JP2007217860A - 高密度織物 - Google Patents

高密度織物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007217860A
JP2007217860A JP2007052202A JP2007052202A JP2007217860A JP 2007217860 A JP2007217860 A JP 2007217860A JP 2007052202 A JP2007052202 A JP 2007052202A JP 2007052202 A JP2007052202 A JP 2007052202A JP 2007217860 A JP2007217860 A JP 2007217860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
yarn
strength
dtex
fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007052202A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tsuruta
隆 鶴田
Masaru Suzuki
勝 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2007052202A priority Critical patent/JP2007217860A/ja
Publication of JP2007217860A publication Critical patent/JP2007217860A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】エアバッグ用高密度織物として好適に使用できる製織性に優れるとともに高密度製織での強力低下の少ないポリアミドマルチフィラメントからなる高密度織物を提供する。
【解決手段】強度が7cN/dtex以上、かつ単糸繊度が3.3dtex以下、原糸の交絡度が10〜30個/mであるポリアミドマルチフィラメント(特に好ましくはナイロン6・6マルチフィラメント)が用いられてなり、カバーファクターが2100以上である高密度織物。
【選択図】なし

Description

本発明は原糸強度が7cN/dtex以上の高強度糸でありかつ単糸繊度が3.3dtex以下の低単糸繊度のポリアミドマルチフィラメントヤーンに関するものであり、殊に高密度織物、特に織物の強力を要求されるエアバック用高密度織物に好適であり、製織性に優れるとともに高密度製織での強力低下の少ないポリアミドマルチフィラメントに関するものである。
ポリアミドの高密度織物で織物の引張り強力を高くするためにはポリアミドフィラメントの強力自体を上げるか織物の糸密度を上げるということによってなされる。従来技術文献として、例えば、特許文献1が知られている。しかし、織の密度を上げるにも限界があり製織である程度の高密度になると密度を高めることが非常に難しくなる。一方原糸の強力を高めることによって同じ織密度でも強力を上げることは可能であるが強力を上げる程、製糸操業性が悪くなるし、ケバが増える傾向になり結果として製織操業性が悪くなる。特に3.3dtex以下の低単糸繊度で高密度に製織する場合、単糸繊度が4dtex以上の高密度織物と同様の製織操業性と強力を維持することが困難であった。
特開平1―229839号公報
本発明は、上記従来技術の問題を解決することができる高密度織物用ポリアミドフィラメントを提供することにある。
上記課題を解決するための手段、即ち本発明は、
1.強度が7cN/dtex以上、かつ単糸繊度が3.3dtex以下、原糸の交絡度が10〜30個/mであるポリアミドマルチフィラメントが用いられてなり、カバーファクターが2100以上であることを特徴とする高密度織物。
カバーファクター=√(経糸繊度 dtex) × (経糸密度 本/inch) + √(緯糸繊度 dtex) × (緯糸密度 本/inch)
2.ポリアミドがナイロン6・6である上記第1記載の高密度織物。
3.原糸の強度が8cN/dtex以上である上記第1または第2に記載の高密度織物。
4.原糸の交絡度が10〜25個/mである上記第1乃至第3のいずれかに記載の高密度織物。
5.残存交絡度指数が20以下である上記第1乃至第4のいずれかに記載の高密度織物。
6.エアバッグ用である上記第1乃至第5のいずれかに記載の高密度織物。
7.ウォータージェットルームで織られたものである上記第1乃至第6のいずれかに記載の高密度織物。
本発明によれば、殊に高密度織物、特に織物の強力を要求されるエアバック用高密度織物に好適である、原糸強度が7cN/dtex以上の高強度糸でありかつ単糸繊度が3.3dtex以下の低単糸繊度のポリアミドマルチフィラメントヤーンが提供でき、製織性に優れるとともに高密度製織での強力低下の少ないポリアミドマルチフィラメントが提供できる。
以下に本発明の詳細について説明する。本発明におけるポリアミドとはポリアミド6、ポリアミド6・6、ポリアミド4・6等のポリアミド類、あるいは共重合ポリアミド等である。これらのポリアミドからなる繊維であり原糸強度が7cN/dtx以上、単糸繊度が3.3dtex以下の低単糸繊度マルチフィラメントを使用した高密度織物でカバーファクター(経織密度(本/インチ)×(経糸繊度(dtex))^(1/2)+緯織密度(本/インチ)×(経糸繊度(dtex))^(1/2))が2100以上の高密度織物に関するものである。このような織物では通常、経糸は整経工程で整経、あるいはビーミング等を得て調整され織機に掛けられる。
一方、緯糸は通常、高速度で織物の緯糸として打ちこまれていく。このような織物で特にカバーファクターが2100以上の高密度織物では、原糸の強力に対して基布の強力が十分に上がりにくいという問題がある。特に経糸において高速で高密度の状態で製織される際に交絡自体が糸の拘束性が高くなることにより、その硬さが製織時の糸同士の接触で糸にダメージを与えてしまうためか交絡度が高すぎると基布強度が低下してしまうことが分った。
また、原糸の交絡度10ケ/mの低い交絡度場合にはフィラメント割れし製織性が非常に悪くなる。このような検討結果から3.3dtex以下の低単糸繊度でカバーファクターが2100以上の高密度織物を製織する場合にはフィラメントの交絡度が10〜30ケ/mのフィラメントを使うことにより製織性が良く、製織時のダメージが抑制され基布強力の低下が抑えられることをみいだした。特にエアバックのような原糸の強度が8cN/dtex以上ありカバーファクターが2100以上の高密度織物基布においては、このような原糸の交絡度による製織時ダメージは基布の強力が落ちてしまう原因となるため高密度製織でのダメージを出来る限り小さくしなければならない。
また一方では原糸の交絡数が低過ぎても解舒性が悪化や糸割れの原因となり、10ヶ/mの交絡度は最低でも必要である。強い交絡は高密度製織で糸にダメージを与えることは基布での分解糸の交絡を調べることによりその程度、基布を分解し製織後の残存交絡を調べ残存交絡と基布強力の関係をみると残存交絡指数が20以上の場合には基布の強力が大きく下がることが分った。
基布の分解糸の残存交絡指数は原糸のように水浴中では糸が広がらないため針を使った交絡間距離を測定する方法で調べた。測定は図1に示す方法によりチャック1で糸長方向の一点を固定し、チャック2は開放状態で荷重2の位置に糸に荷重(繊度(dtex)×0.045)(g)をかける。スケールを設置しているところで測定のセンター位置から糸のほぼ真中に針を入れ下方にゆっくり動かし荷重2が動き出した点(交絡点が針の動き止める点)までを0からの距離で読取りA(cm)とする。次にチャック2をしめチャック2側の糸を固定、荷重1の位置に荷重2に付けていた荷重を付けチャック1を開放する。次に刺し込んでいた針を上方に移動し荷重1が動き出した点を0からの距離で読取りBとする。交絡間距離HはくH=A+Bで求める。サンプリングした糸20本についてこれを繰返し測定、その平均値(cm)を求め、Vとする。残存交絡指数Kとすると K=100/V によって求めたそしてこの交絡が強く残らない方が製織でのダメージを大きくしないためには必要で織物での残存交絡指数が20以下であることが必要であるという結論に至った。
更に、このましくは15以下の低い残存交絡指数であることが基布強度を高く保つ面から良い。また、エアバック用の高強力高密度織物を効率良く製織するにはAJLやレピア等の織機よりもWJLで製織する方が製織速度を上げやすくWJLで織ることが好ましい。
次に本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1〜4、比較例1〜2硫酸粘度3.3のポリアミド66を溶融紡糸し紡糸後、最大195℃の加熱ローラを使いローラ群により多段直接延伸し、350dtex−108フィラメントで強度8.4cN/dTex、沸水収縮率9%ののマルチフィラメントを巻取りパッケージとした。経糸このマルチフィラメントを整経、ビーミングした。このビームを使い緯糸には同じパッケージをウォータージェットルームで580回/分にて平織り製織した。
比較例3硫酸粘度3.3のポリアミド66を溶融紡糸し紡糸後、最大195℃の加熱ローラを使いローラ群により多段直接延伸し、350dtex−72フィラメントで強度8.4cN/dTex、沸水収縮率9%ののマルチフィラメントを巻取りパッケージとした。経糸このマルチフィラメントを整経、ビーミングした。このビームを使い緯糸には同じパッケージをウォータージェットルームで580回/分にて平織り製織し精錬、乾燥、熱セットしエアバック用基布を得た。原糸の交絡度は100cmの水浴バスに糸を静かに浮かべこの間の交絡部の数を数え原糸1m当りの交絡数とした。基布の強力を測定し、原糸の強度から強力利用率(=基布強力/(原糸強度×繊度×本数/cm))を算出した。この結果を第1表に示す。
Figure 2007217860
実施例4〜6、比較例4〜6硫酸粘度3.3のポリアミド66を溶融紡糸し紡糸後、最大195℃の加熱ローラを使いローラ群により多段直接延伸し、350dTex−144フィラメントを作り、マルチフィラメントを巻取る前にインタレーサ−によりエアー圧力を変えることにより交絡数を変えパッケージとした。経糸はこのマルチフィラメントを整経、ビーミングした。このビームを使い緯糸には経糸と同じパッケージをウォータージェットルームで580回/分にて平織り製織し精錬、乾燥、熱セットしエアバック用基布を得た。基布の経糸を基布から分解し、この糸の残存交絡指数を求めた。この結果を第2表に示す。
Figure 2007217860
本発明によれば、殊に高密度織物、特に織物の強力を要求されるエアバック用高密度織物に好適である、原糸強度が7cN/dtex以上の高強度糸でありかつ単糸繊度が3.3dtex以下の低単糸繊度のポリアミドマルチフィラメントヤーンが提供でき、製織性に優れるとともに高密度製織での強力低下の少ないポリアミドマルチフィラメントが提供できる。
残存交絡数の測定装置の概略を示す図である。
符号の説明
1:ガイドローラー
2:チャック1
3:チャック2
4:荷重1
5:荷重2
6:針

Claims (7)

  1. 強度が7cN/dtex以上、かつ単糸繊度が3.3dtex以下、原糸の交絡度が10〜30個/mであるポリアミドマルチフィラメントが用いられてなり、カバーファクターが2100以上であることを特徴とする高密度織物。
    カバーファクター=√(経糸繊度 dtex) × (経糸密度 本/inch) + √(緯糸繊度 dtex) × (緯糸密度 本/inch)
  2. ポリアミドがナイロン6・6である請求項1記載の高密度織物
  3. 原糸の強度が8cN/dtex以上である請求項1または2に記載の高密度織物
  4. 原糸の交絡度が10〜25個/mである請求項1乃至3のいずれかに記載の高密度織物
  5. 残存交絡度指数が20以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の高密度織物
  6. アバッグ用である請求項1乃至5のいずれかに記載の高密度織物
  7. ウォータージェットルームで織られたものである請求項1乃至6のいずれかに記載の高密度織物
JP2007052202A 2007-03-02 2007-03-02 高密度織物 Withdrawn JP2007217860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007052202A JP2007217860A (ja) 2007-03-02 2007-03-02 高密度織物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007052202A JP2007217860A (ja) 2007-03-02 2007-03-02 高密度織物

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001185329A Division JP2003003340A (ja) 2001-06-19 2001-06-19 高密度織物用ポリアミドマルチフィラメントヤーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007217860A true JP2007217860A (ja) 2007-08-30

Family

ID=38495440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007052202A Withdrawn JP2007217860A (ja) 2007-03-02 2007-03-02 高密度織物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007217860A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011214161A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Toray Ind Inc 織物用チーズ状パッケージ及びそれを用いた織物及び繊維製品
WO2020179456A1 (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 東レ株式会社 エアバッグ用基布およびエアバッグ用基布の製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06306728A (ja) * 1993-04-21 1994-11-01 Toray Ind Inc エアバッグ用基布
JPH0790746A (ja) * 1993-09-20 1995-04-04 Toray Ind Inc エアバッグ用基布
JPH0978391A (ja) * 1995-09-04 1997-03-25 Toyobo Co Ltd エアバッグ用高密度織物
JP2002129444A (ja) * 2000-08-17 2002-05-09 Toray Ind Inc エアバッグ用原糸およびそれを用いたエアバッグ用布帛

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06306728A (ja) * 1993-04-21 1994-11-01 Toray Ind Inc エアバッグ用基布
JPH0790746A (ja) * 1993-09-20 1995-04-04 Toray Ind Inc エアバッグ用基布
JPH0978391A (ja) * 1995-09-04 1997-03-25 Toyobo Co Ltd エアバッグ用高密度織物
JP2002129444A (ja) * 2000-08-17 2002-05-09 Toray Ind Inc エアバッグ用原糸およびそれを用いたエアバッグ用布帛

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011214161A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Toray Ind Inc 織物用チーズ状パッケージ及びそれを用いた織物及び繊維製品
WO2020179456A1 (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 東レ株式会社 エアバッグ用基布およびエアバッグ用基布の製造方法
JPWO2020179456A1 (ja) * 2019-03-04 2020-09-10
US11781251B2 (en) 2019-03-04 2023-10-10 Toray Industries, Inc. Base fabric for airbag and manufacturing method for base fabric for airbag
JP7380549B2 (ja) 2019-03-04 2023-11-15 東レ株式会社 エアバッグ用基布およびエアバッグ用基布の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2883986B1 (en) Woven fabric and process for producing same
EP2949797B1 (en) Airbag fabric and airbag
JP6601395B2 (ja) エアバッグ用ポリエステル製基布、ポリエステル製エアバッグおよびエアバッグ用ポリエステル製基布の製造方法
KR19980032820A (ko) 탄소섬유 제조용 전구체 섬유다발과 그 제조방법 및 탄소섬유다발과 그 제조방법
JP2008081873A (ja) エアバッグ用基布およびエアバッグならびにエアバッグ用基布の製造方法
JP2007217860A (ja) 高密度織物
CN113015826B (zh) 气囊用织物以及气囊用织物的制造方法
JP2006514170A (ja) 縦糸伸縮性織布およびその製造方法
JP2007100270A (ja) 高収縮繊維
CN104294443A (zh) 一种气囊用织物及其生产方法
JP2011131874A (ja) エアバッグ
JP7188393B2 (ja) エアバッグ基布およびそれを含むエアバッグ
JP2003003340A (ja) 高密度織物用ポリアミドマルチフィラメントヤーン
JP3284805B2 (ja) 産業資材用織物
KR102689705B1 (ko) 에어백용 바탕천 및 에어백용 바탕천의 제조 방법
JP5336615B2 (ja) スクリーン紗用モノフィラメント
EP3048194B1 (en) Selvage holding apparatus for loom, loom, and method for manufacturing woven fabric
JPWO2018088474A1 (ja) 織機用全幅テンプル装置、織物の製造方法および織物、該織物からなる織物ロール
JP2002220726A (ja) 炭素繊維前駆体糸条の製造方法
JPS6252048B2 (ja)
JP2021161572A5 (ja)
JP2007277796A (ja) 紡績糸、織物、フェルトおよびバグフィルター、ならびに紡績糸および織物の製造方法
JP4872865B2 (ja) マルチフィラメントおよび高密度織物
KR102454039B1 (ko) 에어백용 폴리에틸렌테레프탈레이트 원사
JP2002212857A (ja) 高密度織物の製織方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110322

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110517