JP4665305B2 - 容器用蓋装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえばパーマ用薬品、液体石鹸、シャンプー等の化学品、飲料水等の液状体が充填される容器に用いられる蓋装置に関する。
【0002】
この明細書において、図1、図2および図4〜図7の上下、左右を、それぞれ上下、左右というものとする。
【0003】
【従来の技術】
この種の液状体を入れる容器の蓋装置として、上下方向に貫通した横断面円形流体通路を有しかつ容器の開口内に固定される雌部材と、雌部材に連結されかつ雌部材の上端部に着脱自在に係合して流体通路の上端開口を閉鎖しうるキャップと、キャップに係合する頭部および頭部の下方に連なる横断面円形棒状部を有しかつ雌部材の流体通路内に下方から抜き差し自在に差し込まれる雄部材とを備えており、雄部材の棒状部に、その下端から上端部に至る流体通路が形成され、さらに棒状部の上端部における流体通路の周囲の部分に、雄部材が上端位置に達したさいに雌部材の上端よりも上方に位置しかつ流体通路を外部に通じさせる貫通孔が形成されており、雄部材を雌部材の流体通路内に挿入して上昇させることにより、その頭部がキャップに係合するとともにキャップが雌部材の上端部から外れ、かつ貫通孔の少なくとも一部が雌部材上端よりも上方に位置し、雄部材を下降させることにより、頭部と係合しているキャップが下降させられるとともに雌部材の上端部に係合させられて流体通路の上端開口が閉鎖され、かつ雄部材の頭部がキャップから外れるようになされているものが提案されている(特願平12−504395号参照)。
【0004】
この蓋装置において、容器内の液状体を流出させる場合には、雄部材を雌部材の流体通路内に差し込む。すると、まず雄部材の頭部が、雌部材の流体通路の上端開口を閉鎖しているキャップに嵌って係合し、ついで雄部材に押されてキャップが雌部材から外れ、貫通孔の少なくとも一部が雌部材よりも上方に至ると、容器内の液状体は、貫通孔および雄部材の流体通路を通ってその下端開口から流出する。
【0005】
容器内の液状体の流出を停止する場合には、雄部材を雌部材の流体通路内から引き抜く。すると、まず雄部材の頭部と係合しているキャップが下方に移動させられ、雌部材の上端部に係合して雌部材の流体通路の上端開口が閉鎖されることにより、容器内の液状体の流出が停止させられる。その後、雄部材の頭部とキャップとの係合が解除され、雄部材が雌部材の流体通路の外まで引き抜かれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の蓋装置では、常にキャップを雌部材および雄部材のうちの少なくともいずれか一方に係合させておく必要があることから、雌部材の流体通路に対する雄部材の差込および引抜に比較的大きな力を必要とするので、これらの作業が面倒になる。しかも、引抜のさいに比較的大きな力を必要とするので、雄部材を引き抜くはずみで雄部材の流体通路内に溜まっている液状体が飛散し、周囲を汚すという問題がある。
【0007】
この発明の目的は、上記問題を解決し、容器内の液状体の注出および注出停止作業を簡単に行うことのできる容器用蓋装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段と発明の効果】
請求項1の発明による容器用蓋装置は、上下方向に貫通した流体通路を有しかつ容器の開口内に固定される雌部材と、雌部材の上端部に着脱自在に係合して流体通路の上端開口を閉鎖しうるキャップと、キャップに係合する頭部および頭部の下方に連なる棒状部を有しかつ雌部材の流体通路内に下方から抜き差し自在に差し込まれる雄部材とを備えており、雄部材の棒状部に、その下端から上端部に至る流体通路が形成され、さらに棒状部の上端部における流体通路の周囲の部分に、雄部材が上端位置に達したさいに雌部材の上端よりも上方に位置しかつ流体通路を外部に通じさせる貫通孔が形成されており、雄部材を雌部材の流体通路内に挿入して上昇させることにより、その頭部がキャップに係合するとともにキャップが雌部材の上端部から外れ、かつ貫通孔の少なくとも一部が雌部材上端よりも上方に位置し、雄部材を下降させることにより、頭部と係合しているキャップが下降させられるとともに雌部材の上端部に係合させられて流体通路の上端開口が閉鎖され、かつ雄部材の頭部がキャップから外れるようになされている容器用蓋装置であって、雌部材と雄部材との間に、互いにねじ合わされる2つのねじ部分よりなり、かつ雌部材および雄部材の相対的回転を、両部材の相対的直線運動に変換するねじ手段が設けられ、雄部材の棒状部の流体通路内に、空気流入用管状体が固定状に設けられ、管状体の周壁上端部に開口が形成され、キャップにより雌部材の流体通路の上端開口が閉鎖されるとともに、雄部材の頭部がキャップから離脱したさいに、雄部材の流体通路内に外部の空気を流入させるようになされているものである。
【0009】
請求項1の発明の容器用蓋装置によれば、雌部材と雄部材との間に、互いにねじ合わされる2つのねじ部分よりなり、かつ雌部材および雄部材の相対的回転を、両部材の相対的直線運動に変換するねじ手段が設けられているので、雌部材および雄部材を相対的に回転させることにより、雌部材の流体通路に対する雄部材の差込および引抜を行うことができる。したがって、容器内の液状体の流出および流出停止作業を簡単に行うことができる。しかも、容器内の液状体の流出停止作業を簡単に行うことができるので、雄部材を引き抜くはずみで雄部材の流体通路内に溜まっている液状体が飛散することが、確実に防止される。
【0010】
また、雄部材を雌部材の流体通路内から完全に引き抜くまでの間に、雄部材の流体通路内に溜まっていた液状体を、完全に流出させることができるので、液状体の飛散が確実に防止される
【0011】
請求項2の発明による容器用蓋装置は、請求項1の発明において、ねじ手段が、雌部材の下端部と、雄部材における常に雌部材の外方に位置する部分との間に設けられているものである。
【0012】
請求項3の発明による容器用蓋装置は、請求項2の発明において、雌部材の流体通路および雄部材の棒状部の横断面形状がそれぞれ円形となされ、ねじ手段が、雄部材の棒状部に同心状にかつ固定状に設けられているとともに、内周面にねじ溝が形成されている、棒状部よりも大径の上端開口円筒状めねじ部分と、雌部材の下端部に固定状に設けられ、かつめねじ部分のねじ溝に嵌まるおねじ部分とよりなるものである。この場合、請求項1の発明におけるねじ手段を簡単な構成にすることができる。
【0013】
請求項4の発明による容器用蓋装置は、請求項3の発明において、めねじ部分に2条のねじ溝が形成され、おねじ部分が雌部材の下端部に固定状に設けられた平板状外方張り出し部からなるものである。この場合、雌部材の外方張り出し部を含む下端面を平坦にすることができ、使いやすくなって用途が広がる
【0014】
【発明の実施形態】
以下、参考例およびこの発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、全図面を通じて同一物および同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0015】
参考例
この参考例は、図1〜図4に示すものである。
【0016】
図1〜図4に示すように、この発明による容器用蓋装置は、液状体が充填された袋などの容器(C)の開口内に固定されかつ上下方向に貫通した横断面円形流体通路(11)を有する略円筒状雌部材(10)と、雌部材(10)に複数の可撓性連結部材(21)を介して連結されかつ雌部材(10)の上端部に上方から着脱自在に係合して流体通路(11)の上端開口を閉鎖しうるキャップ(20)と、キャップ(20)に係合する頭部(31)および頭部(31)の下方に連なる横断面円形棒状部(32)を有しかつ雌部材(10)の流体通路(11)内に下方から抜き差し自在に差し込まれる雄部材(30)とを備えている。
【0017】
雌部材(10)の上端部には、上方に向かって漸次縮径されたテーパ筒状部(12)を介して小径部(13)が設けられている。小径部(13)の内周面に、環状内方突出部(14)が全周にわたって一体に形成されている。環状内方突出部(14)の径方向内周面にはV字状の浅い環状凹所(14a)が全周にわたって形成されている。雌部材(10)の高さの中間部に外向きフランジ(15)が一体に形成され、外向きフランジ(15)の上面と雌部材(10)における外向きフランジ(15)よりも上方の部分の外周面とにまたがる左右2つの補強壁(16)が、これらと一体に形成されている。各補強壁(16)には複数のリブ(17)が一体に形成されている。雌部材(10)の内周面には、その下端から外向きフランジ(15)に対応する高さ位置に至る空気流路(18)が、周方向に間隔をおいて複数形成されている。これらの空気流路(18)の下端は雌部材(10)の下端面に開口している。
【0018】
キャップ(20)は、雌部材(10)の補強壁(16)に連結部材(21)を介して一体に形成されている。キャップ(20)のスカート部(22)外周面の高さ方向における中央部より若干下方の部分に、雌部材(10)の環状内方突出部(14)と液密状に嵌り合う環状凹溝(23)が全周にわたって形成されている。環状凹溝(23)の底面に、内方突出部(14)の環状凹所(14a)と液密状に嵌り合うV字状の環状突出部(23a)が全周にわたって形成されている。スカート部(22)外周面における環状凹溝(23)よりも上方の部分に、下面が雌部材(10)の上端面に液密状に接する環状外方突出部(24)が一体に形成されている。また、スカート部(22)の下端部内周面に、V字状の環状内方突出部(25)が全周にわたって一体に形成されている。内方突出部(25)の下側傾斜面は、雄部材(30)の頭部(31)を案内するガイド面(26)となっている。
【0019】
雄部材(30)の頭部(31)外周面は、上方に向かって漸次縮径されている。雄部材(30)の棒状部(32)に、その下端から上端部に至る流体通路(33)が形成されている。流体通路(33)の上端は、頭部(31)と棒状部(32)との間に存在する壁(34)により塞がれている。棒状部(32)には、その上端から所定長さにわたる小径部(35)が設けられており、小径部(35)の上端部外周面に、キャップ(20)の環状内方突出部(25)と液密状に嵌まり合う環状凹溝(36)が全周にわたって形成されている。また、小径部(35)における環状凹溝(36)よりも下方の部分に、流体通路(33)を外部に連通させる貫通孔(37)が、周方向に間隔をおいて複数形成されている。貫通孔(37)は、雄部材(30)が上端位置に達したさいに、雌部材(10)の上端よりも上方に来るような位置に形成されている(図1参照)。また、棒状部(32)の小径部(35)を除いた部分の上端部にOリング(38)が取り付けられており、このOリング(38)により、雌部材(10)の流体通路(11)の内周面と棒状部(32)の外周面との間がシールされる。雄部材(30)の頭部(31)がキャップ(20)内に嵌ってキャップ(20)と係合し、かつキャップ(20)が雌部材(10)の上端部に係合した状態においては(図2参照)、Oリング(38)は雌部材(10)の空気流路(18)よりも上方に位置するようになっている。さらに、雄部材(30)の棒状部(32)における下端から所定長さの部分には、その外周面に複数の環状抜け止め(39)が長さ方向に間隔をおいて形成されており、ここに容器(C)内の液状体を注出する可撓性チューブ(T)が嵌め被せられるようになっている。
【0020】
そして、キャップ(20)の環状外方突出部(24)よりも下側の部分が雌部材(10)の流体通路(11)の上端部内に嵌め入れられて、外方突出部(24)の下面が雌部材(10)の上端面に密接させられ、さらに雌部材(10)の環状内方突出部(14)とキャップ(20)の環状凹溝(23)とが嵌り合うとともに、環状凹所(14a)と環状外方突出部(23a)とが嵌り合うことにより、キャップ(20)が雌部材(10)に係合させられるとともに、キャップ(20)により流体通路(11)の上端開口が閉鎖される。また、雄部材(30)の頭部(31)がキャップ(20)内に密に嵌め入れられて、環状内方突出部(25)と環状凹溝(36)とが嵌り合うことにより、キャップ(20)が頭部(31)に着脱自在に係合させられる。ここで、雄部材(30)を雌部材(10)の流体通路(11)内に挿入して上昇させる場合、雄部材(30)の頭部(31)とキャップ(20)との係合強度が、雌部材(10)とキャップ(20)との係合強度よりも小さくなるように設定されており、その頭部(31)がキャップ(20)に係合した後、キャップ(20)が雌部材(10)の上端部から外れるようになっている。これとは逆に、雄部材(30)を下降させる場合、雄部材(30)の頭部(31)とキャップ(20)との係合強度が、雌部材(10)とキャップ(20)との係合強度よりも大きくなるように設定されており、頭部(31)と係合しているキャップ(20)が下降させられて雌部材(10)の上端部に係合した後、頭部(31)がキャップ(20)から外れるようになっている。
【0021】
ここまでの構成は、上述した特願平12−504395号の場合とほぼ同様である。
【0022】
なお、上記において、複数の空気流路(18)を形成する代わりに、雌部材(10)の内周面に、その下端から外向きフランジ(15)に対応する高さ位置に至る大径部を形成しておいてもよい。この場合、大径部内周面と棒状部(32)外周面との間に空気流通用隙間が形成される。また、上記において、キャップ(20)は連結部材(21)を介して雌部材(10)の補強壁(16)に一体に形成されているが、これに限るものではなく、キャップ(20)が雌部材(10)に連結されている必要はない。さらに、上記において、Oリング(38)に代えて、雄部材(30)の棒状部(32)の外周面に環状外方突出部を一体に形成しておいてもよい。この場合、部品点数を削減することができる。
【0023】
雌部材(10)と雄部材(30)との間に、両部材(10)(30)の相対的回転を、雌部材(10)に対する雄部材(30)の上下動に変換するねじ装置(40)(ねじ手段)が設けられている。雄部材(30)の棒状部(32)における上端の抜け止め(39)よりも若干上方の部分に外向きフランジ(41)が一体に形成され、外向きフランジ(41)の外周縁に円筒状部(42)が立ち上がり状にかつ棒状部(32)と同心状に一体に形成されている。円筒状部(42)の内周面に、2条のねじ溝(43A)(43B)が形成されており、この円筒状部(42)がめねじ部品(44)となっている。円筒状部(42)の任意の1つの直径上において、両ねじ溝(43A)(43B)の高さ位置は相互に等しくなっている。雌部材(10)の下端に、上方から見て略だ円形の外方張り出し部(45)(おねじ部品)が一体に形成されている。外方張り出し部(42)の長径は、めねじ部品(44)の内径よりも大きくかつ同じくねじ溝(43A)(43B)の谷径よりも小さくなっている。また、外方張り出し部の短径は、めねじ部品(44)の内径よりも小さくなっている。そして、外方張り出し部(45)の長さ方向の両端部だけが、それぞれ異なるねじ溝(43A)(43B)内に摺動自在に入れられている。これにより、外方張り出し部(45)がめねじ部品(44)にねじ合わせられるとともに、外方張り出し部(45)が水平状態で上下動するようになっている。なお、外方張り出し部(45)はめねじ部品(44)から上方に外れる。
【0024】
外向きフランジ(15)、補強壁(16)、リブ(17)および外方張り出し部(45)を含んだ雌部材(10)は、連結部材(21)およびキャップ(20)とともに、たとえば熱可塑性樹脂を用いた射出成形法により一体に形成される。外向きフランジ(41)およびめねじ部品(44)を含んだ雄部材(30)も、たとえば熱可塑性樹脂を用いた射出成形法により一体に形成される。
【0025】
上記構成の容器用蓋装置において、容器(C)内の液状体を注出するさいには、雄部材(30)をその上端から雌部材(10)の流体通路(11)内に挿入した後、容器(C)の外側から雌部材(10)を摘むとともにめねじ部品(44)を摘み、雄部材(30)を雌部材(10)に対して押し上げながら両者を相対的に回転させる。すると、外方張り出し部(45)が、めねじ部品(44)にねじ合わされた後は、ねじ装置(40)の働きによって雄部材(30)が上昇し、まずその頭部(31)がキャップ(20)内に嵌ってキャップ(20)に係合する。雄部材(30)がさらに上昇すると、キャップ(20)の雌部材(10)上端部への係合が解除される。外方張り出し部(45)が、めねじ部品(44)の下端部まで至ると、雄部材(30)はその上端位置に達し、棒状部(32)の貫通孔(37)が雌部材(10)の上端よりも上方の高さ位置に至る(図1参照)。したがって、容器(C)内の液状体は、貫通孔(37)、雄部材(30)の流体通路(33)およびチューブ(T)を通って外部に注出される。
【0026】
容器(C)内の液状体の注出を停止するさいには、容器(C)の外側から雌部材(10)を摘むとともにめねじ部品(44)を摘み、雌部材(10)と雄部材(30)とを、雄部材(30)を上昇させる場合とは反対方向に相対的に回転させる。すると、ねじ装置(40)の働きにより、雄部材(30)が雌部材(10)に対して下降し、頭部(31)に係合しているキャップ(20)も一緒に下降する。そして、環状内方突出部(14)と環状凹溝(23)とが嵌り合うことによりキャップ(20)が雌部材(10)の上端部に係合するとともに、環状外方突出部(24)の下面が雌部材(10)の上端面に密接し、雌部材(10)の流体通路(11)の上端開口がキャップ(20)により閉鎖される(図2参照)。さらに、雄部材(30)が下降すると、頭部(31)とキャップ(20)との係合が解除され、Oリング(38)が空気流路(18)の上端よりも下方に来ると、空気流路(18)および貫通孔(37)を通って雄部材(30)の流体通路(33)内に空気が流入し、雄部材(30)の流体通路(33)内に溜まっていた液状体が流出する。この時点では、外方張り出し部(45)はめねじ部品(44)のねじ溝(43A)(43B)内に嵌っている。雄部材(30)がさらに下降すると、外方張り出し部(45)がめねじ部品(44)の上端に至り、外方張り出し部(45)がめねじ部品(44)のねじ溝(43A)(43B)から外れる(図4参照)。その後、雄部材(30)を雌部材(10)の流体通路(11)内から引き抜く。こうして、容器(C)内の液状体の流出が停止させられる。
【0027】
上記参考例において、雌部材(10)の流体通路(11)および雄部材(30)の棒状部(32)はいずれも横断面円形であり、雌部材(10)と棒状部(32)とが相対的に回転するようになされているが、流体通路(11)および棒状部(32)の横断面形状が円形以外の他の形状であって、雌部材(10)および棒状部(32)が相対的に回転せず、長さ方向にのみ相対移動するようになされていてもよい。この場合、めねじ部品(44)を、棒状部(32)に対して回転はするが、軸方向には移動しないような構成にしておく。
【0028】
実施形態
この実施形態は、図5〜図7に示すものである。
【0029】
この実施形態の場合、雌部材(10)の内周面に空気流路(18)が形成される代わりに、雄部材(30)の流体通路(33)内に空気流入用管状体(50)が配され、その上端が壁(34)に固着されている。管状体(50)の周壁上端部に開口(51)が形成されている。
【0030】
この蓋装置において、容器(C)内の液状体の注出および注出の停止のさいにおけるキャップ(20)の雌部材(10)への係合は、参考例の場合と同様にして行われる。
【0031】
そして、雄部材(30)の頭部(31)とキャップ(20)とが係合している状態で、管状体(50)の下端から流入した空気が、開口(51)を通って雄部材(30)の流体通路(33)内に入り、雄部材(30)の流体通路(33)内に溜まっていた液状体が流出する。この時点では、外方張り出し部(45)はめねじ部品(44)のねじ溝(43A)(43B)内に嵌っている。雄部材(30)がさらに下降すると、外方張り出し部(45)がめねじ部品(44)の上端に至り、外方張り出し部(45)がめねじ部品(44)から外れる。
【0032】
なお、上記実施形態の蓋装置においては、次のような作用効果もある。すなわち、液状体の注出時以外にはキャップ(20)が雌部材(10)の上端部に係合して流体通路(11)の上端開口がキャップ(20)により閉鎖されるので、容器(C)内が大気圧よりも低い圧力となっている。そのため、液状体の注出時に、キャップ(20)の雌部材(10)上端部への係合が解除されて棒状部(32)の貫通孔(37)が雌部材(30)の上端よりも上方の高さ位置にきたとしても、液状体の流出はスムーズに行われない場合がある。しかしながら、上記実施形態の蓋装置の場合、液状体の注出時に、管状体(50)の下端から流入した空気が、開口(51)を通って雄部材(30)の流体通路(33)内に入り、さらに貫通孔(37)を通って容器(C)内に入るので、液状体の注出をスムーズに行うことができる。
【0033】
上記参考例および実施形態においては、雌部材(10)におねじ部品である外方張り出し部(45)が設けられ、雄部材(30)にめねじ部品(44)が設けられているが、これとは逆に、雌部材(10)にめねじ部品が設けられ、雄部材(30)におねじ部品が設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置の参考例を示し、容器内の液状体を注出させる状態を示す垂直断面図である。
【図2】 同じくキャップで雌部材の流体通路の上端開口を閉鎖した状態の垂直断面図である。
【図3】 図2のIII−III線断面図である。
【図4】 同じく雄部材の流体通路内に溜まっていた液状体を流出させる状態の垂直断面図である。
【図5】 この発明の蓋装置の実施形態を示し、容器内の液状体を注出させる状態を示す垂直断面図である。
【図6】 同じくキャップで雌部材の流体通路の上端開口を閉鎖した状態の垂直断面図である。
【図7】 同じく雄部材の流体通路内に溜まっていた液状体を流出させる状態の垂直断面図である。
【符号の説明】
(10):雌部材
(11):流体通路
(18):空気流路
(20):キャップ
(30):雄部材
(31):頭部
(32):棒状部
(33):流体通路
(37):貫通孔
(40):ねじ装置(ねじ手段)
(42):円筒状部
(43A)(43B):ねじ溝
(44):めねじ部品
(45):外方張り出し部(おねじ部品)
(50):吸気流入用管状体
(51):開口
(C):容器

Claims (4)

  1. 上下方向に貫通した流体通路を有しかつ容器の開口内に固定される雌部材と、雌部材の上端部に着脱自在に係合して流体通路の上端開口を閉鎖しうるキャップと、キャップに係合する頭部および頭部の下方に連なる棒状部を有しかつ雌部材の流体通路内に下方から抜き差し自在に差し込まれる雄部材とを備えており、雄部材の棒状部に、その下端から上端部に至る流体通路が形成され、さらに棒状部の上端部における流体通路の周囲の部分に、雄部材が上端位置に達したさいに雌部材の上端よりも上方に位置しかつ流体通路を外部に通じさせる貫通孔が形成されており、雄部材を雌部材の流体通路内に挿入して上昇させることにより、その頭部がキャップに係合するとともにキャップが雌部材の上端部から外れ、かつ貫通孔の少なくとも一部が雌部材上端よりも上方に位置し、雄部材を下降させることにより、頭部と係合しているキャップが下降させられるとともに雌部材の上端部に係合させられて流体通路の上端開口が閉鎖され、かつ雄部材の頭部がキャップから外れるようになされている容器用蓋装置であって、
    雌部材と雄部材との間に、互いにねじ合わされる2つのねじ部分よりなり、かつ雌部材および雄部材の相対的回転を、両部材の相対的直線運動に変換するねじ手段が設けられ、雄部材の棒状部の流体通路内に、空気流入用管状体が固定状に設けられ、管状体の周壁上端部に開口が形成され、キャップにより雌部材の流体通路の上端開口が閉鎖されるとともに、雄部材の頭部がキャップから離脱したさいに、雄部材の流体通路内に外部の空気を流入させるようになされている容器用蓋装置。
  2. ねじ手段が、雌部材の下端部と、雄部材における常に雌部材の外方に位置する部分との間に設けられている請求項1の容器用蓋装置。
  3. 雌部材の流体通路および雄部材の棒状部の横断面形状がそれぞれ円形となされ、ねじ手段が、雄部材の棒状部に同心状にかつ固定状に設けられているとともに、内周面にねじ溝が形成されている、棒状部よりも大径の上端開口円筒状めねじ部分と、雌部材の下端部に固定状に設けられ、かつめねじ部分のねじ溝に嵌まるおねじ部分とよりなる請求項2の容器用蓋装置。
  4. めねじ部分に2条のねじ溝が形成され、おねじ部分が雌部材の下端部に固定状に設けられた平板状外方張り出し部からなる請求項3の容器用蓋装置。
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