JP4670553B2 - コンテンツ記憶装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、付加情報の記述に用いられるコード体系とは文字の配列順が異なる言語圏のユーザに違和感を与えることを回避し、コンテンツ検索の使い勝手を向上させることを可能にする技術を提供することを目的としている。
このようなプログラムおよび記録媒体によれば、記憶手段を備えたコンピュータ装置を本発明に係るコンテンツ記憶装置として機能させることが可能になる。
(A:構成)
(A−1:楽音再生システムの構成)
図1は、本発明の1実施形態に係るコンテンツ記憶装置100を含んでいる楽音再生システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、この楽音再生システムには、コンテンツ記憶装置100とリモコン装置200とが含まれており、コンテンツ記憶装置100には、表示装置300およびスピーカ400が接続されている。
なお、本実施形態では、コンテンツ記憶装置100に記憶されるコンテンツが楽曲データである場合について説明するが、複数の楽曲の組み合わせ(いわゆる楽曲アルバム)を表すデータであっても良く、また、1または複数の映像を表すデータや映像と楽曲との組み合わせを表すデータであっても良いことは勿論である。また、本実施形態では、コンテンツ記憶装置100が、ハードディスクレコーダである場合について説明するが、コンテンツを記憶するための記憶手段としてフラッシュメモリを備えたICレコーダなどであっても良いことは勿論である。要は、いわゆるランダムアクセスが可能な記憶手段を備え、その記憶手段にコンテンツを書き込んで記憶する装置であれば良い。
より詳細に説明すると、DBサーバ600は、CD−DAディスクに記録されているコンテンツについての付加情報を前述したLatin−1コードで記述した付加情報データとそのCD−DAディスクについての上記コンテンツ識別子との組みを予め複数記憶しており、通信網500を介して受信したコンテンツ識別子に対応する付加情報データをその送信元へと返信することで上記CDDBサービスを提供する。
一方、図1のコンテンツ記憶装置100は、コンテンツの記憶を行う際に、上記CDDBサービスを利用して、そのコンテンツについての付加情報を表す付加情報データを取得しそのコンテンツとともに記憶する機能を備えている。
なお、本実施形態では、上記付加情報がコンテンツのタイトルである場合について説明するが、作曲者名や作詞者名、演奏者名などであっても良いことは勿論である。また、本実施形態では、コンテンツを一意に識別するコンテンツ識別子としてトラック数および各トラックのフレーム数を用いる場合について説明したが、コンテンツを一意に識別することが可能なデータであれば、どのようなデータであっても良い。
例えば、図3のカーソルキーK10a、K10b、K10cおよびK10dは、リスト表示画面(図2参照)に表示されているカーソルCLを、上、下、右および左へ夫々1つづつ移動させるための操作子である。なお、以下では、上記4つのカーソルキーの各々を互いに区別する必要がない場合には、「カーソルキーK10」と表記する。
図3のジャンプキーK20aおよびジャンプキーK20bは、上記リスト表示画面にて、カーソルCLを付加情報が属するグループ単位で移動させたり、同一グループの先頭に位置する付加情報へカーソルを移動させるための操作子である。例えば、先頭文字が“A”である付加情報にカーソルが位置付けられている状況でジャンプキーK20bが押下された場合には、先頭文字が“B”である付加情報のグループの先頭にカーソルCLを移動させる。なお、以下では、上記2つのジャンプキーを互いに区別する必要がない場合には、「ジャンプキーK20」と表記する。
そして、図3の決定キーK30は、図2に示すリスト表示画面にてカーソルが位置付けられている付加情報に対応するコンテンツの再生をコンテンツ記憶装置100に指示するための操作子である。本コンテンツ再生システムのユーザは、上記リスト表示画面を視認しつつ上記カーソルキーK10、ジャンプキーK20および決定キー30を適宜操作することにより、再生を所望するコンテンツを指定することができる。
図4は、コンテンツ記憶装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、コンテンツ記憶装置100は、制御部110、第1通信インターフェイス(以下、「IF」)部120、第2通信IF部130、コンテンツ再生部140と、表示制御部150、データ読取り部160、記憶部170、および、これら構成要素間のデータ授受を仲介するバス180を備えている。
揮発性記憶部170aは、例えばRAM(Random Access Memory)であり、プログラムにしたがって作動している制御部110によって生成、更新される各種データが書き込まれるワークエリアとして利用される。揮発性記憶部170aに書き込まれるデータの一例としては、リスト表示画面(図2参照)におけるカーソルCLの表示位置を表すカーソル位置データ(例えば、カーソルCLが位置付けられている付加情報のリスト表示画面内での表示順を表すデータ)が挙げられる。このカーソル位置データには、リスト表示画面を表示装置300に表示させる際に、その初期値として“1”(すなわち、リスト表示画面の先頭を表すデータ)がセットされ、以降、カーソルの移動が行われる度にその値が順次更新される。
一方、不揮発性記憶部170bは、前述したハードディスクであり、データ読取り部160によって読取られたコンテンツや、前述したCDDBサービスの利用により取得される付加情報データを格納するためのものである。また、不揮発性記憶部170bには、本発明に係るコンテンツ記憶装置に特徴的な処理を制御部110に実行させるための各種データやプログラムが予め格納されている。
上記変換規則テーブルには、図5(a)に示すレコードがLatin−1コードに含まれている文字の数分だけ格納されており、各レコードには、Latin−1コードに含まれている各文字の文字コード(図5(a)では、変換元コード)に対応付けて、その変換元コードの表す文字に対して図5(b)に示すコード表にて割り当てられている文字コード(以下、ソート用コード)とその文字が属する文字のグループを表すグループ番号(図5(a)では、“GNo”と表記)とが格納されている。
以上がコンテンツ記憶装置100の構成である。
次いで、コンテンツ記憶装置100の制御部110が、不揮発性記憶部170bに格納されているプログラムにしたがって行う動作について説明する。なお、以下に説明する動作例では、コンテンツ記憶装置100の不揮発性記憶部170bには、前述した変換規則テーブルおよび図6(a)に示す表示順管理テーブルが予め格納されており、その表示順管理テーブルに格納されている各付加情報データに対応する5つのコンテンツが予め格納されているものとする。
コンテンツ記憶装置100の制御部110は、図示せぬ電源が投入されると不揮発性記憶部170bから上記プログラムを読み出して実行する。このプログラムにしたがって作動している制御部110は、自装置の利用をユーザに促すために前述したリスト表示画面を表示装置300に表示させる。
本動作例では、制御部110は、図6(a)に示す表示順管理テーブルが不揮発性記憶部170bに格納されているため、その表示順管理テーブルに書き込まれている各付加情報をその付加情報に対応付けて表示順管理テーブルに格納されている表示順データの順に並べたリスト表示画面を表示装置300に表示させるように表示制御部150を制御する。その結果、表示装置300には、図2に示すリスト表示画面が表示されることになる。このリスト表示画面を視認したユーザは、リモコン装置200に設けられている各種操作子を適宜操作し所望のコンテンツの再生をコンテンツ記憶装置100に指示することが可能である。
以上に説明したように、表示順管理テーブルは、制御部110にリスト表示画面を表示させる際に利用されるのであるから、新たなコンテンツが不揮発性記憶部170bに格納された場合など、不揮発性記憶部170bに格納されているコンテンツに変化が生じた場合には、その変化に応じて表示順管理テーブルの格納内容を更新する必要がある。本実施形態では、このような表示順管理テーブルの格納内容の更新は、上記プログラムにしたがって作動している制御部110により実行される。以下では、制御部110が、上記プログラムにしたがって行う表示順管理テーブル更新動作について説明する。
図7は、制御部110が、上記プログラムにしたがって行う表示順管理テーブル更新動作の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、制御部110が上記プログラムにしたがって作動している状況下で、コンテンツおよびコンテンツ識別子が書き込まれたCD−DAディスクがデータ読取り部160bにセットされ、そのコンテンツの記憶をリモコン装置200を介して指示されると、制御部110は、そのコンテンツをデータ読取り部160bによって読み取り不揮発性記憶部170へ書き込んで記憶する一方、図7に示すフローチャートにしたがって表示順管理テーブルの格納内容を更新する。
次いで、図8(a)に示すリスト表示画面を視認したユーザが、再生を所望するコンテンツを選択するためにリモコン装置200に設けられている各種操作子を操作した場合に、制御部110が行うカーソル移動動作について説明する。なお、上記操作子のうち、カーソルキーK10を操作した場合の動作については、一般的なコンピュータ装置が行うカーソル移動動作と何ら変わるところがないため、説明を省略しジャンプキーK20が操作された場合の動作を中心に説明する。
以上が、ジャンプキーK20bの押下に応じてコンテンツ記憶装置100の制御部110が行うカーソル移動動作である。次いで、ジャンプキーK20aが押下された場合動作について図10を参照しつつ説明する。
以上に説明したように、本実施形態によれば、先頭文字が欧州文字である付加情報とその欧州文字に対応する英字が先頭文字である付加情報とをグループ化してリスト表示することが可能になる。これにより、欧州文字とその欧州文字に対応する英字と同一グループに属する文字として認識する言語圏のユーザに対して違和感を与えることがないリスト表示を行うことが可能になる、といった効果を奏する。
また、本実施形態によれば、例えば数百など大量のコンテンツが不揮発性記憶部170bに記憶されている場合であっても、ジャンプキーK20の操作によってグループ単位、または、グループ内の先頭位置へカーソルを移動させることが可能であるとともに、各グループ内では、カーソルキーK10の操作によってカーソルを1つづつ移動させることが可能である。このため、ジャンプキー20とカーソルキー10とを適宜使い分けることによって、所望のコンテンツを探し出す際の検索効率を向上させることが可能になる、といった効果を奏する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、係る実施形態に以下に述べるような変形を加えても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、付加情報データを構成する各文字コードを変換規則テーブルの格納内容にしたがって変換して得られるソート用データを、ソート用コードの昇順にソートすることによって、欧州文字とその欧州文字に対応する英字の表示順を、付加情報の記述に用いられているコード体系における文字の配列順とは異なる配列順に変更する場合について説明した。しかしながら、本発明の適用対象は、欧州文字とその欧州文字に対応する英字の配列順の変更のみに適用されるものではない。例えば、付加情報データがシフトJISコードなど日本語に対応したコード体系で記述されている場合には、シフトJISコードとソート用コードとの対応を変換規則テーブルにて適宜定めておけば、漢字や平仮名、カタカナの配列順をシフトJISコードにおける配列順とは異ならせることも可能であり、それらと英字との配列順を異ならせることも可能である。
また、上述した実施形態では、表示装置300とスピーカ400とをコンテンツ記憶装置100とは別体のハードウェアで構成する場合について説明したが、これらを一体のハードウェアで構成するとしても勿論良い。
また、上述した実施形態では、1の変換規則テーブルを不揮発性記憶部170bに格納しておく場合について説明したが、互いに異なる変換規則を表す複数の変換規則テーブルを不揮発性記憶部170bに格納しておくとともに、各変換規則テーブルにその変換規則にしたがって変換された文字の配列順を用いる言語または地域を表すデータを対応付けて格納しておき、ユーザによって指定された言語または地域に対応する変換規則テーブルを読み出して用いるようにしても良い。一般に、欧州系の言語であっても言語毎に、欧州文字とその欧州文字に対応する英字とを同一グループに属する文字として認識するか否かは異なり、また、英字と欧州文字とは各々異なるグループに属すると認識する場合もあるからである。また、言語を指定する際には、ユーザに指定させるのではなく、例えば、コンテンツ記憶装置100の工場出荷時にその仕向け地に応じて予め設定しておくとしても勿論良い。
Claims (4)
- コンテンツと前記コンテンツについての付加情報を表す文字列データである付加情報データとの組を1または複数を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている付加情報データの表す付加情報を表示装置にリスト表示させる際の表示順を、その付加情報データに所定の規則にしたがった変換を施して得られるデータの値に応じて特定する特定手段と、
前記記憶手段に記憶されている付加情報データの表す付加情報を、前記特定手段により特定された表示順で前記表示装置にリスト表示させる表示制御手段と、
ユーザの指示を表す指示内容データが入力される入力手段と
を有し、
前記付加情報データは、
その付加情報データを表す文字列を構成する各文字に対して第1のコード体系にて割り当てられている文字コードを、各文字の配列順に並べてなるデータであり、
前記所定の規則は、
前記第1のコード体系にて各文字に割り当てられている文字コードと前記第1のコード体系とは異なる文字の配列順を有する第2のコード体系にてその文字に割り当てられている文字コードとの対応を表すとともに、当該第2のコード体系の文字コードにより配列される文字を配列順に従ってグループ化する規則であり、
前記特定手段は、
前記付加情報データを構成する各文字コードを前記所定の規則にしたがって前記第2のコード体系にて割り当てられている文字コードに変換して得られるデータをその値の昇順または降順でソートした場合のソート順を、その付加情報データの表す付加情報の表示順として特定し、
前記表示制御手段は、
前記付加情報を前記表示装置にリスト表示させる際に、前記付加情報の何れかにカーソルを位置付けて表示させ、
所定の指示内容データが前記入力手段へ入力された場合に、前記カーソルが位置付けられている付加情報の先頭文字が属するグループに隣接するグループまたは当該先頭文字と同じグループに属する先頭文字を有する付加情報のうち特定の順番で表示される付加情報へ前記カーソルを移動させる
ことを特徴とするコンテンツ記憶装置。 - 前記特定の順番で表示される付加情報は、同一グループに属する先頭文字を有する付加情報の表示順のうち先頭に表示される付加情報である
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記憶装置。 - 前記第1のコード体系は、
英字と欧州文字とが互いに異なるグループに分類されて文字コードが割り当てられているコード体系であり、
前記第2のコード体系は、
欧州文字とその欧州文字に対応する英字とが同一のグループに属するように文字コードが割り当てられているコード体系である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツ記憶装置。 - 言語または地域を表すデータに対応付けて、その言語または地域における文字の配列順に応じた前記第2のコード体系と前記第1のコード体系との対応規則を表す規則データを記憶する第2の記憶手段と、
言語または地域を指定させ、その指定内容に応じた規則データを前記第2の記憶手段から読み出す読み出し手段と、
を備え、
前記特定手段は、
前記読み出し手段により読み出された規則データの表す規則にしたがって前記付加情報データを表す付加情報の表示順を特定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツ記憶装置。
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