JP4665403B2 - 印刷装置、印刷方法、及び印刷システム - Google Patents
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Description
この種のプリンタでは、インク滴の量や飛行方向などのインク滴の吐出特性が、ノズル毎にばらつく。この吐出特性のばらつきは、印刷画像の濃度ムラの原因となるため好ましくない。そこで、従来は、ノズル毎に補正値を設定し、設定された補正値に基づいて、インクの量を調整していた(例えば、特許文献1を参照。)。
(1)インクを吐出するためのノズルと、媒体を搬送するための搬送ユニットとを備え、
所定の移動方向に移動する複数の前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成するドット形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記移動方向と交差する交差方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことで、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されたラインを前記交差方向に複数形成して、画像を印刷する印刷装置において、
所定の階調値で前記交差方向に複数の前記ラインを形成することにより前記媒体上に印刷された補正用パターンについて、前記ライン毎に測定されたそれぞれの濃度と濃度の目標値との偏差を、前記目標値で除すことにより、前記画像における前記交差方向の濃度を補正する補正値を、各ラインに対応させて定め、
前記ドット形成動作は、前記補正値に基づいて濃度補正を行いながら、対応するラインにドットを形成するものであり、
(2)前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値は、前記補正値であり、
(3)前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、前記補正値に対する比率を示す変更係数を前記補正値に乗じることで定められ、
(4)前記所定濃度未満の画像を形成する際に濃度毎に前記変更係数を変動させて補正値を変更させる基準となる基準濃度を、前記所定濃度未満の濃度範囲内に少なくとも1つ定めるとともに、該基準濃度に対応させて変更基準係数を定め、
前記所定濃度に対応させて範囲外基準係数を定め、
前記変更係数は、
前記基準濃度及び変更基準係数の組と前記所定濃度及び範囲外基準係数の組との相関関係に基づき、前記画像濃度の変化量に対する前記変更係数の変化量を算出することによって定められ、
(5)前記所定濃度未満の画像を形成する場合には、前記変更係数を、前記画像の濃度が高いほど大きな値となるように変動させ、
(6)前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に比べて、濃度補正の度合いを小さくするものである、ことを特徴とする。
このような印刷装置によれば、各ラインに対応する補正値を用いてそのラインの濃度を補正するので、搬送方向に隣り合う各ラインを担当するノズルの順序が、ヘッドにおけるノズルの配列と異なっていても、各ラインを所望の濃度で形成することができる。これにより、印刷画像の品質を高めることができる。また、補正値に基づく濃度補正の度合いが、形成すべき画像の濃度に応じて定められるため、その画像に関し、ドットを過度に追加してしまったり、過度に間引いてしまったりする不具合を防止できる。その結果、必要な濃度補正を行いながらも、粒状性の悪化を防止でき、印刷画像の品質を高めることができる。
このような印刷装置によれば、所定濃度未満の画像を印刷する際には、所定濃度以上の画像を形成する際に用いられる補正値に比べて、濃度補正の度合いを小さくする補正値が用いられる。このため、所定濃度未満の画像に対しては、過度な濃度補正を抑えることができる。その結果、必要な濃度補正を行いながらも、粒状性の悪化を防止でき、印刷画像の品質を高めることができる。
このような印刷装置によれば、補正用パターンの濃度を測定して得られた測定値に基づいて所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値が定められ、この補正値を基にして、所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値が定められる。このため、そのラインに適した補正値を精度良く定めることができる。その結果、濃度補正と粒状性の悪化防止とをより高いレベルで実現できる。
このような印刷装置によれば、所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値を変更係数によって変更することで、所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値を定めるので、所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値をライン毎に有さなくてもよい。このため、印刷装置が有する情報の量を少なくすることができる。
このような印刷装置によれば、基準濃度及び変更基準係数の組と所定濃度及び範囲外基準係数の組との相関関係に基づき、変更係数が定められるので、基準濃度以外の濃度であっても、対応する変更係数を精度良く定めることができる。
このような印刷装置によれば、一次補間を用いて変更係数を定めているので、変更係数を定めるための処理を簡素化でき、インク滴の高周波吐出にも容易に対応できる。
このような印刷装置によれば、前記所定濃度未満の濃度範囲内にて濃度の変化量に対する変更係数の変化量が一定でない場合でも、変更係数を精度良く定めることができる。
このような印刷装置によれば、最低濃度に対応する変更基準係数と所定濃度に対応する範囲外基準係数とに基づき、変更係数が定められるので、印刷装置は変更基準係数と範囲外基準係数の情報を有すればよく、印刷装置が有する情報の量を少なくすることができる。
このような印刷装置によれば、所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に、対応する所定比率を乗じることで、所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値を求めることができる。このため、補正値を取得するための処理を簡素化することができ、インクの高周波吐出にも容易に対応することができる。
このような印刷装置によれば、所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に、所定比率を乗じることで、所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値を求めることができる。このため、補正値を取得するための処理をより簡素化することができ、インクの高周波吐出にも容易に対応することができる。
このような印刷装置によれば、濃度に関する階調値を補正値によって変化させるので、濃度補正に関する処理を簡素化することができ、インクの高周波吐出に対応できる。
このような印刷装置によれば、隣り合うラインを担当するノズルの関係は、ノズル列を構成するノズルの配列(並び順)とは一致しない場合があり得るが、このような場合でも、画像の濃度ムラを効果的に抑制できる。
このような印刷装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
次に、印刷システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、印刷システム1000の外観構成を示した説明図である。この印刷システム1000は、プリンタ1と、コンピュータ1100と、表示装置1200と、入力装置1300と、記録再生装置1400とを備えている。プリンタ1は、用紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。なお、以下の説明では、代表的な媒体である用紙S(図9を参照。)を例に挙げて説明することにする。コンピュータ1100は、プリンタ1と通信可能に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、当該画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置1200は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラム1104やプリンタドライバ1110(図2を参照。)等のユーザーインタフェースを表示する。入力装置1300は、例えばキーボード1300Aやマウス1300Bであり、表示装置1200に表示されたユーザーインタフェースに沿って、アプリケーションプログラム1104の操作やプリンタドライバ1110の設定等に用いられる。記録再生装置1400は、例えば、フレキシブルディスクドライブ装置1400AやCD−ROMドライブ装置1400Bが用いられる。
なお、「印刷装置」とは、狭義にはプリンタ1を意味するが、広義にはプリンタ1とコンピュータ1100とのシステムを意味する。
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバ1110が行う基本的な処理の概略的な説明図である。なお、既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
コンピュータ1100では、このコンピュータ1100に搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ1102、アプリケーションプログラム1104、及びプリンタドライバ1110などのコンピュータプログラムが動作している。ビデオドライバ1102は、アプリケーションプログラム1104やプリンタドライバ1110からの表示命令に従って、例えばユーザーインタフェース等を表示装置1200に表示させる機能を有する。アプリケーションプログラム1104は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザーは、アプリケーションプログラム1104のユーザーインタフェースを介して、アプリケーションプログラム1104により編集した画像を印刷するための指示を与えることができる。アプリケーションプログラム1104は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ1110に画像データを出力する。
なお、画素とは、インクを着弾させドットを形成する位置を規定するために、用紙上に仮想的に定められた方眼状の升目である。言い換えると、この画素は、ドットを形成し得る媒体上の領域であり、「ドットの形成単位」と表現することもできる。
なお、この画像データ中の各画素データは、RGB色空間により表される多段階(例えば256段階)の階調値を有するデータである。以下、このRGBの階調値を有する画素データのことをRGB画素データと言い、また、これらRGB画素データから構成される画像データをRGB画像データと言う。
このようなハーフトーン処理には、例えばディザ法等が利用され、プリンタ1がドットを分散して形成できるような2ビットのCMKY画素データを作成する。なお、このディザ法によるハーフトーン処理については、後述する。また、このハーフトーン処理に用いる方法は、ディザ法に限るものではなく、γ補正法や誤差拡散法等を利用しても良い。そして、本実施形態では、このハーフトーン処理において、補正値に基づく画素データの変換が行われる。この変換処理については、後で詳細に説明する。
ここで、ディザ法によるハーフトーン処理について詳細に説明する。図3は、このディザ法によるハーフトーン処理のフローチャートである。プリンタドライバ1110は、当該フローチャートに従って、以下のステップを実行する。
図7は、プリンタドライバ1110のユーザーインタフェースの説明図である。このプリンタドライバ1110のユーザーインタフェースは、ビデオドライバ1102を介して、表示装置1200に表示される。ユーザーは、入力装置1300を用いて、プリンタドライバ1110の各種の設定を行うことができる。基本設定としては、余白形態モードや画質モードの設定が用意され、また用紙設定としては、用紙サイズモードの設定等が用意されている。そして、プリンタドライバ1110は、このユーザーインタフェースによる設定に基づいて、印刷解像度や用紙Sの大きさを認識する。
<プリンタの構成について>
図8は、本実施形態のプリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図9は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の概略図である。また、図10は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の横断面図である。以下、これらの図を参照して、本実施形態のプリンタ1の基本的な構成について説明する。
図11は、ヘッド41の下面(つまり、用紙Sとの対向面)におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル列Nkと、シアンインクノズル列Ncと、マゼンタインクノズル列Nmと、イエローインクノズル列Nyが形成されている。各ノズル列は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを、n個(例えば、n=180)備えている。各ノズル列の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ、つまり、用紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720インチ)である場合、k=4である。図示の例において、各ノズル列のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯n)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯nよりも搬送方向の下流側(つまり、用紙Sの上端側)に位置している。
図12は、ヘッド41の駆動回路の説明図である。この駆動回路は、前述のユニット制御回路64内に設けられている。この図に示すように、駆動回路は、原駆動信号発生部644Aと、駆動信号整形部644Bとを備えている。本実施形態では、この駆動回路が、ノズル列毎、即ち、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の各色のノズル列毎に設けられ、ノズル列毎にピエゾ素子の駆動が行われるようになっている。なお、図中に各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。
図13は、各信号を説明するタイミングチャートである。すなわち、同図には、原駆動信号ODRVと、印刷信号PRT(i)と、駆動信号DRV(i)の各信号のタイミングチャートが示されている。
図14は、印刷時の動作のフローチャートである。以下に説明される各動作は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各動作を実行するためのコードを有する。
このような構成を有する本実施形態のプリンタ1では、インターレース方式による印刷が実行可能である。そして、このインターレース方式を用いることで、インクの吐出特性といったノズル毎の個体差を、印刷される画像上で分散し、目立たないようにしている。ここで、図15A及び図15Bは、インターレース方式の説明図である。以下、インターレース方式による印刷方法について説明する。
なお、説明の便宜上、ヘッド41の代わりとして示すノズル列が、用紙Sに対して移動しているように描かれているが、同図はノズル列と用紙Sとの相対的な位置関係を示すものであって、実際には用紙Sが搬送方向に移動される。また、同図において、黒丸で示されたノズルは、実際にインクを吐出するノズルであり、白丸で示されたノズルはインクを吐出しないノズルである。加えて、図15Aは、1パス目〜4パス目におけるノズル位置と、そのノズルにてドットの形成の様子を示し、図15Bは、1パス目〜6パス目におけるノズル位置とドットの形成の様子を示している。ここで、「パス」とは、ノズル列がキャリッジ移動方向に1回移動することをいう。
同図の例において、ノズル列は、搬送方向に沿って配列された4つのノズルを有するが、搬送量を一定にして各ラスタラインを形成するために、3つのノズルを用いてインターレース方式が行われている。また、3つのノズルが用いられるため、用紙Sは搬送量3・Dにて搬送される。その結果、例えば、180dpi(4・D)のノズルピッチのノズル列を用いて、720dpi(=D)のドット間隔にて用紙Sにドットが形成される。
同図の例では、最初のラスタラインを3パス目でノズル♯1が形成し、2番目のラスタラインを2パス目でノズル♯2が形成し、3番目のラスタラインを1パス目でノズル♯3が形成し、4番目のラスタラインを4パス目でノズル♯1が形成し、連続的なラスタラインが形成される様子を示している。以後は、図15Bに示すように、同様な動作でラスタラインが順次形成される。
この例において、ノズル#3が担当するラスタラインの次には、ノズル#1が担当するラスタラインが形成される。そして、ノズル#3とノズル#1とは、ヘッド41において隣り合う関係にはない。このため、これらのラスタラインでは、担当するノズルの順序がヘッドにおけるノズルの配列と異なっているといえる。
CMYKのインクを用いて多色印刷された画像中に生じる濃度ムラは、基本的には、その各インク色でそれぞれに生じる濃度ムラが原因である。このため、通常は、各インク色の濃度ムラをそれぞれ別々に抑制することによって、多色印刷された画像中の濃度ムラを抑制する方法が採られている。
このような濃度ムラを抑制する参考例の方法について説明する。この参考例の方法では、まず、所定濃度の補正用パターンを用紙上に印刷し、この補正用パターンを構成する各ラスタラインrの濃度を測定する。次に、各ラスタラインrの濃度に基づいて、そのラスタラインに対する補正値を取得する。そして、画像の本印刷時には、取得された補正値を用いて、そのラスタラインrの濃度を調整する。例えば、補正用パターンにおいて、或るラスタラインrの濃度が規定よりも薄かった場合には、本印刷時において、当該ラスタラインrを担当するノズルについてインクの吐出量を増加させる。一方、補正用パターンにおいて、或るラスタラインrの濃度が規定よりも濃かった場合には、本印刷時において、当該ラスタラインrを担当するノズルについてインクの吐出量を減少させる。
このような補正により、各ドットの粗密状態が変化し、粒状性も変化する。例えば、図17Cの例において、ドットDT1を形成しないことにより、このドットDT1を囲うドットDT3〜DT6の間に、ドットが形成されない領域ができる。このため、この領域については、地色の面積が増えてドットが粗く形成されたように見える。一方、ドットDT2を新たに形成したことにより、このドットDT2、及びドットDT7〜DT9が密集した状態に形成される。これにより、これらのドットDT2、DT7〜DT9が、一塊の大きなドットのように見えてしまう。
その結果、例えば、図18Aに示す画像(以下、補正前画像という。)が補正され、図18Bに示す画像(以下、補正後画像という。)となる。これらの画像を比較すると、各ドットに関し、図18Bの補正後画像の方が、図18Aの補正前画像よりも間引かれた状態となっている。また、濃い点で示されるドットの塊については、その数が、補正前画像より補整後画像の方が増えている。
<本実施形態における印刷方法の要点>
このような事情に鑑み、本実施形態では、画像における搬送方向の濃度を補正する補正値をラスタライン毎に定める。この補正値に基づく濃度補正の度合いは、形成すべき画像の濃度に応じて定められる。例えば、所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に比べて、濃度補正の度合いを小さくするものとされる。
例えば、色材として染料を用いたブラックインクで、標準的な用紙Sに画像を印刷する場合、所定濃度は30%とされる。このため、例えば、標準の補正値が20%であり、印刷される画像の濃度が30%未満であった場合には、低濃度側の補正値が0%〜20%未満の範囲で定められる。
このような補正値を定めるにあたっては、まず、用紙Sに補正用パターン(テストパターン)を印刷し、印刷された補正用パターンを構成する各ラスタラインの濃度を測定する。各ラスタラインの濃度を測定したならば、対応するラスタラインの濃度の測定値に基づき、そのラスタラインに対応する標準の補正値を設定する。そして、この標準の補正値は、所定濃度以上の画像を形成する際に用いられる。一方、所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値(便宜上、低濃度側の補正値ともいう。)は、標準の補正値に基づいて定められる。
これらの補正値を用いて画像の印刷を行うと、次の利点を有する。まず、実際に印刷された結果に基づいて標準の補正値が定められているので、各ラスタラインを担当するノズルの順序が、ヘッド41における配列と異なっていても、各ラスタラインを所望の濃度で形成することができる。
次に、所定濃度未満の画像の印刷時には、所定濃度以上の画像の印刷時よりも、濃度補正の度合いが小さい低濃度側の補正値が用いられるので、その画像に対する過度な濃度補正を抑えることができる。例えば、その画像に関し、ドットを過度に追加してしまったり、過度に間引いてしまったりする不具合を防止できる。
なお、上記の所定濃度は、種々の要因によって変化する。例えば、インクの色、色材の種類、媒体の種類に応じて変化する。従って、この所定濃度は、これらの条件を加味した上で決定される。
図19は、本実施形態に係る画像の印刷方法に関連する工程等の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して、これらの工程等について概略を説明する。
まず、製造ラインにおいてプリンタ1が組み立てられる(S110)。次に、検査ラインの作業者によって、標準の補正値、及び基準係数がプリンタ1に設定される(S120)。ここで、基準係数は、標準の補正値から低濃度側の補正値を定める際に使用されるものである(後述する。)。そして、このステップでは、これらの標準の補正値、及び基準係数を、プリンタ1のメモリ63、詳しくは、補正値格納部63a(図8を参照。)に格納する。次に、プリンタ1が出荷される(S130)。次に、このプリンタ1を購入したユーザーによって画像の本印刷が行われるが、その本印刷の際には、標準の補正値や低濃度側の補正値に基づき定められた濃度でラスタライン毎に画像が形成される。すなわち、プリンタ1は、補正された濃度となるように、用紙Sに画像を印刷する(S140)。
そして、本実施形態に係る画像の印刷方法は、補正値の設定工程(ステップS120)、及び画像の本印刷(ステップS140)に特徴を有する。従って、以下では、ステップS120及びステップS140の内容について説明する。
図20は、標準の補正値の設定に使用される機器を説明するブロック図である。なお、既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
この図において、コンピュータ1100Aは、検査ラインに設置されたコンピュータ1100であり、工程用補正プログラム1120が動作している。この工程用補正プログラム1120は、補正値取得処理を行うことができる。この補正値取得処理では、用紙Sに印刷された補正用パターンCP(図25参照。)をスキャナ装置100が読み取ることで得られたデータ群(例えば、所定解像度の256階調のグレイスケールデータ)に基づき、対象となるラスタラインについて、標準の補正値を取得する。なお、標準の補正値の取得処理については、後で説明する。また、このコンピュータ1100Aで動作するアプリケーションプログラム1104は、補正用パターンCPを印刷させるための画像データを、プリンタドライバ1110に対して出力する。そして、プリンタドライバ1110は、前述した解像度変換処理からラスタライズ処理までの一連の処理を行うことで、補正用パターンCPを印刷させるための印刷データを、プリンタ1に出力する。
この記録テーブルには、各ラスタラインにおける濃度の測定値、つまり、スキャナ装置100が読み取ることで得られた測定データが順次記録される。従って、各記録テーブルには、濃度の測定値用のフィールドが用意されている。このフィールドは複数のレコードを有している。本実施形態において、各レコードは、ラスタラインに対応付けられており、用紙上端側に形成されるラスタラインから順に小さい番号のレコードに記録される。すなわち、用紙上端側から1番目に形成されるラスタラインの濃度測定値ME1が1番目のレコードに記録され、用紙上端側から2番目に形成されるラスタラインの濃度測定値ME2が2番目のレコードに記録される。同様に、他のラスタラインの濃度測定値(ME3〜)に関しても、それぞれ対応するレコードに記録される。
なお、基準濃度C1〜C3に対応する基準係数Co1〜Co3は、請求項に係る「変更基準係数」に相当する。また、所定濃度C4に対応する基準係数Co4は、請求項に係る「範囲外基準係数」に相当する。
この手順は、補正用パターンCPを印刷するステップ(S121),補正用パターンCPを読み取るステップ(S122),各ラスタラインの濃度を測定するステップ(S123),各ラスタラインに対する標準の補正値Hstdを設定するステップ(S124),基準係数Coを設定するステップ(S125)を有する。以下、各ステップについて詳細に説明する。
まず、ステップS121において、補正用パターンCPを用紙Sに印刷する。ここでは、検査ラインの作業者は、検査ラインのコンピュータ1100Aにプリンタ1を通信可能な状態に接続し、このプリンタ1によって補正用パターンCPを印刷する。すなわち、作業者は、コンピュータ1100Aのユーザーインタフェースを介し、補正用パターンCPを印刷させる指示をする。その際には、このユーザーインタフェースから、印刷モード及び用紙サイズモードなどが設定される。この指示により、コンピュータ1100Aは、メモリに格納されている補正用パターンCPの画像データを読み出し、前述した解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、及びラスタライズ処理を行う。その結果、コンピュータ1100Aからプリンタ1に対し、補正用パターンCPを印刷させるための印刷データが出力される。そして、プリンタ1は、印刷データに基づいて用紙Sに補正用パターンCPを印刷する。なお、この補正用パターンCPを印刷するプリンタ1は、補正値の設定対象となるプリンタ1である。つまり、補正値の設定は、プリンタ1毎に行われる。
次に、印刷された補正用パターンCPをスキャナ装置100で読み取る。このステップS122では、まず、検査ラインの作業者は、補正用パターンCPが印刷された用紙Sを原稿台ガラス102に載置する。このとき、図23Bに示すように、補正用パターンCP(CPc〜CPk)におけるラスタラインの方向と、スキャナ装置100における直交方向(つまり、リニアセンサ108の配列方向)とが同じ方向となるように、用紙Sを載置する。用紙Sを載置したならば、作業者は、コンピュータ1100Aのユーザーインタフェースを介して読み取り条件を指定し、その後、読み取り開始を指示する。ここで、読取キャリッジ104の移動方向の読み取り解像度は、ラスタラインにおけるピッチの整数倍の細かさにするのが望ましい。このようにすることで、読み取った濃度の測定値とラスタラインとの対応付けが容易になり、測定精度の向上が図れるからである。読み取り開始の指示を受け取ると、スキャナ装置100のコントローラ(図示せず)は、読取キャリッジ104を制御するなどして、用紙Sに印刷された補正用パターンCPを読み取り、画素単位のデータ群を取得する。そして、取得されたデータ群は、コンピュータ1100Aのメモリ(図示せず)に転送される。
次に、コンピュータ1100Aは、補正用パターンCPの濃度をラスタライン毎に測定する。この濃度測定は、取得されたデータ群に基づいて行われる。まず、コンピュータ1100Aは、スキャナ装置100から転送されたデータ群の中から、濃度測定対象となるラスタラインに属するデータを認識する。次に、コンピュータ1100Aは、認識したデータに基づき、そのラスタラインの濃度を測定する。この場合において、ラスタラインにおける濃度の測定値は、同じラスタラインに属する複数画素の濃度の平均値とすることが好ましい。これは、この補正用パターンCPが中間調で印刷されていることに起因する。すなわち、補正用パターンCPが中間調で印刷されているため、同じラスタラインに属するドットであっても大きさが異なっていたり、隣り合うドット同士が間引かれて形成されていたりする。このため、1つの画素に、そのラスタライン全体を代表させてしまうと、濃度測定が行われる画素、すなわち主走査方向の位置によって、そのラスタラインの濃度が変化してしまう虞がある。このため、本実施形態において、コンピュータ1100Aは、同じラスタラインに属する数十〜数百の画素を対象として濃度を取得し、取得した濃度の平均値をそのラスタラインにおける濃度の測定値としている。
次に、コンピュータ1100Aは、ラスタライン毎に標準の補正値Hstdを定める。このステップで、コンピュータ1100Aは、各記録テーブルの各レコードに記録された測定値から標準の補正値Hstdを求め、求めた標準の補正値Hstdをプリンタ1の補正値格納部63a(図22を参照。)に格納させる。
まず、コンピュータ1100Aは、対象となるラスタラインの濃度の測定値を読み出し、読み出した測定値と濃度の目標値との偏差を算出する。そして、算出された偏差を濃度の目標値で除算した値を、標準の補正値Hstdにする。
Hstd =ΔC/M
=(M−ME)/M … (1)
上記式において
Hstd :標準の補正値
M :濃度の目標値
ME :濃度の測定値
ΔC :濃度の測定値と濃度の目標値との偏差
次に、前述した基準係数Coを、そのプリンタ1に記録する。本実施形態の基準係数Coは予め規定され、コンピュータ1100Aのメモリ等に格納されている。このため、コンピュータ1100Aは、格納されている基準係数Coを読み出し、プリンタ1に送信する。そして、プリンタ1は、受け取った基準係数Coを、補正値格納部63aにおける基準係数用のフィールドに記録する。本実施形態では、前述したように、所定濃度未満の濃度範囲内に、3つの基準濃度C1〜C3、及び対応する基準係数Co1〜Co3を有している。また、所定濃度C4に対応する基準係数Co4を有している。従って、コンピュータ1100Aは、これらの濃度C1〜C4、及び対応する基準係数Co1〜Co4をプリンタ1に対して送信する。
このようにして標準の補正値Hstd、基準濃度C1〜C3、所定濃度C4、及び基準係数Co1〜Co4が設定され、出荷されたプリンタ1は、ユーザーの下で使用される。すなわち、ユーザーの下で本印刷が行われる。この本印刷において、プリンタドライバ1110とプリンタ1が協働してラスタライン毎に濃度補正しつつ印刷を実行する。このとき、プリンタドライバ1110は、補正値格納部63aに格納された標準の補正値Hstdや基準係数Co1〜Co4を参照し、これらの情報に基づいて画素データを変換する。すなわち、プリンタドライバ1110は、RGB画像データを印刷データに変換する際に、その画像データの濃度に関する情報に基づいて補正値(標準の補正値Hstd,低濃度側の補正値Hld)を定め、定めた補正値に基づいて多階調の画素データの濃度を補正する。そして、補正後の画像データに基づく印刷データをプリンタ1に出力する。プリンタ1は、この印刷データに基づいて、対応するラスタラインのドットを形成する。以下、印刷手順について詳細に説明する。
この手順では、まず、プリンタドライバ1110が、解像度変換処理(ステップS141)を行う。そして、プリンタドライバ1110は、色変換処理(ステップS142)、ハーフトーン処理(ステップS143)、ラスタライズ処理(S144)を順次行う。なお、これらの処理は、ユーザーが、プリンタ1をコンピュータ1100に通信可能に接続し、図1で説明した印刷システム1000の状態に設定した状態で行われる。
具体的には、画質モードや用紙サイズモード等の必要な情報が入力された状態で、プリンタドライバ1110のユーザーインタフェースの画面から、印刷実行の操作がなされたことを条件に行われる。以下、ステップ毎に処理を説明する。
ハーフトーン処理(S143):次に、プリンタドライバ1110は、ハーフトーン処理を実行する。このハーフトーン処理は、C,M,Y,K画像データ中の各画素データが示す256段階の階調値を、プリンタ1で表現可能な4段階の階調値に変換する処理である。そして、本実施形態では、このハーフトーン処理において、ラスタライン毎の濃度補正を実行する。すなわち、各画像データを構成する各画素データを、256段階から4段階の階調値に変換する処理を、前述した補正値に基づいて補正しながら行う。この濃度補正は、各インク色の補正値テーブルに基づいて、C,M,Y,K画像データのそれぞれに対して行われるが、ここでは、これら画像データを代表してブラック(K)に係るK画像データについて説明する。
このときに用いられる補正値は、形成される画像の濃度に応じて選択される。すなわち、所定濃度以上の画像を形成する場合には、標準の補正値Hstdが用いられる。一方、所定濃度未満の画像を形成する場合には、低濃度側の補正値Hldが用いられる。
このため、本実施形態のハーフトーン処理は、その画像濃度に応じた補正値、つまり、標準の補正値Hstd、或いは、低濃度側の補正値Hldを定めるため事前処理と、この事前処理で定められた補正値を用いて4段階の階調値の画素データに変換する本処理とからなる。そして、4段階の階調値の画素データは、画素毎に定められる。このため、事前処理と本処理は、画素毎に繰り返し行われる。すなわち、或る画素データについて事前処理と本処理とがなされた後に、次の画素について事前処理と本処理とがなされる。
例えば、その画素が属するラスタラインについて、標準の補正値Hstdとして0.2(20%)が定められており、且つ、ステップS204で変更係数Cchが0.75に定められていた場合、低濃度側の補正値Hldは、0.2×0.75で求められ、0.15(15%)となる。また、標準の補正値Hstdとして−0.2(−20%)が定められており、且つ、ステップS204で変更係数Cchが0.9に定められていた場合には、低濃度側の補正値Hldは−0.18(−18%)となる。
そして、このようにして定められた低濃度側の補正値Hldは、例えば、コンピュータ1100のメモリ(図示せず)に一時的に記憶され、本処理で用いられる。
GR=gr+Δgr
=gr+(gr×Hstd) … (2)
上記式において
GR:新たな階調値
gr:その画素データの階調値(補正前階調値)
Hstd :標準の補正値
Δgr:新たな階調値とその画素データの階調値との偏差
GR1=gr1+Δgr1
=gr1+(gr1×Hld) … (3)
上記式において
GR1:新たな階調値
gr1:その画素データの階調値(補正前階調値)
Hld :低濃度側の補正値(標準の階調値×変更係数)
Δgr1:新たな階調値とその画素データの階調値との偏差
なお、このステップ306において、レベルデータLVSが閾値THSよりも大きい場合には、ステップS308に進み、当該画素データには、小ドットを対応付けて記録する。一方、それ以外の場合にはステップS307に進んで、当該画素データには、ドット無しを対応付けて記録する。
すなわち、標準の補正値Hstd、或いは低濃度側の補正値Hldに基づき、階調値を変化させた状態で各ラスタラインを形成しているので、補正無しの状態で規定濃度(設計上の濃度)よりも濃く形成されるラスタラインについては、階調値が小さくなるように補正される。その結果、このラスタラインについては、インク量が抑えられた状態で形成され、所望濃度に近い濃度で形成できる。同様に、補正無しの状態で規定濃度よりも薄く形成されるラスタラインについては、階調値が大きくなるように補正されてインク量が増やされるので、この場合にも所望濃度に近い濃度で形成できる。さらに、その画像の濃度が所定濃度未満の場合には、濃度の補正度合いが、所定濃度以上の場合よりも小さくなる。これにより、ドットが過度に追加されたり、ドットが過度に間引かれる等の現象が防止できる。その結果、必要な濃度補正を行いつつも、粒状性の悪化を防止できる。
<第2実施形態について>
ところで、前述した第1実施形態は、標準の補正値Hstdを変更係数Cchで変更することで低濃度側の補正値Hldを求めており、この変更係数Cchを求めるにあたっては、所定濃度未満の濃度範囲に定めた3つの基準濃度C1〜C3、及び所定濃度C4と、これらの濃度に対応する基準係数Co1〜Co4とを用いていた。すなわち、基準濃度C1〜C3及び基準係数Co1〜Co4の組と所定濃度C4及び基準係数Co4の組との相関関係に基づき、一次補間を行うことで、変更係数Cchを求めていた。この点に関し、所定濃度未満の濃度範囲内に定めた1つの基準濃度及び対応する基準係数の組と、所定濃度及び対応する基準係数の組とから、変更係数Cchを定めるようにしてもよい。以下、このようにした第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態において、前述した第1実施形態の違いは、主に変更係数Cchの設定方法、つまり、前述した事前処理にある。従って、以下の説明では、この違いを中心に説明することにする。
このような一次補間を用いることで、やはり処理の簡素化が図れ、インクの高周波吐出にも容易に対応することができる。また、本実施形態では、所定濃度未満の濃度範囲内に1つの基準濃度C1を有するだけであるので、プリンタ1の有する情報の量を削減することもできる。
このようにして変更係数Cchを定めたならば、前述した第1実施形態と同様に本処理を行い、その画素データに対応した補正値(標準の補正値Hstd,低濃度側の補正値Hld)を定める。そして、本処理を行ったならば、次の画素データに対する事前処理、及び本処理を同様にして行う。さらに、全ての画素データについて補正値を定めたならば、ラスタライズ処理(S144)が行われる。
このラスタライズ処理によってプリンタ1に印刷データが出力され、プリンタ1は、印刷データが有する画素データに従って、用紙Sに画像を本印刷する。なお、この画素データは、前述したように、ラスタライン毎に濃度の補正がなされているので、印刷された画像において、画像の濃度ムラを効果的に抑制することができる。さらに、本実施形態でも、その画像の濃度が所定濃度未満の場合には、濃度の補正度合いが、所定濃度以上の場合よりも小さくなる。これにより、ドットが過度に追加されたり、ドットが過度に間引かれる等の現象が防止できる。その結果、必要な濃度補正を行いつつも、粒状性の悪化を防止できる。
ところで、前述した第1実施形態、及び第2実施形態の何れも、基準濃度及び基準係数の組と所定濃度及び基準係数の組との間で一次補間を行うことにより、変更係数Cchを定めていた。この点に関し、所定濃度未満の濃度範囲を複数の副濃度範囲に分割し、副濃度範囲毎に低濃度側の補正値Hldを定めるようにしてもよい。以下、このように構成した第3実施形態について説明する。
ここで、図32は、第3実施形態における低濃度側の補正値Hldを説明する図である。すなわち、図32Aは、標準の補正値Hstdが0.2、0.1、−0.1、及び−0.2の場合における、標準の補正値Hstdと低濃度側の補正値Hldとを説明する図である。図32Bは、標準の補正値Hstdと対応する低濃度側の補正値Hldとについて具体例を説明する図である。
なお、この第3実施形態において、プリンタ1は、標準の補正値Hstdと低濃度側の補正値Hldとを有している。例えば、これらの補正値は、前述した補正値格納部63aに格納されている。従って、本実施形態では、補正値格納部63aに標準の補正値用のフィールドと、低濃度側の補正値用のフィールドとを設けている。
上記の各実施形態は、主としてプリンタ1について記載されているが、その中には、印刷装置、印刷方法、印刷システム1000等の開示が含まれている。また、一実施形態としてのプリンタ1について説明をしたが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記の各実施形態は、所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に比べて、濃度補正の度合いを小さくするものであったが、この実施形態に限定されるものではない。すなわち、補正値に基づく濃度補正の度合いが、形成すべき画像の濃度に応じて定められていればよい。
前述の実施形態では、プリンタ1とスキャナ装置100が個別に構成され、それぞれがコンピュータ1100に対して通信可能に接続されていた。しかし、この構成に限られるものではない。例えば、プリンタ1の機能とスキャナ装置100の機能とを併せ持つ、所謂プリンタ・スキャナ複合機であってもよい。
また、前述の実施形態では、プリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
前述の実施形態は、プリンタ1の実施形態であったので、染料インク又は顔料インクをノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出するインクは、このようなインクに限られるものではない。
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、インクを吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
前述の実施形態では、印刷方式としてインターレース方式を例に説明したが、この印刷方式は、これに限るものではなく、所謂オーバーラップ方式を用いても良い。前述のインターレースでは、一つのラスタラインは一つのノズルにより形成されるところ、当該オーバーラップ方式では、一つのラスタラインが、二つ以上のノズルにより形成される。すなわち、このオーバーラップ方式では、用紙Sが搬送方向に一定の搬送量Fで搬送される毎に、キャリッジ移動方向に移動する各ノズルが、数画素おきに間欠的にインク滴を吐出することによって、キャリッジ移動方向に間欠的にドットを形成する。そして、他のパスにおいて、他のノズルが既に形成されている間欠的なドットを補完するようにドットを形成することにより、1つのラスタラインが複数のノズルにより完成する。
前述の実施形態では、ハーフトーン処理において補正値に基づく画素データの変換が行われているが、この方法に限定されるものではない。例えば、解像度変換処理で得られたRGB画像データに対して、補正値に基づく画素データを行うように構成してもよい。
前述の実施形態では、キャリッジ31の往方向の移動時にのみインクを吐出する単方向印刷を例に説明したが、これに限るものではなく、キャリッジ31の往復である双方向移動時にインクを吐出する所謂双方向印刷を行っても良い。
前述の実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを用紙S上に吐出してドットを形成する多色印刷を例に説明したが、インク色はこれに限るものではない。例えば、これらインク色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)及びライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)等のインクを用いても良い。また、逆に、上記4つのインク色のいずれか一つだけを用いて単色印刷を行っても良い。
23 搬送ローラ,24 プラテン,25 排紙ローラ,30 キャリッジユニット,
31 キャリッジ,32 キャリッジモータ,40 ヘッドユニット,41 ヘッド,
50 センサ,51 リニア式エンコーダ,52 ロータリー式エンコーダ,
53 紙検出センサ,54 紙幅センサ,60 コントローラ,
61 インターフェース部,62 CPU,63 メモリ,64 ユニット制御回路,
644A 原駆動信号発生部,644B 駆動信号整形部,90 インクカートリッジ,
100 スキャナ装置,101 原稿,102 原稿台ガラス,
104 読取キャリッジ,106 露光ランプ,108 リニアセンサ,
1000 印刷システム,1100・1100A コンピュータ,
1102 ビデオドライバ,1104 アプリケーションプログラム,
1110 プリンタドライバ,1120 工程用補正プログラム,1200 表示装置,
1300 入力装置,1300A キーボード,1300B マウス,
1400 記録再生装置,1400A フレキシブルディスクドライブ装置,
1400B CD−ROMドライブ装置,
CP 補正用パターン,Hstd 標準の補正値,Hld 低濃度側の補正値,
C1〜C3 基準濃度,C4 所定濃度,Co1〜Co4 基準係数,Cch 変更係数,
CR1〜CR3 副濃度範囲
Claims (15)
- (1)インクを吐出するためのノズルと、媒体を搬送するための搬送ユニットとを備え、
所定の移動方向に移動する複数の前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成するドット形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記移動方向と交差する交差方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことで、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されたラインを前記交差方向に複数形成して、画像を印刷する印刷装置において、
所定の階調値で前記交差方向に複数の前記ラインを形成することにより前記媒体上に印刷された補正用パターンについて、前記ライン毎に測定されたそれぞれの濃度と濃度の目標値との偏差を、前記目標値で除すことにより、前記画像における前記交差方向の濃度を補正する補正値を、各ラインに対応させて定め、
前記ドット形成動作は、前記補正値に基づいて濃度補正を行いながら、対応するラインにドットを形成するものであり、
(2)前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値は、前記補正値であり、
(3)前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、前記補正値に対する比率を示す変更係数を前記補正値に乗じることで定められ、
(4)前記所定濃度未満の画像を形成する際に濃度毎に前記変更係数を変動させて補正値を変更させる基準となる基準濃度を、前記所定濃度未満の濃度範囲内に少なくとも1つ定めるとともに、該基準濃度に対応させて変更基準係数を定め、
前記所定濃度に対応させて範囲外基準係数を定め、
前記変更係数は、
前記基準濃度及び変更基準係数の組と前記所定濃度及び範囲外基準係数の組との相関関係に基づき、前記画像濃度の変化量に対する前記変更係数の変化量を算出することによって定められ、
(5)前記所定濃度未満の画像を形成する場合には、前記変更係数を、前記画像の濃度が高いほど大きな値となるように変動させ、
(6)前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に比べて、濃度補正の度合いを小さくするものである、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記変更係数は、前記基準濃度及び変更基準係数の組と前記所定濃度及び範囲外基準係数の組との間の一次補間によって定められることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置であって、
前記基準濃度及び変更基準係数の組を、前記基準濃度が異なる複数組有し、
前記変更基準係数は、前記基準濃度が低くなる程に、濃度補正の度合いを小さくするものであることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置であって、
前記基準濃度は、前記画像における最低濃度であり、前記濃度範囲内に1つ定められることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記所定濃度未満の濃度範囲内に複数の副濃度範囲を定め、
前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、
前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に、その副濃度範囲に対応する所定比率を乗じることで、前記副濃度範囲毎に定められることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、
前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に、形成される画像の濃度に関わらず一定の所定比率を乗じることで、定められることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記ドット形成動作は、
階調値に応じた濃度で前記ラインを形成するものであり、
前記補正値は、
前記階調値を変化させるものであることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の印刷装置であって、
1回の前記ドット形成動作で形成される前記ライン同士の間に、形成されない前記ラインを設定し、
複数回の前記ドット形成動作により、各ラインを補完的に形成することを特徴とする印刷装置。 - (1)所定の移動方向に移動する複数のノズルからインクを吐出して媒体にドットを形成するドット形成動作と、前記媒体を前記移動方向と交差する交差方向に搬送する搬送動作と、を交互に繰り返すことで、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されたラインを前記交差方向に複数形成して、画像を印刷し、
所定の階調値で前記交差方向に複数の前記ラインを形成することにより前記媒体上に印刷された補正用パターンについて、前記ライン毎に測定されたそれぞれの濃度と濃度の目標値との偏差を、前記目標値で除すことにより、前記画像における前記交差方向の濃度を補正する補正値を、各ラインに対応させて定め、
前記ドット形成動作時は、前記補正値に基づいて前記ライン毎に階調値を変化させることで濃度補正を行いながら、ドットを形成する印刷方法であって、
(2)所定濃度以上の画像を形成する場合には、前記補正値に基づいて濃度補正を行い、
(3)前記所定濃度未満の画像を形成する場合には、前記補正値に対する比率を示す変更係数を前記補正値に乗じることで定められる補正値に基づいて濃度補正を行い、
(4)前記所定濃度未満の画像を形成する際に濃度毎に前記変更係数を変動させて補正値を変更させる基準となる基準濃度を、前記所定濃度未満の濃度範囲内に少なくとも1つ定めるとともに、該基準濃度に対応させて変更基準係数を定め、
前記所定濃度に対応させて範囲外基準係数を定め、
前記変更係数は、
前記基準濃度及び変更基準係数の組と前記所定濃度及び範囲外基準係数の組との相関関係に基づき、前記画像濃度の変化量に対する前記変更係数の変化量を算出することによって定められ、
(5)前記所定濃度未満の画像を形成する場合には、前記変更係数を、前記画像の濃度が高いほど大きな値となるように変動させ、
(6)前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に比べて、前記ライン毎の階調値を変化させる割合が小さくなる、
ことを特徴とする印刷方法。 - 請求項9に記載の印刷方法であって、
前記変更係数は、前記基準濃度及び変更基準係数の組と前記所定濃度及び範囲外基準係数の組との間の一次補間によって定められることを特徴とする印刷方法。 - 請求項9又は請求項10に記載の印刷方法であって、
前記基準濃度及び変更基準係数の組を、前記基準濃度が異なる複数組有し、
前記変更基準係数は、前記基準濃度が低くなる程に、濃度補正の度合いを小さくするものであることを特徴とする印刷方法。 - 請求項9又は請求項10に記載の印刷方法であって、
前記基準濃度は、前記画像における最低濃度であり、前記濃度範囲内に1つ定められることを特徴とする印刷方法。 - 請求項9に記載の印刷方法であって、
前記所定濃度未満の濃度範囲内に複数の副濃度範囲を定め、
前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、
前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に、その副濃度範囲に対応する所定比率を乗じることで、前記副濃度範囲毎に定められることを特徴とする印刷方法。 - 請求項9に記載の印刷方法であって、
前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、
前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に、形成される画像の濃度に関わらず一定の所定比率を乗じることで、定められることを特徴とする印刷方法。 - (1)コンピュータと印刷装置とが通信可能に接続された印刷システムであって、
前記印刷装置は、インクを吐出するためのノズルと、媒体を搬送するための搬送ユニットとを備え、
所定の移動方向に移動する複数の前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成するドット形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記移動方向と交差する交差方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことで、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されたラインを前記交差方向に複数形成して、画像を印刷する印刷システムにおいて、
所定の階調値で前記交差方向に複数の前記ラインを形成することにより前記媒体上に印刷された補正用パターンについて、前記ライン毎に測定されたそれぞれの濃度と濃度の目標値との偏差を、前記目標値で除すことにより、前記画像における前記交差方向の濃度を補正する補正値を、各ラインに対応させて定め、
前記ドット形成動作は、前記補正値に基づいて濃度補正を行いながら、対応するラインにドットを形成するものであり、
(2)前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値は、前記補正値であり、
(3)前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、
前記補正値に対する比率を示す変更係数を前記補正値に乗じることで定められ、
(4)前記所定濃度未満の画像を形成する際に濃度毎に前記変更係数を変動させて補正値を変更させる基準となる基準濃度を、前記所定濃度未満の濃度範囲内に少なくとも1つ定めるとともに、該基準濃度に対応させて変更基準係数を定め、
前記所定濃度に対応させて範囲外基準係数を定め、
前記変更係数は、
前記基準濃度及び変更基準係数の組と前記所定濃度及び範囲外基準係数の組との相関関係に基づき、前記画像濃度の変化量に対する前記変更係数の変化量を算出することによって定められ、
(5)前記所定濃度未満の画像を形成する場合には、前記変更係数を、前記画像の濃度が高いほど大きな値となるように変動させ、
(6)前記所定濃度未満の画像を形成する際に用いる補正値は、前記所定濃度以上の画像を形成する際に用いる補正値に比べて、濃度補正の度合いを小さくするものである、
ことを特徴とする印刷システム。
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