JP2630710B2 - 引張り補強体施工装置 - Google Patents
引張り補強体施工装置Info
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Description
いは一般の地盤を補強するための引張り補強体を施工す
る装置に関するものである。
るため、あるいは一般の地盤を補強するための補強体を
施工する装置は各種開発されている。
は、たとえば使用中の鉄道のすぐ近くで工事をするよう
な場合には次のような問題点がある。 <イ>従来の装置では、周囲の地盤に影響を与えずに補
強工事を行うことは困難である。 <ロ>特に大きな直径で土砂を改良する装置であると、
周囲の土砂の崩壊を招きやすく危険である。 <ハ>小さな直径で土砂を改良する装置であると、危険
性は少なくなるが施工に手間と時間がかかる。 <ニ>都市での工事のように、狭い用地や高さが制限さ
れた用地において施工することのできる装置は少ない。
になされたもので、大口径の引張り補強体を用いて、安
全に地盤を補強することのできる引張り補強体の施工装
置を提供することを目的とする。
動可能な台車と、台車に搭載した地盤の斜面を掘削可能
な掘削攪拌装置と、先端に定着体を設けた芯材とより構
成し、掘削攪拌装置は、内部を芯材とセメントミルクな
どの固化材液の通過が可能な中空回転軸と、その回転軸
の周囲に設けた掘削翼と攪拌翼とよりなり、中空回転軸
は、正逆方向の回転が可能であり、中空回転軸の先端に
は芯材の通過が可能な先端孔を開口し、この先端孔に芯
材を貫通して芯材の先端の定着体部分を回転軸の先端か
ら外部へ露出させて構成した、引張り補強体施工装置で
ある。
の固化材液を地盤内で攪拌混合するので、周囲の地盤の
崩落がなく構築できる引張り補強体施工装置である。 <ロ>掘削攪拌翼を先端部に設けた中空ロッドにより引
張り補強体を築造する際、該ロッドの中空を通して芯材
を引張り補強体の先端部の未攪拌の地盤に貫入すると共
に、芯材を中心部に配置することができる引張り補強体
施工装置である。 <ハ>芯材の周辺はほとんど攪拌されないので、攪拌中
空ロッドの引き抜き時に吐出したセメントミルクなどの
固化材液で包囲され、芯材と周囲の改良土砂とを強固に
密着させることが出来る引張り補強体施工装置である。
の実施例について説明する。 <イ>全体の構成 本発明の施工装置は、移動可能な台車1と、台車1に搭
載した掘削攪拌用の中空ロッド6と、芯材3とより構成
する。台車1は通常の履帯やタイヤによって走行自在の
車体であり、その上部には角度調整自在のガイドレール
4を搭載する。このガイドレール4には、レール上を移
動可能な回転駆動装置5を搭載し、この回転駆動装置5
には掘削と攪拌を行う、中空ロッド6を取り付ける。
の回転軸63の先端の周囲に、掘削翼、攪拌翼を突設し
た装置である。回転軸63は中空の長いパイプ状の筒体
によって形成する。この回転軸63の内部の空洞を通し
て、回転軸63の後端からセメントミルクが供給され
る。また回転軸63の先端の開口部から芯材3が挿入さ
れる。そのために中空ロッド6の先端の周囲にはセメン
トミルク吐出口を形成する。したがって回転軸63の空
洞を通して供給されたセメントミルクはこの吐出口を通
って掘削土に供給される。さらにこの中空回転軸63の
先端には、芯材3の軸の通過が可能な先端孔が開口して
ある。
る。したがって回転軸63の回転にともなって地盤を掘
削することができる。掘削翼62は、掘削だけでなく、
掘削土とセメントミルクを攪拌すると共に掘削攪拌ロッ
ド6を引き出す際、掘削土とセメントミルクの混合物を
先端方向に押し戻す役割もしている。攪拌翼は、掘削翼
62の後部で、中空回転軸63の周囲に固定し、回転軸
63の回転にともなって土とセメントミルクなどを攪拌
できるように構成する。この攪拌翼は複数本の翼からな
り、掘削攪拌ロッド6を引き出す際、攪拌翼は掘削翼6
2と同様に混合物を押し出す役割が加わる。共回り防止
翼は掘削翼62と攪拌翼の中間の中空ロッド6の周囲に
配置されている。
材3である。この芯材3は鉄筋、FRP、カーボン繊維
FRP、鋼管などを用いる。この芯材3は、引っ張り強
度が強く、その強度を長く持続でき、酸化し難いものが
特に望まれる。この芯材3の先端には定着体を設ける。
この定着体の形状はスクリュー形状としても良い。この
場合のスクリュー31は、一定の角度を持たせた螺旋形
の帯状体であり、芯材3に回転力を与えることによって
地中に食い込むように形成してある。一方、前記したよ
うに中空回転軸63の先端には芯材3の通過が可能な先
端孔が開口してある。そこでこの先端孔に芯材3を貫通
して配置する。その結果、芯材3の先端のスクリュー3
1部分のみが中空回転軸63の先端から外部へ、露出す
ることになる。
する。 <イ>装置の移動 台車1を移動することによって、補強体を構築する位置
まで接近する。
削攪拌用の中空ロッド6の回転軸63が回転し、ロッド
6は地盤の斜面を掘削しながら前進する。この地盤の斜
面とは、自然斜面や既設盛土のり面ないしは切土面を言
う。この際、セメントミルクを回転軸63の先端付近の
吐出口から吐出する。吐出と同時に回転軸63が回転し
ているから、掘削した土とこのセメントミルクが攪拌翼
で攪拌される。その結果、土砂混じりモルタル(ソイル
セメント)によって構成した直径の大きい補強体7がで
きあがる。
とめる。その芯材3の先端は先端孔を貫通して定着体3
1部分が、外部へ露出しているから、芯材3の回転によ
って先端が地中に食い込んでいる。こうして芯材3の先
端を、掘削攪拌されていない地中に食い込ませて固定す
ることができる。
がら攪拌ロッド6を徐々に後退させ、芯材3を残した状
態で外部に引き抜く。この際に逆方向への回転速度と引
抜き速度を適度に調整することにより、改良された補強
体7の土砂を先端に向けて圧縮する状態でロッド6を引
抜くことができる。この場合に回転軸63の中心に位置
していた芯材3は、その先端が地中に食い込んでいる。
したがって正確に中心に位置させたままロッド6を引抜
くことができ、芯材3の位置が補強体7の中心から偏る
ことがない。
不足することになり、空洞が生じ周囲の土砂を緩めるこ
とになる。そこでロッド6の引抜きの際に、回転軸63
の先端付近からセメントミルクを吐出する。するとこの
セメントミルクが不足分の容積を補うことになる。この
セメントミルクの吐出した中心部分は攪拌されていない
から、芯材3の周囲は土砂があまり混じらない高品質の
セメントミルクで包囲されることになる。
尾端が孔外に露出する。その尾端は後に地表面に築造す
るコンクリート壁体等に定着する。
なるから、次のような効果を達成することができる。 <イ>本発明の装置を使用すれば補強体の製造と地盤の
改良とを同時に行うことができる。したがって従来のよ
うに二工程を要せず、短時間で広い範囲の地盤を改良す
ることができる。 <ロ>従来の鉄筋補強土工法の補強体はその直径が小さ
い。そのために引抜き抵抗を大きくとることができなか
った。しかし本発明の装置を使用すれば直径が大きくな
り、したがって引抜き抵抗を大きくとれる補強体を構築
することができるのできわめて経済的である。 <ハ>従来の鉄筋補強土工法の補強体に比較して直径の
大きい改良された土砂の補強体を地中に構築することが
できる。したがって施工の位置をひんぱんに移動して多
数の補強体を施工する従来の装置に比較して効率のよい
作業によって広い範囲の地域の土砂の改良を行うことが
できる。 <ニ>改良すべき土砂をほとんど外部に持ち出すことな
く、作業を行うことができる。したがって鉄道や道路、
建築物に接近したような場所での作業のおいても周囲の
地盤を沈下させる危険がなく、安全に作業を行うことが
できる。 <ホ>改良された補強体は、中心部は濃度の高いセメン
トミルクの中心補強体、周囲は土砂とセメントミルクの
混合体、として構成することができる。したがって信頼
性の高い、高品質の補強体を地中に構築することができ
る。 <ヘ>中空のロッドを後退させるときに、芯材の先端は
地中に食い込んでいるから、芯材を正確に補強体の軸芯
位置に置いてくることができる。したがって芯材は常に
改良した土砂の中心に位置しており、引抜き力が作用し
た場合にもその引抜き力を確実に地盤に伝達して大きな
引抜き抵抗力を発揮する。 <ト>掘削攪拌ロッドの引抜きの際に、逆方向への回転
速度と引抜き速度を適度に調整することにより、改良さ
れた補強体の土砂を先端に向けて圧縮する状態でロッド
を引抜くことができる。したがって引抜きによっても土
砂は緩むことがなく、反対に圧縮されて締め固められ、
強固な補強体を形成することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】移動可能な台車と、 台車に搭載した地盤の斜面を掘削可能な掘削攪拌装置
と、 先端に定着体を設けた芯材とより構成し、 掘削攪拌装置は、内部を芯材とセメントミルクなどの固
化材液の通過が可能な中空回転軸と、その回転軸の周囲
に設けた掘削翼と攪拌翼とよりなり、中空回転軸は、正逆方向の回転が可能であり、 中空回転軸の先端には芯材の通過が可能な先端孔を開口
し、 この先端孔に芯材を貫通して芯材の先端の定着体部分を
回転軸の先端から外部へ露出させて構成した、 引張り補強体施工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4148085A JP2630710B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 引張り補強体施工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4148085A JP2630710B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 引張り補強体施工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05311653A JPH05311653A (ja) | 1993-11-22 |
JP2630710B2 true JP2630710B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15444903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4148085A Expired - Fee Related JP2630710B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 引張り補強体施工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2630710B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190006665A (ko) | 2017-07-11 | 2019-01-21 | 한국철도기술연구원 | 철도운행선 선로의 법면 경사를 조절한 노반구조물 및 그 시공방법 |
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JP3079337U (ja) * | 2001-01-31 | 2001-08-17 | 株式会社電力テック | 電気設備格納用屋外鉄箱 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP4148085A patent/JP2630710B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20190006665A (ko) | 2017-07-11 | 2019-01-21 | 한국철도기술연구원 | 철도운행선 선로의 법면 경사를 조절한 노반구조물 및 그 시공방법 |
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JPH05311653A (ja) | 1993-11-22 |
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