JP4669161B2 - 印鑑ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、未使用時には朱肉を内蔵した回転蓋が印鑑の印面を閉塞して印面に朱肉が接触し、使用時には捺印動作と連動して回転蓋が回転して印面を開放し捺印することができる印鑑ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、三文判等の市販の印鑑を内部に保持し、未使用時には朱肉を内蔵した回転蓋が印鑑の印面を閉塞して印面に朱肉が接触し、使用時には捺印動作と連動して回転蓋が回転して印面を開放する印鑑ケースは知られており、例えば、実開平5−41844号、実開平5−91858号、実開平6−12056号、特開平9−314977号等に開示されている。
【0003】
この種の印鑑ケースは一般に、印鑑を保持する印鑑保持筒と一体化されたホルダーを押圧して下降させることにより印鑑保持筒が脚枠体内を下降し、これに連動して朱肉を内蔵した回転蓋が回転して印面が脚枠体の下端開口より露呈し捺印できるという構成となっている。そして、この種の印鑑ケースは衣服のポケットや鞄に入れて携帯されることも多いが、このような携帯時において使用者の意に反してホルダーを下降させる押圧力が加わってしまうと、印鑑保持筒が下降して閉蓋状態にあった回転蓋が回転してしまい、これにより印面が露呈してポケットや鞄の中にある物や衣服や手が朱肉で汚れてしまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、このような問題の解決を図った印鑑ケースとして特開平10−29702号及び特開平11−34462号に開示されたものがある。これら公報に開示された印鑑ケースは、閉蓋状態においてホルダー及び印鑑保持筒の下降を阻止して回転蓋の回転を阻止するロック機構をホルダー側面に設けたものであるが、このロック機構はホルダー側面に突出して設けてあり、そのロック機構を構成する部品のサイズも大きいので、携帯時や収納時等においてロック機構に他物が触れ易くなっている。このため、携帯時や収納時においてホルダー及び印鑑保持筒の下降を阻止したロック状態が使用者の意に反して解除されてしまう恐れがあり、ロック状態が解除されたことに気付かずそのまま携帯していると、閉蓋状態にあった回転蓋が回転して印面が露呈して、ポケットや鞄の中にある物や衣服や手が朱肉で汚れてしまうという恐れがあった。又、前記公報に開示された印鑑ケースのロック機構はホルダー側面に突出して設けてあるので印鑑ケース全体のデザインに統一感がなく見栄えが悪く、更に、ロック機構の組付けも面倒であるという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明はロック状態が使用者の意に反して解除されることがなく、又、ロック機構を設けることにより印鑑ケース全体の見栄えが損なわれることがなく、更に、ロック機構の組付け作業性が優れた印鑑ケースを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決するために、上下端面が開口し一側に窓部を有する脚枠体内に印鑑を着脱自在に保持する印鑑保持筒を上下動自在に収納し、前記脚枠体の一側に前記窓部において出没する朱肉を内蔵した回転蓋を回転自在に枢着し、前記印鑑保持筒の上部に前記脚枠体の上部外周を覆うホルダーを冠着し、前記印鑑保持筒を常時上方に付勢した状態として、前記印鑑保持筒が最上部に位置する時には前記回転蓋が閉蓋状態となって印鑑の印面を閉塞し、前記印鑑保持筒が前記脚枠体内を下降するとそれに連動して前記回転蓋が回転して開蓋状態となって印鑑の印面を開放する印鑑ケースにおいて、前記脚枠体の一対の支持片と連結される一対の連結片を前記回転蓋に設け、閉蓋状態において上方に位置させた時に内面が前記回転蓋の外側面と前記脚枠体の外側面に当接して前記回転蓋の回転を阻止するロック部材を前記一対の連結片の間に上下スライド自在に設けたことを特徴とする印鑑ケースである。
【0007】
そして、前記ロック部材に長孔を設け、前記回転蓋を前記脚枠体に回転自在に枢着する軸を前記長孔に嵌挿して該軸により前記ロック部材を軸支させることにより、前記ロック部材を前記一対の連結片の間に上下スライド自在に設けることができる。
【0008】
又、前記一対の連結片の内面と前記ロック部材の外面のうち一方に一対のスライド溝、他方に一対のスライド片を設け、前記スライド片を前記スライド溝に係止させることにより前記ロック部材を前記一対の連結片の間に上下スライド自在に設けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を基に説明する。図1〜図9は本発明の第一の実施形態を示すものであり、1は上下端面が開口したプラスチック製の中空状の脚枠体で、下部一側面には窓部2を設けてあり、この窓部2の上縁には中心に小孔3aを有する一対の支持片3を設けてあり、窓部2を有する側面と連続する対向二側面には窓部2と連通する一対の切欠部4を設けてある。この切欠部4は支持片3の小孔を中心とした円周上を切欠いた半円状となっている。
【0010】
5は下端が開口したプラスチック製の中空状の印鑑保持筒で、下部側面の対向位置には上下に延びる一対の縦溝6を設けてあり、上部側面の対向位置には印鑑保持筒5の内外を連通させる一対の開口部7を設けてあり、この一対の開口部7の間に位置する側面の対向位置には一対の係止爪8を設けてあり、上端面には孔9を設けてある。この印鑑保持筒5は、開口部7側を脚枠体1の下端開口より挿入して縦溝6と切欠部4を対向させて脚枠体1の内部に上下動自在に収納するものである。又、この印鑑保持筒5の内部には三文判等の朱肉を必要とする市販の印鑑を着脱自在に保持するための筒状のカツラバネ10を嵌挿してある。このカツラバネ10は上下2ヵ所を内側に突出させた波状をしており、下端には側面の一部を外側に折り曲げて爪部10aを形成してあり、この爪部10aを印鑑保持筒5内の溝部5aに嵌入することにより印鑑保持筒5内に固定されるものである。
【0011】
11はプラスチック製の回転蓋で、図5に示すように側板部12の一側には朱肉を含浸させた朱肉パッド13が配設される朱肉皿14を設けてあり、側板部12の上縁には中心に小孔15aを有する一対の連結片15を設けてあり、側板部12の上部両端には内方に突出する突子16を内面に有する一対のガイド片17を設けてある。又、一対の連結片15の間には中心に長孔33aを有するプラスチック製のロック部材33を上下スライド自在に設けてある。
【0012】
この回転蓋11とロック部材33の組付けは、脚枠体1の切欠部4と脚枠体1内に収納された印鑑保持筒5の縦溝6を同位置としてガイド片17の突子16を切欠部4と縦溝6内に位置させて、その状態で一対の連結片15を脚枠体1に設けられた一対の支持片3の間に配置して支持片3の小孔3aと連結片15の小孔15aを連通させると共に、一対の連結片15の間にロック部材33を配置して前記小孔3a、15aとロック部材33の長孔33aを連通させて、その小孔3a、15aと長孔33aに軸18を嵌挿して、一対の支持片3と一対の連結片15とロック部材33を連結することにより、回転蓋11は脚枠体1に回転自在に枢着され、ロック部材33は回転蓋11の一対の連結片15の間に軸18により回転自在かつ上下スライド自在に軸支されるものである。このように、ロック部材33の組付けは回転蓋11の組付けと同時に行うことができる。
【0013】
そして、回転蓋11を脚枠体1に枢着した状態では、ガイド片17の突子16の周面は切欠部4の切欠面に常時当接し、かつ、突子16は脚枠体1内に収納された印鑑保持筒5の縦溝6内に常時位置するものとなる。そして、図7に示すように突子16が縦溝6の下端に当接し、かつ、回転蓋11の側板部12が窓部2を閉塞している時、印鑑保持筒5は下端が脚枠体1の下端開口よりも上方に位置し脚枠体1内おいて上方に抜け止めされて最上部に位置することとなり、この時、朱肉皿14は印鑑保持筒5の下端開口を閉塞し、回転蓋11は窓部2において脚枠体1内に没入して閉蓋状態となる。尚、回転蓋11が閉蓋状態にある時、図7に示すようにガイド片17の突子16は切欠部4の上部に位置する。
【0014】
又、一対の連結片15の間に設けられたロック部材33は、その一対の連結片15に上下スライド自在に挟持された状態となるので、ロック部材33は回転蓋11と一体となって回転することとなる。そして、図3に示すように長孔33aの上端が軸18に当接してロック部材33が最下部に位置する時、ロック部材33の上端は連結片15の上端と平坦に並んだ状態となって、ロック部材33の内面は回転蓋11の側板部12の外側面にのみ当接した状態となるので、回転蓋11は脚枠体1の外側方向に回転自在となる。
【0015】
19は下端が開口し下部一側を切欠いたプラスチック製の中空状のホルダーで、上部側面の対向位置には印鑑保持筒5の開口部7に対応する一対の開口部20を設けてあり、この一対の開口部20の間に位置する側面の対向位置には印鑑保持筒5の係止爪8に対応する一対の係止孔21を設けてある。このホルダー19の組付けは、印鑑保持筒5を内部に収納した脚枠体1の上端面に弾発部材22を配設した状態で、脚枠体1の上端開口より突出した印鑑保持筒5の係止爪8を係止孔21に係止させることにより印鑑保持筒5に冠着するもので、これにより、ホルダー19は脚枠体1の上部外周を覆った状態で印鑑保持筒5と連結されて一体化されるものである。尚、本実施の形態では弾発部材22としてコイルスプリングを使用している。
【0016】
そして、ホルダー19を印鑑保持筒5に冠着した時、図3に示すように弾発部材22の一端は脚枠体1の上端面に当接し他端はホルダー19内の環状段部23に当接して、印鑑保持筒5はホルダー19と共に常時上方に付勢された状態となり、これにより、印鑑保持筒5は常時脚枠体1内の最上部に位置した状態となり、回転蓋11は常時閉蓋状態となる。
【0017】
又、ホルダー19の上端面中央には孔24を設けてあり、上端外面の孔24の周縁には上端が開口し外周に雄ねじが形成してある中空状のねじ筒25を突設してある。このねじ筒25には、内面に雌ねじが形成され中心に軸部26を有するプラスチック製の高さ調整部材27を螺着してあり、図3に示すようにこの高さ調整部材27の軸部26はねじ筒25内を貫通して、下端がホルダー19の孔24と印鑑保持筒5の孔9を介して印鑑保持筒5内に突出している。この高さ調整部材27を回転させると、高さ調整部材27の雌ねじとねじ筒25の雄ねじの螺合により高さ調整部材27はねじ筒25に対して上下動し、これにより、軸部26の下端は印鑑保持筒5内で上下動する。
【0018】
28は下端が開口したプラスチック製の中空状のホルダーキャップであり、内側面対向位置には一対の突起29を設けてあり、この突起29と、ホルダー19の上部側面の対向位置に設けられた一対の突起30を乗り越え嵌合させることにより、ホルダーキャップ28はホルダー19の上部に着脱自在に冠着するものである。このホルダーキャップ28は印鑑保持筒5の上部に設けられた一対の開口部7やホルダー19の上部に設けられた一対の開口部20や高さ調整部材27等を覆い隠すものである。
【0019】
次に、以上のように構成された本実施の形態による印鑑ケースの使用方法を説明する。まず、印鑑ケースに印鑑31を取り付ける場合には、図3に示すようにロック部材33を最下部に位置させたロック解除状態でホルダー19を弾発部材22の弾発力に抗して押圧して脚枠体1に対して押し下げると、回転蓋11は印鑑保持筒5により押圧され、この押圧力により回転蓋11は図8に示すように朱肉皿14の上面が印鑑保持筒5の下端角部34に当接しながら脚枠体1の外側方向に回転し、この回転蓋11の回転と共に印鑑保持筒5は脚枠体1内を下降する。
【0020】
そして、印鑑保持筒5の下端開口が脚枠体1の下端開口に位置するまでホルダー19を押し下げると、回転蓋11は図9に示すようにその朱肉皿14が窓部2より脚枠体1の外側に完全に突出した状態となるまで回転し、このように回転蓋11が開蓋状態となった時、印鑑保持筒5の下端開口は開放される。ここで、印鑑保持筒5が脚枠体1内を下降して回転蓋11が脚枠体1の外側方向に回転する時、図7及び図8及び図9に示すようにガイド片17の突子16はその周面が脚枠体1の切欠部4の切欠面に当接しながら切欠部4の下方に移動し、かつ、突子16は印鑑保持筒5の縦溝6の上方に移動するものであり、印鑑保持筒5の溝部6は回転蓋11の回転を妨げない大きさに設定されるものである。
【0021】
そして、図9に示すようにホルダー19を押し下げて回転蓋11を開蓋状態として印鑑保持筒5の下端開口を開放したら、この状態を保ちながら印鑑保持筒5の下端開口より印鑑31を挿入して、印鑑31を印鑑保持筒5に保持させる。この時、印鑑31の上端が高さ調整部材27の軸部26下端面に当接するまで印鑑31を挿入する。尚、図3に示すように印鑑31の上端が高さ調整部材27の軸部26下端面に当接した時、印鑑31の上部は図6に示すように印鑑保持筒5の上部にある開口部7の部分に位置し、印鑑31の印面32は図3に示すように印鑑保持筒5の下端開口より下方に若干突出した状態となる。
【0022】
そして、印鑑31の上端が高さ調整部材27の軸部26下端面に当接したら、ホルダー19への押圧を解く。すると、印鑑保持筒5は弾発部材22の弾発力により脚枠体1内を上昇し、これに伴いガイド片17の突子16は縦溝6の下端に接近していく。そして、図8に示すように突子16が縦溝6の下端に当接した後に印鑑保持筒5が脚枠体1内を更に上昇すると、突子16と縦溝6下端の当接により回転蓋11はその朱肉皿14の上面が印鑑保持筒5の下端角部34に当接しながら脚枠体1の内側方向に回転する。尚、回転蓋11が脚枠体1の内側方向に回転する時、ガイド片17の突子16はその周面が脚枠体1の切欠部4の切欠面に当接しながら切欠部4の上方に移動する(図8→図7参照)。
【0023】
そして、印鑑保持筒5が最上部に位置した時、回転蓋11は図7に示すように閉蓋状態となって回転蓋11の側板部12は窓部2を閉塞し、朱肉皿14は図3に示すように印鑑31の印面32を閉塞して印面32に朱肉パッド13が接触する。これにより、印鑑31の未使用時には印面32に朱肉が常時付着した状態となる。以上の作業により印鑑31の取り付けが完了する。
【0024】
ここで、本実施の形態では、図7及び図8及び図9に示すように回転蓋11が回転する際にその朱肉皿14上面が当接する印鑑保持筒5の下端角部34をR形状としてあり、回転蓋11が回転する際にはガイド片17の突子16の周面が切欠部4の切欠面に常時当接しているので、回転蓋11はがたつくことなくスムースに開閉する。
【0025】
次に、本実施の形態の印鑑ケースに取り付けた印鑑31の印面向きを調整する場合には、図6に示すようにホルダーキャップ28を取り外した後、前記した印鑑取り付け時と同様にロック部材33を最下部に位置させてロック解除状態とし、その状態でホルダー19を弾発部材22の弾発力に抗して押圧して押し下げて印鑑保持筒5を脚枠体1内にて下降させ、回転蓋11を脚枠体1の外側方向に回転させて図9に示すように開蓋状態にする。そして、その状態を保持して印面32を確認しながら、図6に示す印鑑保持筒5上部の一対の開口部7及びホルダー19上部の一対の開口部20において露呈する印鑑31の上部を指で摘んで周方向に回転させて印面向きを調整する。そして、印面向きの調整が完了したら、前記した印鑑取り付け時と同様にホルダー19への押圧を解いて、回転蓋11を図7に示すように完全に閉じた状態にする。このように、本実施の形態では、印鑑保持筒5の開口部7及びホルダー19の開口部20において印鑑保持筒5内に保持させた印鑑31の上部が露呈し、この開口部7、20より露呈する部分を指で摘むことにより印面向きを調整することができるので、印面向きの調整をする際に印鑑31を取り外す必要はなく、又、指が汚れることもない。
【0026】
次に、本実施の形態の印鑑ケースに取り付けた印鑑31の印面32と朱肉パッド13の接触状態を調整する場合には、図6に示すようにホルダーキャップ28を取り外して高さ調整部材27を回転させて、この高さ調整部材27の軸部26を印鑑保持筒5内で上下動させることにより、印鑑保持筒5の下端開口における印鑑31の印面32の突出量を調整することができる。これにより、印面32に付着する朱肉の量を適正にすることができる。
【0027】
次に、本実施の形態のケースに取り付けた印鑑31を捺印する場合には、図3に示すようにロック部材33を最下部に位置させてロック解除状態とし、その状態で脚枠体1を捺印位置に置いて、前記した印鑑取り付け時と同様にホルダー19を弾発部材22の弾発力に抗して押圧して押し下げ、印鑑保持筒5を脚枠体1内にて下降させて回転蓋11を脚枠体1の外側方向に回転させて、回転蓋11を図9に示すように開蓋状態とする。すると、朱肉が付着した印面32が脚枠体1の下端開口より露呈して捺印することができる。そして、捺印が完了したら、前記した印鑑取り付け時と同様にホルダー19への押圧を解いて、回転蓋11を図7に示すように完全に閉じた状態にする。
【0028】
次に、本印鑑ケースを使用しない時、即ち、携帯時や収納時においては、図4に示すように長孔33aの下端が軸18に当接するまでロック部材33を上方にスライドさせて最上部に位置させる。すると、図4に示すようにロック部材33の下部内面は回転蓋11の側板部12の外側面に当接し、かつ、ロック部材33の上部内面は脚枠体1の外側面に当接する。そして、この状態にてホルダー19を弾発部材22の弾発力に抗して押圧して押し下げて印鑑保持筒5を脚枠体1内にて下降させようとすると、前述したようにロック部材33の下部内面が回転蓋11の側板部12の側面に当接し、かつ、ロック部材33の上部内面が脚枠体1の側面に当接しているので、脚枠体1の外側方向への回転蓋11の回転は阻止され、これにより、ホルダー19と印鑑保持筒5の下降も阻止される。
【0029】
このように、ロック部材33を最上部に位置させたロック状態では、回転蓋11の回転が阻止され、ホルダー19と印鑑保持筒5の下降が阻止されるので、携帯時や収納時において回転蓋11が使用者の意に反して回転して印面が露呈することを防止することができ、ポケットや鞄の中にある物や衣服や手が朱肉により汚れることを防止することができる。又、ロック部材33は一対の連結片15の間に設けるものとしているので、このロック部材33は比較的小さな部品で構成することができ、脚枠体1と回転蓋11の連結部分に一体化して設けることができるので、携帯時において使用者の意に反してロック状態が簡単に解除されることを防止することができ、又、印鑑ケース全体の見栄えを損なうこともない。
【0030】
尚、ロック部材33を最上部に位置させたロック状態とロック部材33を最下部に位置させたロック解除状態を確実に保持するために、連結片15の内側面とロック部材33の外側面、もしくは、ロック部材33の内側面と回転蓋11の側板部12及び脚枠体1の外側面に、互いに乗り越え嵌合する突起や凹凸を設けても良い。
【0031】
次に、本発明の第二の実施形態を図10にて説明する。尚、ここでは、前記した第一の実施形態と異なる点のみ説明する。第二の実施形態では、脚枠体1に設けられた一対の支持片3’の内側面に凹部3bを設け、回転蓋11に設けられた一対の連結片15’の外側面に凸部15bを設け、この凸部15bを前記凹部3bに回転自在に嵌合することにより、回転蓋11を脚枠体1に回転自在に枢着してある。そして、一対の連結片15’の内側面に上下に延びるスライド溝15cを設け、一対の連結片15の間に設けられるロック部材33’の外側面に前記スライド溝15cにスライド自在に係合する一対のスライド片33cを設け、このスライド片33cを前記スライド溝15cに係合させることにより、ロック部材33’を一対の連結片15の間に上下スライド自在に設けてある。以上が前記した第一の実施形態と異なる点であり、他の構成は前記した第一の実施形態と同一である。尚、図10はスライド片33cの下端がスライド溝15cの下端に当接して、ロック部材33’が最下部に位置したロック解除状態を示すものである。
【0032】
以上の構成による第二の実施形態の印鑑ケースにおいて、ロック部材33’を上方にスライドさせると、ロック部材33’はスライド片33cの上端がスライド溝15cの上端に当接するまで上方に移動し、スライド片33cの上端がスライド溝15cの上端に当接した時、ロック部材33’は最上部に位置する。このようにロック部材33’が最上部に位置した時、前記した第一の実施形態と同様にロック部材33’の下部内面が回転蓋11の側板部12の外側面に当接し、かつ、ロック部材33’の上部内面が脚枠体1の外側面に当接したロック状態となって、回転蓋11の回転が阻止されてホルダー19と印鑑保持筒5の下降が阻止されるので、携帯時や収納時に回転蓋11が使用者の意に反して回転して印面が露呈するのを防止することができ、ポケットや鞄の中にある物や衣服や手が朱肉により汚れることを防止することができる。又、ロック部材33’は一対の連結片15’の間に設けるものとしているので、このロック部材33’は比較的小さな部品で構成することができ、脚枠体1と回転蓋11の連結部分に一体化して設けることができるので、携帯時や収納時において使用者の意に反してロック状態が簡単に解除されることを防止することができ、又、印鑑ケース全体の見栄えを損なうこともない。
【0033】
尚、ロック部材33’を最上部に位置させたロック状態とロック部材33’を最下部に位置させたロック解除状態を確実に保持するために、スライド溝15cとスライド片33cに互いに乗り越え嵌合する突起や凹凸を設けても良い。又、一対の連結片15’の内側面にスライド片を設け、ロック部材33’の外側面に前記スライド片に対応するスライド溝を設けても良い。
【0034】
以上、本発明の実施の形態として第一、第二の実施形態を説明してきたが、本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、回転蓋11を開閉させる機構も前記した実施の形態によるもの以外の公知の構成であっても良い。
【0035】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の印鑑ケースでは、回転蓋の回転を阻止してホルダーと印鑑保持筒の下降を阻止するロック部材を回転蓋の一対の連結片の間に設け、そのロック部材は比較的小さな部品で脚枠体と回転蓋の連結部分に一体化して設けるものとしたので、次のような効果を奏するものである。
▲1▼携帯時や収納時においてロック状態が使用者の意に反して解除されることを防止することができ、これにより、携帯時や収納時において回転蓋が使用者の意に反して回転して印面が露呈することを防止し、ポケットや鞄の中にある物や衣服や手が朱肉により汚れることを防止することができる。
▲2▼従来のようにロック機構を設けることにより印鑑ケース全体の見栄えが損なわれるといったこともなく、デザイン性に優れたものである。
▲3▼ロック部材の組付けを回転蓋の組付けと同時に行うことができるので、組付け作業性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の分解斜視図。
【図2】本発明の第一の実施形態の要部拡大分解斜視図。
【図3】本発明の第一の実施形態のロック解除状態の断面図。
【図4】本発明の第一の実施形態のロック状態の断面図。
【図5】本発明の第一の実施形態の回転蓋の断面図。
【図6】本発明の第一の実施形態のホルダーキャップを外した正面図。
【図7】本発明の第一の実施形態の閉蓋状態を示す説明図。
【図8】本発明の第一の実施形態の回転蓋作動状態を示す説明図。
【図9】本発明の第一の実施形態の開蓋状態を示す説明図。
【図10】本発明の第二の実施形態の要部拡大正面図。
【符号の説明】
1 脚枠体
2 窓部
3、3’支持片
3a 小孔
3b 凹部
4 切欠部
5 印鑑保持筒
6 縦溝
7 開口部
8 係止爪
9 孔
10 カツラバネ
11 回転蓋
12 側板部
13 朱肉パッド
14 朱肉皿
15、15’連結片
15a 小孔
15b 凸部
15c スライド溝
16 突子
17 ガイド片
18 軸
19 ホルダー
20 開口部
21 係止孔
22 弾発部材
23 環状段部
24 孔
25 ねじ筒
26 軸部
27 高さ調整部材
28 ホルダーキャップ
29 突起
30 突起
31 印鑑
32 印面
33、33’ロック部材
33a 長孔
33b スライド片
34 下端角部
Claims (3)
- 上下端面が開口し一側に窓部を有する脚枠体内に印鑑を着脱自在に保持する印鑑保持筒を上下動自在に収納し、前記脚枠体の一側に前記窓部において出没する朱肉を内蔵した回転蓋を回転自在に枢着し、前記印鑑保持筒の上部に前記脚枠体の上部外周を覆うホルダーを冠着し、前記印鑑保持筒を常時上方に付勢した状態として、前記印鑑保持筒が最上部に位置する時には前記回転蓋が閉蓋状態となって印鑑の印面を閉塞し、前記印鑑保持筒が前記脚枠体内を下降するとそれに連動して前記回転蓋が回転して開蓋状態となって印鑑の印面を開放する印鑑ケースにおいて、前記脚枠体の一対の支持片と連結される一対の連結片を前記回転蓋に設け、閉蓋状態において上方に位置させた時に内面が前記回転蓋の外側面と前記脚枠体の外側面に当接して前記回転蓋の回転を阻止するロック部材を前記一対の連結片の間に上下スライド自在に設けたことを特徴とする印鑑ケース。
- 前記ロック部材に長孔を設け、前記回転蓋を前記脚枠体に回転自在に枢着する軸を前記長孔に嵌挿して該軸により前記ロック部材を軸支させることにより、前記ロック部材を前記一対の連結片の間に上下スライド自在に設けた請求項1に記載の印鑑ケース。
- 前記一対の連結片の内面と前記ロック部材の外面のうち一方に一対のスライド溝、他方に一対のスライド片を設け、前記スライド片を前記スライド溝に係止させることにより、前記ロック部材を前記一対の連結片の間に上下スライド自在に設けた請求項1に記載の印鑑ケース。
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