JP4661780B2 - 放射線画像撮影装置、放射線画像撮影プログラム、及び情報記憶媒体 - Google Patents

放射線画像撮影装置、放射線画像撮影プログラム、及び情報記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影プログラム、及び情報記憶媒体に係り、特に造影剤を用いて画像撮影を行う放射線画像撮影装置、放射線画像撮影プログラム、及び情報記憶媒体に関するものである。
従来より、X線画像に代表される放射線画像が病気診断用などに広く用いられており、放射線画像を撮像する装置としては、被写体を透過した放射線を検出する手段として、放射線フィルムを用いるものや、照射された放射線エネルギーを蓄積する蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して可視画像を得る輝尽性蛍光体シートを用いるものが知られている。
さらに、近年では、二次元状に配設された複数の固体光検出素子により、検出した放射線画像を表す放射線画像データを出力するためのFPD(フラットパネルディテクタ:Flat Panel Detector)と呼ばれる平面検出器の一種を有する放射線画像撮影装置が販売されている。
そして、放射線撮影において周辺組織に対して放射線吸収率の差が小さい組織を浮き彫りにするために、造影剤を用いた放射線撮影が行われてきた。このような造影剤を用いた放射線撮影には、バリウム造影剤を飲み又は浣腸し、胃・腸などの消化器官を撮影するX線消化管造影撮影の他に、リンパ管に造影剤を注入して撮影するX線リンパ造影撮影、尿路、子宮卵管、関節などの体内に造影剤を注入して撮影するX線撮影や、血管に造影剤を注入して撮影するX線血管造影撮影などがある。
そして、血管に造影剤を注入したX線撮影には、主に、静脈から造影剤を注入し、CT撮影するものや、静脈から注入された造影剤が排泄される際に排泄器官を撮影する静脈性腎盂造影や、適切な箇所を穿刺してカテーテルの先端を挿入し、その先端を目的組織近傍まで進め、目的組織近傍にて造影剤を注入し、目的組織を撮影するものなどがある。
また、従来、X線断層撮影装置において、X線管とX線検出手段を内蔵し被写体の断層像を撮影する装置であって、造影剤注入装置を内蔵してもよく、また、放射線検出手段として平面検出器を用いてもよいことが開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような断層像を撮影する装置はX線管とX線検出手段を精度良く相対移動させるための高価な駆動手段が必要なため、耐久性と耐久信頼性の高い造影剤注入装置も内蔵した一体装置であることが当然である。また、CTスキャナと薬液注入装置とが別体であり連動することも開示されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、CTスキャナと薬液注入装置とが必ず連動するものであり、連動可能か否か検出することは記載されていない。
そこで、これについて鋭意検討した結果、特許文献1で開示されたような高価な一体型装置でなく、X線管などの放射線照射装置や平面検出器などのX線検出手段を備える放射線画像撮影装置と、造影剤注入装置とが、各々別体の単体装置であることが好ましいことに気づいた。
即ち、このような造影剤注入装置を放射線画像撮影装置内に内蔵した一体型の装置は高価になりやすく、小規模の医療機関がこうした装置を導入することは困難である。また、このような高価な装置を導入しないと造影剤を用いた放射線画像撮影を行うことができないとすると、造影剤を用いた放射線画像撮影を行う場合のコストが高くなり、医療費の高額化を招いて患者の負担が大きくなるという問題もある。
そこで、放射線照射装置や平面検出器と、造影剤注入装置とをそれぞれ個々の単体の装置によって構成し、これらを組み合わせることによって造影剤を用いた放射線画像撮影を行うことが挙げられる。このように単体の装置を組み合わせることによって、撮影に造影剤を用いない場合には、放射線照射装置と平面検出器のみを組み合わせて使用したり、また、各装置を他の装置と組み合わせることによって他の目的のために使用したり、個々の装置を自由に活用することができるようになる。このため、放射線照射装置と平面検出器と造影剤注入装置を備える単体の一体型の装置と比較して装置の利用可能範囲が広がり、各装置の使用頻度が増加して装置を効率的に稼動させることができる。これにより一撮影当たりの装置単価を削減することが可能となる。
なぜなら、このように単体装置の組み合わせであれば、各装置が、他の目的のために、他の装置と組み合わせて用いることができ、専用の一体型装置である場合と比べて、装置の利用可能範囲が広がり、装置を遊ばせることが少なくなり、装置の稼働率が高くなり、結果として、一撮影当たりの装置単価も削減できうるからである。
また、これら放射線照射装置と平面検出器と造影剤注入装置とは、施設・病院毎に、その用途範囲・利用頻度が異なり、ある施設・病院では、放射線照射装置2台、平面検出器3台、造影剤注入装置2台という組み合わせや、また、他では、放射線照射装置、平面検出器、造影剤注入装置ともに1台という組み合わせなど、その施設・病院によって、自由な組み合わせが挙げられる。
そして、施設・病院内に、1種類の装置が複数ある場合に、どの装置の組み合わせでも造影剤撮影を行なえることが好ましい。
特開平10−295680号公報 特開2004−298610号公報
しかしながら、例えば、血管に造影剤を注入して撮影する場合など、造影剤注入装置と放射線照射装置と平面検出器とを連動させることが好ましい場合があるが、単に別体の装置の組み合わせにしてしまうと、それら連動をどのように信頼できるようにするのかという問題があることが判明した。
すなわち、造影剤自動注入装置と放射線照射装置と平面検出器とが別体の装置なので、連動を制御する側と連動を制御される側とで連動が可能でない状態で、連動を制御する側が連動を制御しようとすると、連動しないのに、連動するかの制御を開始し、不適切な放射線撮影をしたり、不適切な造影剤注入をしたり、途中で停止したりする問題があることが判明した。
そこで、本発明は、上記問題を解消し、各装置が、他の目的のために、他の装置と組み合わせて用いることができるような互いに別体の単体装置である放射線照射装置と造影剤自動注入装置を平面検出器と組み合わせて、互いが連動する造影剤撮影を信頼できつつ安価に実現でき、また、連動モードでの放射線撮影ができない場合でも、連動モード以外の制御モードで利用可能であり、トータルとしての利用効率が高い放射線画像撮影装置、及びこれを動作させるための放射線画像撮影プログラム、プログラムを記憶した情報記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面によれば、この放射線画像撮影装置は、二次元状に配設された複数の固体光検出素子により、放射線画像情報を取得する平面検出器と、
造影剤を注入する造影剤自動注入装置と通信する造影剤自動注入装置通信手段と、
放射線照射する放射線照射装置と通信する放射線照射装置通信手段と、
操作により入力する操作入力手段と、
前記造影剤自動注入装置通信手段と前記放射線照射装置通信手段を用いて、前記造影剤自動注入装置による造影剤を注入するタイミングと前記平面検出器から放射線画像を得るタイミングと前記放射線照射装置が放射線照射するタイミングとを連動させる連動モードを含む複数の制御モードを有し、これらの制御モードから前記操作入力手段による入力に応じて選択された制御モードにより、前記造影剤自動注入装置、前記平面検出器及び前記放射線照射装置とを制御する制御手段と、
前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する判断手段とを有し、
前記判断手段が前記連動モードで制御することが可能と判断した場合のみ、前記制御モードとして前記連動モードを選定可能である。
好ましくは、前記連動モード以外の制御モードも選定可能であり、前記連動モード以外の制御モードを選定した場合、前記制御手段は、前記造影剤自動注入装置による造影剤を注入するタイミングと前記平面検出器から放射線画像を得るタイミングと前記放射線照射装置が放射線照射するタイミングとの内、少なくとも1つに対して連動させる制御をしない。
また、好ましくは、前記放射線照射装置通信手段が前記放射線照射装置と通信可能であるか否かの状態を検知し、
この検知結果を用いて前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する。
また、好ましくは、前記放射線照射装置が前記平面検出器に対して放射線照射可能であるか否かの状態を検知し、
この検知結果を用いて前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する。
また、好ましくは、前記造影剤自動注入装置通信手段が前記造影剤自動注入装置と通信可能であるか否かの状態を検知し、
この検知結果を用いて、前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する。
また、好ましくは、前記平面検出器が前記制御手段から無線通信を介して制御されうるものであり、
前記無線通信の状態を検知する無線通信状態検知手段を有し、
前記無線通信状態検知手段の検知結果を用いて前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する。
また、好ましくは、前記造影剤自動注入装置が造影剤を自動注入可能か否かの状態を検知し、
この検知結果を用いて前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する。
また、前記平面検出器により取得された放射線画像を画像処理する画像処理手段を有し、
前記連動モードを選定した場合、前記制御手段は、前記連動モードに応じた画像処理条件によって画像処理を行うように前記画像処理手段を制御することが好ましい。
また、前記連動モード以外の制御モードを選定した場合、前記制御手段は、前記連動モード以外の選択された制御モードに応じた画像処理条件によって画像処理を行うように前記画像処理手段を制御することが好ましい。
また、前記連動モードを選定した場合、前記放射線照射装置通信手段は、前記放射線照射装置の制御条件を前記連動モードに応じた設定にするように通信することが好ましい。
また、前記連動モード以外の制御モードを選定した場合、前記放射線照射装置通信手段は、前記放射線照射装置の制御条件を前記連動モード以外の選択された制御モードに応じた設定にするように通信することが好ましい。
また、前記連動モードを選定した場合、前記放射線照射装置通信手段は、前記造影剤自動注入装置が造影剤を注入するタイミングから所定の遅延時間後に前記放射線照射装置が放射線を照射するように通信することが好ましい。
また、前記連動モードを選定した場合、前記制御手段は、前記放射線照射装置が放射線を照射するタイミングから所定の照射読取間隔後に前記平面検出器から放射線画像を読み出すように前記平面検出器を制御することが好ましい。
また、前記制御手段は、放射線撮影前に放射線画像を読み出すタイミングに関する情報を前記平面検出器に無線送信させるものであることが好ましい。
また、前記判断手段が連動可能な状態と判断した場合、前記連動モードを選択できる操作画面を表示し、前記判断手段が連動不能な状態と判断した場合、前記連動モードを選択できない操作画面を表示する操作画面表示手段を有することが好ましい。
また、前記連動モードを選択できる操作画面を表示する操作画面表示手段を有し、
操作入力手段により前記連動モードを選択されたとき、
前記判断手段が連動可能な状態と判断した場合、前記連動モードを選定し、
前記判断手段が連動不能な状態と判断した場合、前記連動モードを選定できない旨を前記操作画面に表示し、前記連動モードを選定しないことが好ましい。
また、好ましくは、前記平面検出器が着脱自在で、前記平面検出器が装着された場合、前記放射線照射装置から照射する放射線が照射される位置に、前記平面検出器が装着される撮影用装置に前記放射線照射装置が内蔵されている。
また、前記平面検出器が、可搬のカセッテ型FPDであることが好ましい。
本発明の第2の側面によれば、この放射線画像撮影プログラムは、放射線画像情報を取得する平面検出器と、造影剤を注入する造影剤自動注入装置と、放射線照射する放射線照射装置とに通信可能に接続されるコンピュータに、
前記造影剤自動注入装置による造影剤を注入するタイミングと前記平面検出器から放射線画像を得るタイミングと前記放射線照射装置が放射線照射するタイミングとを連動させる連動モードを含む複数の制御モードから操作入力手段による入力に応じて選択された制御モードにより前記造影剤自動注入装置、前記平面検出器及び前記放射線照射装置とを制御する制御機能と、
前記連動モードで制御することが可能か否かを判断する判断機能と、
前記判断機能により前記連動モードで制御することが可能と判断した場合のみ、前記制御モードとして前記連動モードを選択可能とする選択可否機能と、を実現させるためのプログラムである。
本発明の第3の側面によれば、この情報記憶媒体は、前記放射線画像撮影プログラムを記憶したコンピュータ読取可能なものである。
本発明の第1の側面によれば、制御手段が連動モードで制御することが可能と判断手段が判断した場合、放射線照射装置と造影剤自動注入装置と通信して、造影剤自動注入装置による造影剤を注入するタイミングと平面検出器から放射線画像を得るタイミングと放射線照射装置が放射線照射するタイミングとを連動させる連動モードで制御手段が制御することが可能なので、互いが連動する連動モードの造影剤撮影を信頼できつつ、造影剤自動注入装置と放射線照射装置や平面検出器が別体の装置であり、他の目的のために他の装置と組み合わせて用いることができ、放射線照射装置及び造影剤自動注入装置が平面検出器と一体となった高価な装置を用いることなく、造影剤撮影を安価に実現することができる。また、連動モードでの放射線撮影ができない場合でも、連動モード以外の制御モードで利用可能であり、トータルとしての放射線画像撮影装置の利用効率が高まる。
また、制御手段が連動モードで制御することが可能と判断手段が判断しなかった場合でも、前記連動モード以外の制御モードも選択できるので、連動モード以外で他の装置と協働して、又は、単体で本装置を利用することができる。
また、放射線照射装置と通信可能であるか否かの検知結果を用いて判断手段が連動モードで制御することが可能か否か判断するので、互いが連動する連動モードの造影剤撮影をより信頼できるようにできる。
また、放射線照射装置が平面検出器に対して放射線照射可能か否かの検知結果を用いて判断手段が連動モードで制御することが可能か否か判断するので、互いが連動する連動モードの造影剤撮影をより信頼できるようにできる。
また、造影剤自動注入装置と通信可能であるか否かの検知結果を用いて判断手段が連動モードで制御することが可能か否か判断するので、互いが連動する連動モードの造影剤撮影をより信頼できるようにできる。
また、制御手段が無線通信によって平面検出器を制御できるため、ケーブル等を装着する必要がなく、平面検出器の配置の自由度があり、かつ、取り回しを簡易にしつつ、平面検出器との無線通信の状態の検知結果を用いて判断手段が連動モードで制御することが可能か否か判断するので、無線通信の不確実さによる悪影響を抑え、互いが連動する連動モードの造影剤撮影をより信頼できるようにできる。
また、造影剤自動注入装置が造影剤を自動注入可能か否かの状態の検知結果を用いて判断手段が連動モードで制御することが可能か否か判断するので、互いが連動する連動モードの造影剤撮影をより信頼できるようにできる。
また、連動モードが選定された場合、制御手段が画像処理手段の画像処理条件が連動モードに応じた条件にするように制御するので、画像処理手段が、連動モードに応じた設定の画像処理条件で画像処理することにより、より診断性の高い画像を得られるようにできる。
また、連動モードが選定されなかった場合、制御手段が画像処理手段の画像処理条件が連動モード以外の制御モードに応じた条件にするように制御するので、画像処理手段が、連動モード以外の制御モードに応じた画像処理条件で画像処理することにより、より適切な画像を得られるようにできる。
また、連動モードが選定された場合、前記放射線照射装置通信手段は、前記放射線照射装置の制御条件を前記連動モードに応じた設定にするように通信するので、放射線照射装置の制御条件を連動モードに応じた適切な制御条件で放射線を照射し、より適切な画像が得られるようにできる。
また、連動モードが選定されなかった場合、前記放射線照射装置通信手段は、前記放射線照射装置の制御条件を連動モード以外の制御モードに応じた設定にするように通信するので、放射線照射装置の制御条件を連動モード以外の制御モードに応じた適切な制御条件で放射線を照射し、より適切な画像が得られるようにできる。
また、連動モードが選定された場合、前記放射線照射装置通信手段の通信により、前記造影剤自動注入装置が造影剤を注入するタイミングから所定の遅延時間後に前記放射線照射装置が放射線を照射するようにできるので、より適切なタイミングで放射線照射でき、これにより、より適切な放射線画像が得られるようにできる。
また、連動モードが選定された場合、前記放射線照射装置が放射線を照射するタイミングから所定の照射読取時間間隔後に前記平面検出器が放射線画像を得るようにできるので、より適切なタイミングで放射線画像を得ることができ、これにより、より適切な放射線画像が得られるようにできる。
また、例えば、放射線照射後の放射線画像を読み出すべきタイミングで読出信号を送信するような手段では、放射線画像を読み出すべきタイミングで通信失敗すると、適切なタイミングで放射線画像を読み出すことができないが、放射線撮影前に放射線画像を読み出すタイミングに関する情報を前記平面検出器に送信することにより、送信失敗しても再度送信するなどして、適切なタイミングで放射線画像を読み出すことができ、より適切な画像が得られるようにできる。
また、操作者は操作画面の表示により、連動モードを選択できる状態か否かを識別でき、それに応じた適切な制御モードを選択できる。
また、操作者は操作画面の表示により、連動モードを含む制御モードを認識して所望の制御モードを選択でき、操作者は本来どのような制御モードがあるか把握でき、そして、連動モードを選択されたときで連動不能な状態の場合は連動モードを選定できない旨の表示がされるので、連動モードを選定できる状態か否かを識別でき、それに応じた適切な制御モードを選定できる。
また、撮影用装置に平面検出器が装着された場合、放射線照射装置から照射する放射線が照射される位置に前記平面検出器が装着されるので、互いが連動する連動モードの造影剤撮影をより信頼できるようにできる。
また、平面検出器が、可搬のカセッテ型FPDである場合には、平面検出器が取り回ししやすく、撮影の自由度が高めることができる。
本発明の第2の側面によれば、制御手段が連動モードで制御することが可能と判断手段が判断した場合、放射線照射装置と造影剤自動注入装置と通信して、造影剤自動注入装置による造影剤を注入するタイミングと平面検出器から放射線画像を得るタイミングと放射線照射装置が放射線照射するタイミングとを連動させる連動モードで制御手段が制御することが可能なので、互いが連動する連動モードの造影剤撮影を信頼できつつ、造影剤自動注入装置と放射線照射装置や平面検出器が別体の装置であり、他の目的のために他の装置と組み合わせて用いることができ、放射線照射装置及び造影剤自動注入装置が平面検出器と一体となった高価な装置を用いることなく、造影剤撮影を安価に実現することができる。また、連動モードでの放射線撮影ができない場合でも、連動モード以外の制御モードで利用可能であり、トータルとしての放射線画像撮影装置の利用効率が高まる。
本発明の第3の側面によれば、制御手段が連動モードで制御することが可能と判断手段が判断した場合、放射線照射装置と造影剤自動注入装置と通信して、造影剤自動注入装置による造影剤を注入するタイミングと平面検出器から放射線画像を得るタイミングと放射線照射装置が放射線照射するタイミングとを連動させる連動モードで制御手段が制御することが可能なので、互いが連動する連動モードの造影剤撮影を信頼できつつ、造影剤自動注入装置と放射線照射装置や平面検出器が別体の装置であり、他の目的のために他の装置と組み合わせて用いることができ、放射線照射装置及び造影剤自動注入装置が平面検出器と一体となった高価な装置を用いることなく、造影剤撮影を安価に実現することができる。また、連動モードでの放射線撮影ができない場合でも、連動モード以外の制御モードで利用可能であり、トータルとしての放射線画像撮影装置の利用効率が高まる。
本発明は、以下の詳細な説明及び添付図面によってより十分に理解されるであろうが、これは単に説明のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
本実施形態におけるX線画像撮影装置及びこれと接続される造影剤自動注入装置、X線源の一実施態の概略構成を示す図である。 本実施形態に適用可能なC型アームを有する撮影用装置の概略構成を示した図である。 本実施形態における造影剤自動注入装置の要部構成を示す斜視図である。 本実施形態におけるX線画像撮影装置の操作入力部の選択画面の一例を示す図である。 本実施形態におけるX線画像撮影装置による連動モードの選択の可否を判断する処理の一例を示したフローチャートである。 本実施形態におけるX線画像撮影装置による連動モードによる制御を行うか否かを判断する処理の一例を示したフローチャートである。
以下、図1から図6を参照しつつ、本発明に係る放射線画像撮影装置の一実施形態であるX線画像撮影装置について説明する。なお、本欄の記載は請求の範囲の技術範囲や用語の意義を限定するものではない。
本実施形態において、放射線画像撮影装置は放射線としてX線を照射するX線画像撮影装置1であり、X線画像撮影装置1には、図1に示すように、被写体M(図2参照)に対して放射線を照射する放射線照射装置の一種であるX線源2と、被写体Mの身体に造影剤を自動的に注入する造影剤自動注入装置3とが、ネットワーク4を介して接続可能となっている。なお、以下の実施形態においては放射線としてX線を用いる場合につき説明するが、本発明に係る放射線画像撮影装置に適用可能な放射線の種類はX線に限定されない。
X線画像撮影装置1は、X線源2から照射されたX線を読み取ってX線画像情報を取得する平面検出器としてフラットパネルディテクタ(以下「FPD」という。)5を備えており、X線源2から照射され被写体Mを透過したX線を検出できる。ここで、ネットワーク4は、当該システム専用の通信回線であっても良いが、システム構成の自由度が低くなってしまう等の理由のため、無線LANやイーサネット(Ethernet;登録商標)等の既存の回線である方が好ましい。また、ネットワーク4には、この他に被写体M等の情報や撮影条件等のX線画像撮影に関する情報を管理するサーバが接続されていてもよい。なお、X線画像撮影装置1、X線源2及び造影剤自動注入装置3は、各々別体としても使用可能なものであり、必要に応じてネットワーク4に接続したり、接続を解除したりできる。
まず、X線源2は、X線を照射するX線管23と、X線管23に高電圧を供給する高圧電源22とを備えており、X線源2は、高圧電源22からX線管23に高電圧が供給されることによってX線が発生し被写体Mに対して照射される。また、X線源2には、X線管23から照射されるX線を所望の範囲に絞り込む絞り装置(図示せず)が設けられており、この絞り装置により撮影の種類又は撮影対象等に応じて照射されるX線を絞り込みを行う。
また、X線源2には、X線画像撮影装置1等の外部機器と通信を行うための照射装置通信部21が設けられている。X線源2には、この照射装置通信部21を介して外部機器から入力されたX線量やX線の絞り量等の照射条件が電気信号として送られ、これら外部から入力された照射条件にしたがってX線管23に所定の管電圧が印加され管電流が通電されるとともに絞り装置によってX線が所定の範囲に絞られ撮影に適した線量のX線が被写体に対して照射される。
さらに、X線源2には、FPD5に対してX線を正常に照射することが可能か否かを検知する照射装置センサ24が設けられており、照射装置センサ24は検知結果を前記照射装置通信部21からX線画像撮影装置1に対して信号として送信する。
照射装置センサ24が検知する正常にX線源2がFPD5に対してX線を照射できない状態としては、例えば、X線源2の高圧電源22やX線管23が故障したり劣化している場合や高圧電源22が準備状態にありすぐには高圧電力を供給できる状態でない場合などが挙げられる。また、高圧電源22やX線管23自体には問題がない場合であっても、X線源2が撮影に用いられるFPD5と対応付けられていない場合やX線源2のX線照射方向がFPD5に向けられていない場合には、FPD5に対して正常にX線を照射できない状態と、照射装置センサ24が検知するようにしてもよい。
そこで、照射装置センサ24は、例えば、X線管23から照射されるX線量を測定するセンサであり、X線管に供給される管電圧や管電流などの条件が所定の条件で、所定量のX線が照射されたか否かを検知するセンサであってもよい。また、照射装置センサ24は、X線源2のX線照射方向の調整を行う操作部を設けてこの操作部を操作することによって所定の調整が完了したことを検知するセンサであってもよい。さらに、照射装置センサ24は、X線源2のX線の照射方向がFPD5に向けられているか否かを検知するセンサであってもよい。また、照射装置センサ24は、放射線照射装置2から所定の放射線をプレ照射し、FPD5によって所定の放射線が検出できたか否かを検知するセンサであってもよい。さらに、例えば、図2に示すように、X線源2を所定位置に固定的に設けて放射線を所定の方向に照射するC型アームを有し、所定位置にFPD5をセットするための装填用スロット25が設けられた撮影用装置の場合、照射装置センサ24は、この装填用スロット25にFPD5が所定の装填がされたか否かを検知するセンサであってもよい。
この場合、FPD5は、例えば、カセッテ型FPD等の可搬型であり、装填用スロット25から着脱可能であり、自由に持ち運ぶことができる。そして、C型アームに沿って放射線画像撮影装置1の信号線17が設けられており、その先端が装填用スロット25に設けられていて、FPD5の無線通信部10と無線通信できるようになっていることが、無線通信の確実性が増して好ましい。また、装填用スロット25にFPD5を装填した場合、有線接続になるようにしてもよい。なお、C型アーム26は、X線源2の制御部20によってアーム駆動部27によって図2でのYJ方向に回動させて、寝台29上の被写体Mを任意の方向からX線撮影できるものである。
次に、図3に示すように、造影剤自動注入装置3は、造影剤を収容するシリンジ36を保持する保持部35を有しており、シリンジ36に接続されたカテーテル39が被写体Mの体内に挿入される。また、造影剤自動注入装置3は、シリンジ36のプランジャ37を、その先端のチャック38で把持して、シリンジ36内の造影剤をカテーテル39を介して被写体Mの体内に送り込むための注入駆動部32とを備えている。
また、造影剤自動注入装置3には、X線画像撮影装置1等の外部機器と通信を行うための注入装置通信部31が設けられている。注入駆動部32はシリンジ36から注入される造影剤の量や注入の速度等を調節可能となっており、注入装置通信部31を介して外部機器から入力された注入条件に応じて造影剤の注入量や注入の速度等を調節する。
さらに、造影剤自動注入装置3には、造影剤を正常に注入することが可能か否かを検知する検知する検知手段として検知センサ33が設けられており、検知センサ33は、検知結果を前記通信部からX線画像撮影装置1に対して信号として送信する。
造影剤自動注入装置3が造影剤を正常に注入することができない状態としては、例えば、造影剤自動注入装置3が故障している場合や、シリンジ36が造影剤自動注入装置3の所定の位置に装填されていない場合、シリンジ36内に注入動作を行うに足りる造影剤が残存していない場合等が挙げられる。また、カテーテル39や造影剤注射針等の造影剤注入先端部が造影剤流路を外れている等、被写体Mの体内に正常に挿入されていなかったり、造影剤流路の途中で造影剤の漏れが生じていたり、造影剤流路が詰まっているような場合にも造影剤を正常に注入することができない。
検出センサ33としては、例えば、シリンジ36の装填が正常な装填か検出するセンサであってもよい。また、検出センサ33は、シリンジ36内の造影剤の残量を検知するセンサであってもよい。また、検出センサ33として造影剤自動注入装置3に造影剤を注入する際の注入駆動部32の駆動力を検出するセンサを設けて、このセンサによって造影剤を出力する駆動力が所定の範囲内にあるか否かを検知してもよい。この場合、例えば、造影剤注入先端部が被写体Mの体内に正常に挿入されていない場合や造影剤流路が詰まっているような場合には駆動力が所定範囲を上回り、造影剤流路の途中で造影剤の漏れが生じているような場合には駆動力が所定範囲を下回ることから、このような駆動力の検知を行うことによって造影剤自動注入装置3が造影剤を正常に注入することができる状態にあるか否かの判断を行うことができる。また、何らかの図示しない入力部を設け、検出センサ33は、この入力部から造影剤自動注入装置3が造影剤を自動注入可能であることを確認したことを示す入力が行われたか否かを検知するセンサであってもよい。その他、例えば、検出センサ33として、カテーテル39の途中に圧力を測定する圧力センサを設けて造影剤が所定の圧力で注入されているかを検知するセンサであってもよい。
次に、X線画像撮影装置1に設けられるFPD5は、例えば、カセッテ型のFPD5であり、X線源2から放射されるX線の照射野内であって、X線源2から放射され被写体Mを透過したX線を検出することができる位置に配置される。このようなカセッテ型のFPD5を用いることによりFPD5の交換等を容易に行うことが可能となる。なお、FPD5は、カセッテ型のものに限定されない。
また、FPD5には、後述するX線画像撮影装置1の制御部15等と無線信号にて通信を行うための無線通信部10が設けられており、この無線通信部10を介して外部機器から入力された読取条件に応じてFPD5からのX線画像の読み取りを行う。なお、無線通信部10との通信は無線信号によるものに限定されない。FPD5には、撮影を行う前に予め制御部15からX線画像情報の読取タイミング等の情報が送られるようになっており、FPD5はこうした情報に基づいてX線画像情報の読み取りを行う。
このような無線通信としては、例えば、赤外線、可視光、紫外線などの光による光通信や、電波による通信などが挙げられる。そして、放射線画像データは通常、1MB以上とデータ量の大きいデータであるのに、撮影後速やかに画像を確認したいので、FPD5から放射線画像データを送信するには、高速データ通信が容易な300MHz以上(特に800MHz以上)の周波数の電波または光通信で通信することが好ましい。一方、連動モードで制御するための通信は、タイミング良い通信の確実性が求められるので、途中の障害物や反射物の影響を受けにくい500MHz以下(特に100MHz以下)の周波数の電波で通信することが好ましい。そこで、連動モードで制御するための通信と放射線画像データの送信とを互いに異なる通信手段による通信にしてもよい。
X線画像撮影装置1には、無線通信部10との通信状態を検知する無線通信状態検知手段が設けられており、制御部15は、無線通信部10を介してFPD5との間で適切に情報の送受信が可能であるか否かを検知し得るようになっている。
なお、本実施形態においては、例えば、無線通信部10又は後述する通信部12等が無線通信状態検知手段として機能するが、無線通信状態検知手段はこれに限定されない。通信状態は、例えば、無線通信の受信側装置に無線通信状態検知手段を設け、この無線通信状態検知手段が無線通信の無線の強度を検出したり、無線通信の受信側装置に無線通信状態検知手段を設け、送信側装置からデータを送信した際の受信側装置へのデータの実効転送速度を、この無線通信状態検知手段が検知したりすることで、検知できる。
さらに、FPD5には、FPD5が正常にX線を検出し得る状態になっているか否かを検知する機能状態検知手段(図示せず)が設けられており、機能状態検知手段によって検知された結果である機能状態情報は前記無線通信部10からX線画像撮影装置1の制御部15に対して無線信号として送られる。
また、X線画像撮影装置1には、FPD5によって取得されたX線画像の画像情報について階調処理等の各種の画像処理を行う画像処理手段として画像処理部11が設けられている。
さらに、X線画像撮影装置1は、ネットワーク4を介してX線源2及び造影剤自動注入装置3と接続された際にX線源2側の照射装置通信部21との間で通信を行う放射線照射装置通信手段であり、造影剤自動注入装置3側の注入装置通信部31との間で通信を行う造影剤自動注入装置通信手段である通信部12を備えている。X線源2及び造影剤自動注入装置3は、通信部12を介することによってX線画像撮影装置1との間で各種の情報を送受信することができる。また、通信部12は、FPD5とも無線信号で接続されており、FPD5側の無線通信部10との間で各種情報の送受信を行う。すなわち、通信部12は、検出された画像情報を読み取るタイミング等の読取条件やその他の情報をFPD5に送るようになっており、FPD5はこれらの情報に基づいて画像情報の読み取りを行う。また、FPD5によって検出され読み取られた画像情報は、通信部12を介して画像処理部11に送られる。
また、X線画像撮影装置1には、撮影する部位や撮影モードの選択、被写体Mに関する情報、撮影に関する条件、画像情報の読み取りや画像情報の送受信に関する指示等を入力する操作入力手段として操作入力部13が設けられている。操作入力部13は、例えば、図4に示すように、操作画面表示手段としての操作パネル131であり、ユーザが操作パネルを操作することによって各種の情報を入力することができる。特に、本実施形態においては、図4に示すように、動画撮影、静止画撮影の別や、撮影する部位、撮影の種類、及び造影剤を用いた撮影であるか否か等を選択する選択画面が表示されるようになっており、ユーザは選択画面に表示されたもの中から所望の撮影部位等を選択することによって簡易に撮影条件等を設定することができる。
なお、操作入力部13は操作パネル131を備えて構成されているものに限定されず、各種処理内容を設定することができるものであれば他の構成でもよい。例えば、操作入力部13をマウス、キーボード等によって構成し、マウスを操作したりキーボードのキーを押下したりすることによって各種の情報を入力することができるようにしてもよい。また、操作入力部13から入力できる指示、情報についてもここに例示したものに限定されない。
また、X線画像撮影装置1には表示部14が設けられている。表示部14は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等を備えて構成されており、操作入力部13から入力された情報やFPD5から送られた画像情報等を表示させる。
さらに、X線画像撮影装置1は、各部を制御する制御手段として制御部15を備えている。制御部15は、例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)等から構成され、FPD5、造影剤自動注入装置3及びX線源2とに通信可能に接続されるコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)等の図示しない記憶部、コンピュータによって読取可能な情報記憶媒体、その他の記憶手段に格納された所定のプログラムに従って各種処理を実行する。
特に、本実施形態においては、前記制御部15に、造影剤自動注入装置3による造影剤を注入するタイミングとFPD5から放射線画像を得るタイミングとX線源2がX線照射するタイミングとを連動させる連動モードを含む複数の制御モードから操作入力手段による入力に応じて選択された制御モードにより造影剤自動注入装置3、FPD5及びX線源2とを制御する制御機能と、連動モードで制御することが可能か否かを判断する判断機能と、判断機能により連動モードで制御することが可能と判断した場合のみ、制御モードとして連動モードを選択可能とする選択可否機能とを実現するための放射線画像撮影プログラムが記憶部に格納されており、制御部15は、この放射線画像撮影プログラムを読み出して所定の作業領域に展開し、この放射線画像撮影プログラムに従って必要な処理を行うように装置各部を制御する。
制御部15には、操作入力部13から入力された情報や通信部12によって受信された信号が送られる。そして、制御部15は、操作入力部13や通信部12から送られた信号に基づいて、FPD5、造影剤自動注入装置3及びX線源2とを互いに連動させて撮影を行う連動モードでの撮影を行うことができる状態にあるか否かを判断する判断手段として機能する。すなわち、例えば、制御部15は、通信部12から各装置に対して所定の信号を送信させ、この通信部12から送信された信号に対してFPD5、造影剤自動注入装置3及びX線源2から、例えば、読取可能信号、注入可能信号、照射可能信号等の所定の信号が返信されたか否かにより各装置が適切に接続され正常に通信することが可能な状態であるかを判断する。さらに、制御部15は、造影剤自動注入装置3及びX線源2の検知手段によって検知され、通信部を介して制御部15に送られた検知結果に基づいて造影剤自動注入装置3及びX線源2が正常に動作することが可能か否かを判断する。そして、制御部15は、これらの判断結果に基づいて、FPD5、造影剤自動注入装置3及びX線源2が互いに連動して動作する連動モードでの撮影を行うことが可能な状態にあるか否かを判断する。また、本実施形態においては、各装置間での通信の可否を判断する手法はここに示したものに限定されず、FPD5、造影剤自動注入装置3及びX線源2の側で通信の可否を判断しその結果をX線画像撮影装置1の制御部15に送信するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、X線画像撮影装置1の通信部はFPD5、造影剤自動注入装置3、X線源2のすべてと通信することが可能であり、X線源2がX線を照射可能な状態であり、造影剤自動注入装置3が造影剤を注入可能な状態であって、さらにFPD5が正常にX線を検出し得る状態になっている場合というすべての条件を満たす場合にのみ連動モードでの制御が可能と判断するようにしているが、例えば、前記条件のうち、不能となる蓋然性が極めて低いものについては判断条件から除外したり、このうちのいずれかを他の判断条件によって代用することも可能である。
また、本実施形態においては、X線画像撮影装置1とFPD5、造影剤自動注入装置3、X線源2とが通信可能な状態にあるか否かの判断、及び、造影剤自動注入装置3とX線源2とが正常に動作する状態にあるか否かの判断をX線画像撮影装置1の制御部15が行うものとしたが、これらの判断をFPD5、造影剤自動注入装置3、X線源2等の側で行い、判断結果がX線画像撮影装置1の制御部15に送られるようにしてもよい。
また、制御部15は、連動モードでの画像撮影を行うことが可能であると判断したときは、操作入力部13の選択画面に連動モードを選択できる画面を表示させる。このように、連動モードが設定可能である場合にのみ連動モードを選択することのできる画面を表示させることにより、連動モードが選択できないときに誤って連動モードの設定が行われることがない。さらに、制御部15は、選択された撮影の種類、撮影部位、被写体情報等を表示部14に表示させるようにしてもよい。
さらに、連動モードで撮影を行うことが設定された場合には、制御部15は、連動モードに応じた照射条件でX線を照射するように通信部を介してX線源2を制御する。ここで、X線源2を制御する際の照射条件とは、X線源2から照射するX線の質又は量を制御する条件のことをいう。制御部15は、例えば、その記憶部内に連動モードに応じた複数の照射条件及びこれに対応する制御パターンを予め記憶しており、制御部15はこの制御パターンにしたがってX線源2の制御を行う。
連動モードに応じた照射条件での制御としては、例えば、造影剤の注入時点からの経過時間又は経過時間に対応する所定のデータ値を用いた制御を行うことが考えられる。例えば、造影剤はその注入を開始してから撮影目的部位に到達するまでに多少の時間がかかるため、この時間を考慮した上でX線を照射する照射タイミングが決定される。また、造影剤注入開始直後においては、造影剤が血管内に偏在しており、血管内のみでX線を強く吸収する。このため、造影剤注入直後は血管像が明確になるような撮影を行うために、X線量を増加させる制御を行う。すなわち、例えば、X線管23の場合には高圧電源22から供給される管電圧又は管電流を増加させる又は照射時間を増加させるようにする。そして、時間の経過に伴って、造影剤は組織内に浸潤し、X線も弱く吸収するようになるので、造影剤の注入開始時点から所定時間を経過した後は、組織像が明確になるような撮影を行うために、X線量を減少させる制御を行うようにする。これに対して、連動モード以外の撮影モードが設定された場合には、造影剤注入からの経過時間に関わらず、これらの中間的な照射条件で制御を行う。
また、連動モードで動画撮影を行う場合には、制御部15は、造影剤注入時からの経過時間に応じて表示濃度の変動が小さいような照射条件でX線の照射を行わせるように制御する。例えば、造影剤注入開始直後からしばらくの間は、血管中の造影剤濃度が非常に高いが、時間の経過に伴い、造影剤濃度は低くなっていく。このため、経過時間に関わりなく、同じ照射条件でX線を照射すると造影剤注入開始直後においてはX線露出不足となり、所定時間経過後は逆にX線露出過多となりやすい。そこで、連動モードが選択されたときには、制御部15は、造影剤注入からの経過時間に応じて照射するX線量を制御し、血管像の変動が小さくなる方向に制御する。これに対して、連動モード以外の撮影モードが設定された場合には、制御部15は、造影剤注入からの経過時間に関わらず、これらの中間的な照射条件で制御を行う。
また、連動モードが設定されているときは、制御部15は、造影剤の注入量、注入速度、注入パターンなどに応じた照射条件によってX線を照射するようにX線源2を制御するようにしてもよい。例えば、造影剤の注入量が多いほど、注入速度が速いほど、X線を強く吸収するので、X線照射量を多くし、造影剤の注入量が少ないほど、注入速度が遅いほど、X線照射量を少なくするように照射条件を設定し、制御部15はこれに応じた制御を行う。
さらに、連動モードで撮影を行うことが設定された場合には、制御部15は、連動モードに応じた画像処理条件で画像処理を行うように画像処理部11を制御する。すなわち、制御部15は、例えば、その記憶部内に連動モードに応じた複数の画像処理条件及びこれに対応する制御パターンを予め記憶しており、制御部15はこの制御パターンにしたがって画像処理部11の制御を行う。
連動モードに応じた画像処理条件での制御としては、例えば、連動モードが設定された場合、制御部15が、造影剤の注入からの経過時間又は経過時間に対応するデータ値を用いた制御を行うことが考えられる。例えば、造影剤注入開始直後には造影剤が血管内に偏在しており、血管内のみでX線を強く吸収する。そのため、制御部15は、造影剤注入開始直後には血管像を明確にするために画像処理を行うように制御する。そして、時間の経過に伴い、造影剤が組織内に浸透し、X線も弱く吸収するようになるので、所定時間経過後は、制御部15は、組織像を明確にするために画像処理を行うように制御する。これに対して、連動モード以外の撮影モードが設定されたときには、制御部15は、造影剤注入開始からの時間経過に関わりなく、これらの中間的な画像処理を行うように制御する。
また、連動モードで動画撮影を行う場合には、制御部15は、経過時間に応じて表示濃度の変動が小さくなるように画像処理を行うよう制御する。例えば、造影剤注入開始直後は血管中の造影剤濃度が非常に高いが、時間経過に伴って造影剤濃度が低くなる。このため、何ら調整を行うことなく表示させると画像が認識しづらいため、制御部15は造影剤注入開始からの経過時間に応じて画像のコントラストの調整を行うように画像処理部11の制御を行う。これに対して、連動モード以外の撮影モードに設定されている場合には、制御部15は、造影剤注入開始からの経過時間に関わりなく中間的な画像処理を行うように制御する。
また、連動モードが設定されているときは、制御部15は、造影剤の注入量、注入速度、注入パターンなどに応じた画像処理条件によって画像処理を行うように画像処理部11を制御するようにしてもよい。例えば、造影剤の注入量が多いほど、注入速度が速いほど、X線を強く吸収するので、濃度を濃くし、造影剤の注入量が少ないほど、注入速度が遅いほど、濃度を薄くするように画像処理条件を設定し、制御部15はこれに応じた制御を行う。
なお、前記制御部15、操作入力部13、表示部14、通信部12、画像処理部11及びFPD5等の各部はバス16により接続されている。
次に、図5及び図6を参照しつつ、本実施形態におけるX線画像撮影装置1の作用について説明する。
本実施形態においては、制御部15が記憶手段から前記放射線画像撮影プログラムを読み出して所定の作業領域に展開し、放射線画像撮影プログラムに従って装置各部を制御することによって以下のような一連の処理を実行するようになっている。
まず、X線画像の撮影が行われる際には、X線画像撮影装置1の通信部12から造影剤自動注入装置3に対して所定の信号が送信され、X線画像撮影装置1と造影剤自動注入装置3とが互いに通信可能な状態にあるか否かが判断される(ステップS1)。通信部12から送信された信号に対して造影剤自動注入装置3から所定の信号が返信されたときは制御部15はX線画像撮影装置1と造影剤自動注入装置3とが互いに通信可能な状態にあると判断する。造影剤自動注入装置3から返信がないときは通信不可状態と判断し、連動モードで動作させることは不可能であると判断する(ステップS2)。制御部15が、X線画像撮影装置1と造影剤自動注入装置3とが互いに通信可能な状態にあると判断した場合には、X線画像撮影装置1の通信部12からX線源2に対して所定の信号が送信され、X線画像撮影装置1とX線源2とが互いに通信可能な状態にあるか否かが判断される(ステップS3)。通信部12から送信された信号に対してX線源2から所定の信号が返信されたときは制御部15はX線画像撮影装置1とX線源2とが互いに通信可能な状態にあると判断する。X線源2から返信がないときは通信不可状態と判断し、連動モードで動作させることは不可能であると判断する(ステップS2)。さらに、制御部15が、X線画像撮影装置1とX線源2とが互いに通信可能な状態にあると判断した場合には、X線画像撮影装置1の通信部12からFPD5に対して所定の信号が送信され、X線画像撮影装置1の通信部12とFPD5とが互いに通信可能な状態にあるか否かが判断される(ステップS4)。通信部12から送信された信号に対してFPD5から所定の信号が返信されたときは制御部15は通信部12とFPD5とが互いに通信可能な状態にあると判断する。FPD5から返信がないときは通信不可状態と判断し、連動モードで動作させることは不可能であると判断する(ステップS2)。
FPD5、造影剤自動注入装置3、X線源2がすべて通信部12との間で通信可能であることが判断されると、制御部15は、造影剤自動注入装置3に設置された検知手段から造影剤自動注入装置3が正常に造影剤を自動注入可能であるか否かを検知した検知結果を通信部12を介して取得する。制御部15は、取得された検知結果から造影剤自動注入装置3が正常に造影剤を注入可能であるかを判断し(ステップS5)、不能であると判断した場合には、連動モードで動作させることは不可能であると判断する(ステップS2)。他方、制御部15が自動注入可能であると判断した場合には、制御部15は、X線源2に設置された検知手段からX線源2がFPD5に向けて正常にX線を照射可能であるか否かを検知した検知結果を通信部12を介して取得する。制御部15は、取得された検知結果からX線源2が正常にX線を照射可能であるかを判断し(ステップS6)、不能であると判断した場合には、連動モードで動作させることは不可能であると判断する(ステップS2)。他方、制御部15がX線の照射可能であると判断した場合には、さらに、制御部15は、FPD5が造影剤自動注入装置3及びX線源2と連動して正常にX線の読取動作を行うことが可能か否かを判断し(ステップS7)、不能であると判断した場合には、連動モードで動作させることは不可能であると判断する(ステップS2)。他方、制御部15が連動した読取動作を行うことが可能であると判断した場合には、FPD5、造影剤自動注入装置3、X線源2を連動させることが可能であると判断し(ステップS8)、各部に対して連動モードでの制御を行う。
なお、S1,S3,S4のステップの順番は任意であり、上述の例に限らない。また、S5はS1の後、S7はS4の後であれば、S5、S6、S7は任意の順番でよい。
そして、図6に示すように、先ず図5に示すフローによって判断した結果が、撮影モードとしてFPD5、造影剤自動注入装置3、X線源2を連動させる連動モードを選択することが可能であるか否かによって分岐する(ステップS9)。制御部15が連動モードを選択することが可能と判断したときは操作入力部13の操作パネル131に連動モードを含む選択画面を表示させる(ステップS10)。そして、ユーザによって撮影モードが選択され操作入力部13から入力されると(ステップS11)、制御部15はさらにユーザによって選択された撮影モードが連動モードであるか否かを判断する(ステップS12)。そして、選択された撮影モードが連動モードである場合には、制御部15は、造影剤自動注入装置3から造影剤の注入が開始された時点からの経過時間に応じてX線源2から照射されるX線量の調整を行ったり、画像処理部11における画像処理の調整を行うようにX線源2及び画像処理部11を制御する等、各部に対して連動モードに応じた制御を行う(ステップS13)。一方、選択された撮影モードが連動モード以外の撮影モードである場合には、制御部15は、選択された連動モード以外の撮影モードで制御する。例えば、造影剤の注入が開始された時点からの経過時間等に関わりなく各部に対して一定の制御が行われる(ステップS14)。
以上に対して、制御部15が連動モードを選択することが不能と判断したときは操作入力部13の操作パネル131に連動モードを含まない選択画面を表示させる(ステップS15)。そして、ユーザによって撮影モードが選択され操作入力部13から入力されると(ステップS16)、選択された連動モード以外の撮影モードで制御する。例えば、造影剤の注入が開始された時点からの経過時間等に関わりなく、入力された撮影モードに応じて各部に対して一定の制御が行われる(ステップS14)。
以上のように、本実施形態によれば、各々単体でも用いることのできるFPD5、造影剤自動注入装置3、X線源2を必要に応じてネットワーク4を通じて接続するとともに、各装置が互いに通信可能か否か及び連動に適した動作を行うことが可能か否かを判断し、連動可能と判断された場合のみ連動モードでの制御を行うことができる。このため、各装置を高精度に連動させることができるので、各々単体の装置を組み合わせて用いた場合でも一体型の装置の場合と同様に被写体に過度の負担をかけることなく安全に造影剤を用いたX線画像撮影を行うことができる。
なお、本実施形態においては、制御部15が連動モードを選択可能と判断した場合のみ操作入力部13の選択画面に連動モードを選択できる画面が表示されるようにしたが、操作入力部13の表示画面には連動モードを選択可能か否かに関わらず連動モードを含んだ全モードを選択できる画面を表示させておき、連動モードが選択できない場合に操作入力部13から連動モードを選択しようとしたときには連動モードを選択できない旨の表示を行うようにしてもよい。
また、連動モードを選択できるか否かを判断する処理の流れは、図5に示したものに限定されず、これと異なる順序によって判断を行ってもよい。
また、本実施形態では、制御部15が、本発明の連動可否判断手段と制御部とを兼ねていたが、本発明の連動可否判断手段と制御部とが別のユニットであってもよい。また、本実施形態では、制御部15と画像処理部11とが別のユニットであるが、1つのコンピュータが制御部15と画像処理部11とを兼ねても良い。
このように、本発明の複数の手段を1つのユニットが兼ねても良いし、また、本発明の1つの手段を複数のユニットで形成してもよいし、本発明の複数の手段が各々複数のユニットから形成され、その一部のユニットが他の手段と兼ねていても良いのは言うまでもない。
その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、勿論である。
なお、明細書、請求の範囲、図面および要約を含む2004年4月7日に出願された日本特許出願No.2004−113628号の全ての開示は、そのまま本出願の一部に組み込まれる。
各装置が、他の目的のために、他の装置と組み合わせて用いることができるような互いに別体の単体装置である放射線照射装置と造影剤自動注入装置を平面検出器と組み合わせて用いる場合でも、装置を高精度に連動させ、信頼性の高い造影剤撮影を安価に実現できるので、特に造影剤を用いた放射線画像撮影を行う医療分野において利用可能性がある。
符号の説明
1 X線画像撮影装置
2 X線照射装置
3 造影剤自動注入装置
4 ネットワーク
5 FPD
12 通信部
13 操作入力部
15 制御部

Claims (20)

  1. 二次元状に配設された複数の固体光検出素子により、放射線画像情報を取得する平面検出器と、
    造影剤を注入する造影剤自動注入装置と通信する造影剤自動注入装置通信手段と、
    放射線照射する放射線照射装置と通信する放射線照射装置通信手段と、
    操作により入力する操作入力手段と、
    前記造影剤自動注入装置通信手段と前記放射線照射装置通信手段を用いて、前記造影剤自動注入装置による造影剤を注入するタイミングと前記平面検出器から放射線画像を得るタイミングと前記放射線照射装置が放射線照射するタイミングとを連動させる連動モードを含む複数の制御モードを有し、これらの制御モードから前記操作入力手段による入力に応じて選択された制御モードにより、前記造影剤自動注入装置、前記平面検出器及び前記放射線照射装置とを制御する制御手段と、
    前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する判断手段とを有し、
    前記判断手段が前記連動モードで制御することが可能と判断した場合のみ、前記制御モードとして前記連動モードを選定可能である放射線画像撮影装置。
  2. 前記連動モード以外の制御モードも選定可能であり、前記連動モード以外の制御モードを選定した場合、前記制御手段は、前記造影剤自動注入装置による造影剤を注入するタイミングと前記平面検出器から放射線画像を得るタイミングと前記放射線照射装置が放射線照射するタイミングとの内、少なくとも1つに対して連動させる制御をしない請求の範囲第1項に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記放射線照射装置通信手段が前記放射線照射装置と通信可能であるか否かの状態を検知し、
    この検知結果を用いて前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記放射線照射装置が前記平面検出器に対して放射線照射可能であるか否かの状態を検知し、
    この検知結果を用いて前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する請求の範囲第1項から請求の範囲第3項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記造影剤自動注入装置通信手段が前記造影剤自動注入装置と通信可能であるか否かの状態を検知し、
    この検知結果を用いて、前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する請求の範囲第1項から請求の範囲第4項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記平面検出器が前記制御手段から無線通信を介して制御されうるものであり、
    前記無線通信の状態を検知する無線通信状態検知手段を有し、
    前記無線通信状態検知手段の検知結果を用いて前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する請求の範囲第1項から請求の範囲第5項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  7. 前記造影剤自動注入装置が造影剤を自動注入可能か否かの状態を検知し、
    この検知結果を用いて前記判断手段が前記連動モードで前記制御手段が制御することが可能か否かを判断する請求の範囲第1項から請求の範囲第6項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  8. 前記平面検出器により取得された放射線画像を画像処理する画像処理手段を有し、
    前記連動モードを選定した場合、前記制御手段は、前記連動モードに応じた画像処理条件によって画像処理を行うように前記画像処理手段を制御する請求の範囲第1項から請求の範囲第7項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  9. 前記連動モード以外の制御モードを選定した場合、前記制御手段は、前記連動モード以外の選択された制御モードに応じた画像処理条件によって画像処理を行うように前記画像処理手段を制御する請求の範囲第8項に記載の放射線画像撮影装置。
  10. 前記連動モードを選定した場合、前記放射線照射装置通信手段は、前記放射線照射装置の制御条件を前記連動モードに応じた設定にするように通信する請求の範囲第1項から請求の範囲第9項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  11. 前記連動モード以外の制御モードを選定した場合、前記放射線照射装置通信手段は、前記放射線照射装置の制御条件を前記連動モード以外の選択された制御モードに応じた設定にするように通信する請求の範囲第1項から請求の範囲第10項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  12. 前記連動モードを選定した場合、前記放射線照射装置通信手段は、前記造影剤自動注入装置が造影剤を注入するタイミングから所定の遅延時間後に前記放射線照射装置が放射線を照射するように通信する請求の範囲第1項から請求の範囲第11項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  13. 前記連動モードを選定した場合、前記制御手段は、前記放射線照射装置が放射線を照射するタイミングから所定の照射読取間隔後に前記平面検出器から放射線画像を読み出すように前記平面検出器を制御する請求の範囲第1項から請求の範囲第12項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  14. 前記制御手段は、放射線撮影前に放射線画像を読み出すタイミングに関する情報を前記平面検出器に無線送信させるものである請求の範囲第1項から請求の範囲第13項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  15. 前記判断手段が連動可能な状態と判断した場合、前記連動モードを選択できる操作画面を表示し、
    前記判断手段が連動不能な状態と判断した場合、前記連動モードを選択できない操作画面を表示する操作画面表示手段を有する請求の範囲第1項から請求の範囲第14項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  16. 前記連動モードを選択できる操作画面を表示する操作画面表示手段を有し、
    操作入力手段により前記連動モードを選択されたとき、
    前記判断手段が連動可能な状態と判断した場合、前記連動モードを選定し、
    前記判断手段が連動不能な状態と判断した場合、前記連動モードを選定できない旨を前記操作画面に表示し、前記連動モードを選定しない請求の範囲第1項から請求の範囲第15項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  17. 前記平面検出器が着脱自在で、前記平面検出器が装着された場合、前記放射線照射装置から照射する放射線が照射される位置に、前記平面検出器が装着される撮影用装置に前記放射線照射装置が内蔵されている請求の範囲第1項から請求の範囲第16項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  18. 前記平面検出器が、可搬のカセッテ型FPDである請求の範囲第1項から請求の範囲第17項のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  19. 放射線画像情報を取得する平面検出器と、造影剤を注入する造影剤自動注入装置と、放射線照射する放射線照射装置とに通信可能に接続されるコンピュータに、
    前記造影剤自動注入装置による造影剤を注入するタイミングと前記平面検出器から放射線画像を得るタイミングと前記放射線照射装置が放射線照射するタイミングとを連動させる連動モードを含む複数の制御モードから操作入力手段による入力に応じて選択された制御モードにより前記造影剤自動注入装置、前記平面検出器及び前記放射線照射装置とを制御する制御機能と、
    前記連動モードで制御することが可能か否かを判断する判断機能と、
    前記判断機能により前記連動モードで制御することが可能と判断した場合のみ、前記制御モードとして前記連動モードを選択可能とする選択可否機能と、を実現させるための放射線画像撮影プログラム。
  20. 請求の範囲第19項に記載の放射線画像撮影プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な情報記憶媒体。
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