリアミドは、いわゆる炭化水素基が主鎖にアミド結合を介して連結された高分子量体であって、好ましくは、染色性、洗濯堅牢度、機械特性に優れる点から、主としてポリカプロアミド、もしくはポリヘキサメチレンアジパミド等のポリアミドであることが好ましい。ここでいう主としてとは、ポリカプロアミドではそれを構成するε−カプロアミド単位として、ポリヘキサメチレンアジパミドではそれを構成するヘキサメチレンアジパミド単位として80モル%以上であることをいい、さらに好ましくは90モル%以上である。その他の成分としては、特に制限されないが、ポリカプロアミドの場合は、ヘキサメチレンアジパミド単位、ポリヘキサメチレンアジパミドの場合には、カプロアミド単位の他、例えば、ポリドデカノアミド、ポリヘキサメチレンアゼラミド、ポリヘキサメチレンセバカミド、ポリヘキサメチレンドデカノアミド、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリヘキサメチレンテレフタラミド、ポリヘキサメチレンイソフタラミド等を構成するモノマーである、アミノカルボン酸、ジカルボン酸、ジアミンなどの単位が挙げられる。
被覆糸に用いる繊維の任意の位置にて横断面方向に薄切片を切り出し、透過顕微鏡で繊維横断面を5枚撮影し、画像処理ソフト(WINROOF)を用いて長軸長さLと短軸長さSの比=L/Sを算出し、5つの値の平均値から扁平度を求めた。
JIS L1013−1992 7.5引張強さ及び伸び率に準じて測定を行った。試験条件としては、試験機の種類としては定速緊張形、つかみ間隔50cmにて行った。
パッケージから0.088cN/デシテックス以下の張力で糸を引き出し、黒台紙の上で糸長手方向に目視にて100m観察する。たるみが発生している部分は、たるみが発生している前後に0.088cN/デシテックスの張力を掛けた状態で単糸間の隙間(糸条方向に対して垂直方向に最長部分、単糸の太さは含まない)を測定する。単糸間隔が2mmを越えるたるみ数をカウントし、10m当たりのタルミの個数を算出する。
パッケージから0.088cN/デシテックス以下の張力で糸を引き出し、黒台紙の上に糸長50cmを固定する。拡大鏡、顕微鏡、マイクロスコープ等で糸を観察し、扁平面が反転している個数を測定し、10cm当たりの反転の数を算出する。ここで、片方のフィラメントのみ反転している場合は1回、実撚により2フィラメントが並んで反転している場合にも1回とカウントする。これは、カバリング糸上で扁平面が反転する場合、片方のフィラメントのみ反転している時も、2フィラメントが並んで反転しているときもカバリング上では1つの欠点として現れるためである。なお、2フィラメントが並んで反転している中には解舒撚も含まれている。
(a)試料を秤量し、98重量%濃硫酸に試料濃度(C)が1g/100mlとなるように溶解する。
(b)(a)項の溶液をオストワルド粘度計にて25℃での落下秒数(T1)を測定する。
(c)試料を溶解していない98重量%濃硫酸の25℃での落下秒数(T2)を(b)項と同様に測定する。
(d)試料の98%硫酸相対粘度(ηr)を下式により算出する。測定温度は25℃とする。
(ηr)=(T1/T2)+{1.891×(1.000−C)}。
98%硫酸相対粘度が2.7で酸化チタンを含まないポリカプロアミド(以下ナイロン6)チップ275℃で溶融し(紡糸温度は270℃)、小判型の吐出孔形状でスリット比(スリット長さ/スリット幅)8.5となるスリット形状の吐出孔を有する紡糸口金から吐出させ、冷却、ガイド給油により油剤(油剤有効成分として脂肪酸エステル、非イオン乳化剤、制電剤を含む)付与後、交絡圧空圧0.20MPaにて交絡を付与し、第1ゴデーロールに片掛けして引取り、巻き取ることなく、155℃に加熱している第2ゴデーロールに片掛けして、第1と第2ゴデーロール間で延伸、第2ゴデーロールにて熱セットした後、東レエンジニアリング社製TW−716ワインダーを用いて、巻取張力1.3cNで巻取速度4000m/minの速度で11デシテックス2フィラメントのポリアミドフィラメントを巻き取った。1パッケージ当たり3kg巻き取った。100kgの原料を用いての操業性評価では糸切れなく、巻取張力の変動は小さく安定していた。
実施例1の製造条件に準じながら、交絡圧空圧を0.30MPaとして同様に巻取を行った。100kgの原料を用いての操業性評価では糸切れないが、巻取張力の変動は実施例1と比べて大きかった。
実施例1の製造条件に準じながら、口金形状を楕円型、スリット比5(ここでは長軸の長さ/短軸の長さ)とし、ポリマー吐出量を上げて、第1と第2ゴデーロール間の延伸倍率を調整し、交絡圧空圧0.25MPaにて交絡を付与し、巻取張力2.0cNで巻取速度4000m/minの速度で18デシテックス2フィラメントのポリアミドフィラメントを巻き取った。100kgの原料を用いての操業性評価では糸切れなく、巻取張力の変動は小さく安定しており、巻取張力の変動は小さく安定していた。
実施例2の製造条件に準じながら、交絡圧空圧を0.35MPaとして同様に巻取を行った。100kgの原料を用いての操業性評価では糸切れないが、巻取張力の変動は実施例2と比べて大きかった。
実施例1の製造条件に準じながら、小判型の吐出孔形状でスリット比を12とし、ポリマー吐出量を下げて、交絡圧空圧0.15MPaにて交絡を付与し、第1と第2ゴデーロール間の延伸倍率を調整し、巻取張力1.1cNで巻取速度4000m/minの速度で9デシテックス2フィラメントのポリアミドフィラメントを巻き取った。100kgの原料を用いての操業性評価では糸切れなく、巻取張力の変動は小さく安定しており、巻取張力の変動は小さく安定していた。
実施例3の製造条件に準じながら、交絡圧空圧を0.25MPaとして同様に巻取を行った。100kgの原料を用いての操業性評価では糸切れないが、巻取張力の変動は実施例3と比べて大きかった。
実施例1の製造条件に準じながら、口金の吐出孔形状を丸型とし、第1と第2ゴデーロール間の延伸倍率を調整し、巻取張力1.3cNで巻取速度4000m/minの速度で11デシテックス2フィラメントのポリアミドフィラメントを巻き取った。交絡圧空圧を0.20MPaとして同様に巻取を行った。100kgの原料を用いての操業性評価では操業性評価では糸切れなく、巻取張力の変動は小さく安定しており、巻取張力の変動は小さく安定していた。
実施例1の製造条件に準じながら、小判型の吐出孔形状でスリット比を3とし、第1と第2ゴデーロール間の延伸倍率を調整し、同様に巻き取った。100kgの原料を用いての操業性評価では糸切れなく、巻取張力の変動は小さく安定しており、巻取張力の変動は小さく安定していた。
実施例1の製造条件に準じながら、小判型の吐出孔形状でスリット比を18とし、第1と第2ゴデーロール間の延伸倍率を調整し、同様に巻き取った。100kgの原料を用いての操業性評価では3回糸切れが発生し、製糸安定性に問題があった。巻取張力の変動が大きく、2GDからの糸離れが悪く、逆巻きしやすくなっていることが判った。
実施例1の製造条件に準じながら、小判型の吐出孔形状でスリット比を6とし、ホール数を増やし、第1と第2ゴデーロール間の延伸倍率を調整し、同様に巻き取った。100kgの原料を用いての操業性評価では糸切れの発生なく、巻取張力の変動は小さく安定しており、巻取張力の変動は小さく安定していた。
1.フィラメント、2.フィラメント、3.2GD
Claims (3)
- 断面形状として扁平度が2〜6の扁平断面を有し、フィラメント数が2本であり、伸度が20〜80%のフラットヤーンであり、糸条長手方向に10m当たり、単糸間隔が2mmを越える単糸間のたるみが1個以下であり、扁平面の反転が生じている頻度が10cm当たり2回以下であることを特徴とするポリアミドフィラメント。
- トータル繊度が7〜22Tであることを特徴とする請求項1記載のポリアミドフィラメント。
- カバリング糸の鞘糸に用いられる請求項1または2記載のポリアミドフィラメント。
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