JPH0790746A - エアバッグ用基布 - Google Patents

エアバッグ用基布

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JPH0790746A
JPH0790746A JP5232759A JP23275993A JPH0790746A JP H0790746 A JPH0790746 A JP H0790746A JP 5232759 A JP5232759 A JP 5232759A JP 23275993 A JP23275993 A JP 23275993A JP H0790746 A JPH0790746 A JP H0790746A
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水木  達郎
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昭夫 田原
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 表面に樹脂をコートしないエアバッグ用基
布において、総繊度250D以上500D未満、単糸繊
度0.7d以上5.0d未満、引張り強度6.0g/d
以上、破断伸度18.0%以上、10%伸び時における
強度Tが3.0g/d以下であるフィラメント(a)を
用い、かつ布帛のカバーファクタKを1900以上にす
ることを特徴とする。 【効果】 本発明に係る表面に樹脂をコートしないエ
アバッグ用基布は、優れた機械的特性、低い気体透過
性、及び、優れた柔軟性を有し、かつ製織時のケバ・糸
切れが少なく工程通過性にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂をコートせずに用
いられるエアバッグ用基布に関する。さらに詳しくは、
優れた機械的強度、低い通気性、及び、優れた柔軟性を
兼ね備え、かつケバの少ないエアバッグ用基布に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エアバッグは、自動車の乗員保護用安全
装置として、近年その普及が著しく広がってきている。
【0003】エアバッグ用基布に対する要求項目は、ま
ず第一に、衝撃時にスムーズに膨脹するに必要な低い気
体透過性ならびに機械的強度を有することである。さら
に、膨脹時に人体、特に顔面を擦過などで傷つけないこ
とや、コンパクトに収納できること、さらには、長期間
車体に設置している間の寸法変化がないことなども必要
である。
【0004】現在開発されている代表的なエアバック用
基布は、単糸繊度が4d〜7d、総繊度が400D〜1
000Dのナイロン66マルチフィラメントで代表され
るポリアミド糸条で構成された基布や、さらにこれらに
クロロプレンやシリコンなどの樹脂をコーティングした
基布(以下コート品と称する)である。
【0005】また最近では、軽量、コンパクト性、コス
トをより意識して、布帛表面に樹脂をコーティングしな
いエアバッグ用布帛が提案されてきている。
【0006】しかしながら、樹脂をコーティングせずに
気体の通気性を抑えるためには、布帛を高密度に織る必
要があり、目付けが増える結果、布帛の柔軟性はほとん
ど改善されないものとなっていた。
【0007】これらの問題点を解決するために、即ち十
分に低い通気性を維持しかつ布帛の柔軟性を高めるため
に、種々のノンコート型エアバッグ用基布が提案されて
いる。
【0008】例えば、特開平4−2835号公報には、
ポリエチレンテレフタレートより構成されたノンコート
型エアバッグ用基布であって、軽量で薄いという特徴の
もと通気量が0.5cc/sec /cm2 以下、650psi
以上の破裂強度、300ポンド以上の引張り強度、40
ポンド以上の台形片引裂強度を有する織布が提案されて
いる。
【0009】さらに、特開平4−214437号公報に
おいては、4dtex 以下、総繊度250〜400dtex
のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントから
なるノンコート型エアバッグ用基布が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
ポリエチレンテレフタレート糸をエアバッグ用原糸とし
て用いた場合には、原糸の初期モジュラスが約70g/
d以上と高く、紡糸あるいは製織時に毛羽が多く発生す
るという問題点があった。
【0011】この問題点は、製品コストに影響する生産
性を低くするばかりでなく、布帛強度や気体透過性など
の必要特性の物性低下につながる。さらに、このポリエ
チレンテレフタレート糸使用の場合には、高初期モジュ
ラスに起因し、布帛の柔軟性がナイロン製布帛に比較し
て劣るという問題点もあり、乗員がその膨脹により怪我
をする可能性が高まる。
【0012】また、ナイロン66などのポリアミドフィ
ラメント糸を用いた場合には、布帛とした場合の柔軟性
はポリエチレンテレフタレート糸使用の場合に比較して
改善されるもののそれでも十分とは言えないし、また長
期間の使用に耐え得る寸法安定性という点では不十分で
あるという欠点を有していた。
【0013】布帛の軽量性及び柔軟性を改善する手法と
しては、布帛を構成する繊維の単糸繊度をより細くする
方法も数多く提案されている。
【0014】例えば、特開昭64−41438号公報に
は、折り畳み性を重視し、単糸繊度3d以下の繊維より
なるエアバッグ用基布が提案されている。
【0015】しかしながら、単糸繊度を細くすると確か
に布帛の柔軟性は増すものの、一般に紡糸・製織時に毛
羽・糸切れを発生し易いという問題が生じる。特にエア
バッグの分野においては、製織時に糊付けや撚りを施す
ことが行われないため、上記問題点が非常に大きなトラ
ブルの原因となってくる。
【0016】この毛羽発生を抑制するための提案もいく
つかなされている。原糸段階において毛羽・糸切れを減
少させようとする提案としては、例えば、特開平4−1
94048号公報に開示されているように、紡糸時の口
金下雰囲気を制御することによる改善方法が提案されて
いる。この方法によれば確かに口金下雰囲気の制御によ
り、糸の均一性を高めることができるものの、それだけ
では製織時の単糸切れを低減させることはできない。特
に単糸が細くなるほど製織時の糸切れは生じ易く、巻取
り時に毛羽がなくても製織時に単糸切れを起こすことす
らある。
【0017】いずれにせよ、現状のエアバッグ用基布に
おいて、優れた機械的強度、低い通気性、及び、優れた
柔軟性を兼ね備え、かつケバの少ないエアバッグ用基布
というものは未だ得られていなかった。
【0018】そこで、本発明の目的は、上記の従来の技
術における問題点を解決し、ノンコートのエアバッグ用
基布において、優れた機械的特性はもちろんのこと、低
い気体透過性と優れた柔軟性をも有し、かつ製織時のケ
バ・糸切れが少ないという、優れたエアバッグ用基布を
提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のエアバッグ用基布は、表面に樹脂コー
ト層が存在しないエアバッグ用基布において、総繊度が
250D以上500D未満、単糸繊度が0.7d以上
5.0d未満、引張り強度が6.0g/d以上、破断伸
度が18.0%以上、かつ、10%伸び時における強度
Tが3.0g/d以下であるマルチフィラメントから構
成されること、及び、布帛のカバーファクタKが190
0以上であることを特徴とする。
【0020】ここで、10%伸び時における強度T、及
び布帛のカバーファクタKは下記式により算出した値で
ある。
【0021】 T=(10%伸び時の強力)/(0%伸び時の繊度) K=NW ×DW 0.5 +NF ×DF 0.5 (ただし、NW :タテ糸密度(本/インチ)、 DW
タテ糸繊度(デニール)、 NF :ヨコ糸密度(本/イ
ンチ)、 DF :ヨコ糸繊度(デニール)である。)● また、本発明のエアバッグ用基布は、マルチフィラメン
トを構成するポリマがポリブチレンテレフタレートであ
ることが好ましい。
【0022】さらにまた、本発明のエアバッグ用基布
は、下記(1) 、(2) 、(3) 及び(4) の特性を有すること
が好ましい。
【0023】 引張り強力≧160Kg/3.0cm ・・(1) 引裂き強力≧20kgf ・・(2) 柔軟性(カンチレバー法)≦65mm ・・(3) 1.27cmの圧力降下における気体の透過量≦1.0cm
3 /sec /cm2 ・・(4)
【0024】本発明の最大の特徴は、エアバッグの基布
を構成するマルチフィラメントとして、特定範囲の引張
り強度、破断伸度、総繊度、単糸繊度を有し、かつ強度
−伸長曲線における初期引張り抵抗が小さく、10%伸
び時における強度Tが3.0g/d以下という特定のマ
ルチフィラメントを用いる点にある。これにより、優れ
た機械的特性はもちろんのこと、低い気体透過性と優れ
た柔軟性を有し、かつ製織時のケバ・糸切れが少ないエ
アバッグ用基布が提供されうるのである。
【0025】本発明におけるエアバッグ用基布を構成す
るフィラメントは、総繊度が250D以上500D未
満、より好ましくは270D以上400D未満、単糸繊
度が0.7d以上5.0d未満、より好ましくは1.0
d以上3.5d未満である。
【0026】樹脂をコートしなくても十分に低い通気性
を保つために高密度布帛としたとき、総繊度が500D
以上であると布帛の厚みが厚くなり、柔軟性および軽量
性が損なわれてしまうため不適当である。逆に、総繊度
が250D未満であると、いかに高密度に織ったとして
も布帛の機械的強度が弱く、膨脹時に破裂してしまうた
め不適当である。一方、単糸繊度が5.0d以上である
と、低い初期モジュラスのフィラメントを用いかつ総繊
度を抑えても、柔軟性を十分に改善できない。一方、
0.7d未満と細過ぎると通常の直接紡糸では糸切れや
繊度斑のため安定な紡糸が困難であり実用的でない。
【0027】さらに、本発明におけるエアバッグ用基布
を構成するフィラメントは、引張り強度が.0g/d以
上、好ましくは6.7g/d以上であることが必要であ
る。前述の繊度構成において、エアバッグ用基布として
要求される機械的特性、特に衝撃強度、引裂き強度およ
び破裂強度を満足させるためには上記強度特性が必要で
あり、上記値より低いとこれら機械的特性を満足するこ
とが困難である。
【0028】破断伸度は18.0%以上であることが必
要であり、さらに20.0%以上35%以下のマルチフ
ィラメントであることが望ましい。破断伸度が18.0
%未満であると、布帛としたとき硬く柔軟性が劣るとと
もに、紡糸、製織時にケバや糸切れを起こし易く不適当
である。また、伸度があまりにも高すぎる場合には、布
帛自体の伸度が大きくなり過ぎて膨張時における気体の
透過の抑制上、好ましくない。
【0029】本発明におけるエアバッグ用基布を構成す
るフィラメントは強度−伸長曲線における10%伸び時
における強度Tが3.0g/d以下であることが重要で
あり、より好ましくは、0.5g/d以上2.0g/d
以下である。この特性により、本発明のエアバッグ用基
布は、同等の繊度構成よりなる従来の基布に比較し、著
しく柔軟性が高くなり、エアバッグとして実装した際の
膨張時に乗員に過度の衝撃を与えることがなくなる。ま
た、前述の高い引張り強度と破断伸度を有しているため
に、膨張時に通気量が低下することもなく、しっかりし
た形状が保たれ、ノンコートエアバッグとして優れた性
能を発揮するのである。
【0030】さらに、10%伸び時における強度が3.
0g/d以下いうフィラメント糸の場合は、紡糸、延伸
さらには製織時における毛羽発生や糸切れ抑制にも高い
効果を発揮する。
【0031】本発明におけるエアバッグ用基布は、カバ
ーファクタKが1900以上、より好ましくは2000
以上である。カバーファクタKが1900に満たないと
通気性が高く、満足な膨脹が成されないとともに、布帛
の機械的強度が弱いものとなってしまう。
【0032】本発明におけるエアバッグ用基布を構成す
るフィラメントとしては、上記特性を満足するものであ
れば特に制限なく使用できる。代表的な例としては、ポ
リブチレンテレフタレートや、ポリエチレンテレフタレ
ートにイソフタル酸や5−スルホン酸ナトリウムイソフ
タル酸を共重合した共重合ポリエステルが挙げられる。
製造の容易さなどを考慮するとポリブチレンテレフタレ
ートが最も好ましい。もちろん使用するポリマは、各々
その性質を損ねない範囲で、曳糸性を高めるなどの目的
で、他の共重合成分や添加剤を含んでいても何等差し支
えない。また、曳糸性を損ねない範囲で、布帛の性能を
高める目的で、難燃剤や酸化防止剤を添加することも何
等差し支えない。
【0033】次に、本発明にかかるエアバッグ用基布に
用いられるマルチフィラメントの製造方法について以下
に説明する。
【0034】通常の溶融紡糸法により口金より紡出され
る。このとき、ポリマの熱による劣化を防ぐために、紡
糸機内におけるポリマの滞留時間は短いほど好ましく、
通常10分以内、さらに1〜5分が好ましい。紡糸温度
は用いるポリマ種によって異なるが、ポリブチレンテレ
フタレートの場合は260℃〜280℃、イソフタル酸
や5−スルホン酸ナトリウムイソフタル酸を共重合した
共重合ポリエステルの場合は、通常275℃〜305℃
の範囲であればよい。
【0035】さらに、一般に口金直下には10〜100
cmの長さで、200℃〜350℃に温度制御された加熱
筒を用い、吐出糸条は該加熱筒内を通過させればよい。
加熱筒の長さおよび温度条件は、得られる糸条の繊度や
フィラメント数により最適化されればよい。この加熱筒
は、溶融ポリマの固化を遅らせ高強度を発現させるため
に有効である。ここにおいて、本発明の強伸度特性を得
るためには高粘度のポリマを用いることが好ましい。例
えばポリマとしてポリブチレンテレフタレートを用いる
場合には、ポリマの固有粘度として1.3以上のものを
用いることが好ましい。ポリブチレンテレフタレートの
場合、固有粘度が1.3未満と低過ぎる場合は、紡糸条
件を適正化・改善しても十分な強伸度特性が得難いこと
がある。
【0036】なお、高温での熱劣化を防止する目的で、
必要に応じて加熱筒内雰囲気を高温不活性ガスでシール
することは何等差支えない。
【0037】紡出糸条は、上記高温雰囲気中を通過した
後、冷風で冷却固化され、ついで油剤が付与されたあ
と、紡糸速度を制御する引取りロールで引取られる。
【0038】引取りロールに引取られた未延伸糸条は、
通常連続して延伸されるが、一旦巻取った後に別工程で
延伸することも可能である。紡糸速度は、通常1500
m/min 以下で行われる。延伸は常法の熱延伸により行
えばよく、2段以上の多段延伸が好ましい。その延伸倍
率は未延伸糸の複屈折、延伸温度、および多段延伸する
際の延伸比配分等によって変化させうるが、2.0〜
6.0倍、さらに、2.5〜5.0倍が好ましい。前述
のポリブチレンテレフタレートの場合は3.5倍〜4.
5倍の延伸倍率が好ましい。
【0039】次いで、この延伸糸は熱固定される。熱固
定は糸条を熱ローラや熱板に接触させたり、また高温気
体中を通過させることなどの公知の方法により行われれ
ばよい。このとき熱固定時の張力および温度を変化させ
ることで、乾熱収縮率をコントロールすることが可能で
ある。150℃・30分における乾熱収縮率が5%以上
10%以下であると、後述のように布帛を弛緩熱セット
した際に適度に布帛が収縮し、より低い気体透過性が達
成されるので特に好ましい。
【0040】本発明におけるエアバッグ用基布を構成す
るフィラメントは、毛羽発生をさらに抑えるため、延伸
工程および熱固定工程において、フィラメントに交絡処
理を施すことは何等差支えない。交絡は、エア交絡など
公知の方法が採用でき、例えばエア交絡の場合、用いる
糸条の繊度や張力に応じて、エアの圧力を適宜変更する
事で目的の交絡度を達成することができる。この場合、
交絡度としては20以上が好ましく、さらには30以上
がより好ましい。
【0041】以上の方法によって、総繊度250D以上
500D未満、単糸繊度0.7d以上5.0d未満、引
張り強度6.0g/d以上、破断伸度18.0%以上、
10%伸び時における強度が3.0g/d以下であるマ
ルチフィラメントを得ることができる。
【0042】このマルチフィラメントを用い、エアバッ
グ用基布を作製するには、得られたフィラメントをその
ままタテ糸及びヨコ糸に用い通常の方法で製織すればよ
い。このとき、特に撚糸したり、糊づけする必要はな
い。組織は、平織り、斜織りなど限定されないが、製造
の容易さなどから平織りが好ましい。織り密度は、前述
のようにカバーファクタKが1900以上となるよう
に、フィラメント繊度にあわせて設計すればよく、エア
バッグ用基布としての総合特性から等方性織物が好まし
い。
【0043】得られたエアバッグ用基布は、基布として
引張り強力が160kg/3cm以上、引裂き強力が20kg
f 以上、カンチレバー法による柔軟性評価が65mm以
下、1.27cmの圧力降下における気体の透過量が1.
0cm3 /sec /cm2 以下の特性を得ることができ、低い
通気性と柔軟性を兼ね備え、かつ毛羽が少なく工程通過
性に優れたエアバッグ用基布とすることができる。
【0044】また、このような条件を満足する基布は、
45kg/cm2 以上のように高い破裂強度を有することも
可能となる。
【0045】本発明におけるエアバッグ用基布は、必要
に応じ、本発明の特性を損ねない範囲で基布に公知の方
法で、精練、熱セット、さらには片面もしくは両面にカ
レンダー加工を施すことは何等差し支えない。この場
合、熱セットやカレンダー加工により、布帛が固くなら
ない程度に収縮させ、より通気性を抑えることが好まし
い。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
【0047】本発明における各物性は、次のようにして
測定した値である。
【0048】(1) 固有粘度IV・相対粘度η: (a) PBTの場合; ポリマ0.125gにオルソクロ
ルフェノール25mlを加えて、120℃で30分間加
熱して溶解する。その後、オストワルド粘度計にて相対
粘度を測定し、換算表よりIVを求める。
【0049】(b) PETの場合; オストワルド粘度計
を用いて、オルソクロロフェノール100mlに対し、
試料3.0gを溶解した溶液の相対粘度ηrを25℃で
測定し、次の近似式によりIVを算出する。
【0050】IV=0.0242ηr+0.2634 ただし、ηr=(t×d)/(t0 ×d0 )、 t:溶液の落下時間(秒)、 t0 :オルソクロルフェ
ノールの落下時間(秒)、 d:溶液の密度(g/c
c)、 d0 :オルソクロルフェノールの密度(g/c
c)である。
【0051】(c) ナイロン66の場合; 試料0.25
gを98%硫酸25mlに溶解し、オストワルド粘度計
にて25℃で測定し、ηを求める。
【0052】(2) 原糸の引張り強度、破断伸度: JI
S−L−1017に準拠して測定する。
【0053】(3) 基布の通気量(1.27cmの圧力降下
における気体の透過量): JIS−L−1096(A
法)で測定し、通過する空気量をcm3 /sec /cm2
でもって示す。
【0054】(4) 基布の柔軟性: JIS−L−109
6(45°カンチレバー法)で測定した剛軟度でもって
示す。
【0055】(5) 基布の引張り強力: JIS−K−6
328(ストリップ法)に準拠し、試料幅3cmで測定す
る。結果は、布帛のタテ方向の値とヨコ方向の値の平均
値でもって示す。
【0056】(6) 基布の引裂き強力: JIS−L−1
096(トラペゾイド法)に準拠して測定する。結果
は、布帛のタテ方向の値とヨコ方向の値の平均値でもっ
て示す。
【0057】(7) 基布の破裂強さ: JIS−L−10
18A法(ミューレン法)に従って測定する。
【0058】(8) 工程通過性: 製織時の工程通過性
(ケバ・糸切れによる通過性)を相対的に評価し、○:
良好、△:やや不良、×:不良でもって表す。
【0059】[実施例1]IV=1.95のポリブチレ
ンテレフタレートチップを通常の溶融紡糸法により、ホ
ール数144の口金を用いて紡糸した。このとき紡糸温
度は270℃とし、口金直下には、長さ300mm、温度
300℃の加熱筒を配し、紡糸速度は600m/min と
した。
【0060】紡出糸を、巻取ることなく引続き2段延伸
により、トータル延伸倍率4.1倍、最終延伸ロール温
度180℃で延伸熱処理した後、3.0%の弛緩率でリ
ラックス処理を施し、420D、144フィラメントの
延伸糸を得た。
【0061】得られたフィラメントの物性は、単糸繊度
2.9dであり、強度7.1g/d、伸度21.0%、
10%伸び時の強度1.3g/dであった。このフィラ
メント糸の強度−伸長曲線は図1における(a)であ
る。
【0062】次いで、上記フィラメント糸をタテ糸及び
ヨコ糸に用い、織密度タテ55本/吋、ヨコ52本/吋
の平織を作製し、エアバッグ用基布とした。
【0063】[実施例2]ホール数90の口金を用い、
総吐出量を変更した以外は実施例1と同様にして、総繊
度330D、90フィラメントの延伸糸を得た。
【0064】得られたフィラメントの物性は、単糸繊度
3.7dであり、強度7.2g/d、伸度21.3%で
あった。また、10%伸び時の強度は実施例1と同様
1.3g/dであった。
【0065】次いで、上記フィラメントをタテ糸および
ヨコ糸に用い、織密度タテ70本/吋、ヨコ66本/吋
の平織を作製し、エアバッグ用基布とした。
【0066】[実施例3]実施例2において、ホール数
288の口金を用いた以外は同様の条件で紡糸を行い、
総繊度335D、288フィラメントの延伸糸を得た。
【0067】得られたフィラメントの物性は、単糸繊度
1.2dであり、強度6.8g/d、伸度20.5%で
あった。また、10%伸び時の強度は1.4g/dであ
った。
【0068】次いで、実施例2と同様に上記フィラメン
トをタテ糸およびヨコ糸に用い、織密度タテ66本/
吋、ヨコ64本/吋の平織を作製し、エアバッグ用基布
とした。
【0069】[比較例1]実施例1において、ホール数
72の口金を用い、単孔当たりの吐出量が同じになるよ
うに総吐出量を変更し、総繊度210D、フィラメント
数72の延伸糸を得た。
【0070】得られたフィラメントの物性は、単糸繊度
2.9dであり、強度7.2g/d、伸度21.2%で
あった。
【0071】次いで、上記フィラメントをタテ糸および
ヨコ糸に用い、織密度タテ75本/吋、ヨコ73本/吋
の平織を作製し、エアバッグ用基布とした。
【0072】[比較例2]実施例1において、ホール数
180の口金を用い、総繊度が520Dになるように紡
糸を行った。
【0073】得られたフィラメントの物性は、単糸繊度
2.9dであり、強度6.9g/d、伸度19.5%で
あった。
【0074】次いで、上記フィラメントをタテ糸および
ヨコ糸に用い、織密度タテ45本/吋、ヨコ46本/吋
の平織を作製し、エアバッグ用基布とした。
【0075】[比較例3]実施例1において、ホール数
60の口金を用いた以外は、同条件にて紡糸した。
【0076】得られたフィラメントの物性は、単糸繊度
7.0dであり、強度6.8g/d、伸度18.7%で
あった。
【0077】次いで、上記フィラメントをタテ糸および
ヨコ糸に用い、実施例1と同様に織密度タテ55本/
吋、ヨコ52本/吋の平織を作製し、エアバッグ用基布
とした。
【0078】[比較例4]実施例1において、使用する
ポリマを固有粘度0.8のポリブチレンテレフタレート
に変更して紡糸を行った。このとき、トータル延伸倍率
は2.8倍までしかあがらず、総繊度が420Dになる
よう吐出量を調整して紡糸した。
【0079】得られたフィラメントの物性は、総繊度4
20D、単糸繊度2.9dであり、強度4.6g/d、
伸度27.6%であった。
【0080】次いで、上記フィラメントをタテ糸および
ヨコ糸に用い、実施例1と同様に織密度タテ55本/
吋、ヨコ52本/吋の平織を作製し、エアバッグ用基布
とした。
【0081】[比較例5]実施例1において平織りを製
織する際の織り密度を、タテ44本/吋、ヨコ42本/
吋として平織を作製し、エアバッグ用基布とした。
【0082】[比較例6]IV=1.27のポリエチレ
ンテレフタレートチップを通常の溶融紡糸法により、ホ
ール数144の口金を用いて紡糸した。このとき紡糸温
度は300℃であり、口金直下には、長さ300mm、温
度300℃の加熱筒を用い、紡糸速度は500m/min
とした。
【0083】紡出糸を、巻取ることなく引き続き210
℃の温度で5.4倍に延伸熱処理した後、3.0%の弛
緩率でリラックス処理を施し、420D、144フィラ
メントの延伸糸を得た。
【0084】得られたフィラメントの物性は、単糸繊度
2.9dであり、強度8.8g/d、伸度14.2%で
あった。また、10%伸び時の強度は、6.1g/dで
あった。該フィラメントの強度−伸長曲線は図1におけ
る(b)である。
【0085】次いで、実施例1と同様に、上記フィラメ
ントをタテ糸およびヨコ糸に用い、織密度タテ55本/
吋、ヨコ52本/吋の平織を作製し、エアバッグ用基布
とした。
【0086】[比較例7]硫酸相対粘度η=3.50の
ナイロン66チップを用い、実施例1と同様にして、常
法の溶融紡糸法により、総繊度420D、単糸繊度2.
92dのフィラメントを得た。得られた繊維の物性は、
強度9.5g/d、伸度22.5%であった。また、1
0%伸び時の強度は、4.0g/dであった。得られた
フィラメントの強度−伸長曲線は図1における(c)で
ある。
【0087】次いで、比較例6と同様に、上記フィラメ
ントをタテ糸およびヨコ糸に用い、織密度タテ55本/
吋、ヨコ52本/吋の平織を作製し、エアバッグ用基布
とした。
【0088】上記実施例1〜3および比較例1〜7の原
糸物性を表1に、布帛特性ならびに製織時の工程通過性
を表2に示す。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】表1及び表2より明らかなように、本発明
による場合(実施例1〜3)は、布帛として機械的強
度、気体透過性、柔軟性ならびに工程通過性のいずれに
おいても優れており、エアバッグ用基布としてバランス
がとれ優れた物であった。
【0092】一方、比較例1は、原糸の総繊度が低す
ぎ、布帛としての引張り強力ならびに引裂け強力が弱か
った。
【0093】また、比較例2および3は、原糸の総繊度
が高過ぎたり、原糸の単糸繊度が高過ぎたりしたため布
帛の柔軟性が損なわれたものであった。
【0094】比較例4は、原糸強度が低過ぎたため、布
帛の引張り強力が不十分であった。
【0095】さらに、比較例5においては、製織時の織
密度が低く布帛のカバーファクタが小さ過ぎたため、気
体の透過量が著しく大きくなり、エアバッグ用としては
性能不十分であった。
【0096】比較例6及び7は、10%伸び時の強度T
が高過ぎ、布帛の柔軟性が劣り、しかも、工程中のケバ
・糸切れが同等繊度構成の実施例の場合に比較して劣る
ものであった。
【0097】
【発明の効果】本発明に係る表面に樹脂をコートしない
エアバッグ用布帛は、布帛を構成する糸条として特定物
性のマルチフィラメントを用い、かつ布帛のカバーファ
クタKを1900以上と高くしているので、優れた機械
的特性はもちろんのこと、低い気体透過性と優れた柔軟
性をも有し、かつ製織時のケバ・糸切れが少なく工程通
過性にも優れたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアバッグ用基布に用いるフィラメント糸の強
度−伸長曲線を例示する図である。
【符号の説明】
(a) :本発明で用いたポリブチレンテレフタレートフィ
ラメント(実施例1)、 (b) :比較として用いたポリ
エチレンテレフタレートフィラメント(比較例6)、
(c) :比較として用いたナイロン66フィラメント(比
較例7)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に樹脂コート層が存在しないエア
    バッグ用基布において、総繊度が250D以上500D
    未満、単糸繊度が0.7d以上5.0d未満、引張り強
    度が6.0g/d以上、破断伸度が18.0%以上、か
    つ、10%伸び時における強度Tが3.0g/d以下で
    あるマルチフィラメントから構成されること、及び、布
    帛のカバーファクタKが1900以上であることを特徴
    とするエアバッグ用基布。(ここで、10%伸び時にお
    ける強度T、及び布帛のカバーファクタKは下記式によ
    り算出した値である。) T=(10%伸び時の強力)/(0%伸び時の繊度) K=NW ×DW 0.5 +NF ×DF 0.5 (ただし、NW :タテ糸密度(本/インチ)、 DW
    タテ糸繊度(デニール)、 NF :ヨコ糸密度(本/イ
    ンチ)、 DF :ヨコ糸繊度(デニール)である。)
  2. 【請求項2】 マルチフィラメントを構成するポリマ
    がポリブチレンテレフタレートであることを特徴とする
    請求項1記載のエアバッグ用基布。
  3. 【請求項3】 布帛が下記(1) 、(2) 、(3) 及び(4)
    の特性を有することを特徴とする請求項1又は2記載の
    エアバッグ用基布。 引張り強力≧160Kg/3.0cm ・・(1) 引裂き強力≧20kgf ・・(2) 柔軟性(カンチレバー法)≦65mm ・・(3) 1.27cmの圧力降下における気体の透過量≦1.0cm
    3 /sec /cm2 ・・(4)
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