JP4663715B2 - 2−(ピリジン−2−イル)−ピリミジン及び有害菌を防除するためのそれらの使用 - Google Patents

2−(ピリジン−2−イル)−ピリミジン及び有害菌を防除するためのそれらの使用 Download PDF

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Description

本発明は、2-(ピリジン-2-イル)ピリミジン及び有害菌を防除するためのそれらの使用、そしてまた、有効成分としてこのような化合物を含む農作物保護組成物に関する。
EP-A 234 104は、ピリジン基の6-位にアルキル基を有し、そしてピリミジン環の3,4-位に縮合した飽和の5又は6員環を有し得る2-(ピリジン-2-イル)ピリミジンを記載している。これらの化合物は、植物病原菌(有害菌)の防除に適している。
US 4,873,248は、ピリミジン環の4-位に場合により置換されたフェニル環を有する、殺菌作用を有する2-(ピリジン-2-イル)ピリミジンを開示している。
EP-A 259 139は、式Aの2-(ピリジン-2-イル)ピリミジンを記載しており、
式中、aは0、1、2、3、4又は5であり、Rはハロゲン、低級アルキル、定期有アルコキシ又はハロアルキルであり、R及びRは互いに独立して水素又はC-C-アルキルであり、Rは水素又は低級アルキルであり、Rは水素、低級アルキル又はハロゲンであるか、又はRと一緒になってプロパン-1,3-ジイル又はブタン-1,4-ジイルであり、そしてRは特に水素、アルキル、低級アルコキシ又は低級アルキルチオである。
先行技術から公知の2-(ピリジン-2-イル)ピリミジンの幾つかは、それらの殺菌作用に関して不十分であるか、又はそれらは有用植物との悪い適合性のような望ましくない特性を有する。
従って、本発明の目的は、改善された殺菌活性及び/又は有用植物とのより良い適合性を有する新規化合物を提供することである。
驚くべきことに、この目的は、式Iの2-(ピリジン-2-イル)ピリミジン化合物
(式中:
kは0、1、2又は3であり;
mは0、1、2、3、4又は5であり;
nは1、2、3、4又は5であり;
は互いに独立して、ハロゲン、OH、CN、NO、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ、C-C-アルケニル、C-C-アルキニル、C-C-シクロアルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、アミノ、場合によりハロゲン若しくはC-C-アルキルで置換されたフェノキシ、NHR、NR、C(R)=N-OR、S(=O)又はC(=O)Aであり、ここで、p、R、R、R、A及びAは下記定義のとおりであり:
RはC-C-アルキル又はC-C-アルキルカルボニルであり、
は水素又はC-C-アルキルであり、
はC-C-アルキル、C-C-アルケニル又はC-C-アルキニルであり、
pは0、1又は2であり、
はC-C-アルキルであるか、又はp=2の場合はNH、C-C-アルキルアミノ又はジ-(C-C-アルキル)アミノでもあり、そして
は水素、ヒドロキシル、C-C-アルキル、C-C-アルキルアミノ、ジ-(C-C-アルキル)アミノ、C-C-アルケニル、C-C-アルコキシ又はC-C-ハロアルコキシであり;
又は、隣接炭素原子に結合している2個の基Rは一緒になって、基-O-Alk-O-であってもよく、ここで、Alkは直鎖状又は分枝状のC-C-アルキレンであり、そして1、2、3又は4個の水素原子はハロゲンで置換されていてもよく;
はC-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、CN又はNOであり;ここで、下記の三つの条件:
- nが3、4又は5である、
- kが1、2又は3である、
- m≠0である場合に基Rの少なくとも1個がハロゲン、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ及びC-C-ハロアルキルとは異なる基である
という条件の少なくとも一つが満足されるならば、Rは水素又はC-C-アルキルであってもよく;そして
はC-C-アルキルである);
及び化合物Iの農業上許容される塩によって達成される。
従って、本発明は、式Iの2-(ピリジン-2-イル)ピリミジン及びそれらの農業上許容される塩を提供する。
本発明は更に、植物病原菌(=有害菌)を防除するための式Iの2-(ピリジン-2-イル)ピリミジン及びそれらの農業上許容される塩の使用、そしてまた、該菌、又は菌の攻撃に対して保護すべき材料、植物、土壌若しくは種子を有効量の式Iの化合物及び/又はIの農業上許容される塩で処理することを含む植物病原菌の防除方法を提供する。
本発明は更に、少なくとも1種の式Iの2-(ピリジン-2-イル)ピリミジン化合物及び/又はそれらの農業上許容される塩、及び少なくとも1種の液体又は固体担体を含む有害菌を防除するための組成物を提供する。
置換パターンに応じて、式Iの化合物及びそれらの互変異性体は1個又はそれ以上のキラリティー中心を有することができ、その場合、それらは純粋なエナンチオマー若しくは純粋なジアステレオマーとして、又はエナンチオマー若しくはジアステレオマーの混合物として存在する。本発明は、純粋なエナンチオマー又はジアステレオイソマー、そしてまた、それらの混合物の両者を提供する。
好適な農業上有用な塩は、特に陽イオンの塩又は酸の酸付加塩であって、それらの陽イオン及び陰イオンがそれぞれ化合物Iの殺菌作用に有害効果を有しないものである。従って、好適な陽イオンは特に、アルカリ金属、好ましくはナトリウム及びカリウム、アルカリ土類金属、好ましくはカルシウム、マグネシウム及びバリウム、並びに遷移金属、好ましくはマンガン、銅、亜鉛及び鉄のイオン、そしてまた、場合により1〜4個のC-C-アルキル置換基及び/又は1個のフェニル若しくはベンジル置換基を有し得るアンモニウムイオン、好ましくはジイソプロピルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、トリメチルベンジルアンモニウム、更にホスホニウムイオン、スルホニウムイオン、好ましくはトリ(C-C-アルキル)スルホニウム、及びスルホキソニウムイオン、好ましくは(C-C-アルキル)スルホキソニウムである。
有用な酸付加塩の陰イオンは、主として塩化物、臭化物、フッ化物、硫酸水素塩、硫酸塩、リン酸二水素塩、リン酸水素塩、リン酸塩、硝酸塩、重炭酸塩、炭酸塩、ヘキサフルオロケイ酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、安息香酸塩、そしてまた、C-C-アルカン酸の陰イオン、好ましくはギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩及び酪酸塩である。それらは、Iを相当する陰イオンの酸、好ましくは塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸又は硝酸と反応させることにより形成できる。
上記式で与えられた可変物の定義において、問題の置換基の一般的な代表である集合語が用いられる。C-Cという用語は、置換基又は置換基部分中の各場合に可能な炭素原子数を示す:
ハロゲン:フッ素、塩素、臭素及びヨウ素;
アルキル、並びにアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルアミノ及びジアルキルアミノ中の全てのアルキル部分:1〜4個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の飽和炭化水素基、例えばC-C-アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、1-メチルエチル、ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル;
ハロアルキル:アルキル基中の水素原子の幾つか又は全部が上記ハロゲン原子、特にフッ素又は塩素で置換されていてもよい、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基(上記定義の通り)、特にC-C-ハロアルキル、例えばクロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1-クロロエチル、1-ブロモエチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2-フルオロエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル及び1,1,1-トリフルオロプロパ-2-イル;
アルケニル:2〜4個又は3〜4個の炭素原子及び任意の位置に1個の二重結合を有する直鎖状又は分枝状の一不飽和炭化水素基、例えばエテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル;
アルキニル:2〜4個又は3〜4個の炭素原子及び任意の位置に1個の三重結合を有する直鎖状又は分枝状の炭化水素基、例えばエチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル;
シクロアルキル:3〜8個、好ましくは6個までの炭素環員子を有する単環式の飽和炭化水素基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル;
アルキルアミノ:アルキル基が1〜4個の炭素原子を有する上記アルキル基の一つである、NH基を介して結合したアルキル基、例えばメチルアミノ、エチルアミノ、n-プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n-ブチルアミノ等;
ジアルキルアミノ:アルキル基が1〜4個の炭素原子を有する上記アルキル基の一つである、式N(アルキル)の基、例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、N-メチル-N-プロピルアミノ等;
-C -アルコキシ:酸素原子を介して結合しており、そして1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、1-メチルエトキシ、ブトキシ、1-メチルプロポキシ、2-メチルプロポキシ又は1,1-ジメチルエトキシ;
-C -ハロアルコキシ:フッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素、好ましくはフッ素で部分的又は完全に置換された上記のC-C-アルコキシ基、すなわち、OCHF、OCHF、OCF、OCHCl、OCHCl、OCCl、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、2-フルオロエトキシ、2-クロロエトキシ、2-ブロモエトキシ、2-ヨードエトキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2-クロロ-2-フルオロエトキシ、2-クロロ-2,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジクロロ-2-フルオロエトキシ、2,2,2-トリクロロエトキシ、OC、2-フルオロプロポキシ、3-フルオロプロポキシ、2,2-ジフルオロプロポキシ、2,3-ジフルオロプロポキシ、2-クロロプロポキシ、3-クロロプロポキシ、2,3-ジクロロプロポキシ、2-ブロモプロポキシ、3-ブロモプロポキシ、3,3,3-トリフルオロプロポキシ、3,3,3-トリクロロプロポキシ、OCH-C、OCF-C、1-(CHF)-2-フルオロエトキシ、1-(CHCl)-2-クロロエトキシ、1-(CHBr)-2-ブロモエトキシ、4-フルオロブトキシ、4-クロロブトキシ、4-ブロモブトキシ又はノナフルオロブトキシ;
アルキレン:2〜6個、特に2〜4個の炭素原子を有する直鎖状の飽和炭化水素基、例えばエタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、ペンタン-1,5-ジイル又はヘキサン-1,6-ジイル。
本発明の第一の実施形態は、nが3、4又は5、特に3又は4であり、Rが水素、 C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、CN又はNOであり、そして他の可変物が上記の意味、特に下記に好ましいものとして挙げる意味を有する化合物に関する。
本発明の第二の実施形態は、nが1又は2、特に2であり、RがC-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、CN又はNOであり、そして他の可変物が上記の意味、特に下記に好ましいものとして挙げる意味を有する化合物に関する。
殺菌剤として使用する目的で、可変物m、n、k、R、R及びRが互いに独立して、また特に組み合わせて、下記の意味を有する式Iの化合物が好ましい。
mは0又は1、2又は3の整数であり;
nは1、2又は3、特に2又は3であり;
kは0、1又は2、特に0である。kが0とは異なるならば、基Rは飽和縮合環の任意の位置に存在し得る。特に好ましい実施形態において、kは0である。もう一つの好ましい実施形態において、kは2である。この実施形態において、2個の基Rは好ましくは同じ炭素原子に存在する。
はハロゲン、特にフッ素、塩素若しくは臭素、シアノ、OH、CHO、NO、NH、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、C-C-アルキル、特にメチル、イソプロピル若しくは tert-ブチル、C-C-シクロアルキル、特にシクロプロピル、シクロペンチル若しくはシクロヘキシル、C-C-アルコキシ、特にOCH、C-C-アルキルチオ、特にメチルチオ若しくはエチルチオ、C-C-ハロアルキル、特にC-C-フルオロアルキル、とりわけCF、C-C-ハロアルコキシ、特にOCHF若しくはOCF、又はCO(A)であり、ここで、AはC-C-アルコキシ、特にOCH、又はC-C-アルキル、とりわけメチルである。同様に好ましい化合物は、基Rの1個が基C(R)=NORである化合物であり、ここで、R及びRは上記定義の通りであり、そしてRは特にH又はCHであり、そしてRは特にC-C-アルキル、プロパルギル又はアリルである。
特に好ましくは、Rはハロゲン、特にF若しくはCl、CN、C-C-アルキル、特にメチル、イソプロピル若しくは tert-ブチル、C-C-ハロアルキル、特にC-C-フルオロアルキル、とりわけトリフルオロメチル、C-C-アルコキシ、特にメトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、C-C-アルキルチオ、例えばメチルチオ、若しくはC-C-ハロアルコキシ、特にOCF若しくはOCHFから選択されるか、又は1個の基は基C(R)=NO-R又は基C(O)-Aである。
実に特に好ましい基Rは、メチル、F、Cl、メトキシ、トリフルオロメチル及びCNからなる群から選択される。同様に特に」好ましい基は、CH(=NOCH)、C(CH)(=N-OCH)、C(CH)(=N-OC)、C(O)CH及びCOCHからなる群から選択される。
はC-C-ハロアルキル、好ましくはC-C-フルオロアルキル、特にトリフルオロメチル、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ、ハロゲン、CN又はNO、特に、C-C-アルコキシ、とりわけメトキシ若しくはエトキシ、C-C-ハロアルコキシ、とりわけトリフルオロメトキシ若しくはジフルオロメトキシ、又はハロゲンとりわけF、Cl若しくはBrである。
同様に好ましい式Iの化合物は、n=3、4又は5である化合物であり、ここで、Rは水素又は特にC-C-アルキル、特に好ましくはメチル若しくはエチルである。
同様に好ましい式Iの化合物は、k=1、2又は3、特に2であり、そしてRが水素又は特にC-C-アルキル、特に好ましくはメチル若しくはエチルである化合物である。
はメチル又はイソプロピルである。
式Iの化合物のうち特に好ましいものは、(R)で置換されたフェニル基が、式Pの基
である化合物であり、
式中、#はピリジン環との結合点であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15はRについて挙げた意味、とりわけ、好ましい又は特に好ましいものとして挙げた意味を有する。好ましい実施形態において、基R11、R12、R13、R14及びR15の少なくとも1個、特に1、2又は3個は水素とは異なる。別の好ましい実施形態において、基R11、R12、R13、R14及びR15の全部は水素とは異なる。特に:
11は水素、フッ素、塩素、CH、OCH、OCHF、OCF又はCFであり;
12、R14は互いに独立して、水素、塩素、フッ素、CH、OCH、OCHF、OCF又はCFであり、ここで、基R12及びR14の一方はNO、C(O)CH又はCOOCHであってもよく;特にR12及びR14は水素、フッ素、メチル又はトリフルオロメチルであり;
13は水素、フッ素、塩素、シアノ、OH、CHO、NO、NH、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、C-C-アルキル、特にCH、C、CH(CH)、C-C-シクロアルキル、特にシクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシル、C-C-アルコキシ、特にOCH、C-C-アルキルチオ、特にメチルチオ又はエチルチオ、C-C-ハロアルキル、特にCF、C-C-ハロアルコキシ、特にOCHF又はOCF、又はCO(A)であり、ここで、AはC-C-アルキル、特にメチル又はエチル、又はC-C-アルコキシ、特にOCHであり、又はR12及びR13は一緒になって、基O-CH-Oを形成し;そして
15は水素、フッ素、塩素又はC-C-アルキル、特にCH、とりわけ水素又はフッ素である。
同様に好ましい化合物は、R12又はR13が基C(R)=NORである化合物であり、ここで、R及びRは上記の意味、とりわけ、好ましいものとして挙げた意味を有する。
基R11、R12、R13、R14又はR15の二つ以上が水素とは異なるならば、有利には一つだけの基がハロゲン又はメチルとは異なる。特に、基R11、R12、R13、R14又はR15の一つが水素、ハロゲン又はメチルとは異なるならば、残りの基R11、R12、R13、R14及びR15はハロゲン及び水素からなる群から選択される。
基Pの例は、特に、基R11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの一つの列に挙げた意味を有するものである:
表A
本発明の特に好ましい実施形態は、式Iaの化合物
であり、
式中、R11、R12、R13、R14及びR15は上記の意味、特に、好ましいものとして挙げた意味を有し、そしてRはH及びC-C-アルキルとは異なる上記の意味を有し、特に、C-C-アルコキシ、とりわけメトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、tert-ブチルオキシ、C-C-フルオロアルキルオキシ、とりわけジフルオロメトキシ若しくはトリフルオロメトキシ、CN、NO又はOHである。これらの化合物の例は、以下の表1〜9に挙げる式Iaの化合物であり、ここで、R11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する。
表1:
がメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Iaの化合物。
表2:
がエトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Iaの化合物。
表3:
がイソプロピルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Iaの化合物。
表4:
が tert-ブチルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Iaの化合物。
表5:
がトリフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Iaの化合物。
表6:
がジフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Iaの化合物。
表7:
がCNであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Iaの化合物。
表8:
がニトロであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Iaの化合物。
表9:
がOHであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Iaの化合物。
本発明のもう一つの特に好ましい実施形態は、式Ieの化合物
であり、
式中、R11、R12、R13、R14及びR15は上記の意味、特に、好ましいものとして挙げた意味を有し、そしてRは上記の意味を有し、特に、C-C-アルキル、とりわけメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、2-ブチル若しくは tert-ブチル、C-C-アルコキシ、とりわけメトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ若しくは tert-ブチルオキシ、C-C-フルオロアルキル、とりわけトリフルオロメチル若しくはペンタフルオロエチル、C-C-フルオロアルキルオキシ、とりわけジフルオロメトキシ若しくはトリフルオロメトキシ、ハロゲン、とりわけフッ素、塩素若しくは臭素、CN、NO又はOHである。これらの化合物の例は、以下の表10〜30に挙げる式Ibの化合物であり、ここで、R11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する。
表10:
がメチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表11:
がエチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表12:
が n-プロピルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表13:
がイソプロピルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表14:
が n-ブチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表15:
が2-ブチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表16:
が tert-ブチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表17:
がメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表18:
がエトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表19:
がイソプロピルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表20:
が tert-ブチルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表21:
がトリフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表22:
がジフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表23:
がトリフルオロメチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表24:
がペンタフルオロエチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表25:
がフッ素であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表26:
が塩素であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表27:
が臭素であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表28:
がCNであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表29:
がニトロであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表30:
がOHであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
本発明のもう一つの特に好ましい実施形態は、式Icの化合物
であり、
式中、R11、R12、R13、R14及びR15は上記の意味、特に、好ましいものとして挙げた意味を有し、そしてRはH及びC-C-アルキルとは異なる上記の意味を有し、特に、C-C-アルコキシ、とりわけメトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、tert-ブチルオキシ、C-C-フルオロアルキルオキシ、とりわけジフルオロメトキシ若しくはトリフルオロメトキシ、CN、NO又はOHである。これらの化合物の例は、以下の表31〜39に挙げる式Icの化合物であり、ここで、R11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する。
表31:
がメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Icの化合物。
表32:
がエトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Icの化合物。
表33:
がイソプロピルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Icの化合物。
表34:
が tert-ブチルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Icの化合物。
表35:
がトリフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Icの化合物。
表36:
がジフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Icの化合物。
表37:
がCNであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Icの化合物。
表38:
がニトロであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Icの化合物。
表39:
がOHであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列2〜144の一つに挙げた意味を有する式Icの化合物。
本発明のもう一つの特に好ましい実施形態は、式Idの化合物
であり、
式中、R11、R12、R13、R14及びR15は上記の意味、特に、好ましいものとして挙げた意味を有し、そしてRは上記の意味を有し、特に、C-C-アルキル、とりわけメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、2-ブチル若しくは tert-ブチル、C-C-アルコキシ、とりわけメトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ若しくは tert-ブチルオキシ、C-C-フルオロアルキル、とりわけトリフルオロメチル若しくはペンタフルオロエチル、C-C-フルオロアルキルオキシ、とりわけジフルオロメトキシ若しくはトリフルオロメトキシ、ハロゲン、とりわけフッ素、塩素若しくは臭素、CN、NO又はOHである。これらの化合物の例は、以下の表40〜60に挙げる式Idの化合物であり、ここで、R11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する。
表40:
がメチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表41:
がエチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表42:
が n-プロピルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表43:
がイソプロピルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表44:
が n-ブチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表45:
が2-ブチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表46:
が tert-ブチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表47:
がメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表48:
がエトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表49:
がイソプロピルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表50:
が tert-ブチルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表51:
がトリフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表52:
がジフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表53:
がトリフルオロメチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表54:
がペンタフルオロエチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表55:
がフッ素であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表56:
が塩素であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表57:
が臭素であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表58:
がCNであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表59:
がニトロであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
表60:
がOHであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Idの化合物。
本発明のもう一つの特に好ましい実施形態は、式Ieの化合物
であり、
式中、R11、R12、R13、R14及びR15は上記の意味、特に、好ましいものとして挙げた意味を有し、そしてRは上記の意味を有し、特に、C-C-アルキル、とりわけメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、2-ブチル若しくは tert-ブチル、C-C-アルコキシ、とりわけメトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ若しくは tert-ブチルオキシ、C-C-フルオロアルキル、とりわけトリフルオロメチル若しくはペンタフルオロエチル、C-C-フルオロアルキルオキシ、とりわけジフルオロメトキシ若しくはトリフルオロメトキシ、ハロゲン、とりわけフッ素、塩素若しくは臭素、CN、NO又はOHである。これらの化合物の例は、以下の表61〜81に挙げる式Ieの化合物であり、ここで、R11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する。
表61:
がメチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表62:
がエチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表63:
が n-プロピルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表64:
がイソプロピルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表65:
が n-ブチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表66:
が2-ブチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表67:
が tert-ブチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表68:
がメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表69:
がエトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表70:
がイソプロピルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表71:
が tert-ブチルオキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表72:
がトリフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表73:
がジフルオロメトキシであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表74:
がトリフルオロメチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表75:
がペンタフルオロエチルであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表76:
がフッ素であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表77:
が塩素であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表78:
が臭素であり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表79:
がCNであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表80:
がニトロであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
表81:
がOHであり、そしてR11、R12、R13、R14及びR15が共に、表Aの列1〜144の一つに挙げた意味を有する式Ieの化合物。
本発明に係る式Iの化合物は、例えばスキーム1に示す方法により製造することができる:
スキーム1
スキーム1において、R、R、m、n及びkは上記定義の通りである。R2aはH、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、ハロゲン、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ、NO又はOHである。RはH又はC-C-アルキルであるか、又は 他の分子IIaと一緒になって、フェニルボロン酸無水物を形成する。R’はC-C-アルキル、特にメチルである。
第一工程i)において、2-ブロモピリジンを式IIaのフェニルボロン酸誘導体と、Suzukiカップリング条件下で、すなわち白金族金属触媒の存在下、特にパラジウム触媒の存在下に、例えば、Acc. Chem. Res. 15 (1982), 178-184, Chem. Rev. 95 (1995), 2457-2483 及びそこで引用された文献から、そしてまた J. Org. Chem. 68 (2003), 9412 から知られているように、本来公知の反応条件下で反応させる。好適な触媒は、特にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)クロリド、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]パラジウム(II)クロリド/ジクロロメタン錯体、ビス[1,2-ビス(ジフェニルホスフィン)エタン]パラジウム(0) 及び [1,4-ビス(ジフェニルホスフィン)ブタン]パラジウム(II)クロリドである。触媒の量は通常は0.1〜10モル%である。
生成した式IIIの2-フェニルピリジンを、次いで工程ii)において、本来公知の条件下で過酸を用いて処理することにより式IVの2-フェニルピリジンN-オキシドに変換する。IIIのIVへの変換は、公知方法と同様にして、例えばIIIを有機酸、例えばギ酸、酢酸、クロロ酢酸又はトリフルオロ酢酸中で過酸化水素を用いて処理することにより(例えば、J. Org. Chem. 55 (1990), 738-741 and Organic Synthesis, Collect. Vol. IV (1963), 655-656 参照)、又はIIIを不活性溶剤、例えばジクロロメタン又はジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素中で有機過酸、例えばメタ-パークロロ安息香酸を用いて処理することにより(例えば、Synthetic Commun. 22 (18) (1992), 2645; J. Med. Chem. (1998), 2146参照)行うことができる。IIIのIVへの変換はまた、K.B. Scharpless により記載された方法(J. Org. Chem. 63 (5) (1998), 7740)と同様にして、IIIをハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン又はジクロロエタン中で、触媒量(例えば5重量%)のレニウム(VII)化合物、例えばメチルトリオキソレニウム(HCReO)の存在下に、過酸化水素を用いて処理することにより行うこともできる。
工程iii)における式IVの2-フェニルピリジンN-オキシドのニトリルVへの変換は、例えば、J. Org. Chem. 48 (1983), 1375 及び J. Org. Chem. 55 (1990), 738-741 に記載された方法と同様にして、IVをN,N-ジメチルクロロホルムアミドの存在下にシアン化トリアルキルシリル、例えばシアン化トリメチルシリルと反応させることにより行うことができる。別法として、ニトリルVは、2-フェニルピリジN-オキシIVから、Tetrahedron (1985), 4947 に記載された方法と同様にして、硫酸ジメチルと、次いでシアン化物イオン、例えばシアン化ナトリウム又はシアン化カリウムと連続的に反応させることにより製造することができる。
工程iii)で得られた式Vの 2-シアノ-6-フェニルピリジン化合物を、次いで工程iv)において、US 4,873,248 に記載された方法により式VIのアミジニウム塩酸塩に変換する。この変換は、アルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド又はナトリウムエトキシドを用いて処理し、次いで塩化アンモニウムと反応させることにより連続的に行われる。塩酸塩の代わりに、臭化水素酸塩、酢酸塩、硫酸塩又はギ酸塩を後続の工程v)で用いることも可能である。
生成した式VIのアミジニウム塩酸塩を、次いで工程v)において、塩基、好ましくはナトリウムメトキシド又はナトリウムエトキシドのようなアルカリ金属アルコキシドの存在下に、式VIIのジアルキルアミノメチルシクロアルカン(エナミノケトンVII)と反応させる。この反応は、例えば、J. Heterocycl. Chem. 20 (1983), 649-653 に記載されたように、アミジニウム塩酸塩をエナミノケトンと反応させるための公知方法と同様に行うことができる。
エナミノケトンVIIの代わりに、工程v)において式VIIaのβ-オキソアセタール
を用いることも可能である。式VIIaにおいて、R”はC-C-アルキル、特にメチル又はエチルである。VIとVIIaとの反応は、EP-A 259139(これは参照により本明細書に組み込まれる)に記載された方法(a)と同様にして行うことができる。
式VIIのジアルキルアミノエチルシクロアルカンは公知であるか、又は公知方法(例えば、WO 2001/087845、Tetrahedron 50(7) (1994), 2255-2264; Synthetic Communications 28(10) (1998), 1743-1753 又は Tetrahedron Letters 27(23) (1986), 2567-70 参照)と同様にして製造することができる。式VIIaのβ-オキソアセタールもまた、例えば EP 259139 から公知であるか、又は商業的に得ることができる。
別法として、式Iの化合物は、スキーム2に示す合成経路により製造することができる:
スキーム2
スキーム2において、R、R’、R、R、m、n及びkは上記定義の通りである。R2aはH、C-C-アルキル又はC-C-ハロアルキルである。Halは臭素又は塩素である。
工程vi)のための反応工程に関しては、スキーム1の工程iv)について記載したことが適用される。工程vii)のための反応工程に関しては、スキーム1の工程v)について記載したことが適用される。工程viii)のための反応工程に関しては、スキーム1の工程i)について記載したことが適用される。式VIIのシアノピリジンは、例えば US 2003/087940、WO 2004/026305、WO 01/057046 及び Bioorg. Med. Chem. Lett. (2003), 1571-1574 から公知であるか、又はそれらは公知の製造方法により製造することができる。
式VIIの化合物は、特に、スキーム3に示す方法により製造することができる。
スキーム3
スキーム3において、R、R及びmは上記定義の通りである。R2aはC-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、ハロゲン、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ又はNOである。Hal及びHalは互いに独立して、臭素又は塩素であるが、Halはヨウ素であってもよい。
工程ix)における2-ハロピリジンXの2-シアノピリジンXIへの変換は、有機化学の標準的方法により、Xをシアン化物イオン、例えばシアン化ナトリウム若しくはシアン化カリウム(EP-A 97460、製造例1参照)、シアン化銅(I)(EP-A 34917、製造例3参照)、又はシアン化テトラメチルシリルと反応させることによって行われる。生成した化合物XIを、次いでスキーム1の工程ii)で説明した方法と同様にしてピリジンN-オキシドXIIに変換する(工程x)。XIIを、次いで工程xi)において、ハロゲン化剤、例えばPOCl又はPOBrと反応させて相当する化合物VIIを与える。XIIを工程xi)において反応させるために、ハロゲン化剤は反応の理論量に対して過剰量で用いられる。この反応は不活性有機溶剤中で行うことができるが、溶剤の非存在下にしばしば行われ、この場合にはハロゲン化剤が一般的に溶剤として作用する。反応温度は、通常は20℃ないしハロゲン化剤の沸点までの範囲である。次いで化合物VIIを、スキーム2に示した方法により化合物Iに変換することができる。別法として、化合物VIIを、最初にスキーム1の工程i)又はスキーム2の工程viii)で記載した方法によりフェニルボロン酸と反応させて式Vの化合物を与え、これを次いでスキーム1の工程iv)及びv)により本発明に係る式Iの化合物に変換する。
ボロン酸(誘導体)IIaの代わりに、スキーム1の工程i)、式IIbのフェニル-グリニャール化合物をスキーム2の工程viii)及びスキーム3の工程xii)において用いることも可能である。
式IIbにおいて、R及びmは上記定義の通りである。Halは塩素、臭素又はヨウ素である。次いで、スキーム1の工程i)、スキーム2の工程viii)及びスキーム3の工程xii)におけるカップリング反応は、上記パラジウム触媒の存在下、又はトリス(アセチルアセトナト)鉄(III)(Tetrahedron Lett. (2002), 3547 参照)の存在下に、場合により僅かに変更した条件下で行われ、この場合、触媒はカップリングさせるべきグリニャール化合物IIbに対して通常は0.2〜8モル%、特に0.5〜5モル%の量で用いられる。特に好ましい触媒は、[1,4-bis(ジフェニルホスフィン)ブタン]パラジウム(II)クロリドである。これらの反応は、一般的に−40〜+120℃の範囲、特に20〜100℃の範囲の温度で行われる。これらの反応は、通常は不活性非プロトン性有機溶剤、好ましくはエーテル、特に環状エーテル、例えばテトラヒドロフラン中、又は異なる非プロトン性溶剤の混合物中で行われ、後者の場合の溶剤の一つは環状エーテル、例えばテトラヒドロフランであることが好ましい。このような混合物の例は、テトラヒドロフラン/N-メチルピロリドン、テトラヒドロフラン/トルエン若しくはキシレン、テトラヒドロフラン/ジオキサン、テトラヒドロフラン/N,N-ジメチルプロピレン尿素(DMPU)、そしてまたテトラヒドロフラン/スルホランである。
=H、アルキル、アルコキシ又は特にCNである式Iの化合物へのもう一つの経路をスキーム4で説明する。
スキーム4
スキーム4において、n、R及びkは上記定義の通りである。R2bはH、C-C-アルキル又はC-C-ハロアルキル、そして特にCNである。Halは塩素、臭素又は特にヨウ素である。2-ハロピリジンXIIIからのグリニャール化合物XIVの製造は、例えば Synlett (1998), 1359 に記載された本来公知の方法により行うことができる。
次いで、工程xiv)におけるXIVと2-クロロピリミジン化合物XVとのカップリングは、既に説明したグリニャール化合物IIbのカップリングと同様に行われる。このカップリングは、好ましくは第8〜10族の金属(IUPAC 1989 による)の遷移金属触媒、特にパラジウム、ニッケル又は鉄触媒の存在下に行われる。触媒に関しては、上記触媒が参照される。この反応は、この目的に慣用される溶剤、例えばエーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、芳香族炭化水素、例えばトルエン若しくはキシレン、又は非プロトン性アミド、ラクタム又は尿素、例えばN-メチルピロリドン若しくはジメチルプロピレン尿素、又はこれらの溶剤の混合物、特に少なくとも1種のエーテルを含む混合物中で行われる。反応温度は、一般的に−40〜+120℃の範囲、特に20〜100℃の範囲である。更なる詳細については、J. Am. Chem. Soc. 124 (2002), 13856, Chem. Pharm. Bull. (1983), 4533 及び Chem. Pharm. Bull. (1984), 2005 に記載された方法が参照され、これらはXIVとXVとのカップリングと同様の方法で用いることができる。
生成した化合物XVIを、次いで工程xv)において、N-オキシドXVIIに変換する。工程xv)に関しては、スキーム1の工程ii)又はスキーム3の工程x)について記載したことが適用される。次いで工程xvi)において、N-オキシドXVIIをスキーム3の工程xi)と同様にしてハロゲン化剤、例えばPOCl又はPOBrと反応させて、スキーム2からの2-ハロ化合物IXを与える。この化合物を、次いでスキーム2の工程viii)で説明した方法により、フェニルボロン酸化合物IIa又は相当するグリニャール化合物IIbと反応させて、式Iの化合物を与える。
式XVの化合物は公知であるか、又は有機化学の本来公知の方法(例えば、US 6040448、WO 99/21850 及び Chem. Pharm. Bull (1983), 2254 参照)により製造することができる。
スキーム1〜4で説明した方法により得られた反応混合物を、慣用方法により、例えば水との混合、相の分離、及び場合により粗生成物のクロマトグラフィー精製により仕上げ処理する。中間体及び目的生成物の幾つかは、無色又は僅かに褐色を帯びた粘稠油状物として得られ、これらを精製できるか、又は減圧下及び適度に高められた温度で揮発性化合物を除去することができる。中間体及び目的生成物が固体として得られた場合には、精製を再結晶又は温浸により行うこともできる。
個々の化合物Iを上記経路により得ることができない場合には、それらは他の化合物Iの誘導体化により製造することができる。
合成が異性体の混合物を生成する場合には、一般的に分離は必ずしも必要でない。なぜならば、場合によっては個々の異性体は使用のための仕上げ処理中に又は施用中(例えば光、酸又は塩基の作用下)に相互変換し得るからである。このような変換はまた、使用後に、例えば植物の処理において、処理した植物において、又は防除すべき有害菌において行われ得る。
化合物Iは殺菌剤として適している。それらは、広域スペクトルの植物病原菌、特に子嚢菌類、不完全菌類、卵菌類及び担子菌類のクラスからの植物病原菌に対する顕著な有効性により区別される。幾つかは浸透的に有効であり、そしてそれらは葉面及び土壌の殺菌剤として使用することができる。
それらは、種々の栽培植物、例えばコムギ、ライムギ、オオムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、草木、バナナ、ワタ、ダイズ、コーヒー、サトウキビ、ブドウ、果実及び観葉植物、並びに野菜、例えばキュウリ、マメ、トマト、ジャガイモ及びウリにおいて、そしてこれらの植物の種子において多種の菌を防除するのに重要である。
それらは、下記の植物病を防除するために特に適している:
・果実及び野菜におけるアルテルナリア種、
・穀類、イネ及び芝生におけるビポラリス及びドレクスレラ種、
・穀類におけるブルメリア・グラミニス(ウドンコ病)、
・イチゴ、野菜、観葉植物及びブドウのつるにおけるボトリチス・シネレア(灰色かび病)、
・ウリにおけるエリシフェ・シコラセアルム及びスフェロテカ・フリギネア、
・種々の植物におけるフザリウム及びバーティシリウム種、
・穀類、バナナ及びラッカセイにおけるマイコスフェレラ種、
・ジャガイモ及びトマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス、
・ブドウのつるにおけるプラスモパラ・ビチコラ、
・リンゴにおけるポドスフェラ・ロイコトリカ、
・コムギ及びオオムギにおけるシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス、
・ホップ及びキュウリにおけるシュードペロノスポラ種、
・穀類におけるプッチニア種、
・イネにおけるピリクラリア・オリゼ、
・ワタ、イネ及び芝生におけるリゾクトニア種、
・コムギにおけるセプトリア・トリチキ及びスタグノスポラ・ノドルム、
・ブドウのつるにおけるウンシヌラ・ネカトル、
・穀類及びサトウキビにおけるウスチラゴ種、及び
・リンゴ及びナシにおけるベンツリア種(かさぶた)。
化合物Iはまた、材料(例えば材木、紙、ペイント分散液、線維又は織物)の保護、並びに貯蔵製品の保護における有害菌、例えばペシロマイセス・ファブリクスの防除のために適している。
化合物Iは、菌、又は菌の攻撃から保護すべき植物、種子、材料若しくは土壌を殺菌有効量の活性化合物で処理することにより用いられる。施用は、菌による材料、植物又は種子の感染の前及び後の両方で行うことができる。
殺菌組成物は、一般的に0.1〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%の活性化合物を含む。
植物保護に用いる場合には、施用量は、所望の効果の種類に応じて、1ヘクタール当たり0.01〜2.0kgの活性化合物である。
種子処理においては、種子1kg当たり0.001〜0.1g、好ましくは0.01〜0.05gの活性化合物量が一般的に必要である。
材料又は貯蔵製品の保護に用いる場合には、活性化合物の施用量は、施用場所及び所望の効果に依存する。材料の保護に慣用される施用量は、例えば、処理される材料1立方メートル当たり0.001g〜2kg、好ましくは0.005g〜1kgの活性化合物である。
化合物Iは、慣用製剤、例えば溶液、エマルジョン、懸濁液、ダスト、粉末、ペースト及び顆粒に変換することができる。施用形態は特定の目的に依存し;それぞれの場合に、それは本発明に係る化合物の微細かつ一様な分布を確保すべきである。
製剤は公知方法により、例えば、活性化合物を溶剤及び/又は担体で、所望により乳化剤及び分散剤を用いて増量することにより製造される。好適な溶剤/助剤は、本質的に下記のものである:
- 水、芳香族溶剤(例えばソルベッソ製品、キシレン)、パラフィン(例えば無機留分)、アルコール(例えばメタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン(例えばシクロヘキサノン、ガンマ-ブチロラクトン)、ピロリドン(NMP、NOP)、アセテート(例えばグリコールジアセテート)、グリコール、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸及び脂肪酸エステル。原則として、溶剤混合物を使用することもできる。
- 担体、例えば粉砕天然鉱物(例えばカオリン、クレー、タルク、チョーク)及び粉砕合成鉱物(例えば高分散シリカ、シリケート);乳化剤、例えば非イオン及び陰イオン乳化剤(例えばポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホネート及びアリールスルホネート)、並びに分散剤、例えばリグニン-亜硫酸廃液及びメチルセルロース。
好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレン-スルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、脂肪アルコールスルフェート、脂肪酸及び硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテル、更にスルホン化ナフタレン及びナフタレン誘導体とホルムアルデヒドとの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノールとの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノール、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコール及び脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸塩廃液、並びにメチルセルロースである。
直接噴霧可能な溶液、エマルジョン、ペースト又は油性分散液の製造に適する物質は、中〜高沸点の鉱油留分、例えばケロシン又はジーゼル油、更にコールタール油及び植物又は動物起源の油、脂肪族、環式及び芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン又はそれらの誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、強極性溶剤、例えばジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドン及び水である。
粉末、ばら撒き用材料及び散布可能な生成物は、活性物質と固体担体との混合又は同時粉砕によって製造することができる。
顆粒、例えば被覆顆粒、含浸顆粒及び均質顆粒は、活性成分を固体担体に結合させることによって製造することができる。固体担体の例は、鉱物土、例えばシリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アタクレイ、石灰石、石灰、チョーク、ボール、黄土、クレー、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕合成材料、肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、並びに植物起源の生成物、例えば穀類ミール、樹皮ミール、木材ミール及び堅果殻ミール、セルロース粉末等、及び他の固体担体である。
一般的に、製剤は0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%の活性成分を含む。活性成分は90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純度(NMR スペクトルによる)で用いられる。
製剤の例は、水で希釈するための生成物、例えば下記のもの
A 水溶性濃縮物 (SL)
10重量部の本発明に係る化合物を水又は水溶性溶剤に溶解する。別法として、湿潤剤又の助剤を加える。水で希釈すると、活性化合物は溶解する;
B 分散性濃縮物 (DC)
20重量部の本発明に係る化合物を、分散剤、例えばポリビニルピロリドンを加えてシクロヘキサノンに溶解する。水で希釈すると、分散液を与える;
C 乳化性濃縮物 (EC)
15重量部の本発明に係る化合物を、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム及びヒマシ油エトキシル化物(それぞれの場合5%)を加えてキシレンに溶解する。水で希釈すると、エマルジョンを与える;
D エマルジョン (EW、EO)
40重量部の本発明に係る化合物を、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム及びヒマシ油エトキシル化物(それぞれの場合5%)を加えてキシレンに溶解する。この混合物を乳化装置 (Ultraturax) により水中に導入し、均質なエマルジョンにする。水で希釈すると、エマルジョンを与える;
E 懸濁液 (SC、OD)
攪拌式ボールミル中で、20重量部の本発明に係る化合物を、分散剤、湿潤剤及び水又は有機溶剤を加えて粉砕して微細活性化合物懸濁液を与える。水で希釈すると、活性化合物の安定な懸濁液を与える;
F 水分散性顆粒及び水溶性顆粒 (WG、SG)
50重量部の本発明に係る化合物を、分散剤及び湿潤剤を加えて微細に粉砕し、技術的装置(例えば押し出し機、噴霧塔、流動床)により水分散性又は水溶性顆粒にする。水で希釈すると、活性化合物の安定な分散液又は溶液を与える;
G 水分散性粉末及び水溶性粉末 (WP、SP)
75重量部の本発明に係る化合物を、ローター-ステーターミル中で、分散剤、湿潤剤及びシリカゲルを加えて粉砕する。水で希釈すると、活性化合物の安定な分散液又は溶液を与える;
を包含し、そしてまた、希釈せずに施用すべき生成物、例えば下記のもの
H 散布可能な粉末 (DP)
5重量部の本発明に係る化合物を微細に粉砕し、95%の微粉カオリンと緊密に混合する。これは散布可能な生成物を与える;
I 顆粒 (GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の本発明に係る化合物を微細に粉砕し、95.5%の担体と関連させる。現在の方法は押し出し、噴霧乾燥又は流動床である。これは希釈せずに施用すべき顆粒を与える;
J ULV溶液(UL)
10重量部の本発明に係る化合物を、有機溶剤、例えばキシレンに溶解する。これは希釈せずに施用すべき生成物を与える;
を包含する。
活性化合物は、そのままで、それらの製剤の形態で又はそれらから製造した使用形態で、例えば直接噴霧可能な溶液、粉末、懸濁液若しくは分散液、エマルジョン、油性分散液、ペースト、散布可能な生成物、ばら撒き用材料又は顆粒の形態で、噴霧、霧吹き、散布、ばら撒き又は潅水によって使用することができる。使用形態は、意図する目的に全面的に依存し;その意図は、それぞれの場合に、本発明に係る活性の可能な限り微細な分布を確保することがである。
水性使用形態は、エマルジョン濃縮物、ペースト又は水和剤(噴霧可能な粉末、油性分散液)から水の添加によって製造することができる。エマルジョン、ペースト又は油性分散液を製造するために、そのままの又は油若しくは溶剤に溶解した物質を、水中で、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤によりホモジナイズすることができる。別法として、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤、及び場合により溶剤又は油から構成される濃縮物を製造することができ、そしてこのような濃縮物は水による希釈に適している。
すぐに使用できる調製物中の活性化合物濃度は、比較的広い範囲内で変動することができる。一般的に、それらは0.0001〜10%、好ましくは0.01〜1%である。
活性化合物はまた、超低用量法(ULV)で好首尾に使用でき、この方法によれば95重量%を超える活性化合物を含む製剤の施用、又は添加剤を含まない活性化合物の施用さえも可能である。
様々な種類の油、湿潤剤、助剤、除草剤、殺カビ剤、他の殺虫剤、又は殺菌剤を、場合により使用直前に、活性化合物に添加することができる。これらの物質は、本発明に係る物質と1:10〜10:1の重量比で混合することができる。
殺菌剤としての使用形態にある本発明に係る組成物はまた、他の活性化合物、例えば除草剤、殺虫剤、成長調節剤、殺菌剤又はそのほかに肥料と一緒に存在することができる。化合物I又はそれらを含む殺菌剤としての使用形態にある組成物と他の殺菌剤との混合は、多くの場合に殺菌活性スペクトルの拡大が得られるという結果となる。
本発明の化合物と一緒に使用できる下記リストの化合物は、可能な組み合わせを例示しようとするものであって、それらを限定するものではない:
・アシルアラニン類、例えばベナラキシル、メタラキシル、オフラーセ、オキサジニル、
・アミン誘導体、例えばアルジモルフ、ドジン、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、グアザチン、イミノクタジン、スピロキサミン、トリデモルフ、
・アニリノピリミ人類、例えばピリメタニル、メパニピリム又はシプロジニル、
・抗生物質、例えばシクロヘキシミド、グリセオフルビン、カスガマイシン、ナタマイシン、ポリオキシン又はストレプトマイシン、
・アゾール類、例えばビテルタノール、ブロモコナゾール、シプロコナゾール、ジフェニルノコナゾール、ジニトロコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキノコナゾール、フルシラゾール、ヘキサコナゾール、イマザリル、メタコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロクロラズ、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリアジメフォン、トリアジメノール、トリフルミソール、トリチコナゾール、
・ジカルボキシイミド類、例えばイプロジオン、ミクロゾリン、プロシミドン、ビンクロゾリン、
・ジチオカルバメート類、例えばフェルバム、ナバム、メネブ、マンコゼブ、メタム、メトリアム、プロピネブ、ポリカルバメート、チラム、ジラム、ジネブ、
・ヘテロ環式化合物、例えばアニラジン、ベノミル、ボスカリド、カルベンザジム、カルボキシン、オキシカルボキシン、シアゾファミド、ダゾメト、ジチアノン、ファモキサドン、フェナミドン、フェナリモール、フベリダゾール、フルトラニル、フラメトピル、イソプロチオラン、メプロニル、ヌアリモール、プロベナゾール、プロキナジド、ピリフェノクス、プロキロン、キノキシフェン、シルチオファム、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート-メチル、チアジニル、トリシクラゾール、トリフォリン、
・銅砂金剤、例えばボルドー混合物、酢酸銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、
・ニトロフェニル誘導体、例えばビナパクリル、ジノカプ、フノブトン、ニトロフタル-ジイソプロピル、
・フェニルピロール類、例えばフェンピクロニル又はフルジオキソニル、
・硫黄、
・他の殺菌剤、例えばアシベンゾラー-S-メチル、ベンチアバリカルブ、カルプロパミド、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、ジクロメジン、ジクロシメト、ジエトフェノカルブ、エジフェンホス、エタボキサム、フェンヘキサミド、酢酸フェンチン、フェノキサニル、フェリムゾン、フルアジナム、フォセチル、フォセチル-アルミニウム、イプロバリカルブ、ヘキサクロロベンゼン、メトラフェノン、ペンシクロン、プロパモカルブ、フタリド、トルクロフォス-メチル、キントゼン、ゾキサミド、
・ストロビルリン類、例えばアゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレゾキシム-メチル、メトミノストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン又はトリフロキシストロビン、
・スルフェン酸誘導体、例えばカプタフォル、カプタン、ジクロフルアニド、フォルペト、トリルフルアニド、
・シンナミド類及び類似化合物、例えばジメトモルフ、フルメトベル又はフルモルフ。
合成例
下記の合成例に記載する手順は、更なる化合物を製造するために出発化合物を適切に変更することにより使用した。こうして得られた化合物は、物理データと一緒に下記の表に挙げられている。
実施例においては下記の略語が用いられる:
m.p.:融点;
MtBE:メチルtert-ブチルエーテル;
EtOH:エタノール。
1H-NMRデータに関しては下記の略語が用いられる:
s:一重項;d:二重項;t:三重項;m:多重項
実施例1: 2-(5-メチル-6-フェニルピリジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-シクロヘプタピリミジン
1.1 3-メチル-2-フェニルピリジン
水20 ml中のフェニルボロン酸2.1g (17.2mmol)及び炭酸カリウム4.3g を、テトラヒドロフラン80 ml中の2-ブロモ-3-メチルピリジン2.0g (11.6mmol)の溶液に連続的に加えた。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 300mgを加えた後に、この混合物を還流下に8時間攪拌した。反応溶液を氷水中に注ぎ、MtBEで抽出した。一緒にした有機相を乾燥し、溶剤を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (9:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。これは生成物0.8gを与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 2.5 (s); 7.2 (m); 7.35-7.6 (m)及び8.5 (m)。
1.2 3-メチル-2-フェニルピリジンN-オキシド
3-メチル-2-フェニルピリジン25 g (147.7 mmol)を最初にジクロロメタン150 mlに装入した。5℃で、3-クロロペルオキシ安息香酸51.6 g (294 mmol)を少量ずつ加え、この混合物を5℃で2時間及び23℃で18時間攪拌した。溶剤を除去し、次いで残留物をシリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (1:1)を用いてクロマトグラフィー処理すると、これは生成物25gを与えた。
m.p.: 163-165℃.
1H-NMR (δ,CDCl3,): 2.0 (s); 7.1-7.6 (m); 8.3 (m)。
1.3 3-メチル-6-フェニルピリジン-2-カルボニトリル
シアン化トリメチルシリル14.9g (150mmol)を、ジクロロメタン150 ml中の実施例1.2で製造した化合物25g (118.2mmol)の溶液に加え、この混合物を室温で30分間攪拌した。次いでジメチルカルバモイルクロリド16.2g (150mmol)の溶液を45分間かけて加え、この混合物を23℃で18時間攪拌した。水70ml及び1N水酸化ナトリウム水溶液40 mlを注意深く反応溶液に加えた。次いで固体炭酸ナトリウムを用いてpHを8に調節した。有機相を分離し、水洗し、乾燥した。溶剤の除去は、シリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (3:2)を用いてクロマトグラフィー処理した後に、表題の化合物19.9gを油状物として与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 2.45 (s); 7.4-7.8 (m)。
1.4 5-メチル-6-フェニルピリジン-2-カルボキサミド塩酸塩
ナトリウムメトキシドのメタノール中30%濃度溶液2.34gを、メタノール65 ml中の実施例1.3からの3-メチル-6-フェニルピリジン-2-カルボニトリル5.0g (26mmol)の溶液に加え、この混合物を23℃で7時間攪拌した。次いで塩化アンモニウム1.5gを加え、この混合物を23℃で更に8時間攪拌した。溶剤を除去した後に、MtBEを加え、生成物を濾別すると、これは表題の化合物 5.4gを淡黄色固体として与えた。
1H-NMR (δ, DMSO): 7.5 (m); 7.7 (m); 8.2 (m); 8.3 (m); 9.6 (m)。
1.5 2-(5-メチル -6-フェニルピリジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-シクロヘプタピリミジン
ナトリウムメトキシド (メタノール中30%濃度溶液) 1.3gを、メタノール30 ml中の実施例1.4で製造した化合物1.5g (6.1mmol)の溶液に加えた。30分後に、2-ジメチルアミノメチレンシクロヘプタノン[Tetrahedron Letters (1986), 2567により製造] 1.2g (7.3mmol) を加え、この混合物を2時間還流加熱した。次いで反応溶液を水及びMtBEの間に分配した。有機相を分離した。溶剤を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (1:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。これは表題の化合物0.72gを与えた。
m.p.: 151-154℃。
実施例2: 4-[3-メチル-6-(5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル]ベンズアルデヒド
2.1 6-ブロモ-5-メチルピリジン-2-カルボキサミド塩酸塩
ナトリウムメトキシドのメタノール中30%濃度溶液2.2gを、メタノール60 ml中の6-ブロモ-5-メチルピリジン-2-カルボニトリル[US 2003/0087940 A1又はBioorg. Med. Chem. Lett. (2003), 1571-1574により製造] 4.90g (25mmol)の溶液に加え、この混合物を23℃で7時間攪拌した。次いで塩化アンモニウム1.5gを加え、この混合物を23℃で更に8時間攪拌した。溶剤を除去した後に、残留物にMtBEを加え、固体を濾別した。これは表題の化合物4.2gを白色固体として与え、これを精製することなく更に反応させた。
2.2 2-(6-ブロモ-5-メチルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
ナトリウムメトキシド (メタノール中30%濃度溶液) 3.6gを、メタノール100 ml中の実施例2.1で製造した化合物4.2g (7mmol)の溶液に加えた。30分後に、2-ジメチルアミノメチレンシクロヘキサノン[例えば、Tetrahedron 50(7) (1994), 2255-64; Synthetic Communications 28(10) (1998), 1743-1753又はTetrahedron Letters 27(23) (1986), 2567-70により製造] 3.1g (20mmol)を加え、この混合物を2時間還流加熱した。次いで反応溶液を水及びMtBEの間に分配した。有機相を分離し、溶剤を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (1:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。これは表題の化合物2.2gを与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 1.8-2.0 (m); 2.5 (s); 2.8 (m); 3.0 (m)。
2.3 4-[3-メチル-6-(5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル]ベンズアルデヒド
水3 ml中の4-ホルミルフェニルボロン酸0.24 g及び炭酸ナトリウム0.2gを、エチレングリコールジメチルエーテル20 ml中の実施例2.2で製造した化合物0.2gの溶液に連続的に加えた。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 50mgを加えた後、この混合物を9時間還流加熱した。次いで更に4-ホルミルフェニルボロン酸0.2gを加え、この混合物を還流下に更に10時間反応させた。次いで反応溶液を水及びMtBEの間に分配した。有機相を分離し、溶剤を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (1:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。これはm.p. 151-154℃の表題の化合物35mgを与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 1.8-2.0 (m, 4 H); 2.4 (s, 3H); 2.8 (m, 2H); 3.0 (m, 2H); 7.8 (m, 3H); 8.0 (m, 2H); 8.4 (m, 1H); 8.6 (s, 1H); 10.1 (s, 1H).
実施例3: 2-(5-メトキシ-6-フェニルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
3.1 5-メトキシ-6-フェニルピリジン-2-カルボニトリル
3-メトキシ-2-フェニルピリジン [Bulletin de la Societe Chimique de France (1974), 1112-16により製造] 2.1 gを、最初にジクロロメタン60mlに装入した。5℃で、3-クロロペルオキシ安息香酸2.4gを少量ずつ加え、この混合物を5℃で2時間及び23℃で18時間攪拌した。溶剤を除去し、次いで残留物をメチルtert-ブチルエーテル(MtBE)を用いてクロマトグラフィー処理すると、これは3-メトキシ-2-フェニルピリジンN-オキシド1.4gを粗生成物として油状物の形態で与えた。
この粗生成物をジクロロメタン80mlに溶解し、シアン化トリメチルシリル0.9gを5分間かけて滴下し、この混合物を23℃で30分間攪拌した。次いで45分間かけて、ジクロロメタン10 ml中のジメチルカルバモイルクロリド0.95gの溶液を滴下し、この混合物を23℃で18時間攪拌した。水40ml及び1N 水酸化ナトリウム水溶液10 mlをを注意深く反応溶液に加えた。次いで固体炭酸ナトリウムを用いてpHを8に調節し、有機相を分離し、水洗し、乾燥した。溶剤の除去は、シリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (3:2)を用いてクロマトグラフィー処理した後に、5-メトキシ-6-フェニルピリジン-2-カルボニトリル0.2gを油状物として与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 3.9 (s); 7.5 (m); 7.7 (m)及び7.9 (m)。
3.2 2-(5-メトキシ-6-フェニルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
表題の化合物は、実施例1の工程1.4及び1.5と同様にして、2-ジメチルアミノメチレンシクロヘプタノンの代わりに相当するヘキサノンを用いて製造することができる。
実施例4: 2-(5-クロロ-6-フェニルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
4.1 2-ブロモ-2-クロロピリジン
臭化水素酸の酢酸中33%濃度溶液60 mlを、酢酸50 ml中の2,3-ジクロロピリジン6.3gに加え、この混合物を8時間還流加熱した。次いで更に臭化水素酸溶液42mlを加えた。6時間後に、反応は完了した。反応溶液を氷水中に注ぎ、塩化メチレンで抽出した。一緒にした有機相を水洗し、乾燥し、溶剤を減圧下に除去した。これは生成物8.7gを油状物の形態で与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 7.2 (m); 7.8 (m)及び8.3 (m)。
4.2 3-クロロ-2-フェニルピリジン
水30 ml中のフェニルボロン酸2.35g及び炭酸ナトリウム4.8gを、テトラヒドロフラン80 ml中の2-ブロモ-2-クロロピリジン2.5gの溶液に連続的に加えた。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 300mgを加えた後、この混合物を8時間還流加熱した。次いで更にフェニルボロン酸2 g、炭酸ナトリウム2g及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 100mgを加え、この混合物を更に6時間還流加熱した。反応溶液を氷水中に注ぎ、MtBEで抽出した。一緒にした有機相を乾燥し、溶剤を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (9:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。これは生成物2.2gを油状物の形態で与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 7.3 (m); 7.5 (m); 7.8 (m)及び8.6 (m)。
4.3 3-クロロ-2-フェニルピリジン1-オキシド
3-クロロ-2-フェニルピリジン2.2gを最初にジクロロメタン80 mlに装入した。5℃で、3-クロロペルオキシ安息香酸3.0gを少量ずつ反応混合物に加え、この混合物を5℃で2時間及び23℃で18時間攪拌した。溶剤を除去し、次いで残留物をシリカゲルでMtBEを用いてクロマトグラフィー処理すると、これは生成物1.9gを油状物の形態で与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 7.2 (m); 7.4-7.6 (m)及び8.3 (m)。
4.4 5-クロロ-6-フェニルピリジン-2-カルボニトリル
硫酸ジメチル0.74gを、DMF 5 ml中の3-クロロ-2-フェニルピリジン1-オキシド1.2g に加え、この混合物を60℃で7時間反応させた。23℃に冷却した後、この溶液をDMF 10 ml中のシアン化カリウム0.38gに加え、23℃で18時間攪拌した。次いでこの混合物をMtBE及び水の間に分配し、有機相を乾燥し、溶剤を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (3:2)を用いてクロマトグラフィー処理した。これは生成物0.30gを与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 7.5 (m); 7.6 (m); 7.7 (m)及び7.9 (m)。
4.5 2-(5-クロロ-6-フェニルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
表題の化合物は、実施例1の工程1.4及び1.5と同様にして、2-ジメチルアミノメチレンシクロヘプタノンの代わりに相当するヘキサノンを用いて製造することができる。
実施例5: 4-[3-メチル-6-(5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル]ベンゾニトリル
5.1 6-クロロ-5-メチルピリジン-2-カルボニトリル
5-メチルピリジン-2-カルボニトリル2.3g を最初にジクロロメタン80 mlに装入した。5℃で、3-クロロペルオキシ安息香酸5.4gを少量ずつ加え、この混合物を5℃で2時間及び23℃で18時間攪拌した。溶剤を除去した後、残留物をシリカゲルでMtBEを用いてクロマトグラフィー処理すると、これは2-シアノ-5-メチルピリジン1-オキシド0.8 gを与えた。
2-シアノ-5-メチルピリジン1-オキシド0.8 gを、オキシ塩化リン25mlと共に5時間還流加熱した。反応が完了した後、過剰のオキシ塩化リンを減圧下に除去した。残留物を塩化メチレンに吸収させ、氷冷しながら水に加え、3 N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを12に調節した。有機相を分離し、乾燥し、溶剤を減圧下に除去した。これは生成物0.8gを与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 2.4 (s); 7.6 (m)及び7.7 (m)。
5.2 2-(6-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)- 5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
実施例1.4と同様にして、6-クロロ-5-メチルピリジン-2-カルボニトリルを6-ブロモ-5-メチルピリジン-2-カルボキサミド塩酸塩に変換した。次いで実施例2.2と同様にして、これを用いて2-(6-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)- 5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリンを製造した。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 8.5 (s); 8.3 (m); 7.7 (m); 3.0 (m); 2.8 (m); 2.4 (s); 1.8-2.0 (m)。
5.3 2-(6-ブロモ-5-メチルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
臭化水素酸の酢酸中33%濃度溶液8 mlを、酢酸8 ml中の2-(6-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)- 5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン1gに加え、この混合物を10時間還流加熱した。反応溶液を水で希釈し、3 N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを9に調節し、MtBEで抽出した。一緒にした有機相を水洗し、乾燥し、溶剤を減圧下に除去した。これは生成物0.9gを油状物の形態で与えた。
m.p.: 125-128℃。
5.4 4-[3-メチル-6-(5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル]ベンゾニトリル
表題の化合物は、実施例2.3と同様にして、2-(6-ブロモ-5-メチルピリジン-2-イル)- 5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリンを4-シアノフェニルボロン酸と反応させることにより製造した。
m.p.: 178-182℃。
出発物質の製造例:
製造例1: 2-(4-フルオロフェニル)-3-メチルピリジン
[1,4-ビス (ジフェニルホスフィノ)ブタン]パラジウム(II)クロリド0.70gを、 テトラヒドロフラン200ml中の2-ブロモ-3-メチルピリジン20.0gの溶液に加えた。10分後に、4-フルオロフェニルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン中2モル溶液128 mlを滴下し、この混合物を5時間還流加熱した。更に4-フルオロフェニルマグネシウムブロミド溶液30 mlを加えた後、反応溶液を1時間後に氷冷しながら塩化アンモニウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機相を乾燥し、溶剤を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (9:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。これは2-(4-フルオロフェニル)-3-メチルピリジン17.8 gを油状物として与えた。
製造例2: 2-(6-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)- 5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
a) 5-メチルピリジン-2-カルボキシアミジン塩酸塩
この化合物は、2-シアノ-5-メチルピリジンから実施例1.4について記載した条件下で製造した。
1H-NMR (δ, DMSO): 2.4 (m); 7.9 (m); 8.3 (m); 8.6 (m)。
b) 2-(5-メチルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
この化合物は、2-メチルピリジン-2-カルボキシアミジン塩酸塩から実施例2.2について記載した条件下で製造した。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 1.9 (m); 2.4 (s); 2.7 (m); 3.0 (m); 7.6 (m); 8.4 (m); 8.5 (m); 8.7 (m)。
c) 2-(5-メチル-1-オキシピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
2-(5-メチルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン1.0gを、最初にジクロロメタン10 mlに装入した。5℃で、3-クロロペルオキシ安息香酸1.4gを少量ずつ加え、この混合物を5℃で2時間及び23℃で18時間攪拌した。溶剤を除去した後、残留物をシリカゲルでMtBE/EtOH (5:2)を用いてクロマトグラフィー処理すると、これは生成物0.75gを与えた。
1H-NMR (δ,CDCl3,): 8.6 (s); 8.2 (s); 7.5 (m); 7.1 (m); 3.0 (m); 2.8 (m); 2.4 (m); 1.7-1.9 (m)。
d) 2-(6-クロロ-5-メチルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
2-(5-メチルピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン0.75gを、オキシ塩化リン10 mlと共に10時間還流加熱した。反応が完了した後、過剰のオキシ塩化リンを減圧下に除去した。残留物を塩化メチレンに吸収させ、氷冷しながら水に加えた。有機相を分離して乾燥し、溶剤を減圧下に除去した。残留物をシリカゲルでシクロヘキサン/MtBE (4:1)を用いてクロマトグラフィー処理した。これは生成物80mgを与えた。
下記の表Bに挙げた式Iの化合物は、上記の手順により製造した。
表B
殺菌活性の試験:
使用例1〜5については、アセトン又はDMSO中に活性化合物0.25重量%を含むストック溶液として、活性化合物を個別に準備した。この溶液に、1%の乳化剤 Wettol(登録商標)EM 31(エトキシル化アルキルフェノールに基づく乳化及び分散作用を有する湿潤剤)を加え、この溶液を水で所望の濃度まで希釈した。
使用例6〜9については、活性化合物25mgを含むストック溶液として、活性化合物を個別に準備し、これをアセトン及び/又はDMSOと乳化剤 Uniperol(登録商標)EL(エトキシル化アルキルフェノールに基づく乳化及び分散作用を有する湿潤剤)との混合物(溶剤/乳化剤の体積比は99:1)を用いて10 mlにした。
使用例1−アルテルナリア・ソラニに起因する早期胴枯れ病に対する活性
品種“Goldene Prinzessin”のトマト植物の葉に、以下に記載する活性化合物濃度を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。翌日、処理した植物を、密度0.17 x 106 胞子/mlを有する2%バイオモルト水溶液中のアルテルナリア・ソラニの胞子懸濁液に感染させた。次いで試験植物を温度20〜22℃の水蒸気飽和室に入れた。5日後に、未処理であるが感染した植物における早期胴枯れ病は、感染が肉眼で決定できる程度まで発症した。
この試験において、実施例1、6、7、9及び11からの活性化合物250 ppmで処理した植物は感染を示さなかったが、未処理植物は90%が感染した。比較のために、2-(5-メチル-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン (EP-A 259 139による化合物) を用いて同一条件下で処理した植物は、80%の感染を示した。
使用例2−ボトリチス・シネレアに起因するピーマンにおける灰色かび病に対する保護的施用による活性
品種“Neusiedler Ideal Elite”のピーマンの葉 に、2〜3葉が十分発育した後に、以下に記載する活性化合物濃度を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。翌日、処理した植物に、密度0.17 x 106 胞子/mlを有する2%バイオモルト水溶液中のボトリチス・シネレアの水性胞子懸濁液を接種した。次いで試験植物を温度22〜24℃及び高大気湿度の気候条件順応室に入れた。5日後に、菌感染の程度を感染葉面積により肉眼で決定した。
この試験において、実施例6、7及び11からの活性化合物250ppmで処理した植物は感染を示さなかったが、未処理植物は90%が感染した。
使用例3−エリシフェ[ブルメリアと同義]・グラミニス・フォルマ・スペシャリス・トリチキに起因するコムギのウドンコ病に対する活性
鉢植えした品種"Kanzler"のコムギ苗の葉に、以下に記載する活性化合物濃度を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。噴霧コーティングが乾燥してから24時間後に、葉にコムギのウドンコ病菌 (エリシフェ[ブルメリアと同義]・グラミニス・フォルマ・スペシャリス・トリチキ)の胞子を散布した。次いで植物を温度20〜24℃及び相対大気湿度60〜90%の温室に入れた。7日後に、菌感染の程度を葉面積により肉眼で決定した。
この試験において、実施例7からの活性化合物250ppmで処理した植物は僅かに感染した(20%)にすぎなかったが、未処理植物は90%が感染した。比較の目的のために、2-(5-メチル-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン (EP-A 259 139による化合物) を用いて同一条件下で処理した植物は、80%の感染を示した。
使用例4−プラスモパラ・ビチコラに起因するブドウのつるのペロノスポラに対する活性
鉢植えしたブドウのつるに、以下に記載する活性化合物濃度を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。翌日、葉の裏面に、プラスモパラ・ビチコラの水性胞子嚢懸濁液を接種した。次いで、植物をまず水蒸気飽和室に48時間入れ、次に温度20〜30℃の温室に入れた。この期間の後に、胞子嚢の発生を促進するために、植物を再び水蒸気飽和室に16時間入れた。次いで葉の裏面における感染発生の程度を決定した。
この試験において、実施例7からの活性化合物63ppmで処理した植物は感染を示さなかったが、未処理植物は90%が感染した。比較の目的のために、2-(5-メチル-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン (EP-A 259 139による化合物) を用いて同一条件下で処理した植物は、70%の感染を示した。
使用例5−プッチニア・レコンジタに起因するコムギの褐色さび病に対する治癒活性
鉢植えした品種“Kanzler”のコムギ苗の葉に、褐色さび病病菌 (プッチニア・レコンジタ)の胞子懸濁液を接種した。次いで鉢を高大気湿度(90〜95%)及び20〜22℃の部屋に24時間入れた。この時間中に胞子が発生し、芽管が葉の組織に貫通した。翌日、感染した植物に、以下に記載する活性化合物濃度を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。懸濁液又はエマルジョンは上記のように準備した。噴霧コーティングが乾燥した後、試験植物を温度20〜22℃及び相対大気湿度65〜70%の温室で7日間栽培した。次いで葉におけるさび病菌発生の程度を決定した。
この試験において、実施例9からの活性化合物250ppmで処理した植物は僅かな感染(20%感染)を示したにすぎなかったが、未処理植物は90%が感染した。比較のために、2-(5-メチル-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン (EP-A 259 139による化合物) を用いて同一条件下で処理した植物は、50%の感染を示した。
使用例6−アルテルナリア・ソラニに起因する早期胴枯れ病に対する活性
鉢植えした品種“Goldene Koenigin”のトマト植物の葉に、以下に記載する活性化合物濃度を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。翌日、葉を、密度0.17 x 106 胞子/mlを有する2%バイオモルト水溶液中のアルテルナリア・ソラニの水性胞子懸濁液に感染させた。次いで試験植物を温度20〜22℃の水蒸気飽和室に入れた。5日後に、未処理であるが感染した植物における病気は、感染が肉眼で決定できる程度まで発症した。
この試験において、実施例9、13、16、17、18、72、73、74、75、76、78、79、82、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93及び95からの活性化合物63 ppmで処理した植物は高くても20%の感染を示したが、未処理植物は90%が感染した。
使用例7−ピレノフォラ・テレスに起因するオオムギの網斑病に対する1日保護的施用による活性
鉢植えしたオオムギ苗の葉に、以下に記載する活性化合物濃度を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。噴霧コーティングが乾燥してから24時間後に、植物に、網斑病の病原菌であるピレノフォラ [ドレシュレラと同義]・テレスの水性胞子懸濁液を接種した。次いで試験植物を温度20〜24℃及び相対大気湿度95〜100%の温室に入れた。6日後に、病気発症の程度を感染葉面積による%として肉眼で決定した。
この試験において、実施例4、9、13、16、17、18、21、23、26、27、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、98、102、105、119、120、121、122、124、126、127、128、136、137、138、139、143、146、151、157及び159からの活性化合物63ppmで処理した植物は高くても20%の感染を示したが、未処理植物は90%が感染した。
使用例8−ボトリチス・シネレアに起因するピーマンにおける灰色かび病に対する保護的施用の活性
品種“Neusiedler Ideal Elite”のピーマンの葉 に、2〜3葉が十分発育した後に、以下に記載する活性化合物濃度を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。翌日、処理した植物に、2%濃度バイオモルト水溶液中に1.7 x 106 胞子/mlを含むボトリチス・シネレアの胞子懸濁液を接種した。次いで試験植物を温度22〜24℃及び高大気湿度の暗い気候条件順応室に入れた。5日後に、菌感染の程度を感染葉面積による%として肉眼で決定した。
この試験において、実施例4、26、80、83及び94からの活性化合物63ppmで処理した植物は高くても20%の感染を示したが、未処理植物は90%が感染した。
使用例9−フィトフトラ・インフェスタンスに起因する後期胴枯れ病に対する保護的施用による活性
鉢植えしたトマト植物の葉に、以下に記載する活性化合物濃度を有する水性懸濁液を流出点まで噴霧した。翌日、葉を、フィトフトラ・インフェスタンスの水性胞子嚢懸濁液に感染させた。次いで植物を温度18〜20℃の水蒸気飽和室に入れた。6日後に、未処理であるが感染した対照植物における後期胴枯れ病は、感染が肉眼で%として確認できる程度まで発症した。
この試験において、実施例98、117、118、119、120、122、124、125、126、127、128、129、130、133、134、135、136、138、139、141、142、143、144、145、146、147、150、151、152、156、157及び159からの活性化合物63ppmで処理した植物は高くても20%の感染を示したが、未処理植物は90%が感染した。

Claims (15)

  1. 式I:
    (式中:
    kは0、1、2又は3であり;
    mは0、1、2、3、4又は5であり;
    nは1、2、3、4又は5であり;
    は互いに独立して、ハロゲン、OH、CN、NO、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ、C-C-アルケニル、C-C-アルキニル、C-C-シクロアルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、アミノ、無置換かハロゲン若しくはC-C-アルキルで置換されたフェノキシ、NHR、NR、C(R)=N-OR、S(=O)又はC(=O)Aであり、ここで、p、R、R、R、A及びAは下記定義のとおりであり:
    RはC-C-アルキル又はC-C-アルキルカルボニルであり、
    は水素又はC-C-アルキルであり、
    はC-C-アルキル、C-C-アルケニル又はC-C-アルキニルであり、
    pは0、1又は2であり、
    はC-C-アルキルであるか、又はp=2の場合はNH、C-C-アルキルアミノ又はジ-(C-C-アルキル)アミノであってもよく、そして
    は水素、ヒドロキシル、C-C-アルキル、C-C-アルキルアミノ、ジ-(C-C-アルキル)アミノ、C-C-アルケニル、C-C-アルコキシ又はC-C-ハロアルコキシであり;
    又は、隣接炭素原子に結合している2個の基Rは一緒になって、基-O-Alk-O-であってもよく、ここで、Alkは直鎖状又は分枝状のC-C-アルキレンであり、そして1、2、3又は4個の水素原子はハロゲンで置換されていてもよく;
    はC-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ、ヒドロキシル、ハロゲン、CN又はNOであり;ここで、下記の条件:
    - nが3、4又は5である、
    - kが1、2又は3である、
    という条件の少なくとも一つが満足されるならば、Rは水素又はC-C-アルキルであってもよく;そして
    はC-C-アルキルである);
    の2-(ピリジン-2-イル)ピリミジン化合物又は式Iの化合物の農業上許容される塩。
  2. がC-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ、ハロゲン、CN又はNOである、請求項1に記載の式Iの化合物。
  3. がC-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ又はハロゲンである、請求項2に記載の式Iの化合物。
  4. nが1、2又は3である、請求項2又は3に記載の式Iの化合物。
  5. nが3、4又は5ある、請求項1〜のいずれかに記載の式Iの化合物。
  6. nが3である、請求項1〜3のいずれかに記載の式Iの化合物。
  7. kが1、2又は3である、請求項1に記載の式Iの化合物。
  8. が0、1、2又は3である、請求項1〜のいずれかに記載の式Iの化合物。
  9. がハロゲン、CN、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ又はC-C-ハロアルコキシである、請求項1〜のいずれかに記載の式Iの化合物。
  10. の一つが基C(R)=N-Oである、請求項1〜のいずれかに記載の式Iの化合物。
  11. 下記の基
    (式中、#はピリジン環との結合点である)が、式Pの基
    (式中、
    11は水素、フッ素、塩素、CH、OCH、OCHF、OCF又はCFであり;
    12、R14は互いに独立して、水素、塩素、フッ素、CH、OCH、OCHF、OCF又はCFであり、ここで、基R12及びR14の一つはNO、C(O)CH又はCOOCHであってもよく;
    13は水素、フッ素、塩素、シアノ、OH、CHO、NO、NH、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、C-C-アルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-アルキルチオ、C-C-ハロアルキル、C-C-ハロアルコキシ、O(A)(ここで、AはC-C-アルキル又はC-C-アルコキシである)、又は基C(R )=NOR (ここで、R は水素又はメチルであり はC-C-アルキル、プロパルギル又はアリルである)であり、又はR12及びR13は一緒になって、基O-CH-Oを形成し;そして
    15は水素、フッ素、塩素又はC-C-アルキルである)
    である、請求項1〜10のいずれかに記載の式Iの化合物。
  12. 基R11、R12、R13、R14又はR15の少なくとも1個が水素とは異なる、請求項11に記載の式Iの化合物。
  13. 植物病原菌に対抗するための請求項1〜1のいずれかに記載の式Iの化合物又はの農業上許容される塩の使用。
  14. 固体又は液体担体、及び請求項1〜1のいずれかに記載の式Iの化合物及び/又はの農業上許容される塩を含む、有害菌に対抗するのに有用な薬剤。
  15. 植物病原菌に対抗する方法であって、植物病原菌、又は菌の攻撃に対して保護すべき材料、作物、土壌若しくは種子を有効量の請求項1〜1のいずれかに記載の式Iの化合物及び/又はその農業上許容される塩で処理する前記方法。
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