JP2008061763A - X線画像診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】造影撮影画像に於いて、造影剤の濃度の違いがあっても頻繁な表示階調の調整が不要となるX線画像診断装置を提供することである。
【解決手段】X線画像診断装置は、少なくとも造影剤注入前のマスク画像と該造影剤注入後のコントラスト画像とを記憶装置31に記憶して、上記マスク画像と上記コントラスト画像とを画像減算部32で減算し、ここで得られた画像を階調処理部36で処理して画像モニタ17に表示する。上記記憶装置31には、上記マスク画像とコントラスト画像を含む複数のパート画像を有するフレーム画像を、撮影時の画像の収集レート、収集画像の画素値分布、画像統計情報のフレーム間の変化、及びX線照射条件の少なくとも何れか1つに基づいて分割して記憶する。そして、この記憶されたフレーム画像の分割部分毎に、階調処理部36で異なる画像処理を施す。
【選択図】 図2

Description

本発明は、X線を生体に照射し体内の情報を画像として得る、X線画像診断装置の改良に関するものである。
心臓以外の循環器検査では、血管の微細な状態を少量の造影剤を用いて観察するために、造影剤を流す前の画像と、流している最中の画像を減算して背景を消し、造影部分のみを強調してサブトラクション画像を診断画像として得るDSA(Digital Subtracted Angiography)撮影が行われる。そして、こうしたDSA撮影を行う装置として、例えば、下記特許文献1に開示されているような造影X線検査装置が知られている。
一般的には、1回の検査の中で、このDSA撮影は複数回行われる。また、動脈DSA撮影では、動脈の造影と共に、組織を通過後の静脈の造影を1回の撮影で実施することが多い。ここで撮影される画像は、診断を目的として複数回のX線照射によって得る複数フレームの画像として構成される。
循環器血管造影検査に於ける、動脈注入の血管造影では、造影剤を含んだ血液が臓器を通っている間に該造影剤が吸収される。この造影剤の吸収により、図5に示されるように、血管造影に於いて動脈を造影している期間である動脈相での画像1aの造影剤濃度は濃いが、血管造影に於いて静脈を造影している期間である静脈相の画像1cの造影剤濃度が薄い状態で造影撮影が行われることがある。また、血管造影に於いて臓器に造影剤が吸収されていて臓器組織を造影している実質相でも、画像1bの造影剤濃度は薄くなる。尚、図5に於いて、2a、2b、2cは血管であり、3a、3b、3cは、動脈相画像、実質相画像、静脈相画像のそれぞれ複数フレームで構成される画像を表している。
また、下肢動脈を腹部から足先まで造影撮影する場合のように、血管距離が長い場合には、動脈相の造影でも動脈の分枝部への造影剤の流出が生じる。そのため、主血管の造影剤濃度が極端に薄くなった状態で造影撮影が行われる。
上記動脈相と静脈相での造影剤濃度の差異、及び同じ動脈相でも造影剤注入からの時間による造影剤濃度の差異は、収集された画像の血管の濃淡として収集画像に反映される。
すなわち、造影画像から血管の情報を詳しく観察するために、淡く造影されている部分に対しては表示階調幅を狭く(表示コントラストを強く)調整する。一方、淡く造影されている部分に適する表示階調幅(表示コントラスト)のまま、濃く造影されている部分を表示する際には、濃く造影されている部分に適する表示階調幅(表示コントラスト)に再調整する。
特開2003−209747号公報
ところで、上述した特許文献1に記載のされたような装置にて1回の撮影で動静脈両方を撮影したDSA画像では、組織への造影剤の吸収のため、図5に示される動脈相の画像1aと比較すると、例えば、図5に示される静脈相の画像1cの造影剤濃度は薄く、撮影された静脈相画像の血管2cのコントラストは低いものとなる。すなわち、ある相で調整した表示階調で全ての相の画像を観察しようとすると、血管が薄すぎて見え難い場合や、逆に強調されすぎて黒つぶれを起こす結果となり、最適に画像を観察することができない。
このような、コントラストの低い静脈血管を観察するためには、階調処理でコントラストを強調する必要がある。しかしながら、その強調したコントラストのままで動脈相を観察すると、強調されすぎるために黒つぶれを起こしてしまい、動画再生で観察する場合や、動脈相と静脈相を交互に観察、或いはフィルムに記録する作業の際には、頻繁にコントラストの設定値を変更する必要がある。最適な階調で各相の画像を見るためには、造影剤濃度の濃い部分と薄い部分が切り替わるのに合わせて、その度に図6(a)〜(c)に示されるような表示階調カーブ等を用いて表示階調の再調整を実施する。
その結果、図7(a)〜(c)に示されるように、各相に最適に調整した表示階調の画像が得られる。しかしながら、こうした表示階調による調整は、手間がかかる作業である。
また、一般に、表示階調幅を狭くしてコントラストをつけるとX線のノイズ成分も強調されてしまうので、このノイズの影響を軽減させる空間フィルタを設ける。しかしながら、表示階調に加えて空間フィルタの調整も行う必要が出てくる場合もある。
尚、循環器領域では、血流状態を診断するために動画状態での観察を行うが、この時、「動脈相」→「実質相」→「静脈相」→「動脈相」…、と繰り返し再生する場合に、ある相で調整した表示階調が、必ずしも他の相の表示階調に適しているわけではないため、動画再生の進行に合わせて表示階調を調整する手間も必要となってくる。
このように、一般的に造影剤の濃度が変化する撮影画像での階調処理で、造影剤濃度に合わせて表示階調の再調整を実施する手間がかかり、その手間を怠った場合には、診断能の低下した画像に基づく診断を行う可能性が存在するという問題がある。これらの問題は、DSA撮影機能を搭載する装置に於いて顕著である。
したがって本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、造影剤の濃度が変化する撮影画像での階調処理で、造影剤濃度に合わせて表示階調の再調整を行うことなく、診断作業に集中し、作業時間を短縮することができるX線画像診断装置を提供することである。
すなわち本発明のX線画像診断装置は、少なくとも造影剤注入前のマスク画像と該造影剤注入後のコントラスト画像とを記憶して、上記マスク画像と上記コントラスト画像との減算により得られた画像を階調処理して造影像を表示するX線画像診断装置に於いて、上記マスク画像と上記コントラスト画像を含む複数のパート画像を有するフレーム画像を、撮影時の画像の収集レート、収集画像の画素値分布、画像統計情報のフレーム間の変化、及びX線照射条件の少なくとも何れか1つに基づいて分割して記憶し、記憶された上記フレーム画像の分割部分毎に異なる画像処理を施すことを特徴とする。
又、本発明のX線画像診断装置は、少なくとも造影剤注入前のマスク画像と該造影剤注入後のコントラスト画像とを記憶して、上記マスク画像と上記コントラスト画像との減算を行って得られた画像の階調処理を行って造影像を表示するX線画像診断装置に於いて、上記マスク画像と上記コントラスト画像を含む複数のパート画像を有するフレーム画像を論理的な部分に分割する分割手段と、上記分割手段で分割されたフレーム画像を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された上記フレーム画像の分割部分毎に異なる画像処理を施す画像処理手段と、を具備することを特徴とする。
更に、本発明のX線画像診断装置は、被検体にX線を照射するX線発生手段と、上記線発生手段より照射されたX線を、上記被検体を透過して検出して電気信号に変換するX線検出手段と、少なくとも造影剤注入前のマスク画像と該造影剤注入後のコントラスト画像データを、撮影時の画像の収集レート、収集画像の画素値分布、画像統計情報のフレーム間の変化、及びX線照射条件の少なくとも何れか1つに基づいて分割する分割手段と、上記分割手段で分割されたフレーム画像を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された上記フレーム画像について上記マスク像とコントラスト画像との減算を行う演算手段と、上記演算手段で得られたフレーム画像の分割部分毎に異なる画像処理を施す画像処理手段と、上記画像処理手段で処理された画像を表示する表示手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、造影剤の濃度が変化する撮影画像での階調処理で、造影剤濃度に合わせて表示階調の再調整を行うことなく、診断作業に集中し、作業時間を短縮することができるX線画像診断装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2は本発明によるX線画像診断装置を示すもので、図1は全体構成を示す外観図、図2は全体構成を示すブロック構成図である。
本実施形態のX線画像診断装置10はDSA撮影機能を搭載するもので、寝台11と、この寝台11に設けられた操作部12と、X線発生部14と、X線検出部15と、画像モニタ17とから構成される。
上記寝台11は被検体20を載置するためのもので、この寝台11を挟んでC字形状のアームの両端部に対向関係で上記X線発生部14とX線検出部15が搭載されている。上記アームは、図示されない駆動部13により駆動されて回転する。このとき、X線発生部14とX線検出器15とが、同一の回転軸の軸周りを回転する。
X線発生部14は、X線管21及びX線絞り器22を有している。X線管21は、高電圧発生部23から電力供給を受けて、X線検出部15内の後述するX線検出器27に向けてX線を放射する。高電圧発生部23は、高電圧制御部24を介して中央演算装置(CPU)25によって、管電圧及びフィラメント電流が任意に調整されるようになっている。尚、CPU25は、このX線画像診断装置全体の制御動作を司るもので、後述する画像パートの分割を行う分割手段としての機能も有している。このCPU25は、また、X線管21によるX線の発生の制御と同期して、X線検出器27及びデータ変換部28の制御も併せて行う。
一方、X線検出部15はX線検出器27と、データ変換部28を有して構成される。X線検出器27は、上述したX線管22より被検体20を介して入射するX線を検出して、その強度に応じた電気信号をデータ変換部28に出力する。このデータ変換部で変換された画像データは、画像処理部30内の記憶装置31及び画像減算部32に出力される。
上記画像処理部30は、上記記憶装置31と、画像減算部32と、空間フィルタ処理部35及び階調処理部36を有する表示画像データ処理回路34と、D/A変換器37とを有して構成される。
上記記憶装置31は造影剤が注入される前の画像(マスク画像と称する)が保管・記憶される。また、造影剤注入後の画像はコントラスト画像と称し、マスク画像同様に記憶装置31に保管・記憶される。画像減算部32では、画像収集中に、コントラスト画像の保管、記憶と並行して、次々に収集されるコントラスト画像と記憶装置31に記憶されているマスク画像との減算が行われる。
表示画像データ処理回路34では、空間フィルタ処理部35にてX線のノイズ成分が除去される。また、階調処理部36では、造影剤の濃度の濃淡に応じて表示階調が調整される。こうして、表示画像データ処理回路34から出力された画像は、D/A変換器37を経由してモニタ17に表示される。
上記操作部12は、コンソール41及びハンドスイッチ42を備えている。操作者は、コンソール41で確認しながらハンドスイッチ42で操作することにより、X線画像診断を行うことができる。
このような構成のX線画像診断装置10に於いて、操作部12のハンドスイッチ42による撮影開始操作が操作者によって行われる。すると、この操作部12からの操作信号がCPU25により処理され、高電圧制御部24が制御されて、高電圧発生部23を介してX線発生部14内のX線管21から、X線絞り器22を介してX線がパルス状に断続的に照射され始める。
ここで照射されたX線は、寝台11上に載置された被検体20を透過し、透過X線がX線検出部15内のX線検出器27に入射される。X線検出器27に入射された透過X線は、CPU25によるX線のパルス照射に同期してデータ変換部28でデジタルデータ化され、1つのパルスに対して1フレームのデジタルデータとして生成される。
ここで、DSA撮影機能を搭載したX線撮影装置は、X線管21によるX線のパルス照射中に被検体20に造影剤を注入し、造影剤注入前の画像と造影剤注入後の画像との減算画像を画像モニタ17に表示し、骨や臓器等の背景を減算処理により消去して血管だけを観察可能であるDSA画像を提供する。
そこで、造影剤が注入される前のマスク画像は記憶装置31に保管・記憶される。また、造影剤注入後のコントラスト画像も、上記マスク画像と同様に記憶装置31に保管・記憶される。そして、画像収集中に、上記コントラスト画像の保管・記憶と並行して、順次収集されるコントラスト画像と、記憶装置31に記憶されているマスク画像とが、画像減算部32にて減算処理される。
この画像減算部32にて減算処理された画像データは、表示画像データ処理回路34内の空間フィルタ処理部35及び階調処理部36により、ノイズ成分の除去及び表示画像の階調の調整処理が施される。その後、D/A変換器37を経由して画像モニタ17に減算画像が表示される(減算画像のことをサブトラクション画像と称することもある)。
X線のパルス照射は、ハンドスイッチ42の操作により中断することができ、これによって撮影が終了する。
一連のX線のパルス照射によって生成された画像は、記憶装置31に1回の造影単位の連続画像のデータ(画像ファイル45)として保管される。この記憶装置31には、画像ファィル45の他に、連続画像の各画像フレームの収集開始からの時間や、収集した画像を特定する情報等の画像付帯情報46が併せて保管される。この画像付帯情報46の記憶場所としては、画像が記憶される記憶装置31とは別の記憶装置(図示せず)に残る形であってもかまわない。
ところで、本発明では、上述した構成のX線画像診断装置に於いて収集されたDSA撮影画像を、論理的に1つ以上の画像パート(画像パート1,2,3,…,(N−1),N)から成る画像(画像ファイル45)として扱っている。画像付帯情報46としては、例えば、パート毎階調情報、パート毎範囲情報等を含んでいる。
上記画像付帯情報46には、画像のマトリクスサイズ、ビット深度、総フレーム数が保存されている。また、論理的なパート画像を扱うために、画像付帯情報46には、画像をどのようなパートに分割するかのパート毎の範囲情報が保管される。このパート毎範囲情報は、「何フレーム目から何フレーム目まで」、「各パートのフレーム数」等の情報で表現できる。しかしながら、これら2方式の表現方法に限定することなく、画像内の部分を特定する情報を含むものであれば、どのようなものでもよい。
上記パート範囲情報に対応する形で、パート毎に独立して画像処理情報が画像付帯情報46に保管される。このパート毎の表示ウィンドウ情報(画像処理情報)の一部として表示階調情報を含めることで、各画像パートの表示に際して、該当画像パートの表示階調情報を使用して表示階調処理が行われる。これにより、画像パート毎に表示階調を変えることができる。
尚、各パート毎に独立して保管されるパート毎階調情報には、表示階調情報だけではなく、その他の画像処理情報である、「空間フィルタ処理のフィルタパターンと強調度」等も含めることができ、ある画像パートの表示時に、表示階調だけではなく空間フィルタ処理も、その画像パートに登録されている状態で表示することができる。
ところで、撮影画像の動脈相、実質相、静脈相のそれぞれの表示に於いて、表示階調の再調整が必要であることについては上述したが、画像パートをこれらの各相に相当させるための分割方法としては、以下に述べる複数の方法が考えられる。
(1)一般にDSA撮影では、血流速の違いから、動脈相の画像収集レートと、実質相、静脈相の画像収集レートとを異なるように設定して撮影を実施し、この画像収集レートが切り替わる部分で画像パートを分割し、画像パートの情報を画像付帯情報に生成する方法である。この方法では、撮影時の設定に於いて、予め各レートに対応する表示階調を定義しておくことにより、画像収集後の各画像パートの表示階調初期値に反映させることもできる。
(2)画像の画素値分布を自動的に計測し、有意な違いがある部分で画像パートを分割する方法である。この計測は、画像収集後に自動的に実施することも可能であるが、全フレームを改めて計測するためには時間を要する。したがって、画像収集中に画素値分布の統計情報を併せて収集して、画素値分布の優位な違いのある部分での分割を、画像収集終了時に完了することができる。この画素値分布の統計情報から、各画像パートに於ける最適な表示階調幅を、一般的なオートウィンドウの手段を用いて自動算出することで、各画像パートに適する表示階調情報を初期値として保管することができる。
(3)画像収集の休止期間がある場合は、その部分で分割する方法である。これは、造影撮影では、動脈相、実質相、静脈相の順で撮影が実施されるが、実質相に入ると造影剤濃度が薄くなるため、動脈相後の実質相、静脈相では画像が殆ど変わらずに休止しているように見える。このため、この動脈相から実質相(休止期間)に移行する部分で画像パートを分割し、画像パートの情報を画像付帯情報に生成するものである。
(4)X線条件の違いにより分割する方法である。これは、例えば被検体の脚等に造影剤を入れる場合、脚の付け根部分と足先ではその太さが異なるためX線の強度を段階的に変化させている。このX線の段階的に変化する部分で画像パートを分割し、画像パートの情報を画像付帯情報に生成するものである。
(5)ユーザの操作により分割部分を決定する方法である。これは、動脈相と、実質相、静脈相の間がオーバラップする場合もあるため、手動での分割を提供するものである。上記(1)〜(4)で決定された画像パートの各範囲を、これらの方法によって修正可能としておくことで、通常は自動で画像パートが分割され、オーバラップが生じた場合にのみ手動による変更を行うことができる。
このように、上記(1)〜(5)の方法の少なくとも何れか1つにより、パート画像の分割部分を決定することができる。
図3に示されるように、画像付帯情報46の各画像パートに保管されているパート毎階調情報は、その画像フレームを表示中に、表示階調をはじめとする画像処理の変更を行うと、画像付帯情報46に最後の状態が記憶される。これにより、各画像パートの造影画像を観察するのに最適な表示階調をはじめとする画像処理情報が画像パート毎に保管されるため、常に最適な状態での観察が可能となる。
次に、図3の説明図及び図4のフローチャートを参照して、上記(1)の方法による任意のフレームFの表示処理の動作について説明する。
本シーケンスが開始されると、先ず、ステップS1に於いて、画像付帯情報46中のパート毎範囲情報が参照されて、画像表示フレームF中の画像パートnが決定される。すると、続くステップS2に於いて、前回表示された画像表示フレームF′中の画像パートn′と、今回表示される画像表示フレームF中の画像パートnとが一致するか否かが判断される。ここで、両者が一致しない場合はステップS3に移行し、一致する場合はステップS5に移行する。
ステップS3では、画像付帯情報46中のパート毎階調情報が参照されて、画像パートnの表示ウィンドウ情報が決定される。次いで、ステップS4にて、上記ステップS3で決定された表示ウィンドウに基づいて、階調表示用のルックアップテーブルが作成される。そして、ステップS5では、作成されたルックアップテーブルを基に、階調が調整された画像パートnの画像が画像モニタ17に表示される。
このように、1つの再生画像に対して2種類以上の階調設定値を記憶できるようにすることにより、動脈相、静脈相、実質相のそれぞれに適したコントラスト値を記憶できるようにし、表示しているフレームが動脈相、静脈相、実質相の何れかによってコントラスト値を切り替えて階調処理を行って表示することで、手動により頻繁にコントラスト値を変更する必要がなくなる。動脈相か静脈相、実質相かの判断は、例えば、DSA撮影時のフレームレートの違いや収集時のステージ情報により判断することができる。
以上のように、本実施形態によれば、動画再生中に頻繁に表示階調を変更する必要がなくなり、フィルム記録に於いては作業時間を短縮することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
更に、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明によるX線画像診断装置を示すもので、全体構成を示す外観図である。 本発明によるX線画像診断装置を示すもので、全体構成を示すブロック構成図である。 図2の記憶装置31に記憶される画像ファイル45と画像付帯情報46の例を説明する図である。 本発明の一実施形態に於けるX線画像診断装置による任意のフレームFの表示処理の動作について説明するフローチャートである。 従来のX線診断装置による造影撮影画像に於いて、動脈相画像、実質相画像、静脈相画像の例を示した図である。 従来のX線診断装置による造影撮影画像に於いて、動脈相画像、実質相画像、静脈相画像の階調を調整するための表示階調カーブの特性曲線を示した図である。 従来のX線診断装置による造影撮影画像に於いて、動脈相画像、実質相画像、静脈相画像の階調を最適に調整した表示例を示した図である。
符号の説明
10…X線画像診断装置、11…寝台、12…操作部、14…X線発生部、15…X線検出部、17…画像モニタ、20…被検体、21…X線管、22…X線絞り器、23…高電圧発生部、24…高電圧制御部、25…中央演算装置(CPU)、27…X線検出器、28…データ変換部、30…画像処理部、31…記憶装置、32…画像減算部、34…表示画像データ処理回路、35…空間フィルタ処理部、36…階調処理部、37…D/A変換器、41…コンソール、42…ハンドスイッチ、45…画像ファイル、46…画像付帯情報。

Claims (19)

  1. 少なくとも造影剤注入前のマスク画像と該造影剤注入後のコントラスト画像とを記憶して、上記マスク画像と上記コントラスト画像との減算により得られた画像を階調処理して造影像を表示するX線画像診断装置に於いて、
    上記マスク画像と上記コントラスト画像を含む複数のパート画像を有するフレーム画像を、撮影時の画像の収集レート、収集画像の画素値分布、画像統計情報のフレーム間の変化、及びX線照射条件の少なくとも何れか1つに基づいて分割して記憶し、記憶された上記フレーム画像の分割部分毎に異なる画像処理を施すことを特徴とするX線画像診断装置。
  2. 上記画像処理は、上記フレーム画像の分割部分毎に独立して異なる表示階調であることを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。
  3. 上記画像処理は、上記フレーム画像の分割部分毎に独立して異なる空間フィルタ処理であることを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。
  4. 上記画像処理により処理される画像処理情報を撮影のパラメータとして設定し、上記フレーム画像の論理的な分割部分の画像処理情報初期値として適用することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のX線画像診断装置。
  5. 上記画像処理により処理される画像処理情報を、上記収集画像の画素値分布、画像統計情報、及びX線照射条件のフレーム間の変化の少なくとも何れか1つに基づいて決定し、上記フレーム画像の論理的な分割部分の画像処理情報初期値として適用することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のX線画像診断装置。
  6. 少なくとも造影剤注入前のマスク画像と該造影剤注入後のコントラスト画像とを記憶して、上記マスク画像と上記コントラスト画像との減算を行って得られた画像の階調処理を行って造影像を表示するX線画像診断装置に於いて、
    上記マスク画像と上記コントラスト画像を含む複数のパート画像を有するフレーム画像を論理的な部分に分割する分割手段と、
    上記分割手段で分割されたフレーム画像を記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された上記フレーム画像の分割部分毎に異なる画像処理を施す画像処理手段と、
    を具備することを特徴とするX線画像診断装置。
  7. 上記画像処理手段は、上記フレーム画像の分割部分毎に独立して異なる表示階調処理を行うことを特徴とする請求項6に記載のX線画像診断装置。
  8. 上記画像処理手段は、上記フレーム画像の分割部分毎に独立して異なる空間フィルタ処理を行うことを特徴とする請求項6に記載のX線画像診断装置。
  9. 上記制御手段は、上記フレーム画像の論理的な画像の分割を、撮影時の画像の収集レートに基づいて行うことを特徴とする請求項6に記載のX線画像診断装置。
  10. 上記制御手段は、上記フレーム画像の論理的な画像の分割を、収集画像の画素値分布に基づいて行うことを特徴とする請求項6に記載のX線画像診断装置。
  11. 上記制御手段は、上記フレーム画像の論理的な画像の分割を、画像統計情報のフレーム間の変化に基づいて行うことを特徴とする請求項6に記載のX線画像診断装置。
  12. 上記制御手段は、上記フレーム画像の論理的な画像の分割を、X線照射条件に基づいて行うことを特徴とする請求項6に記載のX線画像診断装置。
  13. 上記制御手段は、上記画像処理手段で処理される画像処理情報を撮影のパラメータとして設定し、上記フレーム画像の論理的な分割部分の画像処理情報初期値として適用することを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載のX線画像診断装置。
  14. 上記制御手段は、上記画像処理手段で処理される画像処理情報を、上記収集画像の画素値分布、画像統計情報のフレーム間の変化、及びX線照射条件の少なくとも何れか1つに基づいて決定し、上記フレーム画像の論理的な分割部分の画像処理情報初期値として適用することを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載のX線画像診断装置。
  15. 被検体にX線を照射するX線発生手段と、
    上記線発生手段より照射されたX線を、上記被検体を透過して検出して電気信号に変換するX線検出手段と、
    少なくとも造影剤注入前のマスク画像と該造影剤注入後のコントラスト画像データを、撮影時の画像の収集レート、収集画像の画素値分布、画像統計情報のフレーム間の変化、及びX線照射条件の少なくとも何れか1つに基づいて分割する分割手段と、
    上記分割手段で分割されたフレーム画像を記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された上記フレーム画像について上記マスク像とコントラスト画像との減算を行う演算手段と、
    上記演算手段で得られたフレーム画像の分割部分毎に異なる画像処理を施す画像処理手段と、
    上記画像処理手段で処理された画像を表示する表示手段と、
    を具備することを特徴とするX線画像診断装置。
  16. 上記画像処理手段は、上記フレーム画像の分割部分毎に独立して異なる表示階調処理を行うことを特徴とする請求項15に記載のX線画像診断装置。
  17. 上記画像処理手段は、上記フレーム画像の分割部分毎に独立して異なる空間フィルタ処理を行うことを特徴とする請求項15に記載のX線画像診断装置。
  18. 上記分割手段は、上記画像処理手段で処理される画像処理情報を撮影のパラメータとして設定し、上記フレーム画像の論理的な分割部分の画像処理情報初期値として適用することを特徴とする請求項15乃至請求項17の何れか1項に記載のX線画像診断装置。
  19. 上記分割手段は、上記画像処理手段で処理される画像処理情報を、上記収集画像の画素値分布、画像統計情報、及びX線照射条件のフレーム間の変化の少なくとも何れか1つに基づいて決定し、上記フレーム画像の論理的な分割部分の画像処理情報初期値として適用することを特徴とする請求項15至請求項17の何れか1項に記載のX線画像診断装置。
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