JP4316828B2 - 印鑑ケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、未使用時には朱肉パッドを内蔵した回転蓋が印鑑の印面を閉塞して印面に朱肉パッドが接触し、使用時には捺印動作と連動して回転蓋が回転して印面を開放し捺印することができる印鑑ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、三文判等の市販の印鑑を内部に保持し、未使用時には朱肉パッドを内蔵した回転蓋が印鑑の印面を閉塞して印面に朱肉パッドが接触し、使用時には捺印動作と連動して回転蓋が回転して印面を開放する印鑑ケースは知られており、例えば、実開平5−41844号、実開平5−91858号、実開平6−12056号、特開平9−314977号等に開示されている。
【0003】
この種の印鑑ケースは、印鑑を保持する印鑑保持筒が脚枠体内に上下動自在に収納されて、この印鑑保持筒が脚枠体を上方より覆うホルダーと連結されて常時は弾発部材により上方に付勢されており、印鑑保持筒が上方に位置する時には回転蓋は閉蓋状態となり、前記ホルダーを前記弾発部材の弾発力に抗して押圧して下降させることにより、ホルダーと連結された印鑑保持筒が脚枠体内を下降し、これに連動して回転蓋が回転して開蓋状態となって、これにより印面が脚枠体の下端開口より露呈して捺印できるという構成になっている。一方、捺印後、ホルダーへの押圧を解くと弾発部材の弾発力によりホルダーと印鑑保持筒は上昇し、これにより回転蓋は閉蓋状態となるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そして、この種の印鑑ケースに印鑑を取り付ける場合、前記したようにホルダーを弾発部材の弾発力に抗して下降させて回転蓋を開蓋状態とし、この状態を保持しながら印鑑を脚枠体の下端開口より印鑑保持筒内に挿入して取り付けるものであるが、このように印鑑を取り付ける際には回転蓋を開蓋状態に保持しながら行わなければならず、又、印鑑を印鑑ケースから取り外す場合も同様に回転蓋を開蓋状態に保持しながら行わなければならないため、従来のこの種の印鑑ケースにおいては印鑑の取り付けや取り外しがしにくいという問題があった。
【0005】
又、この種の印鑑ケースの回転蓋に内蔵される朱肉パッドは小さく、その朱肉パッドのインク含浸量も少ないため、捺印回数が約500回を越えた時点でインクを補充する必要があるが、インク補充を行う際にも、前記したように回転蓋を開蓋状態に保持しながら行わなければならず、更に、開蓋状態においては回転蓋の朱肉パッドと印鑑ケースの側面は対向した状態となるため、朱肉パッドへのインクの補充がしにくいという問題があった。
【0006】
又、従来のこの種の印鑑ケースでは、印鑑ケースへの印鑑の取り付け時や、印鑑ケースからの印鑑の取り外し時や、回転蓋の朱肉パッドへのインク補充時には、前記したように回転蓋を開蓋状態に保持しなけらばならないが、このように回転蓋を開蓋状態とした時、その回転蓋を開蓋状態に保持している手が朱肉パッドや印面のインクにより汚れてしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は前記した問題点を解決し、印鑑ケースへの印鑑の着脱の作業性を向上すると共に、朱肉パッドへのインク補充の作業性を向上して手がインクにより汚れることのないようにし、又、朱肉パッドを収容した朱肉皿を回転蓋に着脱自在となるようにして朱肉皿を交換可能とした場合において、その朱肉皿の交換作業性を向上した印鑑ケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決するために、上下端面が開口し下部一側面に窓部を設けてあると共に前記窓部を有する側面と連続する対向側面に前記窓部と連通する一対の切欠部を設けてある脚枠体内に、下部対向側面に一対の縦溝を設けてある印鑑保持筒を前記切欠部と縦溝が対向するよう上下動自在に収納し、前記脚枠体の一側面に前記窓部を開閉する朱肉パッドを備えた回転蓋を回転自在に枢着し、前記回転蓋に前記切欠部と前記縦溝に位置する突子を有する一対のガイド片を設け、前記印鑑保持筒の上部に前記脚枠体の上部外周を覆うホルダーを弾発部材を介して冠着して前記印鑑保持筒を常時上方に付勢した状態とし、前記印鑑保持筒が最上部に位置する時には前記突子が前記縦溝下端に当接して前記回転蓋を閉蓋状態とし、前記印鑑保持筒が前記脚枠体内を下降すると前記回転蓋が回転して開蓋状態となる印鑑ケースであって、前記回転蓋が開蓋状態にある時、前記突子は前記切欠部の下部、かつ、前記縦溝の上部に位置しており、その状態で前記回転蓋を更に開蓋方向に回転させることにより、前記突子が前記切欠部及び前記縦溝より離脱して前記回転蓋が反転状態となることを特徴とする印鑑ケースである。
【0009】
又、前記回転蓋は係止孔を有する台座部を備えており、前記台座部には朱肉パッドを収容した朱肉皿を装着してあり、前記朱肉皿の下面には前記係止孔に対応する係止片を設けてあり、前記係止片を前記係止孔に挿入した状態で回転させることにより、前記朱肉皿が前記台座部に対して着脱自在となるようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を基に説明する。図1〜図14は本発明の一実施の形態を示すものであり、1は上下端面が開口したプラスチック製の中空状の脚枠体で、下部一側面には窓部2を設けてあり、この窓部2の上縁には中心に小孔3aを有する一対の支持片3を設けてあり、窓部2を有する側面と連続する対向二側面には窓部2と連通する一対の切欠部4を設けてある。この切欠部4は支持片3の小孔を中心とした円周上を切欠いた半円状となっている。
【0011】
5は下端が開口したプラスチック製の中空状の印鑑保持筒で、下部側面の対向位置には上下に延びる一対の縦溝6を設けてあり、上部側面の対向位置には印鑑保持筒5の内外を連通させる一対の開口部7を設けてあり、この一対の開口部7の間に位置する側面の対向位置には一対の係止爪8を設けてあり、上端面には孔9を設けてある。この印鑑保持筒5は、開口部7側を脚枠体1の下端開口より挿入して縦溝6と切欠部4を対向させて脚枠体1の内部に上下動自在に収納するものである。又、この印鑑保持筒5の内部には三文判等の朱肉を必要とする市販の印鑑を着脱自在に保持するための筒状のカツラバネ10を嵌挿してある。このカツラバネ10は上下2ヵ所を内側に突出させた波状をしており、下端側面の一部を外側に折り曲げ、その部分を印鑑保持筒5内に設けた溝部(図示せず)に嵌入することにより印鑑保持筒5内に固定されるものである。
【0012】
11はプラスチック製の回転蓋で、脚枠体1に回転自在に枢着されて窓部2を開閉するものであり、側板部12の内面には図4に示すように縦長の係合孔14が斜めに設けられている台座部13を設けてあり、側板部12の上縁には中心に小孔15aを有する一対の連結片15を設けてあり、側板部12の上部両端には内方に突出する突子16を内面に有する一対のガイド片17を設けてある。そして、回転蓋11の台座部13には朱肉インクを含浸した朱肉パッド18を収容した朱肉皿19が着脱自在に装着されるもので、朱肉皿19の下面には、図6、図7に示すように台座部13の係合孔14に対応する形状で係合孔14に挿入した状態で回転自在な係合片20を設けてある。
【0013】
この朱肉皿19の取り付けは、台座部13の上面と朱肉皿19の下面を対向させた状態で係合片20を係合孔14に挿入し、係合片20が係合孔14を貫通して台座部13の下面より突出したら、その突出した係合片20を摘んで回転させる。すると、朱肉皿19が回転して台座部13の下面に設けてある突起13aを係合片20の突起20aが乗り越えて、図8に示すように係合孔14と係合片20は交差した状態となって係合片20の上面と台座部13の下面が係合状態となり、朱肉皿19は上方に抜け止め状となる。これにより、朱肉皿19の取り付けが完了する。
【0014】
又、回転蓋11の一対の連結片15の間には中心に長孔33aを有するプラスチック製のロック部材33を上下スライド自在に設けてある。この回転蓋11とロック部材33の組付けは、脚枠体1の切欠部4と脚枠体1内に収納された印鑑保持筒5の縦溝6を同位置としてガイド片17の突子16を切欠部4と縦溝6内に位置させて、その状態で一対の連結片15を脚枠体1に設けられた一対の支持片3の間に配置して支持片3の小孔3aと連結片15の小孔15aを連通させると共に、一対の連結片15の間にロック部材33を配置して前記小孔3a、15aとロック部材33の長孔33aを連通状態とし、その小孔3a、15aと長孔33aに軸34を嵌挿して、一対の支持片3と一対の連結片15とロック部材33を連結することにより、回転蓋11は脚枠体1に回転自在に枢着され、ロック部材33は回転蓋11の一対の連結片15の間に軸34により回転自在かつ上下スライド自在に軸支されるものである。このように、ロック部材33の組付けは回転蓋11の組付けと同時に行うことができる。尚、回転蓋11の組付けは、台座部13に朱肉皿19を取り付けた状態で行うものである。
【0015】
そして、ガイド片17の突子16を切欠部4と縦溝6内に位置させた状態では、突子16の周面は切欠部4の切欠面に当接しており、図10に示すように突子16が切欠部4の上部に位置し、かつ、縦溝6の下端に当接している時、回転蓋11は窓部2において脚枠体1内に没入して閉蓋状態となる。即ち、回転蓋11が閉蓋状態にある時、図10に示すように回転蓋11の側板部12は窓部2を閉塞して、印鑑保持筒5は下端が脚枠体1の下端開口よりも上方に位置し脚枠体1内おいて上方に抜け止めされて最上部に位置し、朱肉皿19は印鑑保持筒5の下端開口を閉塞する。
【0016】
又、一対の連結片15の間に設けられたロック部材33は、その一対の連結片15に上下スライド自在に挟持された状態となるので、ロック部材33は回転蓋11と一体となって回転することとなる。そして、図2に示すように長孔33aの上端が軸34に当接してロック部材33が最下部に位置する時、ロック部材33の上端は連結片15の上端と平坦に並んだ状態となって、ロック部材33の内面は回転蓋11の側板部12の外側面にのみ当接した状態となるので、回転蓋11は脚枠体1の外側方向に回転自在となる。
【0017】
21は下端が開口し下部一側を切欠いたプラスチック製の中空状のホルダーで、上部側面の対向位置には印鑑保持筒5の開口部7に対応する一対の開口部22を設けてあり、この一対の開口部22の間に位置する側面の対向位置には印鑑保持筒5の係止爪8に対応する一対の係止孔25を設けてある。このホルダー21の組付けは、印鑑保持筒5を内部に収納した脚枠体1の上端面に弾発部材24を配設した状態で、脚枠体1の上端開口より突出した印鑑保持筒5の係止爪8を係止孔25に係止させることにより印鑑保持筒5に冠着するもので、これにより、ホルダー21は脚枠体1の上部外周を覆った状態で印鑑保持筒5と連結されて一体化されるものである。尚、本実施の形態では弾発部材24としてコイルスプリングを使用している。
【0018】
そして、ホルダー21を印鑑保持筒5に冠着した時、図2に示すように弾発部材24の一端は脚枠体1の上端面に当接し他端はホルダー21内の環状段部23に当接して、印鑑保持筒5はホルダー21と共に常時上方に付勢された状態となり、これにより、印鑑保持筒5は常時脚枠体1内の最上部に位置した状態となり、回転蓋11は常時閉蓋状態となる。
【0019】
又、ホルダー21の上端面中央には孔26を設けてあり、この孔26の周縁には上端が開口し外周に雄ねじが形成してある中空状のねじ筒27を突設してある。このねじ筒27には、内面に雌ねじが形成され中心に軸部28を有するプラスチック製の高さ調整部材29を螺着してあり、図2に示すようにこの高さ調整部材29の軸部28はねじ筒27内を貫通して、下端がホルダー21の孔26と印鑑保持筒5の孔9を介して印鑑保持筒5内に突出している。この高さ調整部材29を回転させると、高さ調整部材29の雌ねじとねじ筒27の雄ねじの螺合により高さ調整部材29はねじ筒27に対して上下動し、これにより、軸部28の下端は印鑑保持筒5内で上下動する。
【0020】
30は下端が開口したプラスチック製の中空状のホルダーキャップであり、内側面対向位置には一対の突起31を設けてあり、この突起31と、ホルダー21の上部側面の対向位置に設けられた一対の突起32を乗り越え嵌合させることにより、ホルダーキャップ30はホルダー21の上部に着脱自在に冠着するものである。このホルダーキャップ30は印鑑保持筒5の上部に設けられた一対の開口部7やホルダー21の上部に設けられた一対の開口部22や高さ調整部材29等を覆い隠すものである。
【0021】
次に、以上のように構成された本実施の形態による印鑑ケースの使用方法を説明する。まず、印鑑ケースに印鑑35を取り付ける場合には、図2に示すようにロック部材33を最下部に位置させたロック解除状態でホルダー21を弾発部材24の弾発力に抗して押圧して脚枠体1に対して押し下げると、回転蓋11は印鑑保持筒5により押圧され、この押圧力により回転蓋11は図11に示すように朱肉皿19の上面が印鑑保持筒5の下端角部に当接しながら脚枠体1の外側方向に回転し、この回転蓋11の回転と共に印鑑保持筒5は脚枠体1内を下降する。
【0022】
そして、印鑑保持筒5の下端開口が脚枠体1の下端開口に位置するまでホルダー21を押し下げると、回転蓋11は図12に示すようにその朱肉皿19が窓部2より脚枠体1の外側に完全に突出した状態となるまで回転し、このように回転蓋11が開蓋状態となった時、印鑑保持筒5の下端開口は開放される。ここで、印鑑保持筒5が脚枠体1内を下降して回転蓋11が脚枠体1の外側方向に回転する時、図10及び図11及び図12に示すようにガイド片17の突子16はその周面が脚枠体1の切欠部4の切欠面に当接しながら切欠部4の下部に移動し、かつ、突子16は印鑑保持筒5の縦溝6の上部に移動するものであり、印鑑保持筒5の溝部6は回転蓋11の回転を妨げない大きさに設定されるものである。
【0023】
そして、図12に示すようにホルダー21を押し下げて回転蓋11を開蓋状態として印鑑保持筒5の下端開口を開放したら、回転蓋11を手で強制的に開蓋方向に更に回転させる。すると、図13に示すようにガイド片17の突子16は切欠部4及び縦溝6より離脱し回転蓋11は反転状態となり、この状態でホルダー21への押圧を解くと、印鑑保持筒5は弾発部材24の弾発力により脚枠体1内を上昇するが、回転蓋11は図14に示すように反転した状態に保持され、印鑑保持筒5の下端開口は開放した状態となる。
【0024】
そして、前記したように回転蓋11を反転状態に保持したら、印鑑保持筒5の下端開口より印鑑35を挿入して、印鑑35を印鑑保持筒5に保持させる。この時、印鑑35の上端が高さ調整部材29の軸部28下端面に当接するまで印鑑35を挿入する。尚、図2に示すように印鑑35の上端が高さ調整部材29の軸部28下端面に当接した時、印鑑35の上部は図9に示すように印鑑保持筒5の上部にある開口部7の部分に位置し、印鑑35の印面36は図2に示すように印鑑保持筒5の下端開口より下方に若干突出した状態となる。
【0025】
そして、印鑑35の上端が高さ調整部材29の軸部28下端面に当接したら、図13に示すように印鑑保持筒5の縦溝6の上部が脚枠体1の切欠部4の下部に位置するまでホルダー21を押し下げ、その状態で回転蓋11を手で閉蓋方向に回転させて図12に示すようにガイド片17の突子16を切欠部4及び縦溝6内に位置させて、回転蓋11の反転状態を解く。そして、図12に示すように回転蓋11の反転状態を解いた状態でホルダー21への押圧を解くと、印鑑保持筒5は弾発部材24の弾発力により脚枠体1内を上昇し、これに伴いガイド片17の突子16は縦溝6の下端に接近していく。
【0026】
そして、図11に示すように突子16が縦溝6の下端に当接した後に印鑑保持筒5が脚枠体1内を更に上昇すると、突子16と縦溝6下端の当接により回転蓋11はその朱肉皿19の上面が印鑑保持筒5の下端角部に当接しながら脚枠体1の内側方向に回転する。尚、回転蓋11が脚枠体1の内側方向に回転する時、ガイド片17の突子16はその周面が脚枠体1の切欠部4の切欠面に当接しながら切欠部4の上方に移動する(図12→図10参照)。
【0027】
そして、印鑑保持筒5が最上部に位置した時、回転蓋11は図10に示すように閉蓋状態となって回転蓋11の側板部12は窓部2を閉塞し、朱肉皿19は図2に示すように印鑑35の印面36を閉塞して印面36に朱肉パッド13が接触する。これにより、印鑑35の未使用時には印面36に朱肉が常時付着した状態となる。以上の作業により印鑑35の取り付けが完了する。以上のように、印鑑35の取り付けは回転蓋11を反転状態に保持して行うことができるので、その取り付け作業は非常に行いやすいものであり、又、朱肉パッド18のインクが手に付着することもない。
【0028】
次に、本実施の形態の印鑑ケースに取り付けた印鑑35の印面向きを調整する場合には、図9に示すようにホルダーキャップ30を取り外した後、前記した印鑑取り付け時と同様にロック部材33を最下部に位置させてロック解除状態として、その状態でホルダー21を弾発部材24の弾発力に抗して押圧して押し下げて印鑑保持筒5を脚枠体1内にて下降させ、回転蓋11を前記した要領で図14に示すように反転状態に保持する。そして、その状態で脚枠体1の下端開口より印面36を確認しながら、図9に示す印鑑保持筒5上部の一対の開口部7及びホルダー21上部の一対の開口部22において露呈する印鑑35の上部を摘んで周方向に回転させて印面向きを調整する。そして、印面向きの調整が完了したら、前記した印鑑取り付け時と同様に回転蓋11の反転状態を解いて、回転蓋11を図10に示すように閉蓋状態にする。
【0029】
このように、印鑑保持筒5の開口部7及びホルダー21の開口部22において印鑑保持筒5内に保持させた印鑑35の上部が露呈し、この開口部7、22より露呈する部分を摘んで印鑑35を回転させることにより印面向きを調整することができるので、印面向きの調整をする際に印鑑35を取り外す必要はなく、指が汚れることもない。
【0030】
次に、本実施の形態の印鑑ケースに取り付けた印鑑35の印面36と朱肉パッド13の接触状態を調整する場合には、図9に示すようにホルダーキャップ30を取り外して高さ調整部材29を回転させて、この高さ調整部材29の軸部28を印鑑保持筒5内で上下動させることにより、印鑑保持筒5の下端開口における印鑑35の印面36の突出量を調整することができる。これにより、印面36に付着する朱肉の量を適正にすることができる。
【0031】
次に、本実施の形態のケースに取り付けた印鑑35を捺印する場合には、図2に示すようにロック部材33を最下部に位置させてロック解除状態とし、その状態で脚枠体1を捺印位置に置いて、前記した印鑑取り付け時と同様にホルダー21を弾発部材24の弾発力に抗して押圧して押し下げ、印鑑保持筒5を脚枠体1内にて下降させて回転蓋11を脚枠体1の外側方向に回転させて、回転蓋11を図12に示すように開蓋状態とする。すると、朱肉が付着した印面36が脚枠体1の下端開口より露呈して捺印することができる。そして、捺印が完了したら、前記した印鑑取り付け時と同様にホルダー21への押圧を解いて、回転蓋11を図10に示すように閉蓋状態にする。
【0032】
次に、本実施の形態の印鑑ケースの朱肉皿19を交換する場合には、ホルダー21を弾発部材24の弾発力に抗して押圧して押し下げて印鑑保持筒5を脚枠体1内にて下降させ、前記した印鑑取付け時や印面向き調整時と同じ要領で図14に示すように回転蓋11を反転状態に保持する。そして、回転蓋11の台座部13の下面より突出している係合片20を回転させて係合片20と係合孔14を同位置として係合片20の上面と台座部13の下面の係合状態を解き、その状態で係合孔14から係合片20を引き抜いて朱肉皿19を取り外す。このように古い朱肉皿19を引き抜いたら、前記段落番号0013に記載した要領で新しい朱肉皿19を台座部13に取り付け、新しい朱肉皿19の取り付けが完了したら、前記した印鑑取り付け時と同様に回転蓋11の反転状態を解いて、回転蓋11を図10に示すように閉蓋状態にする。
【0033】
このように、朱肉皿19の交換は回転蓋11を反転状態に保持して行うことができるので、その交換作業は非常に行いやすいものである。又、朱肉皿19を着脱自在として交換可能としたことにより、インク補充の必要性がなくなるので、補充するインクにより手や衣服、その他周辺を汚す恐れもない。尚、朱肉パッド18にインクを補充する場合においても、回転蓋11を反転状態に保持して朱肉パッド18を上向きに露呈した状態に保持することができるので、そのインク補充の作業は従来よりも行いやすい。
【0034】
次に、本印鑑ケースを使用しない時、即ち、携帯時や収納時においては、図3に示すように長孔33aの下端が軸34に当接するまでロック部材33を上方にスライドさせて最上部に位置させる。すると、図3に示すようにロック部材33の下部内面は回転蓋11の側板部12の外側面に当接し、かつ、ロック部材33の上部内面は脚枠体1の外側面に当接する。そして、この状態にてホルダー21を弾発部材24の弾発力に抗して押圧して押し下げて印鑑保持筒5を脚枠体1内にて下降させようとすると、前述したようにロック部材33の下部内面が回転蓋11の側板部12の側面に当接し、かつ、ロック部材33の上部内面が脚枠体1の側面に当接しているので、脚枠体1の外側方向への回転蓋11の回転は阻止され、これにより、ホルダー21と印鑑保持筒5の下降も阻止される。
【0035】
このように、ロック部材33を最上部に位置させたロック状態では、回転蓋11の回転が阻止され、ホルダー21と印鑑保持筒5の下降が阻止されるので、携帯時や収納時において回転蓋11が使用者の意に反して回転して印面が露呈することを防止することができ、ポケットや鞄の中にある物や衣服や手がインクにより汚れることを防止することができる。又、ロック部材33は一対の連結片15の間に設けるものとしているので、このロック部材33は比較的小さな部品で構成することができ、脚枠体1と回転蓋11の連結部分に一体化して設けることができるので、携帯時において使用者の意に反してロック状態が簡単に解除されることを防止することができ、又、印鑑ケース全体の見栄えを損なうこともない。
【0036】
尚、ロック部材33を最上部に位置させたロック状態とロック部材33を最下部に位置させたロック解除状態を確実に保持するために、連結片15の内側面とロック部材33の外側面、もしくは、ロック部材33の内側面と回転蓋11の側板部12及び脚枠体1の外側面に、互いに乗り越え嵌合する突起や凹凸を設けても良い。
【0037】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の印鑑ケースでは、回転蓋を反転状態に保持できるようにしたので、印鑑ケースへの印鑑の着脱作業が非常に行いやすく、又、朱肉パッドにインクを補充する場合においても、回転蓋が反転状態となって朱肉パッドの上面が露呈した状態となるので、手を汚すことなく簡単にインク補充を行うことができる。
【0038】
更に、朱肉パッドを収容した朱肉皿を回転蓋に着脱自在に取り付ける構成とすることにより朱肉皿が交換可能となり、その交換作業も回転蓋を反転状態に保持した状態で行うことができるので、朱肉皿の交換作業は非常に行いやすく、又、手をインクで汚すこともないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の分解斜視図。
【図2】本発明の一実施の形態のロック解除状態の断面図。
【図3】本発明の一実施の形態のロック状態の断面図。
【図4】本発明の一実施の形態の回転蓋の平面図。
【図5】本発明の一実施の形態の回転蓋の底面図。
【図6】本発明の一実施の形態の朱肉皿の正面図。
【図7】本発明の一実施の形態の朱肉皿の底面図。
【図8】本発明の一実施の形態の回転蓋の台座部に朱肉皿を取り付けた状態を示す底面図。
【図9】本発明の一実施の形態のホルダーキャップを取り外した状態を示す正面図。
【図10】本発明の一実施の形態の閉蓋状態を示す説明図。
【図11】本発明の一実施の形態の回転蓋作動状態を示す説明図。
【図12】本発明の一実施の形態の開蓋状態を示す説明図。
【図13】本発明の一実施の形態の回転蓋を反転状態にする時の説明図。
【図14】本発明の一実施の形態の回転蓋を反転状態に保持した状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 脚枠体
2 窓部
3 支持片
4 切欠部
5 印鑑保持筒
6 縦溝
7 開口部
8 係止爪
9 孔
10 カツラバネ
11 回転蓋
12 側板部
13 台座部
14 係合孔
15 連結片
16 突子
17 ガイド片
18 朱肉パッド
19 朱肉皿
20 係合片
21 ホルダー
22 開口部
23 環状段部
24 弾発部材
25 係止孔
26 孔
27 ねじ筒
28 軸部
29 高さ調整部材
30 ホルダーキャップ
31 突起
32 突起
33 ロック部材
34 軸
35 印鑑
36 印面

Claims (2)

  1. 上下端面が開口し下部一側面に窓部を設けてあると共に前記窓部を有する側面と連続する対向側面に前記窓部と連通する一対の切欠部を設けてある脚枠体内に、下部対向側面に一対の縦溝を設けてある印鑑保持筒を前記切欠部と縦溝が対向するよう上下動自在に収納し、前記脚枠体の一側面に前記窓部を開閉する朱肉パッドを備えた回転蓋を回転自在に枢着し、前記回転蓋に前記切欠部と前記縦溝に位置する突子を有する一対のガイド片を設け、前記印鑑保持筒の上部に前記脚枠体の上部外周を覆うホルダーを弾発部材を介して冠着して前記印鑑保持筒を常時上方に付勢した状態とし、前記印鑑保持筒が最上部に位置する時には前記突子が前記縦溝下端に当接して前記回転蓋を閉蓋状態とし、前記印鑑保持筒が前記脚枠体内を下降すると前記回転蓋が回転して開蓋状態となる印鑑ケースであって、前記回転蓋が開蓋状態にある時、前記突子は前記切欠部の下部、かつ、前記縦溝の上部に位置しており、その状態で前記回転蓋を更に開蓋方向に回転させることにより、前記突子が前記切欠部及び前記縦溝より離脱して前記回転蓋が反転状態となることを特徴とする印鑑ケース。
  2. 前記回転蓋は係止孔を有する台座部を備えており、前記台座部には朱肉パッドを収容した朱肉皿を装着してあり、前記朱肉皿の下面には前記係止孔に対応する係止片を設けてあり、前記係止片を前記係止孔に挿入した状態で回転させることにより、前記朱肉皿が前記台座部に対して着脱自在となるようにした請求項1に記載の印鑑ケース。
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