JP4666936B2 - 割出しテーブルを有するnc工作機械の制御方法及びnc工作機械 - Google Patents
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Description
ステップS2で、プログラマブル機械制御装置(PMC装置)はNC装置から割出しテーブルのアンクランプ指令を受け、割出しテーブルをアンクランプして割出しテーブル上部を回転可能にする。ここで、PMC装置とは主として割出しテーブルのクランプ/アンクランプ及び回転駆動を制御するプログラマブル機械制御装置であり、NC工作機械の各部のセンサを監視し各種アクチュエータの動作を制御するものである。
ステップS4で、NC装置はB軸回転用のサーボモータを駆動して、新たなワークの加工側面が主軸に向かうように割出しテーブル上部をB軸方向に所定角度、例えばワークが直方体であれば90度だけ回転する。
ステップS21で、PMC装置は割出しテーブルのアンクランプ開始から所定時間経過したか否かを判定し、YESのときはステップS22進み、NC工作機械のオペレータにアラームで、例えば音声または表示により警報し、工作機械を停止する(ステップS22)。次いでNC工作機械のオペレータがアラームを解除し、NC工作機械の稼動を再開する(ステップS23)。NOのときはステップS3に戻る。
ステップS5で、PMC装置は割出しテーブルをクランプする。
ステップS7で、NC装置は主軸を加工開始位置(Xs、Ys)に移動し、ワークを主軸に向けてZ軸の方向に沿って送り、加工開始位置(Zs)に移動する。
ステップS8で、NC装置はワークの新たな側面の加工を実行すべく主軸を加工プログラムにしたがって、例えばX軸の方向に沿って送るなど、ワークの加工を再開する。
上記構成により、ワークの割出しサイクルタイムを短縮できる。
上記構成により、ワークの割出しサイクルタイムを短縮できる。
図1は本発明による割出しテーブルを有するNC工作機械の概略構成図である。図1全体に示すNC工作機械1は、プログラマブル機械制御装置(PMC装置)10および数値制御装置(NC装置)20を有する。割出しテーブル30は、図示しないが、ワークの送り軸に沿って移動するテーブル本体上に置かれ、割出しテーブル30の上にはパレットが固定され、パレットの上にはワークが固定される。図1の右方に示すように、割出しテーブル30は上部31と下部32とを有し、上部31と下部32とは、左側に示すクランプ状態では結合し、右側に示すアンクランプ状態では分離して上部31が矢示のように回転する。
補助機能処理部102は、NC装置20との間で通信し、すなわちNC装置20から補助機能指令を受け、NC装置20にクランプ完了指令を送る。
事前処理部103は、補助機能処理部102からプリアンクランプ指令を受け、割出しテーブル制御部101にアンクランプ指令を送る。
完了処理部104は、割出しテーブル制御部101からクランプ完了報告を受け、これらの完了指令を補助機能処理部102に送る。
本発明による制御手段(PMC装置10、NC装置20)は、割出しテーブル30がアンクランプまたはクランプする動作中に割出しテーブル30の回転以外の他の動作、例えば主軸またはワークの移動、あるいは主軸の回転または工具交換を実行するよう制御する。
次に、所定の工具でワーク外周の複数の側面の内、一つの側面を加工完了してから新たな側面を加工開始するまでの時間である割出しサイクルタイムを短縮する動作を図1を参照しつつフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1で、NC装置20はPMC装置10の補助機能処理部102に第1補助機能指令である割出しテーブル30のプリアンクランプ指令を送る。
ステップS2で、NC装置20は主軸及びワークを待機位置に退避させる。一例として、NC装置20は主軸をX軸、Y軸の方向に沿って送り主軸待機位置(X0、Y0)に移動し、ワークを送り軸であるZ軸の方向に沿って送りワーク待機位置(Z0)に移動する。
ステップS12で、PMC装置10の補助機能処理部102はNC装置20から第1補助機能指令である割出しテーブル30のプリアンクランプ指令(例えばMコードでM372とNCプログラムに入力)を受け、事前処理部103に送り、事前処理部103は割出しテーブル制御部101にアンクランプ指令を送り、テーブル制御部101は割出しテーブル30をアンクランプして割出しテーブル上部31を回転可能にする。
ステップS21で、PMC装置10は割出しテーブル30のアンクランプ開始から所定時間経過したか否かを判定し、YESのときはステップS22進み、NC工作機械のオペレータにアラームで、例えば音声または表示により警報し、工作機械を停止する(ステップS22)。次いでNC工作機械のオペレータがアラームを解除し、NC工作機械の稼動を再開する(ステップS23)。NOのときはステップS3に戻る。
ステップS5で、NC装置20は主軸及びワークを加工開始位置(Xs、Ys、Zs)に移動する。
ステップS25で、PMC装置10の割出しテーブル制御部101は割出しテーブル30をクランプする。
ステップS7で、PMC装置10の割出しテーブル制御制御部101は割出しテーブル30のクランプが完了したか否かを、すなわち割出しテーブル30の上部31と下部32とが結合されたか否かをセンサ信号を監視してクランプ完了確認を行いその結果をPMC装置10の完了処理部104に報告する。この確認結果が、YESのときはステップS8に進み、NOのときはステップS31に進む。
ステップS8で、NC装置20はPMC装置10の割出しテーブル制御部101が割出しテーブル30のクランプの完了を確認したので割出しテーブル制御部101から完了処理部104、補助機能処理部102を介して送信されたクランプ完了指令を受けて、ワークの新たな側面の加工を実行すべく、主軸を加工プログラムにしたがって、例えばX軸の方向に沿って送るなど、ワークの加工を再開する。
10…プログラマブル機械制御装置(PMC装置)
20…数値制御装置(NC装置)
30…割出しテーブル
31…割出しテーブル上部
32…割出しテーブル下部
40…サーボモータ
101…割出しテーブル制御部
102…補助機能処理部
103…事前処理部
104…完了処理部
Claims (2)
- ワークを載置するテーブルをアンクランプして回転割出しし、クランプしてワークの加工を行う割出しテーブルを有するNC工作機械の制御方法において、
前記割出しテーブルの回転はアンクランプが完了しないと行うことができないようにインターロックをかけ、
前記割出しテーブルのプリアンクランプ指令が発せられると、前記割出しテーブルのアンクランプ動作と、送り軸を駆動して主軸及び前記割出しテーブルを主軸の工具と前記ワークが干渉しない待機位置に相対移動させる動作とが並行して実行され、
前記割出しテーブルのアンクランプ動作が完了した後に前記割出しテーブルを回転割出しし、
前記割出しテーブルのクランプ動作と、送り軸を駆動して前記主軸及び前記割出しテーブルを前記待機位置から加工開始位置に相対移動させる動作とが並行して実行されることを特徴とした割出しテーブルを有するNC工作機械の制御方法。 - ワークを載置するテーブルをアンクランプして回転割出しし、クランプしてワークの加工を行う割出しテーブルを有するNC工作機械において、
前記割出しテーブルの回転はアンクランプが完了しないと行うことができないようにインターロックをかけ、NC装置からの前記割出しテーブルのプリアンクランプ指令を受け、前記割出しテーブルのアンクランプ動作と、送り軸を駆動して主軸及び前記割出しテーブルを主軸の工具と前記ワークが干渉しない待機位置に相対移動させる動作とを並行して実行し、前記割出しテーブルのアンクランプ動作完了後に前記割出しテーブルを回転割出しし、前記割出しテーブルのクランプ動作と、送り軸を駆動して前記主軸及び前記割出しテーブルを前記待機位置から加工開始位置に相対移動させる動作とを並行して実行させる機械制御装置を具備することを特徴とした割出しテーブルを有するNC工作機械。
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