JP2007176498A - 計量・注出用装置を有する閉蓋具 - Google Patents

計量・注出用装置を有する閉蓋具 Download PDF

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Abstract

【課題】液の注出使用及び計量しての使用が可能であり、小開口面積の被注入部に対しても漏らすことなく容易に注入することができる優れた計量・注出用装置を有する閉蓋具を提案する。
【解決手段】口頸部3に第1装着筒10を嵌合して容器体Aに液密に装着するとともに、口頸部3上端開口部に掛け渡した蓋板14を備え、該蓋板に基端を開口して注出筒15を起立した中栓B1と、該中栓に第2装着筒20を嵌合して液密且つ着脱可能に装着した下端開口の有頂筒状をなすとともに、頂部に立設した注出筒部28内中央部に棒栓30を支持してなる計量キャップB2と、注出筒部を液密に被覆し且つ抜け出しを防止して上下動可能に装着するとともに、頂板40に穿設した注出孔45に棒栓の上端部を液密に嵌合した可動蓋B3とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は計量・注出用装置を有する閉蓋具に関する。
容器体の口頸部に装着する閉蓋具であって、計量・注出用装置を有する閉蓋具が提案されている。(例えば特許文献1参照)
上記閉蓋具は、容器の口筒部に嵌着できる筒体を設け、この筒体の内周より注出筒を上方に向けて立設するとともに、筒体に筒状キャップを装着し、筒状キャップの頂板には、前記注出筒の開口内に連通する注出孔を穿設するとともに、頂板の下面より計量筒を、注出筒の外側に垂下して設け、筒状キャップの肩部には、外蓋を回動自在に設け、外蓋の下面には、前記注出孔に密嵌する閉孔具を設けた計量カップ付キャップとして構成している。
この計量カップ付キャップは、容器の内容液を計量して取り出すことができて便利であり、しかも計量筒へ容器の内容液が注ぎ易く、計量を必要としない注出時には、堅く嵌合されたキャップを取り外さないでも内容液の注出ができるという特有の効果を発揮するものである。
実開昭64−053050号公報
前記計量カップ付きキャップは、内容液を計量して使用する場合、外した筒状キャップ内に容器内の液を注入して計量し、しかる後筒状キャップを傾けてその開口部分より被注入部分に注入する。その際被注入部分が広い開口面積を有するものであれば問題はないが、開口面積の小さいものの場合にはこぼしてしまう虞があり、せっかく計量した液の量が不正確となる。慎重に注入すればこれらの不都合を防止できるが、煩わしさや時間がかかる等他の不都合を生じる。
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、筒状ノズルからの液の注出使用、或いは計量しての使用が可能であり、また、計量液をこぼすことなく容易に被注入部分に注入することができる優れた計量・注出用装置を有する閉蓋具を提案する。
本発明の計量・注出用装置を有する閉蓋具は、容器体の口頸部に装着するもので、中栓と、計量キャップと、可動蓋とを備えている。
装着する容器体は、合成樹脂,ガラス等で形成されたもので、胴部より口頸部を起立したタイプのものが好ましく使用できる。また、胴部を弾性的な圧搾が可能に構成し、胴部の圧搾により収納液を注出する如く構成しても良い。
中栓は合成樹脂等により形成され、容器体口頸部に第1装着筒を嵌合して容器体に液密に装着したもので、口頸部上端開口部に掛け渡した蓋板を備え、また、蓋板に基端を開口して上方へ起立した注出筒を備えている。第1装着筒は容器体口頸部に対して螺着させて嵌合係止しても、打設により突条相互の乗り越え係合により嵌合係止してもよいが、容器体に対する中栓の回転を防止する手段を設けると良い。回転を防止する手段を設けることにより、比較的頻繁に着脱するであろう計量キャップを螺着する形態で係止した場合に、その螺脱により中栓が一緒に螺脱するという不都合を防止できる。
計量キャップも合成樹脂等により形成されたもので、内部を計量室として倒立した状態で中栓に対して着脱可能に装着されている。また、中栓に対して第2装着筒を嵌合して液密且つ着脱可能に装着した下端開口の有頂筒状をなしており、可動蓋により開閉される注出筒部を頂部に立設している。注出筒部は下端を頂部に開口した筒状で、内部中央部に棒栓を支持している。棒栓の支持形態は注出筒部内の液の流通が可能であれば種々の形態を採用できる。また、棒栓の上端部は可動蓋の注出孔に嵌合させるために、注出筒部よりやや上方へ突出させていると良いが、突出していなくても可動蓋の頂板を凹ませる等して対応できる。収納液を計量使用したい場合には中栓から計量キャップを外して使用する。
可動蓋は、注出筒部を液密に被覆し且つ抜け出しを防止して上下摺動可能に装着するとともに、頂板に穿設した注出孔に棒栓の上端部を液密に嵌合している。従って、可動蓋が下方の最下降状態では注出孔を棒栓が閉塞しており、必要に応じて可動蓋を引き上げれば、注出孔が開いて容器体内の液を注出することができる如く構成している。従って計量しないで液の注出を行う場合にはそのまま注出筒部と連通する注出孔より液を注出するか、或いは計量キャップを外して中栓の注出筒から注出する。
第1の手段として、口頸部3に第1装着筒10を嵌合して容器体Aに液密に装着するとともに、口頸部3上端開口部に掛け渡した蓋板14を備え、該蓋板14に基端を開口して注出筒15を起立した中栓B1と、該中栓B1に第2装着筒20を嵌合して液密且つ着脱可能に装着した下端開口の有頂筒状をなすとともに、頂部に立設した注出筒部28内中央部に棒栓30を支持してなる計量キャップB2と、前記注出筒部28を液密に被覆し且つ抜け出しを防止して上下摺動可能に装着するとともに、頂板40に穿設した注出孔45に棒栓30の上端部を液密に嵌合した可動蓋B3とを備えている。
第2の手段として、前記第1の手段に於いて、前記計量キャップB2が、その頂壁26を下方へ凹ませて形成した凹部27内に前記注出筒部28を立設してなり、前記可動蓋B3が、前記注出筒部28に前記凹部27からの引き出しが可能に嵌合させた。
第3の手段として、前記第1の手段又は第2の手段のいずれかの手段に於いて、前記第1装着筒10内周下端部に周方向多数の係合突条11を突設するとともに、容器体口頸部3外周所定位置に周方向多数の係止突条5を突設し、第1装着筒10の口頸部3外周への螺合最終段階で、上記各係合突条11が各係止突条5に乗り越え係合して第1装着筒10の容器体Aに対する回動を防止した。
第4の手段として、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、前記中栓B1外周に螺着させた第2装着筒20上端縁より内方へ延設した第2フランジ21を介して計量キャップB2の外周を一体に連結した。
第5の手段として、前記第1の手段乃至第4の手段のいずれかの手段に於いて、前記中栓B1の上面周縁部に起立した支持筒16外周に前記第2装着筒20を螺着させるとともに、第2装着筒20の上端より内方へ前記第2フランジ21を延設し、該第2フランジ21の下面に突設した環状のシール突条23を支持筒16上面に圧接し、且つ、該第2フランジ21の下面に突設した第1シール筒24を支持筒16内周に密嵌させた。
本発明の計量・注出用装置を有する閉蓋具は、可動蓋B3を引き上げての液の注出のほかに計量キャップB2を外しての一度に大量の液の注出が可能であり、また、必要に応じて適量の計量した液の使用も可能であり、しかもそれらの操作を極めて簡単に行える。また、可動蓋B3を移動させての通常の液の注出の際に、或いは計量キャップB2を使用しての液の計量使用の際には、比較的小面積の注出孔45から液を注出することができるため、被注入部位が面積の狭い場合でも周囲にこぼす等の不都合なく注入を行える。
前記計量キャップB2が、その頂壁26を下方へ凹ませて形成した凹部27内に前記注出筒部28を立設してなり、前記可動蓋B3が、前記注出筒部28に前記凹部27からの引き出しが可能に嵌合させた場合には、計量キャップB2を使用しての計量の際に、計量キャップB2を台上等に安定して載置させることができる利点がある。
前記第1装着筒10内周下端部に周方向多数の係合突条11を突設するとともに、容器体口頸部3外周所定位置に周方向多数の係止突条5を突設し、第1装着筒10の口頸部3外周への螺合最終段階で、上記各係合突条11が各係止突条5に乗り越え係合して第1装着筒10の容器体Aに対する回動を防止した場合には、通常の螺着で中栓B1を容器体Aに対して回動不能に装着することができるため、組み付け操作が容易であり、また、計量キャップB2の度重なる螺脱があっても中栓B1が螺動上昇して螺合が弛み、その結果シール部分が弛む等の虞がなく、中栓B1を容器体Aに対して確実に螺着させておくことができる。
また、前記中栓B1外周に螺着させた第2装着筒20上端縁より内方へ延設した第2フランジ21を介して計量キャップB2の外周を一体に連結した場合には、計量キャップB2を使用する場合に第2フランジ21が指の支えとなって計量キャップB2が滑り落ちるのを確実に防止できる。
また、前記中栓B1の上面周縁部に起立した支持筒16外周に前記第2装着筒20を螺着させるとともに、第2装着筒20の上端より内方へ前記第2フランジ21を延設し、該第2フランジ21の下面に突設した環状のシール突条23を支持筒16上面に圧接し、且つ、該第2フランジ21の下面に突設した第1シール筒24を支持筒16内周に密嵌させた場合には、シール部分が二重シールとなっているため、頻繁な着脱が予測されるにも拘わらず確実なシール性を得られる。
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は本発明の計量・注出用装置を有する閉蓋具を使用した液体容器の一例を示し、該容器は、容器体Aと、閉蓋具Bとを備え、閉蓋具Bは更に、中栓B1と、計量キャップB2と、可動蓋B3とを備えている。
容器体Aは合成樹脂により形成され、弾性的に圧搾可能な胴部2より口頸部3を起立した所謂ボトルタイプのもので、口頸部3外周には第1螺条4を周設し、また、第1螺条4の下部の口頸部3下端部に周方向多数の係止突条5を突設している。
中栓B1は合成樹脂により形成され、口頸部3外周に螺着した第1装着筒10を備えている。第1装着筒10は内周下端部に周方向多数の係合突条11を突設しており、また、その上方の内周下端部に前記第1螺条4と螺合する第2螺条12を周設している。そして、口頸部3上方より第1装着筒10を螺着させて、その終点位置に於いて、各係合突条11を口頸部3の各係止突条5に強制的に乗り越え係合させ、容器体Aに対する中栓B1の回動を防止する如く構成している。
第1装着筒10の上端より内方へ第1フランジ13を延設するとともに、第1フランジ13の内周縁より蓋板14を延設している。蓋板14は、周縁部に於いて、第1フランジ13内周縁より下方へ筒状に垂下した筒状部14a と、該筒状部14a の下端縁より内方へ延設し、口頸部3上端開口に掛け渡した横壁部14b とで構成し、筒状部14a 外周下部を口頸部3内周に密嵌させてこの部分に於ける液の漏出を防止する如く構成している。また、横壁部14b は、前後方向中間部でV字状に凹んだ形状をなしており、後部の傾斜部分に下端を開口して上方へ注出筒15を起立している。また、中栓B1にはこの注出筒15を縦断し、注出筒15に隣接する横壁部14b の一部に連設した排水用の切溝sを設けている。更に、第1フランジ13の上面内周縁部より上方へ支持筒16を立設し、この支持筒16の外周に第3螺条17を周設している。
計量キャップB2は、支持筒16外周に螺着させた第2装着筒20の上端縁より内方へ延設した第2フランジ21を介して外周を一体に連結した下端開口の有頂筒状をなしている。第2装着筒20は内面に、前記第3螺条17と螺合する第4螺条22を周設し、また、第2フランジ21の下面には、支持筒16上面に圧接してその部分のシール性を付与する環状のシール突条23を突設し、また、その内周に垂設した第1シール筒24を支持筒16内周に密嵌させてその部分の液密性を付与している。従って、この部分はシール突条23と第1シール筒24との二重シール構造となっている。
計量キャップB2は周壁25の上端縁より頂壁26を延設し、頂壁26の上面中央部を横断して帯状に下方へ凹ませた凹部27を備えている。また、凹部27内の中央部には注出筒部28を立設している。注出筒部28は下端を凹部27底部位置の頂壁26に開口して計量キャップB2内と下端開口を連通させた上下端開口の筒状をなし、外周上端部に可動蓋の抜け出しを防止するための第1環状突条29を突周設している。更に、この注出筒部28内の中央部には棒栓30を支持している。棒栓30は、注出筒部28の内周下端部より周方向複数突設した放射状の支持リブ31により支持されており、上面は半球状に形成している。
可動蓋B3は、凹部27の平面形状をなす頂板40の下面より垂設した摺動筒41を注出筒部28の外周に摺動可能に嵌合させている。この摺動筒41の内周下端部には、可動蓋B3を上昇させた際に前記第1環状突条29と係合可能な第2環状突条42を突周設している。また、摺動筒41内周の頂板40下面からは第2シール筒43を垂設し、該第2シール筒43の内周下端部に突設した環状のシール凸部44を注出筒部28の内周に液密摺動可能に嵌合させている。
頂板40の中央部には注出孔45を穿設している。この注出孔45は可動蓋B3が最下降状態に於いて、棒栓30の上端部が液密に嵌合する如く構成しており、可動蓋B3を上昇させれば棒栓30の先端部が外れて開口する如く構成している。また、頂板40の周縁部から周壁部46を垂設しており、周壁部46の両側部分は、前記凹部27両側開口部分を計量キャップ周壁25に沿って閉塞する如く構成している。
上記の如く構成した閉蓋具Bは、図1に示す如く、通常は棒栓30により注出孔45を閉塞しており、使用に当たっては、可動蓋B3を上昇させた後、容器体Aを傾けるか或いは容器体Aの胴部を圧搾することにより、注出筒部28を介して注出孔45から収納液を外部へ注出する。
また、必要に応じて一度に大量の液を使用したい場合には、図1の状態から計量キャップB2を螺脱し、注出筒15を介して容器体A内の液を注出使用する。更に、適量の液を使用する場合には、図1の状態から計量キャップB2を螺脱し、計量キャップB2内に注出筒15を介して容器体A内の液を計量し、次いで、可動蓋B3を下方へ引き下げて注出孔45を開口し、計量液を注出孔45から滴下する。或いは、そのまま計量キャップを傾けて、その開口から計量液を注出しても良い。
本発明閉蓋具の拡大した縦断面図である。(実施例1) 本発明閉蓋具の拡大した平面図である。(実施例1) 本発明閉蓋具の拡大した要部縦断面図である。(実施例1) 本発明閉蓋具の斜視図である。(実施例1) 本発明閉蓋具の液注出可能状態の斜視図である。(実施例1)
符号の説明
A…容器体,3…口頸部,5…係止突条,B1…中栓,10…第1装着筒,11…係合突条, 14…蓋板,15…注出筒,16…支持筒,B2…計量キャップ,20…第2装着筒,
21…第2フランジ,23…シール突条,24…第1シール筒,26…計量キャップ頂壁,
27…凹部,28…注出筒部,30…棒栓,B3…可動蓋,40…頂板,45…注出孔

Claims (5)

  1. 口頸部3に第1装着筒10を嵌合して容器体Aに液密に装着するとともに、口頸部3上端開口部に掛け渡した蓋板14を備え、該蓋板14に基端を開口して注出筒15を起立した中栓B1と、該中栓B1に第2装着筒20を嵌合して液密且つ着脱可能に装着した下端開口の有頂筒状をなすとともに、頂部に立設した注出筒部28内中央部に棒栓30を支持してなる計量キャップB2と、前記注出筒部28を液密に被覆し且つ抜け出しを防止して上下摺動可能に装着するとともに、頂板40に穿設した注出孔45に棒栓30の上端部を液密に嵌合した可動蓋B3とを備えていることを特徴とする計量・注出用装置を有する閉蓋具。
  2. 前記計量キャップB2が、その頂壁26を下方へ凹ませて形成した凹部27内に前記注出筒部28を立設してなり、前記可動蓋B3が、前記注出筒部28に前記凹部27からの引き出しが可能に嵌合させてなる請求項1記載の計量・注出用装置を有する閉蓋具。
  3. 前記第1装着筒10内周下端部に周方向多数の係合突条11を突設するとともに、容器体口頸部3外周所定位置に周方向多数の係止突条5を突設し、第1装着筒10の口頸部3外周への螺合最終段階で、上記各係合突条11が各係止突条5に乗り越え係合して第1装着筒10の容器体Aに対する回動を防止してなる請求項1又は請求項2のいずれかに記載の計量・注出用装置を有する閉蓋具。
  4. 前記中栓B1外周に螺着させた第2装着筒20上端縁より内方へ延設した第2フランジ21を介して計量キャップB2の外周を一体に連結してなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の計量・注出用装置を有する閉蓋具。
  5. 前記中栓B1の上面周縁部に起立した支持筒16外周に前記第2装着筒20を螺着させるとともに、第2装着筒20の上端より内方へ前記第2フランジ21を延設し、該第2フランジ21の下面に突設した環状のシール突条23を支持筒16上面に圧接し、且つ、該第2フランジ21の下面に突設した第1シール筒24を支持筒16内周に密嵌させてなる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の計量・注出用装置を有する閉蓋具。
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