JP5505039B2 - 織物用チーズ状パッケージ - Google Patents
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Description
近年、柔らかい風合いや通気度の低減を行うために、織物を構成する繊維の単糸繊度の細繊度化やフィラメント数の増加が進んでいる。
3.0≧(B−C)/2≧0 ・・・(I)
本発明を構成するポリアミドフィラメントのアミノ末端基量4.0×10−5M/g以上が好ましい。酸性染料の染着座席であるアミノ末端基量が4.0×10−5M/g未満であると、織物の発色性が低下する傾向にある。好ましくは5.0×10−5M/g以上である。
試料を枠周1.125mの検尺機にて400回巻、カセを作成し、熱風乾燥機にて乾燥後(105±2℃×60分)天秤にてカセ重量を量り公定水分率を乗じた値から繊度を算出した。
アミノ末端基量の測定は巻き取ったフィラメントをフェノール/メタノール混合溶液に溶解し、1/50規定の塩酸水溶液でチモールブルーを指示薬として中和滴定し、その際の塩酸消費量からアミノ末端基量(10−5mol/g)を求めた数値である。
試料をオリエンテック(株)社製テンシロン(TENSILONUCT−100)によ
り、JIS L 1013(化学繊維フィラメント糸試験方法)に規定される定速伸長条
件で破断強度、破断伸度を測定した。なお、破断伸度はS−S曲線における最大強力を示した点の伸びから求めた。
ROTHSCHILD社製ENTANGLEMENT TESTER R−2040を用い、測定速度2.5m/分、トリップテンションレベル1.2cN、トリップ後の次回針刺しまでの糸長0.5mとし、針刺部からトリップテンションレベル(1.2cN)に到達してトリップするまでの糸条長を開繊長と見なし300回繰り返し測定を行い、30000を開繊長長さ(cm)の合計で除した値を交絡度とした。
津田駒工業(株)製TW−N整経機を使用して、常法の条件にて整経ビームを作製した。そのとき、春日電機製毛羽検知器にて原糸毛羽をカウントし下記により求め整経毛羽数0.5以下を合格とした。
整経毛羽(個/107m)=検知回数/整経クリール仕掛け本数×総整経長/107
津田駒工業(株)製ウォータージェットルームZW303にて、常法の条件にて製織した。そのときの総停台回数を下記により求め5.0以下を合格とした。
1日1台生産量(m/日・台)=1440分×(織機回転数/ヨコ密度×2.54/100)×稼働率
G.製品品位
(1)ヨコムラ品位
製織したタフタ織物を、精錬、180℃×1分で熱セットを行い、続いて液流染色機により、酸性染料(Nylosan Blue N−GFL167% サンドス社製)1重量%を用いて98℃×60分染色処理、合成タンニン(ナイロンフィックス501 センカ社製)3g/lを用いて80℃×20分固着処理を施した。その後、190℃で裏面にカレンダー加工を施した製織したタフタ織物について、ヨコムラ品位を「ヨコムラ欠点なし」を◎「極めて弱いヨコムラ欠点あり」を○、「ヨコムラ欠点あり」を△、「強いヨコムラ欠点あり」を×としての4段階で評価し、○以上を合格とした。
製織したタフタ織物をヨコムラ品位と合わせ目視で発色性を評価した。○以上を良好とした。
×:濃色とならず織物として使用できない発色性
△:くすんだ発色性ながら織物として使用可能なレベル
○:織物として通常の発色性レベル
◎:織物として高い発色性を有するレベル。
織物の曲げ柔らかさについて風合い評価経験豊富な技術者4名により実施した。市販されている織物とは、同じ生地厚さに相当するポリアミド繊維100%使い織物とし、○以上を良好とした。
×:市販されている織物レベル
△:市販されている織物の中ではソフトな商品レベル
○:市販されている織物にはない柔らかさを有するレベル
◎:市販されている織物にはない優れた柔らかさを有するレベル。
JIS−L−1096 8.27.1に規定されている通気度(フラジール形法)に準拠し、1.0cc/cm2・s以下を合格とした。
98%硫酸相対粘度2.8で酸化チタンを含まないポリカプラミド(ナイロン6、N6)チップを280℃で溶融し、紡糸口金から吐出し、一方向から冷却風によって冷却し、油剤を付与した後、交絡ノズル(圧空圧0.25MPa)にて交絡付与を行い、第1ゴデッドロールに引き取り、引き続き1,2ゴデッドロール間で1.60倍で延伸、170℃で熱処理を行い、4300m/分で巻き取り、3.0kg巻きの20デシテックスのナイロン6マルチフィラメントチーズ状パッケージを得た。
98%硫酸相対粘度2.8で酸化チタンを含まないポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)チップを290℃で溶融し、紡糸口金から吐出し、一方向から冷却風によって冷却し、油剤を付与した後、交絡ノズル(圧空圧0.25MPa)にて交絡付与を行い、第1ゴデッドロールに引き取り、引き続き1,2ゴデッドロール間で1.40倍で延伸、170℃で熱処理を行い、4300m/分で巻き取り、3.0kg巻きの20デシテックスのナイロン66マルチフィラメントチーズ状パッケージを得た。
98%硫酸相対粘度2.8で酸化チタンを含まないポリカプラミド(N6)チップを280℃で溶融し、紡糸口金から吐出し、一方向から冷却風によって冷却し、油剤を付与した後、交絡ノズル(圧空圧0.25MPa)にて交絡付与を行い、第1ゴデッドロールに引き取り、引き続き1,2ゴデッドロール間で1.60倍で延伸、170℃で熱処理を行い、4300m/分で巻き取り、3.0kg巻きの8デシテックスのナイロン6マルチフィラメントチーズ状パッケージを得た。
98%硫酸相対粘度2.8で酸化チタンを含まないポリカプラミド(N6)チップを280℃で溶融し、紡糸口金から吐出し、一方向から冷却風によって冷却し、油剤を付与した後、交絡ノズル(圧空圧0.25MPa)にて交絡付与を行い、第1ゴデッドロールに引き取り、引き続き1,2ゴデッドロール間で1.60倍で延伸、170℃で熱処理を行い、4300m/分で巻き取り、3.0kg巻きの22デシテックスのナイロン6マルチフィラメントチーズ状パッケージを得た。表1に示す様にドラム巻き幅をそれぞれ変更して巻き幅90mm(実施例6)、105mm(比較例7、8)、60mm(比較例9)のチーズ状パッケージを得た。
98%硫酸相対粘度2.8で酸化チタンを含まないポリカプラミド(N6)チップを280℃で溶融し、紡糸口金から吐出し、一方向から冷却風によって冷却し、油剤を付与した後、交絡ノズルにて交絡付与を行い、第1ゴデッドロールに引き取り、引き続き1,2ゴデッドロール間で1.60倍で延伸、170℃で熱処理を行い、4300m/分で巻き取り、3.0kg巻きの22デシテックスのナイロン6マルチフィラメントチーズ状パッケージを得た。交絡圧をそれぞれ変更していき表1に示すように、交絡度18(実施例7)、10(比較例10)、46(比較例11)、54(比較例12)のチーズ状パッケージを得た。実施例7では交絡度低下による整経、製織性の低下はなく良好であった。一方比較例10では糸条収束性が低く糸条解ジョ時にドラム表面で単糸が引っかかりを生じてしまい、整経毛羽、製織性の低下が見られた。また、比較例11では交絡度を上げようと交絡ノズルでの圧空圧を強くしていったことで、交絡ノズルで単糸切れが発生してしまい、整経、製織性の大幅な低下がみられた。比較例12では更に交絡度を上げようと圧空圧を強くしていったことで、巻取り直後に交絡ノズルで糸が切れてしまい、製糸性が著しく低下してしまい評価を中止した。
98%硫酸相対粘度2.8で酸化チタンを含まないポリカプラミド(N6)チップを280℃で溶融し、紡糸口金から吐出し、一方向から冷却風によって冷却し、油剤を付与した後、交絡ノズルにて交絡付与を行い、第1ゴデッドロールに引き取り、引き続き1,2ゴデッドロール間で1.60倍で延伸、170℃で熱処理を行い、4300m/分で巻き取り、3.0kg巻きの20デシテックスのナイロン6マルチフィラメントチーズ状パッケージを得た。実施例8では綾角度を一定で巻き取り、実施例9では綾角を小さくし漸増、漸減しながら巻き取りを行ったことにより、ドラム中央部での膨らみを十分に抑えられなかったものの、整経、製織性は問題となるレベルではなかった。また、実施例10では綾角を7.5〜10度と高くし漸増、漸減しながら巻き取りを行ったためドラム端面での耳高となったため、端面部での引っかかりによる整経、製織性異常が微増したが問題となるレベルではなかった。
B 巻厚方向のドラム端部巻径
C 最小巻径
Claims (6)
- 単糸繊度が0.5〜1.3デシテックスかつフィラメント数が10〜35からなる織物用ポリアミドマルチフィラメントのチーズ状パッケージにおいて、該パッケージのドラム最小巻幅A(mm)が70≦A≦90(mm)であり、かつ交絡度が15〜40であること特徴とする織物用チーズ状パッケージ。
- 綾角度が巻厚に応じ4.0〜7.5度で漸増および漸減する特徴とする請求項1記載の織物用チーズ状パッケージ
- 前記織物用ポリアミドマルチフィラメントの巻厚方向のドラム端部巻径B(mm)と最小巻径C(mm)が下記式(I)を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の織物用チーズ状パッケージ。
3.0≧(B−C)/2≧0 ・・・(I) - 前記織物用ポリアミドマルチフィラメントの強度が4.0cN/dtex以上かつ伸度が35〜50%であることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の織物用チーズ状パッケージ。
- アミノ末端基量(−NH2)が4.0×10−5M/g以上、98%硫酸相対粘度(ηr)が2.5以上であることを特徴とする請求項1〜3又は4に記載の織物用チーズ状パッケージ。
- 前記織物用ポリアミドマルチフィラメントがナイロン6またはナイロン66フィラメントからなることを特徴とする請求項1〜4又は5記載の織物用チーズ状パッケージ。
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