JP4673274B2 - 外部ストレス耐性の高い磁気抵抗効果型ヘッド - Google Patents

外部ストレス耐性の高い磁気抵抗効果型ヘッド Download PDF

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Description

本発明は、磁気記録装置に用いる磁気ヘッドに関し、特に再生ヘッドとして用いる磁気抵抗効果型ヘッドの構造に関するものである。
近年、磁気記録装置の高性能化、低コスト化のために、面記録密度の向上を図る技術の開発が強力に進められている。磁気ヘッドでは記録および再生ヘッドのトラック幅の狭幅化や再生ギャップの狭小化が必須となっている。このため再生素子として用いているGMR(Giant Magnetoresistive)素子などの磁気抵抗効果素子の寸法は縮小され、また膜厚も薄くすることが求められている。GMR素子の基本構成は、自由層と固定層という2枚の磁性層が薄い非磁性導電層を挟んで積層されており、これら2枚の磁性層の磁化の成す角度によって抵抗が変化する現象を利用して、磁界を検出する。さらに最近では、非磁性導電性層ではなく、絶縁層を用いて、2枚の磁性層に流れるトンネル電流がそれぞれの磁化の成す角度によって変化する現象を利用して、磁界を検出するTMR(Tunneling Magnetoresistive)素子も実用化されている。
上記、GMR素子やTMR素子の固定層と呼ばれる磁性層の磁化は、外部信号磁界に対して変化しないように、反強磁性層との交換結合磁界によって固定されている。この固定された磁化による磁荷の発生によって、自由層の磁化の運動が影響を受けるので、固定層をさらに2枚の磁性層に分け、互いに反平行な磁化を持つように、薄い非磁性層を介して反強磁性結合させた固定層を用いる技術が特許文献1に開示されている。これによって、自由層の磁化に悪影響を及ぼす固定層の磁化が打ち消され、ヘッド特性が改善される。また、反強磁性結合した2枚の固定層の磁化の差を、ほぼゼロにする技術が特許文献2に開示されている。反強磁性層との結合磁界は正味の固定層磁化に反比例するので、磁化の差をゼロにすることにより結合磁界を大きくすることができる。さらに、まったく同じ膜厚の場合には、フェリ状態になりにくくなるので、わずかに膜厚差を設ける技術が特許文献3に開示されている。
特許文献4には、固定層磁化方向の安定化を図るために、磁歪定数を調整して、磁気弾性効果により固定層の異方性を制御する技術が開示されている。特許文献5や特許文献6には、反強磁性層を用いずに、固定層だけで磁化を固定するいわゆる自動ピン止め構造において、磁化を安定化するために、各層の磁歪定数を正にする技術が開示されている。特許文献7には、積層フェリ固定層を2組もつデュアルスピンバルブヘッドにおいて、ヘッドのスライダ加工時や、媒体との接触時のダメージで固定層の磁化反転が発生しないように、各固定層の積層膜厚関係と磁歪定数を適正化する技術が開示されている。特許文献8には、特に固定層積層後に反強磁性層を積層するいわゆるトップスピンバルブ型や上下2つの固定層を持つデュアルスピンバルブ型において、IrMn反強磁性層との結合エネルギーを大きくするために、CoFeの組成を適正化する技術が開示されている。特許文献9にもPtMn反強磁性層と固定層の結合エネルギーを大きくするために、固定層の組成範囲を適正化する技術が開示されている。
さらに、非特許文献1には、固定層が電気的な放電現象を受けた場合や機械的な衝撃を受けた場合にも耐える強化策として、2枚の固定層のそれぞれの異方性エネルギーを大きくすることと、その差分の絶対値を小さくすることが提案されている。
特開平7−169026号公報 特開平9−16920号公報 特開平2000−40209号公報 特開平10−302227号公報 特開平2000−113418号公報 特開平2004−259914号公報 特開平2005−310265号公報 特開平2006−032522号公報 特開平2006−018862号公報 西岡浩一、外5名、"GMRヘッド 固定層磁化挙動解析と改善策" 日本応用磁気学会研究会資料、2005年2月15日、p49〜58
上記特許文献及び非特許文献のいずれにも、磁気抵抗効果素子のトラック幅が100nm以下、素子高さが100nm以下にまで縮小された場合に、高出力で、固定層磁化の外部耐力が高い磁気ヘッドを得るための、総合的で具体的な技術は開示されていない。
さらなる記録密度の向上のため、磁気抵抗効果素子の素子サイズは益々縮小されており、トラック幅が約100nmあるいはそれ以下、素子高さも約100nmあるいはそれ以下にまで縮小されている。素子サイズの縮小に伴って、素子体積が減るため、固定層の磁化固定に蓄積されるエネルギーは減少している。一方、高密度記録のため、磁気ヘッド浮上量の低減が進み、磁気ヘッドと媒体表面の衝突頻度が増大しており、衝突により固定層磁化が回転するという不具合が出てきている。また、磁気ヘッド作製工程における静電気や機械的応力によっても、固定層磁化が回転しやすくなっている。
固定層の磁化が変化しないようにするには、固定層磁化の蓄積エネルギーを大きくして耐力を高めておく必要がある。さらに、衝撃によって固定層磁化が変化しても元に復元するような素子構造とする必要がある。
本発明の目的は、外部ストレスに対して固定層の磁化が変化し難く、変化しても復元し易い再生素子構造を提供することにある。
上記、従来技術の課題を解決するために、本発明は、磁気抵抗効果型ヘッドの固定層構成において、積層フェリ固定層を構成する第1固定層と第2固定層の材料組成、磁気特性の適正化を行った。第1固定層と反強磁性層との交換結合エネルギーを大きく保ち、外部エネルギーによって第1固定層の磁化が変化するのを生じ難くするために、IrMnを主成分とする反強磁性層を用いるとともに第1固定層の組成を適正化した。さらに第1固定層の磁化量と第2固定層の磁化量の差を適正に保ち、各固定層の異方性エネルギーを適正に保つことによって、外部磁界ストレスを受けて固定層の磁化変化が生じても復元し易い構造を得ることができた。これらによって、外部ストレス耐性が高く、高密度記録に適した再生ヘッドを得ることができた。
具体的には反強磁性層と接する側を第1固定層、非磁性導電層と接する側を第2固定層としたときに、反強磁性層との交換結合エネルギーを高くできるように第1固定層の組成をCo100-xFe(xはat%で20≦x≦30)とし、第2固定層の組成をCo100-xFe(xはat%で0≦x≦10)とした。異方性エネルギーの差を小さくするために第2固定層と第1固定層の磁化量の差を0−0.5nm・Tとし、第1固定層と第2固定層の磁歪定数の差を5.0×10−6以下となるようにした。
また、第1の固定層をさらにA層とB層の2層に分割して2枚のCoFe層で構成した。このうち反強磁性層と接するA層の組成をCo100-xFe(xはat%で20≦X≦30)とし、Ru膜と接するB層の組成をCo100-xFe(xはat%で0≦X≦10)とし、A層B層の比率によって磁気特性を調整した。
これによって、第1固定層と反強磁性層との交換結合エネルギーを落とさずに、磁歪定数の差|λ1-λ2|を5.0×10−6以下にすることができるようになり、外部からの応力や磁界による固定層回転が抑止できるようになった。
なお、上記のように第1固定層と第2固定層の磁化量の差が、完全にゼロではなく若干正側に幅を有している理由は、第1固定層と第2固定層が膜厚方向に積層されているために、実効的に各固定層に働いている応力の大きさに僅かな差があること、各固定層の組成が異なるために磁気異方性に差があること等に起因している。この応力の大きさの差と、磁気異方性の差を考慮しないで、第1固定層と第2固定層の磁化量の差を設定した場合には、固定層磁化量差が僅かに変化しただけで固定層磁化が反転することになり、固定層磁化量差に対してマージンが少なくなるか、あるいはマージンがゼロとなる。したがって、固定層磁化量差の範囲は、0−0.5nm・Tとするのが望ましい。
本発明によれば、外部ストレスに対して固定層の磁化が変化し難く、変化しても復元し易い再生素子構造を提供することができる。
図9及び図10を参照して、本発明に関連する磁気ディスク装置の概略構成について説明する。図9は磁気ディスク装置の全体構成を示す上面図であり、図10は磁気ヘッドが磁気ディスク上を浮上する様子を示す側面図である。磁気ディスク装置100は、スピンドルモータ102によって回転される磁気ディスク104と、少なくとも再生素子20を搭載する磁気ヘッド50と、磁気ヘッド50を支持するサスペンション108と、サスペンション108を回転させるボイスコイルモータにより構成されるアクチュエータ112と、磁気ヘッド50が退避するランプ機構114とを備えている。磁気ヘッド50は、サスペンション108に支持されて、回転する磁気ディスク上を浮上し、磁気ディスク上に記録された磁気情報を読み書きする。アクチュエータ112は、磁気ヘッド50の記録再生動作の終了時、あるいは磁気ディスク装置の停止時に、サスペンション先端部のリフトタブ110を介して、磁気ヘッド50をランプ機構114に退避させる。近年、磁気ヘッド50の浮上量hは、10nm程度あるいは10nm以下まで縮められている。したがって、磁気ヘッド50が磁気ディスク104表面に衝突する機会が増えている。
磁気ディスク104は記録単位が1ビットで表される磁気情報105を保持しており、磁気情報105からの漏れ磁界106を、GMR素子やTMR素子などの磁気抵抗効果素子からなる再生素子20が感知して信号として読み取る。なお、上記の磁気ヘッド50は、再生素子20を搭載する磁気抵抗効果型ヘッドの例であるが、再生素子20に隣接して、インダクティブ型記録素子が配置された複合ヘッドであっても良い。
<実施例1>
図1に、実施例1による磁気ヘッド(磁気抵抗効果型ヘッド)の素子部を浮上面から見た図を示す。磁気抵抗効果型ヘッドは、GMRヘッドであり、素子部20の積層構造は、次の通りである。反強磁性層1は、膜厚6nmのIrMnCr膜で構成されており、その上に第1固定層2、反強磁性結合層4、第2固定層5、非磁性導電層6、自由層7、保護層8が積層されている。なお、反強磁性層1は、IrMnCr膜に限らず、IrMnを主成分とする反強磁性体であれば良い。
第1固定層2および第2固定層5ともCoFe合金で、第1固定層2の組成はCo75Fe25(以下CoFe25%と略す)で、第2の固定層5はCo95Fe5(以下CoFe5%と略す)であり、膜厚はそれぞれ18オングストローム(磁化:3.5nm・T)と21オングストローム(磁化:3.9nm・T)である。反強磁性結合層4には膜厚4.5オングストロームのRu膜を使用した。この上に非磁性導電層6として膜厚18オングストロームのCu膜を積層し、さらに自由層7と保護層8を積層する。自由層7は2層膜であり、Cu膜側を膜厚10オングストロームのCoFe層とし、保護層側を膜厚15オングストロームのNiFe層としてある。保護層8は膜厚20nmのTa膜で形成した。
上記素子部20を磁気ディスク装置用の再生ヘッドとして用いるためには、図1中には省略されて記載されていないが、下部磁気シールド層、絶縁層をこの順に形成したあと、その上に上記構成の多層膜を積層する。その後、磁気抵抗効果素子形状を形成するために、紙面の奥行き方向に存在する後端部、さらにトラック幅となる素子両側の境界をエッチングにより形成する。続いてCoCrPtからなる磁区制御用の永久磁石層9および膜厚100nmのRh膜10を積層する。ここで、電極形成部のエッチングでは永久磁石層9の高さ位置と自由層7の位置とを合わせるために、反強磁性層1のエッチングを途中で止めて、この上に永久磁石層9を積層している。この後、更に図中に記載されていない絶縁層、上部磁気シールド層を積層する。このように絶縁層を介して2枚の磁気シールド層で素子部20を挟むようにすることによって再生ヘッド(磁気抵抗効果型ヘッド)50となる。
図2に上記磁気抵抗効果型ヘッド50の外部磁界耐力の評価結果を示す。図1で示した素子部20の素子高さ方向、すなわち紙面に垂直方向に外部磁界(±10kOe:±800kA/m)を印加した後の、固定層の磁化方向の安定性を評価したものである。磁気抵抗効果型ヘッド50に磁界を印加して磁界を除いた時に、第1固定層2と第2固定層5の磁化の方向が逆転したかどうかを判定し、反転したヘッドの発生比率を縦軸にとって、これを外部磁界に対する耐力として比較したものである。外部磁界によって第1と第2固定層とも印加磁界の向きに一旦向いた後に、磁界が減少してゼロ磁界に向かうときに、元の方向にそれぞれの固定層の磁化が戻るか、逆転してしまうかで、外部磁界に対する耐力が評価できる。実ヘッドが装置内で受ける衝撃を考察すると、媒体上の異物による突起物との衝突で、素子面は圧縮応力を受けて、固定層が磁気弾性効果によって磁化が回転し、その後回復すると考えられる。外部磁界印加では、このような状態と類似した磁化状態を作り出すことができるので、本評価は外部ストレス耐力の指標となる。同図の横軸は第2固定層5の磁化M2と第1固定層2の磁化M1との磁化量の差dMを示し、磁化量の差dM(=M2-M1)によって反転率が変化し、正負にかかわらず差が増加すると反転率が増えることがわかる。図1に示した条件のヘッドは、図2中の○印で、dM=0.4nm・Tの場合に対応し、この条件では反転率が0%で、きわめて安定であることがわかる。さらにdMに対して±0.2nm・T変化しても反転率はゼロであり、固定層の磁化量の差に対してもマージンを有していることがわかる。
図2において、第1固定層2と第2固定層5の磁歪定数の差を変えた場合のdM依存性を、○印(磁歪定数差:3.0×10−6)、△印(磁歪定数差:5.0×10−6)、*印(磁歪定数差:7.0×10−6)、X印(磁歪定数差:10.0×10−6で示す。後述するように、主に第2固定層5の組成を変えることによって磁歪定数差を変化させた。またdMは第1固定層2の膜厚を固定して、第2固定層5の厚さを変えることによって変化させた。同図からわかるように磁歪定数差が大きくなると、dMを変えても固定層反転率の最小値がゼロにならず、磁界印加に対する耐力が低下していることがわかる。磁歪定数差が5.0×10−6であれば反転率がゼロを実現できているが、dMのマージンが若干低下している。このように固定層の磁歪定数差によって固定層の磁界耐力が変化することがわかる。
ところで、上で述べた磁歪定数の調整法としては、第2固定層5のFe組成の選択で行った。図3に示すように第2固定層5の磁歪定数はFe組成を0から20%まで増加させることによって、6.5×10−6からほぼゼロまで変化させることができることがわかる。一方、図示はしていないが、第1固定層2のCoFe組成をFe25%とすると、磁歪定数は9.5×10−6となる。第一義的には磁歪定数はFe組成で決まるが、特に薄膜の場合には下地膜の影響を受けて、同一組成でも下地によって異なるため、同じ組成であっても下地膜が異なると磁歪定数が異なる場合がある。したがって、第1固定層2がCoFe25%の場合に第2固定層5のFe組成を0から20%まで変えると、第4図に示すように磁歪定数差(λ1−λ2)は、3.0×10−6から、10.0×10−6まで変化させることできる。本図からわかるように、磁歪定数の差を小さくするためには、第2固定層5のFe組成は10%よりも小さく、好ましくは5%以下であることが望ましい。これによって、図2で示した固定層の磁化反転率を低くすることのできる固定層磁歪定数差を選択することができる。
ここで、図2のように、外部磁界印加による固定層の磁化反転率が、dMおよび磁歪定数差に依存する原因はつぎのように考えられる。外部磁界によって飽和したあと磁界を下げたときに、反強磁性層1と交換結合した第1固定層2の磁化が、本来とは逆の方向に磁化回転を始めるのがここで示した固定層磁化反転である。第1固定層2よりも第2固定層5の異方性エネルギーの方が大きいために、磁界を下げていくと第1固定層2の方が本来の方向とは逆の方向を向きはじめることになる。異方性エネルギーは各固定層の磁化量および膜厚に依存するので、最小反転率を示すdMを境にdMが大きい側では第2固定層5の磁化が支配的に振る舞い、本来の方向と逆の方向に第1固定層2の磁化が反転する。他方dMが小さい側では第1固定層2が支配的に振舞うので、本来の方向と逆の方向に第2固定層5が反転する。固定層の磁歪定数差(λ1−λ2)は、磁気弾性効果を通じて異方性磁界の大きさを変えるパラメータとなるので、磁歪定数差によって異方性磁界が変化して反転率のdM依存性のプロファイルは変化する。さらに、個々の磁気ヘッドは浮上面の加工後に、電極層10や永久磁石層9からの局所的な応力を受ける。また、研磨加工工程においても応力を受けるので、磁気ヘッド毎に大きさが異なる残留応力が発生している可能性が高い。応力分布があった場合、磁歪定数差が大きいと磁気弾性効果により異方性磁界分布も大きくなる。このため反転率が最小となるdMにおいても、反転率がゼロとならない可能性が考えられる。このような現象が生じているため、磁歪定数差が大きいものの反転率がゼロとならないと考えられる。
以上の説明のとおり、実施例1によれば、固定層の磁化がきわめて安定であり、変化し難い。また、2枚の固定層の磁化量の差が変化しても、磁化の反転率を低く保つことができる。さらに、2枚の固定層の磁化量の差を適正に保ち、各固定層の異方性エネルギーを適正に保つことにより、磁化方向が変化しても復元しやすい構成である。
<実施例2>
図5に実施例2による磁気抵抗効果型ヘッドの素子部30を浮上面から見た図を示す。反強磁性層1は、膜厚6nmのIrMnCr膜で構成され、その上に2つに分割された第1固定層A層3−1および第1固定層B層3−2が積層され、その上に反強磁性結合層4を介して第2固定層5が積層され、さらにその上に非磁性導電層6、自由層7、保護層8が積層されている。なお、反強磁性層1は、IrMnCr膜に限らず、IrMnを主とする反強磁性体であれば良い。ここで、第1固定層A層3−1は膜厚10オングストロームのCoFe25%膜からなり、第1固定層B層3−2は膜厚9.4オングストロームのCoFe10%膜からなる。また、第2固定層5はCoFe10%膜であり、膜厚は21オングストローム(磁化:3.9nm・T)である。非磁性導電層6、自由層7及び保護層8は、実施例1と同じである。図6に示すように、第1固定層の磁歪定数はA層とB層の比率Xによって定まり、磁歪定数は約5.0×10−6から10.0×10−6まで変化する。上記のA層、B層の膜厚はX=0.56に相当し、このときの磁歪定数は、7.2×10−6となる。ここで反強磁性層1と接する側のA層にCoFe25%を用いているので、IrMnCrとの交換結合エネルギーの大きな低下を招くことはない。B層のCoFe10%の比率を変えることによって磁歪定数のみを調整することができる。また第2固定層5の磁歪定数は3.0×10−6となるので、固定層の磁歪定数差(λ1−λ2)は、図4の右端に示すように、4.2×10−6となる。この場合の固定層の磁化反転率を図2中に□印で示すように、dM=0〜0.2nm・Tの範囲で反転率ゼロを実現できる。
以上のように、第1固定層の構成を2層に分割して磁歪定数を調整することによって、第2固定層との磁歪定数差を任意に調整することができる。これによって、外部磁界印加で生じる固定層の磁化反転発生を抑えることができる。なお、本実施例では第1固定層を2層に分割したが、さらに層数を増やすことによっても同様な効果が得られる。この場合は、反強磁性層の側から上層に向かってFeの組成比を小さくする。また、膜厚方向に組成を連続的に変えて成膜することによっても同様な効果が得られる。この場合は、反強磁性層の側から上部に向かってFeの組成比を連続的に小さくする。また、上記実施例では第1固定層B層にCoFe10%を用いたが、磁歪定数の調整の観点から異なる組成のCoFe層を用いることは可能である。
<実施例3>
図7に実施例3によるトンネル型磁気抵抗効果ヘッドの素子部40を浮上面から見た図を示す。反強磁性層1には、膜厚60オングストロームのIrMnCr膜を用い、第1固定層2には膜厚17オングストロームのCoFe25%膜を用い、反強磁性結合層には4.5オングストロームのRu膜を用い、第2の固定層2には膜厚19オングストロームのCoFeB膜を用いた。障壁層11としては、膜厚10オングストロームのMgO膜を用い、自由層7には膜厚35オングストロームのCoFe10%膜を用い、その上に保護層として膜厚100オングストロームのTa膜を用いた。なお、反強磁性層1は、IrMnCr膜に限らず、IrMnを主とする反強磁性体であれば良い。第1固定層の組成は、Co100-xFe(xはat%で20≦x≦30)の範囲であれば良い。
再生ヘッドを構成するために、図8に示すように、図7の素子構造40を、下部磁気シールド層14上に形成し、その後、紙面奥行にある素子後端部の形成およびトラック幅となる両端部をエッチングで除去した後に、膜厚10nmの絶縁層12を介して自由層の磁区制御のために永久磁石層9を形成する。その後、電極層13として膜厚10nmのRh膜を積層し、さらに上部磁気シールド層15を形成する。電流は電極を兼用する上下磁気シールド層14、15を介して紙面の上下の方向に流れる。
第2固定層5であるCoFeB膜の磁歪定数は8.0×10−6で、第1固定層2に用いたCoFe25%膜の磁歪定数は7.0×10−6である。これにより磁歪定数差は十分に5.0×10−6以下にすることができる。また固定層磁化量の差dMは0.4nm・Tとした。第1の実施例と同様な固定層磁化反転率の評価によれば、反転率はゼロとなり、外部磁界に対して安定な固定層であることがわかった。
上記素子構造において、CoFe10%膜では3.0×10−6の磁歪定数を持つのに対して、15〜30%のB添加により、CoFeB膜では磁歪定数は8.0×10−6と増大する。したがって、B添加のない場合よりも、第1固定層と第2固定層の磁歪定数差は小さくすることができる。
なお、上記トンネル磁気抵抗効果型素子では、障壁層としてMgOを用いたが、アルミナやチタニアを用いた場合であっても同様な効果が得られる。さらに第1固定層はCoFe25%の1層を用いたが、実施例2と同様に2層の固定層としても同様に磁歪定数の調整ができるので同様な効果が得ることができる。
本発明の実施例1による磁気抵抗効果型ヘッドの素子部を浮上面から見た図である。 固定層反転率と固定層磁化量差と磁歪定数差の関係を示す図である。 第2固定層のFe組成と磁歪定数との関係を示す図である。 第2固定層のFe組成と第1固定層と第2固定層の磁歪定数差との関係を示す図である。 本発明の実施例2による磁気抵抗効果型ヘッドの素子部を浮上面から見た図である。 2層で構成した第1固定層の構成比と磁歪定数との関係を示す図である。 本発明の実施例3によるTMR型ヘッドの素子部を浮上面から見た図である。 本発明の実施例3によるTMRヘッドを浮上面から見た図である。 本発明に関連する磁気ディスク装置の全体構成を示す上面図である。 磁気ディスク上を浮上する磁気ヘッドの様子を示す側面図である。
符号の説明
1…反強磁性層、
2…第1固定層、
3-1…第1固定層A層、
3-2…第1固定層B層、
4…反強磁性結合層、
5…第2固定層、
6…非磁性導電層、
7…自由層、
8…保護層、
9…永久磁石層、
10…電極層、
11…障壁層、
12…絶縁層、
13…電極層、
14…下部磁気シールド層、
15…上部磁気シールド層、
20,30…GMR素子、
40…TMR素子、
50…磁気ヘッド(磁気抵抗効果ヘッド)。

Claims (20)

  1. 下部磁気シールド層と上部磁気シールド層の間に、反強磁性層と、該反強磁性層と交換結合して磁化方向が固定されている固定層と、非磁性導電層と、外部磁界に対して磁化方向が回転可能である自由層とを備えた磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、
    前記反強磁性層は、IrMnを主成分とする反強磁性体であり、
    前記固定層は、前記反強磁性層と接する第1固定層と、前記非磁性導電層と接し、前記第1固定層と反強磁性結合しているCo100−XFe(Xはat%で0≦X≦10)合金の第2固定層とを有し、
    前記第1固定層は、前記反強磁性層と接するCo100−XFe(Xはat%で20≦X≦30)合金の第1固定層A層と、反強磁性結合層と接するCo100−XFe(Xはat%で0≦X≦10)合金の第1固定層B層とを有することを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  2. 前記第2固定層は、Co100−XFe(Xはat%で0≦X≦5)合金であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  3. 前記第1固定層の磁化量をM1とし、前記第2固定層の磁化量をM2としたときに、磁化量の差M2−M1が、0≦M2−M1≦0.5(nm・T)の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  4. 前記第1固定層A層と前記第1固定層B層との間に、第1固定層A層のFe組成と第1固定層B層のFe組成の間のFe組成を有する少なくとも一層のCoFe合金層を有することを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  5. 下部磁気シールド層と上部磁気シールド層の間に、反強磁性層と、該反強磁性層と交換結合して磁化方向が固定されている固定層と、非磁性導電層と、外部磁界に対して磁化方向が回転可能である自由層とを備えた磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、
    前記反強磁性層は、IrMnを主成分とする反強磁性体であり、
    前記固定層は、前記反強磁性層と接するCo 100−X Fe (Xはat%で20≦X≦30)合金の第1固定層と、前記非磁性導電層と接し、前記第1固定層と反強磁性結合しているCo100−XFe(Xはat%で0≦X≦10)合金の第2固定層とを有し、
    前記第1固定層は、前記反強磁性層の側から前記第2固定層側に向けて、Fe組成が連続的に減少していることを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  6. 前記第1固定層と第2固定層は、Ruからなる反強磁性結合層を介して反強磁性結合していることを特徴とする請求項1または5に記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  7. 前記反強磁性層は、IrMnCrであることを特徴とする請求項1または5に記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  8. 下部磁気シールド層と上部磁気シールド層の間に、反強磁性層と、該反強磁性層と交換結合して磁化方向が固定されている固定層と、非磁性導電層と、外部磁界に対して磁化方向が回転可能である自由層とを備えた磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、
    前記反強磁性層は、IrMnを主成分とする反強磁性体であり、
    前記固定層は、前記反強磁性層と接するCoFe合金の第1固定層と、前記非磁性導電層と接し、前記第1固定層と反強磁性結合しているCoFe合金の第2固定層とを有し、
    前記第1固定層は、前記反強磁性層と接するCo100−XFe(Xはat%で20≦X≦30)合金の第1固定層A層と、反強磁性結合層と接するCo100−XFe(Xはat%で0≦X≦10)合金の第1固定層B層とを有し、
    前記第1固定層の磁歪定数をλ1とし、前記第2固定層の磁歪定数をλ2としたときに、磁歪定数の差|λ1−λ2|が5.0×10−6以下であることを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  9. 下部磁気シールド層と上部磁気シールド層の間に、反強磁性層と、該反強磁性層と交換結合して磁化方向が固定されている固定層と、非磁性導電層と、外部磁界に対して磁化方向が回転可能である自由層とを備えた磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、
    前記反強磁性層は、IrMnを主成分とする反強磁性体であり、
    前記固定層は、前記反強磁性層と接するCoFe合金の第1固定層と、前記非磁性導電層と接し、前記第1固定層と反強磁性結合しているCoFe合金の第2固定層とを有し、
    前記第1固定層はCo100−XFe(Xはat%で20≦X≦30)合金であり、前記第2固定層はCo100−XFe(Xはat%で0≦X≦10)合金であって、かつ、
    前記第1固定層は、前記反強磁性層の側から前記第2固定層側に向けて、Fe組成が連続的に減少しており、
    前記第1固定層の磁歪定数をλ1とし、前記第2固定層の磁歪定数をλ2としたときに、磁歪定数の差|λ1−λ2|が5.0×10−6以下である
    あることを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  10. 下部磁気シールド層と上部磁気シールド層の間に、反強磁性層と、該反強磁性層と交換結合して磁化方向が固定されている固定層と、非磁性導電層と、外部磁界に対して磁化方向が回転可能である自由層とを備えた磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、
    前記反強磁性層は、IrMnを主成分とする反強磁性体であり、
    前記固定層は、前記反強磁性層と接するCoFe合金の第1固定層と、前記非磁性導電層と接し、前記第1固定層と反強磁性結合しているCoFe合金の第2固定層とを有し、
    前記第1固定層はCo100−XFe(Xはat%で20≦X≦30)合金であり、前記第2固定層はCo100−XFe(Xはat%で0≦X≦5)合金であって、かつ、
    前記第1固定層は、前記反強磁性層の側から前記第2固定層側に向けて、Fe組成が連続的に減少しており、
    前記第1固定層の磁歪定数をλ1とし、前記第2固定層の磁歪定数をλ2としたときに、磁歪定数の差|λ1−λ2|が5.0×10−6以下であることを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  11. 下部磁気シールド層と上部磁気シールド層の間に、反強磁性層と、該反強磁性層と交換結合して磁化方向が固定されている固定層と、非磁性導電層と、外部磁界に対して磁化方向が回転可能である自由層とを備えた磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、
    前記反強磁性層は、IrMnを主成分とする反強磁性体であり、
    前記固定層は、前記反強磁性層と接するCoFe合金の第1固定層と、前記非磁性導電層と接し、前記第1固定層と反強磁性結合しているCoFe合金の第2固定層とを有し、
    前記第1固定層は、前記反強磁性層の側から前記第2固定層側に向けて、Fe組成が連続的に減少しており、
    前記第1固定層の磁歪定数をλ1とし、前記第2固定層の磁歪定数をλ2としたときに、磁歪定数の差|λ1−λ2|が5.0×10−6以下であることを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  12. 前記第1固定層A層と前記第1固定層B層との間に、第1固定層A層のFe組成と第1固定層B層のFe組成の間のFe組成を有する少なくとも一層のCoFe合金層を有することを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  13. 前記第1固定層A層と前記第1固定層B層との間に、第1固定層A層のFe組成と第1固定層B層のFe組成の間のFe組成を有する少なくとも一層のCoFe合金層を有することを特徴とする請求項8記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  14. 前記第1固定層と第2固定層は、Ruからなる反強磁性結合層を介して反強磁性結合していることを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  15. 前記反強磁性層は、IrMnCrであることを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  16. 下部磁気シールド兼電極層と上部磁気シールド兼電極層の間に、反強磁性層と、該反強磁性層と交換結合して磁化方向が固定されている固定層と、絶縁層と、外部磁界に対して磁化方向が回転可能である自由層とを備えたトンネル磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、
    前記反強磁性層は、IrMnを主成分とする反強磁性体であり、
    前記固定層は、前記反強磁性層と接するCoFe合金の第1固定層と、前記絶縁層と接し、前記第1固定層と反強磁性結合しているCoFeB合金の第2固定層とを有し、
    前記第1固定層は、前記反強磁性層と接するCo100−XFe(Xはat%で20≦X≦30)合金の第1固定層A層と、反強磁性結合層と接するCo100−XFe(Xはat%で0≦X≦10)合金の第1固定層B層とを有し、
    前記第1固定層の磁歪定数をλ1とし、前記第2固定層の磁歪定数をλ2としたときに、磁歪定数の差|λ1−λ2|が5.0×10−6以下であることを特徴とするトンネル磁気抵抗効果型ヘッド。
  17. 前記第2固定層は15〜30at%のBを含むCoFeB合金であることを特徴とする請求項16記載のトンネル磁気抵抗効果型ヘッド。
  18. 前記第1固定層の磁化量をM1とし、前記第2固定層の磁化量をM2としたときに、磁化量の差M2−M1が、0≦M2−M1≦0.5(nm・T)の範囲にあることを特徴とする請求項16記載のトンネル磁気抵抗効果型ヘッド。
  19. 前記第1固定層と第2固定層は、Ruからなる反強磁性結合層を介して反強磁性結合していることを特徴とする請求項16記載のトンネル磁気抵抗効果型ヘッド。
  20. 前記反強磁性層は、IrMnCrであることを特徴とする請求項16記載のトンネル磁気抵抗効果型ヘッド。
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