JP4125529B2 - 旋回型タレットの工具割出指令方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、NCタレット旋盤の加工プログラムで加工に使用する工具を指令する方法に関するもので、特にタレットをY軸回りに旋回する旋回台を介して刃物台に装着した旋回型タレットを備えたNC旋盤における上記方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
NCタレット旋盤のタレットは、工具の割出回転軸を主軸と平行な方向(Z軸方向)に固定して設けたものと、主軸と直交する方向(X軸方向)に固定して設けたものとが一般的である。NCタレット旋盤においては、1個のワークを加工する途中で加工プログラムで指定された工具をタレットの割出回転により選択して加工を行っている。工具の選択に用いられる加工プログラムのコードは、通常工具を意味する英語の頭文字Tの後に工具番号とオフセット値とを示す数字を並べたものである。この場合の工具番号は、実際にはタレットの工具取付ステーションの番号であり、正十二角形のタレットでは、図4に示すように、各工具取付ステーションに01〜12の数値が割り付けられている。工具設定コードで例えばT01**(**はオフセット値を示す数字。以下同じ。)と指定すると、01番の工具取付ステーションに装着された工具がワーク1側を向き、T06**と指定すると、06番の工具取付ステーションに取り付けられた工具がワーク1側を向く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
生産性の向上と省力化の要請から、ワークを素材から完成品まで1台の機械上で加工することが要請され、それに伴ってより多機能な旋盤が提供されている。そのような旋盤のひとつに、タレットをY軸(上記Z軸及びX軸と直交する軸)回りに旋回可能な旋回台を介して刃物台に装着した旋盤がある。
【0004】
図1ないし3はそのような旋盤の一例を示した要部の模式図で、3は刃物台、4は旋回台、2はタレット、6は旋回台4の旋回中心軸、5はタレット2に装着された工具、7は主軸台、8は主軸チャック、1はチャック8に把持されたワークである。
【0005】
このような旋盤で、T03**という工具指定コードで03番の工具5を指定したとすると、図1の状態では正しく03番の工具5が割出されるが、図3に示すようにタレットが逆方向に振れた状態では、T03**と指定すると、03番の工具5が加工位置と反対の側に割出されてしまう。そこで工具を指定するときは、常にタレットの向きを考慮して、図3に示すように、タレットの方向が図1の方向と逆になったときには、反対側の工具番号を指定する必要があった。すなわち、図3のようにタレットが逆向きになった状態では、03番の工具5を使用するときは、T09**というコードで工具指定をする必要があった。
【0006】
しかし、このような工具の指定方法は、誤りが生じやすく、工具指定コードに誤りがあると、所望の加工ができないばかりでなく、誤った工具が用いられることによって工具やワークを損傷するという重大事故が発生する問題があった。
【0007】
そこでこの発明は、旋回型タレットを備えたNC旋盤の加工プログラムにおける工具指定方法において、工具の指定ミスが生ずるおそれが少ない工具指定方法を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決したこの発明の旋回型タレットの工具割出指令方法は、割出回転軸をY軸回りに旋回可能に装着した旋回型タレットの工具割出指令方法であって、ワーク1に対するタレット2の方向の正逆を設定する方向設定コードを定め、NC装置は、工具指定コードを読込んだときに、この方向設定コードで設定された設定値を参照し、設定値が逆であるときは、加工プログラムで指定された工具と180度反対の工具の割出しを指令するというものである。
【0009】
この発明の方法では、タレットをY軸回りに旋回させたときに、ワークに対するタレットの方向が正逆いずれの方向であるかを設定する。タレット2がワーク1に対して逆方向を向いているということが設定された状態でNC装置が工具指定コードを読み込むと、NC装置はその工具を180度反対の方向に割出す。ワーク1に対してタレット2が逆方向を向いているときは、工具の割出し方向がちょうど180度逆方向になるため、上記のような方法を採用することにより、指定された工具がワークの加工位置に向くことになる。すなわち、タレットの向きの正逆を予め設定することで、工具設定コードの工具番号は、タレットの向きに関わらず、使用する工具の工具番号をそのまま指定してやればよいこととなり、工具の設定ミスを避けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図5は、この発明の方法における工具の指令手順を示すフローチャートである。NC装置が加工プログラムのコードを読み込むと、そのコードが工具指定コードであるときは、タレットの正逆方向の設定値を参照し、正であれば加工プログラムの工具指定コードをそのまま所定の指令信号に変換して、タレット旋回モータに指令する。設定値が逆であれば、加工プログラムの工具指定コードの工具番号を180度反対の工具番号に変換して、これに対応する指令信号をタレット旋回モータに指令する。
【0011】
タレットの方向の設定値は、例えばMコードの空き番号に割当てて設定できるようにする。例えばM765というコードを正の方向設定コードに、M766というコードを逆の方向設定コードにしたとすると、図1のように、ワーク1に対するタレット2の方向が正方向となるときにM765を指定し、図2に示すように、逆方向となるときはM766を指定する。このようにタレットの旋回指令を与えたときに、その旋回後のワークに対するタレットの向きを指定しておけば、工具を指定するときは、使用しようとする工具の工具番号をそのまま加工プログラムで指定してやればよいこととなる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したこの発明の方法によれば、Y軸回りに旋回するタレットを備えたNCにおいて、加工に使用する工具の指定をする際のプログラムの負担が軽減され、工具の指定間違いによる工具やワークの損傷事故を避けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】正方向のタレットでの加工状態を示す模式図
【図2】逆方向のタレットでの加工状態を示す模式図
【図3】タレットが逆方向のときに工具が誤って割出されることを示す説明図
【図4】タレットの工具番号を示す説明図
【図5】この発明の方法を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ワーク
2 タレット
Claims (1)
- 割出し回転軸をY軸回りに旋回可能に装着した旋回型タレットの工具割出指令方法であって、ワーク(1)に対するタレット(2)の方向の正逆を設定する方向設定コードを定め、NC装置は、工具指定コードを読込んだときにこの方向設定コードで設定された設定値を参照し、設定値が逆であるときは加工プログラムで指定された工具と180度反対の工具の割出しを指令することを特徴とする、旋回型タレットの工具割出指令方法。
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JP2002086243A JP4125529B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 旋回型タレットの工具割出指令方法 |
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