JP4666294B2 - 定着装置およびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、定着装置、及びこれを用いた画像形成装置に関する。
<待機温度制御>
従来、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、帯電−露光(光書込み)−現像−転写−定着のプロセスを経て記録紙等に可視像を形成しているが、このような画像形成装置のうち、熱定着ローラを有する画像形成装置においては、装置の電源がオンの状態では、常時ヒータ等により定着ローラを加熱しているため、消費電力が増大するという問題がある。そこで、省エネルギー化を図るため、熱定着ローラの表面温度の制御値に待機温度を設け、作像行程が終了してから一定時間後にこの待機温度に移行制御するようにした複写機の制御装置が提案されている。
しかしこの技術の場合においては、印刷オーダーを受けた後に待機温度から作像可能な定着温度に戻す時間が必要となり、ファーストコピー時間は長くなってしまう。
この問題に対し、作像工程時の定着温度より少し低い第1待機温度と、大幅に低い第2待機温度、といった複数の設定値を持たせ、例えば、最新印刷オーダーからの時間を監視するタイマー機能を持ち、ある任意の時間印刷オーダーが無ければ第1待機温度に移行させ、それより長い任意の時間以上印刷オーダーが無ければ第2待機温度に移行させる、といった段階的移行をとり、使用頻度が高いほど作像可能な定着温度への移行が早くなるようユーザーの使用頻度を伺いながら、使用形態に合わせた省エネルギー手段を提供する技術が提案されている。
またさらに、時刻と曜日がわかるカレンダー/クロック機能を持たせ、予め与えられたユーザーの使用業務時間とされる曜日/時間帯、それ以外の曜日/時間帯情報に基づき、先述の待機温度への移行時間を変えるなどの手段も提案されている。
<紙種、紙厚情報に応じた定着温度可変制御について>
画像形成装置では、用紙として、通常の普通紙の他に、厚紙やOHP紙、第2原図などが使用されることがある。このような紙種の違いは転写性、定着性等に影響するため、例えば、電子写真方式の画像形成装置では、紙厚によって転写バイアスおよび定着温度を変更することで対応する手段、作像速度(用紙の搬送速度とほぼ同じ)を変更する手段を持たせて、より多くの紙種に対応できるようにしている。
特開昭60−169877号公報
先述の紙種情報に応じて定着温度を可変制御する手段について、高速印刷機においては、作像速度を下げることは印刷パフォーマンスの低下となるため、一般に転写バイアスおよび定着温度を変更して対応する手段が用いられる。
この場合、上述の待機温度から作像可能な定着温度への復帰、ならびに紙種変更時の定着温度変更においては、転写条件のようにバイアス値の変更とは異なり、定着温度を瞬時に変更することはできず、定着ヒータおよびモータのオン・オフ動作制御により温度調整(変更)制御を行い、ある程度の時間(お待たせ時間)が発生してしまう。
待機温度状態からの定着温度の復帰は、操作表示部上での指示(コピースタートボタンが押されることなど)や、ネットワークを介して印刷オーダーデータの受信をトリガーとするため、待機温度から作像可能温度との差が復帰時間に影響する。
また例えば薄紙の使用頻度が非常に高いユーザーにとっては、その作業毎に定着温度を下げることとなり、絶えず過剰エネルギーを消費しているとも言える。
そこで本発明は、ユーザーの設定条件や使用状況から、待機温度の設定を変更調整して時間やエネルギーの無駄をなくすことが可能な定着装置と、これを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る定着装置は、任意の時間にわたって印刷オーダーが与えられない時、定着温度を通常作像時の温度より低い値に移行させる待機温度制御を行う制御手段と、各給紙段に格納、給紙する転写紙についての紙種もしくは紙厚条件を予め設定する紙条件設定手段を有し、該紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した定着温度を複数持ち得る定着装置において、前記制御手段が、前記紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した複数の定着温度それぞれに対応して待機温度も複数設定可能であることを特徴とする。
同請求項2に係るものは、請求項1に記載の定着装置おいて、前記給紙段のうち優先して使用する給紙段を予め指定する給紙段指定手段を有し、該給紙段指定手段による指定があるときには前記制御手段は、待機温度の設定を該優先指定された給紙段の紙種もしくは紙厚に対応した待機温度に設定することを特徴とする。
同請求項3に係るものは、請求項1または2に記載の定着装置おいて、前記紙条件設定手段が、優先して使用する紙種もしくは紙厚を予め指定することができ、該紙条件設定手段による指定があるときには前記制御手段は、待機温度の設定を該指定された紙種もしくは紙厚に対応した待機温度に設定すること特徴とする。
同請求項4に係るものは、請求項1から3のいずれかに記載の定着装置おいて、前記各給紙段別の通紙枚数履歴を記憶する通紙枚数履歴記憶手段を有し、前記制御手段は、該通紙枚数履歴記憶手段で記憶した通紙枚数履歴に基づいて待機温度の選択を行うことを特徴とする。
同請求項5に係るものは、請求項1から4のいずれかに記載の定着装置おいて、各定着温度別の通紙履歴を記憶する温度別通紙履歴記憶手段を有し、前記制御手段は、該温度別通紙履歴記憶手段で記憶した履歴に基づいて待機温度の選択を行うことを特徴とする。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項1から5のいずれかに記載の定着装置を用いたことを特徴とする。
本発明は、待機温度条件を紙種および紙厚でも持たせることで、普通紙以外の紙の使用頻度が高いユーザーにおいても待機状態からの復帰時間の短縮と省エネルギーの両立を果たすことを可能とする。
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施対象となるフルカラー画像形成装置の全体構成を概略的に示す縦断正面図である。本例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用したタンデム型(並置型)のフルカラー画像形成装置であり、装置本体の中央には画像形成手段となる画像形成部(プリンタエンジン)300が配設され、その直下には給紙装置となる給紙部200が配設されている。給紙部200には例えば各々用紙収納部となる4段の給紙カセット21a〜21dが設けられている。これらの給紙カセット21a〜21dは画像形成装置100の装置本体に対して前後方向(図面上、紙面表裏方向)に引出、収納自在に設けられている。また、プリンタエンジン300の上方には、原稿画像を読み取る読取り部(スキャナ)400が配設されている。さらに、プリンタエンジン300の用紙搬送方向下流側(図面上、左側)には画像形成済みの用紙が排紙される排紙トレイ8が設けられている。なお、プリンタエンジン300の用紙搬送方向上流側(図面上、右側)には用紙を手差し給紙させるための用紙収納部である手差しトレイ6が設けられている。
プリンタエンジン300では、紙転写ユニット5を構成する無端状のベルトからなる中間転写ベルト30の上方に、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)用の4つの作像ユニットが並置されている。各々の作像ユニットでは、各色毎に設けられたドラム状の感光体1Y〜1Kの外周に沿って、帯電ユニット、光書込みユニット、現像ユニット、クリーニングユニットなどの電子写真プロセス部材ないしはユニットが配置されている。
詳細な図示は省略するが、帯電ユニットは、感光体1Y〜1Kの表面に帯電処理を行い、画像情報を感光体表面に光書込みユニットからのレーザ光で照射させる。現像ユニットにより、感光体の表面に露光されて形成された静電潜像をトナー顕像化し、クリーニングユニットで転写後に感光体1Y〜1Kの表面に残留したトナーなどを除去回収する。そして中間転写ベルト30上に順次各色画像が作像され、中間転写ベルト30上に4色像が重畳されて1つのカラー画像が形成される。その際、最初に、Y作像ユニットで、Yトナーを現像し、中間転写ベルト30に転写する。次に、C作像ユニットで、Cトナーを現像し、中間転写ベルト30に転写し、次に、Mトナーを、最後に、Kトナーを現像、転写し、4色が重畳されたフルカラーのトナー画像が形成される。そして、中間転写ベルト30上に転写された4色トナー像は、給紙部200から給紙されてきた転写紙に紙転写ユニット5で転写され、定着ユニットによって定着された後、排紙ローラによって排紙トレイ8に排出される。一方、フルカラーのトナー像が転写された後、中間転写ベルト30の表面に残留したトナーなどはベルトクリーニングユニットによって除去回収される。
給紙部200は、ユーザーがセットした転写紙を積層保持する既述の4段の給紙カセット21a〜21dで構成され、各々給紙カセット21a〜21dにセットする紙サイズおよび紙種はユーザー自身で設定することができる。また、各給紙カセット21a〜21d内の転写紙を揃えるサイドフェンス位置や積載した紙の抵抗測定装置から自動で紙サイズや紙種もしくは紙厚を判断して各給紙カセット21a〜21dの条件に自動で設定する手段も持つこともできる。各給紙カセット21a〜21d、手差しトレイ6とレジストローラ11との間は、搬送路12により連結されており、任意の給紙場所から給紙された転写紙は搬送路12を介してレジストローラ11まで搬送される。レジストローラ11で転写紙の搬送を一旦停止させ、中間転写ベルト30上のトナー像と転写紙の先端との位置関係が所定の位置関係になるようタイミングをとって転写紙を紙転写部に送り出す。レジストローラ11は手差しトレイ6から搬送されてくる転紙に対しても同様に機能する。
これも詳細な図示は省略するが、スキャナ400では、コンタクトガラス401上に載置される原稿の読取り走査を行うために、原稿照明用光源とミラーを搭載した複数の走行体が往復移動する。この走行体により走査された画像情報は、レンズによって後方に設置されているCCDの結像面に集光され、CCDによって画像信号として読込まれる。この読込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。そして、画像処理された信号に基づいて、光書込みユニット内のレーザダイオードLDの発光により感光体の表面に光書込みが行われ、静電潜像が形成される。LDからの光信号は、ポリゴンミラーやレンズを介して感光体に至る。また、スキャナの上部には、原稿を自動的にコンタクトガラス上に搬送する自動原稿搬送装置が搭載されている。
図2は本発明の実施例に係る定着装置の構成を示す図である。定着装置7は、定着部材である定着ローラ50と、加熱ローラ60と、加圧ローラ70と、前記定着ローラ50及び加熱ローラ60に掛け渡された定着ベルト40とを備える。
定着ローラ50はモータ90で回転駆動され、この定着ローラ50を回転駆動することにより、加熱ローラ60、加圧ローラ70及び定着ベルト40が駆動される。また、各ローラ50、60、70には、その表面温度を検出する温度センサ53、63、73が配置されるほか、各ローラ50、60、70内には発熱源55、65、66、75が配置される。さらに、前記温度センサ53、63、73の出力は、制御手段80に入力され、制御手段80は、モータ90及び発熱源55、65、66、75の制御を行う。
定着ローラ50は、内部に芯金51を備えその周囲を被覆材52で覆って構成される。本例では、芯金51内に発熱源(ヒータ)55を備えている。また、被覆材52は、最表層にフッ素樹脂層を設けたゴム等の弾性体で構成される。一方、加熱ローラ60はその内部にヒータ65、66を配置した金属製の芯金61を備える。定着ローラ50と加熱ローラ60との間に掛け渡される定着ベルト40は、金属フィルム(例えば、Ni、SUS等)や樹脂フィルム(例えばPI、PAI)基材上にシリコンゴムを配置し、表層にフッ素樹脂を設けて構成される。
また、定着ベルト40を挟んで定着ローラ50と圧接して回転する加圧ローラ70は定着ローラと同様に、内部に芯金71を備えその周囲を被覆材72で覆って構成される。本例では、該芯金71内に発熱源(ヒータ)75を備えている。また、被覆材72は、最表層にフッ素樹脂層を設けたゴム等の弾性体で構成される。
本例では、制御手段80が定着ローラ50、加熱ローラ60、加圧ローラ70内にあるヒータ55、65、66、75を温度センサ53、63、73で検知した温度と、装置の駆動タイミングに基づいて点灯制御している。
トナーを付着させた用紙は、定着ローラ50と加圧ローラ70の被覆材52、72が圧接して変形して形成されるニップ部Nにおいて、定着ローラ50及び、定着ベルト40加熱下で押圧され定着される。なお、上記例では定着ローラ50及び加圧ローラ70の両者にヒータを設けた例を示しているが、ヒータは定着ローラ50、加圧ローラ70のどちらかだけに配置するだけでもよい。
なお、本実施の形態のフルカラー画像形成装置は、前述のように光走査して原稿を読み取り、デジタル化して用紙に複写する、いわゆるデジタルフルカラー複写機としての機能の他に、FAX機能や、プリンタ機能を有する複合機(MFP=マルチファンクションプリンタ)である。どの機能によって形成された画像も先述と同様の画像形成プロセスで画像形成が行われる。
図示は省略するが、本実施形態装置の制御系は、システム制御部、画像入力部、画像処理部、記憶部、給紙部、書込み部、プリンタエンジン、定着部及び操作表示部から主に構成されている。システム制御部は、CPU、ROM及びRAMを少なくとも備えるマイクロコンピュータ構成のもので、CPUはROMに格納されたプログラムに従ってRAMをワークエリアとして使用しながら前述の各部及び全体の制御を司る。なお、RAMはCPUが処理過程で使用する各種データも記憶する。
画像入力部には、スキャナ400やネットワーク等を介して画像形成を指示する画像データが入力される。スキャナ400から入力された画像データはプリンタエンジン300で画像処理された後、記憶部に記憶され、若しくは直接、光書込み部から光書込露光が行われる。プリンタエンジン300では、既述の通り、光書込み、現像、転写、定着の作像プロセスが行われ画像が出力される。
操作表示部は、ユーザーが所望の画像条件、部数、用紙処理、紙種等を入力する機能を持ち、カラー画像形成装置の本体、例えばプリンタエンジン300の筐体の上部に設けられている。また、操作表示部はキー入力装置に加え、タッチパネル方式の入力装置を備え、タッチパネルの背後の液晶表示装置によって入力された設定条件の表示や、設定条件に合わない場合の警告表示を含む各種表示が行われる。
そして本実施例では、放置休止時間中(印刷オーダーの無い状態)においての省エネルギーを目的とした待機温度制御手段として、第1待機温度と第2待機温度の2段階の設定が用意されている。最新印刷オーダー動作終了からの時間を監視するタイマー機能を持ち、与えられた印刷オーダーの全ての作像動作が終了した後1分間は続けて来るかもしれない次の印刷オーダーに備えて最後の印刷オーダーと同じ定着温度を継続して待機する(継続待機期間)。終了後5分後に第1待機温度に移行し(第1待機期間)、終了後30分後に第2待機温度へと移行する(第2待機期間)。それぞれの待機期間中に印刷オーダーを受けると、まず継続待機期間もしくは第1待機期間であれば温度を変えず待機し、第2待機期間であれば以前の第1待機温度に移行する。この印刷オーダーから定着温度設定に関わる条件である紙種もしくは紙厚情報が得られると直ちにその紙種もしくは紙厚の定着温度に移行して、作像作業に臨む。例えばコピア機能のように操作表示部で印刷オーダーを与えられると同時に紙種もしくは紙厚条件も得られているような場合に於いては上述の第1待機期間はほとんど無くすぐに指示された定着温度に移行することになる。
次に紙種もしくは紙厚に応じた作像制御について説明する。各給紙カセット21a〜21d、手差しトレイ6において、紙サイズはそれぞれ格納する転写紙を揃えるサイドフェンスの設定から自動認識し、それぞれの紙種設定は操作表示部においてユーザーによって行われ、記憶部に格納される。またこの設定は操作表示部上においても表示され確認でき、ネットワークを介してのPCにおいても確認できる。紙種については普通紙の他にOHPを、紙厚については薄紙(第2原図を含む)、普通紙、厚紙の3種類の使用を想定しており、これもユーザーがそれぞれを選択する。
紙転写バイアスについては、バイアスローラへの印加方式を定電圧制御としているため、紙種(紙厚、正しくは紙の体積抵抗)に依存せずひとつの規定値が与えられている。但し、転写能力の環境依存性を補正するために補正係数を持ち、この規定値に対して環境に基づき補正係数を掛けた値を印加している紙転写部の構成は、中間転写ベルト50のベルト内側に配された対向ローラにバイアスが印加され、ベルト+転写紙を介して紙転写搬送ローラへ流れる電流値を一定とする斥力方式の定電流制御となっている。
定着装置7の定着温度(加熱ローラ温度)に関しては、紙種、紙厚に合わせた設定値が用意されており、例えば、
薄紙:105℃
普通紙:155℃
厚紙:175℃
OHP:185℃
等として最適な画像が得られるよう規定されており、紙種もしくは紙厚条件に対応した複数の定着温度それぞれに対応して待機温度も複数持つことでの制御例について説明する。この場合、第1待機温度は上述の各定着温度規定値に対して−30℃、第2待機温度は上述の各定着温度規定値に対して−60℃として、各紙種、紙厚に合わせた定着温度に対応して待機温度を用意するものとする。
この制御は、図3に示すように、まず作像動作終了後、待機タイマーをオン(待機時間t)させ(ステップ1)、印刷オーダーの有無を判断して任意に定めた時間(この場合5分)にわたり待機し(ステップ2、3)、所定時間経過後に定着温度目標を”T0−X”に変更し(ステップ4:図4は定着モードの一覧を示す図である。)、さらに印刷オーダーの有無を判断して任意に定めた時間(この場合30分)にわたり待機し(ステップ5、6)、所定時間経過後に定着温度目標を”T0−Y”に変更し(ステップ7)、またさらに印刷オーダーの有無を判断する(ステップ8)。そして各判断ステップ2、5、8において印刷オーダー有りと判断した場合、待機タイマーの待機時間tをリセットし(ステップ9)、定着モードデータが設定されているか否かを判断する(ステップ10)。定着モードが設定されていなければ、定着温度目標を”T0−X”として(ステップ11)、定着モードが設定するまで待機し(ステップ10、11)、定着モードが設定されれば印刷オーダーの定着モードをそれに合わせて変更し、かつ定着温度目標を”T0”に設定し(ステップ12)、定着温度の検出値が”T0”になったところで定着準備が整ったことを制御80(あるいは画像形成装置本体側の制御システム)に送信する。
図5は、厚紙通紙後の待機温度からの厚紙モードへの復帰動作例を示す図である。図中の線EX1は待機温度を各定着温度別に持つ本発明の例であり、図中線EX2は待機温度を一つしか持たない従来の技術における動作例を示す。
図6は、薄紙通紙後の待機温度からの薄紙モードへの復帰動作例を示す図である。図中の線EX3は待機温度を各定着温度別に持つ本発明の例であり、図中線EX4は待機温度を一つしか持たない従来の技術における動作例を示す。
図7は、ユーザーが予め操作表示部上で設定できる条件として、優先して使用したい給紙トレイが用意されており、この優先給紙トレイ設定がされると、与えられた印刷オーダーの紙サイズと一致する複数の給紙トレイが存在する場合の実施例の動作のフローを示す。この例においては、先の図3のフロートはステップ4で優先給紙トレイの定着モードに変更する点が加わるだけが異なっており、印刷オーダーの紙サイズと一致する複数の給紙トレイが存在する中に優先給紙トレイがあれば、その給紙トレイから給紙する。そしてこの優先給紙トレイの紙種もしくは紙厚での定着温度に対応した待機時定着温度制御を行う。
また、ユーザーが予め操作表示部上で設定できる条件として、優先して使用したい紙種および紙厚が用意されており、この優先紙種および紙厚の設定がされると、与えられた印刷オーダーの紙サイズと一致する複数の給紙トレイが存在する場合の実施例の動作も、図7のステップ4で、優先紙種もしくは紙厚の定着モードに変更する点に変更になるだけが異なっており、複数の給紙トレイ中に優先紙種もしくは紙厚があればその給紙トレイから給紙する。そしてこの優先紙種もしくは紙厚での定着温度に対応した待機時定着温度制御を行う。
また、各給紙トレイ別の通紙枚数カウンタを持ち、この中でカウンタ値が最大の給紙トレイの紙種もしくは紙厚での定着温度に対応した待機時定着温度制御を行う場合は、図7のステップ4で、カウンタ値が最大の給紙トレイの紙種もしくは紙厚での定着モードに変更する点に変更になるだけが異なっている。
さらに、各給紙紙種もしくは紙厚別の通紙枚数カウンタを持ち、カウンタ値が最大の紙種もしくは紙厚での定着温度に対応した待機時定着温度制御を行う場合も、図7のステップ4で、カウンタ値が最大の給紙トレイの紙種もしくは紙厚での定着モードに変更する点に変更になるだけが異なっている。
なお上述してきた各実施例においては、ユーザー個人やユーザーグループ、使用形態などが変わるであろうタイミングで、以上のカウンタをユーザーがリセットすることができる。また例えば電源オフ/オン時、トレイ設定が変えられた時、カレンダー機能を用いて1ヶ月毎など自動でリセットすることもできる。
すなわち本発明では、複数の定着温度のそれぞれに対して待機温度を持たせることで待機温度からの復帰時間の短縮と省エネルギーの両立が図れ、また、ユーザーが設定した優先給紙段の紙種の条件を基に待機温度を設定することでユーザーの嗜好に最適化した省エネルギーを実現でき、またさらには、各給紙段別の通紙枚数履歴や各紙種別の通紙履歴に基づいて待機温度を選択するため、ユーザーの使用形態に合わせた待機温度を提供することが可能である。
本発明の実施対象となるフルカラー画像形成装置の全体構成を概略的に示す縦断正面図 本発明の実施例に係る定着装置の構成を示す図 本発明の実施例に係る定着制御例を示すフロー図 定着モードの一覧を示す図 厚紙通紙後の待機温度からの厚紙モードへの復帰動作例を示す図 薄紙通紙後の待機温度からの薄紙モードへの復帰動作例を示す図 本発明の実施例2〜5に係る定着制御例を示すフロー図
符号の説明
1Y〜1K 感光体
5 紙転写ユニット
6 手差しトレイ
7 定着装置
8 排紙トレイ
11 レジストローラ
12 搬送路
21a〜21d 給紙カセット
30 中間転写ベルト
40 定着ベルト
50 定着ローラ
53、63、73 温度センサ
55、65、66、75 発熱源
60 加熱ローラ
70 加圧ローラ
80 制御手段
90 モータ
100 画像形成装置
200 給紙部
300 画像形成部(プリンタエンジン)
400 読取り部(スキャナ)
401 コンタクトガラス

Claims (6)

  1. 任意の時間にわたって印刷オーダーが与えられない時、定着温度を通常作像時の温度より低い値に移行させる待機温度制御を行う制御手段と、各給紙段に格納、給紙する転写紙についての紙種もしくは紙厚条件を予め設定する紙条件設定手段を有し、該紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した定着温度を複数持ち得る定着装置において、前記制御手段が、前記紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した複数の定着温度それぞれに対応して待機温度も複数設定可能であることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置おいて、前記給紙段のうち優先して使用する給紙段を予め指定する給紙段指定手段を有し、該給紙段指定手段による指定があるときには前記制御手段は、待機温度の設定を該優先指定された給紙段の紙種もしくは紙厚に対応した待機温度に設定することを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置おいて、前記紙条件設定手段が、優先して使用する紙種もしくは紙厚を予め指定することができ、該紙条件設定手段による指定があるときには前記制御手段は、待機温度の設定を該指定された紙種もしくは紙厚に対応した待機温度に設定すること特徴とする定着装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の定着装置おいて、前記各給紙段別の通紙枚数履歴を記憶する通紙枚数履歴記憶手段を有し、前記制御手段は、該通紙枚数履歴記憶手段で記憶した通紙枚数履歴に基づいて待機温度の選択を行うことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の定着装置おいて、各定着温度別の通紙履歴を記憶する温度別通紙履歴記憶手段を有し、前記制御手段は、該温度別通紙履歴記憶手段で記憶した履歴に基づいて待機温度の選択を行うことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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