JP4672209B2 - 芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体及び築造方法 - Google Patents

芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体及び築造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、軟弱地盤に建築される低層の店舗等の、比較的軽量な建築物の基礎として充分な支持力を発揮できるソイルセメント柱体(杭状体)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特公昭58−17849号公報や、特開平5−14129号公報に開示されている図9に示すような鋼管外径が400mm以上の鋼管杭22を使用し、ソイルセメント柱体23と鋼管杭22が一体化されたソイルセメント合成杭21は知られている。その場合、支持層地盤に形成され硬化した後の圧縮強度の高い根固め部24に鋼管杭22の先端を挿入させて定着することにより、杭の支持力を向上させていた。この場合、鋼管杭22の先端は根固め部24の下端より上部に位置させることにより、高い支持力が得られるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外径が60mm以下の細い鋼管パイプを使用すると、小径であるが故に根固め部の形成が困難になり、単にソイルセメント柱中に細い鋼管パイプを埋め込んだものしか形成できないのが現状である。ところがこのようなソイルセメント柱中に単に細い鋼管パイプを埋め込んだものは、あたかもハイヒールの踵で足を踏まれた場合非常に痛いことでも判るように、細い鋼管パイプの下端に位置するソイルセメント部分に対して、細い鋼管パイプに上部から荷重が加わると下端のソイルセメント部分が破壊してしまうために、ソイルセメント柱と細い鋼管パイプを使用することによって予想した所期の支持力を得ることができない課題がある。
だからといって、軟弱地盤に建築される低層の店舗等の、比較的軽量な建築物の基礎にまで図9に示すようなソイルセメント柱体23と鋼管杭22が一体化されたソイルセメント合成杭21を使用するのでは、造成に手数と時間を要するし、費用も多くかかるので、施工上及び経済上好ましくない。
【0004】
この発明は、このような従来の課題を解決せんと提案されたものであり、その目的は、ソイルセメント柱と外径が30mm〜60mmの細い鋼管パイプを使用するものでありながら、軟弱地盤に建築される低層の店舗等の、比較的軽量な建築物の基礎として充分な支持力を発揮できるソイルセメント柱体(杭状体)を提供することにある。
また、鋼管杭の外周にソイルセメントが存在していても鋼管表面が腐食する恐れがあるので、鋼管外周から1mmの厚さを除外して構造設計していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この発明の請求項1に係る芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体は、地盤中に、外径30mm〜60mmの鋼管パイプが芯材として鉛直方向に存在し、その側面周囲の全長にわたってセメントミルクの固化層が存在し、該セメントミルクの固化層の側面外周の全長にわたってソイルセメント層が存在し、
セメントミルクの固化層及びソイルセメント層の最上部から最深部まで芯材としての外径30mm〜60mmの鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体であって、
前記芯材としての鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体の頭部には、径が最外層のソイルセメント層を覆うことができる大きさの板状体の下面に、鋼管パイプの上端部に嵌合可能な嵌合部を有するキャップ体が設けられていることを特徴とする
【0006】
また、この発明の請求項2に係る芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体は、前記芯材としての細径の鋼管パイプは、外径30〜60mmであり、前記セメントミルクの固化層は、芯材としての鋼管パイプ外径の0.5〜1倍の厚さであり、前記ソイルセメント層は、芯材として鋼管パイプ外径の1〜2倍の厚さであることを特徴とする。
【0007】
また、この発明の請求項3に係る芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体は、前記芯材としての鋼管パイプの中空部にもセメントミルクの固化材が充填されていることを特徴とする。
【0008】
また、この発明の請求項4に係る芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体は、前記芯材としての鋼管パイプの先端側は、有底であることを特徴とする。
【0009】
また、この発明の請求項5に係る芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体は、前記芯材としての鋼管パイプの先端には、セメントミルクの個化層の外径と同等以上の大きな外径の板状体が、鋼管パイプの開口を閉塞して設けられていることを特徴とする。
0010
また、この発明の請求項6に係る芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体の築造方法は、地盤中に、外径30mm〜60mmの鋼管パイプが芯材として鉛直方向に存在し、その側面周囲の全長に亘ってセメントミルクの固化層が存在し、該セメントミルクの固化層の側面外周の全長にわたってソイルセメント層が存在し、セメントミルクの固化層及びソイルセメント層の最上部から最深部まで芯材としての外径30mm〜60mmの鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体の築造方法であって、
中空の掘削ロッドと、その外周下端部に設けられた掘削羽根と、その上部に設けられた攪拌翼と、掘削羽根を取り付けたロッドの部分に設けたセメントミルク吐出口を少なくとも設けた掘削装置を使用し、更に掘削ロッドの内径より大きくした先端部を下端に設けた外径30mm〜60mmの鋼管パイプを使用して、前記掘削装置の下端から該鋼管パイプを挿入し、掘削ロッドの下端部を閉塞すると共に掘削ロッドの中心に鋼管パイプを位置させ、このような状態で軟弱地盤を掘削し、下部から吐出されるセメントミルクと掘削土を混合・攪拌し、ソイルセメント層を掘削ロッドの周辺に形成しながら、軟弱地盤を掘削し、このように所定の深さのソイルセメント層が形成されたならば、芯材としての外径30mm〜60mmの鋼管パイプを残した状態で、セメントミルクを供給しつつ掘削ロッドを引き上げ、掘削ロッドが鋼管パイプの上面を過ぎた状態でも掘削ロッドからセメントミルクを供給することにより、鋼管パイプの中空部にもセメントミルクを充填させることを特徴とする
0011
このようにこの発明では、中空体の鋼材であるが故に、曲げ耐力が大きいので鋼管パイプを使用し、しかも前述したように細くて問題を生じていた60mm以下の鋼管パイプを対象とするものである。しかし、外径が30mmよりも細いと支持力等が不足するので、この発明では使用する鋼管パイプの外径を30〜60mmとした。以下、この発明では外径が30mm〜60mmの鋼管パイプを細径の鋼管パイプと称することもある。この鋼管パイプは、施工時にその中空内にソイルセメントなどが入り込まないように先端側が有底のものであることが好ましい。この鋼管パイプの長さは特に限定されるものではないが、この発明のソイルセメント柱体は、周辺地盤との摩擦により支持力が大きいので、3〜12mの長さのものが使用可能である。
0012
また、この芯材としての鋼管パイプの外周側面全長にセメントミルクの固化層を存在させる。この固化層は、鋼管パイプとの接着力がソイルセメント層よりもこのセメントミルクの固化層の方が高くなることに着目して使用するものであり、また、この固化層は、セメントミルクのため、ソイルセメント層との界面で一体化できる。このセメントミルクの固化層の特に望ましい強度は、3000〜1000KN/m程度である。
0013
このセメントミルクの固化層の厚みは、芯材としての鋼管パイプ外径の0.5〜1倍の厚さである。このことはセメントミルクの固化層の外径は、芯材としての鋼管パイプ外径の2〜3倍であることを意味する。芯材として鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体は、その全体の外径が大きいほど支持力が大きくなる傾向があり、全体径はできるだけ大きいことが望まれる。このような条件下でセメントミルクの固化層の厚みを薄くすると、ソイルセメント層の厚みを大きくする必要があるが、このようにすると上部から大きな荷重が加わるとソイルセメント層の部分で破棄が生じ、所期の支持力が得られなくなる。また、セメントミルクの固化層の厚みは、芯材としての鋼管パイプ外径の1倍を超えて大きくしても、セメントの使用量が多くなるだけの支持力の向上が望めなくなる。そのためセメントミルクの固化層の厚みは、芯材としての鋼管パイプ外径の0.5〜1倍の厚みとした。このセメントミルクの固化層は、鋼管パイプとの接着性が良くなり、鋼管パイプ表面はセメントミルクの固化層と一体化される。
また、鋼材の周囲に高いアルカリ性を示す物質が存在していれば腐食を起こさないことは鉄筋コンクリートの原理から明らかであるが、この発明では、地中において存在する細径の鋼管パイプの周辺には、鋼管パイプと一体化されたセメントミルクの個化層が存在するので、鋼管パイプ表面の錆を防ぐことができる。
0014
また、この発明のソイルセメント層の厚みは、芯材としての鋼管パイプ外径の1〜2倍の厚さである。また上記したように、セメントミルクの固化層の外径は、芯材としての鋼管パイプの2〜3倍であるので、ソイルセメント層の外径は、芯材としての鋼管パイプ外径の4〜7倍になる。
ソイルセメント層が芯材としての鋼管パイプ外径の1倍未満であると、掘削土がソイルセメント層に留まらずに、ソイルセメント層の内側の、セメントミルクの固化層にも入り込み、このセメントミルクの固化層の圧縮強度を低下させるので、全体としての支持力が低下するので好ましくない。また、ソイルセメント層の厚みが芯材としての鋼管パイプ外径の2倍を超えると、逆に上部から大きな荷重が加わるとソイルセメント層の部分において破棄が生じ、所期の支持力が得られなくなる。そのためにソイルセメント層の厚みは、芯材としての鋼管パイプ外径の1〜2倍とした。このソイルセメント層は、前記セメントミルクの固化層の外周側面の全長にわたって存在する。このソイルセメント層の特に望ましい強度は、2000〜1000KN/m程度である。
0015
また、この発明の芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体は、セメントミルクの固化層やソイルセメント層の最上部から最深部まで芯材としての細径の鋼管パイプが存在することが必須である。このようにすることによって、所望の支持力を発揮できる。
0016
また、芯材としての鋼管パイプの中空部にもセメントミルクの固化材が充填されると、曲げ及び変形に対し強化されると共に、中空部で空気にさらされる恐れが無くなり、中空部での鋼管パイプの腐食を防止でき、長期に安定した支持力を発揮できる。
0017
芯材としての鋼管パイプの先端部が有底であると、鋼管パイプの中に掘削土が入らないようにすることができ、鋼管パイプの中空部は空洞状態で存在させることができ、この空洞内にある空気が浮力として働き、支持性能が向上する。
また、芯材としての鋼管パイプの先端部が有底であると、鋼管パイプの中に掘削土が入らないようにすることができ、上記したように、鋼管パイプ内にセメントミルクの固化材を充填することもできる。
そして、セメントミルクの固化層の外径と同等以上の大きな外径の板状体で鋼管パイプの先端開口が閉塞されている場合は、その板状体は施工時に使用する中空の掘削ロッド内径よりも大きな外径となるので、掘削ロッド下端部を閉塞することができる。それ故、掘削ロッド内部と鋼管パイプ外側面との間に掘削土が入らないようにすることができ、鋼管パイプの外周面に掘削土が混入しないセメントミルクの固化層を存在させることが可能となる。
0018
さらに、造成されたソイルセメント柱体の頭部に、板状体のキャップ体が被嵌されていると、上部の荷重を全体的に分散して、芯材も含めて最も強い層で負担することが可能となり、支持力を十二分に発揮することができる。また、ソイルセメント柱体の頭部(上端部)にキャップ体が存在するとソイルセメント柱体造成後の工事等で、その上を装置が通ったりしてもソイルセメント柱体が踏み割れをすることがなくなり好ましいものとなる。
0019
また、請求項6の築造方法では、中空の掘削ロッドと、その外周下端部に設けられた掘削羽根と、その上部に設けられた攪拌翼と、掘削羽根を取り付けたロッドの部分に設けたセメントミルク吐出口を少なくとも設けた掘削装置を使用するので、掘削羽根によって掘削された掘削土を攪拌翼でセメントミルクと混合攪拌することができ、ロッドの周辺にソイルセメント層を造ることができると共に、図6に示すように、中空の掘削ロッドの下端部は閉塞されているので、中空の掘削ロッド内に掘削土が入り込むことがなく、芯材としての鋼管パイプを残した状態で、セメントミルクを供給しつつ掘削ロッドを引き上げることにより、芯材の周辺にセメントミルクの固化層を存在させることができ、請求項1のソイルセメント柱体を容易に築造することができる。
0020
また、掘削ロッドが細径の鋼管パイプの上面を過ぎた状態でも掘削ロッドからセメントミルクを供給することにより、細径の鋼管パイプ中空部にもセメントミルクを充填させることができ、曲げ及び変形に対し更に強化されたソイルセメント柱体を容易に築造することができる。
この場合、鋼管パイプへのセメントミルクの充填の際に鋼管パイプ内の空気が抜け出しやすいように、例えば空気抜き用の孔が側面に設けられたプラスチック管を差し込み、このプラスチック管を空気排出口としてもよい。
0021
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面と共に詳細に説明する。図1はこの発明の実施の形態を示す一部破断斜視図、図2はこの発明の実施の形態を示す横断面図(a)及び縦断面図(b)である。
同図において、1は芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体を示し、細径の鋼管パイプ2が芯材として鉛直方向に存在し、その側面周囲の全長にわたってセメントミルクの固化層3が存在し、該セメントミルクの固化層3の側面外周の全長にわたってソイルセメント層4が存在する。芯材としての細径の鋼管パイプ2は、固化層3及びソイルセメント層4の全長にわたって存在する。
0022
前記芯材としての細径の鋼管パイプ2は、外径30〜60mmであり、前記セメントミルクの固化層3は、芯材としての鋼管パイプ2外径の0.5〜1倍の厚さであり、前記ソイルセメント層4の厚さは、芯材としての鋼管パイプ2外径の1〜2倍の厚さであることが好ましい。その理由は前記した通りである。
なお、本例の芯材としての鋼管パイプ2の中空部には、セメントミルク等の固化材は充填されていない。
0023
図3はこの発明の他の実施の形態を示す横断面図(a)及び縦断面図(b)である。本例は、芯材としての鋼管パイプ2の中空部にセメントミルクの固化材5が充填されているもので、他は前記実施の形態と同様であるので同一構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略する。本例によれば、鋼管パイプ2の中空部にセメントミルクの固化材5が充填されているので、圧潰及び曲げ等の変形に対し強固となるし、鋼管パイプ2の中空部が空気にさらされることなく腐食が防止されるものである。
0024
図4はこの発明の更に他の実施の形態を示す断面図であり、同一符号は前記実施の形態と同一構成要素を示す。本例は、芯材としての細径の鋼管パイプ2の先端(下端)に、後述する中空の掘削ロッド内径より大きな外径の板状体6が、鋼管パイプ2の開口を閉塞して設けられている。この板状体6は、鋼管パイプ2の開口を閉塞するので、施工中に鋼管パイプ2内にソイルセメント等が入り込むのを防止するし、後述するように施工時に中空の掘削ロッドの下端(先端)開口を閉塞してセメントミルク等の固化材を、吐出口より吐出させる働きをする。
0025
図5はこの発明の更に他の実施の形態を示す断面図であり、同一符号は前記実施の形態と同一構成要素を示す。
本例は、芯材として細径の鋼管パイプ2が存在するソイルセメント柱体1の頭部にキャップ体7が被嵌されているものである。このキャップ体7は、最外層のソイルセメント層4を覆うことができる大きさ(径)の板状体8の下面に、鋼管パイプ2の上端部に嵌合可能な嵌合部9を有し、この嵌合部9が鋼管パイプ2の上端に嵌合して被嵌される。
本例によれば、ソイルセメント柱体1の上部からかかる荷重を全体的に分散して芯材2も含めて最も強い層で負担することが可能となり、支持力を十二分に発揮することができる。また、ソイルセメント柱体1造成後の工事等で、その上を装置、例えば、上部に土間コンクリートを作るために、砕石等を敷くための作業装置、がとおっても、ソイルセメント柱体1の部分で踏み割れが発生することもない。
0026
次に、この発明にかかる芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体1を造成する施工方法の一例を、図6及び図7について説明する。
図6はソイルセメント柱体1の造成に使用するオーガの正面図を示す。このオーガ10は、中空の掘削ロッド11の先端側に、掘削羽根12、攪拌翼13及び共廻り防止翼14が設けられており、施工に際しては図示の通り掘削ロッド11内には、先端開口側より芯材としての細径の鋼管パイプ2が挿入され、掘削ロッド11と鋼管パイプ2との間がセメントミルク等の固化材の通路16となり、この通路16より注入された固化材は、吐出口15より吐出される。本例に示す芯材としての鋼管パイプは、図4に示す下端に板状体6が設けられたもので、図6に示すように掘削ロッド11中に挿入すると板状体6が掘削ロッド11の先端開口を閉塞し、通路16より注入される固化材を吐出口15より確実に吐出するようにしている。
0027
図7は前記オーガ10を使用してのソイルセメント柱体の造成工程(a)(b)(c)(d)(e)を示す説明図である。
まず、図7(a)に示すようにオーガ10の掘削ロッド11に芯材としての鋼管パイプ2を挿入してセットする。このセットされた状態は、図6に示す通りである。次に、図7(b)に示すように掘削ロッド11の通路16より固化材(例えば、セメントミルク又はセメントを主体とした固化材をスラリーとしたもの)を注入し、吐出口15より吐出しつつオーガ10に回転と給進を与えて掘削する。すると地盤の掘削土と吐出された固化材とが攪拌翼13及び共廻り防止翼14の働きで混合・攪拌され、掘削ロッド11の周辺にソイルセメント層4が形成されつつ掘削され、これを所定深度まで掘削する。図7(c)は所定深度まで掘削した状態を示す。
0028
所定の深度までソイルセメント層4が形成されたならば、図7(d)に示すように芯材としての細径の鋼管パイプ2を残した状態で、固化材を供給し続けつつオーガ10を逆回転させて引き上げると、鋼管パイプ2の外周側面にセメントミルクの固化層3が形成され、所望のソイルセメント柱体1が造成されて、オーガ10は地上に回収される。図7(e)は造成が終了した状態を示す。
芯材としての鋼管パイプ2の中空部に、セメントミルクの固化材を充填させる場合には、鋼管パイプ2の上端開口より上方から通路16に固化材を注入するようにすると、その際に上端開口より中空部に充填される。この中空部への固化材の充填方法は、この方法に限定されるわけではない。
0029
【実施例1】
外径127mm、肉厚15mmの中空の掘削ロッド11の下端部に、外径250mmの掘削羽根12、その上方に外径250mmの攪拌翼13及び掘削羽根12、攪拌翼13より少し大径の共廻り防止翼14を設けたオーガ10を使用し、この掘削ロッド11内に、長さ6m、外径48.6mm、肉厚2.4mmの鋼管パイプ2を挿入し、前記造成方法によりソイルセメント柱体1を造成した。この造成されたソイルセメント柱体1は、芯材としての鋼管パイプ2が、長さ6m、外径48.6mm、肉厚2.4mm、その鋼管パイプ2の外周側面の全長に存在するセメントミルクの固化層3が、外径127mm、その固化層3の外周側面の全長に存在するソイルセメント層4が、外径250mmであった。なお、鋼管パイプ2の下端には、掘削ロッド11の下端開口を閉塞する手段が設けられていた。
施工後7日後の、このソイルセメント柱体1の支持力は図8に示すように110KNであった。なお、この試験を行った地盤自体の支持力は、図8に比較例1として示すように、20KNよりも低かった。
0030
【実施例2】
鋼管パイプ2の長さを4mとし、ソイルセメント層4の長さを4mとした以外は、前記実施例1と同一条件で施工したソイルセメント柱体1の支持力は、図8に示すように90KNであった。
0031
比較のために前記で使用した鋼管パイプのみを打ち込んで支持力を測定したが、図8に比較例2として示すように比較例1の現地盤の支持力を少し上まわる程度の支持力しか発揮できず、また、芯材としての鋼管パイプを存在させることなく外径250mmのソイルセメント柱を造成した場合は、図8に比較例3として示すように50KNの支持力しか発現できなかった。さらに、図8には示していないが、芯材としての鋼管パイプの下部にソイルセメント層が存在するようにした点のみ前記実施例1と異ならせた比較例の場合の支持力は、せいぜい70KN程度であり、充分に支持力を発揮させることができず、芯材としての鋼管パイプの全長にわたってセメントミルクの固化層及びソイルセメント層が存在する方が、効果の高いことが判明した。
0032
【発明の効果】
以上詳細に説明した通り、この発明の芯材としての細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体は、次のような効果を奏する。
(1)軟弱地盤に建築される低層の店舗等の軽量な建築物の基礎として充分な支持力を発揮できる。
(2)先端が支持層に達していない短いソイルセメント柱体の場合でも、芯材としての鋼管パイプとセメントミルクの固化層とソイルセメント層の三者が一体化された構造になっているので、最外周面での摩擦による支持力が高くなっており、そのために充分な杭の支持力が得られる。
(3)この発明のソイルセメント柱体は、ソイルセメント柱体の頭部にキャップ体が被嵌されているので、ソイルセメント柱体の上部からかかる荷重を全体的に分散して芯材も含めて最も強い層で負担することが可能となり、支持力を十二分に発揮することができる。また、ソイルセメント柱体造成後の工事等で、その上を装置、例えば、上部に土間コンクリートを作るために、砕石等を敷くための作業装置、がとおっても、ソイルセメント柱体の部分で踏み割れが発生することもない。
(4)この発明のソイルセメント柱体の芯材としての鋼管パイプの中空部には、セメントミルクの固化材が充填されているので、圧潰及び曲げ等の変形に対し強固であるし、又、鋼管パイプの中空部が空気にさらされることがなく腐食が防止されるので、長期に安定した支持力を発揮することができる。
(5)この発明のソイルセメント柱体を存在させる軟弱地盤が、途中に腐敗土層が存在している場合でも、その腐敗土層を貫いてソイルセメント柱体を存在させるようにすると、この発明のソイルセメント柱体は、腐敗土層の上側の地盤層と腐敗土層の下側の地盤層で、前記した周辺摩擦による支持力を発揮できるので、このような地盤でもこの発明のソイルセメント柱体を築造しても十分に効果を発揮する。
(6)この発明のソイルセメント柱体は、芯材として存在する細径の鋼管パイプが、その表面でセメントミルクの固化層と一体化されているので、鋼管パイプの表面の錆を防ぐことができる。
(7)この発明のソイルセメント柱体を、例えば1m間隔で多数築造し、その上に土間コンクリートを設けた場合は、不同沈下を防止することも可能である。
(8)この発明の芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体の築造方法によれば、芯材としての細径の鋼管パイプの側面周囲の全長にわたってセメントミルクの固化層が存在し、該セメントミルクの固化層の側面外周の全長にわたってソイルセメント層が存在し、かつ芯材としての鋼管パイプの中空部にセメントミルクの固化材が充填されたソイルセメント柱体を容易に築造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す一部破断斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態を示す横断面図(a)及び縦断面図(b)である。
【図3】 この発明の他の実施の形態を示す横断面図(a)及び縦断面図(b)である。
【図4】 この発明の更に他の実施の形態を示す断面図である。
【図5】 この発明の更に他の実施の形態を示す断面図である。
【図6】 この発明のソイルセメント柱体の造成に使用するオーガの正面図である。
【図7】 この発明のソイルセメント柱体の造成工程(a)(b)(c)(d)(e)を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施例の効果試験結果を比較例と共に示すグラフ図である。
【図9】 従来のソイルセメント合成杭の断面図である。
【符号の説明】
1 ソイルセメント柱体
2 芯材としての細径の鋼管パイプ
セメントミルクの固化層
4 ソイルセメント層
6 板状体
7 キャップ体
10 オーガ
11 中空の掘削ロッド
12 掘削羽根
13 攪拌翼
14 共廻り防止翼
15 吐出口

Claims (6)

  1. 地盤中に、外径30mm〜60mmの鋼管パイプが芯材として鉛直方向に存在し、その側面周囲の全長にわたってセメントミルクの固化層が存在し、該セメントミルクの固化層の側面外周の全長にわたってソイルセメント層が存在し、
    セメントミルクの固化層及びソイルセメント層の最上部から最深部まで芯材としての外径30mm〜60mmの鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体であって、
    前記芯材としての鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体の頭部には、径が最外層のソイルセメント層を覆うことができる大きさの板状体の下面に、鋼管パイプの上端部に嵌合可能な嵌合部を有するキャップ体が設けられていることを特徴とする芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体。
  2. 前記芯材としての細径の鋼管パイプは、外径30〜60mmであり、前記セメントミルクの固化層は、芯材としての鋼管パイプ外径の0.5〜1倍の厚さであり、前記ソイルセメント層は、芯材としての鋼管パイプ外径の1〜2倍の厚さであることを特徴とする請求項1記載の芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体。
  3. 前記芯材としての鋼管パイプの中空部にもセメントミルクの固化材が充填されていることを特徴とする請求項1または2記載の芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体。
  4. 前記芯材としての鋼管パイプの先端側は、有底であることを特徴とする請求項1、2または3記載の芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体。
  5. 前記芯材としての鋼管パイプの先端には、セメントミルクの固化層の外径と同等以上の大きな外径の板状体が、鋼管パイプの開口を閉塞して設けられていることを特徴とする請求項1、2または3記載の芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体。
  6. 地盤中に、外径30mm〜60mmの鋼管パイプが芯材として鉛直方向に存在し、その側面周囲の全長に亘ってセメントミルクの固化層が存在し、該セメントミルクの固化層の側面外周の全長にわたってソイルセメント層が存在し、セメントミルクの固化層及びソイルセメント層の最上部から最深部まで芯材としての外径30mm〜60mmの鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体の築造方法であって、
    中空の掘削ロッドと、その外周下端部に設けられた掘削羽根と、その上部に設けられた攪拌翼と、掘削羽根を取り付けたロッドの部分に設けたセメントミルク吐出口を少なくとも設けた掘削装置を使用し、更に掘削ロッドの内径より大きくした先端部を下端に設けた外径30mm〜60mmの鋼管パイプを使用して、前記掘削装置の下端から該鋼管パイプを挿入し、掘削ロッドの下端部を閉塞すると共に掘削ロッドの中心に鋼管パイプを位置させ、このような状態で軟弱地盤を掘削し、下部から吐出されるセメントミルクと掘削土を混合・攪拌し、ソイルセメント層を掘削ロッドの周辺に形成しながら、軟弱地盤を掘削し、このように所定の深さのソイルセメント層が形成されたならば、芯材としての外径30mm〜60mmの鋼管パイプを残した状態で、セメントミルクを供給しつつ掘削ロッドを引き上げ、掘削ロッドが鋼管パイプの上面を過ぎた状態でも掘削ロッドからセメントミルクを供給することにより、鋼管パイプの中空部にもセメントミルクを充填させることを特徴とする芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体の築造方法。
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