JP2881614B2 - 流出防止蓋及び流出防止樋 - Google Patents

流出防止蓋及び流出防止樋

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JP2881614B2
JP2881614B2 JP13445992A JP13445992A JP2881614B2 JP 2881614 B2 JP2881614 B2 JP 2881614B2 JP 13445992 A JP13445992 A JP 13445992A JP 13445992 A JP13445992 A JP 13445992A JP 2881614 B2 JP2881614 B2 JP 2881614B2
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hollow rod
ground
soil
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rotary shaft
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JP13445992A
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勝 館山
幸彦 田村
厚生 福田
茂 吉田
上  周史
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Railway Technical Research Institute
Tokyu Construction Co Ltd
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Railway Technical Research Institute
Tokyu Construction Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切土直後の地盤、ある
いは一般の地盤を補強するための補強材の築造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】地山を切り取ったばかりの法面の崩壊を
防止するため、或いは一般の地盤を補強するための工法
は各種開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来の技術では、た
とえば利用中の鉄道のすぐ近くで工事をするような場合
には次のような問題点がある。 <イ>周囲の地盤に影響を与えずに補強工事を行うこと
は困難である。 <ロ>特に大きな直径で土砂を改良する方法であると、
周囲の土砂の崩壊を招きやすく危険である。 <ハ>補強材の工事中に、攪拌部の直径が大きいので、
攪拌された土が地盤内から表面へ流出し、その跡片付け
に多大な努力を要する
【0004】
【本発明の目的】本発明は、大径の補強体の築造の際、
補強体の土砂の流出を防止することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、中空回転軸
の周囲に掘削翼と攪拌翼とを設けた中空ロッドを地中に
前進させ、同時に攪拌土とセメントミルクとを掘削攪拌
し、中空ロッドを逆回転させて地中から取り出す際に土
の流出を防止する円盤状の流出防止蓋において、中空ロ
ッドが挿入可能な幅のU字型の切り込み溝を円盤の表面
から中心部まで形成されてなる、或いは、中空ロッドが
挿入可能な孔が円盤の中心部に形成され、該孔を境に2
つに分割可能になっている流出防止蓋、または、地盤内
から表面に流出した掘削土を受けるため、掘削地盤の該
表面下部で、該中空ロッドと平行で凹部を上に向けて配
置してなる流出防止樋にある。
【実施例1】
【0006】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。 <イ>中空ロッド 図1に本発明の施工方法に使用する掘削攪拌用の中空ロ
ッド1の一構成例を示す。中空ロッド1は、中空の回転
軸13の先端の周囲に、掘削翼11、攪拌翼12を突設
した装置である。中空回転軸13は中空の長い筒体によ
って形成する。この中空回転軸13の内部の中空部を通
して、中空回転軸13の後端からセメントミルクが供給
されたり、後述する芯材2が挿入される。中空回転軸1
3の先端部には中空部と連通している先端孔14を開口
する。この先端孔14の径は、後述する芯材2が通過で
きる程度の大きさに形成する。
【0007】そして中空ロッド1の内部の先端は先端孔
14にすり付ける状態でテーパ状に形成すると、その斜
面が芯材2の押し出しには案内となるので好ましい。さ
らに先端孔14には取り外し可能な蓋を取り付け、掘削
土が外部から中空部に侵入するのを防止すると共に、掘
削が終了後、芯材2を内部から押し出せるように構成す
る。さらに先端孔14の周囲にはセメントミルク吐出口
を形成する。そのために中空回転軸13の中空部を通し
て供給したセメントミルクは、この吐出口を通って掘削
土に供給される。掘削翼11は、中空回転軸13の先端
周辺部に固定し、中空回転軸13の回転にともなって地
盤を掘削できるように構成する。掘削翼11の歯形はス
パイラル状になって、複数に分割されている。掘削翼1
1は、掘削だけでなく、掘削土とセメントミルクを攪拌
すると共に逆回転させつつ中空ロッドを引き出す際、掘
削土とセメントミルクの混合物を先端方向に押し戻す役
割もしている。
【0008】攪拌翼12は、掘削翼11よりも後方の位
置において、中空回転軸13の周囲に固定し、中空回転
軸13の回転にともなって土とセメントミルクなどを攪
拌できるように構成する。この攪拌翼12は複数本の翼
からなっている。掘削翼11と攪拌翼12の中間の中空
回転軸13の周囲には共回り防止翼15を自由に回転で
きる状態で配置する。これは掘削翼11や攪拌翼12の
直径よりも大きい直径の翼であり、中空回転軸13が回
転しても、それ自体は回転しないから、攪拌翼の回転に
伴なって土砂が回転してしまうことを防止できる。
【0009】 <ロ>芯材2 施工に際して中空回転軸13の内部にその尾端から挿入
する長尺の補強用の部材が芯材2である。この芯材2は
鉄筋、FRP、カーボン、鋼管などを用いる。この芯材
2は、引っ張り強度が強く、その強度を長く持続でき、
酸化し難いものが特に望まれる。
【0010】 <ハ>流出防止蓋 補強体3の攪拌した土とセメントミルクの混合物が表面
に流出するのを防止するために、補強体3の表面露出部
に流出防止蓋32を配置する。流出防止蓋32は補強体
3の形状に合わせて円盤状と成し、中空ロッド1が通る
孔を中心部に設けてある。流出防止蓋32の取り外しを
容易にするために、図2に示されているように、U字型
の切り込み形状や、円盤が半分に分かれる形状を有して
いる。
【0011】 <ニ>流出防止樋 図3は、図1の流出防止蓋32の代わりに流出防止樋3
3を補強体3の露出面下部に配置したものである。図4
のように流出防止受皿33は補強体3の表面露出部の径
と同じか大きめの径を持った凹状の樋の形状を有する。
流出土砂34は流出防止樋32で保持され、他の壁面に
流出しない。
【作動】
【0012】次に施工手順について説明する。<イ>中
空ロッド1を地表面の掘削位置から地盤に挿入する。地
表面付近を掘削攪拌する前に、中空ロッド1を中心部に
通すように流出防止蓋32を取り付ける。流出防止蓋3
2は流出するソイルセメントに押し戻されないように、
地面にしっかりと押し付ける。流出防止樋33を使用す
る場合は、流出防止樋33を補強体3の径より少し外方
の位置で、中空ロッドに平行に押し付ける。更に、中空
ロッド1の回転装置を保持する装置に固定する。
【0013】 <ロ>掘削攪拌と吐出 掘削攪拌用の中空ロッド1の中空回転軸13を回転する
ことによって、攪拌中空ロッド1は地盤を掘削しながら
前進する。この際、セメントミルクを中空回転軸13の
先端付近の吐出口から吐出する。同時に中空回転軸13
が回転しているから、掘削した土とこのセメントミルク
が攪拌翼12で攪拌される。その結果、土砂混じりモル
タル(ソイルセメント)によって構成した直径の大きい
ほぼ円柱状の補強体3ができあがる。
【0014】 <ハ>芯材2の挿入 最深部まで掘削、攪拌が終了したら中空回転軸13の回
転をとめる。そして中空回転軸13の中空部を通して芯
材2を中空回転軸13の後端から挿入する。その中空回
転軸13の先端には先端孔14が開口してあり、外部へ
のみ取り外し自在の蓋が設けてある。そこで鉄筋などか
らなる芯材2によって蓋を押し出すと、容易に蓋を外す
ことができる。蓋が外れて開口した先端孔14から、芯
材を外部に突出する。これを後端から打撃するなどして
多少の深さだけ地中に打ち込む。
【0015】 <ニ>攪拌中空ロッド1の引き抜き 次に中空回転軸13に掘進時とは反対方向の回転を与え
る。すると攪拌中空ロッド1は徐々に後退し、芯材2を
残した状態で外部に引き抜くことができる。この際に回
転速度と引抜き速度を適度に調整することにより、改良
された補強体3の土砂を先端に向けて圧縮する状態で中
空ロッド1を引抜くことができる。この場合に中空回転
軸13の中心に位置していた芯材2は、正確に補強体3
の中心に位置したまま中空ロッド1を引抜くことがで
き、芯材2の位置が中心から偏ることがない。特に、中
空ロッド1を引抜く際に、攪拌土が地盤表面に流出する
ことがあるが、流出防止蓋32または樋33により防ぐ
ことが出来る。
【0016】 <ホ>セメントミルクの吐出 中空ロッド1を引抜くと、その容積分だけ土砂が不足す
ることになり、地中に空洞が生じてしまい周囲の土砂を
緩めることになる。そこで中空ロッド1の引抜きの際
に、先端付近からセメントミルクを吐出する。するとこ
セメントミルクが不足分の容積を補うことになる。こ
セメントミルクの吐出した円柱部分は攪拌されていな
いから、芯材2の周囲は土砂があまり混じらない高品質
セメントミルクで包囲された中央補強柱31が形成さ
れることになる。
【0017】 <ヘ>芯材2の定着 中空ロッド1を引抜くと、周囲を中央補強柱31によっ
て補強された状態の芯材2の尾端が孔外に露出する。そ
の尾端は、後に築造するコンクリート壁へ定着する
【0018】
【発明の効果】本発明の施工方法は上記したようになる
から、次のような効果を達成することができる。 <イ>本発明の工法であれば、補強体3の製造と地盤の
改良とを同時に行うことができる。したがって従来のよ
うに2工程を必要とせず、短時間に広い範囲の地盤の補
強を行うことができる。 <ロ>従来の補強体はその直径が小さい。そのために周
囲の摩擦抵抗を大きくとることはできなかった。しかし
本発明の方法では直径の大きな、したがって周囲の摩擦
抵抗を大きくとれる補強体3を製造することができるの
できわめて経済的である。
【0019】 <ハ>従来の補強体に比較して直径が大きい。その結
果、長さの短い円柱状の補強体3を地中に構築すること
ができる。したがって施工の位置をひんぱんに変更しつ
つ多数のアンカーを施工する従来の方法に比べて効率の
よい作業によって広い範囲の地域の土砂の改良を短時間
の内に行うことができる。 <ニ>補強体3の径が大きいので、攪拌土の流出が起こ
り易く、現場を汚し、後片付けに多大な努力を要する
が、流出防止蓋32または樋33を用いることにより防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 流出防止蓋を用いた施工の説明図
【図2】 設置された流出防止蓋の平面図
【図3】 流出防止樋を用いた施工の説明図
【図4】 設置された流出防止樋の平面図
【図5】 心材を挿入する際の施工の説明図
【図6】 補強体の完成図
フロントページの続き (72)発明者 田村 幸彦 神奈川県横浜市緑区桂台2−22−15− 106 (72)発明者 福田 厚生 東京都港区赤坂二丁目4番1号 株式会 社テノックス内 (72)発明者 吉田 茂 東京都港区赤坂二丁目4番1号 株式会 社テノックス内 (72)発明者 上 周史 東京都港区赤坂二丁目4番1号 株式会 社テノックス内 (56)参考文献 特開 昭54−54407(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 3/12 102 F02D 5/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空回転軸の周囲に掘削翼と攪拌翼とを設
    けた中空ロッドを地中に前進させ、同時に攪拌土とセメ
    ントミルクとを掘削攪拌し、中空ロッドを逆回転させて
    地中から取り出す際に土の流出を防止する円盤状の流出
    防止蓋において、 中空ロッドが挿入可能な幅のU字型の切り込み溝を円盤
    の表面から中心部まで形成されてなることを特徴とする
    流出防止蓋。
  2. 【請求項2】中空回転軸の周囲に掘削翼と攪拌翼とを設
    けた中空ロッドを地中に前進させ、同時に攪拌土とセメ
    ントミルクとを掘削攪拌し、中空ロッドを逆回転させて
    地中から取り出す際に土の流出を防止する円盤状の流出
    防止蓋において、 中空ロッドが挿入可能な孔が円盤の中心部に形成され、
    該孔を境に2つに分割可能になっていることを特徴とす
    る流出防止蓋。
  3. 【請求項3】中空回転軸の周囲に掘削翼と攪拌翼とを設
    けた中空ロッドを地中に前進させ、同時に攪拌土とセメ
    ントミルクを掘削攪拌し、中空ロッドを逆回転させて地
    中から取り出す際に土の流出を防止する凹型樋状の流出
    防止樋において、 地盤内から表面に流出した掘削土を受けるため、掘削地
    盤の該表面下部で、該中空ロッドと平行で凹部を上に向
    けて配置してなることを特徴とする流出防止樋。
JP13445992A 1992-04-28 1992-04-28 流出防止蓋及び流出防止樋 Expired - Lifetime JP2881614B2 (ja)

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JP4672209B2 (ja) * 2001-08-10 2011-04-20 株式会社テノックス 芯材として細径の鋼管パイプが存在するソイルセメント柱体及び築造方法

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