JP2013238825A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不特定多数のユーザが使用する場合であっても、より適切な待機温度に設定可能な、効率のよい定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の給紙トレイと、任意の時間にわたって印刷オーダーが与えられない時、定着温度を通常作像時の温度より低い値に移行させる待機温度制御を行う制御手段と、複数の給紙トレイに格納、給紙する転写紙についての紙種もしくは紙厚条件を予め設定する紙条件設定手段と、紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した定着温度および待機温度を複数持ち得る定着手段とを有する画像形成装置であって、制御手段は、複数の給紙トレイにそれぞれ異なる定着温度の転写紙が入っている場合、転写紙のうち定着温度が低いものに合わせて待機温度を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録媒体上に転写されたトナー像を加熱定着する定着装置を備えた複写機、ファクシミリ、レーザープリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、帯電→露光(光書込)→現像→転写→定着、の各プロセスを経て記録紙に可視像を形成する画像形成手法がとられている。このような画像形成装置のうち、熱定着ローラを有する画像形成装置においては、印刷処理が行なわれていない場合においても、常にヒータ等により定着ローラを加熱し、印刷時に備えて待機状態となっていることが一般的である。
そのため、定着ローラが加熱されている待機状態の間、消費電力が増大するという問題や、印刷オーダーを受けた後に待機状態の定着温度から作像可能な定着温度に戻す時間が必要となり、その分ファーストコピー時間が長くなってしまうという問題がある。
これらの問題に対し、特許文献1には、定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関し、ユーザが優先して使用する給紙トレイや紙厚・紙種をあらかじめ設定し、それに合わせた待機温度に制御する技術や、給紙トレイ別・定着温度別に通紙枚数履歴を記録し、そのデータに基づいて定着待機温度を決定する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に係る発明は、待機温度の制御にあたり、優先して使用したい給紙トレイや紙種及び紙厚の条件をユーザ自身が設定するという手間がかかり、特に不特定多数のユーザが画像形成装置を使用するような状況では、必ずしも履歴データ通りに使用されるとは限らないため、設定された待機温度が必ずしも適切であるとは言えず、かえって非効率になる可能性がある。
そこで、本発明は、不特定多数のユーザが使用する場合であっても、より適切な待機温度に設定可能な、効率のよい定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、複数の給紙トレイと、任意の時間にわたって印刷オーダーが与えられない時、定着温度を通常作像時の温度より低い値に移行させる待機温度制御を行う制御手段と、複数の給紙トレイに格納、給紙する転写紙についての紙種もしくは紙厚条件を予め設定する紙条件設定手段と、紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した定着温度および待機温度を複数持ち得る定着手段とを有する画像形成装置であって、制御手段は、複数の給紙トレイにそれぞれ異なる定着温度の転写紙が入っている場合、転写紙のうち定着温度が低いものに合わせて待機温度を制御することを特徴とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、複数の給紙トレイと、任意の時間にわたって印刷オーダーが与えられない時、定着温度を通常作像時の温度より低い値に移行させる待機温度制御を行う制御手段と、複数の給紙トレイに格納、給紙する転写紙についての紙種もしくは紙厚条件を予め設定する紙条件設定手段と、紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した定着温度および待機温度を複数持ち得る定着手段とを有する画像形成装置であって、制御手段は、複数の給紙トレイにそれぞれ異なる定着温度の転写紙が入っている場合、転写紙の定着温度の平均値に基づいて待機温度を制御することを特徴とする。
本発明によれば、不特定多数のユーザが使用する場合であっても、より適切な待機温度に設定可能な効率のよい定着装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態の画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施形態の画像形成装置に備わる定着装置の構成を示す概略図である。 異なる待機温度から一定の定着温度へ移行する時間を示すグラフである。 本発明の第1実施形態の待機温度の制御に関し、各用紙の定着温度および待機温度の例を示す図である。 本発明の第2実施形態の待機温度の制御に関し、各用紙の定着温度および待機温度の例及び待機温度の平均値を示す図である。 本発明の第3実施形態の待機温度の制御に関し、各用紙の定着温度、待機温度および重量の例を示す図である。 本発明の第4実施形態の待機温度の制御に関し、各用紙の定着温度、待機温度、重量、坪量、用紙サイズおよび推定枚数の例を示す図である。
本発明の実施形態の画像形成装置1の全体構成について、図面を用いて以下説明する。図1は本実施形態の画像形成装置1の全体構成を概略的に示す縦断正面図である。本実施形態の画像形成装置1は、電子写真方式を利用したタンデム型(並置型)のフルカラー画像形成装置であり、装置本体の中央には画像形成手段となるプリンタエンジン(画像形成部)2が配設され、その直下には給紙装置となる給紙部3が配設されている。
給紙部3には例えば各々用紙収納部となる4段の給紙トレイ3a〜3dが設けられている。これらの給紙トレイ3a〜3dは画像形成装置1の装置本体に対して前後方向(図面上、紙面表裏方向)に引出、収納自在に設けられている。また、プリンタエンジン2の上方には、原稿画像を読み取るスキャナ4が配設されている。さらに、プリンタエンジン2の用紙搬送方向下流側(図面上、左側)には画像形成済みの用紙が排紙される排紙トレイ8が設けられている。
なお、プリンタエンジン2の用紙搬送方向上流側(図面上、右側)には用紙を手差し給紙させるための用紙収納部である手差しトレイ6が設けられている。プリンタエンジン2では、紙転写ユニット20を構成する無端状のベルトからなる中間転写ベルト21の上方に、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)用の4つの作像ユニットが並置されている。
各々の作像ユニットでは、各色毎に設けられたドラム状の感光体31Y〜31Kの外周に沿って、帯電ユニット、光書込みユニット、現像ユニット、クリーニングユニットなどの電子写真プロセス部材(プロセスユニット)30が配置されている。
詳細な図示は省略するが、帯電ユニットは、感光体31Y〜31Kの表面に帯電処理を行い、画像情報を感光体表面に光書込みユニットからのレーザ光で照射させる。現像ユニットにより、感光体の表面に露光されて形成された静電潜像をトナー顕像化し、クリーニングユニットで転写後に感光体31Y〜31Kの表面に残留したトナーなどを除去回収する。そして中間転写ベルト21上に順次各色画像が作像され、中間転写ベルト21上に4色像が重畳されて1つのカラー画像が形成される。
その際、最初に、Y作像ユニットで、Yトナーを現像し、中間転写ベルト21に転写する。次に、C作像ユニットで、Cトナーを現像し、中間転写ベルト21に転写し、次に、Mトナーを、最後に、Kトナーを現像、転写し、4色が重畳されたフルカラーのトナー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト21上に転写された4色トナー像は、給紙部3から給紙されてきた転写紙に紙転写ユニット20で転写され、定着装置7によって定着された後、排紙ローラによって排紙トレイ8に排出される。一方、フルカラーのトナー像が転写された後、中間転写ベルト21の表面に残留したトナーなどはベルトクリーニングユニットによって除去回収される。なお、定着装置7についての詳細については後述する。
給紙部3は、ユーザがセットした転写紙を格納する上記4段の給紙トレイ3a〜3dで構成され、各々給紙トレイ3a〜3dにセットする紙サイズおよび紙種はユーザ自身で設定することができる。また、各給紙トレイ3a〜3d内の転写紙を揃えるサイドフェンス位置から自動で紙サイズを判断して各給紙トレイ3a〜3dの条件に自動で設定する手段も持つこともできる。
各給紙トレイ3a〜3d、手差しトレイ6とレジストローラ11との間は、搬送路12により連結されており、任意の給紙場所から給紙された転写紙は搬送路12を介してレジストローラ11まで搬送される。レジストローラ11で転写紙の搬送を一旦停止させ、中間転写ベルト21上のトナー像と転写紙の先端との位置関係が所定の位置関係になるようタイミングをとって転写紙を紙転写部に送り出す。レジストローラ11は手差しトレイ6から搬送されてくる転紙に対しても同様に機能する。
次に、詳細な図示は省略するが、スキャナ4では、コンタクトガラス40上に載置される原稿の読取り走査を行うために、原稿照明用光源とミラーを搭載した複数の走行体が往復移動する。この走行体により走査された画像情報は、レンズによって後方に設置されているCCDの結像面に集光され、CCDによって画像信号として読込まれる。この読込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。
そして、画像処理された信号に基づいて、光書込みユニット9内のレーザダイオードLDの発光により感光体の表面に光書込みが行われ、静電潜像が形成される。LDからの光信号は、ポリゴンミラーやレンズを介して感光体に至る。また、スキャナ4の上部には、原稿を自動的にコンタクトガラス40上に搬送する自動原稿搬送装置5が搭載されている。
本発明の実施形態の画像形成装置1に係る定着装置7の構成について、図2を用いて以下説明する。定着装置7は、定着部材である定着ローラ70と、加熱ローラ80と、加圧ローラ90と、前記定着ローラ70及び加熱ローラ80に掛け渡された定着ベルト100とを備える。
定着ローラ70はモータ75で回転駆動され、この定着ローラ70を回転駆動することにより、加熱ローラ80、加圧ローラ90及び定着ベルト100が駆動される。また、各ローラ70、80、90には、その表面温度を検出する温度センサ73、82、93が配置されるほか、各ローラ70、80、90内には発熱源74、83、84、94が配置される。さらに、前記温度センサ73、82、93の出力は、制御手段110に入力され、制御手段110は、モータ75及び発熱源74、83、84、94の制御を行う。
定着ローラ70は、内部に芯金71を備えその周囲を被覆材72で覆って構成される。本例では、芯金71内に発熱源74を備えている。また、被覆材72は、最表層にフッ素樹脂層を設けたゴム等の弾性体で構成される。
また、加熱ローラ80はその内部に発熱源83、84を配置した金属製の芯金81を備える。定着ローラ70と加熱ローラ80との間に掛け渡される定着ベルト100は、金属フィルム(例えば、Ni、SUS等)や樹脂フィルム(例えばPI、PAI)基材上にシリコンゴムを配置し、表層にフッ素樹脂を設けて構成される。
また、定着ベルト100を挟んで定着ローラ70と圧接して回転する加圧ローラ90は定着ローラ70と同様に、内部に芯金91を備えその周囲を被覆材92で覆って構成される。本例では、該芯金91内に発熱源94を備えている。また、被覆材92は、最表層にフッ素樹脂層を設けたゴム等の弾性体で構成される。
本実施形態では、制御手段110が定着ローラ70、加熱ローラ80、加圧ローラ90内にある発熱源74、83、84、94を温度センサ73、82、93で検知した温度と、装置の駆動タイミングに基づいて点灯制御している。
トナーを付着させた用紙は、定着ローラ70と加圧ローラ90の被覆材72、92が圧接して変形して形成されるニップ部Nにおいて、定着ローラ70及び、定着ベルト100加熱下で押圧され定着される。なお、上記例では定着ローラ70及び加圧ローラ90の両者に発熱源を設けた例を示しているが、発熱源は定着ローラ70、加圧ローラ90のどちらかだけに配置するだけでもよい。
そして本実施形態では、放置休止時間中(印刷オーダーの無い状態)においての省エネルギーを目的として、複数の待機温度が用意されている。最新印刷オーダー動作終了からの時間を監視するタイマー機能を持ち、与えられた印刷オーダーの全ての作像動作が終了した後、任意に設定された時間の経過後、待機温度に移行する。待機時間中に印刷オーダーを受けると、直ちにその紙種もしくは紙厚の定着温度に移行して、作像作業に臨む。
次に紙種もしくは紙厚に応じた作像制御について説明する。各給紙カセット3a〜3d、手差しトレイ6において、紙サイズはそれぞれ格納する転写紙を揃えるサイドフェンスの設定から自動認識され、それぞれの紙種設定は操作表示部においてユーザによって行われ、不図示の記憶部に格納される。
またこの設定は操作表示部上においても確認でき、ネットワークを介してのパーソナルコンピュータが備えるモニタ上においても確認することができる。紙種については普通紙の他にOHPを、紙厚については薄紙(第2原図を含む)、普通紙、厚紙の3種類の使用を想定しているが、これに限定されるものではない。なお、紙種についてもユーザがそれぞれを選択することができる。
定着装置7の定着温度(加熱ローラ温度)に関しては、紙種、紙厚に合わせた設定値が用意されている。例えば、定着装置7において、薄紙は105℃、普通紙は155℃、厚紙は175℃、OHPは185℃等として最適な画像が得られるよう規定されており、紙種もしくは紙厚条件に対応した複数の定着温度それぞれに対応して待機温度も複数持ち得る。
本実施形態では、待機温度は上述の各定着温度規定値に対して−30℃として、各紙種、紙厚に合わせた定着温度に対応して待機温度を用意するものとするが、特に限定されるものではない。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1における待機温度の制御について図3及び図4を用いて説明する。図3は、異なる待機温度から一定の定着温度に移行するまでの時間を示すグラフ図である。また、画像形成装置1の給紙トレイ3a〜3dには、例えば図4に示すような種類の用紙が格納されているものとする。
すなわち、図4の通り、給紙トレイ3a及び3bには、定着温度が155℃で待機温度が125℃である普通紙が格納され、給紙トレイ3cには、定着温度が175℃で待機温度が145℃である厚紙が格納され、給紙トレイ3dには、定着温度が105℃で待機温度が75℃である薄紙が格納されているものとする。
従来技術においては、定着装置の待機温度は、通常使用されることの多い普通紙を基準に決められていることが多い。そのため、給紙トレイにどのような用紙が格納されていようとも、待機温度は普通紙定着温度の155℃から30℃を引いた125℃に設定されていることが多い。
しかしながら、待機温度が125℃に設定されているときに薄紙の印刷オーダーが入った場合、待機温度125℃から薄紙の定着温度である105℃に温度を下げる必要が生じる。この場合、待機中に消費していたエネルギーが無駄であるとともに、薄紙の定着温度に下がるまでの時間がかかることになる。
図3に示す通り、定着温度K0に対して−30℃である待機温度をK1、定着温度K0に対して+30℃である待機温度をK2とした場合、発熱体の加熱によるK1→K0の移行時間t1よりも、定着ローラ70が冷えるまでのK2→K0の移行時間t2のほうが長くなることがわかる。
従って、待機温度が定着温度以上となる場合、印刷が開始されるまでのユーザの待ち時間が多くなることになる。本実施形態においては、図4の例に示すような種類の用紙が各給紙トレイに格納されていた場合、低い待機温度(図4の例では75℃)に設定するように制御することとする。これにより、待機中のエネルギー消費の無駄や、ユーザの待ち時間を低減することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1における待機温度の制御について図5を用いて説明する。例えば、画像形成装置1の給紙トレイ3a〜3dには、それぞれ図5に示すような種類の用紙が格納されているものとする。
すなわち、図5に示す通り、各給紙トレイに格納されている用紙の種類は図4におけるものと同一であるが、ここでは待機温度を各給紙トレイに格納されている紙種に対応した待機温度の平均値(図5の例では117.5℃)に設定するように制御するものとする。これにより、各給紙トレイ内の紙種に対して、使用頻度を加味した待機温度とすることができ、待機温度から各用紙の定着温度への移行時間を、最低限の待ち時間で済ませることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置1における待機温度の制御について図6を用いて説明する。例えば、画像形成装置1の給紙トレイ3a〜3dには、それぞれ図6に示すような種類の用紙が、各重量格納されているものとする。
すなわち、図6に示す通り、各給紙トレイに格納されている用紙の種類は図4におけるものと同一であるが、ここでは各給紙トレイに格納されている用紙の重量は、各用紙トレイに設けられた不図示の重量検知センサ等の検出手段により検出されるものとする。
例えば、給紙トレイ3aに格納される普通紙の重量が500g、給紙トレイ3bに格納される普通紙の重量が1200g、給紙トレイ3cに格納される厚紙の重量が1300g、給紙トレイ3dに格納される薄紙の重量が1000gとして検出されたものとする。
このとき、定着装置7の待機温度は、重量の大きい用紙(図6の例では厚紙の145℃)のものに設定するように制御する。つまり、用紙重量が大きいものは用紙枚数も多いと推定され、給紙トレイに格納される用紙枚数が多ければ使用頻度が高いものと判断されるため、用紙重量に基づいて待機温度を制御するということである。
また、給紙トレイ内の用紙のうち、重量の大きい用紙が複数存在する場合においては、その中で待機温度が一番低い設定のものに制御することとする。これにより、各給紙トレイ内の紙種に対して、使用頻度を加味した待機温度とすることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置1の待機温度の制御について図7を用いて説明する。例えば、画像形成装置1の給紙トレイ3a〜3dに、それぞれ図7に示すような種類の用紙が、各重量格納されているものとし、各用紙の坪量はユーザによって入力されたものとする。
すなわち、図7に示す通り、各給紙トレイに格納されている用紙の種類は図4におけるものと同一であるが、ここではさらに、各用紙の情報として坪量(厚さ)及び用紙サイズを加え、各用紙の重量は図6と異なる例を用いて説明する。
例えば、給紙トレイ3aには、坪量が80g/m2、用紙サイズがA4、重量が3000gの普通紙が格納され、給紙トレイ3bには、坪量が90g/m2、用紙サイズがA3、重量が4000gの普通紙が格納され、給紙トレイ3cには、坪量が156g/m2、用紙サイズがA3、重量が12000gの厚紙が格納され、給紙トレイ3dには、坪量が60g/m2、用紙サイズがA3、重量が4000gの薄紙が格納されているものとする。
ここで、制御手段110は、各給紙トレイに格納されている用紙の重量と坪量の情報から、推定枚数を算出する。推定枚数は、次式によって算出することができる。
推定枚数=用紙重量(g)÷{坪量(g/m2)×用紙面積(m2)}・・・(1)
上記の式(1)から、給紙トレイ3aに格納されている用紙の推定枚数は601枚、給紙トレイ3bに格納されている用紙の推定枚数は356枚、給紙トレイ3cに格納されている用紙の推定枚数は617枚、給紙トレイ3dに格納されている用紙の推定枚数は588枚と算出される。
本実施形態においては、定着装置7の待機温度は、推定枚数の多い用紙のものに設定するものとするが、待機温度が同じ用紙が複数の給紙トレイにセットされている場合は、それらの推定枚数を合計して算出するものとしてもよい。
例えば、図7の例では給紙トレイ3cに格納されている厚紙の推定枚数が617枚と最も多いが、給紙トレイ3a及び3bに格納されている用紙が共に定着温度と待機温度を同じくする普通紙であるため、給紙トレイ3aに格納された普通紙601枚と給紙トレイ3bに格納された普通紙356枚を合計した957枚が普通紙の枚数と算出され、普通紙の推定枚数が最も多いことになる。
よって、本実施形態においては、定着装置7の待機温度は普通紙(125℃)に制御されることになる。これにより、各給紙トレイ内の紙種に対して、使用頻度を加味した待機温度とすることができる。また、給紙トレイ内の用紙のうち、最も多い推定枚数が同数の用紙が複数存在する場合においては、その中で待機温度が低い設定のものに制御することとしてもよい。
以上のように、上述した本実施形態の画像形成装置は、複数の給紙トレイと、任意の時間にわたって印刷オーダーが与えられない時、定着温度を通常作像時の温度より低い値に移行させる待機温度制御を行う制御手段と、複数の給紙トレイに格納、給紙する転写紙についての紙種もしくは紙厚条件を予め設定する紙条件設定手段と、紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した定着温度および待機温度を複数持ち得る定着手段とを有する画像形成装置であって、制御手段は、複数の給紙トレイにそれぞれ異なる定着温度の転写紙が入っている場合、転写紙のうち定着温度が低いものに合わせて待機温度を制御する。
これにより、待機温度を定着温度以下にすることができ、定着温度が待機温度以下となることを防止できる。つまり、定着ローラは一般的に熱容量が大きく、温度を下げる工程は温度を上げる工程と比較して時間がかかるため、待機温度を定着温度以下とすることで、ユーザに対するお待たせ時間を短縮することができる。また、待機時に使用される過剰なエネルギーを削減することができる。総じて、不特定多数のユーザが使用する場合であっても、より適切な待機温度に設定可能な効率のよい画像形成装置を提供することが可能となる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、複数の給紙トレイと、任意の時間にわたって印刷オーダーが与えられない時、定着温度を通常作像時の温度より低い値に移行させる待機温度制御を行う制御手段と、複数の給紙トレイに格納、給紙する転写紙についての紙種もしくは紙厚条件を予め設定する紙条件設定手段と、紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した定着温度および待機温度を複数持ち得る定着手段とを有する画像形成装置であって、制御手段は、複数の給紙トレイにそれぞれ異なる定着温度の転写紙が入っている場合、転写紙の定着温度の平均値に基づいて待機温度を制御する。
これにより、各給紙トレイ内の紙種に対して、使用頻度を加味した待機温度とすることができ、待機温度から各用紙の定着温度への移行時間を最低限の待ち時間で済ませることができる。また、待機時の過剰エネルギー消費を低減できる。総じて、不特定多数のユーザが使用する場合であっても、より適切な待機温度に設定可能な効率のよい画像形成装置を提供することが可能となる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、複数の給紙トレイに格納されている転写紙の量を検出する検出手段とをさらに有し、制御手段は、複数の給紙トレイに格納されている転写紙のうち、検出手段により検出された転写紙の量が最も多いものに合わせて、待機温度を制御する。また、検出手段は、複数の給紙トレイに格納された転写紙の重量を検出する。これにより、各給紙トレイ内の紙種に対して、ユーザの使用頻度に応じた待機温度とすることができる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、検出手段が、複数の給紙トレイに格納された転写紙の重量と厚さの情報から、各給紙トレイ内の転写紙の枚数を検出する。これにより、各給紙トレイ内の紙種に対して、ユーザの使用頻度に応じた待機温度とすることができる。
1 画像形成装置
7 定着装置
70 定着ローラ
80 加熱ローラ
90 加圧ローラ
73、82、93 温度センサ
74、83、84、94 発熱源
75 モータ
110 制御手段
特許第4666294号公報

Claims (5)

  1. 複数の給紙トレイと、
    任意の時間にわたって印刷オーダーが与えられない時、定着温度を通常作像時の温度より低い値に移行させる待機温度制御を行う制御手段と、
    前記複数の給紙トレイに格納、給紙する転写紙についての紙種もしくは紙厚条件を予め設定する紙条件設定手段と、
    前記紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した定着温度および待機温度を複数持ち得る定着手段とを有する画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記複数の給紙トレイにそれぞれ異なる定着温度の転写紙が入っている場合、前記転写紙のうち定着温度が低いものに合わせて前記待機温度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の給紙トレイと、
    任意の時間にわたって印刷オーダーが与えられない時、定着温度を通常作像時の温度より低い値に移行させる待機温度制御を行う制御手段と、
    前記複数の給紙トレイに格納、給紙する転写紙についての紙種もしくは紙厚条件を予め設定する紙条件設定手段と、
    前記紙条件設定手段で設定した紙種もしくは紙厚条件に対応した定着温度および待機温度を複数持ち得る定着手段とを有する画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記複数の給紙トレイにそれぞれ異なる定着温度の転写紙が入っている場合、前記転写紙の定着温度の平均値に基づいて前記待機温度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記複数の給紙トレイに格納されている転写紙の量を検出する検出手段とをさらに有し、
    前記制御手段は、前記複数の給紙トレイに格納されている転写紙のうち、前記検出手段により検出された転写紙の量が多いものに合わせて、前記待機温度を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記検出手段は、前記複数の給紙トレイに格納された転写紙の重量を検出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記検出手段は、前記複数の給紙トレイに格納された転写紙の重量と厚さの情報から、前記複数の給紙トレイ内の転写紙の枚数を検出することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
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